説明

内燃機関の制御装置

【課題】内燃機関の制御装置に関し、冷間始動時における内燃機関の始動性を効果的に向上する。
【解決手段】可変動弁機構30を備えるエンジン1の制御装置であって、冷却水温を検出する冷却水温センサ48と、エンジン1の運転モードとして、吸気と排気との間に圧縮及び膨張を少なくとも1回行う通常運転モード及び、吸気と排気との間に圧縮及び膨張を通常運転モードよりも1回多く行う冷間始動モードを選択的に切り替えることで、可変動弁機構30による吸排気用バルブ33の開閉動作を制御するバルブ開閉制御部52とを備え、バルブ開閉制御部52は、冷却水温センサ48の検出値が第1の判定閾値よりも低い場合は冷間始動モードを選択する一方、冷却水温センサ48の検出値が第1の判定閾値以上の場合は通常運転モードを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に吸排気用バルブを任意のタイミングで開閉動作させる可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮着火機関において高出力化を図るためには、多くの燃料を筒内で燃焼させる必要がある。しかし、筒内で燃焼させる燃料量を増やすと最大筒内圧が高くなるため、機関の機械的強度上の観点からは、この最大筒内圧を抑制することが必要となる。そこで、近年の圧縮着火機関では、従来の圧縮着火機関よりも圧縮比を低く設定することで、最大筒内圧を効果的に抑制している。
【0003】
しかしながら、低圧縮比化がなされた圧縮着火機関では、冷間始動時(特に、外気温が低い場合の冷間始動時)に、圧縮端の圧力及び温度が低下して、燃料の燃焼が悪化すると共に、始動性も悪化する可能性がある。
【0004】
このような始動性を改善する手法として、筒内の残留ガスを用いた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、冷間始動と判別された場合に、ターボ過給機の可変ノズルを全閉として筒内残留ガス量を増やすと共に、バルブオーバーラップ時期が0(ゼロ)となるように可変動弁装置を制御することで、筒内の高温残留ガスが低温の吸気ポートに流れ出て冷却されることを回避している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−085053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の残留ガスを用いた技術では、バルブオーバーラップ時期を0(ゼロ)とすることで、残留ガスの排気側からの吹き抜けを回避しているが、吸気バルブが開いた直後においては、残留ガスが筒内から吸気側に流出する場合がある。そのため、筒内の高温残留ガスが低温の吸気ポートに流入した後に、再び筒内に導入されることとなり、始動性を十分に改善できない可能性もある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、冷間始動時における内燃機関の始動性を効果的に向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するため、本発明の内燃機関の制御装置は吸排気用バルブを任意のタイミングで開閉動作させる可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関の冷却水温を検出する水温検出手段と、前記内燃機関の運転モードとして、吸気と排気との間に圧縮及び膨張を少なくとも1回行う第1のサイクルモード及び、吸気と排気との間に圧縮及び膨張を前記第1のサイクルモードよりも1回多く行う第2のサイクルモードを選択的に切り替えることで、前記可変動弁機構による前記吸排気用バルブの開閉動作を制御するバルブ開閉制御手段とを備え、前記バルブ開閉制御手段は、前記水温検出手段の検出値が冷間始動時に相当する第1の判定閾値よりも低い場合は、前記第2のサイクルモードを選択する一方、前記水温検出手段の検出値が前記第1の判定閾値以上の場合は、前記第1のサイクルモードを選択することを特徴とする。
【0009】
また、前記第1のサイクルモードは、吸気・圧縮・膨張・排気の4行程を1サイクルとする一方、前記第2のサイクルモードは、吸気・圧縮・膨張・圧縮・膨張・排気の6行程を1サイクルとするものであってもよい。
【0010】
また、前記バルブ開閉制御手段は、前記第2のサイクルモードを選択した後に、前記水温検出手段の検出値が暖機終了時の冷却水温に相当する第2の判定閾値に達した場合は、前記第1のサイクルモードに切り替えるものであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の内燃機関の制御装置によれば、冷間始動時における内燃機関の始動性を効果的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の可変動弁機構部を示す模式的な部分断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の各運転モードを示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置による制御内容を示すフローチャートである。
【図5】(a)は、通常運転モードによる筒内温度の変化を示す図、(b)は、冷間始動モードによる筒内温度の変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1〜5に基づいて、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関としてのディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)1に適用されるもので、燃料供給部10と、吸気用バルブ33a及び排気用バルブ33b(以下、吸排気用バルブ33という)を開閉動作させる可変動弁機構部30と、冷却水温センサ48と、制御手段としてのECU(電子制御ユニット)50とを備え構成されている。なお、図示の関係上、図1にはエンジン1の1個のシリンダ3及び、1個のピストン4を示している。
【0015】
エンジン1のシリンダブロック2には、円筒状のシリンダ3が形成されている。また、シリンダ3内には、コンロッド5を介してエンジン1の図示しないクランクシャフトに連結されたピストン3が摺動可能に収容されている。シリンダヘッド6には、燃焼室と連通する吸気ポート7と排気ポート8とが形成されている。また、シリンダヘッド6には、先端部を燃焼室に臨ませたインジェクタI及び、可変動弁機構部30が設けられている。
【0016】
次に、図2に基づいて、燃料供給部10について説明する。燃料タンク11はフィルタ12を介してフィードポンプ13の入口に接続されると共に、このフィードポンプ13の出口は高圧ポンプ14の入口に接続されている。また、フィードポンプ13のフィード圧は、リリーフ弁16によって調整されて一定に保たれている。
【0017】
高圧ポンプ14の出口はコモンレール15に接続されており、高圧ポンプ14からコモンレール15内に高圧燃料が圧送供給される。また、コモンレール15にはインジェクタIが接続されており、このインジェクタIにコモンレール15内で畜圧された高圧燃料が常時供給されている。さらに、コモンレール15には、詳細を後述する可変動弁機構部30のバルブユニット39が接続されている。すなわち、コモンレール15内で畜圧された高圧燃料は、可変動弁機構部30に作動油としても供給されるように構成されている。
【0018】
次に、図2に基づいて、可変動弁機構部30について説明する。なお、図示の関係上、図2には1個の可変動弁機構部30及び、1個の吸排気用バルブ33のみを示している。吸排気用バルブ33は、シリンダヘッド6の孔6aに挿通されている。また、吸排気用バルブ33の上部には、アクチュエータボディ32の孔32aに摺動自在に挿入されたピストン34が設けられている。さらに、吸排気用バルブ33の軸方向中間位置には、フランジを形成するアッパーシート35が設けられている。このアッパーシート35とシリンダヘッド6との間には、吸排気用バルブ33を閉弁方向(図1中上方)に向けて付勢するバルブスプリング36が圧縮状態で介装されると共に、アクチュエータボディ32には、アッパーシート35を閉弁方向に吸引する磁石37が設けられている。
【0019】
アクチュエータボディ32の孔32aにおいて、ピストン34よりも上方には、油圧制御室38が形成されている。また、アクチュエータボディ32の側部には、油圧制御室38への高圧燃料の供給もしくは停止を切り替えるバルブユニット39が設けられている。これら油圧制御室38とバルブユニット39とは、アクチュエータボディ32に形成された供給路41によって連通されている。
【0020】
アクチュエータボディ32における油圧制御室38よりも上方には、この油圧制御室38と連通する油圧開放室42が形成されている。また、油圧開放室42内には、アクチュエータボディ32の上部に設けられた電磁ソレノイド44によって開閉駆動される作動弁43が収容されている。この作動弁43は、電磁ソレノイド44がONにされると、上方に移動して油圧制御室38と油圧開放室42との連通部45を開放する一方、電磁ソレノイド44がOFFにされると、下方に移動して連通部45を閉鎖するように構成されている。
【0021】
すなわち、本実施形態の可変動弁機構部30は、ECU50から出力される開弁指示信号により電磁ソレノイド44がOFF(作動弁43が閉)にされると共に、バルブユニット39がON(バルブユニット39が開)にされると、コモンレール15内の高圧燃料が供給路41を介して油圧制御室38へと供給される。これにより、油圧制御室38内の高圧燃料による開弁方向の力が、バルブスプリング36及び磁石37による閉弁方向の力よりも大きくなることで、吸排気用バルブ33は開弁作動される。
【0022】
一方、ECU50から出力される閉弁指示信号により電磁ソレノイド44がON(作動弁43が開)にされると共に、バルブユニット39がOFF(バルブユニット39が閉)にされると、油圧制御室38内の高圧燃料が油圧開放室42から排出路46を介して燃料タンク11に回収される。これにより、バルブスプリング36及び磁石37による閉弁方向の力が、油圧制御室38内の高圧燃料による開弁方向の力よりも大きくなることで、吸排気用バルブ33は閉弁作動される。
【0023】
冷却水温センサ48は、エンジン1の図示しない冷却水回路に設けられており、検出された冷却水温は電気的に接続されたECU50に出力される。
【0024】
ECU50は、エンジンの運転状態に応じて燃料噴射期間や燃料噴射量等の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。この各種制御を行うために、ECU50には、冷却水温センサ48や、何れも図示しないクランク角度センサ、アクセル開度センサ、車速センサ等の各種センサの出力信号がA/D変換された後に入力される。
【0025】
また、ECU50は、冷却水温判定部51と、バルブ開閉制御部52とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU50に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
【0026】
冷却水温判定部51は、冷却水温センサ48の検出値に基づいて、冷間始動時であるか否か、また、エンジン1の暖機運転が終了したか否かを判定する。より詳しくは、ECU50には、冷間始動時の冷却水温に相当する冷間始動判定閾値Tc(例えば0℃)及び、エンジン1の暖機終了時の冷却水温に相当する暖機終了判定閾値Ti(例えば80℃)が予め記憶されている。冷却水温判定部51は、冷却水温センサ48の検出値が冷間始動判定閾値Tcよりも低い(冷却水温<Tc)場合は「冷間始動時」と判定する一方、冷却水温センサ48の検出値が暖機終了判定閾値Tiよりも高い(冷却水温>Ti)場合は「暖機終了」と判定する。
【0027】
バルブ開閉制御部52は、吸排気用バルブ33の開閉動作を制御する。より詳しくは、本実施形態の内燃機関の制御装置は、通常運転モード(第1のサイクルモード)と、冷間始動モード(第2のサイクルモード)との2つの運転モードを備えている。ここで、通常運転モードとは、吸気→圧縮→膨張→排気の4行程を1サイクルとする運転モードをいう(図3(a)参照)。また、冷間始動モードとは、通常運転モードに対して、吸排気用バルブ33の開弁時期をクランク角ベースで360度ほど遅角させた運転モード、すなわち、吸気→圧縮→膨張→圧縮→膨張→排気の6行程を1サイクルとする運転モードをいう(図3(b))。そして、バルブ開閉制御部52は、冷却水温判定部51が「冷間始動時」と判定した場合は、エンジン1の運転モードとして「冷間始動モード」を選択する一方、冷却水温判定部51が「暖機終了」と判定した場合は、エンジン1の運転モードとして「通常運転モード」を選択するように構成されている。
【0028】
なお、通常運転モードや冷間始動モードの1サイクル中における行程数は、エンジン1の仕様に応じて適宜変更して設定することが可能である。例えば、通常運転モードを吸気→圧縮→膨張→圧縮→膨張→排気の6行程で1サイクルに設定した場合、冷間始動モードを吸気→圧縮→膨張→圧縮→膨張→圧縮→膨張→排気の8行程で1サイクルに設定することができる。
【0029】
次に、本実施形態に係る内燃機関の制御装置による制御フローを図4に基づいて説明する。
【0030】
ステップ(以下、ステップを単にSと記載する)100では、始動要求の有無が確認される。イグニッションスイッチのキースイッチがONの場合は、始動要求有りと判定されてS110へと進む。一方、イグニッションスイッチのキースイッチがOFFの場合は、始動要求無しと判定されてリターンされる。
【0031】
S110では、冷却水温判定部51により冷間始動時であるか否が判定される。冷却水温センサ48の検出値が冷間始動判定閾値Tcよりも低い(冷却水温<Tc)場合は、「冷間始動時」と判定されてS120へと進む。一方、冷却水温センサ48の検出値が冷間始動判定閾値Tc以上(冷却水温≧Tc)の場合、すなわち「冷間始動時」でない場合はS130へと進む。
【0032】
S120では、バルブ開閉制御部52により、エンジン1の運転モードとして「冷間始動モード」が選択される。すなわち、吸気→圧縮→膨張→圧縮→膨張→排気の6行程を1サイクルとする運転モードで吸排気用バルブ33の開閉動作が制御される。一方、S130では、バルブ開閉制御部52により、エンジン1の運転モードとして「通常運転モード」が選択される。すなわち、吸気→圧縮→膨張→排気の4行程を1サイクルとする運転モードで吸排気用バルブ33の開閉動作が制御される。
【0033】
S140では、冷却水温判定部51により暖機が終了したか否が判定される。冷却水温センサ48の検出値が暖機終了判定閾値Tiよりも高い(冷却水温>Ti)場合は、「暖機終了」と判定されてS150へと進む。一方、冷却水温センサ48の検出値が暖機終了判定閾値Ti以下(冷却水温≦Ti)の場合、すなわち「暖機終了」でない場合はS110へと戻される。
【0034】
S150では、弁制御の有無、すなわち、前述のS120で「冷間始動モード」が選択されていたか否かが確認される。「冷間始動モード」が選択されていた場合はS160へと進む一方、「冷間始動モード」が選択されていなかった場合はリターンされる。
【0035】
S160では、バルブ開閉制御部52により、エンジンの運転モードが「冷間始動モード」から「通常運転モード」に切り替えられてリターンされる。するなち、吸気→圧縮→膨張→排気の4行程を1サイクルとする運転モードに切り替えられて本制御はリターンされる。
【0036】
次に、本実施形態に係る内燃機関の制御装置による作用効果について説明する。
【0037】
エンジン1の冷却水温が冷間始動時に相当する冷間始動判定閾値Tcよりも低い場合、エンジン1の運転モードとして吸排気用バルブ33の開弁時期をクランク角ベースで360度ほど遅角させた「冷間始動モード」が選択される。すなわち、冷間始動時における吸排気用バルブ33の開閉動作は、吸気→圧縮→膨張→排気の4行程を1サイクルとする通常運転モードに対して、2回目の圧縮・膨張を行う吸気→圧縮→膨張→圧縮→膨張→排気の6行程を1サイクルとする冷間始動モードで制御されることになる。
【0038】
したがって、筒内残留ガスが排気ポート8や吸気ポート7に流出することなく再圧縮され、筒内温度を速やかに上昇させることが可能となり、エンジン1の始動性を効果的に向上することができる。また、短時間に筒内温度が上昇されることで、冷間始動時のアイドル挙動も効果的に改善することができる。さらに、冷間始動時に筒内温度が昇温されて、燃料の燃焼が促進されることで、白煙やHCの排出量を効果的に抑制することができる。
【0039】
ここで、シリンダ壁面温度が−15℃の冷間始動時に、「通常運転モード」を選択した場合及び、「冷間始動モード」を選択した場合の筒内温度上昇をシミュレーションした結果を図5に示す。図5(a)に示すように、吸気→圧縮→膨張→排気の4行程を1サイクルとする通常運転モードでは筒内温度が900K程度であるのに対して、図5(b)に示すように、吸気→圧縮→膨張→圧縮→膨張→排気の6行程を1サイクルとする冷間始動モードでは筒内温度が1000K程度まで上昇していることからも本発明の効果が分かる。
【0040】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
【0041】
例えば、上述の実施形態において、作動流体はエンジン1の燃料(軽油)を用いるものとして説明したが、他の流体を作動流体として用いることもできる。
【0042】
また、エンジン1は、コモンレール式のディーゼルエンジンに限定されず、通常の噴射ポンプ式のディーゼルエンジンやガソリンエンジン等であってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)
30 可変動弁機構部
33 吸排気用バルブ
48 冷却水温センサ(水温検出手段)
50 ECU
51 冷却水温判定部
52 バルブ開閉制御部(バルブ開閉制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸排気用バルブを任意のタイミングで開閉動作させる可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の冷却水温を検出する水温検出手段と、
前記内燃機関の運転モードとして、吸気と排気との間に圧縮及び膨張を少なくとも1回行う第1のサイクルモード及び、吸気と排気との間に圧縮及び膨張を前記第1のサイクルモードよりも1回多く行う第2のサイクルモードを選択的に切り替えることで、前記可変動弁機構による前記吸排気用バルブの開閉動作を制御するバルブ開閉制御手段とを備え、
前記バルブ開閉制御手段は、
前記水温検出手段の検出値が冷間始動時に相当する第1の判定閾値よりも低い場合は、前記第2のサイクルモードを選択する一方、前記水温検出手段の検出値が前記第1の判定閾値以上の場合は、前記第1のサイクルモードを選択することを特徴とする内燃機関の制御装置。
【請求項2】
前記第1のサイクルモードは、吸気・圧縮・膨張・排気の4行程を1サイクルとする一方、前記第2のサイクルモードは、吸気・圧縮・膨張・圧縮・膨張・排気の6行程を1サイクルとする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記バルブ開閉制御手段は、
前記第2のサイクルモードを選択した後に、前記水温検出手段の検出値が暖機終了時の冷却水温に相当する第2の判定閾値に達した場合は、前記第1のサイクルモードに切り替える請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate