内視鏡カバー方式の内視鏡装置
【目的】 場所をとらないで穴あき検知を行うことのできる内視鏡カバー方式の内視鏡装置を提供すること。
【構成】 内視鏡と、前記内視鏡が装着される内視鏡カバーと、前記内視鏡を前記内視鏡カバーに着脱するために用いられるカバー拡張器6とを有し、前記カバー拡張器6に前記内視鏡カバーの挿入部カバー部11Aに設けた内視鏡挿入チャンネル34の穴あきを検知するために圧力検知部43等を設け、専用の穴あき検知装置を用いることなく、カバー拡張器6によって、穴あき検知を行う。
【構成】 内視鏡と、前記内視鏡が装着される内視鏡カバーと、前記内視鏡を前記内視鏡カバーに着脱するために用いられるカバー拡張器6とを有し、前記カバー拡張器6に前記内視鏡カバーの挿入部カバー部11Aに設けた内視鏡挿入チャンネル34の穴あきを検知するために圧力検知部43等を設け、専用の穴あき検知装置を用いることなく、カバー拡張器6によって、穴あき検知を行う。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内視鏡カバー拡張器を使用して内視鏡カバーに内視鏡を装着する内視鏡カバー方式の内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡は医療分野等において広く用いられるようになった。医療分野に使用される内視鏡は、生体内に挿入させた場合、挿入部の先端部に設けられた観察窓が体液等の付着により、十分に観察できなくなることがある。このため、手元側での操作により、観察窓に流体を吹き付けて観察窓に付着した体液等を除去できるように送気管路とか送水管路が設けてある。また、不用な体液等を吸引して排出する吸引管路が設けられているものもある。
【0003】
また、生検鉗子による組織の採取とか、処置具による治療処置等を行うことができるように鉗子チャンネル(処置具チャンネル)が設けられているものもある。
【0004】
上記送気管路等の管路とか、鉗子チャンネルが設けられた内視鏡では、患者等に使用した場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅菌処理が施される。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌処理を施こすためには時間がかかるため、内視鏡の使用効率が低下するとか滅菌処理などの作業が面倒であるの問題がある。
【0005】
このため、内視鏡自体を内視鏡カバーで覆った状態で使用することにより、使用後においても内視鏡自体は不潔にならないようにして洗浄とか滅菌処理を施こすことを必要としない内視鏡カバー方式の内視鏡が提案されており、従来例として例えば特公告2ー54734号がある。
【0006】
上記公報などの従来例では内視鏡挿入部をカバー或いはシース内に挿入して、内視鏡挿入部を覆うようにしたカバーが開示されている。カバー内に内視鏡挿入部を着脱する操作を容易にするために、拡張器から内視鏡挿入部が挿入されるカバー内に空気を送り込んで、カバー内を膨らますことが行われる。
【0007】
このため、カバーには拡張器から送られる空気を内視鏡挿入部が挿入される部分にガイドする口体が設けられており、この口体にチューブを接続して拡張器から供給される空気により、カバー内を膨らませるようにして着脱操作を容易に行えるようにしている。
【0008】
一方、カバーの内、特に内視鏡挿入部を覆う部分に穴があいていると、カバーで覆われた内部の内視鏡が汚染されてしまう。このため、内視鏡検査に使用される前にカバーの穴あきの有無を確認するため、専用の穴あきチェック装置が用いられる。
【0009】
上記穴あきチェック装置による穴あき検知の方法は、内視鏡が装着されたカバー内に空気を送り込み、カバー内の圧力がある一定値になったら送気を停止し、穴あきチェック装置に設けられている圧力検知部により、カバー内の圧力変化を調べる方法である。
【0010】
もし、カバーに穴があいていると、そこから空気が漏れ、カバーの内部の圧力が下がるので、容易に穴あきの有無を検知できる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記穴あきチェック装置を用いての穴あき検知は、以下に述べるように穴あきチェック装置とカバー拡張器との2つが必要になる。
【0012】
すなわち、カバーに内視鏡を装着した状態で行うため、最初にカバー拡張器に接続されている拡張チューブをカバーに取付け、カバー拡張器からの空気を拡張チューブを介してカバー内に送り込み、カバーを膨らまして内視鏡を挿入してカバーに内視鏡を装着する必要がある。
【0013】
そしてこの装着の後、拡張チューブをカバーから取り外して、次に穴あきチェック装置に接続されたチューブをカバーに接続しなければならない。このように穴あき検知を行うには穴あきチェック装置とカバー拡張器との2つの装置が必要になるため、それらを設置する場所が必要になる。また、カバー拡張器による拡張の作業の他に、穴あき検知の作業が必要になるため作業量が多くなる。
【0014】
本考案は、上述した点に鑑みてなされたもので、場所をとらないで穴あき検知を行うことのできる内視鏡カバー方式の内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は内視鏡と、前記内視鏡が装着される内視鏡カバーと、前記内視鏡を前記内視鏡カバーに着脱するために用いられる内視鏡カバー拡張器とを有する内視鏡カバー方式の内視鏡装置において、 前記内視鏡カバー拡張器に前記内視鏡カバー及び/又は前記内視鏡の穴あきを検知する穴あき検知手段を設けることにより、場所をとらないで、穴あき検知を行うことができる。また、穴あき検知のためのチューブを接続することを必要とすることなく、穴あき検知を行うことを可能にし、作業量を少なくてすむことができる。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1ないし図5は本考案の第1実施例に係り、図1は第1実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置の構成を示す全体図、図2は内視鏡カバー方式の内視鏡の構造を示す断面図、図3は図2のA−A′線断面で挿入部カバー部の断面構造を示す断面図、図4は拡張チューブ口体に拡張チューブを接続して拡張及び穴あき検知を行うカバー拡張器の構成を示す説明図、図5は内視鏡カバーの拡張チューブ口体とカバー拡張器とに接続される拡張チューブを示す側面図である。
【0017】
図1に示すように第1実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置(カバー方式の内視鏡装置と略記する)1はチャンネル付き内視鏡カバー(以下、カバーと略記する)2A及びこのカバー2Aに装着されるカバー用内視鏡2Bからなるチャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー方式の内視鏡と略記する)2と、このカバー用内視鏡2Bに照明光を供給する光源装置3と、カバー用内視鏡2Bに内蔵された撮像手段に対する信号処理を行うビデオプロセッサ4と、カバー2Aに設けたチューブを介して送気・送水などを行う流体制御装置5と、カバー2Aにカバー用内視鏡2Bを装着するために使用されるチャンネル付き内視鏡カバー拡張器(以下、カバー拡張器と略記する)6と、前記ビデオプロセッサ4により信号処理された映像信号を表示するモニタ7とから構成され、光源装置3、ビデオプロセッサ4、流体制御装置5、カバー拡張器6はカート8に収納され、カート8の上面にモニタ7が載置されるようになっている。
【0018】
図2は図1のカバー方式の内視鏡2の一部を拡大して示す。内視鏡検査が行われる場合、清潔なカバー2Aによって清潔なカバー用内視鏡2Bは覆われ、検査の後にはカバー2Aは廃棄され、一方、カバー用内視鏡2Bは、新しい清潔なカバー2Aによって覆われ、繰り返し使用されることが特徴となる。
【0019】
カバー2Aを構成する挿入部カバー部11Aに、カバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを装着する場合及び挿入部カバー部11Aからカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを取り外す場合には図1に示すカバー保持具10を用い、例えばカバー2Aの基端側をカバー保持具10に引っかけた状態にしてカバー用内視鏡2Bの内視鏡挿入部11Bを装着したり、取り外したりする。
【0020】
また、穴あき検知はカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを装着を行った後、拡張チューブを接続した状態で簡単に行うことができるようにしている。
【0021】
上記カバー用内視鏡2Bは、細長で可撓性を有する内視鏡挿入部(以下、挿入部と略記する)11Bと、この挿入部11Bの基端側に形成された内視鏡操作部(以下、操作部と略記する)12Bと、この操作部12Bの側部から延出されたユニバーサルコード13Bとからなり、このユニバーサルコード13Bの末端に設けたコネクタ14を光源装置3に着脱自在で接続することができ、この光源装置3に接続することにより、ライトガイド15(図2参照)の末端には光源装置3内部のランプからの照明光が供給される。
【0022】
操作部12Bにはユニバーサルコード13Bの基端が突出される側面と反対側に湾曲操作ノブが設けられ、この湾曲操作ノブを操作することにより、挿入部11Bの先端側に設けた湾曲部20を湾曲できるようになっている。また、操作部12Bには送気・送水スイッチ、吸引スイッチ、フリーズスイッチ等が設けてあり、それぞれのスイッチを操作することにより、送気・送水、吸引、画像のフリーズを行うことができるようになっている。
【0023】
上記コネクタ14からケーブル16が延出され、このケーブル16の末端の信号コネクタ17をビデオプロセッサ4に着脱自在で接続することができる。
【0024】
一方、カバー2Aはカバー用内視鏡2Bの挿入部11B、操作部12B、ユニバーサルコード13Bをそれぞれ被覆する挿入部カバー部11A、操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部13Aとから構成される。
【0025】
挿入部カバー部11Aは、挿入部11Bを覆う挿入部カバー外皮17Aと、この挿入部カバー外皮17Aの基端に気密的に設けられた内視鏡操作部固定用口体部18と、挿入部カバー外皮17Aの末端に気密的に設けられたカバー先端部19Aとから構成される。また、カバー2Aは、例えば挿入部カバー部11Aの挿入部カバー外皮17A、操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部13Aがポリウレタン、ポリエステル、シリコン等の合成樹脂で形成される。
【0026】
上記光源装置3内の図示しないランプからライトガイド15の一方の端面に供給された照明光は、このライトガイド15により伝送され、挿入部11Bの先端部19Bの照明窓(図示せず)に取り付けた他方の端面から、この他方の端面に対向するカバー照明窓の透明板を経て前方の被写体側に出射される。
【0027】
照明された患部等の被写体はカバー照明窓に隣接して設けられたカバー観察窓23Aの透明板と、このカバー観察窓23Aに対向してその内側に設けられた観察窓23Bに取り付けられた対物光学系24を経てこの対物光学系24の焦点面に光学像を結ぶ。
【0028】
この焦点面にはCCD25が配置され、光学像は光電変換され、挿入部11B及びユニバーサルコード13B内を挿通された信号ケーブル26と、信号ケーブル16を経てビデオプロセッサ4に入力され、信号処理された後、標準的な映像信号が生成され、この映像信号はモニタ7に入力され、表示画面に被写体像を表示する。
【0029】
図2に示すように挿入部カバー部11A内には送気・送水チューブと、吸引チューブとが設けられ、それぞれ送気・送水管路27と吸引管路28とが形成されている。送気・送水管路27の先端はカバー先端部19Aのノズル29と連通し、このノズル29の先端開口はカバー観察窓23Aの外表面に対向している。
【0030】
また、送気・送水チューブの基端側は内視鏡操作部固定用口体部18の上方に延出され、ユニバーサルコード13Bと共に、ユニバーサルコードカバー部13Aで覆われた状態で流体制御装置5側に延出され、基端部は流体制御装置5に接続される。従って、カバー観察窓23Aに体液等が付着した場合には送気・送水管路27を介して送気とか送水することによって除去できる。
【0031】
上記内視鏡操作部固定用口体部18の側面には鉗子を挿入するための鉗子挿入口31と、カバー拡張器6に接続された拡張チューブ32の末端を接続するための拡張チューブ口体33とが設けられている。この鉗子挿入口31は吸引管路28と合流しており、カバー先端部19Aで吸引口の機能も兼ねる鉗子出口30で開口している。 拡張チューブ口体33は鉗子挿入口31に対して、径方向に90゜以上離れた位置に設けられており、一方を操作する場合、他方がじゃまにならないように離して設けている。
【0032】
また、内視鏡操作部固定用口体部18の上面にはカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを挿抜(装脱)するための内視鏡挿入チャンネル34の開口部35が設けられている。内視鏡挿入チャンネル34とは、カバー先端部19Aと、挿入部カバー外皮17Aと、内視鏡操作部固定用口体部18で囲まれた内部空間の内、図3のように、送気・送水管路27と吸引管路28を除いたものであり、カバー用内視鏡2B(の挿入部11B)が挿入される部分のことである。
【0033】
図3では送気・送水管路27は2つ設けられており、一方が送気管路で他方が送水管路として用いられる。尤も、カバー先端部19A付近では、合流して1本となる。従って、1本の送気・送水管路27にしても良い。この場合には流体制御装置5の付近で2本に分岐され、一方が送気、他方が送水に使用される。
【0034】
内視鏡操作部固定用口体部18に設けられた内視鏡挿入チャンネル34の開口部35は、拡張チューブ口体33と連通している。
【0035】
挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入(抜去)する場合には、図4に示すように拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端の口体接続部32aが接続される。
【0036】
例えば、挿入する場合には内視鏡操作部固定用口体部18の上端のフランジ部がカバー保持具10に設けた半円状の保持部39(図1参照)で保持した状態にして、内視鏡操作部固定用口体部18の上面の開口部35からカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを挿入する操作を行う。また、取り外す場合にも同様に保持した状態にして、カバー内視鏡2Bを容易に取り外すことができる。
【0037】
図4の概略構成図に示すようにこのカバー拡張器6は送気ポンプ41、送気管路42、圧力検知部43、圧力制御部44が設けてある。 送気管路42は送気ポンプ41にその基端部が接続され、その末端部には口金42aが設けてあり、拡張チューブ32の基端側が接続され、送気ポンプ41による空気を送気管路42を介して拡張チューブ32側に供給する。
【0038】
また、送気管路42は途中で分岐され、圧力検知部43に接続され、この圧力検知部43は送気管路42内の圧力を検知する。 圧力制御部44は送気ポンプ41と圧力検知部43に接続されており、外部からの操作又は圧力検知部43からの信号によって送気ポンプ41の送気動作を制御する。
【0039】
なお、カバー拡張器6の機能を使用しない場合には、図1に示すように拡張チューブ32の末端は拡張チューブ口体33とは接続されないで、外気に開口し、送気ポンプ41からの空気を外部にリークする。
【0040】
図5に示すように拡張チューブ32の一方の端部にはカバー拡張器6の送気管路42の端部に設けた口金42aに着脱可能な口体46を設けられ、他端に拡張チューブ口体33に着脱可能な口体47が設けてある。口体46、47はワンタッチジョイントとか竹の子タイプのジョイント(コネクタ)でも良い。
【0041】
このように拡張チューブ32の両端に口体46、47を設けて着脱が容易な構造にすることにより、拡張チューブ32を容易に交換できる。例えば、拡張チューブ32を2本用意し、1本を装着用の拡張チューブとして使用し、その後この拡張チューブを外してもう1本を装着し、取り外し用の拡張チューブとして使用することが簡単にできるようにしている。 また、拡張チューブ32を取り外すことにより、消毒することができるようにしている。
【0042】
挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入する場合には、図4に示すように拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端が気密的に接続され、送気ポンプ41による空気が拡張チューブ口体33を経て内視鏡挿入チャンネル34に送り込まれ、内視鏡挿入チャンネル34を膨らますことにより、内視鏡挿入部11Bの挿入を容易にする。
【0043】
なお、図2に示すように操作部カバー12Aの一方の開口部は内視鏡操作部固定用口体部18の上端のフランジ部の下側の位置で、径方向に伸縮する弾性リング48で固定される。この操作部カバー12Aのユニバーサルコードカバー部13A側となる開口部は、ユニバーサルコードカバー部13Aと一体化され、コネクタ14側で開口している。
【0044】
なお、鉗子挿入口31は図示しない鉗子栓がかぶせられ、鉗子が使用される場合にはスリットを押し広げるようにして鉗子が挿入されることになる。 次にこの第1実施例の作用を説明する。
【0045】
カバー2の挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入(装着)する場合には、図1に示すようにカバー保持具10に設けた半円状の保持部39で、内視鏡操作部固定用口体部18の上端のフランジ部を保持する。
【0046】
そして、拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端を接続すると、内視鏡挿入チャンネル34にはカバー拡張器6から空気が送り込まれ、この空気は開口部35から外部にリークする。
【0047】
この開口部35にカバー用内視鏡2Bを挿入すると、開口部35側はほぼ閉塞され、空気は切り欠き44を経て挿入部カバー外皮17Aを膨らませる状態となり、挿入部11Bを円滑に挿入でき、先端部19Bの前面がカバー先端部19の内側の面に接する状態の装着状態に設定できる。
【0048】
挿入部カバー部11Aの穴あき検知を行う時は、(拡張チューブ32が拡張チューブ口体33に接続された状態のままで)圧力制御部43を操作して送気圧を調整する。この調整で、送気圧を下げられるので、開口部35とカバー用内視鏡2Bとの間から空気が漏れないようになる。
【0049】
内視鏡挿入チャンネル34内の圧力、即ち送気管路42内の圧力がある一定の圧力になったら、圧力検知部43からの信号で圧力制御部44は送気ポンプ41を止める。その後、圧力検知部43で内視鏡挿入チャンネル34内の圧力変化、即ち送気管路42内の圧力変化を調べることにより、挿入部カバー部11Bの穴あき検知を行う。
【0050】
穴あき検知で穴が開いていないことが確認できたら、拡張チューブ口体33から拡張チューブ32の末端を外し操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部13Aでそれぞれ操作部12B、ユニバーサルコード13Aを覆うことにより、内視鏡検査に使用できる状態となる。
【0051】
この実施例によれば、カバー拡張器6内に穴あき検知を行う手段が設けてあるので、カバー拡張器6のみで穴あきの検知も行うことができ、場所を取らない。
又、拡張チューブ32を一度拡張チューブ口体33に取り付ければ、カバー2Aの装着も、穴あき検知のできるので、チューブの交換を必要としないで、手間が省けるし、作業時間の短縮も可能になる。
【0052】
上記カバー2Aと共に使用される内視鏡はカバー用内視鏡2Bに限定されるものでなく、カバー2Aで覆われないで使用される、つまり裸で使用される内視鏡を用いることもできる。
【0053】
なお、穴あき検知の後、拡張チューブ口体33に拡張チューブ口体カバー36を取り付けることにより、拡張チューブ口体33を覆い、内視鏡検査を行っている最中などに患者に使用したことにより汚染された(術者の)手とか手袋袋等が誤って、拡張チューブ口体33部分を触れることによる汚染の広がりを防止できる状態にしても良い。
【0054】
図6は本考案の第2実施例の主要部を示す。この実施例は挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着するときと、挿入部カバー部11Aに装着されたカバー用内視鏡2Bを取り外すときとで、異なる拡張チューブを用いるようにして、感染症などの発生を防ぐようにしたものである。
【0055】
図6に示すようにこの実施例における拡張器6は、第1実施例の構成の他に、さらに第2の送気ポンプ51と、第2の送気管路52とを設けている。 第2の送気管路52は第2の送気ポンプ51と基端部が接続され、その末端部には第2の拡張チューブ53が接続される口金52aが設けてあり、第2の送気ポンプ51による空気を送気管路52を介して第2の拡張チューブ53側に供給するようになっている。この拡張チューブ53の端部にも口体46、47が取り付けてある。
【0056】
また、第2の送気ポンプ51は圧力制御部44に接続されており、この第2の送気ポンプ51は圧力制御部44によって送気動作が制御される。 この実施例では、例えば送気管路42に接続される拡張チューブ32は、装着の際と穴あき検知に用いられ、第2の送気管路52に接続される第2の拡張チューブ53は取り外しに用いられる。なお、装着用に用いられる拡張チューブ32は十分に滅菌処理されたものを使用する。
【0057】
また、装着用に用いられる拡張チューブ32と、取り外し用に用いられる拡張チューブ53は区別できるように異なる色とか、識別用の印を付けてある。
【0058】
挿入部カバー部11Bにカバー用内視鏡2Bを装着する時、及び穴あき検知を行う時は装着用拡張チューブ32を拡張チューブ口体33に接続し、圧力制御部44を操作して、送気ポンプ41を作動させる。挿入部カバー部11Bからカバー用内視鏡2Bを外す時は、取り外し用拡張チューブ53を拡張チューブ口体33に接続し、圧力制御部44を操作して、送気ポンプ51を作動させる。
【0059】
この実施例によれば、1本の拡張チューブ32で挿入部カバー部11Bへの装着、取り外しを行うと、以下の問題がある。挿入部カバー部11Bからカバー用内視鏡2Bを外す時は、カバー方式の内視鏡2は使用後であり、体液等で汚染されている。
【0060】
そのため、拡張チューブ口体33も汚染されており、この拡張チューブ口体33に接続される拡張チューブ32も汚染される。この汚染された拡張チューブ32を今度は新しい挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着する時に使用すると、清潔であるべき挿入部カバー部11Aが汚染された拡張チューブ32によって汚染されてしまう。
【0061】
そこで、この実施例では、装着用拡張チューブ32と取り外し用拡張チューブ53を使い分けることによって、装着用拡張チューブ32を常に清潔な状態に維持できる。従って、挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着する時における拡張チューブ32をかいしての挿入部カバー部11Aの汚染を防止できる。
【0062】
図7は本考案の第3実施例の主要部を示す。この実施例は内視鏡挿入チャンネル34以外のチューブの穴あきを検知できるようにしたものである。
【0063】
図7に示すように挿入部カバー部11Aは図2に示す挿入部カバー部11Aにおいて、挿入部カバー外皮17Aの内側に内視鏡挿入チャンネルチューブ61を設けている。このチャンネルチューブ61は例えば、軟性の樹脂で構成されている。 このチャンネルチューブ61の上端は、内視鏡操作部固定用口体部18の下端に気密的に固定され、このチャンネルチューブ61は開口部35及び拡張チューブ口体33と連通している。
【0064】
この内視鏡挿入チャンネルチューブ61の下端は、カバー観察窓23Aを設けたカバー先端部19Aに気密的に固定されている。従って、第1実施例と同様に、拡張チューブ口体33から送気することにより、この内視鏡挿入チャンネルチューブ61を膨らませて内視鏡挿入部11Bを装着したり、取り外したりできる。
【0065】
カバー用内視鏡2Bを内視鏡挿入チャンネルチューブ61内に挿入することによって、送気・送水管路27とか吸引管路28に引っかかることなく、挿入部カバー部11A内に挿入して装着できるようにしている。
【0066】
上記内視鏡挿入チャンネルチューブ61を設けているので、図7のB−B′断面は図8に示すようになる。つまり、挿入部カバー外皮17Aの内側の内側空間62内に内視鏡挿入部11Bが挿通される内視鏡挿入チャンネル34を形成する内視鏡挿入チャンネルチューブ61と、送気・送水管路27及び吸引管路28をそれぞれ形成する送気・送水チューブ及び吸引チューブが配置された構造となる。
【0067】
この内側空間62とは、カバー先端部19Aと挿入部カバー外皮17Aと、内視鏡操作部固定用口体部18で囲まれた空間の内、送気・送水管路27及び内視鏡挿入チャンネルチューブ61を除いた空間である。
【0068】
また、この実施例では上記内側空間62と連通するように内視鏡操作部固定用口体部18には、拡張チューブ32を接続できる通気口体63を設けてあり、この通気口体63に拡張チューブ32を接続して挿入部カバー部11Aの穴あきを検知できるようにしている。次に作用を説明する。
【0069】
挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着する場合には、拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端を接続し、内視鏡挿入チャンネルチューブ61を膨らませながらカバー用内視鏡2Bを挿入し、装着する。
【0070】
挿入部カバー部11Aの穴あき検知を行う時は、拡張チューブ32を通気口体63に接続し、内側から挿入部カバー外皮17Aを加圧することによって穴あき検知を行うことができる。
【0071】
従来は拡張チューブ32が接続する場所は拡張チューブ口体33しかなかったので、内視鏡挿入チャンネルチューブ61を有する挿入部カバー部11Aの場合、内視鏡挿入チャンネルチューブ61のみしか加圧できないため、挿入部カバー外皮17Aを加圧することができなかった。
【0072】
それに対し、この実施例では、通気口体63が設けてあるので、挿入部カバー外皮17Aを加圧することができ、穴あき検知を行うことが可能になった。
【0073】
図9は本考案の第4実施例におけるカバー用内視鏡2Bを示す。この実施例はカバー用内視鏡2Bの穴あきを検知できるようにしたものである。図9に示すカバー用内視鏡2Bはユニバーサルコード13Bのコネクタ14にはケーブル16が接続されるケーブル接続部65が設けられ、このケーブル接続部65には固定ピン66が突設されている。このケーブル接続部65の内側は、カバー用内視鏡2Bの内部に連通しており、図示しない接点ピンが設けてある。
【0074】
操作部12Bには送気・送水スイッチ67と、吸引スイッチ68と、静止画像等の切換を行う画像切換スイッチ69が設けられており、さらに湾曲操作ノブ71が着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0075】
挿入部11Bはフレキシブルで長尺の可撓部72と、この可撓部72の先端に設けられた湾曲部20と、この湾曲部20の先端に設けられた先端部19Bとからなり、湾曲部20は湾曲操作ノブ71を操作することにより、湾曲操作を行うことができる。
【0076】
図10はケーブル接続部65に気密的に取り付けられる防水キャップ75の断面を示す。この防水キャップ75は硬質の樹脂で構成され、拡張チューブ32が取り付けられる通気口金76と、ケーブル接続部65の固定ピン66に嵌合するカム溝77が設けてあり、更にケーブル接続部65との間を気密保持するため、弾性リング78が設けてある。
【0077】
図11はコネクタ14のケーブル接続部65に防水キャップ75を取付け、かつ通気口金76に拡張チューブ32を接続した状態を示す。なお、拡張チューブ32の基端側はカバー拡張器6に接続されており、さらに防水キャップ75は固定ピン66によってケーブル接続部65に固定されている。
【0078】
この実施例ではカバー拡張器6からでた空気は通気口金76を通ってケーブル接続部65からカバー用内視鏡2B内に流され、カバー用内視鏡2B内を加圧する。 この実施例によれば、カバー用内視鏡2Bの穴あき検知がカバー拡張器6で行うことができる。
【0079】
尚、上述した各実施例において、鉗子挿入口と拡張チューブ口体とは90゜以上の角度に設けてある。また、拡張チューブ口体33をカバーで覆うようにして拡張チューブ口体33が汚染されることによる汚染の広がりを防止するようにしても良い。 また、上述した各実施例を部分的等で組み合わせて異なる実施例を構成することもできる。
【0080】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、カバー拡張器内に穴あき検知する手段を設けてあるので、カバー拡張器のみでカバー用内視鏡の着脱と穴あき検知を行うことができ、場所をとらない。
【提出日】平成5年6月25日
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内視鏡カバー拡張器を使用して内視鏡カバーに内視鏡を装着する内視鏡カバー方式の内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡は医療分野等において広く用いられるようになった。医療分野に使用される内視鏡は、生体内に挿入させた場合、挿入部の先端部に設けられた観察窓が体液等の付着により、十分に観察できなくなることがある。このため、手元側での操作により、観察窓に流体を吹き付けて観察窓に付着した体液等を除去できるように送気管路とか送水管路が設けてある。また、不用な体液等を吸引して排出する吸引管路が設けられているものもある。
【0003】
また、生検鉗子による組織の採取とか、処置具による治療処置等を行うことができるように鉗子チャンネル(処置具チャンネル)が設けられているものもある。
【0004】
上記送気管路等の管路とか、鉗子チャンネルが設けられた内視鏡では、患者等に使用した場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅菌処理が施される。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌処理を施こすためには時間がかかるため、内視鏡の使用効率が低下するとか滅菌処理などの作業が面倒であるの問題がある。
【0005】
このため、内視鏡自体を内視鏡カバーで覆った状態で使用することにより、使用後においても内視鏡自体は不潔にならないようにして洗浄とか滅菌処理を施こすことを必要としない内視鏡カバー方式の内視鏡が提案されており、従来例として例えば特公告2ー54734号がある。
【0006】
上記公報などの従来例では内視鏡挿入部をカバー或いはシース内に挿入して、内視鏡挿入部を覆うようにしたカバーが開示されている。カバー内に内視鏡挿入部を着脱する操作を容易にするために、拡張器から内視鏡挿入部が挿入されるカバー内に空気を送り込んで、カバー内を膨らますことが行われる。
【0007】
このため、カバーには拡張器から送られる空気を内視鏡挿入部が挿入される部分にガイドする口体が設けられており、この口体にチューブを接続して拡張器から供給される空気により、カバー内を膨らませるようにして着脱操作を容易に行えるようにしている。
【0008】
一方、カバーの内、特に内視鏡挿入部を覆う部分に穴があいていると、カバーで覆われた内部の内視鏡が汚染されてしまう。このため、内視鏡検査に使用される前にカバーの穴あきの有無を確認するため、専用の穴あきチェック装置が用いられる。
【0009】
上記穴あきチェック装置による穴あき検知の方法は、内視鏡が装着されたカバー内に空気を送り込み、カバー内の圧力がある一定値になったら送気を停止し、穴あきチェック装置に設けられている圧力検知部により、カバー内の圧力変化を調べる方法である。
【0010】
もし、カバーに穴があいていると、そこから空気が漏れ、カバーの内部の圧力が下がるので、容易に穴あきの有無を検知できる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記穴あきチェック装置を用いての穴あき検知は、以下に述べるように穴あきチェック装置とカバー拡張器との2つが必要になる。
【0012】
すなわち、カバーに内視鏡を装着した状態で行うため、最初にカバー拡張器に接続されている拡張チューブをカバーに取付け、カバー拡張器からの空気を拡張チューブを介してカバー内に送り込み、カバーを膨らまして内視鏡を挿入してカバーに内視鏡を装着する必要がある。
【0013】
そしてこの装着の後、拡張チューブをカバーから取り外して、次に穴あきチェック装置に接続されたチューブをカバーに接続しなければならない。このように穴あき検知を行うには穴あきチェック装置とカバー拡張器との2つの装置が必要になるため、それらを設置する場所が必要になる。また、カバー拡張器による拡張の作業の他に、穴あき検知の作業が必要になるため作業量が多くなる。
【0014】
本考案は、上述した点に鑑みてなされたもので、場所をとらないで穴あき検知を行うことのできる内視鏡カバー方式の内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は内視鏡と、前記内視鏡が装着される内視鏡カバーと、前記内視鏡を前記内視鏡カバーに着脱するために用いられる内視鏡カバー拡張器とを有する内視鏡カバー方式の内視鏡装置において、 前記内視鏡カバー拡張器に前記内視鏡カバー及び/又は前記内視鏡の穴あきを検知する穴あき検知手段を設けることにより、場所をとらないで、穴あき検知を行うことができる。また、穴あき検知のためのチューブを接続することを必要とすることなく、穴あき検知を行うことを可能にし、作業量を少なくてすむことができる。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1ないし図5は本考案の第1実施例に係り、図1は第1実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置の構成を示す全体図、図2は内視鏡カバー方式の内視鏡の構造を示す断面図、図3は図2のA−A′線断面で挿入部カバー部の断面構造を示す断面図、図4は拡張チューブ口体に拡張チューブを接続して拡張及び穴あき検知を行うカバー拡張器の構成を示す説明図、図5は内視鏡カバーの拡張チューブ口体とカバー拡張器とに接続される拡張チューブを示す側面図である。
【0017】
図1に示すように第1実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置(カバー方式の内視鏡装置と略記する)1はチャンネル付き内視鏡カバー(以下、カバーと略記する)2A及びこのカバー2Aに装着されるカバー用内視鏡2Bからなるチャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー方式の内視鏡と略記する)2と、このカバー用内視鏡2Bに照明光を供給する光源装置3と、カバー用内視鏡2Bに内蔵された撮像手段に対する信号処理を行うビデオプロセッサ4と、カバー2Aに設けたチューブを介して送気・送水などを行う流体制御装置5と、カバー2Aにカバー用内視鏡2Bを装着するために使用されるチャンネル付き内視鏡カバー拡張器(以下、カバー拡張器と略記する)6と、前記ビデオプロセッサ4により信号処理された映像信号を表示するモニタ7とから構成され、光源装置3、ビデオプロセッサ4、流体制御装置5、カバー拡張器6はカート8に収納され、カート8の上面にモニタ7が載置されるようになっている。
【0018】
図2は図1のカバー方式の内視鏡2の一部を拡大して示す。内視鏡検査が行われる場合、清潔なカバー2Aによって清潔なカバー用内視鏡2Bは覆われ、検査の後にはカバー2Aは廃棄され、一方、カバー用内視鏡2Bは、新しい清潔なカバー2Aによって覆われ、繰り返し使用されることが特徴となる。
【0019】
カバー2Aを構成する挿入部カバー部11Aに、カバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを装着する場合及び挿入部カバー部11Aからカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを取り外す場合には図1に示すカバー保持具10を用い、例えばカバー2Aの基端側をカバー保持具10に引っかけた状態にしてカバー用内視鏡2Bの内視鏡挿入部11Bを装着したり、取り外したりする。
【0020】
また、穴あき検知はカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを装着を行った後、拡張チューブを接続した状態で簡単に行うことができるようにしている。
【0021】
上記カバー用内視鏡2Bは、細長で可撓性を有する内視鏡挿入部(以下、挿入部と略記する)11Bと、この挿入部11Bの基端側に形成された内視鏡操作部(以下、操作部と略記する)12Bと、この操作部12Bの側部から延出されたユニバーサルコード13Bとからなり、このユニバーサルコード13Bの末端に設けたコネクタ14を光源装置3に着脱自在で接続することができ、この光源装置3に接続することにより、ライトガイド15(図2参照)の末端には光源装置3内部のランプからの照明光が供給される。
【0022】
操作部12Bにはユニバーサルコード13Bの基端が突出される側面と反対側に湾曲操作ノブが設けられ、この湾曲操作ノブを操作することにより、挿入部11Bの先端側に設けた湾曲部20を湾曲できるようになっている。また、操作部12Bには送気・送水スイッチ、吸引スイッチ、フリーズスイッチ等が設けてあり、それぞれのスイッチを操作することにより、送気・送水、吸引、画像のフリーズを行うことができるようになっている。
【0023】
上記コネクタ14からケーブル16が延出され、このケーブル16の末端の信号コネクタ17をビデオプロセッサ4に着脱自在で接続することができる。
【0024】
一方、カバー2Aはカバー用内視鏡2Bの挿入部11B、操作部12B、ユニバーサルコード13Bをそれぞれ被覆する挿入部カバー部11A、操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部13Aとから構成される。
【0025】
挿入部カバー部11Aは、挿入部11Bを覆う挿入部カバー外皮17Aと、この挿入部カバー外皮17Aの基端に気密的に設けられた内視鏡操作部固定用口体部18と、挿入部カバー外皮17Aの末端に気密的に設けられたカバー先端部19Aとから構成される。また、カバー2Aは、例えば挿入部カバー部11Aの挿入部カバー外皮17A、操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部13Aがポリウレタン、ポリエステル、シリコン等の合成樹脂で形成される。
【0026】
上記光源装置3内の図示しないランプからライトガイド15の一方の端面に供給された照明光は、このライトガイド15により伝送され、挿入部11Bの先端部19Bの照明窓(図示せず)に取り付けた他方の端面から、この他方の端面に対向するカバー照明窓の透明板を経て前方の被写体側に出射される。
【0027】
照明された患部等の被写体はカバー照明窓に隣接して設けられたカバー観察窓23Aの透明板と、このカバー観察窓23Aに対向してその内側に設けられた観察窓23Bに取り付けられた対物光学系24を経てこの対物光学系24の焦点面に光学像を結ぶ。
【0028】
この焦点面にはCCD25が配置され、光学像は光電変換され、挿入部11B及びユニバーサルコード13B内を挿通された信号ケーブル26と、信号ケーブル16を経てビデオプロセッサ4に入力され、信号処理された後、標準的な映像信号が生成され、この映像信号はモニタ7に入力され、表示画面に被写体像を表示する。
【0029】
図2に示すように挿入部カバー部11A内には送気・送水チューブと、吸引チューブとが設けられ、それぞれ送気・送水管路27と吸引管路28とが形成されている。送気・送水管路27の先端はカバー先端部19Aのノズル29と連通し、このノズル29の先端開口はカバー観察窓23Aの外表面に対向している。
【0030】
また、送気・送水チューブの基端側は内視鏡操作部固定用口体部18の上方に延出され、ユニバーサルコード13Bと共に、ユニバーサルコードカバー部13Aで覆われた状態で流体制御装置5側に延出され、基端部は流体制御装置5に接続される。従って、カバー観察窓23Aに体液等が付着した場合には送気・送水管路27を介して送気とか送水することによって除去できる。
【0031】
上記内視鏡操作部固定用口体部18の側面には鉗子を挿入するための鉗子挿入口31と、カバー拡張器6に接続された拡張チューブ32の末端を接続するための拡張チューブ口体33とが設けられている。この鉗子挿入口31は吸引管路28と合流しており、カバー先端部19Aで吸引口の機能も兼ねる鉗子出口30で開口している。 拡張チューブ口体33は鉗子挿入口31に対して、径方向に90゜以上離れた位置に設けられており、一方を操作する場合、他方がじゃまにならないように離して設けている。
【0032】
また、内視鏡操作部固定用口体部18の上面にはカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを挿抜(装脱)するための内視鏡挿入チャンネル34の開口部35が設けられている。内視鏡挿入チャンネル34とは、カバー先端部19Aと、挿入部カバー外皮17Aと、内視鏡操作部固定用口体部18で囲まれた内部空間の内、図3のように、送気・送水管路27と吸引管路28を除いたものであり、カバー用内視鏡2B(の挿入部11B)が挿入される部分のことである。
【0033】
図3では送気・送水管路27は2つ設けられており、一方が送気管路で他方が送水管路として用いられる。尤も、カバー先端部19A付近では、合流して1本となる。従って、1本の送気・送水管路27にしても良い。この場合には流体制御装置5の付近で2本に分岐され、一方が送気、他方が送水に使用される。
【0034】
内視鏡操作部固定用口体部18に設けられた内視鏡挿入チャンネル34の開口部35は、拡張チューブ口体33と連通している。
【0035】
挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入(抜去)する場合には、図4に示すように拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端の口体接続部32aが接続される。
【0036】
例えば、挿入する場合には内視鏡操作部固定用口体部18の上端のフランジ部がカバー保持具10に設けた半円状の保持部39(図1参照)で保持した状態にして、内視鏡操作部固定用口体部18の上面の開口部35からカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを挿入する操作を行う。また、取り外す場合にも同様に保持した状態にして、カバー内視鏡2Bを容易に取り外すことができる。
【0037】
図4の概略構成図に示すようにこのカバー拡張器6は送気ポンプ41、送気管路42、圧力検知部43、圧力制御部44が設けてある。 送気管路42は送気ポンプ41にその基端部が接続され、その末端部には口金42aが設けてあり、拡張チューブ32の基端側が接続され、送気ポンプ41による空気を送気管路42を介して拡張チューブ32側に供給する。
【0038】
また、送気管路42は途中で分岐され、圧力検知部43に接続され、この圧力検知部43は送気管路42内の圧力を検知する。 圧力制御部44は送気ポンプ41と圧力検知部43に接続されており、外部からの操作又は圧力検知部43からの信号によって送気ポンプ41の送気動作を制御する。
【0039】
なお、カバー拡張器6の機能を使用しない場合には、図1に示すように拡張チューブ32の末端は拡張チューブ口体33とは接続されないで、外気に開口し、送気ポンプ41からの空気を外部にリークする。
【0040】
図5に示すように拡張チューブ32の一方の端部にはカバー拡張器6の送気管路42の端部に設けた口金42aに着脱可能な口体46を設けられ、他端に拡張チューブ口体33に着脱可能な口体47が設けてある。口体46、47はワンタッチジョイントとか竹の子タイプのジョイント(コネクタ)でも良い。
【0041】
このように拡張チューブ32の両端に口体46、47を設けて着脱が容易な構造にすることにより、拡張チューブ32を容易に交換できる。例えば、拡張チューブ32を2本用意し、1本を装着用の拡張チューブとして使用し、その後この拡張チューブを外してもう1本を装着し、取り外し用の拡張チューブとして使用することが簡単にできるようにしている。 また、拡張チューブ32を取り外すことにより、消毒することができるようにしている。
【0042】
挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入する場合には、図4に示すように拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端が気密的に接続され、送気ポンプ41による空気が拡張チューブ口体33を経て内視鏡挿入チャンネル34に送り込まれ、内視鏡挿入チャンネル34を膨らますことにより、内視鏡挿入部11Bの挿入を容易にする。
【0043】
なお、図2に示すように操作部カバー12Aの一方の開口部は内視鏡操作部固定用口体部18の上端のフランジ部の下側の位置で、径方向に伸縮する弾性リング48で固定される。この操作部カバー12Aのユニバーサルコードカバー部13A側となる開口部は、ユニバーサルコードカバー部13Aと一体化され、コネクタ14側で開口している。
【0044】
なお、鉗子挿入口31は図示しない鉗子栓がかぶせられ、鉗子が使用される場合にはスリットを押し広げるようにして鉗子が挿入されることになる。 次にこの第1実施例の作用を説明する。
【0045】
カバー2の挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入(装着)する場合には、図1に示すようにカバー保持具10に設けた半円状の保持部39で、内視鏡操作部固定用口体部18の上端のフランジ部を保持する。
【0046】
そして、拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端を接続すると、内視鏡挿入チャンネル34にはカバー拡張器6から空気が送り込まれ、この空気は開口部35から外部にリークする。
【0047】
この開口部35にカバー用内視鏡2Bを挿入すると、開口部35側はほぼ閉塞され、空気は切り欠き44を経て挿入部カバー外皮17Aを膨らませる状態となり、挿入部11Bを円滑に挿入でき、先端部19Bの前面がカバー先端部19の内側の面に接する状態の装着状態に設定できる。
【0048】
挿入部カバー部11Aの穴あき検知を行う時は、(拡張チューブ32が拡張チューブ口体33に接続された状態のままで)圧力制御部43を操作して送気圧を調整する。この調整で、送気圧を下げられるので、開口部35とカバー用内視鏡2Bとの間から空気が漏れないようになる。
【0049】
内視鏡挿入チャンネル34内の圧力、即ち送気管路42内の圧力がある一定の圧力になったら、圧力検知部43からの信号で圧力制御部44は送気ポンプ41を止める。その後、圧力検知部43で内視鏡挿入チャンネル34内の圧力変化、即ち送気管路42内の圧力変化を調べることにより、挿入部カバー部11Bの穴あき検知を行う。
【0050】
穴あき検知で穴が開いていないことが確認できたら、拡張チューブ口体33から拡張チューブ32の末端を外し操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部13Aでそれぞれ操作部12B、ユニバーサルコード13Aを覆うことにより、内視鏡検査に使用できる状態となる。
【0051】
この実施例によれば、カバー拡張器6内に穴あき検知を行う手段が設けてあるので、カバー拡張器6のみで穴あきの検知も行うことができ、場所を取らない。
又、拡張チューブ32を一度拡張チューブ口体33に取り付ければ、カバー2Aの装着も、穴あき検知のできるので、チューブの交換を必要としないで、手間が省けるし、作業時間の短縮も可能になる。
【0052】
上記カバー2Aと共に使用される内視鏡はカバー用内視鏡2Bに限定されるものでなく、カバー2Aで覆われないで使用される、つまり裸で使用される内視鏡を用いることもできる。
【0053】
なお、穴あき検知の後、拡張チューブ口体33に拡張チューブ口体カバー36を取り付けることにより、拡張チューブ口体33を覆い、内視鏡検査を行っている最中などに患者に使用したことにより汚染された(術者の)手とか手袋袋等が誤って、拡張チューブ口体33部分を触れることによる汚染の広がりを防止できる状態にしても良い。
【0054】
図6は本考案の第2実施例の主要部を示す。この実施例は挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着するときと、挿入部カバー部11Aに装着されたカバー用内視鏡2Bを取り外すときとで、異なる拡張チューブを用いるようにして、感染症などの発生を防ぐようにしたものである。
【0055】
図6に示すようにこの実施例における拡張器6は、第1実施例の構成の他に、さらに第2の送気ポンプ51と、第2の送気管路52とを設けている。 第2の送気管路52は第2の送気ポンプ51と基端部が接続され、その末端部には第2の拡張チューブ53が接続される口金52aが設けてあり、第2の送気ポンプ51による空気を送気管路52を介して第2の拡張チューブ53側に供給するようになっている。この拡張チューブ53の端部にも口体46、47が取り付けてある。
【0056】
また、第2の送気ポンプ51は圧力制御部44に接続されており、この第2の送気ポンプ51は圧力制御部44によって送気動作が制御される。 この実施例では、例えば送気管路42に接続される拡張チューブ32は、装着の際と穴あき検知に用いられ、第2の送気管路52に接続される第2の拡張チューブ53は取り外しに用いられる。なお、装着用に用いられる拡張チューブ32は十分に滅菌処理されたものを使用する。
【0057】
また、装着用に用いられる拡張チューブ32と、取り外し用に用いられる拡張チューブ53は区別できるように異なる色とか、識別用の印を付けてある。
【0058】
挿入部カバー部11Bにカバー用内視鏡2Bを装着する時、及び穴あき検知を行う時は装着用拡張チューブ32を拡張チューブ口体33に接続し、圧力制御部44を操作して、送気ポンプ41を作動させる。挿入部カバー部11Bからカバー用内視鏡2Bを外す時は、取り外し用拡張チューブ53を拡張チューブ口体33に接続し、圧力制御部44を操作して、送気ポンプ51を作動させる。
【0059】
この実施例によれば、1本の拡張チューブ32で挿入部カバー部11Bへの装着、取り外しを行うと、以下の問題がある。挿入部カバー部11Bからカバー用内視鏡2Bを外す時は、カバー方式の内視鏡2は使用後であり、体液等で汚染されている。
【0060】
そのため、拡張チューブ口体33も汚染されており、この拡張チューブ口体33に接続される拡張チューブ32も汚染される。この汚染された拡張チューブ32を今度は新しい挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着する時に使用すると、清潔であるべき挿入部カバー部11Aが汚染された拡張チューブ32によって汚染されてしまう。
【0061】
そこで、この実施例では、装着用拡張チューブ32と取り外し用拡張チューブ53を使い分けることによって、装着用拡張チューブ32を常に清潔な状態に維持できる。従って、挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着する時における拡張チューブ32をかいしての挿入部カバー部11Aの汚染を防止できる。
【0062】
図7は本考案の第3実施例の主要部を示す。この実施例は内視鏡挿入チャンネル34以外のチューブの穴あきを検知できるようにしたものである。
【0063】
図7に示すように挿入部カバー部11Aは図2に示す挿入部カバー部11Aにおいて、挿入部カバー外皮17Aの内側に内視鏡挿入チャンネルチューブ61を設けている。このチャンネルチューブ61は例えば、軟性の樹脂で構成されている。 このチャンネルチューブ61の上端は、内視鏡操作部固定用口体部18の下端に気密的に固定され、このチャンネルチューブ61は開口部35及び拡張チューブ口体33と連通している。
【0064】
この内視鏡挿入チャンネルチューブ61の下端は、カバー観察窓23Aを設けたカバー先端部19Aに気密的に固定されている。従って、第1実施例と同様に、拡張チューブ口体33から送気することにより、この内視鏡挿入チャンネルチューブ61を膨らませて内視鏡挿入部11Bを装着したり、取り外したりできる。
【0065】
カバー用内視鏡2Bを内視鏡挿入チャンネルチューブ61内に挿入することによって、送気・送水管路27とか吸引管路28に引っかかることなく、挿入部カバー部11A内に挿入して装着できるようにしている。
【0066】
上記内視鏡挿入チャンネルチューブ61を設けているので、図7のB−B′断面は図8に示すようになる。つまり、挿入部カバー外皮17Aの内側の内側空間62内に内視鏡挿入部11Bが挿通される内視鏡挿入チャンネル34を形成する内視鏡挿入チャンネルチューブ61と、送気・送水管路27及び吸引管路28をそれぞれ形成する送気・送水チューブ及び吸引チューブが配置された構造となる。
【0067】
この内側空間62とは、カバー先端部19Aと挿入部カバー外皮17Aと、内視鏡操作部固定用口体部18で囲まれた空間の内、送気・送水管路27及び内視鏡挿入チャンネルチューブ61を除いた空間である。
【0068】
また、この実施例では上記内側空間62と連通するように内視鏡操作部固定用口体部18には、拡張チューブ32を接続できる通気口体63を設けてあり、この通気口体63に拡張チューブ32を接続して挿入部カバー部11Aの穴あきを検知できるようにしている。次に作用を説明する。
【0069】
挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを装着する場合には、拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端を接続し、内視鏡挿入チャンネルチューブ61を膨らませながらカバー用内視鏡2Bを挿入し、装着する。
【0070】
挿入部カバー部11Aの穴あき検知を行う時は、拡張チューブ32を通気口体63に接続し、内側から挿入部カバー外皮17Aを加圧することによって穴あき検知を行うことができる。
【0071】
従来は拡張チューブ32が接続する場所は拡張チューブ口体33しかなかったので、内視鏡挿入チャンネルチューブ61を有する挿入部カバー部11Aの場合、内視鏡挿入チャンネルチューブ61のみしか加圧できないため、挿入部カバー外皮17Aを加圧することができなかった。
【0072】
それに対し、この実施例では、通気口体63が設けてあるので、挿入部カバー外皮17Aを加圧することができ、穴あき検知を行うことが可能になった。
【0073】
図9は本考案の第4実施例におけるカバー用内視鏡2Bを示す。この実施例はカバー用内視鏡2Bの穴あきを検知できるようにしたものである。図9に示すカバー用内視鏡2Bはユニバーサルコード13Bのコネクタ14にはケーブル16が接続されるケーブル接続部65が設けられ、このケーブル接続部65には固定ピン66が突設されている。このケーブル接続部65の内側は、カバー用内視鏡2Bの内部に連通しており、図示しない接点ピンが設けてある。
【0074】
操作部12Bには送気・送水スイッチ67と、吸引スイッチ68と、静止画像等の切換を行う画像切換スイッチ69が設けられており、さらに湾曲操作ノブ71が着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0075】
挿入部11Bはフレキシブルで長尺の可撓部72と、この可撓部72の先端に設けられた湾曲部20と、この湾曲部20の先端に設けられた先端部19Bとからなり、湾曲部20は湾曲操作ノブ71を操作することにより、湾曲操作を行うことができる。
【0076】
図10はケーブル接続部65に気密的に取り付けられる防水キャップ75の断面を示す。この防水キャップ75は硬質の樹脂で構成され、拡張チューブ32が取り付けられる通気口金76と、ケーブル接続部65の固定ピン66に嵌合するカム溝77が設けてあり、更にケーブル接続部65との間を気密保持するため、弾性リング78が設けてある。
【0077】
図11はコネクタ14のケーブル接続部65に防水キャップ75を取付け、かつ通気口金76に拡張チューブ32を接続した状態を示す。なお、拡張チューブ32の基端側はカバー拡張器6に接続されており、さらに防水キャップ75は固定ピン66によってケーブル接続部65に固定されている。
【0078】
この実施例ではカバー拡張器6からでた空気は通気口金76を通ってケーブル接続部65からカバー用内視鏡2B内に流され、カバー用内視鏡2B内を加圧する。 この実施例によれば、カバー用内視鏡2Bの穴あき検知がカバー拡張器6で行うことができる。
【0079】
尚、上述した各実施例において、鉗子挿入口と拡張チューブ口体とは90゜以上の角度に設けてある。また、拡張チューブ口体33をカバーで覆うようにして拡張チューブ口体33が汚染されることによる汚染の広がりを防止するようにしても良い。 また、上述した各実施例を部分的等で組み合わせて異なる実施例を構成することもできる。
【0080】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、カバー拡張器内に穴あき検知する手段を設けてあるので、カバー拡張器のみでカバー用内視鏡の着脱と穴あき検知を行うことができ、場所をとらない。
【提出日】平成5年6月25日
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡と、前記内視鏡が装着される内視鏡カバーと、前記内視鏡を前記内視鏡カバーに着脱するために用いられる内視鏡カバー拡張器とを有する内視鏡カバー方式の内視鏡装置において、前記内視鏡カバー拡張器に前記内視鏡カバー及び/又は前記内視鏡の穴あきを検知する穴あき検知手段を設けたことを特徴とする内視鏡カバー方式の内視鏡装置。
【請求項1】 内視鏡と、前記内視鏡が装着される内視鏡カバーと、前記内視鏡を前記内視鏡カバーに着脱するために用いられる内視鏡カバー拡張器とを有する内視鏡カバー方式の内視鏡装置において、前記内視鏡カバー拡張器に前記内視鏡カバー及び/又は前記内視鏡の穴あきを検知する穴あき検知手段を設けたことを特徴とする内視鏡カバー方式の内視鏡装置。
【図3】
【図5】
【図1】
【図2】
【図4】
【図8】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図5】
【図1】
【図2】
【図4】
【図8】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】実開平6−58902
【公開日】平成6年(1994)8月16日
【考案の名称】内視鏡カバー方式の内視鏡装置
【国際特許分類】
【出願番号】実願平5−1956
【出願日】平成5年(1993)1月28日
【出願人】(000000376)オリンパス光学工業株式会社 (11,466)
【公開日】平成6年(1994)8月16日
【考案の名称】内視鏡カバー方式の内視鏡装置
【国際特許分類】
【出願日】平成5年(1993)1月28日
【出願人】(000000376)オリンパス光学工業株式会社 (11,466)
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