説明

内視鏡プロセッサ、内視鏡、内視鏡システム

【課題】画像観察と分光測定との操作を容易にする。
【解決手段】内視鏡プロセッサ20は分光器26、光源ユニット30、および信号処理ユニット40を有する。光源ユニット30は第1のフィールド期間に第1、第2のライトガイド52a、52bの入射端それぞれに白色光および赤色光を供給する。第1のフィールド期間に電子内視鏡50は被写体を撮像して画像信号を生成する。光源ユニット30は第2のフィールド期間に第2のライトガイド52bの入射端に励起光を供給する。第2のフィールド期間に第2のライトガイド52bの出射端から入射端52biに伝達された光を分光器26が受光する。分光器26は受光した光の分光測定を行ない分光スペクトル信号を生成する。画像信号および分光スペクトル信号に基づいて、信号処理ユニット40はポイント表示画像と分光強度画像を作成する。モニタ11はポイント表示画像と分光強度画像とを同時に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の被写体上の特定の領域における光学像の分光スペクトルを測定する内視鏡および内視鏡プロセッサに関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線等の特定の波長の光(励起光)を生体組織に照射することにより、生体組織が蛍光を発する自家蛍光が知られている。また、がん細胞等の病変部においてはこの蛍光の光量が低いことが知られている。この性質を利用した蛍光内視鏡ユニットが知られている。蛍光内視鏡ユニットによって得られる自家蛍光画像において蛍光の強度低下の領域を視認することにより、病変部の特定が可能となっている。
【0003】
ところで、励起光の照射により蛍光を発する生態組織内の物質は、NADH、コラーゲン、フラビンなどのように複数の種類があり、それぞれの物質が発する蛍光はそれぞれスペクトルが異なっている。自家蛍光画像の分光スペクトルを検出することにより、より正確な診断が可能となる。
【0004】
分光スペクトルの検出を行なうために、分光器を備えるプローブを鉗子口から挿入し、体内組織に押し当てて測定することが提案されている(特許文献1参照)。しかし、分光測定のためのプローブの操作と内視鏡による画像観察の操作を別々に行う必要がり、使用者にとって不便であった。
【0005】
また、プローブによる分光測定を行なった箇所を特定して記録することが困難であった。また、プローブによる分光測定を行なうためには画像全体の自家蛍光画像観察のための励起光装置とは別に励起光源装置が必要であり、自家蛍光画像観察と蛍光の分光測定を行なうための設備全体が大型化していた。
【特許文献1】特開2006−122560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明では、内視鏡の画像観察と分光測定のための操作を容易にし、分光測定の位置を容易に特定可能な内視鏡プロセッサの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の内視鏡特プロセッサは、第1、第2のライトガイドを有する内視鏡に接続され第1のライトガイドの接続側端部に供給光を入射させる内視鏡プロセッサであって、第2のライトガイドの接続側端部に第1、第2の光を供給可能な第1、第2の光源と、供給光を第1のライトガイドの接続側端部に入射するときに第1の光を第2のライトガイドの接続側端部に供給させ供給光の第1のライトガイドの接続側端部への入射を停止しているときに第2の光を第2のライトガイドの接続側端部に供給させる発光制御システムと、第2のライトガイドの接続側端部から出射する光である被測定光の分光スペクトルを測定する分光光度測定部とを備えることを特徴としている。
【0008】
なお、供給光を第1のライトガイドの接続側端部に入射するときの被写体の光学像を受光して光学像に相当する画像信号を生成する撮像素子から画像信号を受信する受信部と、画像信号に基づいて画像信号に相当する撮影画像と分光光度測定部が測定した分光スペクトルを表示する画像とを含む表示画像を作成する画像信号処理部とを備えることが好ましい。
【0009】
また、分光光度測定部に入射する光から生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光成分を除去する第1の励起光カットフィルタを備え、第2の光は生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光であることが好ましい。さらには、供給光として白色光を発光する白色光源を備えることが好ましい。
【0010】
また、第2の光は白色光であることが好ましい。
【0011】
また、第2の光源から第2の光を供給光として第1の端部に入射することが好ましい。
【0012】
また、第2の光源から出射される第2の光の光路上に挿入または離脱可能で、挿入するときに第2の光を反射して第1、第2のライトガイドの接続側端部のいずれか一方に入射させ、離脱するときに第2の光を他方の接続側端部に入射させるミラーを備えることが好ましい。
【0013】
本発明の内視鏡は、挿入管と、挿入管に沿って設けられる第1のライトガイドと、挿入管に沿って設けられ第1のライトガイドの挿入管先端側の端部から出射する光の照射範囲内の一点に向かって挿入管先端側の端部から光を出射可能な第2のライトガイドとを備えることを特徴としている。
【0014】
本発明の内視鏡システムは、挿入管と、挿入管に沿って設けられ第1の端部に入射する光である供給光を挿入管の先端に設けられる第2の端部から出射する第1のライトガイドと、挿入管に沿って設けられ第3、第4の端部のいずれか一方に入射する光を他方の端部に伝達し挿入管の先端に第3の端部が設けられ第2の端部から出射する供給光の照射範囲内の一点に向かって第4の端部に入射する光を第3の端部から出射する第2のライトガイドとを有する内視鏡と、第4の端部に第1、第2の光を供給可能な第1、第2の光源と、供給光を第1の端部に入射するときに第1の光を第4の端部に供給させ供給光の第1の端部への入射を停止しているときに第2の光を第4の端部に供給させる発光制御システムと、第3の端部に入射して第4の端部から出射する光である被測定光の分光スペクトルを測定する分光光度測定部とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、画像観察と分光測定とを一体的なユニットにおいて実行可能にし、操作性を向上可能である。さらに、分光測定を行なった箇所を容易に認識することが出来るので、その記録も容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を適用した内視鏡および内視鏡プロセッサを有する内視鏡ユニットの外観図である。
【0017】
内視鏡ユニット10は、内視鏡プロセッサ20、電子内視鏡50およびモニタ11によって構成される。内視鏡プロセッサ20は、電子内視鏡50およびモニタ11に接続される。
【0018】
内視鏡プロセッサ20には、光源ユニット(図1において図示せず)および信号処理ユニット(図1において図示せず)が設けられる。光源ユニットから出射される光が、電子内視鏡50の挿入管51の先端付近に照射される。
【0019】
光が照射された被写体の光学像が電子内視鏡50により、撮影される。電子内視鏡50の撮影により生成する画像信号が信号処理ユニットに送られる。
【0020】
信号処理ユニットでは、電子内視鏡50から送られた画像信号に対して所定の信号処理が施される。所定の信号処理を施した画像信号はモニタ11に送られ、送られた画像信号に相当する画像がモニタ11に表示される。
【0021】
次に、光源ユニットの構成について図2を用いて説明する。光源ユニット30は、白色光源31、第1、第2のレーザ光源LD1、LD2、第1のミラー32、ビームスプリッタ37、ファイバ束38、集光レンズ39、ロータリーシャッタ33、第1、第2、第3のモータM1、M2、M3、レールR、ロータリーシャッタ制御回路34、ビームスプリッタ制御回路35、および光源駆動回路36によって構成される。
【0022】
白色光源31から、被写体を照明するための白色光が出射される。内視鏡プロセッサ20と電子内視鏡50とを接続した状態(図3参照)において、電子内視鏡50に設けられる第1のライトガイド52aの入射端52aiと白色光源31とが、光学的に接続される。また、内視鏡プロセッサ20と電子内視鏡50とを接続した状態において、電子内視鏡50に設けられる第2のライトガイド52bの入射端52biと第1、第2のレーザ光源LD1、LD2とが、第1のミラー32を介して接続される。
【0023】
白色光源31と第1のライトガイド52aの入射端52aiの間には、ロータリーシャッタ33が設けられる。ロータリーシャッタ33は図4に示すように、円板の周方向に沿って遮光部33sと開口部33oとが設けられる。ロータリーシャッタ33が第1のモータM1に駆動されることにより、白色光の遮光と通過とが切替え可能である。
【0024】
また、ロータリーシャッタ33は、白色カラー画像の通常撮影時(後述する奇数、偶数フィールド期間の撮像)は、レールRと第3のモータM3によって、白色光の光路から退避可能である。
【0025】
また、ビームスプリッタ37が第2のモータM2に駆動されることにより、白色光の光路へのビームスプリッタ37の挿入(図5参照)または退避(図2参照)が行なわれる。
【0026】
図6に示すように、ビームスプリッタ37は入射する光の短波長成分を除去する特性を有しており、白色光源31から出射する白色光の短波長成分が除去される。したがって、ビームスプリッタ37を挿入することにより、白色光の全成分が入射端52aiに入射する。一方、ビームスプリッタ37を離脱することにより短波長成分を除去した白色光が入射端52aiに入射させることが可能である。なお、ビームスプリッタ37は、第1のレーザ光源LD1から出射する励起光を反射する特性を有する。
【0027】
第1のモータM1はロータリーシャッタ制御回路34に接続される。第1のモータM1によるシャッタ33の駆動は、ロータリーシャッタ制御回路34により制御される。第2のモータM2は、ビームスプリッタ制御回路35に接続される。第2のモータM2によるビームスプリッタ37の駆動は、ビームスプリッタ制御回路35により制御される。
【0028】
第1のレーザ光源LD1からは、生体組織に自家蛍光を発光させる励起光、例えば紫外線が出射される。第2のレーザ光源LD2からは、赤色光が出射される。第1、第2のレーザ光源LD1、LD2と第1のミラー32との間には、ファイバ束38および集光レンズ39が設けられる。
【0029】
第1、第2のレーザ光源LD1、LD2の出射端はファイバ束38に光学的に接続される。ファイバ束38の出射端側のファイバは、一体的に束ねられている。ファイバ束38の出射端から出射する光が集光レンズ39により集光される。集光された光が第1のミラー32に入射する。
【0030】
ビームスプリッタ37が白色光の光路に挿入されるときに、第1のレーザ光源LD1から出射される励起光の光路にも重なる。ビームスプリッタ37が第1のレーザ光源LD1の光路上に挿入されるときに、励起光はビームスプリッタ37によって反射され、第1のライトガイド52aの入射端52aiに入射するように、ビームスプリッタ37の向きが定められる(図5参照)。ビームスプリッタ37が白色光の光路から退避したときに、励起光または赤色光は第1のミラー32に反射され、第2のライトガイド52biの入射端52biに入射する(図2参照)。
【0031】
第1、第2のレーザ光源LD1、LD2は、光源駆動回路36に接続される。第1、第2のレーザ光源LD1、LD2の発光と発光停止は、光源駆動回路36により制御される。
【0032】
ロータリーシャッタ制御回路34、ビームスプリッタ制御回路35、および光源駆動回路36の動作はシステムコントローラ21により制御される。また、ロータリーシャッタ制御回路34、光源駆動回路36が実行させる各動作のタイミングは、タイミングコントローラ22により制御される。
【0033】
なお、システムコントローラ21により内視鏡ユニット10全体の動作が制御される。例えば、後述するCCDドライバ23および信号処理ユニット40は、システムコントローラ21により制御される。またタイミングコントローラ22により内視鏡ユニット10における各部位が実行する動作のタイミングが制御される。例えば、CCDドライバ23および信号処理ユニット40が実行させる各動作のタイミングはタイミングコントローラ22により制御される。
【0034】
次に、電子内視鏡50の構成について図1、図7を用いて説明する。電子内視鏡50は、挿入管51、本体53、コネクタ54などによって構成される(図1参照)。本体53に挿入管51が取り付けられる。また、本体53は連結ケーブル55を介してコネクタ54に接続される。
【0035】
また、電子内視鏡50には、第1、第2のライトガイド52a、52b、撮像素子56、励起光カットフィルタ57、配光レンズ58、および結像光学系としての対物レンズ59などが設けられる(図7参照)。
【0036】
コネクタ54を内視鏡プロセッサ20に接続すると、第1のライトガイド52aが白色光源31に光学的に接続され、第2のライトガイド52bが第1、第2のレーザ光源LD1、LD2に光学的に接続され、撮像素子56がCCDドライバ23および信号処理ユニット40に接続される。
【0037】
第1、第2のライトガイド52a、52bは、コネクタ54から挿入管51の先端部まで延設される。前述のように、白色光源31から出射される白色光、または第1のレーザ光源LD1から出射される励起光が、第1のライトガイド52aの入射端52aiに入射される。入射端52aiに入射された光は、出射端まで伝達される。第1のライトガイド52aoの出射端から出射する光が、配光レンズ58により挿入管51の先端付近に照射される。
【0038】
また、前述のように、第1、第2のレーザ光源LD1、LD2から出射される励起光または赤色光が第2のライトガイド52bの入射端52biに入射される。入射端52biに入射された光は、出射端52boまで伝達される。出射端52boに伝達された光が第1のライトガイド52aから出射される光の照射範囲内の一点に向かって出射されるように、第2のライトガイド52bの出射端52boが設置される。
【0039】
白色光または赤色光が照射されるときの被写体の反射光による光学像、および励起光が照射されるときの被写体の蛍光および反射光による光学像が、対物レンズ59によって撮像素子56の受光面に結像される。
【0040】
CCDドライバ23が送信する駆動信号に基づいて、撮像素子56は駆動される。撮像素子56が駆動されることにより受光面に結像する光学像が撮像される。撮像動作の実行により、撮像素子56により画像信号が生成される。画像信号は信号処理ユニット40に送られる。
【0041】
なお、励起光照射時は、励起光カットフィルタ57によって対物レンズ59を介して入射した光から被写体で反射された励起光成分が除去される。励起光成分が除去されることにより、被写体である生体組織が発する蛍光成分のみが、撮像素子56により撮像される。
【0042】
なお、白色光または赤色光が照射されるときの被写体の反射光による光学像、および励起光が照射されるときの被写体の蛍光および反射光による光学像は、第2のライトガイド52bの出射端52boにも入射する。入射した光は、第2のライトガイド52bの入射端52biまで伝達される。
【0043】
第2のライトガイド52bの入射端52biと第1のミラー32との間には、ハーフミラー24が配置される(図2参照)。第2のライトガイド52bの入射端52biから出射する光は、ハーフミラー24により反射される。ハーフミラー24により反射された光は、さらに第2のミラー25により反射され、内視鏡プロセッサ20に設けられる分光器26に入射する。
【0044】
分光器26と第2のミラー25との間には、励起光カットフィルタ27が設けられる。励起光カットフィルタ27により、被写体の光学像から励起光成分が除去される。分光器26には、励起光の除去された光成分のみが入射する。
【0045】
分光器26は、分光器26に入射する光の分光スペクトルを測定する。分光スペクトルの測定により、分光スペクトル信号が生成される。生成された分光スペクトル信号は、信号処理ユニット40に送られる。
【0046】
次に、信号処理ユニット40の構成について説明する。信号処理ユニット40は、前段信号処理部41、画像処理部42、および後段信号処理部43によって構成される(図3参照)。
【0047】
撮像素子56から送られる画像信号は、前段信号処理部41に入力される。前段信号処理部41において、画像信号はアナログ信号からデジタル信号に変換される。更に、デジタル信号に変換された画像信号に対して補間処理やホワイトバランス等の所定の信号処理が行われる。
【0048】
所定の信号処理の施された画像信号は、画像処理部42に送られる。また、分光スペクトル信号も、画像処理部42に送られる。図8に示すように、画像処理部42には、レジスタ44、第1、第2のメモリ45a、45b、メモリコントローラ46、スキャンコンバータ47が設けられる。
【0049】
画像信号は、第1のメモリ45aまたは第2のメモリ45bに格納される。分光スペクトル信号は、レジスタ44に一時的に格納され、レジスタ44から第2のメモリ45bに送られ、格納される。
【0050】
なお、分光スペクトル信号は、図9に示すように、同期信号(FL参照)と波長帯域毎の蛍光強度に相当する信号(D1、D2、…参照)とによって形成される。例えば、D1は400nm〜410nmの帯域の蛍光強度、D2は410nm〜420nmの帯域の蛍光強度に相当する。
【0051】
分光スペクトル信号が第2のメモリ45bに格納されるときに、分光スペクトル信号は、図10に示すようにグラフ化された分光強度画像SIに相当するスペクトルグラフ信号に変換されて、格納される。
【0052】
メモリコントローラ46により、第1、第2のメモリ45a、45bへの画像信号の格納および出力のタイミングが制御される。メモリコントローラ46は、タイミングコントローラ22が出力する制御信号に基づいて前述のタイミングの制御を実行する。
【0053】
スキャンコンバータ47により、第1、第2のメモリ45a、45bに格納された画像信号およびスペクトルグラフ信号に基づいて、モニタ11に表示させる表示画像が作成される。表示画像に相当する表示画像信号が後段信号処理部43に送られる。
【0054】
後段信号処理部43により、表示画像信号に対してクランプ、ブランキング処理などの所定の信号処理が施され、さらにデジタル信号からアナログ信号に変換される。アナログ信号に変換された表示画像信号は、モニタ11に送られる。前述のように表示画像信号に相当する画像がモニタ11に表示される。
【0055】
次に、内視鏡プロセッサ20に設定される動作モード、および各動作モードにおいて実行される動作について説明する。
【0056】
内視鏡ユニット10には、参照光画像モード、自家蛍光画像モード、および分光スペクトル表示モードが設けられる。使用者の操作により、それぞれのモードの切替が可能である。設定されたモードに応じて、ロータリーシャッタ33による遮光と通過の切替、ビームスプリッタ37の挿入および退避、および第1、第2のレーザ光源LD1、LD2からの光の発光が行なわれる。
【0057】
参照光画像モードに設定されるとき、ロータリーシャッタ33は白色光を通過させるように駆動制御される。また、ビームスプリッタ37は、白色光の光路WLから退避され、第1のライトガイド52aの入射端52aiには白色光が入射する。なお、第1、第2のレーザ光源LD1,LD2からは励起光および赤色光が発光されないまま維持される(図11参照)。したがって、参照光画像モードでは、配光レンズ58から被写体obj全体に白色光WLが照射される(図12参照)。
【0058】
また、参照光画像モードに設定されるときに撮像素子56により生成される画像信号は、参照光画像信号として、第1のメモリ45aに格納される(図5参照)。さらに、レジスタ44に格納される分光スペクトル信号の第2のメモリ45bへの読込みは、停止される。
【0059】
また、参照光画像モードに設定されるときに、スキャンコンバータ47は参照光画像信号を第1のメモリ45aから読出して、表示画像信号として後段信号処理部43に送る。前述のように、表示画像信号に対して後段信号処理部43により所定の信号処理が施される。図13に示すように、モニタ11全体に参照光画像WIが表示される。
【0060】
自家蛍光画像モードに設定されるとき、ロータリーシャッタ33は白色光WLを遮光するように駆動される。また、ビームスプリッタ37は、白色光WLの光路に挿入される。また、第1のレーザ光源LD1から励起光ELが発光され、第1のライトガイド52aの入射端52aiには励起光ELが入射する。なお、第2のレーザ光源EL2からは赤色光が発光されないまま維持される(図14参照)。したがって、自家蛍光画像モードでは、配光レンズ58から被写体obj全体に励起光ELが照射される(図12参照)。
【0061】
また、自家蛍光画像モードに設定されるときに撮像素子56により生成される画像信号は、蛍光画像信号として、第2のメモリ45bに格納される。さらに、レジスタ44に格納される分光スペクトル信号の第2のメモリ45bへの読込みは、停止される。
【0062】
また、自家蛍光画像モードに設定されるときに、スキャンコンバータ47は蛍光画像信号を第2のメモリ45bから読出して、表示画像信号として後段信号処理部43に送る。前述のように、表示画像信号に対して後段信号処理部43により所定の信号処理が施される。図15に示すように、モニタ11全体に自家蛍光画像FIが表示される。
【0063】
分光スペクトル表示モードに設定されるとき、ロータリーシャッタ33による白色光WLの遮光と通過とが連続的に切替えられる。また、ビームスプリッタ37は、白色光WLの光路から退避される。また、第1のレーザ光源LD1からの励起光ELの発光と発光停止および第2のレーザ光源LD2からの赤色光RLの発光停止と発光が連続的に切替えられる。図16に示すように、撮像素子56を駆動するためのフィールド信号に同期するタイミングで、ロータリーシャッタ33の回転制御およびレーザ光源LD1、LD2の切替が行なわれる。
【0064】
第1、第3、第5、…のフィールド期間t1、t3、t5、…において、白色光WLが通過するようにロータリーシャッタ33が駆動され、第1のレーザ光源LD1の駆動は停止され、第2のレーザ光源LD2から赤色光RLが発光される(図17参照)。したがって、第1、第3、第5、…のフィールド期間t1、t3、t5、…には、配光レンズ58から被写体obj全体に白色光WLが照射され、第2のライトガイド52bの出射端52biから被写体の一点に向かって赤色光RLが照射される(図18参照)。
【0065】
第2、第4、第6、…のフィールド期間t2、t4、t6、・・・において、白色光WLを遮光するようにロータリーシャッタ33が駆動され、第1のレーザ光源LD1から励起光ELが発光され、第2のレーザ光源LD2の駆動は停止される(図19参照)。したがって、第2、第4、第6、…のフィールド期間t2、t4、t6、…には、第2のライトガイド52bの出射端52boから被写体の一点に向かって励起光ELが照射される(図20参照)。
【0066】
また、分光スペクトル表示モードにおける第1、第3、第5、…のフィールド期間t1、t3、t5、…に撮像素子56により生成される画像信号IS1、IS3、IS5、…がポイント表示画像信号として、第1のメモリ45aに格納される(図16参照)。一方、第1、第3、第5、…のフィールド期間t1、t3、t5、…に分光器26により生成される分光スペクトル信号SS1、SS3、SS5、…は、第2のメモリ45bに格納されずに、消去される。
【0067】
また、分光スペクトル表示モードにおける第2、第4、第6、…のフィールド期間t2、t4、t6、…に撮像素子56により生成される画像信号IS2、IS4、IS6、…は、第1のメモリ45aに格納されずに、消去される。一方、第2、第4、第6、…のフィールド期間t2、t4、t6、…に分光器26により生成される分光スペクトル信号SS2、SS4、SS6、…は、スペクトルグラフ信号に変換されて、第2のメモリ45bに格納される。なお、分光スペクトル信号SS2、SS4、SS6、…は励起光が照射された一点において発生した蛍光についての分光スペクトルに相当する信号である。
【0068】
また、分光スペクトル表示モードに設定されるときに、スキャンコンバータ47によって、第1、第2のメモリ45a、45bそれぞれからポイント表示画像信号およびスペクトルグラフ信号が読出される。
【0069】
スキャンコンバータ47により、ポイント表示画像信号に相当するポイント表示画像PI(図21参照)と分光強度画像SI(図10参照)の2画像を含む画像が、表示画像として作成される(図22参照)。
【0070】
作成された表示画像に相当する表示画像信号が後段信号処理部43に送られる。前述のように、表示画像信号に対して後段信号処理部43により所定の信号処理が施される。信号処理の施された表示画像信号に基づいて、モニタ11にポイント表示画像PIと分光強度画像SIの2画像が表示される。
【0071】
前述のように、2画像表示時の分光強度画像SIは、第2、第4、第6、…のフィールド期間t2、t4、t6、…、すなわち励起光ELのみが第2のライトガイド52bから照射されるときに生成される分光スペクトル信号に基づいて、作成される。したがって、分光強度画像SIには、第2のライトガイド52bから励起光が照射された一点における自家蛍光成分の分光スペクトルが表示される。
【0072】
ポイント表示画像PIには、赤色光RLを照射された一点に赤色のマーカMが表示される(図18参照)。第2のライトガイド52bの出射端52biから出射される励起光ELおよび赤色光RLの軌跡は同じなので、ポイント表示画像PIにおけるマーカMが分光スペクトルの測定が行なわれた位置に表示される。
【0073】
次に、分光スペクトル表示モードのときに、光源ユニット30および信号処理ユニット40において行なわれる動作について図23のフローチャートを用いて説明する。
【0074】
分光スペクトル表示モードに切替えられることにより、本実施形態における分光強度画像を表示するための処理が開始される。まず、ステップS100において、白色光WLがロータリーシャッタ33によって遮光されている期間であるか通過させられている期間であるか否かが判別される。
【0075】
白色光WLが遮光されている期間である場合にはステップS101に進む。ステップS101において、第1のレーザ光源LD1による励起光ELの発光が停止され、第2のレーザ光源LD2による赤色光RLの発光が行なわれる。
【0076】
励起光ELの発光停止および赤色光RLの発光後、ステップS102に進む。ステップS102では、撮像動作および分光スペクトルの測定が行なわれる。撮像動作の実行により、ポイント表示画像信号が生成される。分光スペクトルの測定により、分光スペクトル信号が生成される。
【0077】
ポイント表示画像信号および分光スペクトル信号が生成されると、ステップS103に進む。ステップS103では、ポイント表示画像信号が第1のメモリ45aに格納される。また、分光スペクトル信号は第2のメモリ45bに格納されずに、消去される。
【0078】
また、ステップS100において、白色光WLがシャッタ33を通過している期間である場合にはステップS104に進む。ステップS104では、第1のレーザ光源LD1による励起光ELの発光が行われ、第2のレーザ光源LD2による赤色光RLの発光が停止される。
【0079】
励起光RLの発光および赤色光RLの発光停止後、ステップS105に進む。ステップS105では、ステップS102と同様に撮像動作および分光スペクトルの測定が行なわれる。撮像動作の実行により、第2のライトガイド52bから励起光ELを照射したときの蛍光画像信号が生成される。分光スペクトルの測定により、分光スペクトル信号が生成される。
【0080】
蛍光画像信号および分光スペクトル信号が生成されると、ステップS106に進む。ステップS106では、蛍光画像信号が第1のメモリ45aに格納されずに、消去される。また、分光スペクトル信号は第2のメモリ45bに格納される。
【0081】
ステップS103におけるポイント表示画像信号の格納後、またはステップS106における分光スペクトル信号の格納後、ステップS107に進む。ステップS107では、ポイント表示画像信号および分光スペクトル信号が、スキャンコンバータ47に読出される。
【0082】
次のステップS108において、ポイント表示画像信号および分光スペクトル信号に基づいて、ポイント表示画像PIと分光強度画像SIの2画像を含む表示画像が生成される。2画像の表示画像を生成すると、ステップS109に進む。
【0083】
ステップS109では、分光スペクトル表示モード以外の動作モードに切替えられているか否かが判別される。切替えられていない場合は、ステップS100に戻り、以後切替えられるまで、ステップS100〜ステップS109の動作が繰返される。ステップS109で動作モードが切替えられている場合には、分光強度画像SIを表示するための処理を終了する。
【0084】
以上のように、本実施形態の内視鏡および内視鏡プロセッサによれば、自家蛍光画像の観察と蛍光分析との両方を行うことが可能な内視鏡ユニットを形成することが可能になる。一体的な内視鏡ユニット10により自家蛍光画像観察と蛍光分析とを行うことが可能なので、操作性の向上が可能である。
【0085】
また、分光測定を行なっている箇所をポイント表示画像PI上のマークMにより視認可能なので、分光測定を行なった位置の確定や記録性が向上する。
【0086】
また、ポイント表示画像PI上の分光測定を行なう箇所にマーカMをあわせるように電子内視鏡50を操作することにより、分光測定を行なう位置決めを行なうことが可能になる。従来の分光測定と異なり、分光測定を行なう位置にプローブを押し当てるような煩雑な操作が不要となる。
【0087】
なお、本実施形態において、分光測定を行なうために第2のライトガイド52aに励起光ELを入射させる構成であるが、他のいかなる光を入射させる構成であってもよい。例えば、白色光WLを入射させ、ポイント表示画像PIにおけるマーカMの位置に照射した白色光の反射光の分光測定を行なってもよい。
【0088】
また、本実施形態において、ポイント表示画像PIは被写体obj全体に白色光WLを照射し、一点に赤色光RLを照射するときに撮像される画像であるが、被写体obj全体に照射する光はいかなる光であってもよい。さらには、一点に照射する光として、撮像素子56の前に設けられる励起光カットフィルタ57を透過可能ないかなる光を用いることも可能である。
【0089】
例えば、第1のライトガイド52aから励起光ELを、第2のライトガイド52bから赤色光RLを同時に照射するときに撮影される画像であってもよい。このようなポイント表示画像PIによれば、マーカMが表示される自家蛍光画像FIとともに分光強度画像SIをモニタ11に表示することも可能である。
【0090】
また、本実施形態において、第1のミラー32およびビームスプリッタ37を用いて、励起光ELを第1、第2のライトガイド52a、52bの入射端52ai、52biに入射させ、赤色光RLを第2のライトガイド52bの入射端52biに入射させる構成であるが、白色光WLを第1のライトガイド52aの入射端52aiに入射するときに赤色光RLを第2のライトガイド52bの入射端52biに入射し、白色光WLの第1のライトガイド52aの入射端52aiへの入射を停止するときに励起光ELを第2のライトガイド52bの入射端52biに入射させる構成であれば、いかなる機構を適用してもよい。
【0091】
また、本実施形態において、内視鏡ユニット10には、参照光画像モード、自家蛍光画像モード、および分光スペクトル表示モードが設けられるが、他の表示モードが設けられてもよい。例えば、参照光画像と自家蛍光画像とを同時表示するモードが設けられてもよい。
【0092】
参照光画像と自家蛍光画像とを同時表示する場合には、ビームスプリッタ37を白色光Wの光路に挿入したまま、ロータリーシャッタ33による白色光WLの遮光と通過とが連続的に切替えられる。また、白色光WLがロータリーシャッタ33により遮光される間に第1のレーザ光源LD1から励起光ELが発光され、白色光WLがロータリーシャッタ33を通過する間に第1のレーザ光源LD1からの励起光ELの発光が停止される。
【0093】
このように、光源ユニット30を駆動することにより、第1のライトガイド52aに入射する光は、白色光WLと励起光ELのいずれかに交互に連続的に切替えられる。したがって、それぞれの光が照射される間に1フィールドの被写体像を撮像することにより、参照光画像と自家蛍光画像の同時表示が可能となる。
【0094】
また、本実施形態において、電子内視鏡50が用いられているが、ファイバスコープであってもよい。ファイバスコープであっても、被写体obj全体に白色光WLを、一点に赤色光RLを照射するときの光学像を観察可能であり、さらに分光強度画像を専用のモニタに表示させる構成であっても、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0095】
また、本実施形態において、測定した分光スペクトルをグラフ化して表示する構成であるが、表などの他の形態により分光スペクトルを表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の一実施形態を適用した内視鏡特定領域スペクトル分析システムを有する内視鏡ユニットの外観図である。
【図2】光源ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】内視鏡プロセッサの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】ロータリーシャッタの正面図である。
【図5】光源ユニットにおいてビームスプリッタを白色光の光路上に挿入した状態を示すブロック図である。
【図6】ビームスプリッタの光学特性図である。
【図7】電子内視鏡の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図8】画像処理部の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図9】分光スペクトル信号のデータ構造を示す概念図である。
【図10】分光スペクトルをグラフ化した分光強度画像の模式図である。
【図11】参照光画像モードのときの光源ユニットの状態を説明するための状態図である。
【図12】参照光画像モードおよび自家蛍光画像モードのときの被写体への光の照射状態を示す状態図である。
【図13】白色光画像の模式図である。
【図14】自家蛍光画像モードのときの光源ユニットの状態を説明するための状態図である。
【図15】自家蛍光画像の模式図である。
【図16】分光スペクトル表示モードにおける光源ユニットの各部位の状態、第1、第2のメモリへの格納、および表示画像の作成のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図17】分光スペクトル表示モードのときの光源ユニットの状態を説明するための第1の状態図である。
【図18】図17の光源ユニットの状態における被写体への光の照射状態を示す状態図である。
【図19】分光スペクトル表示モードのときの光源ユニットの状態を説明するための第2の状態図である。
【図20】図19の光源ユニットの状態における被写体への光の照射状態を示す状態図である。
【図21】ポイント表示画像の模式図である。
【図22】ポイント表示画像と分光強度画像とを同時表示した表示画像の模式図である。
【図23】分光スペクトル表示モードのときに光源ユニットおよび信号処理ユニットにおいて行なわれる動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
10 内視鏡ユニット
20 内視鏡プロセッサ
24 ハーフミラー
26 分光器
27 励起光カットフィルタ
30 光源ユニット
31 白色光源
32 第1のミラー
33 ロータリーシャッタ
37 ビームスプリッタ
40 信号処理ユニット
42 画像処理部
44 レジスタ
45a、45b 第1、第2のメモリ
46 メモリコントローラ
47 スキャンコンバータ
50 電子内視鏡
51 挿入管
52a、52b 第1、第2のライトガイド
52ai、52bi 第1、第2のライトガイドの入射端
52ao、52bo 第1、第2のライトガイドの出射端
56 撮像素子
57 励起光カットフィルタ
58 配光レンズ
EL 励起光
FI 自家蛍光画像
LD1、LD2 第1、第2のレーザ光源
obj 被写体
PI ポイント表示画像
SI 分光強度画像
WI 参照光画像
WL 白色光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2のライトガイドを有する内視鏡に接続され、前記第1のライトガイドの接続側端部に供給光を入射させる内視鏡プロセッサであって、
前記第2のライトガイドの接続側端部に、第1、第2の光を供給可能な第1、第2の光源と、
前記供給光を前記第1のライトガイドの接続側端部に入射するときに前記第1の光を前記第2のライトガイドの接続側端部に供給させ、前記供給光の前記第1のライトガイドの接続側端部への入射を停止しているときに前記第2の光を前記第2のライトガイドの接続側端部に供給させる発光制御システムと、
前記第2のライトガイドの接続側端部から出射する光である被測定光の分光スペクトルを測定する分光光度測定部とを備える
ことを特徴とする内視鏡プロセッサ。
【請求項2】
前記供給光を前記第1のライトガイドの接続側端部に入射するときの被写体の光学像を受光して前記光学像に相当する画像信号を生成する撮像素子から前記画像信号を受信する受信部と、
前記画像信号に基づいて前記画像信号に相当する撮影画像と、前記分光光度測定部が測定した分光スペクトルを表示する画像とを含む表示画像を作成する画像信号処理部とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡プロセッサ。
【請求項3】
前記分光光度測定部に入射する光から、生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光成分を除去する第1の励起光カットフィルタを備え、
前記第2の光は、生体組織に照射すると蛍光を発光させる励起光である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡プロセッサ。
【請求項4】
前記供給光として白色光を発光する白色光源を備えることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡プロセッサ。
【請求項5】
前記第2の光は白色光であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡プロセッサ。
【請求項6】
前記第2の光源から前記第2の光を、前記供給光として前記第1の端部に入射することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の内視鏡プロセッサ。
【請求項7】
前記第2の光源から出射される前記第2の光の光路上に挿入または離脱可能で、挿入するときに前記第2の光を反射して前記第1、第2のライトガイドの接続側端部のいずれか一方に入射させ、離脱するときに前記第2の光を他方の接続側端部に入射させるミラーを備えることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡プロセッサ。
【請求項8】
挿入管と、
前記挿入管に沿って設けられる第1のライトガイドと、
前記挿入管に沿って設けられ、前記第1のライトガイドの前記挿入管先端側の端部から出射する光の照射範囲内の一点に向かって、前記挿入管先端側の端部から光を出射可能な第2のライトガイドとを備える
ことを特徴と内視鏡。
【請求項9】
挿入管と、前記挿入管に沿って設けられ第1の端部に入射する光である供給光を前記挿入管の先端に設けられる第2の端部から出射する第1のライトガイドと、前記挿入管に沿って設けられ第3、第4の端部のいずれか一方に入射する光を他方の端部に伝達し前記挿入管の先端に前記第3の端部が設けられ前記第2の端部から出射する前記供給光の照射範囲内の一点に向かって前記第4の端部に入射する光を前記第3の端部から出射する第2のライトガイドとを有する内視鏡と、
前記第4の端部に、第1、第2の光を供給可能な第1、第2の光源と、
前記供給光を前記第1の端部に入射するときに前記第1の光を前記第4の端部に供給させ、前記供給光の前記第1の端部への入射を停止しているときに前記第2の光を前記第4の端部に供給させる発光制御システムと、
前記第3の端部に入射して前記第4の端部から出射する光である被測定光の分光スペクトルを測定する分光光度測定部とを備える
ことを特徴とする内視鏡システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−113967(P2008−113967A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−302028(P2006−302028)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【Fターム(参考)】