内視鏡外科用クリップ取付器
身体組織へ外科用クリップを取り付ける装置はハンドル部分を有する。ハンドル部分から遠位方向に本体が延びて長手方向軸を定め、複数の外科用クリップが本体の中に配置される。装置は、さらに、ジョーアセンブリを有する。ジョーアセンブリは、本体の遠位端部分に隣接して取り付けられる。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含む。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に移動できるウェッジプレート、及びアクチュエータでジョー部分が離隔位置にある間、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーを有する。アクチュエータは、少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができ、またカム・リンクを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本特許出願は、2004年10月8日に出願された、米国仮特許出願第60/617,104号、および、2004年10月8日に出願された、米国仮特許出願第60/617,016号に対する優先権を主張し、これらの出願は、共に、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
技術分野は、外科用クリップ取付器に関し、さらに具体的には、外科用クリップが挿入される間、ジョー構造を安定させる機構を有する内視鏡外科用クリップ取付器に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
内視鏡ステープラ及びクリップ取付器は技術分野で公知であり、多数の異なる有用な外科処置に使用される。腹腔鏡外科処置の場合、腹の内部へのアクセスは、皮膚の小さな切り込み口を介して挿入された狭い管又はカニューレによって達成される。体のどこかで達成される最小侵襲処置は、多くの場合、一般的に、内視鏡処置と呼ばれる。代表的には、管又はカニューレ装置は、アクセス入口を提供する切り込み口を介して患者の体内へ伸ばされる。入口は、外科医がトロカールを使用して多数の異なる外科用器具を挿入し、切り込みから遠く離れて外科処置を達成することを可能にする。
【0004】
多数のこれらの処置の間、外科医は、多くの場合、1つ又は複数の脈管を通る血液又は他の流体の流れを止めなければならない。外科医は、多くの場合、外科用クリップを血管又は他の導管へ取り付けて、処置の間に体液の流れを妨害する。内視鏡クリップ取付器は当技術分野で公知であり、単一のクリップを体腔へ入れる間に取り付ける。そのような単一クリップ取付器は、代表的には、生体適合材料から作られ、通常、脈管の上で圧搾される。一度脈管へ取り付けられると、圧搾されたクリップは流体の流れを止める。
【0005】
1つの顕著な設計目的は、外科用クリップが、装填処置からクリップの圧搾を受けることなく、ジョーの間に装填されなければならないことである。装填中のクリップの曲がり又はねじれは好ましくなく、装填中の力によってジョー及び/又はクリップが損傷すること、又はクリップが圧搾されることを避けるように注意が払われる。この圧搾は、ジョーの間のクリップの整列を微妙に変更するか、クリップを損傷し、外科医がクリップをジョーの間から除去し、クリップを廃棄する原因となる。さらに、そのような装填前の圧搾は、クリップの一部分を微妙に圧搾し、クリップの幾何学的形状を変更する。これは、外科医が圧搾されたクリップをジョーの間から除去し、クリップを廃棄する原因となる。したがって、当技術の上記の欠点及び欠陥の1つ又は複数を取り除いた装置の必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要旨)
この開示の最初の様相によれば、外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置が提供される。装置はハンドル部分を有し、本体がハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定め、複数の外科用クリップが本体の中に配置される。装置は、さらに、ジョーアセンブリを有する。ジョーアセンブリは、本体の遠位端部分に隣接して取り付けられる。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含む。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に移動できるウェッジプレート、及びアクチュエータでジョー部分が離隔位置にある間、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーを有する。アクチュエータは、少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動でき、またカム・リンクを有する。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分に隣接して配置されたジョー閉鎖部材を有し、ジョー部分を接近位置へ移動する。カム・リンクは、第1及び第2のジョー部分の間で、ウェッジプレートを長手方向に移動する。
【0007】
この開示の他の様相によれば、装置はウェッジプレートを有する。ウェッジプレートは、第1及び第2のジョー部分の間で長手方向に移動され、クリップが装填されている間、固定された所定の関係で第1及び第2のジョー部分を維持するとき、第1及び第2のジョー部分を付勢させる。固定された所定の関係は、クリップが装填される間、第1及び第2のジョー部材の曲がりを防止する。
【0008】
この開示の他の様相によれば、装置は、丸みを帯びた遠位先端を有するウェッジプレートを有する。
【0009】
この開示の他の様相によれば、装置は、第1の近位窓を含むウェッジプレートを有する。第1の近位窓は、本体の中に配置された部材によって係合されるように適合され、前記部材はウェッジプレートを最遠位位置に保持するように構成される。最遠位位置は、第1及び第2のジョー部材の間にある。
【0010】
この開示の他の様相によれば、装置は、第2の近位窓を含むウェッジプレートを有する。第2の近位窓は前記部材によって係合されるように適合される。第2の近位窓は、第1及び第2のジョー部材から収縮された最近位位置にウェッジプレートを保持するように構成される。ウェッジプレートの最近位位置は、第1及び第2のジョー部材が接近位置へ移動されて、クリップを圧搾できるように構成される。
【0011】
この開示の他の様相によれば、装置は、長手方向の溝穴によって第2の近位窓へ接続され第1の近位窓を有する。
【0012】
この開示の他の様相によれば、装置は、ウェッジプレートを遠位方向に動かすことによって第2の近位窓から第1の近位窓へ動かされる部材を有する。
【0013】
この開示のさらに他の様相によれば、装置は、ウェッジプレートの中のカム溝穴と係合できるカム・リンクを有する。カム溝穴は駆動エッジを有する。
【0014】
この開示の他の様相によれば、前記部材は可撓性の脚である。
【0015】
この開示の他の様相によれば、装置は、近位側と遠位側とを有するカム溝穴を有する。遠位側において、カム・リンクは境界線で駆動エッジを横断する。境界線において、カム・リンクはウェッジプレートの遠位方向の移動を終了させる。
【0016】
この開示の他の様相によれば、装置は、さらに付勢装置を含むウェッジプレートを有する。境界線において、カム・リンクと駆動エッジとの間の非係合は、付勢装置がウェッジプレートを収縮することを可能にする。
【0017】
この開示の他の様相によれば、カム・リンクはウェッジプレートを境界線で非係合にし、カム・リンクの非係合は、第1及び第2のジョー部材の間から丸い遠位端が収縮することを可能にする。
【0018】
この開示の他の様相によれば、外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置が提供される。装置はハンドル部分及び本体を有する。本体はハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める。複数の外科用クリップが本体の中に配置され、ジョーアセンブリが本体の遠位端部分に隣接して取り付けられる。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を有する。装置は、さらに、ジョー部分が離隔位置にある間に外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャー、及び少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動できるアクチュエータを有する。アクチュエータは、長手方向に移動するように近位方向に付勢される。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分の隣に配置されてジョー部分を接近位置へ移動するジョー閉鎖部材、及びハンドル部分へ付勢された爪でアクチュエータへ接続されている複数のラチェット歯を有するラックを有する。爪は、ラチェット歯と係合するように構成された少なくとも1つの歯を有する。アクチュエータが長手方向に動かされるとき、複数のラチェット歯は爪の上を通過する。爪は、装置の完全作動の前にアクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成される。
【0019】
この開示の他の様相によれば、爪は、ばねによって付勢され、ばねはハンドル部分へ接続されて、爪を付勢してラックと係合させる。
【0020】
この開示の他の様相によれば、装置は、ハンドル部分に旋回するように設置された爪を有する。
【0021】
この開示の他の様相によれば、ハンドル部分の作動が中間行程で終了したとき、ラチェット歯は近位方向の移動に対抗して爪を拘束し、ジョーアセンブリの偶発的部分作動が防止される。
【0022】
この開示の他の様相によれば、装置は、接近位置へ動かされる第1のジョー及び第2の部分を有する。ラチェット歯は、爪を過ぎて所定の距離だけ進められ、アクチュエータの収縮を可能にする。
【0023】
この開示の他の様相によれば、外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置が提供される。装置は、ハンドル、及びハンドルに対して移動できるトリガを有するハンドル・アセンブリ、及びハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体を有する。装置は、さらに、本体の中に配置された複数の外科用クリップ、及び本体の遠位端部分に隣接して取り付けられたジョーアセンブリを有する。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含む。装置は、さらに、ジョー部分が離隔位置にある間に外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャー、及び少なくとも部分的に本体の中に配置されてハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動できるアクチュエータを有する。装置は、さらに、リンクを有する。このリンクは、第1の端部をアクチュエータへ接続され、第2の端部をトリガへ接続される。ジョー閉鎖部材が第1及び第2のジョー部分に隣接して配置され、ジョー部分を接近位置へ移動する。
【0024】
この開示の他の様相によれば、リンクは、複数のラチェット歯を有するラックへ接続される。ラチェット歯は爪へ接続され、装置の完全作動の前にアクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成される。
【0025】
この開示の他の様相によれば、装置は、ハンドルへ付勢された爪を有する。トリガが作動されるにつれて、リンクは遠位方向に進められ、リンクはラックを遠位方向に進める。爪のラチェット歯は爪に沿って進む。
【0026】
この開示の他の様相によれば、装置は、ハンドルへ旋回するように設置された爪を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(詳細な説明)
ジョー制御機構を有する新規な内視鏡外科用クリップ取付器が開示される。ジョー制御機構は、外科用クリップを挿入する間、外科用クリップ取付器のジョーを安定した離隔位置に維持するように構成される。開示されたジョー制御機構は、内視鏡外科用クリップ取付器として図示及び説明されるが、開示されたジョー制御機構は、任意の外科用クリップ取付器、又は圧搾可能な一対のジョーを有する他の器具に応用可能であることに注意すべきである。
【0028】
ここで図1〜図5を参照すると、外科用クリップ取付器10は、一般的に、ハンドル・アセンブリ12、及びハンドル・アセンブリ12から遠位方向へ延びる細長い管状部材14を含む内視鏡部分を含む。ハンドル・アセンブリ12は、プラスチック材料から形成され、細長い管状部材14は、生体適合材料、例えば、ステンレススチールから形成される。一対のジョー16は、細長い管状部材14の遠位端に取り付けられ、ハンドル・アセンブリ12へ可動に取り付けられたトリガ18によって作動される。ジョー16も、生体適合材料、例えば、ステンレススチール又はチタンから形成される。ノブ20は、ハンドル・アセンブリ12の遠位端に回転可能に取り付けられ、細長い管状部材14へ固定され、その長手方向軸の周りに、細長い管状部材14及びジョー16の360度の回転を提供する。しばらく図3を参照すると、ジョー16は、外科用クリップを受け取る溝22を規定する。
【0029】
ここで図6及び図7を参照すると、クリップ取付器10のハンドル・アセンブリ12が示される。ハンドル・アセンブリ12は、リンク26によってトリガ18へ接続された長手方向に移動可能な枠24を含む。ハンドル・アセンブリ12はハウジング溝28を含む。ハウジング溝28は、クリップ取付器10の作動中に、枠24の枠翼30をハンドル・アセンブリ12の中で導く。枠24は駆動機構へ接続され、戻りばね32によって近位位置へ付勢される。ノブ20はフランジ34を含み、フランジ34はハウジング12のジャーナル36の中で回転可能に取り付けられる。
【0030】
図6〜図9を参照すると、外科用器具10の完全な作動の前に、トリガ18及び枠24の偶発的戻りを防止するため、枠24はラック38を含み、ラック38はラック歯40を有する。爪42がハンドル・アセンブリ12の中に旋回するように設置され、ラック歯40と係合できる爪歯44を含む。爪42は、ばね46によってラック38と係合するように付勢される。ラック38及び爪42は、この後で詳細に説明するように、完全作動の前のトリガ18の解放を防止する。
【0031】
これから、クリップ取付器10に関連する様々な素子及び機構の組み合わせを説明する。
【0032】
図10を参照すると、留置ピン50を含むブシュ48が設けられ、留置ピン50はブシュ48をノブ20へ固定する。駆動リンク52は、代表的にはスナップ型接続で枠24へ接続され、駆動リンク52の近位端が枠24と係合する。衝撃ばね56を含む超過圧力機構が、ブシュ48との間で外部管14の周りに設けられてノブ20の口径の中に格納され、この後で詳細に説明するようにして、器具の作動中にジョー16の超過圧搾を防止する。駆動リンク52はノブ20の中の口径58を通って延びる。
【0033】
細長い管状部材14の近位端に置かれたフランジは、ブシュ48の近位端に当接する。
【0034】
様々な部品を作動するため、作動機構又はスピンドル60が設けられる。スピンドル60は、細長い管状部材14を通って長手方向に移動するように取り付けられる。スピンドル60は、その近位端にボス62を含む。ボス62は、駆動リンク52の遠位端の凹部64と係合可能である。駆動器66及びスライダ継手68を含むカム機構は、スピンドル60の遠位端から外科用クリップの周りのカム閉鎖ジョー16まで延びる。
【0035】
クリップ取付器10は、組織へ取り付ける複数の外科用クリップを留置するように構成される。クリップ取付器10は細長い溝部材70を含む。溝部材70は、複数の外科用クリップ72を留置し、外科用クリップ72をジョー16へ運搬するように構成される。注意すべきは、溝部材70及びジョー16は、細長い管状部材14に対して長手方向に移動しないことである。従動節74はばね76によって付勢され、溝部材70の中で外科用クリップ72を遠位方向へ推進する。溝カバー78は溝70の上に置かれ、ばね76及び外科用クリップ72を溝の中に留置して導く。鼻80が溝カバー78の遠位端に設けられ、外科用クリップ72をジョー16の中へ向けるときの助けとなる。
【0036】
送り棒材82を含む送り機構が設けられ、溝カバー78に対して長手方向に移動し、個々のクリップ72をジョー16の中へ進める。案内ピン86及び送り棒材ばね88を有するトリップ・ブロック84が、溝カバー78の近位端に隣接して設けられ、送り棒材82を近位方向へ付勢する。具体的には、案内ピン86の近位端90は、送り棒材82の下側のフック92と(図38A及び図38B)、トリップ・ブロック84の溝穴94を介して相互に接続される。(さらに、図10A、図10C、及び図10Dを参照)。スピンドル60が送り棒材82を動かすために、スピンドル60はトリップ・レバー96及び付勢ばね98を設けられる。トリップ・レバー96は、この後で詳細に説明するようにして、送り棒材82の近位端と係合することができる。
【0037】
ここで開示されるクリップ取付器10の顕著な利点は、ウェッジプレート100を設けられていることである。ウェッジプレート100は、外科用クリップ取付器10の作動中にジョー16の中へ進み、外科用クリップ72が受け取られる間、ジョー16を開いた状態に維持するように構成される。この後で詳細に説明され、ウェッジプレート100を通るように形成されたカム溝穴136(図13)、及び細長い管状部材14の中に装備された充填器部品102は、スピンドル60の上に設けられたカム・リンク104と一緒に協調し、充填器部品102及びジョー16に対してウェッジプレート100を移動する。充填器部品102はジョー16の直後に配置され、細長い管状部材14に対して移動しない。
【0038】
図10Aを参照すると、前述したように、外科用クリップ72をジョー16の中へ移動する送り棒材82が設けられる。送り棒材82は、スピンドル60のトリップ・レバー96によって駆動される。(図10を参照。)具体的には、送り部材82は細長い窓106を設けられる。窓106は、スピンドル60が遠位方向へ駆動されるときトリップ・レバー96によって係合されるように構成される。クリップをジョー16の中へ挿入するのを容易にするため、送り棒材82は、その遠位端に推進器108を設けられる。推進器108は、クリップ72の列からジョー16の中へ個々のクリップ72を進めるように構成される。図10Bで示されるように、クリップの列の後ろに従動節74が配置され、外科用クリップ取付器10によってクリップ72を進める。
【0039】
図10Cを参照すると、前述したように、トリップ・ブロック84は溝穴94を含み、送り棒材82のフック92を受け取る。窓106、したがって送り棒材82からトリップ・レバー96の係合を解くため、トリップ・ブロック84は斜面110を設けられる。斜面110は、図10Dで最良に示されるように、トリップ・レバー96と係合し、その係合を送り棒材82の窓106から解くように構成される。
【0040】
ここで図10E〜図10Gを参照して、スピンドル60の様々な特徴を説明する。他の部品から隔離されたスピンドル60の斜視図は、図10Eに示される。特に図10Fを参照すると、スピンドル60は近位端にピボット点112を含み、トリップ・レバー96の近位端が取り付けられる。さらに、ボス114がスピンドル60の中に設けられ、付勢ばね98が取り付けられてトリップ・レバー96を付勢し、送り棒材82の窓106と係合させる。同様に、図10Gでは、スピンドル60は遠位端にボス116を設けられ、カム・リンク104が載せられる。スピンドル60は、さらに、隆起特徴118を設けられる。特徴118は、この後で説明するように、ウェッジプレート100から充填器部品102の係合を解くように働く。
【0041】
図11を参照すると、外科用クリップがジョー16の中に配置された後、スピンドル60は駆動器66を進めてジョー16と係合させ、外科用クリップの周りでジョー16を閉鎖するように設けられる。スライダ継手68の遠位端120は駆動器66の凹部122にある。スライダ継手68の近位突出部124は、スピンドル60の遠位端の長手方向溝穴126の中にある。長手方向溝穴126の長さは、スピンドル60が所定の長手方向距離を移動し、その後で駆動器66と係合して長手方向に移動させ、クリップ72の周りでジョー16を閉鎖することを可能にする。スライダ継手68の溝穴130の中にラッチ収縮器128が設けられ、この後でさらに詳細に説明するように、ウェッジプレート100が近位方向へ収縮された後、駆動器66が遠位方向へ駆動されることを可能にする。ラッチ収縮器128とスピンドル60の表面との間にスピンドル保護手段132が設けられ、ラッチ収縮器128の表面によるスピンドル60のプラスチック面への損傷を防止する。
【0042】
ここで図13を参照して、ウェッジプレート100を詳細に説明する。前述したように、ウェッジプレート100は、外科用クリップ72がジョー16の中へ装填される間、ジョー16を開いた状態に維持するために設けられる。さらに、ウェッジプレート100の存在はジョー16へ安定性を提供し、外科用クリップ72の装填中にジョー16が曲がらないようにする。図示されるように、ウェッジプレート100は遠位先端134を含む。遠位先端134はジョー16と係合してカム動作により開放し、ジョー16を開いた状態に維持するように構成される。さらに、ウェッジプレート100はカム溝穴136を含む。カム溝穴136は、スピンドル60の上に取り付けられたカム・リンク104と協調し、この後で詳細に説明するように、ウェッジプレート100の動きを制御するように構成される。さらに、遠位及び近位窓138及び140が設けられ、それぞれ充填器部品102の可撓性構造と係合する。付勢ばね142が台144の上に設けられ、細長い管状部材14の中でウェッジプレート100をほぼ近位方向へ付勢する。最後に、停止部146は、充填器部品102の対応する構造と係合するように構成される。
【0043】
ここで図14及び図15を参照して、充填器部品102の様々な局面を説明する。充填器部品102は可撓性脚152を含む。可撓性脚152は、ウェッジプレート100の遠位及び近位窓138及び140と係合するように構成される。充填器部品102は、さらに、細長いカム溝穴148を含む。カム溝穴148は、カム・リンク104の一部分を受け取るように構成される。非係合端部150がカム溝穴148の中に設けられ、ウェッジプレート100のカム溝穴136からカム・リンク104の係合を解くことを容易にする。充填器部品102は、さらに、ウェッジプレート100の停止部146(図13)と係合してウェッジプレート100の近位方向収縮を制限する凹部154を含み、また、ウェッジプレート100の戻りばね142の長さに適応する長手方向凹部156を含む。
【0044】
図16及び図17は、回転ノブ20に対する衝撃ばね56の位置を示す。前述したように、衝撃ばね56が超過圧力機構として設けられ、この後で外科用クリップ取付器10の動作に関して詳細に説明するように、外科用クリップ72の折り曲げの間、ジョー16の超過圧搾を防止する。超過圧力機構は、外科医によって加えられたトリガ18のオーバーストロークを防止し、究極的にはジョー16への損傷を防止するように設計される。
【0045】
図18〜図20を参照すると、スピンドル60及び関係した駆動部品が、細長い管状部材14を取り除いて示される。具体的には、図19において、送り棒材82の推進器108が、鼻80の溝穴158を通って延び、外科用クリップ72と係合する。同様に、図20で示されるように、スピンドル60の近位端では、トリップ・レバー96が送り棒材82の窓106を通って延びる。この位置において、トリップ・レバー96は溝穴106の端部と係合し、細長い管状部材14を通ってスピンドル60と共に送り棒材82を遠位方向へ駆動することができる。
【0046】
図21を参照すると、図19と類似した図があるが、鼻80が除去されて、溝70の中に置かれた外科用クリップ72と係合する推進器108が示される。
【0047】
ここで図22を参照すると、スピンドル60及び結合部品が示され、送り棒材82は除去されている。
【0048】
図23を参照すると、溝70の中に配置された複数のクリップ72が示される。クリップ72はスピンドル60の遠位端でジョー16へ供給される。クリップ72は、溝70の中で長手方向に整列して配列される。溝70の遠位端に留置フィンガ71が設けられて溝70の中にクリップ72の群を拘束し、それからクリップ72は送り棒材82によってジョー16の中へ進められる。
【0049】
図24を参照すると、従動節74及び従動節ばね76と一緒に組み立てられたスピンドル60の中間部分が示される。前述したように、ばね76はスピンドル60に対して従動節74を遠位方向へ付勢する。
【0050】
図25を参照すると、トリップ・レバー96及び付勢ばね98と一緒に組み立てられたスピンドル60が示される。トリップ・レバー96は、付勢ばね98によって最上方位置へ付勢される。
【0051】
図26及び図27を参照すると、ジョー16の付近で駆動器66と一緒に組み立てられたスピンドル60の反対側が示される。前述したように、駆動器66は、外科用クリップの周りでジョー16をカム動作により閉鎖するように構成される。こうして、ジョー16は傾斜カム面160を含む。傾斜カム面160は、駆動器66の対応するカム面184(図34)を受け取る。ジョー16の近位端にあるポケット187(図31)は、駆動器66の収縮を制限する。具体的には、スライダ継手68の突出部186がジョー16のポケット187と係合する。(図31及び図34を参照)。
【0052】
しばらく図27Aを参照すると、ジョー16のカム面160及び駆動器66の対応するカム面184は、滑らかに丸くされるか、曲げられるか、丸みを付けられる。これらのカム面をこのように形成することによって、カム面160と184との間の摩擦は大きく低減され、クリップ72の周りでジョー16の改善された滑らかな閉鎖が提供される。
【0053】
図28〜図30を参照して、溝70、トリップ・ロック84、ウェッジプレート100、及び充填器部品102の相対的組立位置を説明する。最初に図29及び図30を参照すると、充填器部品102は溝70の上に配置される。充填器部品102の近位端は、溝70の上に配置された停止部162に当接する。ウェッジプレート100は、図示されるように充填器部品102の上に置かれる。図30で最良に示されるように、充填器部品102はカム溝穴148を含み、カム溝穴148はその中に非係合端部150を形成されている。同様に、ウェッジプレート100はカム溝穴136を含む。前述したように、カム・リンク104がスピンドル60(図示されず)へ取り付けられ、ウェッジプレート100を遠位方向へ駆動する。ウェッジプレート100の駆動を容易にするため、カム・リンク104はカム・リンク・ボス164を設けられる。ボス164は、ウェッジプレート100及び充填器部品102の、それぞれのカム溝穴136及び148の中に置かれる。カム・リンク104がウェッジプレート100に対して遠位方向に進められるとき、カム・リンク・ボス164はウェッジプレート100の駆動エッジ166と係合し、ウェッジプレート100を遠位方向に駆動する。この後で説明するように、一度カム・リンク104、具体的には、カム・リンク・ボス164が、充填器部品102の非係合端部150と係合すると、カム・リンク・ボス164はカム動作により駆動エッジ166の係合から外される。
【0054】
図30を参照すると、充填器部品102は可撓性脚152を設けられる。脚152は、ウェッジプレート100の遠位及び近位窓138及び140の間を移動することができる。近位又は遠位窓の1つから可撓性脚152をカム動作で外すため、可撓性脚152の上にカム面168が設けられる。カム面168は、充填器部品102に対するウェッジプレート100の相対移動に応答して、カム動作により可撓性脚152を窓から外す。
【0055】
前述したように、ジョー16が設けられ、外科用クリップ72を受け取って、その中に配置されたクリップを折り曲げる。図31及び図32を参照すると、ジョー16は、一般的に、近位172に固定された一対の可撓性脚170を含む。ジョー部材16A及び16Bは可撓性脚170の遠位端に位置する。一対の緩み止め腕174が近位172から遠位方向に延び、タブ176で終端する。タブ176は、細長い管14の対応する穴177(図10)と係合してジョー16を細長い管14へ固定するように構成される。ジョー16は、外科用クリップ72を受け取る溝22を含む。図示されるように、充填器部品102はジョー16の直後に配置され、ジョー16と同じように、外部管状部材14に対して長手方向に移動しない。
【0056】
しばらく図32を参照すると、ジョー16はウェッジプレート100を受け取るように構成され、ウェッジプレート100の遠位先端134は、最初にジョー部分16a及び16bを分離し、外科用クリップがジョー16へ挿入される間、ジョー部分16a及び16bを分離された整列構成に維持するように使用される。前述したように、これは、外科用クリップ72が装填されている間、ジョー16bに対するジョー16aのねじれ又は曲がりを防止する。可撓性脚170の各々はカム端部178(図44及び図63を参照)を含み、ウェッジプレート100の遠位先端134をジョー16の中へ案内する。
【0057】
図33を参照すると、ウェッジプレート100はスピンドル60の上に配置されるように示され、ラッチ収縮器128はウェッジプレート100の溝穴182を通って延びる。ウェッジプレート100が除去された図34で最良に示されるように、駆動器60の遠位端はカム面184を設けられていることが分かる。カム面184はジョー16のカム面160(図27を参照)と協調し、ジョー16に対する駆動器60の長手方向移動に応答してジョー16をカムにより一緒に合わせる。スライダ継手68の突出部186はウェッジプレート100の溝穴188を通って延び、ジョー16に対するスライダ継手68の収縮を制限する。
【0058】
これから、標的組織、例えば、脈管の周りで外科用クリップを折り曲げる外科用クリップ取付器10の動作を説明する。図35及び図36を参照すると、トリガ18は一般的に非圧搾状態にあり、枠24は戻りばね32によって最近位位置へ付勢されている。図37〜図42で最良に示されるように、最初に図38を参照すると、非点火状態において、スピンドル60によって支持されて付勢ばね98によって上方へ付勢されたトリップ・レバー96は、送り棒材82の溝穴に隣接し、それと接触する位置にある。トリップ・ブロック84は、トリップ・レバー96に対して遠位位置にある。
【0059】
図39を参照すると、従動節74はばね76によって遠位方向に付勢され、クリップ72は遠位方向に付勢される。
【0060】
図40を参照すると、スピンドル60及び送り棒材82は静止し、ラッチ収縮器128は上方位置へ付勢されている。
【0061】
図41を参照すると、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の遠位窓138の中にある。スピンドル60の隆起特徴118は可撓性脚152の近位方向にある。
【0062】
図42で最良に示されるように、外科用クリップ取付器10の遠位端では、非点火状態で休止しているとき、ウェッジプレート100及び送り棒材82はジョー16に対して最近位位置にある。
【0063】
図43〜図47は、ウェッジプレート100、ジョー16、及び充填器部品102の初期休止位置を示す。
【0064】
最初に図43及び図44を参照すると、図示されるように、ウェッジプレート100はジョー16に対して最近位位置にある。図43で示されるように、可撓性脚152はウェッジプレート100の遠位窓138の中にあり、カム・リンク104はウェッジプレート100のカム溝穴136に対して最近位位置にある。
【0065】
図45及び図46で最良に示されるように、ウェッジプレート100はジョー16に対して最近位位置にあり、遠位先端134はジョー16のカム端部178の近位方向にある。
【0066】
図47を参照すると、ウェッジプレート100は充填器部品102に対して最近位位置にあり、ウェッジプレート100の駆動エッジ166は、充填器部品102の非係合端部150の近位方向にある。
【0067】
図48を参照すると、クリップ取付器10の作動を開始するため、トリガ18が矢印Aによって示されるように最初の振りによって動かされ、リンク26は、矢印Bによって示されるように枠24を遠位方向に駆動する。図49で最良に示されるように、枠24が矢印Cの方向に遠位方向へ駆動されるとき、ラック38のラック歯40は爪42の爪歯44の上で滑る。しばらく図50を参照すると、もしトリガ18がこの時点で解放されるならば、ラック歯40は近位方向移動に対抗して爪歯44を拘束し、トリガ18の解放及び外科用クリップ取付器10の部分的又は偶発的部分作動を妨害するであろう。
【0068】
初期行程の間、スピンドル60は所定の距離を移動する。図51に注意すると、スピンドル60が初期遠位方向距離を駆動されると、トリップ・レバー96は送り棒材82の細長い窓106と係合し、送り棒材82を同じ距離だけ遠位方向に移動する。図42及び図51で示されるように、送り棒材82が遠位方向に駆動され、クリップ72がジョー16の中へ駆動されるとき、従動節74は、ばね76の付勢に起因して遠位方向に移動し(図52)、外科用クリップ72の群を遠位方向に推進する。
【0069】
図53及び図54を参照すると、スピンドル60及び送り棒材82が遠位方向に移動するにつれて、スピンドル60はカム・リンク104を初期距離だけ遠位方向に駆動し、カム・リンク104のカム・リンク・ボス164が、ウェッジプレート100と係合する。図示されるように、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の最遠位窓138の中に配置される。
【0070】
図55で示されるように、カム・リンク104がスピンドル60と一緒に遠位方向に移動するにつれて、カム・リンク・ボス164は、ウェッジプレート100の駆動エッジ166と係合し、充填器部品102に対してウェッジプレート100を遠位方向に推進する。
【0071】
図56を参照すると、送り棒材82が遠位方向に移動するにつれて、送り棒材82の遠位端にある推進器108はクリップ72と係合し、クリップ72をジョー16の中へ推進し始める。注意すべきは、この時点で、スピンドル60は未だ駆動器66を収縮しておらず、それによって外科用クリップ72の完全挿入の前にジョー16の圧搾を防止することである。
【0072】
再び図55を参照すると、外科用クリップ取付器10が更なる第2の所定距離だけ作動されるにつれて、カム・リンク104のカム・ボス164は、ウェッジプレート100を遠位方向に駆動し続け、可撓性脚152はカム面168により遠位窓138から外されて近位窓140の中へ入れられ、ウェッジプレート100は充填器部品102と係合する。図57及び図58で示されるように、この時点で、送り棒材82,ウェッジプレート100、スピンドル60、クリップ72、及び従動節74(図52)は、全て最遠位方向で移動している。
【0073】
図59を参照すると、送り棒材82は、送り棒材82の遠位端で外科用クリップ72に対抗して推進器108を推進し続け、クリップ72をジョー16の溝22の中へ推進する。溝70の中に含まれる外科用クリップ72は、従動節74(図52)によって遠位方向へ付勢され、ウェッジプレート100(図54)は遠位方向に移動し続け、駆動器66は細長い管状部材14に対して静止したままである。
【0074】
図60を参照すると、スピンドル60がさらに動かされると、カム・リンク104のカム・ボス164は、図60の矢印によって最良に示されるように、充填器部品102の中に形成された非係合端部150によって、カム動作によりウェッジプレート100の駆動エッジ166との係合から外される。所定距離のこの更なる行程の間、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の近位窓140の中へ入り、それによってウェッジプレート100がその最遠位位置から収縮するのを防止する。
【0075】
図61で示されるように、可撓性脚152は、ウェッジプレート100の近位窓140の中に配置され、それによってウェッジプレート100を収縮に対抗して拘束し、送り棒材82及びスピンドル60は、矢印によって示されるように、遠位方向に移動し続ける。
【0076】
図62及び図63で示されるように、ウェッジプレート100の遠位先端134は、ジョー部材16a及び16bのカム面178と係合することによって、ジョー部材16a及び16bを開くように強制する。前述したように、ジョー部材16a及び16bのカム面178の中にウェッジプレート100を配置することによって、ウェッジプレート100はジョー16を開いて外科用クリップ72を適正に受け取るのみならず、各々のジョー部材16a及び16bを拘束して、相互に関して曲がらないようにし、それによってクリップ72がジョー16の中へ挿入されるときクリップ72のねじりを防止する。
【0077】
図64を参照すると、前述したように、可撓性脚152はウェッジプレート100を拘束して近位方向へ収縮しないようにし、カム・リンク104は充填器部品102(図64)及びウェッジプレート100の溝穴148及び136を通して前進を継続する。
【0078】
図65で最良に示されるように、スピンドル60が行程中に遠位方向に移動を継続するにつれて、トリップ・レバー96がトリップ・ブロック84のカム面110(図10Dを参照)と係合するまで、トリップ・レバー96はスピンドル60と一緒に遠位方向に推進される。トリップ・ブロック84のカム面110がトリップ・レバー96に対抗して推進されるにつれて、トリップ・レバー96は送り棒材82の細長い窓106との係合をカム動作により外され、送り棒材82は、送り棒材ばね88(図10を参照)の付勢に起因して、近位位置へ戻ることができる。
【0079】
しばらく図66を参照すると、スピンドル60がその行程中に移動を継続するにつれて、スピンドル60の隆起特徴118は、カム動作によりウェッジプレート100の近位窓140から可撓性脚152を外し始め、ウェッジプレート100は先行して収縮でき、外科用クリップ72はジョー16の間で折り曲げられる。これは図67で最良に示される。図67では、送り棒材82がクリップ72をジョー16の中へ完全に挿入しており、ウェッジプレート100は最近位位置へ収縮している。
【0080】
図68は、トリップ・レバー96が、トリップ・ブロック84のカム面110によって、及び付勢ばね98の付勢に対抗して、カム動作により送り棒材82との係合を外され、送り棒材82がトリップ・レバー96との係合を解かれ、送り棒材82が近位方向に収縮を開始できることを示す。図示されるように、図69において、送り棒材82の推進器108は、次の最遠位クリップ72の後ろの近位位置へ収縮される。なぜなら、ウェッジプレート100が収縮して、ジョー16の中へ挿入されたクリップ72を放置するからである。
【0081】
図70を参照すると、トリップ・レバー96は、トリップ・ブロック84のカム面110によって完全に下げられ、スピンドル60は更なる所定の行程で遠位方向に移動し続ける。
【0082】
しばらく図71を参照すると、ウェッジプレート100が近位方向に収縮するにつれて、スピンドル60は遠位方向に移動を継続し、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の遠位窓136へ入る。図72で示されるように、ウェッジプレート100はジョー16に対して近位位置へ収縮される。
【0083】
図73を参照すると、ラッチ収縮器128がスピンドル60に対して下方へカム動作により動かされるとき、スピンドル60は所定の距離だけ遠位方向に移動している。現在、駆動器66と係合しているスピンドル60の動作は、駆動器66を遠位方向に推進する。駆動器66はスライダ継手68を引き、同時にスライダ継手68はラッチ収縮器128を遠位方向に引き、ラッチ収縮器128のカム面を下方へ機械的に強制してジョー・パッド172の下側へ進め、ラッチ収縮器128をスピンドル60の溝穴126へ係合させる。
【0084】
図74及び図75を参照すると、トリガ18が完全に圧搾されてスピンドル60を最遠位位置へ駆動するにつれて、ラック38は爪42を通過し、トリガが解放されたとき駆動アセンブリの全体が収縮可能である。注意すべきは、クリップ72を初期位置からジョー16の中の完全挿入位置へ運ぶためには、スピンドル60の完全行程が要求されることである。スピンドル60がその最遠位位置へ移動するにつれて、それは前述したようにして駆動器66を動かし、外科用クリップ72を折り曲げる。例えば、図76〜図79を参照すると、駆動器66はジョー16a及び16bのカム面160に対して遠位方向に進み、駆動器66のカム面184はカム動作によりジョー16a及び16bを閉鎖し、それによってジョー16a及び16bの間にある外科用クリップ72を閉鎖する。
【0085】
しばらく図80を参照すると、安全機構が設けられてオーバーストローク状態を防止し、それによってクリップ72の過剰な圧搾が、組織、ジョー16、又は駆動器66を損傷しないようにする。もしトリガ18がクリップ72の完全な形成に必要な行程を過ぎて締め付けられ続けるならば、衝撃ばね56はノブ20とブシュ48との間に画定される空間の中で圧縮し、それによってスピンドル60の更なる遠位方向への移動を防止する。
【0086】
脈管Vの周りに形成された完全形成クリップは、図81に示される。
【0087】
図82を参照すると、トリガ18が解放されるにつれて(図示されず)、爪42は爪ばね46の付勢に対抗して回転し、爪歯44はラック歯40に沿って進み、ハンドル・アセンブリをリセットする。図83で示されるように、駆動器66が収縮したとき、ラッチ収縮器128は再びその最上方位置へ付勢され、それによって駆動機構をリセットする。
【0088】
図84〜図86を参照すると、スピンドル60が収縮するにつれて、スピンドル60の隆起特徴118は、充填器部品102の可撓性脚152を過ぎて移動する。注意すべきは、ウェッジプレート100が移動しないことである。なぜなら、それは既に完全に収縮しているからである。スピンドル60が収縮するにつれて、それはウェッジプレート100及び充填器部品102の溝穴136及び148の中でカム・リンク104を近位方向の初期位置へ引く。図86で最良に示されるように、この位置において、クリップ取付器10は再び初期位置にあり、再点火されて他のクリップを脈管へ取り付ける。
【図面の簡単な説明】
【0089】
本明細書では、図面を参照して、外科用クリップ取付器の具体的な実施形態が開示される。
【図1】図1は、外科用クリップ取付器の斜視図である。
【図2】図2は、図1の外科用クリップ取付器の他の斜視図である。
【図3】図3は、外科用クリップ取付器のジョー構造の拡大斜視図である。
【図4】図4は、外科用クリップ取付器の平面図である。
【図5】図5は、外科用クリップ取付器の側面図である。
【図6】図6は、外科用クリップ取付器のハンドル・アセンブリの本体の半分を除去した側面図である。
【図7】図7は、軸アセンブリを有するクリップ取付器のハンドルの組立分解斜視図である。
【図8】図8は、爪の斜視図である。
【図9】図9は、枠の斜視図である。
【図10】図10は、外科用クリップ取付器の軸アセンブリの組立分解斜視図である。
【図10A】図10Aは、送り棒材の斜視図である。
【図10B】図10Bは、従動節及び外科用クリップの斜視図である。
【図10C】図10Cは、トリップ・ブロックの反対側の斜視図である。
【図10D】図10Dは、トリップ・ブロックの反対側の斜視図である。
【図10E】図10Eは、スピンドルの斜視図である。
【図10G】図10Gは、図10Eの拡大詳細区域である。
【図10F】図10Fは、図10Eの拡大詳細区域である。
【図11】図11は、スピンドル及び駆動器の遠位端の斜視図である。
【図12】図12は、スピンドルの上のトリップ・レバー機構の斜視図である。
【図13】図13は、ウェッジプレート及び付勢ばねの斜視図である。
【図14】図14は、充填器部品の反対側の斜視図である。
【図15】図15は、充填器部品の反対側の斜視図である。
【図16】図16は、回転ノブ及び軸アセンブリの斜視図である。
【図17】図17は、超過圧力アセンブリの斜視図である。
【図18】図18は、スピンドル及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図19】図19は、図18のスピンドル及びジョーアセンブリの詳細の拡大詳細区域である。
【図20】図20は、図18のスピンドル及びトリップ・レバーの拡大詳細区域である。
【図21】図21は、外科用クリップ取付器の外部管を除去した遠位端の拡大図である。
【図22】図22は、外科用クリップ取付器の部品を除去した軸アセンブリの斜視図である。
【図23】図23は、図22の拡大詳細区域である。
【図24】図24は、図22の拡大詳細区域である。
【図25】図25は、図22の拡大詳細区域である。
【図26】図26は、スピンドル、駆動器、及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図27】図27は、図26の拡大詳細区域である。
【図27A】図27Aは、図27の線27A−27Aに沿って取られた断面図である。
【図28】図28は、カム・リンク及びウェッジプレートアセンブリの斜視図である。
【図29】図29は、図28の拡大詳細区域である。
【図30】図30は、図29の拡大詳細区域である。
【図31】図31は、充填器部品及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図32】図32は、図31のジョーアセンブリの拡大斜視図である。
【図33】図33は、ウェッジプレート及び駆動器を含むスピンドルの遠位端の斜視図である。
【図34】図34は、ウェッジプレート及び駆動器を含むスピンドルの遠位端の斜視図である。
【図35】図35は、点火前状態における外科用クリップ取付器の一部分を断面で示した側面図である。
【図36】図36は、図35の拡大詳細区域である。
【図37】図37は、図35の拡大詳細区域である。
【図38】図38は、トリップ・レバーを示す図37の拡大詳細区域である。
【図39】図39は、従動節を示す図37の拡大詳細区域である。
【図40】図40は、図37の拡大詳細区域である。
【図41】図41は、図40の拡大詳細区域である。
【図42】図42は、図37の外科用クリップ取付器の遠位端の断面を示す側面図である。
【図43】図43は、ウェッジプレート及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図44】図44は、ウェッジプレート及びジョー部材を示す図43の拡大詳細区域である。
【図45】図45は、線45−45に沿って取られた図43の平面図である。
【図46】図446は、ジョー及びウェッジプレートを示す図45の拡大詳細区域である。
【図47】図47は、ウェッジプレート及びカム・リンクを示す図45の拡大詳細区域である。
【図48】図48は、初期行程の始まりにおけるハンドル・ハウジングの断面を示す側面図である。
【図49】図49は、ラック及び爪を示す図48の拡大詳細区域である。
【図50】図50は、図49に類似した図48の拡大詳細区域である。
【図51】図51は、送り棒材及びトリップ・レバーの断面を示す側面図である。
【図52】図52は、従動節の断面を示す側面図である。
【図53】図53は、外科用クリップ取付器の内視鏡部分の断面を示す側面図である。
【図54】図54は、スピンドルの移動を示す図53の拡大詳細区域である。
【図55】図55は、カム・リンクの移動を示すウェッジプレート及び充填器部品の平面図である。
【図56】図56は、クリップを進める送り棒材の断面を示す側面図である。
【図57】図57は、遠位方向に移動しているウェッジプレート及びカム・リンクの平面図である。
【図58】図58は、ウェッジプレートの窓からカム動作により外された可撓性脚の移動を断面で示す側面図である。
【図59】図59は、ジョーへ入っているクリップの断面を示す側面図である。
【図60】図60は、移動したカム・リンク及びウェッジプレートの更なる平面図である。
【図61】図61は、可撓性脚及びウェッジプレートの非係合断面を示す側面図である。
【図62】図62は、ジョー構造へ入っているウェッジプレートの平面図である。
【図63】図63は、カム動作によりジョー構造を開いているウェッジプレートを示す斜視図である。
【図64】図64は、ウェッジプレートのさらに前進したカム・リンクを示す平面図である。
【図65】図65は、送り棒材と係合したトリップ・レバーの断面を示す側面図である。
【図66】図66は、カム動作によりウェッジプレートとの係合から可撓性脚を外しているスピンドルの断面を示す側面図である。
【図67】図67は、クリップをジョー構造の中へ装填している送り棒材の断面を示す側面図である。
【図68】図68は、トリップ・ブロックによって、送り棒材との係合からカム動作により外されているトリップ・レバーの断面を示す側面図である。
【図69】図69は、収縮したウェッジプレート及び送り棒材の断面を示す側面図である。
【図70】図70は、前進したスピンドルの更なる断面を示す側面図である。
【図71】図71は、収縮したウェッジプレート及びさらに前進したスピンドルの断面を示す側面図である。
【図72】図72は、ジョー構造から収縮しているウェッジプレートの斜視図である。
【図73】図73は、駆動器と係合しているスピンドル及びスピンドルと係合しているラッチ収縮器の断面を示す側面図である。
【図74】図74は、トリガが完全行程にあるときのハンドル・ハウジングの側面図である。
【図75】図75は、爪がラチェット・ラックを通過するときの図74の拡大詳細区域である。
【図76】図76は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の断面を示す側面図である。
【図77】図77は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の順次の図である。
【図78】図78は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の順次の図である。
【図79】図79は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の順次の図である。
【図80】図80は、衝撃ばねを含む超過圧力機構の断面を示す図である。
【図81】図81は、脈管の上に形成された外科用クリップの斜視図である。
【図82】図82は、リセットされているラチェット機構の拡大詳細区域である。
【図83】図83は、リセットされているラッチ収縮器の断面を示す側面図である。
【図84】図84は、収縮しているスピンドルの断面を示す側面図である。
【図85】図85は、ウェッジプレートの中でリセットされているカム・リンクを示す平面図である。
【図86】図86は、ウェッジプレートの中でリセットされているカム・リンクを示す平面図である。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本特許出願は、2004年10月8日に出願された、米国仮特許出願第60/617,104号、および、2004年10月8日に出願された、米国仮特許出願第60/617,016号に対する優先権を主張し、これらの出願は、共に、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
技術分野は、外科用クリップ取付器に関し、さらに具体的には、外科用クリップが挿入される間、ジョー構造を安定させる機構を有する内視鏡外科用クリップ取付器に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
内視鏡ステープラ及びクリップ取付器は技術分野で公知であり、多数の異なる有用な外科処置に使用される。腹腔鏡外科処置の場合、腹の内部へのアクセスは、皮膚の小さな切り込み口を介して挿入された狭い管又はカニューレによって達成される。体のどこかで達成される最小侵襲処置は、多くの場合、一般的に、内視鏡処置と呼ばれる。代表的には、管又はカニューレ装置は、アクセス入口を提供する切り込み口を介して患者の体内へ伸ばされる。入口は、外科医がトロカールを使用して多数の異なる外科用器具を挿入し、切り込みから遠く離れて外科処置を達成することを可能にする。
【0004】
多数のこれらの処置の間、外科医は、多くの場合、1つ又は複数の脈管を通る血液又は他の流体の流れを止めなければならない。外科医は、多くの場合、外科用クリップを血管又は他の導管へ取り付けて、処置の間に体液の流れを妨害する。内視鏡クリップ取付器は当技術分野で公知であり、単一のクリップを体腔へ入れる間に取り付ける。そのような単一クリップ取付器は、代表的には、生体適合材料から作られ、通常、脈管の上で圧搾される。一度脈管へ取り付けられると、圧搾されたクリップは流体の流れを止める。
【0005】
1つの顕著な設計目的は、外科用クリップが、装填処置からクリップの圧搾を受けることなく、ジョーの間に装填されなければならないことである。装填中のクリップの曲がり又はねじれは好ましくなく、装填中の力によってジョー及び/又はクリップが損傷すること、又はクリップが圧搾されることを避けるように注意が払われる。この圧搾は、ジョーの間のクリップの整列を微妙に変更するか、クリップを損傷し、外科医がクリップをジョーの間から除去し、クリップを廃棄する原因となる。さらに、そのような装填前の圧搾は、クリップの一部分を微妙に圧搾し、クリップの幾何学的形状を変更する。これは、外科医が圧搾されたクリップをジョーの間から除去し、クリップを廃棄する原因となる。したがって、当技術の上記の欠点及び欠陥の1つ又は複数を取り除いた装置の必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要旨)
この開示の最初の様相によれば、外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置が提供される。装置はハンドル部分を有し、本体がハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定め、複数の外科用クリップが本体の中に配置される。装置は、さらに、ジョーアセンブリを有する。ジョーアセンブリは、本体の遠位端部分に隣接して取り付けられる。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含む。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に移動できるウェッジプレート、及びアクチュエータでジョー部分が離隔位置にある間、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーを有する。アクチュエータは、少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動でき、またカム・リンクを有する。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分に隣接して配置されたジョー閉鎖部材を有し、ジョー部分を接近位置へ移動する。カム・リンクは、第1及び第2のジョー部分の間で、ウェッジプレートを長手方向に移動する。
【0007】
この開示の他の様相によれば、装置はウェッジプレートを有する。ウェッジプレートは、第1及び第2のジョー部分の間で長手方向に移動され、クリップが装填されている間、固定された所定の関係で第1及び第2のジョー部分を維持するとき、第1及び第2のジョー部分を付勢させる。固定された所定の関係は、クリップが装填される間、第1及び第2のジョー部材の曲がりを防止する。
【0008】
この開示の他の様相によれば、装置は、丸みを帯びた遠位先端を有するウェッジプレートを有する。
【0009】
この開示の他の様相によれば、装置は、第1の近位窓を含むウェッジプレートを有する。第1の近位窓は、本体の中に配置された部材によって係合されるように適合され、前記部材はウェッジプレートを最遠位位置に保持するように構成される。最遠位位置は、第1及び第2のジョー部材の間にある。
【0010】
この開示の他の様相によれば、装置は、第2の近位窓を含むウェッジプレートを有する。第2の近位窓は前記部材によって係合されるように適合される。第2の近位窓は、第1及び第2のジョー部材から収縮された最近位位置にウェッジプレートを保持するように構成される。ウェッジプレートの最近位位置は、第1及び第2のジョー部材が接近位置へ移動されて、クリップを圧搾できるように構成される。
【0011】
この開示の他の様相によれば、装置は、長手方向の溝穴によって第2の近位窓へ接続され第1の近位窓を有する。
【0012】
この開示の他の様相によれば、装置は、ウェッジプレートを遠位方向に動かすことによって第2の近位窓から第1の近位窓へ動かされる部材を有する。
【0013】
この開示のさらに他の様相によれば、装置は、ウェッジプレートの中のカム溝穴と係合できるカム・リンクを有する。カム溝穴は駆動エッジを有する。
【0014】
この開示の他の様相によれば、前記部材は可撓性の脚である。
【0015】
この開示の他の様相によれば、装置は、近位側と遠位側とを有するカム溝穴を有する。遠位側において、カム・リンクは境界線で駆動エッジを横断する。境界線において、カム・リンクはウェッジプレートの遠位方向の移動を終了させる。
【0016】
この開示の他の様相によれば、装置は、さらに付勢装置を含むウェッジプレートを有する。境界線において、カム・リンクと駆動エッジとの間の非係合は、付勢装置がウェッジプレートを収縮することを可能にする。
【0017】
この開示の他の様相によれば、カム・リンクはウェッジプレートを境界線で非係合にし、カム・リンクの非係合は、第1及び第2のジョー部材の間から丸い遠位端が収縮することを可能にする。
【0018】
この開示の他の様相によれば、外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置が提供される。装置はハンドル部分及び本体を有する。本体はハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める。複数の外科用クリップが本体の中に配置され、ジョーアセンブリが本体の遠位端部分に隣接して取り付けられる。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を有する。装置は、さらに、ジョー部分が離隔位置にある間に外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャー、及び少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動できるアクチュエータを有する。アクチュエータは、長手方向に移動するように近位方向に付勢される。装置は、さらに、第1及び第2のジョー部分の隣に配置されてジョー部分を接近位置へ移動するジョー閉鎖部材、及びハンドル部分へ付勢された爪でアクチュエータへ接続されている複数のラチェット歯を有するラックを有する。爪は、ラチェット歯と係合するように構成された少なくとも1つの歯を有する。アクチュエータが長手方向に動かされるとき、複数のラチェット歯は爪の上を通過する。爪は、装置の完全作動の前にアクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成される。
【0019】
この開示の他の様相によれば、爪は、ばねによって付勢され、ばねはハンドル部分へ接続されて、爪を付勢してラックと係合させる。
【0020】
この開示の他の様相によれば、装置は、ハンドル部分に旋回するように設置された爪を有する。
【0021】
この開示の他の様相によれば、ハンドル部分の作動が中間行程で終了したとき、ラチェット歯は近位方向の移動に対抗して爪を拘束し、ジョーアセンブリの偶発的部分作動が防止される。
【0022】
この開示の他の様相によれば、装置は、接近位置へ動かされる第1のジョー及び第2の部分を有する。ラチェット歯は、爪を過ぎて所定の距離だけ進められ、アクチュエータの収縮を可能にする。
【0023】
この開示の他の様相によれば、外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置が提供される。装置は、ハンドル、及びハンドルに対して移動できるトリガを有するハンドル・アセンブリ、及びハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体を有する。装置は、さらに、本体の中に配置された複数の外科用クリップ、及び本体の遠位端部分に隣接して取り付けられたジョーアセンブリを有する。ジョーアセンブリは、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含む。装置は、さらに、ジョー部分が離隔位置にある間に外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャー、及び少なくとも部分的に本体の中に配置されてハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動できるアクチュエータを有する。装置は、さらに、リンクを有する。このリンクは、第1の端部をアクチュエータへ接続され、第2の端部をトリガへ接続される。ジョー閉鎖部材が第1及び第2のジョー部分に隣接して配置され、ジョー部分を接近位置へ移動する。
【0024】
この開示の他の様相によれば、リンクは、複数のラチェット歯を有するラックへ接続される。ラチェット歯は爪へ接続され、装置の完全作動の前にアクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成される。
【0025】
この開示の他の様相によれば、装置は、ハンドルへ付勢された爪を有する。トリガが作動されるにつれて、リンクは遠位方向に進められ、リンクはラックを遠位方向に進める。爪のラチェット歯は爪に沿って進む。
【0026】
この開示の他の様相によれば、装置は、ハンドルへ旋回するように設置された爪を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(詳細な説明)
ジョー制御機構を有する新規な内視鏡外科用クリップ取付器が開示される。ジョー制御機構は、外科用クリップを挿入する間、外科用クリップ取付器のジョーを安定した離隔位置に維持するように構成される。開示されたジョー制御機構は、内視鏡外科用クリップ取付器として図示及び説明されるが、開示されたジョー制御機構は、任意の外科用クリップ取付器、又は圧搾可能な一対のジョーを有する他の器具に応用可能であることに注意すべきである。
【0028】
ここで図1〜図5を参照すると、外科用クリップ取付器10は、一般的に、ハンドル・アセンブリ12、及びハンドル・アセンブリ12から遠位方向へ延びる細長い管状部材14を含む内視鏡部分を含む。ハンドル・アセンブリ12は、プラスチック材料から形成され、細長い管状部材14は、生体適合材料、例えば、ステンレススチールから形成される。一対のジョー16は、細長い管状部材14の遠位端に取り付けられ、ハンドル・アセンブリ12へ可動に取り付けられたトリガ18によって作動される。ジョー16も、生体適合材料、例えば、ステンレススチール又はチタンから形成される。ノブ20は、ハンドル・アセンブリ12の遠位端に回転可能に取り付けられ、細長い管状部材14へ固定され、その長手方向軸の周りに、細長い管状部材14及びジョー16の360度の回転を提供する。しばらく図3を参照すると、ジョー16は、外科用クリップを受け取る溝22を規定する。
【0029】
ここで図6及び図7を参照すると、クリップ取付器10のハンドル・アセンブリ12が示される。ハンドル・アセンブリ12は、リンク26によってトリガ18へ接続された長手方向に移動可能な枠24を含む。ハンドル・アセンブリ12はハウジング溝28を含む。ハウジング溝28は、クリップ取付器10の作動中に、枠24の枠翼30をハンドル・アセンブリ12の中で導く。枠24は駆動機構へ接続され、戻りばね32によって近位位置へ付勢される。ノブ20はフランジ34を含み、フランジ34はハウジング12のジャーナル36の中で回転可能に取り付けられる。
【0030】
図6〜図9を参照すると、外科用器具10の完全な作動の前に、トリガ18及び枠24の偶発的戻りを防止するため、枠24はラック38を含み、ラック38はラック歯40を有する。爪42がハンドル・アセンブリ12の中に旋回するように設置され、ラック歯40と係合できる爪歯44を含む。爪42は、ばね46によってラック38と係合するように付勢される。ラック38及び爪42は、この後で詳細に説明するように、完全作動の前のトリガ18の解放を防止する。
【0031】
これから、クリップ取付器10に関連する様々な素子及び機構の組み合わせを説明する。
【0032】
図10を参照すると、留置ピン50を含むブシュ48が設けられ、留置ピン50はブシュ48をノブ20へ固定する。駆動リンク52は、代表的にはスナップ型接続で枠24へ接続され、駆動リンク52の近位端が枠24と係合する。衝撃ばね56を含む超過圧力機構が、ブシュ48との間で外部管14の周りに設けられてノブ20の口径の中に格納され、この後で詳細に説明するようにして、器具の作動中にジョー16の超過圧搾を防止する。駆動リンク52はノブ20の中の口径58を通って延びる。
【0033】
細長い管状部材14の近位端に置かれたフランジは、ブシュ48の近位端に当接する。
【0034】
様々な部品を作動するため、作動機構又はスピンドル60が設けられる。スピンドル60は、細長い管状部材14を通って長手方向に移動するように取り付けられる。スピンドル60は、その近位端にボス62を含む。ボス62は、駆動リンク52の遠位端の凹部64と係合可能である。駆動器66及びスライダ継手68を含むカム機構は、スピンドル60の遠位端から外科用クリップの周りのカム閉鎖ジョー16まで延びる。
【0035】
クリップ取付器10は、組織へ取り付ける複数の外科用クリップを留置するように構成される。クリップ取付器10は細長い溝部材70を含む。溝部材70は、複数の外科用クリップ72を留置し、外科用クリップ72をジョー16へ運搬するように構成される。注意すべきは、溝部材70及びジョー16は、細長い管状部材14に対して長手方向に移動しないことである。従動節74はばね76によって付勢され、溝部材70の中で外科用クリップ72を遠位方向へ推進する。溝カバー78は溝70の上に置かれ、ばね76及び外科用クリップ72を溝の中に留置して導く。鼻80が溝カバー78の遠位端に設けられ、外科用クリップ72をジョー16の中へ向けるときの助けとなる。
【0036】
送り棒材82を含む送り機構が設けられ、溝カバー78に対して長手方向に移動し、個々のクリップ72をジョー16の中へ進める。案内ピン86及び送り棒材ばね88を有するトリップ・ブロック84が、溝カバー78の近位端に隣接して設けられ、送り棒材82を近位方向へ付勢する。具体的には、案内ピン86の近位端90は、送り棒材82の下側のフック92と(図38A及び図38B)、トリップ・ブロック84の溝穴94を介して相互に接続される。(さらに、図10A、図10C、及び図10Dを参照)。スピンドル60が送り棒材82を動かすために、スピンドル60はトリップ・レバー96及び付勢ばね98を設けられる。トリップ・レバー96は、この後で詳細に説明するようにして、送り棒材82の近位端と係合することができる。
【0037】
ここで開示されるクリップ取付器10の顕著な利点は、ウェッジプレート100を設けられていることである。ウェッジプレート100は、外科用クリップ取付器10の作動中にジョー16の中へ進み、外科用クリップ72が受け取られる間、ジョー16を開いた状態に維持するように構成される。この後で詳細に説明され、ウェッジプレート100を通るように形成されたカム溝穴136(図13)、及び細長い管状部材14の中に装備された充填器部品102は、スピンドル60の上に設けられたカム・リンク104と一緒に協調し、充填器部品102及びジョー16に対してウェッジプレート100を移動する。充填器部品102はジョー16の直後に配置され、細長い管状部材14に対して移動しない。
【0038】
図10Aを参照すると、前述したように、外科用クリップ72をジョー16の中へ移動する送り棒材82が設けられる。送り棒材82は、スピンドル60のトリップ・レバー96によって駆動される。(図10を参照。)具体的には、送り部材82は細長い窓106を設けられる。窓106は、スピンドル60が遠位方向へ駆動されるときトリップ・レバー96によって係合されるように構成される。クリップをジョー16の中へ挿入するのを容易にするため、送り棒材82は、その遠位端に推進器108を設けられる。推進器108は、クリップ72の列からジョー16の中へ個々のクリップ72を進めるように構成される。図10Bで示されるように、クリップの列の後ろに従動節74が配置され、外科用クリップ取付器10によってクリップ72を進める。
【0039】
図10Cを参照すると、前述したように、トリップ・ブロック84は溝穴94を含み、送り棒材82のフック92を受け取る。窓106、したがって送り棒材82からトリップ・レバー96の係合を解くため、トリップ・ブロック84は斜面110を設けられる。斜面110は、図10Dで最良に示されるように、トリップ・レバー96と係合し、その係合を送り棒材82の窓106から解くように構成される。
【0040】
ここで図10E〜図10Gを参照して、スピンドル60の様々な特徴を説明する。他の部品から隔離されたスピンドル60の斜視図は、図10Eに示される。特に図10Fを参照すると、スピンドル60は近位端にピボット点112を含み、トリップ・レバー96の近位端が取り付けられる。さらに、ボス114がスピンドル60の中に設けられ、付勢ばね98が取り付けられてトリップ・レバー96を付勢し、送り棒材82の窓106と係合させる。同様に、図10Gでは、スピンドル60は遠位端にボス116を設けられ、カム・リンク104が載せられる。スピンドル60は、さらに、隆起特徴118を設けられる。特徴118は、この後で説明するように、ウェッジプレート100から充填器部品102の係合を解くように働く。
【0041】
図11を参照すると、外科用クリップがジョー16の中に配置された後、スピンドル60は駆動器66を進めてジョー16と係合させ、外科用クリップの周りでジョー16を閉鎖するように設けられる。スライダ継手68の遠位端120は駆動器66の凹部122にある。スライダ継手68の近位突出部124は、スピンドル60の遠位端の長手方向溝穴126の中にある。長手方向溝穴126の長さは、スピンドル60が所定の長手方向距離を移動し、その後で駆動器66と係合して長手方向に移動させ、クリップ72の周りでジョー16を閉鎖することを可能にする。スライダ継手68の溝穴130の中にラッチ収縮器128が設けられ、この後でさらに詳細に説明するように、ウェッジプレート100が近位方向へ収縮された後、駆動器66が遠位方向へ駆動されることを可能にする。ラッチ収縮器128とスピンドル60の表面との間にスピンドル保護手段132が設けられ、ラッチ収縮器128の表面によるスピンドル60のプラスチック面への損傷を防止する。
【0042】
ここで図13を参照して、ウェッジプレート100を詳細に説明する。前述したように、ウェッジプレート100は、外科用クリップ72がジョー16の中へ装填される間、ジョー16を開いた状態に維持するために設けられる。さらに、ウェッジプレート100の存在はジョー16へ安定性を提供し、外科用クリップ72の装填中にジョー16が曲がらないようにする。図示されるように、ウェッジプレート100は遠位先端134を含む。遠位先端134はジョー16と係合してカム動作により開放し、ジョー16を開いた状態に維持するように構成される。さらに、ウェッジプレート100はカム溝穴136を含む。カム溝穴136は、スピンドル60の上に取り付けられたカム・リンク104と協調し、この後で詳細に説明するように、ウェッジプレート100の動きを制御するように構成される。さらに、遠位及び近位窓138及び140が設けられ、それぞれ充填器部品102の可撓性構造と係合する。付勢ばね142が台144の上に設けられ、細長い管状部材14の中でウェッジプレート100をほぼ近位方向へ付勢する。最後に、停止部146は、充填器部品102の対応する構造と係合するように構成される。
【0043】
ここで図14及び図15を参照して、充填器部品102の様々な局面を説明する。充填器部品102は可撓性脚152を含む。可撓性脚152は、ウェッジプレート100の遠位及び近位窓138及び140と係合するように構成される。充填器部品102は、さらに、細長いカム溝穴148を含む。カム溝穴148は、カム・リンク104の一部分を受け取るように構成される。非係合端部150がカム溝穴148の中に設けられ、ウェッジプレート100のカム溝穴136からカム・リンク104の係合を解くことを容易にする。充填器部品102は、さらに、ウェッジプレート100の停止部146(図13)と係合してウェッジプレート100の近位方向収縮を制限する凹部154を含み、また、ウェッジプレート100の戻りばね142の長さに適応する長手方向凹部156を含む。
【0044】
図16及び図17は、回転ノブ20に対する衝撃ばね56の位置を示す。前述したように、衝撃ばね56が超過圧力機構として設けられ、この後で外科用クリップ取付器10の動作に関して詳細に説明するように、外科用クリップ72の折り曲げの間、ジョー16の超過圧搾を防止する。超過圧力機構は、外科医によって加えられたトリガ18のオーバーストロークを防止し、究極的にはジョー16への損傷を防止するように設計される。
【0045】
図18〜図20を参照すると、スピンドル60及び関係した駆動部品が、細長い管状部材14を取り除いて示される。具体的には、図19において、送り棒材82の推進器108が、鼻80の溝穴158を通って延び、外科用クリップ72と係合する。同様に、図20で示されるように、スピンドル60の近位端では、トリップ・レバー96が送り棒材82の窓106を通って延びる。この位置において、トリップ・レバー96は溝穴106の端部と係合し、細長い管状部材14を通ってスピンドル60と共に送り棒材82を遠位方向へ駆動することができる。
【0046】
図21を参照すると、図19と類似した図があるが、鼻80が除去されて、溝70の中に置かれた外科用クリップ72と係合する推進器108が示される。
【0047】
ここで図22を参照すると、スピンドル60及び結合部品が示され、送り棒材82は除去されている。
【0048】
図23を参照すると、溝70の中に配置された複数のクリップ72が示される。クリップ72はスピンドル60の遠位端でジョー16へ供給される。クリップ72は、溝70の中で長手方向に整列して配列される。溝70の遠位端に留置フィンガ71が設けられて溝70の中にクリップ72の群を拘束し、それからクリップ72は送り棒材82によってジョー16の中へ進められる。
【0049】
図24を参照すると、従動節74及び従動節ばね76と一緒に組み立てられたスピンドル60の中間部分が示される。前述したように、ばね76はスピンドル60に対して従動節74を遠位方向へ付勢する。
【0050】
図25を参照すると、トリップ・レバー96及び付勢ばね98と一緒に組み立てられたスピンドル60が示される。トリップ・レバー96は、付勢ばね98によって最上方位置へ付勢される。
【0051】
図26及び図27を参照すると、ジョー16の付近で駆動器66と一緒に組み立てられたスピンドル60の反対側が示される。前述したように、駆動器66は、外科用クリップの周りでジョー16をカム動作により閉鎖するように構成される。こうして、ジョー16は傾斜カム面160を含む。傾斜カム面160は、駆動器66の対応するカム面184(図34)を受け取る。ジョー16の近位端にあるポケット187(図31)は、駆動器66の収縮を制限する。具体的には、スライダ継手68の突出部186がジョー16のポケット187と係合する。(図31及び図34を参照)。
【0052】
しばらく図27Aを参照すると、ジョー16のカム面160及び駆動器66の対応するカム面184は、滑らかに丸くされるか、曲げられるか、丸みを付けられる。これらのカム面をこのように形成することによって、カム面160と184との間の摩擦は大きく低減され、クリップ72の周りでジョー16の改善された滑らかな閉鎖が提供される。
【0053】
図28〜図30を参照して、溝70、トリップ・ロック84、ウェッジプレート100、及び充填器部品102の相対的組立位置を説明する。最初に図29及び図30を参照すると、充填器部品102は溝70の上に配置される。充填器部品102の近位端は、溝70の上に配置された停止部162に当接する。ウェッジプレート100は、図示されるように充填器部品102の上に置かれる。図30で最良に示されるように、充填器部品102はカム溝穴148を含み、カム溝穴148はその中に非係合端部150を形成されている。同様に、ウェッジプレート100はカム溝穴136を含む。前述したように、カム・リンク104がスピンドル60(図示されず)へ取り付けられ、ウェッジプレート100を遠位方向へ駆動する。ウェッジプレート100の駆動を容易にするため、カム・リンク104はカム・リンク・ボス164を設けられる。ボス164は、ウェッジプレート100及び充填器部品102の、それぞれのカム溝穴136及び148の中に置かれる。カム・リンク104がウェッジプレート100に対して遠位方向に進められるとき、カム・リンク・ボス164はウェッジプレート100の駆動エッジ166と係合し、ウェッジプレート100を遠位方向に駆動する。この後で説明するように、一度カム・リンク104、具体的には、カム・リンク・ボス164が、充填器部品102の非係合端部150と係合すると、カム・リンク・ボス164はカム動作により駆動エッジ166の係合から外される。
【0054】
図30を参照すると、充填器部品102は可撓性脚152を設けられる。脚152は、ウェッジプレート100の遠位及び近位窓138及び140の間を移動することができる。近位又は遠位窓の1つから可撓性脚152をカム動作で外すため、可撓性脚152の上にカム面168が設けられる。カム面168は、充填器部品102に対するウェッジプレート100の相対移動に応答して、カム動作により可撓性脚152を窓から外す。
【0055】
前述したように、ジョー16が設けられ、外科用クリップ72を受け取って、その中に配置されたクリップを折り曲げる。図31及び図32を参照すると、ジョー16は、一般的に、近位172に固定された一対の可撓性脚170を含む。ジョー部材16A及び16Bは可撓性脚170の遠位端に位置する。一対の緩み止め腕174が近位172から遠位方向に延び、タブ176で終端する。タブ176は、細長い管14の対応する穴177(図10)と係合してジョー16を細長い管14へ固定するように構成される。ジョー16は、外科用クリップ72を受け取る溝22を含む。図示されるように、充填器部品102はジョー16の直後に配置され、ジョー16と同じように、外部管状部材14に対して長手方向に移動しない。
【0056】
しばらく図32を参照すると、ジョー16はウェッジプレート100を受け取るように構成され、ウェッジプレート100の遠位先端134は、最初にジョー部分16a及び16bを分離し、外科用クリップがジョー16へ挿入される間、ジョー部分16a及び16bを分離された整列構成に維持するように使用される。前述したように、これは、外科用クリップ72が装填されている間、ジョー16bに対するジョー16aのねじれ又は曲がりを防止する。可撓性脚170の各々はカム端部178(図44及び図63を参照)を含み、ウェッジプレート100の遠位先端134をジョー16の中へ案内する。
【0057】
図33を参照すると、ウェッジプレート100はスピンドル60の上に配置されるように示され、ラッチ収縮器128はウェッジプレート100の溝穴182を通って延びる。ウェッジプレート100が除去された図34で最良に示されるように、駆動器60の遠位端はカム面184を設けられていることが分かる。カム面184はジョー16のカム面160(図27を参照)と協調し、ジョー16に対する駆動器60の長手方向移動に応答してジョー16をカムにより一緒に合わせる。スライダ継手68の突出部186はウェッジプレート100の溝穴188を通って延び、ジョー16に対するスライダ継手68の収縮を制限する。
【0058】
これから、標的組織、例えば、脈管の周りで外科用クリップを折り曲げる外科用クリップ取付器10の動作を説明する。図35及び図36を参照すると、トリガ18は一般的に非圧搾状態にあり、枠24は戻りばね32によって最近位位置へ付勢されている。図37〜図42で最良に示されるように、最初に図38を参照すると、非点火状態において、スピンドル60によって支持されて付勢ばね98によって上方へ付勢されたトリップ・レバー96は、送り棒材82の溝穴に隣接し、それと接触する位置にある。トリップ・ブロック84は、トリップ・レバー96に対して遠位位置にある。
【0059】
図39を参照すると、従動節74はばね76によって遠位方向に付勢され、クリップ72は遠位方向に付勢される。
【0060】
図40を参照すると、スピンドル60及び送り棒材82は静止し、ラッチ収縮器128は上方位置へ付勢されている。
【0061】
図41を参照すると、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の遠位窓138の中にある。スピンドル60の隆起特徴118は可撓性脚152の近位方向にある。
【0062】
図42で最良に示されるように、外科用クリップ取付器10の遠位端では、非点火状態で休止しているとき、ウェッジプレート100及び送り棒材82はジョー16に対して最近位位置にある。
【0063】
図43〜図47は、ウェッジプレート100、ジョー16、及び充填器部品102の初期休止位置を示す。
【0064】
最初に図43及び図44を参照すると、図示されるように、ウェッジプレート100はジョー16に対して最近位位置にある。図43で示されるように、可撓性脚152はウェッジプレート100の遠位窓138の中にあり、カム・リンク104はウェッジプレート100のカム溝穴136に対して最近位位置にある。
【0065】
図45及び図46で最良に示されるように、ウェッジプレート100はジョー16に対して最近位位置にあり、遠位先端134はジョー16のカム端部178の近位方向にある。
【0066】
図47を参照すると、ウェッジプレート100は充填器部品102に対して最近位位置にあり、ウェッジプレート100の駆動エッジ166は、充填器部品102の非係合端部150の近位方向にある。
【0067】
図48を参照すると、クリップ取付器10の作動を開始するため、トリガ18が矢印Aによって示されるように最初の振りによって動かされ、リンク26は、矢印Bによって示されるように枠24を遠位方向に駆動する。図49で最良に示されるように、枠24が矢印Cの方向に遠位方向へ駆動されるとき、ラック38のラック歯40は爪42の爪歯44の上で滑る。しばらく図50を参照すると、もしトリガ18がこの時点で解放されるならば、ラック歯40は近位方向移動に対抗して爪歯44を拘束し、トリガ18の解放及び外科用クリップ取付器10の部分的又は偶発的部分作動を妨害するであろう。
【0068】
初期行程の間、スピンドル60は所定の距離を移動する。図51に注意すると、スピンドル60が初期遠位方向距離を駆動されると、トリップ・レバー96は送り棒材82の細長い窓106と係合し、送り棒材82を同じ距離だけ遠位方向に移動する。図42及び図51で示されるように、送り棒材82が遠位方向に駆動され、クリップ72がジョー16の中へ駆動されるとき、従動節74は、ばね76の付勢に起因して遠位方向に移動し(図52)、外科用クリップ72の群を遠位方向に推進する。
【0069】
図53及び図54を参照すると、スピンドル60及び送り棒材82が遠位方向に移動するにつれて、スピンドル60はカム・リンク104を初期距離だけ遠位方向に駆動し、カム・リンク104のカム・リンク・ボス164が、ウェッジプレート100と係合する。図示されるように、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の最遠位窓138の中に配置される。
【0070】
図55で示されるように、カム・リンク104がスピンドル60と一緒に遠位方向に移動するにつれて、カム・リンク・ボス164は、ウェッジプレート100の駆動エッジ166と係合し、充填器部品102に対してウェッジプレート100を遠位方向に推進する。
【0071】
図56を参照すると、送り棒材82が遠位方向に移動するにつれて、送り棒材82の遠位端にある推進器108はクリップ72と係合し、クリップ72をジョー16の中へ推進し始める。注意すべきは、この時点で、スピンドル60は未だ駆動器66を収縮しておらず、それによって外科用クリップ72の完全挿入の前にジョー16の圧搾を防止することである。
【0072】
再び図55を参照すると、外科用クリップ取付器10が更なる第2の所定距離だけ作動されるにつれて、カム・リンク104のカム・ボス164は、ウェッジプレート100を遠位方向に駆動し続け、可撓性脚152はカム面168により遠位窓138から外されて近位窓140の中へ入れられ、ウェッジプレート100は充填器部品102と係合する。図57及び図58で示されるように、この時点で、送り棒材82,ウェッジプレート100、スピンドル60、クリップ72、及び従動節74(図52)は、全て最遠位方向で移動している。
【0073】
図59を参照すると、送り棒材82は、送り棒材82の遠位端で外科用クリップ72に対抗して推進器108を推進し続け、クリップ72をジョー16の溝22の中へ推進する。溝70の中に含まれる外科用クリップ72は、従動節74(図52)によって遠位方向へ付勢され、ウェッジプレート100(図54)は遠位方向に移動し続け、駆動器66は細長い管状部材14に対して静止したままである。
【0074】
図60を参照すると、スピンドル60がさらに動かされると、カム・リンク104のカム・ボス164は、図60の矢印によって最良に示されるように、充填器部品102の中に形成された非係合端部150によって、カム動作によりウェッジプレート100の駆動エッジ166との係合から外される。所定距離のこの更なる行程の間、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の近位窓140の中へ入り、それによってウェッジプレート100がその最遠位位置から収縮するのを防止する。
【0075】
図61で示されるように、可撓性脚152は、ウェッジプレート100の近位窓140の中に配置され、それによってウェッジプレート100を収縮に対抗して拘束し、送り棒材82及びスピンドル60は、矢印によって示されるように、遠位方向に移動し続ける。
【0076】
図62及び図63で示されるように、ウェッジプレート100の遠位先端134は、ジョー部材16a及び16bのカム面178と係合することによって、ジョー部材16a及び16bを開くように強制する。前述したように、ジョー部材16a及び16bのカム面178の中にウェッジプレート100を配置することによって、ウェッジプレート100はジョー16を開いて外科用クリップ72を適正に受け取るのみならず、各々のジョー部材16a及び16bを拘束して、相互に関して曲がらないようにし、それによってクリップ72がジョー16の中へ挿入されるときクリップ72のねじりを防止する。
【0077】
図64を参照すると、前述したように、可撓性脚152はウェッジプレート100を拘束して近位方向へ収縮しないようにし、カム・リンク104は充填器部品102(図64)及びウェッジプレート100の溝穴148及び136を通して前進を継続する。
【0078】
図65で最良に示されるように、スピンドル60が行程中に遠位方向に移動を継続するにつれて、トリップ・レバー96がトリップ・ブロック84のカム面110(図10Dを参照)と係合するまで、トリップ・レバー96はスピンドル60と一緒に遠位方向に推進される。トリップ・ブロック84のカム面110がトリップ・レバー96に対抗して推進されるにつれて、トリップ・レバー96は送り棒材82の細長い窓106との係合をカム動作により外され、送り棒材82は、送り棒材ばね88(図10を参照)の付勢に起因して、近位位置へ戻ることができる。
【0079】
しばらく図66を参照すると、スピンドル60がその行程中に移動を継続するにつれて、スピンドル60の隆起特徴118は、カム動作によりウェッジプレート100の近位窓140から可撓性脚152を外し始め、ウェッジプレート100は先行して収縮でき、外科用クリップ72はジョー16の間で折り曲げられる。これは図67で最良に示される。図67では、送り棒材82がクリップ72をジョー16の中へ完全に挿入しており、ウェッジプレート100は最近位位置へ収縮している。
【0080】
図68は、トリップ・レバー96が、トリップ・ブロック84のカム面110によって、及び付勢ばね98の付勢に対抗して、カム動作により送り棒材82との係合を外され、送り棒材82がトリップ・レバー96との係合を解かれ、送り棒材82が近位方向に収縮を開始できることを示す。図示されるように、図69において、送り棒材82の推進器108は、次の最遠位クリップ72の後ろの近位位置へ収縮される。なぜなら、ウェッジプレート100が収縮して、ジョー16の中へ挿入されたクリップ72を放置するからである。
【0081】
図70を参照すると、トリップ・レバー96は、トリップ・ブロック84のカム面110によって完全に下げられ、スピンドル60は更なる所定の行程で遠位方向に移動し続ける。
【0082】
しばらく図71を参照すると、ウェッジプレート100が近位方向に収縮するにつれて、スピンドル60は遠位方向に移動を継続し、充填器部品102の可撓性脚152は、ウェッジプレート100の遠位窓136へ入る。図72で示されるように、ウェッジプレート100はジョー16に対して近位位置へ収縮される。
【0083】
図73を参照すると、ラッチ収縮器128がスピンドル60に対して下方へカム動作により動かされるとき、スピンドル60は所定の距離だけ遠位方向に移動している。現在、駆動器66と係合しているスピンドル60の動作は、駆動器66を遠位方向に推進する。駆動器66はスライダ継手68を引き、同時にスライダ継手68はラッチ収縮器128を遠位方向に引き、ラッチ収縮器128のカム面を下方へ機械的に強制してジョー・パッド172の下側へ進め、ラッチ収縮器128をスピンドル60の溝穴126へ係合させる。
【0084】
図74及び図75を参照すると、トリガ18が完全に圧搾されてスピンドル60を最遠位位置へ駆動するにつれて、ラック38は爪42を通過し、トリガが解放されたとき駆動アセンブリの全体が収縮可能である。注意すべきは、クリップ72を初期位置からジョー16の中の完全挿入位置へ運ぶためには、スピンドル60の完全行程が要求されることである。スピンドル60がその最遠位位置へ移動するにつれて、それは前述したようにして駆動器66を動かし、外科用クリップ72を折り曲げる。例えば、図76〜図79を参照すると、駆動器66はジョー16a及び16bのカム面160に対して遠位方向に進み、駆動器66のカム面184はカム動作によりジョー16a及び16bを閉鎖し、それによってジョー16a及び16bの間にある外科用クリップ72を閉鎖する。
【0085】
しばらく図80を参照すると、安全機構が設けられてオーバーストローク状態を防止し、それによってクリップ72の過剰な圧搾が、組織、ジョー16、又は駆動器66を損傷しないようにする。もしトリガ18がクリップ72の完全な形成に必要な行程を過ぎて締め付けられ続けるならば、衝撃ばね56はノブ20とブシュ48との間に画定される空間の中で圧縮し、それによってスピンドル60の更なる遠位方向への移動を防止する。
【0086】
脈管Vの周りに形成された完全形成クリップは、図81に示される。
【0087】
図82を参照すると、トリガ18が解放されるにつれて(図示されず)、爪42は爪ばね46の付勢に対抗して回転し、爪歯44はラック歯40に沿って進み、ハンドル・アセンブリをリセットする。図83で示されるように、駆動器66が収縮したとき、ラッチ収縮器128は再びその最上方位置へ付勢され、それによって駆動機構をリセットする。
【0088】
図84〜図86を参照すると、スピンドル60が収縮するにつれて、スピンドル60の隆起特徴118は、充填器部品102の可撓性脚152を過ぎて移動する。注意すべきは、ウェッジプレート100が移動しないことである。なぜなら、それは既に完全に収縮しているからである。スピンドル60が収縮するにつれて、それはウェッジプレート100及び充填器部品102の溝穴136及び148の中でカム・リンク104を近位方向の初期位置へ引く。図86で最良に示されるように、この位置において、クリップ取付器10は再び初期位置にあり、再点火されて他のクリップを脈管へ取り付ける。
【図面の簡単な説明】
【0089】
本明細書では、図面を参照して、外科用クリップ取付器の具体的な実施形態が開示される。
【図1】図1は、外科用クリップ取付器の斜視図である。
【図2】図2は、図1の外科用クリップ取付器の他の斜視図である。
【図3】図3は、外科用クリップ取付器のジョー構造の拡大斜視図である。
【図4】図4は、外科用クリップ取付器の平面図である。
【図5】図5は、外科用クリップ取付器の側面図である。
【図6】図6は、外科用クリップ取付器のハンドル・アセンブリの本体の半分を除去した側面図である。
【図7】図7は、軸アセンブリを有するクリップ取付器のハンドルの組立分解斜視図である。
【図8】図8は、爪の斜視図である。
【図9】図9は、枠の斜視図である。
【図10】図10は、外科用クリップ取付器の軸アセンブリの組立分解斜視図である。
【図10A】図10Aは、送り棒材の斜視図である。
【図10B】図10Bは、従動節及び外科用クリップの斜視図である。
【図10C】図10Cは、トリップ・ブロックの反対側の斜視図である。
【図10D】図10Dは、トリップ・ブロックの反対側の斜視図である。
【図10E】図10Eは、スピンドルの斜視図である。
【図10G】図10Gは、図10Eの拡大詳細区域である。
【図10F】図10Fは、図10Eの拡大詳細区域である。
【図11】図11は、スピンドル及び駆動器の遠位端の斜視図である。
【図12】図12は、スピンドルの上のトリップ・レバー機構の斜視図である。
【図13】図13は、ウェッジプレート及び付勢ばねの斜視図である。
【図14】図14は、充填器部品の反対側の斜視図である。
【図15】図15は、充填器部品の反対側の斜視図である。
【図16】図16は、回転ノブ及び軸アセンブリの斜視図である。
【図17】図17は、超過圧力アセンブリの斜視図である。
【図18】図18は、スピンドル及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図19】図19は、図18のスピンドル及びジョーアセンブリの詳細の拡大詳細区域である。
【図20】図20は、図18のスピンドル及びトリップ・レバーの拡大詳細区域である。
【図21】図21は、外科用クリップ取付器の外部管を除去した遠位端の拡大図である。
【図22】図22は、外科用クリップ取付器の部品を除去した軸アセンブリの斜視図である。
【図23】図23は、図22の拡大詳細区域である。
【図24】図24は、図22の拡大詳細区域である。
【図25】図25は、図22の拡大詳細区域である。
【図26】図26は、スピンドル、駆動器、及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図27】図27は、図26の拡大詳細区域である。
【図27A】図27Aは、図27の線27A−27Aに沿って取られた断面図である。
【図28】図28は、カム・リンク及びウェッジプレートアセンブリの斜視図である。
【図29】図29は、図28の拡大詳細区域である。
【図30】図30は、図29の拡大詳細区域である。
【図31】図31は、充填器部品及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図32】図32は、図31のジョーアセンブリの拡大斜視図である。
【図33】図33は、ウェッジプレート及び駆動器を含むスピンドルの遠位端の斜視図である。
【図34】図34は、ウェッジプレート及び駆動器を含むスピンドルの遠位端の斜視図である。
【図35】図35は、点火前状態における外科用クリップ取付器の一部分を断面で示した側面図である。
【図36】図36は、図35の拡大詳細区域である。
【図37】図37は、図35の拡大詳細区域である。
【図38】図38は、トリップ・レバーを示す図37の拡大詳細区域である。
【図39】図39は、従動節を示す図37の拡大詳細区域である。
【図40】図40は、図37の拡大詳細区域である。
【図41】図41は、図40の拡大詳細区域である。
【図42】図42は、図37の外科用クリップ取付器の遠位端の断面を示す側面図である。
【図43】図43は、ウェッジプレート及びジョーアセンブリの斜視図である。
【図44】図44は、ウェッジプレート及びジョー部材を示す図43の拡大詳細区域である。
【図45】図45は、線45−45に沿って取られた図43の平面図である。
【図46】図446は、ジョー及びウェッジプレートを示す図45の拡大詳細区域である。
【図47】図47は、ウェッジプレート及びカム・リンクを示す図45の拡大詳細区域である。
【図48】図48は、初期行程の始まりにおけるハンドル・ハウジングの断面を示す側面図である。
【図49】図49は、ラック及び爪を示す図48の拡大詳細区域である。
【図50】図50は、図49に類似した図48の拡大詳細区域である。
【図51】図51は、送り棒材及びトリップ・レバーの断面を示す側面図である。
【図52】図52は、従動節の断面を示す側面図である。
【図53】図53は、外科用クリップ取付器の内視鏡部分の断面を示す側面図である。
【図54】図54は、スピンドルの移動を示す図53の拡大詳細区域である。
【図55】図55は、カム・リンクの移動を示すウェッジプレート及び充填器部品の平面図である。
【図56】図56は、クリップを進める送り棒材の断面を示す側面図である。
【図57】図57は、遠位方向に移動しているウェッジプレート及びカム・リンクの平面図である。
【図58】図58は、ウェッジプレートの窓からカム動作により外された可撓性脚の移動を断面で示す側面図である。
【図59】図59は、ジョーへ入っているクリップの断面を示す側面図である。
【図60】図60は、移動したカム・リンク及びウェッジプレートの更なる平面図である。
【図61】図61は、可撓性脚及びウェッジプレートの非係合断面を示す側面図である。
【図62】図62は、ジョー構造へ入っているウェッジプレートの平面図である。
【図63】図63は、カム動作によりジョー構造を開いているウェッジプレートを示す斜視図である。
【図64】図64は、ウェッジプレートのさらに前進したカム・リンクを示す平面図である。
【図65】図65は、送り棒材と係合したトリップ・レバーの断面を示す側面図である。
【図66】図66は、カム動作によりウェッジプレートとの係合から可撓性脚を外しているスピンドルの断面を示す側面図である。
【図67】図67は、クリップをジョー構造の中へ装填している送り棒材の断面を示す側面図である。
【図68】図68は、トリップ・ブロックによって、送り棒材との係合からカム動作により外されているトリップ・レバーの断面を示す側面図である。
【図69】図69は、収縮したウェッジプレート及び送り棒材の断面を示す側面図である。
【図70】図70は、前進したスピンドルの更なる断面を示す側面図である。
【図71】図71は、収縮したウェッジプレート及びさらに前進したスピンドルの断面を示す側面図である。
【図72】図72は、ジョー構造から収縮しているウェッジプレートの斜視図である。
【図73】図73は、駆動器と係合しているスピンドル及びスピンドルと係合しているラッチ収縮器の断面を示す側面図である。
【図74】図74は、トリガが完全行程にあるときのハンドル・ハウジングの側面図である。
【図75】図75は、爪がラチェット・ラックを通過するときの図74の拡大詳細区域である。
【図76】図76は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の断面を示す側面図である。
【図77】図77は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の順次の図である。
【図78】図78は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の順次の図である。
【図79】図79は、カム動作により外科用クリップの周りでジョーを閉鎖している駆動器の順次の図である。
【図80】図80は、衝撃ばねを含む超過圧力機構の断面を示す図である。
【図81】図81は、脈管の上に形成された外科用クリップの斜視図である。
【図82】図82は、リセットされているラチェット機構の拡大詳細区域である。
【図83】図83は、リセットされているラッチ収縮器の断面を示す側面図である。
【図84】図84は、収縮しているスピンドルの断面を示す側面図である。
【図85】図85は、ウェッジプレートの中でリセットされているカム・リンクを示す平面図である。
【図86】図86は、ウェッジプレートの中でリセットされているカム・リンクを示す平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置であって、
(a)ハンドル部分と、
(b)ハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体と、
(c)本体の中に配置された複数の外科用クリップと、
(d)本体の遠位端部分に隣接して取り付けられ、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含むジョーアセンブリと、
(e)第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に移動できるウェッジプレートと、
(f)ジョー部分が離隔位置にあるとき、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーと、
(g)少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができ、カム・リンクを有するアクチュエータと、
(h)第1及び第2のジョー部分に隣接して配置されてジョー部分を接近位置へ移動させるジョー閉鎖部材であって、前記カム・リンクが第1及び第2のジョー部分の間で前記ウェッジプレートを長手方向に移動させる、ジョー閉鎖部材と
を備える、装置。
【請求項2】
前記ウェッジプレートが第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に動かされるとき、前記ウェッジプレートが第1及び第2のジョー部分を付勢し、
前記クリップの装填中に、前記ウェッジプレートが前記第1及び第2のジョー部分を、固定された所定の関係に維持し、該固定された所定の関係が、クリップの装填中に第1及び第2のジョー部材の曲げを防止する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ウェッジプレートが丸みを帯びた遠位先端を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ウェッジプレートが第1の近位窓を有し、該第1の近位窓が、前記本体の中に配置された部材によって係合されるように適合され、前記部材が、前記ウェッジプレートを最遠位位置に保持するように構成され、該最遠位位置が前記第1及び前記第2のジョー部材の間にある、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記ウェッジプレートが第2の近位窓を有し、該第2の近位窓が前記部材によって係合されるように適合され、前記第2の近位窓が、前記第1及び前記第2のジョー部材から収縮されている最近位位置に前記ウェッジプレートを保持するように構成され、前記ウェッジプレートの前記最近位位置の構成によって、第1及び第2のジョー部材が接近位置へ移動されて前記クリップを圧搾できる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の近位窓が、長手方向の溝穴によって前記第2の近位窓へ接続される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ウェッジプレートを遠位方向に移動することによって、前記部材を前記第2の近位窓から第1の近位窓へ移動させることができる、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記カム・リンクが前記ウェッジプレートのカム溝穴と係合することができ、前記カム溝穴が駆動エッジを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記部材が可撓性脚である、請求項4に記載の装置。
【請求項10】
前記カム溝穴が近位側及び遠位側を有し、前記遠位側において、前記カム・リンクが境界線で前記駆動エッジを横断し、前記境界線において、前記カム・リンクが前記ウェッジプレートの遠位方向への移動を終了させる、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記ウェッジプレートが、さらに、付勢装置を備え、前記境界線において、前記カム・リンクと前記駆動エッジとの間の非係合によって、前記付勢装置が前記ウェッジプレートを収縮することができる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記カム・リンクが前記境界線で前記ウェッジプレートを非係合にし、前記カム・リンクの非係合によって、前記丸い遠位端が前記第1及び前記第2のジョー部材の間から収縮できる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置であって、
(a)ハンドル部分と、
(b)ハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体と、
(c)本体の中に配置された複数の外科用クリップと、
(d)本体の遠位端部分に隣接して取り付けられ、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含むジョーアセンブリと、
(e)ジョー部分が離隔位置にあるとき、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーと、
(f)少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができ、長手方向を近位方向に移動するように付勢されたアクチュエータと、
(g)第1及び第2のジョー部分に隣接して配置され、ジョー部分を接近位置へ移動するジョー閉鎖部材と、
(h)前記アクチュエータへ接続されている複数のラチェット歯を有するラックと、
(i)前記ハンドル部分へ付勢され、前記ラチェット歯と係合するように構成された少なくとも1つの歯を有する爪であって、前記アクチュエータが長手方向に動かされるにつれて、前記複数のラチェット歯が前記爪の上を通過し、装置の完全作動の前に前記アクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成された爪と
を備える、装置。
【請求項14】
前記爪がばねによって付勢され、該ばねが前記ハンドル部分へ接続されて前記爪を前記ラックと係合するように付勢する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記爪が前記ハンドル部分の中で旋回するように設置される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記ハンドル部分の作動が中間行程で終了したとき、前記複数のラチェット歯が、近位方向の移動に対抗して前記爪を留置し、前記ジョーアセンブリの偶発的部分作動が防止される、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記第1及び第2のジョー部分が接近位置へ移動されたとき、前記複数のラチェット歯が前記爪を通過して所定の距離を進み、前記アクチュエータの収縮を可能にする、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置であって、
(a)ハンドル、及びハンドルに対して移動可能なトリガを有するハンドル・アセンブリと、
(b)ハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体と、
(c)本体の中に配置された複数の外科用クリップと、
(d)本体の遠位端部分に隣接して取り付けられ、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含むジョーアセンブリと、
(e)ジョー部分が離隔位置にある間、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーと、
(f)少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができるアクチュエータと、
(g)第1の端部でアクチュエータへ接続され、第2の端部でトリガへ接続されたリンクと、
(h)第1及び第2のジョー部分に隣接して配置され、ジョー部分を接近位置へ移動するジョー閉鎖部材と
を備える、装置。
【請求項19】
前記リンクが、複数のラチェット歯を有するラックへ接続され、前記複数のラチェット歯が爪へ接続され、該爪が、装置の完全作動の前に前記アクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記爪が前記ハンドルへ付勢され、前記トリガが作動されるにつれて前記リンクが遠位方向に進められ、前記リンクが前記ラックを遠位方向に進め、前記爪ラチェット歯が前記爪に沿って進む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記爪が前記ハンドルに枢動可能に接続される、請求項18に記載の装置。
【請求項1】
外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置であって、
(a)ハンドル部分と、
(b)ハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体と、
(c)本体の中に配置された複数の外科用クリップと、
(d)本体の遠位端部分に隣接して取り付けられ、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含むジョーアセンブリと、
(e)第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に移動できるウェッジプレートと、
(f)ジョー部分が離隔位置にあるとき、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーと、
(g)少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができ、カム・リンクを有するアクチュエータと、
(h)第1及び第2のジョー部分に隣接して配置されてジョー部分を接近位置へ移動させるジョー閉鎖部材であって、前記カム・リンクが第1及び第2のジョー部分の間で前記ウェッジプレートを長手方向に移動させる、ジョー閉鎖部材と
を備える、装置。
【請求項2】
前記ウェッジプレートが第1及び第2のジョー部分の間を長手方向に動かされるとき、前記ウェッジプレートが第1及び第2のジョー部分を付勢し、
前記クリップの装填中に、前記ウェッジプレートが前記第1及び第2のジョー部分を、固定された所定の関係に維持し、該固定された所定の関係が、クリップの装填中に第1及び第2のジョー部材の曲げを防止する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ウェッジプレートが丸みを帯びた遠位先端を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ウェッジプレートが第1の近位窓を有し、該第1の近位窓が、前記本体の中に配置された部材によって係合されるように適合され、前記部材が、前記ウェッジプレートを最遠位位置に保持するように構成され、該最遠位位置が前記第1及び前記第2のジョー部材の間にある、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記ウェッジプレートが第2の近位窓を有し、該第2の近位窓が前記部材によって係合されるように適合され、前記第2の近位窓が、前記第1及び前記第2のジョー部材から収縮されている最近位位置に前記ウェッジプレートを保持するように構成され、前記ウェッジプレートの前記最近位位置の構成によって、第1及び第2のジョー部材が接近位置へ移動されて前記クリップを圧搾できる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の近位窓が、長手方向の溝穴によって前記第2の近位窓へ接続される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ウェッジプレートを遠位方向に移動することによって、前記部材を前記第2の近位窓から第1の近位窓へ移動させることができる、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記カム・リンクが前記ウェッジプレートのカム溝穴と係合することができ、前記カム溝穴が駆動エッジを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記部材が可撓性脚である、請求項4に記載の装置。
【請求項10】
前記カム溝穴が近位側及び遠位側を有し、前記遠位側において、前記カム・リンクが境界線で前記駆動エッジを横断し、前記境界線において、前記カム・リンクが前記ウェッジプレートの遠位方向への移動を終了させる、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記ウェッジプレートが、さらに、付勢装置を備え、前記境界線において、前記カム・リンクと前記駆動エッジとの間の非係合によって、前記付勢装置が前記ウェッジプレートを収縮することができる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記カム・リンクが前記境界線で前記ウェッジプレートを非係合にし、前記カム・リンクの非係合によって、前記丸い遠位端が前記第1及び前記第2のジョー部材の間から収縮できる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置であって、
(a)ハンドル部分と、
(b)ハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体と、
(c)本体の中に配置された複数の外科用クリップと、
(d)本体の遠位端部分に隣接して取り付けられ、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含むジョーアセンブリと、
(e)ジョー部分が離隔位置にあるとき、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーと、
(f)少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができ、長手方向を近位方向に移動するように付勢されたアクチュエータと、
(g)第1及び第2のジョー部分に隣接して配置され、ジョー部分を接近位置へ移動するジョー閉鎖部材と、
(h)前記アクチュエータへ接続されている複数のラチェット歯を有するラックと、
(i)前記ハンドル部分へ付勢され、前記ラチェット歯と係合するように構成された少なくとも1つの歯を有する爪であって、前記アクチュエータが長手方向に動かされるにつれて、前記複数のラチェット歯が前記爪の上を通過し、装置の完全作動の前に前記アクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成された爪と
を備える、装置。
【請求項14】
前記爪がばねによって付勢され、該ばねが前記ハンドル部分へ接続されて前記爪を前記ラックと係合するように付勢する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記爪が前記ハンドル部分の中で旋回するように設置される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記ハンドル部分の作動が中間行程で終了したとき、前記複数のラチェット歯が、近位方向の移動に対抗して前記爪を留置し、前記ジョーアセンブリの偶発的部分作動が防止される、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記第1及び第2のジョー部分が接近位置へ移動されたとき、前記複数のラチェット歯が前記爪を通過して所定の距離を進み、前記アクチュエータの収縮を可能にする、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
外科用クリップを身体組織へ取り付ける装置であって、
(a)ハンドル、及びハンドルに対して移動可能なトリガを有するハンドル・アセンブリと、
(b)ハンドル部分から遠位方向に延びて長手方向軸を定める本体と、
(c)本体の中に配置された複数の外科用クリップと、
(d)本体の遠位端部分に隣接して取り付けられ、離隔位置と接近位置との間を移動できる第1及び第2のジョー部分を含むジョーアセンブリと、
(e)ジョー部分が離隔位置にある間、外科用クリップをジョーアセンブリへと個別に遠位方向に進めるように構成されたクリッププッシャーと、
(f)少なくとも部分的に本体の中に配置され、ハンドル部分の作動に応答して長手方向に移動することができるアクチュエータと、
(g)第1の端部でアクチュエータへ接続され、第2の端部でトリガへ接続されたリンクと、
(h)第1及び第2のジョー部分に隣接して配置され、ジョー部分を接近位置へ移動するジョー閉鎖部材と
を備える、装置。
【請求項19】
前記リンクが、複数のラチェット歯を有するラックへ接続され、前記複数のラチェット歯が爪へ接続され、該爪が、装置の完全作動の前に前記アクチュエータの偶発的戻りを防止するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記爪が前記ハンドルへ付勢され、前記トリガが作動されるにつれて前記リンクが遠位方向に進められ、前記リンクが前記ラックを遠位方向に進め、前記爪ラチェット歯が前記爪に沿って進む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記爪が前記ハンドルに枢動可能に接続される、請求項18に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図27A】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図27A】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【公表番号】特表2008−518644(P2008−518644A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−535849(P2007−535849)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/036214
【国際公開番号】WO2006/042141
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/036214
【国際公開番号】WO2006/042141
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
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