説明

内角度および外角度測定の複合測定器具。

【課題】
V字形等、外角測定、こと内角などの測定に関しては、測定器具の機種が希薄で、特に、精密板金等々の折り曲げ加工関連に関しては、3m〜6m以上の大型化された曲げ加工設備が見られるが、長尺ものの場合、中心部のなかだれの発生により外角度の測定が困難である。そこで、長尺もの、厚ものの測定に関し、加工機金型上での軽敏な測定方法とし内角の測定器具の開発をする。
【解決手段】
複数の交点abcdおよび、目盛りブレ−ド1、角度測定ブレ−ド6と2枚のブレ−ト7等で構成される平行四辺形からなる複合分度器で、交点a を上下移動させることにより、交点bc が左右に開閉移動することで、各直線辺間に発生する角度の変化の連動性を活用した。交点abcdを基準とした、それぞれの直線辺8の間に発生する外角度及び内角度の測定をすることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内角度、外角度測定の複合分度器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
作業工程内においては、外角度測定に専念されていたため、内角度測定の必要時に関する不便さが指摘されていた。
【0003】
従来、内角度の測定には、測定したい角度に材料角度を設定切断し、それを固定定規として利用することが、大勢を占めていた観がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、角度測定に関しては、外角測定具が大勢を占め、それで良しとされていたきらいがあり、内角の角度測定の必要性を感じる。
【0005】
精密板金等に於ける、長尺ものあるいは重量物など、曲げ加工等の測定に関しては、外角測定の困難さゆえに、金型などの上での内角度の測定を要求される場合が多々ある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決し、より多角的な角度測定器具、特に内角測定の開発を目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記、記述項目の達成のために、複数のプレ−トと複数の交点の構成をもって、そのプレ−トと交点を移動させることにより、各交点を基準としてブレ−ド間の角度の変化を発生させ、その角度すなわち内角および外角度の測定を可能にする。
【発明の効果】
【0008】
上述したとおり角度測定に関し、より広範囲な角度測定を、特に内角度測定および、複合測定に関する利便性が提供できるものとした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、複数のプレ−トと複数の交点をもって平行四辺形を構成し、そのプレ−トと交点の角度すなわち内角および外角度の測定を可能にした。
よって、内角度最小15°〜最大180°の測定を可能にした。
【実施例1】
【0010】
図3Aは、交点aを基準とし、円弧目盛りブレ−ド1と角度測定ブレ−ド6の、それぞれの直線返8間の外角度測定実施図である。
また、交点d を基準とした竿ブレ−ド7の、それぞれの直線返8間の角度は、最小内角度15°である。
【実施例2】
【0011】
図3Bは、交点b を基準とし、円弧目盛りブレ−ド1と竿ブレ−ド7の、それぞれの直線返8間の、内角測定実施例である。
【実施例3】
【0012】
図3Cは、交点d を基準とし、2つの竿ブレ−ド7の、それぞれの直線返8間の内角度測定実施例である。
【実施例4】
【0013】
図3Dは、交点d を基準とし、2つの竿ブレ−ド7の、それぞれの直線返8間の最大角度180゜測定実施例である。
【産業上の利用可能性】
【0014】
現在外角度測定が中心となっている分度器の方向性に、内角度測定を参入させることにより、角度測定の正確化及び効率アップの原動力になるものと確信する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】平面図
【図2】図1 A−A断面図
【図3】実施図
【符号の説明】
【0016】
1 円弧目盛りブレ−ド
2 角度目盛り
3 円弧スライド孔
4 角度測定部
5 延長ブレ−ド
6 角度測定ブレ−ド
7 竿ブレ−ド
8 直線返
9 円弧返
10 固定つまみ
a 交点a
b 交点b
c 交点c
d 交点d

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線辺と円弧辺を有し、円弧辺の中心部から割り出された角度目盛りが円弧辺に沿って表示され、また直線辺の延長線上に、2つの直線辺をもつ任意の長さの帯板で構成された、目盛りブレ−ド。
先端部に角度測定部をもち、2つの直線辺をもった任意の長さの帯板で形成された、角度測定ブレ−ド。
2枚の、直線辺をもつ任意の長さの帯板、竿ブレ−ド。
目盛りブレ−ドの円弧の中心部を交点として、角度測定ブレ−ドを固定部材で固定する。
竿ブレ−ドの、それぞれの一方に用意された穴を交点として、固定部材で固定する。
前記 固定された2枚の竿ブレ−ドに、いま一方に用意されたそれぞれの穴を、目盛りブレ−ドおよび角度測定ブレ−ドの、固定された部分の反対側に位置するそれぞれの穴を交点として、固定部材で固定することにより、4ケの交点と4枚のブレ−ドによる平行四辺形が構成される。
よって、4ケ所の交点が上下、左右に開閉移動することにより、各ブレ−ドからなる平行四辺形の形状に変化がみられ、各交点を基準点としたそれぞれの直線辺間における内角、および外角度の測定が実施出来ることを、特徴とした複合分度器である。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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