説明

内部チャンバを備える自動展張テント

本発明の自動展張テントは、ベースループ(2)と、少なくとも1つのトップループ(3)と、これらベースループ(2)及びトップループ(3)に接続されたルーフスキン(5)とから成るアーチ構造を含む。前記テントは更に、前記ルーフスキン(5)の下方に位置するとともに、フレキシブルスプレッダ手段(8)によって前記トップループ(3)に接続されたトップ部(6a)と、前記ベースループ(2)に接続されたボトム部(6b)とを備える内部チャンバ(6)を有する。前記テントの展開状態において、前記ルーフスキン(5)と前記内部チャンバ(6)のテンションは、前記スプレッダ手段(8)によってそれらが互いから離間するように選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動展張テント、即ち、ルーフシートに固定されたフレキシブルフープの構造を提供するテントであって、前記フープ構造を変形するだけで円形かつ平坦な最小保管形状に折り畳むことが可能で、かつ、前記フープ構造に対する変形応力を解除するだけで通常のテントの形状に展張することが可能なテントに関する。詳しくは、本発明は、内部チャンバを備える自動展張テントに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、米国特許第3,990,463号は、フープが、小さいループの形状に折り畳むことが可能なフレキシブルで変形可能な材料から成る連続ループとして構成されており、かつ、バネ作用を提供する、フープ構造テントを開示している。前記フープ構造は、少なくとも1つのルーフシート、そして、場合によっては、更にグランドシートに固定される。米国特許第3,990,463号の図1には、テントの展張方法を規定するトップループを形成するフレキシブルフープ構造を明確に見ることができる。しかしながら、その展張を完了するためにはルーフシートの4つのコーナー部に引張り力を加えることによって、ルーフシートを地面に対して固定することが重要である。この点に関して、米国特許第3,990,463号のテントはテントの展張のために作業者の手作業介入が必要であるので、完全な自動展張式ではない。この文献の図5−10には、フープ構造の折り畳まれたバネ作用形状を得るためのテントの折り畳みの手順が図示されている。
【0003】
完全に自動展張式で、最終的展張を得るために手動介入を要さないテントは、例えば、米国特許第5,163,461号から知られている。この文献によれば、フープ構造は、トップループのみならず、それ自身がルーフシートに固定されたベースループも備え、このベースループがルーフシートの外縁を形成する。この文献において、前記フープ構造は、連続的であって、互いに接続される複数のフレキシブルロッドの連続から構成され、展張状態において前記トップループを形成する部分と、展張状態において前記ベースループを形成する他の部分とを有する。更に、この文献には、前記ベースループに加えて、ベースループの横断中間平面を中心に互いに対称である複数のトップループも設けることが出来る、とも記載されている。
【0004】
ヨーロッパ特許第0,857,245号では、ベースループとトップループとを形成するべく互いに接続された複数のフレキシブルロッドが、横断中間平面の領域に配置されたデュアルコネクタによって接続されている。しかしながら、この文献においては、トップループ上に延出し、テントの外側にフレームを形成するために、ベースループの両側エッジに沿って固定された従来型のドーム状構造の別のフープ構造も設けられている。
【0005】
テントの分野において、結露の不快さを制限するために、ルーフシートと内部チャンバとの間に空気の中間層を形成するのに適した空間を形成することが可能である条件下において、ルーフシート本体の下方に内部チャンバを配置することも知られている。垂直ポールによって形成される従来の構造のテントにおいて、ダブルルーフと称することも可能な、ルーフシートと内部チャンバとの間の間隔は、内部チャンバ又はテントシートが配置された後に前記ポールの上部に配置されるスペーサによって得られる。
【0006】
嵌合するチューブから成る構造又はフープ構造によってテントが展張される時、ルーフシートがその構造の上方に配置され、そのような状態において内部チャンバは、通常はフープによって前記チューブ状構造又はフープ構造の下方に固定され得る。
【特許文献1】米国特許第3,990,463号
【特許文献2】米国特許第5,163,461号
【特許文献3】ヨーロッパ特許第0,857,245号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
同じことはもちろん、フープ構造が従来タイプのものではなく、上述したように自動展張式である場合にも当てはまる。従って、内部チャンバを配置することは追加の作業をユーザに要求することになり、自動展張式テントのその主要な利点、即ち、セットアップ時にそれを地面に固定する以外の取り扱い作業を必要としないという利点を奪ってしまう。
【0008】
本発明の目的は、そのような取り扱い作業を必要としない、内部チャンバを備えた自動展張式テントを提案することによって、前記欠点を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、従来と同様、ベースループと少なくとも1つのトップループと、更にこれらベースループ及びトップループに固定されるルーフシートとを含むフレキシブルフープ構造から成る自動展張式テントを用いて、完全に達成される。
【0010】
その特徴構成において、本発明によれば、前記自動展張テントは更に、前記ルーフシートの下方に配置される内部チャンバを含み、このチャンバはフレキシブルスペーサ手段によって前記トップループに固定されたトップ部と前記ベースループに固定されたボトム部とを備える。展張状態において、前記ルーフシートと前記内部チャンバのテンションは、前記スペーサ手段によってそれらが互いから離間するように構成される。
【0011】
従って、第1にルーフシートと内部チャンバのそれぞれの寸法、第2にベースループとトップループとのそれぞれの寸法、そして第3に前記フレキシブルスペーサ手段の存在によって、展張状態において、内部チャンバがルーフシートの下方に空気の層を形成する実質的な展張形態を提供するようにすることができ、これはユーザ側のなんら追加的な取り扱い作業を必要とせずテントを展張することによってのみ達成される。
【0012】
別実施例において、前記ルーフシートはそのボトム部に、前記ルーフシートと前記内部チャンバの前記トップ部との間の前記空気層へ、又は、この空気層から空気を導く入口/出口を形成する、二つの開口部、具体的には両側の開口部を有する。これにより空気がそれを自由に通過できるので、この空気層は通気空間となる。これらの両側の開口部のそれぞれは、好ましくは前記ベースループの近傍で、トップループの内部領域に形成される。もちろん、所望の通気効果を達成するためその開口部での空気の十分な透過性が残されることを条件に、ルーフシートに貫通形成されるこれら両側の開口部にそれぞれグリッド又はテクスタイルネットを備えさせることも可能である。
【0013】
第1の実施例において、前記内部チャンバの前記ボトム部は、前記テントのグランドシートを構成する。
【0014】
第2の実施例において、グランドシートは前記ベースシート又は前記ルーフシート又は前記チャンバに固定され、前記内部チャンバの前記ボトム部からは独立となるように設けられる。従って、そのような状態において、前記テントのボトムを形成する二つの重ね合わせられた層、即ち、その1つは地面と直接接触するグランドシート、もう1つはユーザと接触する前記内部チャンバの前記ボトム部、が提供される。この特別の構成によって、求められる技術的特性に応じて前記二つの層のそれぞれを形成するのに適した材料の多様な選択が可能となる。地面と接触する層は断熱性と防水性との特性を提供する必要があり、ユーザと接触する層はより快適なものでなければならない。これらの特性を二つの重畳する層に分割することによって、更に、従来からあるより安価な材料を使用することも可能となり、又、地面からの更に良好な全体的断熱性を得ることも可能である。
【0015】
別実施例において、本発明の前記自動展張テントは、前記フープ構造のトップループを通すための、前記ルーフシートの外面に取り付けられこのルーフシートに組み込まれたシースを備える。そのような状態において、前記フレキシブルススペーサ手段は、それら自身前記ルーフシートの内面において前記シースに、又は前記シースの近傍に固定される。これにより、前記内部チャンバはそれら自身が前記トップループによって張力を受けるルーフシートの領域において前記フレキシブルスペーサ手段を介してテンションを受ける。
【0016】
前記フレキシブルスペーサ手段は、非常に多種多様なタイプのものとすることができる。それらは、前記ルーフシート又は前記内部チャンバに直接に縫い付けられたテクスタイル片とすることができ、或いは、ルーフシートと内側チャンバとの間のステッチという形態で直接接続させることさえ可能である。それら自身はルーフシートの内面と内側チャンバの外面とに恒久的に固定された固定部材に接続される取り外し可能な留め具を設けることも可能である。この留め具の構成によれば、内部チャンバがルーフシートに恒久的に接続されるわけではないので、特に、それらの間にステッチが存在しないので、テントの製造が容易になる。
【0017】
別実施例において、本発明の前記自動展張テントは更にテントの幅を調節するための手段を有し、この手段は、前記内部チャンバの前記ボトム部の下方で前記ベースループ及び前記トップループの両方の二つの反対側の領域間に延出している。例えば、これらの調節手段は、その両端部が前記ベースループと前記トップループの前記ボトム部との回りに巻きつけられ、適当な手段、例えば、フックとループとに基づく自動把持閉じシステムによって固定された単純なテクスタイル片によって構成することができる。これによってテントの幅を規定することができ、従って、その体積を調節することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
添付図面に図示されているように、通気空間によって包囲された内部チャンバを備えた自動展張テントの実施例に関する以下の説明を読むことによって本発明をより良く理解することができる。
【0019】
下記の例における自動展張テントは、弾性リターンを提供する複数のフレキシブルロッド、具体的には、複合材料又は金属材料又はプラスチック材料のステッキから構成されるフープ構造を含み、前記ロッドはベースループ2とトップループ3を形成するように相互に接続されている。これは、米国特許第5,163,461号に記載されていように、ベースループとトップループの両方を形成するように相互に接続された複数のロッドの連続的なアセンブリによって構成することができる。二つの独立したループ、即ち、ベースループ2とトップループ3とを形成するべく互いに接続された2組のロッドを設けることも可能である。
【0020】
前記ベースループ2は、その外縁部の近傍においてテントのグランド表面を形成する。展張状態において、このベースループ2は円形又は長円形の平面を占有する。図1は、ベースループの二つの対称軸、すなわち、それぞれ長手軸XX’と横軸YY’を図示している。
【0021】
前記トップループ3は、テントの高さと内部ボリュームを規定する。テントが展張状態にある時、トップループ3のボトム部3aは横軸YY’上においてベースループ2の間近に位置し、他方、トップループのトップ部3bはベースループ2の長手軸XX’の垂直上方に位置する。
【0022】
本発明の自動展張テントのフープ構造は、更に、テントのボリュームを形成する目的でその他のトップループ、例えば米国特許第5,163,461号、第5,385,165号又は第5,396,917号に記載されているような種類のループを備えてもよい。
【0023】
前記フープ構造は、第1にルーフシート5を、そして第2に内部チャンバ6を支持するように作用する。非限定的ルーフシートにおいて、前記フープ構造は折り畳まれてルーフシート5の外表面に縫い付けられたテクスタイル片の形状をしたシース7に収納される。
【0024】
これらのシース7は連続的又は非連続的なものとすることができ、或いは、それらは小さなリングとして構成することも可能である。
【0025】
ルーフシートから外側に突出するシースに代えて、前記シースは、二つの壁を有するルーフシートの局所領域によって構成されるポケット又はケースとして、ルーフシートの構造と一体化することも可能であろう。
【0026】
前記内部チャンバ6はルーフシート5の下に配置される。これは、フレキシブルスペーサ手段8によってトップループ3に固定されるトップ部6aと、オプションとして、但し必ずしも必要ではないが、フレキシブルスペーサ手段によってベースループ2に固定されるボトム部6bとを提供する。
【0027】
前記ベースループ2とトップループ3との寸法、ルーフシート5と内部チャンバ6との寸法、そして、これらフレキシブルスペーサ手段の寸法は、前記フープ構造がその折り畳み状態からその展張状態へと移行する時に、テントが図2及び3に図示される形状、即ち、ルーフシート5が展張され、内部チャンバ6がルーフシート5の下方に懸架され、同様に、ある程度のテンションによって、空間9中においてルーフシート5の内側面と内部チャンバ6の外側面との間に空気の層が残されるように決定される。更に、内部チャンバ6のボトム部6bは地面4に対して実質的に水平になる。
【0028】
フレキシブルスペーサ手段の一例が図5に図示されている。この例は、ルーフシート5と内部チャンバ6との互いの組み付け及び分離を可能にする解除可能手段として構成されている。この図5に図示の例において、前記フレキシブルスペーサ手段は、テクスタイルタブ13を介してルーフシート5に固定された閉じリング部12によって内部チャンバ6に固定されたフック10からなるシステムから構成されている。従って、このフック10の自由端部10aを前記リング部12に係合するだけで所望のアセンブリを得ることができ、テンション及びテクスタイルタブ11と13が伸張した状態を保たせようとする内部チャンバの重みとによって、ルーフシート5と内部チャンバ6との間の間隔の量を維持することができる。図5に図示の例において、前記フック10は該フック10の自由端部10aの近傍にフレキシブルなロック用返し部10bを有し、これはこのフック10をリング部12に挿入可能にするとともに、この返し部10bが操作されない限りフックがリング部から抜け出ることを防止する。
【0029】
図5に図示されているように、前記フレキシブルスペーサ手段は、好ましくは、前記フープ構造がルーフシートに取り付けられる領域に設置される。この例において、ルーフシート5をリング部12に接続する前記テクスタイルタブ13は、フープ構造のトップループ3を受けるのに使用されるシース7の固定領域に縫い付けられている。
【0030】
この実施例のフレキシブルスペーサ手段8は限定的なものではなく、それによって、第1にルーフシートと内部チャンバとの間のフレキシブル接続が達成され、第2に断熱空間、即ち、空気層を有する空間を形成するようにこれら二つの壁の間に一定量の空間を提供するものであるならば、その他の構造も考えられる。
【0031】
前記断熱空間は、好ましくは通気空間でもあって、ルーフシート5のボトム部に開口部14が設けられている。図2に図示される例において、前記長手軸心XX’を含む垂直平面に対して対称配置された二つの両端の開口部が設けられ、前記開口部14はベースループ2の間近に位置するトップループの内部領域に形成されている。具体的には、内部チャンバとルーフシートとの間に空洞状態に残された全空間9内において空気の流通を形成するべく空気が出入り可能な二つの側方開口部が設けられている。
【0032】
これら二つの開口部14がこの位置に配置されることは、更に、内部チャンバ6のボトム部6bのベースループ2とトップループ3への固定を調節し、更には、万一それが必要な場合は、テントの幅Lを調節するためのアクセスを作業者に提供するという利点もある。
【0033】
図4は、図2の一部をその上方から斜視した状態を示す図であって、前記ボトム部6bの近傍において、前記開口部14を通り抜けて前記内部チャンバ6のトップ部6aのボトムまでを、更に第2に、フープ構造のベースループ2及びトップループ3が互いに近接している様子を示している。図4に図示されている例において、内部チャンバ6のボトム部6bは、互いにループされてスリーブ15を形成するのに適した二つのテクスタイル片から形成されるファスナスリーブ15によって前記ベースループ2とトップループ3とに接続され、前記固定は、Velcroの名前で知られているフックとループとを有する自動把持式閉じシステムによるものとすることができる。このファスナスリーブ15は、内部チャンバをそのボトム部6bを介してベースループ2に、更に、トップループ3に固定することを可能にする。前記両ループは、この領域に形成された前記開口部14を通して、かつ、トップループ用のシース7とベースループ用のシース7’とが同様にこの領域において中断されていることからアクセス可能である。
【0034】
フック部材とループ部材とによって互いに接続された二つの部分からなる前記ファスナスリーブ15はまた、テントの幅Lを調節することによって、即ち、テントの横軸YY’上におけるベースループ2とトップループ3との間の間隔を変えることによって、ある程度寸法を変える作用も奏する。
【0035】
通常は、ベースループとトップループとによるテンション付与により、全方向に於いてテントの外部寸法を規定するのはルーフシートとチャンバとの寸法である。しかしながら、トップループ3のボトム部3aを変形することによって必然的にこのループ3のトップ部3bがそれに対応して変形することから、幅Lを調節することは必然的にテントの高さHに影響を与えることになるということを銘記しなければならない。テントの幅Lは、上述のファスナスリーブ15以外の独立した手段、例えば、その二つの端部が前記横軸YY’上でトップループ3のボトム部と、更に、ベースループ2とに接続された横片16(図1)によって調節することが可能であり、前記横片16は、好ましくは、その長さを変えるための手段、例えば、前記ファスナスリーブ15についての上述した例と同様のフックとループとを使用する一体型システムを備えている。
【0036】
前記内部チャンバ6のボトム部6bは、それ自身グランドシートとして作用することができる。
【0037】
しかしながら、別の変形例においては、グランドシート本体は、好ましくは、内部チャンバのボトム部から独立して形成されベースループに固定される。前記グランドシートはまた、ルーフシート又はチャンバに固定することも可能であり、例えば、それはルーフシートのボトム縁に沿って又は内部チャンバのトップ部に縫い付けることができる。どのような構成にせよ、これによってテントのボトムを形成する二つの材料層、即ち、内部チャンバのボトム部6bそしてグランドシート本体が提供される。従って、この構成により、上面、例えばこのケースにおける内部チャンバのボトム部6bはユーザと接触する時に快適に感じられるものなければならず、他方、底面、例えばこのケースにおけるグランドシート本体は地面との接触時において断熱性、耐磨耗性、及び防水性を提供するものでなければならない場合に、通常は従来のグランドシートの二つの面によって実現されることが求められる技術的特長を互いに関連付けることが可能となる。
【0038】
例えばこの実施例では、内部チャンバのボトム部はポリエステル繊維から作ることができ、他方、ベースループ2内において張設されるグランドシート本体はコーティングされたポリアミド生地から作ることができる。
【0039】
前記望ましい通気作用によって、結露作用による内部チャンバとルーフシートとの間の空気層中の過剰な湿度が回避される。前記ルーフシートに形成された開口部を介してそのような通気作用を達成するためには、通気は主として内部チャンバ6のトップ部6aの上方において達成される必要があることから、内部チャンバ6のボトム部6bとベースループ2との間に空隙が存在することは必須ではない。
【0040】
前記スペーサ手段は、テントをバックに入れて持ち運ぶことができるようにするため、テントの折り畳みを邪魔することがないように、又、例えば、テントの幅の調節によるルーフシートと内部チャンバとのそれぞれの状態の差に対応することが可能であるように、フレキシブルでなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】テントのフープ構造の展張状態での略斜視図
【図2】自動展張テントの略側面図
【図3】図2のテントの長手方向略断面図
【図4】図2のテントの側方開口部を示す分断平面図
【図5】取り外し可能フレキシブルスペーサ手段を示す図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースループ(2)と少なくとも1つのトップループ(3)とを含むフープ構造と、前記ベースループ(2)及びトップループ(3)に接続されたルーフシート(5)とを備える自動展張テントであって、
フレキシブルスペーサ手段(8)を介して前記トップループ(3)に接続されたトップ部(6a)と前記ベースループ(2)に接続されたボトム部(6b)とを備えた、前記ルーフシート(5)の下方に位置する内部チャンバ(6)を備え、
展張状態において、前記ルーフシート(5)と前記内部チャンバ(6)とのテンションが、前記スペーサ手段(8)によってそれらが互いに離間するように構成されていることを特徴とする自動展張テント。
【請求項2】
前記ルーフシート(5)の前記ボトム部に、該ルーフシート(5)と前記内部チャンバ(6)との間の通気空間(9)に流れる空気の出入りのための二つの両側の開口部(10)を有することを特徴とする請求項1に記載の自動展張テント。
【請求項3】
前記二つの両側の開口部(14)のそれぞれが、前記ベースループ(2)の近傍のトップループ(3)の内部領域に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動展張テント。
【請求項4】
前記チャンバの前記ボトム部(6b)が、前記テントのグランドシートを構成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自動展張テント。
【請求項5】
前記内部チャンバ(6)の前記ボトム部(6b)から独立し、特に、前記ベースループ又は前記ルーフシート又は前記チャンバに固定されたグランドシート(2)を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自動展張テント。
【請求項6】
前記トップループ(3)を通過させるべく、前記ルーフシート(5)の外面に固定されるか又は一体化されたシース(7)を有し、かつ、前記フレキシブルスペーサ手段(8)は、前記ルーフシート(5)の前記内面に又は前記シース(7)の近傍に固定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の自動展張テント。
【請求項7】
前記フレキシブルスペーサ手段が解除可能な留め具(10,12)であり、そして、前記ルーフシートの内面と前記内部チャンバの外面とが前記留め具を固定するための固定部材(11,13)を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の自動展張テント。
【請求項8】
前記内部チャンバ(6)の前記ボトム部(6b)の下方で、前記ベースループ(2)と前記トップループ(3)との両方の二つの両側領域間に延出する、前記テントの幅(L)を調節するための調節手段を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の自動展張テント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−520854(P2008−520854A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540668(P2007−540668)
【出願日】平成16年12月14日(2004.12.14)
【国際出願番号】PCT/FR2004/003220
【国際公開番号】WO2006/045906
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
【出願人】(505247845)
【氏名又は名称原語表記】PROMILES
【住所又は居所原語表記】4 BOULEVARD DE MONS, 59650 VILLENEUVE D’ASCQ, FRANCE
【Fターム(参考)】