説明

円筒式繊維製品の廃材処理装置

【課題】円筒式繊維製品の廃材処理装置の提供。
【解決手段】この円筒式繊維製品の廃材処理装置は、第1運搬ローラーセット、推進ローラーセット、第2運搬ローラーセット、案内ユニット及びカッターを包含し、該推進ローラーセットは第1運搬ローラーセットの周囲に環状に設けられ、且つ推進ローラーセットは第1運搬ローラーセットより円筒式繊維製品を受け取り、推進ローラーセットが円筒式繊維製品を平穏に第2運搬ローラーセットに送り、第2運搬ローラーセットが円筒式繊維製品を異なる方向に運搬し、並びに円筒式繊維製品を案内ユニットに嵌合させ、カッターで案内ユニット上の円筒式繊維製品を切削し、円筒式繊維製品の円筒と繊維製品を分離し、並びに円筒及び繊維製品を回収再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置に係り、特に、全自動方式で円筒式繊維製品の円筒及び繊維製品を分離し、並びに円筒と繊維製品を回収再利用する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照されたい。図1は周知の円筒式繊維製品の廃材処理装置の構造表示図である。図示されるように、周知の円筒式繊維製品の廃材処理装置10は、導管11及び円形カッター13を包含し、そのうち円形カッター13は導管11の側辺に設置され、並びに回転の方式により動作する。
【0003】
円筒式繊維製品製造の過程で、まず長尺状円筒式繊維製品2を形成し、その後、長尺状円筒式繊維製品2を裁断し、適宜大きさの円筒式繊維製品20を形成する。そのうち、長尺状円筒式繊維製品2は円筒21と繊維製品22を包含し、且つ繊維製品22は円筒21外部に巻き付けられている。
【0004】
長尺状円筒式繊維製品2を裁断し円筒式繊維製品20となす過程で、往々にしてヘッド材23とテール材25が発生し、そのうち、ヘッド材23とテール材25の長さはいずれも円筒式繊維製品20の長さより小さく、これによりヘッド材23とテール材25は使用できず且つ販売もできず、図2に示されるとおりである。
【0005】
材料のコストと環境保護を考慮し、一般に、メーカーは廃材処理装置10を利用して長尺状円筒式繊維製品2を裁断後に発生するヘッド材23とテール材25を回収している。実際の応用時には、使用者は手動の方式で、ヘッド材23及び又はテール材25を導管11に嵌合し、導管11は地面に直立する方式で設置され、このため、導管11に嵌合されたヘッド材23及び又はテール材25は重力の作用を受けて下に落ち、ヘッド材23及び又はテール材25が下降時に円形カッター13に接触し、これにより円形カッター13がヘッド材23及び又はテール材25に対して切断を行う。
【0006】
繊維製品22は円筒21外部に巻き付けられているため、ヘッド材23及び又はテール材25が円形カッター13を通過する時、円形カッター13は繊維製品22を切断して繊維製品22を円筒21より分離し、その後、円筒21及び繊維製品22を分離し、資源回収再利用のステップを完成する。
【0007】
周知の廃材処理装置10は円筒21及び繊維製品22を分離できるものの、使用過程で手動の方式によりヘッド材23及び又はテール材25を導管11に嵌合しなければならず、このため回収効率の向上に不利であった。このほか、手動の方式でヘッド材23及び又はテール材25を導管11に嵌合する過程で、うっかりして作業員が導管11上の円形カッター13に接触して怪我をする恐れがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主要な目的は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供することにあり、それは、全自動の方式で円筒式繊維製品の円筒と繊維製品とを分離し、並びに円筒及び繊維製品に対して回収再利用し、これにより廃材回収の効率を高められるのみならず、操作過程での危険性を有効に低減することができるものとする。
【0009】
本発明の次の目的は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供することにあり、それは推進ローラーセットを第1運搬ローラーセットの周囲に設け、並びに第1運搬ローラーセットで円筒式繊維製品の運搬を行ない、その後、さらに推進ローラーセットにより円筒式繊維製品の推進を行ない、円筒式繊維製品を安定して第2運搬ローラーセットに送ることができるものとする。
【0010】
本発明の更なる目的は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供することにあり、それは、第2運搬ローラーセットの側辺に案内ユニットを設け、並びに第2運搬ローラーセットにより円筒式繊維製品が案内ユニット上に案内し、並びに後続のカッターによる円筒式繊維製品に対する切断の動作の実行に有利としたものとする。
【0011】
本発明のまた一つの目的は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供することにあり、それは、Z型運搬ローラーセット及び選別ユニットを包含し、そのうちZ型運搬ローラーセットは円筒式繊維製品を受け取り及び送り出すのに用い、並びにZ型運搬ローラーセットの側辺に設置した選別ユニットにより整然と配列されていない円筒式繊維製品を振るい落とし、これにより円筒式繊維製品をZ型運搬ローラーセット上に整然と配列させるものとする。
【0012】
本発明のまた一つの目的は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供することにあり、それは、案内ユニットの側辺に円形カッターを設置し、並びに円形カッターで案内ユニット上の円筒式繊維製品に対して切断を行ない、このほか、円形カッターの側辺に研磨具を設けて、該研磨具で円形カッターに対して研磨動作を行えるようにしたものとする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以上の目的を達成するため、本発明は一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供し、それは、少なくとも一つの円筒式繊維製品の運搬を行う第1運搬ローラーセットと、該第1運搬ローラーセットの周囲に環状に設けられて該第1運搬ローラーセットより円筒式繊維製品を受け取り、並びに円筒式繊維製品を推し進める推進ローラーセットと、該推進ローラーセットの推し進めた円筒式繊維製品を受け取り、並びに円筒式繊維製品の運搬を行う第2運搬ローラーセットと、案内ユニットであって、該第2運搬ローラーセットの側辺に設けられて、該第2運搬ローラーセットより円筒式繊維製品を受け取り、円筒式繊維製品を該案内ユニットに嵌合させる上記案内ユニットと、該案内ユニットの側辺に設けられて該案内ユニットに嵌合された円筒式繊維製品を切断するカッターと、を包含することを特徴とする。
【0014】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、該推進ローラーセットは少なくとも一つの押し棒及び少なくとも一つのチェーンを包含し、該チェーンにより該押し棒を駆動して該円筒式繊維製品を推し進めることを特徴とするものとする。
【0015】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、該第1運搬ローラーセットは第1方向に沿って該円筒式繊維製品の運搬を行ない、第2運搬ローラーセット第2方向に沿って該円筒式繊維製品の運搬を行ない、且つ該第1方向は該第2方向に対して略垂直であることを特徴とする。
【0016】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、該円筒式繊維製品は円筒と繊維製品を包含し、且つ該繊維製品は該円筒外部に設置され、且つ該カッターが該円筒式繊維製品の繊維製品を切断し、該繊維製品を該円筒より分離させることを特徴とする。
【0017】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、第1回収桶と第2回収桶を包含し、並びに該第1回収桶は該繊維製品を収集し、該第2回収桶は該円筒を収集し、該案内ユニットは下端が湾曲した棒体とされ、且つ該案内ユニットの下端は該第2回収桶の方向に湾曲することを特徴とする。
【0018】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、Z型運搬ローラーセットが該第1運搬ローラーセットに接続されて、該Z型運搬ローラーセットが該円筒式繊維製品を該第1運搬ローラーセットに運搬することを特徴とする。
【0019】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、運搬ローラーセットが該Z型運搬ローラーセット及び該第1運搬ローラーセットの間に設置されて、該運搬ローラーセットが該Z型運搬ローラーセットより該円筒式繊維製品を受け取り、さらに該円筒式繊維製品を該第1運搬ローラーセットに運搬することを特徴とする。
【0020】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、該運搬ローラーセットは第1コンベヤベルト、第2コンベヤベルト、及び第3コンベヤベルトを包含し、該第1コンベヤベルトは該第2コンベヤベルトと該第3コンベヤベルトの間に設置され、該Z型運搬ローラーセットに複数の載置ユニットが設置され、並びに該載置ユニットが該円筒式繊維製品を載置し、該載置ユニットは第1載置部と第2載置部を包含し、該第1載置部と該第2載置部の間の間隔は該第1コンベヤベルトの幅より大きいことを特徴とする。
【0021】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、選別ユニットが該Z型運搬ローラーセットの側辺に設置されて、該選別ユニットが該Z型運搬ローラーセットの運搬した円筒式繊維製品に対してふるい分けを行うことを特徴とする。
【0022】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、該第2運搬ローラーセットが昇降式運搬ローラーセットとされ、並びに少なくとも一つのコンベヤベルトと少なくとも一つの載置シートを包含し、且つ該載置シートは該コンベヤベルト上に設置されて、該載置シートが該円筒式繊維製品を載置するのに用いられることを特徴とする。
【0023】
以上の目的を達成するため、本発明はある実施例において、該第1運搬ローラーセットに推進プラットフォームが接続され、該推進プラットフォームは該第1運搬ローラーセットより該円筒式繊維製品を受け取り、且つ該推進ローラーセットが該推進プラットフォーム上の円筒式繊維製品を推し進めることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供しており、それは、全自動の方式で円筒式繊維製品の円筒と繊維製品とを分離し、並びに円筒及び繊維製品に対して回収再利用し、これにより廃材回収の効率を高められるのみならず、操作過程での危険性を有効に低減することができる。
【0025】
本発明は、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供しており、それは推進ローラーセットを第1運搬ローラーセットの周囲に設け、並びに第1運搬ローラーセットで円筒式繊維製品の運搬を行ない、その後、さらに推進ローラーセットにより円筒式繊維製品の推進を行ない、円筒式繊維製品を安定して第2運搬ローラーセットに送ることができる。
【0026】
本発明はまた、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供しており、それは、第2運搬ローラーセットの側辺に案内ユニットを設け、並びに第2運搬ローラーセットにより円筒式繊維製品が案内ユニット上に案内し、並びに後続のカッターによる円筒式繊維製品に対する切断の動作の実行に有利である。
【0027】
本発明はまた、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供しており、それは、Z型運搬ローラーセット及び選別ユニットを包含し、そのうちZ型運搬ローラーセットは円筒式繊維製品を受け取り及び送り出すのに用い、並びにZ型運搬ローラーセットの側辺に設置した選別ユニットにより整然と配列されていない円筒式繊維製品を振るい落とし、これにより円筒式繊維製品をZ型運搬ローラーセット上に整然と配列させる。
【0028】
本発明はまた、一種の円筒式繊維製品の廃材処理装置を提供しており、それは、案内ユニットの側辺に円形カッターを設置し、並びに円形カッターで案内ユニット上の円筒式繊維製品に対して切断を行ない、このほか、円形カッターの側辺に研磨具を設けて、該研磨具で円形カッターに対して研磨動作を行える。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】周知の円筒式繊維製品の廃材処理装置の構造表示図である。
【図2】周知の長尺状円筒式繊維製品の構造表示図である。
【図3】本発明の円筒式繊維製品の廃材処理装置の実施例の構造表示図である。
【図3A】本発明の廃材処理装置の部分構造の拡大平面図である。
【図4】本発明の円筒式繊維製品の廃材処理装置の別の実施例の構造表示図である。
【図5】本発明の円筒式繊維製品の廃材処理装置のさらに別の実施例の構造表示図である。
【図5A】本発明の廃材処理装置の部分構造の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図3を参照されたい。図3は本発明の円筒式繊維製品の廃材処理装置の実施例の構造表示図である。図示されるように、円筒式繊維製品の廃材処理装置30は、第1運搬ローラーセット31、推進ローラーセット33、第2運搬ローラーセット35、案内ユニット37及びカッター39を包含する。廃材処理装置30の使用により、全自動の方式で回収予定の円筒式繊維製品32を分類回収し、並びに分類回収の効率と安全性を高めることができる。
【0031】
周知の技術の図2に示されるように、一般に円筒式繊維製品20を生産する過程で、往々にしてヘッド材23及び又はテール材25が発生し、ヘッド材23及び又はテール材25の長さは円筒式繊維製品32の長さより短く、このためヘッド材23及び又はテール材25は使用に不利で且つ販売することができない。材料コストを減らし及び環境保護を考慮して、一般にメーカーはヘッド材23及び又はテール材25を回収する。
【0032】
第1運搬ローラーセット31は少なくとも一つの円筒式繊維製品32、例えば円筒式繊維製品32のヘッド材23及び又はテール材25の運搬を行う。本実施例では、第1運搬ローラーセット31は複数のローラー311と少なくとも一つのコンベヤベルト313を包含し、並びにコンベヤベルト313はローラー311に繞設され、これによりローラー311が回転する時に、コンベヤベルト313が駆動され、並びにコンベヤベルト313により回収予定の円筒式繊維製品32のヘッド材23及び又はテール材25が運搬される。
【0033】
推進ローラーセット33は第1運搬ローラーセット31の周囲に環状に設けられ、第1運搬ローラーセット31から円筒式繊維製品32を受け取り、並び推進の方式で円筒式繊維製品32を運搬する。例えば、推進ローラーセット33は少なくとも一つのチェーン331及び少なくとも一つの押し棒333を包含し、そのうち、押し棒333はチェーン331上に設けられ、チェーン331は複数のローラー335に嵌合され、ローラー335が回転する時、チェーン331を駆動し、チェーン331が押し棒333を駆動し、並びに押し棒333で円筒式繊維製品32を推し進める。
【0034】
本実施例では、廃材処理装置30は推進プラットフォーム34を包含し、該推進プラットフォーム34は第1運搬ローラーセット31に接続され、並びに円筒式繊維製品32が第1運搬ローラーセット31より推進プラットフォーム34に送られる。円筒式繊維製品32が推進プラットフォーム34に送られた後、続いて推進ローラーセット33が推進プラットフォーム34上の円筒式繊維製品32に対して推し進めることを実行し、これは図3Aに示されるとおりである。
【0035】
第2運搬ローラーセット35は推進ローラーセット33の側辺に設置され、並びに推進ローラーセット33が推し進める円筒式繊維製品32を受け取り、そのうち、推進ローラーセット33は押し棒333により円筒式繊維製品32を第2運搬ローラーセット35に送り、これにより押し棒333の円筒式繊維製品32に作用する時間が延長されて、円筒式繊維製品32が安定して第2運搬ローラーセット35に送られる。
【0036】
第2運搬ローラーセット35は少なくとも一つのコンベヤベルト351と少なくとも一つの載置シート353を包含し、そのうちコンベヤベルト351は複数のローラー355に繞設され、載置シート353はコンベヤベルト351上に設置される。実際の応用時には推進ローラーセット33は円筒式繊維製品32を載置シート353上に推し進め、並びに載置シート353が円筒式繊維製品32を載置する。ローラー355が回転する時にコンベヤベルト351が駆動されて、コンベヤベルト351が載置シート353を駆動し、並びに載置シート353上に置かれた円筒式繊維製品32を移動させる。
【0037】
本発明のある実施例において、第1運搬ローラーセット31及び推進ローラーセット33は第1方向Xに沿って円筒式繊維製品32の運搬を行ない、第2運搬ローラーセット35は昇降式運搬ローラーセットとされ得て、並びに第2方向Yに沿って円筒式繊維製品32の運搬を行い得る。且つ第1方向Xは第2方向Yに対して略垂直である。例えば第1方向Xが水平方向であれば、第2方向Yは鉛直方向とされ得る。
【0038】
案内ユニット37は第2運搬ローラーセット35の側辺に設置され、並びに第2運搬ローラーセット35より円筒式繊維製品32を受け取るのに用いられ、例えば、案内ユニット37は載置シート353に挿通され、載置シート353上に放置された円筒式繊維製品32が案内ユニット37に嵌合される。本発明のある実施例中、案内ユニット37は鉛直方式で設置され得て、すなわち、案内ユニット37上の円筒式繊維製品32は重力作用を受けて自然に下向きに滑り落ちる。
【0039】
カッター39は案内ユニット37の側辺に設置され、これにより、円筒式繊維製品32が案内ユニット37に沿って下向きに落ちる時、カッター39と接触し、並びにカッター39により円筒式繊維製品32が切断される。円筒式繊維製品32は円筒321と繊維製品323を包含し、そのうち、繊維製品323は円筒321の外部に巻かれ、円筒式繊維製品32がカッター39を通過する時、カッター39は円筒式繊維製品32に対して切断を行ない、並びに繊維製品323を円筒321より脱落させる。
【0040】
廃材処理装置30は第1回収桶381と第2回収桶383を包含し得る。そのうち、第1回収桶381及び第2回収桶383はいずれも案内ユニット37の下方に設置され、並びに繊維製品323を第1回収桶381に収集し、円筒321を第2回収桶383に収集し、分類回収の動作を完成する。本発明のある実施例中、案内ユニット37は下端が湾曲する棒体とされ、例えば案内ユニット37の下端は第2回収桶383の方向に湾曲し、円筒式繊維製品32がカッター39を通過した後、繊維製品323が円筒321より分離し並びに第1回収桶381に落下し、円筒321は案内ユニット37に沿って移動して第2回収桶383に落下する。
【0041】
また、本発明の別の実施例では、カッター39は円形カッターとされ、並びに回転の方式で円筒式繊維製品32の繊維製品323に対して切断を行う。このほか、カッター39の側辺に研磨具391を増設してもよく、該研磨具391はカッター39に対して移動可能で、例えば研磨具391がカッター39の方向に接近し並びにカッター39と接触させられ、これによりカッター39回転時に研磨具391によりカッター39に対する研磨を行え、カッター39のエッジをシャープに維持できる。
【0042】
図4を参照されたい。図4は本発明の円筒式繊維製品の廃材処理装置のもう一つの実施例の構造表示図である。図示されるように、本発明の実施例の円筒式繊維製品の廃材処理装置4は、Z型運搬ローラーセット40と廃材処理装置30を包含する。そのうち、Z型運搬ローラーセット40は廃材処理装置30の第1運搬ローラーセット31に接続され、並びに円筒式繊維製品32を第1運搬ローラーセット31に伝送する。
【0043】
Z型運搬ローラーセット40は複数のローラー41と少なくとも一つのコンベヤベルト43を包含し、並びにローラー41の回転によりコンベヤベルト43を駆動する。コンベヤベルト43上には複数の載置ユニット431が設けられ、並びに載置ユニット431が円筒式繊維製品32を載置する。このほか、Z型運搬ローラーセット40の異なるエリアに第1運搬エリア42と第2運搬ローラーエリア44が画定され、例えば第1運搬エリア42は水平の方向の運搬を行うことができ、第2運搬ローラーエリア44は傾斜方式に設置されて、並びに斜め上方に円筒式繊維製品32の運搬を行うものとされる。
【0044】
使用時に円筒式繊維製品32(例えばヘッド材23及び又はテール材25)が任意に第1運搬エリア42に放置され、第1運搬エリア42上に位置する円筒式繊維製品32はいずれもコンベヤベルト43により駆動される。円筒式繊維製品32が第2運搬ローラーエリア44に運搬された後、第2運搬ローラーエリア44が傾斜方式で設置されているため、載置ユニット431上に未放置の円筒式繊維製品32は重力の作用を受けて滑り落ち、並びに第1運搬エリア42に回収される。言い換えると、載置ユニット431上に載置された円筒式繊維製品32のみが廃材処理装置30まで運搬される。上述のステップにより全自動の方式で円筒式繊維製品32の配列が行え、並びに順に円筒式繊維製品32が廃材処理装置30に運搬される。
【0045】
本発明の別の実施例では、Z型運搬ローラーセット40の側辺に選別ユニット45が増設され、並びに選別ユニット45によりZ型運搬ローラーセット40が運搬した円筒式繊維製品32に対して選別を行ない、これにより、整然と配列されていない円筒式繊維製品32が第2運搬ローラーエリア44より振るい落とされる。例えば選別ユニット45は持続回転するブラシローラーとされ、回転の方式で整然と配列されていない円筒式繊維製品32を第2運搬ローラーエリア44より第1運搬エリア42へと掃き落とす。
【0046】
図5を参照されたい。図5は本発明の円筒式繊維製品の廃材処理装置のまた別の実施例の構造表示図である。図示されるように、本発明の実施例の円筒式繊維製品の廃材処理装置5はZ型運搬ローラーセット40、廃材処理装置30及び運搬ローラーセット50を包含する。そのうち、運搬ローラーセット50はZ型運搬ローラーセット40と廃材処理装置30の第1運搬ローラーセット31の間に設置され、並びにZ型運搬ローラーセット40より円筒式繊維製品32を受け取り、その後、円筒式繊維製品32を第1運搬ローラーセット31に送る。
【0047】
運搬ローラーセット50は複数のローラー51と少なくとも一つのコンベヤベルト53を包含し、そのうち、ローラー51の回転時にコンベヤベルト53を駆動し、並びにコンベヤベルト53により円筒式繊維製品32の運搬を行うことができる。本発明のある実施例ではコンベヤベルトの数量は複数とされ得て、例えば第1コンベヤベルト531、第2コンベヤベルト533、及び第3コンベヤベルト535を包含し、そのうち、第1コンベヤベルト531は第2コンベヤベルト533と第3コンベヤベルト535の間に設置され、且つ第2コンベヤベルト533及び第3コンベヤベルト535より突出し、これにより第1コンベヤベルト531がZ型運搬ローラーセット40より円筒式繊維製品32を受け取ることができる。
【0048】
載置ユニット431は第1載置部4311と第2載置部4313を包含し、且つ第1コンベヤベルト531の幅Wは第1載置部4311及び第2載置部4313の間の間距Lより小さく、これにより円筒式繊維製品32を運搬する過程で、Z型運搬ローラーセット40の載置ユニット431と運搬ローラーセット50が接触する状況が防止され、これは図5Aに示されるとおりである。
【0049】
以上に述べたことは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の実施の範囲を限定するためのものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載の形状、構造、特徴及び精神に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に包含されると見なされるべきである。
【符号の説明】
【0050】
10 廃材処理装置 11 導管
13 円形カッター
2 長尺状円筒式繊維製品 20 円筒式繊維製品
21 円筒 22 繊維製品
23 ヘッド材 25 テール材
30 廃材処理装置 31 第1運搬ローラーセット
311 ローラー 313 コンベヤベルト
32 円筒式繊維製品 321 円筒
323 繊維製品 33 推進ローラーセット
331 チェーン 333 押し棒
335 ローラー 34 推進プラットフォーム
35 第2運搬ローラーセット 351 コンベヤベルト
353 載置シート 355 ローラー
37 案内ユニット 381 第1回収桶
383 第2回収桶 39 カッター
391 研磨具
4 廃材処理装置 40 Z型運搬ローラーセット
41 ローラー 42 第1運搬エリア
43 コンベヤベルト 431 載置ユニット
4311 第1載置部 4313 第2載置部
44 第2運搬ローラーエリア 45 選別ユニット
5 廃材処理装置 50 運搬ローラーセット
51 ローラー 53 コンベヤベルト
531 第1コンベヤベルト 533 第2コンベヤベルト
535 第3コンベヤベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒式繊維製品の廃材処理装置において、
円筒式繊維製品の運搬を行う第1運搬ローラーセットと、
該第1運搬ローラーセットの周囲に環状に設けられて該第1運搬ローラーセットより円筒式繊維製品を受け取り、並びに円筒式繊維製品を推し進める推進ローラーセットと、
該推進ローラーセットの推し進めた円筒式繊維製品を受け取り、並びに円筒式繊維製品の運搬を行う第2運搬ローラーセットと、
案内ユニットであって、該第2運搬ローラーセットの側辺に設けられて、該第2運搬ローラーセットより円筒式繊維製品を受け取り、円筒式繊維製品が嵌合される上記案内ユニットと、
該案内ユニットの側辺に設けられて該案内ユニットに嵌合された円筒式繊維製品を切断するカッターと、
を包含することを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、該推進ローラーセットは少なくとも一つの押し棒及び少なくとも一つのチェーンを包含し、該チェーンにより該押し棒を駆動して該円筒式繊維製品を推し進めることを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項3】
請求項1記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、該第1運搬ローラーセットは第1方向に沿って該円筒式繊維製品の運搬を行ない、第2運搬ローラーセット第2方向に沿って該円筒式繊維製品の運搬を行ない、且つ該第1方向は該第2方向に対して略垂直であることを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項4】
請求項1記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、該円筒式繊維製品は円筒と繊維製品を包含し、且つ該繊維製品は該円筒外部に設置され、且つ該カッターが該円筒式繊維製品の繊維製品を切断し、該繊維製品を該円筒より分離させることを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項5】
請求項4記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、第1回収桶と第2回収桶を包含し、並びに該第1回収桶は該繊維製品を収集し、該第2回収桶は該円筒を収集し、該案内ユニットは下端が湾曲した棒体とされ、且つ該案内ユニットの下端は該第2回収桶の方向に湾曲することを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項6】
請求項1記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、Z型運搬ローラーセットが該第1運搬ローラーセットに接続されて、該Z型運搬ローラーセットが該円筒式繊維製品を該第1運搬ローラーセットに運搬することを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項7】
請求項6記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、運搬ローラーセットが該Z型運搬ローラーセット及び該第1運搬ローラーセットの間に設置されて、該運搬ローラーセットが該Z型運搬ローラーセットより該円筒式繊維製品を受け取り、さらに該円筒式繊維製品を該第1運搬ローラーセットに運搬することを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項8】
請求項7記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、該運搬ローラーセットは第1コンベヤベルト、第2コンベヤベルト、及び第3コンベヤベルトを包含し、該第1コンベヤベルトは該第2コンベヤベルトと該第3コンベヤベルトの間に設置され、該Z型運搬ローラーセットに複数の載置ユニットが設置され、並びに該載置ユニットが該円筒式繊維製品を載置し、該載置ユニットは第1載置部と第2載置部を包含し、該第1載置部と該第2載置部の間の間隔は該第1コンベヤベルトの幅より大きいことを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項9】
請求項6記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、選別ユニットが該Z型運搬ローラーセットの側辺に設置されて、該選別ユニットが該Z型運搬ローラーセットの運搬した円筒式繊維製品に対してふるい分けを行うことを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項10】
請求項1記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、該第2運搬ローラーセットが昇降式運搬ローラーセットとされ、並びに少なくとも一つのコンベヤベルトと少なくとも一つの載置シートを包含し、且つ該載置シートは該コンベヤベルト上に設置されて、該載置シートが該円筒式繊維製品を載置するのに用いられることを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。
【請求項11】
請求項1記載の円筒式繊維製品の廃材処理装置において、該第1運搬ローラーセットに推進プラットフォームが接続され、該推進プラットフォームは該第1運搬ローラーセットより該円筒式繊維製品を受け取り、且つ該推進ローラーセットが該推進プラットフォーム上の円筒式繊維製品を推し進めることを特徴とする、円筒式繊維製品の廃材処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【公開番号】特開2011−157675(P2011−157675A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160499(P2010−160499)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(506051887)全利機械股▲ふん▼有限公司 (12)
【Fターム(参考)】