説明

冊子及びその糊付け方法

【課題】 この発明は目的に応じて必要以外のページや箇所の小口部分を糊付けして汚れを防止し、且つ、使い勝手を良くする冊子類及びその糊付け方法を開発・提供する事にある。
【解決手段】 この課題を解決する為の手段として、冊子の小口部分の全面に糊付け部を設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものや、又、冊子の小口部分を必要に応じて、必要範囲のみ部分的に糊付け部を設けたものや、又、当面使用することのない冊子の特定のページの小口部分の全面に糊付け部を設けたものや、又、当面使用することのない冊子の特定のページの小口部分の一部分に糊付け部を設けたものや、又、冊子の全ページの小口部分の一部分のみに糊付け部を設けたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ノートや手帳や書籍等の冊子及びその糊付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、書籍や手帳やノート(主に日記帳や学習ノート等)は、目的のページを探すのに、内容を確認しながら探す必要がある為、時間が多く掛かっていた。又、長期間使用する日記帳等では、目的以外のページを不必要に捲る為、汚してしまう事が多々ある。
【0003】
又、日記帳やノート等、必ず、若いページから順番に捲りながら使用する冊子類は、捲るたびに全部のページが開く必要はない。
【0004】
又、辞書や事典、電話帳等の書籍と違い、日記帳やノートは、必ず若いページから順番に捲りながら使用する為、捲るたびに全部のページが開くと、目的のページが探し難いという問題があった。又、数年〜数十年間使用する多年型の日記帳等では、開くたびに目的以外のページに触れてしまう為、それらのページを汚してしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
そこで、これまでに出願されている冊子類(ノートや手帳等)に関する特許文献を参考の為、紹介する(特許文献1〜2参照)。
【特許文献1】特開平5−068670
【特許文献2】特開平8−258462
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、上記課題を解決する為に、この発明は目的に応じて必要以外のページや箇所の小口部分を糊付けして汚れを防止し、且つ、使い勝手を良くする冊子及びその糊付け方法を開発・提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決する為の手段として、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものである。
【0008】
又、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分又は地部分の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものである。
【0009】
又、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分と天部分の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものである。
【0010】
又、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分の一部分に、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部の接着面積を変えて設け、捲ったページと糊付け部の境界を判別可能に設けたことでしおり等の目印を不必要としたものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明の効果として、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものや、又、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分又は地部分の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものや、又、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分と天部分の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものや、又、冊子の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分の一部分に、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部の接着面積を変えて設け、捲ったページと糊付け部の境界を判別可能に設けたことでしおり等の目印を不必要とした事で、不必要に使用していないページの表面を汚すことなく、且つ、片手で読めて読み易く、常に記入したい目的のページが開き易く、又、毎日継続して読み書きする小説や日記帳に使用するしおり等の目印が不必要になる等、極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の一実施例を示し、(A)は小口部分の全面に糊付けした冊子の斜視図で、(B)は小口部分の上半分に糊付けした冊子の斜視図で、(C)は小口部分の所定範囲の数か所に糊付けした冊子の斜視図である。
【図2】この発明の一実施例を示し、(A)は天部分の全面に糊付けした冊子の斜視図で、(B)は天部分の所定範囲の数か所に糊付けした冊子の斜視図で、(C)は天部分と小口部分の所定範囲の数か所に糊付けした冊子の斜視図である。
【図3】この発明の一実施例を示し、(A)は天部分の全面と小口部分の所定範囲の数か所に糊付けした冊子の斜視図で、(B)は天部分の所定位置の一部分に糊付けした冊子の斜視図で、((C)は天部分の後端一部分に糊付けした冊子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明を実施するための形態として、ノートや手帳や日記や書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分(1a)の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用する事を特徴とする冊子から構成される。
【0014】
又、ノートや手帳や日記や書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分(1b)又は地部分(1c)の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用する事を特徴とする冊子から構成される。
【0015】
又、ノートや手帳や日記や書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分(1a)と天部分(1b)の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用する事を特徴とする冊子から構成される。
【0016】
又、比較的使用頻度が高く、且つ、若いページから順番に捲っていく一般的な書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分(1b)の一部分に、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)の接着面積を変えて設け、捲ったページと糊付け部の境界を判別可能に設けたことでしおり等の目印を不必要とした事を特徴とする冊子から構成される。
【実施例1】
【0017】
そこで、この発明の一実施例を図1(A)(B)(C)〜図5(A)(B)(C)に基づいて詳述すると、まず、図1(A)は冊子(1)の小口部分(1a)全面に糊付け部(2)を設けたもので、又、図1(B)は冊子(1)の小口部分(1a)の上半分に糊付け部(2)を設けたもので、図1(C)は小口部分(1a)の所定位置に複数箇所の糊付け部(2)を設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものである。
【0018】
又、図2(A)は冊子(1)の天部分(1b)の全面に全面に糊付け部(2)を設けたもので、又、図2(B)は冊子(1)の天部分(1b)の所定位置に複数箇所の糊付け部(2)を設けたもので、又、図2(C)は冊子(1)の小口部分(1a)と天部分(1b)の所定位置に複数箇所の糊付け部(2)を設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用するものである。
【0019】
又、図3(A)は冊子(1)の天部分(1b)の全面と、小口部分(1a)の所定位置に複数箇所の糊付け部(2)を設けたもので、又、図3(B)は冊子(1)の天部分(1b)の後端一部分に糊付け部(2)を設けたもので、又、図3(C)は冊子(1)の天部分(1b)の所定位置の一部分に糊付け部(2)を設けたものである。
【0020】
又、前記の図1(A)(B)(C)と、図2(A)(B)(C)と、図3(A)は主に書籍やノートや日記帳等、本の種類や厚さ、使用頻度や用途等に応じて糊付けする部分の形態を使い分ける必要がある。
【0021】
又、前記の図3(B)(C)については、比較的使用頻度の高い(毎日読む頻度の高いもの)一般的な書籍(小説や雑誌、漫画本等)に適用するもので、捲ったページと糊付け部の境界を判別可能に設けたことでしおり等の目印を不必要としたものである。
【0022】
上記に述べた糊付け部(2)に使用する糊の材料は、既に市販されているものを使用するか、或いは既設品より更に使い勝手が良く、冊子のページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な超高弾力性を有するものを使用する。
【0023】
次に、この発明の冊子の糊付け方法について説明すると、冊子(1)の小口部分(1a)の全面又は数か所又は特定のページに、用途や使用頻度や種類等に応じて使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設けた事を特徴とする糊付け方法。
【0024】
又、冊子(1)の天部分(1b)又は地部分(1c)の全面又は数か所又は特定のページに用途や使用頻度や種類等に応じて使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設けた事を特徴とする糊付け方法。
【0025】
又、冊子(1)の天部分(1b)の一部に用途や使用頻度や種類等に応じて使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)を設けた事を特徴とする糊付け方法。
【実施例2】
【0026】
その他の実施例として、図示はしないが、本の種類や厚さ、使用頻度や用途等に応じて冊子(1)の小口部分又は天部分(1b)又は地部分(1c)の特定の複数ページに高弾力性を有する糊付け部(2)を設けて使用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
この発明の冊子及びその糊付け方法は、製造・販売することで、目的に応じて必要以外のページや箇所の小口部分を糊付けして汚れを防止し、且つ、使い勝手を良くする為、多くの冊子類を使用する消費者や教育関係市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0028】
1 冊子
1a 小口部分
1b 天部分
1c 地部分
2 糊付け部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノートや手帳や日記や書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分(1a)の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用する事を特徴とする冊子。
【請求項2】
ノートや手帳や日記や書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分(1b)又は地部分(1c)の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用する事を特徴とする冊子。
【請求項3】
ノートや手帳や日記や書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて小口部分(1a)と天部分(1b)の全面又は数か所又は特定のページに使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設け、必要な時期に必要に応じたページのみを剥がして使用する事を特徴とする冊子。
【請求項4】
比較的使用頻度が高く、且つ、若いページから順番に捲っていく一般的な書籍等の冊子類において、冊子(1)の用途や使用頻度や種類等に応じて天部分(1b)の一部分に、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)の接着面積を変えて設け、捲ったページと糊付け部の境界を判別可能に設けたことでしおり等の目印を不必要とした事を特徴とする冊子。
【請求項5】
冊子(1)の小口部分(1a)の全面又は数か所又は特定のページに、用途や使用頻度や種類等に応じて使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設けた事を特徴とする糊付け方法。
【請求項6】
冊子(1)の天部分(1b)又は地部分(1c)の全面又は数か所又は特定のページに用途や使用頻度や種類等に応じて使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)をそれぞれ設けた事を特徴とする糊付け方法。
【請求項7】
冊子(1)の天部分(1b)の一部に用途や使用頻度や種類等に応じて使い分け、且つ、ページを捲る際に生じる紙の位置ズレに対して柔軟に追従可能な高弾力性を有する糊付け部(2)を設けた事を特徴とする糊付け方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−167845(P2011−167845A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30807(P2010−30807)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(510042633)