説明

冊子収容体、電子機器

【課題】冊子を置く向きを選択することができる冊子収容体、及び電子機器を得る。
【解決手段】冊子縦置き時には、第一収容部材122を紙面左側に配置し、第二収容部材124を紙面右側に配置し、第一受け部122Aの開口縁164と第三受け部124Aの開口縁166とを対向させる。これにより、冊子縦置き時の第一の冊子幅を構成するように第一収容部材122と第二収容部材124とが配置される。一方、第二の冊子幅を構成する冊子横置き時には、第一収容部材122及び第二収容部材124の取り付け向きを変え、第二受け部122Bの開口縁168と第四受け部124Bの開口縁170とを突き合わせる。このように、第一収容部材122及び第二収容部材124を用いて第一の冊子幅と第二の冊子幅とを使いわけ、冊子を置く向きを選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冊子収容体、及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の収容容器は、対向する一対の広幅側板と別に対向する一対の小口幅側板とで箱形状とされ、使用説明書(冊子)やCD−ROMなどの機器関連材を出し入れする出入口を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−147709
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、冊子を置く向きを選択可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る冊子収容体は、収容された冊子の端面を受ける第一受け部と、前記第一受け部と交差すると共に冊子の端面を受ける第二受け部とを有する第一収容部材と、収容された冊子の端面を受ける第三受け部と、前記第三受け部と交差すると共に冊子の端面を受ける第四受け部とを有し、前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第三受け部とで冊子を受ける姿勢で収容可能な第一の冊子幅と、前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第四受け部とで冊子を受ける姿勢で収容可能な前記第一の冊子幅とは異なる幅の第二の冊子幅とを構成する第二収容部材と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る冊子収容体は、請求項1に記載において、前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第三受け部とで冊子を受ける前記第一の冊子幅を構成する姿勢では、前記第一収容部材の開口縁と前記第二収容部材の開口縁とが突き合わされ、前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第四受け部とで冊子を受ける前記第二の冊子幅を構成する姿勢では、前記第一収容部材の開口縁と前記第二収容部材の開口縁とが突き合わされることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る冊子収容体は、請求項1又は2に記載において、前記第一収容部材と前記第二収容部材とは同一形状とされることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る冊子収容体は、請求項1〜3の何れか1項に記載において、前記第一収容部材を構成すると共に収容された冊子の表紙面を支持可能な壁部、及び前記第二収容部材を構成すると共に収容された冊子の表紙面を支持可能な壁部の内少なくとも一方には、冊子の収容深さを浅くする切欠きが形成されることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る冊子収容体は、請求項1〜4の何れか1項に記載において、前記第一収容部材は、前記第一の冊子幅を前記第二収容部材とで構成する際に前記第一収容部材を被取付部材に取り付けるための複数の第一取付部と、前記第二の冊子幅を前記第二収容部材とで構成する際に前記第一収容部材を前記被取付部材に取り付けるための複数の第二取付部と、を備え、前記第二収容部材は、前記第一の冊子幅を前記第一収容部材とで構成する際に前記第二収容部材を前記被取付部材に取り付けるための複数の第三取付部と、前記第二の冊子幅を前記第一収容部材とで構成する際に前記第二収容部材を前記被取付部材に取り付けるための複数の第四取付部と、を備え、前記第一の冊子幅を構成するように前記第一収容部材及び前記第二収容部材が配置された際の複数の前記第一取付部と複数の前記第三取付部との相対位置関係と、前記第二の冊子幅を構成するように前記第一収容部材及び前記第二収容部材が配置された際の複数の前記第二取付部と複数の前記第四取付部との相対位置関係とが同じくされることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に係る電子機器は、請求項1〜5の何れか1項に記載された冊子収容体と、前記冊子収容体が取り付けられる被取付部が設けられた電子機器本体と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項7に係る電子機器は、請求項6に記載において、前記電子機器本体には、前記電子機器本体の内部の空気と外部の空気との入れ替えを可能とする排吸気口が設けられ、前記被取付部の位置は、第一の冊子幅を構成する前記冊子収容体及び第二の冊子幅を構成する前記冊子収容体の内少なくとも一方の冊子幅を構成する前記冊子収容体に冊子が収容された際に前記排吸気口を覆わないように決められることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項8に係る電子機器は、請求項5に記載された冊子収容体と、第一の冊子幅を構成するように第一収容部材及び第二収容部材が配置された際の複数の第一取付部と複数の第三取付部とに対応する被取付部と、第二の冊子幅を構成するように前記第一収容部材及び前記第二収容部材が配置された際の複数の第二取付部と複数の第四取付部とに対応する被取付部とが共通化されて設けられた電子機器本体と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1の冊子収容体によれば、冊子収容体が分割されていない場合と比して、冊子を置く向きを選択することができる。
【0014】
本発明の請求項2の冊子収容体によれば、第一の冊子幅又は第二の冊子幅を構成する第一収容部材と第二収容部材とが離間している場合と比して、第一収容部材と第二収容部材との相対位置関係を容易に決めることができる。
【0015】
本発明の請求項3の冊子収容体によれば、第一収容部材の形状と第二収容部材の形状とが異なる場合と比して、部品の点数を減らすことができる。
【0016】
本発明の請求項4の冊子収容体によれば、冊子の表紙面を支持する壁部に冊子の収容深さを浅くする切欠きが形成されていない場合と比して、例えば、ユーザが切欠きから露出した小物に手を触れて、この小物を容易に冊子収容体から取り出すことができる。
【0017】
本発明の請求項5の冊子収容体によれば、第一の冊子幅を構成する際の複数の第一取付部と複数の第三取付部との相対位置関係と、第二の冊子幅を構成する際の複数の第二取付部と複数の第四取付部との相対位置関係とが異なる場合と比して、第一の冊子幅を構成する場合と第二の冊子幅を構成する場合とで、被取付部材に設けられる被取付部を共通化することができる。
【0018】
本発明の請求項6の電子機器によれば、請求項1〜5の何れか1項に記載の冊子収容体が設けられていない場合と比して、冊子を置く向きを選択することができる。
【0019】
本発明の請求項7の電子機器によれば、収容された冊子が電子機器本体に設けられた排吸気口を覆う場合と比して、電子機器本体内の温度が過度に上昇するのを抑制することができる。
【0020】
本発明の請求項8の電子機器によれば、第一の冊子幅を構成する場合及び第二の冊子幅を構成する場合で、電子機器本体に設けられる被取付部が共通化されていない場合と比して、電子機器本体に設けられる被取付部を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係る冊子収容体において、冊子縦置き時の配置を示した拡大斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る冊子収容体において、冊子横置き時の配置を示した拡大斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る冊子縦置き時の冊子収容体及び画像形成装置を示した斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る冊子横置き時の冊子収容体及び画像形成装置を示した斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る冊子収容体において、搬送時の冊子収容体を示した拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る冊子収容体を用いて冊子幅を変えた場合を示した拡大斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る冊子収容体を用いて冊子幅を変えた場合を示した拡大斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した構成図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【図10】(A)(B)本発明の実施形態に係る冊子収容体の一部材を用いて冊子を収容した場合を示した斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る冊子収容体において、部材の寸法を一例として示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態に係る冊子収容体及び電子機器の一例について図1〜図11に従って説明する。なお、図中示す矢印UPは、鉛直方向上方を示す。
【0023】
(全体構成)
図9に示されるように、本実施形態に係る電子機器の一例としての画像形成装置10の装置本体10Aの上部には、開閉可能な開閉部材12と、一枚の読取原稿が載せられるプラテンガラス16と、プラテンガラス16に載せられた読取原稿Rを読み取る原稿読取装置14とが設けられている。
【0024】
<原稿読取部>
この原稿読取装置14には、プラテンガラス16に載せられた読取原稿Rに光を照射する光源18が設けられている。さらに、光源18によって照射されて読取原稿Rから反射された反射光をプラテンガラス16と平行な方向に反射させるフルレートミラー20と、フルレートミラー20によって反射した反射光を下方へ反射させるハーフレートミラー22と、ハーフレートミラー22によって反射した反射光をプラテンガラス16と平行な方向に反射させて折り返すハーフレートミラー24と、ハーフレートミラー24によって折り返された反射光が入射される結像レンズ26とから構成される光学系が原稿読取装置14に設けられている。
【0025】
また、原稿読取装置14には、結像レンズ26によって結像された反射光を電気信号に変換する光電変換素子28が設けられ、さらに、光電変換素子28によって変換された電気信号を画像処理する画像処理装置29が設けられている。そして、光源18、フルレートミラー20、ハーフレートミラー22及びハーフレートミラー24は、プラテンガラス16に沿って移動可能となっている。
【0026】
この構成により、プラテンガラス16に載せられた読取原稿Rを読み取る場合には、光源18、フルレートミラー20、ハーフレートミラー22及びハーフレートミラー24を移動させながら、光源18がプラテンガラス16に載せられた読取原稿Rに光を照射し、読取原稿Rから反射された反射光が光電変換素子28へ結像されるようになっている。
【0027】
<画像形成部>
一方、装置本体10Aの上下方向中央側には、互いに異なった色のトナー画像を形成すると共に、水平方向に対して傾斜した状態に並んで配置された複数の画像形成ユニット30が設けられている。さらに、画像形成ユニット30の上側には、回転駆動する駆動ロール48、張力を付与する張力付与ロール54、従動回転する支持ロール50、第1のアイドラーロール56、及び第2のアイドラーロール58に巻き掛けられた無端状の中間転写ベルト32が設けられている。そして、中間転写ベルト32が図中矢印A方向に循環移動しながら各色の画像形成ユニット30で形成されたトナー画像が中間転写ベルト32に転写されるようになっている。
【0028】
詳細には、図8に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kがこの順で設けられている。最初に中間転写ベルト32に転写されるイエロー(Y)のトナー画像が形成される画像形成ユニット30Yが最も高い位置に、最後に中間転写ベルト32に転写される黒(K)のトナー画像が形成される画像形成ユニット30Kが最も低い位置に設けられ、画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kは水平方向に対して傾斜した状態で一定の間隔を隔てて並べられている。
【0029】
これらの4つの画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kは、基本的に、同様に構成されている。なお、以下の説明では、各色を区別する場合には符号に各色に対応する文字(Y、M、C、K)を付加し、特に区別しない場合には各色に対応する文字を省略する。
【0030】
各色の画像形成ユニット30には、図示しない駆動手段によって矢印D方向に回転する像保持体34が設けられ、さらに、この像保持体34の表面を一様に帯電する帯電用の帯電部材36が設けられている。
【0031】
また、画像形成ユニット30の下方には、帯電部材36によって表面が一様に帯電した像保持体34の表面に決められた色に対応したレーザ光を露光して静電潜像を形成させる光走査装置40が複数の画像形成ユニット30に沿うように傾斜して配置されている。さらに、帯電部材36に対して像保持体34の回転方向の下流側には、像保持体34の表面に形成された静電潜像を決められた色のトナーで現像して可視化させる現像器42が設けられている。また、光走査装置40に対して水平方向に並んで、画像形成ユニット30等に電力を供給する電源部43が設けられている。さらに、電源部43の側方には、装置本体10Aの側板11の表裏を貫通する第一排吸気口112と、第二排吸気口114とが上下に並んで形成されている。
【0032】
一方、中間転写ベルト32を挟んで像保持体34の反対側には、像保持体34の表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト32に転写するための一次転写部材46が設けられている。さらに、像保持体34から中間転写ベルト32に転写されずに像保持体34の表面に残留した残留トナー等を清掃するクリーニング装置44が、像保持体34の表面に接して、一次転写部材46に対して像保持体34の回転方向の下流側に設けられている。つまり、画像形成ユニット30は、像保持体34と、帯電部材36と、現像器42と、クリーニング装置44とを含んで構成されている。
【0033】
さらに、中間転写ベルト32の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器42に、決められた色のトナーを供給するトナーカートリッジ38Y、38M、38C、38Kが設けられている。黒(K)色のトナーを収容したトナーカートリッジ38Kは、使用頻度が高いため、他のカラーのトナーカートリッジと比較して大きくされている。
【0034】
この構成により、画像処理装置29(図9参照)又は外部から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像データが光走査装置40に順次出力される。さらに、光走査装置40から画像データに応じて出射したレーザ光は、対応する像保持体34の表面を露光し、像保持体34の表面には静電潜像が形成される。像保持体34の表面に形成された静電潜像は、現像器42Y、42M、42C、42Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー画像として現像される。
【0035】
像保持体34の表面に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー画像は、各色の画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの上方に傾斜して配置される中間転写ベルト32上に、一次転写部材46によって多重に転写されるようになっている。
【0036】
一方、中間転写ベルト32の表面を清掃するクリーニング装置52が、中間転写ベルト32を挟んで駆動ロール48の反対側に設けられており、このクリーニング装置52は、装置本体10Aの前側(ユーザが立つ正面側)に設けられたフロントカバー(図示省略)を開放することで装置本体10Aに脱着自在とされている。
【0037】
また、中間転写ベルト32を挟んで支持ロール50の反対側には、中間転写ベルト32上に一次転写されたトナー画像を記録媒体としてのシート部材Pに二次転写するための二次転写部材60が配置されている。つまり、二次転写部材60と支持ロール50との間がシート部材Pへトナー画像を転写する二次転写位置とされている。
【0038】
さらに、二次転写部材60の上方には、二次転写部材60によってトナー画像が転写されて搬送経路62に沿って搬送されるシート部材Pにトナー画像を定着させる定着装置64が設けられている。
【0039】
<シート部材搬送部・シート部材収容部>
図9に示されるように、定着装置64に対してシート部材Pの搬送方向の下流側(以下単に「搬送方向下流側」という)には、トナー画像が定着されたシート部材Pを搬送する搬送ロール66が設けられ、搬送ロール66の搬送方向下流側には、シート部材Pの搬送方向を切り替える切替ゲート68が設けられている。
【0040】
また、切替ゲート68の搬送方向下流側には、一の方向に切り替えられた切替ゲート68によって案内されるシート部材Pを第一排出部69に排出させる第一排出ロール70が設けられている。
【0041】
さらに、切替ゲート68の搬送方向下流側には、他の方向に切り替えられた切替ゲート68によって案内されて搬送ロール73により搬送されるシート部材Pを第二排出部76に排出させる第三排出ロール78が設けられている。
【0042】
一方、装置本体10Aの下部であって、二次転写部材60に対してシート部材Pの搬送方向の上流側(以下単に「搬送方向上流側」という)には、シート部材Pが収容される給紙部80、82、84、86が設けられ、各給紙部80、82、84、86には、サイズの異なるシート部材Pが収容されている。
【0043】
さらに、各給紙部80、82、84、86には、収容されたシート部材Pを各給紙部80、82、84、86から搬送経路62に持ち出す給紙ロール88が設けられ、給紙ロール88の搬送方向の下流には、シート部材Pを一枚ずつ搬送する搬送ロール90及び搬送ロール92が設けられている。
【0044】
また、搬送ロール92に対して搬送方向下流側には、シート部材Pを一端停止させ、決められたタイミングでシート部材Pを二次転写位置へ送り出す位置合わせロール94が設けられている。
【0045】
一方、シート部材Pの両面に画像を形成させるために、シート部材Pを反転させて搬送する両面用搬送ユニット98が二次転写位置の側方に設けられている。そして、両面用搬送ユニット98には、搬送ロール73を逆転させることで搬送されるシート部材Pが送り込まれる反転経路100が設けられている。さらに、反転経路100に沿って複数の搬送ロール102が設けられ、これらの搬送ロール102によって搬送されるシート部材Pは表裏が反転された状態で、位置合わせロール94に再度搬送される構成となっている。
【0046】
また、両面用搬送ユニット98の隣りには、折り畳み式の手差給紙部106が設けられている。そして、開放された折り畳み式の手差給紙部106から給紙されるシート部材Pを搬送する給紙ロール108及び搬送ロール110、111が設けられており、搬送ロール110、111で搬送されたシート部材Pは、位置合わせロール94に搬送されるようになっている。
(要部構成)
次に、第一排吸気口112及び第二排吸気口114が形成される側板11の下方に設けられる被取付部材の一例としての側板116に取り付けられ、画像形成装置10の操作手順等が記載された冊子Sが収容される冊子収容体120について説明する。
【0047】
図1に示されるように、冊子収容体120は、対称形状とされる第一収容部材122と第二収容部材124とを備え、第一収容部材122と第二収容部材124とを水平方向に並んで配置させることで冊子Sが収容可能となる。
【0048】
図1には、A4サイズの冊子Sを縦置きする場合(以下「冊子縦置き時」と言う)の冊子収容体120について記載されており、図2には、A4サイズの冊子Sを横置きする場合(以下「冊子横置き時」と言う)の冊子収容体120について記載されている。
【0049】
具体的には、図1に示されるように、冊子縦置き時には、第一収容部材122は紙面左側に配置され、第二収容部材124は紙面右側に配置される。一方、図2に示されるように、冊子横置き時には、第一収容部材122は冊子縦置き時の姿勢に対して取り付け向きを反時計方向に90度回転されて紙面右側に配置され、第二収容部材124は冊子縦置き時の姿勢に対して取り付け向きを時計方向に90度回転されて紙面左側に配置されるようになっている。
【0050】
<各部材の形状>
図1、図2に示されるように、第一収容部材122は、冊子縦置き時に冊子Sの端面を受ける矩形板状の第一受け部122Aと(図1参照)、冊子横置き時に冊子Sの端面を受ける矩形板状の第二受け部122Bとを備えている(図2参照)。この第一受け部122Aと第二受け部122Bとは互いに長手方向の端部で連結され、第一受け部122Aと第二受け部122Bとで成す角は直角(90度)とされている。
【0051】
また、冊子縦置き時に冊子Sの端面を受ける第一受け部122Aの冊子支持幅(図中に示す寸法G)は、冊子横置き時に冊子Sの端面を受ける第二受け部122Bの冊子支持幅(図中に示す寸法H)より短くされている。
【0052】
さらに、第一収容部材122には、第一収容部材122に収容される冊子Sの表紙面(裏表紙面を含む)を支持すると共に、同一形状であり、互いに対向する一対の板状の壁部122C、122Dが、第一受け部122A及び第二受け部122Bの幅方向の異なる縁部と連結するように設けられている。また、壁部122C及び壁部122Dには、冊子Sの収容深さを浅くするL字状の縁部から構成される切欠き128が形成されている。
【0053】
同様に、第二収容部材124は、冊子縦置き時に冊子Sの端面を受ける矩形板状の第三受け部124Aと(図1参照)、冊子横置き時に冊子Sの端面を受ける矩形板状の第四受け部124Bとを備えている(図2参照)。第三受け部124Aは第一受け部122Aと同一形状とされ、第四受け部124Bは第二受け部122Bと同一形状とされている。また、第一受け部122A及び第二受け部122Bと同様に、第三受け部124Aと第四受け部124Bとは互いに長手方向の端部で連結され、第三受け部124Aと第四受け部124Bとで成す角は直角(90度)とされている。
【0054】
さらに、第二収容部材124には、第二収容部材124に収容される冊子Sの表紙面(裏表紙面を含む)を支持すと共に、同一形状であり、互いに対向する一対の板状の壁部124C、124Dが、第三受け部124A及び第四受け部124Bの幅方向の異なる縁部と連結するように設けられている。壁部124C及び壁部124Dは、壁部122C及び壁部122Dと同一形状とされ、壁部124C及び壁部124Dには、前述した切欠き128と同一形状の切欠き130が形成されている。
【0055】
具体的には、切欠き128及び切欠き130の形状は、冊子縦置き時及び冊子横置き時において、プリンタドライバ等のソフトがデータとして収容されたCD(compact disk)が入ったCDケースKが、冊子収容体120に収容されても、ユーザがこのCDケースKを取り出せるように決められている。つまり、冊子収容体120に収容されたCDケースKの少なくとも一部が、切欠き128又は切欠き130から外部に露出するようになっている(図3、図4参照)。
【0056】
この構成により、図1に示されるように、冊子縦置き時には、第一受け部122A及び第三受け部124Aの板面が鉛直方向に向くように、第一受け部122Aの開口縁164と第三受け部124Aの開口縁166とを対向させることで第一収容部材122及び第二収容部材124の姿勢が決められる。これにより、A4サイズの冊子Sを縦置きする場合に必要な第一の冊子幅(図1に示す寸法J)が得られる。そして、第一収容方向(図1に示す矢印E方向)から収容される冊子Sの端面を第一受け部122A及び第三受け部124Aで受けるようになっている。なお、この状態では、冊子Sを横置きすることができないようになっている。さらに、第一収容部材122の壁部122Cと第二収容部材124の壁部124Cとが、側板116と接するようになっている。
【0057】
一方、図2に示されるように、冊子横置き時には、第二受け部122B及び第四受け部124Bの板面が鉛直方向に向くように、第二受け部122Bの開口縁168と第四受け部124Bの開口縁170とが突き合わされて第一収容部材122及び第二収容部材124の姿勢が決められる。これにより、A4サイズの冊子Sを横置きする場合に必要であると共に第一の冊子幅とは異なる第二の冊子幅(図2に示す寸法N)が得られる。そして、第二収容方向(図2に示す矢印F方向)から収容される冊子Sの端面を第二受け部122B及び第四受け部124Bで受けるようになっている。なお、この状態では、冊子縦置き時と同様に、第一収容部材122の壁部122Cと第二収容部材124の壁部124Cとが、側板116と接するようになっている。
【0058】
<取付部>
図1に示されるように、第一収容部材122において、装置本体10Aの側板116に取り付けられる壁部122Cには、冊子縦置き時に用いられる複数(本実施では2個)の第一取付部の一例としての第一取付孔134が形成されている。具体的には、2個の第一取付孔134は、冊子縦置き時の姿勢において、水平方向に並べられ、ピッチは、距離Lとされている。
【0059】
同様に、図2に示されるように、第一収容部材122において、装置本体10Aの側板116に取り付けられる壁部122Cには、冊子横置き時に用いられる複数(本実施では2個)の第二取付部の一例としての第二取付孔136が形成されている。具体的には、2個の第二取付孔136は、冊子横置き時の姿勢において、水平方向に並べられ、ピッチは、第一取付孔134と同様に距離Lとされている。
【0060】
また、冊子縦置き時における第一収容部材122側に配置された第一取付孔134(図1参照)と、冊子横置き時における第一収容部材122側に配置された第二取付孔136(図2参照)とは共通化されている(同一孔である)。これより、第一取付孔134と第二取付孔136とは、直角二等辺三角形の頂点に配置される。
【0061】
一方、図1に示されるように、第二収容部材124において、装置本体10Aの側板116に取り付けられる壁部124Cには、冊子縦置き時に用いられる複数(本実施では2個)の第三取付部の一例としての第三取付孔140が形成されている。具体的には、2個の第三取付孔140は、冊子縦置き時の姿勢において、水平方向に並べられ、ピッチは、距離Lとされている。
【0062】
同様に、図2に示されるように、第二収容部材124において、装置本体10Aの側板116に取り付けられる壁部124Cには、冊子横置き時に用いられる複数(本実施では2個)の第四取付部の一例としての第四取付孔142が形成されている。具体的には、2個の第四取付孔142は、冊子横置き時の姿勢において、水平方向に並べられ、ピッチは、第三取付孔140と同様に距離Lとされている。
【0063】
つまり、第一取付孔134及び第二取付孔136と第三取付孔140及び第四取付孔142とは、第一収容部材122と第二収容部材124との間に設けられた鉛直方向に延びる仮想の中心線を境に線対称とされている。
【0064】
また、冊子縦置き時における第二収容部材124側に配置された第三取付孔140(図1参照)と、冊子横置き時における第二収容部材124側に配置された第四取付孔142(図2参照)とは共通化されている(同一孔である)。これより、第三取付孔140と第二取付孔142とは、直角二等辺三角形の頂点に配置される。
【0065】
さらに、冊子縦置き時の第一の冊子幅を構成するように第一収容部材122及び第二収容部材124が配置された際の複数の第一取付孔134と複数の第三取付孔140との相対位置関係と、冊子横置き時の第二の冊子幅を構成するように第一収容部材122及び第二収容部材124が配置された際の複数の第二取付孔136と複数の第四取付孔142との相対位置関係とが同じくされるように、夫々の取付孔の位置が決められている。
【0066】
具体的には、同一部材に設けられた取付孔のピッチは、距離Lとされ、部材間の取付孔のピッチは、距離Lと異なる距離Tとされるように夫々の取付孔の位置が決められている。
【0067】
また、第一収容部材122において壁部122Cと対向する壁部122Dには、壁部122Cに形成された取付孔134、136と同様の取付孔150が形成されている。同様に、第二収容部材124において壁部124Cと対向する壁部124Dには、壁部124Cに形成された取付孔140、142と同様の取付孔152が形成されている。これより、第一収容部材122と第二収容部材124とは同一形状とされる。図11には、同一形状とされる第一収容部材122と第二収容部材124との寸法の一例が記載されている。
【0068】
<被取付部>
次に、冊子収容体120を装置本体10Aに取り付けるために用いられる側板116に形成された取付孔について説明する。
【0069】
図1、図3に示されるように、側板116には、冊子縦置き時の第一の冊子幅を構成するように第一収容部材122及び第二収容部材124が配置された際に、第一取付孔134及び第三取付孔140と対応する四個の被取付部の一例としての取付孔160が形成されている。
【0070】
この構成により、第一取付孔134及び取付孔160に固定具の一例としてのファスナ162を挿通させて第一収容部材122を側板116に固定するようになっている。同様に、第三取付孔140及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第二収容部材124を側板116に固定するようになっている。
【0071】
また、前述したように、冊子縦置き時における複数の第一取付孔134と複数の第三取付孔140との相対位置関係と、冊子横置き時における複数の第二取付孔136と複数の第四取付孔142との相対位置関係とが同じくされている。
【0072】
このため、図2に示されるように、冊子横置き時の第二の冊子幅を構成するように第一収容部材122及び第二収容部材124が配置された際に、この取付孔160と第二取付孔136及び第四取付孔142とが対応する。これにより、第二取付孔136及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第一収容部材122を側板116に固定するようになっている。同様に、第四取付孔142及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第二収容部材124を側板116に固定するようになっている。つまり、冊子縦置き時と冊子横置き時で、側板116側の取付孔160が共通化される構成となっている。
【0073】
さらに、図3、図4に示されるように、冊子縦置き時に、冊子収容体120にA4サイズの冊子Sを縦置きに収容しても(図3参照)、冊子横置き時に、冊子収容体120にA4サイズの冊子Sを横置きに収容しても(図4参照)、冊子Sが第一排吸気口112及び第二排吸気口114の開口を覆わないように取付孔160(図1、図2参照)の位置が決められている。
【0074】
<出荷時>
また、図5に示されるように、画像形成装置10(図9参照)の工場からの出荷時においては、第一収容部材122の開口と第二収容部材124の開口とを組み合わせるように、第一収容部材122と第二収容部材124とを抱き合わせる。この抱き合わされた状態で第一収容部材122及び第二収容部材124が出荷されて搬送されるようになっている。
【0075】
(作用・効果)
図1、図3に示されるように、冊子縦置き時には、第一収容部材122を紙面左側に配置し、第二収容部材124を紙面右側に配置し、第一受け部122Aの開口縁164と第三受け部124Aの開口縁166とを対向させる。これにより、冊子縦置き時の第一の冊子幅を構成するように第一収容部材122と第二収容部材124とが配置される。
【0076】
この状態で、第一取付孔134及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第一収容部材122を側板116に固定する。同様に、第三取付孔140及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第二収容部材124を側板116に固定する。そして、冊子収容体120にA4サイズの冊子Sを縦置きし、この状態で、冊子Sは、第一排吸気口112及び第二排吸気口114の開口を覆わない。
【0077】
一方、冊子横置き時には、図2、図4に示されるように、第一収容部材122を紙面右側に配置し、第二収容部材124を紙面左側に配置する。さらに、冊子縦置き時に対して、第一収容部材122及び第二収容部材124の取り付け向きを変え、第二受け部122Bの開口縁168と第四受け部124Bの開口縁170とを突き合わせる。
【0078】
この状態で、第二取付孔136及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第一収容部材122を側板116に固定する。同様に、第四取付孔142及び取付孔160にファスナ162を挿通させて第二収容部材124を側板116に固定する。そして、冊子収容体120にA4サイズの冊子Sを横置きし、この状態で、冊子Sは、第一排吸気口112及び第二排吸気口114の開口を覆わない。
【0079】
以上説明したように、冊子収容体120を第一収容部材122と第二収容部材124とに分割し、第一収容部材122及び第二収容部材124の取り付け向きを変えることで、第一の冊子幅と、第一の冊子幅と異なる第二の冊子幅とが構成される。このため、第一収容部材122及び第二収容部材124を用いて第一の冊子幅と第二の冊子幅とを使いわける使用をした場合に、冊子Sを置く向きが選択可能となる。
【0080】
また、第一収容部材122において壁部122Cと対向する壁部122Dには、壁部122Cに形成された取付孔134、136と同様の取付孔150が設けられている。同様に、第二収容部材124において壁部124Cと対向する壁部124Dには、壁部124Cに形成された取付孔140、142と同様の取付孔152が設けられている。また第二収容部材124には、第一収容部材122に形成された切欠き128と同一形状の切欠き130が設けられている。これにより、第一収容部材122と第二収容部材124とは同一形状とされるさらに、第一収容部材122の側板116への取り付けを壁部122Cから壁部122Dとし、第二収容部材124の側板116への取り付けを壁部124Cから壁部124Dとすることが可能となる。すなわち、第一収容部材122と第二収容部材124との配置を入れ替えることなく第一収容部材122及び第二収容部材124により冊子縦置き時の第一の冊子幅及び冊子横置き時の第二の冊子幅が構成される。
【0081】
また、第一収容部材122と第二収容部材124とを同一形状とすることで、部品点数及び成形に必要な金型が減らされる。
【0082】
また、第一収容部材122に切欠き128を形成し、第二収容部材124に切欠き130を形成することで、冊子縦置き時及び冊子横置き時において、冊子収容体120に収容されたCDケースKの少なくとも一部が、切欠き128又は切欠き130から外部に露出する。これにより、冊子収容体120に収容されたCDケースKが、ユーザにより取り出される。
【0083】
また、第一の冊子幅を構成する際の複数(本実施形態では2個)の第一取付孔134と複数(本実施形態では2個)の第三取付孔140との相対位置関係と、第二の冊子幅を構成する際の複数(本実施形態では2個)の第二取付孔136と複数(本実施形態では2個)の第四取付孔142との相対位置関係とが同じくされている。これにより、冊子縦置き時と冊子横置き時とで、側板116側に設けられる取付孔160が共通化される。
【0084】
また、相対位置関係が同じくされた取付孔のピッチにおいて、同一部材に設けられた取付孔のピッチは距離Lとされ、部材間の取付孔のピッチは距離Lと異なる距離Tとされている。これにより、誤った位置に第一収容部材122及び第二収容部材124を取り付けるのが抑制される。
【0085】
また、A4サイズの冊子Sを縦置きした場合(図3参照)及びA4サイズの冊子Sを横置きした場合に、冊子Sが第一排吸気口112の開口及び第二排吸気口114の開口を覆わないように取付孔160の位置が決められている。このため、装置本体10A内の温度が過度に上昇するのが抑制される。
【0086】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、冊子収容体120を画像形成装置10と組み合わせて用いたが、特に画像形成装置10に限定されず、ファクシミリ等の電子機器と組み合わせてもよい。
【0087】
また、上記実施形態では、A4サイズの冊子Sを例にとって、冊子縦置き時及び冊子横置き時の場合について説明したが、例えば、機種によって冊子Sのサイズが異なる場合(例えば、A4サイズとA3サイズ)に、この冊子収容体120を用いて、異なる冊子幅(冊子サイズ)に対応させてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、第一収容部材122と第二収容部材124とが同一形状の場合を例にとって説明したが、特に同一形状、対称形状に限定されず、異なる形状であってもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、第一受け部122A(第三受け部124A)と第二受け部122B(第四受け部124B)とが連結する構成を例にとって説明したが離間していてもよい。
【0090】
また、図6、図7に示されるように、上記実施形態では、冊子収容体120が、第一収容部材122と第二収容部材124とに分割されている。このため、側板116に別途取付孔174を設け、第一収容部材122及び第二収容部材124の少なくとも一方を水平方向に移動させることで、さらに異なるサイズの冊子Sを収容可能としてもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、冊子収容体120が、第一収容部材122と第二収容部材124とに分割されている。このため、どちらか一方を使用して、冊子Sを収容可能としてもよい。例えば、図10(A)(B)に示されるように、装置本体10Aの側面にソーター等のオプション装置180が取り付けられる場合に、このオプション装置180と装置本体10Aとの間に段差182が形成される場合がある。第一収容部材122又は第二収容部材124とこの段差182とで、冊子Sの収容スペースを構成してもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、第一収容部材122又は第二収容部材124だけを用いてこの第一収容部材122又は第二収容部材を斜めに取り付け、これに冊子Sを収容してもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、第一取付孔134、第二取付孔136、第三取付孔140及び第四取付孔142については、夫々2個設けられたが、特に2個に限定されず、3個以上であってもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、CDケースKを取り出すための切欠き128、130を第一収容部材122及び第二収容部材124に形成させたが、どちらか一方だけに形成してもよい。
【0095】
また、上記実施形態では、冊子縦置き時には、第一受け部122Aの開口縁164と第三受け部124Aの開口縁166とを対向させることで第一収容部材122及び第二収容部材124の姿勢が決められたが、第一受け部122Aの開口縁164と第三受け部124Aの開口縁166とを付き合わせることで第一収容部材122及び第二収容部材124の姿勢が決められるように各部材の形状を決めてもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、冊子縦置き時と冊子横置き時とで、第一収容部材122の取り付け向きと第二収容部材124の取り付け向きとの両方を変えたが、どちらか一方の取り付け向きを変えることで冊子縦置き時と冊子横置き時とを使い分けるように各部材の形状を決めてもよい。
【0097】
また、上記実施形態では、第一収容部材122及び第二収容部材124をファスナ162を用いて側板116に取り付けたが、両面テープ等を用いて第一収容部材122及び第二収容部材124を側板116に取り付けてもよい。この場合には、第二受け部122Bの開口縁168と第四受け部124Bの開口縁170とを突き合わせることで、第一収容部材122と第二収容部材124との相対位置関係が決まる。このため、突き合せではない場合と比して、第一収容部材122と第二収容部材124との相対位置関係が容易に保たれる。
【符号の説明】
【0098】
10 画像形成装置(電子機器の一例)
10A 装置本体(電子機器本体の一例)
112 第一排吸気口(排吸気口の一例)
114 第二排吸気口(排吸気口の一例)
116 側板(被取付部材の一例)
120 冊子収容体
122 第一収容部材
122A 第一受け部
122B 第二受け部
122C 壁部
122D 壁部
124 第二収容部材
124A 第三受け部
124B 第四受け部
124C 壁部
124D 壁部
128 切欠き
130 切欠き
134 第一取付孔(第一取付部の一例)
136 第二取付孔(第二取付部の一例)
140 第三取付孔(第三取付部の一例)
142 第四取付孔(第四取付部の一例)
160 取付孔(被取付部の一例)
164 開口縁
166 開口縁
168 開口縁
170 開口縁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容された冊子の端面を受ける第一受け部と、前記第一受け部と交差すると共に冊子の端面を受ける第二受け部とを有する第一収容部材と、
収容された冊子の端面を受ける第三受け部と、前記第三受け部と交差すると共に冊子の端面を受ける第四受け部とを有し、前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第三受け部とで冊子を受ける姿勢で収容可能な第一の冊子幅と、前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第四受け部とで冊子を受ける姿勢で収容可能な前記第一の冊子幅とは異なる幅の第二の冊子幅とを構成する第二収容部材と、
を備える冊子収容体。
【請求項2】
前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第三受け部とで冊子を受ける前記第一の冊子幅を構成する姿勢では、前記第一収容部材の開口縁と前記第二収容部材の開口縁とが突き合わされ、
前記第一受け部又は前記第二受け部と前記第四受け部とで冊子を受ける前記第二の冊子幅を構成する姿勢では、前記第一収容部材の開口縁と前記第二収容部材の開口縁とが突き合わされる請求項1に記載の冊子収容体。
【請求項3】
前記第一収容部材と前記第二収容部材とは同一形状とされる請求項1又は2に記載の冊子収容体。
【請求項4】
前記第一収容部材を構成すると共に収容された冊子の表紙面を支持可能な壁部、及び前記第二収容部材を構成すると共に収容された冊子の表紙面を支持可能な壁部の内少なくとも一方には、冊子の収容深さを浅くする切欠きが形成される請求項1〜3の何れか1項に記載の冊子収容体。
【請求項5】
前記第一収容部材は、
前記第一の冊子幅を前記第二収容部材とで構成する際に前記第一収容部材を被取付部材に取り付けるための複数の第一取付部と、
前記第二の冊子幅を前記第二収容部材とで構成する際に前記第一収容部材を前記被取付部材に取り付けるための複数の第二取付部と、を備え、
前記第二収容部材は、
前記第一の冊子幅を前記第一収容部材とで構成する際に前記第二収容部材を前記被取付部材に取り付けるための複数の第三取付部と、
前記第二の冊子幅を前記第一収容部材とで構成する際に前記第二収容部材を前記被取付部材に取り付けるための複数の第四取付部と、を備え、
前記第一の冊子幅を構成するように前記第一収容部材及び前記第二収容部材が配置された際の複数の前記第一取付部と複数の前記第三取付部との相対位置関係と、前記第二の冊子幅を構成するように前記第一収容部材及び前記第二収容部材が配置された際の複数の前記第二取付部と複数の前記第四取付部との相対位置関係とが同じくされる請求項1〜4の何れか1項に記載の冊子収容体。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載された冊子収容体と、
前記冊子収容体が取り付けられる被取付部が設けられた電子機器本体と、
を備える電子機器。
【請求項7】
前記電子機器本体には、前記電子機器本体の内部の空気と外部の空気との入れ替えを可能とする排吸気口が設けられ、
前記被取付部の位置は、第一の冊子幅を構成する前記冊子収容体及び第二の冊子幅を構成する前記冊子収容体の内少なくとも一方の冊子幅を構成する前記冊子収容体に冊子が収容された際に前記排吸気口を覆わないように決められる請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
請求項5に記載された冊子収容体と、
第一の冊子幅を構成するように第一収容部材及び第二収容部材が配置された際の複数の第一取付部と複数の第三取付部とに対応する被取付部と、第二の冊子幅を構成するように前記第一収容部材及び前記第二収容部材が配置された際の複数の第二取付部と複数の第四取付部とに対応する被取付部とが共通化されて設けられた電子機器本体と、
を備える電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−101184(P2013−101184A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243735(P2011−243735)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】