説明

再利用可能なおしっこ検出器

【課題】乳児、要介護者のオムツ交換には従来衣服の着脱が必要であり、衣服を身に着けたままオムツ交換が必要かどうかを確認することは不可能だった。時には、オムツの外に排泄が漏れることもあった。
【解決手段】金属のアーチ状のセンサー2をオムツと皮膚の間に設置し、LEDライト9、ブザー音の出るケース11を衣服の腰の部分に装着する。排泄があった際には、腰の部分で、ライトが光るまたは、ブザー音がなるので、オムツの交換のタイミングがよくわかるようになる。そうすることで、育児、介護従事者のオムツ替えの負担が軽減される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳児や介護を必要とする方を対象に開発されたものである。
【背景技術】
【0002】
従来のオムツ替えは、洋服の着脱をし、オムツを目で確認するまで、排泄物の有無が確認できなかった。特に布オムツの場合、排泄の量、タイミングによって、頻繁に交換をしていても漏れることがよくある。それを解消するために開発された技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開平11−113957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまで、服の着脱なしに、オムツ替えが必要であるかどうかがわからなかったため、常にオムツを確認する必要があった。それ故、オムツ替えに非常に神経を使い、面倒で、精神的な負担が多かった。さらに、常に確認していても、漏れてしまうことがあり、育児、介護従事者の仕事が増えてしまうこともよくある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
オムツの内側にセンサーを取付け、衣服に取付自在に報知部を設け、排泄の有無を衣服を着脱せずに行うことができる再利用可能なおしっこ検出器。
【発明の効果】
【0006】
従来は、衣服を着脱し、オムツ替えが必要かどうか確認をしていたが、本発明により、その必要がなくなり、オムツ替えがスムーズにできるようになる。それにより、育児、介護従事者の負担が軽減される。
本発明では、布オムツだけではなく、紙オムツにも適応しており、簡単に装着で何度も使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の全体図
【図2】本発明のセンサー部分の斜視図
【図3】本発明のセンサー部分の側面図
【図4】本発明のケーブル部分
【図5】本発明のケーブル部分の断面図
【図6】本発明のセンサー部分を覆うカバー図
【図7】本発明のLEDライト部分の斜視図
【図8】本発明のブザー音お知らせ部分の斜視図
【図9】布オムツ使用時の状態を示す図
【図10】紙オムツ使用時の状態を示す図
【図11】光サイン、ブザー音お知らせ部分の側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)一実施例として、薄いシリコン材で、防水効果のあるやわらかい素材(1)の上に2本のアーチ状の金属のバンド(2)をとりつける。(図1・図3)アーチ状の表面が導体、裏面が非導体であることにより、センサー部分に湿気がたまるのを防ぎ、オムツ替え後の誤作動を防ぐ。
(ロ)アーチ状の金属バンド(2)は、表面に導体、裏面に非導体を使用する。アーチ型にすることにより、センサーに湿気が残るのを防ぎ、さらに、非導体をしようすることにより、オムツ替えと同時にセンサーを付け替えた際も、センサーが動かないようになる。
(ハ)やわらかい素材(1)にLEDライト(9)、ブザー音のケース(11)につながるケーブル(3)をとりつける。
(ニ)ケーブル(3)は、皮膚(17)に直接接する為、やわらかい防水生地(4)、銅線(6)からなり、非導体(5)はそれぞれ独立させる。
(ホ)紙オムツ(20)使用時はセンサーが直接皮膚(17)に触れないよう、センサー(7)に洗濯可能なガーゼのカバー(16)をとりつける。(図10)
(ヘ)LEDライト部分は、プラグ(8)、LEDライト(9)、オンオフが可能なスイッチ(10)を小さなケース(11)に搭載する。
(ト)ブザー音部分はスピーカー(12)、ケーブル挿入部分(13)、スイッチ(10)、音量調節(14)を小さなケース(11)に搭載する。
(チ)LEDライト(9)、ブザー音部分は、どちらもクリップ(15)により、洋服に設置ができるようにする。
おしっこ検出器部分は、電池稼動式で、金属アーチの導体部分が水に濡れると、光、音のセンサーが動作する仕組みである。金属アーチは、表面が導体、裏面が非導体である必要がある。裏面が非導体で無い場合、オムツ交換後も金属部分に湿気が残り、センサーが誤作動を起こしてしまうからである。
本発明は以上のような構造である。
【0009】
本発明を使用するときは、布オムツ(18)、または紙オムツ(20)にセンサー部分をあて、洋服にクリップ(15)を装着する。布オムツ(18)使用時、布オムツ(18)とオムツカバー(19)の間にセンサー部分を設置し、LEDライト(9)、又はブザー音の出る報知部のケース(11)を洋服の腰の部分にクリップ(15)で装着する。紙オムツ(20)の場合は、皮膚(17)に直接センサー部分が触れないよう、洗濯可能なガーゼのカバー(16)をセンサー部分につけ、紙オムツ(20)の中に設置する。LEDライト(9)、ブザー音の出るケース(15)を洋服の腰の部分に装着する。オムツ交換の際は、センサー部分をオムツからはずし、新しいオムツに乗せかえる。紙オムツ(20)の場合は、ガーゼのカバー(16)が濡れているので、新しいものに付け替え、その後、センサー部分を紙オムツ(20)と皮膚(17)の間に設置する。
排泄があった際には、LEDライト(9)、または、ブザー音で知らせがある。スイッチ(11)により、LEDライト(9)、またはブザー音のお知らせを中止することも可能である。このお知らせ機能により、オムツ替えのタイミングが即座にわかるようになるので、非常に便利である。オムツが濡れたことがすぐにわかれば、これまでのように、漏れることがなくなり、長時間オムツが濡れたままの状況でよくおこる、オムツかぶれを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0010】
1やわらかい防水素材、2アーチ状の柔らかい金属板、3ケーブル、4防水生地、5銅線、6非導体、7センサー、8プラグ、9LEDライト、10スイッチ、11ケース、12スピーカー、13ケーブルにつながる部分、14音量調節、15クリップ、16ガーゼのカバー、17皮膚、18布オムツ、19オムツカバー、20紙オムツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オムツの内側にセンサーを取付け、衣服に取付自在に報知部を設け、排泄の有無を衣服を着脱せずに行うことができる再利用可能なおしっこ検出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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