説明

再生装置、再生方法、表示装置、テレビジョン受像機、プログラム、及び、記録媒体

【課題】放送番組に対し放送媒体に応じた最適な画像処理を施す再生装置を提供する。
【解決手段】本発明のテレビ1は、放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して映像処理回路107が施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定するCPU118を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送番組を再生する再生装置および再生方法に関する。また、そのような再生装置を備える表示装置、および、テレビジョン受像機、そのような再生装置を動作させるためのプログラム、および、そのようなプログラムが記録されている記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送と通信の融合、放送番組の多様化により、衛星放送、CATV放送、IP放送等でより多くの放送番組を録画したいというユーザのニーズが高まってきている。そこで、受信した放送番組を記憶装置に記録(録画)する際に、情報量を低くする(例えば、記録する放送番組の解像度を低くする、ビットレートを低くするなど)ことによって、より多くの放送番組を記録装置に記録することができるテレビジョン受像機が普及している。
【0003】
このように、録画する際に情報量を低くすることは、録画した放送番組を再生する場合に発生するノイズの原因となっていた。これに対し、例えば、特許文献1、2に記載の技術が提案されている。
【0004】
特許文献1には、コンテンツの録画倍率と、再生のビットレートとを検出し、検出した録画倍率とビットレートとの両方に応じて、映像信号を映像処理する映像表示装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、自動的にビットレート量に対応して映像信号を最適に設定することができるようにした映像再生装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−130365号公報(2011年6月30日公開)
【特許文献2】特開2000−350144号公報(2000年12月15日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1及び2に記載の技術では、再生される放送番組の情報量に応じた画像処理が施されるのみであり、放送番組の放送媒体(例えば、地上デジタル放送、BS放送など)については何ら考慮されていないため、録画された放送番組を再生する際に最適な画像処理を施すことができないという問題があった。
【0008】
これは、録画された放送番組が再生される時点において同じ情報量であっても、放送媒体が異なることによって、放送番組の情報量が異なり、録画された放送番組に含まれるノイズの量が異なるためである。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、放送番組に対し、放送番組の放送媒体に応じた最適な画像処理を施すことができる再生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一形態に係る再生装置は、上記の課題を解決するために、記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生装置であって、上記記録媒体には、放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、当該再生装置は、放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理手段と、上記画像処理手段を制御する制御手段であって、上記画像処理手段が放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定する制御手段と、を備えている、ことを特徴としている。
【0011】
また、本発明の一形態に係る再生装置の再生方法は、上記の課題を解決するために、記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生装置の再生方法であって、上記記録媒体には、放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、当該再生方法は、放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理ステップと、上記画像処理ステップにおいて放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定する制御ステップと、を含んでいる、ことを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、上記画像処理手段は、再生する放送コンテンツに関連付けて保存された上記放送媒体情報に応じて自動的に設定された画像処理の程度に従って、該放送コンテンツに対して画像処理を施す。これによって、上記画像処理手段は、上記放送コンテンツを、上記放送媒体に応じた最適な画像処理を施すことができる。
【0013】
本発明の一形態に係る再生装置において、上記記録媒体には、放送コンテンツの記録形態を示す記録形態情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、上記制御手段は、さらに、上記画像処理の程度を、上記記録形態情報に応じて設定する、ことが好ましい。
【0014】
上記の構成によれば、上記画像処理手段は、記録形態情報に応じて設定された画像処理の程度に従って、該放送コンテンツに対して画像処理を施す。これによって、上記画像処理手段は、上記放送コンテンツに対し、さらに、上記記録形態に応じて最適な画像処理を施すことができる。
【0015】
本発明の一形態に係る再生装置において、上記記録媒体には、放送コンテンツのジャンルを示すジャンル情報が、該放送コンテンツと関連づけて保存されており、上記制御手段は、さらに、上記画像処理の程度を、上記ジャンル情報に応じて調整する、ことが好ましい。
【0016】
本発明の一形態に係る再生装置において、上記記録媒体には、放送コンテンツの記録を指示したユーザを示すユーザ情報が、該放送コンテンツと関連づけて保存されており、上記制御手段は、さらに、上記画像処理の程度を、上記ユーザ情報に応じて調整する、ことが好ましい。
【0017】
上記の構成によれば、上記再生装置は、再生対象番組(放送コンテンツ)を、当該再生対象番組の録画設定を行ったユーザの好みに合わせた画像処理を施したうえで、当該ユーザに提供することができる。
【0018】
本発明の一形態に係る再生装置において、上記放送媒体情報は、地上デジタル放送、BS放送、CS放送、CATV放送、IP放送、及び、H.264放送の少なくとも何れか1つを含んでいる、ことが好ましい。
【0019】
本発明の一形態に係る再生装置において、上記記録媒体は、当該再生装置に内蔵されている、ことが好ましい。
【0020】
なお、上記再生装置を備えた表示装置、及び、テレビジョン受像機も本発明の範疇に含まれる。
【0021】
また、コンピュータを本発明に係る再生装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記再生装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一形態に係る再生装置は、上述したように、記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生装置であって、上記記録媒体には、放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理手段と、上記画像処理手段を制御する制御手段であって、上記画像処理手段が放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定する制御手段と、を備えている、ことを特徴としている。
【0023】
また、本発明の一形態に係る再生装置の再生方法は、上述したように、記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生装置の再生方法であって、上記記録媒体には、放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理ステップと、上記画像処理ステップにおいて放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定する制御ステップと、を含んでいる、ことを特徴としている。
【0024】
これによって、上記再生装置は、放送コンテンツに対し、該放送コンテンツの放送媒体に応じた最適な画像処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録再生部、及び、映像処理回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る記録再生システムの構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るテレビの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る映像処理回路における画像処理の程度を定める補正値テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態の一変形例に係るテレビにおいて、再生対象番組のジャンルが映画である場合に参照される映画オフセットテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態の他の変形例に係るテレビにおける画像処理の程度を定めるテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る映像処理回路における画像処理の程度を定める補正値テーブルの他の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態の一変形例に係るテレビにおいて、再生対象番組のジャンルが映画である場合に参照される映画オフセットテーブルの他の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態の他の変形例に係るテレビにおいて、画像処理の程度を決定する際に参照されるユーザオフセットテーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係るテレビにおいて、再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する際に参照される3Dオフセットテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の一実施形態に係る記録再生装置について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態に係る記録再生装置は、録画機能および再生機能の他に受信/再生/表示機能を有するテレビジョン受像機として実現されているので、以下ではこれを「テレビ」と呼ぶ。ただし、本発明の適用範囲は、録画機能および再生機能を有する記録再生装置一般に及ぶものであって、テレビに限定されるものではない。
【0027】
まず、本実施形態に係るテレビを含む記録再生システムについて、図2を参照して説明する。図2は本実施形態に係る記録再生システムの構成を示す図である。
【0028】
図2に示すように、本実施形態に係る記録再生システムは、受信した放送番組(放送コンテンツ)を録画及び再生するテレビ(記録再生装置)1、テレビ1にて録画される放送番組を格納するUSB−HDドライブ(記録媒体)2、及び、テレビ1とUSB−HDドライブ2とを接続するUSBケーブル3を備えている。なお、放送番組とは、後述するように、地上デジタル放送及び衛星放送などにより放送される番組であり、動画像、静止画像、音声などを含んでいる。
【0029】
〔テレビの構成〕
次に、本実施形態に係るテレビ1の構成を、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るテレビ1の構成を示すブロック図である。テレビ1は、図3に示すように、外部入力端子101、地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、録画再生部104、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路(画像処理手段)107、OSD(On-Screen Display)生成部108、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ109、LCD110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、USB(Universal Serial Bus)インターフェース115、ROM116、RAM117、CPU(保存手段、制御手段)118、赤外線受光部119、カメラ120、および、HDドライブ121を備えている。図3においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。また、図3に示すように、USBインターフェース115には、USB−HDドライブ2が接続されている。
【0030】
外部入力端子101は、映像入力端子101aと音声入力端子101bとを含む。映像入力端子101aは、映像信号を入力するためのものであり、例えば、DVI端子である。音声入力端子101bは、音声信号を入力するためのものであり、例えば、S/PDIF端子である。ただし、外部入力端子101は、これに限定されず、映像入力端子101aと音声入力端子101bとが一体化されたHDMI端子などであってもよい。
【0031】
地上デジタル放送チューナ102は、地上デジタル放送により放送される放送番組を受信するためのチューナである。地上デジタル放送チューナ102は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する復号部により構成することができる。
【0032】
地上デジタル放送チューナ102により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して録画再生部104に供給される。また、地上デジタル放送チューナ102により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給さる。なお、地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを復調対象として選択するかは、CPU118により制御される。
【0033】
なお、地上デジタル放送チューナ102は、異なるチャンネルを介して放送される2つのMPEG2ストリームを同時に復調することが可能なダブルチューナであることが好ましい。この場合、地上デジタル放送チューナ102は、選局対象チャンネルとして選択した第1のチャンネルを介して放送されるMPEG2ストリームを録画再生部104に供給すると共に、そのMPEG2ストリームから復号した映像信号および音声信号を映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給する。また、地上デジタル放送チューナ102は、録画対象チャンネルとして選択した第2のチャンネルを介して放送されるMPEG2ストリームを録画再生部104に供給する。
【0034】
もちろん、本発明に係る地上デジタル放送チューナ102は、ダブルチューナに限定されるものではなく、例えば、シングルチューナであってもよく、3つ以上のチューナを備える複数のチューナであってもよい。地上デジタル放送チューナ102がシングルチューナである場合には、ユーザが放送番組を視聴していないときに限って、放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。また、地上デジタル放送チューナ102が複数のチューナによって構成される場合には、チャンネル毎、放送波毎、又は、視聴者毎(例えば、お父さん、お母さん、及び、子供など)に、異なるチャンネルを介して放送される放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。
【0035】
衛星放送チューナ103は、衛星放送により放送される放送番組を受信するためのチューナである。衛星放送チューナ103は、放送衛星を用いて衛星放送されるBS放送番組を受信するBS放送用チューナ、及び、通信衛星を用いて衛星放送されるCS放送番組を受信するCS放送用チューナを備えている。また、衛星放送チューナ103は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成することができる。
【0036】
衛星放送チューナ103により復調されたMPEG2ストリームは、録画再生部104に供給される。また、衛星放送チューナ103により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給さる。なお、衛星放送チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、CPU118により選択される。
【0037】
なお、本実施形態における衛星放送チューナ103が備えるBS放送用チューナ及びCS放送用チューナはそれぞれ、地上デジタル放送チューナ102と同様、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を同時に受信することが可能なダブルチューナであることが好ましい。
【0038】
録画再生部104は、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の何れかからMPEG2ストリームを取得し、取得したMPEG2ストリームを記録装置に書き込む。また、録画再生部104は、図1を参照して後述するように、録画部104a及び再生部104bを備えている。
【0039】
録画部104aは、テレビ1に内蔵されたBDドライブ105、テレビ1に内蔵されたHDドライブ121、および、USBインターフェース115に接続されたUSB−HDドライブ2を、MPEG2ストリームを記録するための記録装置として利用することができる。再生部104bは、記録装置からMPEG2ストリームを読み出し、読み出したMPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号し、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給する。
【0040】
映像セレクタ106には、上述した4種類の映像信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に映像入力端子101a)から入力された映像信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された映像信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された映像信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された映像信号が入力される。映像セレクタ106は、上記(1)〜(4)の映像信号のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像信号は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106が何れの映像信号を選択するかは、CPU118によって制御される。
【0041】
映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号に画質調整処理を施す。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号にスケーリング処理を施す。ここで、画質調整処理とは、例えば、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像の輝度、シャープネス、および、コントラストの少なくとも何れかを変更することを指す。また、スケーリング処理とは、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像のサイズを相似拡大または相似縮小することを指す。映像処理回路107によって加工された映像信号は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質およびサイズをどのように変更するかは、CPU118によって制御される。
【0042】
OSD生成部108は、CPU118から供給されたOSDデータからOSD画像を生成(レンダリング)する。OSD生成部108が生成するOSD画像としては、後述する電子番組表などが挙げられる。OSDデータとしては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。OSD生成部108により生成されたOSD画像は、映像処理回路107から供給された映像信号に重畳され、LCDコントローラ109に供給される。
【0043】
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。また、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号にOSD画像が重畳されたものに基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。
【0044】
音声セレクタ111には、上述した4種類の音声信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に音声入力端子101b)から入力された音声信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された音声信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された音声信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された音声信号が入力される。音声セレクタ111は、上記(1)〜(4)の音声信号のうちの何れか1つを選択する。
【0045】
音声セレクタ111によって選択された音声信号は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声信号を選択するかは、CPU118によって制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像信号を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声信号を選択する。
【0046】
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音量調整処理を施す。また、音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音質調整処理を施す。ここで、音量調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の音量を変更することを指す。また、音質調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の周波数特性を変更すること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって加工された音声信号は、アンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量および音質をどのように変更するかは、CPU118によって制御される。
【0047】
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声信号に基づいて、その音声信号が表す音声を出力するようにスピーカ114を駆動する。
【0048】
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、および、カメラ120が撮像した画像に応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ106および音声セレクタ111にて選択する映像信号および音声信号をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路107にて画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
【0049】
また、CPU118は、各放送局から提供されるEPG(Electronic Program Guide)データから放送番組テーブルを作成する機能を有している。なお、各放送局から提供されるEPGデータは、例えば、地上デジタル放送チューナ102又は衛星放送チューナ103を用いて取得してもよいし、図示しないイーサーネット(登録商標)インターフェースを介して、インターネットに接続されたサーバから取得してもよい。
【0050】
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータや、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。例えば、放送番組テーブルは、このRAM117に格納される。
【0051】
USBインターフェース115は、USB機器をテレビ1に接続するためのインターフェースである。テレビ1に接続可能なUSB機器としては、HD(ハードディスク)ドライブなどの記録装置が代表的である。本実施形態においては、図3に示すように、USBインターフェース115にUSB−HDドライブ2が接続されている場合を例に挙げて説明する。
【0052】
なお、本実施形態においては、USBインターフェース115に接続されたUSB−HDドライブ2(外付HDドライブ)を、録画された放送番組(以降、録画番組とも呼称する)を記録するための記録装置として利用する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、テレビ1に内蔵されたHDドライブ121(内蔵HDドライブ)、および、テレビ1に内蔵されたBDドライブ105(内蔵BDドライブ)を、録画番組を記録する記録装置して利用してもよい。また、テレビ1にBDドライブがUSB接続されている場合、このBDドライブ(外付BDドライブ)を、録画番組を記録する記録装置として利用してもよい。また、BDドライブ以外の光ディスクドライブがUSB接続されている場合、この光ディスクドライブを記録媒体を録画番組の蓄積に利用してもよいし、USBフラッシュメモリなどの記録媒体を録画番組の蓄積に利用してもよい。要するに、記録媒体は、録画番組を蓄積が可能であれば、何を用いてもよい。
【0053】
また、録画番組の蓄積に利用する外部記録装置(本実施形態においてはUSB−HDドライブ2)を接続するためのインターフェースも、USBインターフェース115に限定されない。すなわち、USBインターフェース115は、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、および、LANなどの有線接続用インターフェース、あるいは、IEEE80211などの無線接続用インターフェースに置換することが可能である。SDカードが接続されている場合には、このSDカードを録画番組の蓄積に利用してもよい。要するに、外部記録装置を接続するためのインターフェースは、録画番組を伝送可能なものであれば、何を用いてもよい。
【0054】
また、本実施形態においては、地上デジタル放送の方式として、MPEG2ストリームを多重化する方式(米国におけるATSC方式や日本におけるISDB−T方式など)を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、MPEG2ストリームを多重化する代わりに、MPEG4ストリーム等を多重化する方式(欧州におけるDVB−T/DVB−T2方式など)に対しても本発明を適用することができる。後者の場合、復調したMPEG4ストリームをそのまま記録媒体に記録する構成を採用してもよいし、あるいは、復調したMPEG4ストリームをMPEG2ストリームに変換して記録媒体に記録する構成を採用してもよい。
【0055】
〔録画再生部、映像処理回路の構成〕
次に、録画再生部104、及び、映像処理回路107の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る録画再生部104、及び、映像処理回路107の構成を示すブロック図である。
【0056】
図1に示すように、録画再生部104は、録画部(記録手段)104a、及び、再生部(再生手段)104bを備えている。また、録画部104aは、スケーリング処理部11、及び、符号化部12を備えており、再生部104bは、復号部13を備えている。
【0057】
また、図1に示すように、映像処理回路107は、スケーリング処理部21、ノイズ除去部(平滑化手段)22、階調スムーサ部(平滑化手段)23、エッジ強調部(エッジ強調/高精細化手段)24、及び、高精細化処理部(エッジ強調/高精細化手段)25を備えている。なお、本実施形態においては、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23によって平滑化手段を構成し、エッジ強調部24及び高精細化処理部25によってエッジ強調/高精細化手段を構成している。
【0058】
本実施形態に係るテレビ1は、上述した構成を備える録画再生部104、及び、映像処理回路107を有することによって、以下に説明する録画処理、及び、再生処理を実行することができる。なお、以下では、地上デジタル放送チューナ102が受信した放送番組を録画する録画機能について説明するが、衛星放送チューナ103が受信した放送番組を録画する録画機能についても同様に実現することができる。
【0059】
(録画処理)
まず、本実施形態に係るテレビ1の録画処理について説明する。
【0060】
CPU118は、ユーザによって予め録画の設定がされている放送番組(以降、録画対象番組とも呼称する)を放送するチャンネル(以降、録画対象チャンネルとも呼称する)から録画放送番組を受信するよう、地上デジタル放送チューナ102の受信チャンネルを切り替える。
【0061】
地上デジタル放送チューナ102は、CPU118によって切り替えられた録画対象チャンネルを介して放送される録画対象番組を受信する。地上デジタル放送チューナ102にて受信された録画対象番組は、地上デジタル放送チューナ102が備える復号部において復号され、録画部104aが備えるスケーリング処理部11に供給される。
【0062】
スケーリング処理部11は、地上デジタル放送チューナ102から供給された録画対象番組をスケーリングする。このとき、CPU118は、スケーリング処理部11に対し、録画対象番組を何れの解像度で録画するかを指示する録画形態(記録形態)決定指示を通知する。
【0063】
録画形態決定指示とは、例えば、録画対象番組を、そのままの解像度で録画する(以降、DRモードとも呼称する)か、元の解像度の1/4の解像度で録画する(以降、モード1とも呼称する)か、元の解像度の1/8の解像度で録画する(以降、モード2とも呼称する)かなどを通知する指示である。
【0064】
スケーリング処理部11は、CPU118から、録画形態決定指示としてモード1で録画する旨の指示を取得すると、録画対象番組の解像度を1/4にスケーリングし、モード2で録画する旨の指示を取得すると、録画対象番組の解像度を1/8にスケーリングする。スケーリング処理部11は、スケーリングした放送番組を、符号化部12に供給する。
【0065】
符号化部12は、スケーリング処理部11においてスケーリングされた録画対象番組を符号化する。符号化部12は、例えば、録画対象番組を、MPEG2ストリーム又はMPEG4ストリームなどに符号化すればよい。
【0066】
録画部104aは、スケーリング処理部11においてスケーリングし、符号化部12において符号化した録画対象番組を、USBインターフェース115を介してUSB−HDドライブ2に格納する。
【0067】
このとき、CPU118は、録画対象番組の放送媒体(ここでは、地上デジタル放送)を示す放送媒体情報を、録画対象番組と関連付けて、USBインターフェース115を介してUSB−HDドライブ2に格納する。例えば、CPU118は、録画対象チャンネルが属する放送媒体を、録画対象番組の放送媒体として特定することができる。なお、放送媒体は、地上デジタル放送、BS放送、CS放送、CATV放送、及び、IP放送などの放送種別を示している。
【0068】
また、放送種別の他の例としては、ワンセグ放送、及び、H.264のプロファイルを採用した放送規格(例えば、北米の放送規格であるATSC規格、欧州の放送規格であるDVB規格など)を利用した放送(以降、H.264放送とも記載する)などを挙げることもできる。
【0069】
また、CPU118は、スケーリング処理部11においてスケーリングした録画対象番組の録画形態情報(記録形態情報)を、録画対象番組と関連付けて、USBインターフェース115を介してUSB−HDドライブ2に格納する。以降では、放送媒体情報および録画形態情報を録画情報とも呼称する。
【0070】
このように、録画処理において、録画対象番組と、録画情報とが、CPU118によって関連付けられる。
【0071】
なお、本実施形態では、CPU118は、ユーザによって予め設定されている録画対象番組を放送するチャンネルを受信するよう地上デジタル放送チューナの受信チャンネルを切り替える構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、CPUは118は、赤外線受光部119を介してユーザが録画対象番組を指定した場合には、指定された録画対象番組を放送する録画対象チャンネルから録画対象番組を受信するよう、地上デジタル放送チューナ102の受信チャンネルを切り替えてもよい。
【0072】
また、録画形態決定指示が示すモードとして、そのままの解像度で録画するか、1/4の解像度で録画するか、1/8の解像度で録画するかの3つのモードを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、録画形態決定指示が示すモードとして、元の解像度の1/2の解像度で録画するモード、元の解像度の1/6の解像度で録画するモードなどを利用することもできる。
【0073】
なお、本実施形態では、録画情報を、USB−HDドライブ2に格納する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、CPU118は、録画情報を、録画対象番組と関連付けて、テレビ1が内蔵するHDドライブ121に格納してもよい。すなわち、録画情報は、録画対象番組と関連付けられていれば、何れの記憶装置に格納されてもよい。
【0074】
また、録画対象番組を、USB−HDドライブ2に格納する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、録画部104aは、録画対象番組を、テレビ1が内蔵するHDドライブ121に格納することによって録画してもよいし、BDドライブ105にてBDに記録することによって録画してもよい。
【0075】
なお、本実施形態では、CPU118が、録画対象チャンネルが属する放送媒体を、録画対象番組の放送媒体として特定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、録画対象番組のフォーマットに基づいて録画対象番組の放送媒体を特定する構成を採用してもよい。
【0076】
一般的に、録画対象番組の解像度は、放送媒体が「BS放送」である場合には「1920×1080」であり、放送媒体が「地上デジタル放送」である場合には「1440×1080」であり、「CS放送」の特定のチャンネルであれば「480×480」である。また、録画対象番組の解像度は、放送媒体が「CS放送」の他のチャンネルである場合には「1280×720」又は「720×480」であり、「ワンセグ放送」である場合には最大「352×480」である。また、録画対象番組がサイド・バイ・サイド方式の3D映像(3次元画像)である場合には、上述した解像度のうち、水平解像度が半減する。
【0077】
従って、録画対象番組の解像度を解析することにより、放送媒体を特定することができる。
【0078】
(再生処理)
次に、本実施形態に係るテレビ1の再生処理について説明する。
【0079】
CPU118は、ユーザがリモコンなどを操作することによって行う、USB−HDドライブ2に格納されている録画対象番組を再生する旨を示す再生指示を、赤外線受光部119を介して取得すると、指示された録画対象番組を、再生対象番組としてUSB−HDドライブ2から読み出すよう、録画再生部104に指示する。
【0080】
録画再生部104が備える再生部104bは、CPU118の指示に基づき、USBインターフェース115を介してUSB−HDドライブ2に格納されている符号化された再生対象番組を取得する。ここで、再生対象番組は、例えば、MPEG2ストリーム又はMPEG4ストリームなどに符号化されている。
【0081】
再生部104bは、符号化された再生対象番組を取得すると、復号部13において再生対象番組を復号する。再生部104bは、復号部13において復号された再生対象番組の映像信号を、映像セレクタ106を介して、映像処理回路107に供給する。
【0082】
映像処理回路107は、スケーリング処理部21において、再生部104bから供給された再生対象番組の映像信号に対し、スケーリング処理を施し、映像信号が表す映像のサイズを、LCD110に表示されるサイズに最適なサイズに拡大又は縮小する。
【0083】
映像処理回路107は、スケーリング処理部21においてスケーリング処理を施した再生対象番組の映像信号に対し、ノイズ除去部22にてノイズリダクション処理を施し、階調スムーサ部23にて階調平滑化処理を施し、エッジ強調部24にてエッジ強調処理を施し、高精細化処理部25において高精細化処理を施す。ノイズ除去部22、階調スムーサ部23、エッジ強調部24、及び、高精細化処理部25は、後述するように、CPU118から供給される、各処理部22〜25における画像処理の程度を示す情報に従って、画像処理を施す。
【0084】
CPU118は、録画再生部104に再生対象番組を読み出す旨の指示を通知すると、読み出すよう指示した再生対象番組に関連付けられている録画情報を読み出し、映像処理回路107が再生対象コンテンツに施す画像処理の程度を自動的に設定して、映像処理回路107に供給する。具体的には、CPU118は、再生対象番組に施す画像処理の程度を録画情報に応じて予め設定している補正値テーブル(テーブル)をROM116から取得し、補正値テーブルに基づいて決定した画像処理の程度を示す値を映像処理回路107に供給する。これによって、映像処理回路107は、供給された再生対象番組の放送媒体、及び、供給された再生対象番組の録画形態に応じた画像処理を行うことができる。
【0085】
ここで、補正値テーブルについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る映像処理回路107における画像処理の程度を定める補正値テーブルの一例を示す図である。
【0086】
図4に示すように、補正値テーブルには、再生対象番組の放送媒体及び録画時の録画形態に応じて、ノイズ除去部22、階調スムーサ部23、エッジ強調部24、及び、高精細化処理部25のそれぞれにおいて施される画像処理の程度を示す値(図4においては、それぞれ、DNR、階調スムーサ、エッジ強調、及び、高精細化)が予め設定されている。
【0087】
例えば、補正値テーブルは、図4に示すように、放送媒体が「BS放送」であり、録画形態が「モード1」である場合には、再生対象番組の映像信号に対して、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度が「4」であり、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度が「3」であり、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度が「1」であり、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度が「6」であることを示している。
【0088】
なお、補正値テーブルの数値は、映像処理回路107の各処理部22〜25において施されるノイズリダクション処理、階調平滑化処理、エッジ強調処理、及び、高精細化処理のパラメータに対する係数を表している。
【0089】
また、補正値テーブルでは、同じ放送媒体であっても、解像度が低い録画形態であるほど、各処理部22〜25にて施される画像処理の程度が大きく設定されている。すなわち、補正値テーブルには、録画形態情報から特定される解像度が低いほど、各処理部22〜25における画像処理の程度を強くするよう、値が設定されている。
【0090】
また、補正値テーブルでは、同じ解像度の録画形態で録画されている再生対象番組であっても、放送媒体によって、各処理部22〜25にて施される画像処理の程度の値が異なる場合があるように設定されている。例えば、録画形態が「DRモード」であるとき、放送媒体が「BS放送」である場合に参照されるノイズリダクション処理の強度は「2」であり、放送媒体が「地上D(デジタル)放送」である場合に参照されるノイズリダクション処理の強度は「3」である。
【0091】
この補正テーブルを参照することによって、CPU118は、映像処理回路107が再生対象番組の映像信号に施す画像処理の程度を、再生対象番組に関連付けて格納されている放送媒体情報及び記録形態情報に応じて自動的に設定することができる。
【0092】
ノイズ除去部22は、CPU118から供給されたノイズリダクション処理の強度に従い、再生対象番組の映像信号に対して、再生対象番組の録画形態によって異なるノイズ(いわゆる、MPEGノイズ)を除去するノイズリダクション処理を施す。これによって、いわゆるブロックノイズ、モスキートノイズ、ランダムノイズ、ドットノイズなどのノイズを除去することができる。
【0093】
階調スムーサ部23は、CPU118から供給された階調平滑化処理の強度に従い、ノイズ除去部22においてノイズリダクション処理が施された再生対象番組の映像信号に対して、階調平滑化処理を施す。これによって、ブロックノイズ、モスキートノイズなどのノイズをさらに除去することができる。
【0094】
ここで、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23においてノイズ除去が施された再生対象番組の映像信号が表示する映像は、元の再生対象番組の映像信号が表示する映像よりも、ぼやけた映像になってしまう。すなわち、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23においては、再生対象番組に含まれるノイズを除去することができるが、再生対象番組が表す映像の輪郭などがぼやけることで、鮮鋭感及び精細感が低下してしまうという副次的な問題を招来し得る。
【0095】
そこで、エッジ強調部24は、CPU118から供給されたエッジ強調処理の強度に従い、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23においてノイズ除去を施したことによってぼやけた再生対象番組の映像信号に対して、映像の輪郭を強調するエッジ強調処理を施す。これによって、エッジ強調部24は、再生対象番組の映像信号から失われた鮮鋭感を復元することができる。
【0096】
高精細化処理部25は、CPU118から供給された高精細化処理の強度に従い、エッジ強調部24においてエッジ強調処理を施した再生対象番組の映像信号に対して、高精細化処理を施す。これによって、高精細化処理部25は、再生対象番組の映像信号から失われた精細感を復元することができる。
【0097】
これによって、再生対象番組のエッジ強調(例えば、輪郭補正など)、及び、高精細化(いわゆる、超解像化)を自動的に設定することができるため、ノイズの除去と同時に失われてしまう鮮鋭感、及び、精細感を復元し、さらなる高画質化を図ることができる。
【0098】
映像処理回路107は、各処理部22〜25において処理された再生対象番組の映像信号をLCDコントローラ109に供給し、LCDコントローラ109は、供給された再生対象番組の映像信号が表す映像をLCD110に表示する。
【0099】
なお、本実施形態では、再生対象番組の映像信号に対して、映像処理回路107の各処理部22〜25における画像処理を全て施す場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、再生対象番組の映像信号に対して、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23の少なくとも何れかにおいて画像処理が施され、エッジ強調部24及び高精細化処理部25の少なくとも何れかにおいて画像処理が施されればよい。
【0100】
なお、本実施形態では、CPU118において、映像処理回路107の各処理部22〜25において施される画像処理の程度を決定する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、映像処理回路107が、CPU118から供給された補正値テーブルと録画情報とに基づいて、各処理部22〜25において施される画像処理の程度を決定する構成を採用してもよい。
【0101】
本実施形態に係る映像処理回路107は、さらに、インタレース映像信号をプログレッシブ映像信号に変換するIP変換部、1フレーム中の画素の相関に基づいて映像信号のノイズ成分を除去する2次元フィルタ部、及び、あるフレームにおける映像信号と当該あるフレームの直前のフレームとを加重加算することにより映像信号のノイズ成分を除去する3次元フィルタ部(何れも不図示)などを備えていても良い。
【0102】
これらをさらに備えることによって、映像処理回路107は、さらに精度よくノイズ除去をおこなうことができる。
【0103】
また、トランスポートストリームからなる再生対象番組のMPEG−2ストリームを復号部13において復号した際の、再生対象番組の映像信号が「Side by side」方式、及び、「Top And Bottom」方式などの3次元映像信号である場合には、フリッカ、色にじみなどが発生しやすい傾向にある。これを解決するため、各処理部22〜25における画像処理の程度を弱く設定したテーブルを新たに設けてもよい。
【0104】
(補正値テーブルの他の一例)
補正値テーブルの他の一例について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る映像処理回路107における画像処理の程度を定める補正値テーブルの他の一例を示す図である。
【0105】
図7に示す補正値テーブルにおいては、図4に示す補正値テーブルにおいて予め設定されている値に加え、放送媒体が「H.264放送」である場合、及び「ワンセグ放送」である場合における画像処理の程度を示す値が予め設定されている。なお、図7では、補正値テーブルにおいて設定されている値を、16進数によって表現している。
【0106】
また、図7に示す、補正値テーブルの数値は、映像処理回路107の備えるノイズ除去部22、階調スムーサ部23、エッジ強調部24、及び、高精細化処理部25において施されるノイズリダクション処理、階調平滑化処理、エッジ強調処理、及び、高精細化処理のパラメータに対する係数(すなわち、画像処理の程度の値)(図7におけるDNR、階調スムーサ、エッジ強調、及び、高精細化)を表している。
【0107】
なお、図7に示す補正値テーブルは、図4に示す補正値テーブルと同様に、同じ放送媒体であっても、録画形態の解像度が低いほど、各処理部22〜25において施される画像処理の程度の値が大きく設定されている。また、補正値テーブルでは、同じ解像度の録画形態で録画されている再生対象番組であっても、放送媒体によって、各処理部22〜25にて施される画像処理の程度の値が異なる場合があるように設定されている。
【0108】
例えば、図7に示す補正値テーブルには、放送媒体が「BS放送」であり、録画形態が「モード1」である場合の、再生対象番組の映像信号に対する画像処理の程度の値として、DNR「0x03」、階調スムーサ「0x03」、エッジ強調「0x01」、及び、高精細化「0x08」が設定されている。また、放送媒体が「BS放送」であり、録画形態が「モード2」である場合の、再生対象番組の映像信号に対する画像処理の程度の値として、DNR「0x05」、階調スムーサ「0x05」、エッジ強調「0x02」、及び、高精細化「0x11」が設定されている。
【0109】
さらに、放送媒体が「H.264放送」であり、録画形態が「モード1」である場合の、再生対象番組の映像信号に対する画像処理の程度の値として、DNR「0x07」、階調スムーサ「0x07」、エッジ強調「0x03」、及び、高精細化「0x13」が設定されている。また、放送媒体が「ワンセグ放送」であり、録画形態が「モード1」である場合の再生対象番組の映像信号に対する画像処理の程度の値として、DNR「0x08」、階調スムーサ「0x08」、エッジ強調「0x04」、及び、高精細化「0x14」が設定されている。
【0110】
なお、一般的に各国において採用されている放送媒体(フォーマット)は異なるため、本発明に係る表示装置は、各国において採用されている放送媒体に最適な値の設定された補正値テーブルを備えていればよい。さらに、補正値テーブルは、ユーザによって任意に設定可能であってもよい。
【0111】
<変形例1>
本実施形態に係るテレビ1の再生処理において、放送媒体情報及び録画形態情報からなる録画情報に応じて再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0112】
例えば、放送媒体情報及び録画形態情報に加え、再生対象番組のジャンル情報に応じて、再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する構成を採用してもよい。放送媒体情報、録画形態情報、及び、ジャンル情報に応じて再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する構成について、図5及び図8を参照して説明する。
【0113】
この場合、CPU118は、上述した録画処理において、録画対象番組のジャンル情報を録画対象番組と関連付け、放送媒体情報及び録画形態情報と併せてUSB−HDドライブ2に格納すればよい。
【0114】
本変形例では、再生対象番組のジャンルが映画である場合に、図4及び図7に示す補正値テーブルに設定されている画像処理の程度を示す値を、図5及び図8に示すオフセットテーブルを参照して調整する構成を例に挙げて説明する。
【0115】
なお、ジャンル情報は、例えば、各放送局から提供されるEPGを参照することによって取得することができる。
【0116】
図5は、本変形例に係るテレビ1において、再生対象番組のジャンルが映画である場合に参照される映画オフセットテーブルの一例を示す図である。また、図8は、本変形例に係るテレビ1において、再生対象番組のジャンルが映画である場合に参照される映画オフセットテーブルの他の一例を示す図である。図5及び図6に示すように、映画オフセットテーブルには、ジャンルが映画である場合に、録画形態に応じて補正値テーブルに設定されている画像処理の程度を示す値を調整するための値が設定されている。
【0117】
なお、映画オフセットテーブルの数値は、映像処理回路107の各処理部22〜25において施されるノイズリダクション処理、階調平滑化処理、エッジ強調処理、及び、高精細化処理のパラメータに対する係数を調整するためのオフセット値を表している。
【0118】
例えば、再生対象番組が「モード1」の録画形態で録画されており、放送媒体が「BS放送」である場合、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度は、図4に示す補正値テーブルに設定されている「4」から図5に示す映画オフセットテーブルに設定されている「−2」だけオフセットされて「2」となり、同様に、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度は「3」から「−1」だけオフセットされて「2」となる。また、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度は「1」のままとなり、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度は「6」のままとなる。
【0119】
また、再生対象番組が「モード2」の録画形態で録画されており、放送媒体が「地上D放送」である場合も同様に、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度は「7」から「−4」だけオフセットされて「3」となり、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度は「6」から「−2」だけオフセットされて「4」となる。さらに、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度は「3」から「+1」だけオフセットされて「4」となり、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度は「8」から「+1」だけオフセットされて「9」となる。
【0120】
さらに、再生対象番組が「モード1」の録画形態で録画されており、放送媒体が「ワンセグ放送」である場合、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度は、図7に示す補正値テーブルに設定されている「0x08」から図8に示す映画オフセットテーブルに設定されている「−0x02」だけオフセットされて「0x06」となり、同様に、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度は「0x08」から「−0x01」だけオフセットされて「0x07」となる。また、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度は「0x04」のままとなり、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度は「0x14」のままとなる。
【0121】
このように、再生対象番組のジャンルが映画である場合に、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23における画像処理の程度を補正値テーブルに予め定められている程度以下となるよう調整する。これにより、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23においてグレインノイズが必要以上に除去されることを防ぐことができる。
【0122】
また、再生対象番組のジャンルが映画である場合に、エッジ強調部24及び高精細化処理部25における画像処理の程度を補正値テーブルに予め定められている程度以上となるよう調整する。これにより、ノイズ除去部22及び階調スムーサ部23において除去されたグレインノイズを強調し、グレインノイズを再現することができる。
【0123】
なお、本変形例では、EPGから取得したジャンル情報を録画対象番組と関連付けておくことにより、再生対象番組のジャンルが映画であるかを特定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、映像処理回路107に、再生対象番組の映像信号が、2,3プルダウン処理(映画フィルムなどに毎秒24コマで記録された映像を、放送用などに用いられる毎秒60フィールドの映像信号に変換)された映像信号であるか否かを判定する判定部(不図示)を備えることによって、再生対象番組が映画であるかを特定する構成を採用してもよい。
【0124】
なお、映像処理回路107がIP変換部(不図示)を備えている場合、再生対象番組のジャンルが映画である場合には、コーミングノイズが発生しやすくなるため、録画形態に応じてIP変換部における処理をフレーム内処理(すなわち、静止画に対して行う処理)に設定することが好ましい。
【0125】
<変形例2>
本実施形態に係るテレビ1の再生処理において、放送媒体及び録画形態と、再生対象番組に施される画像処理の程度を示す値とを関連づけた1つの補正値テーブルを参照する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0126】
例えば、図6に示すように、ROM116に、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度を定めるDNRテーブル、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度を定める階調スムーサテーブル、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度を定めるエッジ強調テーブル、及び、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度を定める高精細化テーブルが個別に格納されていてもよい。図6は、本実施形態の変形例2におけるテーブルの一例を示す図である。
【0127】
また、DNRテーブル、階調スムーサテーブル、エッジ強調テーブル及び高精細化テーブル、若しくは、補正値テーブルを、テレビ1を利用するユーザ毎に備えていてもよい。さらに、CPU118は、録画対象番組を録画するための設定(録画設定)を行ったユーザのユーザ情報を、当該録画対象番組と関連付けてUSB−HDドライブ2に格納してもよい。
【0128】
この構成により、再生処理において、CPU118がユーザ情報を読み出し、ユーザ情報が示すユーザに対応した補正値テーブル、又は、DNRテーブル、階調スムーサテーブル、エッジ強調テーブル及び高精細化テーブルに定められている画像処理の程度を示す値を映像処理回路107に供給することができる。これによって、映像処理回路107は、再生対象番組の映像信号に対し、録画設定を行ったユーザの好みに合わせた画像処理を施すことができる。
【0129】
さらに、本変形例に係るテレビ1の再生処理において、再生対象番組に対して録画設定を行ったユーザ(放送コンテンツの記録を指示したユーザ)の好みに合わせた画像処理を施す構成として、例えば、補正値テーブルに設定されている値を、テレビ1を利用するユーザ毎に設定されたオフセット値(調整値)によって調整する構成を採用してもよい。
【0130】
補正値テーブルに設定されている値の、オフセット値による調整は、例えば、ユーザ毎のオフセット値を設定したユーザオフセットテーブルに基づいて、映像処理回路107によって行われればよい。また、ユーザオフセットテーブルは、例えば、RAM117に格納されていればよい。
【0131】
なお、録画設定を行ったユーザを特定するためのユーザ情報は、CPU118によって、録画対象番組と関連付けてUSB−HDドライブ2に格納されていればよい。また、ユーザオフセットテーブルは、例えば、RAM117に格納されていればよい。
【0132】
ここで、補正値テーブル、及び、ユーザオフセットテーブルを参照して再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する構成について、図7及び図9を参照して説明する。
【0133】
図9は、本変形例に係るテレビ1の備える映像処理回路107において再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する際に参照されるユーザオフセットテーブルの一例を示す図である。図9に示すように、ユーザオフセットテーブルには、補正値テーブルに設定されている画像処理の程度を示す値を、ユーザ毎に調整するためのオフセット値が設定されている。
【0134】
例えば、再生対象番組が「モード1」の録画形態で録画されており、放送媒体が「BS放送」である場合であって、録画設定を行ったユーザが「ユーザ2」である場合、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度は、図7に示す補正値テーブルに設定されている「0x03」から図9に示すユーザオフセットテーブルに設定されている「−0x01」だけオフセットされて「0x02」となる。同様にして、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度は「0x03」のままとなり、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度は「0x01」から「+0x01」だけオフセットされて「0x02」となり、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度は「0x10」のままとなる。
【0135】
上述の構成によって、映像処理回路107は、再生対象番組に対し、補正値テーブルとユーザオフセットテーブルとを参照してCPU118によって設定された値(程度)を用いて各処理部22〜25における各処理を施すことができる。
【0136】
これによって、映像処理回路107は、再生対象番組の映像信号に対し、録画設定を行ったユーザの好みに合わせた画像処理を施すことができる。したがって、テレビ1は、再生対象番組を、当該再生対象番組の録画設定を行ったユーザの好みに合わせた画像処理を施したうえで、当該ユーザに提供することができる。
【0137】
なお、ユーザオフセットテーブルに設定されているオフセット値の設定方法として、例えば、ユーザがリモコン操作によってテレビ1をユーザ毎のオフセット値の設定を受け付けるオフセット値設定モードに遷移させ、当該オフセット値設定モードにおいて自身の好みに合ったオフセット値をリモコンを介して入力する方法などを挙げることができる。
【0138】
また、録画設定を行ったユーザの特定方法としては、例えば、テレビ1の備えるカメラ120によって撮像された画像からユーザを特定する方法、及び、指紋センサ(不図示)によって読み取られた指紋に基づいてユーザを特定する方法などを挙げることができる。さらに、テレビ1が、携帯電話及びスマートフォンなどから取得した電話番号、及びSIMカードのID番号などの情報に基づいてユーザを特定する方法を挙げることもできる。
【0139】
上述の構成によれば、例えば、子供であるユーザに対応した補正値テーブル、又は、エッジ強調テーブルに、大人であるユーザに対応した補正値テーブル、又は、エッジ強調テーブルに定められている値よりも小さな値を設定しておくことにより、子供が録画設定を行った再生対象番組の映像信号に対するエッジ強調処理を弱めることができるため、刺激の少ない映像を表す映像信号とすることもできる。
【0140】
<変形例3>
CS放送におけるSD放送などでは、各放送局によって放送番組の解像度が異なっている。各放送局によって放送番組の解像度が異なる場合、録画部104aのスケーリング処理部11においてスケーリングした後の解像度が同じであっても、スケーリングされる前の解像度が低いほど、ノイズが多くなる傾向にある。
【0141】
このような場合には、上述した補正値テーブルにおいて、放送媒体毎に、録画形態に応じた画像処理の程度を示す値を設定する構成に代え、放送局毎に、録画形態に応じた画像処理の程度を示す値を設定する構成を採用すればよい。
【0142】
<変形例4>
本実施形態に係るテレビ1の再生処理において、放送媒体情報及び録画形態情報からなる録画情報に応じて再生対象番組に施される画像処理の程度の値を決定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、再生対象番組がサイド・バイ・サイド方式の3D映像である場合に、当該3D映像の再生対象番組に適切な画像処理を施す構成として、補正値テーブルに設定されている値を、再生対象番組が3D映像である場合に適用するオフセット値(3D映像のオフセット値)によって調整する構成を採用してもよい。
【0143】
補正値テーブルに設定されている値の、オフセット値による調整は、例えば、3D映像のオフセット値を設定した3Dオフセットテーブルに基づいて、映像処理回路107によって行われればよい。また、3Dオフセットテーブルは、例えば、RAM117に格納されていればよい。
【0144】
ここで、補正値テーブル、及び、3Dオフセットテーブルを参照して再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する構成について、図7及び図10を参照して説明する。
【0145】
図10は、本変形例に係るテレビ1において、再生対象番組に施される画像処理の程度を決定する際に参照される3Dオフセットテーブルの一例を示す図である。図10に示すように、3Dオフセットテーブルには、補正値テーブルに設定されている画像処理の程度を示す値を調整するためのオフセット値が設定されている。
【0146】
例えば、再生対象番組が「モード1」の録画形態で録画されており、放送媒体が「BS放送」である場合であって、サイド・バイ・サイド方式の3D映像である場合、ノイズ除去部22にて施されるノイズリダクション処理の強度は、図7に示す補正値テーブルに設定されている「0x03」から図9に示すユーザオフセットテーブルに設定されている「0x00」だけオフセットされて「0x03」のままとなる。同様にして、階調スムーサ部23にて施される階調平滑化処理の強度は「0x03」のままとなり、エッジ強調部24にて施されるエッジ強調処理の強度は「0x01」から「+0x01」だけオフセットされて「0x02」となり、高精細化処理部25にて施される高精細化処理の強度は「0x10」から「+0x01」だけオフセットされて「0x11」となる。
【0147】
上述の構成によって、上記CPU118は、再生対象番組が3D映像画像である場合に、エッジ強調処理及び高精細化処理の程度を、補正値テーブルに設定されている程度以上に設定することができる。
【0148】
したがって、映像処理回路107は、再生対象番組がサイド・バイ・サイド方式の3D映像である場合であっても、エッジ強調処理及び高精細化処理の程度を強くすることによって、ノイズリダクション処理及び階調平滑化処理によって低下する鮮鋭感及び精細感をよりはっきりと復元することができる。これによって、映像処理回路107は、3D映像である再生対象番組の映像信号に対し、適切な画像処理を施すことができる。
【0149】
なお、本実施形態の各変形例に係るテレビ1では、補正値テーブルに設定されている値を、各オフセットテーブルの何れかに設定されている値を用いてオフセットする構成を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、補正値テーブルに設定されている値を、上述した2つ以上のオフセットテーブルに設定されている値を用いてオフセットする構成を採用してもよい。
【0150】
例えば、補正値テーブルに設定されている値を、上述した映画オフセットテーブル及びユーザオフセットテーブルの各々に設定されている値を用いてオフセットしてもよい。また、補正値テーブルに設定されている値を、映画オフセットテーブル、ユーザオフセットテーブル、及び3Dオフセットテーブルの各々に設定されている値を用いてオフセットしてもよい。
【0151】
(プログラム、記憶媒体)
テレビ1の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0152】
後者の場合、テレビ1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、テレビ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0153】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0154】
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介してテレビ1に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE80211無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0155】
〔付記事項〕
本実施形態に係る記録再生装置は、以上のように、放送コンテンツを記録媒体に記録する記録手段と、該記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生手段とを備えた記録再生装置であって、上記記録手段が放送コンテンツを記録する際に、該放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報、及び、該放送コンテンツの記録形態を示す記録形態情報を、該放送コンテンツと関連付けて保存する保存手段と、上記再生手段が放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理手段と、上記画像処理手段を制御する制御手段であって、上記画像処理手段が放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報、及び、記録形態情報に応じて自動的に設定する制御手段と、を備えている、ことを特徴としている。
【0156】
また、本実施形態に係る記録再生方法は、以上のように、放送コンテンツを記録媒体に記録する記録ステップと、該記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生ステップとを含む記録再生装置の記録再生方法であって、上記記録ステップにおいて放送コンテンツを記録する際に、該放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報、及び、該放送コンテンツの記録形態を示す記録形態情報を、該放送コンテンツと関連付けて保存する保存ステップと、上記再生ステップにおいて放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理ステップと、上記画像処理ステップにおいて放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報、及び、記録形態情報に応じて自動的に設定する制御ステップと、を含んでいる、ことを特徴としている。
【0157】
上記の構成によれば、上記画像処理手段は、再生する放送コンテンツに関連付けて保存された上記放送媒体情報、及び、記録形態情報に応じて自動的に設定された画像処理の程度に従って、該放送コンテンツに対して画像処理を施す。
【0158】
これによって、上記画像処理手段は、上記放送コンテンツを、上記記録形態に応じて最適な画像処理を施すことができると共に、上記放送媒体に応じた最適な画像処理を施すことができる。
【0159】
なお、上記記録形態としては、例えば、放送コンテンツをそのままの解像度で記録する形式、そのままの解像度の1/4の解像度で記録する形式、及び、そのままの解像度の1/8の解像度で記録する形式などを挙げることができる。
【0160】
また、放送媒体としては、例えば、地上デジタル放送、BS放送、CS放送、CATV放送、及び、IP放送などを挙げることができる。
【0161】
本実施形態に係る記録再生装置において、上記画像処理手段は、上記再生手段によって再生された放送コンテンツに対して平滑化処理を施す平滑化手段と、上記平滑化手段によってノイズが除去された放送コンテンツに対してエッジ強調処理又は高精細化処理を施すエッジ強調/高精細化手段とを含み、上記制御手段は、上記再生手段が放送コンテンツを再生する際に、上記記録媒体に記録された該放送コンテンツの解像度を上記記録形態情報を参照して特定すると共に、特定した解像度が低いほど、上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度の双方を強くする、ことが好ましい。
【0162】
上記の構成によれば、上記画像処理手段は、上記放送コンテンツに対して、上記平滑化手段及び上記エッジ強調/高精細化手段において、上記平滑化処理と上記エッジ強調処理又は高精細化処理とを、この順で施す。上記平滑化処理においては、放送コンテンツに含まれるノイズを除去することができるが、放送コンテンツが表す映像の輪郭などがぼやけることで、鮮鋭感及び精細感が低下してしまうという副次的な問題を招来し得る。上記の構成によれば、この鮮鋭感及び精細感が低下した放送コンテンツに対し、上記エッジ強調処理又は高精細化処理を行うことにより、鮮鋭感及び精細感の低下を防ぐことができる。
【0163】
また、上記制御手段は、上記記録形態を参照して特定される上記コンテンツの解像度が低いほど、上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度の双方を強くする。これによって、一般的に、高い解像度で記録されたコンテンツよりも多くのノイズを含むことになる、低い解像度で記録された放送コンテンツから、より多くのノイズを除去することができる。また、強い平滑化処理が施された放送コンテンツに対して強いエッジ強調処理又は高精細化処理を施すことによって、放送コンテンツが表す映像がぼやけてしまうことを防ぐことができる。
【0164】
本実施形態に係る記録再生装置において、上記制御手段は、上記特定した解像度と、上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度の双方とを、該放送コンテンツの放送媒体毎に互いに関連付けて記録したテーブルを参照して、上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を設定する、ことが好ましい。
【0165】
上記の構成によれば、上記制御手段は、上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を、上記特定した解像度に応じて上記放送媒体毎に記録したテーブルを参照して設定する。これによって、上記画像処理手段において、上記放送コンテンツに対して、上記放送媒体毎に最適な平滑化処理、及び、エッジ強調処理又は上記高精細化処理を施すことができる。
【0166】
本実施形態に係る記録再生装置において、上記保存手段は、さらに、上記記録手段が放送コンテンツを記録する際に、該放送コンテンツのジャンルを示すジャンル情報を、該放送コンテンツと関連づけて保存し、上記制御手段は、上記再生手段が放送コンテンツを再生する際に、上記記録媒体に記録された該放送コンテンツのジャンルを、ジャンル情報を参照して特定すると共に、特定したジャンルが映画である場合に、上記平滑化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以下に設定し、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以上に設定する、ことが好ましい。
【0167】
上記の構成によれば、上記制御手段は、再生する放送コンテンツのジャンルが映画である場合に、上記テーブルに記録されている上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以下に設定し、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以上に設定する。
【0168】
上記の構成によれば、上記平滑化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以下に設定することによって、放送コンテンツが映画である場合に特有のグレインノイズが、上記平滑化手段において必要以上に除去されることを防ぐことができる。また、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以上に設定することによって、上記平滑化手段において除去されたグレインノイズを強調することができ、これによって、グレインノイズを再現することができる。
【0169】
本実施形態に係る記録再生装置において、上記保存手段は、さらに、上記記録手段が放送コンテンツを記録する際に、該記録手段による放送コンテンツの記録を指示したユーザを示すユーザ情報を、該放送コンテンツと関連づけて保存し、上記制御手段は、上記再生手段が放送コンテンツを再生する際に、上記テーブルと、該放送コンテンツに関連付けられたユーザ情報の示すユーザによって予め設定されている上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度の各々に対する調整値と、を参照することによって、上記平滑化処理の程度、及び、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を設定する、ことが好ましい。
【0170】
上記の構成によれば、上記制御手段は、上記放送コンテンツの記録を指示したユーザの好みに合わせた画像処理の程度を設定する。これによって、上記再生手段は、上記再生手段が再生する放送コンテンツに対し、該放送コンテンツの記録を指示したユーザの好みに合わせた画像処理を施すことができる。
【0171】
本実施形態に係る記録再生装置において、上記制御手段は、上記再生手段によって再生される放送コンテンツが3次元画像である場合に、上記エッジ強調処理又は上記高精細化処理の程度を上記テーブルに記録されている程度以上に設定する、ことが好ましい。
【0172】
上記の構成によれば、上記制御手段は、上記放送コンテンツが3次元画像である場合に適した画像処理の程度を設定することができる。したがって、上記再生手段は、3次元画像である放送コンテンツに対して、より適切な画像処理を施すことができる。
【0173】
なお、上記記録再生装置を備えたテレビジョン受像機も本発明の範疇に含まれる。
【0174】
また、コンピュータを本発明に係る記録再生装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記記録再生装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【0175】
本実施形態に係る記録再生装置は、上述したように、放送コンテンツを記録媒体に記録する記録手段と、該記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生手段とを備えた記録再生装置であって、上記記録手段が放送コンテンツを記録する際に、該放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報、及び、該放送コンテンツの記録形態を示す記録形態情報を、該放送コンテンツと関連付けて保存する保存手段と、上記再生手段が放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理手段と、上記画像処理手段を制御する制御手段であって、上記画像処理手段が放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報、及び、記録形態情報に応じて自動的に設定する制御手段と、を備えている、ことを特徴としている。
【0176】
これによって、上記制御手段において、画像処理の程度が、上記放送媒体情報、及び、記録形態情報に応じて設定されることにより、上記画像処理手段において、上記放送コンテンツに対して最適な画像処理を施すことができる。
【0177】
なお、ここで開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0178】
本発明は、放送番組を記録および再生する録画再生装置一般に適用することができる。録画再生機能を有するテレビは、その一例であり、例えば、パーソナルコンピュータ、及び、携帯電話などにも好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0179】
1 テレビ(記録再生装置)
2 USB−HDドライブ
3 USBケーブル
11 スケーリング処理部
12 符号化部
13 復号部
21 スケーリング処理部
22 ノイズ除去部(平滑化手段)
23 階調スムーサ部(平滑化手段)
24 エッジ強調部(エッジ強調/高精細化手段)
25 高精細化処理部(エッジ強調/高精細化手段)
101 外部入力端子
102 地上デジタル放送チューナ
103 衛星放送チューナ
104 録画再生部
104a 録画部(記録手段)
104b 再生部(再生手段)
105 BDドライブ
106 映像セレクタ
107 映像処理回路(画像処理手段)
108 OSD生成部
109 LCDコントローラ
110 LCD
111 音声セレクタ
112 音声処理回路
113 アンプ
114 スピーカ
115 USBインターフェース
116 ROM
117 RAM
118 CPU(保存手段、制御手段)
119 赤外線受光部
120 カメラ
121 HDドライブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生装置であって、
上記記録媒体には、放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、
当該再生装置は、
放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理手段と、
上記画像処理手段を制御する制御手段であって、上記画像処理手段が放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定する制御手段と、を備えている、
ことを特徴とする再生装置。
【請求項2】
上記記録媒体には、放送コンテンツの記録形態を示す記録形態情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、
上記制御手段は、さらに、上記画像処理の程度を、上記記録形態情報に応じて設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
上記記録媒体には、放送コンテンツのジャンルを示すジャンル情報が、該放送コンテンツと関連づけて保存されており、
上記制御手段は、さらに、上記画像処理の程度を、上記ジャンル情報に応じて調整する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の再生装置。
【請求項4】
上記記録媒体には、放送コンテンツの記録を指示したユーザを示すユーザ情報が、該放送コンテンツと関連づけて保存されており、
上記制御手段は、さらに、上記画像処理の程度を、上記ユーザ情報に応じて調整する、
ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の再生装置。
【請求項5】
上記放送媒体情報は、地上デジタル放送、BS放送、CS放送、CATV放送、IP放送、及び、H.264放送の少なくとも何れか1つを含んでいる、
ことを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の再生装置。
【請求項6】
上記記録媒体は、当該再生装置に内蔵されている、
ことを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の再生装置。
【請求項7】
請求項1から6までの何れか1項に記載の再生装置を備えている、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
請求項1から6までの何れか1項に記載の再生装置を備えている、
ことを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項9】
記録媒体に記録された放送コンテンツを再生する再生装置の再生方法であって、
上記記録媒体には、放送コンテンツの放送媒体を示す放送媒体情報が、該放送コンテンツと関連付けて保存されており、
当該再生方法は、
放送コンテンツを再生する際に、該放送コンテンツに対して画像処理を施す画像処理ステップと、
上記画像処理ステップにおいて放送コンテンツに施す画像処理の程度を、該放送コンテンツに関連付けて保存された放送媒体情報に応じて自動的に設定する制御ステップと、を含んでいる、
ことを特徴とする再生方法。
【請求項10】
コンピュータを請求項1から6までの何れか1項に記載の再生装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記再生装置の各手段として機能させるプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−38771(P2013−38771A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−142486(P2012−142486)
【出願日】平成24年6月25日(2012.6.25)
【分割の表示】特願2012−59411(P2012−59411)の分割
【原出願日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【特許番号】特許第5122696号(P5122696)
【特許公報発行日】平成25年1月16日(2013.1.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】