説明

再生装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体

【課題】複数のユーザが同じコンテンツを再生した場合であっても、各ユーザが自分の未再生の部分を容易に確認し、再生することが可能な再生制御技術を提供する。
【解決手段】再生装置は、コンテンツを再生する再生手段と、再生したコンテンツを視聴しているユーザを認識する認識手段と、コンテンツの再生時に、前記認識手段により認識されたユーザごとに再生した部分と再生した日時とを含む再生履歴情報を作成し、コンテンツごとに各ユーザの再生履歴を生成して記憶する記憶手段と、次にコンテンツを再生する際に、前記記憶手段から再生指示されたコンテンツの再生履歴を検出すると共に、前記認識手段により視聴中のユーザを認識し、視聴中のユーザのうち、何れかのユーザの未再生部分にスキップするように前記再生手段を制御する制御手段と、ユーザごとの再生部分と再生済み部分とを識別可能に表示し、かつ複数のユーザが一緒に見た部分について識別可能に表示する表示手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの再生制御に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画や音声、或いは静止画などのコンテンツを記録媒体から読み出して再生する再生装置が知られている。また、一つのコンテンツ(番組、プログラム)の再生途中に再生を停止した場合に、この停止位置の情報を記憶しておき、次回、同じコンテンツを再生する際に、前回の停止位置から再生を開始する装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−112201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、再生停止位置を記憶していたとしても、別のユーザが同じコンテンツを再生した場合、自分が前回再生を停止した位置が別のユーザの停止位置により更新されてしまう。そのため、前回、自分が再生を停止した位置をユーザが自分で探す必要があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、複数のユーザが同じコンテンツを再生した場合であっても、各ユーザが自分の未再生の部分を容易に確認し、再生することが可能な再生制御技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の再生装置は、コンテンツを再生する再生手段と、再生したコンテンツを視聴しているユーザを認識する認識手段と、コンテンツの再生時に、前記認識手段により認識されたユーザごとに再生した部分と再生した日時とを含む再生履歴情報を作成し、コンテンツごとに各ユーザの再生履歴を生成して記憶する記憶手段と、次にコンテンツを再生する際に、前記記憶手段から再生指示されたコンテンツの再生履歴を検出すると共に、前記認識手段により視聴中のユーザを認識し、視聴中のユーザのうち、何れかのユーザの未再生部分にスキップするように前記再生手段を制御する制御手段と、ユーザごとの再生部分と再生済み部分とを識別可能に表示し、かつ複数のユーザが一緒に見た部分について識別可能に表示する表示手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数のユーザが同じコンテンツを再生した場合であっても、各ユーザが自分の未再生の部分を容易に確認し、再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る実施形態の再生装置のブロック図。
【図2】動画の再生画面を例示する図。
【図3】静止画の再生画面を例示する図。
【図4】管理情報の構成を例示する図。
【図5】実施形態1の動画再生処理を示すフローチャート。
【図6】実施形態1の静止画再生処理を示すフローチャート。
【図7】実施形態1の再生履歴記憶処理を示すフローチャート。
【図8】実施形態2のシステム構成を示す図。
【図9】実施形態2のシステムを構成する再生装置と再生端末のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成しても良い。
【0010】
[実施形態1]本発明の再生装置は、動画、静止画若しくは音声、またはこれらの任意の組み合わせからなるコンテンツ(番組その他のプログラム)を記録・再生する装置により実現される。本実施形態の再生装置としては、例えば、ウェブカメラなどの撮像装置を有するパーソナルコンピュータ、デジタルテレビに接続された録画機器や再生機器、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器などが含まれる。
【0011】
<装置構成>先ず、図1を参照して、本実施形態の再生装置の構成について説明する。
【0012】
図1において、撮像部101はCMOSイメージセンサなどを搭載し、再生装置100により再生される動画や音声、或いは静止画を視聴しているユーザ(被写体)を光電変換により撮像し、撮像して得られた画像データを被写体認識部102に出力する。被写体認識部102は、撮像部101から出力される画像データに対して顔認識処理を実行し、画像データに含まれる人物の顔を検出し、検出した顔に関する特徴情報(以下、顔情報)を制御部108に出力する。信号処理部103は、取得部104で取得した動画や音声、或いは静止画データなどに対して所定の信号処理を施してその形式を変更し、記録再生部105に送出する。また、信号処理部103は、画像再生時には、記録再生部105で再生する画像データや音声データから表示信号や音声信号を生成して表示制御部110に送出する。記録再生部105は、信号処理部103から得たデータを記録媒体106に記録する。また、記録再生部105は、記録媒体106に記録されている動画や音声、或いは静止画データを読み出して再生する。記録媒体106は、ハードディスク(HDD)、フラッシュメモリなどの任意に読み出しや書き込みが可能な記録媒体である。
【0013】
記憶部107は、後述するように、記録媒体106に記録されている動画や音声、或いは静止画データに関する管理情報を記憶する。制御部108はマイクロコンピュータやメモリ等を備え、メモリに記憶されたプログラムに従い、再生装置100の各部の動作を制御する。ユーザインターフェイス(UI)109は、ユーザが操作可能な各種のスイッチを含み、ユーザによる操作入力を受け付けて制御部108に出力する。表示制御部110は、制御部108からの制御指令に従い、記録媒体106から読み出し、記録再生部105で再生された動画や静止画、或いは、後述するユーザの再生履歴情報などを表示部111に出力し、表示する。表示部111は、液晶パネルなどを含む。バス112は、再生装置100の各部の間でデータや各種の制御指令などを送受信するための伝送路として機能する。
【0014】
再生装置100において、取得部104は、公知のカメラやマイクロフォン、或いは、ネットワークに接続可能な通信部などを含む。そして、取得部104は、動画や音声、或いは静止画データを取得し、信号処理部103に出力する。信号処理部103は、取得部104で取得した動画や音声、或いは静止画データに対して所定の信号処理を施し、記録再生部105に送出する。記録再生部105は、動画や音声、或いは静止画データを記録媒体106に記録する。本実施形態では、記録再生部105は、記録媒体106に記録した動画や音声、或いは静止画データを、再生装置100の所定のファイルシステムに従い、ファイルとして管理する。
【0015】
再生装置100において、取得部104は、公知のカメラやマイクロフォン、或いは、ネットワークに接続可能な通信部などを含む。そして、取得部104は、動画や音声、或いは静止画データを取得し、信号処理部103に出力する。信号処理部103は、取得部104で取得した動画や音声、或いは静止画データに対して所定の信号処理を施し、記録再生部105に送出する。記録再生部105は、動画や音声、或いは静止画データを記録媒体106に記録する。本実施形態では、記録再生部105は、記録媒体106に記録した動画や音声、或いは静止画データを、再生装置100の所定のファイルシステムに従い、ファイルとして管理する。
【0016】
<ユーザ登録>次に、本実施形態の再生装置100によるユーザ登録について説明する。
【0017】
ユーザがUI109を操作して、新規にユーザ登録を指示すると、制御部108は撮像部101を制御してユーザの顔の画像を撮像する。撮像部101により撮像された画像データは被写体認識部102に送出される。被写体認識部102は、公知の顔認識の技術を用い、撮像部101で撮像された画像データから人物の顔を検出し、検出した顔情報を制御部108に出力する。
【0018】
一方、制御部108は、表示制御部110を制御して、ユーザ名などの固有情報を入力させるための入力画面を表示部111に表示する。ユーザはUI109を操作し、ユーザ名などのユーザ識別情報を入力する。制御部108は、被写体認識部102から取得した顔情報と、UI109により入力されたユーザ識別情報とを関連付けて記憶部107に記憶する。
【0019】
<コンテンツの管理情報>次に、図4を参照して、記録媒体106に記録された画像ファイルの管理情報について説明する。
【0020】
図4において、制御部108は管理情報を作成して記憶部107に記憶すると共に、記録媒体106に対して新たに画像ファイルが記録されるごとに、管理情報の内容を更新する。図4(a)は管理情報401の構成を例示している。管理情報401は、ヘッダ401aと、各画像ファイルに対応したエントリ402とから構成される。図4(b)は各エントリ402の構成を例示している。エントリ402は、対応する画像ファイルのファイル名の情報402aと、記録媒体106に記録された、対応する画像ファイルへのリンク情報402bとを含む。リンク情報402bにより、対応する画像ファイルの記録位置を検出できる。図4(c)は画像ファイル情報403の様子を例示している。画像ファイル情報403は、画像ファイルのヘッダ情報403a、画像ファイル名403b、画像ファイルへのパス情報403c及び、当該画像ファイル(コンテンツ)の履歴情報へのリンク情報403dを含む。このリンク情報403dにより、この画像ファイルに関する履歴情報の記録媒体106における記録位置を検出することができる。
【0021】
図4(d)は履歴情報404、405を例示している。履歴情報404は動画ファイルの履歴情報であり、履歴情報405は静止画ファイルの履歴情報である。各履歴情報は、ヘッダ情報404a、405a、ユーザ名の情報404b、405bを含む。また、各履歴情報は、このコンテンツを最初に再生した日時を示す初回再生日時情報404c、405c、最後にこのコンテンツを再生した日時を示す最終再生日時情報404d、405dを含む。また、動画の履歴情報404は、対応する動画データにおける再生開始位置、再生停止位置、及びその再生日時を含む再生履歴情報404eを含む。ユーザが動画の複数の部分を再生した場合、制御部108は、各再生部分について、それぞれ再生開始位置、再生停止位置と再生日時の情報を生成して、履歴情報404に追加する。また、制御部108は、コンテンツを再生した場合に、後述するように、再生した画像や音声を視聴しているユーザの顔認識処理を実行し、認識したユーザそれぞれについて履歴情報404、405を作成する。
【0022】
<履歴情報の作成、更新処理>次に、図7を参照して、画像再生時における履歴情報の作成、更新処理について説明する。図7(a)は動画再生時の処理、図7(b)は静止画再生時の処理をそれぞれ示している。なお、図7の履歴情報の作成、更新処理は、制御部108が記憶部107に記憶されている制御プログラムを実行し、各部を制御することにより実現される。
【0023】
まず、図7(a)の動画再生時の履歴情報の更新処理について説明する。
【0024】
図7(a)において、ユーザがUI109を操作して、記録媒体106に記録された複数の動画ファイルの中から所望の画像を選択し、再生を指示すると処理を開始する。まず、制御部108は、前述したように、撮像部101及び被写体認識部102により、再生された動画や音声を視聴しているユーザの顔認識処理を実行し、その顔情報を取得する(S701)。次に、制御部108は、記録再生部105に対し、指定された動画ファイルを再生する制御指令を出し、指定された動画ファイルを記録媒体106から再生する(S702)。そして、制御部108は、信号処理部103、表示制御部110を制御して、再生された動画ファイルの画像を表示部111に再生する。なお、音声については、不図示のスピーカから出力される。
【0025】
このように再生を開始すると、制御部108は、通常再生を開始した位置を検出し、記憶部107に記憶する。また、制御部108は、動画の再生中にUI109が操作され、早送りの指示を受けた場合、早送り再生を行うように記録再生部105に制御指令を送出すると共に、早送り再生を開始した位置を再生停止位置として検出し、記憶部107に記憶する。また、このとき、制御部108は、不図示のタイマの出力に基づいて、再生日時を検出して記憶部107に記憶する。
【0026】
このように動画の再生中、制御部108は再生開始位置と再生停止位置、及び、再生日時の各情報を生成して記憶部107に記憶する。そして、制御部108は、UI109より再生停止の指示があると(S703)、記録再生部105に対し、動画の再生を停止するように制御指令を送出する(S704)。そして、制御部108は、記憶部107に記憶されていた再生開始位置、再生停止位置、及び再生日時の各情報、及び、S701で認識されたユーザの顔情報に基づいて、直前に再生された動画ファイルの再生履歴情報を更新する(S705)。即ち、制御部108は、指定された動画ファイルの履歴情報405を記憶部107から検出し、S701で認識した各ユーザの顔情報と登録済みユーザの顔情報とを比較して、登録済みユーザのユーザ名を検出する。制御部108は、動画ファイルの履歴情報に、検出されたユーザの履歴情報が格納されているか否か判定する。そして、検出されたユーザの履歴情報が格納されていた場合、制御部108は、再生開始位置、停止位置、及び再生日時の情報に基づき、記憶部107に記憶されている、対応するユーザの履歴情報の内容を更新する。また、検出されたユーザの履歴情報が格納されていなかった場合には、新たにこのユーザの履歴情報を作成し、記憶部107に記憶する。
【0027】
次に、図7(b)の静止画再生時の履歴情報の更新処理について説明する。
【0028】
ユーザがUI109を操作して、記録媒体106に記録された複数の静止画ファイルの中から所望の画像を選択し、再生を指示すると図7(b)の処理を開始する。まず、制御部108は、前述したように、撮像部101及び被写体認識部102を制御して、再生された静止画を見ているユーザの顔認識処理を実行し、その顔情報を取得する(S707)。次に、制御部108は、記録再生部105に対し、指定された静止画ファイルを再生するように制御指令を出し、指定された静止画ファイルを記録媒体106から読み出して再生する(S708)。そして、制御部108は、信号処理部103及び表示制御部110を制御し、再生された静止画ファイルの画像を表示部111に表示する。次に、UI109より再生停止の指示があると(S709)、制御部108は、記録再生部105に対して静止画の再生を停止するように制御指令を送出する(S710)。そして、制御部108は、記憶部107に記憶されている再生開始位置、停止位置、及び再生日時の各情報、及び、S708で認識されたユーザの顔情報に基づいて、直前に再生された静止画ファイルの再生履歴情報を更新する(S711)。この更新処理は、動画ファイルの履歴情報の更新時と同様である。
【0029】
なお、上記処理において、S701やS707で検出されたユーザの履歴情報が記憶されていなかった場合には、新たにユーザの履歴情報を作成し、記憶部107に記憶する構成とした。これ以外にも、例えば、動画或いは静止画の再生時にユーザが認識されると、全ての動画と静止画ファイルに対し、認識された全てのユーザの履歴情報を作成して記憶しておくようにしてもよい。この場合、再生されていない動画や静止画の履歴情報には、初回再生日時404c、405c、最終再生日時404d、405d及び、再生履歴情報404eには、無効を示す所定値を格納する。
【0030】
<再生履歴の表示、頭出し処理>次に、図5及び図6を参照して、画像再生時の再生履歴の表示、頭出し処理について説明する。図5は動画再生時の処理、図6は静止画再生時の処理をそれぞれ示している。なお、図5及び図6の処理は、制御部108が各部を制御することにより実行される。
【0031】
まず、図5の動画再生時の処理について説明する。
【0032】
図5において、ユーザがUI109を操作し、記録媒体106に記録された複数の動画ファイルの何れかを選択し、再生開始を指示すると処理が開始される。まず、制御部108は、撮像部101と被写体認識部102により、再生動画を視聴中の全てのユーザの顔認識処理を実行し、その顔情報を取得する。そして、制御部108は、認識した各ユーザの顔情報と、記憶部107に記憶された登録済みユーザの顔情報とを比較して、登録済みユーザのユーザ名を検出する(S501)。次に、制御部108は、認識された全てのユーザのうちの一つを選択し(S502)、更に、再生指示された動画ファイルの履歴情報に、選択されたユーザの履歴情報が格納されているか否か判定する。そして、検出されたユーザの履歴情報が格納されていた場合、制御部108は、この履歴情報に基づいて、再生指示された動画のうち、選択されたユーザが再生済みの部分を検出する(S503)。そして、制御部108は、再生指示された動画における、再生済みと未再生の部分を識別するための再生履歴の情報を表示部111に表示するように、表示制御部110に制御指令を送出する(S504)。このとき、制御部108は、S501で認識された他のユーザの再生履歴情報のうち、現在選択されているユーザと再生日時が同じ部分については、これら複数のユーザが一緒に再生画面を見ていたことが識別できるように、再生履歴情報を表示させる。
【0033】
図2は動画再生時の表示画面200を例示しており、表示画面200は、動画の表示領域201、再生履歴情報の表示領域202、再生開始時に認識されたユーザ名の情報を表示する領域203を含む。
【0034】
再生履歴情報の表示領域202には、認識された各ユーザ、ここでは視聴者A、B、Cのユーザ名205が表示され、更に、再生履歴204がプログレスバー状に表示されている。再生履歴204において、再生済みの部分と未再生の部分は異なる色、或いは、形状で識別可能に表示される。例えば、図2において、黒で表示された部分は再生済みの部分であり、白で表示された部分は未再生の部分である。また、斜線で示す部分は、複数のユーザが一緒に再生画面を見ていた期間である。再生履歴204の長さが再生中の動画の再生時間長に対応している。制御部108は、指定された動画の再生時間長と、再生済み部分の再生開始時間及び終了時間に基づいて、再生履歴204の長さを動画の再生時間長とした場合の、再生済み部分に対応する表示位置を計算し、その結果を画面200に表示する。また、インジケータ206は、再生中の動画における再生位置を示している。なお、図2では、視聴者が3人の場合について表示している。認識された視聴者の数が所定数を超える場合には、所定数のユーザごとに同一画面に再生履歴204を表示するように構成し、表示されていないユーザの再生履歴を切り替えて表示できるようにしてもよい。
【0035】
図5のフローチャートに戻り、S504で一人のユーザに対する再生履歴を表示した後、制御部108は、S501で認識されたユーザのうち、残りのユーザがあるか否か判定する(S505)。そして、他のユーザが残っている場合には、次のユーザを選択してS503に戻る(S512)。なお、S501で認識されたユーザが既に登録済みだが、指定された動画の履歴情報に認識されたユーザの再生履歴が格納されていなかった場合には、今回が最初の再生機会である。そのため、再生履歴情報が記憶されていない登録済みユーザについては、全ての期間を未再生期間に設定する。
【0036】
また、全てのユーザについての再生履歴の表示が完了すると、制御部108は、記録再生部105に対し、指定された動画ファイルを再生するように制御指令を送出する(S506)。記録再生部105は、指定された動画ファイルを再生する。再生された動画ファイルは信号処理部103により処理され、表示制御部110により、表示部111における、図2に示した動画表示領域201に表示される。
【0037】
動画の再生を開始した後、制御部108は、再生履歴を用いた頭出し(スキップ)の指示を許可する(S507)。ユーザは、UI109を操作し、早送り方向、或いは、巻き戻し方向に対し、動画の再生位置のスキップを指示することができる。制御部108は、このようなスキップ指示があったか否か判定する(S508)。スキップ指示があった場合、制御部108は、早送り方向のスキップ指示か否か判定する(S513)。早送り方向のスキップ指示であった場合、制御部108は、認識された全てのユーザの再生履歴に基づいて、現在の再生位置よりも後で、何れかのユーザの未再生部分があるか否か判定する(S514)。未再生部分が検出された場合、検出された未再生部分のうち、現在の再生位置に最も近い未再生部分の先頭位置まで、再生位置をスキップする。そして、スキップ先の再生位置から動画を通常再生する(S515)。
【0038】
また、S513で、早送り方向のスキップ指示でない場合、巻き戻し方向のスキップ指示である。そのため、制御部108は、認識された全てのユーザの再生履歴に基づいて、現在の再生位置よりも前で、何れかのユーザの未再生部分があるか否か判定する(S516)。未再生部分が検出された場合、検出された未再生部分のうち、現在の再生位置に最も近い未再生部分の先頭位置まで、再生位置をスキップする。そして、スキップ先の再生位置から動画を通常再生する(S517)。
【0039】
また、S514、S516で、未再生部分が検出されない場合には、制御部108は、スキップ指示による未再生部分へのスキップができない旨の情報を表示するように表示制御部110に指示し、そのまま動画の再生を続ける。
【0040】
また、S508でスキップ指示を検出しない場合、制御部108は、UI109より再生停止の指示が合ったか否か判定する(S509)。そして、再生停止の指示があると、制御部108は、記録再生部105による動画の再生を停止し、動画の表示及び再生履歴情報の表示も停止する(S510)。
【0041】
また、再生停止の指示がない場合には、制御部108は、動画の最後まで再生したか否か判定する(S511)。動画を最後まで再生すると、制御部108は、記録再生部105による動画の再生を停止し、動画の表示及び再生履歴情報の表示も停止する(S510)。また、最後まで再生していない場合には、S506に戻る。
【0042】
次に、図6の静止画再生時の処理について説明する。
【0043】
図6において、ユーザがUI109を操作し、記録媒体106に記録された複数の静止画ファイルの何れかを選択し、再生開始を指示すると処理が開始される。まず、制御部108は、撮像部101及び被写体認識部102により、再生画像を視聴中の全てのユーザの顔認識処理を実行し、その顔情報を取得する。そして、制御部108は、認識した各ユーザの顔情報と、記憶部107に記憶された登録済みユーザの顔情報とを比較して、登録済みユーザのユーザ名を検出する(S601)。次に、制御部108は、認識された全てのユーザのうちの一つを選択する(S602)。そして、記憶部107に記憶された、全ての静止画ファイルの再生履歴情報に基づいて、記録媒体106に記録された全ての静止画ファイルのうち、選択されたユーザの再生済み静止画を検出する(S603)。そして、制御部108は、再生指示された静止画と、その前後の所定数の静止画が再生済みか、或いは、未再生かを識別するための再生履歴の情報を表示部111に表示するように、表示制御部110に制御指令を送出する(S604)。このとき、制御部108は、S601で認識された他のユーザの再生履歴情報に基づいて、現在選択されているユーザと再生日時が同じ静止画については、これら複数のユーザが一緒に再生画面を見ていたことが識別できるように、再生履歴情報を表示させる。
【0044】
図3は静止画再生時の表示画面300を例示しており、表示画面300は、静止画の表示領域301、再生履歴情報の表示領域302、再生開始時に認識されたユーザ名の情報を表示する領域303を含む。
【0045】
再生履歴情報の表示領域302には、認識された各ユーザ、ここでは視聴者A、B、Cのユーザ名305が表示される。また、再生中の静止画とその前後に再生される静止画の再生履歴304が表示されている。再生履歴304には各静止画に対応した複数のアイコン304a、304b、304cが表示される。アイコン304aは再生済みの静止画を示し、アイコン304bは未再生の静止画を示す。再生済みの静止画を示すアイコン304aと未再生の静止画を示すアイコン304bは異なる色、或いは、形状で識別可能に表示される。また、斜線で示すアイコン304cは、複数のユーザが一緒に再生画面を見ている状態で再生された静止画を示している。また、各ユーザの再生履歴304において、上下に同じ位置に表示されたアイコンは、同じ静止画を示している。また、インジケータ206は、再生中の動画における再生位置を示している。図3では、制御部108は、現在再生中の静止画の前後4画面の静止画に関する再生履歴を表示させるようにしたが、もっと多くの静止画の再生履歴を表示してもよい。また、本実施形態では、静止画の記録日時の順に各静止画のアイコンを並べて表示したが、記録日時以外の条件に従って並べるようにしてもよい。
【0046】
図6のフローチャートに戻り、S604で一人のユーザに対する再生履歴を表示した後、制御部108は、S601で認識されたユーザのうち、残りのユーザがあるか否か判定する(S605)。そして、他のユーザが残っている場合には、次のユーザを選択してS603に戻る(S619)。なお、S601で認識されたユーザが既に登録済みだが、指定された静止画の履歴情報に認識されたユーザの再生履歴が格納されていなかった場合には、今回が最初の再生機会である。そのため、再生履歴情報が記憶されていない登録済みユーザについては、指定された静止画を未再生の静止画として設定する。
【0047】
また、全てのユーザについての再生履歴の表示が完了すると、制御部108は、記録再生部105に対し、指定された静止画ファイルを再生する様に指示する(S606)。記録再生部105は、指定された動画ファイルを再生する。再生された動画ファイルは信号処理部103により処理され、表示制御部110により、表示部111における、図3に示した静止画表示領域301に表示される。
【0048】
静止画の再生を開始した後、制御部108は、再生履歴を用いた頭出し(スキップ)の指示を許可する(S607)。ユーザは、UI109を操作し、早送り方向、或いは、巻き戻し方向に対し、静止画のスキップを指示することができる。制御部108は、この様なスキップ指示があったか否か判定する(S608)。スキップ指示があった場合、制御部108は、早送り方向のスキップ指示か否か判定する(S614)。早送り方向のスキップ指示であった場合、制御部108は、認識された全てのユーザの再生履歴に基づいて、現在再生中の静止画よりも後で、何れかのユーザが未再生の静止画があるか否か判定する(S615)。未再生の静止画が検出された場合、検出された静止画のうち、現在の再生位置に最も近い静止画にスキップする。そして、スキップ先の静止画を再生する(S616)。
【0049】
また、S614で、早送り方向のスキップ指示でない場合、巻き戻し方向のスキップ指示である。そのため、制御部108は、認識された全てのユーザの再生履歴に基づいて、現在の再生位置よりも前で、何れかのユーザが未再生の静止画があるか否か判定する(S617)。未再生の静止画が検出された場合、検出された静止画のうち、現在の再生位置に最も近い未再生の静止画にスキップする。そして、スキップ先の静止画を再生する(S618)。
【0050】
また、S615、S617で、未再生の静止画が検出されない場合には、制御部108は、スキップ指示による未再生の静止画へのスキップができない旨の情報を表示するように表示制御部110に指示し、そのまま静止画の再生を続ける。
【0051】
また、S608でスキップ指示を検出しない場合、制御部108は、UI109より再生停止指示があったか否か判定する(S609)。そして、再生停止指示があると、制御部108は、記録再生部105による静止画の再生を停止し、静止画の表示及び再生履歴情報の表示も停止する(S610)。
【0052】
また、再生停止指示がない場合には、制御部108は、UI109より静止画の変更指示があったか否か判定する(S611)。静止画の変更指示があった場合、制御部108は、記録日時の順に、次の静止画を選択する(S612)。そして、制御部108は、再生対象の静止画の変更に応じて再生履歴の表示を変更し、S606に戻り、記録再生部105に対し、指定された静止画ファイルを再生するように制御指令を送出する。
【0053】
なお、図5や図6の処理と同時に、図7に示す履歴情報の作成、更新処理が実行される。
【0054】
このように、本実施形態では、動画や静止画の再生中に、視聴中のユーザを認識し、ユーザごとに再生済み部分(静止画)と未再生の部分(静止画)を識別するための履歴情報を作成し、記憶している。そして、動画を再生する際には、再生中の動画において各ユーザの再生済み部分と未再生の部分を識別するための履歴情報を現在の再生位置と共に表示している。
【0055】
そのため、各ユーザは、他のユーザの再生済み部分と未再生の部分を容易に認識でき、他のユーザが未再生の部分を簡単に見つけて再生させることができる。
【0056】
更に、本実施形態では、スキップを指示すると、自動的に、他のユーザの未再生部分を頭出しして再生するので、他のユーザが未再生の部分を簡単に再生させることができる。
【0057】
なお、本実施形態では、動画或いは静止画の再生開始時におけるユーザを認識し、認識されたユーザの再生履歴を表示しており、再生中にユーザが増減した場合にも再生履歴の表示は変更しない構成とした。しかし、再生中にユーザが変更したことを検出し、ユーザの変更を検出する度に表示する再生履歴の情報をユーザに合わせて変更する様にしてもよい。
【0058】
また、図7に処理においても、再生中にユーザが変更したことを検出し、ユーザの変更を検出するごとに再生履歴の情報を更新するようにしてもよい。
【0059】
また、本実施形態では、ユーザの顔情報に基づいてユーザを認識していたが、これ以外の方法でユーザを認識することも可能である。例えば、指紋などの生体情報を認識する機能や、ユーザが所持するIDカードの情報を読み取る機能を再生装置100に搭載してもよい。
【0060】
[実施形態2]次に、図8及び図9を参照して、実施形態2のシステム構成について説明する。
【0061】
図8において、再生装置801は、図1の再生装置と同様の構成及び機能を備える。また、本実施形態では、再生装置801は、ネットワーク802を介して複数の再生端末803との間で通信を行う。再生装置801は、再生端末803からの再生要求に応じて動画や静止画を再生し、ネットワーク802を介して再生端末803に送信する。また、再生端末803からのユーザの顔情報と各端末の識別情報をネットワーク802を介して受信する。
【0062】
図9(a)は再生装置801のブロック図である。再生装置801は、図1の再生装置100の構成に加え、通信部113を備えている。通信部113は、ネットワーク802を介して再生端末803との間で通信を行う。その他の構成については、図1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
図9(b)は再生端末803のブロック図である。再生端末803において、撮像部901、被写体認識部902、制御部905、UI906、表示部908、バス910は、図1の撮像部101、被写体認識部102、制御部108、UI109、表示部111、バス112と同様の機能を有する。
【0064】
記憶部904は、再生端末803を識別するための識別情報や、被写体認識部902からの顔情報などを記憶する。表示制御部907は、制御部905からの制御指令に従い、通信部909が再生装置801から受信した動画や静止画、或いは、後述するユーザの再生履歴情報などを表示部908に出力し、表示する。通信部909は、制御部905からの制御指令に従って再生装置801との間で通信を行う。
【0065】
<ユーザ登録>次に、本実施形態のユーザ登録について説明する。本実施形態では、再生装置801だけでなく、再生端末803を用いてユーザ登録が可能である。再生装置801によるユーザ登録処理は実施形態1と同様であるため、ここでは、再生端末803によるユーザ登録処理を説明する。
【0066】
ユーザがUI906を操作して、新規のユーザ登録を指示すると、制御部905は撮像部901を制御してユーザの顔の画像を撮影する。撮像部901により撮影された画像データは被写体認識部902に送出される。被写体認識部902は、公知の顔認識の技術を用い、撮像部901で撮像された画像データから人物の顔を検出し、検出した顔情報を記憶部904に記憶する。
【0067】
一方、制御部905は、表示制御部907を制御して、ユーザ名などの固有情報を入力させるための入力画面を表示部908に表示する。ユーザはUI906を操作し、ユーザ名などのユーザ識別情報を入力する。制御部905は、記憶部904に記憶された顔情報と、UI906により入力されたユーザ識別情報とを関連付けて、ユーザ登録要求と共に再生装置801に送信するように、通信部909に制御指令を送出する。通信部909は、ユーザ登録要求を送信した後、顔情報とユーザ識別情報とを再生装置801に送信する。
【0068】
再生装置801の通信部113は、再生端末803からのユーザ登録要求を受信したことを制御部108に通知する。そして、ユーザ登録要求に引き続いて送信された顔情報とユーザ識別情報とを制御部108に出力し、制御部108は、顔情報とユーザ識別情報とを関連付けて記憶部107に記憶する。
【0069】
<履歴情報の作成、更新処理>次に、画像再生時における履歴情報の作成、更新処理について説明する。なお、再生装置801での処理は実施形態1と同様であり、再生端末803からの再生指示に応じた履歴情報の作成、更新処理も、再生端末803からの要求に応じて動画や静止画を再生すること以外は、ほとんど図7の処理と同様である。そのため、再生端末803からの再生要求による再生処理時の処理を説明する。
【0070】
再生端末803において、ユーザがUI906を操作して、再生要求を指示すると、制御部905は、再生装置801に対して画像一覧の送信を要求するように通信部909に制御指令を送出する。通信部909は再生装置801に対し、記録媒体106に記録された画像の一覧を要求する。再生装置801の制御部108は、記録媒体106に記録された画像ファイルの一覧を作成し、通信部113により送信する。
【0071】
再生端末803では、このように送信された画像ファイルの一覧を表示部908に表示する。ユーザがUI906を操作し、表示された一覧から所望の画像を選択し、再生を指示すると、制御部905は、指定された画像ファイルのファイル名と再生要求を通信部909により再生装置801に送信する。また、制御部905は、前述したように、撮像部901、被写体認識部902に対し、再生された動画や音声を視聴しているユーザの顔認識処理を実行し、その顔情報を取得し、通信部909により再生装置801に送信する。
【0072】
再生装置801の制御部108は、再生端末803からの再生要求に応じて、記録再生部105に対し、指定された動画ファイルを再生するように制御指令を出し、指定された動画ファイルを記録媒体106から再生する。そして、制御部108は、再生された動画データを通信部113により再生端末803に送信する。
【0073】
このように再生を開始すると、制御部108は、再生要求と共に送信された再生端末803の識別情報と、通常再生を開始した再生開始位置を検出し、記憶部107に記憶する。また、制御部108は、動画の再生中に再生端末803より早送りの指示を受信した場合、早送り再生を行うように記録再生部105に制御指令を送出すると共に、早送り再生を開始した位置を再生停止位置として検出し、記憶部107に記憶する。また、このとき、制御部108は、不図示のタイマの出力に基づいて、再生日時を検出して記憶部107に記憶する。
【0074】
このように、動画の再生中、制御部108は再生開始位置と停止位置、及び、再生日時の情報を生成して記憶部107に記憶する。そして、制御部108は、再生端末803より再生停止指示があると、記録再生部105により動画の再生を停止し、通信部113による再生端末803への動画データの送信を停止する。そして、制御部108は、記憶部107に記憶されていた再生開始位置、停止位置、及び再生日時の情報、再生端末の識別情報、及び、再生端末803から送信されたユーザの顔情報に基づいて、直前に再生された動画ファイルの再生履歴情報を更新する。即ち、制御部108は、指定された動画ファイルの履歴情報405を記憶部107から検出する。そして、再生端末803から送信された各ユーザの顔情報と、登録済みユーザの顔情報とを比較して、登録済みユーザのユーザ名を検出する。制御部108は、動画ファイルの履歴情報に、検出されたユーザの履歴情報が格納されているか否か判定する。そして、検出されたユーザの履歴情報が格納されていた場合、制御部108は、再生開始位置、停止位置、及び再生日時と再生端末の識別情報に基づき、記憶部107に記憶されている、対応するユーザの履歴情報の内容を更新する。また、検出されたユーザの履歴情報が格納されていなかった場合には、新たにこのユーザの履歴情報を作成し、記憶部107に記憶する。本実施形態では、再生開始位置、停止位置、再生日時に加え、再生端末803の識別情報を履歴情報404に格納する。
【0075】
再生端末803からの再生要求による静止画再生時も、再生端末803からの再生要求に応じて静止画を再生すること以外は、図7の処理と同様である。そして、静止画ファイルの履歴情報405に対して、本実施形態では、再生端末803の識別情報を付加して記憶する。
【0076】
<履歴情報の表示、頭出し処理>再生装置801における処理は実施形態1と同様である。また、再生端末803からの再生要求に応じた再生履歴の表示処理についても、再生端末803からの再生要求に応じて履歴情報を作成して、再生端末803に送信すること以外は、実施形態1と同様である。また、再生端末803は、再生要求と共に、認識された各ユーザの顔情報を再生装置801に送信する。再生装置801は、再生端末803から送信された顔情報に基づいて、再生履歴情報を作成する。
【0077】
なお、本実施形態では、図2の再生履歴204を表示する場合に、再生済み部分について、各ユーザ間の再生日時だけでなく、再生端末が同じである場合にその旨を識別できるように再生履歴を表示する。また、図3の再生履歴304を表示する場合に、再生済みの静止画のアイコンについて、再生端末が同じである場合にその旨を識別できるように再生履歴を表示する。
【0078】
[他の実施形態]本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生する再生手段と、
再生したコンテンツを視聴しているユーザを認識する認識手段と、
コンテンツの再生時に、前記認識手段により認識されたユーザごとに再生した部分と再生した日時とを含む再生履歴情報を作成し、コンテンツごとに各ユーザの再生履歴を生成して記憶する記憶手段と、
次にコンテンツを再生する際に、前記記憶手段から再生指示されたコンテンツの再生履歴を検出すると共に、前記認識手段により視聴中のユーザを認識し、視聴中のユーザのうち、何れかのユーザの未再生部分にスキップするように前記再生手段を制御する制御手段と、
ユーザごとの再生部分と再生済み部分とを識別可能に表示し、かつ複数のユーザが一緒に見た部分について識別可能に表示する表示手段と、を有することを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記制御手段は、ユーザにより再生指示されたコンテンツの再生停止指示があった場合、前記記憶手段に記憶されている各ユーザの再生履歴の内容を更新することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
他の再生端末と通信する通信手段を更に有し、
前記記憶手段は、前記再生端末からのコンテンツの再生要求に応じて、コンテンツごとに各再生端末の再生履歴を生成して記憶し、
前記制御手段は、再生端末により再生指示されたコンテンツの再生停止指示があった場合、前記記憶手段に記憶されている各再生端末の再生履歴の内容を更新することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項4】
前記制御手段は、再生指示されたコンテンツの再生時間長と、再生済み部分の再生開始時間及び終了時間に基づいて、再生履歴の長さをコンテンツの再生時間長とした場合の、再生済み部分に対応する表示位置を求め、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項5】
前記コンテンツは、動画、静止画若しくは音声、またはこれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項6】
記録媒体から画像データを再生する再生手段と、
ユーザを検出する検出手段と、
前記記録媒体に記録された画像データにおける再生済み部分と未再生の部分を識別するための管理情報を複数の前記ユーザに対してそれぞれ生成する生成手段と、を有することを特徴とする再生装置。
【請求項7】
前記再生手段により再生された画像データを表示装置に出力する出力手段と、
前記再生履歴情報に基づいて、前記複数のユーザそれぞれに関する前記再生済み部分と未再生の部分を識別させるための履歴情報を前記再生された画像データと共に出力するように前記出力手段を制御する制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の再生装置。
【請求項8】
前記再生履歴情報に基づいて、前記複数のユーザのいずれかのユーザの未再生部分に再生位置をスキップするように前記再生手段を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の再生装置。
【請求項9】
コンテンツを再生する再生装置の制御方法であって、
再生したコンテンツを視聴しているユーザを認識する認識工程と、
コンテンツの再生時に、前記認識工程により認識されたユーザごとに再生した部分と再生した日時とを含む再生履歴情報を作成し、コンテンツごとに各ユーザの再生履歴を生成して記憶手段に記憶する記憶工程と、
次にコンテンツを再生する際に、前記記憶手段から再生指示されたコンテンツの再生履歴を検出すると共に、前記認識工程により視聴中のユーザを認識し、視聴中のユーザのうち、何れかのユーザの未再生部分にスキップするように前記コンテンツの再生を制御する制御工程と、を有し、
前記制御工程では、ユーザごとの再生部分と再生済み部分とを識別可能に表示し、かつ複数のユーザが一緒に見た部分について識別可能に表示することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
記録媒体から画像データを再生する再生装置の制御方法であって、
ユーザを検出する検出工程と、
前記記録媒体に記録された画像データにおける再生済み部分と未再生の部分を識別するための管理情報を複数の前記ユーザに対してそれぞれ生成する生成工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の再生装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の再生装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−38516(P2013−38516A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171320(P2011−171320)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】