説明

再生装置及び再生方法

【課題】再生制限情報を含むコンテンツの再生制御に優れた再生装置を提供すること。
【解決手段】実施形態の再生装置は、設定手段と、検出手段と、再生制御手段とを備える。前記設定手段は、第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定する。前記検出手段は、複数番組を含むコンテンツから、前記複数番組に含まれる第1の番組に対して設定された第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出する。前記再生制御手段は、前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの再生を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、再生装置及び再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、衛星放送等により提供されるコンテンツ、及びネットワークを介して配信されるコンテンツなどを記録可能なレコーダが普及している。また、近年では、上記コンテンツを記録可能なデジタルテレビジョン放送受信装置も登場している。
【0003】
上記したように、様々なコンテンツが提供されているが、提供されるコンテンツの中には、性的表現又は暴力的表現を含む有害コンテンツも存在している。例えば、有害コンテンツは、再生制限情報(パレンタルロック)を含む。例えば、コンテンツ再生装置は、有害コンテンツから再生制限情報を検出すると、パスワード入力を要求する。コンテンツ再生装置は、事前に登録された登録パスワードと、前記要求に対応して入力される入力パスワードとが一致することを条件として、有害コンテンツの再生を許可し、有害コンテンツを再生する。
【0004】
このようにして、コンテンツ再生装置は、有害コンテンツの再生を制限している。他にも、様々な手法により、有害コンテンツの再生を制限する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−98528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記コンテンツ再生装置により有害コンテンツを再生しようとする場合、有害コンテンツの視聴を許される立場のユーザであっても、パスワードの入力作業が発生し、不便であった。
【0007】
本発明の目的は、再生制限情報を含むコンテンツの再生制御に優れた再生装置及び再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の再生装置は、設定手段と、検出手段と、再生制御手段とを備える。前記設定手段は、第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定する。前記検出手段は、複数番組を含むコンテンツから、前記複数番組に含まれる第1の番組に対して設定された第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出する。前記再生制御手段は、前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの再生を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1及び第2の実施形態に共通のデジタルテレビジョン放送受信装置(再生装置)の構成の一例を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る再生制御(再生抑制)の一例を説明するフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係る再生制御(再生抑制)の一例を説明するフローチャートである。
【図4】第1及び第2の実施形態に共通する年齢制限により再生できない旨を示すプレビュー画面の一例を示す図である。
【図5】第1及び第2の実施形態に共通する年齢制限により再生できない旨を示す全画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、第1及び第2の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、第1及び第2の実施形態に共通のデジタルテレビジョン放送受信装置(再生装置)の構成の一例を示す図である。第1及び第2の実施形態では、デジタルテレビジョン放送受信装置による再生制御について説明する。しかしながら、デジタルテレビジョン放送受信装置による再生制御に限定されるものではない。各種のレコーダ及びプレイヤーにより以下説明する再生制御を実現することも可能である。各種のレコーダ及びプレイヤーとは、例えば、HDDレコーダ、BD(Blu-ray)(登録商標)プレイヤー、BDレコーダ、DVDプレイヤー、DVDレコーダ等である。
【0012】
図1を参照して、デジタルテレビジョン放送受信装置100について説明する。図1に示すように、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ47で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子48を介して衛星デジタル放送用のチューナ49に供給され、チューナ49は、指定されたチャンネルの放送信号を選択する。
【0013】
そして、このチューナ49で選択された放送信号は、PSK(phase shift keying)復調モジュール50に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理モジュール51に出力される。
【0014】
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上デジタル放送用のチューナ54に供給され、チューナ54は、指定されたチャンネルの放送信号を選択する。
【0015】
そして、このチューナ54で選択された放送信号は、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)復調モジュール55に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理モジュール51に出力される。
【0016】
また、上記地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上アナログ放送用のチューナ56に供給され、チューナ56は指定されたチャンネルの放送信号を選択する。そして、このチューナ56で選択された放送信号は、アナログ復調モジュール57に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理モジュール51に出力される。
【0017】
ここで、上記信号処理モジュール51は、PSK復調モジュール50及びOFDM復調モジュール55からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理モジュール58及び音声処理モジュール59に出力している。
【0018】
また、上記信号処理モジュール51には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子60a,60b,60c,60dが接続されている。これら入力端子60a〜60dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、デジタルテレビジョン放送受信装置100の外部から入力可能とするものである。
【0019】
そして、この信号処理モジュール51は、上記アナログ復調モジュール57及び各入力端子60a〜60dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、そのデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理モジュール58及び音声処理モジュール59に出力している。
【0020】
このうち、グラフィック処理モジュール58は、信号処理モジュール51から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号生成モジュール61で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理モジュール58は、信号処理モジュール51の出力映像信号と、OSD信号生成モジュール61の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力を組み合わせて出力することができる。
【0021】
そして、グラフィック処理モジュール58から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理モジュール62に供給される。映像処理モジュール62により処理された映像信号は、映像表示部14に供給され、また出力端子63にも供給される。映像表示部14は、映像信号に基づく映像を表示し、出力端子63に対して外部機器が接続されると、出力端子63に供給された映像信号は、外部機器へ入力される。
【0022】
また、上記音声処理モジュール59は、入力されたデジタルの音声信号を、前記スピーカ15で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力して音声出力させるとともに、出力端子64を介して外部に導出させる。
【0023】
なお、デジタルテレビジョン放送受像装置100の制御モジュール65が、上記した信号処理等を含む全ての処理及び動作を統括的に制御する。制御モジュール65は、CPU(central processing unit)等により構成されている。制御モジュール65は、操作部16からの操作情報、または、前記リモートコントローラ17から送出され受光部18を介して受信した操作情報に基づき、操作内容が反映されるように各モジュールをそれぞれ制御している。
【0024】
この場合、制御モジュール65は、主として、CPUが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)66と、CPUに作業エリアを提供するRAM(random access memory)67と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ68とを利用している。
【0025】
また、この制御モジュール65は、カードI/F(interface)69を介して、メモリカード19が装着可能なカードホルダ70に接続されている。これによって、制御モジュール65は、カードホルダ70に装着されたメモリカード19と、カードI/F69を介して情報伝送を行なうことができる。
【0026】
また、上記制御モジュール65は、通信I/F73を介してLAN端子21と接続されている。これにより、制御モジュール65は、LAN端子21に接続されたLANケーブル、及び通信I/F73を介して情報を送受信することができる。例えば、制御モジュール65は、LANケーブル及び通信I/F73を介して、サーバから配信されるコンテンツを受信することができる。
【0027】
さらに、上記制御モジュール65は、HDMI I/F74を介してHDMI端子22と接続されている。これにより、制御モジュール65は、HDMI端子22に接続されたHDMI対応機器と、HDMI I/F74を介して情報伝送を行なうことができる。
【0028】
さらに、上記制御モジュール65は、USB I/F76を介してUSB端子24と接続されている。これにより、制御モジュール65は、USB端子24に接続されたUSB対応機器と、USB I/F76を介して情報伝送を行なうことができる。
【0029】
さらに、上記制御モジュール65は、不揮発性メモリ68に記憶された録画予約リストに含まれた録画予約情報を参照し、録画動作を制御する。録画先としては、例えば内蔵HDD101、USB−HDD102がある。
【0030】
さらに、上記制御モジュール65は、明るさセンサー71からの明るさ検出レベルに基づき、映像表示部14のバックライトの明るさを制御する。また、上記制御モジュール65は、カメラ72からの動画情報に基づき、映像表示部14の対向位置のユーザ有無を判定し、映像表示部14の映像をオン/オフ制御する。
【0031】
次に、デジタルテレビジョン放送受像装置100による再生制御情報を含むコンテンツの再生制御の一例について説明する。
【0032】
(第1の実施形態)
図2に示すフローチャートを参照し、第1の実施形態に係る再生制御(再生抑制)の一例について説明する。
【0033】
第1の実施形態では、1コンテンツ(以下、第1のコンテンツと称する)が1番組(以下、第1の番組と称する)に対応し、デジタルテレビジョン放送受像装置100が、この第1のコンテンツを再生するケースについて説明する。例えば、第1の番組を含む第1のコンテンツは、チューナ49、54、又は通信I/F73を介して受信されたコンテンツである。また、第1のコンテンツは、第1の番組に対して設定された再生制御情報(パレンタル情報)を含むとする。
【0034】
ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、年齢制限情報(以下、第1の年齢制限情報と称する)を入力することができ、操作モジュール16又はリモートコントローラ17は、第1の年齢制限情報の入力に対応して、第1の年齢制限情報を設定する(ST101)。第1の年齢制限情報は、第1の年齢未満の視聴を制限するための情報である。例えば、不揮発性メモリ68は、設定された第1の年齢制限情報を記憶する。
【0035】
なお、不揮発性メモリ68は、事前に設定された登録パスワードを記憶し、第1の年齢制限情報の入力及び変更の要求に対応して、制御モジュール65は、パスワードの入力を要求する。これに対応して、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、パスワードを入力し、制御モジュール65は、登録パスワードと入力パスワードとが一致することを条件として、第1の年齢制限情報の入力及び変更を許可し、新規の第1の年齢制限情報を設定したり、設定された第1の年齢制御情報を変更したりする。
【0036】
続いて、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの再生を要求することができる。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、映像入力先を選択し、チャンネルを選択し、選択されたチャンネルにより提供される第1のコンテンツの再生を要求すると、制御モジュール65は、選択されたチャンネルにより提供される第1のコンテンツの再生可否を判定する。或いは、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、内蔵HDD101に記憶された複数コンテンツのリスト表示を指示し、リスト表示された複数コンテンツの中から第1のコンテンツを選択し、第1のコンテンツの再生を要求すると、制御モジュール65は、選択された第1のコンテンツの再生可否を判定する。
【0037】
制御モジュール65は、第1のコンテンツの再生要求を受けて(ST102)、第1のコンテンツから再生制御情報を検出し、再生制御情報から第1の番組に設定された年齢制限情報(以下、第2の年齢制限情報と称する)を検出する(ST103、YES)。制御モジュール65は、設定された第1の年齢制限情報と、検出された第2の年齢制限情報とに基づき、第1のコンテンツ(第1の番組)の再生を制御(抑制)する。なお、第2の年齢制限情報は、第2の年齢未満の視聴を制限するための情報である。
【0038】
例えば、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合(ST104、YES)、第1のコンテンツ(第1の番組)の再生を拒否し、第1のコンテンツ(第1の番組)を再生しない(ST105)。例えば、制御モジュール65は、第1の番組を第1の画面サイズ(小画面)で再生するプレビュー再生を拒否し、第1の番組を第1の画面サイズより大きい第2の画面サイズ(全画面)で再生する通常再生も拒否する。
【0039】
さらに、制御モジュール65は、年齢制限により第1のコンテンツを再生しないことを示す再生不可情報の出力を指示し、これに対応して、OSD信号生成モジュール61は、再生不可情報を出力する。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの存在を示す項目又はアイコン等を選択すると、例えば、図4に示すように、映像表示部14は、再生不可情報を小画面に表示する。また、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1の番組の存在を示す項目又はアイコン等を選択しさらに第1の番組の再生を指定しても、例えば、図5に示すように、映像表示部14は、再生不可情報を全画面に表示する。
【0040】
また、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超えない場合(ST104、NO)、第1のコンテンツ(第1の番組)の再生を許可し、第1のコンテンツ(第1の番組)を再生する(ST106)。
【0041】
また、制御モジュール65が、第1のコンテンツの再生制御情報から年齢制限情報を検出することができなかった場合にも(ST103、NO)、第1のコンテンツ(第1の番組)の再生を許可し、第1のコンテンツ(第1の番組)を再生する(ST106)。
【0042】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、1コンテンツ(以下、第1のコンテンツと称する)が複数番組(例えば第1及び第2の番組)に対応し、デジタルテレビジョン放送受像装置100が、この第1のコンテンツを再生するケースについて説明する。例えば、第1及び第2の番組を含む第1のコンテンツは、チューナ49、54、又は通信I/F73を介して受信されたコンテンツである。また、第1のコンテンツは、第1の番組に対して設定された第1の再生制御情報(第1のパレンタル情報)、及び第2の番組に対して設定された第2の再生制御情報(第2のパレンタル情報)を含むとする。
【0043】
例えば次のようなケースにおいて、第1のコンテンツが第1及び第2の番組を含む。
【0044】
最初に、時間指定記録のケースについて説明する。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、時間指定記録を指示し、さらに、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、記録開始日時、記録終了日時、及び記録チャンネルを入力すると、制御モジュール65は、不揮発性メモリ68に対して、番組記録情報(記録開始日時、記録終了日時、及び記録チャンネル)を設定する。例えば、制御モジュール65が、記録開始日時:10月1日AM9時、記録終了日時:10月1日AM11:00、記録チャンネル:チャンネル200を設定する。そして、チャンネル200において、10月1日AM9時〜10時で第1の番組が提供され、10月1日AM9時〜10時で第2の番組が提供されているとする。この場合、制御モジュール65は、番組A及び番組Bを含む第1のコンテンツを内蔵HDD101に記録する。
【0045】
続いて、編集処理のケースについて説明する。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、編集処理を指示し、さらに、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、内蔵HDD101に記憶された第1及び第2の番組を結合する結合処理を指示すると、制御モジュール65は、第1及び第2の番組を含む第1のコンテンツを内蔵HDD101上に生成する。
【0046】
ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、年齢制限情報(以下、第1の年齢制限情報と称する)を入力することができ、操作モジュール16又はリモートコントローラ17は、第1の年齢制限情報の入力に対応して、第1の年齢制限情報を設定する。第1の年齢制限情報は、第1の年齢未満の視聴を制限するための情報である。例えば、不揮発性メモリ68は、設定された第1の年齢制限情報を記憶する。
【0047】
続いて、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの再生を要求することができる。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、映像入力先を選択し、チャンネルを選択し、選択されたチャンネルにより提供される第1のコンテンツの再生を要求すると、制御モジュール65は、選択されたチャンネルにより提供される第1のコンテンツの再生可否を判定する。或いは、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、内蔵HDD101に記憶された複数コンテンツのリスト表示を指示し、リスト表示された複数コンテンツの中から第1のコンテンツを選択し、第1のコンテンツの再生を要求すると、制御モジュール65は、選択された第1のコンテンツの再生可否を判定する。
【0048】
制御モジュール65は、第1のコンテンツから第1の再生制御情報を検出し、第1の再生制御情報から第1の番組に設定された年齢制限情報(以下、第2の年齢制限情報と称する)を検出し、設定された第1の年齢制限情報と、検出された第2の年齢制限情報とに基づき、第1のコンテンツ(第1の番組)の再生を制御(抑制)する。なお、第2の年齢制限情報は、第2の年齢未満の視聴を制限するための情報である。
【0049】
また、制御モジュール65は、第1のコンテンツから第2の再生制御情報を検出し、第2の再生制御情報から第2の番組に設定された年齢制限情報(以下、第3の年齢制限情報と称する)を検出し、設定された第1の年齢制限情報と、検出された第3の年齢制限情報とに基づき、第1のコンテンツ(第2の番組)の再生を制御(抑制)する。なお、第3の年齢制限情報は、第3の年齢未満の視聴を制限するための情報である。
【0050】
例えば、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合、第1の番組の再生を拒否し、第1の番組を再生しない。例えば、制御モジュール65は、第1の番組を第1の画面サイズ(小画面)で再生するプレビュー再生を拒否し、第1の番組を第1の画面サイズより大きい第2の画面サイズ(全画面)で再生する通常再生も拒否する。
【0051】
また、制御モジュール65は、第3の年齢制限情報の第3の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合、第2の番組の再生を拒否し、第2の番組を再生しない。例えば、制御モジュール65は、第2の番組を第1の画面サイズ(小画面)で再生するプレビュー再生を拒否し、第2の番組を第1の画面サイズより大きい第2の画面サイズ(全画面)で再生する通常再生も拒否する。
【0052】
また、制御モジュール65は、第2の年齢が第1の年齢を超え、第3の年齢が第1の年齢を超えない場合、第1の番組の再生を省略して、第2の番組から再生を開始する。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの存在を示す項目又はアイコン等を選択すると、映像表示部14は、年齢制限により第1の番組を再生しないことを示す再生不可情報を小画面に表示し、所定時間経過後に、第2の番組の再生映像を小画面に表示する。また、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの存在を示す項目又はアイコンから第1のコンテンツの再生を指定すると、映像表示部14は、年齢制限により第1の番組を再生しないことを示す再生不可情報を全画面に表示し、所定時間経過後に、第2の番組の再生映像を全画面に表示する。
【0053】
或いは、制御モジュール65は、第2の年齢が第1の年齢を超え、第3の年齢が第1の年齢を超えない場合、第1のコンテンツの再生を拒否(第1及び第2の番組の両方の再生を拒否)し、第1のコンテンツ(第1及び第2の番組の両方)を再生しないようにしてもよい。この場合、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの存在を示す項目又はアイコン等を選択すると、映像表示部14は、年齢制限により第1のコンテンツ(第1及び第2の番組)を再生しないことを示す再生不可情報を小画面に表示する。また、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツの存在を示す項目又はアイコンから第1のコンテンツの再生を指定すると、映像表示部14は、年齢制限により第1のコンテンツ(第1及び第2の番組)を再生しないことを示す再生不可情報を全画面に表示する。
【0054】
また、制御モジュール65は、第2の年齢が第1の年齢を超えない場合、或いは、第2の年齢制限情報が検出されない場合、第1の番組の再生を許可し、第1の番組を再生する。これにより、映像表示部14は、第1の番組に対応する映像を表示する。また、制御モジュール65は、第3の年齢が第1の年齢を超えない場合、或いは、第3の年齢制限情報が検出されない場合、第2の番組を許可し、第2の番組を再生する。これにより、映像表示部14は、第2の番組に対応する映像を表示する。
【0055】
また、制御モジュール65は、第1のコンテンツに含まれた第1の番組の再生のタイミングで、第1の番組に対して設定された第2の年齢制限情報を取得し、第1の年齢制限情報と第2の年齢制限情報とに基づき、第1の番組の再生を制御(抑制)し、また、第1のコンテンツに含まれた第2の番組の再生のタイミングで、第2の番組に対して設定された第3の年齢制限情報を取得し、第1の年齢制限情報と第3の年齢制限情報とに基づき、第2の番組の再生を制御(抑制)するようにしてもよい。
【0056】
次に、図3に示すフローチャートを参照し、第2の実施形態に係る再生制御の一例について説明する。ここで説明する再生制御は、例えば、第1及び第2の番組を含む第1のコンテンツのストリーミング再生に適用することができる。
【0057】
上記したように、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1の年齢制限情報を入力することができ、操作モジュール16又はリモートコントローラ17は、第1の年齢制限情報の入力に対応して、第1の年齢制限情報を設定する(ST201)。
【0058】
制御モジュール65は、第1のコンテンツの再生要求を受けて(ST202)、第1のコンテンツに含まれる年齢制限情報の監視を開始し(ST203)、第1のコンテンツに含まれる第1の番組に設定された第2の年齢制限情報を検出し(ST204、YES)、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合(ST205、YES)、第1の番組の再生を拒否し、第1の番組を再生しない(ST206)。また、制御モジュール65は、第2の年齢が第1の年齢を超えない場合(ST205、NO)、第1の番組の再生を許可し、第1の番組を再生する(ST207)。また、制御モジュール65が、第1の番組に設定された第2の年齢制限情報を検出することができなかった場合にも(ST104、NO)、第1の番組の再生を許可し、第1の番組を再生する(ST207)。
【0059】
制御モジュール65が、第1のコンテンツの再生終了指示を検出しなければ(ST208、NO)、引き続き、第1のコンテンツに含まれる年齢制限情報の監視を継続し(ST203)、第1のコンテンツに含まれる第2の番組に設定された第3の年齢制限情報を検出し(ST204、YES)、第3の年齢制限情報の第3の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合(ST205、YES)、第2の番組の再生を拒否し、第2の番組を再生しない(ST206)。また、制御モジュール65は、第3の年齢が第1の年齢を超えない場合(ST205、NO)、第2の番組の再生を許可し、第2の番組を再生する(ST207)。また、制御モジュール65が、第2の番組に設定された第3の年齢制限情報を検出することができなかった場合にも(ST204、NO)、第2の番組の再生を許可し、第2の番組を再生する(ST207)。
【0060】
なお、上記再生制御は、デジタルテレビジョン放送受信装置100のプレイリスト再生にも適用できる。例えば、制御モジュール65は、事前に指定された複数の番組(例えば第1及び第2の番組)をプレイリストに登録し、このプレイリストに基づき複数の番組を連続再生(プレイリスト再生)することができる。プレイリスト再生中に、制御モジュール65は、プレイリストに登録された各番組に対して設定された年齢制限情報を監視し、各番組の再生を制御する。
【0061】
以下、上記説明した第1の実施形態及び第2の実施形態についてまとめる。
【0062】
近年、視聴年齢制限が設定された番組(例えばアダルトコンテンツ)が放送されている。また、視聴年齢制限番組をLAN経由で受信し記録するデジタルメディアサーバ(DMS)機能を搭載したレコーダも増えている。レコーダは、記録された視聴年齢制限番組ををデジタルメディアプレイヤー(DMP)機能で再生することができる。また、レコーダは、配信された複数の番組のタイトルなどをリスト表示するための表示情報を出力することができる。これに対応して、TV等の表示部は、配信された複数の番組のタイトルなどをリスト表示する。リスト表示の中から1番組のタイトルが選択されると、レコーダは、選択されたタイトルに対応した番組を再生する。しかしながら、1台のレコーダをユーザA、Bが使用する場合、ユーザAが視聴年齢制限番組を記録し、ユーザAは視聴年齢制限番組をユーザB(例えば子供)に見せたくないことがある。つまり、ユーザAは視聴年齢制限番組の再生を制限したい。
【0063】
上記第1及び第2の実施形態で説明したデジタルテレビジョン放送受像装置100は、サーバから配信されるコンテンツの再生やデジタルメディアコントローラ(DMC)から指示されたコンテンツをサーバに問い合わせ再生する機能を備え、再生対象のコンテンツのストリーム中のパレンタル情報を取得し、事前に設定された視聴年齢制限と、取得したパレンタル情報に含まれた視聴年齢制限とを比較し、パレンタル情報に含まれた視聴年齢制限が、事前に設定された視聴年齢制限を超える場合、前記再生対象のコンテンツの再生を抑制し、例えば、コンテンツを再生しない。
【0064】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
1…デジタルテレビジョン放送受信装置、14…映像表示部、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、18…受光部、19…メモリカード、21…LAN端子、22…HDMI端子、24…USB端子、47…アンテナ、48…入力端子、49…チューナ、50…PSK復調モジュール、51…信号処理モジュール、52…アンテナ、53…入力端子、54…チューナ、55…OFDM復調モジュール、56…チューナ、57…アナログ復調モジュール、58…グラフィック処理モジュール、59…音声処理モジュール、60a〜60d…入力端子、61…OSD信号生成モジュール、62…映像処理モジュール、65…制御モジュール、66…ROM、67…RAM、68…不揮発性メモリ、69…カードI/F、70…カードホルダ、73…通信I/F、74…HDMII/F、76…USBI/F、101…内蔵HDD

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定する設定手段と、
複数番組を含むコンテンツから、前記複数番組に含まれる第1の番組に対して設定された第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出する検出手段と、
前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段と、
を備えた再生装置。
【請求項2】
前記再生制御手段は、前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記第1の番組の再生を制御する請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記複数番組に含まれる第2の番組に対して設定された第3の年齢未満の視聴を制限する第3の制限情報を検出し、
前記再生制御手段は、前記第1及び第3の制限情報に基づき、前記第2の番組の再生を制御する請求項2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記再生制御手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超える場合、前記第1の番組の再生を拒否する請求項1乃至3の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項5】
前記再生制限手段は、前記第3の年齢が前記第1の年齢を超える場合、前記第2の番組の再生を拒否する請求項3に記載の再生装置。
【請求項6】
前記再生制御手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超えない場合、前記第1の番組を再生し、前記第3の年齢が前記第1の年齢を超えない場合、前記第2の番組を再生する請求項3又は5に記載の再生装置。
【請求項7】
前記再生制御手段は、前記第2の制限情報の未検出に基づき、前記第1の番組を再生し、前記第3の制限情報の未検出に基づき、前記第2の番組を再生する請求項3又は5に記載の再生装置。
【請求項8】
前記再生制御手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超える場合、前記コンテンツの再生を拒否する請求項1又は2に記載の再生装置。
【請求項9】
記録開始日時、記録終了日時、及び所定チャンネルの設定に対応して、前記記録開始日時から前記記録終了日時まで前記所定チャンネルを選択し、この選択した前記所定チャンネルで放送される前記第1及び第2の番組を前記コンテンツとして記録する記録手段を備えた請求項1乃至8の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項10】
前記第1及び第2の番組を前記コンテンツとして編集する編集手段を備えた請求項1乃至9の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項11】
前記第1の番組の再生拒否に対応して、年齢制限により前記第1の番組を再生しないことを示す再生不可情報を出力する情報出力手段を備えた請求項4に記載の再生装置。
【請求項12】
前記再生制御手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超える場合、前記第1の番組を第1の画面サイズで再生するプレビュー再生、及び前記第1の番組を前記第1の画面サイズより大きい第2の画面サイズで再生する通常再生を拒否する請求項1乃至3の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項13】
前記再生制御手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超える場合、前記コンテンツを第1の画面サイズで再生するプレビュー再生を拒否し、及び前記コンテンツを前記第1の画面サイズより大きい第2の画面サイズで再生する通常再生を拒否する請求項1又は2に記載の再生装置。
【請求項14】
第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定し、
複数番組を含むコンテンツから、前記複数番組に含まれる第1の番組に対して設定された第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出し、
前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの再生を制御する再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−89951(P2012−89951A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233067(P2010−233067)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】