説明

再配達依頼装置及び再配達依頼方法

【課題】再配達依頼に伴う煩わしさを低減する。
【解決手段】不在通知登録部134は、再配達対象の荷物の送り状ナンバーを不在通知として受け付け、不在通知記憶部124に記憶する。切替部136は、警備解除操作を受け付けた場合に警備モードを警備解除状態に切り替える。判定部138は、警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合に、不在通知が不在通知記憶部に記憶されているか否かを判定する。再配達条件決定部140は、不在通知が不在通知記憶部に記憶されている場合、受取条件記憶部122から受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する。再配達依頼通知部142は、決定された再配達条件及び再配達荷物識別情報を再配達依頼として配達管理装置へ通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再配達依頼装置及び再配達依頼方法に関する。
【背景技術】
【0002】
住人が不在の住宅に配達業者により荷物が配達された場合、配達業者により再配達依頼用電話番号や問い合わせ番号などが記載された不在通知票が郵便ポストなどに投函される。そして住人は、帰宅後に不在通知票を確認し、再配達依頼用電話番号に電話し、問い合わせ番号を伝えて、荷物の再配達を依頼する。
【0003】
ここで、例えば特許文献1には、不在により荷物を受け取れなかった受取人が不在連絡票の確認を待たずに再配達を依頼できるようにするために、配達担当者の配達端末から未配達情報を配送コンピュータに送信し、配送コンピュータが不在連絡情報を受取人の情報処理端末へ送信し、受取人が情報処理端末から再配達の依頼を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−108807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような従来技術では、再配達依頼を行うために、配達業者への電話連絡や情報処理端末への各種入力を行わなければならず、再配達依頼が煩わしいという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、再配達依頼に伴う煩わしさを低減することができる再配達依頼装置及び再配達依頼方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる再配達依頼装置は、受取条件を記憶する受取条件記憶部と、再配達対象の荷物の荷物識別情報である再配達荷物識別情報を不在通知として受け付け、不在通知記憶部に記憶する不在通知登録部と、警備解除設定を受け付けた場合に警備モードを警備解除状態に切り替える切替部と、前記警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合に、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部と、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されている場合、前記受取条件を参照して、前記再配達対象の荷物の再配達条件を決定する再配達条件決定部と、決定された前記再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼としてネットワークを介して配達管理装置へ通知する再配達依頼通知部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の別の態様にかかる再配達依頼方法は、再配達依頼装置で実行される再配達依頼方法であって、不在通知登録部が、再配達対象の荷物の荷物識別情報である再配達荷物識別情報を不在通知として受け付け、不在通知記憶部に記憶する不在通知登録ステップと、切替部が、警備解除操作を受け付けた場合に警備モードを警備解除状態に切り替える切替ステップと、判定部が、前記警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合に、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されているか否かを判定する判定ステップと、再配達条件決定部が、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されている場合、受取条件を記憶する受取条件記憶部から前記受取条件を参照して、前記再配達対象の荷物の再配達条件を決定する再配達条件決定ステップと、再配達依頼通知部が、決定された前記再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼としてネットワークを介して配達管理装置へ通知する再配達依頼通知ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、再配達依頼に伴う煩わしさを低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本実施形態の再配達依頼システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施形態の配達管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態の配達情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施形態のインターホン住戸親機の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】図5は、本実施形態の受取条件の一例を示す図である。
【図6】図6は、本実施形態の受取条件設定画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、本実施形態の不在通知及び再配達依頼確認画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、本実施形態の不在通知確認画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、本実施形態の再配達依頼システムで行われる受取条件登録処理の手順の流れの一例を示すフローチャート図である。
【図10】図10は、本実施形態の再配達依頼システムで行われる不在通知登録処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、本実施形態の再配達依頼システムで行われる再配達依頼処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図12】図12は、本実施形態の再配達依頼システムで行われる不在通知削除処理の手順の流れの一例を示すフローチャート図である。
【図13】図13は、本実施形態の再配達依頼システムで行われる再配達依頼キャンセル処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる再配達依頼装置及び再配達依頼方法の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、戸建て住宅を例に取り、再配達依頼装置を備える再配達依頼システムについて説明する。
【0012】
まず、本実施形態の再配達依頼システムの構成について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態の再配達依頼システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、再配達依頼システム1は、インターホン玄関子機20と、配達管理装置30と、配達業者ポータブル端末40と、インターホン住戸親機50(再配達依頼装置の一例)とを、備える。配達管理装置30、配達業者ポータブル端末40、及びインターホン住戸親機50は、ネットワーク2を介して接続されている。ネットワーク2は、例えば、公衆通信回線などにより実現できる。
【0014】
インターホン玄関子機20及びインターホン住戸親機50は、戸建て住宅内に設けられている。詳細には、インターホン玄関子機20は、戸建て住宅の玄関に設けられており、インターホン住戸親機50は、住戸内に設けられている。配達管理装置30は、例えば、配達業者の会社内に設けられている。配達業者ポータブル端末40は、配達業者の配達員が所有している。
【0015】
インターホン玄関子機20は、インターホン住戸親機50との間で音声通信や映像通信を確立してインターホン機能を実現する。インターホン玄関子機20は、例えば、カメラ、マイク、スピーカ、タッチパネルディスプレイ、操作子、及びカードリーダなどにより実現できる。
【0016】
本実施形態では、インターホン玄関子機20は、住人が不在の場合に、配達人による不在通知の入力にも用いられる。例えば、インターホン玄関子機20は、配達人から再配達対象の荷物の送り状ナンバー(再配達荷物識別情報の一例)、訪問日時、及び再配達依頼用電話番号を不在通知の入力として受け付け、受け付けた不在通知をインターホン住戸親機50に通知する。
【0017】
なお、インターホン玄関子機20にカメラなどの読取装置が備えられている場合には、再配達対象の荷物の送り状に印刷されているコード情報や配達人が所有している配達業者ポータブル端末40に表示されるコード情報を読取装置で読み取ることで、インターホン玄関子機20が不在通知の入力を受け付けるようにしてもよい。このようにすれば、配達人による不在通知の入力作業を軽減することができる。なお、コード情報とは、例えば、バーコードや多次元コードなどである。
【0018】
配達管理装置30は、配達業者が配達を担当する荷物を管理する装置である。図2は、本実施形態の配達管理装置30の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、配達管理装置30は、配達情報記憶部32と、配達管理サーバ34とを、備える。
【0019】
配達情報記憶部32は、配達業者が配達を担当する荷物の情報である配達情報を記憶するものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、光ディスク、RAM(Random Access Memory)などの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の各種記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。
【0020】
図3は、本実施形態の配達情報の一例を示す図である。図3に示すように、配達情報は、配達対象荷物の送り状の送り状ナンバー、配達対象荷物の配達業者名、配達対象荷物の送り主氏名、送り主住所、送り主電話番号、配送対象荷物の宛先氏名、宛先住所、宛先電話番号、及びその他の情報などが対応付けられている。図3に示す例では、その他の情報として配達対象荷物が割れ物であることや配達が夜間指定であることが設定されている。
【0021】
配達管理サーバ34は、インターホン住戸親機50から問い合わせがあった送り状ナンバーの配達情報を配達情報記憶部32から検索してインターホン住戸親機50へ通知したり、インターホン住戸親機50から通知された再配達対象の荷物の再配達依頼を配達担当の配達員の配達業者ポータブル端末40に通知したりする。
【0022】
配達業者ポータブル端末40は、配達管理サーバ34から通知された再配達依頼を図示せぬディスプレイ上に表示する。これにより、配達業者ポータブル端末40を所有する配達員は、再配達対象の荷物の再配達依頼を把握し、再配達依頼に従って再配達を行う。
【0023】
インターホン住戸親機50は、インターホン玄関子機20との間で音声通信や映像通信を確立してインターホン機能を実現し、インターホンの制御、及び警備システムの制御などを行うものである。図4は、本実施形態のインターホン住戸親機50の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、インターホン住戸親機50は、通信部110と、入力部112と、表示部114と、記憶部120と、制御部130とを、備える。なお図示は省略するが、インターホン住戸親機50は、カメラ、マイク、及びスピーカなども備えている。
【0024】
通信部110は、インターホン玄関子機20及び配達管理装置30などと通信するものであり、通信インターフェースなどの既存の通信装置により実現できる。
【0025】
入力部112は、各種操作入力を行うものであり、例えば、タッチパネルディスプレイ、カードリーダ、及び操作子などにより実現できる。
【0026】
表示部114は、各種画面表示を行うものであり、例えば、タッチパネルディスプレイや液晶ディスプレイなどにより実現できる。なお、入力部112及び表示部114をタッチパネルディスプレイで一体的に実現してもよい。
【0027】
記憶部120は、インターホン住戸親機50で実行される各種プログラムやインターホン住戸親機50で行われる各種処理に使用されるデータなどを記憶する。記憶部120は、例えば、HDD、SSD、メモリカード、光ディスク、RAMなどの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の各種記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。記憶部120は、受取条件記憶部122と、不在通知記憶部124とを、含む。
【0028】
受取条件記憶部122は、再配達対象の荷物の受取条件を記憶する。図5は、本実施形態の受取条件の一例を示す図である。図5に示すように、受取条件は、再配達依頼種別、指定日時種別、指定日時、指定期間種別、指定期間、及び再配達日時決定ルールなどが対応付けられている。
【0029】
再配達依頼種別は、再配達依頼を自動で行う「自動」であるか再配達依頼を手動で行う「手動」であるかを示す。指定日時種別は、指定日時が受取可能日時である「受取可」であるか指定日時が受取不可能日時である「受取不可」であるかを示す。指定日時は、指定曜日における指定時間である。指定期間種別は、指定期間が受取不可能期間である「外出」であるか指定期間が受取可能期間である「在宅」であるかを示す。指定期間は、日をまたぐ期間である。再配達日時決定ルールは、再配達の日時を決定するルールであり、図5に示す例では、住人の帰宅が15時以降の場合、翌日の再配達となることが定められている。
【0030】
不在通知記憶部124には、インターホン玄関子機20から通知される不在通知が記憶される。
【0031】
制御部130は、インターホン住戸親機50の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)などにより実現できる。制御部130は、受取条件登録部132と、不在通知登録部134と、切替部136と、判定部138と、再配達条件決定部140と、再配達依頼通知部142と、表示制御部144と、外出通知部146とを、含む。
【0032】
表示制御部144は、受取条件設定画面を表示部114に表示する。図6は、本実施形態の受取条件設定画面210の一例を示す図である。図6に示す受取条件設定画面210は、図5に示す受取条件を設定するための画面となっている。受取条件登録部132は、入力部112から住人による受取条件設定画面210に対する受取条件の設定入力を受け付け、受け付けた受取条件の設定入力内容を受取条件記憶部122に登録する。
【0033】
不在通知登録部134は、インターホン玄関子機20から不在通知を受け付け、不在通知記憶部124に登録する。具体的には、不在通知登録部134は、受け付けた不在通知に含まれる送り状ナンバーを配達管理装置30に通知する。そして不在通知登録部134は、通知した送り状ナンバーを含む配達情報を配達管理装置30から取得し、少なくとも配達業者名、送り主氏名、送り主住所、送り主電話番号、及びその他の情報を不在通知に含めて不在通知記憶部124に登録する。
【0034】
また不在通知登録部134は、入力部112から住人による再配達対象の荷物の送り状ナンバーの入力を不在通知の削除入力として受け付け、受け付けた送り状ナンバーを含む不在通知を不在通知記憶部124から削除する。
【0035】
切替部136は、入力部112から住人による警備解除設定入力を受け付け、戸建て住宅の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える。また切替部136は、入力部112から住人による警備設定入力を受け付け、戸建て住宅の警備モードを警備解除状から警備状態に切り替える。
【0036】
ここで、警備モードとは、インターホン住戸親機50の状態を示すものであり、本実施形態では、警備状態と警備解除状態とを有する。警備モードが警備状態の場合、通常住人が不在であり、インターホン住戸親機50は、異常を検知すると図示せぬ監視センタに警報を送信する。警備モードが警備解除状態の場合、通常住人がおり、インターホン住戸親機50は、異常を検知しても監視センタに警報を送信しない。従って本実施形態では、警備モードが警備状態から警備解除状態に切り替えられた場合、住人が帰宅したものと推定し、警備モードが警備解除状態から警備状態に切り替えられた場合、住人が外出したものと推定する。
【0037】
判定部138は、切替部136により警備モードが警備状態から警備解除状態に切り替えられた場合、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する。そして判定部138は、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されている場合、更に、受取条件の再配達依頼種別が自動であるか手動であるかを判定する。
【0038】
また判定部138は、切替部136により警備モードが警備解除状態から警備状態に切り替えられた場合、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する。
【0039】
再配達条件決定部140は、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されている場合、受取条件記憶部122から受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する。より詳細には、再配達条件決定部140は、不在通知が不在通知記憶部124に記憶され、かつ受取条件の再配達依頼種別が自動である場合に、受取条件記憶部122から受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する。
【0040】
ここで、再配達条件決定部140は、受取条件の指定日時種別が受取可である場合、受取条件の再配達日時決定ルールを満足する指定日時のうち、警備モードが警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部140は、受取条件の指定日時種別が受取可であり、指定期間種別が在宅である場合、受取条件の再配達日時決定ルールを満足する指定日時及び指定期間のうち、警備モードが警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部140は、受取条件の指定日時種別が受取可であり、指定期間種別が外出である場合、指定期間以外の日時であって受取条件の再配達日時決定ルールを満足する指定日時のうち、警備モードが警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。なお、受取条件に再配達日時決定ルールが設定されていない場合は、指定日時等は再配達日時決定ルールを満足する必要はない。
【0041】
また、再配達条件決定部140は、受取条件の指定日時種別が受取不可である場合、指定日時以外の日時であって再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、警備モードが警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部140は、受取条件の指定日時種別が受取不可であり、指定期間種別が外出である場合、指定日時及び指定期間以外の日時であって再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、警備モードが警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部140は、受取条件の指定日時種別が受取不可であり、指定期間種別が在宅である場合、指定期間及び指定日時以外の日時であって再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、警備モードが警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。
【0042】
再配達依頼通知部142は、受取条件の再配達依頼種別が自動である場合、再配達対象の荷物の送り状ナンバー及び再配達条件決定部140により決定された再配達条件を再配達依頼として配達管理装置30へ通知する。但し、入力部112により再配達依頼の再設定が行われた場合には、再配達依頼の更新を配達管理装置30へ通知する。また再配達依頼通知部142は、受取条件の再配達依頼種別が手動である場合、入力部112から再配達依頼を受け付け、配達管理装置30へ通知する。
【0043】
表示制御部144は、受取条件の再配達依頼種別が自動である場合、不在通知及び再配達依頼を表示部114へ表示させる。図7は、本実施形態の不在通知及び再配達依頼確認画面220の一例を示す図である。図7に示す例では、不在通知及び再配達依頼確認画面220に不在通知内容、再配達依頼内容、再配達依頼再設定ボタン222、及び確認ボタン224が表示されている。表示制御部144は、入力部112から住人による確認ボタン224の入力を受け付けると、不在通知及び再配達依頼確認画面220の表示を終了する。一方、表示制御部144は、入力部112から住人による再配達依頼再設定ボタン222の入力を受け付けると、再配達依頼通知部142は、入力部112から再配達依頼の再設定入力を受け付け、再配達依頼の更新を配達管理装置30へ通知する。
【0044】
また表示制御部144は、不在通知が不在通知記憶部124に記憶され、受取条件の再配達依頼種別が手動である場合、不在通知を表示部114へ表示させる。図8は、本実施形態の不在通知確認画面230の一例を示す図である。図8に示す例では、不在通知確認画面230に不在通知内容、再配達依頼設定ボタン232、及び確認ボタン234が表示されている。表示制御部144は、入力部112から住人による確認ボタン234の入力を受け付けると、不在通知確認画面230の表示を終了する。一方、表示制御部144は、入力部112から住人による再配達依頼設定ボタン232の入力を受け付けると、再配達依頼通知部142は、入力部112から再配達依頼の設定入力を受け付け、再配達依頼を配達管理装置30へ通知する。
【0045】
外出通知部146は、警備モードが警備解除状態から警備状態に切り替えられ、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されている場合に、再配達対象の荷物の送り状ナンバーを外出通知として配達管理装置30へ通知する。
【0046】
次に、本実施形態の再配達依頼システムの動作について説明する。
【0047】
図9は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる受取条件登録処理の手順の流れの一例を示すフローチャート図である。
【0048】
まず、インターホン住戸親機50の受取条件登録部132は、入力部112から住人による再配達対象の荷物の受取条件の設定入力を受け付ける(ステップS100)。
【0049】
続いて、受取条件登録部132は、受け付けた受取条件の設定入力内容を受取条件記憶部122に登録する(ステップS102)。
【0050】
図10は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる不在通知登録処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0051】
まず、インターホン玄関子機20は、配達業者の配達員から再配達対象の荷物の送り状ナンバー、訪問日時、及び再配達依頼用電話番号を不在通知の入力として受け付ける(ステップS200)。
【0052】
続いて、インターホン玄関子機20は、受け付けた不在通知をインターホン住戸親機50へ通知する(ステップS202)。
【0053】
続いて、インターホン住戸親機50の不在通知登録部134は、通知された不在通知に含まれる送り状ナンバーを配達管理装置30へ通知する(ステップS204)。
【0054】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された送り状ナンバーを含む配達情報を配達情報記憶部32から取得し、インターホン住戸親機50へ通知する(ステップS206)。
【0055】
続いて、インターホン住戸親機50の不在通知登録部134は、通知された配達情報のうちの少なくとも配達業者名、送り主氏名、送り主住所、送り主電話番号、及びその他の情報を不在通知に含めて不在通知記憶部124に登録する(ステップS208)。
【0056】
図11は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる再配達依頼処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0057】
まず、インターホン住戸親機50の切替部136は、入力部112から帰宅した住人による警備解除設定入力を受け付ける(ステップS300)。
【0058】
続いて、切替部136は、警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える(ステップS302)。
【0059】
続いて、判定部138は、切替部136により警備モードが警備状態から警備解除状態に切り替えられた場合、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する(ステップS304)。
【0060】
ここで、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されていない場合(ステップS304でNo)、処理は終了となる。
【0061】
一方、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されている場合(ステップS304でYes)、判定部138は、更に、受取条件の再配達依頼種別は自動であるか否か判定する(ステップS308)。
【0062】
再配達依頼種別が自動である場合(ステップS308でYes)、再配達条件決定部140は、受取条件記憶部122から受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する(ステップS310)。
【0063】
続いて、再配達依頼通知部142は、再配達対象の荷物の再配達条件及び送り状ナンバーを再配達依頼として配達管理装置30へ通知するとともに(ステップS312)、表示制御部144は、不在通知及び再配達依頼確認画面を表示部114へ表示させる(ステップS314)。
【0064】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された再配達依頼を再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する(ステップS316)。
【0065】
続いて、配達業者ポータブル端末40は、通知された再配達依頼を図示せぬディスプレイ上に表示する(ステップS318)。
【0066】
但し、再配達依頼通知部142は、入力部112から再配達依頼の再設定入力を受け付けた場合、再配達依頼の更新を配達管理装置30へ通知し、配達管理装置30は、再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する。
【0067】
なお、ステップS308において、再配達依頼種別が手動である場合(ステップS308でNo)、表示制御部144は、不在通知確認画面を表示部114に表示させる(ステップS322)。
【0068】
続いて、再配達依頼通知部142は、入力部112から住人による再配達対象の荷物の再配達条件の設定入力を受け付ける(ステップS324)。
【0069】
続いて、再配達依頼通知部142は、受け付けた再配達対象の荷物の再配達条件の設定入力内容及び再配達対象の荷物の送り状ナンバーを再配達依頼として配達管理装置30へ通知する(ステップS326)。
【0070】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された再配達依頼を再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する(ステップS328)。
【0071】
続いて、配達業者ポータブル端末40は、通知された再配達依頼を図示せぬディスプレイ上に表示する(ステップS330)。
【0072】
図12は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる不在通知削除処理の手順の流れの一例を示すフローチャート図である。
【0073】
まず、インターホン住戸親機50の不在通知登録部134は、入力部112から住人による再配達対象の荷物の送り状ナンバーの入力を不在通知の削除入力として受け付ける(ステップS400)。
【0074】
続いて、不在通知登録部134は、不在通知の削除入力として受け付けた送り状ナンバーを含む不在通知を不在通知記憶部124から削除する(ステップS402)。
【0075】
図13は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる再配達依頼キャンセル処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0076】
まず、インターホン住戸親機50の切替部136は、入力部112から外出する住人による警備設定入力を受け付ける(ステップS500)。
【0077】
続いて、切替部136は、警備モードを警備解除状態から警備状態に切り替える(ステップS502)。
【0078】
続いて、判定部138は、切替部136により警備モードが警備解除状態から警備状態に切り替えられた場合、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する(ステップS504)。
【0079】
ここで、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されていない場合(ステップS504でNo)、処理は終了となる。
【0080】
一方、不在通知が不在通知記憶部124に記憶されている場合(ステップS504でYes)、外出通知部146は、再配達対象の荷物の送り状ナンバーを住人の外出通知として配達管理装置30へ通知する(ステップS506)。
【0081】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された外出通知を再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する(ステップS508)。
【0082】
続いて、配達業者ポータブル端末40は、外出通知として通知された送り状ナンバーを含む再配達依頼のキャンセルを図示せぬディスプレイ上に表示する(ステップS510)。
【0083】
なお、再配達依頼がキャンセルされた場合には、住人の帰宅に伴い、再度、図11に示す再配達依頼処理が行われる。
【0084】
以上のように本実施形態によれば、住人の帰宅に伴い配達業者への再配達依頼が自動的に行われるため、再配達依頼に伴う煩わしさを低減することができる。この結果、住人からの再配達依頼の連絡の遅れや連絡がないなどの事態も低減でき、更に、住人が不在通知を見逃したり紛失したりすることを原因とする荷物の受取り遅れや荷物を受取れないなどの事態も低減できる。このように本実施形態によれば、住人の帰宅に伴い配達業者への再配達依頼が自動的に行われるため、配達業者の再配達業務の負担を低減することができ、更に再配達依頼の遅延・忘れも低減できるため、配送業者は未配達の荷物を効率的に再配達することができる。例えば、配送業者は、住人の帰宅を確認してから再配達することができるので、住人の帰宅前に再配達を行ってしまうなどの事態を低減することができ、再配達業務の負担を低減することができる。
【0085】
なお、本実施形態のインターホン住戸親機50は、CPUなどの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置、HDD等の外部記憶装置、通信インターフェースなどの通信装置、及び入出力装置などを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0086】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0087】
例えば上記実施形態では、インターホン住戸親機50が、インターホンの制御、及び警備システムの制御を行う例について説明したが、例えば、インターホン住戸親機50に代えて、インターホンの制御を行う制御装置、警備システムの制御を行う制御装置を設けるようにしてもよい。
【0088】
また上記実施形態では、インターホン住戸親機50から受取条件を登録する例について説明したが、例えば、住人のPC(Personal Computer)から登録するようにしてもよい。
【0089】
また上記実施形態では、インターホン住戸親機50から不在通知を削除する例について説明したが、例えば、再配達対象の荷物の再配達完了後に配達管理装置30から削除するようにしてもよい。
【0090】
また、インターホン住戸親機50からの再配達依頼に対して配達管理装置30が、再配達依頼を承認したことなどを通知するようにしてもよい。
【0091】
また、インターホン集合玄関子機20に設けられたカメラが、荷物の送り状に記載されたバーコードを読取ることにより、不在通知の入力を受け付けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 再配達依頼システム
2 ネットワーク
20 インターホン玄関子機
30 配達管理装置
32 配達情報記憶部
34 配達管理サーバ
40 配達業者ポータブル端末
50 インターホン住戸親機
110 通信部
112 入力部
114 表示部
120 記憶部
122 受取条件記憶部
124 不在通知記憶部
130 制御部
132 受取条件登録部
134 不在通知登録部
136 切替部
138 判定部
140 再配達条件決定部
142 再配達依頼通知部
144 表示制御部
146 外出通知部
210 受取条件設定画面
220 再配達依頼確認画面
222 再配達依頼再設定ボタン
224 確認ボタン
230 不在通知確認画面
232 再配達依頼設定ボタン
234 確認ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受取条件を記憶する受取条件記憶部と、
再配達対象の荷物の荷物識別情報である再配達荷物識別情報を不在通知として受け付け、不在通知記憶部に記憶する不在通知登録部と、
警備解除設定を受け付けた場合に警備モードを警備解除状態に切り替える切替部と、
前記警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合に、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部と、
不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されている場合、前記受取条件を参照して、前記再配達対象の荷物の再配達条件を決定する再配達条件決定部と、
決定された前記再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼としてネットワークを介して配達管理装置へ通知する再配達依頼通知部と、
を備えることを特徴とする再配達依頼装置。
【請求項2】
前記受取条件は、再配達対象の荷物の受取可能日時を含み、
前記再配達条件は、再配達日時であり、
前記再配達条件決定部は、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の受取可能日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項1に記載の再配達依頼装置。
【請求項3】
前記受取条件は、再配達対象の荷物の受取可能期間を更に含み、
前記受取可能日時は、受取可能曜日における受取可能時間であり、
前記再配達条件決定部は、前記受取可能期間及び前記受取可能日時のうち、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項2に記載の再配達依頼装置。
【請求項4】
前記受取条件は、再配達対象の荷物の受取不可能期間を更に含み、
前記受取可能日時は、受取可能曜日における受取可能時間であり、
前記再配達条件決定部は、前記受取不可能期間以外の受取可能日時のうち、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項2に記載の再配達依頼装置。
【請求項5】
前記受取条件は、再配達日時決定ルールを更に含み、
前記再配達条件決定部は、前記再配達日時決定ルールを満足する受取可能日時のうち、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の再配達依頼装置。
【請求項6】
前記受取条件は、再配達対象の荷物の受取不可能日時及び再配達日時決定ルールを含み、
前記再配達条件は、再配達日時であり、
前記再配達条件決定部は、前記受取不可能日時以外の日時であって前記再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項1に記載の再配達依頼装置。
【請求項7】
前記受取条件は、再配達対象の荷物の受取不可能期間を更に含み、
前記受取不可能日時は、受取不可能曜日における受取不可能時間であり、
前記再配達条件決定部は、前記受取不可能日時及び前記受取不可能期間以外の日時であって前記再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項6に記載の再配達依頼装置。
【請求項8】
前記受取条件は、再配達対象の荷物の受取可能期間を更に含み、
前記受取不可能日時は、受取不可能曜日における受取不可能時間であり、
前記再配達条件決定部は、前記受取不可能日時以外の日時及び前記受取可能期間であって前記再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、前記警備モードが前記警備解除状態に切り替えられた日時から最短の日時を前記再配達日時に決定することを特徴とする請求項6に記載の再配達依頼装置。
【請求項9】
前記受取条件は、前記再配達依頼を自動で行うか手動で行うかを示す再配達依頼種別を含み、
前記判定部は、前記再配達依頼種別が自動であるか手動であるかを更に判定し、
前記再配達条件決定部は、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶され、かつ前記再配達依頼種別が自動である場合に、前記受取条件を参照して、前記再配達対象の荷物の再配達条件を決定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の再配達依頼装置。
【請求項10】
前記不在通知登録部は、前記再配達荷物識別情報を前記配達管理装置へ通知して前記再配達対象の荷物の配達情報を取得し、前記不在通知に含めて前記不在通知記憶部に記憶し、
不在通知が前記不在通知記憶部に記憶され、かつ前記再配達依頼種別が自動である場合に、前記不在通知及び前記再配達依頼を表示部へ表示させ、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶され、かつ前記再配達依頼種別が手動である場合に、前記不在通知を前記表示部へ表示させる表示制御部を更に備え、
前記再配達依頼通知部は、前記再配達依頼種別が自動であり、かつ前記再配達対象の荷物の再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼として受け付けた場合、ネットワークを介して前記配達管理装置へ再配達依頼の更新を通知し、前記再配達依頼種別が手動である場合、前記再配達対象の荷物の再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼として受け付け、ネットワークを介して前記配達管理装置へ通知することを特徴とする請求項9に記載の再配達依頼装置。
【請求項11】
前記切替部は、警備設定を受け付けた場合に前記警備モードを警備状態に切り替え、
前記不在通知登録部は、前記再配達荷物識別情報を不在通知削除通知として受け付けた場合に、受け付けた前記再配達荷物識別情報を含む不在通知を前記不在通知記憶部から削除し、
前記判定部は、前記警備モードが前記警備状態に切り替えられた場合に、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されているか否かを更に判定し、
不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されている場合に、前記再配達荷物識別情報を外出通知として前記ネットワークを介して前記配達管理装置へ通知する外出通知部を更に備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の再配達依頼装置。
【請求項12】
再配達依頼装置で実行される再配達依頼方法であって、
不在通知登録部が、再配達対象の荷物の荷物識別情報である再配達荷物識別情報を不在通知として受け付け、不在通知記憶部に記憶する不在通知登録ステップと、
切替部が、警備解除操作を受け付けた場合に警備モードを警備解除状態に切り替える切替ステップと、
判定部が、前記警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合に、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されているか否かを判定する判定ステップと、
再配達条件決定部が、不在通知が前記不在通知記憶部に記憶されている場合、受取条件を記憶する受取条件記憶部から前記受取条件を参照して、前記再配達対象の荷物の再配達条件を決定する再配達条件決定ステップと、
再配達依頼通知部が、決定された前記再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼としてネットワークを介して配達管理装置へ通知する再配達依頼通知ステップと、
を含むことを特徴とする再配達依頼方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2012−164217(P2012−164217A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25327(P2011−25327)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】