説明

写真シール作成方法、写真シール作成装置、およびスクリーン体

【課題】ポーズをとっている位置からでもライブビュー映像を細部まで容易に確認でき、被写体がカメラに近づいても十分に照明して鮮明で画質のよい撮影画像を得ることができる写真シール作成方法とその装置、およびこれに用いるスクリーン体を提供する。
【解決手段】撮影空間内の一以上の被写体を撮影して撮影画像を作成する撮影処理が実行可能な撮影手段と、該撮影画像を編集して編集画像を作成する編集処理が実行可能な編集手段と、前記撮影画像または/および前記編集画像をシール紙に印刷する印刷処理が実行可能な印刷手段とを備えた写真シール作成装置に、前記撮影手段により取得する撮影前のポーズ確認用映像を投射する映像投射手段と、前記撮影空間内の被写体を照明する照明手段と前記映像投射手段から投射された映像を投影し、かつ、前記照明手段の照明光を前記撮影空間内の被写体へ向けて透過許容し拡散するスクリーン体とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば被写体を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像に編集許容して編集画像を取得し、この編集画像をシール紙に印刷するような写真シール作成方法とその装置、およびこれに用いるスクリーン体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の写真シール作成装置は、娯楽(遊戯)施設等に設置され、被写体を撮影し、撮影で得た撮影画像に編集(落書き)を行い、編集画像もしくは撮影画像を写真シール紙に印刷するという流れで1ゲームが終了する。
【0003】
このような写真シール作成装置には、撮影をする際に被写体の撮影前の動画像を表示する小型のライブビューモニタが、カメラの近傍に設置されている。ユーザは、ライブビューモニタに写される動画像を見つつ、立ち位置を決めたりポーズを決めて撮影を行う。
【0004】
ここで、ユーザは、上半身や全身がカメラの画角内に入るように、撮影に際してカメラから適度に離れる必要がある。このため、従来の比較的小さなライブビューモニタでは、ユーザは、ポーズを取っている位置から顔の表情などの細かい部分の確認ができなかった。特に、頭から足先まで全身を撮影する全身撮影では、カメラから十分に離れて撮影する必要があるため、ユーザは、全体的なポーズや立ち位置を確認できても、細かい部分を確認できなかった。
【0005】
一方、この問題に鑑みて、被写体の細部まで確認ができ、満足のいく撮影画像が得られるような写真シール作成装置が提案されている。
【0006】
例えば、被写体の背面側の天井にプロジェクタを設置し、被写体の正面側に大型スクリーンを設置して、被写体の動画像や静止画像を投影できる写真シール作成装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
また、正面を斜め下方に向けて傾斜させた大型のハーフミラーをカメラの前に配置し、ハーフミラーの下方に画面を上向きにしたビデオモニタを配置して、ハーフミラーを介してビデオモニタの画像を表示できる写真シール作成装置が提案されている(特許文献2参照)。
【0008】
しかし、上述した各写真シール作成装置は、カメラから十分離れて全身撮影するユーザには適しているが、カメラに近づいて顔を中心としたアップの上半身撮影を行うユーザには適していない。
【0009】
つまり、前者の写真シール作成装置は、上半身撮影のためにユーザがカメラに近づくと、プロジェクタによる映像の投射角の一部にユーザの頭が入ってしまい、プロジェクタから投射されて大型スクリーンに投影される映像の一部が頭で隠れて影になってしまうことがあり得る。
【0010】
また、後者の写真シール作成装置は、カメラの近傍に照明を配置できず、ハーフミラーの周りに照明を配置するしかない。このため、カメラに近づいてアップの上半身撮影を行う際に、最も重要な顔に十分な照明が得られず、撮影画像のユーザが暗くなってしまう。しかも、カメラの手前に存在するハーフミラーがカメラに入る光を低減するため、十分な光が得られずに画質が低下してしまい、ユーザにとって満足の行く撮影画像が得られないことになる。
【0011】
そして、このようなハーフミラーや大型スクリーンなどのライブビューモニタが大きくなればなるほど、アップ撮影する被写体の正面に十分な光をあてることができなくなる。
【0012】
また、撮影画像を細部まで詳細に確認できるタイミングは撮影画像に編集を施す時である。この段階では、ユーザは気に入らない撮影画像を撮りなおすことができず、満足のいかないまま編集を施し、シール紙に印刷されることになる。従って、ユーザに十分な満足感を与えることができなかった。
【0013】
【特許文献1】特開2004−7033号公報
【特許文献2】特開2000−32249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
この発明は、上述の問題に鑑み、ポーズをとっている位置からでもライブビュー映像を細部まで容易に確認でき、被写体がカメラに近づいても十分に照明して鮮明で画質のよい撮影画像を得ることができる写真シール作成方法とその装置、およびこれに用いるスクリーン体を提供し、出来上がった写真シールに対する利用者の満足度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明は、撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影して撮影画像を作成する撮影処理を行い、該撮影画像に編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、前記撮影画像または/および前記編集画像を印刷手段でシール紙に印刷する印刷処理を行う写真シール作成方法またはその装置であって、撮影前に前記撮影手段により取得するポーズ確認用映像を映像投射手段で投射し、該映像投射手段から投射された映像をスクリーン体に投影するとともに、撮影の際に照明手段の照明光を前記スクリーン体により前記撮影空間内の被写体へ向けて透過許容し拡散して前記撮影空間内の被写体を拡散光で照明する写真シール作成方法またはその装置であることを特徴とする。
【0016】
前記撮影空間は、撮影用に利用者に提供する空間を指し、前記撮影手段で撮影可能な範囲の空間、若しくは、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することができる。
【0017】
前記撮影手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することができる。
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することができる。
【0018】
前記印刷手段は、インクジェットプリンタ、昇華型熱転写プリンタや溶融型熱転写プリンタ等の熱転写プリンタ、又はレーザプリンタ等、モノトーン、セピア(sepia)トーン又はカラー等で画像を印刷する印刷装置で構成することができる。
前記シール紙は、印刷可能層の裏側に粘着層を備えたシール媒体等、貼付可能媒体で構成することができる。
【0019】
前記映像投射手段は、プロジェクタや映写機等の画像を投射する装置で構成することができる。
前記照明手段は、ストロボ発光するストロボ照明装置、又は/及び、蛍光灯や白熱灯等の連続照明装置で構成することができる。
【0020】
この発明により、被写体は、ポーズをとっている位置からでもポーズ確認用映像を細部まで容易に確認でき、写真シール作成装置は、被写体が撮影手段に近づいても十分に照明して鮮明で画質のよい撮影画像を得ることができる。
【0021】
この発明の態様として、前記映像投射手段を、前記撮影空間から見て前記スクリーン体の背面側から該スクリーン体へ向けて映像を投射する位置に備えることができる。
【0022】
これにより、天井の後方に備えられたプロジェクタが正面のスクリーンに画像を投射している場合ように被写体がスクリーン体に近づくと影が生じるといったことがなく、常時良好なポーズ確認用映像を被写体に視認させることができる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記スクリーン体を撮影筐体の正面に配置し、前記編集手段を有する編集筐体を前記撮影空間から見て前記撮影筐体の背面側に配置し、前記映像投射手段を前記撮影筐体の背面側位置で前記編集筐体内に配置することができる。
【0024】
これにより、映像投射手段からスクリーン体までの距離を十分に確保でき、かつ映像投射手段がスクリーン体に直接光で映像を投射できる。また、撮影筐体が占有する体積を小さくすることができる。
【0025】
またこの発明の態様として、前記映像投射手段から前記スクリーン体へ向けて映像が投射される間の投射空間の周囲を被覆する投射空間被覆体を備えることができる。
【0026】
投射空間被覆体は、樹脂板やダンボールや厚紙など、光が透過しない適宜の材料で構成することができる。
この発明により、映像投射手段が投射する映像が、スクリーン体に到達するまでに他の光の干渉を受けることを防止でき、美しく鮮明な映像をスクリーン体に投影できる。
【0027】
またこの発明の態様として、前記スクリーン体を、少なくとも自重で湾曲しない程度の剛性を有する透明板と、光を拡散する拡散シートとを重ね合わせて構成することができる。
これにより、拡散部分の肉厚が厚いことによって映像投射手段で投射した映像がぼやけることを防止し、かつ実用に耐える剛性を得ることができる。
【0028】
またこの発明の態様として、前記拡散シートよりも前記透明板を撮影空間側に配置し、該透明板のさらに撮影空間側に光の反射を防止する反射防止シートを重ね合わせることができる。
【0029】
これにより、例えば撮影筐体から離れた位置に備えられた照明手段の照明光がスクリーン体の表面で反射して映像が見づらくなるといったことを防止でき、スクリーン体に投影する映像の視認性を高めることができる。
【0030】
またこの発明は、少なくとも自重で湾曲しない程度の剛性を有する透明板と、該透明板の一方の面に重ね合わせられて光を拡散する半透明の拡散シートと、前記透明板の他方の面に重ね合わせられて光の反射を防止する透明の反射防止シートとを備えたスクリーン体とすることができる。
これにより、映像の投影と照明光の拡散透過を許容し、かつ投影している映像の視認性が高いスクリーン体を提供できる。
【発明の効果】
【0031】
この発明により、被写体は、ポーズをとっている位置からでもポーズ確認用映像を細部まで容易に確認でき、写真シール作成装置は、被写体が撮影手段に近づいても十分に照明して鮮明で画質のよい撮影画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は写真シール作成装置1の斜視図を示し、図2は撮影筐体2の斜視図を示す。
【0033】
写真シール作成装置1は、撮影空間Zに正面を向けて設置された撮影筐体2と、該撮影筐体2の背面側に連接された編集筐体3とで主に構成されている。なお、図1では、撮影空間Zの上方の天井4、撮影空間Zの後方面の背面パネル6、撮影空間Zの後方左右側面の側面パネル5、および撮影空間Zの左右側面の出入り口カーテン7を透明化して図示している。ここで、背面パネル6は、カーテンや板等の背景部材で構成されて撮影画像の背景となるものである。
【0034】
撮影空間Zの上方の天井4には、ストロボ照明体23aと蛍光灯23bと拡散板23cとで構成される天井中央照明ユニット238が設けられている。この天井中央照明ユニット238は、ストロボ照明体23aと蛍光灯23bの照明光を拡散板23cで拡散した拡散光により、撮影空間Z内の被写体を上から照明する。被写体が後方に下がって全身撮影を行う際には、被写体を前方斜め上から照明し、被写体の主に顔を照明できる。
【0035】
撮影空間Zの上後方の天井4には、蛍光灯23bと拡散板23cとで構成される天井後方照明ユニット237が設けられている。この天井後方照明ユニット237は、蛍光灯23bの照明光を拡散板23cで拡散した拡散光により、撮影空間Z内の被写体を上後方から照明する。
【0036】
撮影空間Zの後方部分の床面には、撮影補助椅子9が設置されている。この撮影補助椅子9は、利用者が撮影の際に上に乗ったり腰掛けたりして利用するものである。
撮影補助椅子9の後方には、ストロボ照明体23aと拡散板23cとで構成される背景照明ユニット239が設けられている。この背景照明ユニット239は、背面パネル6や撮影補助椅子9後方を下から照明することで、背景を明るくするものである。これにより、背面パネル6と撮影補助椅子9の両方をクロマキー合成用に同一色とした場合に、両者の間に影が生じることを防止してクロマキー合成の精度を高めている。
【0037】
図2に示すように、撮影筐体2は、主に上段部分2A、中段部分2B、下段部分2Cに分けて構成されている。
【0038】
上段部分2Aには、左側の上段左照明ユニット231A、中央の上段中央照明ユニット231B、および右側の上段右照明ユニット231Cが設けられている。これらの照明ユニット231A〜231Cは、表面を斜め下方へ向けた平面状の拡散板23cがそれぞれの正面に設けられ、内部にストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bが設けられている。また、ストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bを囲む拡散板23c以外の壁面は、表面が白色塗装されて反射面として構成されている。これにより、照明ユニット231A〜231Cは、光を内部で反射して拡散板23cで拡散した略均一な面光により照明する照明ボックスとして機能し、撮影空間Zで全身撮影する利用者をこの面光により照明できる。
【0039】
上段中央照明ユニット231Bの中央部分には、上下方向に長い部分照明ユニット232が設けられている。この部分照明ユニット232は、ストロボ照明体23aと拡散板23cとで構成されており、アップの上半身撮影を行う利用者の顔、特に鼻筋辺りを拡散光により照明する。
【0040】
上段部分2Aと中段部分2Bとの間には、撮影空間Z内の被写体を撮影するデジタル式のカメラ24が左右方向中央に設けられている。このカメラ24は、撮影前にはポーズをとっている利用者のライブビュー映像(動画)を取得し、撮影時には高解像度の撮影画像(静止画)を取得する。
【0041】
カメラ24の左右には、球状照明ユニット233A,233Cが左右対称に配設されている。この球状照明ユニット233A,233Cは、左右方向内側へ向けて傾けて配置された半球形の拡散板23cと、内部のストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bと、背面側へ凸な半球形の反射部材とで構成されている。ストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bは、撮影筐体2の正面側へ凸な半球形の拡散板23cと、撮影筐体2の背面側へ凸な半球形の反射部材とで囲まれている。このため、ストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bが照射した光は、内面が白色塗装された反射部材で反射され、拡散板23cで拡散されて略均一な面光となる。この球状照明ユニット233A,233Cは、撮影空間Z内でアップの上半身撮影をする被写体を柔らかい面光で照明する。
【0042】
中段部分2Bには、左側の中段左照明ユニット235A、中央の中段中央照明ユニット235B、および右側の中段右照明ユニット235Cが設けられている。これらの照明ユニット235A〜235Cは、表面を斜め上方へ向けた平面状の拡散板23c(またはスクリーン板60)がそれぞれの正面に設けられ、内部にストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bが設けられている。また、ストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bを囲む拡散板23c(およびスクリーン板60)以外の壁面は、表面が白色塗装されて反射面として構成されている。これにより、照明ユニット235A〜235Cは、光を内部で反射して拡散板23c(またはスクリーン板60)で拡散した略均一な面光により照明する照明ボックスとして機能し、撮影空間Zにてアップで上半身撮影する利用者をこの面光により照明できる。
【0043】
また、中段中央照明ユニット235Bは、正面に拡散板23cではなくスクリーン板60が設けられている。このスクリーン板60は、表示照明兼用ユニット235E(図4参照)の一部であり、照明の際の拡散板として機能するだけでなく、内部に備えたプロジェクタ25(図3参照)の投射映像25S(図2参照)を投影するスクリーンとしても機能する。
【0044】
なお、この投射映像25S部分は、カメラ24に近接して、カメラ24の直下位置に配置されている。また投射映像25S部分は、カメラ24を挟んで上方の部分照明ユニット232と上下対称位置に配置されている。
【0045】
中段右照明ユニット235Cの正面中央部分には、タッチパネルモニタ26が設けられている。このタッチパネルモニタ26には、撮影時の立ち位置や撮影タイミングなどの情報や撮影における撮影条件を選択許容する画面(例えば、写りや明るさを選択させる画面)を表示して被写体に必要な情報を案内する。
【0046】
下段部分2Cには、左側の下段左照明ユニット236Aと右側の下段右照明ユニット236Cとが設けられている。これらの照明ユニット236A,236Cは、平面状の拡散板23cがそれぞれの正面に設けられ、内部にストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bが設けられている。また、ストロボ照明体23aおよび蛍光灯23bを囲む拡散板23c以外の壁面は、表面が白色塗装されて反射面として構成されている。これにより、照明ユニット236A,231Cは、光を内部で反射して拡散板23cで拡散した略均一な面光により照明する照明ボックスとして機能し、撮影空間Zで全身撮影する利用者の体をこの面光により照明できる。
【0047】
なお、各照明ユニット232〜239に用いられている拡散板23cは、数ミリ程度の肉厚で乳白色の半透明でアクリル製の板部材で構成されている。したがって、拡散板23cの厚み全体で光を拡散する。
【0048】
下段左照明ユニット236Aと下段右照明ユニット236Cの間となる中央部分には、ゲームプレイに必要な硬貨の投入を許容する硬貨投入口21aと、投入硬貨の返却や釣銭の返却等を行う返却口21bと、荷物置き用の荷物置き部29が設けられている。
【0049】
図1に示すように、編集筐体3には、左右両面に編集用モニタ32、該編集用モニタ32に重ねて配置されたタブレット33、およびタッチペン34が設けられている。これにより、編集筐体3の右側と左側の両方で並行して編集処理を実行し、さらに撮影空間Zでの撮影処理と含めて並行して実行させて3重接客ができるように構成されている。
【0050】
図3は表示照明兼用ユニット235Eの正面図を示し、図4は表示照明兼用ユニット235Eの側面断面図を示し、図5はスクリーン板60の断面図による説明図を示す。
【0051】
スクリーン板60より撮影筐体2背面側には、スクリーン板60へ向けて直接光により映像を投射するプロジェクタ25が一定距離を隔てて配置されている。このプロジェクタ25は、映像の投射方向を斜め上方に向けて配置されている。これにより、プロジェクタ25は、表面が斜め上方へ向けて傾斜配置されたスクリーン板60に対して略直角に映像を投射する。これによって、スクリーン板60の一部に投射映像25Sが投影される。
【0052】
スクリーン板60とプロジェクタ25との間は、撮影筐体2の正面側から背面側へ向かう筒状で断面四角形の遮蔽カバー52で覆われている。この遮蔽カバー52は、撮影筐体2の正面側に位置する大きい方の開口部53がスクリーン板60に近接若しくは当接されており、撮影筐体2の背面側に位置する小さい方の開口部54がプロジェクタ25に近接若しくは当接している。また、遮蔽カバー52の上面には、窓孔55が設けられている。この窓孔55は、乳白色の拡散板51で覆われており、その上方位置にストロボ照明体231が配置されている。
【0053】
この構成により、プロジェクタ25から投射された投射映像25Sは、遮蔽カバー52の中を進んでスクリーン板60に投影され、この間に蛍光灯23b等の光の影響を受けて投射映像25Sが薄くなるといったことが防止される。
【0054】
また、撮影時には、ストロボ照明体231から閃光を発することで、この閃光が拡散板51を透過して遮蔽カバー52の内側へ一旦入り、スクリーン板60を透過して撮影空間Z(図1参照)内の被写体を照明できる。従って、スクリーン板60と遮蔽カバー52と該遮蔽カバー52の内側へ光を照射するストロボ照明体231とでコア照明ユニット235Dを構成することができる。また、このコア照明ユニット235Dとプロジェクタ25により、表示照明兼用ユニット235Eを構成することができる。
【0055】
また、表示照明兼用ユニット235Eにおける遮蔽カバー52の一部およびプロジェクタ25は、撮影筐体2の背面板2aに設けられた開口窓2bから後方へ向けて撮影筐体2の外側に突出している。この突出部分は、編集筐体3の正面板3aに設けられた開口窓3bから編集筐体3の内側へ収納されている。ここで、編集筐体3の開口窓3bは、撮影筐体2の開口窓2bより大きくし、撮影筐体2の背面に編集筐体3を連結する際に、遮蔽カバー52およびプロジェクタ25の突出部分を開口窓3bに挿入しやすくしている。また、撮影筐体2の開口窓2bは、なるべく小さくすることで、背面板2aの内面の面積をなるべく大きくし、照明光の反射板として機能できる面積を大きくしている。
【0056】
スクリーン板60は、図5(A)の断面図に示すように、撮影空間Z側となる表面の反射防止シート61と、中間の透明板62と、裏面の拡散シート63とが重合配置して構成されている。
【0057】
反射防止シート61は、写り込みを低減する透明(若しくは薄い半透明)のノングレアフィルムなど薄肉の半透明シートで構成することができ、この実施例では約0.1mm前後の肉厚に形成している。
拡散シート63は、乳白色で半透明の薄肉の拡散シートで構成することができ、この実施例では約0.1mm前後の肉厚でフィルム状に形成している。
透明板62は、適宜の剛性を有する透明な板で構成でき、この実施例では数ミリ程度の肉厚の透明のアクリル板で構成している。
【0058】
このスクリーン板60により、図5(B)に示すように、プロジェクタ25の投射映像は拡散シート63で拡散して撮影空間Z側の被写体に視認可能に投影でき、かつストロボ照明体231の照明光は拡散シート63で拡散して面光とすることができる。
また、図5(C)に示すように、反射防止シート61により、天井後方照明ユニット237や天井中央照明ユニット238からの照明光がスクリーン板60の表面で反射してテカることを防止できる。このため、プロジェクタ25からの投影映像を被写体に対して良好に視認させることができる。
【0059】
図6は、写真シール作成装置1のブロック図を示す。
写真シール作成装置1は、制御装置12に接続して、記憶部11、通信部13、ドライブ14、ROM16、RAM17、撮影部20、編集部30、およびプリンタ36が設けられている。
【0060】
記憶部11は、ハードディスクなどの記憶装置で構成されている。この記憶部11は、編集処理に使用する編集ツールのデータや照明設定データ、およびプレイ時間設定データなどの各種データを記憶しており、制御装置12による設定情報の読み込みおよび保存を許容する。
【0061】
通信部13は、インターネットなどの通信網を介してサーバ等の適宜の装置と通信するLANカード等の通信装置で構成されている。この通信部13は、制御装置12の制御信号に従って、撮影画像や編集画像をサーバにデータベースに登録する、あるいは利用者のメールアドレスへ撮影画像や編集画像を送信するといった動作を行う。
【0062】
ドライブ14は、携帯型の不揮発性メモリやUSBメモリといったリムーバブルメディア15に対してデータの読み書きを行うドライブ装置で構成されている。このドライブ14は、制御装置12の制御信号に従って、撮影画像や編集画像を利用者の所有するリムーバブルメディア15に書き込み、またリムーバブルメディア15に記憶されている撮影画像や編集画像、あるいは編集用アイテムといったデータを読取る。
【0063】
ROM16は、写真シール作成装置1で実行するゲームのプログラムやメンテナンス用のプログラムなど、各種プログラムやデータを記憶している。
RAM17は、制御装置12によって一時記憶領域として使用される。
【0064】
撮影部20は、硬貨処理部21、背景制御部22、照明装置23、カメラ24、プロジェクタ25、タッチパネルモニタ26、およびスピーカ27といったように、撮影空間Z側に配置された各種装置で構成されている。
【0065】
硬貨処理部21は、硬貨投入口21a(図2参照)から投入された硬貨の投入金額が1ゲーム(硬貨投入から写真シール紙排出まで)に必要な金額以上であれば、起動信号を制御装置12に送信する。
【0066】
照明装置23は、制御装置12から受信した照明制御信号に従い、上述した各照明ユニット232〜239のストロボ照明体23a、およびコア照明ユニット235Dのストロボ照明体231から閃光を照射する。
【0067】
カメラ24は、制御装置12から受信したシャッタ信号に従って撮影を実行し、取得した撮影画像や動画像の画像データを制御装置12に送信する。
【0068】
プロジェクタ25は、制御装置12から受信したRGB信号に従って、撮影前の確認用にカメラ24で撮影している動画像をスクリーン板60に投影させてライブビュー表示し、また撮影により取得した撮影画像を静止画表示するといった表示を実行する。
【0069】
タッチパネルモニタ26は、制御装置12からRGB信号を受信し、撮影モードの選択画面の表示、撮影の際の立ち位置の案内、および撮影タイミングのカウントダウンなど、撮影に必要な情報を表示する。
【0070】
スピーカ27は、制御装置12の音声信号に従って、撮影のシャッタタイミングを知らせるカウントダウンや、2つある編集空間のいずれか一方への移動を促す移動案内などを音声によりアナウンスする。
【0071】
編集部30は、タブレット内蔵モニタ31、編集用モニタ32、タブレット33、タッチペン34、およびスピーカ35で構成されている。
【0072】
タブレット内蔵モニタ31は、制御装置12から受信するRGB信号に従って、撮影画像のサムネイル画像、フリーハンドペンや塗りつぶしツールやスタンプツールや背景ツールといった編集ツール、および編集中の編集画像など、編集に必要な画像を表示する。
タブレット33は、タッチペン34によって利用者にタッチ入力された座標を入力信号として制御装置12に送信する。
【0073】
スピーカ35は、制御装置12からの音声信号に従って、編集許容する残り時間や編集操作の説明などを音声によりアナウンスする。
プリンタ36は、制御装置12から受信する印刷データを、シール紙ユニット40に備えられているシール紙42に印刷する。
【0074】
図7は、写真シール作成装置1の制御装置12が実行するゲーム処理のフローチャートを示す。
【0075】
制御装置12は、ゲーム料金分の硬貨の投入を硬貨処理部21で確認するまで待機し(ステップS1:NO)、ゲーム料金分の硬貨が投入されると(ステップS1:YES)、撮影処理を実行する(ステップS2)。この撮影処理は、写りや明るさの調整を行った後、ライブビュー表示および写真撮影を実行する。詳細については図8と共に後述する。
【0076】
制御装置12は、撮影処理が終了すると2つの編集空間のうち一方(他の利用者がおらず空いている方)の編集空間への移動をタッチパネルモニタ26およびスピーカ27により利用者に案内する(ステップS3)。
【0077】
制御装置12は、案内した側の編集空間に設置された編集部30での編集を許容する(ステップS4)。この編集では、ペンツールやスタンプツールなどの適宜のツールを使って、編集用モニタ32に表示している撮影画像にタッチペン34で編集する操作を許容する。
【0078】
制御装置12は、印刷処理を実行して完成した編集画像を印刷する(ステップS5)。この印刷処理では、8分割や16分割などの適宜のパターンに編集画像を配置した印刷画像を作成し、この印刷画像をシール紙に印刷して写真シールシートを作成する。
【0079】
制御装置12は、事後接客処理を行う(ステップS6)。この事後接客処理は、ミニゲームや編集画像のメール送信など、複数の処理を表示して1つ選択許容し、利用者に選択された処理を実行する。
【0080】
制御装置12は、写真シールシートの排出口へ移動するように編集用モニタ32やスピーカ35で案内し(ステップS7)、写真シールシートを排出し(ステップS8)、処理を終了する。
【0081】
図8は、写真シール作成装置1の制御装置12が実行する撮影処理(前述したステップS2)のフローチャートを示す。
制御装置12は、カメラ24の写りや各照明ユニット232〜239の明るさを調整する(ステップS11)。
【0082】
制御装置12は、カメラ24から動画映像を取得し、この動画映像をリアルタイムでプロジェクタ25から投射してスクリーン板60に投影し、投射映像25Sによるライブビュー表示を行う(ステップS12)。
【0083】
制御装置12は、タッチパネルモニタ26にカウントダウンインジケータを表示させ、利用者にシャッタタイミングを通知する(ステップS13)。
制御装置12は、各照明ユニット232〜239のストロボ照明体23a、およびコア照明ユニット235Dのストロボ照明体231から閃光を照射し、カメラ24で静止画像を撮影する(ステップS14)。
【0084】
このとき、それまで投射映像25S(図2参照)が投影されていた部分には、図4に示す上部のストロボ照明体231の照明光が撮影空間Zに向けた照明を行う。つまり、このストロボ照明体231が下方へ向けて照射した光は、拡散板51で拡散されつつ遮蔽カバー52の内側に入光し、この光が遮蔽カバー52内で反射し、スクリーン板60の拡散シート63で拡散されつつスクリーン板60を透過する。従って、スクリーン板60のうち、投射映像25Sが投影されていた部分にはストロボ照明体231から照射されて遮蔽カバー52内に入った光が撮影空間Zへ向けて照射され、それ以外の部分には他のストロボ照明体23aからの光が撮影空間Zへ向けて照射されるため、スクリーン板60全体から十分な照明光が照射される。
【0085】
制御装置12は、プロジェクタ25からスクリーン板60への投射映像25Sの投影を継続する(ステップS15)。なお、この実施例では、プロジェクタ25による映像の投射をステップS11〜S15の間途切れることなく継続しているため、ステップS14での撮影直後から時間差を空けることなくライブビュー表示を継続できる。
【0086】
制御装置12は、撮影回数が所定回数に満たなければステップS12に処理を戻して撮影を繰り返す(ステップS16:NO)。
所定回数の撮影が完了していれば(ステップS16:YES)、撮影画像を編集対象画像として保存し(ステップS17)、撮影処理を終了する。
【0087】
以上の構成および動作により、撮影前はスクリーン板60の中央部分に投射映像25Sを投影してライブビュー表示し、撮影の瞬間(シャッタを切る瞬間)は同一部分からストロボ発光による照明光を面光として被写体に照射することができる。
【0088】
撮影前に表示するライブビュー映像は、プロジェクタ25から十分な距離だけ離間したスクリーン板60に投影されるため、投射映像25Sとして大きく投影できる。従って利用者は、全身撮影のためにカメラ24から離れて撮影空間Zの後方位置でポーズをとっても、カメラ24に近い位置で表示された投射映像25Sを、細部まで詳細に確認できる。
【0089】
また、プロジェクタ25は、リアプロジェクタ(撮影空間Zの前面側となる撮影筐体2の内側にプロジェクタ25を設置)にしたため、写真シール作成装置1において撮影空間Zの室内が明るくても、ライブビュー表示画面を十分に明るく投影でき、利用者に細部まで視認させることができる。詳述すると、写真シール作成装置1の撮影空間Z内(室内)は、多数の照明ユニット232〜239により常に明るく保たれており、ライブビュー表示の時も明るく保たれている。従来技術のようにフロントプロジェクタ(撮影空間Zの背面側にプロジェクタを設置)にした場合、室内光の影響を大きく受けて、ライブビュー表示画面が暗くなり、細部までが視認しにくくなる。しかし、上述のようにリアプロジェクタとしたことで、十分明るく細部まで視認できるライブビュー映像を提供できる。
【0090】
また、撮影の瞬間は、スクリーン板60のうち投射映像25Sの投影されていた部分は、コア照明ユニット235Dの発光面としても機能するため、投射映像25S部分からも被写体となる利用者を十分な光量で照明できる。従って、利用者がアップで撮影するためにカメラ24に近づいた場合に、周囲の部分照明ユニット232や球状照明ユニット233A,233Cや中段中央照明ユニット235B等からの照明光だけでなく、カメラ24に近い位置の投射映像25S部分からも十分な照明光が得られる。特に、カメラ24に近づいている利用者の顔をコア照明ユニット235Dで照明できるため、顔が暗くなることがなく、十分な光量による良好な撮影画像が得られる。
【0091】
また、表示照明兼用ユニット235Eの一部は、撮影筐体2の背面板2aより背面側へ突出し、編集筐体3の内側へ収納されているため、撮影筐体2の前後方向の厚みをなるべく薄くでき、かつ、スクリーン板60とプロジェクタ25との距離を投射映像25Sとして十分な大きさで投影するために必要な距離だけ離間させることができる。
【0092】
このようにして、利用者が全身撮影を行った場合とアップ撮影を行った場合のいずれの場合でも、ユーザにとって満足度の高い撮影画像を取得でき、この撮影画像に編集した編集画像を印刷して顧客満足度の高い写真シールシートを利用者に提供できる。
【0093】
また、スクリーン板60の投射映像25S部分とプロジェクタ25との間は、遮蔽カバー52で覆われているため、プロジェクタ25から投射された映像が周囲のストロボ照明体23a、ストロボ照明体231、および蛍光灯23bからの光の干渉を受けることを防止できる。従って、鮮明な投射映像25Sを映し出すことができる。
【0094】
また、スクリーン板60の表面には反射防止シート61が重ね合わせられているため、天井後方照明ユニット237や天井中央照明ユニット238の蛍光灯23bなどの光がスクリーン板60の表面で反射することを防止できる。従って、スクリーン板60の表面での反射光によって投射映像25Sが見づらくなるといったことがなく、利用者は投射映像25Sを良好に視認できる。
【0095】
なお、スクリーン板60は、全面を同一構成とし、一部の投射映像25S部分にのみライブビュー映像を投影する構成としたが、投射映像25S部分だけスクリーン板60の素材で構成し、その周囲となる他の部分は、拡散板23cと同一の素材で構成してもよい。
【0096】
この場合は、表示照明兼用ユニット235Eとしての機能を確保した上で、拡散板23cより高価となるスクリーン板60を小さくできるため、コストダウンを図ることができる。
【0097】
また、プロジェクタ25は、スクリーン板60に対して直接光によって映像を投射する構成としたが、鏡を用いる等により、プロジェクタ25の投射光を反射させてからスクリーン板60に投影することも可能である。
【0098】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の撮影手段は、実施形態のカメラ24に対応し、
以下同様に、
映像投射手段は、プロジェクタ25に対応し、
ポーズ確認用映像は、投射映像25Sに対応し、
編集手段は、タブレット内蔵モニタ31およびタッチペン34に対応し、
印刷手段は、プリンタ36に対応し、
投射空間被覆体は、遮蔽カバー52に対応し、
スクリーン体は、スクリーン板60に対応し、
照明手段は、ストロボ照明体231にするも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】写真シール作成装置の斜視図。
【図2】撮影筐体の斜視図。
【図3】表示照明兼用ユニットの正面図。
【図4】表示照明兼用ユニットの側面断面図。
【図5】スクリーン板の断面による説明図。
【図6】写真シール作成装置のブロック図。
【図7】写真シール作成装置のゲーム処理のフローチャート。
【図8】写真シール作成装置の撮影処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0100】
1…写真シール作成装置、2…撮影筐体、3…編集筐体、24…カメラ、25…プロジェクタ25S…投射映像、31…タブレット内蔵モニタ、34…タッチペン、36…プリンタ、52…遮蔽カバー、60…スクリーン板、61…反射防止シート、62…透明板、63…拡散シート、231…ストロボ照明体、Z…撮影空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影して撮影画像を作成する撮影処理を行い、
該撮影画像に編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、
前記撮影画像または/および前記編集画像を印刷手段でシール紙に印刷する印刷処理を行う写真シール作成方法であって、
撮影前に前記撮影手段により取得するポーズ確認用映像を映像投射手段で投射し、該映像投射手段から投射された映像をスクリーン体に投影し、かつ、
撮影の際に照明手段の照明光を前記スクリーン体により前記撮影空間内の被写体へ向けて透過許容し拡散して前記撮影空間内の被写体を拡散光で照明する
写真シール作成方法。
【請求項2】
前記映像投射手段は、前記撮影空間から見て前記スクリーン体の背面側から該スクリーン体へ向けて映像を投射する
請求項1記載の写真シール作成方法。
【請求項3】
前記スクリーン体は撮影筐体の正面に配置され、
前記編集手段を有する編集筐体は前記撮影空間から見て前記撮影筐体の背面側に配置され、
前記映像投射手段は前記撮影筐体の背面側位置で前記編集筐体内に配置されている
請求項2記載の写真シール作成方法。
【請求項4】
前記映像投射手段から前記スクリーン体へ向けて映像が投射される間の投射空間の周囲を被覆する投射空間被覆体が備えられている
請求項2または3記載の写真シール作成方法。
【請求項5】
前記スクリーン体は、
少なくとも自重で湾曲しない程度の剛性を有する透明板と、
光を拡散する拡散シートとが重ね合わせられている
請求項1から4のいずれか1つに記載の写真シール作成方法。
【請求項6】
前記拡散シートよりも前記透明板が撮影空間側に配置され、該透明板のさらに撮影空間側に光の反射を防止する反射防止シートが重ね合わせられている
請求項5記載の写真シール作成方法。
【請求項7】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影して撮影画像を作成する撮影処理が実行可能な撮影手段と、
該撮影画像を編集して編集画像を作成する編集処理が実行可能な編集手段と、
前記撮影画像または/および前記編集画像をシール紙に印刷する印刷処理が実行可能な印刷手段とを備えた写真シール作成装置であって、
前記撮影手段により取得する撮影前のポーズ確認用映像を投射する映像投射手段と、
前記撮影空間内の被写体を照明する照明手段と
前記映像投射手段から投射された映像を投影し、かつ、前記照明手段の照明光を前記撮影空間内の被写体へ向けて透過許容し拡散するスクリーン体とを備えた
写真シール作成装置。
【請求項8】
前記映像投射手段を、前記撮影空間から見て前記スクリーン体の背面側から該スクリーン体へ向けて映像を投射する位置に備えた
請求項7記載の写真シール作成装置。
【請求項9】
前記スクリーン体を撮影筐体の正面に配置し、
前記編集手段を有する編集筐体を前記撮影空間から見て前記撮影筐体の背面側に配置し、
前記映像投射手段を前記撮影筐体の背面側位置で前記編集筐体内に配置した
請求項8記載の写真シール作成装置。
【請求項10】
前記映像投射手段から前記スクリーン体へ向けて映像が投射される間の投射空間の周囲を被覆する投射空間被覆体を備えた
請求項8または9記載の写真シール作成装置。
【請求項11】
前記スクリーン体を、
少なくとも自重で湾曲しない程度の剛性を有する透明板と、
光を拡散する拡散シートとを重ね合わせて構成した
請求項7から10のいずれか1つに記載の写真シール作成装置。
【請求項12】
前記拡散シートよりも前記透明板を撮影空間側に配置し、該透明板のさらに撮影空間側に光の反射を防止する反射防止シートを重ね合わせた
請求項11記載の写真シール作成装置。
【請求項13】
少なくとも自重で湾曲しない程度の剛性を有する透明板と、
該透明板の一方の面に重ね合わせられて光を拡散する半透明の拡散シートと、
前記透明板の他方の面に重ね合わせられて光の反射を防止する透明の反射防止シートとを備えた
スクリーン体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−131124(P2008−131124A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311127(P2006−311127)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】