説明

写真シール作成方法および写真シール作成装置

【課題】分割数の選択に関して効果的で利便性が高い写真シール作成方法および写真シール作成装置を提供し、ユーザの満足度を向上させる。
【解決手段】撮影空間内の一以上の被写体を撮影して複数種類の撮影画像を作成する撮影手段と、前記撮影画像を編集許容する編集手段と、前記撮影画像または/および前記編集画像で構成される印刷対象画像を配置する印刷領域の分割数を選択させる分割数選択手段と、前記印刷対象画像を前記分割数に応じて配置し予め定められた用紙に印刷する印刷手段とを備えた写真シール作成装置であって、前記分割数選択手段を、前記印刷領域中の第1領域内での分割数を選択させる第1分割数選択手段と前記印刷領域中の第2領域内での分割数を選択させる第2分割数選択手段とで構成し、該第1分割数選択手段と第2分割数選択手段を、それぞれの分割数をそれぞれ異なる選択方法で選択させる構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば被写体を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像に編集許容して編集画像を取得し、この編集画像を用紙に印刷するような写真シール作成方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の写真シール作成装置は、娯楽(遊戯)施設等に設置され、被写体を撮影し、撮影で得た撮影画像に編集(落書き)を行い、編集画像もしくは撮影画像を写真シール紙に印刷するという流れで1ゲームが終了する。
【0003】
このような写真シール作成装置は、女子学生等に多く利用されている。このため、放課後から夕方にかけて、あるいは休日に、写真シール作成装置の周囲が順番待ちのユーザで混みあう傾向がある。
このように混みあっている場合、ユーザは、2分から4分程度の限られた時間で1ゲームの遊戯を実行する必要がある。
【0004】
また、このような写真シール作成装置を利用するユーザは、複数人で利用する傾向がある。そして、この複数人のユーザは、1ゲームで印刷された写真シールシートをハサミ等で切り離し、互いに分け合っている。
【0005】
近年、写真シールシートを切り分けやすくし、ユーザの好みに応じた写真シールを提供できるような写真シール作成装置が提案されている。
例えば、写真シールシートを分割可能にする領域数を選択でき、さらに各領域内で印刷対象画像、印刷対象画像の数、大きさ、配置などを選択できる写真シール自動販売装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、この写真シール自動販売装置は、ユーザが選択しなかった印刷画像は、写真シールシートに印刷されないという問題点があった。
【0006】
一方、撮影してから編集するまでに編集対象画像として選択されなかった撮影画像の中から、欲しい撮影画像をユーザに選択させ、この撮影画像をおまけ画像として印刷する写真自動販売装置(特許文献2参照)および写真自動撮影装置(特許文献3参照)が提案されている。これにより、ユーザは、編集対象画像として選択しなかった撮影画像の中から、おまけ画像として出力するための画像を選択することができる。
しかし、これらの装置は、おまけ画像の分割数を選択できるものではなかった。このため、複数人のユーザでおまけ画像を切り分けた場合、それぞれのユーザが希望に沿ったおまけ画像を入手できるとは限らなかった。従って、おまけ画像を提供しても、全てのユーザに満足してもらえるものではなかった。
【0007】
【特許文献1】特許第3516074号
【特許文献2】特開2006−72045号公報
【特許文献3】特開2006−252198号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、上述の問題に鑑み、ユーザの満足度の高い分割数で画像を配置して印刷できる写真シール作成方法および写真シール作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影して複数種類の撮影画像を作成する撮影処理と、前記撮影画像を編集手段で編集許容する編集処理と、前記撮影画像または/および前記編集画像で構成される印刷対象画像を配置する印刷領域の分割数を分割数選択手段で選択させる分割数選択処理と、前記印刷対象画像を前記分割数に応じて配置し予め定められた用紙に印刷手段で印刷する印刷処理とを実行する写真シール作成方法またはその装置であって、前記分割数選択手段は、前記印刷領域中の第1領域内での分割数を選択させる第1分割数選択手段と前記印刷領域中の第2領域内での分割数を選択させる第2分割数選択手段とで構成され、前記分割数選択処理は、前記第1分割数選択手段と第2分割数選択手段によりそれぞれの分割数をそれぞれ異なる選択方法で選択させる写真シール作成方法またはその装置であることを特徴とする。
【0010】
前記撮影空間は、撮影用にユーザに提供する空間を指し、前記撮影手段で撮影可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することができる。
【0011】
前記撮影手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することができる。
前記編集手段は、ユーザにタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することができる。
【0012】
前記第1分割数選択手段および第2分割数選択手段は、画像を表示する表示手段とタッチパネルやマウスなどのポインティングデバイスで構成するなど、分割数を選択できる適宜の手段で構成することができる。
【0013】
前記異なる選択方法は、表示手段に表示する選択可能な分割数選択用の画像を異なる画像にする、分割数を異ならせる、分割数選択用の画像の大きさを異ならせる、分割数選択用の画像の配置を異ならせる、あるいはこれらを組み合わせるなど、適宜の方法により異ならせることができる。また、異なる画像は、少なくとも一部とする、あるいは全部とすることができる。
【0014】
前記印刷手段は、インクジェットプリンタ、昇華型熱転写プリンタや溶融型熱転写プリンタ等の熱転写プリンタ、又はレーザプリンタ等、モノトーン、セピア(sepia)トーン又はカラー等で画像を印刷する印刷装置で構成することができる。
【0015】
前記用紙は、印刷可能層の裏側に粘着層を備えたシール媒体等、貼付可能媒体で構成することができる。
前記印刷領域の第1領域と第2領域は、印刷領域を2分割したそれぞれの領域で構成するなど、適宜の領域で構成することができる。また、第1領域と第2領域は、互いの大きさが異なる領域でそれぞれ構成することもできる。
【0016】
この発明により、ユーザは、第1領域と第2領域についてそれぞれ異なる選択方法で分割数を選択することができる。したがって、ユーザの満足度の高い分割数で画像を配置して印刷できる。
【0017】
この発明の態様として、前記第2分割数選択手段により選択可能な分割数の種類数を、前記第1分割数選択手段により選択可能な分割数の種類数よりも少なく構成することができる。
【0018】
これにより、ユーザは、第1分割数選択手段で数多い種類の分割数から任意の分割数を選択でき、さらに、第2分割数選択手段で数少ない種類の分割数から任意の分割数を容易に選択できる。
【0019】
またこの発明の態様として、前記第1分割数選択手段を、前記印刷対象画像の種類数よりも少ない分割数を選択可能な構成とし、前記第2分割数選択手段を、前記印刷対象画像の種類数以上の分割数しか選択できない構成とし、前記第2領域内は、全ての印刷対象画像を配置する構成とすることができる。
これにより、全ての印刷対象画像の印刷を第2領域内に確保した上で、ユーザが好みの印刷対象画像を選択して第1領域内に印刷することができる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記第2分割数選択手段を、全ての印刷対象画像を各々複数枚ずつ配置する種類の分割数が選択された場合に、前記全ての印刷対象画像を各々1種類ずつ全種類まとめた一群単位で配置する構成とすることができる。
これにより、複数人のユーザは、前記一群単位で切り取って分ければ、各ユーザの取り分に全ての印刷対象画像が含まれることができる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記第1分割数選択手段と前記第2分割数選択手段を、表示手段に表示する分割数選択用画像を選択させる構成とし、前記第1分割数選択手段の分割数選択用画像と前記第2分割数選択手段の分割数選択用画像を同一画面上に表示する構成とすることができる。
【0022】
前記表示手段は、液晶ディスプレイまたはCRTディスプレイなど、画像を表示する手段で構成することができる。
また、前記分割数選択用画像は、ボタン画像またはアイコン画像など、選択可能な適宜の画像で構成することができる。
この発明により、第1分割数選択手段による分割数の選択と第2分割数選択手段による分割数の選択を効率良く行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
この発明により、分割数の選択に関して効果的で利便性が高い写真シール作成方法および写真シール作成装置を提供し、ユーザの満足度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は写真シール作成装置1を正面側から見た斜視図を示す。
【0025】
写真シール作成装置1は、正面を撮影空間Zに向けて設置された撮影筐体2と、該撮影筐体2の背面側に連設された編集筐体3とで主に構成されている。なお、図1では、撮影空間Zの上方の天井4、撮影空間Zの後方面の背面パネル6、撮影空間Zの後方左右側面の側面パネル5、および撮影空間Zの左右側面の出入り口カーテン7を透明化して図示している。ここで、背面パネル6は、カーテンや板等の背景部材で構成されて撮影画像の背景となるものである。
【0026】
撮影空間Zの上方の天井4には、ストロボ照明体23aと蛍光灯23bと拡散板23cとで構成される天井中央照明ユニット238が設けられている。この天井中央照明ユニット238は、ストロボ照明体23aと蛍光灯23bの照明光を拡散板23cで拡散した拡散光により、撮影空間Z内の被写体となるユーザを上から照明する。ユーザが後方に下がって全身撮影を行う際には、ユーザを前方斜め上から照明し、ユーザの主に顔を照明できる。
【0027】
撮影空間Zの上後方の天井4には、蛍光灯23bと拡散板23cとで構成される天井後方照明ユニット237が設けられている。この天井後方照明ユニット237は、蛍光灯23bの照明光を拡散板23cで拡散した拡散光により、撮影空間Z内のユーザを上後方から照明する。
【0028】
撮影空間Zの後方部分の床面には、撮影補助椅子9が設置されている。この撮影補助椅子9は、ユーザが撮影の際に上に乗ったり腰掛けたりして利用するものである。
撮影補助椅子9の後方には、ストロボ照明体23aと拡散板23cとで構成される背景照明ユニット239が設けられている。この背景照明ユニット239は、背面パネル6や撮影補助椅子9後方を下から照明することで、背景を明るくするものである。これにより、背面パネル6と撮影補助椅子9の両方をクロマキー合成用に同一色とした場合に、両者の間に影が生じることを防止してクロマキー合成の精度を高めている。
【0029】
撮影筐体2は、主に上段部分2A、中段部分2B、下段部分2Cに分けて構成されている。
【0030】
上段部分2Aには、左側の上段左照明ユニット231A、中央の上段中央照明ユニット231B、および右側の上段右照明ユニット231Cが設けられている。この照明ユニット231A〜231Cは、撮影空間Zで全身撮影するユーザをこの面光により照明できる。
【0031】
上段中央照明ユニット231Bの中央部分には、上下方向に長い部分照明ユニット232が設けられている。この部分照明ユニット232は、上半身(若しくは顔付近)のアップ撮影を行うユーザの顔、特に鼻筋辺りを拡散光により照明する。
【0032】
上段部分2Aと中段部分2Bとの間には、撮影空間Z内のユーザを撮影するデジタル式のカメラ24が左右方向中央に設けられている。このカメラ24は、撮影前にはポーズをとっているユーザのライブビュー映像(動画)を取得し、撮影時には高解像度の撮影画像(静止画)を取得する。
【0033】
カメラ24の左右には、球状照明ユニット233A,233Cが左右対称に配設されている。この球状照明ユニット233A,233Cは、半球形に形成され、撮影空間Z内で顔付近のアップ撮影をするユーザを柔らかい面光で照明する。
【0034】
中段部分2Bには、左側の中段左照明ユニット235A、中央の中段中央照明ユニット235B、および右側の中段右照明ユニット235Cが設けられている。この照明ユニット235A〜235Cは、撮影空間Zにてアップ撮影するユーザを面光により照明できる。
【0035】
また、中段中央照明ユニット235Bは、正面に拡散板ではなくスクリーン板60が設けられている。このスクリーン板60は、表示照明兼用ユニット(図示省略)の一部であり、内部に備えられたストロボ照明体の照明光を拡散する拡散板として機能するだけでなく、内部に備えられたプロジェクタ25(後述の図2参照)の投射映像を投影するスクリーンとしても機能する。
【0036】
中段右照明ユニット235Cの正面中央部分には、タッチパネルモニタ26が設けられている。このタッチパネルモニタ26には、撮影時の立ち位置や撮影タイミングなどの情報や撮影における撮影条件を選択許容する画面(例えば、写りや明るさを選択させる画面)を表示してユーザに必要な情報を案内する。
【0037】
下段部分2Cには、左側の下段左照明ユニット236Aと右側の下段右照明ユニット236Cとが設けられている。この照明ユニット236A,236Cは、撮影空間Zで全身撮影するユーザの体をこの面光により照明できる。
【0038】
これらの照明ユニット231〜236は、平面状の拡散板がそれぞれの正面に設けられ、内部にストロボ照明体および蛍光灯が設けられている。また、ストロボ照明体および蛍光灯を囲む拡散板以外の壁面は、表面が白色塗装されて反射面として構成されている。これにより、略均一な面光により照明する照明ボックスとして機能する。
【0039】
なお、各照明ユニット231〜239に用いられている拡散板23cは、数ミリ程度の肉厚で乳白色の半透明でアクリル製の板部材で構成されている。したがって、拡散板23cの厚み全体で光を拡散する。
【0040】
また、下段左照明ユニット236Aと下段右照明ユニット236Cの間となる中央部分には、ゲームプレイに必要な硬貨の投入を許容する硬貨投入口21aと、投入硬貨の返却や釣銭の返却等を行う返却口21bと、荷物置き用の荷物置き部29が設けられている。
【0041】
図2は、写真シール作成装置1のブロック図を示す。
写真シール作成装置1は、制御装置12に接続して、記憶部11、通信部13、ドライブ14、ROM16、RAM17、撮影部20、編集部30、およびプリンタ37が設けられている。
【0042】
記憶部11は、ハードディスクなどの記憶装置で構成されている。この記憶部11は、編集処理に使用する編集ツールのデータや照明設定データ、およびプレイ時間設定データなどの各種データを記憶しており、制御装置12による設定情報の読み込みおよび保存を許容する。
【0043】
通信部13は、インターネットなどの通信網を介してサーバ等の適宜の装置と通信するLANカード等の通信装置で構成されている。この通信部13は、制御装置12の制御信号に従って、撮影画像や編集画像をサーバのデータベースに登録する、あるいはユーザのメールアドレスへ撮影画像や編集画像を送信するといった動作を行う。
【0044】
ドライブ14は、携帯型の不揮発性メモリやUSBメモリといったリムーバブルメディア15に対してデータの読み書きを行うドライブ装置で構成されている。このドライブ14は、制御装置12の制御信号に従って、撮影画像や編集画像をユーザの所有するリムーバブルメディア15に書き込み、またリムーバブルメディア15に記憶されている撮影画像や編集画像、あるいは編集用アイテムといったデータを読取る。
【0045】
ROM16は、写真シール作成装置1で実行するゲームのプログラムやメンテナンス用のプログラムなど、各種プログラムやデータを記憶している。
RAM17は、制御装置12によって一時記憶領域として使用される。
【0046】
撮影部20は、硬貨処理部21、背景制御部22、照明装置23、カメラ24、プロジェクタ25、タッチパネルモニタ26、およびスピーカ27といったように、撮影空間Z側に配置された各種装置で構成されている。
【0047】
硬貨処理部21は、硬貨投入口21a(図1参照)から投入された硬貨の投入金額が1ゲーム(硬貨投入から写真シール紙排出まで)に必要な金額以上であれば、起動信号を制御装置12に送信する。
【0048】
照明装置23は、制御装置12から受信した照明制御信号に従い、上述した各照明ユニット231〜239のストロボ照明体23aから閃光を照射する。
カメラ24は、制御装置12から受信したシャッタ信号に従って撮影を実行し、取得した撮影画像や動画像の画像データを制御装置12に送信する。
【0049】
プロジェクタ25は、制御装置12から受信したRGB信号に従って、撮影前の確認用にカメラ24で撮影している動画像をスクリーン板60に投影させてライブビュー表示し、また撮影により取得した撮影画像を静止画表示するといった表示を実行する。
【0050】
タッチパネルモニタ26は、制御装置12からRGB信号を受信し、撮影モードの選択画面の表示、撮影の際の立ち位置の案内、および撮影タイミングのカウントダウンなど、撮影に必要な情報を表示する。また、ユーザに入力された入力信号(座標信号)を制御装置12に送信する。
【0051】
スピーカ27は、制御装置12の音声信号に従って、撮影のシャッタタイミングを知らせるカウントダウンや、2つある編集空間のいずれか一方への移動を促す移動案内などを音声によりアナウンスする。
【0052】
編集部30は、タブレット内蔵モニタ31、編集用モニタ32、タブレット33、タッチペン34、スピーカ35、および硬貨処理部36で構成されている。
タブレット内蔵モニタ31は、制御装置12から受信するRGB信号に従って、撮影画像のサムネイル画像、フリーハンドペンや塗りつぶしツールやスタンプツールや背景ツールといった編集ツール、および編集中の編集画像など、編集に必要な画像をタブレット内蔵モニタ31に表示する。
タブレット33は、タッチペン34によってユーザにタッチ入力された座標を入力信号として制御装置12に送信する。
【0053】
スピーカ35は、制御装置12からの音声信号に従って、編集許容する残り時間や編集操作の説明などを音声によりアナウンスする。
硬貨処理部36は、硬貨投入口から投入された硬貨の投入金額が写真シールシートの追加印刷に必要な金額以上であれば、起動信号を制御装置12に送信する。
プリンタ37は、制御装置12から受信する印刷データを、シール紙ユニット40に備えられているシール紙42に印刷する。このプリンタ37は、高精細なプリンタ(例えば1200dpi程度)で構成されている。
【0054】
図3は、タブレット内蔵モニタ31に表示する分割数選択画面70の構成図を示す。
分割数選択画面70は、おまけ画像選択部71と、複数のメイン画像分割数選択ボタン76と、決定ボタン78とで構成されている。
【0055】
おまけ画像選択部71は、画面左上の角位置に、メイン画像分割数選択ボタン76の1つと同じ程度の大きさに設けられている。このおまけ画像選択部71には、分割イメージ表示部72と、ノーマルおまけ分割選択ボタン73と、ミニおまけ分割選択ボタン74とが設けられている。
【0056】
ノーマルおまけ分割選択ボタン73は、選択されると、編集された編集済み画像82(後述の図4参照)を全て1枚ずつ配置する。
ミニおまけ分割選択ボタン74は、選択されると、編集された編集済み画像82(後述の図4参照)を各々1枚ずつ全種類配置した一群単位で2つ横並びに配置する。したがって、ミニおまけ分割選択ボタン74が選択されると、同じ編集済み画像82が、左右に分かれて2つずつ配置されることになる。
【0057】
このノーマルおまけ分割選択ボタン73とミニおまけ分割選択ボタン74により、2種類の分割数を選択許容している。
【0058】
メイン画像分割数選択ボタン76は、縦横に計11個整列配置されている。このメイン画像分割数選択ボタン76により、4分割、8分割、12分割、16分割、20分割、24分割、32分割、3人用18分割、3人用24分割、3人用36分割、および3人用48分割の11種類の分割数から1つを選択許容する。各メイン画像分割数選択ボタン76は、ユーザが分割イメージを理解できるように、分割イメージ画像を表示している。
【0059】
決定ボタン78は、11個のメイン画像分割数選択ボタン76の中から1つ選択されたメイン画像分割数選択ボタン76と、ノーマルおまけ分割選択ボタン73およびミニおまけ分割選択ボタン74から選択された一方とに決定するボタンである。
【0060】
図4は、印刷画像を選択許容する印刷画像選択画面80の構成図を示す。
印刷画像選択画面80は、編集画像表示部81と、タイマ表示部83と、印刷画像表示部84と、決定ボタン87とで構成されている。
【0061】
編集画像表示部81は、複数の編集済み画像82が表示されている。この実施例では、6枚の編集済み画像82が表示されている。また、ここで表示する編集済み画像82は、実際に編集されているか否かに関わらず、撮影画像のうちユーザに編集対象画像としてキープ選択された画像を表示している。
タイマ表示部83は、印刷画像を選択許容する残り時間を秒単位で表示している。この表示は、1秒毎に表示を更新する。
【0062】
印刷画像表示部84は、複数の印刷画像表示領域85が配置されている。各印刷画像表示領域85には、編集画像表示部81で選択された編集済み画像82が表示される。印刷画像表示領域85の数は、分割数選択画面70で選択された分割数に対応している。図示する例では、4分割が選択された場合であり、4つの印刷画像表示領域85が表示されている。印刷画像表示領域85に表示している印刷画像が選択された場合、この印刷画像を選択解除し、他の印刷画像を選択できるようにしている。なお、編集済み画像82が印刷画像表示領域85にドラッグされた場合、ドラッグされた場所の印刷画像表示領域85に編集済み画像82を表示する。
【0063】
決定ボタン87は、印刷する画像を印刷画像表示部84の印刷画像表示領域85に表示されている画像に決定するボタンである。
【0064】
図5は、実際にシール紙に印刷したときの印刷レイアウトを示す説明図である。ここで、印刷レイアウトとは、分割数と画像の配置を定めるものである。
図5(A)に示す4分割ノーマルパターンの印刷レイアウト90は、メイン印刷領域91が4分割されている。この4分割された各領域には、複数の編集済み画像82(例えば6種類)のうち図4の印刷画像選択画面80で選択された印刷画像(例えば4種類)が1つずつ表示されている。また、この印刷レイアウト90は、おまけ印刷領域92に、ノーマルパターンで印刷画像が表示されている。このノーマルパターンでは、全ての編集済み画像82(例えば6種類)をいずれも1つずつ使用して配置している。
【0065】
図5(B)に示す4分割ミニパターンの印刷レイアウト90は、図5(A)の4分割ノーマルパターンの印刷レイアウト90と比べて、おまけ印刷領域92にミニパターンで全ての編集済み画像82が配置されている点が異なってる。このミニパターンでは、全ての編集済み画像82(例えば6種類)を1枚ずつ3列2行に並べ、この一群の画像を列方向に2つ並べて配置している。
【0066】
図5(C)に示す12分割ノーマルパターンの印刷レイアウト90は、上述した図5(A)の4分割ノーマルパターンのメイン印刷領域91を12分割しただけであり、他は4分割ノーマルパターン(図5(A))と同一である。
【0067】
図5(D)に示す4分割ミニパターンのメイン印刷領域91を12分割しただけであり、他は4分割ミニパターン(図5(B))と同一である。
【0068】
このように構成される印刷レイアウト90は、メイン印刷領域91よりおまけ印刷領域92が小さく構成されている。この実施例では、おまけ印刷領域92がメイン印刷領域91の3分の1以下、具体的には7分の1程度に形成されている。また、おまけ印刷領域92は、長方形の印刷レイアウト90の一方の短辺側に片寄せて設けられている。
【0069】
図6は、写真シール作成装置1の全体動作を示すフローチャートであり、図7は、写真シール作成装置1の編集処理の動作を示すフローチャートであり、図8は、写真シール作成装置1の印刷処理の動作を示すフローチャートである。
【0070】
写真シール作成装置1の制御装置12は、まず、タッチパネルモニタ26にデモ画面(図示省略)を表示する(ステップS1)。
制御装置12は、所定金額の硬貨が投入されるまで待機し(ステップS2:No)、所定金額の硬貨が投入されると(ステップS2:Yes)、撮影処理を行う(ステップS3)。この撮影処理では、タッチパネルモニタ26の表示とスピーカ27の音声出力によりカウントダウンを行い、照明ユニット231〜239により照明したユーザをカメラ24にて撮影して撮影画像を取得する。この撮影処理で、制御装置12は、複数回の撮影を行い、複数枚の撮影画像を取得する。そして、撮影した撮影画像の枚数が編集可能な枚数(例えば6枚)よりも多い場合、制御装置12は、どの撮影画像をキープ画像として編集および印刷するかユーザに選択させる。
【0071】
制御装置12は、タッチパネルモニタ26の表示とスピーカ27の音声出力により移動案内を行い、ユーザが編集空間に移動するように誘導する(ステップS4)。
【0072】
制御装置12は、前記撮影画像に編集する編集処理を実行する(ステップS5)。
図7に示すように、この編集処理を行う制御装置12は、まず、全ての撮影画像または全てのキープ画像を編集対象画像として取得し(ステップS11)、タブレット内蔵モニタ31に表示した編集開始ボタンがタッチペン34でタッチされるまで待機する(ステップS12:No)。
【0073】
編集開始ボタンがタッチペン34でタッチされると(ステップS12:Yes)、制御装置12は、タブレット内蔵モニタ31に編集画面を表示し、編集入力の受け付けを開始する(ステップS13)。この編集画面には、複数の編集対象画像を小さくサムネイル表示し、ユーザに選択された編集対象画像を編集可能に大きく表示する。また、編集画面には、フリーハンドペンや塗りつぶしツールやスタンプツールや背景ツールといった編集ツールも表示する。また、編集画面は左右に2つ表示している。そして、2つ備えられたタッチペン34のうち、右側のタッチペン34は右半分の編集画面に編集でき、左側のタッチペン34は左半分の編集画面に編集できる構成になっている。これにより、ユーザは、タッチペン34により編集ツールを選択し、この編集ツールを用いて編集対象画像に編集することができる。ユーザが複数人の場合は、2つのタッチペン34を用いて、左右の編集画面にそれぞれ独立して並列処理で編集操作を行うことができる。
【0074】
制御装置12は、所定時間(例えば3分)が経過するか、タブレット内蔵モニタ31に表示している終了ボタンがタッチペン34でタッチされるまで(ステップS14:No)、編集入力の受け付けを許容する。
【0075】
所定時間(例えば3分)が経過するか、タブレット内蔵モニタ31に表示している終了ボタンがタッチペン34でタッチされると(ステップS14:Yes)、制御装置12は、編集入力の受け付けを終了する(ステップS15)。
【0076】
このように編集処理が終了すると、図6に示すように、制御装置12は、印刷処理を実行する(ステップS6)。
図8に示すように、この印刷処理を行う制御装置12は、まず、タブレット内蔵モニタ31に分割数選択画面70を表示し、ユーザに印刷レイアウトを選択させる(ステップS21)。この印刷レイアウトの選択は、複数表示しているメイン画像分割数選択ボタン76のいずれか1つを選択させることによって行う。
【0077】
また、制御装置12は、印刷レイアウトの選択と並行して、ユーザにおまけ画像の分割数を選択させる(ステップS22)。このおまけ画像の分割数の選択は、ノーマルおまけ分割選択ボタン73とミニおまけ分割選択ボタン74のいずれか1つをユーザに選択させることにより行う。
【0078】
この実施例では、おまけ画像選択部71でノーマルおまけ分割選択ボタン73とミニおまけ分割選択ボタン74により選択可能な分割数の種類(2種類)より、メイン画像分割数選択ボタン76で選択可能な分割数の種類(11種類)を、2倍以上(好ましくは5倍以上)多くしている。
【0079】
このメイン画像分割数選択ボタン76の選択と、ノーマルおまけ分割選択ボタン73とミニおまけ分割選択ボタン74の選択は、2つ備えられたタッチペン34のどちらでも選択できる。
【0080】
制御装置12は、決定ボタン78がタッチ操作されず(ステップS23:No)、所定時間(例えば20秒)経過するまでは(ステップS24:No)、ステップS21とステップS22を許容する。
【0081】
所定時間が経過すると(ステップS24:Yes)、制御装置12は、メイン画像分割数選択ボタン76の選択とおまけ分割選択ボタン73,74の選択をデフォルト設定が選択されたものとし(ステップS25)、ステップS32に処理を進める。
【0082】
決定ボタン78がタッチ操作されると(ステップS23:Yes)、制御装置12は、印刷画像選択を要するレイアウト(この実施例では4分割)が選択されなければ(ステップS26:No)、ステップS32に処理を進める。
【0083】
印刷画像選択を要するレイアウトが選択されると(ステップS26:Yes)、制御装置12は、タブレット内蔵モニタ31に印刷画像選択画面80を表示し、編集画像表示部81に編集済み画像82を並べて表示する(ステップS27)。
【0084】
制御装置12は、複数枚(例えば6枚)並べた編集済み画像82から、所定枚数(例えば4枚)の画像を印刷画像として選択させる(ステップS28)。このとき選択された印刷画像は、印刷画像表示領域85に表示する。
【0085】
決定ボタン87がタッチ操作されなければ(ステップS29:No)、制御装置12は、所定時間(例えば20秒)が経過するまで(ステップS30:No)、ステップS28の印刷画像選択を許容する。
【0086】
所定時間が経過すると(ステップS30:Yes)、制御装置12は、印刷画像の選択をデフォルト設定が選択されたものとし(ステップS31)、ステップS32に処理を進める。
【0087】
決定ボタン87がタッチ操作されると(ステップS29:Yes)、制御装置12は、図5に示したように、メイン画像分割数選択ボタン76で選択されたレイアウトと、おまけ分割選択ボタン73,74で選択されたレイアウトを並べた印刷レイアウト90に、編集済み画像82を配置して印刷データを作成する(ステップS32)。
【0088】
このとき、前記ステップS26で印刷画像選択を要する印刷レイアウトと判定した場合、制御装置12は、印刷レイアウト90におけるメイン印刷領域91に、選択された印刷画像のみ(複数の編集済み画像82のうち選択された画像)を配置し、おまけ印刷領域92に、全ての編集済み画像82を配置する。
【0089】
また、前記ステップS26で印刷画像選択を要しない印刷レイアウトと判定した場合、制御装置12は、印刷レイアウト90におけるメイン印刷領域91に全ての編集済み画像82を配置し、おまけ印刷領域92にも全ての編集済み画像82を配置する。
【0090】
制御装置12は、作成した印刷データのシール紙への印刷を開始し(ステップS33)、印刷処理を終了する。
【0091】
このように印刷処理が終了すると、制御装置12は、図6に示すように事後接客処理を実行する(ステップS7)。この事後接客処理では、画像を携帯端末に送信できるゲームや、画像を投稿できるゲームなどのミニゲームを提供しており、これらの複数のミニゲームからユーザに選択されたミニゲームを実行する。
【0092】
制御装置12は、移動案内画面を表示し、印刷が完成した写真シールシートの排出口へ移動するようにユーザに案内し(ステップS8)、写真シールシートを排出し(ステップS9)、処理を終了する。
【0093】
以上の構成および動作により、ユーザは、印刷レイアウト90に編集済み画像82が配置されてシール紙42に印刷された写真シールシートを取得することができる。また、ユーザは、この写真シールシートから1つずつの編集済み画像82部分を切り取ることで、写真シールを得ることができる。このとき、メイン印刷領域91から切り取られた編集済み画像82部分は、メイン写真シールとなり、おまけ印刷領域92から切り取られた編集済み画像82部分は、おまけ写真シールとなる。
【0094】
また、写真シール作成装置1は、判りやすく操作しやすいインターフェースでユーザに分割数を選択させることができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0095】
詳述すると、印刷レイアウト90のメイン印刷領域91に印刷する編集済み画像82は、メイン画像分割数選択ボタン76により、充実した多種類の分割数から選択させることができる。このため、ユーザは、編集済み画像82を少ない数(少ない種類および少ない枚数)で大きく印刷する4分割から、編集済み画像82を数多く小さく印刷する48分割まで、大きさの異なる複数種類の編集済み画像82を混合配置した混合分割(12分割、20分割、24分割、48分割)も含めて、自由に選択することができる。
【0096】
また、印刷レイアウト90のおまけ印刷領域92に印刷する編集済み画像82は、全ての編集済み画像82を、通常サイズで印刷するか小さいサイズで数を多く印刷するか簡単に選択することができる。
【0097】
このように、メイン印刷領域91(分割数11種類)とおまけ印刷領域92(分割数2種類)で異なる選択方式により別々に独立して分割数を選択させることで、ユーザ好みの分割数を容易に短時間で選択させることができる。また、ユーザが複数人である場合に、おまけ印刷領域92に印刷された編集済み画像82について、それぞれのユーザが希望に沿った編集済み画像82を入手できる。
【0098】
また、メイン印刷領域91で編集済み画像82の種類数よりも少ない分割数を選択し、メイン印刷領域91に印刷できない編集済み画像82が存在しても、おまけ印刷領域92に全ての編集済み画像82を確実に印刷することができる。したがって、ユーザは全種類の編集済み画像82の印刷を確保した上で、分割数を自由に選択することができる。
【0099】
また、おまけ分割選択ボタン73,74とメイン画像分割数選択ボタン76の見た目や個数を異ならせているため、メイン印刷領域91とおまけ印刷領域92で選択方法が異なり、ユーザは、混乱することなく好みのサイズの編集済み画像82が得られる印刷レイアウト90を容易に決定することができる。
【0100】
また、おまけ分割選択ボタン73,74とメイン画像分割数選択ボタン76を一画面に表示しているため、ユーザは、好きな方から自由に選択することができる。また、両方のバランスを考えて、メイン画像分割数選択ボタン76が4分割ならおまけ分割選択ボタン73,74をミニにする、あるいはメイン画像分割数選択ボタン76が48分割ならおまけ分割選択ボタン73,74をノーマルにするといった調整を容易に行うことができる。
【0101】
また、おまけ分割選択ボタン73,74とメイン画像分割数選択ボタン76を一画面に表示しているため、ユーザが複数人の場合、相談しながら選択することができる。
【0102】
また、プリンタ37が高精細であるため、小さく縮小した画像を、写っているユーザの目、鼻、眉、口などが潰れることなく明瞭に印刷できる。特に、ミニおまけ分割選択ボタン74が選択され、おまけ印刷領域92に編集済み画像82を最小サイズ(例えば10mm×14mm程度)で印刷する場合に、小さくても明瞭に印刷できることでユーザの満足度を向上させることができる。
【0103】
また、このように小さく印刷できるため、ユーザは、例えば携帯電話機の液晶画面の縁におまけ写真シールを貼るといったように、小さな場所に写真シールを貼り付けて利用できる。
【0104】
また、例えばユーザが2人の場合、ユーザは、ミニおまけ分割選択ボタン74を選択すれば、おまけ印刷領域92に編集済み画像82が6種類ずつ左右に配置され、おまけ印刷領域92の編集済み画像82を二人で均等に分け合えることが容易にできる。
【0105】
なお、おまけ分割選択ボタン73,74とメイン画像分割数選択ボタン76は、同一画面上に配置したが、別画面で選択させる構成としてもよい。この場合、まずメイン画像分割数選択ボタン76でメイン印刷領域91に印刷する分割数を選択させ、次におまけ分割選択ボタン73,74でおまけ印刷領域92に印刷する分割数を選択させるとよい。またこの場合、分割数が編集対象画像数より少ない場合に、メイン画像分割数選択ボタン76で分割数が選択された後に印刷画像選択画面80で印刷画像を選択させ、その次に別画面でおまけ分割選択ボタン73,74によりおまけ印刷領域92に印刷する分割数を選択させるとよい。
この場合、ユーザは、メイン画像分割数選択ボタン76による分割数の選択と、おまけ分割選択ボタン73,74による分割数の選択を、順番に実行することができる。従って、ユーザインターフェースをさらに単純化することができ、ユーザに対して操作を容易に理解させることができる。
【0106】
また、ステップS21〜S25の分割数の選択は、ステップS5の編集処理の後に実行する構成としたが、これに限らず、ステップS5の編集処理の前に実行する構成としてもよい。この場合、編集済み画像82の種類数(例えば6種類)より少ない分割数(例えば4分割)を選択できない構成にすると良く、ステップS26〜S31の画像選択処理を省略すればよい。
これにより、ユーザが写真シールシートを受け取るまでの時間を短縮することができる。詳述すると、写真シール作成装置1の制御装置12は、印刷に際して、撮影画像(若しくは編集済み画像82)を印刷画像サイズの画像データに縮小する。この縮小処理にはある程度の時間を要するため、編集処理後に分割数を選択させると、この分割数が選択された後に縮小処理を実行する待ち時間が生じる。これに対し、分割数を先に選択させてから編集処理を行うことで、撮影画像を印刷画像サイズに縮小する縮小処理を、編集処理中に該編集処理と並列処理で実行することができる。これにより、編集処理完了後に縮小処理時間を要することなくすぐに印刷開始でき、その分時間短縮を図ることができる。
【0107】
また、メイン画像分割数選択ボタン76とおまけ分割選択ボタン73,74により選択できる画像は、全部異なる画像で構成してもよい。この場合、例えばメイン印刷領域91の画像として編集済み画像82を用い、おまけ印刷領域92の画像として撮影画像を用いる、あるいは、メイン印刷領域91の画像として撮影画像を用い、おまけ印刷領域92の画像として編集済み画像82を用いることができる。これにより、各選択ボタン(73,74,76)で選択できる画像を全部異ならすことができ、バリエーションが豊富でわかりやすいインターフェースをユーザに提供できる。
【0108】
また、撮影時にユーザを照明する照明ユニット231〜239は、ストロボ照明体23aと蛍光灯23bと拡散板23cと反射面とで構成したが、これに限らず、適宜の照明手段を備えてもよい。
【0109】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の撮影手段は、実施形態のカメラ24に対応し、
以下同様に、
表示手段は、タブレット内蔵モニタ31に対応し、
編集手段は、タブレット内蔵モニタ31およびタッチペン34に対応し、
印刷手段は、プリンタ37に対応し、
用紙は、シール紙42に対応し、
第2分割数選択手段、および第2分割数選択手段の分割数選択用画像は、ノーマルおまけ分割選択ボタン73およびミニおまけ分割選択ボタン74に対応し、
第1分割数選択手段、および第1分割数選択手段の分割数選択用画像は、メイン画像分割数選択ボタン76に対応し、
印刷対象画像は、編集済み画像82または印刷画像に対応し、
印刷領域は、印刷レイアウト90に対応し、
第1領域は、メイン印刷領域91に対応し、
第2領域は、おまけ印刷領域92に対応し、
撮影空間は、撮影空間Zに対応し、
撮影処理は、ステップS3に対応し、
編集処理は、ステップS5に対応し、
印刷処理は、ステップS6に対応し、
分割数選択処理は、ステップS21,S22に対応し、
第2分割数選択手段により選択可能な分割数の種類数は、2種類に対応し、
第1分割数選択手段により選択可能な分割数の種類数は、11種類に対応し、
一部使用分割数は、4分割に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】写真シール作成装置を正面側から見た斜視図。
【図2】写真シール作成装置のブロック図。
【図3】タッチパネルモニタに表示する分割数選択画面の構成図。
【図4】印刷画像を選択許容する印刷画像選択画面の構成図。
【図5】実際にシール紙に印刷したときの印刷レイアウトを示す説明図。
【図6】写真シール作成装置の全体動作を示すフローチャート。
【図7】写真シール作成装置の編集処理の動作を示すフローチャート。
【図8】写真シール作成装置の印刷処理の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0111】
1…写真シール作成装置、24…カメラ、31…タブレット内蔵モニタ、34…タッチペン、37…プリンタ、42…シール紙、73…ノーマルおまけ分割選択ボタン、74…ミニおまけ分割選択ボタン、76…メイン画像分割数選択ボタン、82…編集済み画像、90…印刷レイアウト、91…メイン印刷領域、92…おまけ印刷領域、Z…撮影空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影して複数種類の撮影画像を作成する撮影処理と、
前記撮影画像を編集手段で編集許容する編集処理と、
前記撮影画像または/および前記編集画像で構成される印刷対象画像を配置する印刷領域の分割数を分割数選択手段で選択させる分割数選択処理と、
前記印刷対象画像を前記分割数に応じて配置し予め定められた用紙に印刷手段で印刷する印刷処理とを実行する写真シール作成方法であって、
前記分割数選択手段は、
前記印刷領域中の第1領域内での分割数を選択させる第1分割数選択手段と前記印刷領域中の第2領域内での分割数を選択させる第2分割数選択手段とで構成され、
前記分割数選択処理は、前記第1分割数選択手段と第2分割数選択手段によりそれぞれの分割数をそれぞれ異なる選択方法で選択させる
写真シール作成方法。
【請求項2】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影して複数種類の撮影画像を作成する撮影手段と、
前記撮影画像を編集許容する編集手段と、
前記撮影画像または/および前記編集画像で構成される印刷対象画像を配置する印刷領域の分割数を選択させる分割数選択手段と、
前記印刷対象画像を前記分割数に応じて配置し予め定められた用紙に印刷する印刷手段とを備えた写真シール作成装置であって、
前記分割数選択手段を、
前記印刷領域中の第1領域内での分割数を選択させる第1分割数選択手段と前記印刷領域中の第2領域内での分割数を選択させる第2分割数選択手段とで構成し、
該第1分割数選択手段と第2分割数選択手段を、それぞれの分割数をそれぞれ異なる選択方法で選択させる構成にした
写真シール作成装置。
【請求項3】
前記第2分割数選択手段により選択可能な分割数の種類数を、前記第1分割数選択手段により選択可能な分割数の種類数よりも少なくした
請求項2記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記第1分割数選択手段を、前記印刷対象画像の種類数よりも少ない分割数を選択可能な構成とし、
前記第2分割数選択手段を、前記印刷対象画像の種類数以上の分割数しか選択できない構成とし、
前記第2領域内は、全ての印刷対象画像を配置する構成とした
請求項3記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記第2分割数選択手段を、全ての印刷対象画像を各々複数枚ずつ配置する種類の分割数が選択された場合に、前記全ての印刷対象画像を各々1種類ずつ全種類まとめた一群単位で配置する構成とした
請求項4記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
前記第1分割数選択手段と前記第2分割数選択手段を、表示手段に表示する分割数選択用画像を選択させる構成とし、
前記第1分割数選択手段の分割数選択用画像と前記第2分割数選択手段の分割数選択用画像を同一画面上に表示する構成とした
請求項5記載の写真シール作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−283365(P2008−283365A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124511(P2007−124511)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】