説明

写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラム

【課題】写真シールの編集作業を同一組みの複数の利用者が共同して実行できるようにする。
【解決手段】この編集画面250が表示されている間、利用者がタッチペン63を操作して画像切り替えボタン252を押下操作することにより、編集画像表示部251−1に表示されていた編集画像と、編集画像表示部251−2に表示されていた編集画像とを相互に切り替えて表示させることができる。本発明は、例えば、ゲームセンタ、ショッピングセンタ等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関し、特に、落書き編集を利用者が共同作業として実行できるようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【0003】
この写真シール機は、例えば、ゲームセンタ等の娯楽(遊戯)施設に設置され、女子高校生や女子中学生等を中心とする利用者に有料でサービスを提供する。利用者は、写真シールの作成作業をゲームとして楽しむだけでなく、出力された写真シールを仲間同士で分け合って、それぞれの所持品に貼り付けたりしており、多数のシール紙を収集して手帳などに貼り付けてアルバム感覚で所持している。
【0004】
写真シール作成のゲームは、被写体の撮影、その撮影画像に対する落書き編集、そして、編集済み画像の写真シールへの出力、という流れで行われる。利用者は、この一連の工程を制限時間内にプレイし、その成果物として作成された写真シールを受け取る。従って、利用者の満足度を向上させるためには、写真シール作成作業のゲームとしての面白さを向上させるとともに、写真シールの出来栄えを向上させることも重要になる。
【0005】
そこで、利用者がより満足する画像の写真シールを提供することができるように、近年の写真シール機においては、撮影画像が表示された画面上に対してタッチペンを用いた手書き操作を行う落書き編集の機能の多様化が進んでいる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、落書き編集の画面を複数(例えば、2つ)に分割するとともにタッチペンも複数設け、例えば二人組みの利用者が画面上のそれぞれ異なる落書き編集用の領域において落書き編集を行えるようにされているものもある。
【0007】
【特許文献1】特許3733118号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、撮影画像に対する落書き編集の機能は充実してきている。しかしながら、例えば二人組みの利用者が同一の撮影画像に対して共同して落書き編集をするような場合、利用者が相互にその立ち位置を入れ替わり、使用するタッチペンも交換する必要がある。そこで、より容易に落書き編集を利用者の共同作業として実行できる仕組みの出現が望まれている。
【0009】
また、同一の画像を双方の落書き編集用の領域に表示させる方法もあり得るが、同一の画像を双方の落書き編集用の領域に表示した状態で、編集の「戻る」ボタンが押下された場合、左右の落書き編集用の領域のどちらの編集を取りやめるのかを判断することが煩雑であり、利用者にもわかりにくい。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、二人組みなどの利用者が落書き編集作業を容易に共同して行えるようにすることにより、利用者がより満足度の高い落書き編集を行うことができるようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面である写真シール作成装置は、利用者を被写体として撮影し撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像を表示するとともに、前記撮影画像に合成させる合成用画像を前記撮影画像に重畳して表示する表示領域が複数設けられた表示手段と、前記表示領域にそれぞれ表示された前記合成用画像の生成指示を入力する複数の生成指示入力手段と、前記生成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、前記合成処理手段によって作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置において、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替え指示を受け付ける切り替え指示受付手段と、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を所定の方法で同時に切り替える切り替え手段とを備える。
【0012】
この写真シール作成装置の、撮影手段は、例えば、撮像処理部により構成され、表示手段は、例えば、編集用モニタにより構成され、生成指示入力手段は、例えば、タッチペンにより構成され、合成処理手段は、例えば、合成処理部により構成され、印刷手段は、例えば、印刷処理部により構成され、切り替え指示受付手段は、例えば、画像切り替えボタンにより構成され、切り替え手段は、例えば、画像切り替え処理部により構成される。
【0013】
写真シール作成装置は、表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、合成用画像が重畳された状態の撮影画像の切り替え指示を受け付け、この切り替え指示に対応し、表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、合成用画像が重畳された状態の複数の撮影画像を所定の方法で同時に切り替える。これにより、利用者は、編集画像を容易に切り替えることができる。よって、1枚の編集画像に対し、複数からなる利用者が落書き編集処理を連続的に共同して行うことができる。つまり、写真シール作成装置は、利用者がより容易に満足度の高い落書き編集を行うことができるようにし、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【0014】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記2枚の撮影画像を相互に同時に切り替えることができる。
【0015】
これにより、二人組みの利用者が落書き編集処理を連続的に共同して行うことができる。
【0016】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に即応し、前記生成指示入力手段によって前記生成操作が入力されている最中であるか否かに拘わらず、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を同時に切り替えることができる。
【0017】
これにより、利用者は、限られた落書き編集時間を有効に利用することができる。
【0018】
前記切り替え指示受付手段は、前記生成指示入力手段を用いた前記切り替え指示を、前記複数の生成指示入力手段を識別して受け付けることができる。
【0019】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって全ての前記生成指示入力手段を用いた前記切り替え指示が受け付けられたことに対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を同時に切り替えることができる。
【0020】
これにより、例えば、二人組みの利用者の双方から切り替え指示があった場合だけ、表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、合成用画像が重畳された状態の撮影画像を相互に切り替えることができる。
【0021】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記生成指示入力手段によって前記生成操作が入力されなくなるまで待機した後、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を同時に切り替えることができる。
【0022】
これにより、一方の利用者が落書き中に、画像が切り替えられてしまうことを防ぐことができる。
【0023】
前記待機の期間、利用者に対して待機メッセージを通知する待機メッセージ通知手段をさらに備えることができる。
【0024】
これにより、例えば、二人組みの利用者のうち、切り替え指示を入力した一方の利用者に対して、他方の利用者が落書き中であることを通知することができる。
【0025】
前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替えを実行してよいか否かを確認する確認メッセージを利用者に通知する確認メッセージ通知手段をさらに備えることができる。
【0026】
これにより、誤操作による切り替え指示を無効とすることができる。また、例えば、二人組みの利用者のうち、切り替え指示を入力した一方の利用者とは異なる他方の利用者の合意を確認することができる。
【0027】
本発明の一側面である写真シール作成方法は、利用者を被写体として撮影し撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像を表示するとともに、前記撮影画像に合成させる合成用画像を前記撮影画像に重畳して表示する表示領域が複数設けられた表示手段と、前記表示領域にそれぞれ表示された前記合成用画像の生成指示を入力する複数の生成指示入力手段と、前記生成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、前記合成処理手段によって作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置の写真シール作成方法において、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替え指示を受け付け、受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を所定の方法で同時に切り替えるステップを含む。
【0028】
本発明の一側面であるプログラムは、利用者を被写体として撮影し撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像を表示するとともに、前記撮影画像に合成させる合成用画像を前記撮影画像に重畳して表示する表示領域が複数設けられた表示手段と、前記表示領域にそれぞれ表示された前記合成用画像の生成指示を入力する複数の生成指示入力手段と、前記生成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、前記合成処理手段によって作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置の制御用のプログラムであって、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替え指示を受け付け、受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を所定の方法で同時に切り替えるステップを含む処理を写真シール作成装置のコンピュータに実行させる。
【0029】
このプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、写真シール作成装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disc)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【0030】
本発明の一側面においては、表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、合成用画像が重畳された状態の撮影画像の切り替え指示が受け付けられ、受け付けられた切り替え指示に対応し、表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、合成用画像が重畳された状態の複数の撮影画像が所定の方法で同時に切り替えられる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、撮影画像に対する落書き編集作業を利用者が容易に共同して実行できるようにしたので、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることができ、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【0034】
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
【0035】
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景画像や背景画像を合成したり、ペン画像入力やスタンプ画像入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【0036】
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売されたり、リースされたりする。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【0037】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
【0038】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる必要がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【0039】
例えば、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、常連の利用者、所謂、リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
【0040】
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
【0041】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【0042】
想定される主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話したりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入るだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも期待できる。
【0043】
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
【0044】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【0045】
このような特徴を有する写真シール作成装置1は、その筐体10が、図1に示されるように、事前接客ユニット11、撮影ユニット12、編集ユニット13、および天井ストロボユニット14の4つのユニットに大きく分けられている。
【0046】
事前接客ユニット11は、利用者に対して写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力したりするユニットである。
【0047】
撮影ユニット12は、被写体(利用者等)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間)において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
【0048】
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側に配置されるユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側に配置されるユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間(後述する撮影空間)の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
【0049】
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。なお、より一層、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、編集ユニット13に、2組以上の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つ以上の落書き編集等を行うための構成を設けるようにしてもよい。
【0050】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット14は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
【0051】
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
【0052】
編集ユニット13は、図2に示されるように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については、図16を参照して後述する。
【0053】
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
【0054】
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
【0055】
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【0056】
このカーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【0057】
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
【0058】
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
【0059】
図4は、ゲーム中の利用者の空間移動を、写真シール作成装置1を上から見た平面図により示したものである。図4に示されるように、利用者は、事前接客ユニット11前方周辺の領域である事前接客領域31において、事前接客ユニット11に代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者A)。利用者は、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32が使用中で無ければ、事前接客ユニット11の横付近より入場する(利用者B)。このとき、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、撮影空間32が空くまで事前接客領域31において待機する(事前接客ユニット11が待機を指示する)。
【0060】
なお、事前接客ユニット11は、点線で示されるように前方ユニット12Aの反対側に設けることも可能であり、この場合、利用者は、その事前接客ユニット11のある方から写真シール作成ゲームを開始し(利用者A')、事前接客終了後、上述した側と反対側より撮影空間32に入場する(利用者B)。
【0061】
撮影空間32に入場した利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業(本撮影)を行う。
【0062】
撮影作業を終えた利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動する。
【0063】
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
【0064】
その後、落書き編集を終えた利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【0065】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、事前接客領域31の利用者A(または利用者A')が、撮影空間32に移動すると、事前接客領域31が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に事前接客領域31を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、撮影空間32の利用者Bが、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
【0066】
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に対して写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
【0067】
なお、上述した写真シール作成装置1の筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【0068】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【0069】
図5は、事前接客ユニット11の構成例を示す図である。図5に示されるように、事前接客ユニット11には、利用者が投入する写真シール作成ゲームの代金を受け付けたり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口41、写真シール作成ゲームやその遊戯方法の案内やデモンストレーション画面等を表示するモニタ42、および、モニタ42に表示される画像に対応する音声や、効果音等を出力するスピーカ43が設けられている。
【0070】
モニタ42に表示される画像やスピーカ43より出力される音声は、筐体10(カーテン21に囲まれる領域の外)の外部に向けて出力されるため、写真シール作成ゲームを行う前の、利用者となる予定の人間の写真シール作成ゲームの遊戯方法についての理解を深めるだけでなく、写真シール作成装置1の周囲に居る、写真シール作成ゲームを行っていない人間に対しての宣伝(勧誘)効果も有する。
【0071】
また、利用者が硬貨投入返却口41に写真シール作成ゲームをプレイするために所定の代金を投入すると、撮影空間32が空いている場合には、モニタ42に、利用者を撮影空間32に誘導する案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ43より出力される。また、撮影空間32が使用中である場合には、モニタ42に、利用者にその場(事前接客領域31)において待機させるように促す案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ43より出力される。
【0072】
なお、写真シール作成ゲームをプレイするための代金の支払いは硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コインなどでも支払いができるようしてもよい。
【0073】
また、上述したように、事前接客ユニット11は、図5に示されたように、前方ユニット12Aの右側に設置してもよいし、図1に示されるように、前方ユニット12Aの左側に設置してもよい。
【0074】
図6は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図6に示される正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
【0075】
この正面12A−1には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取得されている(撮り込まれている)取得画像や撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ52、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場54−1および荷物置場54−2、並びに、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ55−1およびスピーカ55−2が設けられている。
【0076】
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、画像(動画)を取得する(取得画像)。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
【0077】
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、またはLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、カメラ51の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ52の画面上には無色透明のタッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が重畳されており、例えばタッチペン(不図示)や利用者の指等でタップすることによりその位置情報(利用者の指示)を入力することができる。
【0078】
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明機器により構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−8を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
【0079】
荷物置場54−1および荷物置場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場54−1および荷物置場54−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとる際に邪魔にならず、かつ、照明装置53による光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場54−1または荷物置場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場54−1および荷物置場54−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場54と称する。
【0080】
スピーカ55−1およびスピーカ55−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ55−1およびスピーカ55−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ55と称する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
【0081】
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した構成以外のものが設けられるようにしてもよい。
【0082】
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
【0083】
図7は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
【0084】
図7に示すように、編集ユニット13の左側面には、第1編集インタフェース13Aが設けられている。その上側には、カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図7の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有している。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
【0085】
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)、並びにスピーカ64が設けられている。
【0086】
タブレット内蔵モニタ62は、CRTディスプレイやLCD等のディスプレイにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUIである編集画面250(図16)等を表示する。なお、詳細は後述するが、編集画面250は、二人組みの利用者それぞれがタッチペンを用いて個別に或いは共同して落書き編集を行えるよう編集する画像を同時に2枚表示できるようになされている。この同時に表示される落書き編集の対象となる2枚の画像は、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
【0087】
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明であって、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
【0088】
このタブレット内蔵モニタ62の左右近傍には、画面上に重畳されたタブレットに対応するタッチペン63−1とタッチペン63−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。そして、タッチペン63−1を用いた入力操作であるのか、またはタッチペン63−2を用いた入力操作であるのかも識別される。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
【0089】
タッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレットをタップ(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【0090】
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【0091】
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図7に示された第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図7に示された構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用する。
【0092】
図8は、編集ユニット13に設けられた写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
【0093】
図8に示されるように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
【0094】
編集ユニット13には、プリンタ114(図9)が内蔵されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
【0095】
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
【0096】
図9は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【0097】
図9において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有している。制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、事前接客部111、撮影部112、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【0098】
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0099】
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置101に供給したりする。
【0100】
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
【0101】
ROM106には、制御装置101によって実行されるプログラムやデータなどが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムなどを一時的に保持する。
【0102】
事前接客部111は、事前接客ユニット11を用いて、撮影前の利用者に対する接客処理を行う。例えば、事前接客部111は、写真シール作成ゲームのデモンストレーション画面を表示したり、写真シール作成ゲームの代金(硬貨)の投入を受け付けたり、撮影空間32内への移動案内を行ったり、撮影空間32が使用中の場合、利用者を待機させたりする。事前接客部111は、上述したモニタ42およびスピーカ43の他に、硬貨処理部121を有する。硬貨処理部121は、硬貨投入返却口41に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、課金処理や、移動案内又は待機案内等をモニタ42及びスピーカ43に行わせたりする。
【0103】
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテン131、照明装置53、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ55を有する。
【0104】
背景カーテン131は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。
【0105】
背景カーテン131(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者より後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン131は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
【0106】
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等が統一されている必要はない)。また、背景カーテン131は、利用者が背景を選択できるようになされていればよく、例えば、スライド式、開閉式、折り畳み式等の昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン131に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
【0107】
なお、撮影時の背景として、背景カーテン131以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持参した絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持参した、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
【0108】
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【0109】
以上のように、何らかの方法で利用者が背景を選択できるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
【0110】
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
【0111】
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、リアルタイムで利用者の動画像を取り込み、その取り込んだ動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
【0112】
タッチパネルモニタ52は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる撮影画像表示部132を有しており、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像をその撮影画像表示部132に表示する。また、タッチパネルモニタ52は、その撮影画像表示部132の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル(図示せず)も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、タッチパネルモニタ52は、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【0113】
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の
案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
【0114】
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは、互いに同一の構成を有しており、以下においては第1編集部113Aについて説明するが、その説明は第2編集部113Bにも適用可能である。
【0115】
第1編集部113Aは、図7を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64を有する。
【0116】
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。タッチペン63−1またはタッチペン63−2を用いた利用者によるタブレット142にタップ(接触または近接)する操作に対応し、タブレット内蔵モニタ62は、タップされた位置を示す位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
【0117】
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
【0118】
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151によって編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、制御装置101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152によって編集作業結果をシール紙162に印刷する。
【0119】
プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出する。この印刷済みのシール紙162が、写真シール作成ゲームの成果物である写真シールとして利用者に提供される。
【0120】
なお、図1乃至図8を参照して上述したように、写真シール作成装置1に事前接客領域31、撮影空間32、編集空間33、および印刷物受領領域34の異なる複数の空間や領域を設けることにより、異なる複数の利用者組それぞれが異なる空間や領域を同時に利用できるので、回転率やリピータ率を向上させることができる。ただし、写真シール作成装置1の設置面積が比較的大きくなるので設置場所が遊戯施設などに限定されてしまうことも発生し得る。
【0121】
そこで、図10および図11に示すように、写真シール作成装置1を、事前接客空間、撮影空間、編集空間、および印刷物受領領域を同一空間に設けるように構成してもよい。なお、図10および図11に示された構成において、図1乃至図8に示された構成と同一の構成要素には同一の番号を付している。図10および図11に示されたように構成することにより、異なる複数の利用者組が同時に利用できなくはなるものの、設置面積が比較的小さな設置面積ですむので、例えば、複合施設(ショッピングセンタ)、映画館などのような多目的な施設に設置することができる。そのため、このような写真シール作成装置1を利用するターゲット層がより広がることが期待できる。
【0122】
なお、図10および図11に示された構成は、図1乃至図8に示された構成に比較して、利用者の移動を必要せず、ゲームの操作性を簡単にする必要性があるので、写真シール作成装置1の利用層が広がって写真シール作成装置1に不慣れな年齢層の利用に対しても好適である。
【0123】
次に、制御装置101について説明する。図12は、制御装置101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現する機能ブロックの構成例を示す図である。
【0124】
図12に示されるように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
【0125】
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
【0126】
制御装置101を構成する機能ブロックのうち、編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用の落書き画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。
【0127】
すなわち、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能、二人組みの利用者それぞれが落書き編集している画像を切り替える編集画像切り替え機能等がある。編集処理部203は、さらに、そのスタンプ機能の1つとして、編集作業中に利用者がスタンプ画像の絵柄を作成することができる作成スタンプ機能を提供する。
【0128】
ここで、編集画像切り替え機能とは、タブレット内蔵モニタ62に表示される編集画面250に設けられた画像切り替えボタン252(図16)に対する利用者からの操作に対応し、編集画面250に表示されている編集対象である2枚の編集画像を相互に入れ替える機能である。
【0129】
図13は、図12の編集処理部203の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。編集処理部203は、合成指示受付処理部211、合成処理部212、編集画像表示制御部213、および画像切り替え処理部214を有する。
【0130】
合成指示受付処理部211は、利用者により入力される、落書き編集を行うために編集画面に表示された撮影画像である編集画像に対する、合成用画像の合成指示を受け付ける。
【0131】
合成処理部212は、利用者の指示に従って合成用画像を撮影画像に合成する。編集画像表示制御部213は、利用者による落書き操作をリアルタイムに撮影画像に合成する編集を行い、この編集結果、すなわち、落書き編集された編集画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。
【0132】
画像切り替え処理部214は、利用者の指示に従って、編集画面250に表示されている2枚の編集画像を相互に入れ替える。
【0133】
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの流れについて、図14のフローチャートを参照して説明する。
【0134】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、事前接客領域31において、事前接客ユニット11の硬貨投入返却口41にゲームの代金である硬貨を投入する(支払う)。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
【0135】
ステップS2において、事前接客処理部201は、事前接客部111のモニタ42に、案内デモ画面を表示させ、ステップS3において、利用者が事前接客領域31から撮影空間32に移動可能であるか否かを判定する。前の組の写真シール作成ゲームの進行状況に基づいて、事前接客処理部201は、撮影空間32が使用中であるか否かを判定し、撮影空間32が使用中であるために、代金を支払った利用者の撮影空間32への移動が不可能であると判定した場合、処理をステップS2に戻し、案内デモ画面の表示を繰り返す。
【0136】
そして、ステップS3において、撮影空間32が未使用であり、撮影空間32に移動可能であると判定した場合、事前接客処理部201は、処理をステップS4に進め、事前接客領域31の利用者に対して移動案内を行い、モニタ42に移動案内画面を表示させたり、スピーカ43に移動案内を行う音声を出力させたりする。利用者は、そのような案内に従って、撮影空間32に移動し、写真シール作成ゲームの工程を進行させる。
【0137】
ステップS5において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS6において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
【0138】
編集処理部203は、ステップS7において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については後述する。
【0139】
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。ステップS9において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS10において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させるための移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS11において、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【0140】
次に、図14のステップS7において実行される編集処理の詳細について、図15のフローチャートを参照して説明する。また、必要に応じて図16に示す編集画面250を参照して説明する。
【0141】
なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、図14のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間33Aに移動したか第2編集空間33Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間33に移動したものとして説明する。
【0142】
編集処理が開始されると、編集処理部203は、ステップS31において、撮影部112において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象として選択された編集対象画像を取得する。編集処理部203は、ステップS32において、編集空間33の編集用モニタ141に所定のGUI画面を表示し、移動してきた利用者に対し、事後接客処理のゲームの種類を選択させる。上述したように、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを行う。
【0143】
編集処理部203は、このとき予め用意された選択肢(複数のゲーム)の中からにどのゲームを行うかを、利用者に対して選択させる。利用者が事後接客処理の内容を選択すると、編集処理部203は、次に、編集用モニタ141に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン63を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、編集用モニタ141に編集作業用のGUIである編集画面250(図16)が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
【0144】
編集処理部203は、ステップS33において、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報を監視することにより、その編集開始ボタンが利用者により押下操作されたか否かを判定し、押下操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが押下操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS34に進め、タブレット内蔵モニタ62の編集用モニタ141に、撮影画像に対する落書き編集を利用者に入力させるGUI画面である編集画面を表示させる。
【0145】
図16は、当該編集画面の構成例を示す図である。図16に示されるように、編集画面250は、主な構成が、画像切り替えボタン252、編集ツール選択部256、およびBGM制御部257を挟んで左右に対になって設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。
【0146】
その主な構成として、編集画面250の左側には、編集画像表示部251−1、編集制御操作部253−1、終了ボタン254−1、およびコンテンツパレット255−1が設けられている。同様に、編集画面250の右側には、編集画像表示部251−2、編集制御操作部253−2、終了ボタン254−2、およびコンテンツパレット255−2が設けられている。
【0147】
編集画像表示部251−1は、基本的に編集画面250に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて、複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示される。
【0148】
同様に、編集画像表示部251−2は、基本的に右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの右側に設けられたタッチペン63−2が操作されて、複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示される。
【0149】
複数の編集対象画像の中から編集画像を選択する際には、編集画像表示部251−1および編集画像表示部251−2以外に、複数の編集対象画像をそれぞれ縮小したサムネイル画像を表示して選択させるが、この場合、複数の編集対象画像のサムネイル画像を自動的に振り分けて編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2と異なる領域に、複数のサムネイル画像群を表示させる。このとき、切り替えボタン252への押下操作に対応して、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2と異なる領域にそれぞれ表示されている複数のサムネイル画像群をサムネイル画像群ごとに切り替えて表示するようにする(例えば、2列のサムネイル画像群が表示されている場合、列ごとのサムネイル画像群を切り替えて表示することができる)。また、それぞれのサムネイル画像群を編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2に重畳して表示してもよい。
【0150】
このようにすることにより、利用者は、切り替えボタン252の押下という簡単な操作によって複数の編集対象画像(のサムネイル画像)を一括して切り替えることができる。これにより、容易に互いに全ての編集対象画像に編集することができる。
【0151】
なお、上述したように、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2には、それぞれ複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として左右それぞれに表示されるが、撮影された撮影対象画像が2枚だけの場合、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2とに自動的振り分けて表示させるようにしてもよい。
【0152】
また、撮影時のモニタであるタッチパネルモニタ52にタッチペンが設置されている場合や、撮影処理と編集処理を同一空間で行い、且つ、タッチペンが左右に1本ずつ設置されている場合などには、撮影前に合成用画像を選択した左右のタッチペンを認識し、それぞれ認識された合成用画像で撮影した撮影画像が、対応する編集画像表示部251−1または251−2にそれぞれの編集画像として表示されるようにしてもよい。これにより、利用者が互いに、撮影から編集したい画像を一貫することができるため、容易に利用者が希望する編集画像を得ることができる。
【0153】
また、左右のタッチペンの内いずれか一方のタッチペンで、2枚分の合成用画像を選択した場合、1枚目に選択した合成用画像で撮影した撮影画像が、認識したタッチペンに対応する編集画像表示部251に編集画像として表示されてもよい。これにより、先にタッチペンを操作した利用者が優先的に好きな画像を編集画像として得ることができる。
【0154】
なお、左側の編集画像表示部251−1に表示させる編集画像と右側の編集画像表示部251−2に表示させる編集画像とが重複しないように利用者による選択に制限を設けてもよい。
【0155】
以下において、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部251と称する。利用者は、タッチペン63を操作し、編集画像表示部251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示部251は、その落書き編集の内容を即時的(リアルタイム)に編集画像に反映させて表示する。すなわち、編集画像表示部251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
【0156】
画像切り替えボタン252は、左側の編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と右側の編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを相互に入れ替えるGUIである。画像切り替えボタン252を押下操作して、左右の編集画像を切り替えることにより、二人組みなどの利用者は、それぞれの立ち位置を相互に交換することなく、1枚の編集画像を連続的に共同して落書き編集することができる。
【0157】
なお、画像切り替えボタン252の形状、大きさ、位置などは、図16の例に限定されるものではない。すなわち、図17Aに示す例の他、例えば、図17Bに示すように矢印型であってボタン内部に「切り替え」の文字が表示されていたり、図17Cに示すように矢印型であってボタン近傍に「切り替え」の文字が表示されていたりしてもよい。画像切り替えボタン252が押下操作されたことに対応して実行される編集画像の切り替え処理については後ほど詳述する。
【0158】
編集制御操作部253−1には、編集画像表示部251−1における編集作業の進行を制御するGUIボタン(最初からボタン、すすむボタン、および戻るボタン)や、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。同様に、編集制御操作部253−2には、編集画像表示部251−2における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。以下において、編集制御操作部253−1と編集制御操作部253−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集制御操作部253と称する。
【0159】
終了ボタン254−1および終了ボタン254−2は、編集作業を強制的に終了させるGUIである。利用者は、例えば、満足するほど十分に落書き編集を行ったら、この終了ボタン254−1または終了ボタン254−2を操作することにより、編集作業の制限時間に達する前に編集作業を終了させ、印刷処理を開始させることができる。これにより、利用者は、無駄な時間を省略し、より早く、写真シールを入手することができる。
【0160】
写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率を向上させ、収益率の向上を期待することができる。また、写真シール作成装置1は、例えば、編集作業時間を短縮した分、印刷中に行われる事後接客において、接客の時間を延長したり、短縮時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりして、利用者の満足度をより向上させることもできる。以下において、終了ボタン254−1と終了ボタン254−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、終了ボタン254と称する。
【0161】
なお、編集画像表示部251乃至終了ボタン254は、編集画像表示部251に表示される編集画像のアスペクト比に応じてレイアウトのパターンが変化するようにしてもよい。
【0162】
コンテンツパレット255−1は、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての指示を受け付けるGUIを表示する領域である。コンテンツパレット255−2は、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についてのGUIを表示する領域である。以下において、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、コンテンツパレット255と称する。
【0163】
コンテンツパレット255−1およびコンテンツパレット255−2の間には、落書き編集に用いられる各種落書き編集ツールを選択するためのGUIボタンよりなる編集ツール選択部256が設けられている。
【0164】
例えば、利用者がタッチペン63−1を用い、編集ツール選択部256のスペシャルボタンを選択すると、コンテンツパレット255−1には、作成スタンプ用のGUIが表示される。また、例えば、利用者がタッチペン63−2を用いて編集ツール選択部256のペンボタンを選択すると、コンテンツパレット255−2には、ペンによる落書き用のGUIが表示される。
【0165】
このように、左右の利用者が1組の編集ツール選択部256を共有することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
【0166】
また、編集ツール選択部256の上側にはBGM制御部257が設けられている。BGM制御部257は、編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMを選択したり、その音量を調整したりする操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するGUIである。
【0167】
図15に戻る。以上のような編集画面250を編集用モニタ141に表示させると、編集処理部203は、ステップS35において、編集部113のタブレット142やタッチペン63を制御し、利用者による編集画面250に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
【0168】
編集処理部203は、ステップS36において、タブレット内蔵モニタ62より供給される入力信号(すなわち、タッチペン63およびタブレット142により受け付けられた位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力されたか(GUIに対する操作が行われたか)否かを判定する。利用者等によりタッチペン63が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面250に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS37に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
【0169】
例えば、編集ツール選択部256のスペシャルボタンが操作された場合、編集処理部203は、コンテンツパレット255に作成スタンプ用のGUIを表示させる。また、例えば、コンテンツパレット255に作成スタンプ用のGUIが表示されている状態において、そのコンテンツパレット255において利用者による指示が入力された場合、編集処理部203は、その指示に従って、作成スタンプ機能に関する各種処理を実行する。
【0170】
このような入力に対応する処理が終了すると、編集処理部203は、処理をステップS38に進める。なお、ステップS36において指示が入力されていないと判定した場合、編集処理部203は、ステップS37の処理を省略し、ステップS38に処理を進める。
【0171】
ステップS38において、編集処理部203は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタン254が操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタン254も操作されていないと判定した場合、処理をステップS36に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部203は、所定の時間が経過した、または、終了ボタン254が操作されたと判定されるまで、ステップS36乃至ステップS38の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。
【0172】
そして、ステップS38において、所定の時間が経過した、または、終了ボタン254が操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS39に進める。
【0173】
ステップS39において、編集処理部203は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するか否かは任意である。
【0174】
ステップS40において、編集処理部203は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS40の処理を終了すると、編集処理部203は、編集処理を終了し、処理を図14のステップS7に戻し、ステップS8以降の処理を実行させる。
【0175】
以上のような編集処理により編集作業は行われる。
【0176】
ところで、編集画面250において、利用者による画像切り替えボタン252の押下操作に対応して、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替える切り替え処理は、図15のステップS35の処理と同時に開始され、編集画面250が表示されている期間、繰り返し実行される。
【0177】
この切り替え処理について、図18乃至図23のフローチャートを参照して説明する。また、適宜、図24乃至図30に示す編集画面250の表示例も参照する。
【0178】
図18は、切り替え処理の第1の動作例を示すフローチャートである。この切り替え処理は、
【0179】
ステップS51において、編集処理部203の画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作を監視し、ステップS52において、画像切り替えボタン252が押下操作されたか否かを判定する。なお、この判定は、基本的にタッチペン63−1を用いる左側の利用者による押下操作か、または基本的にタッチペン63−2を用いる右側の利用者による押下操作かを特に区別しない。
【0180】
ステップS52において、画像切り替えボタン252が押下操作されていないと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS51に戻し、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作の監視を継続する。
【0181】
そして、ステップS52において、画像切り替えボタン252が押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS53に進める。ステップS53において、画像切り替え処理部214は、編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを直ちに相互に切り替えて表示させる。
【0182】
すなわち、第1の動作例では、例えば、図24に示される編集画面250において、編集画像表示部251−1に対して落書き編集を行っている左側の利用者が画像切り替えボタン252を押下操作したとき、右側の利用者が編集画像表示部251−2に対してタッチペン63−2による落書きが行われている最中(例えば、「りょうこ」と手書きしようとしている最中であって、「う」の途中までしか手書きできていない状態)であっても切り替えは実行され、切り替え後の編集画面250は、図25に示すように、図24の編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている落書き途中の編集画像とが入れ替えられたものとなる。
【0183】
ステップS53の後、処理は再びステップS51に戻される。従って、利用者は編集画面250が表示されている期間、随時、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができる。なお、この切り替えの回数に上限を設けるようにしてもよい。以上で、切り替え処理の第1の動作例の説明を終了する。
【0184】
次に、図19は、切り替え処理の第2の動作例を示すフローチャートである。
【0185】
ステップS61において、編集処理部203の画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作を監視し、ステップS62において、画像切り替えボタン252が左右の利用者から同時に押下操作されたか(あるいは、左右の利用者双方が所定の微小時間内に押下操作したか)否かを判定する。なお、この判定は、タッチペン63−1による押下操作とタッチペン63−2による押下操作とを区別することにより可能となる。
【0186】
ステップS62において、画像切り替えボタン252が左右の利用者から同時に押下操作されていないと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS61に戻し、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作の監視を継続する。
【0187】
そして、ステップS62において、画像切り替えボタン252が左右の利用者から同時に押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS63に進める。ステップS63において、画像切り替え処理部214は、編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを直ちに相互に切り替えて表示させる。
【0188】
すなわち、第2の動作例では、編集画像表示部251−1に対して落書き編集を行っている左側の利用者と、編集画像表示部251−2に対して落書き編集を行っている右側の利用者との切り替えに対する同意が得られた場合にのみ、編集画像の切り替えが行われることになる。よって、上述した第1の動作例のように、一方の利用者による落書きの最中に切り替えが実行されるようなことはない。
【0189】
ステップS63の後、処理は再びステップS61に戻される。従って、利用者は編集画面250が表示されている期間、随時、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができる。なお、この切り替えの回数に上限を設けるようにしてもよい。以上で、切り替え処理の第2の動作例の説明を終了する。
【0190】
次に、図20は、切り替え処理の第3の動作例を示すフローチャートである。
【0191】
ステップS71において、編集処理部203の画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作を監視し、ステップS72において、画像切り替えボタン252が左右の利用者の少なくとも一方から押下操作されたか否かを判定する。なお、この判定は、タッチペン63−1による押下操作とタッチペン63−2による押下操作とを区別する必要がある。
【0192】
ステップS72において、画像切り替えボタン252が押下操作されていないと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS71に戻し、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作の監視を継続する。
【0193】
そして、ステップS72において、画像切り替えボタン252が左右の利用者の少なくとも一方から押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS73に進める。ステップS73において、画像切り替え処理部214は、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者に対して待機メッセージを表示する。具体的には、例えば図26に示すように、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者側の編集画像表示部251に待機メッセージ301を表示させる。
【0194】
ステップS74において、画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者とは異なる他方の利用者が落書き中であるか否かを判定する。この判定は、他方の利用者が操作するタッチペン63がタブレット内蔵モニタ62に接触している間は落書き中、タッチペン63がタブレット内蔵モニタ62から離されたら落書き中ではないと判定する。
【0195】
ステップS74において、他方の利用者が落書き中であると判定された場合、処理はステップS73に戻されて、一方の利用者に対する待機メッセージの通知が継続される。そして、ステップS74において、他方の利用者が落書き中ではないと判定された場合、処理はステップS75に進められる。
【0196】
ステップS75において、画像切り替え処理部214は、一方の利用者に対する待機メッセージ301の表示を終了して、編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを相互に切り替えて表示させる。
【0197】
すなわち、第3の動作例では、例えば、左右の利用者のうちの左側の利用者が画像切り替えボタン252を押下操作したとき、右側の利用者が落書き中であるならば、図26に示すように、左側の編集画像表示部251−1に待機メッセージ301が表示され、右側の利用者による落書きが一段落するまで(タッチペン63がタブレット内蔵モニタ62から離されるまで)、編集画像の切り替えが猶予される。したがって、落書き中の利用者(いまの例の場合、右側の利用者)は、タッチペン63をタブレット内蔵モニタ62から離すまでの間、編集を継続することができる。
【0198】
そして、図27に示すように、右側の利用者による落書きが一段落したこと(タッチペン63がタブレット内蔵モニタ62から離されたこと)に対応し、図28に示すように、編集画像の切り替えが行われる。
【0199】
ステップS75の後、処理は再びステップS71に戻される。従って、利用者は編集画面250が表示されている期間、随時、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができる。なお、この切り替えの回数に上限を設けるようにしてもよい。以上で、切り替え処理の第3の動作例の説明を終了する。
【0200】
次に、図21は、切り替え処理の第4の動作例を示すフローチャートである。
【0201】
ステップS81において、編集処理部203の画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作を監視し、ステップS82において、画像切り替えボタン252が左右の利用者の少なくとも一方から押下操作されたか否かを判定する。なお、この判定は、タッチペン63−1による押下操作とタッチペン63−2による押下操作とを区別する必要がある。
【0202】
ステップS82において、画像切り替えボタン252が押下操作されていないと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS81に戻し、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作の監視を継続する。
【0203】
そして、ステップS82において、画像切り替えボタン252が左右の利用者の少なくとも一方から押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS83に進める。ステップS83において、画像切り替え処理部214は、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者に対して待機メッセージを表示する。具体的には、例えば図26に示すように、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者側の編集画像表示部251に待機メッセージ301を表示させる。
【0204】
ステップS84において、画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者とは異なる他方の利用者が落書き中であるか否かを判定する。この判定は、他方の利用者が操作するタッチペン63がタブレット内蔵モニタ62に接触している間は落書き中、タッチペン63がタブレット内蔵モニタ62から離されたら落書き中ではないと判定する。
【0205】
ステップS84において、他方の利用者が落書き中であると判定された場合、処理はステップS83に戻されて、一方の利用者に対する待機メッセージの表示が継続される。そして、ステップS84において、他方の利用者が落書き中ではないと判定された場合、処理はステップS85に進められる。
【0206】
ステップS85において、画像切り替え処理部214は、画像切り替えボタン252を押下操作していない他方の利用者に対して画像切り替えメッセージを表示する。具体的には、例えば図29に示すように、画像切り替えボタン252を押下操作していない他方の利用者側の編集画像表示部251に画像切り替えメッセージ311を表示させる。このとき、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者側の編集画像表示部251には、待機メッセージ301が表示されている。
【0207】
ステップS86において、画像切り替え処理部214は、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者に対する待機メッセージ301の表示と、画像切り替えボタン252を押下操作していない他方の利用者に対する画像切り替えメッセージ311の表示を終了して、編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを相互に切り替えて表示させる。
【0208】
すなわち、第4の動作例では、上述した第3の動作例に追加して、画像切り替えボタン252を押下操作していない他方の利用者に、落書きが一段落した段階で画像切り替えメッセージ311するので、他方の利用者に対して、編集画像が切り替わることに対する心構えを与えることができる。
【0209】
ステップS86の後、処理は再びステップS81に戻される。従って、利用者は編集画面250が表示されている期間、随時、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができる。なお、この切り替えの回数に上限を設けるようにしてもよい。以上で、切り替え処理の第4の動作例の説明を終了する。
【0210】
次に、図22は、切り替え処理の第5の動作例を示すフローチャートである。
【0211】
ステップS91において、編集処理部203の画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作を監視し、ステップS92において、画像切り替えボタン252が押下操作されたか否かを判定する。なお、この判定は、タッチペン63−1による押下操作とタッチペン63−2による押下操作とを特に区別する必要はない。
【0212】
ステップS92において、画像切り替えボタン252が押下操作されていないと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS91に戻し、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作の監視を継続する。
【0213】
そして、ステップS92において、画像切り替えボタン252が押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS93に進める。ステップS93において、画像切り替え処理部214は、例えば図30に示すように、編集画像表示部251−1および251−2の中央に画像切り替え承諾メッセージ321を表示させる。
【0214】
この画像切り替え承諾メッセージ321には、利用者が編集画像の切り替えを承諾するときに押下操作するYESボタン322と、承諾しないときに押下操作するNOボタン323が設けられている。
【0215】
ステップS94において、画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替え承諾メッセージ321のYESボタン322が押下操作されたか、NOボタン323が押下操作されたかを判定する。なお、画像切り替え承諾メッセージ321が表示されている間、手書き落書きなどの編集操作は受け付けらないので、利用者が編集画像の切り替えを承諾せず落書き編集を継続するためには、NOボタン323を押下操作する必要がある。
【0216】
ステップS94において、画像切り替え承諾メッセージ321のNOボタン323が押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS91に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0217】
反対に、ステップS94において、画像切り替え承諾メッセージ321のYESボタン323が押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS95に進める。
【0218】
ステップS95において、画像切り替え処理部214は、画像切り替え承諾メッセージ321の表示を終了して、編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを相互に切り替えて表示させる。
【0219】
すなわち、第5の動作例では、画像切り替えボタン252が押下操作された後、確認のための画像切り替え承諾メッセージ321を表示しているので、画像切り替えボタン252に対する誤操作に対処することができる。
【0220】
ステップS95の後、処理は再びステップS91に戻される。従って、利用者は編集画面250が表示されている期間、随時、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができる。なお、この切り替えの回数に上限を設けるようにしてもよい。以上で、切り替え処理の第5の動作例の説明を終了する。
【0221】
次に、図23は、切り替え処理の第6の動作例を示すフローチャートである。
【0222】
ステップS101において、編集処理部203の画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作を監視し、ステップS102において、画像切り替えボタン252が左右の利用者の少なくとも一方から押下操作されたか否かを判定する。なお、この判定は、タッチペン63−1による押下操作とタッチペン63−2による押下操作とを区別する必要がある。
【0223】
ステップS102において、画像切り替えボタン252が押下操作されていないと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS101に戻し、画像切り替えボタン252に対する利用者からの押下操作の監視を継続する。
【0224】
そして、ステップS102において、画像切り替えボタン252が左右の利用者の少なくとも一方から押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS103に進める。ステップS103において、画像切り替え処理部214は、例えば図30に示されたように、編集画面250に画像切り替え承諾メッセージ321を表示させる。なお、画像切り替え承諾メッセージ321は、図30にように、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2の中央に表示してもよいし、画像切り替えボタン252を押下操作した一方の利用者とは異なる他方の利用者側の編集画像表示部251だけに表示するようにしてもよいし、あるいは、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2の2箇所に表示するようにしてもよい。
【0225】
ステップS104において、画像切り替え処理部214は、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づき、画像切り替えボタン252を押下操作していない他方の利用者によって画像切り替え承諾メッセージ321のYESボタン322が押下操作されたか、NOボタン323が押下操作されたかを判定する。なお、画像切り替え承諾メッセージ321が表示されている間、手書き落書きなどの編集操作は受け付けらないので、利用者が編集画像の切り替えを承諾せず落書き編集を継続するためには、NOボタン323を押下操作する必要がある。
【0226】
ステップS104において、画像切り替え承諾メッセージ321のNOボタン323が押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS101に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0227】
反対に、ステップS104において、画像切り替え承諾メッセージ321のYESボタン323が他方の利用者によって押下操作されたと判定した場合、画像切り替え処理部214は、処理をステップS105に進める。
【0228】
ステップS105において、画像切り替え処理部214は、画像切り替え承諾メッセージ321の表示を終了して、編集画像表示部251−1に表示されている編集画像と編集画像表示部251−2に表示されている編集画像とを相互に切り替えて表示させる。
【0229】
すなわち、第6の動作例では、画像切り替えボタン252が一方の利用者によって押下操作された後、確認のための画像切り替え承諾メッセージ321を表示しているので、画像切り替えボタン252に対する誤操作に対処するだけでなく、他方の利用者の編集画像切り替えに対する承諾を得ることができる。
【0230】
ステップS105の後、処理は再びステップS101に戻される。従って、利用者は編集画面250が表示されている期間、随時、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができる。なお、この切り替えの回数に上限を設けるようにしてもよい。以上で、切り替え処理の第6の動作例の説明を終了する。
【0231】
なお、上述した切り替え処理の第1乃至6の動作例は適宜組み合わせることができる。
【0232】
以上説明したように、切り替え処理により、編集画像表示部251−1の編集画像と編集画像表示部251−2の編集画像とを切り替えることができるので、例えば、二人組みなどの利用者が落書き編集作業を容易に共同して行うことができる。
【0233】
以上のようにして、写真シール作成装置1は、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【0234】
さらに、本実施の形態においては、撮影画像に合成用画像が合成された合成画像が切り替えられるようにしたが、合成用画像、または合成用画像が合成されていない撮影画像のみが切り替えて表示されるようにしてもよい。また、画像の全ての領域を切り替えてもよいが、画像の一部の領域を限定して切り替えるようにしてもよい。合成用画像のみが切り替えて表示される場合、左右の利用者が相互に相手の編集内容に追加して容易に編集を加えることができる。また、撮影画像のみが切り替えて表示される場合、複数の撮影画像に同一の編集内容を容易に合成することできる。よって、面白みのある合成画像ができ、娯楽性を向上させることができる。
【0235】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0236】
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0237】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0238】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0239】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0240】
【図1】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図2】図1の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図3】図1の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図4】利用者の空間移動を説明する図である。
【図5】事前接客ユニットの構成例を示す図である。
【図6】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図7】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図8】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図9】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の他の例を示す斜視図である。
【図11】図10の写真シール作成装置の正面の構成例を示すブロック図である。
【図12】制御装置の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図13】編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図14】写真シール作成ゲーム処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図15】編集処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図16】編集画面の表示例を示す図である。
【図17】切り替えボタンの例を示す図である。
【図18】切り替え処理の第1の動作例を説明するフローチャートである。
【図19】切り替え処理の第2の動作例を説明するフローチャートである。
【図20】切り替え処理の第3の動作例を説明するフローチャートである。
【図21】切り替え処理の第4の動作例を説明するフローチャートである。
【図22】切り替え処理の第5の動作例を説明するフローチャートである。
【図23】切り替え処理の第6の動作例を説明するフローチャートである。
【図24】編集画面の表示例を示す図である。
【図25】編集画面の表示例を示す図である。
【図26】編集画面の表示例を示す図である。
【図27】編集画面の表示例を示す図である。
【図28】編集画面の表示例を示す図である。
【図29】編集画面の表示例を示す図である。
【図30】編集画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0241】
1 写真シール作成装置
12 撮影ユニット
13 編集ユニット
101 制御装置
203 編集処理部
211 合成指示受付処理部
212 合成処理部
213 編集画像表示制御部
214 画像切り替え処理部
250 編集画面
251 編集画像表示部
252 切り替えボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を被写体として撮影し撮影画像を生成する撮影手段と、
前記撮影画像を表示するとともに、前記撮影画像に合成させる合成用画像を前記撮影画像に重畳して表示する表示領域が複数設けられた表示手段と、
前記表示領域にそれぞれ表示された前記合成用画像の生成指示を入力する複数の生成指示入力手段と、
前記生成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、
前記合成処理手段によって作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置において、
前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替え指示を受け付ける切り替え指示受付手段と、
前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を所定の方法で同時に切り替える切り替え手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記2枚の撮影画像を相互に同時に切り替える
請求項1に記載の写真作成装置。
【請求項3】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に即応し、前記生成指示入力手段によって前記生成操作が入力されている最中であるか否かに拘わらず、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を同時に切り替える
請求項1または2に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記切り替え指示受付手段は、前記生成指示入力手段を用いた前記切り替え指示を、前記複数の生成指示入力手段を識別して受け付ける
請求項1乃至3に記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって全ての前記生成指示入力手段を用いた前記切り替え指示が受け付けられたことに対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を同時に切り替える
請求項4に記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
前記切り替え手段は、前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記生成指示入力手段によって前記生成操作が入力されなくなるまで待機した後、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を同時に切り替える
請求項1または2に記載の写真シール作成装置。
【請求項7】
前記待機の期間、利用者に対して待機メッセージを通知する待機メッセージ通知手段を
さらに備える請求項6に記載の写真シール作成装置。
【請求項8】
前記切り替え指示受付手段によって受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替えを実行してよいか否かを確認する確認メッセージを利用者に通知する確認メッセージ通知手段を
さらに備える請求項1,2,6または7に記載の写真シール作成装置。
【請求項9】
利用者を被写体として撮影し撮影画像を生成する撮影手段と、
前記撮影画像を表示するとともに、前記撮影画像に合成させる合成用画像を前記撮影画像に重畳して表示する表示領域が複数設けられた表示手段と、
前記表示領域にそれぞれ表示された前記合成用画像の生成指示を入力する複数の生成指示入力手段と、
前記生成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、
前記合成処理手段によって作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置の写真シール作成方法において、
前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替え指示を受け付け、
受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を所定の方法で同時に切り替える
ステップを含む写真シール作成方法。
【請求項10】
利用者を被写体として撮影し撮影画像を生成する撮影手段と、
前記撮影画像を表示するとともに、前記撮影画像に合成させる合成用画像を前記撮影画像に重畳して表示する表示領域が複数設けられた表示手段と、
前記表示領域にそれぞれ表示された前記合成用画像の生成指示を入力する複数の生成指示入力手段と、
前記生成指示に基づいて、前記合成用画像を前記撮影画像に合成し合成画像を作成する合成処理手段と、
前記合成処理手段によって作成された前記合成画像を所定のシールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置の制御用のプログラムであって、
前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の前記撮影画像の切り替え指示を受け付け、
受け付けられた前記切り替え指示に対応し、前記表示手段に設けられた複数の表示領域にそれぞれ表示されている、前記合成用画像が重畳された状態の複数の前記撮影画像を所定の方法で同時に切り替える
ステップを含む処理を写真シール作成装置のコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2009−162968(P2009−162968A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−109(P2008−109)
【出願日】平成20年1月4日(2008.1.4)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】