写真シール作成装置および方法、並びに、プログラム
【課題】写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることができるようにする。
【解決手段】ステップＳ２０１において、分割パターン選択部２２３は、利用者に指定された利用者の人数（例えば撮影人数）が所定の人数（例えば４人）より多い「大人数」であるか否かを判定する。利用者の人数（例えば撮影人数）が大人数であると判定された場合、分割パターン選択部２２３は、予め用意された大人数用の分割パターンの一覧（大人数用分割パターン群）をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。本発明は、例えば、ゲームセンタ等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。
【解決手段】ステップＳ２０１において、分割パターン選択部２２３は、利用者に指定された利用者の人数（例えば撮影人数）が所定の人数（例えば４人）より多い「大人数」であるか否かを判定する。利用者の人数（例えば撮影人数）が大人数であると判定された場合、分割パターン選択部２２３は、予め用意された大人数用の分割パターンの一覧（大人数用分割パターン群）をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。本発明は、例えば、ゲームセンタ等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、写真シール作成装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、利用者の人数が大人数であっても、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置および方法、並びに、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、利用者（被写体）を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【０００３】
この写真シール機は、例えば、ゲームセンタ等の娯楽（遊戯）施設に設置され、女子高校生や女子中学生等を中心とする利用者に有料でサービスを提供する。利用者は、写真シールの作成作業をゲームとして楽しむだけでなく、出力された写真シールを仲間同士で分け合って、それぞれの所持品に貼り付けたりしており、多数のシール紙を収集して手帳などに貼り付けてアルバム感覚で所持している。
【０００４】
近年、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させるために、より多人数でゲームをプレイすることができる写真シール機が考えられている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】特開２００７−２１４９１１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
通常の場合、多人数で１枚のシール紙を切り分けるときは、各人に切り分けられる画像の内容および数ができるだけ均等になるようにするのが望ましい。しかしながら、多人数での切り分けを意識した分割パターンを提供するものはなく、単純に複数の編集画像（撮影画像）が自動で割り付けられるため、切り分けによって全ての利用者に所望の画像を提供することができない恐れがあった。つまり、写真シールに対する利用者の満足度が低下してしまう恐れがあった。
【０００７】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より多数の利用者に写真シールをできるだけ均等に提供することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、前記利用者を被写体として撮影する撮影手段と、前記利用者の入力に基づいて、前記撮影手段による撮影により得られた撮影画像を編集する編集手段と、前記利用者の人数を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記利用者の人数に基づいて、前記編集手段による編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示する提示手段と、前記提示手段により提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定手段と、前記分割パターン設定手段により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置である。
【０００９】
この写真シール作成装置の、撮影手段は、例えば、カメラにより構成され、編集手段は、例えば、画像編集部により構成され、判定手段は、例えば、撮影人数確認部により構成され、提示手段は、例えば、タブレット内蔵モニタにより構成され、分割パターン設定手段は、例えば、分割パターン選択部により構成され、印刷手段は、例えば、印刷処理部により構成される。
【００１０】
本発明の写真シール作成装置においては、利用者が被写体として撮影され、利用者の入力に基づいて、撮影手段による撮影により得られた撮影画像が編集され、利用者の人数が判定され、判定された利用者の人数に基づいて、編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンが利用者に提示され、提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンが設定され、その、利用者の人数に応じて決められた複数用分割パターンで、編集の結果がシールシートに印刷される。
【００１１】
写真シール作成装置は、被写体を撮影し、得られた撮影画像に対して落書き編集を行い、得られた編集結果をシールシートに印刷する。このとき、写真シール作成装置は、利用者の人数を判定し、判定された利用者の人数に基づいて、編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンを利用者に提示し、提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンを設定し、利用者の人数に応じて決められた複数用分割パターンで、編集の結果をシールシートに印刷する。これにより、写真シール作成装置は、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００１２】
前記判定手段は、前記利用者の入力に基づいて、前記利用者の人数を判定することができる。
【００１３】
このように利用者により入力された利用者の人数に応じた分割パターンを用いて編集結果を印刷することにより、写真シール作成装置は、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００１４】
人数毎に用意された前記複数用分割パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、前記分割パターン設定手段は、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンを、前記記憶手段より読み出して設定することができる。
【００１５】
記憶手段は、例えば、記憶部により構成される。このように利用者の人数毎に予め用意された複数用分割パターンを設定することにより、写真シール作成装置は、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００１６】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を印刷枚数毎に分類して提示することができる。このようにすることにより、写真シール作成装置は、より強く複数枚印刷を伴う分割パターンを利用者に提案することができる。
【００１７】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を前記人数毎に分類して提示することができる。このようにすることにより、写真シール作成装置は、利用者の人数に応じた分割パターンのみより強く利用者に提示することができる。
【００１８】
前記印刷手段による前記写真シールの印刷枚数に応じて前記利用者から追加代金を徴収する徴収手段をさらに備えることができる。
【００１９】
徴収手段は、例えば、追加印刷設定部２２５により構成される。これにより、写真シール作成装置は、印刷枚数に応じた代金を利用者より徴収することができる。
【００２０】
本発明の一側面は、また、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、前記利用者を被写体として撮影し、前記利用者の入力に基づいて、撮影により得られた撮影画像を編集し、前記利用者の人数を判定し、判定された前記利用者の人数に基づいて、編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示し、提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定し、設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷するステップを含む写真シール作成方法である。
【００２１】
本発明の写真シール作成方法においては、利用者が被写体として撮影され、利用者の入力に基づいて、撮影により得られた撮影画像が編集され、利用者の人数が判定され、判定された利用者の人数に基づいて、編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンが利用者に提示され、提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンが設定され、設定された、利用者の人数に応じて決められた複数用分割パターンで、編集の結果がシールシートに印刷される。
【００２２】
本発明の一側面は、さらに、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する処理を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記利用者を被写体として撮影する撮影ステップと、前記利用者の入力に基づいて、前記撮影ステップの処理による撮影により得られた撮影画像を編集する編集ステップと、利用者の人数を判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定された利用者の人数に基づいて、編集ステップの処理による編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンを利用者に提示する提示ステップと、提示ステップの処理により提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定ステップと、前記分割パターン設定ステップの処理により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【００２３】
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、画像印刷装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ（登録商標）ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)（登録商標）などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【００２４】
本発明によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、より多数の利用者に写真シールをできるだけ均等に提供することができるようにし、作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２５】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００２６】
図１は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【００２７】
図１に示される写真シール作成装置１は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム（遊戯サービス）として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置（遊戯サービス提供装置）である。
【００２８】
この写真シール作成装置１が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置１に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景や背景を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能（落書き編集機能）を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【００２９】
このような写真シール作成装置１は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置１は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置１を購入した経営者は、店舗（例えばゲームセンタ）にその写真シール作成装置１を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【００３０】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置１の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置１は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置１の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置１は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。
【００３１】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置１の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【００３２】
例えば、写真シール作成装置１は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置１は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置１の収益が向上する。
【００３３】
利用者にとって、写真シール作成装置１には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること（写真シールの作成作業）と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること（完成した写真シールそのもの）の２つの娯楽性がある。
【００３４】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【００３５】
主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【００３６】
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置１の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
【００３７】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らがより気に入るような画像をより容易に作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【００３８】
そこで、写真シール作成装置１は、ゲームをプレイする利用者の人数毎に、その人数で写真シールをできるだけ均等に分け合うことができるような分割パターンを提供する。
【００３９】
ここで、分割パターンについて説明する。写真シール作成装置１は、シール紙の印刷可能領域に複数の画像を印刷する際、その印刷可能領域を複数の部分領域に分割し、各部分領域に１つずつ画像を印刷する。分割パターンは、この印刷可能領域の分割方法のことを示す。すなわち、分割パターンは、印刷可能領域における部分領域の配置パターン（レイアウト）を示す。この部分領域の配置パターンが、すなわち、印刷された画像の配置パターンとなる。つまり、この分割パターンによって、各画像がシール紙にどのようなレイアウトで印刷されるかが決定する。
【００４０】
つまり、写真シール作成装置１は、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように分割することができるような写真シールを提供することができる。これにより、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００４１】
写真シール作成装置１は、さらに、多人数（大人数）でプレイする場合であっても、同様に、その人数で写真シールをできるだけ均等に分け合うことができるような分割パターンも提供する。これにより、利用者の人数が大人数であっても、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができる。つまり、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００４２】
写真シール作成装置１は、このような特徴を有するが、その筐体１０は、図１に示されるように、撮影ユニット１２、編集ユニット１３、および天井ストロボユニット１４の４つのユニットに大きく分けられる。
【００４３】
撮影ユニット１２は、被写体（利用者等）を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間（撮影空間）において、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内（説明）するコンテンツ（デモンストレーション）を出力したり、写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、被写体の撮影を行ったりする。この撮影ユニット１２は、大きく、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂの２つに分けられる。
【００４４】
前方ユニット１２Ａは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット１２Ｂは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット１２Ａによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット１２Ｂの内部は、空洞（空間）となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間（後述する撮影空間）の一部として構成される。この後方ユニット１２Ｂの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン（背景カーテン）や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
【００４５】
編集ユニット１３は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成（例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等）が設けられている。後述するように１つの筺体からなる編集ユニット１３は、２組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、２つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置１において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット１３は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、２つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
【００４６】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット１４は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット１４は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間（撮影空間内の利用者）を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット１４が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット１２Ａや後方ユニット１２Ｂにも設けられている。
【００４７】
図２は、図１の写真シール作成装置１を、編集ユニット１３側より見た斜視図である。
【００４８】
編集ユニット１３は、図２に示されるように、前方ユニット１２Ａの、後方ユニット１２Ｂ側の面（つまり、撮影空間側の面）と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａに直交する２つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第１編集インタフェース１３Ａと第２編集インタフェース１３Ｂがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット１３には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット１３を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、２つの編集インタフェースが設けられている。
【００４９】
また、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部１３Ｃが設けられている。
【００５０】
図３は、写真シール作成装置１の設置例を示す外観図である。
【００５１】
写真シール作成装置１がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図３に示されるように、撮影ユニット１２や編集ユニット１３を囲むように、カーテン２１が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン２１は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【００５２】
このカーテン２１の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置１の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【００５３】
以上のような写真シール作成装置１は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置１は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置１に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
【００５４】
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図４を参照して説明する。
【００５５】
図４は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置１を上から見た平面図である。図４に示されるように、利用者は、外部（利用者Ａまたは利用者Ａ'）から、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂの間を通って撮影空間３２に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する（利用者Ｂ）。もし、前の組の利用者が撮影空間３２を使用中であれば（撮影作業中であれば）、利用者は、ユニット外部において待機する（利用者Ａまたは利用者Ａ’）。
【００５６】
代金を投入し、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者（利用者Ｂ）は、前方ユニット１２Ａの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
【００５７】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像（編集用画像）を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間３２から、図中点線で示される、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【００５８】
編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａから見て左側（第１編集インタフェース１３Ａの前方）に第１編集空間３３Ａが設けられ、右側（第２編集インタフェース１３Ｂの前方）に第２編集空間３３Ｂが設けられている。つまり、この写真シール作成装置１においては、第１編集空間３３Ａの利用者（利用者Ｃ）および第２編集空間３３Ｂの利用者（利用者Ｃ’）の、合計２組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間３２の利用者（利用者Ｂ）は、この２つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとを区別する必要の無い場合、編集空間３３と称する。
【００５９】
その後、落書き編集が終了すると、利用者（利用者Ｃまたは利用者Ｃ’）は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部１３Ｃ前方の印刷物受取領域３４に移動し（利用者Ｄ）、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【００６０】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間３２の利用者Ｂが、第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、撮影空間３２が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者に撮影空間３２を使用させることができる。さらに、第１編集空間３３Ａの利用者Ｃ、または、第２編集空間３３Ｂの利用者Ｃ’が、印刷物受取領域３４に移動すると、その編集空間（第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂ）が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
【００６１】
つまり、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間３２、第１編集空間３３Ａ、第２編集空間３３Ｂ、および印刷物受取領域３４を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる（多重接客を行うことができる）。
【００６２】
なお、このような筐体１０の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【００６３】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【００６４】
図５は、前方ユニット１２Ａの構成例を示す図である。図５に示される正面１２Ａ−１は、撮影空間３２内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間３２において、基本的にこの正面１２Ａ−１に向かって（前方ユニット１２Ａ側を向いて）撮影作業を行う。
【００６５】
この正面１２Ａ−１には、撮影空間３２内の被写体を撮影するカメラ５１と、カメラ５１により光電変換されてリアルタイムに（即時）取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像（動画像）を表示するライブビューモニタ５２が設けられている。また、正面１２Ａ−１には、この他にも、撮影空間３２内を照明したり、カメラ５１による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置５３−１乃至照明装置５３−８、各種GUI画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ５４、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口５５、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ５６−１およびスピーカ５６−２、並びに、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場５７−１および荷物置場５７−２が設けられている。
【００６６】
カメラ５１は、CCD（Charge Coupled Device）を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の利用者を撮像し、画像（動画）を取り込む（取り込み画像）。カメラ５１により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、ライブビューモニタ５２に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ５１により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像（静止画）として保存される。なお、カメラ５１として、CCDの代わりに、例えばCMOS（Complementary Metal Oxide Semiconductor）センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ５１の個数も設置位置も任意である。
【００６７】
ライブビューモニタ５２は、例えば、CRT（Cathode Ray Tube）ディスプレイやLCD（Liquid Crystal Display）等により構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ５１により取り込まれた取り込み画像を即時的に（リアルタイムに）表示する。このとき、ライブビューモニタ５２に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、例えば利用者に指定された合成用画像が合成されたり、その合成用画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり（トリミングされたり）する。
【００６８】
照明装置５３−１乃至照明装置５３−８は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間３２を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間３２を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置５３−１乃至照明装置５３−８を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置５３と称する。
【００６９】
タッチパネルモニタ５４は、CRTディスプレイやLCD等により構成され、さらにその表示画面上に無色透明のタッチパネル（例えば、感圧式や電磁誘導式等）が重畳されており、例えば利用者の指等でタップすることによりその位置情報（利用者の指示）を入力することができる。タッチパネルモニタ５４は、表示画面に、撮影の設定、案内、確認等、撮影作業に関する情報を提示したり、操作入力を受け付けたりするためのGUI画像を表示し、タッチパネルによってそのGUI画像に対する利用者の操作入力を受け付ける。
【００７０】
硬貨投入返却口５５は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
【００７１】
スピーカ５６−１およびスピーカ５６−２は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM（Back Ground Music）、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ５６−１およびスピーカ５６−２を互いに区別する必要のない場合、スピーカ５６と称する。なお、スピーカ５６の数および設置位置は任意である。
【００７２】
荷物置場５７−１および荷物置場５７−２は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場５７−１および荷物置場５７−２は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置５３の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場５７−１または荷物置場５７−２に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場５７−１および荷物置場５７−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場５７と称する。
【００７３】
もちろん、前方ユニット１２Ａの正面１２Ａ−１に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【００７４】
図６は、後方ユニット１２Ｂの構成例を示す斜視図である。図６に示されるように、後方ユニット１２Ｂは、その内部の一部が撮影空間３２として利用できるようになされており、利用者が撮影時に姿勢を維持したり、合成に利用したりするための撮影台６１が設けられている。利用者は、例えば撮影台６１に座ったりもたれたりする等、撮影台６１を用いて撮影姿勢を作ったり、撮影台６１の後ろに立つ等して、前景との合成に利用したりする。
【００７５】
後方ユニット１２Ｂの内側（撮影空間３２）の面や撮影台６１の色は、任意であるが、合成処理がし易いように、例えばクロマキー等の単色で構成されるのが望ましい。なお、後方ユニット１２Ｂには、背景カーテン等、上述した以外の、撮影に利用するアイテムを設けるようにしてもよい。
【００７６】
次に、編集ユニット１３の構成について説明する。
【００７７】
図７は、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２側から見て左側面の構成例（第１編集空間３３Ａ側の構成例）を示す図である。
【００７８】
図７において、この左側面には、第１編集インタフェース１３Ａが設けられている。その上側には、カーテン２１等で仕切られているために暗くなる第１編集空間３３Ａを照らすための照明装置７１が設けられている。この照明装置７１により、写真シール作成装置１は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第１編集空間３３Ａの安全性を向上させることができる。なお、図７の例においては、編集ユニット１３の、照明装置７１が設けられている第１編集インタフェース１３Ａの上側の部分が、第２編集空間３３Ｂ側に貫通しており、照明装置７１は、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとで共有している。つまり、照明装置７１は、第１編集空間３３Ａだけでなく第２編集空間３３Ｂも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置７１の設置位置および個数は任意である。
【００７９】
第１編集インタフェース１３Ａには、タブレット内蔵モニタ７２、２本のタッチペン（タッチペン７３−１およびタッチペン７３−２）、スピーカ７４、並びに追加硬貨投入返却口７５が設けられている。
【００８０】
タブレット内蔵モニタ７２は、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像（落書き編集入力画面）等を表示する。タブレット内蔵モニタ７２は、タッチペン７３−１またはタッチペン７３−２により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ７２は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
【００８１】
このタブレット内蔵モニタ７２の左右近傍には、画面上に重畳されたタッチパネルに対応するタッチペン７３−１とタッチペン７３−２が左右１本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット１３に着脱可能に固定されており、同じ組の２人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン７３−１およびタッチペン７３−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン７３と称する。
【００８２】
そのタッチペン７３は、編集ユニット１３内部に設置されたシステムと有線（または無線）により電気的にも接続されている。タッチペン７３は、タブレット内蔵モニタ７２の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン７３を操作して、そのタブレットをタップする（タッチペン７３とタブレット内蔵モニタ７２の表示画面を接触（または近接）させる）ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン７３の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【００８３】
スピーカ７４は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ７４の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【００８４】
追加硬貨投入返却口７５は、写真シールの印刷枚数を増やす（追加印刷を行う）場合に必要な追加代金を受け付ける。追加硬貨投入返却口７５は、利用者による硬貨投入を受け付け、投入に失敗した硬貨やお釣りを返却する。
【００８５】
なお、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成も、図７に示される第１編集空間３３Ａ側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図７に示される構成例は、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成を説明する場合にも適用する。
【００８６】
図８は、編集ユニット１３の、写真シール排出部１３Ｃの構成例を示す図である。
【００８７】
図８に示されるように、写真シール排出部１３Ｃには、第１編集空間３３Ａにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第１編集インタフェース１３Ａが操作されて作成された写真シール）と、第２編集空間３３Ｂにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された写真シール）が排出される写真シール排出口８１が設けられている。
【００８８】
編集ユニット１３内部には、プリンタが設置されており、第１編集インタフェース１３Ａまたは第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口８１より排出される。
【００８９】
次に、写真シール作成装置１の内部の構成例について説明する。
【００９０】
図９は、写真シール作成装置１の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【００９１】
図９において、写真シール作成装置１は、写真シール作成装置１の装置全体を制御する処理部である制御装置１０１を有しており、その制御装置１０１には、記憶部１０２、通信部１０３、ドライブ１０４、ROM（Read Only Memory）１０６、RAM（Random Access Memory）１０７、撮影部１１２、編集部１１３、およびプリンタ１１４がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【００９２】
記憶部１０２は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置１０１より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置１０１に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【００９３】
通信部１０３は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク（図示せず）を介して、または単に通信ケーブル（図示せず）を介して、他の通信装置（図示せず）に接続され、制御装置１０１に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部１０３は、制御装置１０１より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置１０１に供給したりする。
【００９４】
ドライブ１０４には、磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む）、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア１０５が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置１０１に供給され、記憶部１０２等に保存されたり、インストールされたりする。
【００９５】
ROM１０６には、制御装置１０１において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM１０６は、制御装置１０１の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置１０１に供給する。RAM１０７は、制御装置１０１が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【００９６】
撮影部１１２は、撮影ユニット１２に関するブロックであり、硬貨処理部１２１、照明装置５３、カメラ５１、ライブビューモニタ５２、タッチパネルモニタ５４、およびスピーカ５６を有する。
【００９７】
硬貨処理部１２１は、硬貨投入返却口５５に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置１の代金支払いに関する処理（ゲーム参加受け付け等）を行い、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ５４及びスピーカ５６に行わせたりする。
【００９８】
照明装置５３は、制御装置１０１より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
【００９９】
カメラ５１は、制御装置１０１に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の被写体（利用者）の撮影を行う。例えば、カメラ５１は、制御装置１０１の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置１０１に供給する。また、カメラ５１は、制御装置１０１より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像（静止画像）の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置１０１に供給する。
【０１００】
ライブビューモニタ５２は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に基づく画像（取り込み画像を用いて作成された合成画像）を表示する。
【０１０１】
タッチパネルモニタ５４は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に基づく画像（撮影画像を用いて作成された合成画像やGUI画像）を表示する。また、タッチパネルモニタ５４は、利用者が自分自身の指等を用いてタッチパネルにタップ（接触または近接）すると、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【０１０２】
スピーカ５６は、例えば、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等）を出力する。
【０１０３】
編集部１１３は、編集ユニット１３に関するブロックであり、第１編集インタフェース１３Ａに対応する第１編集部１１３Ａと、第２編集インタフェース１３Ｂに対応する第２編集部１１３Ｂよりなる。第１編集部１１３Ａおよび第２編集部１１３Ｂは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第１編集部１１３Ａについて行うが、第２編集部１１３Ｂにも適用可能である。
【０１０４】
第１編集部１１３Ａは、タブレット内蔵モニタ７２、タッチペン７３−１およびタッチペン７３−２、スピーカ７４、並びに、硬貨処理部１４３を有する。
【０１０５】
タブレット内蔵モニタ７２は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ１４１に表示する。また、利用者が、タッチペン７３−１またはタッチペン７３−２を操作してタブレット１４２にタップ（接触または近接）すると、タブレット内蔵モニタ７２は、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像（GUI等）に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【０１０６】
スピーカ７４は、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声）を出力する。
【０１０７】
硬貨処理部１４３は、写真シールの印刷枚数を増やす追加印刷用の代金（追加代金）の徴収に関する処理を行う。
【０１０８】
プリンタ１１４は、編集部１１３により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ１１４は、制御装置１０１より編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット１６１よりシール紙１６２を取得し、編集作業結果をシール紙１６２に印刷する。プリンタ１１４は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙１６２を写真シールとして写真シール排出口８１より排出し、利用者に提供する。
【０１０９】
次に、制御装置１０１について説明する。図１０は、制御装置１０１が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図１０に示されるように、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金（硬貨）に関する処理や、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部２０２、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部２０３、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部２０４、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部２０５を有する。
【０１１０】
つまり、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
【０１１１】
図１１は、図１０の撮影処理部２０２のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【０１１２】
撮影処理部２０２は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程における処理を行う処理部であり、例えば、代金投入を受け付けたり、利用者を撮影したり、GUI画像を表示したりする。
【０１１３】
撮影処理部２０２は、そのような撮影の機能として、進行制御部２１１、撮影人数確認部２１２、撮影準備処理部２１３、ライブビュー表示制御部２１４、撮影画像取得部２１５、および編集対象画像処理部２１６を有する。
【０１１４】
進行制御部２１１は、撮影作業の工程の進行を制御する。撮影人数確認部２１２は、利用者の人数（例えば撮影人数）の確認（判定）に関する処理を行う。撮影準備処理部２１３は、明るさ調整や写り調整等、撮影の準備に関する処理を行う。ライブビュー表示制御部２１４は、ライブビューモニタ５２の表示に関する処理を行う。撮影画像取得部２１５は、撮影、特に、撮影画像の取得に関する処理を行う。編集対象画像処理部２１６は、撮影画像の合成等の、編集対象画像の生成に関する処理を行う。
【０１１５】
図１２は、図１０の編集処理部２０３のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【０１１６】
編集処理部２０３は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程における処理を行う処理部であり、例えば、落書き編集用のGUI画像を表示したり、そのGUI画像に対して入力される落書き編集入力を受け付け、画像に反映させたりする。
【０１１７】
編集処理部２０３は、そのような編集の機能として、進行制御部２２１、編集準備処理部２２２、分割パターン選択部２２３、画像編集部２２４、および追加印刷設定部２２５を有する。
【０１１８】
進行制御部２２１は、編集作業の工程の進行を制御する。編集準備処理部２２２は、編集対象画像の取得等、編集の準備に関する処理を行う。分割パターン選択部２２３は、写真シールに画像を印刷する際の分割パターンを利用者に選択させる等の処理を行う。画像編集部２２４は、編集対象画像に対する落書き編集等の処理を行う。追加印刷設定部２２５は、印刷枚数を初期値より増やす（印刷枚数を追加する）追加印刷に関する設定処理を行う。
【０１１９】
次に、ゲームの流れについて説明する。最初に、写真シール作成ゲームの全体の流れについて、図１３のフローチャートを参照して説明する。
【０１２０】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット１２Ａの硬貨投入返却口５５にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部１２１は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１の撮影処理部２０２は、ステップＳ１において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定するまで待機し、投入されたと判定した場合、処理をステップＳ２に進める。
【０１２１】
ステップＳ２において、撮影処理部２０２は、撮影部１１２の各部を制御し、撮影空間３２内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影作業が終了すると、撮影処理部２０２は、ステップＳ３において、撮影作業を終えた撮影空間３２内の利用者に対して、画像や音声によって第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂへの移動を促す移動案内処理を行う。
【０１２２】
編集処理部２０３および印刷処理部２０４は、ステップＳ４において、編集空間３３に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理と印刷に関する処理である編集印刷処理を行う。
【０１２３】
編集印刷処理が終了すると、事後接客処理部２０５は、ステップＳ５において、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部２０５は、ステップＳ６において、編集空間３３の利用者を印刷物受取領域３４に移動させる移動案内を行う。また、印刷が終了すると、印刷処理部２０４は、プリンタ１１４を制御し、ステップＳ７において印刷済みのシール紙を写真シール排出口８１より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【０１２４】
次に、図１４および図１５のフローチャートを参照して、図１３のステップＳ２において実行される撮影処理の流れの例を説明する。必要に応じて図１６乃至図１９を参照して説明する。
【０１２５】
撮影処理が開始されると、ステップＳ２１において、撮影人数確認部２１２は、例えば図１６に示されるような、利用者の人数（例えば撮影人数）を入力するためのGUI画像２５１をタッチパネルモニタ５４に表示し、利用者の人数を利用者に選択させる。利用者は、GUI画面２５１に表示される選択肢の中から利用者の人数に相当するものをタップして選択する。つまり、撮影人数確認部２１２は、利用者の選択に基づいて利用者の人数を判定する。
【０１２６】
ステップＳ２２において、進行制御部２１１は、このようにして入力された情報に基づいて、この組の利用者の人数が予め定められた所定の人数より多いか否か（大人数であるか否か）を判定し、大人数でないと判定した場合、処理をステップＳ２３に進める。
【０１２７】
ステップＳ２３において、撮影準備処理部２１３は、例えば図１７に示されるような、撮影画像の明るさ設定を入力するためのGUI画像２５２をタッチパネルモニタ５４に表示し、利用者に対して撮影画像の明るさを指定する明るさ指定を受け付ける。ステップＳ２４において、進行制御部２１１は、明るさを指定されたか否かを判定し、指定されたと判定した場合、処理をステップＳ２５に進める。ステップＳ２５において、撮影準備処理部２１３は、利用者からの指定に基づいて撮影画像（取り込み画像）の明るさ調整を行う。調整が終了すると、処理はステップＳ２７に進む。
【０１２８】
また、ステップＳ２４において、明るさを指定されなかったと判定された場合、処理はステップＳ２６に進む。また、ステップＳ２２において、利用者の人数が大人数であると判定された場合、処理はステップＳ２６に進む。
【０１２９】
ステップＳ２６において、撮影準備処理部２１３は、撮影画像（取り込み画像）の明るさを撮影人数（利用者の人数）に応じた所定の値（初期値）に設定する。調整が終了すると、処理はステップＳ２７に進む。
【０１３０】
ステップＳ２７において、撮影準備処理部２１３は、露出やホワイトバランス等の写り調整を行う。
【０１３１】
撮影準備処理部２１３は、ステップＳ２８において、撮影人数（利用者の人数）に応じて、予め用意されている合成用画像をタッチパネルモニタ５４に一覧（GUI画像）として表示する。図１８に示される、背景や前景等の合成用画像を選択するためのGUI画像２５３は、このとき表示されるGUI画像の表示例を示す図である。撮影準備処理部２１３は、予め用意されている合成用画像を、撮影人数（利用者の人数）に応じて選択し、その撮影人数（利用者の人数）に応じた合成用画像の一覧（サムネイル画像の一覧）を、GUI画像２５３上に表示する。
【０１３２】
さらに、撮影準備処理部２１３は、ステップＳ２９において、そのGUI画像に対して入力される利用者の合成用画像選択の指示を受け付ける。撮影準備処理部２１３は、利用者に選択された合成用画像のデータを記憶部１０２より読み出す。
【０１３３】
ステップＳ３０において、ライブビュー表示制御部２１４は、合成用画像とカメラ５１の取り込み画像を合成し、生成された合成画像をライブビューモニタ５２に表示（ライブビュー表示）する。
【０１３４】
ステップＳ３１において、撮影画像取得部２１５は、タッチパネルモニタ５４等にカウントダウンインジゲータを表示し、カメラ５１を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。ステップＳ３２において、編集対象画像処理部２１６は、得られた撮影画像に合成用画像を合成し、合成画像を生成する。さらに、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ３３において、生成した合成画像をタッチパネルモニタ５４等に表示し、利用者に合成画像（撮影結果）を確認させる。
【０１３５】
図１９Ａは、縦長の画角での撮影中にタッチパネルモニタ５４に表示される画像の例を示す図である。画像２５４には、使用予定の合成用画像のサムネイル画像と、取り込み画像の合成結果が表示される。図１９Ｂに示される画像２５５は、このときの撮影結果である合成画像を利用者に確認させるGUI画像である。この画像２５５は、タッチパネルモニタ５４に表示され、その中央には合成画像が表示される。
【０１３６】
図１９Ｃは、横長の画角での撮影中にタッチパネルモニタ５４に表示される画像の例を示す図である。画像２５６には、使用予定の合成用画像のサムネイル画像と、取り込み画像の合成結果が表示される。図１９Ｄに示される画像２５７は、このときの撮影結果である合成画像を利用者に確認させるGUI画像である。この画像２５７は、タッチパネルモニタ５４に表示され、その中央には合成画像が表示される。
【０１３７】
ステップＳ３４において、進行制御部２１１は、所定回数撮影したか否かを判定し、撮影回数が予め定められている所定回数に達していない場合、処理をステップＳ３０に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップＳ３４において、所定回数撮影したと判定された場合、処理は、ステップＳ３５に進む。
【０１３８】
ステップＳ３５において、進行制御部２１１は、写真シール作成ゲームの残り時間（または、これまでの経過時間）に基づいて、さらに３枚以上撮影可能か否かを判定し、可能であると判定した場合、処理をステップＳ２８に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップＳ３５において、３枚以上撮影不可能と判定された場合、処理は図１５のステップＳ４１に進む。
【０１３９】
図１５のステップＳ４１において、進行制御部２１１は、撮影可能時間内か否かを判定し、経過時間または残り時間に基づいて、まだ撮影可能か否かを判定する。撮影可能であると判定した場合、処理はステップＳ４２に進み、追加的な撮影、所謂「ボーナス撮影」の処理が行われる。
【０１４０】
合成用画像準備処理部２１３は、ステップＳ４２において、ステップＳ２８の場合と同様に、予め用意されている合成用画像をタッチパネルモニタ５４に一覧（GUI画像）として表示し、ステップＳ４３において、ステップＳ２９の場合と同様に、そのGUI画像に対して入力される利用者の合成用画像選択の指示を受け付ける。この場合、選択可能な合成用画像の最大枚数は予め設定されている。その数は任意であるが、以下においては説明の便宜上１枚として説明する。合成用画像準備処理部２１３は、利用者に選択された合成用画像のデータを記憶部１０２より読み出す。
【０１４１】
ステップＳ４４において、ライブビュー表示制御部２１４は、ステップＳ３０の場合と同様に、合成用画像とカメラ５１の取り込み画像を合成し、生成された合成画像をライブビューモニタ５２に表示（ライブビュー表示）する。
【０１４２】
ステップＳ４５において、撮影画像取得部２１５は、追加的な撮影であるボーナス撮影を行う。このボーナス撮影も上述した通常の撮影と同様に行われる。つまり、撮影画像取得部２１５は、ステップＳ３１の場合と同様に、タッチパネルモニタ５４等にカウントダウンインジゲータを表示し、カメラ５１を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。ステップＳ４６において、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ３２の場合と同様に、得られた撮影画像に合成用画像を合成し、合成画像を生成する。
【０１４３】
ステップＳ４７において、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ３３の場合と同様に、合成画像を、タッチパネルモニタ５４（またはライブビューモニタ５２）に表示し、利用者に撮影結果を確認させる。
【０１４４】
ステップＳ４８において、進行制御部２１１は、所定時間経過したか否かを判定し、まだ撮影可能である場合、処理をステップＳ４２に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップＳ４８において、所定時間経過したと判定された場合、処理は、ステップＳ４９に進む。さらに、ステップＳ４１において、撮影可能時間内で無いと判定された場合、処理はステップＳ４９に進む。
【０１４５】
ステップＳ４９において、編集対象画像処理部２１６は、これまでに生成した合成画像を、タッチパネルモニタ５４（またはライブビューモニタ５２）に表示し、利用者に、編集対象画像としてキープさせる画像（キープ画像）を選択させる。利用者がGUI画像に基づいて編集対象画像（キープ画像）を選択すると、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ５０において、選択された画像を編集対象画像として記憶部１０２に保存する。
【０１４６】
ステップＳ５０の処理が終了すると、処理は、図１３のステップＳ２に戻り、ステップＳ３以降の処理が実行される。
【０１４７】
なお、ステップＳ４９において、撮影人数（利用者の人数）に応じてキープ画像の枚数（すなわち、編集対象画像枚数）を変更させるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が２人の場合、３人の場合、または４人の場合は、撮影枚数（例えば６枚または７枚）から６枚選択することができるようにし、５人以上の大人数の場合、撮影枚数（例えば６枚または７枚）のうち４枚のみ選択することができるようにしてもよい。
【０１４８】
このようにすることにより、写真シール作成装置１は、利用者の人数が大人数であり、かつ、２枚出しをする場合であっても、各利用者に対して、より大きい印刷画像をより均等に提供することができる。
【０１４９】
なお、利用者の人数が大人数の場合の方が、少人数（例えば２人乃至４人）の場合よりも、キープ画像の最大枚数が少なくなるように説明したが、これとは逆に、利用者の人数が大人数の場合の方が少人数の場合よりも、キープ画像の最大枚数が多くなるようにしてもよい。
【０１５０】
ただし、選択済みキープ画像が所定枚数（例えば３枚以下）のときに選択時間切れが発生した場合、写真シール作成装置１が、利用者の指示なしに撮影画像を所定枚数（例えば１枚）選択し、キープ画像に追加するようにしてもよい。つまり、この場合、キープ画像の枚数の下限が設定され、キープ画像が必ずその枚数以上になるように、写真シール作成装置１によって不足分が選択される。なお、このキープ画像の枚数の下限は、利用者の人数に応じて可変としてもよいし、利用者の人数によらず所定の枚数としてもよい。
【０１５１】
また、生成される撮影画像の枚数と、キープ可能な最大枚数が互いに等しいとき、例えば、撮影画像が６枚生成され、かつ、キープ画像の最大枚数が６枚であるようなとき、利用者が操作することにより全ての撮影画像が選択される全選択ボタンを提示するようにしてもよい。なお、この全選択ボタンは、選択される画像の状態をアクティブにするのみであり、選択が決定されるわけではない。つまり、その後選択のキャンセル動作も可能とする。つまり、この全選択ボタンを用いて全ての撮影画像をキープ画像として選択するためには、利用者は、全選択ボタンを操作し、全撮影画像をアクティブな状態にしてから、選択を決定する決定ボタンを操作する必要がある。このように、決定ボタンを用いて選択を確認することにより、誤操作を抑制することができる。
【０１５２】
次に、図２０および図２１のフローチャートを参照して、図１３のステップＳ４において実行される編集印刷処理の流れの例を説明する。必要に応じて、図２２乃至図２７を参照して説明する。
【０１５３】
編集印刷処理が開始されると、編集準備処理部２２２は、ステップＳ１０１において、編集対象画像の記憶部１０２からの取得（画像転送）を開始する。ステップＳ１０２において、分割パターン選択部２２３は、利用者の人数（例えば撮影人数）に応じた分割パターンの候補を利用者に提示し、利用者に使用する分割パターンを選択させる。
【０１５４】
利用者が分割パターンを選択すると、編集準備処理部２２２は、ステップＳ１０３において、事後接客処理のゲームを利用者に選択させる。ステップＳ１０４において、進行制御部２２１は、画像転送が終了したか否かを判定する。画像転送が終了していないと判定した場合、進行制御部２２１は、処理をステップＳ１０５に進め、新規落書き機能を利用者に紹介する等して画像転送が終了するまで待機する。そしてステップＳ１０４において、画像転送が終了したと判定された場合、処理はステップＳ１０６に進む。
【０１５５】
ステップＳ１０６において、進行制御部２２１は、タブレット１４２を制御し、GUI画面に表示される、編集開始を指示するための編集開始ボタンが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。タブレット１４２を介して利用者によるタッチペン７３の操作入力を受け付け、利用者が編集開始ボタンを操作したと判定された場合、処理はステップＳ１０７に進む。
【０１５６】
ステップＳ１０７において、画像編集部２２４は、タブレット内蔵モニタ７２（編集用モニタ１４１）に、例えば、図２２に示されるような編集画面２６１を表示し、タブレット１４２を制御し、その編集画面２６１に対する操作入力の受け付けを開始する。
【０１５７】
ステップＳ１０８において、画像編集部２２４は、編集入力に応じて編集画像（編集対象の合成画像（撮影画像））を編集する。ステップＳ１０９において、進行制御部２２１は、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定する。所定の時間（例えば編集作業に割り当てられた時間）が経過しておらず、かつ、編集画面上の終了ボタンが操作されていないと判定された場合、処理はステップＳ１０８に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップＳ１０９において所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、処理はステップＳ１１０に進む。
【０１５８】
ステップＳ１１０において、画像編集部２２４は、編集入力の受け付けを終了する。ステップＳ１１０の処理が終了すると、処理は図２１のステップＳ１２１に進む。
【０１５９】
図２１のステップＳ１２１において、画像編集部２２４は、分割パターンとして、大きな画像を含む分割パターンである大分割が選択されているか否かを判定する。大分割が選択されていると判定された場合、処理はステップＳ１２２に進む。ステップＳ１２２において、画像編集部２２４は、落書き編集を行った編集画像のうち、どれをその大きな画像に適用するかを利用者に選択させる。画像が選択されると処理はステップＳ１２３に進む。また、ステップＳ１２１において大分割が選択されていないと判定された場合、処理はステップＳ１２３に進む。
【０１６０】
ステップＳ１２３において、追加印刷設定部２２５は、タブレット内蔵モニタ７２に、例えば図２３に示される案内画面２６２のようなGUI画像を表示するなどして、シール紙の印刷枚数を増やす追加印刷を利用者に案内するとともに、追加印刷を行うか否かを利用者に選択させる。ステップＳ１２４において、進行制御部２１１は、追加印刷が選択されたか否かを判定する。例えば図２３の案内画面２６２において利用者が「する」ボタンを操作する等して、追加印刷が選択されたと判定された場合、処理は、ステップＳ１２５に進む。
【０１６１】
ステップＳ１２５において追加印刷設定部２２５は、例えば図２４に示されるような画面２６３をタブレット内蔵モニタ７２に表示し、利用者に追加印刷の代金の支払いを促すとともに、追加印刷の代金の受け付けを開始する。ステップＳ１２６において進行制御部２２１は、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定された場合、処理はステップ１２７に進む。ステップＳ１２７において、進行制御部２２１は、例えば図２４の画面２６３において利用者が「やっぱりやめる」ボタンを操作する等して追加印刷がキャンセルされたか否かを判定する。追加印刷がキャンセルされていないと判定された場合、処理はステップＳ１２８に進む。ステップＳ１２８において、進行制御部２２１は、追加印刷代金が投入されたか否かを判定する。追加硬貨投入返却口７５に追加印刷代金が投入されていないと判定された場合、処理は、ステップＳ１２６に戻され、それ以降の処理が実行される。
【０１６２】
また、ステップＳ１２８において、追加硬貨投入返却口７５に追加印刷代金が投入されたと判定された場合、処理は、ステップＳ１２９に進む。ステップＳ１２９において、追加印刷設定部２２５は、追加分の分割パターンを記憶する。この追加分の分割パターンは、通常の印刷時の分割パターンと同一であってもよいし、新たに利用者により設定されるようにしてもよい。ステップＳ１２９の処理が終了すると、処理はステップＳ１３０に進む。
【０１６３】
また、ステップＳ１２７において、利用者により追加印刷がキャンセルされたと判定された場合、処理はステップＳ１３０に進む。また、ステップＳ１２６において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップＳ１３０に進む。さらに、ステップＳ１２４において、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、処理はステップＳ１３０に進む。
【０１６４】
印刷処理部２０４は、ステップＳ１３０において印刷データを作成し、ステップＳ１３１において印刷を開始する。このとき、印刷処理部２０４は、例えば図２５に示される画面２６４をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。図２５に示されるように、画面２６４には、例えば、印刷開始を利用者に伝える「印刷するよ」のメッセージと、写真シールのレイアウトの様子を示す絵が表示される。
【０１６５】
ステップＳ１３２において、印刷処理部２０４は、印刷中の時間を利用して、例えば、図２６に示される画面２６５をタブレット内蔵モニタ７２に表示し、利用者に対して今回採用されなかった利用者の人数（例えば撮影人数）の選択（ステップＳ２１）についての紹介を行う。このように他の人数選択の紹介を行うことにより、写真シール作成装置１は、人数選択毎のゲーム性の違いを利用者に把握させることができる。
【０１６６】
ステップＳ１３２の処理を終了すると、編集印刷処理が終了し、処理は、図１３のステップＳ４に戻り、ステップＳ５以降の処理が実行される。なお、図１３のステップＳ６において移動案内が行われるが、このとき、印刷処理部２０４は、タブレット内蔵モニタ７２に、例えば図２７に示される画面２６６を表示し、利用者に移動先を案内するとともに移動を促す。
【０１６７】
次に、図２０のステップＳ１０２において実行される分割パターン選択処理の流れの例を、図２８のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて図２９乃至図４２を参照して説明する。
【０１６８】
分割パターン選択処理が開始されると、最初に、ステップＳ２０１において、分割パターン選択部２２３は、利用者に指定された利用者の人数（例えば撮影人数）が所定の人数（例えば４人）より多い「大人数」であるか否かを判定する。利用者の人数（撮影人数）が大人数であると判定された場合、処理はステップＳ２０２に進む。
【０１６９】
なお、この「大人数」とする利用者の人数（例えば撮影人数）の下限は何人であってもよいが、以下においては、一例として、利用者の人数（例えば撮影人数）が５人以上の場合を「大人数」として説明する。
【０１７０】
ステップＳ２０２において、分割パターン選択部２２３は、予め用意された大人数用の分割パターンの一覧（大人数用分割パターン群）をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。
【０１７１】
図２９は、分割パターン選択画面の表示例を示す図である。図２９に示されるように、タブレット内蔵モニタ７２に表示される分割パターン選択画面３００は、大人数用分割パターン群を表示し、利用者に分割パターンを選択させるためのGUIである。分割パターン選択画面３００には、「１枚出し」タブ３０１と「２枚出し」タブ３０２が設けられ、印刷枚数毎に分割パターン群表示部３０３が切り替えられるようになされている。
【０１７２】
なお、「１枚出し」とは、１枚分の（所定サイズの）写真シールに画像を印刷する分割パターンであり、「２枚出し」とは、２枚分の（所定サイズの）写真シールに画像を印刷する分割パターン（写真シール２枚分の分割パターンを１組のパターンとして示す複数用分割パターン）である。つまり、「２枚出し」の場合、印刷範囲が写真シール２枚分になるので、「１枚出し」よりも印刷範囲が広く確保することができるので、より多数の画像を印刷したり、各画像をより大きく印刷したりすることができる。例えば、写真シールを利用者同士で切り分けるような場合、１人当たりの写真シールを「１枚出し」の場合よりも大きくすることができるので、利用者の満足度が向上する。ただし、提供する写真シールの量が「１枚出し」の場合よりも多いので、追加料金を必要とする。
【０１７３】
この分割パターン群表示部３０３には、分割パターンの一覧が表示される。ところで、図２９に示されるように、例えば、５人用、６人用、７人用、８人用、９人用、１０人用、１２人用、および１４人用のように、利用者の各人数に対して専用の分割パターンが用意されている。分割パターン群表示部３０３には、このような分割パターン群が利用者の人数毎に分類されて表示される。図２９の場合、利用者の各人数に対して１組ずつ分割パターンが示されているが（「２枚出し」の分割パターンなので２枚分ずつ示されている）、利用者の各人数に対して複数の分割パターンを示すようにしてもよい。
【０１７４】
以上のように、図２９の例の場合、利用者の各人数用の分割パターンが、印刷枚数毎にタブ等で分類されて表示される。利用者は、タッチペン７３を用いてこの中から所望のパターンをタップして選択し、画面下の「決定」ボタンを操作することにより、分割パターンを選択する。
【０１７５】
また、このとき、分割パターン選択画面３００は、最初に、図２９に示されるように、「２枚出し」タブ３０２がアクティブにされ、分割パターン群表示部３０３に「２枚出し」の分割パターンが表示された状態で表示される。つまり、分割パターン選択画面３００は、「２枚出し」の分割パターン（複数用分割パターン）が最も目立つような状態で表示される。このようにすることにより、「２枚出し」の分割パターン（複数用分割パターン）をより強く利用者に提示することができるので、より高価な「２枚出し」印刷を利用者に選択させやすくすることができ、写真シール作成ゲームの収益性の向上を期待することができる。
【０１７６】
もちろん、例えば「１枚出し」タブ３０１等のように、「２枚出し」タブ３０２以外のタブがアクティブにされた状態で（つまり、他の分割パターンが最も目立つように）分割パターン選択画面３００が表示されるようにしてもよい。
【０１７７】
また、以上においては、タブを用いて分割パターンを分類して表示するように説明したが、分割パターンを分類するための方法はどのようなものであってもよい。
【０１７８】
なお、分割パターン群は、例えば、図３０に示される例のように、利用者の人数毎にタブ等で分類して表示されるようにしてもよい。
【０１７９】
図３０に示される分割パターン選択画面３００の例の場合、それぞれ利用者の人数を示す、「５人用」タブ３１１、「６人用」タブ３１２、「７人用」タブ３１３、「８人用」タブ３１４、「９人用」タブ３１５、「１０人用」タブ３１６、「１２人用」タブ３１７、および「１４人用」タブ３１８が設けられ、これらの利用者の人数毎のタブによって、利用者の人数毎に分割パターン群表示部３１０が切り替えられるようになされている。
【０１８０】
分割パターン群表示部３１０には、その利用者の人数用の分割パターンが、「１枚出し」の分割パターン、「２枚出し」の分割パターン、「大分割」の分割パターンのように、分割パターンの種類（大分類）毎に分けて表示される。
【０１８１】
ここで、「大分割」とは、大きな画像を含む分割パターンである。図３１は、その「大分割」の分割パターンの例を示す図である。図３１において、矩形で示される各領域は、１つの編集済みの撮影画像が印刷される領域を示す。つまり各矩形領域に編集済みの撮影画像が１つずつ印刷される。各矩形領域の丸で囲まれた数字は、画像の種類を示す。つまり、同番号が割り当てられた矩形領域には同一の画像が印刷される。なお、「１〜６」のように複数の番号が割り当てられた矩形領域には、「１」に対応する画像乃至「６」に対応する画像のいずれか１つが選択されて印刷される。もちろん、この番号は実際には印刷されない。なお、このことは以下の他の図においても同様である。
【０１８２】
図３１Ａは、大分割の部分に１枚の画像を割り当てる「１分割」の分割パターンの例を示し、図３１Ｂは、大分割の部分に２枚の画像を割り当てる「２分割」の分割パターンの例を示し、図３１Ｃは、大分割の部分に４枚の画像を割り当てる「４分割」の分割パターンの例を示し、図３１Ｄは、大分割の部分に大小１０枚の画像を混在させて割り当てる「混在１０分割」の分割パターンの例を示している。
【０１８３】
このような「大分割」の分割パターンの場合、大きな画像が含まれるので分割数が減少する。したがって大人数でプレイした場合、切り分けに対して画像が少なすぎる恐れがある。そこで、「大分割」の分割パターンの場合、同じパターンで２枚印刷する。したがってこの「大分割」の分割パターンの場合も、図３０に示されるように追加料金が必要となる。
【０１８４】
なお、この「大分割」の分割パターンが選択されるとき、互いに異なるパターンで２枚印刷されるようにしてももちろんよい。また、「大分割」の分割パターンを、「１枚出し」の分割パターンや「２枚出し」の分割パターンのような、他の分割パターンと組み合わせることができるようにしてもよい。例えば、１枚目は「１枚出し」の分割パターンで印刷され、２枚目が「大分割」の分割パターンで印刷されるような選択ができるようにしてもよい。また、例えば、「１枚出し」が選択されたときの追加印刷において「大分割」の分割パターンを選択することができるようにしてもよい。
【０１８５】
図３０に戻り、分割パターン選択画面３００は、最初に、利用者の人数に対応するタブがアクティブにされた状態で表示される。例えば利用者の人数が５人と設定されている場合、分割パターン選択画面３００は、図３０に示されるように「５人用」タブ３１１がアクティブにされた状態で表示される。したがって、分割パターン群表示部３１０には、「５人用」の分割パターンが表示される。つまり、「５人用」の分割パターン（利用者の人数用の分割パターン）が最も目立つように表示される。このように利用者の人数毎にタブ等によって分割パターンを分類して表示するようにすることにより、利用者の人数に対応する分割パターンのみを優先的に提示することができ、利用者にとってより有用な分割パターンをより多く提示することができる。
【０１８６】
もちろん、利用者の人数用のタブ以外のタブがアクティブにされた状態で（つまり、他の分割パターンが最も目立つように）分割パターン選択画面３００が表示されるようにしてもよい。例えば、利用者の人数によらず、所定の人数用の分割パターンが分割パターン群表示部３１０に表示された状態で分割パターン選択画面３００が表示されるようにしてもよい。
【０１８７】
また、以上においては、タブを用いて分割パターンを分類して表示するように説明したが、分割パターンを分類するための方法はどのようなものであってもよい。
【０１８８】
図３２乃至図３９に大人数用の分割パターンの例を示す。
【０１８９】
図３２は、「５人用」の分割パターンの例を示す図である。図３２Ａに示される分割パターン３３１は、「大分割」の分割パターンを含む「５人用」の分割パターンの例を示す。分割パターン３３１において「１〜６」が割り当てられた領域が「大分割」の分割パターンが割り当てられる領域である。各領域に割り当てられる「大分割」の分割パターンは、互いに一致していてもよいし、互いに異なるようにしてもよい。つまり、上述した「１分割」、「２分割」、「４分割」、「混在１０分割」のような複数のパターンが分割パターン３３１に含まれるようにしてもよい。なお、このことは以下の他の図においても同様である。
【０１９０】
図３２Ｂに示される分割パターン３３２は、「５人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３２Ｃに示される分割パターン３３３は、「５人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示す。図３２Ｄに示される分割パターン３３４は、「５人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９１】
図３３は、「６人用」の分割パターンの例を示す図である。図３３Ａに示される分割パターン３５１は、「大分割」の分割パターンを含む「６人用」の分割パターンの例を示す。図３３Ｂに示される分割パターン３５２は、「６人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３３Ｃに示される分割パターン３５３は、「６人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示す。図３３Ｄに示される分割パターン３５４は、「６人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９２】
図３４は、「７人用」の分割パターンの例を示す図である。図３４Ａに示される分割パターン３６１は、「大分割」の分割パターンを含む「７人用」の分割パターンの例を示す。図３４Ｂに示される分割パターン３６２は、「７人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３４Ｃにおいて、分割パターン３６３は、「７人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン３６４は、「７人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９３】
図３５は、「８人用」の分割パターンの例を示す図である。図３５Ａに示される分割パターン３７１は、「大分割」の分割パターンを含む「８人用」の分割パターンの例を示す。図３５Ｂに示される分割パターン３７２は、「８人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３５Ｃに示される分割パターン３７３は、「８人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示す。図３５Ｄに示される分割パターン３７４は、「８人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９４】
図３６は、「９人用」の分割パターンの例を示す図である。図３６Ａに示される分割パターン３８１は、「大分割」の分割パターンを含む「９人用」の分割パターンの例を示す。図３６Ｂに示される分割パターン３８２は、「９人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３６Ｃにおいて、分割パターン３８３は、「９人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン３８４は、「９人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９５】
図３７は、「１０人用」の、「２枚出し」の分割パターンの例を示す図である。図３７の分割パターン３９１は、「１０人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン３９２は、「１０人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９６】
なお、「１０人用」の分割パターンの場合、「大分割」の分割パターンを含む分割パターンは、例えば、図３２Ａに示される分割パターン３３１、図３３Ａに示される分割パターン３５１、図３４Ａに示される分割パターン３６１、図３５Ａに示される分割パターン３７１、および図３６Ａに示される分割パターン３８１のうち、少なくともいずれか１つを含むパターンにより構成されるようにする。また、上述した「１分割」、「２分割」、「４分割」、または「混在１０分割」の分割パターンのいずれかを「大分割」の分割パターンを含む分割パターンとしてもよい。
【０１９７】
また、「１０人用」の分割パターンの場合、「１枚出し」の分割パターンは、例えば、「２枚出し」の１枚目の分割パターンである分割パターン３９１と同様とする。
【０１９８】
図３８は、「１２人用」の、「２枚出し」の分割パターンの例を示す図である。図３８の分割パターン４０１は、「１２人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン４０２は、「１２人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。なお、「大分割」の分割パターンを含む分割パターンおよび「１枚出し」の分割パターンについては、「１０人用」の場合と同様である。
【０１９９】
図３９は、「１４人用」の、「２枚出し」の分割パターンの例を示す図である。図３９の分割パターン４１１は、「１４人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン４１２は、「１４人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。なお、「大分割」の分割パターンを含む分割パターンおよび「１枚出し」の分割パターンについては、「１０人用」の場合と同様である。
【０２００】
なお、分割パターン選択画面３００において、「２枚出し」の分割パターンを分割パターン群表示部３０３に示すとき、単に分割パターンを示す画像を表示するようにしてもよいし、図３２乃至図３９に示されるように、分割パターンを示す画像に合わせて、「○人目」といった、写真シールの切り分け方の例を表示するようにしてもよい。
【０２０１】
以上のように、その利用者の人数に対して、シール紙をより均等に分割することができるように編集済みの撮影画像を配置した、専用の分割パターンが提示される。これらの分割パターンを利用することにより、利用者は、利用者の人数が大人数であっても、より容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができる。
【０２０２】
なお、これらの利用者の人数毎の分割パターンの情報は、予め用意されており、記憶部１０２に記憶されている。分割パターン選択部２２３は、必要に応じて、この情報を記憶部１０２より読み出し設定する。以上において示した人数以外のパターンが用意されるようにしてももちろんよい。
【０２０３】
図２８に戻り、ステップＳ２０３において、分割パターン選択部２２３は、２枚出し、または、大分割の分割パターンが選択されたか否かを判定する。印刷枚数が通常よりも多い、２枚出し、または、大分割の分割パターンが選択されたと判定された場合、処理はステップＳ２０４に進む。ステップＳ２０４において、分割パターン選択部２２３は、追加コインが投入されたか否かを判定し、投入されたと判定した場合、処理をステップＳ２０５に進める。
【０２０４】
ステップＳ２０５において、分割パターン選択部２２３は、利用者により選択された２枚出し、または、大分割の分割パターンを記憶し、分割パターン選択処理を終了し、処理を図２０のステップＳ１０２に戻し、ステップＳ１０３以降の処理を実行させる。
【０２０５】
また、ステップＳ２０３において、２枚出し、または、大分割の分割パターンが選択されていないと判定された場合、処理はステップＳ２０６に進む。また、ステップＳ２０４において、追加コインが投入されなかったと判定された場合、処理はステップＳ２０６に進む。
【０２０６】
ステップＳ２０６において、分割パターン選択部２２３は、利用者により選択された、通常の印刷枚数である１枚出しの分割パターンを記憶し、分割パターン選択処理を終了し、処理を図２０のステップＳ１０２に戻し、ステップＳ１０３以降の処理を実行させる。
【０２０７】
また、ステップＳ２０１において、利用者の人数（例えば撮影人数）が「大人数」でないと判定された場合、処理はステップＳ２０７に進む。ステップＳ２０７において、分割パターン選択部２２３は、予め用意された、利用者の人数（例えば撮影人数）に応じた１枚出しの分割パターンの一覧（利用者の人数（撮影人数）に応じた１枚出しの分割パターン群）をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。
【０２０８】
図４０に示される分割パターン選択画面４２１は、「２人用」の分割パターンを利用者に選択させるためのGUI画像である。図４１に示される分割パターン選択画面４２２は、「３人用」の分割パターンを利用者に選択させるためのGUI画像である。図４２に示される分割パターン選択画面４２３は、「４人用」の分割パターンを利用者に選択させるためのGUI画像である。分割パターン選択部２２３は、これらのGUI画像のうち、利用者の人数（例えば撮影人数）に対応するものをタブレット内蔵モニタ７２に表示させる。
【０２０９】
図２８に戻り、ステップＳ２０８において、分割パターン選択部２２３は、利用者に選択された１枚出しの分割パターンを記憶し、分割パターン選択処理を終了し、処理を図２０のステップＳ１０２に戻し、ステップＳ１０３以降の処理を実行させる。
【０２１０】
以上のように、利用者の人数（例えば撮影人数）に応じた分割パターンの選択を行うことにより、利用者は、より容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができる。つまり、写真シール作成装置１は、このように処理を行うことにより、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シールの価値を向上させることができ、写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【０２１１】
なお、以上においては、追加印刷実行の有無を落書き編集後に利用者に確認するように説明したが、これに限らず、追加印刷の確認を分割パターン選択時に行うようにしてもよい。
【０２１２】
その場合の編集印刷処理の流れの例を図４３および図４４のフローチャートを参照して説明する。
【０２１３】
図４３のステップＳ３０１乃至ステップＳ３１０の各処理は、図２０のステップＳ１０１乃至ステップＳ１１０の各処理と同様に実行される。ただし、ステップＳ３０２においては、分割パターンの選択だけでなく追加印刷の確認も行われる。この処理の詳細については後述する。
【０２１４】
図４３のステップＳ３１０の処理が終了すると、処理は、図４４のステップＳ３２１に進む。図４４のステップＳ３２１およびステップＳ３２２の各処理は、図２１のステップＳ１２１およびステップＳ１２２の各処理と同様に実行される。ステップＳ３２２の処理が終了すると、処理はステップＳ３２３に進む。また、ステップＳ３２１において大分割が選択されていないと判定された場合、処理はステップＳ３２３に進む。
【０２１５】
ステップＳ３２３乃至ステップＳ３２５の各処理は、図２１のステップＳ１３０乃至ステップＳ１３２の各処理と同様に実行される。ステップＳ３２５の処理が終了すると、編集印刷処理が終了され、処理は、図１３のステップＳ４に戻り、ステップＳ５以降の処理が実行される。
【０２１６】
次に、図４５のフローチャートを参照して、図４３のステップＳ３０２において実行される分割パターン選択処理の流れの例を説明する。
【０２１７】
図４５において、ステップＳ４０１乃至ステップＳ４０８の各処理は、図２８のステップＳ２０１乃至ステップＳ２０８の各処理と同様に実行される。ステップＳ４０８の処理が終了すると、処理はステップＳ４０９に進む。
【０２１８】
ステップＳ４０９において、追加印刷設定部２２５は、追加印刷が選択されたか否かを判定し、追加印刷が選択されたと判定した場合、処理をステップＳ４１０に進め、追加印刷文の分割パターンを記憶する。ステップＳ４１０の処理が終了すると、分割パターン選択処理が終了され、処理は、図４３のステップＳ３０２に戻り、ステップＳ３０３以降の処理が実行される。
【０２１９】
また、ステップＳ４０９において、追加印刷が選択されていないと判定された場合、ステップＳ４１０の処理は省略され、分割パターン選択処理が終了され、処理は、図４３のステップＳ３０２に戻り、ステップＳ３０３以降の処理が実行される。
【０２２０】
以上のようにすることにより、分割パターンの選択と追加印刷の設定を近いタイミングで行うことができ、利用者にとってよりわかりやすい進行とすることができる。
【０２２１】
なお、利用者の人数が大人数（例えば５人以上）の場合は、追加印刷を禁止するようにしてもよい。例えば、図２１のステップＳ１２３において、利用者の人数が少人数（例えば２人乃至４人）の場合のみ、追加印刷の設定を受け付けるようにしてもよい。さらに、利用者の人数が少人数（例えば２人乃至４人）の場合と大人数の場合とで追加印刷の設定タイミングを変えるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が少人数の場合、落書き編集後に追加印刷を受け付け、利用者の人数が大人数の場合、利用者の人数選択時に追加印刷を受け付けるようにしてもよい。
【０２２２】
利用者の人数によって、追加印刷の設定タイミングを変えることにより、写真シール作成装置１は、利用者に、写真シール作成ゲームを一貫して人数を意識させて楽しませることができる。
【０２２３】
以上のようにして、写真シール作成装置１は、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【０２２４】
なお、以上においては、利用者の人数（例えば撮影人数）を利用者に入力させるように説明したが、これに限らず、写真シール作成装置１が、利用者の人数（例えば撮影人数）を計測するようにしてもよい。例えば、写真シール作成装置１が、カメラ５１の取り込み画像を画像解析（例えば顔画像解析）して利用者の人数（例えば撮影人数）を把握するようにしてもよい。また、撮影空間３２において重量を計測し、その値から利用者の人数（例えば撮影人数）を推測するようにしてもよい。もちろん、これ以外のどのような方法を用いて利用者の人数（撮影人数）を特定するようにしてもよい。
【０２２５】
また、以上においては、分割パターンの選択を落書き編集の直前に行うように説明したが、この分割パターンの選択のタイミングおよび場所は任意である。例えば、撮影空間３２において、撮影作業終了後に分割パターンの選択を行うようにしてもよいし、利用者の人数を設定したときに分割パターンの選択も行うようにしてもよい。また、編集空間３３において編集作業後に分割パターンの選択を行うようにしてもよい。
【０２２６】
さらに、印刷する写真シールの枚数は、３枚以上であってももちろんよい。例えば、６人で写真シール作成ゲームをプレイし、「大分割」の分割パターンで写真シールを３枚印刷することができるようにしてもよい。この場合、予め「３枚印刷」の選択肢が用意されているようにしてもよいし、利用者が任意の印刷枚数を指定することができるようにしてもよい。このとき、各写真シールのレイアウトが互いに異なるようにしてもよいし、「１枚出し」の分割パターンや「２枚出し」の分割パターンなど、他の種類の分割パターンと組み合わせることができるようにしてもよい。
【０２２７】
さらに、「３枚出し」や「４枚出し」のように、「２枚出し」以上の印刷枚数の分割パターンを予め用意するようにしてもよい。
【０２２８】
もちろん、印刷枚数に応じて追加料金を徴収するようにしてもよい。
【０２２９】
以上のように、より多くの枚数の印刷を可能とすることにより、より大きな（若しくはより多くの）印刷画像を、各ユーザに提供することができる。
【０２３０】
また、利用者の人数が「大人数」のパターンとして、５人乃至１０人、１２人、１４人の場合について説明したが、１１人、１３人、または１５人以上など、上述した以外の人数用のデータ（例えば分割パターンや合成用画像等）が用意されるようにしてももちろんよい。
【０２３１】
さらに、以上においては、例えば図２８のステップＳ２０２およびステップＳ２０７の各処理のように、利用者の人数、または利用者の人数に基づいた分類（例えば「大人数」）に応じて、その利用者の人数用に用意された分割パターンが提示されるように説明したが、これに限らず、他の利用者の人数用の分割パターンが提示されるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が２人である場合に、２人用の分割パターンだけでなく、３人用の分割パターン、４人用の分割パターン、および「大人数」用の分割パターンの一部または全部も表示されるようにしてもよい。また、利用者の人数が「大人数」である場合に、「大人数」用の分割パターンだけでなく、２人乃至４人の「少人数」用の分割パターンの一部又は全部も表示されるようにしてもよい。
【０２３２】
このとき、例えばタブ等によって各人数用の分割パターンが分類されて表示されるようにするのが、利用者にとって分かりやすく望ましい。さらに、利用者の人数用の分割パターンが最も目立つように表示されるようにすることにより、利用者に人数を意識させてゲームをプレイさせることができる。
【０２３３】
なお、「少人数」の時に「２枚出し」や「大分割」の分割パターンを選択することができるようにしてももちろんよい。その場合に必要な追加料金を「大人数」のときと異なる価格にしてもよい。
【０２３４】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【０２３５】
この記録媒体は、例えば、図９に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置１の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む）、光磁気ディスク（ＭＤ（Mini-Disk）（登録商標）を含む）、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア１０５により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM１０６や、記憶部１０２に含まれるハードディスクなどで構成される。
【０２３６】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【０２３７】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Ｔシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【０２３８】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、１つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて１つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【０２３９】
【図１】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図２】図１の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図３】図１の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図４】利用者の空間移動を説明する図である。
【図５】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図６】後方ユニットの構成例を示す図である。
【図７】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図８】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図９】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図１０】制御装置の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１１】撮影処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１２】編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１３】写真シール作成ゲーム処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図１４】撮影処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図１５】撮影処理の流れの例を説明する、図１４に続くフローチャートである。
【図１６】利用者の人数を選択する画面の表示例を示す図である。
【図１７】撮影画像の明るさを選択する画面の表示例を示す図である。
【図１８】合成用画像を選択する画面の表示例を示す図である。
【図１９】撮影時の画面の表示例を示す図である。
【図２０】編集印刷処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図２１】編集印刷処理の流れの例を説明する、図２０に続くフローチャートである。
【図２２】編集画面の例を示す図である。
【図２３】追加印刷実行を選択する画面の表示例を説明する図である。
【図２４】追加印刷用代金の支払いを促す画面の表示例を説明する図である。
【図２５】印刷実行を通知する画面の表示例を説明する図である。
【図２６】人数選択を紹介する画面の表示例を説明する図である。
【図２７】移動を促す画面の表示例を説明する図である。
【図２８】分割パターン選択処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図２９】大人数用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図３０】大人数用の分割パターン選択画面の他の表示例を説明する図である。
【図３１】大分割の分割パターンの例を示す図である。
【図３２】５人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３３】６人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３４】７人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３５】８人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３６】９人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３７】１０人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３８】１２人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３９】１４人用の分割パターンの例を示す図である。
【図４０】２人用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図４１】３人用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図４２】４任用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図４３】編集印刷処理の流れの、他の例を説明するフローチャートである。
【図４４】編集印刷処理の流れの、他の例を説明する、図４３に続くフローチャートである。
【図４５】分割パターン選択処理の流れの、他の例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【０２４０】
１ 写真シール作成装置
１２ 撮影ユニット
１３ 編集ユニット
１０１ 制御装置
２０２ 撮影処理部
２０３ 編集処理部
２０４ 印刷処理部
２１１ 進行制御部
２１２ 撮影人数確認部
２１３ 撮影準備処理部
２１４ ライブビュー表示制御部
２１５ 撮影画像取得部
２１６ 編集対象画像処理部
２２１ 進行制御部
２２２ 編集準備処理部
２２３ 分割パターン選択部
２２４ 画像編集部
２２５ 追加印刷設定部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、写真シール作成装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、利用者の人数が大人数であっても、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置および方法、並びに、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、利用者（被写体）を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【０００３】
この写真シール機は、例えば、ゲームセンタ等の娯楽（遊戯）施設に設置され、女子高校生や女子中学生等を中心とする利用者に有料でサービスを提供する。利用者は、写真シールの作成作業をゲームとして楽しむだけでなく、出力された写真シールを仲間同士で分け合って、それぞれの所持品に貼り付けたりしており、多数のシール紙を収集して手帳などに貼り付けてアルバム感覚で所持している。
【０００４】
近年、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させるために、より多人数でゲームをプレイすることができる写真シール機が考えられている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】特開２００７−２１４９１１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
通常の場合、多人数で１枚のシール紙を切り分けるときは、各人に切り分けられる画像の内容および数ができるだけ均等になるようにするのが望ましい。しかしながら、多人数での切り分けを意識した分割パターンを提供するものはなく、単純に複数の編集画像（撮影画像）が自動で割り付けられるため、切り分けによって全ての利用者に所望の画像を提供することができない恐れがあった。つまり、写真シールに対する利用者の満足度が低下してしまう恐れがあった。
【０００７】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より多数の利用者に写真シールをできるだけ均等に提供することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の一側面は、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、前記利用者を被写体として撮影する撮影手段と、前記利用者の入力に基づいて、前記撮影手段による撮影により得られた撮影画像を編集する編集手段と、前記利用者の人数を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記利用者の人数に基づいて、前記編集手段による編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示する提示手段と、前記提示手段により提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定手段と、前記分割パターン設定手段により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷手段とを備える写真シール作成装置である。
【０００９】
この写真シール作成装置の、撮影手段は、例えば、カメラにより構成され、編集手段は、例えば、画像編集部により構成され、判定手段は、例えば、撮影人数確認部により構成され、提示手段は、例えば、タブレット内蔵モニタにより構成され、分割パターン設定手段は、例えば、分割パターン選択部により構成され、印刷手段は、例えば、印刷処理部により構成される。
【００１０】
本発明の写真シール作成装置においては、利用者が被写体として撮影され、利用者の入力に基づいて、撮影手段による撮影により得られた撮影画像が編集され、利用者の人数が判定され、判定された利用者の人数に基づいて、編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンが利用者に提示され、提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンが設定され、その、利用者の人数に応じて決められた複数用分割パターンで、編集の結果がシールシートに印刷される。
【００１１】
写真シール作成装置は、被写体を撮影し、得られた撮影画像に対して落書き編集を行い、得られた編集結果をシールシートに印刷する。このとき、写真シール作成装置は、利用者の人数を判定し、判定された利用者の人数に基づいて、編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンを利用者に提示し、提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンを設定し、利用者の人数に応じて決められた複数用分割パターンで、編集の結果をシールシートに印刷する。これにより、写真シール作成装置は、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００１２】
前記判定手段は、前記利用者の入力に基づいて、前記利用者の人数を判定することができる。
【００１３】
このように利用者により入力された利用者の人数に応じた分割パターンを用いて編集結果を印刷することにより、写真シール作成装置は、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００１４】
人数毎に用意された前記複数用分割パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、前記分割パターン設定手段は、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンを、前記記憶手段より読み出して設定することができる。
【００１５】
記憶手段は、例えば、記憶部により構成される。このように利用者の人数毎に予め用意された複数用分割パターンを設定することにより、写真シール作成装置は、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００１６】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を印刷枚数毎に分類して提示することができる。このようにすることにより、写真シール作成装置は、より強く複数枚印刷を伴う分割パターンを利用者に提案することができる。
【００１７】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を前記人数毎に分類して提示することができる。このようにすることにより、写真シール作成装置は、利用者の人数に応じた分割パターンのみより強く利用者に提示することができる。
【００１８】
前記印刷手段による前記写真シールの印刷枚数に応じて前記利用者から追加代金を徴収する徴収手段をさらに備えることができる。
【００１９】
徴収手段は、例えば、追加印刷設定部２２５により構成される。これにより、写真シール作成装置は、印刷枚数に応じた代金を利用者より徴収することができる。
【００２０】
本発明の一側面は、また、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、前記利用者を被写体として撮影し、前記利用者の入力に基づいて、撮影により得られた撮影画像を編集し、前記利用者の人数を判定し、判定された前記利用者の人数に基づいて、編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示し、提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定し、設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷するステップを含む写真シール作成方法である。
【００２１】
本発明の写真シール作成方法においては、利用者が被写体として撮影され、利用者の入力に基づいて、撮影により得られた撮影画像が編集され、利用者の人数が判定され、判定された利用者の人数に基づいて、編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンが利用者に提示され、提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンが設定され、設定された、利用者の人数に応じて決められた複数用分割パターンで、編集の結果がシールシートに印刷される。
【００２２】
本発明の一側面は、さらに、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する処理を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記利用者を被写体として撮影する撮影ステップと、前記利用者の入力に基づいて、前記撮影ステップの処理による撮影により得られた撮影画像を編集する編集ステップと、利用者の人数を判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定された利用者の人数に基づいて、編集ステップの処理による編集の結果をシールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、利用者の人数毎に用意された、写真シール複数枚分のレイアウトを１組のレイアウトとして示す分割パターンである複数用分割パターンを利用者に提示する提示ステップと、提示ステップの処理により提示された複数用分割パターンの中から利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定ステップと、前記分割パターン設定ステップの処理により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【００２３】
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、画像印刷装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ（登録商標）ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)（登録商標）などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【００２４】
本発明によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、より多数の利用者に写真シールをできるだけ均等に提供することができるようにし、作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２５】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００２６】
図１は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【００２７】
図１に示される写真シール作成装置１は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム（遊戯サービス）として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置（遊戯サービス提供装置）である。
【００２８】
この写真シール作成装置１が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置１に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景や背景を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能（落書き編集機能）を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【００２９】
このような写真シール作成装置１は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置１は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置１を購入した経営者は、店舗（例えばゲームセンタ）にその写真シール作成装置１を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【００３０】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置１の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置１は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置１の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置１は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。
【００３１】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置１の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【００３２】
例えば、写真シール作成装置１は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置１は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置１の収益が向上する。
【００３３】
利用者にとって、写真シール作成装置１には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること（写真シールの作成作業）と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること（完成した写真シールそのもの）の２つの娯楽性がある。
【００３４】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【００３５】
主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【００３６】
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置１の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
【００３７】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らがより気に入るような画像をより容易に作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【００３８】
そこで、写真シール作成装置１は、ゲームをプレイする利用者の人数毎に、その人数で写真シールをできるだけ均等に分け合うことができるような分割パターンを提供する。
【００３９】
ここで、分割パターンについて説明する。写真シール作成装置１は、シール紙の印刷可能領域に複数の画像を印刷する際、その印刷可能領域を複数の部分領域に分割し、各部分領域に１つずつ画像を印刷する。分割パターンは、この印刷可能領域の分割方法のことを示す。すなわち、分割パターンは、印刷可能領域における部分領域の配置パターン（レイアウト）を示す。この部分領域の配置パターンが、すなわち、印刷された画像の配置パターンとなる。つまり、この分割パターンによって、各画像がシール紙にどのようなレイアウトで印刷されるかが決定する。
【００４０】
つまり、写真シール作成装置１は、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように分割することができるような写真シールを提供することができる。これにより、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００４１】
写真シール作成装置１は、さらに、多人数（大人数）でプレイする場合であっても、同様に、その人数で写真シールをできるだけ均等に分け合うことができるような分割パターンも提供する。これにより、利用者の人数が大人数であっても、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができる。つまり、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【００４２】
写真シール作成装置１は、このような特徴を有するが、その筐体１０は、図１に示されるように、撮影ユニット１２、編集ユニット１３、および天井ストロボユニット１４の４つのユニットに大きく分けられる。
【００４３】
撮影ユニット１２は、被写体（利用者等）を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間（撮影空間）において、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内（説明）するコンテンツ（デモンストレーション）を出力したり、写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、被写体の撮影を行ったりする。この撮影ユニット１２は、大きく、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂの２つに分けられる。
【００４４】
前方ユニット１２Ａは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット１２Ｂは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット１２Ａによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット１２Ｂの内部は、空洞（空間）となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間（後述する撮影空間）の一部として構成される。この後方ユニット１２Ｂの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン（背景カーテン）や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
【００４５】
編集ユニット１３は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成（例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等）が設けられている。後述するように１つの筺体からなる編集ユニット１３は、２組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、２つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置１において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット１３は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、２つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
【００４６】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット１４は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット１４は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間（撮影空間内の利用者）を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット１４が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット１２Ａや後方ユニット１２Ｂにも設けられている。
【００４７】
図２は、図１の写真シール作成装置１を、編集ユニット１３側より見た斜視図である。
【００４８】
編集ユニット１３は、図２に示されるように、前方ユニット１２Ａの、後方ユニット１２Ｂ側の面（つまり、撮影空間側の面）と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａに直交する２つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第１編集インタフェース１３Ａと第２編集インタフェース１３Ｂがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット１３には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット１３を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、２つの編集インタフェースが設けられている。
【００４９】
また、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部１３Ｃが設けられている。
【００５０】
図３は、写真シール作成装置１の設置例を示す外観図である。
【００５１】
写真シール作成装置１がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図３に示されるように、撮影ユニット１２や編集ユニット１３を囲むように、カーテン２１が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン２１は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【００５２】
このカーテン２１の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置１の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【００５３】
以上のような写真シール作成装置１は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置１は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置１は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置１に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
【００５４】
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図４を参照して説明する。
【００５５】
図４は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置１を上から見た平面図である。図４に示されるように、利用者は、外部（利用者Ａまたは利用者Ａ'）から、前方ユニット１２Ａと後方ユニット１２Ｂの間を通って撮影空間３２に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する（利用者Ｂ）。もし、前の組の利用者が撮影空間３２を使用中であれば（撮影作業中であれば）、利用者は、ユニット外部において待機する（利用者Ａまたは利用者Ａ’）。
【００５６】
代金を投入し、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者（利用者Ｂ）は、前方ユニット１２Ａの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
【００５７】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像（編集用画像）を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間３２から、図中点線で示される、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【００５８】
編集ユニット１３の、前方ユニット１２Ａから見て左側（第１編集インタフェース１３Ａの前方）に第１編集空間３３Ａが設けられ、右側（第２編集インタフェース１３Ｂの前方）に第２編集空間３３Ｂが設けられている。つまり、この写真シール作成装置１においては、第１編集空間３３Ａの利用者（利用者Ｃ）および第２編集空間３３Ｂの利用者（利用者Ｃ’）の、合計２組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間３２の利用者（利用者Ｂ）は、この２つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとを区別する必要の無い場合、編集空間３３と称する。
【００５９】
その後、落書き編集が終了すると、利用者（利用者Ｃまたは利用者Ｃ’）は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部１３Ｃ前方の印刷物受取領域３４に移動し（利用者Ｄ）、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【００６０】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間３２の利用者Ｂが、第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂに移動すると、撮影空間３２が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者に撮影空間３２を使用させることができる。さらに、第１編集空間３３Ａの利用者Ｃ、または、第２編集空間３３Ｂの利用者Ｃ’が、印刷物受取領域３４に移動すると、その編集空間（第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂ）が未使用になるので、写真シール作成装置１は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
【００６１】
つまり、写真シール作成装置１は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間３２、第１編集空間３３Ａ、第２編集空間３３Ｂ、および印刷物受取領域３４を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる（多重接客を行うことができる）。
【００６２】
なお、このような筐体１０の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【００６３】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【００６４】
図５は、前方ユニット１２Ａの構成例を示す図である。図５に示される正面１２Ａ−１は、撮影空間３２内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間３２において、基本的にこの正面１２Ａ−１に向かって（前方ユニット１２Ａ側を向いて）撮影作業を行う。
【００６５】
この正面１２Ａ−１には、撮影空間３２内の被写体を撮影するカメラ５１と、カメラ５１により光電変換されてリアルタイムに（即時）取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像（動画像）を表示するライブビューモニタ５２が設けられている。また、正面１２Ａ−１には、この他にも、撮影空間３２内を照明したり、カメラ５１による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置５３−１乃至照明装置５３−８、各種GUI画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ５４、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口５５、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ５６−１およびスピーカ５６−２、並びに、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場５７−１および荷物置場５７−２が設けられている。
【００６６】
カメラ５１は、CCD（Charge Coupled Device）を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の利用者を撮像し、画像（動画）を取り込む（取り込み画像）。カメラ５１により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、ライブビューモニタ５２に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ５１により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像（静止画）として保存される。なお、カメラ５１として、CCDの代わりに、例えばCMOS（Complementary Metal Oxide Semiconductor）センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ５１の個数も設置位置も任意である。
【００６７】
ライブビューモニタ５２は、例えば、CRT（Cathode Ray Tube）ディスプレイやLCD（Liquid Crystal Display）等により構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ５１により取り込まれた取り込み画像を即時的に（リアルタイムに）表示する。このとき、ライブビューモニタ５２に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、例えば利用者に指定された合成用画像が合成されたり、その合成用画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり（トリミングされたり）する。
【００６８】
照明装置５３−１乃至照明装置５３−８は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間３２を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間３２を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置５３−１乃至照明装置５３−８を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置５３と称する。
【００６９】
タッチパネルモニタ５４は、CRTディスプレイやLCD等により構成され、さらにその表示画面上に無色透明のタッチパネル（例えば、感圧式や電磁誘導式等）が重畳されており、例えば利用者の指等でタップすることによりその位置情報（利用者の指示）を入力することができる。タッチパネルモニタ５４は、表示画面に、撮影の設定、案内、確認等、撮影作業に関する情報を提示したり、操作入力を受け付けたりするためのGUI画像を表示し、タッチパネルによってそのGUI画像に対する利用者の操作入力を受け付ける。
【００７０】
硬貨投入返却口５５は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
【００７１】
スピーカ５６−１およびスピーカ５６−２は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM（Back Ground Music）、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ５６−１およびスピーカ５６−２を互いに区別する必要のない場合、スピーカ５６と称する。なお、スピーカ５６の数および設置位置は任意である。
【００７２】
荷物置場５７−１および荷物置場５７−２は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場５７−１および荷物置場５７−２は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置５３の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場５７−１または荷物置場５７−２に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場５７−１および荷物置場５７−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場５７と称する。
【００７３】
もちろん、前方ユニット１２Ａの正面１２Ａ−１に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【００７４】
図６は、後方ユニット１２Ｂの構成例を示す斜視図である。図６に示されるように、後方ユニット１２Ｂは、その内部の一部が撮影空間３２として利用できるようになされており、利用者が撮影時に姿勢を維持したり、合成に利用したりするための撮影台６１が設けられている。利用者は、例えば撮影台６１に座ったりもたれたりする等、撮影台６１を用いて撮影姿勢を作ったり、撮影台６１の後ろに立つ等して、前景との合成に利用したりする。
【００７５】
後方ユニット１２Ｂの内側（撮影空間３２）の面や撮影台６１の色は、任意であるが、合成処理がし易いように、例えばクロマキー等の単色で構成されるのが望ましい。なお、後方ユニット１２Ｂには、背景カーテン等、上述した以外の、撮影に利用するアイテムを設けるようにしてもよい。
【００７６】
次に、編集ユニット１３の構成について説明する。
【００７７】
図７は、編集ユニット１３の、撮影ユニット１２側から見て左側面の構成例（第１編集空間３３Ａ側の構成例）を示す図である。
【００７８】
図７において、この左側面には、第１編集インタフェース１３Ａが設けられている。その上側には、カーテン２１等で仕切られているために暗くなる第１編集空間３３Ａを照らすための照明装置７１が設けられている。この照明装置７１により、写真シール作成装置１は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第１編集空間３３Ａの安全性を向上させることができる。なお、図７の例においては、編集ユニット１３の、照明装置７１が設けられている第１編集インタフェース１３Ａの上側の部分が、第２編集空間３３Ｂ側に貫通しており、照明装置７１は、第１編集空間３３Ａと第２編集空間３３Ｂとで共有している。つまり、照明装置７１は、第１編集空間３３Ａだけでなく第２編集空間３３Ｂも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置７１の設置位置および個数は任意である。
【００７９】
第１編集インタフェース１３Ａには、タブレット内蔵モニタ７２、２本のタッチペン（タッチペン７３−１およびタッチペン７３−２）、スピーカ７４、並びに追加硬貨投入返却口７５が設けられている。
【００８０】
タブレット内蔵モニタ７２は、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像（落書き編集入力画面）等を表示する。タブレット内蔵モニタ７２は、タッチペン７３−１またはタッチペン７３−２により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ７２は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
【００８１】
このタブレット内蔵モニタ７２の左右近傍には、画面上に重畳されたタッチパネルに対応するタッチペン７３−１とタッチペン７３−２が左右１本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット１３に着脱可能に固定されており、同じ組の２人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン７３−１およびタッチペン７３−２を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン７３と称する。
【００８２】
そのタッチペン７３は、編集ユニット１３内部に設置されたシステムと有線（または無線）により電気的にも接続されている。タッチペン７３は、タブレット内蔵モニタ７２の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン７３を操作して、そのタブレットをタップする（タッチペン７３とタブレット内蔵モニタ７２の表示画面を接触（または近接）させる）ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン７３の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
【００８３】
スピーカ７４は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ７４の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【００８４】
追加硬貨投入返却口７５は、写真シールの印刷枚数を増やす（追加印刷を行う）場合に必要な追加代金を受け付ける。追加硬貨投入返却口７５は、利用者による硬貨投入を受け付け、投入に失敗した硬貨やお釣りを返却する。
【００８５】
なお、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成も、図７に示される第１編集空間３３Ａ側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図７に示される構成例は、編集ユニット１３の第２編集空間３３Ｂ側の構成を説明する場合にも適用する。
【００８６】
図８は、編集ユニット１３の、写真シール排出部１３Ｃの構成例を示す図である。
【００８７】
図８に示されるように、写真シール排出部１３Ｃには、第１編集空間３３Ａにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第１編集インタフェース１３Ａが操作されて作成された写真シール）と、第２編集空間３３Ｂにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール（つまり、第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された写真シール）が排出される写真シール排出口８１が設けられている。
【００８８】
編集ユニット１３内部には、プリンタが設置されており、第１編集インタフェース１３Ａまたは第２編集インタフェース１３Ｂが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口８１より排出される。
【００８９】
次に、写真シール作成装置１の内部の構成例について説明する。
【００９０】
図９は、写真シール作成装置１の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【００９１】
図９において、写真シール作成装置１は、写真シール作成装置１の装置全体を制御する処理部である制御装置１０１を有しており、その制御装置１０１には、記憶部１０２、通信部１０３、ドライブ１０４、ROM（Read Only Memory）１０６、RAM（Random Access Memory）１０７、撮影部１１２、編集部１１３、およびプリンタ１１４がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【００９２】
記憶部１０２は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置１０１より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置１０１に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【００９３】
通信部１０３は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク（図示せず）を介して、または単に通信ケーブル（図示せず）を介して、他の通信装置（図示せず）に接続され、制御装置１０１に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部１０３は、制御装置１０１より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置１０１に供給したりする。
【００９４】
ドライブ１０４には、磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む）、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア１０５が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置１０１に供給され、記憶部１０２等に保存されたり、インストールされたりする。
【００９５】
ROM１０６には、制御装置１０１において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM１０６は、制御装置１０１の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置１０１に供給する。RAM１０７は、制御装置１０１が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【００９６】
撮影部１１２は、撮影ユニット１２に関するブロックであり、硬貨処理部１２１、照明装置５３、カメラ５１、ライブビューモニタ５２、タッチパネルモニタ５４、およびスピーカ５６を有する。
【００９７】
硬貨処理部１２１は、硬貨投入返却口５５に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置１の代金支払いに関する処理（ゲーム参加受け付け等）を行い、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ５４及びスピーカ５６に行わせたりする。
【００９８】
照明装置５３は、制御装置１０１より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
【００９９】
カメラ５１は、制御装置１０１に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間３２内の被写体（利用者）の撮影を行う。例えば、カメラ５１は、制御装置１０１の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置１０１に供給する。また、カメラ５１は、制御装置１０１より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像（静止画像）の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置１０１に供給する。
【０１００】
ライブビューモニタ５２は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に基づく画像（取り込み画像を用いて作成された合成画像）を表示する。
【０１０１】
タッチパネルモニタ５４は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に基づく画像（撮影画像を用いて作成された合成画像やGUI画像）を表示する。また、タッチパネルモニタ５４は、利用者が自分自身の指等を用いてタッチパネルにタップ（接触または近接）すると、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【０１０２】
スピーカ５６は、例えば、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等）を出力する。
【０１０３】
編集部１１３は、編集ユニット１３に関するブロックであり、第１編集インタフェース１３Ａに対応する第１編集部１１３Ａと、第２編集インタフェース１３Ｂに対応する第２編集部１１３Ｂよりなる。第１編集部１１３Ａおよび第２編集部１１３Ｂは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第１編集部１１３Ａについて行うが、第２編集部１１３Ｂにも適用可能である。
【０１０４】
第１編集部１１３Ａは、タブレット内蔵モニタ７２、タッチペン７３−１およびタッチペン７３−２、スピーカ７４、並びに、硬貨処理部１４３を有する。
【０１０５】
タブレット内蔵モニタ７２は、制御装置１０１より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ１４１に表示する。また、利用者が、タッチペン７３−１またはタッチペン７３−２を操作してタブレット１４２にタップ（接触または近接）すると、タブレット内蔵モニタ７２は、その位置情報を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１は、その位置情報を解析し、表示画像（GUI等）に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【０１０６】
スピーカ７４は、制御装置１０１より供給される音声信号の音声（編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声）を出力する。
【０１０７】
硬貨処理部１４３は、写真シールの印刷枚数を増やす追加印刷用の代金（追加代金）の徴収に関する処理を行う。
【０１０８】
プリンタ１１４は、編集部１１３により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ１１４は、制御装置１０１より編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット１６１よりシール紙１６２を取得し、編集作業結果をシール紙１６２に印刷する。プリンタ１１４は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙１６２を写真シールとして写真シール排出口８１より排出し、利用者に提供する。
【０１０９】
次に、制御装置１０１について説明する。図１０は、制御装置１０１が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図１０に示されるように、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金（硬貨）に関する処理や、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部２０２、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部２０３、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部２０４、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部２０５を有する。
【０１１０】
つまり、制御装置１０１は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
【０１１１】
図１１は、図１０の撮影処理部２０２のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【０１１２】
撮影処理部２０２は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程における処理を行う処理部であり、例えば、代金投入を受け付けたり、利用者を撮影したり、GUI画像を表示したりする。
【０１１３】
撮影処理部２０２は、そのような撮影の機能として、進行制御部２１１、撮影人数確認部２１２、撮影準備処理部２１３、ライブビュー表示制御部２１４、撮影画像取得部２１５、および編集対象画像処理部２１６を有する。
【０１１４】
進行制御部２１１は、撮影作業の工程の進行を制御する。撮影人数確認部２１２は、利用者の人数（例えば撮影人数）の確認（判定）に関する処理を行う。撮影準備処理部２１３は、明るさ調整や写り調整等、撮影の準備に関する処理を行う。ライブビュー表示制御部２１４は、ライブビューモニタ５２の表示に関する処理を行う。撮影画像取得部２１５は、撮影、特に、撮影画像の取得に関する処理を行う。編集対象画像処理部２１６は、撮影画像の合成等の、編集対象画像の生成に関する処理を行う。
【０１１５】
図１２は、図１０の編集処理部２０３のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【０１１６】
編集処理部２０３は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程における処理を行う処理部であり、例えば、落書き編集用のGUI画像を表示したり、そのGUI画像に対して入力される落書き編集入力を受け付け、画像に反映させたりする。
【０１１７】
編集処理部２０３は、そのような編集の機能として、進行制御部２２１、編集準備処理部２２２、分割パターン選択部２２３、画像編集部２２４、および追加印刷設定部２２５を有する。
【０１１８】
進行制御部２２１は、編集作業の工程の進行を制御する。編集準備処理部２２２は、編集対象画像の取得等、編集の準備に関する処理を行う。分割パターン選択部２２３は、写真シールに画像を印刷する際の分割パターンを利用者に選択させる等の処理を行う。画像編集部２２４は、編集対象画像に対する落書き編集等の処理を行う。追加印刷設定部２２５は、印刷枚数を初期値より増やす（印刷枚数を追加する）追加印刷に関する設定処理を行う。
【０１１９】
次に、ゲームの流れについて説明する。最初に、写真シール作成ゲームの全体の流れについて、図１３のフローチャートを参照して説明する。
【０１２０】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット１２Ａの硬貨投入返却口５５にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部１２１は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置１０１に供給する。制御装置１０１の撮影処理部２０２は、ステップＳ１において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定するまで待機し、投入されたと判定した場合、処理をステップＳ２に進める。
【０１２１】
ステップＳ２において、撮影処理部２０２は、撮影部１１２の各部を制御し、撮影空間３２内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影作業が終了すると、撮影処理部２０２は、ステップＳ３において、撮影作業を終えた撮影空間３２内の利用者に対して、画像や音声によって第１編集空間３３Ａまたは第２編集空間３３Ｂへの移動を促す移動案内処理を行う。
【０１２２】
編集処理部２０３および印刷処理部２０４は、ステップＳ４において、編集空間３３に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理と印刷に関する処理である編集印刷処理を行う。
【０１２３】
編集印刷処理が終了すると、事後接客処理部２０５は、ステップＳ５において、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部２０５は、ステップＳ６において、編集空間３３の利用者を印刷物受取領域３４に移動させる移動案内を行う。また、印刷が終了すると、印刷処理部２０４は、プリンタ１１４を制御し、ステップＳ７において印刷済みのシール紙を写真シール排出口８１より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【０１２４】
次に、図１４および図１５のフローチャートを参照して、図１３のステップＳ２において実行される撮影処理の流れの例を説明する。必要に応じて図１６乃至図１９を参照して説明する。
【０１２５】
撮影処理が開始されると、ステップＳ２１において、撮影人数確認部２１２は、例えば図１６に示されるような、利用者の人数（例えば撮影人数）を入力するためのGUI画像２５１をタッチパネルモニタ５４に表示し、利用者の人数を利用者に選択させる。利用者は、GUI画面２５１に表示される選択肢の中から利用者の人数に相当するものをタップして選択する。つまり、撮影人数確認部２１２は、利用者の選択に基づいて利用者の人数を判定する。
【０１２６】
ステップＳ２２において、進行制御部２１１は、このようにして入力された情報に基づいて、この組の利用者の人数が予め定められた所定の人数より多いか否か（大人数であるか否か）を判定し、大人数でないと判定した場合、処理をステップＳ２３に進める。
【０１２７】
ステップＳ２３において、撮影準備処理部２１３は、例えば図１７に示されるような、撮影画像の明るさ設定を入力するためのGUI画像２５２をタッチパネルモニタ５４に表示し、利用者に対して撮影画像の明るさを指定する明るさ指定を受け付ける。ステップＳ２４において、進行制御部２１１は、明るさを指定されたか否かを判定し、指定されたと判定した場合、処理をステップＳ２５に進める。ステップＳ２５において、撮影準備処理部２１３は、利用者からの指定に基づいて撮影画像（取り込み画像）の明るさ調整を行う。調整が終了すると、処理はステップＳ２７に進む。
【０１２８】
また、ステップＳ２４において、明るさを指定されなかったと判定された場合、処理はステップＳ２６に進む。また、ステップＳ２２において、利用者の人数が大人数であると判定された場合、処理はステップＳ２６に進む。
【０１２９】
ステップＳ２６において、撮影準備処理部２１３は、撮影画像（取り込み画像）の明るさを撮影人数（利用者の人数）に応じた所定の値（初期値）に設定する。調整が終了すると、処理はステップＳ２７に進む。
【０１３０】
ステップＳ２７において、撮影準備処理部２１３は、露出やホワイトバランス等の写り調整を行う。
【０１３１】
撮影準備処理部２１３は、ステップＳ２８において、撮影人数（利用者の人数）に応じて、予め用意されている合成用画像をタッチパネルモニタ５４に一覧（GUI画像）として表示する。図１８に示される、背景や前景等の合成用画像を選択するためのGUI画像２５３は、このとき表示されるGUI画像の表示例を示す図である。撮影準備処理部２１３は、予め用意されている合成用画像を、撮影人数（利用者の人数）に応じて選択し、その撮影人数（利用者の人数）に応じた合成用画像の一覧（サムネイル画像の一覧）を、GUI画像２５３上に表示する。
【０１３２】
さらに、撮影準備処理部２１３は、ステップＳ２９において、そのGUI画像に対して入力される利用者の合成用画像選択の指示を受け付ける。撮影準備処理部２１３は、利用者に選択された合成用画像のデータを記憶部１０２より読み出す。
【０１３３】
ステップＳ３０において、ライブビュー表示制御部２１４は、合成用画像とカメラ５１の取り込み画像を合成し、生成された合成画像をライブビューモニタ５２に表示（ライブビュー表示）する。
【０１３４】
ステップＳ３１において、撮影画像取得部２１５は、タッチパネルモニタ５４等にカウントダウンインジゲータを表示し、カメラ５１を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。ステップＳ３２において、編集対象画像処理部２１６は、得られた撮影画像に合成用画像を合成し、合成画像を生成する。さらに、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ３３において、生成した合成画像をタッチパネルモニタ５４等に表示し、利用者に合成画像（撮影結果）を確認させる。
【０１３５】
図１９Ａは、縦長の画角での撮影中にタッチパネルモニタ５４に表示される画像の例を示す図である。画像２５４には、使用予定の合成用画像のサムネイル画像と、取り込み画像の合成結果が表示される。図１９Ｂに示される画像２５５は、このときの撮影結果である合成画像を利用者に確認させるGUI画像である。この画像２５５は、タッチパネルモニタ５４に表示され、その中央には合成画像が表示される。
【０１３６】
図１９Ｃは、横長の画角での撮影中にタッチパネルモニタ５４に表示される画像の例を示す図である。画像２５６には、使用予定の合成用画像のサムネイル画像と、取り込み画像の合成結果が表示される。図１９Ｄに示される画像２５７は、このときの撮影結果である合成画像を利用者に確認させるGUI画像である。この画像２５７は、タッチパネルモニタ５４に表示され、その中央には合成画像が表示される。
【０１３７】
ステップＳ３４において、進行制御部２１１は、所定回数撮影したか否かを判定し、撮影回数が予め定められている所定回数に達していない場合、処理をステップＳ３０に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップＳ３４において、所定回数撮影したと判定された場合、処理は、ステップＳ３５に進む。
【０１３８】
ステップＳ３５において、進行制御部２１１は、写真シール作成ゲームの残り時間（または、これまでの経過時間）に基づいて、さらに３枚以上撮影可能か否かを判定し、可能であると判定した場合、処理をステップＳ２８に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップＳ３５において、３枚以上撮影不可能と判定された場合、処理は図１５のステップＳ４１に進む。
【０１３９】
図１５のステップＳ４１において、進行制御部２１１は、撮影可能時間内か否かを判定し、経過時間または残り時間に基づいて、まだ撮影可能か否かを判定する。撮影可能であると判定した場合、処理はステップＳ４２に進み、追加的な撮影、所謂「ボーナス撮影」の処理が行われる。
【０１４０】
合成用画像準備処理部２１３は、ステップＳ４２において、ステップＳ２８の場合と同様に、予め用意されている合成用画像をタッチパネルモニタ５４に一覧（GUI画像）として表示し、ステップＳ４３において、ステップＳ２９の場合と同様に、そのGUI画像に対して入力される利用者の合成用画像選択の指示を受け付ける。この場合、選択可能な合成用画像の最大枚数は予め設定されている。その数は任意であるが、以下においては説明の便宜上１枚として説明する。合成用画像準備処理部２１３は、利用者に選択された合成用画像のデータを記憶部１０２より読み出す。
【０１４１】
ステップＳ４４において、ライブビュー表示制御部２１４は、ステップＳ３０の場合と同様に、合成用画像とカメラ５１の取り込み画像を合成し、生成された合成画像をライブビューモニタ５２に表示（ライブビュー表示）する。
【０１４２】
ステップＳ４５において、撮影画像取得部２１５は、追加的な撮影であるボーナス撮影を行う。このボーナス撮影も上述した通常の撮影と同様に行われる。つまり、撮影画像取得部２１５は、ステップＳ３１の場合と同様に、タッチパネルモニタ５４等にカウントダウンインジゲータを表示し、カメラ５１を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。ステップＳ４６において、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ３２の場合と同様に、得られた撮影画像に合成用画像を合成し、合成画像を生成する。
【０１４３】
ステップＳ４７において、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ３３の場合と同様に、合成画像を、タッチパネルモニタ５４（またはライブビューモニタ５２）に表示し、利用者に撮影結果を確認させる。
【０１４４】
ステップＳ４８において、進行制御部２１１は、所定時間経過したか否かを判定し、まだ撮影可能である場合、処理をステップＳ４２に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップＳ４８において、所定時間経過したと判定された場合、処理は、ステップＳ４９に進む。さらに、ステップＳ４１において、撮影可能時間内で無いと判定された場合、処理はステップＳ４９に進む。
【０１４５】
ステップＳ４９において、編集対象画像処理部２１６は、これまでに生成した合成画像を、タッチパネルモニタ５４（またはライブビューモニタ５２）に表示し、利用者に、編集対象画像としてキープさせる画像（キープ画像）を選択させる。利用者がGUI画像に基づいて編集対象画像（キープ画像）を選択すると、編集対象画像処理部２１６は、ステップＳ５０において、選択された画像を編集対象画像として記憶部１０２に保存する。
【０１４６】
ステップＳ５０の処理が終了すると、処理は、図１３のステップＳ２に戻り、ステップＳ３以降の処理が実行される。
【０１４７】
なお、ステップＳ４９において、撮影人数（利用者の人数）に応じてキープ画像の枚数（すなわち、編集対象画像枚数）を変更させるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が２人の場合、３人の場合、または４人の場合は、撮影枚数（例えば６枚または７枚）から６枚選択することができるようにし、５人以上の大人数の場合、撮影枚数（例えば６枚または７枚）のうち４枚のみ選択することができるようにしてもよい。
【０１４８】
このようにすることにより、写真シール作成装置１は、利用者の人数が大人数であり、かつ、２枚出しをする場合であっても、各利用者に対して、より大きい印刷画像をより均等に提供することができる。
【０１４９】
なお、利用者の人数が大人数の場合の方が、少人数（例えば２人乃至４人）の場合よりも、キープ画像の最大枚数が少なくなるように説明したが、これとは逆に、利用者の人数が大人数の場合の方が少人数の場合よりも、キープ画像の最大枚数が多くなるようにしてもよい。
【０１５０】
ただし、選択済みキープ画像が所定枚数（例えば３枚以下）のときに選択時間切れが発生した場合、写真シール作成装置１が、利用者の指示なしに撮影画像を所定枚数（例えば１枚）選択し、キープ画像に追加するようにしてもよい。つまり、この場合、キープ画像の枚数の下限が設定され、キープ画像が必ずその枚数以上になるように、写真シール作成装置１によって不足分が選択される。なお、このキープ画像の枚数の下限は、利用者の人数に応じて可変としてもよいし、利用者の人数によらず所定の枚数としてもよい。
【０１５１】
また、生成される撮影画像の枚数と、キープ可能な最大枚数が互いに等しいとき、例えば、撮影画像が６枚生成され、かつ、キープ画像の最大枚数が６枚であるようなとき、利用者が操作することにより全ての撮影画像が選択される全選択ボタンを提示するようにしてもよい。なお、この全選択ボタンは、選択される画像の状態をアクティブにするのみであり、選択が決定されるわけではない。つまり、その後選択のキャンセル動作も可能とする。つまり、この全選択ボタンを用いて全ての撮影画像をキープ画像として選択するためには、利用者は、全選択ボタンを操作し、全撮影画像をアクティブな状態にしてから、選択を決定する決定ボタンを操作する必要がある。このように、決定ボタンを用いて選択を確認することにより、誤操作を抑制することができる。
【０１５２】
次に、図２０および図２１のフローチャートを参照して、図１３のステップＳ４において実行される編集印刷処理の流れの例を説明する。必要に応じて、図２２乃至図２７を参照して説明する。
【０１５３】
編集印刷処理が開始されると、編集準備処理部２２２は、ステップＳ１０１において、編集対象画像の記憶部１０２からの取得（画像転送）を開始する。ステップＳ１０２において、分割パターン選択部２２３は、利用者の人数（例えば撮影人数）に応じた分割パターンの候補を利用者に提示し、利用者に使用する分割パターンを選択させる。
【０１５４】
利用者が分割パターンを選択すると、編集準備処理部２２２は、ステップＳ１０３において、事後接客処理のゲームを利用者に選択させる。ステップＳ１０４において、進行制御部２２１は、画像転送が終了したか否かを判定する。画像転送が終了していないと判定した場合、進行制御部２２１は、処理をステップＳ１０５に進め、新規落書き機能を利用者に紹介する等して画像転送が終了するまで待機する。そしてステップＳ１０４において、画像転送が終了したと判定された場合、処理はステップＳ１０６に進む。
【０１５５】
ステップＳ１０６において、進行制御部２２１は、タブレット１４２を制御し、GUI画面に表示される、編集開始を指示するための編集開始ボタンが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。タブレット１４２を介して利用者によるタッチペン７３の操作入力を受け付け、利用者が編集開始ボタンを操作したと判定された場合、処理はステップＳ１０７に進む。
【０１５６】
ステップＳ１０７において、画像編集部２２４は、タブレット内蔵モニタ７２（編集用モニタ１４１）に、例えば、図２２に示されるような編集画面２６１を表示し、タブレット１４２を制御し、その編集画面２６１に対する操作入力の受け付けを開始する。
【０１５７】
ステップＳ１０８において、画像編集部２２４は、編集入力に応じて編集画像（編集対象の合成画像（撮影画像））を編集する。ステップＳ１０９において、進行制御部２２１は、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定する。所定の時間（例えば編集作業に割り当てられた時間）が経過しておらず、かつ、編集画面上の終了ボタンが操作されていないと判定された場合、処理はステップＳ１０８に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップＳ１０９において所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、処理はステップＳ１１０に進む。
【０１５８】
ステップＳ１１０において、画像編集部２２４は、編集入力の受け付けを終了する。ステップＳ１１０の処理が終了すると、処理は図２１のステップＳ１２１に進む。
【０１５９】
図２１のステップＳ１２１において、画像編集部２２４は、分割パターンとして、大きな画像を含む分割パターンである大分割が選択されているか否かを判定する。大分割が選択されていると判定された場合、処理はステップＳ１２２に進む。ステップＳ１２２において、画像編集部２２４は、落書き編集を行った編集画像のうち、どれをその大きな画像に適用するかを利用者に選択させる。画像が選択されると処理はステップＳ１２３に進む。また、ステップＳ１２１において大分割が選択されていないと判定された場合、処理はステップＳ１２３に進む。
【０１６０】
ステップＳ１２３において、追加印刷設定部２２５は、タブレット内蔵モニタ７２に、例えば図２３に示される案内画面２６２のようなGUI画像を表示するなどして、シール紙の印刷枚数を増やす追加印刷を利用者に案内するとともに、追加印刷を行うか否かを利用者に選択させる。ステップＳ１２４において、進行制御部２１１は、追加印刷が選択されたか否かを判定する。例えば図２３の案内画面２６２において利用者が「する」ボタンを操作する等して、追加印刷が選択されたと判定された場合、処理は、ステップＳ１２５に進む。
【０１６１】
ステップＳ１２５において追加印刷設定部２２５は、例えば図２４に示されるような画面２６３をタブレット内蔵モニタ７２に表示し、利用者に追加印刷の代金の支払いを促すとともに、追加印刷の代金の受け付けを開始する。ステップＳ１２６において進行制御部２２１は、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定された場合、処理はステップ１２７に進む。ステップＳ１２７において、進行制御部２２１は、例えば図２４の画面２６３において利用者が「やっぱりやめる」ボタンを操作する等して追加印刷がキャンセルされたか否かを判定する。追加印刷がキャンセルされていないと判定された場合、処理はステップＳ１２８に進む。ステップＳ１２８において、進行制御部２２１は、追加印刷代金が投入されたか否かを判定する。追加硬貨投入返却口７５に追加印刷代金が投入されていないと判定された場合、処理は、ステップＳ１２６に戻され、それ以降の処理が実行される。
【０１６２】
また、ステップＳ１２８において、追加硬貨投入返却口７５に追加印刷代金が投入されたと判定された場合、処理は、ステップＳ１２９に進む。ステップＳ１２９において、追加印刷設定部２２５は、追加分の分割パターンを記憶する。この追加分の分割パターンは、通常の印刷時の分割パターンと同一であってもよいし、新たに利用者により設定されるようにしてもよい。ステップＳ１２９の処理が終了すると、処理はステップＳ１３０に進む。
【０１６３】
また、ステップＳ１２７において、利用者により追加印刷がキャンセルされたと判定された場合、処理はステップＳ１３０に進む。また、ステップＳ１２６において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップＳ１３０に進む。さらに、ステップＳ１２４において、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、処理はステップＳ１３０に進む。
【０１６４】
印刷処理部２０４は、ステップＳ１３０において印刷データを作成し、ステップＳ１３１において印刷を開始する。このとき、印刷処理部２０４は、例えば図２５に示される画面２６４をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。図２５に示されるように、画面２６４には、例えば、印刷開始を利用者に伝える「印刷するよ」のメッセージと、写真シールのレイアウトの様子を示す絵が表示される。
【０１６５】
ステップＳ１３２において、印刷処理部２０４は、印刷中の時間を利用して、例えば、図２６に示される画面２６５をタブレット内蔵モニタ７２に表示し、利用者に対して今回採用されなかった利用者の人数（例えば撮影人数）の選択（ステップＳ２１）についての紹介を行う。このように他の人数選択の紹介を行うことにより、写真シール作成装置１は、人数選択毎のゲーム性の違いを利用者に把握させることができる。
【０１６６】
ステップＳ１３２の処理を終了すると、編集印刷処理が終了し、処理は、図１３のステップＳ４に戻り、ステップＳ５以降の処理が実行される。なお、図１３のステップＳ６において移動案内が行われるが、このとき、印刷処理部２０４は、タブレット内蔵モニタ７２に、例えば図２７に示される画面２６６を表示し、利用者に移動先を案内するとともに移動を促す。
【０１６７】
次に、図２０のステップＳ１０２において実行される分割パターン選択処理の流れの例を、図２８のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて図２９乃至図４２を参照して説明する。
【０１６８】
分割パターン選択処理が開始されると、最初に、ステップＳ２０１において、分割パターン選択部２２３は、利用者に指定された利用者の人数（例えば撮影人数）が所定の人数（例えば４人）より多い「大人数」であるか否かを判定する。利用者の人数（撮影人数）が大人数であると判定された場合、処理はステップＳ２０２に進む。
【０１６９】
なお、この「大人数」とする利用者の人数（例えば撮影人数）の下限は何人であってもよいが、以下においては、一例として、利用者の人数（例えば撮影人数）が５人以上の場合を「大人数」として説明する。
【０１７０】
ステップＳ２０２において、分割パターン選択部２２３は、予め用意された大人数用の分割パターンの一覧（大人数用分割パターン群）をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。
【０１７１】
図２９は、分割パターン選択画面の表示例を示す図である。図２９に示されるように、タブレット内蔵モニタ７２に表示される分割パターン選択画面３００は、大人数用分割パターン群を表示し、利用者に分割パターンを選択させるためのGUIである。分割パターン選択画面３００には、「１枚出し」タブ３０１と「２枚出し」タブ３０２が設けられ、印刷枚数毎に分割パターン群表示部３０３が切り替えられるようになされている。
【０１７２】
なお、「１枚出し」とは、１枚分の（所定サイズの）写真シールに画像を印刷する分割パターンであり、「２枚出し」とは、２枚分の（所定サイズの）写真シールに画像を印刷する分割パターン（写真シール２枚分の分割パターンを１組のパターンとして示す複数用分割パターン）である。つまり、「２枚出し」の場合、印刷範囲が写真シール２枚分になるので、「１枚出し」よりも印刷範囲が広く確保することができるので、より多数の画像を印刷したり、各画像をより大きく印刷したりすることができる。例えば、写真シールを利用者同士で切り分けるような場合、１人当たりの写真シールを「１枚出し」の場合よりも大きくすることができるので、利用者の満足度が向上する。ただし、提供する写真シールの量が「１枚出し」の場合よりも多いので、追加料金を必要とする。
【０１７３】
この分割パターン群表示部３０３には、分割パターンの一覧が表示される。ところで、図２９に示されるように、例えば、５人用、６人用、７人用、８人用、９人用、１０人用、１２人用、および１４人用のように、利用者の各人数に対して専用の分割パターンが用意されている。分割パターン群表示部３０３には、このような分割パターン群が利用者の人数毎に分類されて表示される。図２９の場合、利用者の各人数に対して１組ずつ分割パターンが示されているが（「２枚出し」の分割パターンなので２枚分ずつ示されている）、利用者の各人数に対して複数の分割パターンを示すようにしてもよい。
【０１７４】
以上のように、図２９の例の場合、利用者の各人数用の分割パターンが、印刷枚数毎にタブ等で分類されて表示される。利用者は、タッチペン７３を用いてこの中から所望のパターンをタップして選択し、画面下の「決定」ボタンを操作することにより、分割パターンを選択する。
【０１７５】
また、このとき、分割パターン選択画面３００は、最初に、図２９に示されるように、「２枚出し」タブ３０２がアクティブにされ、分割パターン群表示部３０３に「２枚出し」の分割パターンが表示された状態で表示される。つまり、分割パターン選択画面３００は、「２枚出し」の分割パターン（複数用分割パターン）が最も目立つような状態で表示される。このようにすることにより、「２枚出し」の分割パターン（複数用分割パターン）をより強く利用者に提示することができるので、より高価な「２枚出し」印刷を利用者に選択させやすくすることができ、写真シール作成ゲームの収益性の向上を期待することができる。
【０１７６】
もちろん、例えば「１枚出し」タブ３０１等のように、「２枚出し」タブ３０２以外のタブがアクティブにされた状態で（つまり、他の分割パターンが最も目立つように）分割パターン選択画面３００が表示されるようにしてもよい。
【０１７７】
また、以上においては、タブを用いて分割パターンを分類して表示するように説明したが、分割パターンを分類するための方法はどのようなものであってもよい。
【０１７８】
なお、分割パターン群は、例えば、図３０に示される例のように、利用者の人数毎にタブ等で分類して表示されるようにしてもよい。
【０１７９】
図３０に示される分割パターン選択画面３００の例の場合、それぞれ利用者の人数を示す、「５人用」タブ３１１、「６人用」タブ３１２、「７人用」タブ３１３、「８人用」タブ３１４、「９人用」タブ３１５、「１０人用」タブ３１６、「１２人用」タブ３１７、および「１４人用」タブ３１８が設けられ、これらの利用者の人数毎のタブによって、利用者の人数毎に分割パターン群表示部３１０が切り替えられるようになされている。
【０１８０】
分割パターン群表示部３１０には、その利用者の人数用の分割パターンが、「１枚出し」の分割パターン、「２枚出し」の分割パターン、「大分割」の分割パターンのように、分割パターンの種類（大分類）毎に分けて表示される。
【０１８１】
ここで、「大分割」とは、大きな画像を含む分割パターンである。図３１は、その「大分割」の分割パターンの例を示す図である。図３１において、矩形で示される各領域は、１つの編集済みの撮影画像が印刷される領域を示す。つまり各矩形領域に編集済みの撮影画像が１つずつ印刷される。各矩形領域の丸で囲まれた数字は、画像の種類を示す。つまり、同番号が割り当てられた矩形領域には同一の画像が印刷される。なお、「１〜６」のように複数の番号が割り当てられた矩形領域には、「１」に対応する画像乃至「６」に対応する画像のいずれか１つが選択されて印刷される。もちろん、この番号は実際には印刷されない。なお、このことは以下の他の図においても同様である。
【０１８２】
図３１Ａは、大分割の部分に１枚の画像を割り当てる「１分割」の分割パターンの例を示し、図３１Ｂは、大分割の部分に２枚の画像を割り当てる「２分割」の分割パターンの例を示し、図３１Ｃは、大分割の部分に４枚の画像を割り当てる「４分割」の分割パターンの例を示し、図３１Ｄは、大分割の部分に大小１０枚の画像を混在させて割り当てる「混在１０分割」の分割パターンの例を示している。
【０１８３】
このような「大分割」の分割パターンの場合、大きな画像が含まれるので分割数が減少する。したがって大人数でプレイした場合、切り分けに対して画像が少なすぎる恐れがある。そこで、「大分割」の分割パターンの場合、同じパターンで２枚印刷する。したがってこの「大分割」の分割パターンの場合も、図３０に示されるように追加料金が必要となる。
【０１８４】
なお、この「大分割」の分割パターンが選択されるとき、互いに異なるパターンで２枚印刷されるようにしてももちろんよい。また、「大分割」の分割パターンを、「１枚出し」の分割パターンや「２枚出し」の分割パターンのような、他の分割パターンと組み合わせることができるようにしてもよい。例えば、１枚目は「１枚出し」の分割パターンで印刷され、２枚目が「大分割」の分割パターンで印刷されるような選択ができるようにしてもよい。また、例えば、「１枚出し」が選択されたときの追加印刷において「大分割」の分割パターンを選択することができるようにしてもよい。
【０１８５】
図３０に戻り、分割パターン選択画面３００は、最初に、利用者の人数に対応するタブがアクティブにされた状態で表示される。例えば利用者の人数が５人と設定されている場合、分割パターン選択画面３００は、図３０に示されるように「５人用」タブ３１１がアクティブにされた状態で表示される。したがって、分割パターン群表示部３１０には、「５人用」の分割パターンが表示される。つまり、「５人用」の分割パターン（利用者の人数用の分割パターン）が最も目立つように表示される。このように利用者の人数毎にタブ等によって分割パターンを分類して表示するようにすることにより、利用者の人数に対応する分割パターンのみを優先的に提示することができ、利用者にとってより有用な分割パターンをより多く提示することができる。
【０１８６】
もちろん、利用者の人数用のタブ以外のタブがアクティブにされた状態で（つまり、他の分割パターンが最も目立つように）分割パターン選択画面３００が表示されるようにしてもよい。例えば、利用者の人数によらず、所定の人数用の分割パターンが分割パターン群表示部３１０に表示された状態で分割パターン選択画面３００が表示されるようにしてもよい。
【０１８７】
また、以上においては、タブを用いて分割パターンを分類して表示するように説明したが、分割パターンを分類するための方法はどのようなものであってもよい。
【０１８８】
図３２乃至図３９に大人数用の分割パターンの例を示す。
【０１８９】
図３２は、「５人用」の分割パターンの例を示す図である。図３２Ａに示される分割パターン３３１は、「大分割」の分割パターンを含む「５人用」の分割パターンの例を示す。分割パターン３３１において「１〜６」が割り当てられた領域が「大分割」の分割パターンが割り当てられる領域である。各領域に割り当てられる「大分割」の分割パターンは、互いに一致していてもよいし、互いに異なるようにしてもよい。つまり、上述した「１分割」、「２分割」、「４分割」、「混在１０分割」のような複数のパターンが分割パターン３３１に含まれるようにしてもよい。なお、このことは以下の他の図においても同様である。
【０１９０】
図３２Ｂに示される分割パターン３３２は、「５人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３２Ｃに示される分割パターン３３３は、「５人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示す。図３２Ｄに示される分割パターン３３４は、「５人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９１】
図３３は、「６人用」の分割パターンの例を示す図である。図３３Ａに示される分割パターン３５１は、「大分割」の分割パターンを含む「６人用」の分割パターンの例を示す。図３３Ｂに示される分割パターン３５２は、「６人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３３Ｃに示される分割パターン３５３は、「６人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示す。図３３Ｄに示される分割パターン３５４は、「６人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９２】
図３４は、「７人用」の分割パターンの例を示す図である。図３４Ａに示される分割パターン３６１は、「大分割」の分割パターンを含む「７人用」の分割パターンの例を示す。図３４Ｂに示される分割パターン３６２は、「７人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３４Ｃにおいて、分割パターン３６３は、「７人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン３６４は、「７人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９３】
図３５は、「８人用」の分割パターンの例を示す図である。図３５Ａに示される分割パターン３７１は、「大分割」の分割パターンを含む「８人用」の分割パターンの例を示す。図３５Ｂに示される分割パターン３７２は、「８人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３５Ｃに示される分割パターン３７３は、「８人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示す。図３５Ｄに示される分割パターン３７４は、「８人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９４】
図３６は、「９人用」の分割パターンの例を示す図である。図３６Ａに示される分割パターン３８１は、「大分割」の分割パターンを含む「９人用」の分割パターンの例を示す。図３６Ｂに示される分割パターン３８２は、「９人用」の、「１枚出し」の分割パターンの例を示す。図３６Ｃにおいて、分割パターン３８３は、「９人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン３８４は、「９人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９５】
図３７は、「１０人用」の、「２枚出し」の分割パターンの例を示す図である。図３７の分割パターン３９１は、「１０人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン３９２は、「１０人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。
【０１９６】
なお、「１０人用」の分割パターンの場合、「大分割」の分割パターンを含む分割パターンは、例えば、図３２Ａに示される分割パターン３３１、図３３Ａに示される分割パターン３５１、図３４Ａに示される分割パターン３６１、図３５Ａに示される分割パターン３７１、および図３６Ａに示される分割パターン３８１のうち、少なくともいずれか１つを含むパターンにより構成されるようにする。また、上述した「１分割」、「２分割」、「４分割」、または「混在１０分割」の分割パターンのいずれかを「大分割」の分割パターンを含む分割パターンとしてもよい。
【０１９７】
また、「１０人用」の分割パターンの場合、「１枚出し」の分割パターンは、例えば、「２枚出し」の１枚目の分割パターンである分割パターン３９１と同様とする。
【０１９８】
図３８は、「１２人用」の、「２枚出し」の分割パターンの例を示す図である。図３８の分割パターン４０１は、「１２人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン４０２は、「１２人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。なお、「大分割」の分割パターンを含む分割パターンおよび「１枚出し」の分割パターンについては、「１０人用」の場合と同様である。
【０１９９】
図３９は、「１４人用」の、「２枚出し」の分割パターンの例を示す図である。図３９の分割パターン４１１は、「１４人用」の、「２枚出し」の１枚目の分割パターンの例を示し、分割パターン４１２は、「１４人用」の、「２枚出し」の２枚目の分割パターンの例を示す。なお、「大分割」の分割パターンを含む分割パターンおよび「１枚出し」の分割パターンについては、「１０人用」の場合と同様である。
【０２００】
なお、分割パターン選択画面３００において、「２枚出し」の分割パターンを分割パターン群表示部３０３に示すとき、単に分割パターンを示す画像を表示するようにしてもよいし、図３２乃至図３９に示されるように、分割パターンを示す画像に合わせて、「○人目」といった、写真シールの切り分け方の例を表示するようにしてもよい。
【０２０１】
以上のように、その利用者の人数に対して、シール紙をより均等に分割することができるように編集済みの撮影画像を配置した、専用の分割パターンが提示される。これらの分割パターンを利用することにより、利用者は、利用者の人数が大人数であっても、より容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができる。
【０２０２】
なお、これらの利用者の人数毎の分割パターンの情報は、予め用意されており、記憶部１０２に記憶されている。分割パターン選択部２２３は、必要に応じて、この情報を記憶部１０２より読み出し設定する。以上において示した人数以外のパターンが用意されるようにしてももちろんよい。
【０２０３】
図２８に戻り、ステップＳ２０３において、分割パターン選択部２２３は、２枚出し、または、大分割の分割パターンが選択されたか否かを判定する。印刷枚数が通常よりも多い、２枚出し、または、大分割の分割パターンが選択されたと判定された場合、処理はステップＳ２０４に進む。ステップＳ２０４において、分割パターン選択部２２３は、追加コインが投入されたか否かを判定し、投入されたと判定した場合、処理をステップＳ２０５に進める。
【０２０４】
ステップＳ２０５において、分割パターン選択部２２３は、利用者により選択された２枚出し、または、大分割の分割パターンを記憶し、分割パターン選択処理を終了し、処理を図２０のステップＳ１０２に戻し、ステップＳ１０３以降の処理を実行させる。
【０２０５】
また、ステップＳ２０３において、２枚出し、または、大分割の分割パターンが選択されていないと判定された場合、処理はステップＳ２０６に進む。また、ステップＳ２０４において、追加コインが投入されなかったと判定された場合、処理はステップＳ２０６に進む。
【０２０６】
ステップＳ２０６において、分割パターン選択部２２３は、利用者により選択された、通常の印刷枚数である１枚出しの分割パターンを記憶し、分割パターン選択処理を終了し、処理を図２０のステップＳ１０２に戻し、ステップＳ１０３以降の処理を実行させる。
【０２０７】
また、ステップＳ２０１において、利用者の人数（例えば撮影人数）が「大人数」でないと判定された場合、処理はステップＳ２０７に進む。ステップＳ２０７において、分割パターン選択部２２３は、予め用意された、利用者の人数（例えば撮影人数）に応じた１枚出しの分割パターンの一覧（利用者の人数（撮影人数）に応じた１枚出しの分割パターン群）をタブレット内蔵モニタ７２に表示する。
【０２０８】
図４０に示される分割パターン選択画面４２１は、「２人用」の分割パターンを利用者に選択させるためのGUI画像である。図４１に示される分割パターン選択画面４２２は、「３人用」の分割パターンを利用者に選択させるためのGUI画像である。図４２に示される分割パターン選択画面４２３は、「４人用」の分割パターンを利用者に選択させるためのGUI画像である。分割パターン選択部２２３は、これらのGUI画像のうち、利用者の人数（例えば撮影人数）に対応するものをタブレット内蔵モニタ７２に表示させる。
【０２０９】
図２８に戻り、ステップＳ２０８において、分割パターン選択部２２３は、利用者に選択された１枚出しの分割パターンを記憶し、分割パターン選択処理を終了し、処理を図２０のステップＳ１０２に戻し、ステップＳ１０３以降の処理を実行させる。
【０２１０】
以上のように、利用者の人数（例えば撮影人数）に応じた分割パターンの選択を行うことにより、利用者は、より容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができる。つまり、写真シール作成装置１は、このように処理を行うことにより、利用者がより容易に、分割後の各シール紙の価値がより均等になるように、写真シールを分割することができるようにし、写真シールの価値を向上させることができ、写真シールに対する利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【０２１１】
なお、以上においては、追加印刷実行の有無を落書き編集後に利用者に確認するように説明したが、これに限らず、追加印刷の確認を分割パターン選択時に行うようにしてもよい。
【０２１２】
その場合の編集印刷処理の流れの例を図４３および図４４のフローチャートを参照して説明する。
【０２１３】
図４３のステップＳ３０１乃至ステップＳ３１０の各処理は、図２０のステップＳ１０１乃至ステップＳ１１０の各処理と同様に実行される。ただし、ステップＳ３０２においては、分割パターンの選択だけでなく追加印刷の確認も行われる。この処理の詳細については後述する。
【０２１４】
図４３のステップＳ３１０の処理が終了すると、処理は、図４４のステップＳ３２１に進む。図４４のステップＳ３２１およびステップＳ３２２の各処理は、図２１のステップＳ１２１およびステップＳ１２２の各処理と同様に実行される。ステップＳ３２２の処理が終了すると、処理はステップＳ３２３に進む。また、ステップＳ３２１において大分割が選択されていないと判定された場合、処理はステップＳ３２３に進む。
【０２１５】
ステップＳ３２３乃至ステップＳ３２５の各処理は、図２１のステップＳ１３０乃至ステップＳ１３２の各処理と同様に実行される。ステップＳ３２５の処理が終了すると、編集印刷処理が終了され、処理は、図１３のステップＳ４に戻り、ステップＳ５以降の処理が実行される。
【０２１６】
次に、図４５のフローチャートを参照して、図４３のステップＳ３０２において実行される分割パターン選択処理の流れの例を説明する。
【０２１７】
図４５において、ステップＳ４０１乃至ステップＳ４０８の各処理は、図２８のステップＳ２０１乃至ステップＳ２０８の各処理と同様に実行される。ステップＳ４０８の処理が終了すると、処理はステップＳ４０９に進む。
【０２１８】
ステップＳ４０９において、追加印刷設定部２２５は、追加印刷が選択されたか否かを判定し、追加印刷が選択されたと判定した場合、処理をステップＳ４１０に進め、追加印刷文の分割パターンを記憶する。ステップＳ４１０の処理が終了すると、分割パターン選択処理が終了され、処理は、図４３のステップＳ３０２に戻り、ステップＳ３０３以降の処理が実行される。
【０２１９】
また、ステップＳ４０９において、追加印刷が選択されていないと判定された場合、ステップＳ４１０の処理は省略され、分割パターン選択処理が終了され、処理は、図４３のステップＳ３０２に戻り、ステップＳ３０３以降の処理が実行される。
【０２２０】
以上のようにすることにより、分割パターンの選択と追加印刷の設定を近いタイミングで行うことができ、利用者にとってよりわかりやすい進行とすることができる。
【０２２１】
なお、利用者の人数が大人数（例えば５人以上）の場合は、追加印刷を禁止するようにしてもよい。例えば、図２１のステップＳ１２３において、利用者の人数が少人数（例えば２人乃至４人）の場合のみ、追加印刷の設定を受け付けるようにしてもよい。さらに、利用者の人数が少人数（例えば２人乃至４人）の場合と大人数の場合とで追加印刷の設定タイミングを変えるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が少人数の場合、落書き編集後に追加印刷を受け付け、利用者の人数が大人数の場合、利用者の人数選択時に追加印刷を受け付けるようにしてもよい。
【０２２２】
利用者の人数によって、追加印刷の設定タイミングを変えることにより、写真シール作成装置１は、利用者に、写真シール作成ゲームを一貫して人数を意識させて楽しませることができる。
【０２２３】
以上のようにして、写真シール作成装置１は、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
【０２２４】
なお、以上においては、利用者の人数（例えば撮影人数）を利用者に入力させるように説明したが、これに限らず、写真シール作成装置１が、利用者の人数（例えば撮影人数）を計測するようにしてもよい。例えば、写真シール作成装置１が、カメラ５１の取り込み画像を画像解析（例えば顔画像解析）して利用者の人数（例えば撮影人数）を把握するようにしてもよい。また、撮影空間３２において重量を計測し、その値から利用者の人数（例えば撮影人数）を推測するようにしてもよい。もちろん、これ以外のどのような方法を用いて利用者の人数（撮影人数）を特定するようにしてもよい。
【０２２５】
また、以上においては、分割パターンの選択を落書き編集の直前に行うように説明したが、この分割パターンの選択のタイミングおよび場所は任意である。例えば、撮影空間３２において、撮影作業終了後に分割パターンの選択を行うようにしてもよいし、利用者の人数を設定したときに分割パターンの選択も行うようにしてもよい。また、編集空間３３において編集作業後に分割パターンの選択を行うようにしてもよい。
【０２２６】
さらに、印刷する写真シールの枚数は、３枚以上であってももちろんよい。例えば、６人で写真シール作成ゲームをプレイし、「大分割」の分割パターンで写真シールを３枚印刷することができるようにしてもよい。この場合、予め「３枚印刷」の選択肢が用意されているようにしてもよいし、利用者が任意の印刷枚数を指定することができるようにしてもよい。このとき、各写真シールのレイアウトが互いに異なるようにしてもよいし、「１枚出し」の分割パターンや「２枚出し」の分割パターンなど、他の種類の分割パターンと組み合わせることができるようにしてもよい。
【０２２７】
さらに、「３枚出し」や「４枚出し」のように、「２枚出し」以上の印刷枚数の分割パターンを予め用意するようにしてもよい。
【０２２８】
もちろん、印刷枚数に応じて追加料金を徴収するようにしてもよい。
【０２２９】
以上のように、より多くの枚数の印刷を可能とすることにより、より大きな（若しくはより多くの）印刷画像を、各ユーザに提供することができる。
【０２３０】
また、利用者の人数が「大人数」のパターンとして、５人乃至１０人、１２人、１４人の場合について説明したが、１１人、１３人、または１５人以上など、上述した以外の人数用のデータ（例えば分割パターンや合成用画像等）が用意されるようにしてももちろんよい。
【０２３１】
さらに、以上においては、例えば図２８のステップＳ２０２およびステップＳ２０７の各処理のように、利用者の人数、または利用者の人数に基づいた分類（例えば「大人数」）に応じて、その利用者の人数用に用意された分割パターンが提示されるように説明したが、これに限らず、他の利用者の人数用の分割パターンが提示されるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が２人である場合に、２人用の分割パターンだけでなく、３人用の分割パターン、４人用の分割パターン、および「大人数」用の分割パターンの一部または全部も表示されるようにしてもよい。また、利用者の人数が「大人数」である場合に、「大人数」用の分割パターンだけでなく、２人乃至４人の「少人数」用の分割パターンの一部又は全部も表示されるようにしてもよい。
【０２３２】
このとき、例えばタブ等によって各人数用の分割パターンが分類されて表示されるようにするのが、利用者にとって分かりやすく望ましい。さらに、利用者の人数用の分割パターンが最も目立つように表示されるようにすることにより、利用者に人数を意識させてゲームをプレイさせることができる。
【０２３３】
なお、「少人数」の時に「２枚出し」や「大分割」の分割パターンを選択することができるようにしてももちろんよい。その場合に必要な追加料金を「大人数」のときと異なる価格にしてもよい。
【０２３４】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【０２３５】
この記録媒体は、例えば、図９に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置１の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク（フレキシブルディスクを含む）、光ディスク（CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む）、光磁気ディスク（ＭＤ（Mini-Disk）（登録商標）を含む）、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア１０５により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM１０６や、記憶部１０２に含まれるハードディスクなどで構成される。
【０２３６】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【０２３７】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Ｔシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【０２３８】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、１つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて１つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【０２３９】
【図１】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図２】図１の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図３】図１の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図４】利用者の空間移動を説明する図である。
【図５】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図６】後方ユニットの構成例を示す図である。
【図７】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図８】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図９】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図１０】制御装置の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１１】撮影処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１２】編集処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図１３】写真シール作成ゲーム処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図１４】撮影処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図１５】撮影処理の流れの例を説明する、図１４に続くフローチャートである。
【図１６】利用者の人数を選択する画面の表示例を示す図である。
【図１７】撮影画像の明るさを選択する画面の表示例を示す図である。
【図１８】合成用画像を選択する画面の表示例を示す図である。
【図１９】撮影時の画面の表示例を示す図である。
【図２０】編集印刷処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図２１】編集印刷処理の流れの例を説明する、図２０に続くフローチャートである。
【図２２】編集画面の例を示す図である。
【図２３】追加印刷実行を選択する画面の表示例を説明する図である。
【図２４】追加印刷用代金の支払いを促す画面の表示例を説明する図である。
【図２５】印刷実行を通知する画面の表示例を説明する図である。
【図２６】人数選択を紹介する画面の表示例を説明する図である。
【図２７】移動を促す画面の表示例を説明する図である。
【図２８】分割パターン選択処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図２９】大人数用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図３０】大人数用の分割パターン選択画面の他の表示例を説明する図である。
【図３１】大分割の分割パターンの例を示す図である。
【図３２】５人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３３】６人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３４】７人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３５】８人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３６】９人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３７】１０人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３８】１２人用の分割パターンの例を示す図である。
【図３９】１４人用の分割パターンの例を示す図である。
【図４０】２人用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図４１】３人用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図４２】４任用の分割パターン選択画面の表示例を説明する図である。
【図４３】編集印刷処理の流れの、他の例を説明するフローチャートである。
【図４４】編集印刷処理の流れの、他の例を説明する、図４３に続くフローチャートである。
【図４５】分割パターン選択処理の流れの、他の例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【０２４０】
１ 写真シール作成装置
１２ 撮影ユニット
１３ 編集ユニット
１０１ 制御装置
２０２ 撮影処理部
２０３ 編集処理部
２０４ 印刷処理部
２１１ 進行制御部
２１２ 撮影人数確認部
２１３ 撮影準備処理部
２１４ ライブビュー表示制御部
２１５ 撮影画像取得部
２１６ 編集対象画像処理部
２２１ 進行制御部
２２２ 編集準備処理部
２２３ 分割パターン選択部
２２４ 画像編集部
２２５ 追加印刷設定部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
前記利用者を被写体として撮影する撮影手段と、
前記利用者の入力に基づいて、前記撮影手段による撮影により得られた撮影画像を編集する編集手段と、
前記利用者の人数を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された前記利用者の人数に基づいて、前記編集手段による編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示する提示手段と、
前記提示手段により提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定手段と、
前記分割パターン設定手段により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項２】
前記判定手段は、前記利用者の入力に基づいて、前記利用者の人数を判定する
請求項１に記載の写真シール作成装置。
【請求項３】
人数毎に用意された前記複数用分割パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記分割パターン設定手段は、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンを、前記記憶手段より読み出して設定する
請求項１または請求項２に記載の写真シール作成装置。
【請求項４】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を印刷枚数毎に分類して提示する
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項５】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を前記人数毎に分類して提示する
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項６】
前記印刷手段による前記写真シールの印刷枚数に応じて前記利用者から追加代金を徴収する徴収手段をさらに備える
請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項７】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
前記利用者を被写体として撮影し、
前記利用者の入力に基づいて、撮影により得られた撮影画像を編集し、
前記利用者の人数を判定し、
判定された前記利用者の人数に基づいて、編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示し、
提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定し、
設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する
ステップを含む写真シール作成方法。
【請求項８】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する処理を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記利用者を被写体として撮影する撮影ステップと、
前記利用者の入力に基づいて、前記撮影ステップの処理による撮影により得られた撮影画像を編集する編集ステップと、
前記利用者の人数を判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理により判定された前記利用者の人数に基づいて、前記編集ステップの処理による編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示する提示ステップと、
前記提示ステップの処理により提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定ステップと、
前記分割パターン設定ステップの処理により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項１】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
前記利用者を被写体として撮影する撮影手段と、
前記利用者の入力に基づいて、前記撮影手段による撮影により得られた撮影画像を編集する編集手段と、
前記利用者の人数を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された前記利用者の人数に基づいて、前記編集手段による編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示する提示手段と、
前記提示手段により提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定手段と、
前記分割パターン設定手段により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項２】
前記判定手段は、前記利用者の入力に基づいて、前記利用者の人数を判定する
請求項１に記載の写真シール作成装置。
【請求項３】
人数毎に用意された前記複数用分割パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記分割パターン設定手段は、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンを、前記記憶手段より読み出して設定する
請求項１または請求項２に記載の写真シール作成装置。
【請求項４】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を印刷枚数毎に分類して提示する
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項５】
前記提示手段は、人数毎に用意された前記複数用分割パターンの一覧を前記人数毎に分類して提示する
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項６】
前記印刷手段による前記写真シールの印刷枚数に応じて前記利用者から追加代金を徴収する徴収手段をさらに備える
請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項７】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
前記利用者を被写体として撮影し、
前記利用者の入力に基づいて、撮影により得られた撮影画像を編集し、
前記利用者の人数を判定し、
判定された前記利用者の人数に基づいて、編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示し、
提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定し、
設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する
ステップを含む写真シール作成方法。
【請求項８】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する処理を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記利用者を被写体として撮影する撮影ステップと、
前記利用者の入力に基づいて、前記撮影ステップの処理による撮影により得られた撮影画像を編集する編集ステップと、
前記利用者の人数を判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理により判定された前記利用者の人数に基づいて、前記編集ステップの処理による編集の結果を前記シールシートに印刷する際のレイアウトを示す分割パターンであって、前記利用者の人数毎に用意された、前記写真シール複数枚分の前記レイアウトを１組のレイアウトとして示す前記分割パターンである複数用分割パターンを前記利用者に提示する提示ステップと、
前記提示ステップの処理により提示された前記複数用分割パターンの中から前記利用者が選択した分割パターンを設定する分割パターン設定ステップと、
前記分割パターン設定ステップの処理により設定された、前記利用者の人数に応じて決められた前記複数用分割パターンで、前記編集の結果を前記シールシートに印刷する印刷ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３１】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
【図３７】
【図３８】
【図３９】
【図４０】
【図４１】
【図４２】
【図４３】
【図４４】
【図４５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３１】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
【図３７】
【図３８】
【図３９】
【図４０】
【図４１】
【図４２】
【図４３】
【図４４】
【図４５】
【公開番号】特開２０１０−６１３３９（Ｐ２０１０−６１３３９Ａ）
【公開日】平成２２年３月１８日（２０１０．３．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２２５５８３（Ｐ２００８−２２５５８３）
【出願日】平成２０年９月３日（２００８．９．３）
【出願人】（３０７０１００９６）フリュー株式会社 (210)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年３月１８日（２０１０．３．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年９月３日（２００８．９．３）
【出願人】（３０７０１００９６）フリュー株式会社 (210)
【Ｆターム（参考）】
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