説明

写真シール作成装置および方法、並びにプログラム

【課題】操作性や娯楽性を向上させることにより利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにする。
【解決手段】グループ用落書き編集入力画面701には、互いに異なるタッチペンに対応する2つの落書き入力領域(第1落書き入力領域721および第2落書き入力領域722)を有しており、利用者は、少なくとも2つの画像を同時に落書き編集することができる。また、第1落書き入力領域721および第2落書き入力領域722は、それぞれ、任意の複数のキープ画像を並べて表示し、同時に落書き入力することができる。さらに、一方の領域のみ、複数の画像を表示することもできるし、両方の領域が、複数の画像を表示することもできる。本発明は、例えば、ゲームセンター等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、操作性や娯楽性を向上させることにより利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、利用者に提供する写真シール機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
近年では、娯楽性の向上のため、このような写真シール機の様々な遊び(機能)が考えられている。例えば、1枚の画像として実質的に同じ大きさで同時に表示された複数の撮影画像のそれぞれに対して同時期にペン入力画像を入力しうる写真撮影装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−69404号公報
【特許文献2】特許第3529747号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的にこのような写真シール機は、複数の利用者によってプレイされる場合が多く、その場合、落書き編集作業を効率的に行うことができず、利用者が、十分に楽しむことができない恐れがあった。また、上述した写真撮影装置の場合、単に複数の撮影画像にペン入力を行う機能を有しているのみであり、撮影作業や落書きアイテム等との関連性が無く、十分に娯楽性が向上せず、利用者の満足度が向上しない恐れがあった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、写真シールやその作成プレイの娯楽性を向上させるようにすることにより、利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、前記編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面を所定の表示部に表示させる編集入力画面表示制御手段と、前記編集入力画面表示制御手段の制御により前記表示部に表示された前記編集入力画面の、前記複数の落書き入力領域の表示を互いに独立して制御し、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示させる落書き対象画像表示制御手段とを備える写真シール作成装置である。
【0008】
この写真シール作成装置の、編集入力画面表示制御手段は、例えば、グループ用落書き編集入力画面表示処理部により構成され、落書き対象画像表示制御手段は、例えば、落書き対象画像選択処理部により構成される。
【0009】
本発明の写真シール作成装置においては、編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面が所定の表示部に表示され、その表示部に表示された編集入力画面の、複数の落書き入力領域の表示が互いに独立して制御され、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示される。
【0010】
従って、写真シール作成装置は、写真シールやその作成プレイの娯楽性を向上させ、利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。なお、複数の落書き対象画像が画面に表示され、それぞれが独自に編集可能であるので、複数の利用者が、個別に単数の画像に対して落書きを行うか、複数の画像に対して落書きを行うかを互いに独立して選択することができる。
【0011】
前記落書き対象画像表示制御手段は、前記落書き入力領域に複数の前記落書き対象画像を表示させる場合、複数の前記落書き対象画像を、同時に落書き入力可能な状態で並べて表示させることができる。
【0012】
これにより、利用者がより効率よく、かつ、より楽しみながら、落書き編集作業を行うことができるようにすることができる。
【0013】
前記落書き対象画像表示制御手段は、複数の前記落書き対象画像を横方向または縦方向に並べて表示させることができる。
【0014】
これにより、利用者の落書き編集作業の自由度を増すことができ、利用者は、より楽しく落書き編集作業を行い、自分自身の嗜好により近い落書き編集結果を得ることができる。
【0015】
前記落書き入力領域に表示される前記落書き対象画像に対する落書き入力において使用される落書きツールの選択を制御する落書きツール選択手段をさらに備え、前記落書きツール選択手段は、前記落書き入力領域に複数の前記落書き対象画像が並べられて表示されている場合、単数の前記落書き対象画像の画像サイズより大きなスタンプツールのアイテムを前記利用者に提示することができる。
【0016】
この落書きツール選択手段は、例えば、落書きツール選択処理部により構成される。利用者は、1つの落書き入力領域に並べて表示された複数の撮影画像に対して落書き編集を行う際に、例えばスタンプツールの、つなぎプリ用の大きなアイテムを用いて落書き編集を行うことができる。つなぎプリとは、複数の撮影画像(落書き編集を行うとしてキープされた撮影画像)が縦方向や横方向などに並べられて落書き編集入力画面に表示され、1枚の画像として落書き編集が行われる落書き対象画像のことである。このようにすることにより、利用者は、並べられた複数の撮影画像を1つの画像として落書き編集することができる。つまり、利用者は、より容易に、より楽しいつなぎプリ特有の、単独画像では作成することができない画像を作成することができる。
【0017】
前記落書きツール選択手段は、前記落書き入力領域に複数の前記落書き対象画像が並べられて表示されている場合、複数の前記落書き対象画像の画像サイズに適した画像サイズのフレームツールのアイテムを前記利用者に提示することができる。
【0018】
利用者は、つなぎプリとして複数の撮影画像に対して落書き編集を行う際に、その並べられた画像全体の画像サイズに適した(例えば画像サイズが一致する)フレームアイテムを用いて落書き編集を行うことができる。このようにすることにより、利用者は、並べられた複数の撮影画像を1つの画像として落書き編集することができる。つまり、利用者は、より容易に、より楽しいつなぎプリ特有の、単独画像では作成することができない画像を作成することができる。
【0019】
前記撮影作業において、複数回撮影を行い、複数の前記利用者の画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影して得られた複数の前記利用者の画像を並べた画像全体が、その画像の主題となる1つのテーマに基づく画像となるようにする複数の合成画像を、それぞれ、複数の前記利用者の画像に合成する合成手段をさらに有することができる。
【0020】
このようにすることにより、利用者は、より容易につなぎプリとして落書き編集する場合に適した内容の撮影画像を作成することができる。つまり、このような合成画像を予め用意し、利用者に使用させることにより、並べられたときの画像全体が、より美しくなる(完成度が高くなる)ような複数の撮影画像を作成することができる。さらに、このような撮影により、利用者を飽きさせず、ゲームとしての娯楽性を向上させることもできる。
【0021】
前記合成手段による合成結果を示すサンプル画像を、前記撮影手段による撮影の前に、前記利用者に提示するサンプル画像表示手段をさらに備えることができる。
【0022】
該サンプル画像は、つなぎプリのサンプルである。このようにすることにより、利用者は、さらに容易につなぎプリとして落書き編集する場合に適した内容の撮影画像を作成することができる。
【0023】
本発明の一側面は、写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、前記編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面を所定の表示部に表示させ、前記表示部に表示された前記編集入力画面の、前記複数の落書き入力領域の表示を互いに独立して制御し、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示させるステップを含む写真シール作成方法である。
【0024】
本発明の写真シール作成方法においては、編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面が所定の表示部に表示され、表示部に表示された編集入力画面の、複数の落書き入力領域の表示が互いに独立して制御され、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像が落書き入力可能な状態で表示される。
【0025】
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、画像印刷装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。特に、写真シールやその作成プレイの娯楽性を向上させ、利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【0029】
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
【0030】
写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地等の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生等の一般の利用者に写真シール作成ゲームをプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【0031】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、その設置場所の自由度の高さも重要である。
【0032】
このような収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。このようにすることにより、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることができる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【0033】
例えば、写真シール作成装置1は、利用者が「プレイしてみたい。」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
【0034】
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)との2つの娯楽性がある。
【0035】
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や落書き機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。一般的に、写真シール作成装置1の主な利用者(客層)は、女子高生や女子中学生を中心とする若年層である。従って、これらの利用者の嗜好に合うような、例えばお洒落なデザインや面白い機能を設けることにより、利用者の満足度を向上させることができる。また、例えば撮影モードや落書きツールを数多く設けることによって利用者が何度プレイしても飽きさせないようにし、リピータを増加させることができる。
【0036】
さらに、利用者が、撮影作業や落書き編集作業を淡々と行うのではなく、例えば、綺麗に見える写り方や面白い画像となるような落書き方法等、ゲームのプレイ方法を利用者自身で発想して行うことができるようなゲームにすることにより、利用者の満足度を向上させることができる。また、例えば、利用者が作業をスムーズに行うことができるように、装置の各部のレイアウトを調整したり、撮影ポーズの指導をしたり、落書き入力画面を工夫したりして写真シール作成装置1の操作性を向上させることにより、利用者の満足度を向上させることができる。例えば、操作性を向上させ、多機能化により各作業が複雑にならないようにすることにより、利用者のプレイ経験の多少に関わらず満足度を向上させることができる。
【0037】
また、後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等がある。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、写真シール作成ゲームにおいて、カメラで利用者自身を撮影し、得られた撮影画像に対して文字や図形等を書き込む落書き編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供された写真シールは、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人の写真シール等と交換されたり、手帳に貼り付けられてアルバムのようにされたり、名刺やポストカードに貼り付けられたりする。
【0038】
また、利用者は、写真シールを、単なるシール(装飾)として利用するだけでなく、会話や情報交換の素材(話題)としても利用する。つまり、この写真シールが写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させることも期待することができる。
【0039】
このような特性の写真シール作成装置1は、図1に示されるように、写真シール作成装置1の筐体10は、複数のユニット等により構成されている。第1ユニット11と第2ユニット12は、所定の距離をおいて、天井部材13により接続されるように構成されている。
【0040】
第1ユニット11は、被写体(利用者等)を撮影する機能を有している。なお、図1に示されるように、略直方体の形状をした第1ユニット11の、地上面に対して垂直な4側面の内、第2ユニット12に対向する面を正面11−1と称し、その正面11−1に対向する側面を背面11−2と称する。後述するように、第1ユニットの正面11−1には、カメラ等の、被写体の撮影に関する機能が設けられている。
【0041】
第2ユニット12は、第1ユニット11に設けられたカメラにより利用者が撮影される際に、背景となる部分であり、後述するように、内部には、例えばステージなどが設けられている。
【0042】
天井部13は、第1ユニット11と第2ユニット12とを連結する部材であり、利用者が第1ユニット11と第2ユニット12との間において後述するように撮影を行う場合の天井(撮影空間の天井)となる部材である。天井部13には、例えば電気ケーブル等が格納されるようにしてもよい。この天井部13の下面(撮影空間の天井面)、上面、および側面は水平な平面であってもよいし、水平方向に対して角度を有する(傾きのある)平面であってもよいし、凹凸のある曲面であってもよい。
【0043】
第1ユニット11の背面11−2前面には、第3ユニット14が設けられている。第3ユニット14は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が2組ずつ設けられている。つまり、第3ユニット14は、2組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、対向する2つの面のそれぞれに、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成が設けられている。図1においては、その一方の面(面14−2−1乃至面14−2−3)の一部が示されている。これらの面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成が1組設けられている。
【0044】
図2は、図1の写真シール作成装置1を、第1ユニット11の背面11−2側より見た斜視図である。
【0045】
図2に示されるように、第2ユニット12の内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間(後述する撮影空間)の一部として構成される。この第2ユニット12の内部の部分には、利用者が撮影の際にポーズをとるために利用するステージ15が設けられている。第2ユニット12の内部の壁面やステージ15の色は、画像合成のために、例えば緑等、特定の色(クロマキーとなる色)により構成される。
【0046】
また図2には、第3ユニット14の、図1に示される面に略対向する面(面14−1−1乃至面14−1−3)が示されている。上述したように、これらの面にも利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成が1組設けられている。
【0047】
つまり、第3ユニット14においては、最大2組の利用者が、互いに向き合って(第1ユニット11の背面11−2に対して横方向に向き合って)編集作業を同時に行うことができるようになされている。
【0048】
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
【0049】
写真シール作成装置1がゲームセンター等に設置される場合、例えば図3に示されるように、第1ユニット11および第2ユニット12の側面を囲むように、カーテン21が設けられ、後述する撮影空間等を簡易的に囲み、閉鎖性を向上させている。これにより例えば、環境の安定した撮影空間を形成したり、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子を覗き見されることを抑制したりすることができる。
【0050】
また、第1ユニット11の背面11−2前方には、カーテンフレーム22に吊設されたカーテン23が設けられ、後述する2つの編集空間等を簡易的に囲み、それらの閉鎖性を向上させている。これにより例えば、各編集空間の外に位置する人物により作業内容が覗き見されることを抑制したりすることができる。
【0051】
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(開始時刻は互いに異なる)が、各ゲームの大きな流れは全て同じである。その1つの写真シール作成ゲームの流れについて、図4のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて図5を参照して説明する。
【0052】
最初に、利用者は、ステップS1において、まず写真シール作成装置1にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。
【0053】
図5は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置1が有する空間を移動する様子について説明するための、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図5に示されるように、写真シール作成装置1近傍において順番待ちをしていた利用者(利用者A)は、第1ユニット11と第2ユニット12との間の、撮影作業を行う撮影空間31に入場する(利用者B)。撮影空間31は、図中点線で示されるように、第1ユニット11の正面11−1および、第2ユニット12の内部の面に略囲まれた空間であり、利用者が撮影作業を行うための空間である。
【0054】
撮影空間31に入場した利用者(利用者B)は、第1ユニット11の正面11−1に設けられたCCD(Charge Coupled Device)カメラ41と、撮影用モニタ42を利用して自分自身を撮影させる撮影作業を行う。つまり、利用者は、そのゲーム進行に従って、ステップS2において撮影に関する設定作業を行い、その設定に従って、ステップS3において撮影作業を行い、自分自身等を撮影する。
【0055】
撮影作業が終了すると利用者は、ステップS4において、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、ステップS5において、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間から編集作業を行う編集空間へと移動する。
【0056】
上述したように、第3ユニット14には、2つの編集用構成が設けられており、2組同時に作業を行うことができるようになされている。つまり、図5に示されるように、第3ユニット14の、第1ユニット11の背面11−2に向かって左側に第1編集空間32が設けられ、右側に第2編集空間33が設けられている。第3ユニット14の、第1編集空間32側の面には編集入力用モニタ51が設けられ、第2編集空間33側の面には編集入力用モニタ52が設けられている。編集空間の利用者は、この2つの編集空間の、前の組の利用者による使用状況に従って、空いている空間に移動させられる。
【0057】
編集空間に移動すると、利用者は、ステップS6において落書き編集作業を行う。つまり、移動案内によって、撮影空間31から第1編集空間32に移動させられた場合、利用者(利用者C)は、編集入力用モニタ51を用いて落書き編集作業を行う。また、逆に、移動案内によって、撮影空間31から第2編集空間33に移動させられた場合、利用者(利用者D)は、編集入力用モニタ52を用いて落書き編集作業を行う。
【0058】
その後、落書き編集が終了すると、利用者は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、ステップS8において、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、ステップS9において、排出された写真シール紙を受け取り、編集空間より退出し、写真シール作成ゲームを終了する。
【0059】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、利用者が、編集空間に移動すると、撮影空間31が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間31を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。
【0060】
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間31、第1編集空間32、および第2編集空間33の3つの空間を用いて、同時に、最大3組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(3重接客を行うことができる)。ただし、ゲーム開始タイミングは互いに異なる。
【0061】
図6および図7は、以上のような写真シール作成ゲームにおける写真シールの作成の様子の例を説明する図である。
【0062】
撮影空間31における撮影作業のとき、利用者(利用者Aおよび利用者B)は、図6Aに示されるように、例えば、ステージ15に腰掛けて撮影ポーズを作る。CCDカメラ41より取り込まれた画像は、図6Bに示されるように、利用者Aおよび利用者Bが予め選択した合成画像と合成され、撮影画像61が作成される。図6Bの撮影画像61の場合、虹の画像が合成されている。利用者Aおよび利用者Bは、撮影作業として、このような撮影を複数回(規定回数)行い、所定の枚数の撮影画像を作成する(このとき、一般的に、各撮影画像の構図や合成画像は互いに異なる)。利用者Aおよび利用者Bは、第1編集空間32または第2編集空間33において、この撮影画像61に対して(このように作成され、落書きを行うとしてキープされた複数の撮影画像に対して、それぞれ)、図7Aに示されるように、落書き編集を行い、落書き編集済み画像62を作成する。図7Aの落書き編集済み画像62の場合、UFOの画像が描かれている。なお、一般的には複数の撮影画像が落書きされるため、複数の落書き編集済み画像が作成される。もちろん、一般的には、それらの絵(撮影画像および落書き)の内容は、落書き編集済み画像毎に互いに異なる。落書き編集済み画像62(複数の場合は、その一部または全部)は、シール紙に印刷され、写真シール63として利用者に提供される。
【0063】
このとき利用者は、個性的な写真シール63(利用者の好みの落書き編集画像62が印刷された写真シール63)を作成することを目的として、例えば、合成画像の選択、撮影ポーズ、落書き等の作業を、遊びとして楽しみながら(例えば、利用者自身で遊び方を考えたり、利用者同士で会話したりしながら)写真シール作成ゲームをプレイする。
【0064】
このように、写真シール作成装置1は、単に、利用者の画像が印刷された写真シールを利用者に提供するものではなく、写真シールの作成作業を利用者に遊び(ゲーム)としてプレイさせることができ、さらに、その成果物として、利用者が利用者の嗜好に合うように作成した画像が印刷された写真シール(利用者が自分で作成したと感じることができるような個性的な写真シール)を提供することができるものである。
【0065】
そのために写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの内容(例えば、撮影や落書き編集)に関する様々な機能を有している。例えば、写真シール作成装置1は、利用者に各撮影画像を1枚ずつ落書き編集させるだけでなく(図6および図7の例)、複数の撮影画像を並べたものを1枚の落書き対象画像とし、利用者に落書き編集させる(つまり、同時に複数の撮影画像に対して落書き編集を行うことができる)「つなぎプリ」の機能を有している。
【0066】
詳細については後述するが、「つなぎプリ」とは、複数の撮影画像(落書き編集を行うとしてキープされた撮影画像)が縦方向や横方向などに並べられて落書き編集入力画面に表示され、1枚の画像として落書き編集が行われる落書き対象画像のことである。
【0067】
写真シール作成装置1は、このように、複数回の撮影により作成された複数の撮影画像を、つなぎ合わせるように並べて1つの落書き対象画像として編集入力用モニタに表示させ、落書き編集入力を受け付けることができる。つまり、写真シール作成装置1は、このような複数の撮影画像を1つの落書き入力領域に表示させる。従って、利用者は、このように並べて表示されている複数の撮影画像(つまり「つなぎプリ」)に対して、あたかも、画像サイズが1枚の撮影画像(単独画像)と異なる1枚の画像に対して落書き編集を行うかのように、落書き編集を行うことができる。
【0068】
つまり、換言すると、写真シール作成装置1は、複数回の撮影を行うことによって、大きな画像サイズの1枚の画像(つなぎプリ)を作成することができるのだが、このときさらに、その複数の撮影画像が並べられたときに画像全体が、その画像の主題となる1つのテーマに基づく画像(1つの内容を表す画像)となるような撮影を行うことができる。
【0069】
例えば、1枚目の撮影において、利用者Aおよび利用者Bが、図8Aに示されるようなポーズで撮影を行い、図8Bに示されるような綱引きの撮影画像71を作成する。次に、2枚目の撮影において、同じグループの利用者Cおよび利用者Dが、図8Cに示されるようなポーズで撮影を行い、図8Dに示されるような綱引きの撮影画像72を作成する。図6および図7に示されるような撮影(従来の撮影)の場合、撮影画像71の内容(テーマ)と撮影画像72の内容(テーマ)は、互いに独立しており、関連性が無い。従って、撮影画像71と撮影画像72とを並べても、2枚の異なる画像が並べられたこと以上の視覚的効果は無い。しかしながら、写真シール作成装置1には、予め図8Bおよび図8Dに示されるような綱引きの合成画像が用意されている。これらの合成画像は、複数の撮影画像を並べた画像全体が1つのテーマ(この場合は綱引き)に基づく画像となるようにするための画像である。
【0070】
つまり、これらの合成画像は、合成結果である撮影画像71と撮影画像72が互いに横方向に並べられることが前提とされている内容の画像である。より具体的に説明すると、撮影画像71の合成画像は、綱引きの綱の左側半分の画像であり、撮影画像72の合成画像は、綱引きの綱の右側半分の画像である。つまり、これらの合成画像は、利用者の画像と合成され、図9Aに示されるように横方向に並べられ、全体で綱引きの様子を表す画像とされることを前提とする画像である。
【0071】
従って、このような予め並べられることを前提とする合成画像を利用して作成された撮影画像71および撮影画像72は、画像間の境界部分にズレが生じにくくなる(少なくとも合成画像(図8の例の場合、「綱」)には生じない)。つまり、写真シール作成装置1は、このような合成画像を予め用意し、利用者に使用させることにより、並べられたときの画像全体が、より美しくなる(完成度が高くなる)ような複数の撮影画像を作成することができる。
【0072】
なお、換言すると、上述した機能を利用する場合、利用者は、1枚の画像を複数回の撮影に分けて作成することになり、1枚ずつ独立した従来の撮影とは異なる娯楽性が得られ、満足度が向上することが期待される。また、このような撮影においては、利用者は、画像全体の構成を完全に把握しながら撮影作業を行うことは困難になるが、この困難性によって、利用者の想定しない面白い画像が作成される可能性もある。つまり、写真シール作成装置1は、このような撮影により、利用者を飽きさせず、ゲームとしての娯楽性を向上させることができる。
【0073】
また、以上に説明した撮影により得られる撮影画像(図8の例の場合撮影画像71と撮影画像72)は、データとしてそれぞれ独立しており、従来の単独画像としても落書き編集可能である。なお、上述した画像のテーマは、綱引き以外のどのようなものであってももちろんよい。
【0074】
次に、利用者A乃至利用者Dは、図9Aに示されるように、編集入力用モニタ51(または編集入力用モニタ52)に、これらの撮影画像71および撮影画像72を横に並べて表示させ、1枚の落書き対象画像であるよこつなぎプリ73として落書き編集を行う。図9Aの例の場合、「がんばれ〜」という文字列、白抜きの両矢印、および波線等が、撮影画像71および撮影画像72にまたがって落書きされている。つまり、よこつなぎプリ73は、1つの落書き入力領域に表示されており、落書き編集に対しては、1つの画像として処理される。また、写真シール作成装置1には、例えば、網かけで示される、よこつなぎプリの画像サイズに合わせたフレーム画像のような、よこつなぎプリ用の落書きツールも用意されており、利用者はそれを用いて落書きを行うこともできる。
【0075】
つまり、つなぎプリの機能は、単に複数の撮影画像が並べられて表示され、利用者がそれらの画像に対して同時に落書き入力を行うことができるようにするだけでなく、利用者が、並べられた複数の撮影画像を1つの画像として落書き編集することができるようにする機能である。
【0076】
図9Aのよこつなぎプリ73の編集済み画像73Aは、撮影画像71が以上のようにして落書き編集されたものであり、編集済み画像73Bは、撮影画像72が以上のようにして落書き編集されたものである。
【0077】
ただし、編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bは、互いに独立した画像データである(データとして合成されているわけではない)。しかしながら、上述したように、これらの画像は、つなぎプリ用の合成画像が使用され、さらに、よこつなぎプリ73として落書き編集されている。つまり、写真シール作成装置1は、互いに独立したデータでありながら、それらの画像を並べた場合に、精度良くつなぎ合わせられる(つなぎ合わせ部分の画像にズレが生じない)複数の画像(編集済み画像73Aおよび編集済み画像73B)を作成することができる。
【0078】
写真シール作成装置1は、たとえば、図9Bに示されるように、1枚のつなぎプリとして作成された編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bを、写真シール74に並べて印刷することにより、1枚の撮影画像が落書き編集された通常の単独画像と画像サイズの異なる(大きな)画像を利用者に提供することができる。なお、画像を拡大縮小して(画像サイズを変更して)印刷を行うことも考えられるが、その場合、画質の劣化や縦横比の変化等が生じてしまう。また、画像サイズの狭さに起因して撮影作業や落書き編集作業も困難になる。つまり、つなぎプリの機能により、写真シール作成装置1は、撮影や落書き編集を容易にすることもできる。また、これにより画像サイズが実質的に広がるので、写真シール作成装置1は、利用者の撮影や落書きの工夫の幅を広げることができる(創作性が高くなる)。さらに、単に画像サイズが広がるだけでなく、撮影が複数回に分かれているので、同じ利用者が複数撮影された画像を得ることができ、また、利用者の思わぬ撮影結果が得られる可能性もあり、写真シール作成装置1は、ゲームとしての娯楽性を高めることができる。また、撮影空間31を広げる(筐体10を大きくする)必要が無いので、写真シール作成装置1は、単位面積あたりの収益性を落とさずに、これらの効果を得ることができる。
【0079】
なお、以上のような写真シール74の、編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bが印刷された部分は、編集済み画像73Aのシールと、編集済み画像73Bのシールとに分けて使用することも可能であり、また、両者を並べて貼り付けることも可能であり、さらに、図9Bに示されるように、編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bが並んで写真シール74に印刷されている場合、編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bのシール(1枚のシール)として使用することも可能である。つまり、利用者は、シール紙に印刷されている画像の境界に沿って自由に切り取って個別に貼り付けることができるので、その切り取り方によって、図9Bに示されるように画像が印刷された写真シール74を、より多様なパターンで写真シールとして使用することができる。
【0080】
例えば、利用者は、図9Bのように編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bが印刷された写真シール74(編集済み画像73Aおよび編集済み画像73B以外の部分は、説明を簡易化するために白地で示されているが、実際には、その他の画像が印刷されている)から、編集済み画像73Aが印刷された部分を、その編集済み画像73Aの周囲の境界に沿ってはさみ等で切り取り、それを編集済み画像73Aの写真シールとして、台紙から剥がして鞄等に貼り付けることができる。同様に、利用者は、編集済み画像73Bが印刷された部分も、編集済み画像73Bの写真シールとして写真シール74より切り出し、台紙から剥がして鞄等に貼り付けることができる。つまり、利用者は、つなぎプリとして作成された画像の写真シールから、通常の単独画像の写真シールの場合と同様の写真シールを作成することもできる。
【0081】
このとき、利用者は、以上のように切り出された2枚の写真シール(編集済み画像73Aの写真シールと編集済み画像73Bの写真シール)を並べて鞄等に貼り付けることにより、見かけ上1枚の写真シールのようにすることもできる。従って、例えば、利用者は、これらの編集済み画像73Aの写真シールと編集済み画像73Bの写真シールを割符のように使用することもできる。例えば、編集済み画像73Aの写真シールが貼り付けられた物の所有者と、編集済み画像73Bの写真シールが貼り付けられた物の所有者とが、互いにそれらの物(写真シール)を見せ合うことで、互いの仲間意識(連帯感)を高めることができる。このように、これらの写真シールは、単にシールとしてだけでなく、遊びのツールとしても使用可能である。
【0082】
なお、利用者は、図9Bの写真シール74において、編集済み画像73Aと編集済み画像73Bの周囲の境界に沿って(図9Aの網掛けのフレーム画像の外側に沿って)はさみ等で切り取り、それを、1枚の、編集済み画像73Aおよび編集済み画像73Bの写真シールとして、台紙から剥がして鞄等に貼り付けることも可能である。この場合、利用者は、通常の単独画像のときよりも大きな、高画質の画像の写真シールを得ることができる。
【0083】
以上のように、写真シール作成装置1は、このつなぎプリの機能により、画像サイズの拡大縮小では得られない効果を有する写真シール(利用者にとってより価値の高い写真シール)を作成し、それを利用者に提供することができる。
【0084】
なお、このつなぎプリのつなぎ合わせの方向は横だけでなく、どの方向であってもよく、例えば、図10に示されるように縦方向に並べるようにしてもよい。図10に示されるたてつなぎプリ81は、縦方向に並べられた編集済み画像81Aと編集済み画像Bにより構成される。
【0085】
次に、写真シール作成装置1の各部の構成について説明する。
【0086】
図11は、第1ユニット11の正面11−1の構成例を示す図である。
【0087】
正面11−1には、撮影処理に関する構成が設けられており、例えば、CCDカメラ41およびライブビュー表示用モニタ112を含む撮影ユニット111、撮影用モニタ42、複数の照明113、スピーカ114、硬貨投入排出口115、および荷物置場116が設けられている。
【0088】
撮影ユニット32のCCDカメラ41は、利用者を撮像し、画像を得るためのCCDを利用した撮像素子等により構成され、利用者を撮像し、画像を得る。ライブビュー表示用モニタ112は、撮影時に利用者が自分自身の画像を確認することができるように、CCDカメラ41の取り込み画像に、利用者により事前に設定された合成用背景画像(合成背景画像)を適宜合成し、ライブビュー(動画像)として表示する。なお、合成背景画像は、被写体の画像と合成される画像であり、主に被写体の背景となる絵により構成される画像である。ただし、背景とは、被写体との位置関係を示すものではなく、被写体の後ろ側だけでなく、前に位置するように合成される画像も含む。
【0089】
撮影用モニタ42は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等を表示する。撮影用モニタ42の表示面には無色透明の感圧式のタッチパネルが重畳されており、利用者は、画面上を指等によりタップ(接触)することにより、撮影用モニタ42に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。また、撮影用モニタ42には、撮影直後に、その撮影により得られた撮影画像(静止画像)がプレビュー画像として確認入力用のGUI等とともに表示される。
【0090】
照明113は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間31を常時照らすとともに、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を照射する。
【0091】
スピーカ114は、例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music)等の音声を出力する。
【0092】
硬貨投入排出口115は、利用者が写真シール作成ゲーム(後述するように撮影作業や編集作業等の、写真シールを写真シール作成装置1より提供されるまでの一連の作業)の予め定められた所定の代金の硬貨を投入する開口部を有している。また、硬貨投入排出口115は、例えば、誤った金額の硬貨を投入された場合や、投入途中で利用者が料金の払い戻しを要求した場合に投入した硬貨が排出される排出口となる開口部も有している。なお、この硬貨投入排出口115は、正面11−1以外の面に設けるようにしてももちろんよいが、正面11−1に硬貨投入排出口115が設けられることにより、利用者が硬貨を投入した直後から、写真シール作成装置1は、ゲームに関する処理(撮影作業に関する処理)を開始することができる(利用者の移動時間等を考慮する必要が無い)。なお、硬貨投入排出口115の代わりに、利用者が紙幣によって代金を支払うことができるように紙幣を投入可能な紙幣投入(排出)口を設けるようにしてももちろんよい。その紙幣投入(排出)口と上述の硬貨投入排出口115とを併用するようにしてももちろんよい。また、利用者が例えば、プリペイドカードやクレジットカード等により(現金以外の方法で)代金を支払うことができるような機構を設けるようにしてももちろんよい。
【0093】
荷物置場116は、正面11−1の下部に設けられた窪み部分であり、撮影時における利用者の荷物の置き場所である。つまり、利用者は、利用者がポーズをとるのに邪魔にならないように、または、照明の妨げとならないように、この荷物置場116に自分自身の荷物を置くことができる。
【0094】
図12は、第3ユニット14の、第1ユニット11側から見て右側面の構成例(第1編集空間32側の構成例)を示す図である。
【0095】
図12において、この右側面は、図中上から、面14−1−1、面14−1−1、および面14−1−1の3つの面により構成される。
【0096】
上段の面14−1−1には、照明121およびスピーカ122が設けられている。照明121は、カーテン等で仕切られているために暗くなる第1編集空間32を照らすための照明である。この照明121を第1編集空間32に設けることにより、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間32の安全性や治安を向上させることができる。スピーカ122は、例えば、編集作業等の案内、効果音、BGM(Back Ground Music)等の音声を出力する。
【0097】
中段の面14−1−2には、編集入力用モニタ51、並びに、2本のタッチペン(第1タッチペン123−1および第2タッチペン123−2)が設けられている。
【0098】
編集入力用モニタ51は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像(編集画面)等を表示する。この編集入力用モニタ51の画面上には無色透明のタッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が重畳されている。また、この編集入力用モニタ51の左右近傍には、このタッチパネルに対応する第1タッチペン123−1と第2タッチペン123−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより第3ユニット14に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、それぞれ、第1タッチペン123−1または第2タッチペン123−2を使用することにより、同時に編集作業を行うことができるようになされている。
【0099】
以下において、第1タッチペン123−1および第2タッチペン123−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめてタッチペン123と称する。
【0100】
タッチペン123は、第3ユニット14と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン123は、編集入力用モニタ51の画面上に重畳された無色透明のタッチパネルと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン123を操作して、編集入力用モニタ51に重畳されるタッチパネルをタップする(タッチペン123とタッチパネルを接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。
【0101】
下段の面14−1−3には硬貨投入ユニット124が設けられている。この硬貨投入ユニット124は、利用者が、写真シールを複数枚印刷させる場合に、追加料金を支払うためのユニットである。つまり、写真シール作成ゲームの初期設定において、利用者に提供される写真シールの枚数は1枚のみであり、ゲーム開始時において利用者は、1枚分の代金しか支払わない。複数枚の写真シールを取得するためには、利用者は、この硬貨投入ユニット124に追加料金を支払わなければならない。
【0102】
また、面14−1−3には、印刷された写真シールが排出される写真シール排出口125が設けられている。第3ユニット14内部には、プリンタ(図示せず)が設置されており、編集済みの画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口12より排出される。
【0103】
第3ユニット14の、背面11−2からみて左側面となる面14−2−1、面14−2−2、および面14−2−3には、図12に示されるように、上述した第1編集空間32における編集作業において使用される構成(つまり、面14−1−1、面14−1−2、および面14−1−3の構成)と同様の構成が、第2編集空間33において編集作業を行う利用者に対する構成として設けられている。
【0104】
図13は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【0105】
図13において、写真シール作成装置1は、バス130を介して互いに接続された、制御部131、制御情報記憶部132、撮影画像データ保持部133、利用者情報記憶部134、撮影部141、第1編集部142、第2編集部143、印刷部144、通信部145、およびドライブ146を有している。
【0106】
制御部131は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部であり、撮影処理部151、編集処理部152、印刷処理部153、および計時部154を有している。
【0107】
撮影処理部151は、主に第1ユニット11の正面11−1に設けられた各部を制御し、代金投入の受け付けや、撮影作業等に関する処理を実行する。編集処理部152は、主に第1編集部142および第2編集部143を制御し、例えば編集作業、印刷設定、および事後接客等に関する処理を実行する。印刷処理部153は、主に印刷部144を制御して印刷に関する処理を制御する。計時部154は、各部の要求に基づいて、あらゆる時刻情報を生成し、供給する等、時間制御に関する処理を行う。
【0108】
制御情報記憶部132は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、写真シール作成装置1全体を制御するプログラム(例えば、写真シール作成ゲームを実行するプログラム)やデータ等を記憶する。撮影画像データ保持部133は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM(Random Access Memory)等により構成され、CCDカメラ41により撮影されて得られた画像データを保持する。利用者情報記憶部134は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、例えば、事後接客処理において利用者が入力したメールアドレス等の個人情報や、登録された撮影画像等をセキュアに記憶する。
【0109】
なお、これらの記憶部の一部または全部が1つの記憶媒体により構成されるようにしてももちろんよいし、上述した各記憶部のそれぞれが複数の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
【0110】
撮影部141は、撮影ユニット111を有し、主に撮影処理部151に制御されて、CCDカメラ41による撮影処理を行ったり、撮影により得られた画像データを表示したり、得られた画像データを、バス130を介して撮影画像データ保持部133に供給したりする。第1編集部142は、図12を参照して説明した面14−1−1、面14−1−2、および面14−1−3の構成を有し、主に編集処理部152に制御されて、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。第2編集部143の構成は、面14−2−1、面14−2−2、および面14−2−3の構成を有し、主に編集処理部144に制御されて、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。
【0111】
印刷部144は、プリンタを有しており、主に印刷処理部153に制御され、所定のシール紙に、供給された編集済みの撮影画像等を含む印刷用データを印刷する処理等を行う。通信部145は、外部のネットワーク161に接続され、サーバや携帯型電話機等の他の通信装置と通信処理を行う。ドライブ146には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア162が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御情報記憶部132に保存されたり、インストールされたりする。
【0112】
図14は、撮影部141の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0113】
図14において、撮影部141は、硬貨部171、音声出力部172、照明部173、CCDカメラ41、表示制御部174、VRAM(Video Random Access Memory)175、ライブビュー表示用モニタ112、表示制御部176、VRAM177、撮影用モニタ42、タッチパネル178、およびタッチパネル制御部179を有している。
【0114】
硬貨部171は、図11の硬貨投入排出口115を有し、バス130を介して撮影処理部151に制御され、投入された代金の計算や報告、または、お釣りの排出等の処理を行う。
【0115】
音声出力部172は、図11のスピーカ114を有し、バス130を介して撮影処理部151より取得したBGMや音声案内等の音声データからアナログ音声信号を生成し、それをスピーカ114より出力させる。照明部173は、照明113の発光や蓄電を制御し、撮影空間31を明るくしたり、撮影タイミング(フレーム画像をキャプチャするタイミング)に応じた所定のタイミングで照明部31をストロボ発光させたりする。
【0116】
表示制御部174は、ライブビュー表示用モニタ112に表示させるライブビュー(動画像)を作成する。例えば、表示制御部174は、VRAM175を用いて、CCDカメラ41において取り込まれた取り込み画像(動画像)に、撮影処理部151より供給された合成背景画像を合成し、その合成画像をライブビューとしてライブビュー表示用モニタ112に供給して表示させる。
【0117】
表示制御部176は、撮影用モニタ42に表示させる画像(例えば、撮影画像やGUI画像)を作成する。例えば、表示制御部176は、VRAM177を用いて、撮影処理部151より供給されるGUI画像を撮影用モニタ42に表示させたり、CCDカメラ41において取り込まれた取り込み画像より切り出された撮影画像(静止画像)を、GUI画像に合成して撮影用モニタ42に表示させたりする。
【0118】
また、撮影用モニタ42の画面上には、タッチパネル178が重畳されている。そのタッチパネル178を制御するタッチパネル制御部179は、タッチパネル178上で利用者が指定した位置を検知し、その位置情報を撮影処理部151や表示制御部176に供給する。表示制御部176は、供給された位置情報、またはその位置情報に基づいて行われる撮影処理部151による制御に基づいてVRAM177に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を表示用画像に反映させる。
【0119】
図15は、第1編集部142の詳細な構成例を示すブロック図である。第1編集部142は、音声出力部191、表示制御部192、VRAM193、編集入力用モニタ51、第1タッチペン123−1、第2タッチペン123−2、タッチパネル194、タッチパネル制御部195、および硬貨部196を有している。なお、第2編集部143の構成例は、第1編集部142の構成例と同様であるため、その説明を省略する。
【0120】
音声出力制御部191は、図12のスピーカ122を有し、バス130を介して編集処理部152より供給される、BGMや音声案内等の音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それをスピーカ122より出力させる。
【0121】
表示制御部192は、バス130を介して編集処理部152より供給されるGUI画像データや、撮影画像データ保持部133より供給される撮影画像データを取得し、適宜、VRAM193を用いて、それらの画像を組み合わせて落書き編集入力画面を作成し、それを編集入力用モニタ51に表示させる。また、編集入力用モニタ51の画面上には、タッチパネル194が重畳されている。そのタッチパネル194と、第1タッチペン123−1および第2タッチペン123−2により入力される利用者からの指示は、タッチパネル制御部195に供給される。タッチパネル制御部195は、タッチパネル194において、利用者が第1タッチペン123−1または第2タッチペン123−2を用いてタップすることにより指定した位置を検知し、その位置情報や識別情報等を必要に応じて編集処理部152に供給する。
【0122】
また、タッチパネル制御部195は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接、表示制御部192に供給することもできる。その場合、表示制御部192は、供給された位置情報に基づいて、VRAM193に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を編集入力用モニタ51に表示させる。
【0123】
硬貨部196は、図12の硬貨投入排出口124を有しており、主に編集処理部152に制御され、写真シール印刷枚数の増加等に伴う追加代金の投入を受け付ける処理を行ったり、つり銭の支払を行ったりする。
【0124】
図16は、撮影処理部151の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0125】
撮影処理部151は、BGM出力処理部201、デモ画面表示処理部202、硬貨処理部203、コース選択処理部204、ノーマル撮影処理部205、おすすめ撮影処理部206、おまかせ撮影処理部207、大人数撮影処理部208、キープ画像選択処理部209、および移動案内処理部210を有している。
【0126】
BGM出力処理部201は、BGM(音声案内も含む)の出力に関する処理を行う。例えば、BGM出力処理部201は、予め複数のBGMデータを有しており、ゲームの進行、または、利用者のリクエストに基づいて選局したBGMデータを撮影部141に供給し、出力させる。
【0127】
デモ画面表示処理部202は、主に撮影部141を制御し、撮影空間31において写真シール作成ゲームが行われていない間、撮影用モニタ42にデモンストレーション画面を表示させる処理を行う。硬貨処理部203は、主に撮影部141の硬貨部171を制御し、写真シール作成ゲームの代金徴収に関する処理を行う。
【0128】
コース選択処理部204は、主に撮影部141を制御し、複数用意された撮影コースの選択に関する処理を行う。写真シール作成装置1には、撮影作業の方法として「ノーマル撮影コース」、「おすすめ撮影コース」、「おまかせ撮影コース」、および「大人数撮影コース」の4つのコースが用意されており、利用者は、これらのコースの中から1つを選んでプレイする。各コースの詳細については後述するが、互いに撮影作業の内容が異なっている。つまり、写真シール作成装置1は、複数の撮影コースを予め設けることにより、利用者による撮影作業の楽しみ方の種類が増え、利用者が繰り返しプレイを行っても、飽きさせないようにすることができる。
【0129】
ノーマル撮影処理部205は、主に撮影部141を制御し、「ノーマル撮影コース」に関する処理を行う。おすすめ撮影処理部206は、主に撮影部141を制御し、「おすすめ撮影コース」に関する処理を行う。おまかせ撮影処理部207は、主に撮影部141を制御し、「おまかせ撮影コース」に関する処理を行う。大人数撮影処理部208は、主に撮影部141を制御し、「大人数撮影コース」に関する処理を行う。
【0130】
キープ画像選択処理部209は、主に撮影部141を制御し、各撮影処理部において得られた撮影画像のうち、落書き編集を行う画像としてキープするキープ画像を利用者に選択させる処理を行う。
【0131】
移動案内処理部210は、主に撮影部141を制御し、撮影作業を終了した利用者を第1編集空間32または第2編集空間33に案内する移動案内に関する処理を行う。
【0132】
図17は、図16のノーマル撮影処理部205の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0133】
図17において、ノーマル撮影処理部205は、基本となる撮影コースであり、撮影の前に利用者にサンプル画像を提示し、選択された合成背景画像を取り込み画像に合成して撮影画像を生成するノーマル撮影コースに関する処理を行う処理部である。ノーマル撮影処理部205は、得られる撮影画像の明るさを利用者に設定させる明るさ調整処理部221、利用者にサンプル画像を提示して選択させることにより、取り込み画像に合成する合成背景画像を選択させる合成背景選択処理部222、および、撮影を実行し、合成背景画像を合成することにより、撮影画像データ作成する撮影実行処理部223を有している。
【0134】
合成背景選択処理部222は、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231、サンプル画像選択処理部232、および合成背景画像設定部233を有している。
【0135】
ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231は、ノーマル撮影コースにおいて利用者に提示されるノーマル撮影用サンプル画像を記憶している。サンプル画像の詳細については後述するが、撮影画像(取り込み画像と合成背景画像の合成結果)の例を示すものであり、例えば、モデルの撮影画像等である。つまり、サンプル画像は、撮影に使用する合成背景を選択する利用者に、その合成背景画像の使用方法(撮影ポーズ等)の例を示すための画像である。合成背景画像の選択において合成背景画像の代わりに、このサンプル画像を利用者に提示することにより、利用者は、その合成背景画像の効果(意図)を容易に理解することができ、より自分自身の嗜好にあった適切な画像選択を行うことができる。
【0136】
図17に示されるように、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231は、単独用サンプル画像記憶部241およびつなぎプリ用サンプル画像記憶部242を有する。サンプル画像には、撮影画像が従来の単独画像として利用されるように作られた、画像の内容が1枚ずつ独立した合成背景画像のサンプル画像である単独用サンプル画像と、撮影画像が上述したつなぎプリとして利用されるのに適するように作られた、画像の内容が他の合成背景画像と関連する合成背景画像(複数枚で1組として構成される合成背景画像)のサンプル画像であるつなぎプリ用サンプル画像がある。単独用サンプル画像記憶部241は、ノーマル撮影用サンプル画像のうち、前者の単独用サンプル画像を記憶し、つなぎプリ用サンプル画像記憶部242は、後者のつなぎプリ用サンプル画像を記憶する。
【0137】
このように、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231が、予め、単独用サンプル画像だけでなく、つなぎプリ用サンプル画像も記憶しておくことにより、利用者は、単独画像の見本だけでなく、つなぎプリの見本も参照することができるので、つなぎプリとして落書き編集を行う撮影画像をより容易に作成することができる。一般的に、つなぎプリとして落書き編集を行う撮影画像を作成するための撮影を行う場合の方が、利用者は、撮影前に撮影結果を把握することが困難であるので、サンプル画像を参照することにより得られる効果はより大きい。
【0138】
サンプル画像選択処理部232は、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231に記憶されているノーマル撮影用サンプル画像(単独用サンプル画像およびつなぎプリ用サンプル画像)を取得し、それを撮影用モニタ42に表示させ、利用者に合成背景画像を選択させる。合成背景画像設定部233は、利用者に選択されたサンプル画像に対応する合成背景画像を取り込み画像に合成し、撮影画像を作成するように設定する。
【0139】
撮影実行処理部223は、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251、ライブビュー表示処理部252、撮影画像データ作成部253、および撮影画像確認処理部254を有している。
【0140】
ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251は、ノーマル撮影コースにおいて利用者に提示されるノーマル撮影用合成背景画像を記憶している。つまり、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251は、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231に記憶されているサンプル画像に対応する合成背景画像を記憶している。図17に示されるように、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251は、単独用の合成背景画像を記憶する単独用合成背景画像記憶部255、および、つなぎプリ用の合成背景画像を記憶するつなぎプリ用合成背景画像記憶部256を有する。つまり、単独用合成背景画像記憶部255は、単独用サンプル画像記憶部241に記憶されているサンプル画像に対応する合成背景画像を記憶しており、つなぎプリ用合成背景画像記憶部256は、つなぎプリ用サンプル画像記憶部242に記憶されているサンプル画像に対応する合成背景画像を記憶している。
【0141】
このように、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251が、予め、単独用合成背景画像だけでなく、つなぎプリ用合成背景画像も記憶しておくことにより、利用者は、そのつなぎプリ用合成背景画像を利用して、つなぎプリとして使用するのにより適した撮影画像を作成することができる。
【0142】
ライブビュー表示処理部252は、CCDカメラ41の取り込み画像と、ノーマル撮影用合成背景画像とを合成し、その合成画像をライブビューとしてライブビュー表示用モニタ112に表示させる処理を行う。撮影画像データ作成部253は、CCDカメラ41の撮影タイミングの取り込み画像と、ノーマル撮影用合成背景画像とを合成し、撮影画像データを作成する処理を行う。撮影画像確認処理部254は、撮影画像を撮影用モニタ42に表示させ、利用者に確認させる処理を行う。
【0143】
図18は、図16のおすすめ撮影処理部206の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0144】
図18において、おすすめ撮影処理部206は、基本的にノーマル撮影コースと同様の撮影コースであるが、利用者に対して、より人気の高いおすすめのサンプル画像(おすすめの合成背景画像)を提示する、おすすめ撮影コースに関する処理を行う処理部である。おすすめ撮影処理部206は、明るさ調整処理部261、合成背景選択処理部262、および、撮影実行処理部263を有している。
【0145】
明るさ調整処理部261は、図17の明るさ調整処理部221と同様に、撮影画像の明るさの設定に関する処理を行う。
【0146】
合成背景選択処理部262は、図17の合成背景選択処理部222と同様の処理を行う処理部であり、おすすめ撮影用サンプル画像記憶部271、サンプル画像選択処理部272、および合成背景画像設定部273を有している。
【0147】
おすすめ撮影用サンプル画像記憶部271は、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231と同様に、おすすめ撮影コースにおいて利用者に提示される、おすすめ撮影用サンプル画像を記憶している。おすすめ撮影用サンプル画像の一部または全部が、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231に記憶されるノーマル撮影用サンプル画像に含まれるようにしてもよいし、互いに異なる画像としてもよい。
【0148】
ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231の場合と同様に、おすすめ撮影用サンプル画像記憶部271は、単独用サンプル画像を記憶する単独用サンプル画像記憶部281、および、つなぎプリ用サンプル画像を記憶するつなぎプリ用サンプル画像記憶部282を有する。
【0149】
サンプル画像選択処理部272は、サンプル画像選択処理部232の場合と同様に、おすすめ撮影用サンプル画像を撮影用モニタ42に表示させ、利用者に合成背景画像を選択させる処理を行う。合成背景画像設定部273は、合成背景画像設定部233の場合と同様に、利用者の選択に従って合成背景画像の設定を行う。
【0150】
撮影実行処理部263は、おすすめ撮影用合成背景画像記憶部291、ライブビュー表示処理部292、撮影画像データ作成部293、および撮影画像確認処理部294を有している。
【0151】
おすすめ撮影用合成背景画像記憶部291は、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251の場合と同様に、おすすめ撮影用サンプル画像記憶部271に記憶されているサンプル画像に対応する合成背景画像を記憶している。おすすめ撮影用合成背景画像記憶部291は、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251の場合と同様に、単独用の合成背景画像を記憶する単独用合成背景画像記憶部301、および、つなぎプリ用の合成背景画像を記憶するつなぎプリ用合成背景画像記憶部302を有する。
【0152】
ライブビュー表示処理部292は、CCDカメラ41の取り込み画像と、おすすめ撮影用合成背景画像とを合成し、その合成画像をライブビューとしてライブビュー表示用モニタ112に表示させる処理を行う。撮影画像データ作成部293は、CCDカメラ41の撮影タイミングの取り込み画像と、おすすめ撮影用合成背景画像とを合成し、撮影画像データを作成する処理を行う。撮影画像確認処理部294は、撮影画像を撮影用モニタ42に表示させ、利用者に確認させる処理を行う。
【0153】
つまり、おすすめ撮影コースにおいてもノーマル撮影コースの場合と同様に、利用者は、サンプル画像を参照して合成背景画像を選択することができ、単独画像用の撮影画像もつなぎプリ用の撮影画像も容易に作成することができる。
【0154】
図19は、図16のおまかせ撮影処理部207の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0155】
図19において、おまかせ撮影処理部207は、おまかせ撮影コースに関する処理を行う処理部である。おまかせ撮影コースでは、ノーマル撮影コースやおすすめ撮影コースと異なり、使用する合成背景画像をおまかせ撮影処理部207(写真シール作成装置1)が選択する。つまり、おまかせ撮影コースは、使用する合成背景画像の選択を写真シール作成装置1におまかせしてしまう撮影コース(写真シール作成装置1により選択された合成背景画像を用いて撮影作業を行うコース)である。
【0156】
おまかせ撮影処理部207は、図19に示されるように、明るさ調整処理部311、BGM選択処理部312、合成背景選択処理部313、および撮影実行処理部314を有している。
【0157】
明るさ調整処理部311は、図17の明るさ調整処理部221と同様に、撮影画像の明るさの設定に関する処理を行う。BGM選択処理部312は、撮影作業中に出力するBGMを利用者に選択させる処理を行う。つまり、おまかせ撮影コースの場合、利用者は、BGMを選択することができる。合成背景選択処理部313は、撮影に使用する合成背景画像を選択する。撮影実行処理部314は、合成背景選択処理部313により選択された合成背景画像を用いて撮影画像の作成に関する処理を行う。
【0158】
撮影実行処理部314は、ノーマル撮影処理部205等の場合と同様に、おまかせ撮影用合成背景画像記憶部321、ライブビュー表示処理部322、撮影画像データ作成部323、および撮影画像確認処理部324を有している。
【0159】
おまかせ撮影用合成背景画像記憶部321は、おまかせ撮影コースにおいて使用される合成背景画像を記憶する記憶部であり、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251と同様に、単独画像向きのおまかせ撮影用合成背景画像を記憶する単独用合成背景画像記憶部331と、つなぎプリ向きのおまかせ撮影用合成背景画像を記憶するつなぎプリ用合成背景画像記憶部332を有している。なお、このおまかせ撮影用合成背景画像の一部または全部が、ノーマル撮影用合成画像、または、おすすめ撮影用合成画像に含まれるようにしてもよいし、互いに異なる画像により構成されるようにしてもよい。
【0160】
ライブビュー表示処理部322は、CCDカメラ41の取り込み画像と、おまかせ撮影用合成背景画像とを合成し、その合成画像をライブビューとしてライブビュー表示用モニタ112に表示させる処理を行う。撮影画像データ作成部323は、CCDカメラ41の撮影タイミングの取り込み画像と、おまかせ撮影用合成背景画像とを合成し、撮影画像データを作成する処理を行う。撮影画像確認処理部324は、撮影画像を撮影用モニタ42に表示させ、利用者に確認させる処理を行う。
【0161】
以上のように、おまかせ撮影コースの場合、ノーマル撮影コースやおすすめ撮影コースと異なり、合成背景画像が自動的に選択されるので、利用者は、より容易に撮影作業を行うことができる。また、おまかせ撮影用合成背景画像記憶部321が、単独用合成背景画像記憶部331とつなぎプリ用合成背景画像記憶部332を有しているので、単独画像用の撮影画像を作成する場合も、つなぎプリ用の撮影画像を作成する場合も、おまかせ撮影処理部207は、利用者が思いがけない撮影画像を作成することができ、利用者を飽きさせないようにすることができる。
【0162】
図20は、図16の大人数撮影処理部208の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0163】
大人数撮影処理部207は、大人数撮影コースに関する処理を行う処理部である。大人数撮影コースでは、写真シール作成ゲーム(撮影作業)を行うグループの人数が大人数(例えば3名以上)である場合に適した合成背景画像や撮影ポーズ(サンプル画像)を利用者に提示するコースである。図20において、大人数撮影処理部208は、プレイ人数選択処理部341、明るさ調整処理部342、合成背景選択処理部343、および撮影実行処理部344を有している。
【0164】
プレイ人数選択処理部341は、利用者にプレイ人数(つまりグループの人数)を確認する処理を行う。明るさ調整処理部342は、作成される撮影画像の明るさを設定する処理を行う。合成背景選択処理部343は、プレイ人数選択処理部341により確定したプレイ人数に対応するサンプル画像を利用者に提示し、合成背景画像を利用者に選択させる。
【0165】
合成背景選択処理部343は、大人数撮影用サンプル画像記憶部351、サンプル画像選択処理部352、および合成背景画像設定部353を有している。
【0166】
大人数撮影用サンプル画像記憶部351の詳細については後述するが、大人数撮影用サンプル画像記憶部351も、ノーマル撮影処理部205等の場合と同様に、単独用サンプル画像とつなぎプリ用サンプル画像の両方を記憶している。ただし、これらのサンプル画像はプレイ人数毎に管理されている。
【0167】
サンプル画像選択処理部352は、大人数撮影用サンプル画像記憶部351に記憶されているサンプル画像を利用者に提示し、使用する合成背景画像を利用者に選択させる処理を行う。合成背景画像設定部353は、利用者に選択されたサンプル画像に対応する合成背景画像を、撮影画像の作成に使用する合成背景画像として設定する処理を行う。
【0168】
撮影実行処理部344は、大人数撮影用合成背景画像記憶部361、ライブビュー表示処理部362、撮影画像データ作成部363、および撮影画像確認処理部364を有している。
【0169】
大人数撮影用合成背景画像記憶部361の詳細については後述するが、大人数撮影用合成背景画像記憶部361も、ノーマル撮影処理部205等の場合と同様に、単独用合成背景画像とつなぎプリ用合成背景画像の両方を記憶している。ただし、これらの合成背景画像はプレイ人数毎に管理されている。
【0170】
ライブビュー表示処理部362は、CCDカメラ41の取り込み画像と、大人数撮影用合成背景画像とを合成し、その合成画像をライブビューとしてライブビュー表示用モニタ112に表示させる処理を行う。撮影画像データ作成部363は、CCDカメラ41の撮影タイミングの取り込み画像と、大人数撮影用合成背景画像とを合成し、撮影画像データを作成する処理を行う。撮影画像確認処理部364は、撮影画像を撮影用モニタ42に表示させ、利用者に確認させる処理を行う。
【0171】
図21は、図20の大人数撮影用サンプル画像記憶部351と大人数撮影用合成背景画像記憶部361の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0172】
図21Aに示されるように、大人数撮影用サンプル画像記憶部351は、例えば、3人用サンプル画像記憶部371、4人用サンプル画像記憶部372、5人用サンプル画像記憶部373、6人用サンプル画像記憶部374、7人用サンプル画像記憶部375、および8人用サンプル画像記憶部376を有している。つまり、大人数撮影用サンプル画像記憶部351は、サンプル画像をそのモデルの数、すなわち、プレイ人数毎にグループ分けして管理している。
【0173】
また、3人用サンプル画像記憶部371は、単独用サンプル画像記憶部381とつなぎプリ用サンプル画像記憶部382を有しており、単独用のサンプル画像も、つなぎプリ用のサンプル画像も記憶している。4人用サンプル画像記憶部372乃至8人用サンプル画像記憶部376も、3人用サンプル画像記憶部371と同様の構成であるので、それらについては説明を省略する。
【0174】
なお、このグループ分けの方法、およびグループ数は任意であり、いくつにグループ分けしてもよく、対象人数も何人であっても良い。また、例えば、「4、5人用」、「6〜8人用」、または「10人以上用」等のように、各サンプル画像グループが複数のパターンに対応するように分けてもよい。
【0175】
また、大人数撮影用合成背景画像記憶部361は、図21Bに示されるように、大人数撮影用サンプル画像記憶部351(図21A)と同様の構成を有する。つまり、大人数撮影用合成背景画像記憶部361は、大人数撮影用サンプル画像記憶部351がサンプル画像をグループ分けしたのと同様のパターンで、合成背景画像をグループ分けして記憶する。
【0176】
つまり、図21Bの場合、大人数撮影用合成背景画像記憶部361は、図21Aに対応して、3人用合成背景画像記憶部391、4人用合成背景画像記憶部392、5人用合成背景画像記憶部393、6人用合成背景画像記憶部394、7人用合成背景画像記憶部395、および8人用合成背景画像記憶部396を有している。
【0177】
また、3人用合成背景画像記憶部391は、単独用合成背景画像記憶部401とつなぎプリ用合成背景画像記憶部402を有しており、単独用の合成背景画像も、つなぎプリ用の合成背景画像も記憶している。なお、4人用合成背景画像記憶部392乃至8人用合成背景画像記憶部396も、3人用合成背景画像記憶部391と同様の構成を有し、単独用の合成背景画像も、つなぎプリ用の合成背景画像も記憶している。
【0178】
つまり、大人数撮影コースの場合も、他のコースの場合と同様に、単独用の合成背景画像(サンプル画像)とつなぎプリ用の合成背景画像(サンプル画像)が用意されており、利用者は、単独用の撮影画像も、つなぎプリ用の撮影画像も、容易に作成することができる。
【0179】
図22は、編集処理部152の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0180】
図22において、編集処理部152は、第1編集空間32または第2編集空間33におけるBGMの出力を制御するBGM出力処理部411、編集入力用モニタ51または編集入力用モニタ52にデモンストレーション画面を表示させる処理を行うデモ画面表示処理部412、事後接客処理として利用者が印刷待ち時間中にプレイするミニゲームを利用者自身に選択させる事後接客ゲーム選択処理部413、落書き編集に関する処理を行う落書き編集処理部414、利用者に写真シールの分割数(印刷レイアウト)を選択させるシール分割選択処理部415、写真シールの複数枚印刷に関する処理を行う複数枚印刷設定処理部416、印刷処理の開始を指示する印刷開始指示部417、および印刷待機中に利用者にミニゲームをプレイさせる事後接客処理部418を有している。
【0181】
図23は、図22の落書き編集処理部414の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0182】
図23に示されるように、落書き編集処理部414は、グループ用落書き編集入力画面表示処理部421、落書き対象画像選択処理部422、落書きツール選択処理部423、落書き入力部424、BGM選択処理部425、および落書き終了処理部426を有している。
【0183】
グループ用落書き編集入力画面表示処理部421は、後述するように、複数の利用者が、容易に、同時につなぎプリを落書き編集することができるように構成されるGUI画面である、グループ用落書き編集入力画面を編集入力用モニタ51(または編集入力用モニタ52)に表示させる処理を行う。
【0184】
落書き対象画像選択処理部422は、そのグループ用落書き編集入力画面における落書き対象画像の選択に関する処理を行う。落書きツール選択処理部423は、そのグループ用落書き編集入力画面における落書きツールの選択に関する処理を行う。落書き入力処理部424は、そのグループ用落書き編集入力画面における落書き入力に関する処理を行う。BGM選択処理部425は、そのグループ用落書き編集入力画面におけるBGMの選択に関する処理を行う。落書き終了処理部426は、落書き作業の終了に関する処理を行う。
【0185】
図24は、図23の落書き対象画像選択処理部422の詳細な構成例を示すブロック図である。図24において、落書き対象画像選択処理部422は、各画像が既に落書き編集対象画像として選択されているか否かを管理する画像選択情報管理部431、グループ用落書き編集入力画面に設けられた第1落書き入力領域に表示させる落書き対象画像の選択に関する処理を行う第1画像選択処理部432、および、グループ用落書き編集入力画面に設けられた第2落書き入力領域に表示させる落書き対象画像の選択に関する処理を行う第2画像選択処理部433を有している。
【0186】
第1画像選択処理部432は、第1落書き入力領域に1枚の撮影画像を落書き対象画像として表示させるための画像選択に関する処理を行う単独画像選択処理部441と、第1落書き入力領域に複数枚の撮影画像を、落書き可能な落書き対象画像として表示させる(つなぎプリとして表示させる)ための画像選択に関する処理を行うつなぎプリ選択処理部442とを有する。
【0187】
なお、図示は省略するが、第2画像選択処理部433も、第1画像選択処理部432と同様の構成を有しており、第1画像選択処理部432と同様に、第2落書き入力領域に対して、単独画像を表示させるための画像選択処理と、つなぎプリを表示させるための画像選択処理の両方を行う。
【0188】
図25は、図23の落書きツール選択処理部423の詳細な構成例を示すブロック図である。図25において、落書きツール選択処理部423は、グループ用落書き編集入力画面における落書きツールの選択に関する制御処理を行うツール選択制御部451、グループ用落書き編集入力画面に設けられた、第1ツール領域に対して行われる入力に対する対応処理を行う第1ツール領域対応処理部452、および、グループ用落書き編集入力画面に設けられた、第2ツール領域に対して行われる入力に対する対応処理を行う第2ツール領域対応処理部453を有している。
【0189】
第1ツール領域対応処理部452は、落書きツールに関するデータを記憶するツールデータ記憶部461、各落書きツールのアイテム一覧の表示に関する処理を行うアイテム一覧表示処理462、グループ用落書き編集入力画面に設けられた、落書きツールを選択するためのGUIボタンの操作に関する処理を行うボタン操作受付処理部463、グループ用落書き編集入力画面に設けられた、表示するアイテム一覧を選択するためのタブの操作に関する処理を行うタブ操作受付処理部464、グループ用落書き編集入力画面に表示されたアイテム一覧に対する操作に関する処理を行うアイテム操作受付処理部465、および、利用者に選択されたアイテムを、タッチペンに設定するアイテム設定部466を有している。
【0190】
ツールデータ記憶部461は、各種落書きツールに関するデータを記憶しており、ペンツールに関するデータを記憶するペンデータ記憶部471、1枚の撮影画像(単独画像)に対して落書き入力を行う場合に適したスタンプツールに関するデータを記憶する単独画像用スタンプデータ記憶部472、つなぎプリに対して落書き入力を行う場合に適したスタンプツールに関するデータを記憶するつなぎプリ用スタンプデータ記憶部473、同じ絵柄のスタンプを容易に複数書き込むことができるコロコロスタンプツールに関するデータを記憶するコロコロスタンプデータ記憶部474、1枚の撮影画像(単独画像)の画像サイズのフレームツールに関するデータを記憶する単独画像用フレームデータ記憶部475、および、つなぎプリの画像サイズのフレームツールに関するデータを記憶するつなぎプリ用フレームデータ記憶部476、
【0191】
図示は省略するが、第2ツール領域対応処理部453は、第1ツール領域対応処理部452と同様の構成を有しており、第2ツール領域に対して同様の処理を行う。
【0192】
以上のように、落書きツール選択処理部423は、第1ツール領域対応処理部452と第2ツール領域対応処理部453の両方を有しており、グループ用落書き編集入力画面の第1ツール領域と第2ツール領域のそれぞれについて、互いに独立して、入力に応じたツール選択を行うことができる。
【0193】
図26は、図23の落書き入力処理部424の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0194】
図26において、落書き入力処理部424は、グループ用落書き編集入力画面の第1落書き入力領域に対する落書き入力に関する処理を行う第1落書き入力処理部481、グループ用落書き編集入力画面の第2落書き入力領域に対する落書き入力に関する処理を行う第2落書き入力処理部482、および、第1落書き入力領域および第2落書き入力領域において各撮影画像に対して入力された落書きデータを、撮影画像毎に保持する落書きデータ保持部483を有している。
【0195】
第1落書き入力処理部481は、グループ用落書き編集入力画面の第1落書き入力領域に対する落書き入力を受け付ける落書き入力操作受付処理部491、落書き入力に基づいて落書きデータを作成する落書きデータ作成部492、および、落書き画像の表示に関する処理を行う落書き画像表示制御部493を有している。
【0196】
図示は省略するが第2落書き入力処理部482も第1落書き入力処理部481と同様の構成を有し、同様の処理を行う。
【0197】
図27は、図22の複数枚印刷設定処理部416の詳細な構成例を示すブロック図である。図27において、複数枚印刷設定処理部416は、写真シールの複数枚印刷指示の受け付けに関する処理を行う複数枚印刷受付処理部501、印刷枚数の指定に関する処理を行う印刷枚数指定処理部502、印刷の追加分の代金の徴収に関する処理を行う代金徴収処理部503、および、複数枚印刷を行う場合の各写真シールの分割数(印刷レイアウト)の設定に関する処理を行うシール分割選択処理部504を有している。
【0198】
図28は、図22の事後接客処理部418の詳細な構成例を示すブロック図である。図28に示されるように、事後接客処理部418は、専用のホームページ等に撮影画像を送信して登録し、不特定多数の人に公開するゲームである、プリの殿堂ゲームに関する処理を行うプリの殿堂ゲーム部511、作成した落書き編集済み画像のデータを利用者の携帯型電話機等に転送する画像送信ゲームに関する処理を行う画像送信ゲーム部512、および、携帯型電話機同士でやりとりするメールに添付可能な画像データを新たに作成する画像作成ゲーム513を有している。
【0199】
次に、写真シール作成ゲームにおいて各部が実行する処理の具体的な流れについて説明する。
【0200】
最初に、図16の撮影処理部151により実行される撮影処理の流れの例について、図29のフローチャートを参照して説明する。
【0201】
写真シール作成装置1に電源が投入されると、撮影処理部151は、撮影空間31に対して撮影処理を開始する。
【0202】
撮影処理が開始されると、撮影処理部151は、ステップS21において、撮影処理を終了するか否かを判定し、撮影処理を終了しないと判定した場合、処理をステップS22に進める。
【0203】
ステップS22において、BGM出力処理部201は、音声出力部172を制御し、BGMを出力する。ステップS23において、デモ画面表示処理部202は、撮影用モニタ42にデモンストレーション画面を表示させる。ステップS24において、硬貨処理部203は、硬貨部171を制御し、写真シール作成ゲームの代金が投入されたか否かを判定し、投入されていないと判定した場合、処理をステップS21に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0204】
また、ステップS24において、代金が投入されたと判定した場合、硬貨処理部203は、処理をステップS25に進める。代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されたと判定すると、ステップS25において、コース選択処理部204は、撮影用モニタ42に、図30に示されるような撮影コース選択画面を表示させ、利用者に撮影コースを選択させる。利用者は、図30に示される撮影コース選択画面に設けられたGUIボタン(「おすすめ」ボタン、「ノーマル」ボタン、「おまかせ」ボタン、および「大人数」ボタン)のいずれかを選択(例えば、ボタン上をタップ)し、撮影コースの選択指示を入力する。
【0205】
撮影コース選択画面が表示されると、コース選択処理部204は、ステップS26において、利用者によりノーマル撮影コースが選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS27に処理を進める。ステップS27において、ノーマル撮影処理部205は、ノーマル撮影処理を行う。ノーマル撮影処理の詳細は後述する。ノーマル撮影処理が終了すると、ノーマル撮影処理部205は、処理をステップS34に進める。
【0206】
また、ステップS26において、ノーマル撮影コースが選択されていないと判定した場合、コース選択処理部204は、処理をステップS28に進め、利用者によりおすすめ撮影コースが選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS29に処理を進める。ステップS29において、おすすめ撮影処理部206は、おすすめ撮影処理を行う。おすすめ撮影処理の詳細は後述する。おすすめ撮影処理が終了すると、おすすめ撮影処理部206は、処理をステップS34に進める。
【0207】
さらに、ステップS28において、おすすめ撮影コースが選択されていないと判定した場合、コース選択処理部204は、処理をステップS30に進め、利用者によりおまかせ撮影コースが選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS31に処理を進める。ステップS31において、おまかせ撮影処理部207は、おまかせ撮影処理を行う。おまかせ撮影処理の詳細は後述する。おまかせ撮影処理が終了すると、おまかせ撮影処理部207は、処理をステップS34に進める。
【0208】
また、ステップS30において、おまかせ撮影コースが選択されていないと判定した場合、コース選択処理部204は、処理をステップS32に進め、利用者により大人数撮影コースが選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS33に処理を進める。ステップS33において、大人数撮影処理部208は、大人数撮影処理を行う。大人数撮影処理の詳細は後述する。大人数撮影処理が終了すると、大人数撮影処理部208は、処理をステップS34に進める。
【0209】
さらに、ステップS32において、大人数撮影コースが選択されていないと判定した場合、コース選択処理部204は、処理をステップS25に戻し、それ以降の処理を繰り返し行わせる。
【0210】
また、各コースの撮影処理を終了し、ステップS34に処理が進むと、キープ画像選択処理部209は、図31に示されるようなキープ画像選択画面を撮影用モニタ42に表示させ、利用者にキープ画像を選択させる。各撮影コースにおいては、例えば、6枚乃至10枚程度の撮影画像が作成される。キープ画像選択処理部209は、キープ画像選択画面を表示させ、この撮影画像群の中から、落書き編集を行う画像を、例えば6枚、利用者に選択させる。
【0211】
GUI画面であるキープ画像選択画面には、図31に示されるように、作成された撮影画像(四角で示される部分)が全てサムネイルとして表示されている。利用者は、このGUI画面上において、キープ画像として残す画像を選択する。
【0212】
キープ画像が選択されると、移動案内処理部210は、ステップS35において、第1編集空間32および第2編集空間33の利用状況を調査し、それに応じて、利用者を未使用の空間へ移動させるように、例えば音声や画像等によって案内する。
【0213】
移動案内を行うと、移動案内処理部210は、さらに、ステップS36において、処理を編集処理部152に転送し、編集空間における編集処理に移行させる。ステップS36の処理を終了すると、移動案内処理部210は、処理をステップS21に戻し、それ以降の処理を繰り返し実行させる。
【0214】
なお、ステップS21において、撮影処理を終了すると判定した場合、撮影処理部151は、撮影処理を終了する。
【0215】
次に、図32乃至図34のフローチャートを参照して、図29のステップS27において実行されるノーマル撮影処理の詳細な流れの例について説明する。必要に応じて図35乃至図39を参照して説明する。
【0216】
ノーマル処理を開始すると、明るさ調整処理部221は、ステップS51において、図35に示されるような明るさ調整画面を撮影用モニタ42に表示させ、利用者に明るさを調整させる。
【0217】
その明るさ調整画面に基づいて利用者が明るさを調整すると、ステップS52において、合成背景選択処理部222は、図33のフローチャートに示されるような合成背景選択処理を実行し、合成背景を利用者に選択させる。
【0218】
合成背景処理が開始されると、サンプル画像選択処理部232は、図33のステップS71において、ノーマル撮影用サンプル画像を、ノーマル撮影用サンプル画像記憶部231より取得し、それらを、撮影用モニタ42に、図36に示されるポーズ選択画面として表示させる。
【0219】
利用者は、そのポーズ選択画面に表示されたサンプル画像のモデルのポーズを参照し、撮影画像の作成に使用する合成背景を選択する。このとき、ポーズ選択画面には、単独画像用サンプル画像とともにつなぎプリ用サンプル画像も表示される。従って、利用者は、このポーズ選択画面において、つなぎプリ用合成背景を選択して設定し、つなぎプリ用の撮影画像を作成させることもできる。なお、サンプル画像は、取り込み画像と合成背景画像の合成結果を示すものであればどのような画像であってもよく、例えば、モデルの写真画像の代わりに、人型(モデルと同様の人型)を表す白線の画像を用いたものであってもよいし、写真画像ではない人物画(またはキャラクタ画像)を用いたものであってもよい。
【0220】
サンプル画像選択処理部232は、ステップS72において、そのポーズ選択画面に対する選択入力を受け付ける。選択入力が入力されると、合成背景画像設定部233は、ステップS73において、選択入力に基づいて合成背景画像を設定し、合成背景選択処理を終了し、処理を図32のステップS52に戻す。
【0221】
合成背景が選択されると、ステップS53において、撮影実行処理部223は、図34のフローチャートに示されるような撮影実行処理を行い、撮影画像を作成する。
【0222】
撮影実行処理が開始されると、ライブビュー表示処理部252は、図34のステップS91において、利用者に選択された合成背景画像を、ノーマル撮影用合成背景画像記憶部251より取得し、それを、CCDカメラ41の取り込み画像に合成してライブビュー画像(動画像)を作成し、それをライブビューとしてライブビュー表示用モニタ112に表示させる。
【0223】
撮影画像データ作成部253は、ステップS92において、撮影タイミングを利用者に通知するための撮影画面(図37)を撮影用モニタ42に表示させながら、撮影を行い、取り込み画像を得る。そして、撮影画像データ作成部253は、ステップS93において、CCDカメラ41の撮影タイミングにおける取り込み画像に合成背景画像を合成し、撮影画像データ(静止画)を作成する。ステップS94において、撮影画像確認処理部254は、撮影用モニタ42に、図38に示されるような撮影画像確認画面を表示させ、利用者に撮影結果を確認させる。なお、実際には、図38の四角には、作成した撮影画像が表示される。
【0224】
撮影画像データ作成部253は、ステップS95において、規定回数撮影したか否かを判定し、撮影回数が規定回数(例えば、6回)に達していないと判定した場合、処理をステップS91に戻し、それ以降の処理を繰り返し実行させる。
【0225】
また、ステップS95において、撮影回数が規定回数に達した(例えば、6枚の撮影画像を作成した)と判定した場合、撮影画像データ作成部253は、撮影実行処理を終了し、処理を図32のステップS53に戻す。図32のステップS53の撮影処理が終了すると、ノーマル撮影処理部205は、ノーマル撮影処理を終了し、図29のステップS27に処理を戻し、ステップS34に処理を進める。
【0226】
ここで、サンプル画像と合成背景画像について説明する。図39Aに示されるように、サンプル画像601は、モデル(モデルAおよびモデルB)を用いて、合成背景画像(魚)と取り込み画像(ここではモデルの画像)の合成結果の例を示している。つまり、このサンプル画像を参照することにより、利用者は、合成背景画像と取り込み画像との合成結果を容易に推測することができる。従って、利用者の合成背景の選択が容易になる。また、サンプル画像のモデルの撮影ポーズを参考にしながら(例えば撮影ポーズを真似て)撮影を行うことができるので、利用者は、容易に撮影を行うことができる。
【0227】
つまり、このサンプル画像601に対応する合成背景画像602には、図39Bに示されるようにモデル(モデルAおよびモデルB)は含まれず、取り込み画像に合成する魚の画像のみにより構成される。
【0228】
この合成背景画像602を利用者が選択して撮影作業を行うと、ライブビュー表示用モニタ112には、CCDカメラ41の取り込み画像(利用者Aおよび利用者Bの画像)と合成背景画像602が合成されたライブビュー603が表示される。取り込み画像が動画像であるので、ライブビュー603は、動画像となる。
【0229】
そして、撮影が行われると、撮影画像604が作成される。撮影画像604は、CCDカメラ41の撮影タイミングの取り込み画像である、利用者Aおよび利用者Bの静止画像と合成背景画像の合成画像である。
【0230】
利用者は、各自で工夫して合成背景画像を選択したり、撮影ポーズを考えたりして、より面白みのある撮影画像を作成する。
【0231】
以上のようにノーマル撮影処理は行われる。
【0232】
なお、おすすめ撮影コースは、ノーマル撮影コースとサンプル画像(合成背景画像)が異なるだけである。つまり、図29のステップS29において実行される、おすすめ撮影処理は、上述したノーマル撮影処理と基本的に同様に実行されるのでその説明を省略する。ただし、例えば撮影回数等を互いに異なるようにしても良い。
【0233】
次に、図29のステップS31において実行される、おまかせ撮影処理の流れについて図40のフローチャートを参照して説明する。
【0234】
おまかせ撮影処理の場合、BGMを利用者が選択可能なことと、使用する合成背景画像が自動的に決定されること等がノーマル撮影処理の場合と異なる。従って、ステップS111において、明るさ調整部311が、図35に示されるような明るさ調整画面を撮影用モニタ41に表示させ、利用者に明るさを調整させると、BGM選択処理部312は、ステップS112において、撮影用モニタ41に、図41に示されるようなBGM選択画面を表示させ、撮影作業中に流すBGMを利用者に選択させる。そして、合成背景選択処理部313は、ステップS113において、合成背景画像を予め用意された合成背景画像の中から選択する。
【0235】
このとき、合成背景選択処理部313は、例えば、101枚用意された合成背景画像の中から、101の約数で無い10枚ずつ順に選択していく。このようにすることにより、合成背景選択処理部313は、選択される10枚の画像の組み合わせが増加し、同じ利用者に同じ組み合わせの合成背景画像を提供してしまう可能性を低減し、利用者が飽きないようにすることができる。なお、おすすめ撮影コースの場合、利用者が合成背景画像を選択しないので、その分、撮影時間に余裕ができる。従って、一般的には、例えば10枚など、撮影可能時間を変えずに、撮影の枚数をノーマル撮影コースの場合より多くすることができる。
【0236】
合成背景画像が選択されると、撮影実行処理部314は、ステップS114において撮影を実行し、その選択された合成背景画像を用いて撮影画像データの作成を行う。この撮影処理の詳細は、基本的にノーマル撮影コースの場合と同様であるのでその説明を省略する。
【0237】
撮影が規定回数(例えば、10回)分終了すると、撮影実行処理部314は、おまかせ撮影処理を終了し、図29のステップS31に処理を戻し、ステップS34に処理を進める。
【0238】
以上のようにおまかせ撮影処理は行われる。
【0239】
次に、図29のステップS33において実行される、大人数撮影処理の流れについて図42および図43のフローチャートを参照して説明する。
【0240】
大人数撮影処理の場合、プレイ人数を利用者に選択させること、プレイ人数に応じたサンプル画像(合成背景画像)が用意されていること等がノーマル撮影処理の場合と異なる。従って、大人数撮影処理が開始されると、プレイ人数選択処理部341は、ステップS131において、図44に示されるようなプレイ人数確認画面を撮影用モニタ41に表示させ、利用者に撮影人数(プレイ人数)を選択させる。撮影人数が選択されると、明るさ調整処理部342は、ステップS132において、撮影用モニタ41に、図45に示されるような明るさ調整画面を表示させ、利用者に明るさを選択させ、調整する。そして、合成背景選択処理部343は、ステップS133において、図43に示されるフローチャートのように合成背景選択処理を実行させ、利用者に、合成背景画像を選択させる。
【0241】
すなわち、図43のステップS151において、サンプル画像選択処理部352は、大人数撮影用サンプル画像記憶部351より、利用者に選択された撮影人数に応じたサンプル画像を取得し、それを撮影用モニタ42に表示し、ステップS152において、利用者からの選択入力を受け付ける。ステップS153において、合成背景画像設定部353は、利用者からの選択入力に基づいて、合成背景画像を設定し、処理を図42のステップS133に戻す。
【0242】
合成背景選択処理が終了すると、撮影実行処理部344は、ステップS134において、撮影を実行する。この撮影処理の詳細は、基本的にノーマル撮影コースの場合と同様であるのでその説明を省略する。
【0243】
撮影が規定回数(例えば、6回)分終了すると、撮影実行処理部314は、おまかせ撮影処理を終了し、図29のステップS33に処理を戻し、ステップS34に処理を進める。
【0244】
以上のように大人数撮影処理は行われる。
【0245】
次に、図46のフローチャートを参照して、図22の編集処理部152により実行される編集処理の流れの例を説明する。なお、この編集処理は、第1編集部142(第1編集空間32の利用者)と第2編集部143(第2編集空間33の利用者)の両方に対してそれぞれ実行される。どちらの処理も同じであるので、ここでは、第1編集部142に対する処理についてのみ説明する。
【0246】
写真シール作成装置1に電源が投入されると、編集処理部152は、編集処理を開始する。
【0247】
編集処理が開始されると、編集処理部152は、ステップS171において、編集処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS172に進める。ステップS172において、BGM出力処理部411はBGMを出力する。ステップS173において、デモ画面表示処理部412は、デモンストレーション画面を編集入力用モニタ51に表示する。ステップS174において、編集処理部152は、撮影処理部151よりゲーム処理が転送されてきたか否かを判定し、転送されてきていない(編集作業が開始されない)と判定した場合、処理をステップS171に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0248】
また、ステップS174において、撮影処理部151よりゲーム処理が転送されてきたと判定した場合、編集処理部152は、処理をステップS175に進める。ステップS175において、事後接客ゲーム選択処理部413は、図47に示されるような事後接客ゲーム選択画面を編集入力用モニタ51に表示させ、事後接客ゲームとしてプレイするゲームを、専用のホームページ等に撮影画像を送信して登録し、不特定多数の人に公開するプリの殿堂ゲーム、作成した落書き編集済み画像のデータを利用者の携帯型電話機等に転送する画像送信ゲーム、および、携帯型電話機同士でやりとりするメールに添付可能な画像データを新たに作成する画像作成ゲームの中から、利用者に選択させる。もちろん、予め用意されているものであれば、その他のミニゲームを選択肢に加えてもよい。
【0249】
次に、ステップS176において、落書き編集処理部414は、落書き編集処理を実行し、利用者に落書き編集作業を行わせる。
【0250】
落書き編集処理が終了すると、シール分割選択処理部415は、ステップS177において、編集入力用モニタ51に、図48に示されるようなシール分割選択画面を表示させ、利用者に、利用者に提供する写真シールのシール分割パターン(分割数)を選択させる。ステップS178において、複数枚印刷設定処理部416は、複数枚印刷の設定作業を利用者に行わせる。ステップS179において、印刷開始指示部417は、印刷処理部153に編集済み画像データの印刷を開始させる。ステップS180において事後接客処理部418は、その印刷中に事後接客処理を行い、ステップS175において利用者に選択させたミニゲームをプレイさせる。ステップS180の処理を終了すると、事後接客処理部418は、処理をステップS171に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0251】
なお、ステップS171において、編集処理を終了すると判定した場合、編集処理部152は、編集処理を終了する。
【0252】
次に、図46のステップS176において実行される落書き編集処理の詳細について、図49乃至図54のフローチャートを参照して説明する。また、必要に応じて、図55乃至図64を参照して説明する。
【0253】
落書き編集処理が開始されると、図23のグループ用落書き編集入力画面表示処理部421は、ステップS201において、撮影画像データ保持部133よりキープ画像データを取得すると、ステップS202において、そのキープ画像データを用いて、図55に示されるような、グループ用落書き編集入力画面701を作成し、それを編集入力用モニタ51に表示させる。
【0254】
図55に示されるグループ用落書き編集入力画面701は、グループ単位の利用者が落書きを行うためのGUI画面であり、1つのキープ画像群に対して、第1タッチペン123−1を操作する利用者と、第2タッチペン123−2を操作する利用者の、少なくとも2名の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように構成されている。なお、図55において、点線は、グループ用落書き編集入力画面701の構成を部分毎に区分けして説明するためのものであり、実際のグループ用落書き編集入力画面701には表示されない。
【0255】
グループ用落書き編集入力画面701は、その点線で示される、画像表示領域711、画像表示領域712、サムネイル領域713、第1ツール領域714、第2ツール領域715、落書き編集制御領域716、落書き編集制御領域717、BGM選択領域718、および終了管理領域719の各領域を有している。
【0256】
画像表示領域711には、落書き対象画像が表示され、その画像に対して、利用者が第1タッチペン123−1を用いて落書き編集が行われる第1落書き入力領域721が設けられている。この第1落書き入力領域721の構成の詳細については後述するが、図55の例の場合、第1落書き入力領域721は、つなぎプリとして複数の落書き対象画像を同時に表示するつなぎプリモードに設定されており、この第1落書き入力領域721には、2枚の落書き対象画像を表示させるために、第1分割領域731と第2分割領域732が設けられている。つまり、第1分割領域731と第2分割領域732には、それぞれ、落書き対象画像が1枚ずつ表示される。
【0257】
画像表示領域712には、第1落書き入力領域721と同様の第2落書き入力領域722が設けられている。第2落書き入力領域722は、第2タッチペン123−2に対応する落書き入力領域であり、図55の例の場合、1枚の落書き対象画像を表示するモードに設定されている(分割領域は設定されていない)。
【0258】
サムネイル領域713は、第1タッチペン123−1を操作する利用者と、第2タッチペン123−2を操作する利用者の共有領域(つまり、第1タッチペン123−1および第2タッチペン123−2のいずれでも操作可能な領域)であり、ここには、キープ画像群がサムネイルとして表示されている。このサムネイル群は、利用者が、第1落書き入力領域721または第2落書き入力領域722に表示させる落書き対象画像を選択するためのGUIボタンとして形成されている。
【0259】
第1ツール領域714は、各種の落書きツールを第1タッチペン123−1に設定するための領域である。同様に、第2ツール領域715は、各種の落書きツールを第2タッチペン123−2に設定するための領域である。
【0260】
落書き編集制御領域716は、第1落書き入力領域721における落書き編集の進行を制御するボタン等が設けられた領域であり、例えば、落書き編集を1つ前に戻したり、1つ先に進めたり、落書き編集をリセットして最初の状態に戻したり、消しゴム機能により、1度書き込んだ落書きを消去したりするためのGUIボタン等が設けられている。落書き編集制御領域717は、落書き編集制御領域716と同様の領域であり、第2落書き入力領域722における落書き編集の進行を制御するボタン等が設けられた領域である。
【0261】
BGM選択領域718は、BGMの選択に関するGUIボタンや表示部が設けられた領域である。終了管理領域719は、残り時間表示や、強制的に編集作業を終了させるための終了ボタン723が設けられている。
【0262】
図49に戻り、このようなグループ用落書き編集入力画面701が表示されると、落書き対象画像選択処理部422の第1画像選択処理部432の単独画像選択処理部441(図24)は、そのグループ用落書き編集入力画面701上において、ステップS203において、第1タッチペン123−1によってサムネイル領域713のサムネイルの選択が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS204に進める。ステップS204において、単独画像選択処理部441は、その画像が選択可能であるか否かを判定する。現在選択されていないサムネイルであり、選択可能であると判定した場合、単独画像選択処理部441は、処理をステップS205に進める。単独画像選択処理部441は、ステップS205において、選択された画像を単独画像として第1落書き入力領域721に表示させる。
【0263】
ステップS205の処理を終了すると、単独画像選択処理部441は、処理をステップS206に進める。また、ステップS203において、第1タッチペン123−1によってサムネイル領域713のサムネイルの選択が指示されていないと判定した場合、単独画像選択処理部441は、処理をステップS206に進める。さらに、ステップS204において、利用者が選択指示したサムネイルの画像が既に選択されており、選択不可能であると判定した場合、画像選択情報管理部431は、処理をステップS206に進める。
【0264】
ステップS206において、第2画像選択処理部433(第2画像選択処理部433の単独画像選択処理部)は、第2タッチペン123−2によってサムネイル領域713のサムネイルの選択が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS207に進める。ステップS207において、画像選択情報管理部431は、その画像が選択可能であるか否かを判定する。現在選択されていないサムネイルであり、選択可能であると判定した場合、画像選択情報管理部431は、処理をステップS208に進める。第2画像選択処理部433(第2画像選択処理部433の単独画像選択処理部)は、ステップS208において、選択された画像を単独画像として第2落書き入力領域722に表示させる。
【0265】
ステップS208の処理を終了すると、第2画像選択処理部433(第2画像選択処理部433の単独画像選択処理部)は、処理を図50のステップS211に進める。また、ステップS206において、第2タッチペン123−2によってサムネイル領域713のサムネイルの選択が指示されていないと判定した場合、第2画像選択処理部433(第2画像選択処理部433の単独画像選択処理部)は、処理を図50のステップS211に進める。さらに、ステップS207において、利用者が選択指示したサムネイルの画像が既に選択されており、選択不可能であると判定した場合、画像選択情報管理部431は、処理を図50のステップS211に進める。
【0266】
つまり、図56に示される模式図のように、第1タッチペン123−1を操作する利用者が、例えば、サムネイル領域713の6枚のサムネイル画像(サムネイル741乃至サムネイル746(実際には画像が表示される))の中から、サムネイル746を選択すると、その時点で、第2タッチペン123−2によってサムネイル746が選択されていないので、サムネイル746に対応するキープ画像が、点線矢印で示されるように、落書き編集対象画像として第1落書き入力領域721に単独画像として表示される。また、例えば、第2タッチペン123−2を操作する利用者が、サムネイル742を選択すると、その時点で、第1タッチペン123−1によってサムネイル742が選択されていないので、サムネイル742に対応するキープ画像が、点線矢印で示されるように、落書き編集対象画像として第2落書き入力領域722に単独画像として表示される。
【0267】
グループ用落書き編集入力画面701において、第1落書き入力領域721または第2落書き入力領域722に落書き対象画像を単独画像として表示させる場合、以上のように処理が行われる。
【0268】
図50に戻り、ステップS211において、第1画像選択処理部432は、第1落書き入力領域721について、つなぎプリモードが選択されたか否かを判定する。図57Aに示されるように、第1落書き入力領域721の右上には、単独画像を表示させるモードのときに「つなぎプリ」と表示されるつなぎプリモードボタン751が設けられている。第1タッチペン123−1によりこのつなぎプリモードボタン751が操作されると、第1落書き入力領域721のモードとして、つなぎプリモードが選択される。
【0269】
つなぎプリモードが選択されたと判定すると、第1画像選択処理部432は、処理をステップS212に進める。ステップS212において、つなぎプリ選択処理部442は、第1落書き入力領域721に分割領域(第1分割領域731および第2分割領域732)を設定し、ステップS213において、その第1分割領域731に画像選択用のサムネイルを表示させる。
【0270】
つなぎプリモードが選択されると、第1画像表示領域711の表示は、図57Bに示されるような表示に切り替わる。このとき、つなぎプリモードボタン751は、通常の単独画像を表示するモードに戻すための「もどる」ボタン752に変わる。
【0271】
図57Bに示されるように、第1分割領域731には、サムネイル領域713と同じサムネイル群(画像サイズはサムネイル領域713のサムネイルと異なっていてもよい)が表示される。つまり、第1分割領域731に表示させる画像の選択操作が行われる。
【0272】
つなぎプリ選択処理部442は、ステップS214において、第1タッチペン123−1によりこの第1分割領域731のサムネイル選択操作が行われたか否かを判定し、選択操作が行われたと判定するまで待機する。選択操作が行われたと判定すると、画像選択情報管理部431は、ステップS215において、その選択が可能か否かを判定する。既に選択されている画像である場合、画像選択情報管理部431は、処理をステップS214に戻し、それ以降の処理を繰返し実行させる。また、選択されたサムネイルが未選択の場合、画像選択情報管理部431は、処理をステップS216に進める。
【0273】
つなぎプリ選択処理部442は、ステップS216において、選択されたサムネイルに対応するキープ画像を落書き対象画像の1つとして第1分割領域731に表示し、ステップS217において、第2分割領域732に画像選択用のサムネイルを表示する。つまり、このとき、第1画像表示領域711の表示は、図58Aに示されるような表示に切り替わる。図58Aにおいて、第1分割領域731には、利用者が選択したキープ画像が表示されており、第2分割領域732には、サムネイル領域713と同じサムネイル群が表示されている。つまり、第1分割領域731に表示させる画像の選択操作に続いて、第2分割領域732に表示させる画像の選択操作が行われる。
【0274】
つなぎプリ選択処理部442は、ステップS218において、第1タッチペン123−1によりこの第2分割領域732のサムネイル選択操作が行われたか否かを判定し、選択操作が行われたと判定するまで待機する。選択操作が行われたと判定すると、画像選択情報管理部431は、ステップS219において、その選択が可能か否かを判定する。既に選択されている画像である場合、画像選択情報管理部431は、処理をステップS218に戻し、それ以降の処理を繰返し実行させる。また、選択されたサムネイルが未選択の場合、画像選択情報管理部431は、処理をステップS220に進める。
【0275】
つなぎプリ選択処理部442は、ステップS220において、選択されたサムネイルに対応するキープ画像を落書き対象画像の1つとして第2分割領域732に表示させる。つまり、このとき、第1画像表示領域711の表示は、図58Bに示されるような表示に切り替わる。図58Bにおいて、第1分割領域731および第2分割領域732には、それぞれ、利用者が選択した互いに異なるキープ画像が1枚ずつ表示されている。つまり、この2枚のキープ画像は、後述するように、つなぎプリとして同時に落書き編集される。
【0276】
なお、以上のような画像選択中においては、図59に示されるように、第1落書き入力領域721には、分割領域(第1分割領域731および第2分割領域732)の配置を切り替えるためのGUIボタンである配置切り替えボタン771が表示されている。例えば、図59Aの場合、第1分割領域731と第2分割領域732は、横方向に並べられており、その上方に、「たてにする」と表示された配置切り替えボタン771が設けられている。利用者は、第1タッチペン123−1を操作して、この配置切り替えボタン771を操作すると、第1落書き入力領域721の表示は、図59Bのような表示に切り替わる。
【0277】
図59Bの場合、第1分割領域731と第2分割領域732は、縦方向に並べられており、その右に、「よこにする」と表示された配置切り替えボタン772が設けられている。利用者は、第1タッチペン123−1を操作して、この配置切り替えボタン772を操作すると、第1落書き入力領域721の表示は、図59Aのような表示に切り替わる。このような機能により、利用者の落書き編集作業の自由度を増すことができ、利用者は、より楽しく落書き編集作業を行い、自分自身の嗜好により近い落書き編集結果を得ることができる。
【0278】
なお、図59の例は、第2分割領域732に表示する画像を選択中の切り替え操作の例について説明するものである(もちろん、第1分割領域731に表示する画像を選択中でも切り替え可能である。その場合であれば、第1分割領域731にサムネイル群が表示されている)。
【0279】
つなぎプリ選択処理部442は、ステップS221において、利用者が配置切り替えボタン(配置切り替えボタン771または配置切り替えボタン772)を、第1タッチペン123−1を用いて操作し、分割領域の配置変更が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS222に進め、上述したように分割領域の配置を変更し(例えば、縦並びから横並び、または、横並びから縦並びへ変更し)、処理をステップS223に進める。また、分割領域の配置変更が指示されていないと判定した場合、つなぎプリ選択処理部442は、処理をステップS223に進める。ステップS223において、第1画像選択処理部432は、第1タッチペン123−1を操作する利用者により、「もどる」ボタン752が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS224において、第1落書き入力領域721のモードを単独画像表示モードに切り替え、ステップS225において、つなぎプリとして表示されていた1枚の画像(2枚以上表示されている場合はいずれか1枚)を、単独画像として第1落書き入力領域721全体に表示させる。すなわち、この場合、第1落書き入力領域721の表示は、図57Aのような表示に切り替えられる。
【0280】
ステップS225の処理を終了すると、第1画像選択処理部432は、処理を図51のステップS231に進める。また、図50のステップS211において、第1落書き入力領域721について、つなぎプリモードが選択されていないと判定した場合、第1画像選択処理部432は、処理を図51のステップS231に進める。さらに、ステップS223において、「もどる」ボタン752が選択されていないと判定した場合、第1画像選択処理部432は、ステップS224およびステップS225の処理を省略し、処理を図51のステップS231に進める。
【0281】
図51の処理は、第2落書き入力領域722についての落書き対象画像選択処理であり、図50のフローチャートを参照して説明した、第1落書き入力領域721に対する処理と同様に実行される。すなわち、ステップS231乃至ステップS245の各処理は、第2画像選択処理部433が、第2落書き入力領域722に対して行うこと以外は、図50のステップS211乃至ステップS225の各処理と同様に実行される。
【0282】
図52のステップS251において、落書きツール選択処理部423の第1ツール領域対応処理部452のボタン操作受付処理部463は、第1タッチペン123−1を操作する利用者により、第1ツール領域714のペンボタン781(図60)が操作されたか否かを判定する。
【0283】
図60は、第1ツール領域714の詳細な構成例を説明する図である。図60に示されるように、第1ツール領域714には、ツールの種類を選択する4つのツール選択ボタン(ペンボタン781、スタンプボタン782、コロコロボタン783、およびフレームボタン784)と、ツール選択ボタンにより選択されたツールのアイテム一覧が表示される第1アイテム表示欄785が表示される。第1アイテム表示欄785には、表示するアイテム一覧を切り替えるタブ786が設けられている。また、第1アイテム表示欄785には、アイテム一覧として、1つまたは複数のアイテム787が表示される。
【0284】
図52に戻り、ステップS251において、第1ツール領域714のペンボタン781が操作されたと判定した場合、アイテム一覧表示処理部462は、ペンアイテム一覧を、ペンデータ記憶部471より取得し、それを第1アイテム表示欄785に表示させ、処理をステップS253に進める。また、ステップS251において、第1ツール領域714のペンボタン781が操作されていないと判定した場合、アイテム一覧表示処理部462は、ステップS252の処理を省略し、ステップS253に処理を進める。
【0285】
ステップS253において、ボタン操作受付処理部463は、第1タッチペン123−1を操作する利用者により、第1ツール領域714のスタンプボタン782が操作されたか否かを判定し、スタンプボタン782が操作されたと判定した場合、処理をステップS254に進める。ステップS254において、ボタン操作受付処理部463は、現在の第1落書き入力領域721の表示は、つなぎプリモードであるか否かを判定し、つなぎプリモードであると判定した場合、処理をステップS255に進める。
【0286】
ステップS255において、アイテム一覧表示処理部462は、単独画像用スタンプデータ記憶部472より単独画像用のスタンプデータ(1枚の落書き対象画像に配置可能な画像サイズのスタンプに関するデータ)を取得し、さらに、つなぎプリ用スタンプデータ記憶部473よりつなぎプリ用のスタンプデータ(1枚の落書き対象画像に配置不可能な画像サイズのスタンプに関するデータ)を取得し、単独画像用スタンプも、つなぎプリ用スタンプも両方含むスタンプアイテム一覧を第1アイテム表示欄785に表示させる。なお、つなぎプリ用スタンプとは、例えば、落書き対象画像の画像サイズ(縦サイズまたは横サイズ)に収まらない大きなスタンプ等のことである。第1アイテム表示欄785に表示させると、アイテム一覧表示処理部462は、処理をステップS257に進める。
【0287】
また、ステップS254において、現在の第1落書き入力領域721の表示は、つなぎプリモードでないと判定した場合、ボタン操作受付処理部463は、処理をステップS256に進める。ステップS256において、アイテム一覧表示処理部462は、単独画像用スタンプデータ記憶部472より単独画像用のスタンプデータを取得し、単独画像用スタンプのみのスタンプアイテム一覧を第1アイテム表示欄785に表示させる。第1アイテム表示欄785にスタンプアイテム一覧を表示させると、アイテム一覧表示処理部462は、処理をステップS257に進める。
【0288】
さらに、ステップS253において、第1ツール領域714のスタンプボタン782が操作されていないと判定した場合、ボタン操作受付処理部463は、処理をステップS257に進める。
【0289】
ステップS257において、ボタン操作受付処理部463は、第1タッチペン123−1を操作する利用者により、第1ツール領域714のコロコロボタン783が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合、処理をステップS258に進める。ステップS258において、アイテム一覧表示処理部462は、コロコロアイテム一覧を、コロコロスタンプデータ記憶部474より取得し、第1アイテム表示欄785に表示させ処理をステップS259に進める。また、ステップS257において、第1ツール領域714のコロコロボタン783が操作されていないと判定した場合、アイテム一覧表示処理部462は、処理をステップS259に進める。
【0290】
ステップS259において、ボタン操作受付処理部463は、第1タッチペン123−1を操作する利用者により、第1ツール領域714のフレームボタン784が操作されたか否かを判定し、フレームボタン784が操作されたと判定した場合、処理をステップS260に進め、現在の第1落書き入力領域721の表示は、つなぎプリモードであるか否かを判定し、つなぎプリモードであると判定した場合、処理をステップS261に進める。
【0291】
ステップS261において、アイテム一覧表示処理部462は、単独画像用フレームデータ記憶部475より単独画像用のフレームデータを取得し、さらに、つなぎプリ用フレームデータ記憶部476よりつなぎプリ用のフレームデータを取得し、単独画像用フレームも、つなぎプリ用フレームも両方含むフレームアイテム一覧を第1アイテム表示欄785に表示させる。なお、つなぎプリ用フレームとは、後述するように、例えば、2画像分の画像サイズのフレーム画像等のことである。
【0292】
上述したように、つなぎプリには、例えば縦並びや横並びなど、複数の並べ方(例えば、たてつなぎプリおよびよこつなぎプリ)が存在する場合がある。その場合、アイテム一覧表示処理部462は、第1落書き入力領域721において、キープ画像がどのように並べられて配置されているか(例えば、つなぎプリ選択処理部442によるステップS221およびステップS222の制御結果)を判定し、その判定結果に応じた画像サイズのフレームのデータを、つなぎプリ用フレームデータ記憶部476より取得し、フレームアイテム一覧に含めて第1アイテム表示欄785に表示させる。
【0293】
つまり、例えば、アイテム一覧表示処理部462は、第1落書き入力領域721に、2枚のキープ画像が縦に並べられて表示されているか、または、横に並べられて表示されているかを判定し、縦に並べられて表示されていると判定した場合、その縦に並べられたキープ画像2枚分の画像サイズのフレームデータを取得し、横に並べられて表示されていると判定した場合、その横に並べられたキープ画像2枚分の画像サイズのフレームデータを取得する。なお、このつなぎプリ用フレームのデータは、キープ画像の配置関係や配置枚数等に応じて、各画像サイズのデータが予め用意される。つまり、キープ画像の配置関係や配置枚数等に応じて、アイテム一覧表示処理部462によるこのフレーム選択の選択肢の数が増減する。第1アイテム表示欄785にフレームアイテム一覧を表示させると、アイテム一覧表示処理部462は、処理をステップS263に進める。
【0294】
また、ステップS260において、現在の第1落書き入力領域721の表示は、つなぎプリモードでないと判定した場合、ボタン操作受付処理部463は、処理をステップS262に進める。ステップS262において、アイテム一覧表示処理部462は、単独画像用フレームデータ記憶部475より単独画像用のフレームデータを取得し、単独画像用フレームのみのフレームアイテム一覧を第1アイテム表示欄785に表示させる。第1アイテム表示欄785にフレームアイテム一覧を表示させると、アイテム一覧表示処理部462は、処理をステップS263に進める。
【0295】
さらに、ステップS259において、第1ツール領域714のフレームボタン784が操作されていないと判定した場合、ボタン操作受付処理部463は、処理をステップS263に進める。
【0296】
ステップS263において、タブ操作受付処理部464は、第1アイテム表示欄785のタブ786が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、アイテム一覧表示処理部462がステップS264において、第1アイテム表示欄に表示されるアイテム一覧を切り替える。その後、アイテム一覧表示処理部462は、処理をステップS265に進める。第1アイテム表示欄785のタブ786が選択されていないと判定された場合、アイテム一覧表示処理部462は、ステップS264の処理を省略し、ステップS265に処理を進める。
【0297】
また、ステップS265において、アイテム操作受付処理部465は、第1アイテム表示欄785に表示されているアイテム787が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、処理をステップS266に進める。ステップS266において、アイテム設定部466は、選択されたアイテムを第1タッチペン123−1に設定し、処理を図53のステップS271に進める。また、図52のステップS265において、第1アイテム表示欄785に表示されているアイテム787が選択されていないと判定した場合、アイテム操作受付処理部465は、ステップS266の処理を省略し、図53のステップS271に処理を進める。
【0298】
図53の処理は、第2落書き入力領域722についての落書きツール選択処理であり、図52の第1落書き入力領域721に対する処理と同様に実行される。すなわち、ステップS271乃至ステップS286の各処理は、第2ツール領域対応処理部453が、第2落書き入力領域722に対して行うこと以外は、図52のステップS251乃至ステップS266の各処理と同様に実行される。
【0299】
図54のステップS291において、落書き入力処理部424の第1落書き入力処理部481の落書き入力操作受付処理部491(図26)は、第1落書き入力領域721に(表示される落書き対象画像に)対して、落書き入力操作が行われたか否かを判定し、落書き入力操作が行われたと判定した場合、処理をステップS292に進める。
【0300】
ステップS292において、落書きデータ作成部492は、第1タッチペン123−1に設定された落書きツールに応じて落書きデータを作成する。
【0301】
例えば、第1落書き入力領域721がつなぎプリモードであり、第1分割領域731と第2分割領域732のそれぞれに落書き対象画像が表示されている場合について説明する。この場合において、例えば、第1タッチペン123−1にペンツールが設定されている場合、図61Aに示されるように、第1タッチペン123−1の動きに応じた筆跡データが作成される。このとき、第1分割領域731の落書き対象画像と、第2分割領域732の落書き対象画像は、1枚の画像として表示されており、利用者は、図61Aに示されるように、これらの2つの落書き対象画像上にまたがるような落書き(筆跡)も入力可能である。
【0302】
また、例えば、第1タッチペン123−1にスタンプツールが設定されている場合、図61Bに示されるように、第1タッチペン123−1がタップした場所に、スタンプ画像データが作成される。このとき、第1分割領域731の落書き対象画像と、第2分割領域732の落書き対象画像は、1枚の画像として表示されており、利用者は、図61Bに示されるように、これらの2つの落書き対象画像上にまたがるようなスタンプ(中央の星マーク)も入力可能である。なお、図61Bに示されるスタンプ791は、つなぎプリ用スタンプであり、その横の長さは、落書き対象画像1枚分(第1分割領域731)の横幅より長い。つまり、このスタンプ791は、つなぎプリに対してのみ使用可能なスタンプである。
【0303】
さらに、例えば、第1タッチペン123−1にコロコロスタンプツールが設定されている場合、図61Cに示されるように、第1タッチペン123−1の動きをなぞるように配置されるコロコロスタンプ画像データが作成される。このとき、第1分割領域731の落書き対象画像と、第2分割領域732の落書き対象画像は、1枚の画像として表示されており、利用者は、図61Aに示されるように、これらの2つの落書き対象画像上にまたがるような落書き(コロコロスタンプ)も入力可能である。
【0304】
また、例えば、第1タッチペン123−1にフレームツールが設定されている場合、図62Aや図62Bに示されるように、第1タッチペン123−1がタップした側の落書き対象画像全体に、フレーム画像データが作成される。第1タッチペン123−1に単独画像用のフレームが設定されている場合、図62Aに示されるフレーム801やフレーム802のように、分割領域(落書き対象画像)毎にフレーム画像が配置される。また、第1タッチペン123−1につなぎプリ用のフレームが設定されている場合、図62Bに示されるフレーム803のように、つなぎプリ全体に対してフレーム画像が配置される。つまり、つなぎプリ用のフレームは、その画像サイズが、つなぎプリの画像サイズ(図62Bの例の場合、落書き対象画像2枚分)に予め設定されている。
【0305】
図54に戻り、落書きデータが作成されると、落書き画像表示制御部493は、ステップS293において、落書き画像を落書き対象画像に重畳して第1落書き入力領域721に表示させる。ステップS294において、落書きデータ保持部483は、落書きデータを画像毎に保存する。
【0306】
つまり、図63Aに示されるように、つなぎプリに対する落書きデータである落書き画像811および落書き画像812も、落書きデータ保持部483は、その落書きデータを、図63Bに示されるように、落書き画像811と落書き画像812のように、互いに独立した2つの画像データとして保持する。従って、例えば、図63Cに示されるように、落書き画像811に新たな落書き画像813を縦につなぎ、さらに落書きを追加することもできる。その場合も、落書きデータ保持部483は、図63Dに示されるように、落書き画像811を他の画像と独立して保持する。
【0307】
ステップS294の処理を終了すると、第1落書き入力処理部481は、処理をステップS295に進める。また、ステップS291において、第1落書き入力領域721に対して、落書き入力操作が行われていないと判定した場合、落書き入力操作受付処理部491は、処理をステップS295に進める。
【0308】
第2落書き入力処理部482は、ステップS295乃至ステップS298の各処理を、第2落書き入力領域722の落書き対象画像に対して、ステップS291乃至ステップS294の各処理と同様に実行する。
【0309】
ステップS299において、BGM選択処理部425(図23)は、BGM選択領域718に設けられているBGM選曲ボタンが、第1タッチペン123−1または第2タッチペン123−2により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合、ステップS300において、選曲画面を表示し、利用者に選曲させ、ステップS301において、その選曲に基づいてBGMの設定を更新する。ステップS301の処理を終了すると、BGM選択処理部425は、処理をステップS302に進める。また、ステップS299において、BGM選曲ボタンが操作されていないと判定した場合、BGM選択処理部425は、処理をステップS302に進める。
【0310】
ステップS302において、落書き終了処理部426は、落書き編集処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理を図49のステップS203に戻し、それ以降の処理を繰り返させる。また、図54のステップS302において、例えば予め定められた所定の時間が経過したり、または、利用者により終了ボタン723が操作されたりして、落書き編集処理を終了すると判定した場合、落書き終了処理部426は、ステップS303に処理を進め、落書き入力処理部424の落書きデータ保持部483により保持されている落書きデータを取得し、その落書きデータに基づいて編集結果を落書き編集対象の画像データに反映させて、落書き編集済み撮影画像データを作成し、落書き編集処理を終了し、図46のステップS176に処理を戻し、ステップS177以降の処理を実行させる。
【0311】
以上のように、写真シール作成装置1は、落書き編集時に、図55に示されるようなグループ用落書き編集入力画面701を用いて利用者に落書き編集を行わせる。このグループ用落書き編集入力画面701には、互いに異なるタッチペンに対応する2つの落書き入力領域(第1落書き入力領域721および第2落書き入力領域722)を有しており、利用者(利用者グループ)は、図64Aに示されるように、少なくとも2つの画像を同時に落書き編集することができる。また、第1落書き入力領域721および第2落書き入力領域722は、それぞれ、つなぎプリモードに遷移し、任意の複数のキープ画像を並べて表示し、同時に落書き入力することができる。さらに、このつなぎプリモードへの遷移は互いに独立しており、図64Bに示されるように、一方の領域のみ、つなぎプリモードに遷移し、複数の画像を表示することもできるし、図64Cに示されるように、両方の領域がつなぎプリモードに遷移し、複数の画像を表示することもできる。
【0312】
このつなぎプリモード時に並べて表示されるキープ画像は、どの画像であってもよく、つなぎプリ用の合成背景画像が用いられた撮影画像でなくてもよい。また、同時に表示する画像の組み合わせも任意である。
【0313】
このように、2つの落書き入力領域のそれぞれに複数のキープ画像を表示させ、一気に編集することができるので、利用者(利用者グループ)は、複数のキープ画像に対して、落書き編集作業を効率よく行うことができ、作業時間を短縮させることができる(若しくは、より凝った落書き編集を行うことができる)。
【0314】
例えば、利用者は、図64Cに示されるように、第1落書き入力領域721において、利用者Aの画像と利用者Bの画像をつなぎプリとして落書きし、第2落書き入力領域722において、利用者Cの画像と利用者Dの画像をつなぎプリとして落書きした後、さらに、図64Bに示されるように、第1落書き入力領域721において、利用者Dの画像と利用者Aの画像をつなぎプリとして落書きすることにより、利用者A乃至利用者Dが輪になるように落書き入力を行うことができる。従来のように、利用者A乃至利用者Dが撮影された1枚の撮影画像で行う場合、利用者Dと利用者Aをつなぐ落書きにズレが生じる恐れが高い。写真シール作成装置1の場合、利用者Aの画像と利用者Dの画像を並べてつなぎプリとして落書きすることができるので、このようなズレの発生を抑制することができる。このように、利用者は、1枚の撮影画像では得られない画像を作成することもできる。
【0315】
さらに、図64Bに示されるようにつなぎプリとして複数の画像を表示する場合と、1枚の画像を単独画像として表示させる場合とでは、表示画像サイズが異なる。これを利用して、利用者は、例えば、一方の領域において、複数の画像をつなぎプリとして表示させ、一気に落書きを行い、他方の領域において、単独画像として画像を大きく表示させ、細かい落書き編集を行うようにすることもできる。つまり、利用者(利用者グループ)は、各モードの特徴を生かして効率よく落書き編集作業を行うこともできる。
【0316】
なお、グループ用落書き編集入力画面701において、サムネイル領域713を、第1落書き入力領域721と第2落書き入力領域722のそれぞれに設けるようにしてもよいが、両領域に共通のサムネイル領域713を設ける場合の方が、グループ用落書き編集入力画面701内に落書き入力領域を広く取ることができる。また、利用者は、各サムネイルの選択状況を容易に把握することができる。さらに、グループ用落書き編集入力画面701において、第1落書き入力領域721を操作する利用者が操作する部分と、第2落書き入力領域722を操作する利用者が操作する部分とで、共通部分があるほうが、利用者間でコミュニケーションを取りやすく、利用者はより楽しく落書き編集作業を行うことができる。
【0317】
次に、図46のステップS178において実行される複数枚印刷設定処理の流れの例を図65のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて、図66乃至図69を参照して説明する。
【0318】
複数枚印刷設定処理が開始されると、複数枚印刷設定処理部416の複数枚印刷受付処理部501(図27)は、ステップS321において、編集入力用モニタ51に、図66に示されるような、複数枚印刷確認画面を表示させ、この画像に対する利用者からの入力を受け付ける。
【0319】
ステップS322において、複数枚印刷受付処理部501は、利用者の入力に基づいて複数枚印刷を行うか否かを判定し、行うと判定した場合、処理をステップS323に進める。ステップS323において、印刷枚数指定処理部502は、図67に示されるような印刷枚数指定画面を編集入力用モニタ51に表示させ、利用者に枚数を指定させる。ステップS234において、代金徴収処理部503は、2枚以上の印刷が指定されたか否かを判定し、指定されたと判定した場合、ステップS325において、図68に示されるような追加代金徴収画面を編集入力用モニタ51に表示させる。ステップS326において、代金徴収処理部503は、硬貨部196を制御し、指定した代金が投入されたか否かを判定し、投入されたと判定した場合、処理をステップS327に進める。ステップS327において、シール分割選択処理部504は、図69に示されるようなシール分割パターン選択画面を、印刷する各写真シールそれぞれについて編集入力用モニタ51に表示させ、印刷枚数分のシール分割パターン(分割数)を利用者に選択させる。
【0320】
ステップS327の処理を終了すると、複数枚印刷設定処理部416は、複数枚印刷設定処理を終了し、処理を図46のステップS178に戻し、ステップS179以降の処理を実行させる。
【0321】
また、図65のステップS322において、複数枚印刷を行わないと判定した場合、複数枚印刷受付処理部501は、複数枚印刷設定処理を終了し、処理を図46のステップS178に戻し、ステップS179以降の処理を実行させる。同様に、ステップS324において、2枚以上指定されていないと判定した場合、または、必要な代金が投入されない(例えば、キャンセルされた)と判定した場合、代金徴収処理部503は、複数枚印刷設定処理を終了し、処理を図46のステップS178に戻し、ステップS179以降の処理を実行させる。
【0322】
次に、図70のフローチャートを参照して、図46のステップS180において実行される事後接客処理の詳細の流れの例について説明する。
【0323】
事後接客処理が開始されると、事後接客処理部418は、ステップS341において、プリの殿堂ゲームが選択されたか否かを判定し、プリの殿堂ゲームが選択されたと判定した場合、ステップS342においてプリの殿堂ゲーム部511にプリの殿堂ゲームを実行させる。プリの殿堂ゲームが終了すると、事後接客処理部418は、事後接客処理を終了し、処理を図46のステップS180に戻し、それ以降の処理を実行させる。
【0324】
また、図70のステップS341において、プリの殿堂ゲームが選択されていないと判定した場合、事後接客処理部418は、ステップS343に処理を進め、画像送信ゲームが選択されたか否かを判定する。画像送信ゲームが選択されたと判定した場合、事後接客処理部418は、ステップS344において画像送信ゲーム部512に画像送信ゲームを実行させる。画像送信ゲームが終了すると、事後接客処理部418は、事後接客処理を終了し、処理を図46のステップS180に戻し、それ以降の処理を実行させる。
【0325】
さらに、図70のステップS343において、画像送信ゲームが選択されていないと判定した場合、事後接客処理部418は、ステップS345に処理を進め、画像作成ゲーム部513に画像作成ゲームを実行させる。画像作成ゲームが終了すると、事後接客処理部418は、事後接客処理を終了し、処理を図46のステップS180に戻し、それ以降の処理を実行させる。
【0326】
以上のように事後接客処理を行うことにより、利用者は、写真シールが印刷されるまでの間、退屈せずに待機することができる。また、ミニゲームを複数用意することにより、多くの利用者の嗜好に合ったミニゲームを利用者にプレイさせることができるとともに、繰り返し写真シール作成ゲームをプレイする利用者(リピータ)を飽きさせないようにすることもできる。
【0327】
以上のように、グループ用落書き編集入力画面701は、利用者(特に複数の利用者よりなる利用者グループ)がより効率よく、かつ、より楽しみながら、落書き編集作業を行うことができるようにすることができる。これにより、利用者の、写真シール作成ゲーム(写真シール作成装置1)に対する満足度を向上させることができる。
【0328】
なお、グループ用落書き編集入力画面701には、第1落書き入力領域721と第2落書き入力領域722の2つの落書き入力領域が設けられるように説明したが、これに限らず、落書き入力領域の数は3つ以上であってもよい。また、グループ用落書き編集入力画面701の、その他の構成の数も任意である。
【0329】
また、上述したように、写真シール作成装置1が、つなぎプリ用のサンプル画像や合成背景画像を用意することにより、利用者は、より容易につなぎプリとして落書き編集する場合に適した内容(予め複数の撮影画像を並べて表示することを前提とした内容)の撮影画像を作成することができる。これにより、利用者の、写真シール作成ゲーム(写真シール作成装置1)に対する満足度を向上させることができる。
【0330】
さらに、上述したように、写真シール作成装置1が、つなぎプリの画像サイズの大きさを生かした、つなぎプリ用のスタンプやフレームを設けることにより、利用者は、より容易に、より楽しいつなぎプリ特有の(単独画像では作成することができない)画像を作成することができる。これにより、利用者の、写真シール作成ゲーム(写真シール作成装置1)に対する満足度を向上させることができる。
【0331】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0332】
この記録媒体は、例えば、図13に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア162により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROMや、記憶部に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0333】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0334】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0335】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、一つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて一つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0336】
【図1】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図2】図1の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図3】図1の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図4】写真シール作成ゲームの進行を説明するフローチャートである。
【図5】利用者の空間移動を説明する図である。
【図6】撮影の様子を説明する図である。
【図7】落書き編集および印刷の様子を説明する図である。
【図8】つなぎプリの場合の撮影の様子を説明する図である。
【図9】つなぎプリの場合の落書き編集および印刷の様子を説明する図である。
【図10】たてつなぎプリの例を説明する図である。
【図11】第1ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図12】第3ユニットの構成例を示す図である。
【図13】写真シール作成装置の機能的構成例を示すブロック図である。
【図14】撮影部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図15】第1編集部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図16】撮影処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図17】ノーマル撮影処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図18】おすすめ撮影処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図19】おまかせ撮影処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図20】大人数撮影処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図21】大人数撮影用サンプル画像記憶部および大人数撮影用合成背景画像記憶部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図22】編集処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図23】落書き編集処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図24】落書き対象画像選択処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図25】落書きツール選択処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図26】落書き入力処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図27】複数枚印刷設定処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図28】事後接客処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図29】撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【図30】撮影コース選択画面の例を示す図である。
【図31】キープ画像選択画面の例を示す図である。
【図32】ノーマル撮影処理の例を説明するフローチャートである。
【図33】合成背景選択処理の例を説明するフローチャートである。
【図34】撮影実行処理の例を説明するフローチャートである。
【図35】明るさ調整画面の例を示す図である。
【図36】ポーズ選択画面の例を示す図である。
【図37】撮影画面の例を示す図である。
【図38】撮影画像確認画面の例を示す図である。
【図39】サンプル画像および合成背景画像の説明をするための図である。
【図40】おまかせ撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【図41】BGM選択画面の例を示す図である。
【図42】大人数撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【図43】合成背景選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【図44】プレイ人数確認画面の例を示す図である。
【図45】明るさ調整画面の例を示す図である。
【図46】編集処理の例を説明するフローチャートである。
【図47】事後接客ゲーム選択画面の例を示す図である。
【図48】シール分割選択画面の例を示す図である。
【図49】落書き編集処理の例を説明するフローチャートである。
【図50】落書き編集処理の例を説明する、図49に続くフローチャートである。
【図51】落書き編集処理の例を説明する、図50に続くフローチャートである。
【図52】落書き編集処理の例を説明する、図51に続くフローチャートである。
【図53】落書き編集処理の例を説明する、図52に続くフローチャートである。
【図54】落書き編集処理の例を説明する、図53に続くフローチャートである。
【図55】グループ用落書き編集入力画面の例を示す図である。
【図56】単独画像選択の様子を説明する模式図である。
【図57】つなぎプリ選択の様子を説明する模式図である。
【図58】つなぎプリ選択の様子を説明する模式図である。
【図59】つなぎプリ選択の様子を説明する模式図である。
【図60】第1ツール領域の構成例を示す模式図である。
【図61】落書きツールの例を説明する図である。
【図62】落書きツールの例を説明する図である。
【図63】落書き画像データの保存の様子を説明する図である。
【図64】落書き入力領域の表示例を示す図である。
【図65】複数枚印刷設定処理の例を説明するフローチャートである。
【図66】複数枚印刷確認画面の例を示す図である。
【図67】印刷枚数指定画面の例を示す図である。
【図68】追加代金徴収画面の例を示す図である。
【図69】シール分割パターン選択画面の例を示す図である。
【図70】事後接客処理の例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0337】
1 写真シール提供装置
11 第1ユニット
14 第3ユニット
31 撮影空間
32 第1編集空間
33 第2編集空間
41 CCDカメラ
42 撮影用モニタ
51 編集入力用モニタ
52 編集入力用モニタ
73 よこつなぎプリ
81 たてつなぎプリ
242 つなぎプリ用サンプル画像記憶部
256 つなぎプリ用合成背景画像記憶部
414 落書き編集処理部
421 グループ用落書き編集入力画面表示処理部
432 第1画像選択処理部
433 第2画像選択処理部
441 単独画像選択処理部
442 つなぎプリ選択処理部
474 つなぎプリ用スタンプデータ記憶部
476 つなぎプリ用フレームデータ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
前記編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面を所定の表示部に表示させる編集入力画面表示制御手段と、
前記編集入力画面表示制御手段の制御により前記表示部に表示された前記編集入力画面の、前記複数の落書き入力領域の表示を互いに独立して制御し、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示させる落書き対象画像表示制御手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記落書き対象画像表示制御手段は、前記落書き入力領域に複数の前記落書き対象画像を表示させる場合、複数の前記落書き対象画像を、同時に落書き入力可能な状態で並べて表示させる
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
前記落書き対象画像表示制御手段は、複数の前記落書き対象画像を横方向または縦方向に並べて表示させる
請求項2に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記落書き入力領域に表示される前記落書き対象画像に対する落書き入力において使用される落書きツールの選択を制御する落書きツール選択手段をさらに備え、
前記落書きツール選択手段は、前記落書き入力領域に複数の前記落書き対象画像が並べられて表示されている場合、単数の前記落書き対象画像の画像サイズより大きなスタンプツールのアイテムを前記利用者に提示する
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記落書きツール選択手段は、前記落書き入力領域に複数の前記落書き対象画像が並べられて表示されている場合、複数の前記落書き対象画像の画像サイズに適した画像サイズのフレームツールのアイテムを前記利用者に提示する
請求項4に記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
前記撮影作業において、複数回撮影を行い、複数の前記利用者の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影して得られた複数の前記利用者の画像を並べた画像全体が、その画像の主題となる1つのテーマに基づく画像となるようにする複数の合成画像を、それぞれ、複数の前記利用者の画像に合成する合成手段をさらに有する
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項7】
前記合成手段による合成結果を示すサンプル画像を、前記撮影手段による撮影の前に、前記利用者に提示するサンプル画像表示手段をさらに備える
請求項6に記載の写真シール作成装置。
【請求項8】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
前記編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面を所定の表示部に表示させ、
前記表示部に表示された前記編集入力画面の、前記複数の落書き入力領域の表示を互いに独立して制御し、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示させる
ステップを含む写真シール作成方法。
【請求項9】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する処理を情報処理装置に実行させるプログラムであって、
前記編集入力作業において、落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示する落書き入力領域が複数設けられた編集入力画面を所定の表示部に表示させ、
前記表示部に表示された前記編集入力画面の、前記複数の落書き入力領域の表示を互いに独立して制御し、それぞれについて、単数または複数の落書き対象画像を落書き入力可能な状態で表示させる
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【公開番号】特開2007−214911(P2007−214911A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−32856(P2006−32856)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】