説明

写真シール作成装置および方法、並びにプログラム

【課題】撮影を効率良く行う。
【解決手段】利用者を被写体として撮影された画像に合成される合成用画像が選択される。合成用画像は、縦型と横型がある。縦型の合成用画像用に撮影されるときと、横型の合成用画像用に撮影されるときとでは、利用者が立つ位置が異なる。例えば、横型の合成用画像用に撮影した後に、縦型の合成用画像用の撮影が行われるときには、立ち位置の移動を行わなくてはならないため、その移動のための時間が必要となる。利用者により、合成用画像が選択された後、同形状の合成用画像を前半、または後半部分にまとまるように、合成用画像が並び換えられ、その順で撮影が行われる。本発明は、例えば、写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、回転率を低下させずに、利用者により快適にゲームを楽しんでもらうことができるようにする写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた撮影画像に予め用意されている画像を合成したり、文字や線画を重畳させたりする落書き編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール作成装置が存在する。
【0003】
この写真シール作成装置は、例えば、ゲームセンタ等の娯楽(遊戯)施設に設置され、主に女子高校生や女子中学生等を中心とする利用者に有料でサービスを提供する。利用者は、写真シールの作成作業をゲームとして楽しむだけでなく、出力される様々なサイズの編集済み画像が印刷されている写真シールを仲間同士で切り分け合って、それぞれの所持品に貼り付けたりしている。
【0004】
写真シール作成のゲームは、被写体の撮影、その撮影画像に対する落書き編集、そして、編集済み画像の写真シールへの出力、という流れで行われる。利用者は、この一連の工程を制限時間内でプレイし、その成果物として作成された写真シールを受け取る。このような一連の流れにおいて、それぞれ制限時間が設けられているため、撮影や編集に費やせる時間が決まっている。
【0005】
そのような時間制限の中で、利用者は撮影を行う時に、合成用背景画像(例えば、被写体の後ろの背景色やオーラや柄・模様の画像)や合成用前景画像(例えば、被写体の前にフレーム画像)を被写体の動画像に合成させて撮影を行い、さらに、編集を行う時に、タッチペンを用いてスタンプやペンといった編集用のツール(落書きアイテム)を利用して、スタンプ画像や任意の文字・図形を、合成された撮影画像に付加してゲームを楽しんでいる。
【0006】
このようにして作成される写真シールには様々な形状があり、利用者の所望の形状に応じた印刷画像(編集済み画像または撮影画像)が印刷された写真シールを作成するために、様々な写真シール作成装置が提案されている。
【0007】
例えば、アップ撮影ができるように撮影画像自体の形状が正方形のものや、全身撮影ができるように撮影画像自体の形状が長方形のものが開発されている。それらは、全て出来上がりの画像が正方形になるように撮影画像をテンプレート内に合成できるような「ワクプリ」撮影ができたり、テンプレートを利用しない「ワクなし」撮影ができたり、それぞれのコースを利用者が選択したりすることができる。また、「ワクプリ」時の合成用画像を選択する時は、撮影画像自体が長方形や正方形となる所謂全身やアップ撮影できるものを複数選択することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、合成用画像を3枚選択しその後3回撮影を行わせることを、計2ループ実行し、最低6枚の撮影画像を得られるような撮影コースを提供し、さらに、選択された合成用画像がわかるように「撮影済み」などの表示をしている写真シール作成装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許4316001号
【特許文献2】特開2007−328546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1の手法においては、まず、テンプレートありなしの選択をさせ、さらに、その中から、合成用画像を複数枚選択させ、合成用画像を選択した順に撮影が実行され、それらをそれぞれ2ループさせている。特許文献2の手法においても同様に、3枚選択後3回撮影し、それらを2ループさせている。
【0011】
よって、特許文献1や特許文献2によれば、2ループ目の合成用画像の選択時に、1ループ目にどのような合成用画像を選択したのかを、利用者は明確に記憶しておらず、2ループ目に選択したものが、1ループ目に選択した合成用画像と、色味やデザインが違うようなものを選択してしまうことがあった。そのために、撮影画像の統一感がないものができていたため、利用者は満足できないことがあった。
【0012】
また、特許文献2には、「撮影済み」といった表示がなされることも提案されているが、見落としていたりする利用者がいることも想定された。さらには、3枚選択後3回撮影を2ループすることで、合成用画像を選択するために利用者が移動しなければならず時間がかかってしまっていた。そのような時間を、利用者が満足するほど長くすると、換言すれば、制限時間を長くすると、集客力の低下を招く可能性があった。また、合成用画像を選択するための時間を短く設定すると、利用者が所望の合成用画像を選択できず、その結果、満足度が低下し、集客力が低下する可能性があった。
【0013】
写真シール作成装置側にお任せで複数枚連続して撮影させることもできるが、利用者が合成用画像を選択できるという自由度がなくなってしまい、利用者の選択するという楽しみを低減させる結果となる。
【0014】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、利用者が、合成用画像の選択する実質的な時間を短くする必要がなく、換言すれば、利用者側の制限時間を短くする必要がなく、合成用画像などの選択を満足するように行えるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一側面の写真シール作成装置は、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、前記利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、前記撮影画像に合成させる合成用画像を選択肢として前記利用者に提供し、前記利用者により所定の枚数選択させる選択手段と、前記利用者が前記合成用画像を選択した順を、前記選択手段により選択された前記合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換える並び換え手段と、前記撮影順序で前記撮影手段による撮影を進行する進行手段と、前記撮影画像に前記合成用画像を合成して合成画像を生成する合成画像生成手段と、生成された前記合成画像を所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の前記合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで前記合成画像を配置し、前記シール紙に印刷する印刷手段とを備える。
【0016】
この写真シール作成装置の、撮影手段は、例えば、撮影処理部により構成され、選択手段と並び換え手段は、例えば、合成用画像選択制御部により構成され、進行手段は、例えば、進行制御部により構成され、印刷手段は、例えば、印刷処理部により構成される。
【0017】
本発明の写真シール作成装置においては、撮影画像に合成させる合成用画像が選択肢として利用者に提供され、利用者が合成用画像を選択した順が、選択された合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換えられ、撮影順序で撮影が行われ、撮影画像に合成用画像を合成して合成画像が生成され、生成された合成画像が所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで合成画像が配置され、シール紙に印刷される。
【0018】
これにより、利用者により選択された合成用画像が、撮影に適した撮影順序に並び換えられ、設定された撮影順序で撮影が行えるようになり、撮影を効率良く行うことが可能となる。
【0019】
前記並び換え手段は、同一形状の合成用画像が、前記撮影順序における前半部分または後半部分にグルーピングして並び換える用にすることができる。
【0020】
これにより、同一形状の合成用画像で連続して撮影することが可能となる。このようなことが可能となることで、異なる形状の合成用画像で撮影するときに、利用者が撮影のための立ち位置の移動等を行う回数を低減させることが可能となり、効率良く撮影を行うことが可能となる。
【0021】
本発明の一側面の写真シール作成方法は、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、前記利用者を被写体として撮影し撮影画像を撮影ステップと、前記撮影画像に合成させる合成用画像を選択肢として前記利用者に提供し、前記利用者により所定の枚数選択させる選択ステップと、前記利用者が前記合成用画像を選択した順を、前記選択ステップの処理で選択された前記合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換える並び換えステップと、前記撮影順序で前記撮影ステップの処理による撮影を進行する進行ステップと、前記撮影画像に前記合成用画像を合成して合成画像を生成する合成画像生成ステップと、生成された前記合成画像を所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の前記合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで前記合成画像を配置し、前記シール紙に印刷する印刷ステップとを含む。
【0022】
これにより、利用者により選択された合成用画像が、撮影に適した撮影順序に並び換えられ、設定された撮影順序で撮影が行えるようになり、撮影を効率良く行うことが可能となる。
【0023】
本発明の一側面のプログラムは、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記利用者を被写体として撮影し撮影画像を撮影ステップと、前記撮影画像に合成させる合成用画像を選択肢として前記利用者に提供し、前記利用者により所定の枚数選択させる選択ステップと、前記利用者が前記合成用画像を選択した順を、前記選択ステップの処理で選択された前記合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換える並び換えステップと、前記撮影順序で前記撮影ステップの処理による撮影を進行する進行ステップと、前記撮影画像に前記合成用画像を合成して合成画像を生成する合成画像生成ステップと、生成された前記合成画像を所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の前記合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで前記合成画像を配置し、前記シール紙に印刷する印刷ステップとを含む。
【0024】
これにより、利用者により選択された合成用画像が、撮影に適した撮影順序に並び換えられ、設定された撮影順序で撮影が行えるようになり、撮影を効率良く行うことが可能となる。
【0025】
このプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、写真シール作成装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disc)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、利用者が、何らかの選択を行う際の時間を短くすることなく、その選択された情報を適切に並び換えて処理することで、時間の短縮を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す斜視図である。
【図2】図1の写真シール作成装置の他の角度からの斜視図である。
【図3】図1の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。
【図4】利用者の空間移動を説明する図である。
【図5】前方ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図6】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
【図7】編集ユニットの他の側面の構成例を示す図である。
【図8】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図9】制御部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図10】撮影処理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図11】写真シール作成ゲーム処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図12】撮影処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図13】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図14】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図15】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図16】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図17】合成用画像選択画面の例を示す図である。
【図18】合成用画像の選択処理について説明するためのフローチャートである。
【図19】合成用画像の撮影時の並び換えについて説明するための図である。
【図20】シールレイアウトについて説明するための図である。
【図21】撮影時画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
【0029】
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
【0030】
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能により合成用画像を加える等の編集(落書き編集)を行ったりして、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
【0031】
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
【0032】
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
【0033】
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。従って、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
【0034】
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
【0035】
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
【0036】
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
【0037】
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
【0038】
このようにして、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。従って、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。
【0039】
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
【0040】
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
【0041】
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
【0042】
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられているが、その詳細は後述する。
【0043】
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
【0044】
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図5を参照して後述する。
【0045】
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
【0046】
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
【0047】
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
【0048】
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力したりする。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
【0049】
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
【0050】
タッチボタン18は、機械的に動作する機構を有しない構成とされ、例えば、利用者に所定の操作(タッチ)されることで、そのタッチによる圧力や静電気を感知して、利用者の操作を受け付ける。タッチボタン18が利用者の操作を受け付けると、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等は、適宜、その内容が切り替わるようになされている。また、タッチボタン18は、外付けモニタ16が、その上にタッチパネルが重畳されて構成されている場合には、外付けモニタ16の表示領域の一部に表示されて構成されるようにしてもよいし、機械的に動作する機構を有するプッシュボタンとして構成されるようにしてもよい。
【0051】
また、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18は、前方ユニット12Aの側面のいずれか一方に設けられるようになされている。すなわち、図1において図示されない前方ユニット12Aの側面は、図1において外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられている前方ユニット12Aの側面に外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられない場合に、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設置可能な構造となっている。
【0052】
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
【0053】
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
【0054】
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
【0055】
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
【0056】
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられる。この側面カーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
【0057】
この側面カーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
【0058】
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることができる。
【0059】
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
【0060】
図4は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示すように、利用者は、外部(利用者Aまたは利用者A')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、ユニット外部において待機する(利用者Aまたは利用者A')。なお、図4において、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16およびスピーカ17によって出力される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツを視聴しながら待機することができる。
【0061】
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
【0062】
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
【0063】
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
【0064】
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に携帯端末への画像の送信、アンケート入力、ミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
【0065】
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
【0066】
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
【0067】
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
【0068】
次に、各ユニットの構成について説明する。
【0069】
図5は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図5の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
【0070】
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成用画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、曲面または平面で構成される乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後に、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置が設置されている他、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2、並びに、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。
【0071】
さらに、正面12A−1には、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−3の裏側であって、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124(図8)が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
【0072】
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
【0073】
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
【0074】
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図8)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
【0075】
乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後には、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置が設置され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。なお、以下において、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6を互いに区別して説明する必要の無い場合、乳白アクリル板53と称する。また、所定の乳白アクリル板53の表面には、ストロボ発光による撮影空間32の明るさを調整するために、図示せぬLED(Light Emitting Diode)を設けるようにしてもよい。
【0076】
荷物置き場54−1,54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置(不図示)の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
【0077】
硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりする利用者インタフェースである。
【0078】
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
【0079】
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
【0080】
図6は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
【0081】
図6において、第1編集インタフェース13Aの上側には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
【0082】
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに追加硬貨投入返却口65が設けられている。
【0083】
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。従って、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
【0084】
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
【0085】
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、および形状等は任意である。
【0086】
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【0087】
追加硬貨投入返却口65は、利用者が編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
【0088】
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
【0089】
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図6に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
【0090】
図7は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
【0091】
図7に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
【0092】
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
【0093】
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
【0094】
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
【0095】
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
【0096】
図8において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
【0097】
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0098】
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御部101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機などの携帯端末、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
【0099】
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
【0100】
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
【0101】
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、硬貨処理部121、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
【0102】
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ52およびスピーカ124に行わせる。
【0103】
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
【0104】
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、乳白アクリル板53の背後に設置されている照明装置を点灯したり、消灯したりする。
【0105】
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に保存させる。
【0106】
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
【0107】
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
【0108】
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
【0109】
第1編集部113Aは、図6を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
【0110】
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
【0111】
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
【0112】
硬貨処理部130は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却口65に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(追加印刷の受け付け)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、追加印刷処理をプリンタ114に行わせる。
【0113】
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
【0114】
外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得すると、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力する。また、外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得していない間は、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力する。スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
【0115】
また、外付けモニタ16は、制御部101より、タッチボタン18が利用者により操作された旨の情報を取得すると、出力している映像やコンテンツ等の内容を切り替えて出力する。
【0116】
タッチボタン18は、例えば、利用者に所定の操作(タッチ)されると、その操作内容を表す入力信号を制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す操作が受け付けられた旨の情報を外付けモニタ16に供給し、外付けモニタ16の表示内容を切り替えるように制御する。
【0117】
次に、制御部101について説明する。図9は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
【0118】
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
【0119】
つまり、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
【0120】
図10は、図9の撮影処理部202と、編集処理部203のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。図10の例において、撮影処理部202は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程における処理を行う処理部であり、例えば、代金投入を受け付けたり、利用者を撮影したり、各種のGUIを表示したりする処理を行う。
【0121】
図10の例において、撮影処理部202は、進行制御部211、撮影準備処理部212、合成用画像選択制御部213、ライブビュー表示制御部214、撮影画像取得部215、および合成画像処理部216から構成される。
【0122】
進行制御部211は、撮影作業の工程の進行を制御する。撮影準備処理部212は、写りの調整や明るさの調整等、撮影の準備に関する処理を行う。合成用画像選択制御部213は、背景や前景などからなる合成用画像をタッチパネルモニタ52に表示して、利用者により行われる合成用画像の選択に関する処理を制御する。
【0123】
ライブビュー表示制御部214は、タッチパネルモニタ52の表示(ライブビュー表示)に関する処理を行う。撮影画像取得部215は、撮影、特に、撮影画像の取得に関する処理を行う。合成画像処理部216は、撮影画像の合成等の、合成画像の生成に関する処理を行う。
【0124】
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0125】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御部101に供給する。制御部101の撮影処理部202は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
【0126】
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。なお、撮影処理の詳細については後述する。
【0127】
撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
【0128】
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS5において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
【0129】
ステップS5において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対して、例えば、編集済み画像を投稿するミニゲーム、携帯端末に画像を転送する携帯送信サービス、アンケート入力等を事後接客サービスとして提供する事後接客処理を行う。
【0130】
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS7において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御して、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出し、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
【0131】
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS2において実行される撮影処理の詳細な流れの例を説明する。
【0132】
撮影処理が開始されると、ステップS11において、合成用画像選択制御部213は、予め用意されている合成用画像を選択させるための選択画面(GUI)を、タッチパネルモニタ52に表示する。この合成用画像の選択画面としては、例えば、図13に示す合成用画像選択画面が表示される。
【0133】
図13に示した合成用画像選択画面には、合成用画像候補表示部251が表示されている。図13に示した合成用画像候補表示部251−1は、“ノーマル”というタブ252−1が開かれているときを示している。合成用画像候補表示部251には、合成用画像として複数の候補が表示されている。図13に示した例では、3×6の18枚の合成用画像が、候補として表示されている。
【0134】
合成用画像選択画面には、複数のタブが表示される。図13に示した例では、“ノーマル”というタブ252−1、“パターン”というタブ252−2、“オーラ・わく”というタブ252−3、“フレーム”というタブ252−4、“たて”というタブ252−5、および“全身”というタブ252−6が設けられている。
【0135】
これらのタブ252−1乃至252−6毎に、対応する合成用画像候補表示部251が存在する。図13に示した合成用画像選択画面は、“ノーマル”というタブ252−1が開かれているときの合成用画像候補表示部251−1であり、ノーマルというジャンル(グループ)に属する3×6の18枚の合成用画像が、候補として表示されている。
【0136】
タブ252が操作されると、操作されたタブ252に対応する合成用画像候補表示部251に表示が切り替えられる。例えば、図13に示した合成用画像選択画面において、“たて”というタブ252−5が操作された場合、図14に示した合成用画像選択画面に表示が切り替えられる。すなわち、“たて”というタブ252−5に対応する合成用画像候補表示部251−5に、“ノーマル”というタブ252−1に対応する合成用画像候補表示部251−1から切り換えられる。
【0137】
図示はしないが、“パターン”というタブ252−2に対応する合成用画像候補表示部251−2、“オーラ・わく”というタブ252−3に対応する合成用画像候補表示部251−3、“フレーム”というタブ252−4に対応する合成用画像候補表示部251−4、および“全身”というタブ252−6に対応する合成用画像候補表示部251−6もそれぞれ用意されており、利用者が選択したタブ252に対応した合成用画像候補表示部251に切り換えられるように構成されている。
【0138】
このように、タブ252が切り換えられることで、合成用画像候補表示部251の表示も切り換えられる。図13や図14に示した合成用画像選択画面においては、6個のタブ252が設けられている例を示した。6個のタブ252は、それぞれジャンルを表している。このジャンルを、合成用画像の形状で、分類すると、2種類に分けられる。すなわち、「正方形」の形状と、「長方形」の形状である。「正方形」の形状には、“ノーマル”、“パターン”、“オーラ・わく”、および“フレーム”が属し、「長方形」の形状には、“たて”と“全身”が属する。
【0139】
合成用画像として利用者が選択できる枚数は予め設定されている。ここでは、6枚まで選択できるとして説明を続ける。この6枚のうち、「長方形」の形状の合成用画像は2枚まで選択できるように構成されているとして説明を続ける。このようにした場合、「正方形」の形状の合成用画像が4〜6枚まで選択され、「長方形」の形状の合成用画像は0〜2枚までと選択されると設定されている。
【0140】
図13を参照した説明に戻り、合成用画像選択画面には、選択された合成用画像が表示される選択合成用画像表示部253も設けられている。この選択合成用画像表示部253には、この場合、6個の枠が設けられており、選択された合成用画像が、図中左側の枠から順次表示されるように構成されている。
【0141】
図13に示した合成用画像選択画面は、まだ合成用画像が選択されていない状態なので、各枠は枠のみが表示されている状態である。図14に示した合成用画像選択画面は、4枚の合成用画像が選択されている状態である。選択された選択済合成用画像254−1乃至254−4のうち、選択済合成用画像254−1乃至254−3は、「正方形」の形状に該当する合成用画像であり、選択済合成用画像254−4は、「長方形」の形状に該当する合成用画像である。
【0142】
上記したように、「長方形」の形状に該当する合成用画像は、2枚まで選択できる。よって、図15に示すように、「長方形」の形状に該当する選択済合成用画像254−5がさらに選択された場合、「長方形」の形状に該当する合成用画像を表示する合成用画像候補表示部251−5が表示されている領域は、例えば、グレー表示とされ、利用者に選択できないことを認識させるための表示が行われる。
【0143】
“全身”というタブ252−6に対応する合成用画像候補表示部251−6(不図示)も、「長方形」の形状に該当する合成用画像を表示するため、「長方形」の形状の合成用画像が2枚選択されている状態のときに、“全身”というタブ252−6が操作された場合、合成用画像候補表示部251−6もグレー表示とされ、利用者に選択ができないことを認識させるための表示が行われる。
【0144】
なお、ここでは、利用者に選択ができないことを認識させるための表示としてグレー表示を一例としてあげたが、グレー表示に限定されることを示すわけではない。例えば、タブ252−5やタブ252−6が選択できない状態にされるようにしてもよいし、“長方形の画像は2枚までしか選択できません”といったメッセージが表示されるようにしてもよい。
【0145】
例えば、図15に示したように、既に2枚の「長方形」の形状に該当する選択済合成用画像254−4や選択済合成用画像254−5が選択されている状態のときに、例えば、選択済合成用画像254−4がタッチ(選択)されたとする。選択合成用画像表示部253に表示されている合成用画像が選択された場合、図16に示すように、選択されたことを利用者に認識させるための枠271が表示される。
【0146】
例えば、枠271が表示されている状態のときに、その枠271が表示されている選択済合成用画像254−4がさらに操作された場合、選択済合成用画像254−4は、選択がキャンセルされたとして処理される。すなわち、選択合成用画像表示部253から選択済合成用画像254−4は削除される。また、選択済合成用画像254−4は、「長方形」の形状に該当する合成用画像であるため、さらに1枚選択できる状態に戻され、「長方形」の形状に該当する合成用画像を再度選択することができる状態とされる。
【0147】
例えば、図17に示すように、選択済合成用画像254−4が削除されると、その位置に、選択済合成用画像254−5が表示される。すなわち、選択がキャンセルされた場合、キャンセルされた選択済合成用画像254は選択合成用画像表示部253から削除され、その削除された合成用画像25より右側に表示されていた選択済合成用画像254が、左側に詰められて表示される。また、図17に示すように、グレー表示が解除され、「長方形」の形状に該当する合成用画像が選択できる状態とされる。
【0148】
なお、ここでは、選択がキャンセルされた選択済合成用画像254があった場合、他の選択済合成用画像254が左側に詰められて表示されるとしたが、そのような左側に詰められて表示されるような処理が実行されないようにしても良い。
【0149】
例えば、選択済合成用画像254−4の選択がキャンセルされた場合、その選択済合成用画像254−4が表示されていた領域から、選択済合成用画像254−4は削除される(表示されない)が、その領域は、ブランクにされるようにしても良い。このように、選択がキャンセルされた選択済合成用画像254が表示されていた領域をブランクとすることで、利用者に、選択済合成用画像254の選択がキャンセルされたこと、どの選択済合成用画像254がキャンセルされたのかを認識させることが可能となる。
【0150】
ここでは、選択合成用画像表示部253に表示されている選択済合成用画像254が操作されると、枠271が表示され、枠271が位置している状態で再度操作されると、キャンセルが指示されたとして処理されるとして説明したが、他の方法で、キャンセルが指示されるようにしてもよい。
【0151】
例えば、キャンセル対象の選択済合成用画像254とされたことを明確に利用者に示すために、例えば、操作された選択済合成用画像254上に、“キャンセル”といったボタンが表示され、そのボタンが操作されたときに、キャンセルが指示されたと判断されるようにしてもよい。
【0152】
このような、合成用画像選択画面を参照して、利用者は、所望な合成用画像を選択する。利用者の合成用画像の選択に対応する処理について、図12のフローチャートに説明を戻り、説明を続ける。
【0153】
ステップS11(図12)において、図13に示したような合成用画像を選択するための合成用画像選択画面が表示されると、ステップS12に処理が進められ、合成用画像の選択処理が実行される。ステップS12において実行される合成用画像の選択処理について、図18のフローチャートを参照して説明する。
【0154】
ステップS51において、タブ252が操作されたか否かが判断される。ステップS51において、タブ252が操作されたと判断された場合、ステップS52に処理が進められる。ステップS52において、操作されたタブ252に対応する合成用画像候補表示部251の表示が切り替えられる。この状況は、例えば、図13に示した合成用画像選択画面において、タブ252−4が操作されたために、タブ252−4に対応する合成用画像候補表示部251−4に表示が切り替えられるようなときである。
【0155】
一方、ステップS51において、タブ252は操作されていないと判断された場合、ステップS53に処理が進められる。ステップS53において、合成用画像が選択されたか否かが判断される。
【0156】
ステップS53において、合成用画像が選択されたと判断された場合、ステップS54に処理が進められる。ステップS54において、選択された合成用画像が選択合成用画像表示部253に表示される。またこの処理が実行されるとき、選択された合成用画像であり、合成用画像候補表示部251に表示されている合成用画像上には、“選択済”といった表示がされる。このような表示がされることで、利用者が、選択した合成用画像と選択していない合成用画像とを、明確に認識することができるようになる。このような表示は、選択がキャンセルされたときには、その表示もキャンセルされる(表示されないようにされる)。
【0157】
合成用画像が選択された場合、ステップS55に処理が進められる。ステップS55において、合成用画像が選択されたことにより、「長方形」の形状の合成用画像が2枚選択されている状態になったか否かが判断される。ステップS55において、「長方形」の形状の合成用画像が2枚選択されている状態になったと判断された場合、ステップS56に処理が進められる。
【0158】
ステップS56において、グレー表示が行われる。すなわち、図15を参照して説明したように、「長方形」の形状の合成用画像は、既に2枚選択されているので、これ以上選択できないことを利用者に認識させるための表示が行われる。
【0159】
ステップS56においてグレー表示が行われた場合、またはステップS54において、「長方形」の形状の合成用画像は、まだ2枚選択されていないと判断された場合、ステップS57に処理が進められ、制限時間が切れたか否かが判断される。ステップS57において、制限時間は切れていないと判断された場合、ステップS58に処理が進められる。
【0160】
ステップS58において、設定されている枚数分(この場合6枚)、合成用画像が選択されたか否かが判断される。ステップS58において、設定されている枚数分、合成用画像は選択されていないと判断された場合、ステップS51に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返し行われる。
【0161】
一方、ステップS53において、利用者により何らかの操作が行われるが、その操作は、合成用画像の選択ではないと判断された場合、ステップS59に処理が勧められる。ステップS59の処理には、ステップS52において、操作されたタブに対応する表示に切り替える処理が実行されたときに行われる。ステップS59において、キャンセルの操作がされたか否かが判断される。キャンセルの操作とは、図16、図17を参照して上述したように、既に選択され、選択合成用画像表示部253に表示されている選択済合成用画像254の選択をキャンセルする操作のことである。
【0162】
ステップS59において、キャンセルの操作がされたと判断された場合、ステップS60に処理が進められる。ステップS60において、キャンセルされた選択済合成用画像254が、選択合成用画像表示部253から削除される。この際、図16と図17を参照して説明したように、キャンセルされた選択済合成用画像254が、「長方形」の形状の合成用画像であった場合、必要に応じ、グレー表示が解除される。また、選択合成用画像表示部253に表示されている選択済合成用画像254が、左詰めに表示され直されるといった処理も、必要に応じて実行される。
【0163】
ステップS59において、キャンセルの操作はされていないと判断された場合、または、ステップS60において、キャンセルの操作がされたために、そのキャンセルの操作に対応する処理が実行された場合、処理は、ステップS57に進められる。ステップS57において、制限時間が切れたか否かが判断される。ステップS57において、制限時間が切れていないと判断された場合、ステップS58に処理が進められるが、この処理については既に説明したので省略する。
【0164】
一方、ステップS57において、制限時間が切れたと判断された場合、ステップS61に処理が進められる。ステップS61において、設定されている枚数分、合成用画像が選択されているか否かが判断される。ステップS61において、設定されている枚数分、この場合、6枚の合成用画像は、まだ選択されていないと判断された場合、ステップS62に処理が進められる。
【0165】
ステップS62に処理が来るのは、6枚の合成用画像が選択されていない状況であり、0枚、1枚、2枚、3枚、4枚、5枚のいずれかの枚数だけ、合成用画像が選択されている状態である。この時点で選択されている合成用画像に、合成用画像選択制御部213側で合成用画像を選択、追加して、6枚の合成用画像が選択された状態にする処理が、ステップS62おいて実行される。合成用画像の選択は、この時点で選択されている合成用画像の枚数により異なる処理が実行されることで行われる。
【0166】
0枚の合成用画像が選択されている状態(1枚も選択されずに制限時間切れとなった状態)の場合、合成用画像は、“ノーマル”というジャンルから1枚、“パターン”というジャンルから1枚、“オーラ/わく”というジャンルから1枚、“フレーム”というジャンルから1枚、“たて”というジャンルから1枚、および“ノーマル”というジャンルから1枚、それぞれランダムに選択される。
【0167】
このように、全てのジャンルから1枚ずつ、合計6枚の合成用画像が選択されることで、仮に、利用者が、制限時間内に所望の合成用画像を選択できなくても、一通りの合成用画像を選択できたことになり、利用者を満足させることができる。また、合成用画像を各ジャンルから選択する際、人気のある合成用画像が選択されるようにすれば、利用者の好みにあう可能性が高くなり、より利用者を満足させることができる。
【0168】
1枚、2枚、3枚、または4枚の合成用画像が選択されている状態の場合、この時点(ステップS62の処理が実行される時点)で開かれているタブ252のジャンルに属する合成用画像が1枚選択される。そして、残りの合成用画像の選択は、“フレーム”というジャンル以外のジャンルに属し、選択されていない合成用画像が選択されることで行われる。
【0169】
この場合、利用者が開いていたタブ252、すなわち、利用者が興味を持っていたと判断できるタブ252のジャンルから選択されることで、利用者が興味を持っていたと判断できる合成用画像を選択することができる。また、他の合成用画像も、他のジャンルから選択されるので、一通りの合成用画像を選択できることになり、利用者を満足させることができる。
【0170】
5枚の合成用画像が選択されている場合、この時点(ステップS62の処理が実行される時点)で開かれているタブ252のジャンルに属する合成用画像が1枚選択される。この場合も、利用者が開いていたタブ252、すなわち、利用者が興味を持っていたと判断できるタブ252のジャンルから選択されることで、利用者が興味を持っていたと判断できる合成用画像を選択することができる。
【0171】
このようにして、合計6枚の合成用画像が選択されると、処理は、ステップS63に進められる。ステップS63の処理に来るのは、ステップS58において、設定されている枚数分、合成用画像が選択されたと判断された場合も来る。すなわち、ステップS63に処理が来るのは、設定されている枚数分だけ、合成用画像が選択されているときである。
【0172】
ステップS63において、並び換えの処理が実行される。この並び換えの処理について、図19を参照して説明する。図19Aのように、利用者が合成用画像を選択したとする。すなわち、「長方形」の形状の合成用画像P1を選択後、「正方形」の形状の合成用画像P2を選択し、その後、「長方形」の形状の合成用画像P3を選択し、その後、「正方形」の形状の合成用画像P4を選択し、その後、「正方形」の形状の合成用画像P5を選択し、最後に、「正方形」の形状の合成用画像P6を選択したとする。
【0173】
撮影時、「正方形」の形状の合成用画像が撮影される場合と、「正方形」の形状の合成用画像が撮影されるときとでは、利用者の立ち位置が異なる。例えば、顔を主に撮影する「正方形」の形状の合成用画像と、全身(上半身)を主に撮影する「長方形」の形状の合成用画像との立ち位置を比較した場合、「正方形」の形状の合成用画像で撮影するときの方が、全身を主に撮影する「長方形」の形状の合成用画像で撮影するときよりも、カメラ51に近づいた立ち位置とされる。
【0174】
図19Aに示した選択順、すなわち、合成用画像P1、合成用画像P2、合成用画像P3、合成用画像P4、合成用画像P5、そして合成用画像P6の順で撮影が行われる場合、まず、利用者は、時間T0かけて、合成用画像P1での撮影を行うための立ち位置に移動する。利用者は、合成用画像P1での撮影が終了した後、時間T1だけかけて、合成用画像P2での撮影を行うための立ち位置に移動し、ポーズを決め撮影する。合成用画像P1と合成用画像P2は、形状が異なるため、立ち位置も異なり、移動する時間が必要となる。移動する時間とは、撮影空間32内で、カメラ51に近づくように前へ、またはカメラ51から遠ざかるように後ろへ移動する時間のことである。
【0175】
合成用画像P2での撮影が終了した後、時間T2だけかけて、合成用画像P3での撮影を行うための立ち位置に移動し、ポーズを決め撮影する。合成用画像P2と合成用画像P3は、形状が異なるため、立ち位置も異なり、移動する時間が必要となる。合成用画像P3での撮影が終了した後、時間T3だけかけて、合成用画像P4での撮影を行うための立ち位置に移動し、ポーズを決め撮影する。合成用画像P3と合成用画像P4は、形状が異なるため、立ち位置も異なり、移動する時間が必要となる。
【0176】
合成用画像P4での撮影が終了した後、合成用画像P5での撮影を行うが、合成用画像P4と合成用画像P5は、形状が同一なため、立ち位置も同じでよく、時間T4は、移動時間を含まず、ポーズを決めるだけの時間に割り当てることができる。同様に、合成用画像P5での撮影が終了した後、合成用画像P6での撮影を行うが、合成用画像P5と合成用画像P6は、形状が同一なため、立ち位置も同じでよく、時間T5は、移動時間を含まず、ポーズを決めるだけの時間に割り当てることができる。
【0177】
図19Aに示した利用者が選択した合成用画像の順で、撮影を行うと、立ち位置の移動を、時間T1、時間T2、時間T3の3回行わなくてはならない。このような立ち位置の移動にかかる時間が長くなると、制限時間がある撮影においては、ポーズを取る時間が短くなり、満足するポーズが取れない、制限時間内に撮影が終わらず、撮影できなかった合成用画像が残ってしまうなど、利用者にとって不利益なことが発生する可能性がある。
【0178】
しかしながら、立ち位置の移動にかかる時間を考慮し、また利用者が満足するまでポーズを取る時間を十分に長くしてしまうと、撮影処理の制限時間が長くなり、回転率が低下してしまうことが危惧される。
【0179】
そこで、利用者が選択した合成用画像の順で撮影が行われるのではなく、立ち位置の移動にかかる時間を短くし、効率良く撮影が行われるようにする。そのようにすることで、ポーズを取る時間が短くなることなく、また制限時間を長くすることなく、撮影が行われるようにする。もって回転率の低下を防ぎ、利用客の満足度が低下してしまうようなことも防ぐことが可能となる。
【0180】
具体的に、図19Bに示すように、利用者が選択した合成用画像の順を、撮影を効率良くできる順に並び換える。図19Bに示した例では、合成用画像P1、合成用画像P3、合成用画像P2、合成用画像P4、合成用画像P5、そして合成用画像P6の順で撮影が行われるように順番が入れ替えられている。
【0181】
この場合、まず利用者は、時間T0’かけて、合成用画像P1での撮影を行うための立ち位置に移動する。合成用画像P1での撮影が終了した後、合成用画像P3での撮影を行うが、合成用画像P1と合成用画像P3は、形状が同一なため、立ち位置も同じでよく、時間T1’は、移動時間を含まず、ポーズを決めるだけの時間に割り当てることができる。
【0182】
合成用画像P3での撮影が終了した後、時間T2’だけかけて、合成用画像P2での撮影を行うための立ち位置に移動し、ポーズを決め撮影する。合成用画像P3と合成用画像P2は、形状が異なるため、立ち位置も異なり、移動する時間が必要となる。
【0183】
合成用画像P2での撮影が終了した後、合成用画像P4での撮影を行うが、合成用画像P2と合成用画像P4は、形状が同一なため、立ち位置も同じでよく、時間T3’は、移動時間を含まず、ポーズを決めるだけの時間に割り当てることができる。同様に、合成用画像P4での撮影が終了した後、合成用画像P5での撮影を行うが、合成用画像P4と合成用画像P5は、形状が同一なため、立ち位置も同じでよく、時間T4’は、移動時間を含まず、ポーズを決めるだけの時間に割り当てることができる。
【0184】
さらに、合成用画像P5での撮影が終了した後、合成用画像P6での撮影を行うが、合成用画像P5と合成用画像P6は、形状が同一なため、立ち位置も同じでよく、時間T5’は、移動時間を含まず、ポーズを決めるだけの時間に割り当てることができる。
【0185】
図19Bに示した合成用画像の順で撮影を行うと、立ち位置の移動は、時間T2’の1回だけ行えば良くなる。すなわち、撮影時間のうち、立ち位置の移動にかかる時間は、時間T2’だけになり、撮影時間内で、ポーズを取るなど、移動時間以外にかかる時間を長くすることが可能となる。よって、ポーズを取る時間を確保し、撮影を効率良く行えるようになり、利用客の満足度を低下させることなく、撮影を行うことが可能となる。また、制限時間を長くする必要がないため、回転率の低下をまねくこともない。さらに、移動も1回でよいし、移動を案内するための音声や画面も1回でよい。
【0186】
ステップS63(図18)においては、このような合成用画像の並び換えが行われ、撮影時に効率良く撮影が行われる順に合成用画像が並び換えられる。効率良く撮影が行われる順とは、立ち位置の移動が1回で済むような順である。
【0187】
効率良く撮影が行われる順とは、「長方形」の形状の合成用画像が2枚あるとき、2枚の「長方形」の形状の合成用画像が、図19Bに示したように、1枚目と2枚目に配置される順である。または、2枚の「長方形」の形状の合成用画像が、5枚目と6枚目に配置される順である。
【0188】
また効率良く撮影が行われる順とは、「長方形」の形状の合成用画像が1枚あるとき、1枚の「長方形」の形状の合成用画像が、1枚目または6枚目に配置される順である。
【0189】
また効率良く撮影が行われる順とは、「長方形」の形状の合成用画像が0枚であるときには、並び換えを行う必要がないため、利用者が選択した順とされる。
【0190】
また、「正方形」の形状の合成用画像を、種類や内容などに応じて、並び換えが行われるようにしても良い。例えば、ポーズを取るのに時間がかかると考えられる合成用画像は、後半部分に配置されるように並び換えが行われるなどされるように構成することも可能である。
【0191】
合成用画像の並び換えは、同形状の合成用画像が、前半、または後半にまとめて撮影されるように並び換えが行われる。換言すれば、同形状の合成用画像がグルーピングされ、そのグルーピングされた順で撮影が行われるように撮影順序が決定される。例えば、「長方形」の形状の合成用画像があるか否かが判断され、あると判断されたときには、その「長方形」の形状の合成用画像が、前半部分にまとめられた配置にするといったように、形状が検出され、並び換えが行われる。そして、その並び換え後の順が、撮影順序とされ、撮影が進行される。
【0192】
また、タブ252(ジャンル)に属する合成用画像毎に、所定の数値を付けておき、その数値に基づいて並び換えが行われるようにしても良い。ノーマル”というタブ252−1で表示される合成用画像には“1”、“パターン”というタブ252−2で表示される合成用画像には“2”、“オーラ・わく”というタブ252−3で表示される合成用画像には“3”、“フレーム”というタブ252−4で表示される合成用画像には“4”、“たて”というタブ252−5で表示される合成用画像には“5”、および“全身”というタブ252−6で表示される合成用画像には“6”との数値が割り振られ、この数値に基づいて、並び換えが行われるようにしても良い。このようにした場合、選択された合成用画像に割り振られている数値の小さい順、または大きい順に、並び換えが行われる。
【0193】
ジャンル毎ではなく、全ての合成用画像に数値を割り振っても良い。全ての合成用画像に数値を割り振ることで、並び換えを細かな条件に基づいて行うことができるようになる。例えば、上記したような合成用画像の種類や内容に基づく並び換えを容易に行うことが可能となる。
【0194】
このように、本実施の形態においては、利用者が選択した合成用画像の順で撮影が行われるのではなく、効率良く撮影が行える順に合成用画像が並び換えられるように、撮影順序が適切に変更される。これにより、利用者に対して、立ち位置の移動などの煩わしさを低減させるといった効果も期待できる。また設置側にとっては、撮影時の時間を短縮できる、または短縮しなくとも、利用者が撮影時間として満足する十分な時間を提供でき、回転率を低下させることなく、集客率のアップを期待することができる。
【0195】
上記した実施の形態においては、「長方形」の形状の合成用画像を2枚まで選択できる例を挙げて説明したが、この枚数に限定を示すものではない。また、撮影枚数も6枚の例を挙げたが、この枚数に限定を示すものではない。
【0196】
ここで、上記した実施の形態のように、撮影枚数を6枚、「長方形」の形状の合成用画像を2枚まで選択できるとした場合に、成果物として利用者が取得できる写真シールのシールレイアウトについて説明する。シールレイアウトは、「長方形」の形状の合成用画像が何枚含まれるかにより異なる。換言すれば、シールレイアウトは、「長方形」の形状の合成用画像の枚数と関係があるため、ここで、説明を加える。
【0197】
図20は、シールレイアウトを説明するための図である。図20Aは、「長方形」の形状の合成用画像が0枚、すなわち選択されていないときのシールレイアウトの例を示し、図20Bは、「長方形」の形状の合成用画像が1枚のときのシールレイアウトの例を示し、図20Cは、「長方形」の形状の合成用画像が2枚のときのシールレイアウトの例を示す。
【0198】
「長方形」の形状の合成用画像が0枚のときには、「正方形」の形状の合成用画像が合成されたシールA乃至Fと、シールG乃至Oが、図20Aに示したように配置される。シールA乃至Fは、同一の大きさの正方形のシールであり、シールG乃至Oは、シールA乃至Fよりも小さい正方形のシールである。シールA乃至Fは、それぞれ合成用画像が異なる合成画像のシールとされ、シールG乃至Oは、同一の合成用画像により合成画像が含まれるシールとされる。
【0199】
「長方形」の形状の合成用画像が1枚のときには、「正方形」の形状の合成用画像が合成されたシールA乃至F、「長方形」の形状の合成用画像が合成されたシールG,H、および、「正方形」の形状の合成用画像が合成されたシールI乃至Mが、図20Bに示したように配置される。シールA乃至Fは、同一の大きさの正方形のシールであり、それぞれ合成用画像が異なる合成画像のシールとされる。シールGとシールHは、長方形形状であり、異なる大きさであるが、同一の画像のシールとされる。シールI乃至Mは、同一の大きさの正方形のシールであり、シールA乃至Fよりは小さい大きさのシールとされる。また、シールA乃至Fのそれぞれの画像と、シールI乃至Mのそれぞれの画像は、同一の画像とされる。
【0200】
図20Bに示したシールレイアウトにおいては、余白が存在する。シールXとシールYは、余白であり、画像は印刷されていない。このシールXとシールYのところには、例えば、利用者により入力された名前などが印刷される。また、かわいらしい画像などが、印刷されるようにしても良い。
【0201】
「長方形」の形状の合成用画像が2枚のときには、「正方形」の形状の合成用画像が合成されたシールA乃至D、「長方形」の形状の合成用画像が合成されたシールE乃至H、および、「正方形」の形状の合成用画像が合成されたシールI乃至Lが、図20Cに示したように配置される。シールA乃至Dは、同一の大きさの正方形のシールであり、それぞれ合成用画像が異なる合成画像のシールとされる。
【0202】
シールE乃至Hは、長方形形状であり、シールEとシールFは同一の大きさであり、シールGとシールHは、同一の大きさであり、シールEやシールFよりも小さい大きさのシールとされる。シールEとシールFのそれぞれの画像と、シールGとシールHのそれぞれの画像は、同一のものとされる。シールI乃至Lは、同一の大きさの正方形のシールであり、シールA乃至Dよりは小さい大きさのシールとされる。また、シールA乃至Dのそれぞれの画像と、シールI乃至Lのそれぞれの画像は、同一の画像とされる。
【0203】
図20Cに示したシールレイアウトにおいては、図20Bに示したシールレイアウトと同じく、余白が存在する。シールXには、例えば、利用者により入力された名前や、かわいらしい画像などが、印刷されるようにしても良い。
【0204】
図20に示したシールレイアウトは、一例であり、限定を示すものではないが、「長方形」の形状の合成用画像の選択枚数により、シールレイアウトは決定される。換言すれば、シールレイアウトを変更することで、「長方形」の形状の合成用画像の選択枚数を変更することができる。
【0205】
図12のフローチャートの説明に戻る。ステップS12において、合成用画像選択制御部213は、ステップS11の処理で表示された合成用画像の中から、利用者による合成用画像の選択を受け付ける。そして、選択された合成用画像を、選択された順から、撮影に適した順に並び換えが行われる。そのような、上述した処理が終了されると、ステップS13に処理が進められる。
【0206】
ステップS13およびステップS14において、撮影に関する処理が実行される。その撮影に関する処理は、進行制御部211(図10)が、上記した処理において設定された撮影順序に基づいて撮影を進行することで行われる。
【0207】
ステップS13において、ライブビュー表示制御部214は、合成用画像とカメラ51の取り込み画像を合成し、生成された合成画像をタッチパネルモニタ52に表示(ライブビュー表示)する。
【0208】
図21は、撮影時に、タッチパネルモニタ52に表示される画面の一例を示す図である。図21に示した撮影時画面301には、サンプル画像表示部302、ライブビュー画像表示部303、および撮影合成用画像表示部304が設けられている。サンプル画像表示部302には、撮影が実行されるとき、利用者に、撮影が行われるのは、どの合成用画像であるのかを認識させるために、その時点で、撮影が行われる合成用画像が表示される。
【0209】
ライブビュー画像表示部303には、合成用画像とカメラ51の取り込み画像が合成された合成画像を表示する。撮影合成用画像表示部304には、利用者により選択された合成用画像が表示される。撮影合成用画像表示部304における合成用画像の表示は、利用者が選択した順に表示されるようにしても良いし、並び換えが行われた結果の順で表示されるようにしても良い。
【0210】
図21に示した例では、撮影合成用画像表示部304には、「正方形」の形状の合成用画像が、前半部分(左側部分)に4枚グルーピングされて表示され、その後ろ部分(右側部分)に、「長方形」の形状の合成用画像2枚がグルーピングされ、表示されている。この例は、並び換えが行われた結果の順で表示されている例である。このように、並び換えが行われた結果の順で、合成用画像を表示することで、利用者に撮影順序を認識させることができる。利用者は、撮影合成用画像表示部304に表示された合成用画像を見ることで、撮影順序を把握し、撮影を行うことができるようになる。さらに利用者に撮影順序を認識させやすくするために、次に撮影される予定の合成用画像は、ポップアップ表示されるようにしても良い。
【0211】
また図示はしないが、利用者が選択した順に、撮影合成用画像表示部304に合成用画像が表示されるようにした場合、次に撮影される合成用画像は、他の合成用画像と異なる表示、例えばポップアップ表示されるようにし、利用者に、次に撮影される予定の合成用画像を認識させるような表示が行われるようにしても良い。また、このようにした場合、次に撮影される合成用画像のみがポップアップ表示されるのではなく、次に撮影されるグルーピングされた複数の合成用画像がポップアップ表示されるようにしても良い。このような表示が行われることで、利用者が選択した順に合成用画像を表示させたとしても、利用者に撮影順序を認識させることが可能となる。
【0212】
撮影合成用画像表示部304に表示されている合成用画像のうち、撮影が終了した合成用画像は、実際に撮影された撮影画像(合成画像)に表示が切り換えられる。利用者は、自己が写っている画像が、撮影済であることを、撮影合成用画像表示部304を参照することで確認できる。
【0213】
このような撮影時画面301が利用者に提供される。図12のフローチャートの説明に戻り、ステップS13において、進行処理部211は、アップの立ち位置に利用者を移動させる案内を行う。図21に示したような撮影合成用画像表示部304に、撮影順序に並び換えられた合成用画像が表示されるようにした場合であり、始めに「正方形」の形状の合成用画像がグルーピングされ、撮影が行われるようにした場合、ステップS13において、アップの立ち位置に利用者を移動させるための案内が行われる。
【0214】
「正方形」の形状の合成用画像は、主にアップ、換言すれば、主に顔の部分を撮影するときの合成用画像である。よって、アップの立ち位置とは、「正方形」の形状の合成用画像を撮影するときの立ち位置のことである。また、アップの立ち位置は、カメラ51に近い位置である。
【0215】
図示はしないが、始めに「長方形」の形状の合成用画像がグルーピングされ、撮影が行われるようにした場合、ステップS13においては、全身の立ち位置に利用者を移動させるための案内が行われる。「長方形」の形状の合成用画像は、主に全身を撮影するときの合成用画像である。よって、全身の立ち位置とは、「長方形」の形状の合成用画像を撮影するときの立ち位置のことである。また、全身の立ち位置は、カメラ51に遠い位置である。
【0216】
「正方形」の形状の合成用画像を先に撮影するか、「長方形」の形状の合成用画像を先に撮影するかによりステップS13における案内が異なるが、ここでは、「正方形」の形状の合成用画像が先に撮影される例を挙げて説明を続ける。
【0217】
ステップS13において、アップの立ち位置に利用者を移動させるための案内が行われ、利用者が、その案内に従い、アップの立ち位置に移動すると撮影が行われる。撮影が開始されると、ステップS14において、合成用画像と取り込み画像が合成され、合成された合成画像がライブビュー表示される。
【0218】
そして、ステップS15において、進行処理部211は、アップでの立ち位置での撮影は終了したか否かを判断する。例えば、図21の撮影合成用画像表示部304のように、4枚の「正方形」の形状の合成用画像が撮影される場合、ステップS15においては、4枚の「正方形」の形状の合成用画像の撮影が終了したか否かが判断される。
【0219】
ステップS15において、アップの立ち位置での撮影は終了したと判断されるまで、ステップS14に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返され、アップの立ち位置での撮影は終了したと判断された場合、ステップS16に処理が進められる。ステップS16において、全身撮影があるか否かが判断される。例えば、図21の撮影合成用画像表示部304のように5枚目、6枚目に、「長方形」の形状の合成用画像がある場合、ステップS16において、全身撮影があると判断され、ステップS17に処理が進められる。
【0220】
ステップS17において、「長方形」の形状の合成用画像での撮影を行うために、全身の立ち位置に利用者を移動させるための案内が行われる。利用者が、その案内に従い、全身の立ち位置に移動すると、撮影が行われる。撮影が開始されると、ステップS18において、合成用画像と取り込み画像が合成され、合成された合成画像がライブビュー表示される。
【0221】
ステップS19において、進行処理部211は、全身での立ち位置での撮影は終了したか否かを判断する。図21の撮影合成用画像表示部304のように、2枚の「長方形」の形状の合成用画像が撮影される場合、ステップS19においては、2枚の「長方形」の形状の合成用画像の撮影が終了したか否かが判断される。またこのような場合、「長方形」の形状の合成用画像が撮影された場合、撮影自体が終了されるため、所定回数(この場合、6回)の撮影が終了したか否かが判断されるようにしても良い。
【0222】
ステップS19において、全身の立ち位置での撮影は終了していないと判断された場合、ステップS18に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される、一方、ステップS19において、全身の立ち位置での撮影は終了したと判断された場合、撮影処理は終了される。また、ステップS16において、全身撮影はないと判断された場合、すなわち、「正方形」の形状の合成用画像での撮影が終了した時点で、所定回数の撮影が終了されたと判断されるような場合も、撮影処理は終了される。合成画像処理部216は、これまでに生成された合成画像を記憶部102に保存する。
【0223】
撮影処理が終了されると、処理は、図11のステップS3に進み、ステップS3以降の処理が実行される。ステップS3以降の処理については、既に説明したので、その説明は省略する。
【0224】
以上のように、写真シール作成装置1においては、長方形と正方形のような複数種類の形状からなる印刷画像を混在させた写真シールを提供するに際して、その撮影順序を適切な順で行うことができるようにすることで、撮影時の無駄な時間を削減し、利用者に遊戯性に優れたゲームを提供し、利用者の満足する写真シールを提供することができる。
【0225】
なお、本実施の形態においては、複数種類の形状からなる印刷画像の組み合わせの一例として、正方形と長方形の多角形の印刷画像の組み合わせを説明したが、本発明は、三角形や四角形などの他の多角形の形状は勿論、その他の形状(例えば円形や楕円形など)からなる印刷画像の組み合わせにも適用することができる。
【0226】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0227】
この記録媒体は、例えば、図8に示すように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0228】
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0229】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0230】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしても勿論よい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0231】
1 写真シール作成装置
12 撮影ユニット
13 編集ユニット
101 制御部
112 撮影部
113 編集部
202 撮影処理部
203 編集処理部
204 印刷処理部
205 事後接客処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
前記利用者を被写体として撮影し撮影画像を得る撮影手段と、
前記撮影画像に合成させる合成用画像を選択肢として前記利用者に提供し、前記利用者により所定の枚数選択させる選択手段と、
前記利用者が前記合成用画像を選択した順を、前記選択手段により選択された前記合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換える並び換え手段と、
前記撮影順序で前記撮影手段による撮影を進行する進行手段と、
前記撮影画像に前記合成用画像を合成して合成画像を生成する合成画像生成手段と、
生成された前記合成画像を所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の前記合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで前記合成画像を配置し、前記シール紙に印刷する印刷手段と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記並び換え手段は、同一形状の合成用画像が、前記撮影順序における前半部分または後半部分にグルーピングして並び換える
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
前記利用者を被写体として撮影し撮影画像を撮影ステップと、
前記撮影画像に合成させる合成用画像を選択肢として前記利用者に提供し、前記利用者により所定の枚数選択させる選択ステップと、
前記利用者が前記合成用画像を選択した順を、前記選択ステップの処理で選択された前記合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換える並び換えステップと、
前記撮影順序で前記撮影ステップの処理による撮影を進行する進行ステップと、
前記撮影画像に前記合成用画像を合成して合成画像を生成する合成画像生成ステップと、
生成された前記合成画像を所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の前記合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで前記合成画像を配置し、前記シール紙に印刷する印刷ステップと
を含む写真シール作成方法。
【請求項4】
利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に落書き編集入力を行わせ、前記画像を所定のシールシートに印刷して写真シールを作成し、成果物として前記写真シールを前記利用者に提供する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記利用者を被写体として撮影し撮影画像を撮影ステップと、
前記撮影画像に合成させる合成用画像を選択肢として前記利用者に提供し、前記利用者により所定の枚数選択させる選択ステップと、
前記利用者が前記合成用画像を選択した順を、前記選択ステップの処理で選択された前記合成用画像に対応した被写体の立ち位置に応じて撮影に適した撮影順序に並び換える並び換えステップと、
前記撮影順序で前記撮影ステップの処理による撮影を進行する進行ステップと、
前記撮影画像に前記合成用画像を合成して合成画像を生成する合成画像生成ステップと、
生成された前記合成画像を所定のシール紙に印刷するとき、所定の形状の前記合成用画像の枚数により決定されるレイアウトで前記合成画像を配置し、前記シール紙に印刷する印刷ステップと
を含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−39414(P2012−39414A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−178156(P2010−178156)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】