説明

写真シール作成装置

【課題】より狭い設置空間に設置できるようにするとともに、より迅速に各空間に移動できるようにする。
【解決手段】利用者は、入り口としての開口部76から撮影空間101に入場し、撮影空間101において撮影作業を行う。撮影作業が終了すると、利用者は、編集空間103への入り口としての開口部102を通って編集空間103に入場し、編集空間103において編集作業を行う。そして、利用者は、開口部78を通って編集空間103から退出する。本発明は、例えば、ゲームセンター等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は写真シール作成装置に関し、特に、設置空間をより狭くするとともに、利用者がより速やかに移動することができるようにした写真シール作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被写体としての利用者を撮影して得られた画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、編集処理が施された画像をシール紙に印刷して利用者に提供する写真シール作成装置が知られている。
【0003】
このような写真シール作成装置には、利用者が撮影作業を行うための撮影空間と、利用者が撮影された画像に対する編集作業を行うための編集空間とが設けられている。利用者は、撮影空間において撮影作業を行い、その後、撮影空間から編集空間に移動して、編集空間において編集作業を行う。そして、利用者が、写真シール作成装置から排出されてくる、撮影された画像が印刷されたシール紙を受け取ると写真シール作成ゲームは終了する。
【0004】
近年では、利用者の回転率の向上を図るため、1つの撮影空間に対して2つの編集空間が設けられている写真シール作成装置もある。そのような写真シール作成装置として、図1に示すように、2つの編集空間が隣接して設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図1に示される写真シール作成装置では、1つの撮影空間11に対して、互いに隣接する2つの編集空間12および編集空間13が設けられている。これらの編集空間12および編集空間13は、撮影空間11に隣接する位置に設けられている。撮影空間11には、図中、左右に写真シール作成装置の外部から撮影空間11に入場または退出するための出入り口となる開口部14および開口部15が設けられている。また、編集空間12の図中、左側および上側にも開口部16および開口部17が設けられており、編集空間18の図中、右側および上側にも開口部18および開口部19が設けられている。
【0006】
利用者は、写真シール作成ゲームを行う場合、開口部14または開口部15から撮影空間11に入場して撮影を行い、その後一旦、編集空間11の外、すなわち写真シール作成装置の外に出てから、編集空間12または編集空間13に入場して編集作業を行う。
【0007】
また、写真シール作成装置には、図2に示すように、撮影を行うためのカメラや編集処理を行うための編集ユニットが設けられた筐体31を囲むように、筐体31の側面に隣接して撮影空間32、編集空間33、および編集空間34が設けられているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
この写真シール作成装置では、筐体31の図中、下側の側面に隣接して撮影空間32が設けられており、撮影空間32は、その撮影空間32の図中、左右および下側に設けられたカーテンにより写真シール作成装置の外部と仕切られている。
【0009】
また、筐体31の図中、左側および右側のそれぞれの側面に隣接して、編集空間33および編集空間34のそれぞれが設けられている。編集空間33は、図中、上下および左側に設けられたカーテンにより写真シール作成装置の外部と仕切られており、編集空間34は、図中、上下および右側に設けられたカーテンにより写真シール作成装置の外部と仕切られている。
【0010】
利用者は、写真シール作成ゲームを行う場合、撮影空間32において撮影を行い、その後一旦、撮影空間32の外、すなわち写真シール作成装置の外に出てから、編集空間33または編集空間34に入場して編集作業を行う。
【0011】
さらに、写真シール作成装置には、2つの空間を設けて、それぞれの空間において撮影および編集が行われるものもある(例えば、特許文献3参照)。この写真シール作成装置においては、利用者は、1つ目の空間において撮影および編集を行った後、一旦写真シール作成装置の外部に出てから2つ目の空間に入場して、入場した2つ目の空間においてさらに撮影および編集を行う。
【0012】
さらに、また、撮影空間の互いに対抗する側面のそれぞれに隣接するように、編集空間が設けられている写真シール作成装置もある(例えば、特許文献4参照)。この写真シール作成装置においては、撮影空間において撮影を終えた利用者は、一旦、写真シール作成装置から外部に出て、その後撮影空間に隣接して設けられている2つの編集空間のうちのいずれかに入場して編集を行う。
【0013】
さらに、また、撮影時に被写体の背景となるカーテンにより、撮影空間と編集空間とを仕切っている写真シール作成装置もある(例えば、特許文献5参照)。この写真シール作成装置においては、撮影が終了すると背景となるカーテンが巻き上げられて、利用者が撮影空間から編集空間に移動できるようになされている。
【0014】
【特許文献1】特開2005−284297号公報
【特許文献2】特許第3409260号公報
【特許文献3】特開2005−234354号公報
【特許文献4】特許第3703474号公報
【特許文献5】特開2005−121844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、特許文献1乃至特許文献4に開示されている写真シール作成装置では、撮影または編集を行うための各空間が独立して設けられているので、利用者が、撮影または編集を行うための1つの空間から他の空間に移動しようとする場合、利用者は、一旦、自分のいる空間から写真シール作成装置の外部に出なければならず、他の空間に速やかに移動することが困難であった。また、利用者は、一旦写真シール作成装置の外部に出なければならないので、ゲームの雰囲気や流れが中断してしまう恐れがあった。
【0016】
また、写真シール作成装置には、撮影または編集を行うための複数の空間が設けられているので、利用者がそれらの空間に出入りするためには、写真シール作成装置全体の2つの側面または3つの側面を開放しておかなければならない。すなわち、写真シール作成装置の2つの側面または3つの側面において、利用者が撮影または編集を行う各空間に出入りするために必要な空間を確保しなければならなかった。
【0017】
さらに、特許文献5に開示されている写真シール作成装置では、編集空間において画像を表示する表示画面は、写真シール作成装置の天井に向けられて配置されているので、複数の利用者が同時に編集空間において編集作業を行う場合、例えば、2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、利用者は、それぞれ表示画面を挟んで互いに向かい合うようにして編集作業を行うため、編集空間における1人あたりの空間が狭くなり、各空間への移動や編集作業がしづらくなってしまう恐れがあった。
【0018】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、写真シール作成装置に設けられた各空間への移動をより迅速にできるようにするとともに、より狭い設置空間に写真シール作成装置を設置することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の一側面の写真シール作成装置は、被写体としての利用者を撮影する撮影手段と、前記撮影手段が設けられ、前記被写体を撮影するための撮影空間と、前記撮影空間に隣接し、撮影により得られた撮影画像に対する編集を行うための第1の編集空間と、前記撮影空間に隣接し、前記撮影画像に対する編集を行うための第2の編集空間と、前記撮影空間と前記第1の編集空間との仕切りに設けられ、前記利用者が前記撮影空間から前記第1の編集空間に移動するときに通る第1の開口部と、前記撮影空間と前記第2の編集空間との仕切りに設けられ、前記利用者が前記撮影空間から前記第2の編集空間に移動するときに通る第2の開口部とを備える。
【0020】
本発明の一側面においては、被写体としての利用者を撮影する撮影手段が設けられ、前記被写体を撮影するための撮影空間、前記撮影空間に隣接し、撮影により得られた撮影画像に対する編集を行うための第1の編集空間、および前記撮影空間に隣接し、前記撮影画像に対する編集を行うための第2の編集空間が配置され、前記撮影空間と前記第1の編集空間との仕切りに、前記利用者が前記撮影空間から前記第1の編集空間に移動するときに通る第1の開口部が設けられ、前記撮影空間と前記第2の編集空間との仕切りに、前記利用者が前記撮影空間から前記第2の編集空間に移動するときに通る第2の開口部が設けられる。
【0021】
したがって、より迅速に写真シール作成装置に設けられた各空間へ移動できるとともに、より狭い設置空間に写真シール作成装置を設置することができる。
【0022】
この写真シール作成装置の撮影手段は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどから構成され、撮影空間は、例えば、第1ユニットの正面、第2ユニットの正面、および天井部により囲まれる空間から構成され、第1の編集空間は、例えば、第2ユニットの左側面、上面、およびカーテンにより囲まれる空間から構成され、第2の編集空間は、例えば、第2ユニットの右側面、上面、およびカーテンにより囲まれる空間から構成される。また、第1の開口部は、例えば、第2ユニットの正面に設けられた開口部のカーテンにより仕切られた部分により構成され、第2の開口部は、例えば、第2ユニットの正面に設けられた開口部のカーテンにより仕切られた部分により構成される。
【0023】
この写真シール作成装置には、前記第1の開口部に設けられ、前記撮影空間と前記第1の編集空間とを仕切る第1の仕切り手段と、前記第2の開口部に設けられ、前記撮影空間と前記第2の編集空間とを仕切る第2の仕切り手段とをさらに設けることができる。
【0024】
これにより、撮影空間、第1の編集空間、および第2の編集空間のそれぞれにおける閉鎖性を向上させることができる。
【0025】
この第1の仕切り手段は、例えば、撮影空間と編集空間とを接続する開口部に設けられたカーテンまたは開口部扉により構成され、第2の仕切り手段は、例えば、撮影空間と編集空間とを接続する開口部に設けられたカーテンまたは開口部扉により構成される。
【0026】
この写真シール作成装置の前記撮影空間への入り口が設けられている仕切りを、前記第1の編集空間からの出口および前記第2の編集空間からの出口が設けられている仕切りに対して直交する垂直面となるように設けることができる。これにより、より狭い設置空間に写真シール作成装置を設置することができる。
【0027】
この写真シール作成装置の前記撮影空間への入り口、前記第1の編集空間からの出口、および前記第2の編集空間からの出口が、互いに隣接し、同一の方向に向くように設けることができる。これにより、より狭い設置空間に写真シール作成装置を設置することができる。
【0028】
この写真シール作成装置には、前記撮影画像に対する編集を行うための編集手段と、前記第1の開口部と鋭角をなす側面に前記編集手段が設けられている筐体であって、前記第1の編集空間に配置された筐体とをさらに設けることができる。
【0029】
これにより、第1の編集空間における、利用者が編集作業をするための空間をより広くすることができる。この編集手段は、例えば、タッチペン、編集表示部、およびスピーカが設けられた編集ユニットにより構成され、筐体は、例えば、編集ユニットが設けられ、編集空間に配置される筐体により構成される。
【0030】
この写真シール作成装置には、前記撮影画像に対する編集を行うための第1の編集手段と、前記撮影画像に対する編集を行うための第2の編集手段と、前記撮影手段が設けられ、前記撮影空間に含まれる第1の側面、前記第1の編集手段が設けられ、前記第1の編集空間に含まれる第2の側面、および前記第2の編集手段が設けられ、前記第2の編集空間に含まれる第3の側面を有する筐体であって、前記撮影空間に配置された筐体とをさらに設けることができる。
【0031】
これにより、第1の編集空間および第2の編集空間における、利用者が編集作業をするための空間をより広くすることができる。
【0032】
この第1の編集手段は、例えば、タッチペン、編集表示部、およびスピーカが設けられた編集ユニットにより構成され、第2の編集手段は、例えば、タッチペン、編集表示部、およびスピーカが設けられた編集ユニットにより構成される。また、筐体は、例えば、撮影ユニットおよび編集ユニットが設けられ、撮影空間に配置される筐体により構成される。
【発明の効果】
【0033】
本発明の一側面によれば、被写体を撮影することができる。特に、本発明の一側面によれば、より迅速に写真シール作成装置に設けられた各空間へ移動できるとともに、より狭い設置空間に写真シール作成装置を設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
図3は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図を示している。
【0036】
図3に示される写真シール作成装置61は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲームとして行わせる代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置であり、通常、ゲームセンターや観光地等の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置61は、後述するように、写真シール作成ゲームを利用者に提供する。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたカメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換されたり、手帳に貼り付けられてアルバムのようにされたり、ポストカードに貼り付けられたりされる。
【0037】
図3の写真シール作成装置61の筐体70は、複数のユニット等により構成されており、第1ユニット71と第2ユニット72が、所定の距離をおいて、フレーム74−1およびフレーム74−2並びに床部73により接続されるように構成されている。
【0038】
図3に示されるように、直方体の形状の第1ユニット71の、地上面(床部73の上面)に対して垂直な4側面のうち、第2ユニット72に対向する面を正面71−1と称し、その正面71−1の右側に隣接する側面を右側面71−2と称し、正面71−1に対向する側面を背面71−3と称し、正面71−1の左側に隣接する側面(右側面71−2に対向する側面)を左側面71−4と称する。
【0039】
また、第2ユニット72の、地上面(床部73の上面)に対して垂直な4側面のうち、第1ユニット71の正面71−1に対向する面を正面72−1と称し、その正面72−1の右側に隣接する側面を右側面72−2と称し、正面72−1に対向する側面を背面72−3と称し、正面72−1の左側に隣接する側面(右側面72−2に対向する側面)を左側面72−4と称する。また、床部73の上面に対向する第2ユニット72の面を上面72−5と称する。
【0040】
第1ユニット71と第2ユニット72は、図3に示されるように、それらの左右上部において、フレーム74−1とフレーム74−2により所定の距離を保つように連結されている。また、第1ユニット71と第2ユニット72は、その下部において、床部73により所定の距離を保つように連結されている。床部73は、第1ユニット71と第2ユニット72とを連結する部材であり、利用者が第1ユニット71と第2ユニット72との間、または第2ユニット72の内部において、撮影作業または編集作業を行う場合の床となる部材であり、かつ、所定の部位が格納される筐体である。床部73には例えば、第1ユニット71と第2ユニット72を電気的に接続するケーブル等が格納される。
【0041】
また、第1ユニット71と第2ユニット72の上部には、フレーム74−1とフレーム74−2の上に天井部75が覆うように設けられており、フレーム74−1およびフレーム74−2とともに天井部75によって第1ユニット71と第2ユニット72が連結されている。
【0042】
第1ユニット71、第2ユニット72、天井部75、および床部73により囲まれる空間は、撮影空間として利用され、利用者は、右側面71−2、右側面72−2、フレーム74−2、および床部73により囲まれるように形成された開口部76から写真シール作成装置61に入場し、撮影空間において撮影作業を行う。
【0043】
また、第2ユニット72は、正面72−1および背面72−3をくり貫いたような構造となっている。すなわち、正面72−1および背面72−3のほぼ全体が開口しており、第2ユニット72の内部が編集空間として利用できるようになされている。第2ユニット72の内部には、上面72−5から編集空間を仕切るカーテン77が吊設されており、2つの編集空間が設けられている。
【0044】
また、背面72−3の上面72−5側には、背面72−3に設けられた開口部78から第2ユニット72の内部が見えないように、カーテン79−1およびカーテン79−2が吊設されている。そして、2つの編集空間のうち、カーテン77の右側に設けられた編集空間において編集作業を行った利用者は、開口部78の、カーテン77および右側面72−2に囲まれた部分から編集空間の外部に退出し、カーテン77の左側に設けられた編集空間において編集作業を行った利用者は、開口部78の、カーテン77および左側面72−4に囲まれた部分から編集空間の外部に退出する。
【0045】
このように、写真シール作成装置61には、2つの編集空間が互いに隣接するように設けられ、それぞれの編集空間からの出口が設けられている背面72−3は、撮影空間への入り口が設けられている、右側面71−2および右側面72−2が含まれる面に対して直交する垂直面となるように設けられている。写真シール作成装置61においては、開口部76は撮影空間への入り口として用いられ、開口部78は編集空間からの出口として用いられる。
【0046】
図4は、写真シール作成装置61の筐体70の内部を天井部75側から見た図である。なお、図4において図3における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0047】
図4では、第1ユニット71の正面71−1、第2ユニット72の正面72−1との間の空間が利用者により撮影作業が行われる撮影空間101とされている。また、第2ユニット72の正面72−1には、撮影空間101と第2ユニット72の内部とを接続する(繋ぐ)開口部102が設けられている。そして、第2ユニット72の内部は、カーテン77により2つの空間に仕切られており、カーテン77、カーテン79−1、および左側面72−4により囲まれる空間が、利用者により編集作業が行われる編集空間103−1とされ、カーテン77、カーテン79−2、および右側面72−2により囲まれる空間が、利用者により編集作業が行われる編集空間103−2とされている。
【0048】
開口部102は、カーテン77によって2つの開口部に仕切られており、開口部102の図中、カーテン77の上側の部分の開口部が、撮影空間101から編集空間103−1への入り口となる開口部とされ、カーテン77の下側の部分の開口部が、撮影空間101から編集空間103−2への入り口となる開口部とされる。
【0049】
第1ユニット71−1の正面71−1には、被写体としての利用者を撮影するためのカメラなどからなる撮影ユニット104が設けられている。また、第2ユニット72の開口部102の上部には、撮影時に被写体としての利用者の背景として利用される、複数の背景カーテンなどからなる背景カーテンユニット105が設けられている。
【0050】
また、開口部102には、撮影空間101と編集空間103−1とを仕切る開口部扉106−1、および撮影空間101と編集空間103−2とを仕切る開口部扉106−2が設けられている。開口部扉106−1および開口部扉106−2は、図中、上下方向、すなわち矢印K11および矢印K12に示される方向に移動させられることにより開閉される。
【0051】
このように、撮影空間101と編集空間103−1とを開口部扉106−1により仕切り、撮影空間101と編集空間103−2とを開口部扉106−2により仕切ることにより、撮影空間101、編集空間103−1、および編集空間103−2における閉鎖性を向上させることができる。
【0052】
さらに、左側面72−4の編集空間103−1側には、撮影された画像を表示する編集表示部などからなり、撮影された画像の編集を行うための編集ユニット107−1が設けられている。例えば、編集ユニット107−1は、編集ユニット107−1を構成する編集表示部の表示画面が、編集空間103−1内の床部73と垂直となるように、すなわち左側面72−4と平行となるように左側面72−4に固定されている。
【0053】
同様に、右側面72−2の編集空間103−2側には、撮影された画像を表示する編集表示部などからなり、撮影された画像の編集を行うための編集ユニット107−2が設けられている。例えば、編集ユニット107−2は、編集ユニット107−2を構成する編集表示部の表示画面が、編集空間103−2内の床部73と垂直となるように、すなわち右側面72−2と平行となるように右側面72−2に固定されている。
【0054】
なお、以下、編集空間103−1および編集空間103−2を個々に区別する必要のない場合、単に編集空間103と称する。また、以下、開口部扉106−1および開口部扉106−2を個々に区別する必要のない場合、単に開口部扉106と称する。さらに、以下、編集ユニット107−1および編集ユニット107−2を個々に区別する必要のない場合、単に編集ユニット107と称する。
【0055】
写真シール作成ゲームを行う利用者は、撮影空間101への入り口としての開口部76から撮影空間101に入場すると、撮影ユニット104の方向を向いて、所望のポーズをとり撮影作業を行う。このとき利用者が、撮影ユニット104を操作して所望する背景カーテンを選択すると、背景カーテンユニット105からは選択された背景カーテンが下ろされる。そして、撮影作業が終了すると、下ろされている背景カーテンは巻き上げられて、背景カーテンユニット105に格納される。
【0056】
撮影作業が終了すると、撮影ユニット104には編集空間103への移動の案内が表示されるので、利用者は、その案内にしたがって、編集空間103−1または編集空間103−2のうち、使用されていない方の編集空間103に移動する。
【0057】
例えば、編集空間103−2において、前に撮影作業を行った他の利用者がまだ編集作業を行っており、編集空間103−1は他の利用者により使用されていない場合、撮影ユニット104には、編集空間103−1への移動の案内が表示されて、開口部扉106−1が開かれる。すると、移動の案内を見た利用者は、撮影空間101から開口部102を通って編集空間103−1に入場し、編集空間103−1において編集作業を行う。
【0058】
そして、編集空間103における編集作業が終了すると、利用者は、編集ユニット107に表示される案内にしたがって、開口部78を通って編集空間103から退出し、編集された画像が印刷されたシール紙を受け取って、写真シール作成ゲームは終了する。
【0059】
このように、入り口としての開口部76から撮影空間101に入場し、開口部102を通って撮影空間101から編集空間103に移動し、さらに出口としての開口部78を通って編集空間103から退出することで、写真シール作成装置61の右側面71−2側、および背面72−3側の2側面だけが開放されていればよく、より狭い設置空間にも写真シール作成装置61を設置することができる。
【0060】
また、第2ユニット72の正面72−1に撮影空間101と編集空間103とを接続する開口部102を設けたので、利用者の移動距離をより短くすることができる。すなわち、利用者は、撮影空間101から編集空間103に移動するときに、一度も写真シール作成装置61の外部に出ることなく、速やかに移動することができる。これにより利用者の回転率を向上させることができる。
【0061】
なお、利用者が撮影空間101から退出して編集空間103に移動すると、撮影空間101が空くので、その時点で順番待ちをしていた次の利用者は撮影空間101に入場し、撮影作業を開始することができる。また、写真シール作成装置61においては、編集空間103−1および編集空間103−2において、それぞれ異なる利用者が同時に編集作業を行うことができる。
【0062】
このように、写真シール作成装置61においては、撮影空間101と編集空間103−1および編集空間103−2とを用いて、3組の利用者がそれぞれ撮影作業と編集作業を同時に行うことができる(3組の利用者による3つのゲームを並行して進行させることができる)。すなわち、写真シール作成装置61は、最大3組の利用者を同時に接客することができる。
【0063】
なお、第2ユニット72の上面72−5に、カーテン77を格納するカーテンユニットを設け、カーテン77を巻き上げてカーテンユニットに格納することができるようにすることにより、すなわちカーテン77を自動昇降式のカーテンとすることにより、写真シール作成装置61の利用状況に応じて、編集空間を1つにするか、または2つにするようにしてもよい。
【0064】
例えば、利用者が多く、他の利用者が順番待ちしている場合には、カーテン77により第2ユニット72の内部の空間を仕切ることによって、編集空間103−1および編集空間103−2を設け、2組の利用者が、それぞれ編集空間103−1および編集空間103−2において編集作業を行うようにする。これにより、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができ、利用者の回転率を向上させることができる。
【0065】
逆に、利用者が少ない場合には、カーテン77をカーテンユニットに格納して、すなわちカーテン77により第2ユニット72の内部の空間を仕切らずに、編集空間103−1および編集空間103−2からなる1つの編集空間を設け、1組の利用者が編集作業を行うようにする。これにより、利用者は、より広い空間を編集空間として用いることができる。
【0066】
また、開口部扉106が図中、上下方向に移動されて開閉されると説明したが、床部73と垂直な方向に移動されて開閉されてもよく、手動式の扉とされてもよい。さらに、背景カーテンユニット105に格納されるカーテンにより、撮影空間101と編集空間103とを仕切って編集空間103への扉とし、利用者が編集空間103に入場するときにそのカーテンが背景カーテンユニット105に格納されるようにしてもよい。
【0067】
次に、図5は、第1ユニット71の正面71−1の構成例を示す図である。
【0068】
正面71−1には、照明部131−1乃至照明部131−3、撮影ユニット104、カメラ132、取り込み画像表示部133、撮影表示部134、スピーカ135−1、スピーカ135−2、および硬貨投入排出口136等の、撮影処理に関する構成が設けられている。
【0069】
照明部131−1乃至照明部131−3は、ストロボ発光可能な照明装置により構成され、カメラ132が利用者を撮影する(カメラ132が取り込む画像より静止画像をキャプチャする)撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影を行う利用者に光を照射する。なお、以下において、照明部131−1乃至照明部131−3のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に照明部131と称する。
【0070】
撮影ユニット104には、カメラ132および取り込み画像表示部133が設けられている。カメラ132は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどから構成され、カメラ132は、被写体としての利用者を撮影する。
【0071】
カメラ132近傍の、図中下側にある取り込み画像表示部133は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成され、カメラ132により撮像された利用者のライブビュー画像(取り込み動画像)を表示する。具体的には、取り込み画像表示部133は、利用者により設定されている合成用動画像を、利用者のライブビュー画像に適宜合成して表示する。このカメラ132近傍に設けられた取り込み画像表示部133に表示される画像により利用者は、撮影直前の自分自身の画像を、カメラ132より大幅に視線をずらすことなく確認することができる。
【0072】
撮影表示部134は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等が表示されるモニタである。なお、撮影表示部134の表示面には無色透明の感圧式のタッチパネルが重畳されており、利用者は、画面上を指等によりタップ(接触)することにより、撮影表示部134に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。
【0073】
スピーカ135−1およびスピーカ135−2は、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music))を出力する。なお、以下において、スピーカ135−1およびスピーカ135−2を個々に区別する必要のない場合、単にスピーカ135と称する。硬貨投入排出口136は、利用者が写真シール作成ゲームを開始するための、予め定められた所定の料金の硬貨を投入する開口部を有している。また、硬貨投入排出口136は、例えば、誤った金額の硬貨が投入された場合や、投入途中で利用者が料金の払い戻しを要求した場合に投入した硬貨が排出される排出口となる開口部も有している。
【0074】
図6は、第2ユニット72内部の左側面72−4に設けられた編集ユニット107−1の構成例を示す図である。
【0075】
図6において、第2ユニット72には、利用者が編集作業を行う際に利用するアイテムがまとめられた編集ユニット107−1が、床部73に対して垂直となるように編集空間103に向けられて設置されている。編集ユニット107−1は、編集表示部161、2本のタッチペン162−1およびタッチペン162−2、並びに2つのスピーカ163−1およびスピーカ163−2を有している。
【0076】
編集表示部161は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影空間101における撮影作業により得られた画像である撮影画像を編集するためのGUI画像(編集画面)等を表示する。この編集表示部161の画面上には無色透明のタッチパネルが重畳されている。また、この編集表示部161の左右近傍には、このタッチパネルに対応するタッチペン162−1とタッチペン162−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット107−1に着脱可能に固定されており、2人の利用者が同時に編集作業を行うことができるようになされている。
【0077】
以下において、左右のタッチペン162−1およびタッチペン162−2を個々に区別する必要のない場合、単にタッチペン162と称する。
【0078】
タッチペン162は、編集ユニット107−1と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン162は、編集表示部161の画面上に重畳された無色透明のタッチパネルと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン162を操作して、編集表示部161に重畳されるタッチパネルをタップする(タッチペン162とタッチパネルを接触させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン162−1またはタッチペン162−2からは、例えばタッチパネルを介して互いに異なる信号が入力される。これにより写真シール作成装置61は、どのタッチペン162がタッチパネルのどこにタップされたかを識別することができる。
【0079】
また、編集表示部161の下側近傍には、左右に並ぶように、スピーカ163−1およびスピーカ163−2が設けられている。スピーカ163−1およびスピーカ163−2は、左右2チャンネルの音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。以下において、スピーカ163−1およびスピーカ163−2を個々に区別する必要のない場合、単にスピーカ163と称する。
【0080】
なお、右側面72−2に設けられている編集ユニット107−2の構成も図6に示した編集ユニット107−1の構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0081】
図7は、第2ユニット72の右側面72−2の外部側、すなわち編集ユニット107−2が設けられた側とは異なる側の構成例を示す図である。
【0082】
図7において、右側面72−2の写真シール作成装置61の外側、すなわち編集空間103とは異なる側には、事後接客ユニット190が設けられている。事後接客ユニット190には、事後接客用モニタ191、スピーカ192−1、およびスピーカ192−2が設けられている。事後接客用モニタ191は、ゲームや付加サービスに対する個人設定等の入力に関するGUI画像を表示し、それに対する入力を受け付ける。スピーカ192−1およびスピーカ192−2は、左右2チャンネルの音声を出力する。以下において、スピーカ192−1およびスピーカ192−2を個々に区別する必要のない場合、単にスピーカ192と称する。
【0083】
このような事後接客ユニット190を設けることにより、編集作業を終了し、印刷処理が終了してシール紙が排出されるまでの間待機する利用者は、この事後接客ユニット190による事後接客処理(ゲームや追加サービス等)によって、退屈せずに時間を過ごすことができる。
【0084】
右側面72−2の事後接客ユニット190の下には、メンテナンス用ドア部193が設けられている。メンテナンス用ドア部193は、蝶番194−1および蝶番194−2を軸として回転するように開閉する。メンテナンス用ドア部193には、またドアノブ195も設けられており、メンテナンス用ドア部193の開閉を容易にしている。また、このドアノブ195に鍵機構を設けることにより、利用者等による不必要なメンテナンス用ドア部193の開閉を抑制することができる。
【0085】
メンテナンス用ドア部193には、さらに、シール紙排出口196が設けられている。シール紙排出口196には、内部のプリンタで印刷された後排出されたシール紙がシール紙排出口196より飛び出さないようにする止め部197も設けられている。
【0086】
図8は、第2ユニット72の、第1ユニット71に対する面側、すなわち正面72−1側から見た場合の外観を示す斜視図である。
【0087】
図8において、第2ユニット72は、第1ユニット71に対する面である正面72−1側をくり貫いたような構造になっている。第2ユニット72の上面72−5の開口部102側には、斜線で示されるように背景カーテンユニット105が設けられている。
【0088】
背景カーテンユニット105には、図9に示されるように、複数の背景カーテン231−1乃至背景カーテン231−5が巻きとられた状態で格納されている。図9の例では、背景カーテンユニット105には、軸232−1乃至軸232−5が設けられており、それぞれに互いに異なる色または模様の背景カーテン231−1乃至背景カーテン231−5が巻かれた状態で格納されている。
【0089】
なお、以下、背景カーテン231−1乃至背景カーテン231−5のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に背景カーテン231と称する。また、以下、軸232−1乃至軸232−5のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に軸232と称する。
【0090】
図示せぬ駆動部は、軸232−1乃至軸232−5のそれぞれを各軸の長手方向の中心軸を中心に回転させ、その軸に巻かれた背景カーテン231−1乃至背景カーテン231−5を上下させる。すなわち、図8のカーテン出力穴221−1乃至カーテン出力穴221−5のそれぞれより、互いに異なる色または模様の背景カーテン231−1乃至背景カーテン231−5のそれぞれが、利用者の指示等に基づいて下ろされる。
【0091】
駆動部が利用者の指示等に基づいて、背景カーテン231を下ろす場合、駆動部は背景カーテンユニット105に格納されている複数の背景カーテン231のうち、いずれか1つを下ろす。例えば、図9に示されるように、利用者などにより軸232−2に巻かれている背景カーテン231−2が背景として選択されると、駆動部は、軸232−2を回転させ、その背景カーテン231−2を矢印Q11で示される方向に下ろすとともに、軸232−5を回転させ、それまで下ろしていた軸232−5の背景カーテン231−5を矢印Q12で示される方向に巻き上げる。これによって、利用者は、様々な色または模様の背景の撮影画像を容易に得ることができる。
【0092】
図10は、写真シール作成装置61の機能の構成例を示すブロック図である。なお、図10において、図3乃至図9における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0093】
写真シール作成装置61は、制御部261、ROM(Read Only Memory)262、RAM(Random Access Memory)263、記憶部264、撮影部265、編集部266−1、編集部266−2、背景カーテンユニット105、開閉制御部267、プリンタ268、IDタグリーダライタ269、およびシール紙ユニット270から構成される。
【0094】
制御部261は、写真シール作成装置61の各部を制御し、撮影および編集に関する処理を実行させる。制御部261は、ROM262に記録されているプログラム、または記憶部264からRAM263にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM263にはまた、制御部261が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0095】
記憶部264は、例えば半導体メモリやハードディスク等により構成される記憶媒体であり、画像データや設定情報など、各種のプログラムやデータを記憶する。
【0096】
撮影部265は、撮影空間101における被写体の撮影を行う。撮影部265は、硬貨処理部291、照明部131、カメラ132、撮影表示部134、取り込み画像表示部133、およびスピーカ135から構成される。硬貨処理部291は、硬貨投入排出口136などからなり、利用者による硬貨投入に関する制御処理を行う。
【0097】
編集部266−1は、編集ユニット107−1に設けられている各部により構成され、編集空間103−1における編集処理を行う。編集部266−1は、編集表示部161、タッチペン162−1、タッチペン162−2、スピーカ163、およびタッチパネル292から構成される。
【0098】
タッチパネル292は、編集表示部161の表示面に重畳される無色透明の感圧式のタッチパネルであり、利用者は、画面上をタッチペン162によりタップ(接触)することにより、編集表示部161に表示されているGUI画面を操作することができる。
【0099】
編集部266−2は、編集ユニット107−2に設けられている各部により構成され、編集空間103−2における編集処理を行う。編集部266−2は、編集表示部293、タッチペン294−1、タッチペン294−2、スピーカ295、およびタッチパネル296から構成される。
【0100】
なお、これらの編集表示部293、タッチペン294−1、タッチペン294−2、スピーカ295、およびタッチパネル296のそれぞれは、編集部266−1における編集表示部161、タッチペン162−1、タッチペン162−2、スピーカ163、およびタッチパネル292のそれぞれと同様であるため、その説明は省略する。また、以下、編集部266−1および編集部266−2のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に編集部266と称する。
【0101】
開閉制御部267は、開口部扉106を移動させることにより、開口部扉106の開閉を制御する。プリンタ268は、カメラ132により撮影され、編集処理などが施された撮影画像をシール紙ユニット270から供給されるシール紙297に印刷して出力する。プリンタ268により印刷されたシール紙297は、シール紙排出口196から排出され、利用者に提供される。
【0102】
IDタグリーダライタ269は、シール紙ユニット270に付されているIDタグ298から装填されているシール紙297の種類に対応するIDを読み取り、制御部261に供給する。制御部261は、IDタグリーダライタ269から供給されたIDを、予めROM262等に記録しているIDと照合することにより、シール紙ユニット270に収納されているシール紙297が適切なシール紙であるか否かを判定し、写真シール作成装置61を使用可能、または使用不可能にする。
【0103】
ところで、写真シール作成装置61の電源がオンされると、写真シール作成装置61は、写真シールを作成する処理である、写真シール作成ゲーム処理を開始する。以下、図11のフローチャートを参照して、写真シール作成装置61による写真シール作成ゲーム処理について説明する。
【0104】
ステップS11において、写真シール作成装置61は撮影処理を行う。なお、撮影処理の詳細は後述するが、この撮影処理において写真シール作成装置61は、撮影空間101にいる被写体としての利用者の画像を撮影する。
【0105】
ステップS12において、写真シール作成装置61は、編集処理を行う。なお、編集処理の詳細は後述するが、この編集処理において写真シール作成装置61は、撮影により得られた撮影画像に対する編集処理を行う。また、編集処理が行われると、制御部261からプリンタ268には編集された撮影画像が供給される。
【0106】
ステップS13において、プリンタ268は、制御部261から供給された撮影画像をシール紙ユニット270から供給されるシール紙297に印刷する。
【0107】
ステップS14において、プリンタ268は、印刷したシール紙297をシール紙排出口196から排出し、写真シール作成ゲーム処理は終了する。
【0108】
このようにして、写真シール作成装置61は、被写体としての利用者を撮影し、撮影により得られた撮影画像に対して編集処理を施してシール紙に印刷する。
【0109】
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS11の処理に対応する撮影処理について説明する。
【0110】
撮影処理が開始されると、ステップS41において、硬貨処理部291は、利用者により写真シール作成ゲームを開始するための所定の料金の硬貨が硬貨投入排出口136に投入されたか否かを判定する。
【0111】
ステップS41において、硬貨が投入されていないと判定された場合、ステップS42に進み、撮影表示部134は、ROM262から所定の画像を取得してデモ画面を表示し、処理はステップS41に戻る。
【0112】
これに対して、ステップS41において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS43に進み、写真シール作成装置61の各部は撮影設定処理を行い、撮影の準備をする。例えば、撮影表示部134は、撮影時の背景として使用する背景カーテン231を選択させる画面を表示し、利用者により背景カーテン231が選択されると、背景カーテンユニット105は、選択された背景カーテン231を下ろして背景とする。
【0113】
ステップS44において、撮影部265は、所定の時間が経過したか、または撮影表示部134に表示されているGUI画面の撮影開始ボタンが操作されたか否かを判定する。ステップS44において、所定の時間が経過したか、または撮影開始ボタンが操作されたと判定されなかった場合、処理はステップS43に戻り、所定の時間が経過したか、または撮影開始ボタンが操作されたと判定されるまで、上述した処理が繰り返される。
【0114】
一方、ステップS44において、所定の時間が経過したか、または撮影開始ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS45に進み、カメラ132は撮影空間101内の被写体としての利用者の画像を撮影する。

例えば、このとき取り込み画像表示部133は、カメラ132により撮影された画像であるライブビュー画像を表示する。また、撮影表示部134は、所定のGUI画像をROM262から取得して表示する。これにより、撮影表示部134には、例えば、図13に示す画像が表示される。
【0115】
図13では、カウントダウンインジケータ321が表示され、例えば、左側の信号から順に点灯が開始され、1番右側の信号が点灯されたとき、カメラ132により撮影されている画像が記憶される。なお、この例においては、撮影するタイミングと同時に、「はい、ポーズ!」のメッセージが表示されている。被写体である利用者は、このメッセージ(撮影するタイミング)に合わせてポーズを取るなどして撮影作業を行う。
【0116】
撮影するタイミングとなったとき、照明部131は照明(フラッシュ)を被写体に照射し、カメラ132は、その瞬間に取り込まれている静止画像を撮影画像としてRAM263に供給して一時的に記憶させる。
【0117】
図12のフローチャートの説明に戻り、ステップS46において、撮影表示部134は、RAM263から撮影画像を取得して撮像画像を確認するための画像確認画面を表示する。この画像確認画面には、撮影により得られた撮影画像が表示される。そして、利用者が撮影表示部134に表示されている画像確認画面を確認して、撮影画像の保存を指示すると、制御部261は撮影により得られた撮影画像を記憶部264に供給する。
【0118】
ステップS47において、記憶部264は、制御部261から供給された撮影画像を保存する。そして、ステップS48において、制御部261は、例えば、3分などの予め定められた所定の時間が経過したか、または利用者が撮影表示部134に表示されているGUI画面を操作して撮影の終了を指示したか否かを判定する。
【0119】
ステップS48において、所定の時間が経過しておらず、撮影の終了も指示されていないと判定された場合、処理はステップS45に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0120】
これに対してステップS48において、所定の時間が経過したか、または撮影の終了が指示されたと判定された場合、ステップS49に進み、制御部261は、編集空間103−1または編集空間103−2のうち、利用者により使用されていない編集空間103を検出する。そして、使用されていない編集空間103が検出されると、制御部261はその検出結果を開閉制御部267に供給する。
【0121】
ステップS50において、開閉制御部267は、制御部261からの検出結果に基づいて、使用されていない編集空間103への入り口としての開口部102に設けられた開口部扉106を移動させて開口する。
【0122】
例えば、検出結果として、編集空間103−1が使用されていないとされた場合、開閉制御部267は、開口部扉106−1を移動させて開口し(開き)、検出結果として、編集空間103−2が使用されていないとされた場合、開閉制御部267は、開口部扉106−2を移動させて開口する。また、検出結果として、編集空間103−1および編集空間103−2の両方が使用されていないとされた場合、開閉制御部267は、2つの開口部扉106のうちのいずれか一方を移動させて開口する。
【0123】
さらに、このとき、背景カーテンユニット105は、下ろされている背景カーテン231を巻き上げて背景カーテンユニット105に格納する。
【0124】
ステップS51において、撮影表示部134は、使用されていない編集空間103として検出された編集空間103、すなわち入り口が開かれた編集空間103への利用者の移動を促す移動案内画面を表示し、処理は図11のステップS12に進む。
【0125】
これにより、利用者は、撮影空間101において撮影作業を行った後、撮影表示部134に表示された移動案内を確認すると、その移動案内にしたがって、入り口に設けられた開口部扉106が開かれた方の編集空間103に入場する。
【0126】
このようにして、写真シール作成装置61は、被写体の撮影を行い、撮影が終了すると、撮影空間101と編集空間103とを接続する開口部102に設けられた開口部扉106のうち、使用されていない編集空間103への入り口に設けられた開口部扉106を開く。
【0127】
このように、撮影空間101と編集空間103とを接続する開口部102を設け、編集空間103への入り口とすることで、利用者は撮影作業の終了後、写真シール作成装置61の外部に退出することなく、迅速に編集空間103に移動することができる。これにより、利用者は撮影作業が終了すると直ちに編集作業を行うことができるので、利用者の回転率を向上させることができる。
【0128】
次に、図14のフローチャートを参照して、図11のステップS12の処理に対応する、編集処理について説明する。
【0129】
なお、この編集処理における編集部266による処理は、編集部266−1または編集部266−2のいずれかにより行われる。すなわち、開口部扉106−1が開いて利用者が編集空間103−1に入場した場合には、編集部266−1により処理が行われ、開口部扉106−2が開いて利用者が編集空間103−2に入場した場合には、編集部266−2により処理が行われる。以下においては、利用者が編集空間103−1に入場し、編集部266−1により処理が行われるものとして説明を続ける。
【0130】
ステップS81において、編集表示部161は記憶部264に保存されている撮影画像を、制御部261を介して取得する。ステップS82において、編集表示部161は、編集を開始するための編集開始ボタンを表示する。
【0131】
ステップS83において、制御部261は、編集表示部161を介してタッチパネル292から供給される信号に基づいて、利用者により編集開始ボタンが操作されたか否かを判定する。
【0132】
ステップS83において、編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、利用者が撮影空間101から編集空間103に移動し終わり、編集を開始するので、処理はステップS86に進む。
【0133】
一方、ステップS83において、編集開始ボタンが操作されていないと判定された場合、ステップS84に進み、制御部261は、編集を開始するまでの時間をカウントダウンする。例えば、制御部261は、カウントダウンの開始時に、編集を開始するまでの時間t1を10秒に設定し、時間t1が0となるまで1秒ごとに時間t1を1ずつ減じていく。
【0134】
ステップS85において、制御部261は編集を開始するまでの時間t1が0となったか否か、すなわち時間t1=0であるか否かを判定する。ステップS85において、時間t1=0でないと判定された場合、処理はステップS83に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0135】
これに対して、ステップS85において、時間t1=0であると判定された場合、開口部扉106−1が開いてから所定の時間が経過したので、利用者が撮影空間101から編集空間103への移動をし終えたとし、処理はステップS86に進む。
【0136】
ステップS83において編集開始ボタンが操作されたと判定されるか、ステップS85において時間t1=0であると判定されると、ステップS86において、制御部261は、開かれている開口部扉106−1を閉めるまでの時間をカウントダウンする。例えば、制御部261は、カウントダウンの開始時に、開口部扉106−1を閉めるまでの時間t2を5秒に設定し、時間t2が0となるまで1秒ごとに時間t2を1ずつ減じていく。
【0137】
ステップS87において、制御部261は開口部扉106−1を閉めるまでの時間t2が0となったか否か、すなわち時間t2=0であるか否かを判定する。ステップS87において、時間t2=0でないと判定された場合、処理はステップS86に戻り、時間t2=0となるまで判定の処理が繰り返される。
【0138】
これに対してステップS87において、時間t2=0であると判定された場合、制御部261は、開口部扉106−1を閉めるように開閉制御部267に指示し、処理はステップS88に進む。
【0139】
ステップS88において、開閉制御部267は、制御部261の指示にしたがって、開口部扉106−1を閉める。ステップS89において、編集部266−1は編集画面を表示させ、編集入力の受付を開始する。すなわち、編集表示部161は、取得した撮影画像を編集するための編集画面を表示し、編集部266−1は、利用者による編集入力の受け付けを開始する。
【0140】
そして、利用者がタッチペン162を用いて編集画面を操作し、編集画面に表示されている撮影画像に対する編集入力を行うと、ステップS90において、編集部266−1は、撮影画像に対して編集処理を施し、編集表示部161は、その編集入力を反映させた撮像画像(編集画像)を編集画面に表示する。
【0141】
ステップS91において、制御部261は、撮影画像の編集が開始されてから、例えば、3分などの予め定められた所定の時間が経過したか、または利用者により、編集画面に表示されている編集終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
【0142】
ステップS91において、所定の時間が経過しておらず、また編集終了ボタンも操作されていないと判定された場合、処理はステップS90に戻り、所定の時間が経過したか、または編集終了ボタンが操作されたと判定されるまで撮影画像に対する編集処理が繰り返される。
【0143】
ステップS91において、所定の時間が経過したか、または編集終了ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS92に進み、編集部266−1は利用者による編集入力の受付を終了し、編集表示部161は、利用者に印刷空間、すなわち第2ユニット72の右側面72−2に設けられているシール紙排出口196付近への移動を促す移動案内を表示する。そして、編集表示部161は、利用者による操作に応じて編集された撮影画像を制御部261に供給し、処理は図11のステップS13に進む。
【0144】
利用者は編集表示部161に表示された移動案内を確認すると、開口部78を通って編集空間103−1から退出し、シール紙排出口196が設けられている右側面72−2へと移動する。
【0145】
このようにして、写真シール作成装置61は、利用者の操作に応じて撮影画像に対して編集処理を施す。なお、以上においては、第1ユニット71の正面71−1に撮影ユニット104を設けて撮影を行うと説明したが、第2ユニット72の正面72−1の開口部102の上部に撮影ユニット104を設けるようにしてもよい。
【0146】
そのような場合、例えば、図15に示すように、写真シール作成装置61には、第1ユニット71の右側面71−2、背面71−3、および左側面71−4のそれぞれに対応する右側面351、背面352、および左側面353が設けられ、右側面351、背面352、左側面353、および第2ユニット72の正面72−1に囲まれる空間が撮影空間101とされる。
【0147】
そして、右側面351には、図3に示した第1ユニット71の右側面71−2に隣接して設けられた開口部76と同様の開口部354が設けられ、撮影空間101への入り口とされる。また、天井部75の背面352側には、背景カーテンユニット105が配置される。なお、背景カーテンユニット105を設けずに、背面352の撮影空間101側をそのまま背景として用いるようにしてもよい。さらに、正面72−1における開口部102の上の部分には撮影ユニット104が配置され、正面72−1の左側面72−4側には、撮影表示部134が配置される。
【0148】
したがって、入り口としての開口部354から撮影空間101に入場した利用者は、撮影ユニット104の方向、すなわち開口部扉106の方向を向き、背面352側を背景として撮影作業を行う。そして、撮影作業が終了すると、開口部102を通って編集空間103に入場して編集作業を行い、その後開口部78を通って編集空間103から退出する。
【0149】
第2ユニット72の正面72−1に設けられた撮影ユニット104は、例えば、図16の右側の図に示すように、正面72−1の天井部75側に設けられたフレーム381に、撮影ユニット104に固定されたフレーム382を介して接続されている。
【0150】
撮影ユニット104に固定されているフレーム382は、図16の左側の図に示すように、撮影の開始時および撮影の終了時に、フレーム381に対して90度だけ回動されるようになされており、撮影ユニット104の位置が移動される。
【0151】
ここで、図16の左側の図は、図16の右側の図における撮影ユニット104を図中、右側から左方向に見た図であり、撮影終了時においてフレーム382および撮影ユニット104は、矢印K41に示す方向に回動する。換言すれば、フレーム382および撮影ユニット104は、図16の右側の図において、撮影ユニット104が天井部75により近づくように図中、手前側に回動する。
【0152】
撮影開始前において、撮影ユニット104は、図16の左側の図における点線で表されるように、カメラ132のレンズ、および取り込み画像表示部133が天井部75と向かい合うように配置されている(以下、適宜収納位置とも称する)。これに対して、撮影時において、撮影ユニット104は、図16の左側の図における実線で表されるように、カメラ132のレンズ、および取り込み画像表示部133が背面352と向かい合うように、すなわち被写体としての利用者の方向を向くように配置される(以下、適宜撮影位置とも称する)。
【0153】
また、第2ユニット72の正面72−1の左側面72−4側には、撮影表示部134が設けられ、図中、撮影表示部134の下には、硬貨投入排出口136が設けられている。したがって、利用者が写真シール作成ゲームを開始する場合、利用者は、図15に示した入り口としての開口部354から撮影空間101に入場し、正面72−1に設けられた硬貨投入排出口136に硬貨を投入して写真シール作成ゲームを開始する。
【0154】
すると、撮影ユニット104が回動されて収納位置から撮影位置に移動され、被写体の撮影が行われる。そして、撮影が終了すると、撮影ユニット104が回動されて撮影位置から収納位置に移動されて、撮影表示部134には移動案内が表示される。さらに、移動案内が表示されると、開口部扉106−1または開口部扉106−2が図中、右方向または左方向に移動されて開かれるので、利用者は、移動案内にしたがって開口部102を通って、編集空間103に移動する。
【0155】
このように、撮影ユニット104の位置が移動する場合、例えば、写真シール作成装置61は図17に示すように構成される。
【0156】
図17に示される写真シール作成装置61の機能的な構成例は、図10に示した写真シール作成装置61の機能的な構成例に、新たに撮影ユニット駆動部411が設けられた構成とされており、制御部261乃至シール紙ユニット270が設けられている点は同様である。
【0157】
撮影ユニット駆動部411は、撮影ユニット104に固定されているフレーム382を駆動して回動させることにより、撮影ユニット104を回動させる。
【0158】
写真シール作成装置61が図17に示した構成とされる場合においても、写真シール作成装置61の電源がオンされると、写真シール作成装置61は、図11を参照して説明した写真シール作成ゲーム処理と同様の処理を行う。
【0159】
次に、図18のフローチャートを参照して、写真シール作成装置61が撮影ユニット104を移動させる場合における、図11のステップS11の処理に対応する撮影処理について説明する。
【0160】
なお、ステップS121の処理およびステップS122の処理は、図12におけるステップS41の処理およびステップS42の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0161】
利用者が撮影空間101に入場して正面72−1に設けられた硬貨投入排出口136に硬貨を投入し、ステップS121において、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップS123に進む。
【0162】
ステップS123において、撮影ユニット駆動部411は、フレーム382を駆動して回動させることで、図16に示したように撮影ユニット104を収納位置から撮影位置に移動させる。その後、ステップS124の処理乃至ステップS129の処理が行われるが、これらの処理は図12のステップS43の処理乃至ステップS48の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0163】
ステップS129において、所定の時間が経過したか、または撮影の終了が指示されたと判定されて撮影が終了すると、ステップS130において、撮影ユニット駆動部411は、フレーム382を駆動して回動させることで、図16に示したように撮影ユニット104を撮影位置から収納位置に移動させて収納する。
【0164】
その後、ステップS131の処理乃至ステップS133の処理が行われて、処理は図11のステップS12に進むが、これらの処理は図12のステップS49の処理乃至ステップS51の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0165】
このようにして、写真シール作成装置61は、被写体の撮影の前後に撮影ユニット104の位置を移動させる。このように、撮影の前後に撮影ユニット104を移動させることで、開口部102、すなわち開口部扉106の上部に編集ユニット104を配置した場合においても、撮影ユニット104が編集空間103に移動する利用者の邪魔になることはない。
【0166】
なお、図16の右側の図において、撮影ユニット104が図中、手前側に回動されると説明したが、図中、左右方向に移動されるようにしてもよい。そのような場合、例えば、撮影後、利用者が編集空間103−1に移動するとき、すなわち開口部扉106−1が開かれるとき、撮影ユニット104が左方向に移動されるようにし、利用者が編集空間103−2に移動するとき、すなわち開口部扉106−2が開かれるとき、撮影ユニット104が右方向に移動されるようにしてもよい。
【0167】
このようにすることでも、撮影ユニット104が編集空間103に移動する利用者の邪魔になることはない。また、撮影ユニット104が撮影ユニット駆動部411により移動されるのではなく、利用者が手動で移動させるようにしてもよい。
【0168】
さらに、撮影空間への入り口、および2つの編集空間からの出口のそれぞれが同じ方向を向くように横方向に並べられて設けられるようにしてもよい。そのような場合、写真シール作成装置61は、例えば、図19に示すように構成される。
【0169】
図19では、写真シール作成装置61の筐体441の図中、下側には地上面に接するように床部442が設けられている。ここで、筐体441の、地上面(床部442の上面)に対して垂直な4側面のうち、筐体441の図中、手前側に位置する面を正面441−1と称し、その正面441−1の右側に隣接する側面を右側面441−2と称し、正面441−1に対向する側面を背面441−3と称し、正面441−1の左側に隣接する側面(右側面441−2に対向する側面)を左側面441−4と称する。また、筐体441の床部442と対向する面を上面441−5と称する。
【0170】
正面441−1は、正面441−1の上面441−5側に設けられたフレーム443と、床部442に直立するように横方向に並べられて設けられている長方形状のフレーム444乃至フレーム447とから構成され、フレーム444乃至フレーム447のそれぞれは、図中、左側から順に配置されている。すなわち、フレーム444は正面441−1の左端に配置され、フレーム447は正面441−1の右端に配置されている。
【0171】
このように、フレーム444乃至フレーム447が横方向に並べられて配置されることにより、正面441−1には3つの開口部448乃至開口部450が設けられることになる。正面441−1の中央に設けられた開口部448は、筐体441の内部に設けられた撮影空間への入り口とされ、開口部448には、必要に応じて入り口扉としての遮蔽カーテン451が下ろされ、撮影空間と写真シール作成装置61の外部とが仕切られる。なお、詳細は後述するが、上面441−5に設けられている背景カーテンユニット105の一番手前側のカーテンが遮蔽カーテン451とされる。
【0172】
また、正面441−1の左側に設けられた開口部449は、筐体441の内部に設けられた編集空間からの出口とされ、上面441−5の開口部449側に設けられたカーテン452により、編集空間と写真シール作成装置61の外部とが仕切られている。
【0173】
同様に、正面441−1の右側に設けられた開口部450は、筐体441の内部に設けられた編集空間からの出口とされ、上面441−5の開口部450側に設けられたカーテン453により、編集空間と写真シール作成装置61の外部とが仕切られている。
【0174】
さらに、筐体441の内部には、筐体441の内部に設けられた撮影空間と、筐体441内部の左側に設けられた編集空間とを仕切る仕切り454、および筐体441の内部に設けられた撮影空間と、筐体441内部の右側に設けられた編集空間とを仕切る仕切り455が設けられている。
【0175】
図20は、写真シール作成装置61の筐体441の内部を上面441−5側から見た図である。なお、図20において図19における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0176】
図20では、写真シール作成装置61の背面441−3、正面441−1、仕切り454、および仕切り455により囲まれる空間が撮影空間481とされている。また、撮影空間481に隣接し、背面441−3、正面441−1、左側面441−4、および仕切り454により囲まれる空間が編集空間482−1とされており、撮影空間481に隣接し、背面441−3、正面441−1、右側面441−2、および仕切り455により囲まれる空間が編集空間482−2とされている。
【0177】
以下、編集空間482−1および編集空間482−2を個々に区別する必要のない場合、単に編集空間482と称する。
【0178】
また、撮影空間481の背面441−3側には、撮影ユニット104、照明部131、撮影表示部134、スピーカ135、および硬貨投入排出口136などが設けられている筐体483が配置されている。
【0179】
筐体483には、撮影ユニット104を構成するカメラ132が開口部448を向くように、撮影ユニット104が配置されている。また、筐体483の中央の撮影ユニット104の床部442側には、その表示画面が床部442と垂直となるように、すなわち表示画面が遮蔽カーテン451の方向を向くように撮影表示部134が配置され、その撮影表示部134の右側には、硬貨投入排出口136が配置されている。さらに、上面441−5の正面441−1側には、背景カーテンユニット105が配置されている。
【0180】
編集空間482−1の背面441−3側には、編集ユニット107−1、および印刷されたシール紙が排出されるシール紙排出口485−1が設けられている筐体484−1が配置され、編集空間482−2の背面441−3側には、編集ユニット107−2、および印刷されたシール紙が排出されるシール紙排出口485−2が設けられている筐体484−2が配置されている。
【0181】
また、編集ユニット107−1は、その編集ユニット107−1に設けられている編集表示部161が床部442と垂直となるように、すなわち編集表示部161がカーテン452の方向を向くように筐体484−1に配置され、編集ユニット107−2は、その編集ユニット107−2に設けられている編集表示部293が床部442と垂直となるように、すなわち編集表示部293がカーテン453の方向を向くように筐体484−2に配置されている。
【0182】
なお、以下、筐体484−1および筐体484−2を個々に区別する必要のない場合、単に筐体484と称する。また、以下、シール紙排出口485−1およびシール紙排出口485−2を個々に区別する必要のない場合、単にシール紙排出口485と称する。
【0183】
さらに、編集空間482−1および編集空間482−2のそれぞれには、編集ユニット107−1および編集ユニット107−2のそれぞれと向かい合う位置に、利用者が編集作業時に座ることができる椅子486−1および椅子486−2のそれぞれが設けられている。これらの椅子486−1および椅子486−2は、例えば、コの字型のパイプなどにより構成され、複数の利用者が図中、横方向に並んで椅子486−1または椅子486−2に座り、編集作業をすることができるようになされている。なお、以下、椅子486−1および椅子486−2を個々に区別する必要のない場合、単に椅子486と称する。
【0184】
さらに、撮影空間481と編集空間482−1とは、仕切り454および筐体483の間に設けられている開口部487−1により接続され(繋がれ)ており、撮影空間481から編集空間482−1への入り口とされている。上面441−5の開口部487−1と隣接する部分には、カーテン488−1が設けられており、カーテン488−1により撮影空間481と編集空間482−1とが仕切られている。
【0185】
同様に、撮影空間481と編集空間482−2とは、仕切り455および筐体483の間に設けられている開口部487−2により接続され(繋がれ)ており、撮影空間481から編集空間482−2への入り口とされている。上面441−5の開口部487−2と隣接する部分には、カーテン488−2が設けられており、カーテン488−2により撮影空間481と編集空間482−2とが仕切られている。
【0186】
ここで、開口部487−1と開口部487−2とは、撮影空間481の互いに対向する位置に設けられている。
【0187】
また、図中、点線489−1および点線489−2は、カメラ132の画角を表しており、図中、点線489−1の右側、かつ点線489−2の左側の領域の画像がカメラ132により撮影される。そこで、編集空間482−1および編集空間482−2への入り口としての開口部487−1および開口部487−2は、カメラ132の画角の外側、すなわちカメラ132により撮影された画像に写らない位置に設けられている。
【0188】
なお、以下、開口部487−1および開口部487−2を個々に区別する必要のない場合、単に開口部487と称する。また、以下、カーテン488−1およびカーテン488−2を個々に区別する必要のない場合、単にカーテン488と称する。
【0189】
なお、上面441−5に、カーテン488を格納するカーテンユニットを設け、カーテン488を巻き上げてカーテンユニットに格納することができるようにすることで、カーテン488を自動昇降式のカーテンとするようにしてもよい。この場合、撮影作業が終了するとカーテン488が巻き上げられてカーテンユニットに格納され、編集作業が開始されると、カーテン488が下ろされる。
【0190】
さらに、背景カーテンユニット105は、図21の左側の図に示すように、上面441−5の正面441−1側、すなわちフレーム443に隣接して配置される。
【0191】
そして、背景カーテンユニット105から下ろされるカーテンのうち、最も開口部448に近いカーテンが遮蔽カーテン451とされ、それ以外のカーテンは、背景カーテン231とされる。したがって、図21の左側の図に示すように、遮蔽カーテン451が下ろされている状態で、利用者が写真シール作成装置61の外部から開口部448を見ると、利用者には、遮蔽カーテン451だけが見え、撮影空間481が見えないようになされている。
【0192】
また、図21の右側の図は、背景カーテンユニット105を、編集空間482−2側から見た図を示している。図21の右側の図に示すように、遮蔽カーテン451は開口部448側に配置され、遮蔽カーテン451の右側に背景カーテン231が配置される。そして、遮蔽カーテン451および背景カーテン231は、必要に応じて下ろされたり、巻き上げられて格納されたりする。
【0193】
ところで、利用者が撮影空間481において撮影作業を行っていないか、または利用者により写真シール作成装置61が利用されていない場合、撮影空間481の入り口の付近に設けられている遮蔽カーテン451は、背景カーテンユニット105に格納されている。
【0194】
遮蔽カーテン451が背景カーテン105に格納されている状態において、利用者が図20に示した写真シール作成装置61を利用して写真シール作成ゲームを行う場合、利用者は、入り口としての開口部448から撮影空間481に入場し、硬貨を硬貨投入排出口136に投入する。
【0195】
すると、入り口扉としての遮蔽カーテン451が下ろされて、撮影空間481への入り口扉が閉じられ、利用者は、撮影ユニット104の方向を向いて所望のポーズをとり撮影作業を開始する。このとき、利用者が撮影表示部134を操作して背景カーテン231を選択すると、背景カーテンユニット105からは選択された背景カーテン231が下ろされて背景とされる。そして、撮影作業が終了すると、下ろされている背景カーテン231は巻き上げられて、背景カーテンユニット105に格納される。
【0196】
撮影作業が終了すると、撮影表示部134には、編集空間482への移動を促す移動案内が表示されるので、利用者はその移動案内にしたがって、編集空間482への入り口としての開口部487を通り、編集空間482−1または編集空間482−2へと移動する。
【0197】
利用者が、編集空間482に移動して編集作業を開始すると、遮蔽カーテン451は巻き上げられて背景カーテンユニット105に格納され、入り口扉は開かれる。そして、編集作業が終了すると、利用者は編集空間482からの出口としての開口部449または開口部450を通って編集空間482から退出する。
【0198】
このように、撮影空間481への入り口、および編集空間482からの出口を、筐体441の1つの側面に設け、入り口としての開口部448から撮影空間481に入場し、開口部487を通って撮影空間481から編集空間482に移動し、さらに出口としての開口部449または開口部450を通って編集空間482から退出するようにすることで、正面441−1、すなわち筐体441の1側面だけが開放されていれば写真シール作成装置61を設置することができる。したがって、写真シール作成装置61を設置するために必要な設置空間をより狭くすることができる。
【0199】
また、撮影空間481と編集空間482とを接続する開口部487を設けたので、利用者の移動距離をより短くすることができる。すなわち、利用者は、撮影空間481から編集空間482に移動するときに、一度も写真シール作成装置61の外部に出ることなく、速やかに移動することができる。これにより利用者の回転率を向上させることができる。
【0200】
なお、図20の例においては、印刷されたシール紙が排出される2つのシール紙排出口485−1およびシール紙排出口485−2が設けられる構成とされているが、コスト削減のため、シール紙排出口を1つとするようにしてもよい。そのような場合、シール紙排出口は例えば、開口部448付近に設けられ、編集空間482−1または編集空間482−2から退出した利用者は、開口部448付近に設けられたシール紙排出口から排出されるシール紙を受け取る。
【0201】
図20に示した写真シール作成装置61の機能的な構成は、例えば、図10に示した構成とされ、写真シール作成装置61の電源がオンされると、写真シール作成装置61は、図11を参照して説明した写真シール作成ゲーム処理と同様の処理を行う。
【0202】
次に、図22のフローチャートを参照して、図20に示した写真シール作成装置61による、図11のステップS11の処理に対応する撮影処理について説明する。
【0203】
なお、遮蔽カーテン451が下ろされており、利用者が撮影空間481に入場できない場合には、利用者は、前の利用者が撮影作業を終えるまで待機し、遮蔽カーテン451が背景カーテンユニット105に格納されて入り口扉としての遮蔽カーテン451が開けられてから、撮影空間481に入場する。
【0204】
また、ステップS161の処理およびステップS162の処理は、図12におけるステップS41の処理およびステップS42の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0205】
ステップS161において硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS163に進み、背景カーテンユニット105は、遮蔽カーテン451を下ろし、入り口扉としての遮蔽カーテン451を閉じる。その後、ステップS164の処理乃至ステップS170の処理のそれぞれが行われるが、これらの処理は図12のステップS43の処理乃至ステップS49の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
【0206】
使用されていない編集空間482が検出され、制御部261から撮影表示部134にその検出結果が供給されると、ステップS171において、撮影表示部134は、その検出結果にしたがって、使用されていない編集空間482への利用者の移動を促す移動案内画面を表示し、処理は図11のステップS12に進む。
【0207】
これにより、利用者は、撮影空間481において撮影作業を行った後、撮影表示部134に表示された移動案内を確認すると、その移動案内にしたがって、編集空間482への入り口としての開口部487を通って編集空間482−1または編集空間482−2に入場する。
【0208】
このようにして、写真シール作成装置61は撮影作業が開始されると、遮蔽カーテン451を下ろして、他の利用者が撮影空間481に入場できないようにする。
【0209】
このように、遮蔽カーテン451を下ろして、他の利用者が撮影空間481に入場できないようにすることで、写真シール作成装置61の外部で順番待ちをしている他の利用者は、自分が撮影空間481に入場して写真シール作成ゲームを開始できるか否かを容易に知ることができる。これにより、利用者の回転率を向上させることができる。
【0210】
また、撮影空間481と編集空間482とを接続する開口部487を設け、編集空間482への入り口とすることで、利用者は撮影作業の終了後、写真シール作成装置61の外部に退出することなく、迅速に編集空間482に移動することができる。
【0211】
さらに、以下、図23のフローチャートを参照して、図20に示した写真シール作成装置61による、図11のステップS12の処理に対応する編集処理について説明する。
【0212】
なお、ステップS201の処理乃至ステップS205の処理のそれぞれは、図14におけるステップS81の処理乃至ステップS85の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。また、ステップS204において、編集を開始するまでの時間t1は、例えば15秒とされる。
【0213】
ステップS203において編集開始ボタンが操作されたと判定されるか、またはステップS205において時間t1=0であると判定されると、ステップS206において、背景カーテンユニット105は、撮影空間481への入り口扉としての遮蔽カーテン451を巻き上げて背景カーテンユニット105に格納し、入り口扉を開く。
【0214】
その後、ステップS207の処理乃至ステップS210の処理が行われるが、これらの処理は、図14のステップS89の処理乃至ステップS92の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
【0215】
利用者は編集作業が終了すると、編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙が、シール紙排出口485から排出されるまで待機し、シール紙が排出されるとそのシール紙を受け取って、出口としての開口部449または開口部450を通って編集空間482から退出する。
【0216】
このようにして、写真シール作成装置61は、利用者の操作に応じて撮影画像に対して編集処理を施す。なお、以上においては、シール紙排出口485が編集空間482に配置された筐体484に設けられていると説明したが、写真シール作成装置61の外部に設けられるようにしてもよい。
【0217】
そのような場合、写真シール作成装置61は、例えば、図24に示すように構成される。
【0218】
図24では、写真シール作成装置61の筐体601の図中、下側には地上面に接するように床部602が設けられている。ここで、筐体601の、地上面(床部602の上面)に対して垂直な4側面のうち、筐体601の図中、手前側に位置する面を正面601−1と称し、その正面601−1の右側に隣接する側面を右側面601−2と称し、正面601−1に対向する側面を背面601−3と称し、正面601−1の左側に隣接する側面(右側面601−2に対向する側面)を左側面601−4と称する。また、筐体601の床部602と対向する面を上面601−5と称する。
【0219】
正面601−1は、正面601−1の上面601−5側に設けられたフレーム603乃至フレーム605と、床部602に直立するように横方向に並べられて設けられている長方形状のフレーム606乃至フレーム609とから構成され、フレーム606乃至フレーム609のそれぞれは、図中、左側から順に並べられて配置されている。すなわち、フレーム606は正面601−1の左端に配置され、フレーム609は正面601−1の右端に配置されている。
【0220】
このように、フレーム606乃至フレーム609が横方向に並べられて配置されることにより、正面601−1には3つの開口部610乃至開口部612が設けられることになる。正面601−1の中央に設けられた開口部610は、筐体601の内部に設けられた撮影空間への入り口とされる。
【0221】
また、正面601−1の左側に設けられた開口部611は、筐体601の内部に設けられた編集空間からの出口とされる。同様に、正面601−1の右側に設けられた開口部612は、筐体601の内部に設けられた編集空間からの出口とされる。
【0222】
筐体601内部の背面601−3側には、撮影ユニット104、撮影表示部134、スピーカ135、硬貨投入排出口136などが設けられた筐体613が配置されている。撮影ユニット104は、その撮影ユニット104を構成するカメラ132が開口部610の方向に向くように、筐体613の上部に設けられており、撮影表示部134は、筐体613の図中、手前側に立った利用者が撮影表示部134を操作し易いように、その表示画面が斜め上方、すなわちフレーム603の方向に向けられて配置されている。
【0223】
また、筐体613の撮影表示部134の図中、下側には硬貨投入排出口136が配置されている。筐体613の上方、すなわち筐体601の上面601−5には照明部131−1および照明部131−2が開口部610の方向に向けられて設けられている。
【0224】
筐体613の図中、左側には、筐体613と隣接して編集ユニット107−1が設けられている筐体614が配置されている。編集ユニット107−1は、編集ユニット107−1を構成する編集表示部161が図中、斜め上方、すなわちフレーム604の方向を向くように筐体614に配置されている。
【0225】
また、筐体613の図中、右側には、筐体613と隣接して編集ユニット107−2が設けられている筐体615が配置されている。編集ユニット107−2は、編集ユニット107−2を構成する編集表示部293が図中、右斜め上方、すなわちフレーム609の上部の方向を向くように筐体615に配置されている。
【0226】
さらに、正面601−1の手前側には、フレーム608と隣接してシール紙排出口196が設けられた筐体616が配置されており、この筐体616の内部にはプリンタ268が配置されている。
【0227】
図25は、筐体601を図24における右上方から見た図を示している。
【0228】
筐体613の図中、左側および右側には、それぞれ筐体613と隣接して、撮影空間と編集空間とを仕切る仕切り631−1および仕切り631−2が設けられている。また、上面601−5には、フレーム603と垂直に接続され、フレーム603と仕切り631−1および仕切り631−2とを接続するフレーム632−1およびフレーム632−2が設けられている。
【0229】
さらに、上面601−5の背面601−3側には、仕切り631−1および仕切り631−2を接続するフレーム633が設けられている。左側面601−4の背面601−3側の端には、床部602に直立するフレーム634が設けられ、上面601−5の左側面601−4側の端には、フレーム606とフレーム634とを接続するフレーム635が設けられている。
【0230】
また、右側面601−2の背面601−3側の端には、床部602に直立するフレーム636が設けられ、上面601−5の右側面601−2側の端には、フレーム609とフレーム636とを接続するフレーム637が設けられている。
【0231】
ここで、筐体601の右側面601−2、すなわちフレーム609、フレーム636、およびフレーム637から構成される側面には、カーテン、パネルなどが設けられて、筐体601の内部とその外部とが仕切られる。同様に、筐体601の左側面601−4、すなわちフレーム606、フレーム634、およびフレーム635から構成される側面にも、カーテン、パネルなどが設けられ、背面601−3および上面601−5にもカーテン、パネルなどが設けられて、筐体601の内部とその外部とが仕切られる。
【0232】
さらに、フレーム604およびフレーム605のそれぞれには、筐体601の外部にいる利用者から筐体601の内部が見えないように、開口部611および開口部612のそれぞれの図中、上半分が覆われるカーテンがそれぞれ吊設される。
【0233】
図26は、図24に示した写真シール作成装置61の筐体601の内部を上面601−5側から見た図である。なお、図26において図24または図25における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0234】
図26では、写真シール作成装置61の背面601−3、正面601−1、仕切り631−1、および仕切り631−2により囲まれる空間が撮影空間661とされている。また、撮影空間661に隣接し、背面601−3、正面601−1、左側面601−4、および仕切り631−1により囲まれる空間が編集空間662−1とされており、撮影空間661に隣接し、背面601−3、正面601−1、右側面601−2、および仕切り631−2により囲まれる空間が編集空間662−2とされている。
【0235】
以下、編集空間662−1および編集空間662−2を個々に区別する必要のない場合、単に編集空間662と称する。
【0236】
撮影空間661内の上面601−5の正面601−1側の端には、背景カーテンユニット105が配置されている。背景カーテンユニット105から下ろされるカーテンは、図21を参照して説明した場合と同様に、最も開口部610に近いカーテンが遮蔽カーテン451とされ、それ以外のカーテンは、背景カーテン231とされる。
【0237】
また、撮影空間661には、仕切り631−1とフレーム607との間に、撮影空間661から編集空間662−1への入り口としての開口部663−1が設けられている。さらに、上面601−5からはカーテン664−1が吊設され、開口部663−1の位置において、撮影空間661と編集空間662−1とがカーテン664−1により仕切られている。
【0238】
同様に、撮影空間661には、仕切り631−2とフレーム608との間に、撮影空間661から編集空間662−2への入り口としての開口部663−2が設けられている。さらに、上面601−5からはカーテン664−2が吊設され、開口部663−2の位置において、撮影空間661と編集空間662−2とがカーテン664−2により仕切られている。
【0239】
ここで、開口部663−1と開口部663−2とは、撮影空間661の互いに対向する位置に設けられている。なお、以下、開口部663−1および開口部663−2を個々に区別する必要のない場合、単に開口部663と称する。
【0240】
さらに、図中、点線665−1および点線665−2は、カメラ132の画角を表しており、図中、点線665−1の右側、かつ点線665−2の左側の領域の画像がカメラ132により撮影される。そこで、編集空間662−1および編集空間662−2への入り口としての開口部663−1および開口部663−2は、カメラ132の画角の外側、すなわちカメラ132により撮影された画像に写らない位置に設けられている。
【0241】
編集空間662−1では、編集ユニット107−1に設けられている編集表示部161が床部602と45度の角度をなし、開口部611の上面601−5の方向、すなわちフレーム604の方向を向くように編集ユニット107−1が筐体614に配置されている。
【0242】
編集空間662−1には、編集ユニット107−1の正面、すなわち編集ユニット107−1の図中、下側にコの字型のパイプなどにより構成される椅子666−1が設けられている。編集空間662−1において編集作業を行う利用者X11および利用者X12は、図中、横方向に並んで椅子666−1に座って編集作業をすることができる。この椅子66−1は、例えば、図20に示した椅子486と同じ長さとされる。
【0243】
また、編集空間662−1における上面601−5の正面601−1側の端には、編集空間662−1と写真シール作成装置61の外部とを仕切るカーテン667−1が吊設されている。
【0244】
編集空間662−2では、編集ユニット107−2に設けられている編集表示部293が床部602と45度の角度をなし、フレーム609の方向を向くように編集ユニット107−2が筐体615に配置されている。換言すれば、筐体615の正面601−1側の側面は、開口部663−2、すなわちカーテン664−2と鋭角(例えば、45度)をなすように設けられ、その側面と編集表示部293とが平行となるように編集ユニット107−2が筐体615に配置されている。そのため、筐体615は、筐体614よりも小さくなるので、編集662−2において利用者が編集作業を行うための空間を、編集空間662−1における場合よりも広くすることができる。
【0245】
なお、筐体614の正面601−1側の側面が、開口部663−1、すなわちカーテン664−1と鋭角(例えば、45度)をなすようにし、その側面と編集表示部161とが平行となるように編集ユニット107−1を筐体614に配置することで、編集662−1において利用者が編集作業を行うための空間をより広くすることができる。換言すれば、筐体614を筐体615と線対称な形状とすることで、編集662−1において利用者が編集作業を行うための空間をより広くすることができる。
【0246】
編集空間662−2には、編集ユニット107−2の正面、すなわち編集ユニット107−2の図中、下側の編集ユニット107−2と向かい合う位置にコの字型のパイプなどにより構成される椅子666−2が設けられている。編集空間662−2において編集作業を行う利用者Y11および利用者Y12は、図中、斜め方向に並んで椅子666−2に座って編集作業をすることができる。この椅子666−2の長さは、椅子666−1の長さよりも長いものとされ、利用者にとっては、編集空間662−1における場合よりも、より編集作業がし易くなる。
【0247】
また、編集空間662−2における上面601−5の正面601−1側の端には、編集空間662−2と写真シール作成装置61の外部とを仕切るカーテン667−2が吊設されている。
【0248】
ところで、利用者が撮影空間661において撮影作業を行っていないか、または利用者により写真シール作成装置61が利用されていない場合、撮影空間661の入り口の付近に設けられている遮蔽カーテン451は、背景カーテンユニット105に格納されている。
【0249】
遮蔽カーテン451が背景カーテン105に格納されている状態において、利用者が写真シール作成ゲームを行う場合、利用者は、入り口としての開口部610から撮影空間661に入場し、硬貨を硬貨投入排出口136に投入する。
【0250】
すると、入り口扉としての遮蔽カーテン451が下ろされて、撮影空間661への入り口扉が閉じられ、利用者は、撮影ユニット104の方向を向いて所望のポーズをとり撮影作業を開始する。このとき、利用者が撮影表示部134を操作して背景カーテン231を選択すると、背景カーテンユニット105からは選択された背景カーテン231が下ろされて背景とされる。そして、撮影作業が終了すると、下ろされている背景カーテン231は巻き上げられて、背景カーテンユニット105に格納される。
【0251】
撮影作業が終了すると、撮影表示部134には、編集空間662への移動を促す移動案内が表示されるので、利用者はその移動案内にしたがって、編集空間662への入り口としての開口部663を通り、編集空間662−1または編集空間662−2へと移動する。
【0252】
利用者が、編集空間662に移動して編集作業を開始すると、遮蔽カーテン451は巻き上げられて背景カーテンユニット105に格納され、入り口扉は開かれる。そして、編集作業が終了すると、利用者は編集空間662からの出口としての開口部611または開口部612を通って編集空間662から退出する。
【0253】
このように、入り口としての開口部610から撮影空間661に入場し、開口部663を通って撮影空間661から編集空間662に移動し、さらに出口としての開口部611または開口部612を通って編集空間662から退出するようにすることで、写真シール作成装置61の正面601−1、すなわち1側面だけが開放されていれば写真シール作成装置61を設置することができるようになる。
【0254】
また、撮影空間661と編集空間662とを接続する開口部663を設けたので、利用者の移動距離をより短くすることができる。すなわち、利用者は、撮影空間661から編集空間662に移動するときに、一度も写真シール作成装置61の外部に出ることなく、速やかに移動することができる。これにより利用者の回転率を向上させることができる。
【0255】
なお、上面601−5に、カーテン664−1またはカーテン664−2を格納するカーテンユニットを設け、カーテン664−1またはカーテン664−2を巻き上げてカーテンユニットに格納することができるようにすることで、カーテン664−1またはカーテン664−2を自動昇降式のカーテンとするようにしてもよい。この場合、撮影作業が終了するとカーテン664−1またはカーテン664−2が巻き上げられてカーテンユニットに格納され、編集作業が開始されると、カーテン664−1またはカーテン664−2が下ろされる。
【0256】
図26に示した写真シール作成装置61の機能的な構成は、例えば、図10に示した構成とされ、写真シール作成装置61の電源がオンされると、写真シール作成装置61は、図11を参照して説明した写真シール作成ゲーム処理と同様の処理を行う。なお、ステップS11の処理に対応する処理として、図22を参照して説明した撮影処理が行われ、ステップS12の処理に対応する処理として、図23を参照して説明した編集処理が行われる。
【0257】
編集作業が終了すると、利用者は編集ユニット107の編集表示部161または編集表示部293に表示される移動案内にしたがって、開口部611または開口部612を通って編集空間662から退出し、シール紙がシール紙排出口196から排出されるとそのシール紙を受け取って、写真シール作成ゲームは終了する。
【0258】
このように、撮影空間661と編集空間662とを接続する開口部663を設け、編集空間662への入り口とすることで、利用者は撮影作業の終了後、写真シール作成装置61の外部に退出することなく、迅速に編集空間662に移動することができる。
【0259】
また、撮影空間に設けられ、撮影ユニット104などが配置された筐体の側面に編集ユニット107が設けられるようにしてもよい。そのような場合、写真シール作成装置61は、例えば、図27に示すように構成される。
【0260】
図27では、写真シール作成装置61の筐体701の図中、下側には地上面に接するように床部702が設けられている。ここで、筐体701の、地上面(床部702の上面)に対して垂直な4側面のうち、筐体701の図中、手前側に位置する面を正面701−1と称し、その正面701−1の右側に隣接する側面を右側面701−2と称し、正面701−1に対向する側面を背面701−3と称し、正面701−1の左側に隣接する側面(右側面701−2に対向する側面)を左側面701−4と称する。また、筐体701の床部702と対向する面を上面701−5と称する。
【0261】
正面701−1は、正面701−1の上面701−5側に設けられたフレーム703乃至フレーム705と、床部702に直立するように横方向に並べられて設けられている長方形状のフレーム706乃至フレーム709とから構成され、フレーム706乃至フレーム709のそれぞれは、図中、左側から順に並べられて配置されている。すなわち、フレーム706は正面701−1の左端に配置され、フレーム709は正面701−1の右端に配置されている。
【0262】
このように、フレーム706乃至フレーム709が横方向に並べられて配置されることにより、正面701−1には3つの開口部710乃至開口部712が設けられることになる。正面701−1の中央に設けられた開口部710は、筐体701の内部に設けられた撮影空間への入り口とされる。
【0263】
また、正面701−1の左側に設けられた開口部711は、筐体701の内部に設けられた編集空間からの出口とされる。同様に、正面701−1の右側に設けられた開口部712は、筐体701の内部に設けられた編集空間からの出口とされる。
【0264】
筐体701内部の背面701−3側には、撮影ユニット104、撮影表示部134、スピーカ135、硬貨投入排出口136などが設けられた筐体713が配置されている。撮影ユニット104は、その撮影ユニット104を構成するカメラ132が開口部710の方向に向くように、筐体713の上部に設けられており、撮影表示部134は、筐体713の図中、手前側に立った利用者が撮影表示部134を操作し易いように、その表示画面が斜め上方、すなわちフレーム703の方向に向けられて配置されている。また、筐体713の撮影表示部134の図中、下側には硬貨投入排出口136が配置されている。
【0265】
筐体713の図中、左側の左側面714−1には、編集ユニット107−1が設けられている。編集ユニット107−1は、編集ユニット107−1を構成する編集表示部161が図中、左上方向、すなわち左側面701−4の方向を向くように左側面714−1に配置されている。
【0266】
また、筐体713の図中、右側の右側面714−2には、編集ユニット107−2が設けられている。編集ユニット107−2は、編集ユニット107−2を構成する編集表示部293が図中、右上方向、すなわち右側面701−2の方向を向くように右側面714−2に配置されている。
【0267】
フレーム703の床部702側には、照明部131(図示せず)が設けられている。さらに、正面701−1の手前側には、フレーム708と隣接してシール紙排出口196が設けられた筐体715が配置されており、この筐体715の内部にはプリンタ268が配置されている。
【0268】
さらに、床部702の編集ユニット107−1および編集ユニット107−2のそれぞれの正面、すなわち図中、編集ユニット107−1の左側および編集ユニット107−2の右側には、コの字型のパイプなどにより構成される椅子706−1および椅子706−2が設けられている。
【0269】
図28は、筐体701を図27おける左上方から見た図を示している。
【0270】
上面701−5には、フレーム703と垂直に接続され、フレーム703と筐体713とを接続するフレーム731−1およびフレーム731−2が設けられている。また、左側面701−4の背面701−3側の端には、床部702に直立するフレーム732が設けられ、上面701−5の左側面701−4側の端には、フレーム706とフレーム732とを接続するフレーム733が設けられている。
【0271】
右側面701−2の背面701−3側の端には、床部702に直立するフレーム734が設けられ、上面701−5の右側面701−2側の端には、フレーム709とフレーム734とを接続するフレーム735が設けられている。
【0272】
さらに、上面701−5の背面701−3側の端には、フレーム732と筐体713とを接続するフレーム736、およびフレーム734と筐体713とを接続するフレーム737が設けられている。
【0273】
ここで、筐体701の右側面701−2、すなわちフレーム709、フレーム734、およびフレーム735から構成される側面には、カーテン、パネルなどが設けられて、筐体701の内部とその外部とが仕切られる。同様に、筐体701の左側面701−4、すなわちフレーム706、フレーム732、およびフレーム733から構成される側面にも、カーテン、パネルなどが設けられ、背面701−3および上面701−5にもカーテン、パネルなどが設けられて、筐体701の内部とその外部とが仕切られる。
【0274】
さらに、フレーム704およびフレーム705のそれぞれには、筐体701の外部にいる利用者から筐体701の内部が見えないように、開口部711および開口部712のそれぞれの図中、上半分が覆われるカーテンがそれぞれ吊設される。
【0275】
図29は、図27に示した写真シール作成装置61の筐体701の内部を上面701−5側から見た図である。なお、図29において図27または図28における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0276】
図29では、写真シール作成装置61の背面701−3、正面701−1、筐体713の左側面714−1、および筐体713の右側面714−2により囲まれる空間が撮影空間761とされている。また、撮影空間761に隣接し、背面701−3、正面701−1、左側面701−4、および筐体713の左側面714−1により囲まれる空間が編集空間762−1とされており、撮影空間761に隣接し、背面701−3、正面701−1、右側面701−2、および筐体713の右側面714−2により囲まれる空間が編集空間762−2とされている。
【0277】
ここで、撮影空間761に配置される筐体713の開口部710と対向する正面には、撮影ユニット104、撮影表示部134などが設けられており、その正面は撮影空間761に含まれている。また、筐体713の左側面714−1は編集空間762−1に含まれており、左側面714−1には編集ユニット107−1が設けられ、筐体713の右側面714−2は編集空間762−2に含まれており、右側面714−2には編集ユニット107−2が設けられている。
【0278】
以下、編集空間762−1および編集空間762−2を個々に区別する必要のない場合、単に編集空間762と称する。
【0279】
撮影空間761内の上面701−5の正面701−1側の端には、背景カーテンユニット105が配置されている。背景カーテンユニット105から下ろされるカーテンは、図21を参照して説明した場合と同様に、最も開口部710に近いカーテンが遮蔽カーテン451とされ、それ以外のカーテンは、背景カーテン231とされる。
【0280】
また、撮影空間761には、筐体713の左側面714−1とフレーム707との間に、撮影空間761から編集空間762−1への入り口としての開口部763−1が設けられている。さらに、上面701−5からはカーテン764−1が吊設され、開口部763−1の位置において、撮影空間761と編集空間762−1とがカーテン764−1により仕切られている。
【0281】
同様に、撮影空間761には、筐体713の右側面714−2とフレーム708との間に、撮影空間761から編集空間762−2への入り口としての開口部763−2が設けられている。さらに、上面701−5からはカーテン764−2が吊設され、開口部763−2の位置において、撮影空間761と編集空間762−2とがカーテン764−2により仕切られている。
【0282】
ここで、開口部763−1と開口部763−2とは、撮影空間761の互いに対向する位置に設けられている。なお、以下、開口部763−1および開口部763−2を個々に区別する必要のない場合、単に開口部763と称する。
【0283】
さらに、図中、点線765−1および点線765−2は、カメラ132の画角を表しており、図中、点線765−1の右側、かつ点線765−2の左側の領域の画像がカメラ132により撮影される。そこで、編集空間762−1および編集空間762−2への入り口としての開口部763−1および開口部763−2は、カメラ132の画角の外側、すなわちカメラ132により撮影された画像に写らない位置に設けられている。
【0284】
編集空間762−1では、編集ユニット107−1に設けられている編集表示部161が左側面701−4の方向を向くように編集ユニット107−1が筐体713に配置されている。利用者X21および利用者X22は、編集ユニット107−1の図中、左側に配置された椅子706−1に上下方向に並んで座り、編集作業をすることができる。
【0285】
また、編集空間762−1における上面701−5の正面701−1側の端には、編集空間762−1と写真シール作成装置61の外部とを仕切るカーテン766−1が吊設されている。
【0286】
編集空間762−2では、編集ユニット107−2に設けられている編集表示部293が右側面701−2の方向を向くように編集ユニット107−2が筐体713に配置されている。利用者Z11乃至利用者Z13は、編集ユニット107−2の図中、右側に配置された椅子706−2に上下方向に並んで座り、編集作業をすることができる。
【0287】
また、編集空間762−2における上面701−5の正面701−1側の端には、編集空間762−2と写真シール作成装置61の外部とを仕切るカーテン766−2が吊設されている。
【0288】
なお、椅子706−1および椅子706−2の長さは、図26に示した椅子666−2の長さよりも長いものとされ、利用者にとってはより編集作業がし易くなる。また、編集空間762においては、編集ユニット107が、筐体713の左側面714−1および右側面714−2に配置されるため、編集空間762に撮影ユニット104が設けられる筐体とは異なる筐体、すなわち編集ユニット107だけが設けられる筐体を配置する必要がないので、編集空間762における利用者が編集作業を行うための空間の広さは、図26に示した編集空間662における場合よりもより広くなる。
【0289】
ところで、利用者が撮影空間761において撮影作業を行っていないか、または利用者により写真シール作成装置61が利用されていない場合、撮影空間761の入り口の付近に設けられている遮蔽カーテン451は、背景カーテンユニット105に格納されている。
【0290】
遮蔽カーテン451が背景カーテン105に格納されている状態において、利用者が写真シール作成ゲームを行う場合、利用者は、入り口としての開口部710から撮影空間761に入場し、硬貨を硬貨投入排出口136に投入する。
【0291】
すると、入り口扉としての遮蔽カーテン451が下ろされて、撮影空間761への入り口扉が閉じられ、利用者は、撮影ユニット104の方向を向いて所望のポーズをとり撮影作業を開始する。このとき、利用者が撮影表示部134を操作して背景カーテン231を選択すると、背景カーテンユニット105からは選択された背景カーテン231が下ろされて背景とされる。そして、撮影作業が終了すると、下ろされている背景カーテン231は巻き上げられて、背景カーテンユニット105に格納される。
【0292】
撮影作業が終了すると、撮影表示部134には、編集空間762への移動を促す移動案内が表示されるので、利用者はその移動案内にしたがって、編集空間762への入り口としての開口部763を通り、編集空間762−1または編集空間762−2へと移動する。
【0293】
利用者が、編集空間762に移動して編集作業を開始すると、遮蔽カーテン451は巻き上げられて背景カーテンユニット105に格納され、入り口扉は開かれる。そして、編集作業が終了すると、利用者は編集空間762からの出口としての開口部711または開口部712を通って編集空間762から退出する。
【0294】
このように、入り口としての開口部710から撮影空間761に入場し、開口部763を通って撮影空間761から編集空間762に移動し、さらに出口としての開口部711または開口部712を通って編集空間762から退出するようにすることで、写真シール作成装置61の正面701−1、すなわち1側面だけが開放されていれば写真シール作成装置61を設置することができるようになる。
【0295】
また、撮影空間761と編集空間762とを接続する開口部763を設けたので、利用者の移動距離をより短くすることができる。すなわち、利用者は、撮影空間761から編集空間762に移動するときに、一度も写真シール作成装置61の外部に出ることなく、速やかに移動することができる。これにより利用者の回転率を向上させることができる。
【0296】
なお、上面701−5に、カーテン764−1またはカーテン764−2を格納するカーテンユニットを設け、カーテン764−1またはカーテン764−2を巻き上げてカーテンユニットに格納することができるようにすることで、カーテン764−1またはカーテン764−2を自動昇降式のカーテンとするようにしてもよい。この場合、撮影作業が終了するとカーテン764−1またはカーテン764−2が巻き上げられてカーテンユニットに格納され、編集作業が開始されると、カーテン764−1またはカーテン764−2が下ろされる。
【0297】
図29に示した写真シール作成装置61の機能的な構成は、例えば、図10に示した構成とされ、写真シール作成装置61の電源がオンされると、写真シール作成装置61は、図11を参照して説明した写真シール作成ゲーム処理と同様の処理を行う。なお、ステップS11の処理に対応する処理として、図22を参照して説明した撮影処理が行われ、ステップS12の処理に対応する処理として、図23を参照して説明した編集処理が行われる。
【0298】
編集作業が終了すると、利用者は編集ユニット107の編集表示部161または編集表示部293に表示される移動案内にしたがって、開口部711または開口部712を通って編集空間762から退出し、シール紙がシール紙排出口196から排出されるとそのシール紙を受け取って、写真シール作成ゲームは終了する。
【0299】
このように、撮影空間761と編集空間762とを接続する開口部763を設け、編集空間762への入り口とすることで、利用者は撮影作業の終了後、写真シール作成装置61の外部に退出することなく、迅速に編集空間762に移動することができる。
【0300】
以上のように、撮影空間と編集空間とを接続する開口部を設けるようにしたので、写真シール作成装置に設けられた各空間への移動をより迅速にできるようにするとともに、より狭い設置空間に写真シール作成装置を設置することができる。
【0301】
なお、以上においては、椅子486、椅子661、椅子706−1、および椅子706−2のそれぞれは、コの字型のパイプなどにより構成されると説明したが、それ以外の構成とされてもよい。
【0302】
また、図20、図26、または図29に示した写真シール作成装置61のように、筐体の1側面だけが開放されていればよい構造となっている場合、撮影空間および編集空間が完全に外部と遮蔽されることは防犯上好ましくない。したがって、撮影空間および編集空間の間に設けられたカーテン、すなわち図20のカーテン488、図26のカーテン664−1およびカーテン664−2、並びに図29のカーテン764−1およびカーテン764−2と、編集空間からの出口に設けられるカーテン、すなわち図20のカーテン452およびカーテン453、図26のカーテン667−1およびカーテン667−2、並びに図29のカーテン766−1およびカーテン766−2とは、外部から撮影空間または編集空間内が見えるように、それらのカーテンの一部または全部において下部が開いていることが好ましい。
【0303】
さらに、以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
【0304】
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0305】
【図1】従来の写真シール作成装置の撮影空間および編集空間の配置を示す図である。
【図2】従来の写真シール作成装置の撮影空間および編集空間の配置を示す図である。
【図3】本発明を適用した写真シール作成装置の外観構成例を示す斜視図である。
【図4】写真シール作成装置の筐体の内部を天井部側から見た図である。
【図5】第1ユニットの正面の構成例を示す図である。
【図6】編集ユニットの構成例を示す図である。
【図7】第2ユニットの右側面の構成例を示す図である。
【図8】第1ユニットに対する面側から見た第2ユニットの外観を示す斜視図である。
【図9】背景カーテンユニットの構成例を示す図である。
【図10】写真シール作成装置の機能の構成例を示すブロック図である。
【図11】写真シール作成ゲーム処理を説明するフローチャートである。
【図12】撮影処理を説明するフローチャートである。
【図13】撮影時に撮影表示部に表示される画面の例を示す図である。
【図14】編集処理を説明するフローチャートである。
【図15】写真シール作成装置の筐体の内部を天井部側から見た図である。
【図16】撮影ユニットの移動について説明する図である。
【図17】写真シール作成装置の他の機能の構成例を示すブロック図である。
【図18】撮影処理を説明するフローチャートである。
【図19】写真シール作成装置の他の外観構成例を示す斜視図である。
【図20】写真シール作成装置の筐体の内部を上面から見た図である。
【図21】背景カーテンユニットが配置される位置を示す図である。
【図22】撮影処理を説明するフローチャートである。
【図23】編集処理を説明するフローチャートである。
【図24】写真シール作成装置の他の外観構成例を示す斜視図である。
【図25】写真シール作成装置の他の外観構成例を示す斜視図である。
【図26】写真シール作成装置の筐体の内部を上面から見た図である。
【図27】写真シール作成装置の他の外観構成例を示す斜視図である。
【図28】写真シール作成装置の他の外観構成例を示す斜視図である。
【図29】写真シール作成装置の筐体の内部を上面から見た図である。
【符号の説明】
【0306】
61 写真シール作成装置
71 第1ユニット
72 第2ユニット
76 開口部
78 開口部
101 撮影空間
102 開口部
103−1 編集空間
103−2 編集空間
104 撮影ユニット
106−1 開口部扉
106−2 開口部扉
107−1 編集ユニット
107−2 編集ユニット
132 カメラ
133 取り込み画像表示部
134 撮影表示部
161 編集表示部
261 制御部
293 編集表示部
354 開口部
441 筐体
448 開口部
449 開口部
450 開口部
451 遮蔽カーテン
481 撮影空間
482−1 編集空間
482−2 編集空間
610 開口部
611 開口部
612 開口部
661 撮影空間
662−1 編集空間
662−2 編集空間
710 開口部
711 開口部
712 開口部
761 撮影空間
762−1 編集空間
762−2 編集空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体としての利用者を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段が設けられ、前記被写体を撮影するための撮影空間と、
前記撮影空間に隣接し、撮影により得られた撮影画像に対する編集を行うための第1の編集空間と、
前記撮影空間に隣接し、前記撮影画像に対する編集を行うための第2の編集空間と、
前記撮影空間と前記第1の編集空間との仕切りに設けられ、前記利用者が前記撮影空間から前記第1の編集空間に移動するときに通る第1の開口部と、
前記撮影空間と前記第2の編集空間との仕切りに設けられ、前記利用者が前記撮影空間から前記第2の編集空間に移動するときに通る第2の開口部と
を備える写真シール作成装置。
【請求項2】
前記第1の開口部に設けられ、前記撮影空間と前記第1の編集空間とを仕切る第1の仕切り手段と、
前記第2の開口部に設けられ、前記撮影空間と前記第2の編集空間とを仕切る第2の仕切り手段と
をさらに備える請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
前記第1の開口部または前記第2の開口部に、前記第1の仕切り手段または前記第2の仕切り手段としてのカーテンまたは扉が設けられている
請求項2に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記第1の編集空間および前記第2の編集空間は、互いに隣接するように設けられている
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
前記撮影空間への入り口が設けられている仕切りが、前記第1の編集空間からの出口および前記第2の編集空間からの出口が設けられている仕切りに対して直交する垂直面となるように設けられている
請求項4に記載の写真シール作成装置。
【請求項6】
前記第1の開口部および前記第2の開口部が互いに対向するように設けられている
請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項7】
前記撮影空間への入り口、前記第1の編集空間からの出口、および前記第2の編集空間からの出口が、互いに隣接し、同一の方向に向くように設けられている
請求項6に記載の写真シール作成装置。
【請求項8】
前記撮影画像に対する編集を行うための編集手段と、
前記第1の開口部と鋭角をなす側面に前記編集手段が設けられている筐体であって、前記第1の編集空間に配置された筐体と
をさらに備える請求項7に記載の写真シール作成装置。
【請求項9】
前記撮影画像に対する編集を行うための第1の編集手段と、
前記撮影画像に対する編集を行うための第2の編集手段と、
前記撮影手段が設けられ、前記撮影空間に含まれる第1の側面、前記第1の編集手段が設けられ、前記第1の編集空間に含まれる第2の側面、および前記第2の編集手段が設けられ、前記第2の編集空間に含まれる第3の側面を有する筐体であって、前記撮影空間に配置された筐体と
をさらに備える請求項7に記載の写真シール作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2007−286184(P2007−286184A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−111066(P2006−111066)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】