写真シール自動販売機
【課題】この発明は、被写体を真上から見下ろして任意の撮像サイズで撮像することができ、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる写真シール自動販売機の提供を目的とする。
【解決手段】この発明による写真シール自動販売機は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置されたものである。
【解決手段】この発明による写真シール自動販売機は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置されたものである。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばアミューズメント施設(娯楽施設のことで、ゲームセンタなど)において、デジタルカメラ等で撮像した画像をシール紙にカラープリントして放出出力するような写真シール自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の写真シール自動販売機としては、被写体を撮像するデジタルカメラと、被写体を照明するストロボなどの照明手段と、画像や必要事項を可視表示するディスプレイなどの表示手段と、撮像をスタートするスタートボタンなどのスイッチを有する入力手段と、上述のデジタルカメラで撮像した被写体のシールをカラープリントして放出する印刷手段とを備え、上記デジタルカメラを筐体内部に組込んだものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置によれば、デジタルカメラのカメラアングルを正面、斜め上、斜め下に設定して異なるアングル撮影を実行することができ、また上述の筐体に有線接続したデジタルカメラを任意位置に位置調整して、任意のアングルからの撮影を実行することができる反面、次のような問題点があった。
【0004】つまり、上記デジタルカメラが筐体内部に組込まれているので、被写体を真上から撮像することができず、また有線接続タイプのカメラにあってもコードの絡みや巻付きによる問題点から当該カメラの真上への固定が不可能であった。この発明は、被写体を真上から見下ろして任意の撮像サイズで撮像することができ、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる写真シール自動販売機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による写真シール自動販売機は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置されたものである。
【0006】上記構成の撮像手段は、デジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含む。上記構成の照明手段は、蛍光灯、白熱灯などの照明ランプやストロボ照明装置を含む。上記構成の表示手段は、陰極線管いわゆるCRTによる表示装置または液晶表示装置などのディスプレイにて構成することができる。
【0007】上記構成の入力手段は、タッチパネルによる入力装置またはスイッチによる入力装置で構成することができる。上記構成の印刷手段は、モノトーンプリンタ、セピア(sepia)トーンプリンタまたはカラープリンタで構成することができる。上記構成の制御手段は、CPUなどの制御装置で構成することができる。
【0008】上記構成の撮像領域は、一人または複数人(いずれも被写体)がポーズを取ることができる撮像スペースに設定することができる。上記撮像手段の天井部への設置は、埋設配置または天吊り配置等に設定することができる。
【0009】上記構成により、表示手段は画像や必要事項(操作手順を含む)を表示し、入力手段は顧客の操作を入力し、照明手段は被写体を照明し、撮像手段は被写体を撮像し、印刷手段は撮像手段が撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、制御手段はこれら構成要素を制御するが、上述の撮像手段はそのレンズ(撮影レンズ)を下側に向けて撮像領域の天井部に設置したので、この撮像手段により被写体を真上から見下ろし撮影することができて、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる。したがって、顧客に対して新しい撮影体験を提供することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0010】この発明の一実施態様においては、上記照明手段は床部または床部近傍に配置されたものである。上記構成により、身長の差異その他による被写体と撮像手段との間の離反距離の大小にかかわらず、均一な照明光量(照度)を確保することができる。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記撮像手段の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段を設けることができる。上記構成のポーズ確認手段は、天井部に配設されるミラー(つまり鏡)またはモニタ画像をリアルタイムで表示するモニタ装置で構成することができる。上記構成により、顧客(被写体)は自身のポーズを上記ポーズ確認手段を用いて確認することができるので、希望するポーズが取りやすくなる。
【0012】この発明の一実施態様においては、上記撮像手段はズーム機能を備えた撮像手段にて形成することができる。上記構成の撮像手段は、ズーム機能を備えたデジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含む。上記構成により、身長の差異その他による被写体と撮像手段との間の離反距離の大小に合わせて拡大縮小して撮像することが可能になる。また、拡大撮像で顔を大きく撮像する、縮小撮像で背景を多く確保するといったことが可能になり、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0013】この発明による写真シール自動販売機はまた、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて天井部に設置された第1の撮像手段と、筐体側に設けられた第2の撮像手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けたものである。
【0014】上記構成の第1の撮像手段、第2の撮像手段は、デジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含む。
【0015】上記入力手段の操作による選択、切換は、第1の撮像手段を用いる第1の態様と、第2の撮像手段を用いる第2の態様との何れか一方を選択し、選択された何れか一方に切換えることを意味する。上記構成の切換え手段は、切換え回路などの切換え装置にて構成することができる。
【0016】上記構成により、表示手段は画像や必要事項(操作手順)を表示し、入力手段は顧客の操作を入力し、切換え手段は入力手段の操作に基づいて撮像手段を選択して切換える。つまり第1の撮像手段を用いる第1の態様と、第2の撮像手段を用いる第2の態様とに切換える。
【0017】また照明手段は被写体を照明し、選択された撮像手段は被写体を撮像し、印刷手段は当該撮像手段が撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、制御手段はこれら構成要素を制御する。
【0018】この結果、第1または第2の何れの態様が選択されても適正な撮像条件を確保することができ、顧客は通常アングルによる撮影と真上からのアングルによる撮影との何れか一方を選定することができる。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記照明手段は照明状態を変更可能に設け、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けることができる。
【0020】上記入力手段の操作による選択、切換は、第1の撮像手段と照明手段の第1の照明状態とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と照明手段の第2の照明状態とを用いる第2の態様との何れか一方を選択し、選択された何れか一方に切換えることを意味する。上記構成により、切換え手段は入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段の照明状態を選択して切換える。つまり第1の撮像手段と照明手段の第1の照明状態とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と照明手段の第2の照明状態とを用いる第2の態様とに切換える。
【0021】この発明の一実施態様においては、上記照明手段は床部または床部近傍に配置された第1の照明手段と、筐体側に設けられた第2の照明手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けることができる。
【0022】上記入力手段の操作による選択、切換は、第1の撮像手段と第1の照明手段とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と第2の照明手段とを用いる第2の態様との何れか一方を選択し、選択された何れか一方に切換えることを意味する。
【0023】上記構成により、表示手段は画像や必要事項(操作手順)を表示し、入力手段は顧客の操作を入力し、切換え手段は入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える。つまり第1の撮像手段と第1の照明手段とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と第2の照明手段とを用いる第2の態様とに切換える。
【0024】この発明の一実施態様においては、少なくとも上記第1の撮像手段はズーム機能を備えた撮像手段にて形成することができる。上記構成の第1の撮像手段及び/又は第2の撮像手段は、デジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含み、双方共にズーム機能を備えてもよい。上記構成により、身長の差異その他による被写体と撮像手段との間の離反距離の大小に合わせて拡大縮小して撮像することが可能になる。また、拡大撮像で顔を大きく撮像する、縮小撮像で背景を多く確保して撮像するといったことが可能になり、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0025】この発明の一実施態様においては、上記第1及び第2の撮像手段の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段をそれぞれ設けることができる。
【0026】上記構成のポーズ確認手段は、天井部に配設されるミラー(つまり鏡)またはモニタ画像をリアルタイムで表示するモニタ装置で構成することができる。上記構成により、顧客(被写体)は自身のポーズを上記ポーズ確認手段を用いて確認することができるので、希望するポーズが取りやすくなる。
【0027】この発明は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備え、上記入力手段にて操作されて、上記制御手段にて制御して上記照明手段で被写体を照らし、上記撮影手段にて被写体を撮像して上記表示手段に表示し、上記印刷手段にて被写体の写真シールをプリントして放出する写真シール自動販売方法であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置され、該撮影手段にて被写体を撮像領域の天井部から撮像する写真シール自動販売方法とすることができる。
【0028】また、この発明は、上記撮影手段で被写体を撮像領域の天井部から撮像した画像を上記印刷手段にて写真シールをプリントして放出する写真シール自動販売方法とすることができる。
【0029】また、この発明は、上記写真シール自動販売方法にてプリントさせる又はプリントさせた写真シール自動販売用写真シールシートとすることができる。
【0030】また、この発明は、上記写真シール自動販売方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体とすることができる。
【0031】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図面は、例えばアミューズメント施設(例えば、ゲームセンタ)において設置されるような写真シール自動販売機を示し、図1において、この写真シール自動販売機11は撮像領域12を形成するフレーム13を設けている。
【0032】また写真シール機14(装置本体)の筐体15の接客面15aが撮像領域12と対向するように設けられている。この筐体15の接客面15aにおける上部中央には、画像や必要事項(操作手順など)を可視表示する表示手段としてのディスプレイ16が設けられている。
【0033】この実施例では、上記ディスプレイ16は陰極線管いわゆるCRTにより構成され、このディスプレイ16は撮像画像の表示の他に、操作手順の表示、撮像画像に重ねる落書き等の編集画像の表示などを行なうと共に、その表面にはタッチパネルによる入力装置17(図2参照)を重ね合わせて、画像の表示に対応して入力操作が可能となるように設けられている。
【0034】さらに、ディスプレイ16の下部の段差パネル部分(または傾斜パネル部分)には料金(硬貨)を投入する硬貨投入口18と、写真シールを放出する写真シール放出口19とを配設し、また、貨幣投入口18の下部の垂直パネル部分には貨幣の返却口20を配設している。
【0035】しかも、撮像領域12の天井部には被写体を撮像する撮像手段の一例としてデジタルカメラ21を配置している。この天井部はフレーム13に対して天井骨組を設けたり、或は天井板を張設して構成すればよい。また上述のデジタルカメラ21は撮像領域12内の一人または複数人の被写体をその真上から見下ろし撮影すべく当該カメラ21のレンズ(撮影レンズのこと)を下側に向けて設置したものである。ここで、上述のデジタルカメラ21の天井部への取付けは図示のような天井中央部に限定されるものではなく、天井中央部からから何れかの方向にオフセットした位置に取付けてもよい。
【0036】また撮像領域12の床部または床部近傍(但し、図面では図示の便宜上、床部を示すの左右両サイド)には、被写体を照明する照明手段としての照明装置22,22を配置している。この照明装置22としては蛍光灯、白熱灯などの照明ランプやストロボ照明装置を用いることができる。
【0037】さらに上述のデジタルカメラ21の近傍つまり天井部には被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段の一例としてミラー23をデジタルカメラ21と干渉しないように配設している。このミラー23はその鏡面を下側に向けて配設されている。なお、ミラー23の大きさ、形状は図示実施例のものに限定されるものではなく、被写体のポーズが確認される程度の小型コンパクト形状のものであってもよい。
【0038】ここで、上述のポーズ確認手段としてミラー23を用いると、照明装置22からの照明光を該ミラー23で反射させることができ、また当然のこととして消費電力および制御が不要となる。
【0039】なお、上述の撮像領域12をスイッチのON時に通常点灯する点灯手段または該撮像領域12に被写体としての人間が入ったことを赤外線センサなどの検知手段で検知して該撮像領域12を自動照明する点灯手段を設けることが望ましい。
【0040】図2は写真シール自動販売機の制御回路ブロック図を示し、制御手段としてのCPU30は入力装置17からの入力信号、貨幣処理装置24からの処理信号、デジタルカメラ21からの画像データ(撮像データ)に基づいて、ROM25に格納されたプログラムに従って、デジタルカメラ21、照明装置22、ディスプレイ16、プリンタ26、貨幣処理装置24を駆動制御し、またRAM27は画像データの一時記憶を含めて、その他必要なデータを記憶する。
【0041】なお、写真シール自動販売方法の実行プログラムはハードディスク32に記憶させ、CPU30はROM25に格納されたプログラムに従って起動した後に、該ハードディスク32の実行プログラムに従って各装置の駆動制御を行うように構成しても良い。
【0042】ここで、上述の貨幣処理装置24は図1に示す筐体15に内蔵され、貨幣投入口18から投入される貨幣投入の有無、投入された貨幣の真偽および金種判定を実行し、釣銭や偽貨幣を返却口20から返却する。
【0043】またプリンタ26は図1に示す筐体15に内蔵され、デジタルカメラ21で撮像した被写体の画像データに基づいて当該被写体の写真シールを写真シールシート33にプリントたとえばカラープリントして写真シール放出口19から放出するが、カラープリントに代えてモノトーンやセピア等の単色にてプリントしてもよい。
【0044】さらに、デジタルカメラ21はCPU30からのシャッタ信号により被写体を撮像する。照明装置22はCPU30からの照明制御信号により起動される。但し、照明装置22としてストロボ照明装置を用いる際には、このストロボ照明装置はシャッタ信号によりデジタルカメラ21のシャッタ動作と同時に発光すべく構成すればよい。この点については以下に述べるそれぞれの実施例にあっても同様である。
【0045】またディスプレイ16はデジタルカメラ21が撮像した画像データを元にCPU30からのRGB信号(Red、Green、Blue、赤、緑、青の光の三原色の信号)により被写体のポーズを可視表示するモニタ機能をも備えている。
【0046】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図3に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0047】被写体としての一人または複数人の顧客が撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0048】ステップS1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップS2に移行する。このステップS2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードを選択するように促し、かつポーズの決定後にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタン(図示せず)をON操作するように促す。被写体がポーズを決定する場合には天井部に設けられたミラー23で自身のポーズを確認することができる。
【0049】顧客は、このステップS2において天井撮影モードを選択すると共に、スタートボタンをON操作することができる。天井撮影モードの選択およびスタートボタンのON操作が完了すると次のステップS3に移行する。なお、この実施例では天井撮影モードの選択を省略して、スタートボタンのON操作のみでステップS3に移行するように構成することもできる。
【0050】このステップS3で、CPU30は床部(または床部近傍)に設置された照明装置22に対して照明制御信号を出力し、図1に示す左右の各照明装置22,22を同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0051】次のステップS4で、CPU30はデジタルカメラ21にシャッタ信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21で被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0052】このデジタルカメラ21で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップS5でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールにプリントする。
【0053】次にステップS6で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0054】このように図1〜図3で示す実施例の写真シール自動販売機は、被写体を撮像するデジタルカメラ21と、被写体を照明する照明手段(照明装置22参照)と、画像や必要事項を表示する表示手段(ディスプレイ16参照)と、操作を入力する入力手段(入力装置17参照)と、上記デジタルカメラ21で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出するプリンタ26と、これら構成要素を制御する制御手段(CPU30参照)とを備えた写真シール自動販売機であって、上記デジタルカメラ21はレンズを下側に向けて撮像領域12の天井部に設置されたものである。
【0055】この構成により、表示手段(ディスプレイ16参照)は画像や必要事項(操作手順を含む)を表示し、入力手段(入力装置17参照)は顧客の操作を入力し、照明手段(照明装置22参照)は被写体を照明し、デジタルカメラ21は被写体を撮像し、プリンタ26はデジタルカメラ21が撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、制御手段(CPU30参照)はこれら構成要素を制御するが、上述のデジタルカメラ21はそのレンズを下側に向けて撮像領域12の天井部に設置したので、このデジタルカメラ21により被写体を真上から見下ろし撮影することができ、斬新なデジタルカメラ21アングルでの撮像写真シールを得ることができる。
【0056】したがって、顧客に対して新しい撮影体験を提供することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0057】さらに、上記照明手段(照明装置22参照)は撮像領域12の床部または床部近傍に配置されたものであるから、身長の差異その他による被写体とデジタルカメラ21との間の離反距離の大小にかかわらず、均一な照明光量を確保することができる。
【0058】また、上記デジタルカメラ21の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのミラー23を設けたものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズを上記ポーズ確認手段(ミラー23参照)を用いて確認することができるので、希望するポーズが取りやすくなる。
【0059】図1〜図3で先に示した実施例の他の実施例として、ズーム機能を有するものにて前記デジタルカメラ21を構成した場合について説明する。
【0060】この場合、図2に示したデジタルカメラ21は、CPU30からシャッタ信号及びズーム信号を受け取り、該ズーム信号によりズームイン又はズームアウトを行う。その他の構成については先の実施例と同様である。
【0061】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図3に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。この実施例では、先の実施例で説明したステップS3とステップS4の間に新しいステップS7が加わり、前述のステップS3ではスタートボタンをON操作できなくなる。該ステップS7では、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21にズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21をズームイン又はズームアウトさせる。また、ディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促し、このON操作が完了すると次のステップS4に移行する。
【0062】なお、デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17とは別にロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、デジタルカメラ21の近傍など被写体が操作しやすい範囲に構成してもよい。ステップS1からステップS6については、ステップS2でスタートボタンをON操作できないことを除いて先の実施例と同様であるから、その詳しい説明を省略する。
【0063】上述の構成及び作用の効果として、上記デジタルカメラ21はズーム機能を備えたものであるから、顧客(被写体)は自身の身長に合わせて拡大縮小して撮像することができ、拡大撮像で顔を大きく撮像する、縮小撮像で背景を多く確保して撮像するといったことができる。その他の効果については先の実施例と同様であるから、その詳しい説明を省略する。
【0064】図4、図5、図6は写真シール自動販売機の他の実施例を示すハード構造の斜視図と、制御回路ブロック図と、フローチャートである。
【0065】この実施例においては図1で示したミラー23に代えて撮像領域12の天井部におけるデジタルカメラ21の近傍に図4に示す如くポーズ確認手段としてのモニタ画像をリアルタイムで表示するモニタ装置28を設け、このモニタ装置28はその画像が下側に向くように配置され、また図5に示すようにこのモニタ装置28にはデジタルカメラ21からのビデオ出力信号を入力して、被写体のポーズ等をモニタ表示すべく構成したものである。なお、その他の構成については先の実施例と同様である。
【0066】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図6に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。被写体としての一人または複数人の顧客が撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0067】ステップn1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップn2に移行する。
【0068】このステップn2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードを選択するように促す。顧客は、このステップn2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて天井撮影モードを選択することができ、タッチパネル操作にて天井撮影モードが選択されると、次のステップn3に移行する。
【0069】このステップn3で、CPU30は床部(または床部近傍)に設置された照明装置22に対して照明制御信号を出力し、図4に示す左右の各照明装置22,22を同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0070】次にステップn4で、CPU30はデジタルカメラ21をモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21からのビデオ信号をモニタ装置28に出力する。これによりモニタ装置28の画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面で自身のポーズを確認することができる。またディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、このステップn4においてスタートボタンON操作することができる。スタートボタンのON操作が完了すると次のステップn5に移行する。
【0071】このステップn5で、CPU30はデジタルカメラ21にシャッタ信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21で被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0072】このデジタルカメラ21で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップn6でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールにプリントする。
【0073】次にステップn7で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0074】このように図4〜図6で示す実施例の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのモニタ装置28を設けたものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズを上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズが取りやすくなる。
【0075】図4〜図6で先に示した実施例の他の実施例として、ズーム機能を有するものにて前記デジタルカメラ21を構成した場合について説明する。この場合、図5に示したデジタルカメラ21は、CPU30からシャッタ信号及びズーム信号を受け取り、該ズーム信号によりズームイン又はズームアウトを行う。その他の構成については先の実施例と同様である。
【0076】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図6に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0077】この実施例では、先の実施例で説明したステップn4とステップn5の間に新しいステップn8が加わる。ステップn4でモニタ装置28に被写体がモニタ表示されると、次のステップn8では、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21にズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21をズームイン又はズームアウトさせる。このとき、モニタ装置28の画面に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はモニタ装置28の画面で自身の撮像サイズを確認することができる。
【0078】また、ディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促し、このON操作が完了すると次のステップn5に移行する。なお、デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17とは別にモニタ装置28にタッチパネルを重ねて構成してもよいし、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、モニタ装置28の近傍又は撮像領域12の側面など被写体がモニタ装置28で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよいし、有線又は無線の手持ちの遠隔操作装置にて構成しても良い。ステップn1からステップn7については、先の実施例と同様であるので詳しい説明を省略する。
【0079】この実施例の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトに合わせてモニタ装置28に撮像を表示するものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズに加えて撮像サイズも上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズ及び撮像サイズが取りやすくなる。
【0080】なお、図4〜図6に示すこれらの実施例においても、その他の構成、作用、効果については図1〜図3で示した先の実施例と同様であるから、図4、図5において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0081】図7、図8は写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示す制御回路ブロック図と、フローチャートである。なお、この実施例においても図4で示したハード構造(つまり天井部のデジタルカメラ21とその近傍に設けたモニタ装置28参照)を用いるが、図7、図8に示すこの実施例ではCPU30からディスプレイ16に送信するRGB信号を信号分配器29でディスプレイ16とモニタ装置28とに分配し、このモニタ装置28は上記RGB信号を用いて被写体をモニタ表示すべく構成したものである。
【0082】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図8に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0083】被写体としての一人または複数人の顧客が撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0084】ステップU1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップU2に移行する。このステップU2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードを選択するように促す。顧客は、このステップU2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて天井撮影モードを選択することができ、タッチパネル操作にて天井撮影モードが選択されると、次のステップU3に移行する。
【0085】このステップU3で、CPU30は床部(または床部近傍)に設置された照明装置22に対して照明制御信号を出力し、図4に示す左右の各照明装置22,22を同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0086】次にステップU4で、CPU30はデジタルカメラ21をモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21からの画像データを一旦、CPU30に入力し、CPU30からのRGB信号を信号分配器29を介してモニタ装置28とディスプレイ16とに出力する。これによりモニタ装置28の画面とディスプレイ16との双方には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面またはディスプレイ16で自身のポーズを確認することができる。またディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、このステップU4においてスタートボタンON操作することができる。スタートボタンのON操作が完了すると次のステップU5に移行する。
【0087】このステップU5で、CPU30はデジタルカメラ21にシャッタ信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21で被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0088】このデジタルカメラ21で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップU6でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールシート33にプリントする。
【0089】次にステップU7で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0090】このように図7、図8で示す実施例(但し、ハード構造については図4参照)の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのモニタ装置28を設けたものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズを上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズが取りやすくなる。
【0091】図7、図8で先に示した実施例(但し、ハード構造については図4参照)の他の実施例として、ズーム機能を有するものにて前記デジタルカメラ21を構成した場合について説明する。この実施例では、先の実施例で図8に示すフローチャートを参照して説明したステップU4とステップU5の間に新しいステップU8が加わる。ステップU4でモニタ装置28に被写体がモニタ表示されると、ステップU8では、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21にズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21をズームイン又はズームアウトさせる。このとき、モニタ装置28の画面及びディスプレイ16に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はモニタ装置28の画面又はディスプレイ16で自身の撮像サイズを確認することができる。
【0092】また、ディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促し、このON操作が完了すると次のステップU5に移行する。なお、デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17に加えてモニタ装置28にタッチパネルを重ねて構成してもよいし、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、モニタ装置28の近傍など被写体がモニタ装置28で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよい。
【0093】この実施例の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトに合わせてモニタ装置28に撮像を表示するものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズに加えて撮像サイズも上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズ及び撮像サイズが取りやすくなる。
【0094】なお、図7、図8に示すこれらの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図7において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0095】図9、図10、図11は写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示すハード構造の斜視図と、制御回路ブロック図と、フローチャートである。まず図9を参照して写真シール自動販売機のハードの構造について説明すると、撮像領域12の天井部にはそのレンズを下側に向けて第1の撮像手段として第1デジタルカメラ21Aを設けると共に、この第1デジタルカメラ21Aの近傍には被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのモニタ装置28を設けている。
【0096】また上記第1デジタルカメラ21Aと対向するように撮像領域12の床部または床部近傍(但し、図9では図示の便宜上、床部の例を示す)にはその左右両サイドに第1の照明手段としての第1照明装置22A,22Aを設けている。
【0097】さらに前述の筐体15の接客面15aにおける上部中央には、その上側に第2の撮像手段として第2デジタルカメラ21Bを設け、その下側にはディスプレイ16を配設している。
【0098】そして、第2デジタルカメラ21Bとディスプレイ16とを隔てた接客面15aの左右両側には上下方向に指向するように第2の照明としての第2照明装置22B,22Bを設けている。なお、図9において、その他の構成については先の実施例と同様であるが、天井部のモニタ装置28はこれに代えてミラー23を用いてもよい。
【0099】つぎに図10を参照して写真シール自動販売機の制御回路について説明する。この実施例では制御手段としてのCPU30に切換え装置31を接続している。この切換え装置31は入力装置17の操作に基づいてデジタルカメラ21A,21Bおよび照明装置22A,22Bを選択して切換える切換え手段である。
【0100】つまり、上記切換え装置31はCPU30からの選択信号(天井モード選択信号と通常モード選択信号)により天井部の第1デジタルカメラ21Aと、これに対応する床側の第1照明装置22Aとを選択する第1の態様と、筐体15側の第2のデジタルカメラ21Bと、これに対応する筐体15側の第2照明装置22Bとを選択する第2の態様との二態様のうち何れか一方に切換える切換え手段である。
【0101】また、この実施例では上記各デジタルカメラ21A,21Bには切換え装置31からシャッタ信号が入力され、上記各照明装置22A,22Bにも切換え装置31から照明制御信号が入力されるように構成しているが、その他の構成については先の実施例と同様である。
【0102】このように構成した写真シール販売機の作用を、図11に示すフローチャートを参照して以下に詳述する。
【0103】被写体としての一人または複数人の顧客が図9に示す撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0104】ステップQ1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップQ2に移行する。このステップQ2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードまたは通常撮影モードを選択するように促す。なお、このモード選択の前段階においてディスプレイ16で天井からの撮影モニタと筐体側からの撮影モニタとの双方を表示して、選択を促すようにしてもよい。顧客は、このステップQ2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて何れかのモードを選択し、CPU30は何れのモードが選択されたのかを判定する。
【0105】このステップQ2で天井撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時にはステップQ3に移行し、通常撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時には別のステップQ5に移行する。
【0106】まず第1の態様に相当するステップQ3,Q4について述べると、上述のステップQ3で、CPU30は切換え装置31を介して床部(または床部近傍)に設置された第1照明装置22Aに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第1照明装置22A,22Aを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0107】また、このステップQ3で、CPU30は第1デジタルカメラ21Aをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Aからのビデオ出力信号をモニタ装置28に出力する。これによりモニタ装置28の画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面で自身のポーズを確認することができる。さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ3においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ4に移行する。
【0108】このステップQ4で、CPU30は切換え装置31を介して第1デジタルカメラ21Aにシャッタ信号を出力し、天井部に設けられた第1デジタルカメラ21Aで被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0109】つぎに第2の態様に相当するステップQ5,Q6について述べると、上述のステップQ5で、CPU30は切換え装置31を介して筐体15側に設置された第2照明装置22Bに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第2照明装置22B,22Bを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0110】また、このステップQ5で、CPU30は第2デジタルカメラ21Bをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Bからの画像データをCPU30を介してディスプレイ16に出力する。これによりディスプレイ16の表示画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該ディスプレイ16の表示画面で自身のポーズを確認することができる。さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ5においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ6に移行する。
【0111】このステップQ6で、CPU30は切換え装置31を介して第2デジタルカメラ21Bにシャッタ信号を出力し、筐体15側に設けられた第2デジタルカメラ21Aで被写体を通常アングルにて撮影する。
【0112】上述のデジタルカメラ21A(ステップQ4参照)または第2デジタルカメラ(ステップQ6参照)で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップQ7でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールシート33にプリントする。
【0113】次にステップQ8で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0114】このように図9〜図11で示す実施例の写真シール自動販売機は、被写体を撮像するデジタルカメラ21A,21Bと、被写体を照明する照明装置22A,22Bと、画像や必要事項を表示する表示手段としてのディスプレイ16と、操作を入力する入力手段としての入力装置17と、上記カメラで撮像した被写体の写真シールをプリントして放出するプリンタ26と、これら構成要素を制御する制御手段としてのCPU30とを備えた写真シール自動販売機であって、上記カメラはレンズを下側に向けて天井部に設置された第1デジタルカメラ21Aと、筐体15側に設けられた第2デジタルカメラ21Bとを備え、上記照明装置は床部または床部近傍に配置された第1照明装置22Aと、筐体15側に設けられた第2照明装置22Bとを備え、上記入力装置17の操作に基づいてデジタルカメラ21A,21Bおよび照明装置22A,22Bを選択して切換える切換え手段としての切換え装置31を設けたものである。
【0115】上記構成により、ディスプレイ16は画像や必要事項(操作手順)を表示し、入力装置17は顧客の操作を入力し、切換装置31は入力装置17の操作に基づいてデジタルカメラ21A,21Bおよび照明装置22A,22Bを選択して切換える。つまり第1デジタルカメラ21Aと第1照明装置22Aとを用いる第1の態様と、第2デジタルカメラ21Bと第2照明装置22Bとを用いる第2の態様とに切換える。
【0116】また選択された照明装置は被写体を照明し、選択されたデジタルカメラは被写体を撮像し、プリンタ26は当該デジタルカメラが撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、CPU30はこれら構成要素を制御する。
【0117】この結果、何れの態様が選択されても適正な照明条件を確保することができ、顧客は通常アングルによる撮影と真上からのアングルによる撮影との何れか一方を選定することができる。
【0118】図9〜図11で先に示した実施例の他の実施例として、ズーム機能を有するもので前記デジタルカメラ21A及び21Bを構成した場合について、フローチャートを図11から図12に変えて図9、図10及び図12を参照して説明する。
【0119】まず図9を参照して写真シール自動販売機のハードの構造について説明すると、撮像領域12の天井部にはそのレンズを下側に向けて第1の撮像手段としてズーム機能を備えた第1デジタルカメラ21Aを設ける。また、前述の筐体15の接客面15aにおける上部中央には、その上側に第2の撮像手段としてズーム機能を備えた第2デジタルカメラ21Bを設ける。
【0120】この実施例では、図10に示す写真シール自動販売機の制御回路について、上記各デジタルカメラ21A,21Bには切換え装置31からシャッタ信号及びズーム信号が入力されるように構成している。
【0121】その他のハードの構造及び構成については先の実施例と同様である。
【0122】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図12に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。被写体としての一人または複数人の顧客が図9に示す撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0123】ステップQ1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップQ2に移行する。このステップQ2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードまたは通常撮影モードを選択するように促す。なお、このモード選択の前段階においてディスプレイ16で天井からの撮影モニタ画像と筐体側からの撮影モニタ画像との双方を表示して、選択を促すようにしてもよい。顧客は、このステップQ2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて何れかのモードを選択し、CPU30は何れのモードが選択されたのかを判定する。
【0124】このステップQ2で天井撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時にはステップQ3に移行し、通常撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時には別のステップQ6に移行する。
【0125】まず第1の態様に相当するステップQ3,Q4,Q5について述べると、上述のステップQ3で、CPU30は切換え装置31を介して床部(または床部近傍)に設置された第1照明装置22Aに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第1照明装置22A,22Aを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0126】また、このステップQ3で、CPU30は第1デジタルカメラ21Aをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Aからのビデオ出力信号をモニタ装置28に出力する。これによりモニタ装置28の画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体が撮像サイズ及びポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面で自身の撮像サイズ及びポーズを確認することができる。
【0127】次のステップQ4で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21Aのズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21Aにズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21Aをズームイン又はズームアウトさせる。このとき、モニタ装置28の画面及びディスプレイ16に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はモニタ装置28の画面又はディスプレイ16で自身の撮像サイズを確認することができる。なお、デジタルカメラ21Aのズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17に加えてモニタ装置28にタッチパネルを重ねて構成してもよいし、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、モニタ装置28の近傍など被写体がモニタ装置28で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよい。
【0128】さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ4においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ5に移行する。
【0129】このステップQ5で、CPU30は切換え装置31を介して第1デジタルカメラ21Aにシャッタ信号を出力し、天井部に設けられた第1デジタルカメラ21Aで被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0130】つぎに第2の態様に相当するステップQ6,Q7,Q8について述べると、上述のステップQ6で、CPU30は切換え装置31を介して筐体15側に設置された第2照明装置22Bに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第2照明装置22B,22Bを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0131】また、このステップQ6で、CPU30は第2デジタルカメラ21Bをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Bからの画像データをCPU30を介してディスプレイ16に出力する。これによりディスプレイ16の表示画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体が撮像サイズ及びポーズを決定する場合には該ディスプレイ16の表示画面で自身の撮像サイズ及びポーズを確認することができる。
【0132】次のステップQ7で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21Bのズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21Bにズーム信号を出力し、筐体15に設けられたデジタルカメラ21Bをズームイン又はズームアウトさせる。このとき、ディスプレイ16に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はディスプレイ16で自身の撮像サイズを確認することができる。なお、デジタルカメラ21Bのズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、ディスプレイ16の近傍など被写体がディスプレイ16で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよい。
【0133】さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ7においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ8に移行する。
【0134】このステップQ8で、CPU30は切換え装置31を介して第2デジタルカメラ21Bにシャッタ信号を出力し、筐体15側に設けられた第2デジタルカメラ21Aで被写体を通常アングルにて撮影する。
【0135】上述のデジタルカメラ21A(ステップQ5参照)または第2デジタルカメラ(ステップQ8参照)で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップQ9でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールシート33にプリントする。
【0136】次にステップQ10で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0137】なお、図9〜図12に示すこれらの実施例においても、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図9〜図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0138】また上記各実施例において撮像領域12を囲繞する部分の少なくとも一部にはレフ板を構成する部材と同一または略同一の白い布等(反射部材)を用いて、光の反射により陰影が形成されるのを防止すべく構成してもよい。
【0139】また、上記各実施例の制御動作を実行させるプログラムを記憶した記憶媒体は、筐体15の内部にハードディスク等で構成してもよいし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、FD(Floppy Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、Zip(ジップ)、リムーバブルハードディスク等の外部記憶媒体で構成しても良い。
【0140】この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の撮像手段は、実施例のデジタルカメラ21に対応し、以下同様に、照明手段は、照明装置22に対応し、表示手段は、ディスプレイ16に対応し、入力手段は、入力装置17に対応し、制御手段は、CPU30に対応し、第1の撮像手段は、第1デジタルカメラ21Aに対応し、第2の撮像手段は、第2デジタルカメラ21Bに対応し、第1の照明手段は、第1照明装置22Aに対応し、第2の照明手段は、第2照明装置22Bに対応し、印刷手段は、プリンタ26に対応し、切換え手段は、切換え装置31に対応し、記憶媒体は、ハードディスク32に対応し、写真シール自動販売用写真シールシートは、写真シールシート33に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0141】
【発明の効果】この発明によれば、被写体を真上から見下ろし撮像することができ、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の写真シール自動販売機を示す斜視図。
【図2】 写真シール自動販売機の制御回路を示すブロック図。
【図3】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図4】 本発明の写真シール自動販売機の他の実施例を示す斜視図。
【図5】 制御回路を示すブロック図。
【図6】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図7】 本発明の写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示す制御回路ブロック図。
【図8】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図9】 本発明の写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示す斜視図。
【図10】 制御回路を示すブロック図。
【図11】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図12】 ズーム使用時の撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
12…撮像領域
15…筐体
16…ディスプレイ(表示手段)
17…入力装置(入力手段)
21…デジタルカメラ(撮像手段)
21A…第1デジタルカメラ(第1の撮像手段)
21B…第2デジタルカメラ(第2の撮像手段)
22…照明装置(照明手段)
22A…第1照明装置(第1の照明手段)
22B…第2照明装置(第2の照明手段)
23…ミラー(ポーズ確認手段)
26…プリンタ(印刷手段)
28…モニタ装置(ポーズ確認手段)
30…CPU(制御手段)
31…切換え装置(切換え手段)
32…ハードディスク
33…写真シールシート
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばアミューズメント施設(娯楽施設のことで、ゲームセンタなど)において、デジタルカメラ等で撮像した画像をシール紙にカラープリントして放出出力するような写真シール自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の写真シール自動販売機としては、被写体を撮像するデジタルカメラと、被写体を照明するストロボなどの照明手段と、画像や必要事項を可視表示するディスプレイなどの表示手段と、撮像をスタートするスタートボタンなどのスイッチを有する入力手段と、上述のデジタルカメラで撮像した被写体のシールをカラープリントして放出する印刷手段とを備え、上記デジタルカメラを筐体内部に組込んだものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置によれば、デジタルカメラのカメラアングルを正面、斜め上、斜め下に設定して異なるアングル撮影を実行することができ、また上述の筐体に有線接続したデジタルカメラを任意位置に位置調整して、任意のアングルからの撮影を実行することができる反面、次のような問題点があった。
【0004】つまり、上記デジタルカメラが筐体内部に組込まれているので、被写体を真上から撮像することができず、また有線接続タイプのカメラにあってもコードの絡みや巻付きによる問題点から当該カメラの真上への固定が不可能であった。この発明は、被写体を真上から見下ろして任意の撮像サイズで撮像することができ、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる写真シール自動販売機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による写真シール自動販売機は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置されたものである。
【0006】上記構成の撮像手段は、デジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含む。上記構成の照明手段は、蛍光灯、白熱灯などの照明ランプやストロボ照明装置を含む。上記構成の表示手段は、陰極線管いわゆるCRTによる表示装置または液晶表示装置などのディスプレイにて構成することができる。
【0007】上記構成の入力手段は、タッチパネルによる入力装置またはスイッチによる入力装置で構成することができる。上記構成の印刷手段は、モノトーンプリンタ、セピア(sepia)トーンプリンタまたはカラープリンタで構成することができる。上記構成の制御手段は、CPUなどの制御装置で構成することができる。
【0008】上記構成の撮像領域は、一人または複数人(いずれも被写体)がポーズを取ることができる撮像スペースに設定することができる。上記撮像手段の天井部への設置は、埋設配置または天吊り配置等に設定することができる。
【0009】上記構成により、表示手段は画像や必要事項(操作手順を含む)を表示し、入力手段は顧客の操作を入力し、照明手段は被写体を照明し、撮像手段は被写体を撮像し、印刷手段は撮像手段が撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、制御手段はこれら構成要素を制御するが、上述の撮像手段はそのレンズ(撮影レンズ)を下側に向けて撮像領域の天井部に設置したので、この撮像手段により被写体を真上から見下ろし撮影することができて、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる。したがって、顧客に対して新しい撮影体験を提供することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0010】この発明の一実施態様においては、上記照明手段は床部または床部近傍に配置されたものである。上記構成により、身長の差異その他による被写体と撮像手段との間の離反距離の大小にかかわらず、均一な照明光量(照度)を確保することができる。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記撮像手段の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段を設けることができる。上記構成のポーズ確認手段は、天井部に配設されるミラー(つまり鏡)またはモニタ画像をリアルタイムで表示するモニタ装置で構成することができる。上記構成により、顧客(被写体)は自身のポーズを上記ポーズ確認手段を用いて確認することができるので、希望するポーズが取りやすくなる。
【0012】この発明の一実施態様においては、上記撮像手段はズーム機能を備えた撮像手段にて形成することができる。上記構成の撮像手段は、ズーム機能を備えたデジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含む。上記構成により、身長の差異その他による被写体と撮像手段との間の離反距離の大小に合わせて拡大縮小して撮像することが可能になる。また、拡大撮像で顔を大きく撮像する、縮小撮像で背景を多く確保するといったことが可能になり、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0013】この発明による写真シール自動販売機はまた、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて天井部に設置された第1の撮像手段と、筐体側に設けられた第2の撮像手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けたものである。
【0014】上記構成の第1の撮像手段、第2の撮像手段は、デジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含む。
【0015】上記入力手段の操作による選択、切換は、第1の撮像手段を用いる第1の態様と、第2の撮像手段を用いる第2の態様との何れか一方を選択し、選択された何れか一方に切換えることを意味する。上記構成の切換え手段は、切換え回路などの切換え装置にて構成することができる。
【0016】上記構成により、表示手段は画像や必要事項(操作手順)を表示し、入力手段は顧客の操作を入力し、切換え手段は入力手段の操作に基づいて撮像手段を選択して切換える。つまり第1の撮像手段を用いる第1の態様と、第2の撮像手段を用いる第2の態様とに切換える。
【0017】また照明手段は被写体を照明し、選択された撮像手段は被写体を撮像し、印刷手段は当該撮像手段が撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、制御手段はこれら構成要素を制御する。
【0018】この結果、第1または第2の何れの態様が選択されても適正な撮像条件を確保することができ、顧客は通常アングルによる撮影と真上からのアングルによる撮影との何れか一方を選定することができる。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記照明手段は照明状態を変更可能に設け、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けることができる。
【0020】上記入力手段の操作による選択、切換は、第1の撮像手段と照明手段の第1の照明状態とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と照明手段の第2の照明状態とを用いる第2の態様との何れか一方を選択し、選択された何れか一方に切換えることを意味する。上記構成により、切換え手段は入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段の照明状態を選択して切換える。つまり第1の撮像手段と照明手段の第1の照明状態とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と照明手段の第2の照明状態とを用いる第2の態様とに切換える。
【0021】この発明の一実施態様においては、上記照明手段は床部または床部近傍に配置された第1の照明手段と、筐体側に設けられた第2の照明手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けることができる。
【0022】上記入力手段の操作による選択、切換は、第1の撮像手段と第1の照明手段とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と第2の照明手段とを用いる第2の態様との何れか一方を選択し、選択された何れか一方に切換えることを意味する。
【0023】上記構成により、表示手段は画像や必要事項(操作手順)を表示し、入力手段は顧客の操作を入力し、切換え手段は入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える。つまり第1の撮像手段と第1の照明手段とを用いる第1の態様と、第2の撮像手段と第2の照明手段とを用いる第2の態様とに切換える。
【0024】この発明の一実施態様においては、少なくとも上記第1の撮像手段はズーム機能を備えた撮像手段にて形成することができる。上記構成の第1の撮像手段及び/又は第2の撮像手段は、デジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等を含み、双方共にズーム機能を備えてもよい。上記構成により、身長の差異その他による被写体と撮像手段との間の離反距離の大小に合わせて拡大縮小して撮像することが可能になる。また、拡大撮像で顔を大きく撮像する、縮小撮像で背景を多く確保して撮像するといったことが可能になり、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0025】この発明の一実施態様においては、上記第1及び第2の撮像手段の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段をそれぞれ設けることができる。
【0026】上記構成のポーズ確認手段は、天井部に配設されるミラー(つまり鏡)またはモニタ画像をリアルタイムで表示するモニタ装置で構成することができる。上記構成により、顧客(被写体)は自身のポーズを上記ポーズ確認手段を用いて確認することができるので、希望するポーズが取りやすくなる。
【0027】この発明は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備え、上記入力手段にて操作されて、上記制御手段にて制御して上記照明手段で被写体を照らし、上記撮影手段にて被写体を撮像して上記表示手段に表示し、上記印刷手段にて被写体の写真シールをプリントして放出する写真シール自動販売方法であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置され、該撮影手段にて被写体を撮像領域の天井部から撮像する写真シール自動販売方法とすることができる。
【0028】また、この発明は、上記撮影手段で被写体を撮像領域の天井部から撮像した画像を上記印刷手段にて写真シールをプリントして放出する写真シール自動販売方法とすることができる。
【0029】また、この発明は、上記写真シール自動販売方法にてプリントさせる又はプリントさせた写真シール自動販売用写真シールシートとすることができる。
【0030】また、この発明は、上記写真シール自動販売方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体とすることができる。
【0031】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図面は、例えばアミューズメント施設(例えば、ゲームセンタ)において設置されるような写真シール自動販売機を示し、図1において、この写真シール自動販売機11は撮像領域12を形成するフレーム13を設けている。
【0032】また写真シール機14(装置本体)の筐体15の接客面15aが撮像領域12と対向するように設けられている。この筐体15の接客面15aにおける上部中央には、画像や必要事項(操作手順など)を可視表示する表示手段としてのディスプレイ16が設けられている。
【0033】この実施例では、上記ディスプレイ16は陰極線管いわゆるCRTにより構成され、このディスプレイ16は撮像画像の表示の他に、操作手順の表示、撮像画像に重ねる落書き等の編集画像の表示などを行なうと共に、その表面にはタッチパネルによる入力装置17(図2参照)を重ね合わせて、画像の表示に対応して入力操作が可能となるように設けられている。
【0034】さらに、ディスプレイ16の下部の段差パネル部分(または傾斜パネル部分)には料金(硬貨)を投入する硬貨投入口18と、写真シールを放出する写真シール放出口19とを配設し、また、貨幣投入口18の下部の垂直パネル部分には貨幣の返却口20を配設している。
【0035】しかも、撮像領域12の天井部には被写体を撮像する撮像手段の一例としてデジタルカメラ21を配置している。この天井部はフレーム13に対して天井骨組を設けたり、或は天井板を張設して構成すればよい。また上述のデジタルカメラ21は撮像領域12内の一人または複数人の被写体をその真上から見下ろし撮影すべく当該カメラ21のレンズ(撮影レンズのこと)を下側に向けて設置したものである。ここで、上述のデジタルカメラ21の天井部への取付けは図示のような天井中央部に限定されるものではなく、天井中央部からから何れかの方向にオフセットした位置に取付けてもよい。
【0036】また撮像領域12の床部または床部近傍(但し、図面では図示の便宜上、床部を示すの左右両サイド)には、被写体を照明する照明手段としての照明装置22,22を配置している。この照明装置22としては蛍光灯、白熱灯などの照明ランプやストロボ照明装置を用いることができる。
【0037】さらに上述のデジタルカメラ21の近傍つまり天井部には被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段の一例としてミラー23をデジタルカメラ21と干渉しないように配設している。このミラー23はその鏡面を下側に向けて配設されている。なお、ミラー23の大きさ、形状は図示実施例のものに限定されるものではなく、被写体のポーズが確認される程度の小型コンパクト形状のものであってもよい。
【0038】ここで、上述のポーズ確認手段としてミラー23を用いると、照明装置22からの照明光を該ミラー23で反射させることができ、また当然のこととして消費電力および制御が不要となる。
【0039】なお、上述の撮像領域12をスイッチのON時に通常点灯する点灯手段または該撮像領域12に被写体としての人間が入ったことを赤外線センサなどの検知手段で検知して該撮像領域12を自動照明する点灯手段を設けることが望ましい。
【0040】図2は写真シール自動販売機の制御回路ブロック図を示し、制御手段としてのCPU30は入力装置17からの入力信号、貨幣処理装置24からの処理信号、デジタルカメラ21からの画像データ(撮像データ)に基づいて、ROM25に格納されたプログラムに従って、デジタルカメラ21、照明装置22、ディスプレイ16、プリンタ26、貨幣処理装置24を駆動制御し、またRAM27は画像データの一時記憶を含めて、その他必要なデータを記憶する。
【0041】なお、写真シール自動販売方法の実行プログラムはハードディスク32に記憶させ、CPU30はROM25に格納されたプログラムに従って起動した後に、該ハードディスク32の実行プログラムに従って各装置の駆動制御を行うように構成しても良い。
【0042】ここで、上述の貨幣処理装置24は図1に示す筐体15に内蔵され、貨幣投入口18から投入される貨幣投入の有無、投入された貨幣の真偽および金種判定を実行し、釣銭や偽貨幣を返却口20から返却する。
【0043】またプリンタ26は図1に示す筐体15に内蔵され、デジタルカメラ21で撮像した被写体の画像データに基づいて当該被写体の写真シールを写真シールシート33にプリントたとえばカラープリントして写真シール放出口19から放出するが、カラープリントに代えてモノトーンやセピア等の単色にてプリントしてもよい。
【0044】さらに、デジタルカメラ21はCPU30からのシャッタ信号により被写体を撮像する。照明装置22はCPU30からの照明制御信号により起動される。但し、照明装置22としてストロボ照明装置を用いる際には、このストロボ照明装置はシャッタ信号によりデジタルカメラ21のシャッタ動作と同時に発光すべく構成すればよい。この点については以下に述べるそれぞれの実施例にあっても同様である。
【0045】またディスプレイ16はデジタルカメラ21が撮像した画像データを元にCPU30からのRGB信号(Red、Green、Blue、赤、緑、青の光の三原色の信号)により被写体のポーズを可視表示するモニタ機能をも備えている。
【0046】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図3に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0047】被写体としての一人または複数人の顧客が撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0048】ステップS1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップS2に移行する。このステップS2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードを選択するように促し、かつポーズの決定後にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタン(図示せず)をON操作するように促す。被写体がポーズを決定する場合には天井部に設けられたミラー23で自身のポーズを確認することができる。
【0049】顧客は、このステップS2において天井撮影モードを選択すると共に、スタートボタンをON操作することができる。天井撮影モードの選択およびスタートボタンのON操作が完了すると次のステップS3に移行する。なお、この実施例では天井撮影モードの選択を省略して、スタートボタンのON操作のみでステップS3に移行するように構成することもできる。
【0050】このステップS3で、CPU30は床部(または床部近傍)に設置された照明装置22に対して照明制御信号を出力し、図1に示す左右の各照明装置22,22を同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0051】次のステップS4で、CPU30はデジタルカメラ21にシャッタ信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21で被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0052】このデジタルカメラ21で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップS5でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールにプリントする。
【0053】次にステップS6で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0054】このように図1〜図3で示す実施例の写真シール自動販売機は、被写体を撮像するデジタルカメラ21と、被写体を照明する照明手段(照明装置22参照)と、画像や必要事項を表示する表示手段(ディスプレイ16参照)と、操作を入力する入力手段(入力装置17参照)と、上記デジタルカメラ21で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出するプリンタ26と、これら構成要素を制御する制御手段(CPU30参照)とを備えた写真シール自動販売機であって、上記デジタルカメラ21はレンズを下側に向けて撮像領域12の天井部に設置されたものである。
【0055】この構成により、表示手段(ディスプレイ16参照)は画像や必要事項(操作手順を含む)を表示し、入力手段(入力装置17参照)は顧客の操作を入力し、照明手段(照明装置22参照)は被写体を照明し、デジタルカメラ21は被写体を撮像し、プリンタ26はデジタルカメラ21が撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、制御手段(CPU30参照)はこれら構成要素を制御するが、上述のデジタルカメラ21はそのレンズを下側に向けて撮像領域12の天井部に設置したので、このデジタルカメラ21により被写体を真上から見下ろし撮影することができ、斬新なデジタルカメラ21アングルでの撮像写真シールを得ることができる。
【0056】したがって、顧客に対して新しい撮影体験を提供することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0057】さらに、上記照明手段(照明装置22参照)は撮像領域12の床部または床部近傍に配置されたものであるから、身長の差異その他による被写体とデジタルカメラ21との間の離反距離の大小にかかわらず、均一な照明光量を確保することができる。
【0058】また、上記デジタルカメラ21の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのミラー23を設けたものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズを上記ポーズ確認手段(ミラー23参照)を用いて確認することができるので、希望するポーズが取りやすくなる。
【0059】図1〜図3で先に示した実施例の他の実施例として、ズーム機能を有するものにて前記デジタルカメラ21を構成した場合について説明する。
【0060】この場合、図2に示したデジタルカメラ21は、CPU30からシャッタ信号及びズーム信号を受け取り、該ズーム信号によりズームイン又はズームアウトを行う。その他の構成については先の実施例と同様である。
【0061】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図3に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。この実施例では、先の実施例で説明したステップS3とステップS4の間に新しいステップS7が加わり、前述のステップS3ではスタートボタンをON操作できなくなる。該ステップS7では、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21にズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21をズームイン又はズームアウトさせる。また、ディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促し、このON操作が完了すると次のステップS4に移行する。
【0062】なお、デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17とは別にロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、デジタルカメラ21の近傍など被写体が操作しやすい範囲に構成してもよい。ステップS1からステップS6については、ステップS2でスタートボタンをON操作できないことを除いて先の実施例と同様であるから、その詳しい説明を省略する。
【0063】上述の構成及び作用の効果として、上記デジタルカメラ21はズーム機能を備えたものであるから、顧客(被写体)は自身の身長に合わせて拡大縮小して撮像することができ、拡大撮像で顔を大きく撮像する、縮小撮像で背景を多く確保して撮像するといったことができる。その他の効果については先の実施例と同様であるから、その詳しい説明を省略する。
【0064】図4、図5、図6は写真シール自動販売機の他の実施例を示すハード構造の斜視図と、制御回路ブロック図と、フローチャートである。
【0065】この実施例においては図1で示したミラー23に代えて撮像領域12の天井部におけるデジタルカメラ21の近傍に図4に示す如くポーズ確認手段としてのモニタ画像をリアルタイムで表示するモニタ装置28を設け、このモニタ装置28はその画像が下側に向くように配置され、また図5に示すようにこのモニタ装置28にはデジタルカメラ21からのビデオ出力信号を入力して、被写体のポーズ等をモニタ表示すべく構成したものである。なお、その他の構成については先の実施例と同様である。
【0066】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図6に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。被写体としての一人または複数人の顧客が撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0067】ステップn1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップn2に移行する。
【0068】このステップn2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードを選択するように促す。顧客は、このステップn2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて天井撮影モードを選択することができ、タッチパネル操作にて天井撮影モードが選択されると、次のステップn3に移行する。
【0069】このステップn3で、CPU30は床部(または床部近傍)に設置された照明装置22に対して照明制御信号を出力し、図4に示す左右の各照明装置22,22を同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0070】次にステップn4で、CPU30はデジタルカメラ21をモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21からのビデオ信号をモニタ装置28に出力する。これによりモニタ装置28の画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面で自身のポーズを確認することができる。またディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、このステップn4においてスタートボタンON操作することができる。スタートボタンのON操作が完了すると次のステップn5に移行する。
【0071】このステップn5で、CPU30はデジタルカメラ21にシャッタ信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21で被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0072】このデジタルカメラ21で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップn6でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールにプリントする。
【0073】次にステップn7で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0074】このように図4〜図6で示す実施例の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのモニタ装置28を設けたものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズを上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズが取りやすくなる。
【0075】図4〜図6で先に示した実施例の他の実施例として、ズーム機能を有するものにて前記デジタルカメラ21を構成した場合について説明する。この場合、図5に示したデジタルカメラ21は、CPU30からシャッタ信号及びズーム信号を受け取り、該ズーム信号によりズームイン又はズームアウトを行う。その他の構成については先の実施例と同様である。
【0076】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図6に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0077】この実施例では、先の実施例で説明したステップn4とステップn5の間に新しいステップn8が加わる。ステップn4でモニタ装置28に被写体がモニタ表示されると、次のステップn8では、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21にズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21をズームイン又はズームアウトさせる。このとき、モニタ装置28の画面に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はモニタ装置28の画面で自身の撮像サイズを確認することができる。
【0078】また、ディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促し、このON操作が完了すると次のステップn5に移行する。なお、デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17とは別にモニタ装置28にタッチパネルを重ねて構成してもよいし、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、モニタ装置28の近傍又は撮像領域12の側面など被写体がモニタ装置28で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよいし、有線又は無線の手持ちの遠隔操作装置にて構成しても良い。ステップn1からステップn7については、先の実施例と同様であるので詳しい説明を省略する。
【0079】この実施例の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトに合わせてモニタ装置28に撮像を表示するものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズに加えて撮像サイズも上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズ及び撮像サイズが取りやすくなる。
【0080】なお、図4〜図6に示すこれらの実施例においても、その他の構成、作用、効果については図1〜図3で示した先の実施例と同様であるから、図4、図5において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0081】図7、図8は写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示す制御回路ブロック図と、フローチャートである。なお、この実施例においても図4で示したハード構造(つまり天井部のデジタルカメラ21とその近傍に設けたモニタ装置28参照)を用いるが、図7、図8に示すこの実施例ではCPU30からディスプレイ16に送信するRGB信号を信号分配器29でディスプレイ16とモニタ装置28とに分配し、このモニタ装置28は上記RGB信号を用いて被写体をモニタ表示すべく構成したものである。
【0082】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図8に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0083】被写体としての一人または複数人の顧客が撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0084】ステップU1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップU2に移行する。このステップU2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードを選択するように促す。顧客は、このステップU2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて天井撮影モードを選択することができ、タッチパネル操作にて天井撮影モードが選択されると、次のステップU3に移行する。
【0085】このステップU3で、CPU30は床部(または床部近傍)に設置された照明装置22に対して照明制御信号を出力し、図4に示す左右の各照明装置22,22を同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0086】次にステップU4で、CPU30はデジタルカメラ21をモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21からの画像データを一旦、CPU30に入力し、CPU30からのRGB信号を信号分配器29を介してモニタ装置28とディスプレイ16とに出力する。これによりモニタ装置28の画面とディスプレイ16との双方には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面またはディスプレイ16で自身のポーズを確認することができる。またディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、このステップU4においてスタートボタンON操作することができる。スタートボタンのON操作が完了すると次のステップU5に移行する。
【0087】このステップU5で、CPU30はデジタルカメラ21にシャッタ信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21で被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0088】このデジタルカメラ21で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップU6でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールシート33にプリントする。
【0089】次にステップU7で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0090】このように図7、図8で示す実施例(但し、ハード構造については図4参照)の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21の近傍に被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのモニタ装置28を設けたものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズを上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズが取りやすくなる。
【0091】図7、図8で先に示した実施例(但し、ハード構造については図4参照)の他の実施例として、ズーム機能を有するものにて前記デジタルカメラ21を構成した場合について説明する。この実施例では、先の実施例で図8に示すフローチャートを参照して説明したステップU4とステップU5の間に新しいステップU8が加わる。ステップU4でモニタ装置28に被写体がモニタ表示されると、ステップU8では、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21にズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21をズームイン又はズームアウトさせる。このとき、モニタ装置28の画面及びディスプレイ16に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はモニタ装置28の画面又はディスプレイ16で自身の撮像サイズを確認することができる。
【0092】また、ディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促し、このON操作が完了すると次のステップU5に移行する。なお、デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17に加えてモニタ装置28にタッチパネルを重ねて構成してもよいし、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、モニタ装置28の近傍など被写体がモニタ装置28で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよい。
【0093】この実施例の写真シール自動販売機は、上記デジタルカメラ21のズームイン又はズームアウトに合わせてモニタ装置28に撮像を表示するものであるから、顧客(被写体)は自身のポーズに加えて撮像サイズも上記モニタ装置28を用いて確認することができ、希望するポーズ及び撮像サイズが取りやすくなる。
【0094】なお、図7、図8に示すこれらの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図7において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0095】図9、図10、図11は写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示すハード構造の斜視図と、制御回路ブロック図と、フローチャートである。まず図9を参照して写真シール自動販売機のハードの構造について説明すると、撮像領域12の天井部にはそのレンズを下側に向けて第1の撮像手段として第1デジタルカメラ21Aを設けると共に、この第1デジタルカメラ21Aの近傍には被写体が自身のポーズを確認するポーズ確認手段としてのモニタ装置28を設けている。
【0096】また上記第1デジタルカメラ21Aと対向するように撮像領域12の床部または床部近傍(但し、図9では図示の便宜上、床部の例を示す)にはその左右両サイドに第1の照明手段としての第1照明装置22A,22Aを設けている。
【0097】さらに前述の筐体15の接客面15aにおける上部中央には、その上側に第2の撮像手段として第2デジタルカメラ21Bを設け、その下側にはディスプレイ16を配設している。
【0098】そして、第2デジタルカメラ21Bとディスプレイ16とを隔てた接客面15aの左右両側には上下方向に指向するように第2の照明としての第2照明装置22B,22Bを設けている。なお、図9において、その他の構成については先の実施例と同様であるが、天井部のモニタ装置28はこれに代えてミラー23を用いてもよい。
【0099】つぎに図10を参照して写真シール自動販売機の制御回路について説明する。この実施例では制御手段としてのCPU30に切換え装置31を接続している。この切換え装置31は入力装置17の操作に基づいてデジタルカメラ21A,21Bおよび照明装置22A,22Bを選択して切換える切換え手段である。
【0100】つまり、上記切換え装置31はCPU30からの選択信号(天井モード選択信号と通常モード選択信号)により天井部の第1デジタルカメラ21Aと、これに対応する床側の第1照明装置22Aとを選択する第1の態様と、筐体15側の第2のデジタルカメラ21Bと、これに対応する筐体15側の第2照明装置22Bとを選択する第2の態様との二態様のうち何れか一方に切換える切換え手段である。
【0101】また、この実施例では上記各デジタルカメラ21A,21Bには切換え装置31からシャッタ信号が入力され、上記各照明装置22A,22Bにも切換え装置31から照明制御信号が入力されるように構成しているが、その他の構成については先の実施例と同様である。
【0102】このように構成した写真シール販売機の作用を、図11に示すフローチャートを参照して以下に詳述する。
【0103】被写体としての一人または複数人の顧客が図9に示す撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0104】ステップQ1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップQ2に移行する。このステップQ2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードまたは通常撮影モードを選択するように促す。なお、このモード選択の前段階においてディスプレイ16で天井からの撮影モニタと筐体側からの撮影モニタとの双方を表示して、選択を促すようにしてもよい。顧客は、このステップQ2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて何れかのモードを選択し、CPU30は何れのモードが選択されたのかを判定する。
【0105】このステップQ2で天井撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時にはステップQ3に移行し、通常撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時には別のステップQ5に移行する。
【0106】まず第1の態様に相当するステップQ3,Q4について述べると、上述のステップQ3で、CPU30は切換え装置31を介して床部(または床部近傍)に設置された第1照明装置22Aに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第1照明装置22A,22Aを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0107】また、このステップQ3で、CPU30は第1デジタルカメラ21Aをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Aからのビデオ出力信号をモニタ装置28に出力する。これによりモニタ装置28の画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面で自身のポーズを確認することができる。さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ3においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ4に移行する。
【0108】このステップQ4で、CPU30は切換え装置31を介して第1デジタルカメラ21Aにシャッタ信号を出力し、天井部に設けられた第1デジタルカメラ21Aで被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0109】つぎに第2の態様に相当するステップQ5,Q6について述べると、上述のステップQ5で、CPU30は切換え装置31を介して筐体15側に設置された第2照明装置22Bに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第2照明装置22B,22Bを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0110】また、このステップQ5で、CPU30は第2デジタルカメラ21Bをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Bからの画像データをCPU30を介してディスプレイ16に出力する。これによりディスプレイ16の表示画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体がポーズを決定する場合には該ディスプレイ16の表示画面で自身のポーズを確認することができる。さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ5においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ6に移行する。
【0111】このステップQ6で、CPU30は切換え装置31を介して第2デジタルカメラ21Bにシャッタ信号を出力し、筐体15側に設けられた第2デジタルカメラ21Aで被写体を通常アングルにて撮影する。
【0112】上述のデジタルカメラ21A(ステップQ4参照)または第2デジタルカメラ(ステップQ6参照)で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップQ7でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールシート33にプリントする。
【0113】次にステップQ8で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0114】このように図9〜図11で示す実施例の写真シール自動販売機は、被写体を撮像するデジタルカメラ21A,21Bと、被写体を照明する照明装置22A,22Bと、画像や必要事項を表示する表示手段としてのディスプレイ16と、操作を入力する入力手段としての入力装置17と、上記カメラで撮像した被写体の写真シールをプリントして放出するプリンタ26と、これら構成要素を制御する制御手段としてのCPU30とを備えた写真シール自動販売機であって、上記カメラはレンズを下側に向けて天井部に設置された第1デジタルカメラ21Aと、筐体15側に設けられた第2デジタルカメラ21Bとを備え、上記照明装置は床部または床部近傍に配置された第1照明装置22Aと、筐体15側に設けられた第2照明装置22Bとを備え、上記入力装置17の操作に基づいてデジタルカメラ21A,21Bおよび照明装置22A,22Bを選択して切換える切換え手段としての切換え装置31を設けたものである。
【0115】上記構成により、ディスプレイ16は画像や必要事項(操作手順)を表示し、入力装置17は顧客の操作を入力し、切換装置31は入力装置17の操作に基づいてデジタルカメラ21A,21Bおよび照明装置22A,22Bを選択して切換える。つまり第1デジタルカメラ21Aと第1照明装置22Aとを用いる第1の態様と、第2デジタルカメラ21Bと第2照明装置22Bとを用いる第2の態様とに切換える。
【0116】また選択された照明装置は被写体を照明し、選択されたデジタルカメラは被写体を撮像し、プリンタ26は当該デジタルカメラが撮像した被写体の写真シールをプリントして放出し、CPU30はこれら構成要素を制御する。
【0117】この結果、何れの態様が選択されても適正な照明条件を確保することができ、顧客は通常アングルによる撮影と真上からのアングルによる撮影との何れか一方を選定することができる。
【0118】図9〜図11で先に示した実施例の他の実施例として、ズーム機能を有するもので前記デジタルカメラ21A及び21Bを構成した場合について、フローチャートを図11から図12に変えて図9、図10及び図12を参照して説明する。
【0119】まず図9を参照して写真シール自動販売機のハードの構造について説明すると、撮像領域12の天井部にはそのレンズを下側に向けて第1の撮像手段としてズーム機能を備えた第1デジタルカメラ21Aを設ける。また、前述の筐体15の接客面15aにおける上部中央には、その上側に第2の撮像手段としてズーム機能を備えた第2デジタルカメラ21Bを設ける。
【0120】この実施例では、図10に示す写真シール自動販売機の制御回路について、上記各デジタルカメラ21A,21Bには切換え装置31からシャッタ信号及びズーム信号が入力されるように構成している。
【0121】その他のハードの構造及び構成については先の実施例と同様である。
【0122】このように構成した写真シール自動販売機の作用を、図12に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。被写体としての一人または複数人の顧客が図9に示す撮像領域12に入り、貨幣投入口18から貨幣を投入すると、貨幣処理装置24からの処理信号がCPU30に入力される。
【0123】ステップQ1で、CPU30は上記処理信号により貨幣が投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップQ2に移行する。このステップQ2で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体に天井撮影モードまたは通常撮影モードを選択するように促す。なお、このモード選択の前段階においてディスプレイ16で天井からの撮影モニタ画像と筐体側からの撮影モニタ画像との双方を表示して、選択を促すようにしてもよい。顧客は、このステップQ2においてタッチパネル構成の入力装置17を用いて何れかのモードを選択し、CPU30は何れのモードが選択されたのかを判定する。
【0124】このステップQ2で天井撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時にはステップQ3に移行し、通常撮影モードが選択されたとCPU30が判定した時には別のステップQ6に移行する。
【0125】まず第1の態様に相当するステップQ3,Q4,Q5について述べると、上述のステップQ3で、CPU30は切換え装置31を介して床部(または床部近傍)に設置された第1照明装置22Aに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第1照明装置22A,22Aを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0126】また、このステップQ3で、CPU30は第1デジタルカメラ21Aをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Aからのビデオ出力信号をモニタ装置28に出力する。これによりモニタ装置28の画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体が撮像サイズ及びポーズを決定する場合には該モニタ装置28の画面で自身の撮像サイズ及びポーズを確認することができる。
【0127】次のステップQ4で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21Aのズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21Aにズーム信号を出力し、天井部に設けられたデジタルカメラ21Aをズームイン又はズームアウトさせる。このとき、モニタ装置28の画面及びディスプレイ16に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はモニタ装置28の画面又はディスプレイ16で自身の撮像サイズを確認することができる。なお、デジタルカメラ21Aのズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、入力装置17に加えてモニタ装置28にタッチパネルを重ねて構成してもよいし、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、モニタ装置28の近傍など被写体がモニタ装置28で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよい。
【0128】さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ4においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ5に移行する。
【0129】このステップQ5で、CPU30は切換え装置31を介して第1デジタルカメラ21Aにシャッタ信号を出力し、天井部に設けられた第1デジタルカメラ21Aで被写体を真上から見下ろし撮影する。
【0130】つぎに第2の態様に相当するステップQ6,Q7,Q8について述べると、上述のステップQ6で、CPU30は切換え装置31を介して筐体15側に設置された第2照明装置22Bに対して照明制御信号を出力し、図9に示す左右の各第2照明装置22B,22Bを同時起動して、撮像領域12内の被写体を照明する。
【0131】また、このステップQ6で、CPU30は第2デジタルカメラ21Bをモニタモードにて駆動し、このデジタルカメラ21Bからの画像データをCPU30を介してディスプレイ16に出力する。これによりディスプレイ16の表示画面には一人または複数人の被写体がモニタ表示されるので、被写体が撮像サイズ及びポーズを決定する場合には該ディスプレイ16の表示画面で自身の撮像サイズ及びポーズを確認することができる。
【0132】次のステップQ7で、CPU30はディスプレイ16に操作手順などを表示すると共に、被写体にデジタルカメラ21Bのズームイン又はズームアウトを入力装置17にて操作するように促す。被写体の操作に従ってCPU30はデジタルカメラ21Bにズーム信号を出力し、筐体15に設けられたデジタルカメラ21Bをズームイン又はズームアウトさせる。このとき、ディスプレイ16に表示される被写体もズームイン又はズームアウトされるので、被写体はディスプレイ16で自身の撮像サイズを確認することができる。なお、デジタルカメラ21Bのズームイン又はズームアウトを操作する入力手段は、ロータリスイッチ、スライドスイッチ又は切替えスイッチ等のスイッチにて、ディスプレイ16の近傍など被写体がディスプレイ16で自身を確認しつつ操作できる範囲に構成してもよい。
【0133】さらにディスプレイ16はポーズ決定時にタッチパネルによる入力装置17のうちのスタートボタンをON操作するように促す。顧客は、ステップQ7においてスタートボタンをON操作することができる。このスタートボタンのON操作が完了すると次のステップQ8に移行する。
【0134】このステップQ8で、CPU30は切換え装置31を介して第2デジタルカメラ21Bにシャッタ信号を出力し、筐体15側に設けられた第2デジタルカメラ21Aで被写体を通常アングルにて撮影する。
【0135】上述のデジタルカメラ21A(ステップQ5参照)または第2デジタルカメラ(ステップQ8参照)で撮像された画像データはCPU30に入力されるので、次のステップQ9でCPU30はプリンタ26に対してプリント画像データを出力する。プリンタ26は入力されたプリント画像データにより被写体の画像を写真シールシート33にプリントする。
【0136】次にステップQ10で、CPU30は写真シール放出口19の内部に設けられた搬出装置を駆動して、プリントされた写真シールを該放出口19から放出する。
【0137】なお、図9〜図12に示すこれらの実施例においても、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図9〜図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0138】また上記各実施例において撮像領域12を囲繞する部分の少なくとも一部にはレフ板を構成する部材と同一または略同一の白い布等(反射部材)を用いて、光の反射により陰影が形成されるのを防止すべく構成してもよい。
【0139】また、上記各実施例の制御動作を実行させるプログラムを記憶した記憶媒体は、筐体15の内部にハードディスク等で構成してもよいし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、FD(Floppy Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、Zip(ジップ)、リムーバブルハードディスク等の外部記憶媒体で構成しても良い。
【0140】この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の撮像手段は、実施例のデジタルカメラ21に対応し、以下同様に、照明手段は、照明装置22に対応し、表示手段は、ディスプレイ16に対応し、入力手段は、入力装置17に対応し、制御手段は、CPU30に対応し、第1の撮像手段は、第1デジタルカメラ21Aに対応し、第2の撮像手段は、第2デジタルカメラ21Bに対応し、第1の照明手段は、第1照明装置22Aに対応し、第2の照明手段は、第2照明装置22Bに対応し、印刷手段は、プリンタ26に対応し、切換え手段は、切換え装置31に対応し、記憶媒体は、ハードディスク32に対応し、写真シール自動販売用写真シールシートは、写真シールシート33に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0141】
【発明の効果】この発明によれば、被写体を真上から見下ろし撮像することができ、斬新なカメラアングルでの撮像写真シールを得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の写真シール自動販売機を示す斜視図。
【図2】 写真シール自動販売機の制御回路を示すブロック図。
【図3】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図4】 本発明の写真シール自動販売機の他の実施例を示す斜視図。
【図5】 制御回路を示すブロック図。
【図6】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図7】 本発明の写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示す制御回路ブロック図。
【図8】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図9】 本発明の写真シール自動販売機のさらに他の実施例を示す斜視図。
【図10】 制御回路を示すブロック図。
【図11】 撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【図12】 ズーム使用時の撮像乃至プリント処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
12…撮像領域
15…筐体
16…ディスプレイ(表示手段)
17…入力装置(入力手段)
21…デジタルカメラ(撮像手段)
21A…第1デジタルカメラ(第1の撮像手段)
21B…第2デジタルカメラ(第2の撮像手段)
22…照明装置(照明手段)
22A…第1照明装置(第1の照明手段)
22B…第2照明装置(第2の照明手段)
23…ミラー(ポーズ確認手段)
26…プリンタ(印刷手段)
28…モニタ装置(ポーズ確認手段)
30…CPU(制御手段)
31…切換え装置(切換え手段)
32…ハードディスク
33…写真シールシート
【特許請求の範囲】
【請求項1】被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置された写真シール自動販売機。
【請求項2】上記照明手段は床部または床部近傍に配置された請求項1記載の写真シール自動販売機。
【請求項3】ズーム機能を備えた撮像手段にて上記撮像手段を形成した請求項1は2記載の写真シール自動販売機。
【請求項4】ズーム機能を備えた撮像手段にて上記撮像手段を形成し、上記表示手段は上記撮像手段で撮影している画像を上記ズーム機能に合わせて拡大、縮小表示するべく形成した請求項3記載の写真シール自動販売機。
【請求項5】被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて天井部に設置された第1の撮像手段と、筐体側に設けられた第2の撮像手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段を選択して切換える切換え手段を設けた写真シール自動販売機。
【請求項6】上記照明手段は照明状態を変更可能に設け、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けた請求項5記載の写真シール自動販売機。
【請求項7】上記照明手段は床部または床部近傍に配置された第1の照明手段と、筐体側に設けられた第2の照明手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けた請求項5記載の写真シール自動販売機。
【請求項8】ズーム機能を備えた撮像手段にて少なくとも上記第1の撮像手段を形成した請求項5、6又は7記載の写真シール自動販売機。
【請求項9】被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備え、上記入力手段にて操作されて、上記制御手段にて制御して上記照明手段で被写体を照らし、上記撮影手段にて被写体を撮像して上記表示手段に表示し、上記印刷手段にて被写体の写真シールをプリントして放出する写真シール自動販売方法であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置され、該撮影手段にて被写体を撮像領域の天井部から撮像する写真シール自動販売方法。
【請求項10】上記撮像手段で被写体を撮像領域の天井部から撮像した画像を上記印刷手段にて写真シールをプリントして放出する請求項9記載の写真シール自動販売方法。
【請求項11】請求項10記載の写真シール自動販売方法にてプリントさせる又はプリントさせた写真シール自動販売用写真シールシート。
【請求項12】請求項9又は10記載の写真シール自動販売方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体。
【請求項1】被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置された写真シール自動販売機。
【請求項2】上記照明手段は床部または床部近傍に配置された請求項1記載の写真シール自動販売機。
【請求項3】ズーム機能を備えた撮像手段にて上記撮像手段を形成した請求項1は2記載の写真シール自動販売機。
【請求項4】ズーム機能を備えた撮像手段にて上記撮像手段を形成し、上記表示手段は上記撮像手段で撮影している画像を上記ズーム機能に合わせて拡大、縮小表示するべく形成した請求項3記載の写真シール自動販売機。
【請求項5】被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備えた写真シール自動販売機であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて天井部に設置された第1の撮像手段と、筐体側に設けられた第2の撮像手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段を選択して切換える切換え手段を設けた写真シール自動販売機。
【請求項6】上記照明手段は照明状態を変更可能に設け、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けた請求項5記載の写真シール自動販売機。
【請求項7】上記照明手段は床部または床部近傍に配置された第1の照明手段と、筐体側に設けられた第2の照明手段とを備え、上記入力手段の操作に基づいて撮像手段および照明手段を選択して切換える切換え手段を設けた請求項5記載の写真シール自動販売機。
【請求項8】ズーム機能を備えた撮像手段にて少なくとも上記第1の撮像手段を形成した請求項5、6又は7記載の写真シール自動販売機。
【請求項9】被写体を撮像する撮像手段と、被写体を照明する照明手段と、画像や必要事項を表示する表示手段と、操作を入力する入力手段と、上記撮像手段で撮像した被写体の写真シールをプリントして放出する印刷手段と、これら構成要素を制御する制御手段とを備え、上記入力手段にて操作されて、上記制御手段にて制御して上記照明手段で被写体を照らし、上記撮影手段にて被写体を撮像して上記表示手段に表示し、上記印刷手段にて被写体の写真シールをプリントして放出する写真シール自動販売方法であって、上記撮像手段はレンズを下側に向けて撮像領域の天井部に設置され、該撮影手段にて被写体を撮像領域の天井部から撮像する写真シール自動販売方法。
【請求項10】上記撮像手段で被写体を撮像領域の天井部から撮像した画像を上記印刷手段にて写真シールをプリントして放出する請求項9記載の写真シール自動販売方法。
【請求項11】請求項10記載の写真シール自動販売方法にてプリントさせる又はプリントさせた写真シール自動販売用写真シールシート。
【請求項12】請求項9又は10記載の写真シール自動販売方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体。
【図5】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2002−162684(P2002−162684A)
【公開日】平成14年6月7日(2002.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−240318(P2001−240318)
【分割の表示】特願2001−128916(P2001−128916)の分割
【出願日】平成13年4月26日(2001.4.26)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年6月7日(2002.6.7)
【国際特許分類】
【分割の表示】特願2001−128916(P2001−128916)の分割
【出願日】平成13年4月26日(2001.4.26)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】
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