説明

写真作成装置および方法

【課題】より簡単な作業で、希望する編集結果を得られるようにすることができる。
【解決手段】スタンプ画像選択部214には、スタンプ画像が表示されたボタンが並んで表示され、そのボタンをタッチペン82で操作することができる。タッチペン82でスタンプ画像選択部214のボタンが操作されると、このスタンプ画像がいま選択されていることを示す選択枠214Aが表示される。また、いま選択されているスタンプ画像が表示されているスタンプ画像選択部214のボタンへの操作は反転操作とされ、その操作前のスタンプ画像が左右反転される。本発明は、利用者の画像をシール紙に印刷して提供する写真シール作成装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、より簡単な作業で、希望する編集結果を得られるようにすることができるようにした写真作成装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、コイン等の対価を投入することで、利用者の写真を撮像し、撮像された画像を、予め記憶されている画像であって利用者が選択した画像で編集した写真をプリントする写真販売機の編集時に表示される編集画面1の例を示している。
【0003】
この編集画面1のサムネイル画像表示部11には、編集対象の画像の候補となる撮像画像がサムネイル表示され、その画像を例えばタッチペン等で操作することで、編集対象画像を選択することができる。
【0004】
編集対象画像表示部12には、利用者による操作によりサムネイル画像表示部11に表示された画像から選択された画像が編集対象画像として表示される。
【0005】
編集ツール選択部13には、ペン、スタンプ、およびフレーム等の各種の編集ツールを選択するときに操作されるボタンが表示される。
【0006】
パレット14には、編集ツール選択部13に表示されたボタンを操作することで選択された編集ツールでの編集内容に応じた画像を選択するボタンが並べて表示される。図1の例では、スタンプツールで編集を行う場合のスタンプ画像を選択するための各種ボタンが表示されている。具体的には、「笑顔」、「ハート」、[星]、「水滴」、「十字架」、「ひし形」の6種類のスタンプ画像について、3種類の大きさのスタンプ画像が表示されたボタンが表示されている。
【0007】
消しゴムボタン15は、例えば編集対象画像表示部12に表示された画像の絵柄を修正するときに操作させるボタンである。
【0008】
やり直しボタン16は、例えばいま行った編集(例えばスタンプ画像の選択)を取り消すときに操作されるボタンである。
【0009】
はじめからやり直しボタン17は、例えばいままで行ったすべての編集を最初から取り消すときに操作されるボタンである。
【0010】
次に、この編集画面1における編集作業を具体的に説明する。なおここではスタンプツールで編集を行うものとし、パレット14には、図1に示すように、スタンプ画像を選択するためのボタンが表示されている。
【0011】
利用者は、図2に示すように、タッチペン21で、パレット14上の所定のボタンを操作して、所望のスタンプ画像(図2の例では、「笑顔」のスタンプ画像)を選択する。そして利用者は、図3に示すように、編集対象画像表示部12に表示されている編集対象画像上の所望の位置(図3の例では、右上の位置)を指定する。この作業により、選択した「笑顔」のスタンプ画像が、編集対象画像上の指定した位置に貼り付けられた画像が編集済み画像として得られ、それがプリントされる(特許文献1参照)。
【0012】
このようにして利用者は、撮像した画像に自分の好みにあった画像を所望の位置に貼り付ける編集を行うことができる。
【0013】
また図1乃至図3の例では、複数のデザイン(6種類のデザイン)の複数のサイズ(3種類のサイズ)のスタンプ画像がパレット14上に表示されていたが、デザインが多数あるため、利用者が多数のデザインを限られた画面のスペースで見られるようにデザインが異なるスタンプ画像だけが表示され、そのサイズ、輪郭の太さ、色等の変更については、所定の変更ボタンをタッチペン21等で押し続けることにより変化させることができる方法も提案されている(特許文献2参照)。
【0014】
ところで、図1乃至図3の例では、上述したように、一度編集対象画像上にスタンプ画像を貼り付けてからでないと(図3)、スタンプ画像と編集対象画像との重なり具合(風合い)を確認することができないので、スタンプ画像と編集対象画像との重なり具合がイメージと異なる場合がある。
【0015】
イメージと異なりスタンプ画像の貼り付けをやり直したい場合、図4に示すように、やり直しボタン16を選択し、いま行った編集を取り消して、再度新たな編集を行わなければならない。
【0016】
また変更ボタンを押し続けてサイズ等を変更させる場合では、タッチペン21を離すタイミングでサイズ等が決定されるので、特にはじめてこの装置を利用する利用者は、タッチペン21を離すタイミングを誤ってしまい、スタンプ画像がイメージと異なるものとなってしまう場合がある。
【0017】
この場合においもてやり直しボタン16を操作して、いま行った編集を取り消して、再度新たな編集を行う必要がある。
【0018】
このように従来の編集方法では、利用者がほしい編集結果を得られない場合があり、またその場合、やり直し等の操作をしてその編集を取り消す必要があるなど、編集作業に利用者が手間取る場合があった。
【0019】
一般的に装置を利用できる時間は限られ、利用者は撮影よりも(例えばいろんなポーズをとって撮影することよりも)、編集に時間を費やす傾向になるので、編集作業をスムーズに行えるようにし、編集作業の時間を短縮することは重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】特開2004−229023号公報
【特許文献2】特開2004−153613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単な作業で、希望する編集結果を得られるようにすることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明の一側面の写真作成装置は、撮影作業と、前記撮影作業により得られた画像の編集作業とを利用者に行わせ、前記編集作業により得られた編集済みの画像を印刷して提供する写真作成装置において、前記撮影作業により得られた画像のうちの、編集対象となる編集対象画像を表示する編集対象画像表示手段と、編集に用いる編集用画像を複数有し、所望の前記編集用画像を選択させるための選択部を表示する選択部表示手段と、前記選択部において、所定の前記編集用画像の選択、又は、選択された前記編集用画像の反転若しくは回転を指示するとともに、前記編集用画像を合成する前記編集対象画像上の位置を指示する指示手段と、前記指示手段により指示された前記編集対象画像上の前記位置に、選択、反転、又は回転された前記編集用画像を表示する編集用画像表示手段と、前記編集対象画像上の指示された前記位置に前記編集用画像を合成して得られる前記編集済み画像を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
前記編集用画像表示手段には、前記反転又は回転の指示がされた前記編集用画像のみを、前記第1の選択部において反転又は回転して表示させることができる。
【0024】
本発明の一側面の写真作成方法は、撮影作業と、前記撮影作業により得られた画像の編集作業とを利用者に行わせ、前記編集作業により得られた編集済みの画像を印刷して提供する写真作成方法において、前記撮影作業により得られた画像のうちの、編集対象となる編集対象画像を表示する編集対象画像表示ステップと、編集に用いる編集用画像を複数有し、所望の前記編集用画像を選択させるための選択部を表示する選択部表示ステップと、前記選択部において、所定の前記編集用画像の選択、又は、選択された前記編集用画像の反転若しくは回転を指示するとともに、前記編集用画像を合成する前記編集対象画像上の位置を指示する指示ステップと、前記指示ステップの処理で指示された前記編集対象画像上の前記位置に、選択、反転、又は回転された前記編集用画像を表示する編集用画像表示ステップと、前記編集対象画像上の指示された前記位置に前記編集用画像を合成して得られる前記編集済み画像を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0025】
本発明の一側面の写真作成装置および方法においては、撮影作業により得られた画像のうちの、編集対象となる編集対象画像が表示され、編集に用いる編集用画像を複数有し、所望の編集用画像を選択させるための選択部が表示され、選択部において、所定の編集用画像の選択、又は、選択された編集用画像の反転若しくは回転が指示されるとともに、編集用画像を合成する編集対象画像上の位置が指示され、指示された編集対象画像上の位置に、選択、反転、又は回転された編集用画像が表示され、編集対象画像上の指示された位置に編集用画像を合成して得られる編集済み画像が生成される。
【0026】
これにより、反転または回転表示された編集用画像を編集対象画像上の所定の位置に合成した編集済み画像を得ることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一側面によれば、より簡単な作業で、希望する編集結果を得られるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来の写真販売機の編集時に表示される編集画面の例を示す図である。
【図2】従来の写真販売機の編集時に表示される他の編集画面の例を示す図である。
【図3】従来の写真販売機の編集時に表示される他の編集画面の例を示す図である。
【図4】従来の写真販売機の編集時に表示される他の編集画面の例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置の外観構成例を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置の外観構成例を示す他の斜視図である。
【図7】利用者の流れについて説明する図である。
【図8】写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図9】編集処理を説明するフローチャートである。
【図10】図9のステップS2において行われる編集処理について説明するフローチャートである。
【図11】編集画面の例を示す図である。
【図12】編集画面の他の例を示す図である。
【図13】編集画面の他の例を示す図である。
【図14】編集画面の他の例を示す図である。
【図15】編集画面の他の例を示す図である。
【図16】編集画面の他の例を示す図である。
【図17】図9のステップS2において行われる他の編集処理について説明するフローチャートである。
【図18】編集画面の他の例を示す図である。
【図19】編集画面の他の例を示す図である。
【図20】編集画面の他の例を示す図である。
【図21】編集画面の他の例を示す図である。
【図22】編集画面の他の例を示す図である。
【図23】図9のステップS2において行われる他の編集処理について説明するフローチャートである。
【図24】編集画面の他の例を示す図である。
【図25】編集画面の他の例を示す図である。
【図26】反転操作を説明する図である。
【図27】編集画面の他の例を示す図である。
【図28】編集画面の他の例を示す図である。
【図29】編集画面の他の例を示す図である。
【図30】編集画面の他の例を示す図である。
【図31】文字おもて処理を説明する図である。
【図32】編集画面の他の例を示す図である。
【図33】文字うら処理を説明する図である。
【図34】編集画面の他の例を示す図である。
【図35】編集画面の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図5は、本発明を適用した写真シール作成装置51の外観構成例を示す斜視図である。
【0030】
写真シール作成装置51は、撮影作業や編集作業をゲームとして行わせる代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム機であり、ゲームセンタなどの店舗に設置される。
【0031】
写真シール作成装置51の筐体60は複数のユニットにより構成される。筐体60を構成する第1ユニット61と第2ユニット62は所定の距離をあけて設置され、第1ユニット61と第2ユニット62の間に形成される空間の天井を構成する部材として天井部63が設けられている。
【0032】
第1ユニット61の面のうちの第2ユニット62に対向する面である正面61aにはカメラ71や撮影画像表示用モニタ72が設けられる。また、正面61aから突出して形成される部材の上面には撮影作業用モニタ73が設けられ、その表示にしたがって利用者が撮影作業を行うことができるようになされている。すなわち、第1ユニット61と第2ユニット62に挟まれる空間が、写真シール作成装置51の利用者が撮影を行う撮影空間となる。
【0033】
写真シール作成装置51を利用したゲームの一連の流れについては後述するが、利用者は、このようにして第1ユニット61と第2ユニット62の間に形成される撮影空間の中で、撮影画像表示用モニタ72の表示を見ながらカメラ71に向かって撮影を行う。撮影画像表示用モニタ72には、カメラ71により取り込まれている画像であるライブビューや、撮影結果の画像などが表示される。撮影作業用モニタ73にはタッチパネルが重畳して設けられており、この撮影作業用モニタ73には、撮影の案内や、撮影の開始を指示するときに操作されるボタンなどの、撮影作業に関する情報が表示される。
【0034】
図6は、図5の写真シール作成装置51を第1ユニット61の背面61b側(正面61aの反対側)より見た斜視図である。
【0035】
図6に示されるように、第1ユニット61を挟んで、撮影空間が形成される位置の反対の位置には背面61bに接する形で第3ユニット64が設けられる。
【0036】
第3ユニット64を構成する面のうちの地面に対して垂直な面64aには照明84が設けられ、この照明84により、面64aの前方の空間が照射される。第3ユニット64の斜面64bには、編集用モニタ81が設けられ、その左右にはタッチペン82A,82Bが設けられる。面64cにはスピーカ83A,83Bが設けられる。
【0037】
撮影空間での撮影を終えたとき、その撮影によって得られた画像に対して利用者は好みの文字や記号を入力するなどの編集を行うことができ、撮影画像の中から利用者によって選択された編集の対象となる画像がこの編集用モニタ81に表示される。編集用モニタ81には、編集の対象となる画像の他に、編集に用いる各種のツールを選択するときにタッチペン82A,82Bによって操作されるボタンなども表示される。このように、第3ユニット64の面のうちの面64a,64b,64cの前方が、利用者が画像の編集を行う編集空間となる。
【0038】
以上のような構成は、第3ユニット64の面64a,64b,64cが形成される側の反対側にも設けられている。したがって、写真シール作成装置51には第3ユニット64を挟んで2つの編集空間が設けられており、撮影作業を終えた2つの利用者のグループが、それぞれの編集空間において時間的に並行して編集作業を行うことができるようになされている。以下、適宜、第3ユニット64の面64a,64b,64cの前方にある編集空間を第1編集空間といい、第3ユニット64を挟んで第1編集空間の反対の位置にある編集空間を第2編集空間という。
【0039】
第1ユニット61の背面61bに平行な面である第3ユニット64の面64dにはシール紙排出口85が設けられている。このシール紙排出口85から、編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙が排出される。シール紙排出口85の前方が、編集作業をも終えた利用者がシール紙が印刷されるのを待つ印刷待ち空間となる。
【0040】
ここで、利用者の流れについて説明する。図7は、写真シール作成装置51を上方から見た平面図であり、矢印が利用者の移動方向を示す。利用者は、画面表示や音声による案内にしたがって矢印に示されるようにして移動することになる。
【0041】
これから写真シール作成装置51を利用しようとする利用者Aは、矢印#1に示されるように、まず、撮影空間に入り、撮影作業用モニタ73に表示される案内などにしたがって所定の金額分の硬貨を硬貨投入口(図示せず)に投入する。硬貨投入口に硬貨を投入したときに一連のゲームが開始され、撮影作業用モニタ73には撮影作業に関する情報が表示される。
【0042】
利用者Aが撮影作業用モニタ73に表示された情報に従って所定の作業し、カメラ71による撮影作業を終えたとき、第1編集空間と第2編集空間のうちのいずれか一方への移動の案内が撮影作業用モニタ73による画面表示や、スピーカからの音声によって行われるから、撮影を終えた利用者Aはその案内にしたがって撮影空間から編集空間に移動し、そこで編集作業を行う。図7の例においては、第1編集空間への移動が利用者Aに対して案内されており、利用者Aは、その案内にしたがって、矢印#2に示されるように第1編集空間に移動している。
【0043】
第1編集空間の編集用モニタ81には編集作業に関する情報が表示される。利用者Aが編集用モニタ81に表示された情報に従って所定の作業し、編集作業を終えたとき、利用者Aは矢印#3に示されるようにしてシール紙排出口85の前方の印刷待ち空間に移動し、編集済みの画像が印刷されたシール紙がシール紙排出口85から排出されるのを待つ。
【0044】
シール紙排出口85に排出されたシール紙を受け取ることによって一連のゲームが終了される。
【0045】
以上のような流れによって行われる撮影作業と編集作業には、利用者の流れを確保するために、それぞれ例えば3分などのように制限時間があらかじめ設定されている。
【0046】
図8は、写真シール作成装置51の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0047】
写真シール作成装置51の制御装置101には、記憶部102、撮影部103、編集部104,105、IDタグリーダ/ライタ106、プリンタ108、ROM(Read Only Memory)109、およびRAM(Random Access Memory)110が接続される。
【0048】
制御装置101は、ROM109に記憶されているプログラムや、記憶部102に記憶され、RAM110にロードされたプログラムにしたがって各部を制御し、写真シール作成装置51全体の動作を制御する。
【0049】
記憶部102は、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、制御装置101により実行されるプログラムや一連のゲームで参照される設定情報などを記憶する。撮影作業が行われたとき、後に編集の対象とされる撮影済みの画像のデータなども記憶部102には記憶される。
【0050】
撮影部103は、カメラ71、撮影画像表示用モニタ72、撮影作業用モニタ73、照明装置121、および音声出力部122から構成され、この撮影部103により撮影空間における撮影作業が実現される。
【0051】
カメラ71は、制御装置101による制御にしたがってCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子により被写体(利用者)の動画像を撮影し、撮影して得られた画像のデータをライブビュー表示用のデータとして制御装置101に出力する。
【0052】
また、カメラ71は、利用者により撮影が指示されたときに行われる制御装置101による制御にしたがって撮影を行い、撮影して得られた画像のデータを、撮影結果の画像データとして制御装置101に出力する。撮影作業においては複数回の撮影が繰り返し行われ、このようにしてカメラ71により撮影された画像の中から選択された所定の枚数の画像が編集対象の画像とされる。
【0053】
撮影画像表示用モニタ72はLCDなどにより構成され、制御装置101から供給されたライブビュー信号に基づいて、カメラ71により取り込まれている動画を表示する。
【0054】
撮影作業用モニタ73は、制御装置101による制御にしたがって、撮影の仕方を案内する画面や、編集対象とする画像の選択画面などを表示させる。
【0055】
照明装置121は、制御装置101から供給される照明制御信号にしたがって発光し、カメラ71による撮影タイミングにあわせて、撮影空間にいる利用者を照射する。
【0056】
音声出力部122は、制御装置101から供給される音声信号にしたがって、撮影空間にいる利用者に向けて音声による案内をスピーカから出力させる。
【0057】
編集部104は、編集用モニタ81、タッチパネル131、および音声出力部132から構成され、この編集部104により第1編集空間における編集作業が実現される。
【0058】
タッチパネル131は編集用モニタ81に重畳して設けられ、タッチペン82A,82Bを用いて行われる利用者の操作を検出し、利用者の操作に応じた信号を制御装置101に出力する。
【0059】
音声出力部132は、制御装置101から供給される音声信号にしたがって、第1編集空間にいる利用者に向けて音声による案内を出力する。
【0060】
編集部105も編集部104と同様の構成(編集用モニタ、タッチパネル、音声出力部)を有している。編集部105により、第2編集空間における編集作業が実現される。
【0061】
IDタグリーダ/ライタ106は、制御装置101による制御にしたがって、シール紙ユニット107に貼り付けられているIDタグ141に設定情報を書き込んだり、IDタグ141に記憶されている設定情報を読み出す。IDタグ141からは、例えばIDタグ141に記憶されている識別情報なども設定情報として読み出され、制御装置101に出力される。制御装置101においては、IDタグリーダ/ライタ106から通知された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット107が写真シール作成装置51において使用可能なユニット(純正のユニット)であるか否かが判定され、使用可能なユニットであると判定されたときのみ、その使用が可能とされる。
【0062】
シール紙ユニット107は、写真シール作成装置51に対して着脱可能になっており、IDタグリーダ/ライタ106が読み取り可能な所定の位置にはIDタグ141が貼り付けられる。シール紙ユニット107にはシール紙142が装填されている。
【0063】
プリンタ108は、利用者により編集が施されて作成された画像のデータが印刷データとして制御装置101から供給されたとき、シール紙ユニット107に収納されているシール紙142に画像を印刷し、印刷したシール紙142をシール紙排出口85に排出する。
【0064】
ROM109とRAM110は、制御装置101が実行するプログラムや、制御装置101が処理を行う上で必要なデータを記憶する。
【0065】
次に、図9のフローチャートを参照して、ユーザの編集作業に対応して実行される編集処理を説明する。
【0066】
ステップS1において、制御装置101は、編集部104または編集部105を介して、編集画面を編集用モニタ81に表示し、ステップS2において、その編集画面に対する利用者の操作に応じた編集処理を実行する。この処理の詳細は、図10のフローチャートに示されている。なおここでは、スタンプツールによる編集処理について説明する。
【0067】
ステップS11において、制御装置101は、編集部104または編集部105を介して、図11に示すような、スタンプ画像選択部214および度合い選択部215を含むスタンプツール編集用の編集画面201を編集用モニタ81に表示する。
【0068】
この編集画面201のサムネイル画像表示部211には、編集対象の画像の候補となる撮像画像がサムネイル表示され、その画像をタッチペン82等で操作することができる。
【0069】
編集対象画像表示部212には、利用者によりサムネイル画像表示部211に表示された画像から選択された画像が編集対象画像として表示される。
【0070】
編集ツール選択部213には、ペン、スタンプ、およびフレーム等の各種の編集ツールを選択するときに操作されるボタンが表示される。この例の場合、スタンプツールが選択されている。
【0071】
スタンプ画像選択部214には、スタンプ画像が表示されたボタンが並んで表示され、そのボタンをタッチペン82等で操作することができる。図11の例では、「笑顔」、「ハート」、[星]、「水滴」、「十字架」、「ひし形」等の12種類のデザインのスタンプ画像が表示されているボタンが設けられている。
【0072】
度合い選択部215には、スタンプ画像を構成する要素(例えば、大きさ、濃淡、輪郭の太さ)毎に、その度合いを示すボタンが設けられ、そのボタンをタッチペン82等で操作することができる。
【0073】
図11の例では、スタンプ画像の大きさを5段階の度合いで示すボタン群215a、スタンプ画像の濃淡を5段階の度合いで示すボタン群215b、スタンプ画像の輪郭の太さを5段階の度合いで示すボタン群215c、およびスタンプ画像の6種類の色合いを示すボタン群215dが設けられている。
【0074】
消しゴムボタン216は、例えば編集対象画像表示部212に表示された画像の絵柄を修正するときに操作させるボタンである。
【0075】
やり直しボタン217は、例えばいま行った編集(例えばスタンプ画像の選択)を取り消すときに操作されるボタンである。
【0076】
はじめからやり直しボタン218は、例えばいままで行ったすべての編集を最初から取り消すときに操作されるボタンである。
【0077】
なお図9のステップS1の段階で表示される編集画面201には、スタンプ画像選択部214および度合い選択部215は表示されておらず、編集ツール選択部213のスタンプツールに対応するボタンが操作されたとき、図10のステップS11で、スタンプ画像選択部214および度合い選択部215が設けられた編集画面201が表示される。
【0078】
次にステップS12において、制御装置101は、スタンプ画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS13に進む。
【0079】
図12に示すように、利用者がタッチペン82でスタンプ画像選択部214のボタンを操作すると、操作されたボタンに表示されたスタンプ画像が選択され、ステップS13に進む。
【0080】
ステップS13において、制御装置101は、選択されたスタンプ画像の色、大きさ、濃淡、および輪郭の太さがそれぞれ所定のものとなっている初期状態のスタンプ画像を生成する。なおこのとき制御装置101は、初期状態の各要素の度合いに対応する度合い選択部215のボタンを他のボタンと異なる形態で表示する。
【0081】
いまの場合、初期状態として、大きさが第3段目の大きさ、濃淡が第3段目の濃淡、輪郭の太さが第3段目の太さで、赤色のスタンプ画像が生成されるので、図12に示すように、その度合いに対応する度合い選択部215のボタンには、影が付されて表示される。
【0082】
ステップS14において、制御装置101は、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたか否かを判定し、指定されたと判定した場合、ステップS15に進む。
【0083】
図13に示すように、利用者がタッチペン82で編集対象画像表示部212に表示された編集対象画像上の任意の位置をタッチすると、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたとして、ステップS15に進む。
【0084】
ステップS15において、制御装置101は、指定されたスタンプ画像の貼り付け位置(タッチペン82でタッチされた画面上の座標情報)を読み取り、ステップS16において、読み取った座標を、スタンプ画像の貼り付け位置に確定する。
【0085】
次にステップS17において、制御装置101は、スタンプ画像をステップS16で確定して位置に貼り付けて表示する。
【0086】
図13に示すように、タッチペン82で指定された編集対象画像上の位置に、初期状態のスタンプ画像が貼り付けられて表示される。
【0087】
ただしこの時点では、スタンプ画像は確定しておらず、次に説明するように、継続して選択されたスタンプ画像の色等の要素を変更することができる。
【0088】
ステップS18において、制御装置101は、度合い選択部215が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合、ステップS19に進む。
【0089】
例えば図14に示すように、度合い選択部215のボタン群215aの第5段目の度合いを示すボタンが操作された場合、また図15に示すように、度合い選択部215のボタン群215cの第5段目の度合いを示すボタンが操作された場合、ステップS19に進む。
【0090】
ステップS19において、制御装置101は、編集対象画像上に表示されているスタンプ画像の表示を、ステップS18で操作されたボタンに応じた要素の度合いに変更する。その結果、図14の例では、「ハート」のスタンプ画像が大きくなり、図15の例では、「ハート」のスタンプ画像の輪郭の太さが太くなって表示される。なおこのとき制御装置101は、図14または図15に示すように、ステップS18で選択されたボタンを他のボタンと異なる形態で表示する。
【0091】
ステップS20において、制御装置101は、度合い選択部215以外が操作されたか否かを判定し、度合い選択部215以外が操作されたと判定した場合、ステップS21に進み、スタンプ画像を確定し、ステップS22において、そのスタンプ画像を、編集対象画像上のステップS16で確定した位置に貼り付けて合成し、編集済み画像を生成する。
【0092】
ステップS12で、スタンプ画像が選択されてないと判定された場合、またはステップS14で、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されていないと判定された場合、ステップS23に進み、制御装置101は、編集処理が開始されてから所定の時間経過したか否かを判定し、経過していないと判定した場合、ステップS12戻り、それ以降の処理を同様に行う。
【0093】
ステップS20で、度合い選択部215以外が操作されていないと判定された場合、ステップS24に進み、制御装置101は、編集処理が開始されてから所定の時間経過したか否かを判定し、経過していないと判定した場合、ステップS18に戻り、それ以降の処理を同様に実行する。
【0094】
すなわち続けて度合い選択部215の他のボタンを操作することにより、スタンプ画像を順次変更することができる。
【0095】
例えば図14に示したように、ボタン群215aの第5段目の大きさを示すボタンを操作した後、図16に示すように、ボタン群215cの第5段目の太さを示すボタンをさらに操作すれば、「ハード」のスタンプ画像を大きくするとともに、その輪郭を太くすることができる。
【0096】
ステップS23またはステップS24で、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS21に進み、その時点でスタンプ画像が確定され(スタンプ画像が選択されていない場合、または指定位置が確定していない場合は、スタンプ画像が存在しないものとして)、ステップS22で、編集済み画像が生成される。
【0097】
このように編集済み画像が生成されると、図9のステップS3に進み、制御装置101は、編集用モニタ81から編集画面201を消去して、編集入力の受け付けを終了し、ステップS4において、印刷待ち空間への移動を促す移動案内画面を編集用モニタ81に表示する。ステップS2で生成された編集済み画像は、プリンタ108によって、シール紙142に印刷され、シール紙排出口85から排出される。
【0098】
その後、編集処理は終了する。
【0099】
以上のように、スタンプ画像が確定される前に(ステップS21)、スタンプ画像を編集対象画像上に表示しながら繰り返し変更することができるようにしたので(ステップS18乃至ステップS20)、やり直しボタン217を操作して選択したスタンプ画像を取り消すなどの手順を踏まなくても、スタンプ画像と編集対象画像との重なり具合を確認しつつスタンプ画像を変更することができ、イメージに合ったスタンプ画像を選択することができる。
【0100】
スタンプ編集処理(図9のステップS2)の他の例を、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0101】
ステップS41において、制御装置101は、図11に示したような、スタンプ画像選択部214および度合い選択部215が設けられた編集画面201を、編集用モニタ81に表示する。
【0102】
ステップS42において、制御装置101は、スタンプ画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS43に進む。
【0103】
図18に示すように、利用者がタッチペン82でスタンプ画像選択部214のボタンを操作すると、操作されたボタンに表示されているスタンプ画像が選択され、ステップS43に進む。
【0104】
ステップS43において、制御装置101は、選択されたスタンプ画像の色、大きさ、濃淡、および輪郭の太さがそれぞれ所定のものとなっている初期状態のスタンプ画像を生成する。なおこのとき制御装置101は、初期状態のスタンプ画像の各要素の度合いに対応する度合い選択部215のボタンを他のボタンと異なる形態で表示する。
【0105】
いまの場合、初期状態として、大きさが第3段階目の大きさ、濃淡が第3段目の濃淡、輪郭の太さが第3段目の太さで、赤色のスタンプ画像が生成されるので、図18に示すように、その度合いに対応する度合い選択部215のボタンには、影が付されて表示される。
【0106】
ステップS44において、制御装置101は、操作されたスタンプ画像選択部214のボタンに対応する位置にプレビュー表示部301を設定し、それにステップS43で生成したスタンプ画像を表示する。
【0107】
例えば図18に示すように、タッチペン82により操作された「ハート」のスタンプ画像のボタンに対応する位置にプレビュー表示部301が設定され、そこに初期状態の「ハード」のスタンプ画像が表示される。
【0108】
図18では、プレビュー表示部301が、スタンプ画像選択部214の領域に表示されている。すなわち編集対象画像表示部212および度合い選択部215の領域以外の編集画面201の領域に表示されている。これにより、スタンプ画像を変更させて確定した後、貼り付け位置を決定することができる。また、プレビュー表示部301を度合い選択部215の領域以外の編集画面201の領域に表示するように設定してもよい。この場合、好ましくはプレビュー表示部301を半透明にして、編集対象画像表示部212が見られるようにしてもよい。
【0109】
次にステップS45において、制御装置101は、度合い選択部215が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合、ステップS46に進む。
【0110】
例えば図19に示すように、度合い選択部215のボタン群215aの第5段目の度合いを示すボタンが操作された場合、また図20に示すように、度合い選択部215のボタン群215cの第5段目の度合いを示すボタンが操作された場合、ステップS46に進む。
【0111】
ステップS46において、制御装置101は、プレビュー表示部301に表示されているスタンプ画像の表示を、ステップS45で操作されたボタンに応じた要素の度合いに変更する。その結果、図19の例では、「ハート」のスタンプ画像が大きくなり、図20の例では、「ハート」のスタンプ画像の輪郭の太さが太くなって表示される。なおこのとき制御装置101は、図19または図20に示すように、ステップS45で選択されたボタンを他のボタンと異なる形態で表示する。
【0112】
ステップS46で、スタンプ画像が変更されたとき、またはステップS45で度合い選択部215が操作されていないと判定されたとき、ステップS47において、制御装置101は、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたか否かを判定し、指定されたと判定した場合、ステップS48に進む。
【0113】
図21に示すように、利用者がタッチペン82で編集対象画像表示部212に表示された編集対象画像上の任意の位置をタッチすると、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたとして、ステップS48に進む。
【0114】
ステップS48において、制御装置101は、指定されたスタンプ画像の貼り付け位置(タッチペン82でタッチされた画面上の座標情報)を読み取る。
【0115】
ステップS49において、制御装置101は、スタンプ画像の貼り付け位置とスタンプ画像を確定する。
【0116】
ステップS50において、制御装置101は、プレビュー表示部301を消去する。
【0117】
ステップS51において、制御装置101は、確定したスタンプ画像を、確定した編集対象画像上の位置に貼り付けて合成して表示するとともに(図21)、編集済み画像を生成する。
【0118】
ステップS42で、スタンプ画像が選択されてないと判定された場合、またはステップS47で、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されていないと判定された場合、ステップS52に進み、制御装置101は、編集処理が開始されてから所定の時間経過したか否かを判定し、経過していないと判定した場合、ステップS42戻り、それ以降の処理を同様に行う。
【0119】
すなわちスタンプ画像の貼り付け位置が確定する前であれば(ステップS48)、続けて度合い選択部215の他のボタンを操作することにより、スタンプ画像を順次変更することができる。
【0120】
例えば図19に示したように、ボタン群215aの第5段目の大きさを示すボタンを選択した後、図22に示すように、ボタン群215cの第5段目の太さを示すボタンをさらに操作すれば、「ハート」のスタンプ画像を大きくするとともに、その輪郭を太くすることができる。
【0121】
このように編集済み画像が生成されると、図9のステップS3に進み、制御装置101は、編集用モニタ81から編集画面201を消去して、編集入力の受け付けを終了し、ステップS4において、印刷待ち空間への移動を促す移動案内画面を編集用モニタ81に表示する。
【0122】
その後、編集処理は終了する。
【0123】
すなわちこの例の場合、スタンプ画像を変更させた後(ステップS46)、貼り付け位置を指定することができる(ステップS47)。
【0124】
なお従来の編集画面1(図1)には、6種類のデザインのスタンプ画像が、3種類の大きさ分表示されていたが、本願発明に係る編集画面201では、デザインの異なるスタンプ画像を表示すればよいので、より多くの種類のデザイン(図11の例では、12種類のデザイン)のスタンプ画像を表示することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0125】
また従来の編集画面1と同じ選択条件(6種類のデザインのそれぞれについて、大きさの異なる3種類の選択が可能な選択条件)とすると、図11の編集画面201の例の場合、ボタン群215b、ボタン群215c、ボタン群215d、およびスタンプ画像選択部214の縦1列分のスタンプ画像が不要となるので、その領域を利用して、編集対象画像表示部212の領域を大きくすることができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0126】
なお以上においては、スタンプ画像による編集を例として説明したが、編集において編集用画像を用いるものであれば、例えばフレーム画像による編集においても本願発明を適用することができる。すなわち編集ツール選択部213でフレームツールが選択された場合、スタンプ画像選択部214に代えてフレーム画像選択部が表示されるとともに、フレーム画像に対応する度合い選択部215が表示され、フレーム画像選択部を操作してフレーム画像を選択することができるとともに、度合い選択部215を操作してフレーム画像の度合いを変更することができる。
【0127】
スタンプ編集処理(図9のステップS2)の他の例を、図23のフローチャートを参照して説明する。
【0128】
ステップS71において、制御装置101は、図11に示したような、スタンプ画像選択部214および度合い選択部215が設けられた編集画面201を、編集用モニタ81に表示する。
【0129】
ステップS72において、制御装置101は、スタンプ画像が選択されたか否かを判定し、選択されていないと判定した場合、ステップS73に進み、ステップS71で編集画面201が表示されてから所定の時間経過したか否かを判定し、所定の時間経過していないと判定した場合、ステップS72に戻る。
【0130】
ステップS72で、スタンプ画像が選択されたと判定された場合、ステップS74に進む。
【0131】
例えば図24に示すように、タッチペン82でスタンプ画像選択部214のボタン(図24の例では、「月」のスタンプ画像が表示されているボタン」)が操作されると、操作されたボタンに表示されているスタンプ画像(図24の例では、「月」のスタンプ画像)が選択され、ステップS74に進む。
【0132】
ステップS74において、制御装置101は、図24に示すように、選択されたスタンプ画像が表示されているスタンプ画像選択部214のボタンに、このスタンプ画像がいま選択されていることを示す選択枠214Aを表示する。
【0133】
次に、ステップS75において、制御装置101は、いま選択されているスタンプ画像を反転させる操作(以下、反転操作と称する)がなされたか否かを判定し、反転操作がなされたと判定した場合、ステップS76に進み、いま選択されているスタンプ画像を反転させる。
【0134】
この例の場合、いま選択されているスタンプ画像のスタンプ画像選択部214のボタン上の表示が左右方向に反転され、利用者がスタンプ画像の状態を把握できるようになされている。
【0135】
例えばタッチペン82による、いま選択されているスタンプ画像が表示されているスタンプ画像選択部214のボタン(すなわち選択枠214Aが表示されているボタン)への操作は、反転操作とされ、その操作前のスタンプ画像が左右反転され、図24の例の場合、図25に示すように、「月」のスタンプ画像のボタン上の表示が左右反転される。
【0136】
このように選択されているスタンプ画像が表示されているスタンプ画像選択部214上のボタンを操作することにより、図26に示すように、選択されているスタンプ画像の左右方向の向きを変更することができる。
【0137】
ステップS76で、いま選択されているスタンプ画像が反転されたとき、またはステップS75で反転操作がなされていないと判定されたとき、ステップS77に進み、制御装置101は、ステップS71で編集画面201が表示されてから所定の時間経過したか否かを判定し、所定の時間経過していないと判定した場合、ステップS78に進む。
【0138】
ステップS78において、制御装置101は、さらにスタンプ画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS74に戻り、それ以降の処理を同様に実行する。
【0139】
すなわち図24および図25の例では、「月」のスタンプ画像が選択されていたが、その「月」のスタンプ画像に代えて、他のスタンプ画像を選択することができる。
【0140】
ステップS78で、スタンプ画像が選択されていないと判定された場合、ステップS79に進み、制御装置101は、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたか否かを判定する。
【0141】
ステップS79で、まだスタンプ画像の貼り付け位置が指定されていないと判定された場合、ステップS75に戻り、制御装置101は、それ以降の処理を同様に実行する。
【0142】
すなわち、いま選択されているスタンプ画像をさらに左右反転することもできるし(ステップS75)、他のスタンプ画像を選択することもできる(ステップS78を介して行われるステップS74)。
【0143】
ステップS79で、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたと判定されたとき、ステップS80に進む。
【0144】
図27に示すように、利用者がタッチペン82で編集対象画像表示部212に表示された編集対象画像上の任意の位置をタッチすると、スタンプ画像の貼り付け位置が指定されたとして、ステップS80に進む。
【0145】
ステップS80において、制御装置101は、選択されたスタンプ画像の反転操作に応じた状態の、色、大きさ、濃淡、および輪郭の太さがそれぞれ所定のものとなっている初期状態のスタンプ画像を生成する。
【0146】
次に、ステップS81において、制御装置101は、指定されたスタンプ画像の貼り付け位置(タッチペン82でタッチされた画面上の座標情報)を読み取り、スタンプ画像の貼り付け位置を確定する。
【0147】
ステップS82において、制御装置101は、タッチペン82で指定された編集対象画像上の位置に、ステップS80で生成したスタンプ画像(すなわち選択されたスタンプ画像の反転操作に応じた状態の初期状態のスタンプ画像)を貼り付けて合成し表示する(図27)。
【0148】
次にステップS83において、制御装置101は、度合い選択部215が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合、ステップS84に進む。
【0149】
ステップS84において、制御装置101は、編集対象画像上に表示されているスタンプ画像の表示を、ステップS83で操作されたボタンに応じた要素の度合いに変更する。
【0150】
ステップS83で、度合い選択部215が選択されていないと判定された場合、またはステップS84で度合い選択部215に対する操作に応じてスタンプ画像の表示が変更されたとき、ステップS85に進む。
【0151】
ステップS85において、制御装置101は、ステップS71で編集画面201が表示されてから所定の時間経過したか否かを判定し、経過していないと判定した場合、ステップS86に進む。
【0152】
ステップS86において、制御装置101は、スタンプ画像が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、ステップS74に戻り、それ以降の処理を同様に実行する。
【0153】
すなわち選択したスタンプ画像を編集対象画像上に表示させた後でも(ステップS82)、さらに他のスタンプ画像を選択し、反転操作や度合い選択部215への操作に応じたスタンプ画像を編集対象画像上に表示させることができる。
【0154】
例えば図27に示したように、図に向かって、右方向を向いている「月」のスタンプ画像が編集対象画像上に表示された後に、図28に示すように、「月」のスタンプ画像を選択し、反転操作を行うことにより、図29に示すように、左方向を向いている「月」のスタンプ画像をさらに表示させることができる。
【0155】
図23に戻りステップS86で、スタンプ画像が選択されていないと判定された場合、ステップS87に進み、制御装置101は、編集処理を終了させる操作(例えば、図示せぬ終了ボタンに対する操作)がなされたか否かを判定し、そのような操作がなされていないと判定した場合、ステップS83に戻り、それ以降の処理を同様に実行する。
【0156】
ステップS73、ステップS77、若しくはステップS85で、所定の時間経過したと判定された場合、またはステップS87で、編集処理を終了させる操作がなされたと判定された場合、ステップS88に進み、制御装置101は、その時点のスタンプ画像を確定し、ステップS89において、編集済み画像を生成する。
【0157】
その後、編集処理は終了する。
【0158】
なお以上においては、スタンプ画像を左右反転させるために、スタンプ画像の左右反転した状態の2つの画像をそれぞれ保持しておき、それらを利用することもできるし、1つの状態の画像を保持しておき、反転操作に応じて保持している1つの画像を座標変換して利用することもできる。
【0159】
また以上においてはスタンプ画像が、所定の操作により左右方向に反転するようにしたが、上下方向に反転させたり、または一定の角度を持って上下左右方向に反転させることもできる。
【0160】
また同じボタンを繰り返し操作(押下)することによって、スタンプ画像を反転させることができるものとしたが、他の操作によってスタンプ画像を反転させることができるようにしてもよい。
【0161】
また以上においては、スタンプ画像選択部214上において、反転操作に応じたスタンプ画像を表示させてから、そのスタンプ画像を編集対象画像上に表示させるようにしたが、編集対象画像上にスタンプ画像を表示させてから、その表示を左右反転することができるようにもできる。
【0162】
また反転させて表示したスタンプ画像を、所定の操作を行うことにより、いつでも最初の状態のスタンプ画像に戻すことができるようにすることもできる。
【0163】
次に、編集画面201の他の例を、図30を参照して説明する。この編集画面201には、文字おもてボタン301および文字うらボタン302がさらに設けられている。
【0164】
文字おもてボタン301を選択して、図31に示すように、編集対象画像上に重なるように、スタンプ画像P、スタンプ画像Q、およびスタンプ画像Rの順番で選択すると、図中上から下方向(図中、矢印の方向)の視線において、編集対象画像およびスタンプ画像の点線で示されている部分が見えないように合成されて表示される。すなわち上に重なるようにスタンプ画像が合成されて表示される。
【0165】
さらに具体的には、図30に示すように、編集対象画像上に「ハート」のスタンプ画像が選択されている状態において、文字おもてボタン301を操作し、「月」のスタンプ画像を、「ハート」のスタンプ画像に重なる位置に表示されるように選択した場合、図32に示すように、後に選択された「月」のスタンプ画像が先に選択された「ハート」のスタンプ画像の上に重なるように合成されて表示される。
【0166】
一方文字うらボタン302を選択して、図33に示すように、スタンプ画像P、スタンプ画像Q、およびスタンプ画像Rの順番で選択すると、図中上から下方向(図中、矢印の方向)の視線において、編集対象画像およびスタンプ画像の点線で示されている部分が見えないように合成されて表示される。すなわち先に選択されたスタンプ画像の裏に重なるようにスタンプ画像が合成されて表示される。
【0167】
さらに具体的には、図30に示すように、編集対象画像上に「ハート」のスタンプ画像が選択されている状態において、文字うらボタン302を操作し、「月」のスタンプ画像を、「ハート」のスタンプ画像に重なる位置に表示されるように選択した場合、図34に示すように、後に選択された「月」のスタンプ画像が先に選択された「ハート」のスタンプ画像のうらに重なるように合成されて表示される。
【0168】
なお図31および図33は、編集対象画像上に重なるように、スタンプ画像P、スタンプ画像Q、およびスタンプ画像Rが選択された場合の断面を模式的に示したものである。
【0169】
図31乃至図34では、スタンプ画像を例として説明したが、文字やフレーム画像において同様にして合成される。
【0170】
次に、編集画面201の他の例を、図35を参照して説明する。この編集画面201には、図11に示したサムネイル画像表示部211乃至はじめからやり直しボタン218が、それぞれ2組分設けられている(図中、1つの組の各部の符号には、−1と、他の組の各部の符号には、−2が付されている)。
【0171】
このような編集画面201を設けることにより、利用者が複数いる場合、それぞれの利用者が独自に編集処理を行うことができる。
【0172】
また、上述した各ステップの処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【符号の説明】
【0173】
51 写真シール作成装置
60 筐体
61 第1ユニット
62 第2ユニット
64 第3ユニット
101 制御装置
104 編集部
214 スタンプ選択部
214A 選択枠
215 度合い選択部
301 文字おもてボタン
302 文字うらボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影作業と、前記撮影作業により得られた画像の編集作業とを利用者に行わせ、前記編集作業により得られた編集済みの画像を印刷して提供する写真作成装置において、
前記撮影作業により得られた画像のうちの、編集対象となる編集対象画像を表示する編集対象画像表示手段と、
編集に用いる編集用画像を複数有し、所望の前記編集用画像を選択させるための選択部を表示する選択部表示手段と、
前記選択部において、所定の前記編集用画像の選択、又は、選択された前記編集用画像の反転若しくは回転を指示するとともに、前記編集用画像を合成する前記編集対象画像上の位置を指示する指示手段と、
前記指示手段により指示された前記編集対象画像上の前記位置に、選択、反転、又は回転された前記編集用画像を表示する編集用画像表示手段と、
前記編集対象画像上の指示された前記位置に前記編集用画像を合成して得られる前記編集済み画像を生成する生成手段と
を備える写真作成装置。
【請求項2】
前記編集用画像表示手段は、前記反転又は回転の指示がされた前記編集用画像のみを、前記第1の選択部において反転又は回転して表示する
請求項1に記載の写真作成装置。
【請求項3】
撮影作業と、前記撮影作業により得られた画像の編集作業とを利用者に行わせ、前記編集作業により得られた編集済みの画像を印刷して提供する写真作成方法において、
前記撮影作業により得られた画像のうちの、編集対象となる編集対象画像を表示する編集対象画像表示ステップと、
編集に用いる編集用画像を複数有し、所望の前記編集用画像を選択させるための選択部を表示する選択部表示ステップと、
前記選択部において、所定の前記編集用画像の選択、又は、選択された前記編集用画像の反転若しくは回転を指示するとともに、前記編集用画像を合成する前記編集対象画像上の位置を指示する指示ステップと、
前記指示ステップの処理で指示された前記編集対象画像上の前記位置に、選択、反転、又は回転された前記編集用画像を表示する編集用画像表示ステップと、
前記編集対象画像上の指示された前記位置に前記編集用画像を合成して得られる前記編集済み画像を生成する生成ステップと
を含む写真作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2011−166799(P2011−166799A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−63037(P2011−63037)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【分割の表示】特願2006−158657(P2006−158657)の分割
【原出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】