写真撮影編集方法および写真撮影編集装置
【課題】撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像が得られる写真撮影編集方法および写真撮影編集装置を提供する。
【解決手段】撮影空間内の一以上の被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示する表示手段と、該撮影画像を編集許容する編集手段と、所定の画像を出力する出力手段とを備えた写真撮影編集装置について、前記表示手段を、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成し、前記被写体を照明する照明手段を前記表示手段の下方に近接させて備えた。
【解決手段】撮影空間内の一以上の被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示する表示手段と、該撮影画像を編集許容する編集手段と、所定の画像を出力する出力手段とを備えた写真撮影編集装置について、前記表示手段を、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成し、前記被写体を照明する照明手段を前記表示手段の下方に近接させて備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば被写体を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像に編集許容して編集画像を取得し、この編集画像を写真シール紙に印刷して出力するような写真撮影編集方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の写真シール機は、娯楽(遊戯)施設等に設置され、被写体であるユーザを撮影し、撮影で得た画像に編集(落書き)を行い、編集が施された編集画像もしくは撮影画像を写真シール紙に印刷するという流れで1ゲームが終了する。
近年、ユーザは、お気に入りの画像を得るために、撮影に重点をおいて、多種多様な背景画像や前景画像を合成しつつ様々なポーズをとって撮影している。
【0003】
このように様々なポーズで撮影できる写真シール機として、被写体の上半身や顔を画像いっぱいに撮影できるアップ撮影、および被写体の頭から足先まで撮影できる全身撮影などを行えるものがある。
【0004】
また、ユーザが撮影に関わる操作(例えば、多種多様な背景画像や前景画像の中から合成して撮影したい画像を選択操作させる)ができるような撮影用モニタが設置されている写真シール機や、カメラの下に被写体の動画像が表示されるライブビューモニタが設置されている写真シール機や、撮影した画像を表示し編集することができるモニタが設置されている写真シール機がある。
【0005】
このような写真シール機の公知例として、カメラの下に大型のモニタが設置された撮影装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、一人のユーザの顔より小さくカメラと同程度の大きさの小型のモニタがカメラの直下に設置された写真撮影装置も提案されている(特許文献2、3参照)。
【0006】
しかし、先行技術文献1のような撮影装置は、正面に大型のモニタが存在しているため、カメラに接近してアップ撮影を行う場合に十分な光が被写体に当たらず、撮影画像が暗くなる。このため、先行技術文献1の撮影装置は、ユーザに満足のいく撮影画像を提供することができないという問題点がある。
【0007】
また、先行技術文献2、3のような写真撮影装置は、被写体の動画像を表示する小型のライブビューモニタがカメラの下に設置されているので、アップ撮影時に十分な光が被写体に当たる。しかし、小型のライブビューモニタは、画像を細部まで確認することが困難である。そして、先行技術文献2、3の写真撮影装置は、撮影操作も行える大型のモニタが、カメラの目線から外れた位置に設置されている。このため、ユーザが撮影画像を詳細に確認しようとすると、首を動かしたり、カメラから目線を大きくそらしたりしなければならない。また、再度撮影操作を行うために、1度撮影した場所から移動して撮影用モニタを操作しなければならず、再度同じ立ち位置で撮影することが困難であるといった問題点がある。このため、先行技術文献2、3のような写真撮影装置は、撮影の操作性にすぐれているとは言えなかった。
【0008】
【特許文献1】特開2006−292789号公報
【特許文献2】特開2005−12541号公報
【特許文献3】特開2007−64996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、上述した問題点に鑑み、撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像が得られる写真撮影編集方法および写真撮影編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影する撮影処理と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示手段に表示する表示処理と、該撮影画像を編集手段で編集許容する編集処理と、所定の画像を出力手段で出力する出力処理とを実行する写真撮影編集方法または写真撮影編集装置であって、前記表示手段は、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成され、前記被写体を照明する照明手段が前記表示手段の下方に近接して備えられ、前記撮影手段による本撮影前のライブビュー撮影画像を前記表示手段で表示し、本撮影時に前記照明手段により照明して該照明された被写体を前記撮影手段で撮影する写真撮影編集方法または写真撮影編集装置であることを特徴とする。
【0011】
前記撮影空間は、撮影用に利用者に提供する空間を指し、前記撮影手段で撮影可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することができる。
【0012】
前記撮影手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することができる。
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することができる。
【0013】
前記所定の画像は、前記撮影画像、又は該撮影画像を編集手段で編集した編集画像、又は、前記撮影画像又は/及び前記編集画像から選択された複数の画像で構成することができる。
【0014】
前記出力手段は、インクジェットプリンタ、昇華型熱転写プリンタや溶融型熱転写プリンタ等の熱転写プリンタ、又はレーザプリンタ等、モノトーン、セピア(sepia)トーン又はカラー等で画像を印刷する印刷手段、画像データを送信する通信手段、又は画像データを記憶媒体に書き込む記憶媒体リーダ/ライタで構成することができる。
【0015】
前記表示手段は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、又は、画像を投射するプロジェクタや映写機等の投射手段と上記画像を写像(像を写し出す)するスクリーンやカーテンや筐体等の写像手段とを有する投射写像手段で構成することを含み、前記プロジェクタは透過型プロジェクタ又は反射型プロジェクタで構成することができる。
前記照明手段は、ストロボ発光するストロボ照明装置、又は/及び、蛍光灯や白熱灯等の連続照明装置で構成することができる。
【0016】
この発明により、撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像を得ることができる。
【0017】
この発明の態様として、前記表示手段と前記照明手段とを一体化して構成することができる。
これにより、前記表示手段と前記照明手段とを最大限近接させることができる。従って、アップ撮影するユーザのなるべく顔に近い位置から照明することができ、アップ撮影するユーザの顔をしっかり照明することができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記照明手段を、発光する発光体と、該発光体より撮影空間側に配置されて該該発光体の光を拡散する拡散板とで構成し、前記拡散板と前記表示手段の表面とを、同一の平面上またはほぼ同一の平面上に配置することができる。
【0019】
これにより、前記表示手段がタブレット内蔵モニタであるなど入力手段を兼ねる場合でも、照明手段が入力操作を妨げず、ユーザを適切に照明することを実現できる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記発光体を、前記拡散板の平面に対して直角よりも上方へ向けて直接光を照射する向きに配置することができる。
これにより、アップ撮影するユーザの顔をよりよく照明することができる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記表示手段と前記照明手段との間に、前記照明手段の光を遮る遮光体を備えることができる。
これにより、照明手段の照明が表示手段の表示に影響を与えることを防止でき、表示手段の見易さを向上させることができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記表示手段の上方に前記撮影手段を近接配置することができる。
これにより、撮影手段と照明手段との距離を最小限に縮めることができる。従って、撮影手段になるべく近い位置からユーザを照明することができる。
【発明の効果】
【0023】
この発明により、撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は後方から見た写真シール作成機1の斜視図を示す。
写真シール作成機1は、全体が略直方体形状の全体筐体2内に各装置が設けられている。
【0025】
全体筐体2内には、前後方向の中央に撮影筐体3が設置され、撮影筐体3の正面側(図1の右奥側)に撮影空間5が設けられている。撮影空間5を挟んで撮影筐体3と対向する壁面には背景カーテン8が設けられている。撮影筐体3の前面から背景カーテン8までの距離は、ユーザが頭から足先まで撮影できる全身撮影をするために十分な長さに設定されている。なお、背景カーテン8は、カーテンに限らず、平状の板で構成するなど、適宜の背景部材で構成できる。
【0026】
全体筐体2の両側面は、撮影空間5の側方中央に出入り口9が設けられ、該出入り口9以外が平板により囲繞されている。なお、出入り口9には、図示省略するカーテンを吊り下げてもよい。
【0027】
全体筐体2の左側面(図1の右手前面)で撮影筐体3の側方位置には、事前接客筐体60が設置されている。この事前接客筐体60は、モニタ62と、硬貨処理装置63とが設けられている。硬貨処理装置63は、投入口から硬貨の投入を受け付け、真偽判定および係数を行い、必要な釣銭を返却口から返却する。
なお、事前接客筐体60は、全体筐体2の左側面に限らず、全体筐体2の右側面に設置してもよい。この事前接客筐体60は、娯楽施設などにおける写真シール作成機1の設置場所の広さや形状に対応して、適宜の位置に設置することができる。
【0028】
全体筐体2内の撮影空間5上方位置には、撮影空間5を上から照明する天井照明装置11iが設けられている。
全体筐体2内の後方側には、撮影筐体3の背面に接続した編集筐体4が設けられている。この編集筐体4は、左右両側の各傾斜面に、1つのタブレット内蔵モニタ41と2つのタッチペン45とが、それぞれ設けられている。編集筐体4の背面(図1の左側)には、写真シールシートを排出する排出口49が設けられている。
【0029】
全体筐体2内の編集筐体4の左右両横には、編集空間6(6A,6B)がそれぞれ設けられている。従って、ユーザは編集空間6でタッチペン45を用いてタブレット内蔵モニタ41をタッチし、画像編集を行うことができる。
【0030】
図2は前方から見た撮影筐体3の斜視図を示し、図3は撮影筐体3の縦断右側面図を示し、図4は、表示照明ユニット23周辺の縦断右側面拡大図を示す。
撮影筐体3は、正面中央に設けられた表示照明ユニット23と、この表示照明ユニット23の上部に近接配置されたカメラ21と、これらの周囲に配置された複数の照明装置11(11a〜11i)とで構成されている。
【0031】
照明装置11は、左上に配置された左上照明装置11a、右上に配置された右上照明装置11b、左横に配置された左照明装置11c、右横に配置された右照明装置11d、カメラ21の上部に近接配置された上中央照明装置11e、表示照明ユニット23に設けられた顔照明装置11f、表示照明ユニット23の下方位置に配置された下照明装置11g、下照明装置11gの下方に配置された足元照明装置11h、および、撮影空間5の天井に配置された天井照明装置11i(図1参照)で構成されている。
【0032】
このうち、左上照明装置11a、右上照明装置11b、左照明装置11c、右照明装置11d、および下照明装置11gは、図3の下照明装置11gに示すように、乳白色の半透明素材で略半球状に形成された球面拡散板14の内側に、ストロボ照明装置12と、該ストロボ照明装置12の直接光を近接位置で拡散する乳白色の半透明素材で板状に形成された平面拡散板13とで構成されている。これらの左上照明装置11a、右上照明装置11b、左照明装置11c、右照明装置11d、および下照明装置11gは、撮影空間5内のユーザを上下左右から面光で全体的に照明する。
【0033】
上中央照明装置11eは、上半身や顔を画像いっぱいに撮影できるアップ撮影をするユーザを斜め上から照明し、ユーザの鼻筋を際立たせる。
顔照明装置11fは、アップ撮影するユーザの顔を斜め下から照明し、ユーザの顔が暗く写ることを防止して明るく撮影できるようにする。
【0034】
足元照明装置11hは、中央が手前へ凸となる平面視円弧形状に形成された曲面拡散板16(図3参照)の内側に、蛍光灯照明装置15が配置されて構成されている。この足元照明装置11hは、ユーザの足元および撮影空間5の床面を照明し、全身撮影の際に足元が暗くならないようにする。またこれにより、クロマキー合成の際に足元部分まで良好に処理できるようにする。
【0035】
足元照明装置11hの曲面拡散板16の最も突出している部分は、この突出部分に最大限近づいたユーザからカメラ21までの距離がアップ撮影に適合する距離となるように構成する。これにより、曲面拡散板16の突出部分によりユーザがカメラ21に近づきにくくなり、ユーザがカメラ21に近づきすぎてアップ撮影に適合しないカメラ画角で撮影することを防止できる。従って、適切なカメラ画角で撮影した見栄えのよい撮影画像が得られる。
【0036】
左照明装置11cおよび右照明装置11dの下方位置には、それぞれ棚が形成されており、この棚の上に荷物置き場7が設けられている。
【0037】
表示照明ユニット23は、正面にカバー24が設けられている。このカバー24には、表示用穴25と、照明用穴26とが上下にこの順で配置されている。
表示用穴25は、一般的なユーザの顔よりも大きく、例えば2人のユーザが顔を横並びさせた程度の大きさで横長の長方形に形成されている。
照明用穴26は、表示用穴25と同一の横幅で、上下高さが表示用穴25よりも十分小さい横長の長方形に形成されている。
【0038】
表示照明ユニット23の内側には、タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fが上下にこの順で配置されている。タッチパネルモニタ27は、画面が表示用穴25部分に嵌り込むように配置されている。顔照明装置11fは、表面に設けられた平面拡散板13が照明用穴26に嵌り込むように配置されている。これにより、タッチパネルモニタ27の画面と顔照明装置11fの平面拡散板13が同一平面上に並ぶように配置されている。
【0039】
タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fの間には、仕切り板28が設けられている。この仕切り板28は、顔照明装置11fから照射した光を遮光し、この光がタッチパネルモニタ27の画像表示の見易さに悪影響を与えることを防止している。
【0040】
顔照明装置11fは、平面拡散板13より内側に、光の照射方向を斜め上方へ向けたストロボ照明装置12が設けられている。このストロボ照明装置12の光の照射方向は、図4に示すように、傾斜配置されているタッチパネルモニタ27の画面および平面拡散板13の平面と直角の方向(法線方向)よりも角度αだけ上方へ向くように構成されている。
このようにして、表示照明ユニット23には、タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fが一体化して構成されている。
【0041】
図5は、写真シール作成機1のブロック図を示す。
写真シール作成機1は、制御装置72に接続と、この制御装置72に接続された複数の装置を備えている。具体的には、撮影部10、編集部40、事前接客部60、記憶部71、通信部73、ドライブ74、ROM76、RAM77、およびプリンタ47が接続されている。
【0042】
撮影部10には、背景カーテン8、照明装置11、カメラ21、タッチパネルモニタ27、およびスピーカ29が設けられている。
【0043】
背景カーテン8は、撮影画像の背景となるカーテンであり、クロマキー合成に適した色(例えば緑や青、白など)、あるいは任意の色や模様に構成されている。この背景カーテン8は、複数のロールカーテンで構成されており、制御装置72の背景制御信号に従って、いずれかのロールカーテンを降下させる。これにより、背景を容易に変更可能にしている。
【0044】
なお、背景カーテン8は、複数のカーテンにより構成してもよく、1種類のカーテンにより構成してもよい。また、背景カーテン8は、電動または手動による昇降式カーテンとしてもよく、背面に直接張り付けてもよい。カーテンを背面に直接張り付けた場合、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集処理においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくてもユーザの多様な好みに対応することができる。
【0045】
照明装置11は、制御装置72の照明制御信号に従って、ストロボ照明装置12をストロボ発光させる。この照明制御信号により、どの照明装置11(11a〜11i)を発光させるか、発光させる場合はどの程度の明るさで発光させるかが制御される。
【0046】
カメラ21は、制御装置72のシャッタ信号を受け取って本撮影を行い、本撮影で得た静止画像の画像データを制御装置72に送信する。また、本撮影前に、動画撮影を行って、この動画データを制御装置72に送信する処理も行う。この動画データを制御装置72がタッチパネルモニタ27にリアルタイム表示することで、カメラ21に写っている状態をユーザが事前確認するライブビュー表示を実現できる。
【0047】
タッチパネルモニタ27は、制御装置72からのRGB信号に従って撮影画像表示部27aに画像を表示し、ユーザのタッチ操作による入力信号を制御装置72に送信する。撮影画像表示部27aに表示する画像には、本撮影前のポーズ確認用のライブビュー画像、および本撮影した撮影画像などが含まれる。また、タッチ操作による入力には、キープ画像の選択やコース選択などの選択入力が含まれる。ここで、キープ画像とは、撮影画像のうち編集をするために残す対象画像(編集対象画像)のことを指す。
【0048】
スピーカ29は、撮影タイミングの案内、撮影終了後の編集空間6への移動の案内など、撮影に関する案内と撮影終了に関する案内を行う。
【0049】
編集部40は、タブレット内蔵モニタ41、およびスピーカ46が設けられている。
タブレット内蔵モニタ41は、編集用モニタ42にタブレット43が内蔵されている。このタブレット内蔵モニタ41は、制御装置72から受信するRGB信号に従った画像を編集用モニタ42に表示し、タッチペン45でタブレット43にタッチ入力された入力信号(座標信号)を制御装置72に送信する。
【0050】
スピーカ46は、編集残り時間の案内、写真シールシート排出口の案内など、適宜の案内を制御装置72の音声信号に従って音声出力する。
【0051】
事前接客部60は、スピーカ61、モニタ62、および硬貨処理部63が設けられている。
スピーカ61は、制御装置72の音声信号に従って、料金案内などの音声出力を行う。
【0052】
モニタ62は、制御装置72のRGB信号に従って、料金案内画面や操作案内画面などの画面表示を行う。
【0053】
硬貨処理部63は、硬貨の投入を受けて該硬貨の真偽判定および金種判定を行い、プレイに必要な金額の硬貨の投入を検知すると制御装置72に起動信号を送信する。
【0054】
記憶部71は、編集用のアイテム画像情報や背景画像情報、および設定情報などの情報を記憶しており、制御装置72による情報の読み込みおよび保存を許容する。
【0055】
通信部73は、制御装置72と通信信号を送受信し、インターネット等を介して他装置との通信処理を実行する。
【0056】
ドライブ74は、リムーバブルメディア75の投入を受け付け、このリムーバブルメディア75に記憶されている情報を制御装置72に送信する等の処理を実行する。
【0057】
ROM76は、書き換え不可能なメモリであり各種プログラムなどの情報が記憶されており、制御装置72によって記憶されている情報が読取られる。
【0058】
RAM77は、書き換え可能なメモリであり、制御装置72の制御信号に従って情報の読み込み許容、および情報の書き込み許容を実行する。
【0059】
プリンタ47は、2つのヘッド47a,47bを有しており、制御装置72から受信する印刷データに従って、シール紙ユニット51にセットされたシール紙52に印刷を行う。
【0060】
図6は、写真シール作成機1が1プレイで実行する動作を示すフローチャートである。
制御装置72は、必要金額の硬貨が硬貨処理部63に投入されるまで待機する(ステップS1:NO)。
【0061】
プレイに必要な金額の硬貨が投入されると(ステップS1:YES)、制御装置72は事前接客部60のモニタ62に案内デモ画面を表示する(ステップS2)。この案内デモ画面では、写真シール作成機1の遊び方などをガイダンスする。また、この案内デモ画面の表示は、前のユーザが撮影空間5での撮影を終えて編集空間6へ移動するまでの間継続する(ステップS3:NO)。
【0062】
前のユーザが移動して撮影空間5が空くと(ステップS3:YES)、制御装置72は、モニタ62に移動案内画面を表示し、順番待ちしていたユーザに撮影空間5へ移動案内する(ステップS4)。
【0063】
制御装置72は、撮影処理を実行する(ステップS5)。この撮影処理では、カメラ21で撮影しているライブビュー画像を大型のタッチパネルモニタ27に本撮影まで表示してポーズ確認を許容し、カウントダウンによってタイミングを合わせて照明装置11で閃光による瞬間照明を実行し、この瞬間照明で照明されているユーザ(被写体)をカメラ21で本撮影して静止画像の撮影画像を取得する。照明装置11での瞬間照明は、表示照明ユニット23に組み込まれている顔照明装置11fも実行するため、ユーザがカメラ21に近づいてアップ撮影しているときに、この近づいているユーザの顔を顔照明装置11fで十分に明るく照明できる。また、ユーザが全身撮影しようとカメラ21から離れて背景カーテン8の近くまで下がっていても、タッチパネルモニタ27が大型であるため、ライブビュー画像をはっきりと視認することができ、ポーズを確認できる。また、このポーズ確認の際、事前にコース選択がされて合成する背景画像が決まっていれば、ライブビュー表示でリアルタイムに合成した合成画像をタッチパネルモニタ27に表示することで、合成状況を詳細に把握してから本撮影することができる。
【0064】
制御装置72は、撮影処理が終了すると、タッチパネルモニタ27に移動案内画面を表示して移動案内を行う(ステップS6)。このとき、制御装置72は、2つの編集空間6A,6Bのうち、空いている方の編集空間6を案内する。
【0065】
制御装置72は、指定した編集空間6のタブレット内蔵モニタ41による編集処理を実行する(ステップS7)。この編集処理では、ステップS7で取得した撮影画像に、編集用の描画アイテムや背景画像、文字、フリーハンドを用いた編集を許容する。
【0066】
編集処理が完了すると、制御装置72は、編集された編集画像をプリンタ47でシール紙52に印刷する印刷処理を実行する(ステップS8)。この印刷処理では、指定された分割数に編集画像を割り付けて印刷する。
【0067】
制御装置72は、事後接客処理を実行する(ステップS9)。この事後接客処理では、画像を携帯電話などの携帯端末に送信するゲーム、または画像を投稿できるゲームなど、適宜のミニゲームを実行する。
【0068】
制御装置72は、ユーザに排出口49へ移動案内を行い(ステップS10)、完成した写真シールシートを排出口49から排出して(ステップS11)、処理を終了する。
【0069】
以上の構成および動作により、写真シール作成機1は、タッチパネルモニタ27が大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られる。このため、見栄えのよい撮影画像が得られ、ユーザに満足の行く撮影画像を提供することができる。
【0070】
詳述すると、図7の右側面説明図に示すように、撮影筐体3に設けられた照明装置11a,11b(図示省略),11c,11d(図示省略),11e,11gは、上下左右から撮影空間5の中心へ向けて照明光80a,80b(図示省略),80c,80d(図示省略),80e,80gを照射する。このため、ユーザMがアップ撮影のためにカメラ21に最大限近づくと、これらの照明装置11a,11b,11c,11d,11e,11gの照明光80a,80b,80c,80d,80e,80gだけでは顔への光が少なくなる。これに対し、近づいたユーザMの顔へ向けて斜め上方へ照明光80fを照射する顔照明装置11fを設けたため、足元照明装置11hの最大突出部に最大限近づいたユーザMの顔は、顔照明装置11fから斜め上方へ照射された照明光80fにより十分照明される。
【0071】
また、ユーザが目線を大きくそらす必要がなく、立ち位置を移動する必要もないため、容易な操作で見栄えのよい撮影画像が得られ、操作性にすぐれた写真シール作成機1を提供することができる。
【0072】
また、撮影用に大型のタッチパネルモニタ27を設置することで、全身撮影などアップ撮影以外でカメラから離れた位置からでもユーザが容易に撮影画像を確認できる。よって、アップ撮影や全身撮影のような全ての撮影や撮影操作に対して、遊戯性にすぐれた写真シール作成機1を提供することができる。
【0073】
また、タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fを最大限近接配置して表示照明ユニット23として一体化したため、カメラ21に十分な光が入り、明るい撮影画像を得ることができる。
【0074】
また、わずかに斜め上向きに傾斜配置されたタッチパネルモニタ27の画面に対して、顔照明装置11fの照明方向をさらに角度の強い斜め上向きにしたため、カメラ21に近づいてアップ撮影するユーザの顔を十分に照明することができる。
【0075】
また、顔照明装置11fの平面拡散板13がタッチパネルモニタ27の画面の延長線上にフラットに設置されているため、タッチパネルモニタ27の下側の操作を顔照明装置11fが妨げず、良好な操作性を確保できる。
【0076】
また、足元照明装置11hが撮影空間5側へ向かって中央が凸となる構成であるため、ユーザが必要以上にカメラ21に近づくことを防止できる。これにより、アップ撮影に適合しない画角で撮影されることを防止することができ、良好な撮影画像を安定して得ることができる。
【0077】
なお、タッチパネルモニタ27の画面の傾斜角度に対して、顔照明装置11fの平面拡散板13の傾斜角度をより寝かした角度に構成して、タッチパネルモニタ27の画面の延長線上よりも平面拡散板13の下方が撮影空間5側へ突出する構成にしてもよい。この場合も、アップ撮影するユーザの顔を下から良好に照明することができる。
【0078】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真撮影編集装置は、実施形態の写真シール作成機1に対応し、
以下同様に、
照明手段は、顔照明装置11fに対応し、
発光体は、ストロボ照明装置12に対応し、
拡散板は、平面拡散板13に対応し、
撮影手段は、カメラ21に対応し、
表示手段は、タッチパネルモニタ27に対応し、
遮光体は、仕切り板28に対応し、
編集手段は、タブレット内蔵モニタ41に対応し、
出力手段は、プリンタ47に対応し、
撮影処理は、ステップS5に対応し、
表示処理は、ステップS5内のライブビュー表示に対応し、
編集処理は、ステップS7に対応し、
出力処理は、ステップS8に対応し、
所定の画像は、編集画像に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】後方から見た写真シール作成機の斜視図。
【図2】前方から見た撮影筐体の斜視図。
【図3】撮影筐体の縦断右側面図。
【図4】表示照明ユニット周辺の縦断右側面拡大図。
【図5】写真シール作成機のブロック図。
【図6】写真シール作成機の動作を示すフローチャート。
【図7】照明装置の照明方向を示す右側面説明図。
【符号の説明】
【0080】
1…写真シール作成機、5…撮影空間、11f…顔照明装置、12…ストロボ照明装置、13…平面拡散板、21…カメラ、27…タッチパネルモニタ、28…仕切り板、41…タブレット内蔵モニタ、47…プリンタ
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば被写体を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像に編集許容して編集画像を取得し、この編集画像を写真シール紙に印刷して出力するような写真撮影編集方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の写真シール機は、娯楽(遊戯)施設等に設置され、被写体であるユーザを撮影し、撮影で得た画像に編集(落書き)を行い、編集が施された編集画像もしくは撮影画像を写真シール紙に印刷するという流れで1ゲームが終了する。
近年、ユーザは、お気に入りの画像を得るために、撮影に重点をおいて、多種多様な背景画像や前景画像を合成しつつ様々なポーズをとって撮影している。
【0003】
このように様々なポーズで撮影できる写真シール機として、被写体の上半身や顔を画像いっぱいに撮影できるアップ撮影、および被写体の頭から足先まで撮影できる全身撮影などを行えるものがある。
【0004】
また、ユーザが撮影に関わる操作(例えば、多種多様な背景画像や前景画像の中から合成して撮影したい画像を選択操作させる)ができるような撮影用モニタが設置されている写真シール機や、カメラの下に被写体の動画像が表示されるライブビューモニタが設置されている写真シール機や、撮影した画像を表示し編集することができるモニタが設置されている写真シール機がある。
【0005】
このような写真シール機の公知例として、カメラの下に大型のモニタが設置された撮影装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、一人のユーザの顔より小さくカメラと同程度の大きさの小型のモニタがカメラの直下に設置された写真撮影装置も提案されている(特許文献2、3参照)。
【0006】
しかし、先行技術文献1のような撮影装置は、正面に大型のモニタが存在しているため、カメラに接近してアップ撮影を行う場合に十分な光が被写体に当たらず、撮影画像が暗くなる。このため、先行技術文献1の撮影装置は、ユーザに満足のいく撮影画像を提供することができないという問題点がある。
【0007】
また、先行技術文献2、3のような写真撮影装置は、被写体の動画像を表示する小型のライブビューモニタがカメラの下に設置されているので、アップ撮影時に十分な光が被写体に当たる。しかし、小型のライブビューモニタは、画像を細部まで確認することが困難である。そして、先行技術文献2、3の写真撮影装置は、撮影操作も行える大型のモニタが、カメラの目線から外れた位置に設置されている。このため、ユーザが撮影画像を詳細に確認しようとすると、首を動かしたり、カメラから目線を大きくそらしたりしなければならない。また、再度撮影操作を行うために、1度撮影した場所から移動して撮影用モニタを操作しなければならず、再度同じ立ち位置で撮影することが困難であるといった問題点がある。このため、先行技術文献2、3のような写真撮影装置は、撮影の操作性にすぐれているとは言えなかった。
【0008】
【特許文献1】特開2006−292789号公報
【特許文献2】特開2005−12541号公報
【特許文献3】特開2007−64996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、上述した問題点に鑑み、撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像が得られる写真撮影編集方法および写真撮影編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影する撮影処理と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示手段に表示する表示処理と、該撮影画像を編集手段で編集許容する編集処理と、所定の画像を出力手段で出力する出力処理とを実行する写真撮影編集方法または写真撮影編集装置であって、前記表示手段は、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成され、前記被写体を照明する照明手段が前記表示手段の下方に近接して備えられ、前記撮影手段による本撮影前のライブビュー撮影画像を前記表示手段で表示し、本撮影時に前記照明手段により照明して該照明された被写体を前記撮影手段で撮影する写真撮影編集方法または写真撮影編集装置であることを特徴とする。
【0011】
前記撮影空間は、撮影用に利用者に提供する空間を指し、前記撮影手段で撮影可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することができる。
【0012】
前記撮影手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することができる。
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することができる。
【0013】
前記所定の画像は、前記撮影画像、又は該撮影画像を編集手段で編集した編集画像、又は、前記撮影画像又は/及び前記編集画像から選択された複数の画像で構成することができる。
【0014】
前記出力手段は、インクジェットプリンタ、昇華型熱転写プリンタや溶融型熱転写プリンタ等の熱転写プリンタ、又はレーザプリンタ等、モノトーン、セピア(sepia)トーン又はカラー等で画像を印刷する印刷手段、画像データを送信する通信手段、又は画像データを記憶媒体に書き込む記憶媒体リーダ/ライタで構成することができる。
【0015】
前記表示手段は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、又は、画像を投射するプロジェクタや映写機等の投射手段と上記画像を写像(像を写し出す)するスクリーンやカーテンや筐体等の写像手段とを有する投射写像手段で構成することを含み、前記プロジェクタは透過型プロジェクタ又は反射型プロジェクタで構成することができる。
前記照明手段は、ストロボ発光するストロボ照明装置、又は/及び、蛍光灯や白熱灯等の連続照明装置で構成することができる。
【0016】
この発明により、撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像を得ることができる。
【0017】
この発明の態様として、前記表示手段と前記照明手段とを一体化して構成することができる。
これにより、前記表示手段と前記照明手段とを最大限近接させることができる。従って、アップ撮影するユーザのなるべく顔に近い位置から照明することができ、アップ撮影するユーザの顔をしっかり照明することができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記照明手段を、発光する発光体と、該発光体より撮影空間側に配置されて該該発光体の光を拡散する拡散板とで構成し、前記拡散板と前記表示手段の表面とを、同一の平面上またはほぼ同一の平面上に配置することができる。
【0019】
これにより、前記表示手段がタブレット内蔵モニタであるなど入力手段を兼ねる場合でも、照明手段が入力操作を妨げず、ユーザを適切に照明することを実現できる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記発光体を、前記拡散板の平面に対して直角よりも上方へ向けて直接光を照射する向きに配置することができる。
これにより、アップ撮影するユーザの顔をよりよく照明することができる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記表示手段と前記照明手段との間に、前記照明手段の光を遮る遮光体を備えることができる。
これにより、照明手段の照明が表示手段の表示に影響を与えることを防止でき、表示手段の見易さを向上させることができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記表示手段の上方に前記撮影手段を近接配置することができる。
これにより、撮影手段と照明手段との距離を最小限に縮めることができる。従って、撮影手段になるべく近い位置からユーザを照明することができる。
【発明の効果】
【0023】
この発明により、撮影モニタが大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られ、ユーザが満足する見栄えのよい撮影画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は後方から見た写真シール作成機1の斜視図を示す。
写真シール作成機1は、全体が略直方体形状の全体筐体2内に各装置が設けられている。
【0025】
全体筐体2内には、前後方向の中央に撮影筐体3が設置され、撮影筐体3の正面側(図1の右奥側)に撮影空間5が設けられている。撮影空間5を挟んで撮影筐体3と対向する壁面には背景カーテン8が設けられている。撮影筐体3の前面から背景カーテン8までの距離は、ユーザが頭から足先まで撮影できる全身撮影をするために十分な長さに設定されている。なお、背景カーテン8は、カーテンに限らず、平状の板で構成するなど、適宜の背景部材で構成できる。
【0026】
全体筐体2の両側面は、撮影空間5の側方中央に出入り口9が設けられ、該出入り口9以外が平板により囲繞されている。なお、出入り口9には、図示省略するカーテンを吊り下げてもよい。
【0027】
全体筐体2の左側面(図1の右手前面)で撮影筐体3の側方位置には、事前接客筐体60が設置されている。この事前接客筐体60は、モニタ62と、硬貨処理装置63とが設けられている。硬貨処理装置63は、投入口から硬貨の投入を受け付け、真偽判定および係数を行い、必要な釣銭を返却口から返却する。
なお、事前接客筐体60は、全体筐体2の左側面に限らず、全体筐体2の右側面に設置してもよい。この事前接客筐体60は、娯楽施設などにおける写真シール作成機1の設置場所の広さや形状に対応して、適宜の位置に設置することができる。
【0028】
全体筐体2内の撮影空間5上方位置には、撮影空間5を上から照明する天井照明装置11iが設けられている。
全体筐体2内の後方側には、撮影筐体3の背面に接続した編集筐体4が設けられている。この編集筐体4は、左右両側の各傾斜面に、1つのタブレット内蔵モニタ41と2つのタッチペン45とが、それぞれ設けられている。編集筐体4の背面(図1の左側)には、写真シールシートを排出する排出口49が設けられている。
【0029】
全体筐体2内の編集筐体4の左右両横には、編集空間6(6A,6B)がそれぞれ設けられている。従って、ユーザは編集空間6でタッチペン45を用いてタブレット内蔵モニタ41をタッチし、画像編集を行うことができる。
【0030】
図2は前方から見た撮影筐体3の斜視図を示し、図3は撮影筐体3の縦断右側面図を示し、図4は、表示照明ユニット23周辺の縦断右側面拡大図を示す。
撮影筐体3は、正面中央に設けられた表示照明ユニット23と、この表示照明ユニット23の上部に近接配置されたカメラ21と、これらの周囲に配置された複数の照明装置11(11a〜11i)とで構成されている。
【0031】
照明装置11は、左上に配置された左上照明装置11a、右上に配置された右上照明装置11b、左横に配置された左照明装置11c、右横に配置された右照明装置11d、カメラ21の上部に近接配置された上中央照明装置11e、表示照明ユニット23に設けられた顔照明装置11f、表示照明ユニット23の下方位置に配置された下照明装置11g、下照明装置11gの下方に配置された足元照明装置11h、および、撮影空間5の天井に配置された天井照明装置11i(図1参照)で構成されている。
【0032】
このうち、左上照明装置11a、右上照明装置11b、左照明装置11c、右照明装置11d、および下照明装置11gは、図3の下照明装置11gに示すように、乳白色の半透明素材で略半球状に形成された球面拡散板14の内側に、ストロボ照明装置12と、該ストロボ照明装置12の直接光を近接位置で拡散する乳白色の半透明素材で板状に形成された平面拡散板13とで構成されている。これらの左上照明装置11a、右上照明装置11b、左照明装置11c、右照明装置11d、および下照明装置11gは、撮影空間5内のユーザを上下左右から面光で全体的に照明する。
【0033】
上中央照明装置11eは、上半身や顔を画像いっぱいに撮影できるアップ撮影をするユーザを斜め上から照明し、ユーザの鼻筋を際立たせる。
顔照明装置11fは、アップ撮影するユーザの顔を斜め下から照明し、ユーザの顔が暗く写ることを防止して明るく撮影できるようにする。
【0034】
足元照明装置11hは、中央が手前へ凸となる平面視円弧形状に形成された曲面拡散板16(図3参照)の内側に、蛍光灯照明装置15が配置されて構成されている。この足元照明装置11hは、ユーザの足元および撮影空間5の床面を照明し、全身撮影の際に足元が暗くならないようにする。またこれにより、クロマキー合成の際に足元部分まで良好に処理できるようにする。
【0035】
足元照明装置11hの曲面拡散板16の最も突出している部分は、この突出部分に最大限近づいたユーザからカメラ21までの距離がアップ撮影に適合する距離となるように構成する。これにより、曲面拡散板16の突出部分によりユーザがカメラ21に近づきにくくなり、ユーザがカメラ21に近づきすぎてアップ撮影に適合しないカメラ画角で撮影することを防止できる。従って、適切なカメラ画角で撮影した見栄えのよい撮影画像が得られる。
【0036】
左照明装置11cおよび右照明装置11dの下方位置には、それぞれ棚が形成されており、この棚の上に荷物置き場7が設けられている。
【0037】
表示照明ユニット23は、正面にカバー24が設けられている。このカバー24には、表示用穴25と、照明用穴26とが上下にこの順で配置されている。
表示用穴25は、一般的なユーザの顔よりも大きく、例えば2人のユーザが顔を横並びさせた程度の大きさで横長の長方形に形成されている。
照明用穴26は、表示用穴25と同一の横幅で、上下高さが表示用穴25よりも十分小さい横長の長方形に形成されている。
【0038】
表示照明ユニット23の内側には、タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fが上下にこの順で配置されている。タッチパネルモニタ27は、画面が表示用穴25部分に嵌り込むように配置されている。顔照明装置11fは、表面に設けられた平面拡散板13が照明用穴26に嵌り込むように配置されている。これにより、タッチパネルモニタ27の画面と顔照明装置11fの平面拡散板13が同一平面上に並ぶように配置されている。
【0039】
タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fの間には、仕切り板28が設けられている。この仕切り板28は、顔照明装置11fから照射した光を遮光し、この光がタッチパネルモニタ27の画像表示の見易さに悪影響を与えることを防止している。
【0040】
顔照明装置11fは、平面拡散板13より内側に、光の照射方向を斜め上方へ向けたストロボ照明装置12が設けられている。このストロボ照明装置12の光の照射方向は、図4に示すように、傾斜配置されているタッチパネルモニタ27の画面および平面拡散板13の平面と直角の方向(法線方向)よりも角度αだけ上方へ向くように構成されている。
このようにして、表示照明ユニット23には、タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fが一体化して構成されている。
【0041】
図5は、写真シール作成機1のブロック図を示す。
写真シール作成機1は、制御装置72に接続と、この制御装置72に接続された複数の装置を備えている。具体的には、撮影部10、編集部40、事前接客部60、記憶部71、通信部73、ドライブ74、ROM76、RAM77、およびプリンタ47が接続されている。
【0042】
撮影部10には、背景カーテン8、照明装置11、カメラ21、タッチパネルモニタ27、およびスピーカ29が設けられている。
【0043】
背景カーテン8は、撮影画像の背景となるカーテンであり、クロマキー合成に適した色(例えば緑や青、白など)、あるいは任意の色や模様に構成されている。この背景カーテン8は、複数のロールカーテンで構成されており、制御装置72の背景制御信号に従って、いずれかのロールカーテンを降下させる。これにより、背景を容易に変更可能にしている。
【0044】
なお、背景カーテン8は、複数のカーテンにより構成してもよく、1種類のカーテンにより構成してもよい。また、背景カーテン8は、電動または手動による昇降式カーテンとしてもよく、背面に直接張り付けてもよい。カーテンを背面に直接張り付けた場合、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集処理においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくてもユーザの多様な好みに対応することができる。
【0045】
照明装置11は、制御装置72の照明制御信号に従って、ストロボ照明装置12をストロボ発光させる。この照明制御信号により、どの照明装置11(11a〜11i)を発光させるか、発光させる場合はどの程度の明るさで発光させるかが制御される。
【0046】
カメラ21は、制御装置72のシャッタ信号を受け取って本撮影を行い、本撮影で得た静止画像の画像データを制御装置72に送信する。また、本撮影前に、動画撮影を行って、この動画データを制御装置72に送信する処理も行う。この動画データを制御装置72がタッチパネルモニタ27にリアルタイム表示することで、カメラ21に写っている状態をユーザが事前確認するライブビュー表示を実現できる。
【0047】
タッチパネルモニタ27は、制御装置72からのRGB信号に従って撮影画像表示部27aに画像を表示し、ユーザのタッチ操作による入力信号を制御装置72に送信する。撮影画像表示部27aに表示する画像には、本撮影前のポーズ確認用のライブビュー画像、および本撮影した撮影画像などが含まれる。また、タッチ操作による入力には、キープ画像の選択やコース選択などの選択入力が含まれる。ここで、キープ画像とは、撮影画像のうち編集をするために残す対象画像(編集対象画像)のことを指す。
【0048】
スピーカ29は、撮影タイミングの案内、撮影終了後の編集空間6への移動の案内など、撮影に関する案内と撮影終了に関する案内を行う。
【0049】
編集部40は、タブレット内蔵モニタ41、およびスピーカ46が設けられている。
タブレット内蔵モニタ41は、編集用モニタ42にタブレット43が内蔵されている。このタブレット内蔵モニタ41は、制御装置72から受信するRGB信号に従った画像を編集用モニタ42に表示し、タッチペン45でタブレット43にタッチ入力された入力信号(座標信号)を制御装置72に送信する。
【0050】
スピーカ46は、編集残り時間の案内、写真シールシート排出口の案内など、適宜の案内を制御装置72の音声信号に従って音声出力する。
【0051】
事前接客部60は、スピーカ61、モニタ62、および硬貨処理部63が設けられている。
スピーカ61は、制御装置72の音声信号に従って、料金案内などの音声出力を行う。
【0052】
モニタ62は、制御装置72のRGB信号に従って、料金案内画面や操作案内画面などの画面表示を行う。
【0053】
硬貨処理部63は、硬貨の投入を受けて該硬貨の真偽判定および金種判定を行い、プレイに必要な金額の硬貨の投入を検知すると制御装置72に起動信号を送信する。
【0054】
記憶部71は、編集用のアイテム画像情報や背景画像情報、および設定情報などの情報を記憶しており、制御装置72による情報の読み込みおよび保存を許容する。
【0055】
通信部73は、制御装置72と通信信号を送受信し、インターネット等を介して他装置との通信処理を実行する。
【0056】
ドライブ74は、リムーバブルメディア75の投入を受け付け、このリムーバブルメディア75に記憶されている情報を制御装置72に送信する等の処理を実行する。
【0057】
ROM76は、書き換え不可能なメモリであり各種プログラムなどの情報が記憶されており、制御装置72によって記憶されている情報が読取られる。
【0058】
RAM77は、書き換え可能なメモリであり、制御装置72の制御信号に従って情報の読み込み許容、および情報の書き込み許容を実行する。
【0059】
プリンタ47は、2つのヘッド47a,47bを有しており、制御装置72から受信する印刷データに従って、シール紙ユニット51にセットされたシール紙52に印刷を行う。
【0060】
図6は、写真シール作成機1が1プレイで実行する動作を示すフローチャートである。
制御装置72は、必要金額の硬貨が硬貨処理部63に投入されるまで待機する(ステップS1:NO)。
【0061】
プレイに必要な金額の硬貨が投入されると(ステップS1:YES)、制御装置72は事前接客部60のモニタ62に案内デモ画面を表示する(ステップS2)。この案内デモ画面では、写真シール作成機1の遊び方などをガイダンスする。また、この案内デモ画面の表示は、前のユーザが撮影空間5での撮影を終えて編集空間6へ移動するまでの間継続する(ステップS3:NO)。
【0062】
前のユーザが移動して撮影空間5が空くと(ステップS3:YES)、制御装置72は、モニタ62に移動案内画面を表示し、順番待ちしていたユーザに撮影空間5へ移動案内する(ステップS4)。
【0063】
制御装置72は、撮影処理を実行する(ステップS5)。この撮影処理では、カメラ21で撮影しているライブビュー画像を大型のタッチパネルモニタ27に本撮影まで表示してポーズ確認を許容し、カウントダウンによってタイミングを合わせて照明装置11で閃光による瞬間照明を実行し、この瞬間照明で照明されているユーザ(被写体)をカメラ21で本撮影して静止画像の撮影画像を取得する。照明装置11での瞬間照明は、表示照明ユニット23に組み込まれている顔照明装置11fも実行するため、ユーザがカメラ21に近づいてアップ撮影しているときに、この近づいているユーザの顔を顔照明装置11fで十分に明るく照明できる。また、ユーザが全身撮影しようとカメラ21から離れて背景カーテン8の近くまで下がっていても、タッチパネルモニタ27が大型であるため、ライブビュー画像をはっきりと視認することができ、ポーズを確認できる。また、このポーズ確認の際、事前にコース選択がされて合成する背景画像が決まっていれば、ライブビュー表示でリアルタイムに合成した合成画像をタッチパネルモニタ27に表示することで、合成状況を詳細に把握してから本撮影することができる。
【0064】
制御装置72は、撮影処理が終了すると、タッチパネルモニタ27に移動案内画面を表示して移動案内を行う(ステップS6)。このとき、制御装置72は、2つの編集空間6A,6Bのうち、空いている方の編集空間6を案内する。
【0065】
制御装置72は、指定した編集空間6のタブレット内蔵モニタ41による編集処理を実行する(ステップS7)。この編集処理では、ステップS7で取得した撮影画像に、編集用の描画アイテムや背景画像、文字、フリーハンドを用いた編集を許容する。
【0066】
編集処理が完了すると、制御装置72は、編集された編集画像をプリンタ47でシール紙52に印刷する印刷処理を実行する(ステップS8)。この印刷処理では、指定された分割数に編集画像を割り付けて印刷する。
【0067】
制御装置72は、事後接客処理を実行する(ステップS9)。この事後接客処理では、画像を携帯電話などの携帯端末に送信するゲーム、または画像を投稿できるゲームなど、適宜のミニゲームを実行する。
【0068】
制御装置72は、ユーザに排出口49へ移動案内を行い(ステップS10)、完成した写真シールシートを排出口49から排出して(ステップS11)、処理を終了する。
【0069】
以上の構成および動作により、写真シール作成機1は、タッチパネルモニタ27が大型であっても、アップ撮影時に十分な光が得られる。このため、見栄えのよい撮影画像が得られ、ユーザに満足の行く撮影画像を提供することができる。
【0070】
詳述すると、図7の右側面説明図に示すように、撮影筐体3に設けられた照明装置11a,11b(図示省略),11c,11d(図示省略),11e,11gは、上下左右から撮影空間5の中心へ向けて照明光80a,80b(図示省略),80c,80d(図示省略),80e,80gを照射する。このため、ユーザMがアップ撮影のためにカメラ21に最大限近づくと、これらの照明装置11a,11b,11c,11d,11e,11gの照明光80a,80b,80c,80d,80e,80gだけでは顔への光が少なくなる。これに対し、近づいたユーザMの顔へ向けて斜め上方へ照明光80fを照射する顔照明装置11fを設けたため、足元照明装置11hの最大突出部に最大限近づいたユーザMの顔は、顔照明装置11fから斜め上方へ照射された照明光80fにより十分照明される。
【0071】
また、ユーザが目線を大きくそらす必要がなく、立ち位置を移動する必要もないため、容易な操作で見栄えのよい撮影画像が得られ、操作性にすぐれた写真シール作成機1を提供することができる。
【0072】
また、撮影用に大型のタッチパネルモニタ27を設置することで、全身撮影などアップ撮影以外でカメラから離れた位置からでもユーザが容易に撮影画像を確認できる。よって、アップ撮影や全身撮影のような全ての撮影や撮影操作に対して、遊戯性にすぐれた写真シール作成機1を提供することができる。
【0073】
また、タッチパネルモニタ27と顔照明装置11fを最大限近接配置して表示照明ユニット23として一体化したため、カメラ21に十分な光が入り、明るい撮影画像を得ることができる。
【0074】
また、わずかに斜め上向きに傾斜配置されたタッチパネルモニタ27の画面に対して、顔照明装置11fの照明方向をさらに角度の強い斜め上向きにしたため、カメラ21に近づいてアップ撮影するユーザの顔を十分に照明することができる。
【0075】
また、顔照明装置11fの平面拡散板13がタッチパネルモニタ27の画面の延長線上にフラットに設置されているため、タッチパネルモニタ27の下側の操作を顔照明装置11fが妨げず、良好な操作性を確保できる。
【0076】
また、足元照明装置11hが撮影空間5側へ向かって中央が凸となる構成であるため、ユーザが必要以上にカメラ21に近づくことを防止できる。これにより、アップ撮影に適合しない画角で撮影されることを防止することができ、良好な撮影画像を安定して得ることができる。
【0077】
なお、タッチパネルモニタ27の画面の傾斜角度に対して、顔照明装置11fの平面拡散板13の傾斜角度をより寝かした角度に構成して、タッチパネルモニタ27の画面の延長線上よりも平面拡散板13の下方が撮影空間5側へ突出する構成にしてもよい。この場合も、アップ撮影するユーザの顔を下から良好に照明することができる。
【0078】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真撮影編集装置は、実施形態の写真シール作成機1に対応し、
以下同様に、
照明手段は、顔照明装置11fに対応し、
発光体は、ストロボ照明装置12に対応し、
拡散板は、平面拡散板13に対応し、
撮影手段は、カメラ21に対応し、
表示手段は、タッチパネルモニタ27に対応し、
遮光体は、仕切り板28に対応し、
編集手段は、タブレット内蔵モニタ41に対応し、
出力手段は、プリンタ47に対応し、
撮影処理は、ステップS5に対応し、
表示処理は、ステップS5内のライブビュー表示に対応し、
編集処理は、ステップS7に対応し、
出力処理は、ステップS8に対応し、
所定の画像は、編集画像に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】後方から見た写真シール作成機の斜視図。
【図2】前方から見た撮影筐体の斜視図。
【図3】撮影筐体の縦断右側面図。
【図4】表示照明ユニット周辺の縦断右側面拡大図。
【図5】写真シール作成機のブロック図。
【図6】写真シール作成機の動作を示すフローチャート。
【図7】照明装置の照明方向を示す右側面説明図。
【符号の説明】
【0080】
1…写真シール作成機、5…撮影空間、11f…顔照明装置、12…ストロボ照明装置、13…平面拡散板、21…カメラ、27…タッチパネルモニタ、28…仕切り板、41…タブレット内蔵モニタ、47…プリンタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影する撮影処理と、
前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示手段に表示する表示処理と、
該撮影画像を編集手段で編集許容する編集処理と、
所定の画像を出力手段で出力する出力処理とを実行する写真撮影編集方法であって、
前記表示手段は、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成され、
前記被写体を照明する照明手段が前記表示手段の下方に近接して備えられ、
前記撮影手段による本撮影前のライブビュー撮影画像を前記表示手段で表示し、本撮影時に前記照明手段により照明して該照明された被写体を前記撮影手段で撮影する
写真撮影編集方法。
【請求項2】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示する表示手段と、
該撮影画像を編集許容する編集手段と、
所定の画像を出力する出力手段とを備えた写真撮影編集装置であって、
前記表示手段を、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成し、
前記被写体を照明する照明手段を前記表示手段の下方に近接させて備えた
写真撮影編集装置。
【請求項3】
前記表示手段と前記照明手段とを一体化して構成した
請求項2記載の写真撮影編集装置。
【請求項4】
前記照明手段を、発光する発光体と、該発光体より撮影空間側に配置されて該該発光体の光を拡散する拡散板とで構成し、
前記拡散板と前記表示手段の表面とを、同一の平面上またはほぼ同一の平面上に配置した
請求項2または3記載の写真撮影編集装置。
【請求項5】
前記発光体を、前記拡散板の平面に対して直角よりも上方へ向けて直接光を照射する向きに配置した
請求項4記載の写真撮影編集装置。
【請求項6】
前記表示手段と前記照明手段との間に、前記照明手段の光を遮る遮光体を備えた
請求項2から5のいずれか1つに記載の写真撮影編集装置。
【請求項7】
前記表示手段の上方に前記撮影手段を近接配置した
請求項2から6のいずれか1つに記載の写真撮影編集装置。
【請求項1】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影手段で撮影する撮影処理と、
前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示手段に表示する表示処理と、
該撮影画像を編集手段で編集許容する編集処理と、
所定の画像を出力手段で出力する出力処理とを実行する写真撮影編集方法であって、
前記表示手段は、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成され、
前記被写体を照明する照明手段が前記表示手段の下方に近接して備えられ、
前記撮影手段による本撮影前のライブビュー撮影画像を前記表示手段で表示し、本撮影時に前記照明手段により照明して該照明された被写体を前記撮影手段で撮影する
写真撮影編集方法。
【請求項2】
撮影空間内の一以上の被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影した撮影画像を表示する表示手段と、
該撮影画像を編集許容する編集手段と、
所定の画像を出力する出力手段とを備えた写真撮影編集装置であって、
前記表示手段を、前記被写体が前記撮影手段から離れて全身またはほぼ全身を撮影する全身撮影の際でも撮影時の位置から十分視認できる程度の大型サイズに形成し、
前記被写体を照明する照明手段を前記表示手段の下方に近接させて備えた
写真撮影編集装置。
【請求項3】
前記表示手段と前記照明手段とを一体化して構成した
請求項2記載の写真撮影編集装置。
【請求項4】
前記照明手段を、発光する発光体と、該発光体より撮影空間側に配置されて該該発光体の光を拡散する拡散板とで構成し、
前記拡散板と前記表示手段の表面とを、同一の平面上またはほぼ同一の平面上に配置した
請求項2または3記載の写真撮影編集装置。
【請求項5】
前記発光体を、前記拡散板の平面に対して直角よりも上方へ向けて直接光を照射する向きに配置した
請求項4記載の写真撮影編集装置。
【請求項6】
前記表示手段と前記照明手段との間に、前記照明手段の光を遮る遮光体を備えた
請求項2から5のいずれか1つに記載の写真撮影編集装置。
【請求項7】
前記表示手段の上方に前記撮影手段を近接配置した
請求項2から6のいずれか1つに記載の写真撮影編集装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2009−58723(P2009−58723A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−225388(P2007−225388)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]