写真撮影遊戯装置、画像データ提供装置、画像データ提供システム、画像データ生成方法、及び画像データ生成プログラム
【課題】写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末で適切に表示することが可能な写真撮影遊戯装置、画像データ提供装置、画像データ生成方法、及び画像データ生成プログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、携帯端末の種類を含む携帯端末情報の入力を受け付ける端末情報受付部と、写真を撮影する撮影部と、前記端末情報受付部で受け付けた前記携帯端末情報に基づいて、前記撮影部で撮影された撮影画像に基づく一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成する画像処理部と、を備えている。
【解決手段】本発明は、携帯端末の種類を含む携帯端末情報の入力を受け付ける端末情報受付部と、写真を撮影する撮影部と、前記端末情報受付部で受け付けた前記携帯端末情報に基づいて、前記撮影部で撮影された撮影画像に基づく一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成する画像処理部と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真撮影遊戯装置、画像データ提供装置、画像データ提供システム、画像データ生成方法、及び画像データ生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真シールや写真カード等として出力する写真撮影遊戯装置が知られている。また近年では、撮影後、落書き編集された画像を携帯電話等の携帯端末で利用することができるように、写真撮影遊戯装置から携帯端末へその画像を直接送信するものや、サーバへ画像を一旦転送し、後から携帯端末でダウンロードすることができるようになっているものがある(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
また、携帯端末に送信する場合、各キャリア会社毎に通信規格が相違しているため、キャリア会社によっては、HTML形式に対応したメールで画像を送信できるが、通常のメールに適した形式でしか画像を送信できない場合もある。これに対して、特許文献2には、編集画像を送信する際に、携帯端末のキャリア会社を選択できるようにし、各キャリア会社の通信規格に適応した形式で画像を送信できる写真撮影遊戯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−109580号公報
【特許文献2】特許第4670681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、携帯端末は、機種毎に表示画面の仕様が相違しており、写真撮影遊戯装置で作成された編集画像をそのまま携帯端末に送信すると、携帯端末の表示画面で編集画像をうまく表示できない場合がある。例えば、編集画像が表示画面に対して大きすぎたり、あるいは縦横比が一致しないため、編集画像の一部が切れて全体が表示されない場合がある。また、次のような問題もある。一般的に、写真撮影遊戯装置の利用者は、装置内の表示画面に表示される編集画像を見た後に、送信したり印刷する画像を決定するが、利用者にとっては編集画像と、実際に送信されて携帯端末で表示される画像とが同じに見えることが望まれる。しかしながら、携帯端末の表示画面は機種によって使用が相違しているため、携帯端末の表示画面を通して見た画像が、写真撮影遊戯装置の表示画面を通してみた編集画像等と色合いなどが異なることがあり、利用者に違和感を与えるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末で適切に表示することが可能な写真撮影遊戯装置、画像データ提供装置、画像データ提供システム、画像データ生成方法、及び画像データ生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る写真撮影遊戯装置は、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供する端末情報提供部と、写真を撮影する撮影部と、前記端末情報提供部から提供された前記表示画面情報に基づいて、前記撮影部で撮影された撮影画像に基づく一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成する画像処理部と、を備えている。
【0008】
この構成によれば、撮影画像に基づく一次画像データを、所定の携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成することができるため、写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末において適切に表示することができる。例えば、二次画像データは、携帯端末の表示画面に適合する大きさに生成することができ、これにより、一部が切れた状態で、携帯端末の表示画面に表示されるといった不具合を防止することができる。あるいは、二次画像データは、携帯端末の表示画面の大きさに適合する以外に、表示画面に適したカラーバランス、トーンカーブなどを有するように生成することができ、これによって、写真撮影遊戯装置で撮影した画像データを、携帯端末において、適切な明るさやカラーバランスで表示することができる。
【0009】
また、一次画像データは、撮影された画像に基づく画像データであればよく、撮影部で生成されたデータのほか、落書き編集のなどの編集が施されたデータ、携帯端末などの外部機器へ送信されるべきデータなど、二次画像データへの画像処理が施されていないものであれば、いずれの画像データも一次画像データとなり得る。また、撮影部においては、カメラなどで撮影されて表示画面にリアルタイムで表示される画像データ(スルー画像データともいう)も、一次画像データとすることができる。
【0010】
本発明に係る第1の画像データ提供装置は、写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を受信する画像データ提供装置であって、前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部とを備えている
【0011】
この構成によれば、写真遊戯撮影装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を受信すると、撮影画像に基づく一次画像データから、所定の携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成することができる。そのため、利用者からの要求などにより、携帯端末に送信された二次画像データは、その携帯端末において適切に表示することができる。例えば、二次画像データは、携帯端末の表示画面に適合する大きさ、表示画面に適したカラーバランス、トーンカーブを有するように生成することができる。
【0012】
また、本発明に係る第2の画像データ提供装置は、写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の機種を含む携帯端末情報を受信する画像データ提供装置であって、前記携帯端末情報に基づいて、当該携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するサーバ端末情報提供部と、前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部と、を備えている。
【0013】
この構成によれば、写真遊戯撮影装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の種類を含む携帯端末情報を受信すると、撮影画像に基づく一次画像データから、所定の携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成することができる。そのため、利用者からの要求などにより、携帯端末に送信された二次画像データは、その携帯端末において適切に表示することができる。例えば、二次画像データは、携帯端末の表示画面に適合する大きさ、表示画面に適したカラーバランス、トーンカーブを有するように生成することができる。なお、上記第1及び第2の画像データ提供装置においては、携帯端末情報または表示画面情報と、一次画像データをともに写真撮影遊戯装置から受信することもできるが、一次画像データのみを写真撮影遊戯装置から受信し、携帯端末情報または表示画面情報を携帯端末から受信することもできる。
【0014】
また、本発明に係る画像データ生成方法は、撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置において、所定の携帯端末に適合する画像データを生成する方法であって、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、を備えている。
【0015】
さらに、本発明に係る画像データ生成プログラムは、撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置のコンピュータに、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末で適切に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像データ提供システムの概略構成図である。
【図2】写真撮影遊戯装置の概略構成を示す正面図である。
【図3】撮影部の正面図である。
【図4】撮影操作用タッチパネル120の表示構成を示す模式図である。
【図5】写真撮影遊戯装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図6】ウェブサーバの物理的構成を示すブロック図である。
【図7】携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】画像閲覧アプリケーションの処理を示すフローチャートである。
【図10】携帯端末のディスプレイに表示される画面である。
【図11】携帯端末のディスプレイに表示される画面である。
【図12】携帯端末のディスプレイに表示される画面である。
【図13】写真撮影遊戯装置の他の例の概略構成を示す正面図である。
【図14】編集操作用タッチパネルにおけるワンタッチ落書きを行う際の画面である。
【図15】編集操作用タッチパネルにおけるワンタッチ落書きを行う際の画面である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る写真撮影遊戯装置を利用した画像データ提供システムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る画像データ提供システムの概略構成図である。
【0019】
<1.システムの全体構成>
図1に示すように、この画像データ提供システムは、利用者により使用される写真撮影遊戯装置100(および各地に設置されている複数の写真撮影遊戯装置)と、この写真撮影遊戯装置100から画像データを送信する画像データ提供装置200と、利用者の使用する携帯端末300とで構成されている。このシステムでは、写真撮影遊戯装置100で撮影された画像を、3G方式の無線通信方式を採用した移動体通信網やインターネット等のネットワークNWを介して画像データ提供装置200に送信し、この画像データ提供装置200から携帯端末300に送信する。なお、ここでいう携帯端末300とは、画像データ等を受信して表示することができる携帯端末であれば、特には限定されず、携帯電話、スマートフォンなどを使用することができる。
【0020】
<2.写真撮影遊戯装置>
写真撮影遊戯装置について、図2を参照しつつ説明する。図2は、写真撮影遊戯装置の概略構成を示す正面図である。同図に示すように、写真撮影遊戯装置100は、利用者Uが入る撮影室101を備えており、この撮影室101には、利用者Uを撮影して撮影画像を取得する撮影部102が取り付けられている。そして、撮影室101の外部には、撮影部102に隣接して編集部103が設けられている。この編集部103は、撮影画像に対する利用者による落書きなどの編集操作を受け付け、撮影画像を編集した編集画像を生成するものである。そして、編集部103には、編集画像を出力する出力部104が隣接している。
【0021】
続いて、撮影室101について、図3も参照しつつ説明する。図3は撮影部102の正面図である。図2及び図3に示すように、撮影室101の内部には、撮影部102が配置されており、撮影室101の内部に入る利用者から見て後ろの面である背面にはクロマキー処理のための単一の色(例えば、青色または緑色)が付されている。すなわち、利用者が被写体となる場合には、単一色を背景として撮影される。また、撮影部102には、利用者を撮影するカメラ110が設けられ、その下方には、利用者からの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用タッチパネル120が設けられている。また、このカメラ10の上下左右には、利用者に向かって閃光を発する4つのストロボ111,112,113L,113Rが設けられている。そして、下方のストロボの下側には、さらにもう一つのストロボ114が設けられている。また、このストロボ114の右側には、コイン投入口126が設けられる一方、ストロボ114の左側には、携帯端末との非接触通信を行う非接触通信部118が設けられている。この非接触通信部118は、非接触通信アンテナ(図示省略)を通じて、例えばいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等で用いられる非接触通信を行う。
【0022】
ここで、撮影操作用タッチパネル120について、図4を参照しつつ、さらに詳細に説明する。図4は、撮影操作用タッチパネル120の表示構成を示す模式図である。同図に示すように、撮影時点において、撮影操作用タッチパネル120には、上記カメラ110からの画像信号に基づく画像をリアルタイムで表示するリアルタイムプレビュー領域121が表示されている。そして、リアルタイムプレビュー領域121の右側にはポーズの見本を表示するためのポーズ見本表示領域122が表示され、左側には撮影によって得られる画像を表示するための画像表示領域123が表示されている。また、ここでは、撮影された撮影画像に合成される背景、フレームなどが選択されるようになっており、リアルタイムプレビュー領域121には、利用者に選択された背景等が撮影画像に対してクロマキー合成表示される。こうして、背景が撮影画像と合成されることで、合成画像が生成される。但し、背景は必ずしも選択しなくてもよく、この場合には撮影画像が編集部103に送信される。また、リアルタイムプレビュー領域121には、後述するように、撮影された画像を携帯端末300の表示画面に適合させるための、領域指定フレーム124が表示されている。
【0023】
図2に示すように、撮影部102で撮影した撮影画像または生成された合成画像は、編集部103において編集される。編集部103には、編集操作用タッチパネル400が設けられており、このタッチパネル400に表示された撮影画像や合成画像に対し、例えば、文字、模様、図形などのいわゆる落書きを、タッチペン49L,49Rなどの入力デバイスで入力する。これにより、撮影画像または合成画像に、落書きが重ね合わされた編集画像が生成される。また、予め準備されていた背景を重ね合わせることで編集画像を容易に生成することもできる。こうして生成された編集画像に基づく編集画像データは、出力部104へ送信される。
【0024】
出力部104には、編集画像を印刷するネットワークプリンタ135、編集画像データを携帯端末300に送信するための非接触通信部132、出力操作用タッチパネル131、及び、ネットワークNWを通じて画像データを送信する公知のアップロードルータ(図示省略)が設けられている。ネットワークプリンタ135は、利用者の操作に基づき、編集画像データから写真を印刷するものである。このとき、写真が印刷された台紙には、プレイ日時(すなわち撮影された年、月、日、および時刻)を示すデータ、及びこの編集画像データを識別するための識別番号が印刷される。印刷された写真シール等は、出力部104の正面下方に設けられた取出口140から取り出される。また、編集画像データは、非接触通信部132を介して、携帯端末300に送信することもできる。また、編集画像データは、出力部104から、上記識別番号ととともに、画像データ提供装置200へ送信される。このとき、画像データ提供装置200へは、種々の態様で画像データが送信される。例えば、落書きなどが施された編集画像をそのまま編集画像データとして送信するほか、落書きが施されていない合成画像を合成画像データとして送信したり、あるいは、落書き、背景の合成が施されていない撮影画像を撮影画像データとして送信することもできる。例えば、クロマキー処理を行うように、上述した撮影室101の背面の単一色を透明とする処理を行い、利用者の被写体のみが現れるような撮影画像データを送信することもできる。
【0025】
なお、上記識別番号は、典型的には製造時に各写真撮影遊戯装置100に対して与えられるユニークなシリアルナンバー(例えば5桁)と、装置内で(製造後の初回の動作から)送信1回毎に順に付されるユニークな番号(例えば7桁)と、チェックサム(例えば2桁)とを含む。また、プレイ日時を示すデータは、写真撮影遊戯装置100内の計時部を参照して典型的には編集画像データ作成時に、当該画像データ内に書き込まれる。
【0026】
<3.写真撮影遊戯装置の機能的構成>
次に、写真撮影遊戯装置の機能的構成について、図5を参照しつつ説明する。図5は、この装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。同図に示すように、この写真撮影遊戯装置は、機能的には、3つの処理部、つまり撮影処理部7、編集処理部8、及び出力処理部9で構成されている。撮影処理部7は、主として利用者を撮影する処理を行うものである。編集処理部8は、主として編集対象画像に対する利用者の編集操作に応じて当該編集対象画像の編集処理を行うものである。そして、出力処理部9は、編集対象画像に編集処理を施した編集画像を写真シール等として出力したり、作成された編集画像等を非接触通信を利用して携帯電話端末に出力したりする処理を行うものである。これらの処理部7、8、9は、後述するように、ネットワークアダプタである第1、第2および第3の通信部75,83,95をそれぞれ有しており、これらの通信部75,83,95が、LAN(Local Area Network)であるネットワーク6を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。以下、各処理部について、詳細に説明する。
【0027】
まず、撮影処理部7について説明する。撮影処理部7は、第1制御部70を備えている。この制御部70は、公知のCPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置等を含むコンピュータにより構成されている。メモリは、記憶部として、各種プログラムや、画像データなどが保存されるとともに、後述するように携帯端末300の表示画面を特定するために、複数の携帯端末の情報(携帯端末情報)が保存されている。具体的には、各社の携帯端末の機種番号(または機種を特定する表示)と、その端末に設けられている表示画面の情報が保存されている。表示画面の情報とは、画面の寸法、縦横比などであり、以下、これを表示画面情報という。そして、メモリに格納された所定のプログラムをCPUが実行することにより、各部の制御が行われる。また、この制御部70には、カメラ110、撮影操作用タッチパネル120、非接触通信部18、及び第1通信部75が電気的に接続されている。カメラ110は、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像を表す画像信号を出力する。この画像信号は第1制御部70に入力されて、その内部のメモリに一時的に記憶されるとともに、撮影操作用タッチパネル72に供給され、当該画像信号に基づく撮影画像がリアルタイムに表示される。なお、実際には、撮影画像として保存される撮影画像データは高解像度の静止画データであり、リアルタイム表示を行うための撮影画像データ(「スルー画像データ」とも呼ばれる)は低解像度の動画データである。上記制御部70は、これら画像データを画像処理する画像処理部としても機能し、後述するように、この装置が予め準備した背景に係る背景データと、撮影された撮影画像データとを合成して合成画像データを生成する処理、上述した表示画面情報を利用して、合成画像データから所望の携帯端末の表示画面に適合した大きさの画像をトリミングして抽出するような処理などが行われる。
【0028】
撮影操作用タッチパネル20は、公知のタッチパネルであり、表示機器として、カメラ110による撮影画像が表示されるとともに、入力機器としても、撮影画像に付加されるべきフレーム、背景画像、前景画像などを選択する操作やシャッター操作等を受け付ける。これらの操作を示す信号は、操作信号として第1制御部70に入力される。
【0029】
非接触通信部18は、上述したように、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等などで構成され、携帯端末300と非接触通信を行う。このとき、携帯端末300から、当該機種に関わる携帯端末情報が非接触通信部18を介して、第1制御部70に送信される。例えば、おサイフケータイ(登録商標)としての機能を有する携帯端末では、非接触型ICカード技術であるFelica(登録商標)を利用することにより、非接触通信部18へ携帯端末の機種情報を送信することができ、このような公知の技術を利用することで、非接触通信を行った携帯端末に関わる情報を取得することができる。その他、図示を省略するが、第1制御部70には、カメラ110による撮影と連動して閃光するストロボ11〜14、プレイを許容するためのコインの投入を検出するコイン検出部などが電気的に接続されている。
【0030】
次に、編集処理部8について説明する。この編集処理部8は、第2制御部80を備えており、この制御部80に、編集操作用タッチパネル400、及び第2通信部83が電気的に接続されている。第2制御部80は、上記第1制御部70とほぼ同様の構成であり、編集処理に関する全体の制御を行う。また、第2制御部80は、第1制御部70から送られてきた合成画像または撮影画像に係る画像データに対し、落書き処理を行うための操作信号に基づき、編集画像を生成する。
【0031】
続いて、出力処理部9について説明する。出力処理部9は、第3制御部90を備えており、この制御部90に、ネットワークプリンタ135、非接触通信部132、アップロードルータ(図示省略)、及び第3通信部95が電気的に接続されている。第3制御部90は、第1及び第2制御部とほぼ同様の構成であり、出力処理に関する制御を行う。第3制御部90は、第2制御部80から送られてきた編集画像データをメモリに格納する。そして、この編集画像データは、ネットワークプリンタ35により、写真シールまたは写真カードとして印刷されるほか、非接触通信部132を介して、携帯端末300へ送信される。また、アップロードルータにより、編集画像データは、ネットワークNWを通じて画像データ提供装置200に送信される。
【0032】
上述した各制御部において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録したDVD−ROM等の記録媒体や、通信回線によって提供され、補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。
【0033】
なお、上記第1から第3までの制御部70,80,90は、異なる部位(撮影部3など)に内蔵される異なるコンピュータを含む装置に相当するものとして説明したが、このような構成は一例であって、上記第1から第3までの制御部70,80,90は、2つ以下または4つ以上の装置により実現されてもよい。例えば、2つの制御部を設けておき、一方の制御部で撮影部3と出力部5を制御し、他方の制御部で編集部4を制御することもできる。そして、このような場合には各装置において、それぞれ実現されるべき機能に応じたプログラムが実行される。さらに、各制御部70,80,90は、いずれの部位3,4,5に内蔵されていてもよく、例えば、すべての制御部を編集部4に内蔵していてもよい。また、撮影部3、編集部4、および出力部5は、物理的に3つに分かれているが、これを一つ又は二つのユニットとして構成することもできる。
【0034】
<4.画像データ提供装置>
図1に示すように、画像データ提供装置200は、上述した写真撮影遊戯装置100からの画像データを受信するとともに、携帯端末300からの要求に応じて画像データを携帯端末300に送信するものである。この画像データ提供装置200は、アップロード処理サーバ210と、少なくとも一つのウェブサーバ220と、データベースサーバ230と、を備えている。これらの装置は、例えばIEEE802.3に準拠するような所定のローカルネットワーク(LAN)を介して相互に接続される。なお、これらの装置の一部または全ては、専用のハードウェアであってもよいし、これらの機能を実現するためのソフトウェアがインストールされたコンピュータであってもよい。また、これらの機能のうちの複数または全てが1つのコンピュータにより実現されてもよい。以下では、一つのウェブサーバ220で処理が行われているものとして説明を行うが、例えば、複数のウェブサーバ220を使用する場合には、公知のロードバランサを用いて、利用者からの処理要求を適宜分散して割り当てることができる。
【0035】
アップロード処理サーバ210は、写真撮影遊戯装置100から受け取った編集画像データをその識別番号と関連付けて、データベースサーバ230に与える。データベースサーバ230は、アップロード処理サーバ210から受け取った編集画像データをその識別番号と関連付けて蓄積する。
【0036】
携帯端末300からは、上述した識別番号を伴って画像データのダウンロードの要求がなされる。この要求は、後述するアプリケーションによって行われるが、このような要求があると、画像データ提供装置200のウェブサーバ220は、データベースサーバ230から該当する編集画像データを読み出すとともに、これを縮小した縮小画像データを生成して携帯端末300に送信するように構成される。
【0037】
次に、図6を参照してウェブサーバ220の構成について説明する。図6は、ウェブサーバ220の物理的構成を示すブロック図である。同図に示されるように、このウェブサーバ220は、バス221によって接続された制御部222、RAMやROM等のメモリ部223、ハードディスクドライブ(HDD)等からなる記憶部224、ネットワークインターフェース部225(ネットワークI/F)、液晶パネルやCRT等からなる表示部226、キーボードおよびマウス等からなる入力部227、及びDVD駆動部228を備えている。制御部222は、各種演算を行い各種機能を実現するCPU(Central
Processing Unit)などで構成され、メモリ部223において、この各種機能を実現するために制御部222により実行されるプログラムが展開される。また、記憶部224には、制御部222により実行される後述するプログラムや画像データなどの各種情報が記憶される。ネットワークI/F部225は、LANを介して他のサーバとデータの送受信を行う。なお、図6に示されるウェブサーバ220の構成は一般的なコンピュータの構成と同一であり、その他のウェブサーバ220およびデータベースサーバ230と同一であるので詳しい説明は省略する。
【0038】
図6に示されるこれらの構成要素の機能は、典型的にはメモリ部223に展開された所定のプログラムを制御部222が実行することにより実現される。ここで、上記プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として内蔵されたDVD−ROM駆動装置228に装着され、そのDVD−ROMから上記プログラムが読み出されて記憶部224(もしくはその他の記憶装置)に記憶(典型的にはインストール)される。また、上記プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体や通信回線を介して提供されてもよい。そして、例えばウェブサーバ220の起動のための所定操作がなされると、記憶部224にインストールされた所定プログラムは、上記メモリ部223に転送されてそこに展開され(一時的に格納され)、制御部222によって実行される。これにより、ウェブサーバ220およびデータベースサーバ230の制御処理が実現される。
【0039】
<5.携帯端末>
次に、携帯端末300について、図7を参照しつつ説明する。図7は、この携帯端末の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、この携帯端末300は、バス301によって電気的に接続された近距離無線通信部310、制御部320、通信回路330、表示部340、入力部350、メモリ部360、及び非接触通信部370を備えている。以下、各部位について説明する。
【0040】
制御部320は、CPU(Central Processing Unit)などで構成されており、主として、以下に説明する各部位の制御、各種プログラムの実行を行う。メモリ部360は、内蔵メモリとしてのROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を備えている。ROMは、OS(Operating System)、制御部320が各部を制御するための制御プログラム、アプリケーションプログラムなどが格納されている。また、このROMは、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)或いはEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含み、様々なアプリケーションプログラムにより扱われるコンテンツデータや、それら各コンテンツデータに関連した情報が記憶される。例えば、電話番号、電子メールアドレス、外部から送信された画像データや動画データ、音楽などを保存可能である。画像データとしては、上述した編集画像データ(サムネイル画像含む)などが含まれる。一方、RAMは、制御部320により実行される各プログラムやデータの一時的な作業領域として機能する。
【0041】
通信回路330には、公知の通信アンテナが接続されており、通話や電子メール等のデータ通信のための信号電波の送受信を行う。表示部340は、例えば液晶ディスプレイ等の表示画面を有する表示デバイスと、そのディスプレイの表示駆動回路とを有し、制御部320からの画像信号により、ディスプレイ上に例えば文字や画像を表示する。入力部350は、静電容量式又は抵抗膜式のタッチパネルや、タッチペン、各種ボタンキー等で構成されている。
【0042】
非接触通信部370は、非接触通信アンテナ(図示省略)を通じて、例えばいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等で用いられる非接触通信を行う。その他、図示を省略するが、この携帯端末300には、一般的な携帯電話に設けられるカメラ、スピーカ、マイク、外部インターフェース、バッテリなどを備えている。
【0043】
<6 写真撮影遊戯装置における処理手順>
上述したように、この写真撮影遊戯装置では、撮影部3では撮影処理が行われ、編集部4では後述する落書き編集処理が行われ、出力部5では出力処理が行われる。以下に、上述した処理を順に説明する。
【0044】
まず、撮影部102における撮影処理について、図8を参照しつつ説明する。図8は、本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、利用者がコイン投入口にコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
【0045】
プレイが開始されると、第1制御部70は、利用者による撮影モードの選択を受け付ける(ステップS110)。ここでは、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者に選択させるための画面を、撮影操作用タッチパネル120に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1制御部70は、利用者の選択操作に基づいて選択情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影の際に使用するフレーム、背景画像、及び前景画像の組み合わせを決定する。また、手動で撮影する場合は、上記フレーム、背景画像、及び前景画像を利用者が自由に決定する。こうして、撮影用テーマが選択されると、第1制御部70は、利用者の携帯端末300に関する携帯端末情報を受け付ける(ステップS120)。すなわち、撮影操作用タッチパネル120に、携帯端末情報の入力を促す表示が現れる。このとき、携帯端末情報は、上述した非接触通信部18に携帯端末を近接させることで取得できるほか、撮影操作用タッチパネル120から利用者に、携帯端末の機種番号などを直接入力させることで、取得することもできる。そのため、撮影操作用タッチパネル120には、「携帯電話を左下の非接触通信部に近づけてね」、または「機種番号を入力してね」などの表示が現れる。こうして、携帯端末情報が取得されると、第1制御部70は、入力された機種情報に基づいてメモリを参照し、携帯端末情報に対応する携帯端末300の表示画像情報を取得する(ステップS130)。
【0046】
表示画面情報が取得されると、第1制御部70は、利用者によって決定された背景等と、リアルタイム画像に含まれる利用者の像とを合成して合成画像を生成し、これを撮影操作用タッチパネル120のリアルタイムプレビュー領域121に表示する。このとき、リアルタイムプレビュー領域120には、取得した表示画面情報に応じた領域指定フレーム(図3参照)124も併せて表示する(ステップS140)。この領域指定フレーム124は、携帯端末300の表示画面に対応するものであり、このフレーム124内にある画像は、携帯端末300に送信されたときに、その表示画面からはみ出したり、余白を形成することなく表示されるようになっている。このため、リアルタイムプレビュー領域120には、利用者が指定フレーム内に入るように位置決めを行うことを促す表示が行われる。こうして、リアルタイムプレビュー領域121に表示が行われると、撮影が行われる(ステップS150)。
【0047】
ここで、撮影により生成される合成画像データは、領域指定フレーム124内にある画像に基づいており、領域指定フレーム124内にある画像のみが、トリミングなどの公知の画像処理により抽出され、合成画像データとして、第1制御部70のメモリに格納される。同時に、合成画像データに基づく合成画像が、撮影操作用タッチパネル120の画像表示領域123に表示される(ステップS160)。合成画像は、撮影が行われる都度、画像表示領域123に追加表示される。その後、第1制御部70は、予め定められた枚数の撮影が終了したか否かを判定する(ステップS170)。判定の結果、当該枚数の撮影が終了していなければ(ステップS170のNo)、撮影を続行するが、実際には撮影のための制限時間(例えば3分)が設けられることがある。一方、当該枚数の撮影が終了していれば(ステップS170のYes)、編集部103で編集を行うための合成画像の選択が行われる。具体的には、第1制御部70は、編集および印刷に使用する画像を利用者に選択させるために、合成画像の一覧を撮影操作用タッチパネル120に表示し、利用者による選択操作を受け付ける(ステップS180)。そして、第1制御部70は、利用者によって選択された画像を編集対象として第2制御部80に送る。こうして、撮影処理が終了する。なお、編集部103へは、トリミングが施された画像データが送信されるが、トリミングを行わず、領域指定フレーム124が付された合成画像データを編集部103へ送信し、編集部103において編集中、或いは編集後に領域指定フレーム124に沿って、トリミングを行うこともできる。
【0048】
上記のように生成された合成画像データは、編集部103に送信され、落書き編集処理が施される。ここでは、合成画像データに基づく合成画像は、編集操作用タッチパネル400に表示され、利用者による落書き操作が受け付けられる。具体的には編集操作用タッチパネル400に表示されたボタンやツールなどの1つをタッチペンでタッチし、落書き処理が行われる。これにより、合成画像データから落書きが付された編集画像データが生成され、メモリに格納される。その後、編集画像データは、出力部104に送信され、写真シール等の印刷処理が行われる。また、出力部104の非接触通信部132から、編集画像データを携帯端末300へ送信することもできる。さらに、編集画像データは、画像データ提供装置200への送信が行われ、識別番号とともにデータベースサーバ230に保存される。このとき、画像データ提供装置200に送信される画像データは、領域指定フレーム124に沿ってトリミングが行われた範囲内で落書きが行われたものである。
【0049】
<7.携帯端末による閲覧処理>
次に、携帯端末300における閲覧処理について説明する。ここでは、画像データ提供装置200から画像データをダウンロードして閲覧する画像閲覧アプリケーションについて説明する。以下、画像閲覧アプリケーションについて、図9から図12を参照しつつ説明する。図9は画像閲覧アプリケーションの処理を示すフローチャート、図10から図12は、携帯端末300の表示画面340に表示される画面である。携帯端末300において、画像閲覧アプリケーションを起動すると、図10の画面が表示される(S410)。この画面において、利用者は、識別番号の入力を促される。識別番号は、上述したように、写真撮影遊戯装置100で印刷された写真の台紙に記載された番号である。この識別番号を入力し、「OKボタン」を押下すると(S420)、携帯端末300は、画像データ提供装置200にアクセスし、該当する編集画像データのダウンロードを要求する(S430)。画像データ提供装置200は、この要求を受け付け(S510)、識別番号が正しいか否かを判定する(S520)。識別番号が正しくない場合には(S520のNO)、その旨を携帯端末200に送信し、再度の識別番号の入力を促す(S420)。そして、識別番号が正しい場合には要求を認め(S520のYES)、該当する編集画像データのサムネイル画像を作成し、携帯端末300に送信する(S530)。これにより、携帯端末300の表示画面340には、図11に示すように、ダウンロードされた編集画像データの一覧が、サムネイル画像Aとして表示される(S440)。そして、閲覧を希望するサムネイル画像Aを押下すると(S450)、携帯端末300から画像データ提供装置200へ要求が送信され、これが画像データ提供装置200で受け付けられる(S540)。これにより、画像データ提供装置200は、データベースサーバ230から対応する編集画像データを読み出し、携帯端末300へ送信する(S550)。その結果、携帯端末300では、図12に示すような画像が表示され、閲覧が可能になる(S460)。すなわち、携帯端末300の表示画面と縦横比が一致した画像が表示される。なお、ダウンロードされた編集画像データ(サムネイル画像を含む)は、メモリ部360に記憶される。
【0050】
<8.効果>
以上のように、本実施形態によれば、撮影画像に基づく画像データから、所定の携帯端末300の表示画面に適合する画像データを生成することができるため、写真撮影遊戯装置100で撮影された画像を携帯端末300において適切に表示することができる。すなわち、この画像データは、携帯端末300の表示画面に適合する大きさ、つまり縦横比が一致した画像を生成することができ、これにより、一部が切れた状態で、携帯端末300の表示画面に表示されるといった不具合を防止することができる。また、画像データを印刷する場合でも、携帯端末を変更してプレイすることで、様々なバリエーションの写真シールまたは写真カードを得ることができるという利点がある。
【0051】
<9.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。上記実施形態においては、携帯端末情報の取得を、写真の撮影前に行っていたが、その取得時期は特には限定されず、撮影後、編集時、あるいは出力前の何れの時期であってもよい。また、上記実施形態では、撮影画像データを携帯端末の表示画面に適合させるための画像処理(トリミング)を撮影時に行っていたが、携帯端末情報の取得後であれば、画像処理時期は特には限定されない。例えば、撮影後に携帯端末情報を取得した場合には、編集部103の編集操作用タッチパネル400に、図4で示したような領域指定フレーム124を表示して編集作業を行うようにすればよい。このとき、領域指定フレーム124を、画像の任意の位置に移動させることができるようにすると、利用者の望む位置で画像を切り取ることができる。また、出力部104の出力操作用タッチパネル131においても、画像編集処理を行うことができる。また、領域指定フレーム124は、各タッチパネルに表示されるが、このようなフレームを用いず、タッチパネルの表示領域を表示画面情報に適合させたり、あるいはパネルなどで物理的にタッチパネルの周縁を覆って表示画面情報に適合させることもできる。また、この画像編集処理は、上記のような領域指定フレームを利用して、利用者の望む位置に被写体を配置することができるが、撮影部102、編集部103、出力部104のいずれかで、自動的に作成することもできる。すなわち、いずれかの制御部70,80,90が、撮影画像の被写体の位置を認識した上で、この被写体が切れたりしないように、自動的に携帯端末300の表示画面に適合した大きさにトリミングすることもできる。
【0052】
携帯端末300の表示画面情報の取得方法も種々の方法がある。上記実施形態では、携帯端末300の機種から、メモリを参照して表示画面情報を取得しているが、表示画面情報、つまり、表示画面の縦横の長さなどを直接入力することもできる。あるいは、種々の携帯端末の情報が書き込まれたICカードを、写真撮影遊戯装置100に設けておき、利用者が該当するICカードを非接触通信部18に近接させることで、写真撮影遊戯装置100へ携帯端末情報あるいは表示画面情報を送信することができる。また、QRコード(登録商標)を利用し、携帯端末情報をカメラ110で読み込ませることもできる。あるいは、携帯端末をカメラ110で撮影し、これにより携帯端末の種別を画像認識して携帯端末情報あるいは表示画面情報を得ることもできる。本発明においては、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供する部位、例えば、制御部、メモリ、非接触通信部などが、端末情報提供部に相当する。
【0053】
上記実施形態では、トリミングにより画像データに係る画像の縦横比を、携帯端末の表示画面に一致させているが、携帯端末の表示画面に一致させる方法はこれに限定されず、画像データに係る画像の縦または横の長さを、公知の画像処理で拡大或いは縮小させることで、携帯端末の表示画面に一致させることもできる。また、画像データを携帯端末の表示画面に一致させるには、トリミング、拡大、及び縮小の少なくとも一つを用いればよく、例えば、トリミングと縮小など複数の処理を組み合わせることもできる。なお、携帯端末の表示画面に一致させるとは、厳密な一致を要求するものではなく、少なくとも表示画面の縦横の長さの5%以内のずれであれば、本発明の効果を得ることができる。また、本発明における画像処理は、携帯端末の表示画面の大きさに画像の大きさを一致させるほか、トーンカーブやカラーバランスなどの画像表示パラメータを調整することで、携帯端末の仕様に合わせた画像データにすることも含む。これにより、携帯端末の機種に依存せず、表示される画像の見た目を均一にすることができる。この場合、表示画面情報は、各種携帯端末の仕様に合わせて最適な明るさなどを現すことができるデータとなる。また、携帯端末300において、画像の閲覧を行う場合に、図11に示すアイコンを携帯端末の表示画面に適合させるように編集画像データを生成することもできる。すなわち、アイコンは写真撮影遊戯装置100から送信された編集画像データを縮小した画像として表示するものであるが、必要以上に縮小すると視認しづらくなる。そのため、携帯端末300の表示画面で視認しやすい大きさや解像度で表示するように、編集画像データを作成する際に、表示画面情報を参酌して必要以上の縮小を行わないようにすることで、携帯端末300に送信することができる。また、写真撮影遊戯装置100で撮影された画像を含むcHTML形式のメール(例えば、デコメール(登録商標)など)も、同様に、編集画像データを生成して送信することができる。また、本発明でいう一次画像データとは、上記のような画像処理がなされる前の画像データのことであり、上記実施形態では、撮影画像データ、合成画像データが該当する。そして、二次画像データとは携帯端末の表示画面に適合するように画像処理がなされた画像データをいい、上記実施形態では編集画像データが該当する。
【0054】
上記実施形態では、写真撮影遊戯装置100において、画像処理を行っていたが、写真撮影遊戯装置100から画像データ提供装置200へ、一次画像データ及び表示画面情報を送信し、画像データ提供装置200において、画像処理を行うことができる。この場合は、画像データ提供装置200において自動的に、撮影画像の被写体の位置を認識してトリミング等が行われる。また、画像データ提供装置200に、上述したような携帯端末の機種と、表示画面情報に関するデータベースを設けておけば、写真撮影遊戯装置100からは、表示画面情報に代えて機種に関わる携帯端末情報を送信してもよい。さらに、次のように構成することもできる。例えば、一次画像データは写真撮影遊戯装置100から送信する一方、携帯端末情報または表示画面情報を携帯端末300から画像データ提供装置200に送信することもできる。携帯端末300から携帯端末情報を送信する場合には、画像データ提供装置200にて、携帯端末情報に基づいて上記のようなデータベースから表示画面情報を抽出することができ、これに基づいて、一次画像データを二次画像データに変換することができる。
【0055】
上記実施形態では、携帯端末300において、専用の閲覧用アプリケーションを用いて画像を閲覧しているが、例えば、利用者が写真撮影遊戯装置100や画像データ提供装置200に電子メールのアドレスを入力または送信すると、そのアドレス宛の携帯端末に画像データが添付されたメールを送信するように構成することもできる。すなわち、専用の画像閲覧アプリケーションを用いなくても、メールの添付ファイルとしての画像データを、写真撮影遊戯装置100、あるいは画像データ提供装置200から送信することができる。
【0056】
また、上記実施形態に係る写真撮影遊戯装置100では、撮影室101の内部に非接触通信部118を配置して携帯端末300から携帯端末情報を得ているが、これを撮影室101の外部に配置することもできる。この例について、図13を参照しつつ説明する。図13には、2つのタイプの写真撮影遊戯装置が示されている。図13(a)は、図2と同様に、撮影部102が編集部103と隣接しているタイプであり、図13(b)は、撮影室101が編集部103と隣接し、撮影室101を挟んで編集部103と反対側に撮影部102が設けられているタイプである。いずれのタイプにも、撮影室101の外側である撮影部102の外面に、撮影操作用タッチパネル1021、その下方に配置される非接触通信部1022、及びコイン投入口1023が設けられている。また、撮影部102の上部外面には、撮影室101に利用者が入っており、使用中であることを示すランプ1024が設けられている。なお、撮影操作用タッチパネル1021、非接触通信部1022,及びコイン投入口1023は、上述した撮影室101内に設けられているものと同じである。
【0057】
この例では、利用者が既に撮影室101内で写真撮影を行っている場合に、他の利用者が撮影室101の外部でプレイの準備を始めることができる。例えば、ランプ1024が点灯し、撮影室101が既に利用されていることを確認すると、他の利用者は、撮影部101の外面のコイン投入口1023にコインを投入する。次に、非接触通信部1022に携帯端末300を近接させ、携帯端末情報を入力する。このとき、撮影操作用タッチパネル1021から携帯端末情報を直接入力することもできる。こうして、プレイの準備を行い、撮影室101内の利用者の撮影が終了すると、撮影室101内で撮影用テーマの選択を行った上で、撮影を行う。以上の操作は、例えば、図8で示したフローチャートのステップS100,S120,S130を、この順で,ステップS110に先立って行うものであり、その後のステップは、図8に示すとおりである。このような構成により、撮影室利用の順番待ちの時間を利用して後の各プレイに必要な情報を入力でき、撮影プレイ、落書きプレイ、出力(印刷&送信)プレイのいずれの期間に情報を入力する必要がなくなるので、プレイの回転速度を向上させることができる。
【0058】
ところで、編集部103における落書きなどの編集処理は、各合成画像ごとに行われるが、複数の合成画像に対して同時に編集処理を行うこともできる。以下、図14及び図15を用いて説明する。図14及び図13は、編集操作用タッチパネル400におけるワンタッチ落書きを行う際の画面を示している。図14に示すように、この画面は、上半分に編集対象画像が表示される編集領域410を有し、下半分には、編集内容の候補が表示される編集候補領域420を有している。編集領域410には、撮影部102で作成された合成画像がサムネイル形式で表示されるようになっており、ここでは一例として、8種類の合成画像P1〜P8が表示されている。各合成画像P1〜P8の端部には、「+」の表示401があるが、これをタッチペンでタッチすると、拡大表示されるようになっている。例えば、図14の合成画像P1の「+」表示401をタッチすると、図15に示すように、合成画像P1が編集領域410の中央で拡大して表示され、当初の位置の合成画像P1は画面から消えるようになっている(説明の便宜上、点線で表示)。これにより、合成画像の内容を詳細に確認することができる。拡大後の合成画像には、「−」の表示402が付され、これをタッチすると、合成画像は縮小して、図14に示す状態に戻る。
【0059】
次に、編集候補領域420について説明する。この領域には、編集領域410に表された合成画像に対する、落書きの候補がサムネイル形式で表示される。すなわち、編集部103が、合成画像の内容を認識した上で、これに適する落書きの候補を、メモリから自動的に選定して表示するものである。この例では、8個の合成画像P1〜P8すべてに対して、一定のテーマの落書きの候補P1’〜P8’が表示されている。候補P1’〜P8’は、それぞれ合成画像P1〜P8に対して見栄えがよい落書きがなされた画像(合成画像P1〜P8のサムネイルに落書きがなされたものや予め作成したモデル画像等)であり、それぞれ合成画像P1〜P8と同じ並び順で表示される。落書きの候補は一通りだけではなく、編集候補領域420の両側に表されている矢印403をタッチすると、他の落書き候補が表示される。そして、利用者が落書きの候補を決定し、これを編集候補領域420に表示させた状態で、例えば編集領域410の下部にある実行ボタン404や編集領域410をタッチすると、落書きの候補P1’〜P8’の内容が、合成画像P1〜P8に貼り付けられ、落書き編集処理が一括して行われるが、これに限らない。また、各合成画像それぞれに落書き処理を順に施すこともできる。例えば、落書き候補P1’をタッチして選択する。これにより、落書き候補P1’のサムネイル画像は、色が変わったり、フレームが付されるなどして強調された表示になる。これに続いて、合成画像P5をタッチすると、落書き候補P1’の内容が合成画像P5に貼り付けられる。このように、いずれかの落書き候補P1’〜P8’が選択された状態で、一つ以上の合成画像P1〜P8をタッチすると、その落書き候補P1’〜P8’の内容を合成画像P1〜P8に貼り付けることができる。なお、落書き候補が選択された状態で、いずれかの合成画像が拡大された場合、あるいは、合成画像が拡大された後に、落書き候補が選択されると、編集候補領域420の落書き候補が強調表示される。また、落書き候補P1’は、合成画像P1にしか貼り付けることができないようにするなど、落書き候補の貼り付け先の合成画像を規制することもできる。
【符号の説明】
【0060】
100…写真撮影遊戯装置
102…撮影部
120…撮影操作用タッチパネル(撮影表示画面、入力部)
200…画像データ提供装置
300…携帯端末
320…制御部(画像処理部、記憶部、端末情報提供部)
350…入力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真撮影遊戯装置、画像データ提供装置、画像データ提供システム、画像データ生成方法、及び画像データ生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真シールや写真カード等として出力する写真撮影遊戯装置が知られている。また近年では、撮影後、落書き編集された画像を携帯電話等の携帯端末で利用することができるように、写真撮影遊戯装置から携帯端末へその画像を直接送信するものや、サーバへ画像を一旦転送し、後から携帯端末でダウンロードすることができるようになっているものがある(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
また、携帯端末に送信する場合、各キャリア会社毎に通信規格が相違しているため、キャリア会社によっては、HTML形式に対応したメールで画像を送信できるが、通常のメールに適した形式でしか画像を送信できない場合もある。これに対して、特許文献2には、編集画像を送信する際に、携帯端末のキャリア会社を選択できるようにし、各キャリア会社の通信規格に適応した形式で画像を送信できる写真撮影遊戯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−109580号公報
【特許文献2】特許第4670681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、携帯端末は、機種毎に表示画面の仕様が相違しており、写真撮影遊戯装置で作成された編集画像をそのまま携帯端末に送信すると、携帯端末の表示画面で編集画像をうまく表示できない場合がある。例えば、編集画像が表示画面に対して大きすぎたり、あるいは縦横比が一致しないため、編集画像の一部が切れて全体が表示されない場合がある。また、次のような問題もある。一般的に、写真撮影遊戯装置の利用者は、装置内の表示画面に表示される編集画像を見た後に、送信したり印刷する画像を決定するが、利用者にとっては編集画像と、実際に送信されて携帯端末で表示される画像とが同じに見えることが望まれる。しかしながら、携帯端末の表示画面は機種によって使用が相違しているため、携帯端末の表示画面を通して見た画像が、写真撮影遊戯装置の表示画面を通してみた編集画像等と色合いなどが異なることがあり、利用者に違和感を与えるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末で適切に表示することが可能な写真撮影遊戯装置、画像データ提供装置、画像データ提供システム、画像データ生成方法、及び画像データ生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る写真撮影遊戯装置は、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供する端末情報提供部と、写真を撮影する撮影部と、前記端末情報提供部から提供された前記表示画面情報に基づいて、前記撮影部で撮影された撮影画像に基づく一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成する画像処理部と、を備えている。
【0008】
この構成によれば、撮影画像に基づく一次画像データを、所定の携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成することができるため、写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末において適切に表示することができる。例えば、二次画像データは、携帯端末の表示画面に適合する大きさに生成することができ、これにより、一部が切れた状態で、携帯端末の表示画面に表示されるといった不具合を防止することができる。あるいは、二次画像データは、携帯端末の表示画面の大きさに適合する以外に、表示画面に適したカラーバランス、トーンカーブなどを有するように生成することができ、これによって、写真撮影遊戯装置で撮影した画像データを、携帯端末において、適切な明るさやカラーバランスで表示することができる。
【0009】
また、一次画像データは、撮影された画像に基づく画像データであればよく、撮影部で生成されたデータのほか、落書き編集のなどの編集が施されたデータ、携帯端末などの外部機器へ送信されるべきデータなど、二次画像データへの画像処理が施されていないものであれば、いずれの画像データも一次画像データとなり得る。また、撮影部においては、カメラなどで撮影されて表示画面にリアルタイムで表示される画像データ(スルー画像データともいう)も、一次画像データとすることができる。
【0010】
本発明に係る第1の画像データ提供装置は、写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を受信する画像データ提供装置であって、前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部とを備えている
【0011】
この構成によれば、写真遊戯撮影装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を受信すると、撮影画像に基づく一次画像データから、所定の携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成することができる。そのため、利用者からの要求などにより、携帯端末に送信された二次画像データは、その携帯端末において適切に表示することができる。例えば、二次画像データは、携帯端末の表示画面に適合する大きさ、表示画面に適したカラーバランス、トーンカーブを有するように生成することができる。
【0012】
また、本発明に係る第2の画像データ提供装置は、写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の機種を含む携帯端末情報を受信する画像データ提供装置であって、前記携帯端末情報に基づいて、当該携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するサーバ端末情報提供部と、前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部と、を備えている。
【0013】
この構成によれば、写真遊戯撮影装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の種類を含む携帯端末情報を受信すると、撮影画像に基づく一次画像データから、所定の携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成することができる。そのため、利用者からの要求などにより、携帯端末に送信された二次画像データは、その携帯端末において適切に表示することができる。例えば、二次画像データは、携帯端末の表示画面に適合する大きさ、表示画面に適したカラーバランス、トーンカーブを有するように生成することができる。なお、上記第1及び第2の画像データ提供装置においては、携帯端末情報または表示画面情報と、一次画像データをともに写真撮影遊戯装置から受信することもできるが、一次画像データのみを写真撮影遊戯装置から受信し、携帯端末情報または表示画面情報を携帯端末から受信することもできる。
【0014】
また、本発明に係る画像データ生成方法は、撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置において、所定の携帯端末に適合する画像データを生成する方法であって、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、を備えている。
【0015】
さらに、本発明に係る画像データ生成プログラムは、撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置のコンピュータに、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、写真撮影遊戯装置で撮影された画像を携帯端末で適切に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像データ提供システムの概略構成図である。
【図2】写真撮影遊戯装置の概略構成を示す正面図である。
【図3】撮影部の正面図である。
【図4】撮影操作用タッチパネル120の表示構成を示す模式図である。
【図5】写真撮影遊戯装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図6】ウェブサーバの物理的構成を示すブロック図である。
【図7】携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】画像閲覧アプリケーションの処理を示すフローチャートである。
【図10】携帯端末のディスプレイに表示される画面である。
【図11】携帯端末のディスプレイに表示される画面である。
【図12】携帯端末のディスプレイに表示される画面である。
【図13】写真撮影遊戯装置の他の例の概略構成を示す正面図である。
【図14】編集操作用タッチパネルにおけるワンタッチ落書きを行う際の画面である。
【図15】編集操作用タッチパネルにおけるワンタッチ落書きを行う際の画面である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る写真撮影遊戯装置を利用した画像データ提供システムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る画像データ提供システムの概略構成図である。
【0019】
<1.システムの全体構成>
図1に示すように、この画像データ提供システムは、利用者により使用される写真撮影遊戯装置100(および各地に設置されている複数の写真撮影遊戯装置)と、この写真撮影遊戯装置100から画像データを送信する画像データ提供装置200と、利用者の使用する携帯端末300とで構成されている。このシステムでは、写真撮影遊戯装置100で撮影された画像を、3G方式の無線通信方式を採用した移動体通信網やインターネット等のネットワークNWを介して画像データ提供装置200に送信し、この画像データ提供装置200から携帯端末300に送信する。なお、ここでいう携帯端末300とは、画像データ等を受信して表示することができる携帯端末であれば、特には限定されず、携帯電話、スマートフォンなどを使用することができる。
【0020】
<2.写真撮影遊戯装置>
写真撮影遊戯装置について、図2を参照しつつ説明する。図2は、写真撮影遊戯装置の概略構成を示す正面図である。同図に示すように、写真撮影遊戯装置100は、利用者Uが入る撮影室101を備えており、この撮影室101には、利用者Uを撮影して撮影画像を取得する撮影部102が取り付けられている。そして、撮影室101の外部には、撮影部102に隣接して編集部103が設けられている。この編集部103は、撮影画像に対する利用者による落書きなどの編集操作を受け付け、撮影画像を編集した編集画像を生成するものである。そして、編集部103には、編集画像を出力する出力部104が隣接している。
【0021】
続いて、撮影室101について、図3も参照しつつ説明する。図3は撮影部102の正面図である。図2及び図3に示すように、撮影室101の内部には、撮影部102が配置されており、撮影室101の内部に入る利用者から見て後ろの面である背面にはクロマキー処理のための単一の色(例えば、青色または緑色)が付されている。すなわち、利用者が被写体となる場合には、単一色を背景として撮影される。また、撮影部102には、利用者を撮影するカメラ110が設けられ、その下方には、利用者からの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用タッチパネル120が設けられている。また、このカメラ10の上下左右には、利用者に向かって閃光を発する4つのストロボ111,112,113L,113Rが設けられている。そして、下方のストロボの下側には、さらにもう一つのストロボ114が設けられている。また、このストロボ114の右側には、コイン投入口126が設けられる一方、ストロボ114の左側には、携帯端末との非接触通信を行う非接触通信部118が設けられている。この非接触通信部118は、非接触通信アンテナ(図示省略)を通じて、例えばいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等で用いられる非接触通信を行う。
【0022】
ここで、撮影操作用タッチパネル120について、図4を参照しつつ、さらに詳細に説明する。図4は、撮影操作用タッチパネル120の表示構成を示す模式図である。同図に示すように、撮影時点において、撮影操作用タッチパネル120には、上記カメラ110からの画像信号に基づく画像をリアルタイムで表示するリアルタイムプレビュー領域121が表示されている。そして、リアルタイムプレビュー領域121の右側にはポーズの見本を表示するためのポーズ見本表示領域122が表示され、左側には撮影によって得られる画像を表示するための画像表示領域123が表示されている。また、ここでは、撮影された撮影画像に合成される背景、フレームなどが選択されるようになっており、リアルタイムプレビュー領域121には、利用者に選択された背景等が撮影画像に対してクロマキー合成表示される。こうして、背景が撮影画像と合成されることで、合成画像が生成される。但し、背景は必ずしも選択しなくてもよく、この場合には撮影画像が編集部103に送信される。また、リアルタイムプレビュー領域121には、後述するように、撮影された画像を携帯端末300の表示画面に適合させるための、領域指定フレーム124が表示されている。
【0023】
図2に示すように、撮影部102で撮影した撮影画像または生成された合成画像は、編集部103において編集される。編集部103には、編集操作用タッチパネル400が設けられており、このタッチパネル400に表示された撮影画像や合成画像に対し、例えば、文字、模様、図形などのいわゆる落書きを、タッチペン49L,49Rなどの入力デバイスで入力する。これにより、撮影画像または合成画像に、落書きが重ね合わされた編集画像が生成される。また、予め準備されていた背景を重ね合わせることで編集画像を容易に生成することもできる。こうして生成された編集画像に基づく編集画像データは、出力部104へ送信される。
【0024】
出力部104には、編集画像を印刷するネットワークプリンタ135、編集画像データを携帯端末300に送信するための非接触通信部132、出力操作用タッチパネル131、及び、ネットワークNWを通じて画像データを送信する公知のアップロードルータ(図示省略)が設けられている。ネットワークプリンタ135は、利用者の操作に基づき、編集画像データから写真を印刷するものである。このとき、写真が印刷された台紙には、プレイ日時(すなわち撮影された年、月、日、および時刻)を示すデータ、及びこの編集画像データを識別するための識別番号が印刷される。印刷された写真シール等は、出力部104の正面下方に設けられた取出口140から取り出される。また、編集画像データは、非接触通信部132を介して、携帯端末300に送信することもできる。また、編集画像データは、出力部104から、上記識別番号ととともに、画像データ提供装置200へ送信される。このとき、画像データ提供装置200へは、種々の態様で画像データが送信される。例えば、落書きなどが施された編集画像をそのまま編集画像データとして送信するほか、落書きが施されていない合成画像を合成画像データとして送信したり、あるいは、落書き、背景の合成が施されていない撮影画像を撮影画像データとして送信することもできる。例えば、クロマキー処理を行うように、上述した撮影室101の背面の単一色を透明とする処理を行い、利用者の被写体のみが現れるような撮影画像データを送信することもできる。
【0025】
なお、上記識別番号は、典型的には製造時に各写真撮影遊戯装置100に対して与えられるユニークなシリアルナンバー(例えば5桁)と、装置内で(製造後の初回の動作から)送信1回毎に順に付されるユニークな番号(例えば7桁)と、チェックサム(例えば2桁)とを含む。また、プレイ日時を示すデータは、写真撮影遊戯装置100内の計時部を参照して典型的には編集画像データ作成時に、当該画像データ内に書き込まれる。
【0026】
<3.写真撮影遊戯装置の機能的構成>
次に、写真撮影遊戯装置の機能的構成について、図5を参照しつつ説明する。図5は、この装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。同図に示すように、この写真撮影遊戯装置は、機能的には、3つの処理部、つまり撮影処理部7、編集処理部8、及び出力処理部9で構成されている。撮影処理部7は、主として利用者を撮影する処理を行うものである。編集処理部8は、主として編集対象画像に対する利用者の編集操作に応じて当該編集対象画像の編集処理を行うものである。そして、出力処理部9は、編集対象画像に編集処理を施した編集画像を写真シール等として出力したり、作成された編集画像等を非接触通信を利用して携帯電話端末に出力したりする処理を行うものである。これらの処理部7、8、9は、後述するように、ネットワークアダプタである第1、第2および第3の通信部75,83,95をそれぞれ有しており、これらの通信部75,83,95が、LAN(Local Area Network)であるネットワーク6を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。以下、各処理部について、詳細に説明する。
【0027】
まず、撮影処理部7について説明する。撮影処理部7は、第1制御部70を備えている。この制御部70は、公知のCPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置等を含むコンピュータにより構成されている。メモリは、記憶部として、各種プログラムや、画像データなどが保存されるとともに、後述するように携帯端末300の表示画面を特定するために、複数の携帯端末の情報(携帯端末情報)が保存されている。具体的には、各社の携帯端末の機種番号(または機種を特定する表示)と、その端末に設けられている表示画面の情報が保存されている。表示画面の情報とは、画面の寸法、縦横比などであり、以下、これを表示画面情報という。そして、メモリに格納された所定のプログラムをCPUが実行することにより、各部の制御が行われる。また、この制御部70には、カメラ110、撮影操作用タッチパネル120、非接触通信部18、及び第1通信部75が電気的に接続されている。カメラ110は、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像を表す画像信号を出力する。この画像信号は第1制御部70に入力されて、その内部のメモリに一時的に記憶されるとともに、撮影操作用タッチパネル72に供給され、当該画像信号に基づく撮影画像がリアルタイムに表示される。なお、実際には、撮影画像として保存される撮影画像データは高解像度の静止画データであり、リアルタイム表示を行うための撮影画像データ(「スルー画像データ」とも呼ばれる)は低解像度の動画データである。上記制御部70は、これら画像データを画像処理する画像処理部としても機能し、後述するように、この装置が予め準備した背景に係る背景データと、撮影された撮影画像データとを合成して合成画像データを生成する処理、上述した表示画面情報を利用して、合成画像データから所望の携帯端末の表示画面に適合した大きさの画像をトリミングして抽出するような処理などが行われる。
【0028】
撮影操作用タッチパネル20は、公知のタッチパネルであり、表示機器として、カメラ110による撮影画像が表示されるとともに、入力機器としても、撮影画像に付加されるべきフレーム、背景画像、前景画像などを選択する操作やシャッター操作等を受け付ける。これらの操作を示す信号は、操作信号として第1制御部70に入力される。
【0029】
非接触通信部18は、上述したように、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等などで構成され、携帯端末300と非接触通信を行う。このとき、携帯端末300から、当該機種に関わる携帯端末情報が非接触通信部18を介して、第1制御部70に送信される。例えば、おサイフケータイ(登録商標)としての機能を有する携帯端末では、非接触型ICカード技術であるFelica(登録商標)を利用することにより、非接触通信部18へ携帯端末の機種情報を送信することができ、このような公知の技術を利用することで、非接触通信を行った携帯端末に関わる情報を取得することができる。その他、図示を省略するが、第1制御部70には、カメラ110による撮影と連動して閃光するストロボ11〜14、プレイを許容するためのコインの投入を検出するコイン検出部などが電気的に接続されている。
【0030】
次に、編集処理部8について説明する。この編集処理部8は、第2制御部80を備えており、この制御部80に、編集操作用タッチパネル400、及び第2通信部83が電気的に接続されている。第2制御部80は、上記第1制御部70とほぼ同様の構成であり、編集処理に関する全体の制御を行う。また、第2制御部80は、第1制御部70から送られてきた合成画像または撮影画像に係る画像データに対し、落書き処理を行うための操作信号に基づき、編集画像を生成する。
【0031】
続いて、出力処理部9について説明する。出力処理部9は、第3制御部90を備えており、この制御部90に、ネットワークプリンタ135、非接触通信部132、アップロードルータ(図示省略)、及び第3通信部95が電気的に接続されている。第3制御部90は、第1及び第2制御部とほぼ同様の構成であり、出力処理に関する制御を行う。第3制御部90は、第2制御部80から送られてきた編集画像データをメモリに格納する。そして、この編集画像データは、ネットワークプリンタ35により、写真シールまたは写真カードとして印刷されるほか、非接触通信部132を介して、携帯端末300へ送信される。また、アップロードルータにより、編集画像データは、ネットワークNWを通じて画像データ提供装置200に送信される。
【0032】
上述した各制御部において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録したDVD−ROM等の記録媒体や、通信回線によって提供され、補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。
【0033】
なお、上記第1から第3までの制御部70,80,90は、異なる部位(撮影部3など)に内蔵される異なるコンピュータを含む装置に相当するものとして説明したが、このような構成は一例であって、上記第1から第3までの制御部70,80,90は、2つ以下または4つ以上の装置により実現されてもよい。例えば、2つの制御部を設けておき、一方の制御部で撮影部3と出力部5を制御し、他方の制御部で編集部4を制御することもできる。そして、このような場合には各装置において、それぞれ実現されるべき機能に応じたプログラムが実行される。さらに、各制御部70,80,90は、いずれの部位3,4,5に内蔵されていてもよく、例えば、すべての制御部を編集部4に内蔵していてもよい。また、撮影部3、編集部4、および出力部5は、物理的に3つに分かれているが、これを一つ又は二つのユニットとして構成することもできる。
【0034】
<4.画像データ提供装置>
図1に示すように、画像データ提供装置200は、上述した写真撮影遊戯装置100からの画像データを受信するとともに、携帯端末300からの要求に応じて画像データを携帯端末300に送信するものである。この画像データ提供装置200は、アップロード処理サーバ210と、少なくとも一つのウェブサーバ220と、データベースサーバ230と、を備えている。これらの装置は、例えばIEEE802.3に準拠するような所定のローカルネットワーク(LAN)を介して相互に接続される。なお、これらの装置の一部または全ては、専用のハードウェアであってもよいし、これらの機能を実現するためのソフトウェアがインストールされたコンピュータであってもよい。また、これらの機能のうちの複数または全てが1つのコンピュータにより実現されてもよい。以下では、一つのウェブサーバ220で処理が行われているものとして説明を行うが、例えば、複数のウェブサーバ220を使用する場合には、公知のロードバランサを用いて、利用者からの処理要求を適宜分散して割り当てることができる。
【0035】
アップロード処理サーバ210は、写真撮影遊戯装置100から受け取った編集画像データをその識別番号と関連付けて、データベースサーバ230に与える。データベースサーバ230は、アップロード処理サーバ210から受け取った編集画像データをその識別番号と関連付けて蓄積する。
【0036】
携帯端末300からは、上述した識別番号を伴って画像データのダウンロードの要求がなされる。この要求は、後述するアプリケーションによって行われるが、このような要求があると、画像データ提供装置200のウェブサーバ220は、データベースサーバ230から該当する編集画像データを読み出すとともに、これを縮小した縮小画像データを生成して携帯端末300に送信するように構成される。
【0037】
次に、図6を参照してウェブサーバ220の構成について説明する。図6は、ウェブサーバ220の物理的構成を示すブロック図である。同図に示されるように、このウェブサーバ220は、バス221によって接続された制御部222、RAMやROM等のメモリ部223、ハードディスクドライブ(HDD)等からなる記憶部224、ネットワークインターフェース部225(ネットワークI/F)、液晶パネルやCRT等からなる表示部226、キーボードおよびマウス等からなる入力部227、及びDVD駆動部228を備えている。制御部222は、各種演算を行い各種機能を実現するCPU(Central
Processing Unit)などで構成され、メモリ部223において、この各種機能を実現するために制御部222により実行されるプログラムが展開される。また、記憶部224には、制御部222により実行される後述するプログラムや画像データなどの各種情報が記憶される。ネットワークI/F部225は、LANを介して他のサーバとデータの送受信を行う。なお、図6に示されるウェブサーバ220の構成は一般的なコンピュータの構成と同一であり、その他のウェブサーバ220およびデータベースサーバ230と同一であるので詳しい説明は省略する。
【0038】
図6に示されるこれらの構成要素の機能は、典型的にはメモリ部223に展開された所定のプログラムを制御部222が実行することにより実現される。ここで、上記プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として内蔵されたDVD−ROM駆動装置228に装着され、そのDVD−ROMから上記プログラムが読み出されて記憶部224(もしくはその他の記憶装置)に記憶(典型的にはインストール)される。また、上記プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体や通信回線を介して提供されてもよい。そして、例えばウェブサーバ220の起動のための所定操作がなされると、記憶部224にインストールされた所定プログラムは、上記メモリ部223に転送されてそこに展開され(一時的に格納され)、制御部222によって実行される。これにより、ウェブサーバ220およびデータベースサーバ230の制御処理が実現される。
【0039】
<5.携帯端末>
次に、携帯端末300について、図7を参照しつつ説明する。図7は、この携帯端末の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、この携帯端末300は、バス301によって電気的に接続された近距離無線通信部310、制御部320、通信回路330、表示部340、入力部350、メモリ部360、及び非接触通信部370を備えている。以下、各部位について説明する。
【0040】
制御部320は、CPU(Central Processing Unit)などで構成されており、主として、以下に説明する各部位の制御、各種プログラムの実行を行う。メモリ部360は、内蔵メモリとしてのROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を備えている。ROMは、OS(Operating System)、制御部320が各部を制御するための制御プログラム、アプリケーションプログラムなどが格納されている。また、このROMは、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)或いはEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含み、様々なアプリケーションプログラムにより扱われるコンテンツデータや、それら各コンテンツデータに関連した情報が記憶される。例えば、電話番号、電子メールアドレス、外部から送信された画像データや動画データ、音楽などを保存可能である。画像データとしては、上述した編集画像データ(サムネイル画像含む)などが含まれる。一方、RAMは、制御部320により実行される各プログラムやデータの一時的な作業領域として機能する。
【0041】
通信回路330には、公知の通信アンテナが接続されており、通話や電子メール等のデータ通信のための信号電波の送受信を行う。表示部340は、例えば液晶ディスプレイ等の表示画面を有する表示デバイスと、そのディスプレイの表示駆動回路とを有し、制御部320からの画像信号により、ディスプレイ上に例えば文字や画像を表示する。入力部350は、静電容量式又は抵抗膜式のタッチパネルや、タッチペン、各種ボタンキー等で構成されている。
【0042】
非接触通信部370は、非接触通信アンテナ(図示省略)を通じて、例えばいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等で用いられる非接触通信を行う。その他、図示を省略するが、この携帯端末300には、一般的な携帯電話に設けられるカメラ、スピーカ、マイク、外部インターフェース、バッテリなどを備えている。
【0043】
<6 写真撮影遊戯装置における処理手順>
上述したように、この写真撮影遊戯装置では、撮影部3では撮影処理が行われ、編集部4では後述する落書き編集処理が行われ、出力部5では出力処理が行われる。以下に、上述した処理を順に説明する。
【0044】
まず、撮影部102における撮影処理について、図8を参照しつつ説明する。図8は、本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、利用者がコイン投入口にコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
【0045】
プレイが開始されると、第1制御部70は、利用者による撮影モードの選択を受け付ける(ステップS110)。ここでは、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者に選択させるための画面を、撮影操作用タッチパネル120に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1制御部70は、利用者の選択操作に基づいて選択情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影の際に使用するフレーム、背景画像、及び前景画像の組み合わせを決定する。また、手動で撮影する場合は、上記フレーム、背景画像、及び前景画像を利用者が自由に決定する。こうして、撮影用テーマが選択されると、第1制御部70は、利用者の携帯端末300に関する携帯端末情報を受け付ける(ステップS120)。すなわち、撮影操作用タッチパネル120に、携帯端末情報の入力を促す表示が現れる。このとき、携帯端末情報は、上述した非接触通信部18に携帯端末を近接させることで取得できるほか、撮影操作用タッチパネル120から利用者に、携帯端末の機種番号などを直接入力させることで、取得することもできる。そのため、撮影操作用タッチパネル120には、「携帯電話を左下の非接触通信部に近づけてね」、または「機種番号を入力してね」などの表示が現れる。こうして、携帯端末情報が取得されると、第1制御部70は、入力された機種情報に基づいてメモリを参照し、携帯端末情報に対応する携帯端末300の表示画像情報を取得する(ステップS130)。
【0046】
表示画面情報が取得されると、第1制御部70は、利用者によって決定された背景等と、リアルタイム画像に含まれる利用者の像とを合成して合成画像を生成し、これを撮影操作用タッチパネル120のリアルタイムプレビュー領域121に表示する。このとき、リアルタイムプレビュー領域120には、取得した表示画面情報に応じた領域指定フレーム(図3参照)124も併せて表示する(ステップS140)。この領域指定フレーム124は、携帯端末300の表示画面に対応するものであり、このフレーム124内にある画像は、携帯端末300に送信されたときに、その表示画面からはみ出したり、余白を形成することなく表示されるようになっている。このため、リアルタイムプレビュー領域120には、利用者が指定フレーム内に入るように位置決めを行うことを促す表示が行われる。こうして、リアルタイムプレビュー領域121に表示が行われると、撮影が行われる(ステップS150)。
【0047】
ここで、撮影により生成される合成画像データは、領域指定フレーム124内にある画像に基づいており、領域指定フレーム124内にある画像のみが、トリミングなどの公知の画像処理により抽出され、合成画像データとして、第1制御部70のメモリに格納される。同時に、合成画像データに基づく合成画像が、撮影操作用タッチパネル120の画像表示領域123に表示される(ステップS160)。合成画像は、撮影が行われる都度、画像表示領域123に追加表示される。その後、第1制御部70は、予め定められた枚数の撮影が終了したか否かを判定する(ステップS170)。判定の結果、当該枚数の撮影が終了していなければ(ステップS170のNo)、撮影を続行するが、実際には撮影のための制限時間(例えば3分)が設けられることがある。一方、当該枚数の撮影が終了していれば(ステップS170のYes)、編集部103で編集を行うための合成画像の選択が行われる。具体的には、第1制御部70は、編集および印刷に使用する画像を利用者に選択させるために、合成画像の一覧を撮影操作用タッチパネル120に表示し、利用者による選択操作を受け付ける(ステップS180)。そして、第1制御部70は、利用者によって選択された画像を編集対象として第2制御部80に送る。こうして、撮影処理が終了する。なお、編集部103へは、トリミングが施された画像データが送信されるが、トリミングを行わず、領域指定フレーム124が付された合成画像データを編集部103へ送信し、編集部103において編集中、或いは編集後に領域指定フレーム124に沿って、トリミングを行うこともできる。
【0048】
上記のように生成された合成画像データは、編集部103に送信され、落書き編集処理が施される。ここでは、合成画像データに基づく合成画像は、編集操作用タッチパネル400に表示され、利用者による落書き操作が受け付けられる。具体的には編集操作用タッチパネル400に表示されたボタンやツールなどの1つをタッチペンでタッチし、落書き処理が行われる。これにより、合成画像データから落書きが付された編集画像データが生成され、メモリに格納される。その後、編集画像データは、出力部104に送信され、写真シール等の印刷処理が行われる。また、出力部104の非接触通信部132から、編集画像データを携帯端末300へ送信することもできる。さらに、編集画像データは、画像データ提供装置200への送信が行われ、識別番号とともにデータベースサーバ230に保存される。このとき、画像データ提供装置200に送信される画像データは、領域指定フレーム124に沿ってトリミングが行われた範囲内で落書きが行われたものである。
【0049】
<7.携帯端末による閲覧処理>
次に、携帯端末300における閲覧処理について説明する。ここでは、画像データ提供装置200から画像データをダウンロードして閲覧する画像閲覧アプリケーションについて説明する。以下、画像閲覧アプリケーションについて、図9から図12を参照しつつ説明する。図9は画像閲覧アプリケーションの処理を示すフローチャート、図10から図12は、携帯端末300の表示画面340に表示される画面である。携帯端末300において、画像閲覧アプリケーションを起動すると、図10の画面が表示される(S410)。この画面において、利用者は、識別番号の入力を促される。識別番号は、上述したように、写真撮影遊戯装置100で印刷された写真の台紙に記載された番号である。この識別番号を入力し、「OKボタン」を押下すると(S420)、携帯端末300は、画像データ提供装置200にアクセスし、該当する編集画像データのダウンロードを要求する(S430)。画像データ提供装置200は、この要求を受け付け(S510)、識別番号が正しいか否かを判定する(S520)。識別番号が正しくない場合には(S520のNO)、その旨を携帯端末200に送信し、再度の識別番号の入力を促す(S420)。そして、識別番号が正しい場合には要求を認め(S520のYES)、該当する編集画像データのサムネイル画像を作成し、携帯端末300に送信する(S530)。これにより、携帯端末300の表示画面340には、図11に示すように、ダウンロードされた編集画像データの一覧が、サムネイル画像Aとして表示される(S440)。そして、閲覧を希望するサムネイル画像Aを押下すると(S450)、携帯端末300から画像データ提供装置200へ要求が送信され、これが画像データ提供装置200で受け付けられる(S540)。これにより、画像データ提供装置200は、データベースサーバ230から対応する編集画像データを読み出し、携帯端末300へ送信する(S550)。その結果、携帯端末300では、図12に示すような画像が表示され、閲覧が可能になる(S460)。すなわち、携帯端末300の表示画面と縦横比が一致した画像が表示される。なお、ダウンロードされた編集画像データ(サムネイル画像を含む)は、メモリ部360に記憶される。
【0050】
<8.効果>
以上のように、本実施形態によれば、撮影画像に基づく画像データから、所定の携帯端末300の表示画面に適合する画像データを生成することができるため、写真撮影遊戯装置100で撮影された画像を携帯端末300において適切に表示することができる。すなわち、この画像データは、携帯端末300の表示画面に適合する大きさ、つまり縦横比が一致した画像を生成することができ、これにより、一部が切れた状態で、携帯端末300の表示画面に表示されるといった不具合を防止することができる。また、画像データを印刷する場合でも、携帯端末を変更してプレイすることで、様々なバリエーションの写真シールまたは写真カードを得ることができるという利点がある。
【0051】
<9.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。上記実施形態においては、携帯端末情報の取得を、写真の撮影前に行っていたが、その取得時期は特には限定されず、撮影後、編集時、あるいは出力前の何れの時期であってもよい。また、上記実施形態では、撮影画像データを携帯端末の表示画面に適合させるための画像処理(トリミング)を撮影時に行っていたが、携帯端末情報の取得後であれば、画像処理時期は特には限定されない。例えば、撮影後に携帯端末情報を取得した場合には、編集部103の編集操作用タッチパネル400に、図4で示したような領域指定フレーム124を表示して編集作業を行うようにすればよい。このとき、領域指定フレーム124を、画像の任意の位置に移動させることができるようにすると、利用者の望む位置で画像を切り取ることができる。また、出力部104の出力操作用タッチパネル131においても、画像編集処理を行うことができる。また、領域指定フレーム124は、各タッチパネルに表示されるが、このようなフレームを用いず、タッチパネルの表示領域を表示画面情報に適合させたり、あるいはパネルなどで物理的にタッチパネルの周縁を覆って表示画面情報に適合させることもできる。また、この画像編集処理は、上記のような領域指定フレームを利用して、利用者の望む位置に被写体を配置することができるが、撮影部102、編集部103、出力部104のいずれかで、自動的に作成することもできる。すなわち、いずれかの制御部70,80,90が、撮影画像の被写体の位置を認識した上で、この被写体が切れたりしないように、自動的に携帯端末300の表示画面に適合した大きさにトリミングすることもできる。
【0052】
携帯端末300の表示画面情報の取得方法も種々の方法がある。上記実施形態では、携帯端末300の機種から、メモリを参照して表示画面情報を取得しているが、表示画面情報、つまり、表示画面の縦横の長さなどを直接入力することもできる。あるいは、種々の携帯端末の情報が書き込まれたICカードを、写真撮影遊戯装置100に設けておき、利用者が該当するICカードを非接触通信部18に近接させることで、写真撮影遊戯装置100へ携帯端末情報あるいは表示画面情報を送信することができる。また、QRコード(登録商標)を利用し、携帯端末情報をカメラ110で読み込ませることもできる。あるいは、携帯端末をカメラ110で撮影し、これにより携帯端末の種別を画像認識して携帯端末情報あるいは表示画面情報を得ることもできる。本発明においては、携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供する部位、例えば、制御部、メモリ、非接触通信部などが、端末情報提供部に相当する。
【0053】
上記実施形態では、トリミングにより画像データに係る画像の縦横比を、携帯端末の表示画面に一致させているが、携帯端末の表示画面に一致させる方法はこれに限定されず、画像データに係る画像の縦または横の長さを、公知の画像処理で拡大或いは縮小させることで、携帯端末の表示画面に一致させることもできる。また、画像データを携帯端末の表示画面に一致させるには、トリミング、拡大、及び縮小の少なくとも一つを用いればよく、例えば、トリミングと縮小など複数の処理を組み合わせることもできる。なお、携帯端末の表示画面に一致させるとは、厳密な一致を要求するものではなく、少なくとも表示画面の縦横の長さの5%以内のずれであれば、本発明の効果を得ることができる。また、本発明における画像処理は、携帯端末の表示画面の大きさに画像の大きさを一致させるほか、トーンカーブやカラーバランスなどの画像表示パラメータを調整することで、携帯端末の仕様に合わせた画像データにすることも含む。これにより、携帯端末の機種に依存せず、表示される画像の見た目を均一にすることができる。この場合、表示画面情報は、各種携帯端末の仕様に合わせて最適な明るさなどを現すことができるデータとなる。また、携帯端末300において、画像の閲覧を行う場合に、図11に示すアイコンを携帯端末の表示画面に適合させるように編集画像データを生成することもできる。すなわち、アイコンは写真撮影遊戯装置100から送信された編集画像データを縮小した画像として表示するものであるが、必要以上に縮小すると視認しづらくなる。そのため、携帯端末300の表示画面で視認しやすい大きさや解像度で表示するように、編集画像データを作成する際に、表示画面情報を参酌して必要以上の縮小を行わないようにすることで、携帯端末300に送信することができる。また、写真撮影遊戯装置100で撮影された画像を含むcHTML形式のメール(例えば、デコメール(登録商標)など)も、同様に、編集画像データを生成して送信することができる。また、本発明でいう一次画像データとは、上記のような画像処理がなされる前の画像データのことであり、上記実施形態では、撮影画像データ、合成画像データが該当する。そして、二次画像データとは携帯端末の表示画面に適合するように画像処理がなされた画像データをいい、上記実施形態では編集画像データが該当する。
【0054】
上記実施形態では、写真撮影遊戯装置100において、画像処理を行っていたが、写真撮影遊戯装置100から画像データ提供装置200へ、一次画像データ及び表示画面情報を送信し、画像データ提供装置200において、画像処理を行うことができる。この場合は、画像データ提供装置200において自動的に、撮影画像の被写体の位置を認識してトリミング等が行われる。また、画像データ提供装置200に、上述したような携帯端末の機種と、表示画面情報に関するデータベースを設けておけば、写真撮影遊戯装置100からは、表示画面情報に代えて機種に関わる携帯端末情報を送信してもよい。さらに、次のように構成することもできる。例えば、一次画像データは写真撮影遊戯装置100から送信する一方、携帯端末情報または表示画面情報を携帯端末300から画像データ提供装置200に送信することもできる。携帯端末300から携帯端末情報を送信する場合には、画像データ提供装置200にて、携帯端末情報に基づいて上記のようなデータベースから表示画面情報を抽出することができ、これに基づいて、一次画像データを二次画像データに変換することができる。
【0055】
上記実施形態では、携帯端末300において、専用の閲覧用アプリケーションを用いて画像を閲覧しているが、例えば、利用者が写真撮影遊戯装置100や画像データ提供装置200に電子メールのアドレスを入力または送信すると、そのアドレス宛の携帯端末に画像データが添付されたメールを送信するように構成することもできる。すなわち、専用の画像閲覧アプリケーションを用いなくても、メールの添付ファイルとしての画像データを、写真撮影遊戯装置100、あるいは画像データ提供装置200から送信することができる。
【0056】
また、上記実施形態に係る写真撮影遊戯装置100では、撮影室101の内部に非接触通信部118を配置して携帯端末300から携帯端末情報を得ているが、これを撮影室101の外部に配置することもできる。この例について、図13を参照しつつ説明する。図13には、2つのタイプの写真撮影遊戯装置が示されている。図13(a)は、図2と同様に、撮影部102が編集部103と隣接しているタイプであり、図13(b)は、撮影室101が編集部103と隣接し、撮影室101を挟んで編集部103と反対側に撮影部102が設けられているタイプである。いずれのタイプにも、撮影室101の外側である撮影部102の外面に、撮影操作用タッチパネル1021、その下方に配置される非接触通信部1022、及びコイン投入口1023が設けられている。また、撮影部102の上部外面には、撮影室101に利用者が入っており、使用中であることを示すランプ1024が設けられている。なお、撮影操作用タッチパネル1021、非接触通信部1022,及びコイン投入口1023は、上述した撮影室101内に設けられているものと同じである。
【0057】
この例では、利用者が既に撮影室101内で写真撮影を行っている場合に、他の利用者が撮影室101の外部でプレイの準備を始めることができる。例えば、ランプ1024が点灯し、撮影室101が既に利用されていることを確認すると、他の利用者は、撮影部101の外面のコイン投入口1023にコインを投入する。次に、非接触通信部1022に携帯端末300を近接させ、携帯端末情報を入力する。このとき、撮影操作用タッチパネル1021から携帯端末情報を直接入力することもできる。こうして、プレイの準備を行い、撮影室101内の利用者の撮影が終了すると、撮影室101内で撮影用テーマの選択を行った上で、撮影を行う。以上の操作は、例えば、図8で示したフローチャートのステップS100,S120,S130を、この順で,ステップS110に先立って行うものであり、その後のステップは、図8に示すとおりである。このような構成により、撮影室利用の順番待ちの時間を利用して後の各プレイに必要な情報を入力でき、撮影プレイ、落書きプレイ、出力(印刷&送信)プレイのいずれの期間に情報を入力する必要がなくなるので、プレイの回転速度を向上させることができる。
【0058】
ところで、編集部103における落書きなどの編集処理は、各合成画像ごとに行われるが、複数の合成画像に対して同時に編集処理を行うこともできる。以下、図14及び図15を用いて説明する。図14及び図13は、編集操作用タッチパネル400におけるワンタッチ落書きを行う際の画面を示している。図14に示すように、この画面は、上半分に編集対象画像が表示される編集領域410を有し、下半分には、編集内容の候補が表示される編集候補領域420を有している。編集領域410には、撮影部102で作成された合成画像がサムネイル形式で表示されるようになっており、ここでは一例として、8種類の合成画像P1〜P8が表示されている。各合成画像P1〜P8の端部には、「+」の表示401があるが、これをタッチペンでタッチすると、拡大表示されるようになっている。例えば、図14の合成画像P1の「+」表示401をタッチすると、図15に示すように、合成画像P1が編集領域410の中央で拡大して表示され、当初の位置の合成画像P1は画面から消えるようになっている(説明の便宜上、点線で表示)。これにより、合成画像の内容を詳細に確認することができる。拡大後の合成画像には、「−」の表示402が付され、これをタッチすると、合成画像は縮小して、図14に示す状態に戻る。
【0059】
次に、編集候補領域420について説明する。この領域には、編集領域410に表された合成画像に対する、落書きの候補がサムネイル形式で表示される。すなわち、編集部103が、合成画像の内容を認識した上で、これに適する落書きの候補を、メモリから自動的に選定して表示するものである。この例では、8個の合成画像P1〜P8すべてに対して、一定のテーマの落書きの候補P1’〜P8’が表示されている。候補P1’〜P8’は、それぞれ合成画像P1〜P8に対して見栄えがよい落書きがなされた画像(合成画像P1〜P8のサムネイルに落書きがなされたものや予め作成したモデル画像等)であり、それぞれ合成画像P1〜P8と同じ並び順で表示される。落書きの候補は一通りだけではなく、編集候補領域420の両側に表されている矢印403をタッチすると、他の落書き候補が表示される。そして、利用者が落書きの候補を決定し、これを編集候補領域420に表示させた状態で、例えば編集領域410の下部にある実行ボタン404や編集領域410をタッチすると、落書きの候補P1’〜P8’の内容が、合成画像P1〜P8に貼り付けられ、落書き編集処理が一括して行われるが、これに限らない。また、各合成画像それぞれに落書き処理を順に施すこともできる。例えば、落書き候補P1’をタッチして選択する。これにより、落書き候補P1’のサムネイル画像は、色が変わったり、フレームが付されるなどして強調された表示になる。これに続いて、合成画像P5をタッチすると、落書き候補P1’の内容が合成画像P5に貼り付けられる。このように、いずれかの落書き候補P1’〜P8’が選択された状態で、一つ以上の合成画像P1〜P8をタッチすると、その落書き候補P1’〜P8’の内容を合成画像P1〜P8に貼り付けることができる。なお、落書き候補が選択された状態で、いずれかの合成画像が拡大された場合、あるいは、合成画像が拡大された後に、落書き候補が選択されると、編集候補領域420の落書き候補が強調表示される。また、落書き候補P1’は、合成画像P1にしか貼り付けることができないようにするなど、落書き候補の貼り付け先の合成画像を規制することもできる。
【符号の説明】
【0060】
100…写真撮影遊戯装置
102…撮影部
120…撮影操作用タッチパネル(撮影表示画面、入力部)
200…画像データ提供装置
300…携帯端末
320…制御部(画像処理部、記憶部、端末情報提供部)
350…入力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供する端末情報提供部と、
写真を撮影する撮影部と、
前記端末情報提供部から提供された前記表示画面情報に基づいて、前記撮影部で撮影された撮影画像に基づく一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成する画像処理部と、
を備えている、写真撮影遊戯装置。
【請求項2】
前記画像処理部は、前記一次画像データに基づく一次画像を、拡大、縮小、及び当該一次画像のトリミングの少なくとも一つを行うことで、前記二次画像データを生成する、請求項1に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項3】
前記画像処理部は、前記一次画像データに基づく一次画像の画質を変更して、前記二次画像データを生成する、請求項1または2に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項4】
前記撮影部は、写真として撮影すべき映像をリアルタイムで表示する撮影表示画面を有するとともに、前記携帯端末情報から得られる前記携帯端末の表示画面に適合する領域を、表示指定領域として前記撮影表示画面に表示する、請求項1から3のいずれかに記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項5】
前記端末情報提供部は、
携帯端末の機種を含む携帯端末情報の入力を受け付ける入力部と、
複数の携帯端末に関する前記表示画面情報を記憶する記憶部と、
をさらに備え、
前記入力部において携帯端末情報が受け付けられると、前記端末情報提供部は、前記記憶部から当該携帯端末に対応する表示画面情報を読み出し、当該表示画面情報に基づいて、前記画像処理部は、前記二次画像データを生成する、請求項1から4のいずれかに記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項6】
前記撮影部は、撮影を行う撮影室を備えており、
前記撮影室の外部に前記入力部が配置されている、請求項5に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項7】
前記入力部は、前記携帯端末から無線により携帯端末情報を受け取る、請求項5または6に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項8】
前記入力部は、前記携帯端末情報の入力を、マニュアルで受け付ける、請求項5または6に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項9】
写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を受信する画像データ提供装置であって、
前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、
前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部と
を備えている、画像データ提供装置。
【請求項10】
写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の機種を含む携帯端末情報を受信する画像データ提供装置であって、
前記携帯端末情報に基づいて、当該携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するサーバ端末情報提供部と、
前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、
前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部と
を備えている、画像データ提供装置。
【請求項11】
前記サーバ端末情報提供部は、複数の携帯端末に関する前記表示画面情報を記憶するサーバ記憶部をさらに備え、
受信した前記携帯端末情報に基づいて、前記サーバ端末情報提供部は、前記サーバ記憶部から当該携帯端末に対応する表示画面情報を読み出し、
前記サーバ画像処理部は、当該表示画面情報に基づいて、前記二次画像データを生成する、請求項9に記載の画像データ提供装置。
【請求項12】
請求項1から8のいずれかに記載の写真撮影遊戯装置と、
前記写真撮影遊戯装置から送信された前記二次画像データを受信する画像データ提供装置と、
前記画像データ提供装置から前記二次画像データを受信する携帯端末と、
を備え、
前記画像データ提供装置は、利用者からの要求に応じて、前記携帯端末へ前記二次画像データを送信するサーバ送信部を備えている、画像データ提供システム。
【請求項13】
撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置において、所定の携帯端末に適合する画像データを生成する方法であって、
携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、
写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、
前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、
を備えている、画像データ生成方法。
【請求項14】
撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置のコンピュータに、
携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、
写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、
前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、
を実行させる、画像データ生成プログラム。
【請求項1】
携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供する端末情報提供部と、
写真を撮影する撮影部と、
前記端末情報提供部から提供された前記表示画面情報に基づいて、前記撮影部で撮影された撮影画像に基づく一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成する画像処理部と、
を備えている、写真撮影遊戯装置。
【請求項2】
前記画像処理部は、前記一次画像データに基づく一次画像を、拡大、縮小、及び当該一次画像のトリミングの少なくとも一つを行うことで、前記二次画像データを生成する、請求項1に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項3】
前記画像処理部は、前記一次画像データに基づく一次画像の画質を変更して、前記二次画像データを生成する、請求項1または2に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項4】
前記撮影部は、写真として撮影すべき映像をリアルタイムで表示する撮影表示画面を有するとともに、前記携帯端末情報から得られる前記携帯端末の表示画面に適合する領域を、表示指定領域として前記撮影表示画面に表示する、請求項1から3のいずれかに記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項5】
前記端末情報提供部は、
携帯端末の機種を含む携帯端末情報の入力を受け付ける入力部と、
複数の携帯端末に関する前記表示画面情報を記憶する記憶部と、
をさらに備え、
前記入力部において携帯端末情報が受け付けられると、前記端末情報提供部は、前記記憶部から当該携帯端末に対応する表示画面情報を読み出し、当該表示画面情報に基づいて、前記画像処理部は、前記二次画像データを生成する、請求項1から4のいずれかに記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項6】
前記撮影部は、撮影を行う撮影室を備えており、
前記撮影室の外部に前記入力部が配置されている、請求項5に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項7】
前記入力部は、前記携帯端末から無線により携帯端末情報を受け取る、請求項5または6に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項8】
前記入力部は、前記携帯端末情報の入力を、マニュアルで受け付ける、請求項5または6に記載の写真撮影遊戯装置。
【請求項9】
写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を受信する画像データ提供装置であって、
前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、
前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部と
を備えている、画像データ提供装置。
【請求項10】
写真撮影遊戯装置で撮影された撮影画像に基づく一次画像データ、及び当該一次画像データを送信すべき携帯端末の機種を含む携帯端末情報を受信する画像データ提供装置であって、
前記携帯端末情報に基づいて、当該携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するサーバ端末情報提供部と、
前記表示画面情報に基づいて、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するサーバ画像処理部と、
前記二次画像データを、前記携帯端末へ送信するサーバ送信部と
を備えている、画像データ提供装置。
【請求項11】
前記サーバ端末情報提供部は、複数の携帯端末に関する前記表示画面情報を記憶するサーバ記憶部をさらに備え、
受信した前記携帯端末情報に基づいて、前記サーバ端末情報提供部は、前記サーバ記憶部から当該携帯端末に対応する表示画面情報を読み出し、
前記サーバ画像処理部は、当該表示画面情報に基づいて、前記二次画像データを生成する、請求項9に記載の画像データ提供装置。
【請求項12】
請求項1から8のいずれかに記載の写真撮影遊戯装置と、
前記写真撮影遊戯装置から送信された前記二次画像データを受信する画像データ提供装置と、
前記画像データ提供装置から前記二次画像データを受信する携帯端末と、
を備え、
前記画像データ提供装置は、利用者からの要求に応じて、前記携帯端末へ前記二次画像データを送信するサーバ送信部を備えている、画像データ提供システム。
【請求項13】
撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置において、所定の携帯端末に適合する画像データを生成する方法であって、
携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、
写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、
前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、
を備えている、画像データ生成方法。
【請求項14】
撮影部、画像処理部を有する写真撮影遊戯装置のコンピュータに、
携帯端末の表示画面に関する表示画面情報を提供するステップと、
写真を撮影し、撮影された撮影画像に基づく一次画像データを生成するステップと、
前記画像処理部において、前記表示画面情報に基づき、前記一次画像データから、当該携帯端末の表示画面に適合する二次画像データを生成するステップと、
を実行させる、画像データ生成プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図13】
【図14】
【図15】
【図4】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図13】
【図14】
【図15】
【図4】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−115447(P2013−115447A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256812(P2011−256812)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】
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