説明

冠動脈事象および薬物応答に関連する遺伝的多型、その検出方法および使用

本発明は、冠動脈性心疾患(特に、心筋梗塞)、動脈瘤/解離、および/もしくは薬物処置に対する応答と関連する遺伝的多型に基づく、組成物および方法を提供する。例えば、本発明は、上記多型を含む核酸分子、これら核酸分子によってコードされる改変体タンパク質、上記多型核酸分子および改変体タンパク質を検出するための試薬、ならびに上記核酸およびタンパク質を使用する方法、同様にそれらの検出のための試薬を使用する方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
CHDもしくは動脈瘤/解離を発症する変化した危険性を有するヒトを同定するための方法であって、該ヒトの核酸における配列番号1および3〜132もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちのいずれか1つにおけるSNPを検出する工程を包含し、ここで該SNPの存在は、該ヒトにおけるCHDもしくは動脈瘤/解離の変化した危険性を示す、方法。
【請求項2】
前記変化した危険性は、増大した危険性である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変化した危険性は低下した危険性である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記検出する工程は、対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレオチド消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖コンホメーション多形からなる群より選択されるプロセスによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
CHDもしくは動脈瘤/解離を発症する変化した危険性を有するヒトを同定するための方法であって、該方法は、該ヒトの核酸において、配列番号1および3〜132のヌクレオチド配列もしくはその相補体のうちのいずれか1つにおいて特定されるような第2のSNPと連鎖不平衡の状態にある第1のSNPを検出する工程を包含し、ここで該第1のSNPの存在は、該ヒトにおけるCHDもしくは動脈瘤/解離の変化した危険性を示す、方法。
【請求項6】
CHDもしくは動脈瘤/解離を治療的にもしくは予防的に処置することにおいて有用な薬剤を同定するための方法であって、KIF6タンパク質と、候補薬剤とを、該KIF6タンパク質と該候補薬剤との間の結合複合体の形成を可能にするに適した条件下で接触させる工程、および該結合複合体の形成を検出する工程であって、該複合体の存在は、該薬剤を同定する、工程を包含する、方法。
【請求項7】
前記薬剤は、化学実体および抗体からなる群より選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
CHDもしくは動脈瘤/解離のための処置を受ける必要のあるヒトを同定するための方法であって、該方法は、該ヒトに由来するサンプルにおいて、配列番号1および3〜132の核酸配列のうちのいずれか1つにおいて特定されるようなSNPを検出する工程、ならびに該ヒトを治療剤で処置する工程を包含する、方法。
【請求項9】
前記治療剤は、化学実体および抗体からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記治療剤はスタチンである、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
SNP含有核酸分子中のSNPを検出することによって、CHDもしくは動脈瘤/解離を発症する変化した危険性を有するヒトを同定するためのキットであって、該キットは、プライマーおよびプローブを含み、ここで該プローブは、同じヌクレオチド位置において該SNPを含まない核酸分子に対するハイブリダイゼーションと比較して、該SNP含有核酸分子に選択的にハイブリダイズし、ここで該SNPは、配列番号1および3〜132のヌクレオチド配列のうちのいずれか1つに存在する、キット。
【請求項12】
前記検出することは、対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖コンホメーション多型からなる群より選択されるプロセスによって行われる、請求項11に記載のキット。
【請求項13】
心血管事象についての個体の危険性を決定するための方法であって、該方法は、どの対立遺伝子が、rs20455、rs2894424、rs9462535、rs11751357、rs4535541、rs12175497、rs728218、rs2281686、rs35268572、rs9471032、rs9357303、rs9471078、rs9394587、rs4711595、rs11751690、rs9471077、rs9394584、rs11755763、およびrs9471080からなる群より選択される少なくとも1つのSNPに存在するかを決定する工程を包含し、ここで該対立遺伝子の存在は、該心血管事象についての変化した危険性を示す、方法。
【請求項14】
前記変化した危険性は、増大した危険性である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記変化した危険性は、低下した危険性である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記心血管事象は、冠動脈事象である、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記冠動脈事象は、CHD、動脈瘤、および解離からなる群より選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記冠動脈事象はCHDであり、さらに該CHDはMIである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記SNPはrs20455であり、そしてrs20455における「G」対立遺伝子もしくはその相補体の存在は、CHDもしくは動脈瘤/解離の増大した危険性を示し、rs20455における「A」対立遺伝子もしくはその相補体の存在は、CHDもしくは動脈瘤/解離の増大した危険性を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記SNPはrs20455であり、そしてrs20455によってコードされる719Arg対立遺伝子の存在は、CHDもしくは動脈瘤/解離の増大した危険性を示し、rs20455によってコードされる719Trp対立遺伝子の存在は、CHDもしくは動脈瘤/解離の低下した危険性を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
薬物処置に対する個体の応答を予測するための方法であって、該方法は、どの対立遺伝子が、rs20455、rs2894424、rs9462535、rs11751357、rs4535541、rs12175497、rs728218、rs2281686、rs35268572、rs9471032、rs9357303、rs9471078、rs9394587、rs4711595、rs11751690、rs9471077、rs9394584、rs11755763、およびrs9471080からなる群より選択される少なくとも1つのSNPに存在するかを決定する工程を包含し、該対立遺伝子の存在は、該薬物処置に対する変化した応答を示す、方法。
【請求項22】
前記薬物処置はスタチン処置を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記スタチンは、プラバスタチンおよびアトルバスタチンからなる群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記スタチンは、フルバスタチン、ロバスタチン、ロスバスタチン、およびシンバスタチンからなる群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記スタチン処置は、少なくとも1種のさらなる治療剤と組み合わせにおいて、スタチンを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記スタチン処置は、
エゼチミブと組み合わせた、シンバスタチン;
ナイアシン長期放出物と組み合わせた、ロバスタチン;および
ベシル酸アムロジピンと組み合わせた、アトルバスタチン
からなる群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記SNPはrs20455であり、そしてrs20455における「G」対立遺伝子もしくはその相補体の存在は、rs20455における「A」対立遺伝子もしくはその相補体の存在と比較して、前記スタチン処置からの増大した利益を示す、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記SNPはrs20455であり、そしてrs20455によってコードされる719Arg対立遺伝子の存在は、rs20455によってコードされる719Trp対立遺伝子の存在と比較して、前記スタチン処置からの増大した利益を示す、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記スタチン処置は、CHD、動脈瘤/解離、もしくは癌の予防もしくは処置のためである、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記SNPに存在する前記対立遺伝子に基づいて、前記心血管事象についての前記個体の危険性の報告を提供する工程をさらに包含する、請求項13に記載の方法。
【請求項31】
前記SNPに存在する前記対立遺伝子に基づいて、前記薬物処置に対する前記個体の応答の報告を提供する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項32】
前記個体もしくは医療従事者に前記報告を伝える工程をさらに包含する、請求項31に記載の方法。

【公表番号】特表2010−521969(P2010−521969A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−554596(P2009−554596)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/003857
【国際公開番号】WO2008/118415
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(508356065)セレラ コーポレーション (11)
【Fターム(参考)】