説明

冷凍機用コールドヘッド

【課題】本発明は、ヘッド部を支持するサポート部材の設計や位置決めを容易にすることができる冷凍機用コールドヘッドを提供する。
【解決手段】 本発明に係る冷凍機用コールドヘッド3は、シリンダ13と、シリンダ13内で往復動し冷媒ガスを膨張させ冷熱を発生させるディスプレーサ12と、シリンダ13の先端側に設けられて発生した冷熱を被冷却物17に伝達するコールドチップ16を有するヘッド部と、ヘッド部の外側面の一部であるコールドチップ16の外側面16aを支持する支持面20cを有するサポート部材20と、を備え、コールドチップ16の外側面16aは、その外形が基端側から先端側に向かって細くなるように傾斜しており、コールドチップ16の外側面16aとサポート部材20の支持面20cとは、非冷却時において接触している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍機用コールドヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷凍機として、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、圧縮機から供給される圧縮された冷媒ガスを膨張させて冷熱を発生させるコールドヘッドとを備えるものが知られている。コールドヘッドは、シリンダと、シリンダ内で往復動し冷媒ガスを膨張させ冷熱を発生させるディスプレーサと、シリンダの先端に設けられて、発生した冷熱を被冷却物に伝達する冷熱伝達部材とを備えている。このようなコールドヘッドのシリンダは、一般的に、冷熱伝達部材側の端部を自由端として片持ち支持される。この場合、外部からの衝撃等によって冷熱伝達部材がシリンダの径方向に大きく変位すると、コールドヘッドが変形あるいは破損してしまうおそれがあるため、冷熱伝達部材の変位を規制する必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された冷凍機の荷重支持装置は、コールドヘッドのシリンダと冷熱伝達部材としての円板状のヘッド部とを囲うように設けられた円筒形状のサポート部材を備えている。サポート部材は、ヘッド部の外側面と対向するようにサポート部材の内側に突出された支持部を有している。この冷凍機の荷重支持装置では、非冷却時において、支持部がヘッド部の外側面に接触するように配置されることで、ヘッド部の径方向における変位を規制して、シリンダの変形及び破損の防止が図られている。
【0004】
また、この冷凍機の荷重支持装置では、冷却時において、ヘッド部が熱収縮されて、支持部との間にわずかな隙間を形成することで、ヘッド部の冷熱が直接サポート部材に伝達されることを防止して、冷凍機の冷却効率が低下することを抑制している。
【特許文献1】特開2003−83626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載された冷凍機の荷重支持装置では、ヘッド部の外側面が、円板状のヘッド部の中心軸に沿って延在すると共に、サポート部材の支持部も、ヘッド部の外側面に沿って延在するように構成されている。このような構成にあっては、熱収縮によるヘッド部の内径側への変形は微小なものであるため、冷却時に支持部がヘッド部に対して非接触となりつつ、非冷却時に支持部がヘッド部に接触するためには、支持部の内径をヘッド部の外径に厳密に合わせる必要があり、このような支持部を有するサポート部材を設計することや配置することは容易ではなかった。
【0006】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ヘッド部を支持するサポート部材の設計や位置決めを容易にすることができる冷凍機用コールドヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る冷凍機用コールドヘッドは、シリンダと、シリンダ内で往復動し冷媒ガスを膨張させ冷熱を発生させるディスプレーサと、シリンダの先端側に設けられて発生した冷熱を被冷却物に伝達するコールドチップを有するヘッド部と、ヘッド部の外側面の少なくとも一部を支持する支持面を有するサポート部材と、を備えるコールドヘッドであって、ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、その外形が基端側から先端側に向かって細くなるように傾斜しており、ヘッド部の外側面の少なくとも一部とサポート部材の支持面とは、非冷却時において接触していることを特徴とする。
【0008】
この冷凍機用コールドヘッドでは、ヘッド部の外側面の少なくとも一部の外形が基端側から先端側に向かって細くなるように傾斜している。これによって、ヘッド部の外側面の一部における先端側の縁が形成する最小外径、又は、ヘッド部の外側面の一部における基端側の縁が形成する最大外径が、支持面の形成するいずれかの内径と一致すれば、ヘッド部の外側面の一部がサポート部材の支持面に接触されて支持可能となる。従って、ヘッド部の外側面の一部とサポート部材の支持面との位置関係を厳密に設定しなくても、ヘッド部の支持が実現されるため、非冷却時は支持面がヘッド部に接触すると共に冷却時は支持面がヘッド部に対して非接触となるようにサポート部材を設計したり、位置決めしたりすることを容易にすることができる。
【0009】
また、この冷凍機用コールドヘッドでは、冷却時に、ヘッド部及びシリンダが熱収縮される際に、ヘッド部の内径側への熱収縮と、ヘッド部の基端側への熱収縮と、シリンダの基端側への熱収縮とが累積的にヘッド部の外側面の少なくとも一部とサポート部との離間に寄与する。一方、従来のように、円板状のヘッド部とヘッド部の側面部に対向する支持部を有するサポート部材とでは、ヘッド部の内径側への熱収縮だけが、ヘッド部とサポート部材との離間に寄与している。従って、この冷凍機用コールドヘッドでは、従来と比べて、ヘッド部とサポート部材との間により大きな間隔を形成することができ、ヘッド部の冷熱がサポート部材に伝達することをより確実に防ぐことができる。
【0010】
また、サポート部材の支持面は、ヘッド部の外側面の少なくとも一部の傾斜に対応して傾斜していることが好ましい。この場合、非冷却時において、ヘッド部の外側面の一部とサポート部材の支持面とが適切に面接触されるため、ヘッド部をより確実に支持することが可能となる。
【0011】
ヘッド部の外側面の一部は、コールドチップの外側面の少なくとも一部であることが好ましい。コールドチップは、シリンダの先端側に設けられるため、コールドチップの外側面をサポート部材が支持することにより、ヘッド部の変位を好適に規制することができる。
【0012】
また、ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、テーパ面状であることが好ましい。ヘッド部の外側面の少なくとも一部を直線的に傾斜するテーパ面状として形成すると、非直線的に面を形成する場合と比べて、ヘッド部の設計や加工を容易にすることができる。
【0013】
あるいは、ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、凸球面状であることが好ましい。ヘッド部の外側面の少なくとも一部を曲率一定の凸球面状として形成すると、直線的に面を形成する場合と比べて、サポート部材の支持面との接触面積が広くなりやすいため、ヘッド部の耐久性の向上が図られる。また、ヘッド部の設計や加工が比較的容易である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の冷凍機用コールドヘッドによれば、ヘッド部を支持するサポート部材の設計や位置決めを容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る冷凍機用コールドヘッドを備える冷凍機の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷凍機用コールドヘッドを備える冷凍機を示す概略断面図である。図1に示すように、冷凍機1は、例えば、スターリングサイクルを利用するスターリング冷凍機であり、圧縮機2と、冷凍機用コールドヘッド3と、これらを接続するガス配管4とを備えている。
【0017】
圧縮機2は、図示しないピストンを往復動させることで、冷媒ガスの圧縮を行うと共に、ガス流路4を通じて圧縮した冷媒ガスを冷凍機用コールドヘッド3に供給している。
【0018】
図2は、図1の冷凍機用コールドヘッドを示す拡大断面図である。図2に示すように、冷凍機用コールドヘッド3は、駆動源10と接続された作動ロッド11を介してディスプレーサ12をシリンダ13内で往復動させて冷凍作用を生じさせる一段式のコールドヘッドである。なお、冷凍機用コールドヘッド3は、多段式であってもよい。
【0019】
シリンダ13は、駆動源10に対して真直に配置されると共に、その根元が駆動源10に固定されて片持ち支持されており、シリンダ13内には、内部に蓄冷材14が収容されたディスプレーサ12と、シールリング15とが設けられている。また、シリンダ13には、冷凍機用コールドヘッド3のヘッド部を構成するコールドチップ16がシリンダ13の先端部を覆うように設けられ、このコールドチップ16とディスプレーサ12との間には、圧縮空間Sが形成されている。
【0020】
コールドチップ16は、例えば、熱伝導性が高い銅製の部材であり、ディスプレーサ12の往復動によって生じた冷熱を被冷却物17に伝達するための冷熱伝達部材として機能する。このコールドチップ16の上面には、熱伝導性の高い銅板18が載せられ、この銅板18は、ボルト19によってコールドチップ16に固定されている。銅板18の上面には、高温超伝導フィルターや低ノイズ増幅器などの被冷却物17が配置され、コールドチップ16の冷熱は、銅板18を介して被冷却物17に伝達される。
【0021】
また、コールドチップ16の外側面16aは、その外形が基端側(シリンダ側)から先端側(銅板側)に向かって細くなるように直線的に傾斜されて、いわゆるテーパ面状に形成されている。この外側面16aにおける傾斜角θは、特に15度〜45度であることが好ましい。コールドチップ16の周囲には、外側面16aと当接してコールドチップ16を支持するサポート部材20が設けられている。
【0022】
図3は、図1のサポート部材を示す斜視図である。図2及び図3に示すように、サポート部材20は、コールドチップ16よりも熱伝導性が低い素材、例えば、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic)製の部材である。また、サポート部材20は、コールドチップ16の外側面16aに向かって、その半径方向に突出した支持部20aと、根元が駆動源10に固定されて、シリンダ13に沿って上下方向に延在する円筒状の本体20bとを有している。
【0023】
サポート部材20の支持部20aの先端には、コールドチップ16の外側面16aの傾斜に対応して傾斜して、コールドチップ16の外側面16aに当接する支持面20cが形成されている。サポート部材20は、支持面20cをコールドチップ16の外側面16aに当接させることで、コールドチップ16がその半径方向に振れないように支持する。
【0024】
次に、上記した構成の冷凍機用コールドヘッドを有する冷凍機の作用及び効果について説明する。
【0025】
まず、冷凍機が始動すると、圧縮機2において圧縮された冷媒ガスが、ガス流路4を通じて冷凍機用コールドヘッド3のシリンダ13内に供給される。シリンダ13内に送られた冷媒ガスは、ディスプレーサ12に収容された蓄冷材14内において予冷されつつ、圧縮空間S内に送り出される。
【0026】
次に、駆動部10により作動ロッド11が駆動されて、ディスプレーサ12が下方に移動することで、圧縮空間S内の冷媒ガスが膨張して、冷熱が生じる。その後、駆動部10により作動ロッド11が駆動されて、ディスプレーサ12が上方に移動すると、膨張した冷媒ガスは、蓄冷材14を冷却しながら、逆の経路を辿って圧縮機2に戻る。これが繰り返されることで冷凍作用が生じ、コールドチップ16の冷熱が被冷却物17に伝達されて、被冷却物17が冷却される。
【0027】
図4は、非冷却時におけるコールドチップとサポート部材とを示す概略断面図、図5は、冷却時におけるコールドチップとサポート部材とを示す概略断面図である。図4に示すように、非冷却時において、コールドチップ16は、外側面16aがサポート部材20の支持面20cに当接されて、その半径方向に支持されている。これによって、冷凍機の輸送時などの振動環境において、片持ち支持されたシリンダ13が振れて、径方向に大きく変位することを規制することができ、シリンダ13やコールドチップ16が変形あるいは破損することを抑制することができる。
【0028】
冷凍機が始動されて、冷却が始まると、圧縮空間Sで冷熱が発生して、銅製のコールドチップ16の温度が低下して、コールドチップ16は内側に熱収縮される。一方、熱伝導性の低いサポート部材20は、冷熱があまり伝達されず熱収縮もほとんど起きない。このため、図5に示すように、コールドチップ16とサポート部材20とが離間されて、非接触状態となる。その結果、コールドチップ16の冷熱が直接サポート部材20に伝達されることが防止されて、被冷却物17の冷却効率が低下することを抑制することができる。
【0029】
このような冷凍機に備えられた第1の実施形態に係る冷凍機用コールドヘッド3では、コールドチップ16の外側面16aが基端側から先端側に向かって細くなるように傾斜していると共に、この外側面16aを支持するサポート部材20の支持面20cがコールドチップ16の外側面16aの傾斜に対応して傾斜している。これによって、コールドチップ16の外側面16aにおける先端側の縁が形成する最小外径、又は、外側面16aにおける基端側の縁が形成する最大外径が、サポート部材20の支持面20aの形成するいずれかの内径と一致すれば、コールドチップ16の外側面16aがサポート部材20の支持面20aに接触されて支持可能となる。従って、コールドチップ16の外側面16aとサポート部材20の支持面20aとの位置関係を厳密に設定しなくても、コールドチップ16の支持が実現されるため、非冷却時は支持面20cがコールドチップ16に接触すると共に冷却時は支持面20cがコールドチップ16に対して非接触となるようにサポート部材20を設計したり、位置決めしたりすることを容易にすることができる。
【0030】
また、この冷凍機用コールドヘッド3では、図5に示すように、冷却時に、コールドチップ16及びシリンダ13が熱収縮される際に、コールドチップ16の内径側への熱収縮と、コールドチップ16の基端側への熱収縮と、シリンダ13の基端側への熱収縮とが累積的にコールドチップ16の外側面16aとサポート部材20の支持面20aとの離間に寄与する。従って、この冷凍機用コールドヘッド3では、コールドチップ16とサポート部材20との間により大きな間隔を形成することができ、コールドチップ16の冷熱がサポート部材20に伝達することをより確実に防ぐことができる。
【0031】
また、コールドチップ16の外側面16aが直線的に傾斜するテーパ面状とされ、サポート部材20の支持面20aも外側面16aに対応する直線的に傾斜する面とされるため、外側面16aと支持面20aとが良好に面接触されて、サポート部材20がコールドチップ16を効果的に支持することができる。また、非直線的に面を形成する場合と比べて、コールドチップ16及びサポート部材20の設計や加工を容易にすることができ、更に位置決めも容易となる。
【0032】
図6は、第2の実施形態に係る冷凍機の非冷却時におけるヘッド部とサポート部材とを示す概略断面図である。第2の実施形態に係る冷凍機用コールドヘッド30が第1の実施形態と異なる点は、ヘッド部としてのコールドチップ32の外側面32aが、凸球面状とされており、サポート部材33の支持面33cも、外側面32aに対応した凹球面状とされている点である。
【0033】
このような第2の実施形態では、コールドチップ32の外側面32aが曲率一定の凸球面状として形成され、サポート部材33の支持面33cも、外側面32aの曲率と等しい凹球面状として形成されるため、外側面32aと支持面33aとが良好に面接触されて、サポート部材33がコールドチップ32を効果的に支持することができる。また、コールドチップ32及びサポート部材33の設計、加工、及び位置決めが比較的容易である。
【0034】
図7は、第3の実施形態に係る冷凍機の非冷却時におけるヘッド部とサポート部材とを示す概略断面図である。第3の実施形態に係る冷凍機用コールドヘッド40が第2の実施形態と異なる点は、ヘッド部Hがシリンダ41の先端部41aとシリンダ鍔部41bとコールドヘッド44とから構成されている点と、サポート部材43の支持面43cがシリンダ鍔部41bの外側面41cを支持している点と、シリンダ鍔部41bの外側面41cが凸球面状であるのに対してサポート部材43の支持面43cが直線状に形成されている点である。
【0035】
このような第3の実施形態では、ヘッド部Hがシリンダ鍔部41bの外側面41cでサポート部材43に支持されるため、コールドチップ44の外側面に傾斜を設ける必要がなく、コールドチップの設計の自由度が増す。さらに、シリンダ41やシリンダ鍔部41bを熱伝導性の低い材質とすることでシリンダ鍔部41bからサポート部材43に冷熱が伝達することをより確実に抑制することができる。
【0036】
また、第3の実施形態では、シリンダ鍔部41bの外側面41cが凸球面状であるのに対してサポート部材43の支持面43cが平面状に形成されている。従って、外側面41cと支持面43cとの接触面積は、第1,第2の実施形態と比べて狭くなるため、冷却時において、より確実にヘッド部Hとサポート部材43との離間を図ることができる。
【0037】
図8は、第4の実施形態に係る冷凍機のコールドヘッドが備えるサポート部材を示す斜視図である。第4の実施形態に係るサポート部材50が第1の実施形態に係るサポート部材20と異なる点は、本体の根元50d以外の部位が、等角度間隔に切り欠かれて、3本のアーム状のサブサポート50bとして構成されている点である。
【0038】
このような第4の実施形態では、コールドチップ16の外側面16aに対し、3つの支持面50aが三方から指示することになる。このようなサポート部材50を採用することにより、サポート部材の重量を軽くして、冷凍機全体の軽量化を図ることができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図8に示すような複数の支持面を有するサポート部材を採用した場合には、コールドチップの外側面は、外周全体に渡って傾斜を有する必要はなく、支持面に当接される部位だけ傾斜していればよい。
【0040】
また、サポート部材の材質としては、GFRPの他、FRP(Fiber Reinforced Plastic)、ステンレス材、チタン材、アルミニウム材、及びこれらの合金などを用いてもよい。
【0041】
また、コールドチップ又はシリンダ鍔部の外側面の外形は、その横断面形状が円形状であっても、矩形状であってもよく、その他の形状であることを妨げない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る冷凍機用コールドヘッドを示す概略断面図である。
【図2】図1の冷凍機用コールドヘッドを備える冷凍機を示す拡大断面図である。
【図3】図1のサポート部材を示す斜視図である。
【図4】非冷却時におけるコールドチップとサポート部材とを示す概略断面図である。
【図5】冷却時におけるコールドチップとサポート部材とを示す概略断面図である。
【図6】第2の実施形態に係る冷凍機の非冷却時におけるヘッド部とサポート部材とを示す概略断面図である。
【図7】第3の実施形態に係る冷凍機の非冷却時におけるヘッド部とサポート部材とを示す概略断面図である。
【図8】第4の実施形態に係る冷凍機のコールドヘッドが備えるサポート部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1…冷凍機、2…圧縮機、3、30…冷凍機用コールドヘッド、4…ガス流路、10…駆動源、11…作動ロッド、12…ディスプレーサ、13、31…シリンダ、14…蓄冷材、15…シールリング、16,32,44…コールドチップ(ヘッド部)、16a,32a…外側面、17…被冷却物、20,33…サポート部材、20a,33a…支持面、S…圧縮空間、H…ヘッド部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダと、前記シリンダ内で往復動し冷媒ガスを膨張させ冷熱を発生させるディスプレーサと、前記シリンダの先端側に設けられて発生した冷熱を被冷却物に伝達するコールドチップを有するヘッド部と、前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部を支持する支持面を有するサポート部材と、を備えるコールドヘッドであって、
前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、その外形が基端側から先端側に向かって細くなるように傾斜しており、
前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部と前記サポート部材の前記支持面とは、非冷却時において接触していることを特徴とする冷凍機用コールドヘッド。
【請求項2】
前記サポート部材の前記支持面は、前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部の傾斜に対応して傾斜することを特徴とする請求項1記載の冷凍機用コールドヘッド。
【請求項3】
前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、前記コールドチップの外側面の少なくとも一部であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷凍機用コールドヘッド。
【請求項4】
前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、テーパ面状であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項記載の冷凍機用コールドヘッド。
【請求項5】
前記ヘッド部の外側面の少なくとも一部は、凸球面状であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項記載の冷凍機用コールドヘッド。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−236420(P2009−236420A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−84047(P2008−84047)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)