説明

冷凍装置

【課題】 冷凍効率が優れ、しかも、高い冷凍能率を得ることができる空気サイクルを用いた冷凍装置を提供する。
【解決手段】 冷凍装置1を、前記冷凍室3から排出される水分を除湿する吸着器2aと、この吸着器2aから除湿空気供給ライン2bを介して供給される除湿空気を圧縮する圧縮機2cと、この圧縮機2cから圧縮空気吐出ライン2dを介して吐出される圧縮空気の熱を回収する廃熱回収用熱交換器2eと、この廃熱回収用熱交換器2eから熱回収後空気供給ライン2fを介して供給される熱回収後空気を断熱膨張させる膨張タービン2gと、この膨張タービン2gから排出される断熱膨張後の冷凍用空気を前記冷凍室3に供給する冷凍用空気供給ライン2hとから構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気サイクルを用いた冷凍装置に係り、より詳しくは、冷凍効率が優れ、しかも、高い冷凍能率を得ることを可能ならしめるようにした空気サイクルを用いた冷凍装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フロン等の冷媒を用いず、空気サイクルを用いて被冷凍物を冷凍する冷凍装置がある。
このような冷凍装置としては、例えば後述する構成になるものが公知である。この従来例1に係る冷凍装置によれば、上記のとおり、フロンをはじめとする人口合成冷媒を使用することなく被冷凍物を冷凍することができるため、近年、地球環境への関心が高まる中で注目を集めている。
【0003】
即ち、これはエアサイクル冷房装置で、このエアサイクル冷房装置は、膨張機と熱交換器と圧縮機とが順に接続されて空気サイクルを行う回路を備えている。この回路には、第1の空気が空気サイクルの作動流体として取り込まれる。取り込まれた第1の空気は、膨張機によって大気圧以下に減圧されて低温となる。低温となった第1の空気は、熱交換機において第2の空気と熱交換を行う。この熱交換により第2の空気を冷却し、冷却した第2の空気を室内に供給して冷房を行うようにしている。熱交換器で第2の空気から吸熱した第1の空気は、圧縮機で大気圧まで圧縮されて上記回路から排出される。また、この空気調和装置は、膨張機がタービン装置で構成され、圧縮機がターボ圧縮機で構成されている。膨張機および圧縮機の各羽根車は、互いにタービン軸で連結されている。そして、タービン軸がモータにより駆動されるようになっている。また、空気が膨張する際の膨張仕事は、タービン軸を介して圧縮機の駆動力として回収されるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
上記従来例1に係るエアサイクル冷房装置の場合には、取り込んだ空気をそのまま膨張機で膨張させるように構成されている。取り込んだ空気中には水分が含まれているため、膨張仕事の一部が凝縮熱として水分に奪われてしまい、膨張仕事を十分に回収することができないという問題があった。そして、膨張仕事の回収が不十分になるため、圧縮機を駆動するための動力が増大し、これに起因してCOP(成績係数)の低下を招くという問題があった。
【0005】
ところで、空気の圧縮に要する動力を低減してCOPを向上させるようにした空気調和装置が提案されている。以下、この従来例2に係る空気調和装置の概要を、その構成を示す概略構成図の図4を参照しながら説明する。図4に示す符号40は、空気調和装置である。この空気調和装置40は、空気サイクル部41と、除湿手段である除湿機構90と、内部熱交換器45を備えている。前記空気サイクル部41は、サイクル回路50を備えている。このサイクル回路50は、膨張機52と、熱交換器60と、圧縮機51とが順にダクト接続されてなり、吸熱空気が流れて空気サイクル動作を行うように構成されている。
【0006】
前記サイクル回路50は、膨張機52の入口側に接続される入口ダクト53と、圧縮機51の出口側に接続される出口ダクト54とを備えている。入口ダクト53は、一端が室外に開口して室外空気を吸熱空気として取り込み、取り込んだ吸熱空気を膨張機52に供給する。出口ダクト54は、一端が室外に開口して圧縮機51からの吸熱空気を室外へ排出する。これら圧縮機51と膨張機52は、モータ65により駆動される回転軸66で連結されており、モータ65で駆動されるように構成されている。前記熱交換器60には、吸熱側通路62が区画形成されている。この吸熱側通路62は、一端が前記膨張機52と、他端が圧縮機51とそれぞれダクト接続され、内部に吸熱空気が流される。そして、この熱交換器60は、吸熱側通路62の吸熱空気と被冷却空気である室内空気とを熱交換させるように構成されている。
【0007】
前記除湿機構90は、入口ダクト53および出口ダクト54の途中に設けられている。
この除湿機構90は、ロータ部材91、吸湿部92、放湿部93を備えており、ロータリー式の除湿器と同構成になっている。前記ロータ部材91は、円板状であって、かつ厚さ方向に空気を通過させるように構成されている。このロータ部材91は、水分を吸着する固体吸着剤を備え、通過する空気を固体吸着剤と接触させる湿度媒体を構成している。
また、ロータ部材91には、図示されていないが、駆動モータが連結され、この駆動モータで回転駆動されて吸湿部92と放湿部93との間を移動するように構成されている。
前記ロータ部材91の固体吸着剤は、多孔性の無機化合物を主成分として構成される。
【0008】
前記無機化合物は、細孔径が0.1〜20nm程度で水分を吸着するものが選ばれる。
前記吸湿部92は入口ダクト53の途中に配設されているので、吸湿部92では、入口ダクト53内の吸熱空気がロータ部材91を通過し、吸熱空気中の水分がロータ部材91の固体吸着剤に吸着される。これによって、吸熱空気が除湿される。前記放湿部93は、出口ダクト54の途中に配設されているので、放湿部93では、出口ダクト54内の吸熱空気がロータ部材91を通過し、ロータ部材91の固体吸着剤に吸着された水分が脱着して吸熱空気中に放湿される。これによって、固体吸着剤が再生される。
【0009】
上記構成になる空気調和装置40によれば、ロータ部材91の固体吸着剤により吸熱空気中の水分が予め除去されている。従って、膨張仕事の一部が凝縮熱として水分に奪われるようなことがないので、膨張仕事を十分に回収することができる。そして、膨張仕事の回収が十分であるため、圧縮機を駆動するための動力が増大するようなことがないから、COPが低下するような恐れもない(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平5−238489号公報
【特許文献2】特開2000−314569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来例2に係る空気調和装置によれば、上記のとおり、膨張仕事の一部が凝縮熱として水分に奪われるようなことがなく、膨張仕事を十分に回収することができるので優れている。しかしながら、空気サイクル内の冷凍部が大気以下となり、プロセス空気を冷凍室に直接吹き込むことができない。従って、被冷凍物と冷凍部との間に熱交換器が必要になるため冷凍効率が低下する。また、プロセス空気の圧力が低い状態でサイクルさせるため、高い冷凍能率を得ることができない。
【0011】
従って、本発明の目的は、冷凍効率が優れ、しかも、高い冷凍能率を得ることができる冷凍装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る冷凍装置が採用した手段は、冷凍室内で被冷却物を冷却する冷凍装置であって、前記冷凍室から排出される空気中の水分を除湿する除湿手段と、この除湿手段から除湿空気供給ラインを介して供給される除湿空気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機から圧縮空気吐出ラインを介して吐出される圧縮空気の熱を回収する廃熱回収用熱交換器と、この廃熱回収用熱交換器から熱回収後空気供給ラインを介して供給される熱回収後空気を断熱膨張させる膨張機と、この膨張機から排出される断熱膨張後の冷凍用空気を前記冷凍室に供給する冷凍用空気供給ラインとを備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
本発明の請求項2に係る冷凍装置が採用した手段は、請求項1に記載の冷凍装置において、前記廃熱回収用熱交換器で前記圧縮空気の熱と熱交換して高温になった高温空気を、前記除湿手段に供給する除湿剤再生用空気供給ラインを備えてなることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項3に係る冷凍装置が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の冷凍装置において、前記除湿空気供給ラインを流れる除湿空気と、前記熱回収後空気供給ラインを流れる熱回収後空気とを熱交換させて、この熱回収後空気を冷却する熱回収熱交換器を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1乃至3に係る冷凍装置は、冷凍室から排出され、除湿手段で水分が除湿された除湿空気を圧縮機で圧縮し、圧縮された圧縮空気の熱を廃熱回収用熱交換器で回収した熱回収後空気を膨張機により断熱膨張させて低温の冷凍用空気を得る構成である。
従って、プロ空気の圧力が大気圧以下になることがなく、断熱膨張により低温になった冷凍用空気を冷凍室に直接供給して、冷凍室内の被冷凍物を冷凍することができるから、冷凍効率が向上する。また、冷凍室の空気流出口から出て、除湿手段、圧縮機、廃熱回収用熱交換器、膨張機を経て冷凍室の冷凍用空気流入口に流入するまでのプロセス空気の圧力が高いため、冷凍能力が高い。
【0016】
本発明の請求項2に係る冷凍装置は、廃熱回収用熱交換器で圧縮空気と熱交換した空気を、除湿手段に供給する除湿剤再生空気供給ラインを備えている。従って、廃熱を除湿剤の再生に有効活用することができ、しかも膨張機に供給される圧縮空気の温度を下げることができるから、断熱膨張後の冷凍用空気の温度をより低温にすることができる。
【0017】
本発明の請求項3に係る冷凍装置は、冷凍室から排出され、除湿手段で水分が除湿されて除湿空気供給ラインを流れる除湿空気と、前記熱回収後空気供給ラインを流れる熱回収後空気とを熱交換させて、この熱回収後空気をさらに冷却する熱回収熱交換器が設けられている。従って、膨張機に対してより低温の圧縮空気を供給することができ、断熱膨張後の冷凍用空気の温度をより低温にすることができるから、冷凍室により低温の冷凍用空気を供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の形態1に係る冷凍装置を、添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の形態1に係る冷凍装置の構成を示す概略構成図である。
【0019】
図1に示す符号1は、本発明の形態1に係る空気サイクルを利用する冷凍装置であって、この冷凍装置1は、後述する構成になる空気サイクル回路2を備えている。この空気サイクル回路2は、冷凍室3の空気流出口3aから排出される空気中の水分を除湿する除湿手段である吸着器2aを備えている。そして、この吸着器2aから除湿空気供給ライン2bを介して供給される除湿空気を圧縮する圧縮機2cを備えると共に、この圧縮機2cから圧縮空気吐出ライン2dを介して吐出される圧縮空気の熱を回収する廃熱回収用熱交換器2eを備えている。
【0020】
さらに、この廃熱回収用熱交換器2eから熱回収後空気供給ライン2fを介して供給される熱回収後空気を断熱膨張させる膨張機である膨張タービン2gを備えると共に、この膨張タービン2gから排出される断熱膨張後の冷凍用空気を前記冷凍室3の冷凍用空気入口3bに供給する冷凍用空気供給ライン2hを備えている。前記圧縮機2cと膨張タービン2gとは、従来例2と同様に、駆動モータ5により回転される回転軸6で回転されるように構成されている。
【0021】
また、この冷凍装置1は前記吸着器2aの図示しない吸着剤(除湿剤)に吸着された水分を除去する除湿剤再生用空気(以下、吸着材再生用空気という。)を供給する除湿剤再生用空気供給ラインである吸着剤再生ライン4を備えている。この吸着剤再生ライン4は、前記廃熱回収用熱交換器2eを介して前記吸着器2aに連通しており、吸引した外気の空気を廃熱回収用熱交換器2eで回収した圧縮空気の熱と熱交換させることにより高温の吸着材再生用空気とし、この吸着材再生用空気を吸着器2aに供給し、吸着剤再生後の水分を含んだ吸着材再生用空気を吸着器2aから大気中に放出するように構成されている。
なお、この吸着器2aは従来と同様であって、ロータリー式の構成で、吸着剤は多孔性の無機化合物を主成分とする固体吸着剤である。
【0022】
以下、本発明の形態1に係る冷凍装置1の作用態様を説明する。冷凍室3の空気流出口3aから排出された空気は吸着器2aにより水分が除湿され、除湿空気は除湿空気供給ライン2bを介して圧縮機2cに供給される。供給された除湿空気はこの圧縮機2cにより大気圧の約3倍の圧力に圧縮され、圧縮された圧縮空気は圧縮空気吐出ライン2dを介して廃熱交換用熱交換器2eに供給される。この廃熱交換用熱交換器2eにおいて、圧縮空気は吸着材再生ライン4を流れる空気を高温にし、自身は低温になり、熱回収後空気として熱回収後空気供給ライン2fを介して膨張タービン2gに流入する。そして、この膨張タービン2gで断熱膨張されて、除湿率に応じた温度の冷凍用空気となって冷凍用空気供給ライン2hを介して冷凍室3の冷凍用空気流入口3bに流入する。
【0023】
本発明の形態1においては、膨張タービン2gに供給される熱回収後空気は、予め除湿されているので、断熱膨張する際に水分が凝縮、凝固するようなことがなく、しかも除湿による空気の飽和温度の低下により、より低温の冷凍用空気を冷凍室3に供給することができる。また、膨張タービン2gの出口における断熱膨張後の冷凍用空気の圧力は大気圧と同圧である。従って、大気圧と同圧の冷凍用空気を直接被冷却物に吹き付けて供給することができるから、従来の熱交換器を介した間接冷凍方式よりも、冷凍装置と被冷凍物との熱交換効率が向上する。また、廃熱を吸着剤の再生に有効活用することができ、極めて経済的である。
【0024】
次に、本発明の形態2に係る冷凍装置を、添付図面を参照しながら説明する。図2は本発明の形態2に係る冷凍装置の構成を示す概略構成図、図3は除湿空気の除湿率(%)に対する冷凍用空気温度の関係説明図である。なお、本実施の形態2が上記形態1と相違するところは、空気サイクル回路に熱回収熱交換器が設けられている点にあり、これ以外はすべて上記形態1と同構成であるから、上記形態1と同一のものに同一符号を付し、かつ同一名称をも以って、主としてその相違する点について説明する。
【0025】
図1と図2との比較において良く理解されるように、冷凍室3の空気流出口3aから排出され、吸着器2aで水分が除湿されて除湿空気供給ライン2bを流れる除湿空気と、前記熱回収後空気供給ライン2fを流れる熱回収後空気とを熱交換させて、この熱回収後空気をさらに冷却する熱回収熱交換器2iが設けられている。
【0026】
従って、膨張タービン2gに対してより低温の圧縮空気を供給することができ、断熱膨張後の冷凍用空気の温度をより低温にすることができるから、冷凍室により低温の冷凍用空気を供給することができる。
【0027】
より具体的には、図2中に記載されているとおり、凍室3の空気流出口3aから排出された空気(0.1MPa,−30℃,1.74E−0.5kg/kg)は吸着器2aにより水分が除湿され、除湿空気(−29.98℃,1.0E−0.5kg/kg)は除湿空気供給ライン2bを介して熱回収熱交換器2iに流入し、40℃の除湿空気として圧縮機2cに供給される。供給された40℃の除湿空気はこの圧縮機2cにより大気圧の約3倍の圧力に圧縮され、圧縮された圧縮空気(0.3MPa,132.4℃)は圧縮空気吐出ライン2dを介して廃熱交換用熱交換器2eに供給される。なお、1.74E−0.5kg/kgや1.0E−0.5kg/kgにおけるkg/kgは、空気1kg当たりの水の重量を意味するものである。
【0028】
前記廃熱交換用熱交換器2eにおいて、圧縮空気は吸着材再生ライン4を流れる空気を高温にし、自身は39.7℃の低温になり、熱回収後空気として熱回収後空気供給ライン2fを介して熱回収熱交換器2iに流入し、熱交換により−30.3℃になって膨張タービン2gに流入する。そして、この膨張タービン2gで断熱膨張されて、除湿率に応じた温度の冷凍用空気(0.1MPa,−70.9℃)となって冷凍用空気供給ライン2hを介して冷凍室3の冷凍用空気流入口3bに流入する。なお、この冷凍室3の冷凍用空気流入口3bにおける冷凍用空気は、0.1MPa,−60℃,1.0E−0.5kg/kgである。
【0029】
圧縮機に供給する除湿空気の除湿率(%)に対する冷凍用空気温度の関係は、縦軸に冷凍用空気温度(℃)をとり、横軸に除湿空気の除湿率(%)をとって示す、その関係説明図の図3に示すとおりである。即ち、この図3によれば、圧縮機に供給する除湿空気の除湿率が高くなるほどより低温の冷凍用空気を冷凍室3に供給し得ることが示されている。
より具体的には、本発明の形態2では、除湿空気の除湿率が0%の場合には約−57℃の冷凍用空気を、除湿空気の除湿率が25%の場合には約−65℃の冷凍用空気を、除湿空気の除湿率が42%の場合には約−70.9℃の冷凍用空気を冷凍室3に供給することができる。このように、より低温の冷凍用空気を冷凍室3に供給することができるのは、除湿により空気の飽和温度が低下するためである。
【0030】
以上では、吸着器2aの吸着剤が、多孔性の無機化合物を主成分とする固体吸着剤である場合を例として説明したが、例えば臭化リチウム、塩水酸リチウム、水酸化ナトリウム等の吸収材や、気体分離膜等の分離膜を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の形態1に係る冷凍装置の構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の形態2に係る冷凍装置の構成を示す概略構成図である。
【図3】本発明の形態2に係り、除湿空気の除湿率(%)に対する冷凍用空気温度の関係説明図である。
【図4】従来例2に係る空気調和装置の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0032】
1…冷凍装置
2…空気サイクル回路,2a…吸着器,2b…除湿空気供給ライン,2c…圧縮機,2d…圧縮空気供給ライン,2e…廃熱交換用熱交換器,2f…熱回収後空気供給ライン,2g…膨張タービン,2h…冷凍用空気供給ライン,2i…熱回収熱交換器
3…冷凍室,3a…空気流出口,3b…冷凍用空気流入口
4…吸着剤再生ライン
5…電動モータ
6…回転軸


【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍室内で被冷却物を冷却する冷凍装置であって、前記冷凍室から排出される空気中の水分を除湿する除湿手段と、この除湿手段から除湿空気供給ラインを介して供給される除湿空気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機から圧縮空気吐出ラインを介して吐出される圧縮空気の熱を回収する廃熱回収用熱交換器と、この廃熱回収用熱交換器から熱回収後空気供給ラインを介して供給される熱回収後空気を断熱膨張させる膨張機と、この膨張機から排出される断熱膨張後の冷凍用空気を前記冷凍室に供給する冷凍用空気供給ラインとを備えてなることを特徴とする冷凍装置。
【請求項2】
前記廃熱回収用熱交換器で前記圧縮空気の熱と熱交換して高温になった高温空気を、前記除湿手段に供給する除湿剤再生用空気供給ラインを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
前記除湿空気供給ラインを流れる除湿空気と、前記熱回収後空気供給ラインを流れる熱回収後空気とを熱交換させて、この熱回収後空気を冷却する熱回収熱交換器を設けたことを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の冷凍装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−90599(P2006−90599A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−275496(P2004−275496)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)