説明

冷凍装置

【課題】水が凍結したときに管の破損が生じにくい水熱交換器を有する冷凍装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
冷凍装置2は、冷媒が流通する冷媒管22aと、水が流通する水管22bとの間で熱交換が行われる水熱交換器22を備えている。冷媒管22aを構成する部材は多穴扁平管41Aであり、水管22bを構成する部材は断面が長方形状の長方形状管42である。多穴扁平管41Aと長方形状管42は断面長辺側の側面同士が密着している。長方形状管42の強度は、多穴扁平管41Aの強度より小さい。長方形状管42は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有している。長方形状管42の側面は、多穴扁平管41Aの側面よりも長く形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にヒートポンプ式給湯装置の加熱手段として使われる冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヒートポンプ式給湯装置の冷凍装置としては、圧縮式冷凍回路で構成されるものが広く利用されている。冷凍回路は、冷凍装置は、例えば、CO2を冷媒とし、水熱交換器を備えている。水熱交換器は、冷媒が流通する冷媒管と、水が流通する水管とを有しており、流体同士を対向させて流して、両者の間で熱交換を行う。具体的には、高温高圧の冷媒と低温低圧の水との間で熱交換を行うことで、水を加熱する。この結果、CO2の超臨界域の特性を用いた高温出湯が可能になる。
【0003】
水熱交換器の従来技術としては、水管の回りに冷媒管を螺旋状に巻き付けた構造が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0004】
また、水管を扁平管として、さらにその側面に複数の冷媒管を密着させた構造が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
【特許文献1】特開2007−271213号公報
【特許文献2】特開2004−218946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
冬期において、水熱交換器内に残っていた水が凍ることがある。その場合、特許文献2に記載の技術のように水平管および冷媒管の側方が拘束されていると、凍結時の膨張を許容することができず、拘束管も含めて水熱交換器が破損してしまう。
【0006】
本発明の課題は、水が凍結したときに管の破損が生じにくい水熱交換器を有する冷凍装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明に係る冷凍装置は、冷媒が流通する冷媒管と水が流通する水管との間で熱交換が行われる水熱交換器を備えている。冷媒管を構成する部材は多穴扁平管であり、水管を構成する部材は断面が長方形状の長方形状管である。多穴扁平管と長方形状管は断面長辺側の側面同士が密着している。長方形状管の強度は、多穴扁平管の強度より小さい。長方形状管は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有している。長方形状管は、水の凍結時に、長辺が外側にふくらむように変形する。多穴扁平管は、長方形状管の変形に沿って変形するようになっている。
【0008】
この装置では、水管内の水が凍結すると、長方形状管は、長辺が外側にふくらむように塑性変形して、その結果、多穴扁平管が長方形状管の変形に沿って変形する。この結果、水の凍結時に水管の膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0009】
第2発明に係る冷凍装置は、冷媒が流通する冷媒管と水が流通する水管との間で熱交換が行われる水熱交換器を備えている。冷媒管を構成する部材は多穴扁平管であり、水管を構成する部材は断面が長方形状の長方形状管である。多穴扁平管と長方形状管は断面長辺側の側面同士が密着している。長方形状管の強度は、多穴扁平管の強度より小さい。長方形状管は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有している。長方形状管の側面は、多穴扁平管の側面よりも長く形成されている。
【0010】
この装置では、水管内の水が凍結すると、水管を構成する長方形状管が塑性変形する。このとき、長方形状管は多穴扁平管によって拘束されていない側面を有しているので、長方形状管が多穴扁平管に接している方向に広がるように変形しやすい。この結果、水の凍結時に水管の膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0011】
第3発明に係る冷凍装置は、第2発明に係る冷凍装置であって、長方形状管は、両端が多穴扁平管より外側に突出している。
【0012】
この装置では、長方形状管の両端が多穴扁平管によって拘束されていないので、長方形状管が多穴扁平管に接している方向に広がるように変形しやすい。この結果、水の凍結時に水管の膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0013】
第4発明に係る冷凍装置は、第1〜第3発明に係る冷凍装置であって、多穴扁平管は、一対の多穴扁平管であり、長方形状管は一対の多穴扁平管に挟まれている。
【0014】
この装置では、水の凍結時に、長方形状管は、膨張して、一対の多穴扁平管を両側に移動させたり、変形させたりする。
【発明の効果】
【0015】
第1発明に係る冷凍装置では、水管内の水が凍結すると、長方形状管は、長辺が外側にふくらむように塑性変形して、その結果、多穴扁平管が長方形状管の変形に沿って変形する。この結果、水の凍結時に水管の膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0016】
第2発明に係る冷凍装置では、水管内の水が凍結すると、水管を構成する長方形状管が塑性変形する。このとき、長方形状管は多穴扁平管によって拘束されていない側面を有しているので、長方形状管が多穴扁平管に接している方向に広がるように変形しやすい。この結果、水の凍結時に水管の膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0017】
第3発明に係る冷凍装置では、長方形状管の両端が多穴扁平管によって拘束されていないので、長方形状管が多穴扁平管に接している方向に広がるように変形しやすい。この結果、水の凍結時に水管の膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0018】
第4発明に係る冷凍装置では、水の凍結時に、長方形状管は、膨張して、一対の多穴扁平管を両側に移動させたり、変形させたりする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
<ヒートポンプ式給湯装置の構成>
本発明の一実施形態に係る冷凍装置を含むヒートポンプ式給湯装置のシステムを図1に示す。ヒートポンプ式給湯装置1は、冷凍装置2と貯湯装置3とによって構成されている。冷凍装置2は、圧縮機21、水熱交換器22内の冷媒管22a、減圧手段としての膨張弁23、及び空気熱交換器24が、冷媒配管25によって環状に接続される圧縮式の冷凍回路20を有する。
【0020】
さらに、冷凍回路20には、水熱交換器22から出る高圧高温の冷媒と、空気熱交換器24から出る低圧低温の冷媒との間で熱交換を行うため、ガス熱交換器26が配置されている。具体的には、水熱交換器22と膨張弁23とを連結する冷媒通路と、空気熱交換器と圧縮機21とを連結する冷媒通路との間で熱交換が行われる。
【0021】
貯湯装置3は、貯湯タンク31、水熱交換器22内の水管22b及び水循環ポンプ32が、水配管35によって環状に接続された水循環回路30を有する。
【0022】
冷凍装置2には、設置場所の外気温を検出する外気温センサ8、圧縮機21の吐出管温度を検出する吐出管温度センサ9、及び空気熱交換器24の温度を検出する温度センサ10が設けられており、これらのセンサの検出信号は、マイコン6に入力される。
【0023】
水熱交換器22で加熱された水の温度が85℃となるように、水循環ポンプ32によって水の循環量が制御される。マイコン6は、85℃の水を得るために必要な冷媒温度を確保するために、膨張弁23の開度を制御する。
【0024】
<冷凍装置の構造>
図2は、冷凍装置2の内部構造を示す断面図である。図2において、断熱壁2cの右側区画が機械室2aであり、断熱壁2cの左側区画がファン室2bである。機械室2aには、圧縮機21、膨張弁23が配置されている。
【0025】
ファン室2bには、図2正面視において、前方にファン27が配置されている。ファン27の後方には、ファン27を駆動するモータが、モータ支持台28に固定された状態で配置されている。ファン室2bの下方には、断熱壁2dを隔てて水熱交換器22が配置されている。水熱交換器22内にて、冷媒管22a(図1参照)を流れる冷媒と、水管22b(図1参照)を流れる水との間で熱交換が行われる。
【0026】
また、図2において、空気熱交換器24は、ファン室2bの左側壁と背面壁に沿って配置されており、空気熱交換器24の右端は機械室2aの中央まで延出している。制御ボックス4は、機械室2aの上部とファン室2bの上部を跨ぐように配置されている。制御ボックス4には、マイコン6(図3参照)、インバータ7(図3参照)を搭載した制御装置5が内蔵されている。
【0027】
<冷凍装置の運転制御>
図3は、冷凍装置2の制御ブロック図である。マイコン6は、外気温センサ8、空気熱交換器24の温度センサ10からの検出信号に基づき、目標吐出管温度設定部62で目標吐出管温度を設定する。そして、マイコン6は、吐出管温度センサ9で検出される吐出管温度が目標吐出管温度に近づくように、膨張弁開度制御部63を介して膨張弁23の開度を制御する。なお、目標吐出管温度の設定に必要なデータは、目標吐出管温度設定部62内に予め記憶されている。
【0028】
さらに、マイコン6は、冷凍装置2の炊上能力に及ぼす外気温の影響を考慮して、さらに給湯負荷が一日の時間帯によって変化することを考慮して、インバータ制御部64を介して圧縮機21の運転周波数を制御している。例えば、外気温が低く、給湯負荷が大きい時間帯では、湯切れを防止するため、効率を無視して圧縮機21の運転周波数を高める。一方、外気温が高く、給湯負荷が小さい時間帯では、圧縮機21の運転周波数を高効率点に設定する。
【0029】
給湯負荷が大きいとき、マイコン6は、圧縮機21を保護する目的で、吐出管温度が120℃を超えないように圧縮機21の運転制御を行う。実際に、吐出管温度が120℃のとき、圧縮機21の内部温度は、140℃〜145℃に到達しており、内部温度がさらに上昇して150℃を超えると、圧縮機21内部のマグネットの磁力が低下、オイルの劣化が発生し故障に至る。したがって、本実施形態では、吐出管温度の上限を120℃と設定している。
【0030】
但し、外気温t1が−20℃以下のときは、圧縮機21が過負荷になり易いので、さらなる安全措置として吐出管温度センサ9の検出値の補正量を大きくとり、実際の吐出管温度が120℃に達する前に吐出管温度センサ9の検出値を120℃にする必要がある。そこで、外気温t1が−20℃以下のときの補正量が実験的に求められ、マイコン6の温度補正部61の第2補正手段61bに記憶されている。
【0031】
なお、外気温t1>−20℃の温度範囲では、第1補正手段61aによって、補正されている。
【0032】
<水熱交換器の構造>
図4は、水熱交換器22の配管図である。この図では、水熱交換器22を模式的に表現している。
【0033】
水熱交換器22は、冷媒管22aと、水管22bとを有しており、両者内を流れる流体間で熱交換を行うものである。具体的な構造としては、水熱交換器22は、冷媒管22aを構成する一対の扁平管41A,41Bと、水管22bを構成する断面長方形状管42とから主に構成されている。
【0034】
一対の扁平管41A,41Bは、図5に示すように、扁平部本体46を有している。扁平部本体46は、図4に示すように長く延びている。扁平部本体46は、互いに対向する対向面46aと、反対側の反対側面46bとを有している。扁平部本体46内には、複数の(この実施例では4つの)穴47が一列に形成されている。このように扁平管に複数の穴を形成して冷媒管とすることで、冷媒側の熱伝達率が向上している。
【0035】
扁平管41A,41Bは、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス等からなる。なお、各扁平管41A,41Bは引き抜き加工や押し出し加工により製造されている。
【0036】
断面長方形状管42は、一対の扁平管41A,41Bに沿って延びる部材であり、図から明らかなように断面が長方形状である。断面長方形状管42は、長辺部42aと、短辺部42bとを有している。長辺部42aは、扁平管41A,41Bの対向面46aに当接してロウ付け等によって接合されている。長辺部42aは対向面46aと同じ長さであるなお、長方形状管42の強度は、多穴扁平管41A,41Bの強度より小さい。また、長方形状管42は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有している。
【0037】
長方形状管42は、銅、アルミニウム、ステンレス等からなる。
【0038】
一対の扁平管41A,41Bは、図4に示すように、平行に折り曲げられ、蛇行形状になっている。蛇行形状とは、例えば、図4においては、直線状に延びる直線部分と、ヘアピン状に屈曲された屈曲部分とが交互に繰り返され、その結果複数の直線部分が互いに近接した状態に配置されている形状をいう。言い換えると、複数の直線部分が互いに重ねられるように配置されている。このように水熱交換器22の全体形状が蛇行形状になっているので、コンパクトな構造を実現している。
【0039】
また、各扁平管41A,41Bは、自らの直線部分同士が積み重ね方向において近接しているが、隙間43を間に確保している。隙間43の大きさは、隣接する扁平管の各部分同士(温度の異なる管同士)が熱伝導による熱交換を行わない程度に設定されている。これにより、水熱交換器22は、全体の熱交換効率を低下させることなく、その結果高温の出湯が可能になる。また、熱変形の影響を小さく抑えることができて、信頼性が向上する。
【0040】
この水熱交換器22においては、CO2が冷媒管22a内を流れ、水がCO2と対向する方向に水管22b内を流れる。その結果、両者内を流れる流体間で熱交換が行われ、水が加熱される。ここでは、扁平管を用いて伝熱面積を増大しているので、熱交換性能が高い。
【0041】
この水熱交換器22では、水管22b内の水が凍結すると、水管22bを構成する長方形状管42が塑性変形する。このとき、長方形状管42は、図6に示すように、長辺部42aが多穴扁平管41A,41B側に突出するように変形する。より具体的には、長辺部42aの中央部が両端部よりさらに外側に移動するように長辺部42aが変形する。その結果、多穴扁平管41A,41Bが長辺部42aの変形に沿って変形する。より具体的には、多穴扁平管41A,41Bは中央部が両端部より外側に位置するように変形される。このように、水の凍結時に水管22bの膨張が許容されるので、破損が生じにくい。
【0042】
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0043】
(1)
図7および図8に示す水熱交換器22について説明する。本実施形態における水熱交換器22の基本的構造は前記実施形態と同様である。従って、同じ構成の部分については同じ符合を与えて説明を省略する場合がある。
【0044】
断面長方形状管42’は、一対の扁平管41A,41Bに沿って延びる部材であり、図から明らかなように断面が長方形状である。断面長方形状管42’は、長辺部42a’と、短辺部42b’とを有している。長辺部42a’は、扁平管41A,41Bの対向面46aに当接してロウ付け等によって接合されている。長辺部42aは、対向面46aより長く、さらに具体的には、対向面46aより両側に突出している。そのため、両短辺部42bおよびそれに連結された長辺部42a’の一部は、扁平管41A,41Bより外側に突出している。なお、長方形状管42’の強度は、多穴扁平管41A,41Bの強度より小さい。また、長方形状管42’は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有している。
【0045】
この水熱交換器22では、水管22b内の水が凍結すると、水管22bを構成する長方形状管42’が塑性変形する。このとき、長方形状管42’は、図8に示すように、長辺部42a’が多穴扁平管41A,41B側に突出するように変形する。より具体的には、長辺部42a’の中央部が両端部よりさらに外側に移動するように長辺部42a’が変形する。その結果、多穴扁平管41A,41Bが長辺部42a’の変形に沿って変形する。より具体的には、多穴扁平管41A,41Bは中央部が両端部より外側に位置するように変形される。このように、水の凍結時に水管22bの膨張が許容されるので、破損が生じにくい。
【0046】
特に、長方形状管42’の両端が多穴扁平管41A,41Bによって拘束されていないので、長方形状管42’が多穴扁平管41A,41Bに接している方向に広がるように変形しやすい。この結果、水の凍結時に水管22bの膨張が許容され、破損が生じにくい。
【0047】
<変形例>
(1)
前記実施形態では、扁平管には4つの穴が一列に並んで形成されているが、本発明はこれに限定されない。穴の個数や配置は任意に設定しても良い。
【0048】
(2)
前記実施形態では、一対の扁平管と断面長方形状部材はロウ付けによって接合されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、接着材を用いて各部材を接合しても良い。
【0049】
(3)
前記実施形態では冷媒としてCO2を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、高温高圧の冷媒として、炭化水素、フロン冷媒などを用いても良い。
【0050】
(4)
前記実施形態では、扁平管は一体部材に形成された多穴構造であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の細管を接合して一つの扁平管としても良い。
【0051】
(5)
前記実施形態では、扁平管の穴を冷媒管として、扁平管の間の空間を水管としたが、本発明はこれに限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように本発明によれば、水が凍結したときに管の破損が生じにくい水熱交換器が提供されるので、ヒートポンプ式給湯装置の冷凍装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態に係る冷凍装置を含むヒートポンプ式給湯装置のシステム。
【図2】冷凍装置の内部構造を示す断面図。
【図3】冷凍装置の制御装置のブロック図。
【図4】冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。
【図5】水熱交換器の断面図。
【図6】水凍結時の水熱交換器の断面図。
【図7】他の実施形態における水熱交換器の断面図。
【図8】水凍結時の水熱交換器の断面図。
【符号の説明】
【0054】
1 ヒートポンプ式給湯装置
2 冷凍装置
2a 機械室
2b ファン室
6 マイコン
20 圧縮式冷凍回路
21 圧縮機
22 水熱交換器
22a 冷媒管
22b 水管
23 膨張弁
24 空気熱交換器
25 冷媒配管
27 ファン
35 水配管
41A,41B 扁平管
42 長方形状管
42a 長辺部
42b 短辺部
43 隙間
46 扁平部本体
46a 対向面
46b 反対側面
47 穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒が流通する冷媒管(22a)と水が流通する水管(22b)との間で熱交換が行われる水熱交換器(22)を備えた冷凍装置(2)であって、
前記冷媒管(22a)を構成する部材は多穴扁平管(41A,41B)であり、
前記水管(22b)を構成する部材は断面が長方形状の長方形状管(42)であり、
前記多穴扁平管(41A,41B)と前記長方形状管(42)は断面長辺側の側面同士が密着しており、
前記長方形状管(42)の強度は、前記多穴扁平管(41A,41B)の強度より小さく、
前記長方形状管(42)は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有しており、
前記長方形状管(42)は、水の凍結時に、長辺(42a)が外側にふくらむように変形し、
前記多穴扁平管(41A,41B)は、前記長方形状管(42)の変形に沿って変形するようになっている、
冷凍装置。
【請求項2】
冷媒が流通する冷媒管(22a)と水が流通する水管(22b)との間で熱交換が行われる水熱交換器(22)を備えた冷凍装置(2)であって、
前記冷媒管(22a)を構成する部材は多穴扁平管(41A,41B)であり、
前記水管(22b)を構成する部材は断面が長方形状の長方形状管(42’)であり、
前記多穴扁平管(41A,41B)と前記長方形状管(42’)は断面長辺側の側面同士が密着しており、
前記長方形状管(42’)の強度は、前記多穴扁平管(41A,41B)の強度より小さく、
前記長方形状管(42’)は、水の凍結時に塑性変形可能な厚みを有しており、
前記長方形状管(42’)の前記側面(42a’)は、前記多穴扁平管(41A,41B)の前記側面(46a)よりも長く形成されている、
冷凍装置。
【請求項3】
前記長方形状管(42’)は、両端が前記多穴扁平管(41A,41B)より外側に突出している、請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記多穴扁平管(41A,41B)は、一対の多穴扁平管であり、
前記長方形状管(42,42’)は、前記一対の多穴扁平管(41A,41B)に挟まれている、請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−65943(P2010−65943A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−233263(P2008−233263)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】