冷却コンベア装置
【課題】 テークアップの構造を簡素化して製造コストや部品コストを低減し、省スペース性に優れた冷却コンベア装置を提供する。
【解決手段】 平面的に見て長円形をなして、順次ワークを外気又は冷風にて冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZの上下折返用端部2,2の一方に、テンション付加用のテークアップ3を設ける。また、長尺の上記エンドレス状のバーコンベアZには、単数個のテークアップ3のみにてテンションを全体に付加するように構成する。
【解決手段】 平面的に見て長円形をなして、順次ワークを外気又は冷風にて冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZの上下折返用端部2,2の一方に、テンション付加用のテークアップ3を設ける。また、長尺の上記エンドレス状のバーコンベアZには、単数個のテークアップ3のみにてテンションを全体に付加するように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却コンベア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、菓子や饅頭やパン等の食品の搬送には、種々のコンベア装置が使用され、その中には、平面的に見て長円形をなすエンドレス状のバーコンベアを使用したものも存在する。このようなコンベア装置に於て、図11に示すような構造のテークアップを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このコンベア装置は、平面的に見て長円形をなすバーコンベアYの両端円弧コーナ部Cに、枠状の可動フレーム40と、可動フレーム40に取り付けられた略半円弧状の内側ガイドレール41と、内側ガイドレール41に取付けられた複数のサイドローラ42…と、可動フレーム40を外方に可動させる流体圧シリンダ43と、を備えている。そして、流体圧シリンダ43により可動フレーム40を外方に可動させて、内側ガイドレール41及びサイドローラ42…を介してテンションをバーコンベアYに付加する構造となっている。なお、多数のバーチェーン44…を平行に順次配設し、連繋することで、バーコンベアZが構成されている。
特許文献1では、平面的に見てバーコンベアYの両端側にテークアップを2個設置していた。しかも、平面的に見て長円形のバーコンベアYは、螺旋状に上下多段に連続して配設されているので、上記2個のテークアップの各々は、上下に大きな寸法のものであった。
【特許文献1】特許第3453095号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、図11に示すようなコンベア装置では、テークアップの構造が複雑になり、製造コストや部品コストを増大させる要因となっていた。また、多くの可動部品があるので、故障や部品交換によりランニングコストが嵩むという問題点があった。さらに、装置が大がかりになるので、設置スペースを大きくとらなければならないという問題点があった。
そこで、本発明は、テークアップの構造を簡素化して製造コストや部品コストを低減し、省スペース性に優れた冷却コンベア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明に係る冷却コンベア装置は、平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアの上下折返用端部の一方に、テンション付加用のテークアップを設けたものである。 また、長尺の上記エンドレス状のバーコンベアには、単数個の上記テークアップのみにてテンションを全体に付加するように構成したものである。
また、上記上下折返用端部のうちワーク搬出側の上下折返用端部に、上記テークアップを設けたものである。
また、上記テークアップは、両端部が上下縦長状のスライド溝部に上下動自在にガイドされると共に上記バーコンベアに対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸と、該テークアップ軸に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させて上記テンションを調節可能な円筒状の錘と、を有する。
【0005】
また、上下折返用端部には、上記バーコンベアを上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部が配設され、上記テークアップ軸は、上記上下折返用ローラ部によって上記バーコンベアが上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設されている。 また、上記テークアップ軸及び上記上下折返用ローラ部の下方に配設されて、該テークアップ軸及び該上下折返用ローラ部から落下するごみを受けるごみ受け部を付設したものである。
また、上記長円形の両端円弧コーナ部の内周側に、上記バーコンベアにテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共に該バーコンベアに接触しつつガイドするサイドローラを配設したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の冷却コンベア装置によれば、従来のコンベア装置と比較してテークアップの構造を大幅に簡素化することができ、冷却コンベア装置の部品点数を少なくして、製造コストと部品コストを低減することができる。また、省スペース性に優れた冷却コンベア装置とすることができる。
また、バーコンベアのたるみを効果的に抑制することができる。
また、簡単な構造でバーコンベアに所定のテンションを付加することができる。またテンションの調節のための構造が簡単となる。
また、テークアップがすっきりとコンパクトに配設された冷却コンベア装置とすることができる。
また、テークアップが配設された上下折返用端部周辺を清潔な状態に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1〜図3に於て、本発明に係る冷却コンベア装置は、例えば菓子や饅頭やパン等のワークの搬送を行い、搬送を行なっている間に、外気又は冷風にてそのワークを自然冷却するための装置である。このコンベア装置は、平面的に見て、長円形をなして順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZを備えている。
バーコンベアZは、他のラインDから搬入部30に移送されてきたワークを一気に冷却コンベア装置の一番上の高さまで運ぶ上傾状の上昇部Aと、平面視一対の直線部L,Lと、平面視一対の両端円弧コーナ部C,Cと、を有している。
【0008】
直線部L,Lのうち一方は、下り勾配ゾーンH0 (他方は水平ゾーン)となっている。そして、螺旋状の構造により、上昇部Aで冷却コンベア装置の一番上の高さまで搬送されたワークを、上から下へ順次搬送することができるようになっている。
そして、長円形をなす直線部L,L及び両端円弧コーナ部C,Cを通って、一番下まで搬送されたワークは、搬出部31から搬出される。
搬入部30と搬出部31では、バーコンベアZの上下折返用端部2,2となっている。このうち、搬入側の上下折返用端部2aには、図2に示すように、パン屑などのごみが付着したバーコンベアZを洗浄するための洗浄装置21が配設されている。また、ワーク搬出側の上下折返用端部2bでは、図3に示すように、コンベアフレーム4に沿ってバーチェーン1は受持され、このコンベアフレーム4が、端部フレーム5,5を介して支持脚部6にて支持される構造となっている。この上下折返用端部2bには、端部フレーム5,5の位置に、バーコンベアZを上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部7が配設されている(図6参照)。
【0009】
図4及び図5に於て、バーコンベアZの要部のバーチェーン1を例示する。即ち、このバーコンベアZの構成主要素の一つとしてのバーチェーン1は、バー部材22と、その両端の連結プレート23, 23とから、成る。そして、バーコンベアZは、所定間隔で並列状に配設された複数のバー部材22…の両端部同士を略U字状連結プレート23…にて連結することによって、伸縮・可撓自在な帯状に形成されている。
より具体的には、各連結プレート23には、長孔24と取付孔25が設けられている。そして、各連結プレート23の長孔24には、前隣の連結プレート23の取付孔25が合わされてそこにバー部材22が挿通され、連結プレート23の取付孔25には、後隣の連結プレート23の長孔24が合わされてそこに別のバー部材22が挿通されることによって、隣り合うバー部材22,22同士が連結される構造となっている。長孔24に沿ってバー部材22が移動することによって、バー部材22,22同士は相互に接近離間自在とされている。言い換えれば、多数の連結プレート23…によって鎖状体が構成され、左右一対のこの鎖状体に橋絡状にバー部材22…が取り付けられているといえる。
上述した構造により、バーコンベアZは、両端円弧コーナ部Cのカーブ形状に沿って弯曲して走行することが可能とされている(図8参照)。
【0010】
ここで、本実施形態では、図3,図6及び図7に於て示されるように、平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZの上下折返用端部2,2の一方に、テンション付加用のテークアップ3が設けられている。より詳しくは、上下折返用端部2,2のうちワーク搬出側の上下折返用端部2bに、テークアップ3が設けられている。そして、この単数個のテークアップ3のみにて、長尺のエンドレス状のバーコンベアZにテンションを全体に付加するように構成されている。
【0011】
テークアップ3は、端部フレーム5,5に覆われた部分に納められ、両端部が上下縦長状のスライド溝部11に上下動自在にガイドされると共にバーコンベアZに対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸9と、テークアップ軸9に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させてテンションを調節可能な円筒状の錘13…と、テークアップ軸9及び錘13…を吊下げるための一対の錘吊下げ用ローラ部8,8と、を有している。
【0012】
テークアップ軸9は、上下折返用ローラ部7によってバーコンベアZが上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設されている。テークアップ軸9は、スライド溝部11に沿って移動することによって(図6の矢印H方向)、バーコンベアZののびを吸収できるようになっている。
このテークアップ軸9には、外嵌されて中央側に位置する複数の錘13…の両側を挟み込むようにして、一対の円筒状の送りローラ12,12が外嵌されている。この送りローラ12,12は、ベアリング入りであって、スムーズに回転可能とされている。送りローラ12,12には、バーコンベアZが連結プレート23…にて接触するように構成されている。
【0013】
各錘13は、バーコンベアZに付加するテンションの量を数の増減にて調節しやすいように、所定の単位重さに設定されている。
錘吊下げ用ローラ部8,8は、テークアップ軸9との間にバーコンベアZを正面視V字型となるように懸架している。この錘吊下げ用ローラ部8,8は、両端部が端部フレーム5,5に支持される軸部材26と、軸部材26に取り付けられる送りローラ12と、を有している。送りローラ12には、バーコンベアZが連結プレート23…にて接触するように構成されている。
【0014】
また、上下縦長状のスライド溝部11の下端には、下限検知手段14が設けられている。この下限検知手段14は、例えばバーコンベアZがのびて交換時期になったことを知らせるためのものである。下限検知手段14には、例えば機械式のリミットスイッチが使用される。そして、バーコンベアZがのびてテークアップ軸9がスライド溝部11の下端まできたときに、リミットスイッチが作動するように構成されている。そして、この場合には、バーコンベアZを短くして対応するように構成されている。
【0015】
また、上述したテークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7の下方に配設されて、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7から落下するごみを受けるごみ受け部15が、端部フレーム5,5に付設されている。
【0016】
次に、図1及び図8に於て、本実施形態では、長円形をなすバーコンベアZの両端円弧コーナ部Cの内周側に、バーコンベアZにテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共にバーコンベアZの内周側端部20に接触しつつガイドする複数個のサイドローラ19…が配設されている。このサイドローラ19…にガイドされて、バーコンベアZは、両端円弧コーナ部Cの形状に沿ってスムーズに曲げられる。また、サイドローラ19…はテークアップ機能が省略されているので、バーコンベアZには、両端円弧コーナ部Cの径方向に大きな負荷がかかることがないように構成されている。
【0017】
次に、図1,図2,図9及び図10に於て、バーコンベアZを走行させる駆動手段27の構造について説明する。本実施形態に係る駆動手段27は、螺旋状となったバーコンベアZの複数の直線部L…に配設されている。
この駆動手段27は、駆動モータ17と、駆動モータ17により回転される駆動軸29と、駆動軸29に取り付けられる両側一対の駆動ローラ28,28と、バーコンベアZに沿う両側一対のコンベアフレーム4, 4に、等間隔に配設される複数の従動ローラ18…と、駆動ローラ28及び従動ローラ18…に懸架される両側一対の駆動ベルト16,16と、を有している。 駆動ベルト16,16上には、バーコンベアZが連結プレート23…の部分にて載置される。そして、駆動ベルト16,16を駆動モータ17により駆動させて、駆動ベルト16,16とバーコンベアZの連結プレート23…との間に生じる摩擦力により、バーコンベアZを走行させるように構成されている。
【0018】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、本実施形態では、テークアップ3がワーク搬出側の上下折返用端部2bに配設される場合を例示したが、本発明はこれに限るのではなく、ワーク搬入側の上下折返用端部2aにテークアップ3を配設してもよい。また、テークアップ3をワーク搬入側の上下折返用端部2aとワーク搬出側の上下折返用端部2bとの両方、即ち複数配設するも自由である。
【0019】
また、テークアップ3は、円筒状の錘13にてテンションを調節可能とするものに限るのではなく、他の方法によりテンションを調節可能とするも好ましい。
また、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7から落下するごみを受けるごみ受け部15を設けなくてもよい。
また、本発明に係る冷却コンベア装置を、パン等の主要食品の搬送だけではなく、食品以外の他の商品の搬送に適用するも自由である。
【0020】
以上のように本発明に係る冷却コンベア装置は、平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZの上下折返用端部2,2の一方に、テンション付加用のテークアップ3を設けるので、(図11に示す如く)長円形をなすバーコンベアYの両端円弧コーナ部にテークアップを取り付けた従来のコンベア装置と比較して、テークアップの構造を大幅に簡素化することができる。これにより、冷却コンベア装置の部品点数を少なくして、製造コストと部品コストを低減することができる。また、テークアップ3の構造が大がかりにならないので、装置全体として設置スペースを小さくすることができ、省スペース性に優れた冷却コンベア装置とすることができる。
【0021】
また、長尺のエンドレス状のバーコンベアZに、単数個のテークアップ3のみにてテンションを全体に付加するように構成することによって、テークアップ3を複数個設ける場合と比較して、より構造を簡素化した冷却コンベア装置とすることができる。
【0022】
また、上下折返用端部2,2のうちワーク搬出側の上下折返用端部2bに、テークアップ3を設けることによって、ワーク搬入側にテークアップを設ける場合と比較して、バーコンベアZのたるみを効果的に抑制することができる。
【0023】
また、テークアップ3が、両端部が上下縦長状のスライド溝部11に上下動自在にガイドされると共にバーコンベアZに対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸9と、テークアップ軸9に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させてテンションを調節可能な円筒状の錘13と、を有するように構成することによって、従来の流体圧シリンダを使用した複雑な機構を必要とすることなく、簡単な構造の錘13によってバーコンベアZにテンションを付加することができる。また、数を増減させてテンションを調節可能な円筒状の錘13を有することによって、流体圧シリンダの押圧力を変化させてテンションの調節を行なう従来のテークアップの構造と比較して、ポンプ(コンプレッサ)のような油圧源(空気圧源)等の必要がなく、テンションの調節のための構造が簡単となる。また、バーコンベアZに付加するテンションも容易に変更することができる。
【0024】
また、上下折返用端部2に、バーコンベアZを上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部7を配設し、テークアップ軸9を、上下折返用ローラ部7によってバーコンベアZが上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設することによって、バーコンベアZが上側から下側へ折り返される前の位置にテークアップ軸9を配設する場合と比較して、バーコンベアZの上側と下側との距離(図6の符号I)を小さく設定することができる。また、上下折返用ローラ部7及びテークアップ軸9を上下折返用端部2の端部フレーム5の部分に設けることができる。これにより、テークアップ3がすっきりとコンパクトに配設された冷却コンベア装置とすることができる。
【0025】
また、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7の下方に配設されて、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7から落下するごみを受けるごみ受け部15を付設することによって、バーコンベアZがテークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7の位置で急激に曲げられることによって落下しやすいごみを確実に受けることができ、テークアップ3が配設された上下折返用端部2周辺を清潔な状態に維持することができる。
【0026】
また、長円形の両端円弧コーナ部Cの内周側に、バーコンベアZにテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共にバーコンベアZに接触しつつガイドするサイドローラ19を配設することによって、従来の流体圧シリンダ43により可動フレーム40を外方に可動させ、サイドローラ42…を介してテンションをバーコンベアYに付加する構造(図11参照)と比較して、サイドローラ周辺の構造を簡素化することができる。これにより、冷却コンベア装置の部品点数を少なくして、製造コストと部品コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る冷却コンベア装置を示す概略平面図である。
【図2】概略正面図である。
【図3】図1のF−F矢視図である。
【図4】バーコンベアの要部拡大斜視図である。
【図5】バーコンベアの要部拡大斜視図である。
【図6】テークアップ周辺を示す要部拡大正面図である。
【図7】テークアップ周辺を示す要部拡大平面図である。
【図8】サイドローラ周辺を示す要部拡大平面図である。
【図9】駆動モータ周辺を示す要部拡大平面図である。
【図10】図9のE−E断面側面図である。
【図11】従来のコンベア装置を示す概略平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 バーチェーン
2,2b 上下折返用端部
3 テークアップ
7 上下折返用ローラ部
9 テークアップ軸
11 スライド溝部
13 錘
15 ごみ受け部
19 サイドローラ
C 両端円弧コーナ部
Z バーコンベア
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却コンベア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、菓子や饅頭やパン等の食品の搬送には、種々のコンベア装置が使用され、その中には、平面的に見て長円形をなすエンドレス状のバーコンベアを使用したものも存在する。このようなコンベア装置に於て、図11に示すような構造のテークアップを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このコンベア装置は、平面的に見て長円形をなすバーコンベアYの両端円弧コーナ部Cに、枠状の可動フレーム40と、可動フレーム40に取り付けられた略半円弧状の内側ガイドレール41と、内側ガイドレール41に取付けられた複数のサイドローラ42…と、可動フレーム40を外方に可動させる流体圧シリンダ43と、を備えている。そして、流体圧シリンダ43により可動フレーム40を外方に可動させて、内側ガイドレール41及びサイドローラ42…を介してテンションをバーコンベアYに付加する構造となっている。なお、多数のバーチェーン44…を平行に順次配設し、連繋することで、バーコンベアZが構成されている。
特許文献1では、平面的に見てバーコンベアYの両端側にテークアップを2個設置していた。しかも、平面的に見て長円形のバーコンベアYは、螺旋状に上下多段に連続して配設されているので、上記2個のテークアップの各々は、上下に大きな寸法のものであった。
【特許文献1】特許第3453095号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、図11に示すようなコンベア装置では、テークアップの構造が複雑になり、製造コストや部品コストを増大させる要因となっていた。また、多くの可動部品があるので、故障や部品交換によりランニングコストが嵩むという問題点があった。さらに、装置が大がかりになるので、設置スペースを大きくとらなければならないという問題点があった。
そこで、本発明は、テークアップの構造を簡素化して製造コストや部品コストを低減し、省スペース性に優れた冷却コンベア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明に係る冷却コンベア装置は、平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアの上下折返用端部の一方に、テンション付加用のテークアップを設けたものである。 また、長尺の上記エンドレス状のバーコンベアには、単数個の上記テークアップのみにてテンションを全体に付加するように構成したものである。
また、上記上下折返用端部のうちワーク搬出側の上下折返用端部に、上記テークアップを設けたものである。
また、上記テークアップは、両端部が上下縦長状のスライド溝部に上下動自在にガイドされると共に上記バーコンベアに対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸と、該テークアップ軸に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させて上記テンションを調節可能な円筒状の錘と、を有する。
【0005】
また、上下折返用端部には、上記バーコンベアを上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部が配設され、上記テークアップ軸は、上記上下折返用ローラ部によって上記バーコンベアが上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設されている。 また、上記テークアップ軸及び上記上下折返用ローラ部の下方に配設されて、該テークアップ軸及び該上下折返用ローラ部から落下するごみを受けるごみ受け部を付設したものである。
また、上記長円形の両端円弧コーナ部の内周側に、上記バーコンベアにテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共に該バーコンベアに接触しつつガイドするサイドローラを配設したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の冷却コンベア装置によれば、従来のコンベア装置と比較してテークアップの構造を大幅に簡素化することができ、冷却コンベア装置の部品点数を少なくして、製造コストと部品コストを低減することができる。また、省スペース性に優れた冷却コンベア装置とすることができる。
また、バーコンベアのたるみを効果的に抑制することができる。
また、簡単な構造でバーコンベアに所定のテンションを付加することができる。またテンションの調節のための構造が簡単となる。
また、テークアップがすっきりとコンパクトに配設された冷却コンベア装置とすることができる。
また、テークアップが配設された上下折返用端部周辺を清潔な状態に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1〜図3に於て、本発明に係る冷却コンベア装置は、例えば菓子や饅頭やパン等のワークの搬送を行い、搬送を行なっている間に、外気又は冷風にてそのワークを自然冷却するための装置である。このコンベア装置は、平面的に見て、長円形をなして順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZを備えている。
バーコンベアZは、他のラインDから搬入部30に移送されてきたワークを一気に冷却コンベア装置の一番上の高さまで運ぶ上傾状の上昇部Aと、平面視一対の直線部L,Lと、平面視一対の両端円弧コーナ部C,Cと、を有している。
【0008】
直線部L,Lのうち一方は、下り勾配ゾーンH0 (他方は水平ゾーン)となっている。そして、螺旋状の構造により、上昇部Aで冷却コンベア装置の一番上の高さまで搬送されたワークを、上から下へ順次搬送することができるようになっている。
そして、長円形をなす直線部L,L及び両端円弧コーナ部C,Cを通って、一番下まで搬送されたワークは、搬出部31から搬出される。
搬入部30と搬出部31では、バーコンベアZの上下折返用端部2,2となっている。このうち、搬入側の上下折返用端部2aには、図2に示すように、パン屑などのごみが付着したバーコンベアZを洗浄するための洗浄装置21が配設されている。また、ワーク搬出側の上下折返用端部2bでは、図3に示すように、コンベアフレーム4に沿ってバーチェーン1は受持され、このコンベアフレーム4が、端部フレーム5,5を介して支持脚部6にて支持される構造となっている。この上下折返用端部2bには、端部フレーム5,5の位置に、バーコンベアZを上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部7が配設されている(図6参照)。
【0009】
図4及び図5に於て、バーコンベアZの要部のバーチェーン1を例示する。即ち、このバーコンベアZの構成主要素の一つとしてのバーチェーン1は、バー部材22と、その両端の連結プレート23, 23とから、成る。そして、バーコンベアZは、所定間隔で並列状に配設された複数のバー部材22…の両端部同士を略U字状連結プレート23…にて連結することによって、伸縮・可撓自在な帯状に形成されている。
より具体的には、各連結プレート23には、長孔24と取付孔25が設けられている。そして、各連結プレート23の長孔24には、前隣の連結プレート23の取付孔25が合わされてそこにバー部材22が挿通され、連結プレート23の取付孔25には、後隣の連結プレート23の長孔24が合わされてそこに別のバー部材22が挿通されることによって、隣り合うバー部材22,22同士が連結される構造となっている。長孔24に沿ってバー部材22が移動することによって、バー部材22,22同士は相互に接近離間自在とされている。言い換えれば、多数の連結プレート23…によって鎖状体が構成され、左右一対のこの鎖状体に橋絡状にバー部材22…が取り付けられているといえる。
上述した構造により、バーコンベアZは、両端円弧コーナ部Cのカーブ形状に沿って弯曲して走行することが可能とされている(図8参照)。
【0010】
ここで、本実施形態では、図3,図6及び図7に於て示されるように、平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZの上下折返用端部2,2の一方に、テンション付加用のテークアップ3が設けられている。より詳しくは、上下折返用端部2,2のうちワーク搬出側の上下折返用端部2bに、テークアップ3が設けられている。そして、この単数個のテークアップ3のみにて、長尺のエンドレス状のバーコンベアZにテンションを全体に付加するように構成されている。
【0011】
テークアップ3は、端部フレーム5,5に覆われた部分に納められ、両端部が上下縦長状のスライド溝部11に上下動自在にガイドされると共にバーコンベアZに対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸9と、テークアップ軸9に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させてテンションを調節可能な円筒状の錘13…と、テークアップ軸9及び錘13…を吊下げるための一対の錘吊下げ用ローラ部8,8と、を有している。
【0012】
テークアップ軸9は、上下折返用ローラ部7によってバーコンベアZが上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設されている。テークアップ軸9は、スライド溝部11に沿って移動することによって(図6の矢印H方向)、バーコンベアZののびを吸収できるようになっている。
このテークアップ軸9には、外嵌されて中央側に位置する複数の錘13…の両側を挟み込むようにして、一対の円筒状の送りローラ12,12が外嵌されている。この送りローラ12,12は、ベアリング入りであって、スムーズに回転可能とされている。送りローラ12,12には、バーコンベアZが連結プレート23…にて接触するように構成されている。
【0013】
各錘13は、バーコンベアZに付加するテンションの量を数の増減にて調節しやすいように、所定の単位重さに設定されている。
錘吊下げ用ローラ部8,8は、テークアップ軸9との間にバーコンベアZを正面視V字型となるように懸架している。この錘吊下げ用ローラ部8,8は、両端部が端部フレーム5,5に支持される軸部材26と、軸部材26に取り付けられる送りローラ12と、を有している。送りローラ12には、バーコンベアZが連結プレート23…にて接触するように構成されている。
【0014】
また、上下縦長状のスライド溝部11の下端には、下限検知手段14が設けられている。この下限検知手段14は、例えばバーコンベアZがのびて交換時期になったことを知らせるためのものである。下限検知手段14には、例えば機械式のリミットスイッチが使用される。そして、バーコンベアZがのびてテークアップ軸9がスライド溝部11の下端まできたときに、リミットスイッチが作動するように構成されている。そして、この場合には、バーコンベアZを短くして対応するように構成されている。
【0015】
また、上述したテークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7の下方に配設されて、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7から落下するごみを受けるごみ受け部15が、端部フレーム5,5に付設されている。
【0016】
次に、図1及び図8に於て、本実施形態では、長円形をなすバーコンベアZの両端円弧コーナ部Cの内周側に、バーコンベアZにテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共にバーコンベアZの内周側端部20に接触しつつガイドする複数個のサイドローラ19…が配設されている。このサイドローラ19…にガイドされて、バーコンベアZは、両端円弧コーナ部Cの形状に沿ってスムーズに曲げられる。また、サイドローラ19…はテークアップ機能が省略されているので、バーコンベアZには、両端円弧コーナ部Cの径方向に大きな負荷がかかることがないように構成されている。
【0017】
次に、図1,図2,図9及び図10に於て、バーコンベアZを走行させる駆動手段27の構造について説明する。本実施形態に係る駆動手段27は、螺旋状となったバーコンベアZの複数の直線部L…に配設されている。
この駆動手段27は、駆動モータ17と、駆動モータ17により回転される駆動軸29と、駆動軸29に取り付けられる両側一対の駆動ローラ28,28と、バーコンベアZに沿う両側一対のコンベアフレーム4, 4に、等間隔に配設される複数の従動ローラ18…と、駆動ローラ28及び従動ローラ18…に懸架される両側一対の駆動ベルト16,16と、を有している。 駆動ベルト16,16上には、バーコンベアZが連結プレート23…の部分にて載置される。そして、駆動ベルト16,16を駆動モータ17により駆動させて、駆動ベルト16,16とバーコンベアZの連結プレート23…との間に生じる摩擦力により、バーコンベアZを走行させるように構成されている。
【0018】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、本実施形態では、テークアップ3がワーク搬出側の上下折返用端部2bに配設される場合を例示したが、本発明はこれに限るのではなく、ワーク搬入側の上下折返用端部2aにテークアップ3を配設してもよい。また、テークアップ3をワーク搬入側の上下折返用端部2aとワーク搬出側の上下折返用端部2bとの両方、即ち複数配設するも自由である。
【0019】
また、テークアップ3は、円筒状の錘13にてテンションを調節可能とするものに限るのではなく、他の方法によりテンションを調節可能とするも好ましい。
また、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7から落下するごみを受けるごみ受け部15を設けなくてもよい。
また、本発明に係る冷却コンベア装置を、パン等の主要食品の搬送だけではなく、食品以外の他の商品の搬送に適用するも自由である。
【0020】
以上のように本発明に係る冷却コンベア装置は、平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベアZの上下折返用端部2,2の一方に、テンション付加用のテークアップ3を設けるので、(図11に示す如く)長円形をなすバーコンベアYの両端円弧コーナ部にテークアップを取り付けた従来のコンベア装置と比較して、テークアップの構造を大幅に簡素化することができる。これにより、冷却コンベア装置の部品点数を少なくして、製造コストと部品コストを低減することができる。また、テークアップ3の構造が大がかりにならないので、装置全体として設置スペースを小さくすることができ、省スペース性に優れた冷却コンベア装置とすることができる。
【0021】
また、長尺のエンドレス状のバーコンベアZに、単数個のテークアップ3のみにてテンションを全体に付加するように構成することによって、テークアップ3を複数個設ける場合と比較して、より構造を簡素化した冷却コンベア装置とすることができる。
【0022】
また、上下折返用端部2,2のうちワーク搬出側の上下折返用端部2bに、テークアップ3を設けることによって、ワーク搬入側にテークアップを設ける場合と比較して、バーコンベアZのたるみを効果的に抑制することができる。
【0023】
また、テークアップ3が、両端部が上下縦長状のスライド溝部11に上下動自在にガイドされると共にバーコンベアZに対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸9と、テークアップ軸9に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させてテンションを調節可能な円筒状の錘13と、を有するように構成することによって、従来の流体圧シリンダを使用した複雑な機構を必要とすることなく、簡単な構造の錘13によってバーコンベアZにテンションを付加することができる。また、数を増減させてテンションを調節可能な円筒状の錘13を有することによって、流体圧シリンダの押圧力を変化させてテンションの調節を行なう従来のテークアップの構造と比較して、ポンプ(コンプレッサ)のような油圧源(空気圧源)等の必要がなく、テンションの調節のための構造が簡単となる。また、バーコンベアZに付加するテンションも容易に変更することができる。
【0024】
また、上下折返用端部2に、バーコンベアZを上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部7を配設し、テークアップ軸9を、上下折返用ローラ部7によってバーコンベアZが上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設することによって、バーコンベアZが上側から下側へ折り返される前の位置にテークアップ軸9を配設する場合と比較して、バーコンベアZの上側と下側との距離(図6の符号I)を小さく設定することができる。また、上下折返用ローラ部7及びテークアップ軸9を上下折返用端部2の端部フレーム5の部分に設けることができる。これにより、テークアップ3がすっきりとコンパクトに配設された冷却コンベア装置とすることができる。
【0025】
また、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7の下方に配設されて、テークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7から落下するごみを受けるごみ受け部15を付設することによって、バーコンベアZがテークアップ軸9及び上下折返用ローラ部7の位置で急激に曲げられることによって落下しやすいごみを確実に受けることができ、テークアップ3が配設された上下折返用端部2周辺を清潔な状態に維持することができる。
【0026】
また、長円形の両端円弧コーナ部Cの内周側に、バーコンベアZにテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共にバーコンベアZに接触しつつガイドするサイドローラ19を配設することによって、従来の流体圧シリンダ43により可動フレーム40を外方に可動させ、サイドローラ42…を介してテンションをバーコンベアYに付加する構造(図11参照)と比較して、サイドローラ周辺の構造を簡素化することができる。これにより、冷却コンベア装置の部品点数を少なくして、製造コストと部品コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る冷却コンベア装置を示す概略平面図である。
【図2】概略正面図である。
【図3】図1のF−F矢視図である。
【図4】バーコンベアの要部拡大斜視図である。
【図5】バーコンベアの要部拡大斜視図である。
【図6】テークアップ周辺を示す要部拡大正面図である。
【図7】テークアップ周辺を示す要部拡大平面図である。
【図8】サイドローラ周辺を示す要部拡大平面図である。
【図9】駆動モータ周辺を示す要部拡大平面図である。
【図10】図9のE−E断面側面図である。
【図11】従来のコンベア装置を示す概略平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 バーチェーン
2,2b 上下折返用端部
3 テークアップ
7 上下折返用ローラ部
9 テークアップ軸
11 スライド溝部
13 錘
15 ごみ受け部
19 サイドローラ
C 両端円弧コーナ部
Z バーコンベア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベア(Z)の上下折返用端部(2)(2)の一方に、テンション付加用のテークアップ(3)を設けたことを特徴とする冷却コンベア装置。
【請求項2】
長尺の上記エンドレス状のバーコンベア(Z)には、単数個の上記テークアップ(3)のみにてテンションを全体に付加するように構成した請求項1記載の冷却コンベア装置。
【請求項3】
上記上下折返用端部(2)(2)のうちワーク搬出側の上下折返用端部(2b)に、上記テークアップ(3)を設けた請求項1又は2記載の冷却コンベア装置。
【請求項4】
上記テークアップ(3)は、両端部が上下縦長状のスライド溝部(11)に上下動自在にガイドされると共に上記バーコンベア(Z)に対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸(9)と、該テークアップ軸(9)に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させて上記テンションを調節可能な円筒状の錘(13)と、を有する請求項1,2又は3記載の冷却コンベア装置。
【請求項5】
上下折返用端部(2)には、上記バーコンベア(Z)を上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部(7)が配設され、
上記テークアップ軸(9)は、上記上下折返用ローラ部(7)によって上記バーコンベア(Z)が上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設されている請求項4記載の冷却コンベア装置。
【請求項6】
上記テークアップ軸(9)及び上記上下折返用ローラ部(7)の下方に配設されて、該テークアップ軸(9)及び該上下折返用ローラ部(7)から落下するごみを受けるごみ受け部(15)を付設した請求項5記載の冷却コンベア装置。
【請求項7】
上記長円形の両端円弧コーナ部(C)の内周側に、上記バーコンベア(Z)にテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共に該バーコンベア(Z)に接触しつつガイドするサイドローラ(19)を配設した請求項1,2,3,4,5又は6記載の冷却コンベア装置。
【請求項1】
平面的に見て長円形をなして、順次ワークを冷却しつつ送るように螺旋状に配設したエンドレス状のバーコンベア(Z)の上下折返用端部(2)(2)の一方に、テンション付加用のテークアップ(3)を設けたことを特徴とする冷却コンベア装置。
【請求項2】
長尺の上記エンドレス状のバーコンベア(Z)には、単数個の上記テークアップ(3)のみにてテンションを全体に付加するように構成した請求項1記載の冷却コンベア装置。
【請求項3】
上記上下折返用端部(2)(2)のうちワーク搬出側の上下折返用端部(2b)に、上記テークアップ(3)を設けた請求項1又は2記載の冷却コンベア装置。
【請求項4】
上記テークアップ(3)は、両端部が上下縦長状のスライド溝部(11)に上下動自在にガイドされると共に上記バーコンベア(Z)に対して下方向にテンションを付加するテークアップ軸(9)と、該テークアップ軸(9)に着脱自在に外嵌されると共に数を増減させて上記テンションを調節可能な円筒状の錘(13)と、を有する請求項1,2又は3記載の冷却コンベア装置。
【請求項5】
上下折返用端部(2)には、上記バーコンベア(Z)を上側から下側へ折り返すための上下折返用ローラ部(7)が配設され、
上記テークアップ軸(9)は、上記上下折返用ローラ部(7)によって上記バーコンベア(Z)が上側から下側へ折り返された直後の位置に、配設されている請求項4記載の冷却コンベア装置。
【請求項6】
上記テークアップ軸(9)及び上記上下折返用ローラ部(7)の下方に配設されて、該テークアップ軸(9)及び該上下折返用ローラ部(7)から落下するごみを受けるごみ受け部(15)を付設した請求項5記載の冷却コンベア装置。
【請求項7】
上記長円形の両端円弧コーナ部(C)の内周側に、上記バーコンベア(Z)にテンションを付加するテークアップ機能が省略されると共に該バーコンベア(Z)に接触しつつガイドするサイドローラ(19)を配設した請求項1,2,3,4,5又は6記載の冷却コンベア装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−199414(P2006−199414A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−11868(P2005−11868)
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【出願人】(592258683)株式会社イチコー (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【出願人】(592258683)株式会社イチコー (2)
【Fターム(参考)】
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