説明

冷媒システム及びその制御方法

【課題】本発明は、冷媒システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の冷媒システムは、第1冷媒サイクルを用いて室内を空調する空調部と、第2冷媒サイクルを用いて貯蔵室を冷却するための冷却部と、前記空調部の冷媒と前記冷却部の冷媒間の熱交換が行われる冷媒熱交換機と、を含み、前記空調部はメイン圧縮機と、前記メイン圧縮機をバックアップするための予備圧縮機と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒サイクルを行う冷媒システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、冷媒システムは、圧縮‐凝縮‐膨張‐蒸発からなる冷媒サイクルを行い、室内を冷暖房するかまたは食品の保管のために冷却する装置である。
【0003】
冷媒システムは、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と室内空気の熱交換を行う室内熱交換機と、冷媒を膨張させる膨張機と、冷媒と室外空気の熱交換を行う室外熱交換機と、を含む。そして、圧縮機に流入される冷媒のうち液状の冷媒と気相の冷媒を取り除くためのアキュムレータと、冷媒サイクルを行うための冷媒の流動方向を転換するための四方弁と、室内熱交換機または室外熱交換機に向かって各々室内空気または室外空気を強制流動させるファンと、ファンを回転するためのモータと、を更に含むことができる。
【0004】
そして、室内の冷房を行う場合には室内熱交換機は蒸発手段、室外熱交換機は凝縮手段になる。室内の暖房を行う場合には室内熱交換機は凝縮手段、室外熱交換機は蒸発手段になる。冷暖房運転の転換は、四方弁により冷媒の流動方向が変更されることによって行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、冷媒システム及びその制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態による冷媒システムは、第1冷媒サイクルを用いて室内を空調する空調部と、第2冷媒サイクルを用いて貯蔵室の冷却を行うための冷却部と、前記空調部の冷媒と前記冷却部の冷媒間の熱交換を行う冷媒熱交換機と、を含み、前記空調部はメイン圧縮機と、前記メイン圧縮機をバックアップするための予備圧縮機と、を含む。
【0007】
本発明の他の実施形態による冷媒システムは、外気と第1冷媒が熱交換されるようにする第1熱交換機と、前記第1冷媒と内気が熱交換されるようにする第2熱交換機と、前記第1冷媒を圧縮する第1圧縮機と、第3熱交換機の第1冷媒通路と、前記第1冷媒通路の吸入側で冷媒を膨張する第1膨張機を含む空調部と、外気と第2冷媒が熱交換されるようにする第4熱交換機と、前記第2冷媒と内気が熱交換されるようにする第5熱交換機と、前記第2冷媒を圧縮する第2圧縮機と、前記第3熱交換機の第2冷媒通路を含む冷却部と、を含み、前記第2圧縮機は、メイン圧縮機と予備圧縮機と、を含む。
【0008】
本発明のまた他の実施形態による冷媒システムの制御方法は、第1冷媒サイクルを用いて室内の空調を行うステップと、第2冷媒サイクルを用いて前記室内の貯蔵室の空気を冷却するステップと、前記第1冷媒サイクルの冷媒と前記第2冷媒サイクルの冷媒を熱交換させるステップと、前記第2冷媒サイクルのメイン圧縮機の故障または過負荷を感知するステップと、前記メイン圧縮機の故障または過負荷が感知されると、予備圧縮機の作動が開始するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、食品または他の物品が持続的に冷却され、冷却停止による食品または他の物品が腐ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による冷媒システムの構成図である。
【図2】図1に示す冷媒システムにおける冷媒流動を示す図である。
【図3】図1に示す冷媒システムにおける制御信号のフローを示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施形態による図1に示す冷媒システムにおける制御信号のフローを示すブロック図である。
【図5】図4に示す制御信号フローによる冷媒システムの制御方法を示すフローチャートである。
【図6】冷媒システムが過負荷条件で運転される場合の冷媒流動を示す図である。
【図7】冷媒システムのメイン圧縮機の故障が発生した場合の冷媒流動のフローを示す図である。
【図8】本発明のまた他の実施形態の図1に示す冷媒システムにおける制御信号のフローを示すブロック図である。
【図9】図7に示す冷媒システムの制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明による冷媒システムの構成図である。
【0012】
図1に示すように、冷媒システムは、室内の空気調和のために冷媒サイクルを行う空調部1と、貯蔵室の冷却のために冷媒サイクルを行う冷却部2、3と、を含む。例えば、空調部1はビルの空気を調和することができ、冷却部2、3はビルに付着されるかまたはビルに接続されて貯蔵室を冷却することができる。
【0013】
詳しくは、冷却部2、3は、食品の冷蔵保管のための冷蔵部2と、食品の冷凍保管のための冷凍部3を含む。そして、空調部1の冷媒、冷蔵部2の冷媒及び冷凍部3の冷媒は、お互い独立に流動する。
【0014】
空調部1は、空調部1を流動する冷媒を圧縮するための空調側の圧縮機11と冷媒と室外空気間の熱交換が行われる空調側の室外熱交換機14と、冷媒を膨張させる空調側の膨張機131、132、133と、冷媒と室内空気間の熱交換が行われる室内熱交換機12を含むことができる。そして、空調部1は、空調側の圧縮機11に流入される冷媒のうち気相の冷媒と液状の冷媒を分離するためのアキュムレータ16と、空調側の圧縮機11から吐出される冷媒の流動方向を転換するための四方弁15を含んでもよい。
【0015】
冷蔵部2は、冷蔵部2を流動する冷媒を圧縮するための冷蔵側の圧縮機21と、冷媒と室外空気間の熱交換が行われる冷蔵側の室外熱交換機24と、冷媒を膨張させる冷蔵側の膨張機231、232と、冷媒と食品に隣接の空気間の熱交換が行われる冷蔵熱交換機22を含むことができる。冷蔵部2の室外空気は、空調部1の室外空気と同様であるか、または空調部1の室内空気であってもよい。
【0016】
そして、冷凍部3は、冷凍部3を流動する冷媒を圧縮するための冷凍側の圧縮機31と、冷媒と室外空気間の熱交換が行われる冷凍側の室外熱交換機34と、室外熱交換機に向かって室外空気を強制流動させるファンモータアセンブリ35と、冷媒を膨張させる冷凍側の膨張機33と、冷媒と食品に隣接の空気間の熱交換が行われる冷凍熱交換機32を含めることができる。冷凍部3の室外空気は、空調部1の室外空気と同様であるか、または空調部1の室内空気であってもよい。
【0017】
一方、冷蔵部2と冷凍部3は、冷蔵部2または冷凍部3を流動する冷媒を圧縮するための冷却側の圧縮機と、冷媒と室外空気間の熱交換が行われる冷却側の室外熱交換機と、冷媒を膨張させる冷却側の膨張機と、冷媒と食品に隣接の空気間の熱交換が行われる冷却熱交換機を含む。そして、冷却側の圧縮機は、冷蔵側の圧縮機21と冷凍側の圧縮機31を含んでもよい。冷却側の室外熱交換機は、冷蔵側の室外熱交換機24と冷凍側の室外熱交換機34を含んでもよい。冷却側の膨張機は、冷蔵側の膨張機231、232と冷凍側の膨張機33を含んでもよい。冷却熱交換機は、冷蔵熱交換機22と冷凍熱交換機32を含んでもよい。
【0018】
この際、空調側の膨張機131、132、133、冷蔵側の膨張機231、232、冷凍側の膨張機33は、例えば、電子弁のように冷媒流動の開閉、冷媒の膨張及び冷媒流動量の調節が可能な多様な装置になりうる。また、冷媒システムは、空調側の室外熱交換機14及び冷蔵側の室外熱交換機24に向かって室外空気を強制流動させるためのファンモータアセンブリ6を含む。空調側の室外熱交換機14と冷蔵側の室外熱交換機24が隣接した場合には、ファンモータアセンブリ6が空調側の室外熱交換機14及び冷蔵側の室外熱交換機24の両方に向かって室外空気を強制流動させうる。ただ、空調側の室外熱交換機14と冷蔵側の室外熱交換機24が離隔された場合には、空調側の室外熱交換機14及び冷蔵側の室外熱交換機24各々に対応する2つのファンモータアセンブリを備えてもよい。
【0019】
一方、冷媒システムは、空調部1と冷蔵部2または冷蔵部2と冷凍部3間に熱交換が行われるようにするための冷媒熱交換機4、5を含めてもよい。より詳しくは、冷媒熱交換機4、5は、空調部1の冷媒と冷蔵部2の冷媒間の熱交換が行われる第1冷媒熱交換機4と、冷蔵部2の冷媒と冷凍部3の冷媒間の熱交換が行われる第2冷媒熱交換機5を含めてもよい。
【0020】
この際、第1冷媒熱交換機4の内部には、空調部1の冷媒と冷蔵部2の冷媒が独立に流動しつつお互い熱交換が可能となるように2つの流路41、42が形成されうる。そして、第2冷媒熱交換機5の内部には、冷蔵部2の冷媒と冷凍部3の冷媒が独立に流動しつつお互い熱交換できるように2つの流路51、52が形成されうる。
【0021】

第1冷媒熱交換機4は、空調部1の室内熱交換機12と並列に接続される。より詳しくは、空調部1は、空調部1の冷媒流動を案内するための空調側の冷媒配管101、102、103をさらに含めてもよい。そして、空調側の冷媒配管101、102、103は、圧縮機、空調側の室外熱交換機14及び第1冷媒熱交換機4を接続する第1冷媒配管101と、空調側の圧縮機11から吐出される冷媒または室外熱交換機から吐出される冷媒を室内熱交換機12に案内する第2冷媒配管102と、後述する第3膨張機131と並列に接続される迂回配管103を含めることができる。即ち、第2冷媒配管102の一端は空調側の室外熱交換機14と室内熱交換機12の間に該当する第1冷媒配管101の一点に接続され、第2冷媒配管102の他端は室内熱交換機12と空調側の圧縮機11の間に該当する第1冷媒配管101の他点に接続されうる。そして、迂回配管103の一端は空調側の室外熱交換機14と第3膨張機131の間に該当する第1冷媒配管101に接続され、迂回配管103の他端は第3膨張機131と第1冷媒熱交換機4の間に該当する第1冷媒配管101に接続されうる。
【0022】
この際、迂回配管103には、迂回配管103を介する冷媒流動が一定な方向に向かうように制限する流動制限部17が設けられてもよい。より詳しくは、流動制限部17は、室内熱交換機12から空調側の室外熱交換機14に向かった冷媒が迂回配管103を通過することを防止することができる。よって、室内熱交換機12から空調側の室外熱交換機14に向かう冷媒は、第3膨張機131を通過できる。ここで、流動制限部17は例えば、チェックバルブのように、冷媒方向を一定の方向に制限することができる多様な装置になりうる。
【0023】
そして、空調側の膨張機131、132、133は、室内熱交換機12の流入側に該当する第1冷媒配管101に設ける第1膨張機132と、冷媒熱交換機4、5の流入側に該当する第2冷媒配管102に設ける第2膨張機133と、空調側の室外熱交換機14に隣接の第1冷媒配管101に設ける第3膨張機131を含めてもよい。空調側の膨張機131、132、133は、空調側の冷媒配管101、102の開度を調節できると同時に、空調側の冷媒配管101、102を選択的に遮蔽することができる。より詳しくは、第1膨張機132は室内熱交換機12に流入される冷媒量を調節できると同時に室内熱交換機12に向かう冷媒流動を選択的に遮断することができ、第2膨張機133は第1冷媒熱交換機4に流入される冷媒量を調節できると同時に第1冷媒熱交換機4に向かう冷媒流動を選択的に遮断することができる。そして、第3膨張機131は、空調側の室外熱交換機14に流入される冷媒を膨張させるか、または、空調側の室外熱交換機14を通過した冷媒が第3膨張機131を迂回するように第1冷媒配管101を遮断することができる。
【0024】
この際、第1膨張機132は、室内熱交換機12に向かう冷媒流動を選択的に遮断する側面から流動遮断部71とも称してもよい。
【0025】
第2冷媒熱交換機5は、冷蔵部2上で冷蔵熱交換機22と並列に接続されうる。より詳しくは、冷蔵部2は、冷蔵部2を流動する冷媒を案内する冷蔵側の冷媒配管104、105を更に含めてもよい。冷蔵側の冷媒配管104、105は、冷蔵側の圧縮機21、冷蔵側の室外熱交換機24、第1冷媒熱交換機4及び第2冷媒熱交換機5を接続する第3冷媒配管104と、第2冷媒熱交換機5に流入される冷媒のうち一部を冷蔵熱交換機22に案内する第4冷媒配管105を含めてもよい。即ち、第4冷媒配管105の一端は冷蔵側の圧縮機21と第2冷媒熱交換機5の間に該当する第3冷媒配管104の一点に接続され、第4冷媒配管105の他端は第1冷媒熱交換機1と第2冷媒熱交換機5の間に該当する第3冷媒配管104の他点に接続されうる。
【0026】
一方、第2冷媒熱交換機5は、冷凍部3上で冷凍熱交換機32と直列に接続されえる。より詳しくは、冷凍部3は、冷凍部3を流動する冷媒を案内する冷凍側の冷媒配管106を更に含めてもよい。冷凍側の冷媒配管106は、冷凍側の圧縮機31、冷凍側の室外熱交換機34、第2冷媒熱交換機5、冷凍側の膨張機33、冷凍熱交換機32を順に接続しうる。
【0027】
ここで、冷却部2、3は、冷却部2、3を流動する冷媒を案内する冷却側の冷媒配管104、105、106を含み、冷却側の冷媒配管104、105は冷蔵側の冷媒配管104、105と冷凍側の冷媒配管106を含むことができる。
【0028】
そして、冷蔵側の膨張機231、232は、第2冷媒熱交換機5の流入側に該当する第3冷媒配管104に設ける第4膨張機232と、冷蔵熱交換機22の流入側に該当する第4冷媒配管105に設ける第5膨張機231を含めてもよい。
【0029】
冷蔵側の室外熱交換機24と第1冷媒熱交換機4の間には、受液機26が設けられてもよい。受液機26には冷蔵側の冷媒配管104、105を流動する冷媒が液状に貯蔵されうる。
【0030】
一方、冷蔵側の圧縮機21は、メイン圧縮機211と、メイン圧縮機の故障が発生した場合に、メイン圧縮機211をバックアップするための予備圧縮機212を含めることができる。メイン圧縮機211及び予備圧縮機212は、第3冷媒配管104上に並列に接続されうる。
【0031】
より詳しくは、メイン圧縮機211及び予備圧縮機212の流入部は、冷蔵熱交換機22及び第4冷媒熱交換機5に同時に接続され、メイン圧縮機211及び予備圧縮機212の吐出部は、冷蔵側の室外熱交換機24に同時に接続されうる。よって、第3冷媒配管104上の冷媒は、メイン圧縮機211及び予備圧縮機212のうち少なくとも一つを選択的に流動できる。
【0032】
以下で、本発明による冷媒システムの室内冷房及び貯蔵室冷却を行う場合の冷媒流動に対して添付の図面を参照して詳しく説明する。
【0033】
図2は、本発明による冷媒システムが室内を冷房するときの図1に示す冷媒システムにおける冷媒のフローを示す図である。
【0034】
図2に示すように、空調側の圧縮機11から吐出される高温高圧の冷媒が空調側の室外熱交換機14に流入される。この際、空調側の圧縮機11と空調側の室外熱交換機14の間に位置される四方弁15は、空調側の圧縮機11から吐出される冷媒が空調側の室外熱交換機14に向かって流動するように冷媒の流動方向を案内する。
【0035】
冷媒が空調側の室外熱交換機14を流動する過程で冷媒は室外空気に熱を放出して凝縮される。そして、空調側の室外熱交換機14を通過した冷媒は空調側の膨張機131、132、133のうち第1膨張機132を通過しつつ、低温低圧の状態に膨張する。この際、第3膨張機131は遮蔽された状態を維持して、空調側の室外熱交換機14を通過した冷媒が迂回配管103を介して第1膨張機132に流入する。
【0036】
第1膨張機132を通過した冷媒は、室内熱交換機12に流入される。冷媒が室内熱交換機12を流動する過程で冷媒は室内空気から熱を吸収して蒸発し、冷媒の温度は増加する。そして、室内熱交換機12を通過した冷媒は、アキュムレータ16に流入する。この際、室内熱交換機12とアキュムレータ16間に位置する四方弁15は室内熱交換機12を通過した冷媒がアキュムレータ16に流入できるように、冷媒の流動方向を案内する。
【0037】
冷媒がアキュムレータ16を通過する過程で冷媒のうち液状の冷媒が取り除かれて気相の冷媒のみが空調側の圧縮機11に再び流入する。そして、冷媒が空調側の圧縮機11を通過する過程で冷媒は高温高圧の状態に圧縮される。
上述の冷媒の流動が持続されつつ室内の冷房を行うこともある。
【0038】
次に、冷蔵部2の冷媒流動を見ると、メイン圧縮機211から吐出される高温高圧の冷媒が冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4を通過する。
【0039】
冷媒が冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4を通過する過程で冷媒は凝縮されて冷媒の温度は減少する。冷媒が冷蔵側の室外熱交換機24を通過する過程で冷媒は室外空気に熱を放出する。そして、冷媒が第1冷媒熱交換機4を通過する過程で冷蔵部2の冷媒は、空調部1の冷媒に熱を放出する。よって、冷媒が凝縮されて、冷媒の温度は更に減少する。
【0040】
この際、冷媒が冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4を全て通過する場合には、冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4のうち何れか一つだけを通過する場合に比べて、冷媒が過冷却されて相対的に低温の状態に到達することができる。よって、冷媒が冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4を全て通過する場合には、冷蔵側の室外熱交換機24だけを通過する場合に比べて、冷蔵部2の冷却性能係数(COP)が相対的に高くなるという利点がある。
【0041】
冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4から排出された冷媒は、冷蔵側の膨張機231、232に流入する。冷蔵側の室外熱交換機24及び第1冷媒熱交換機4から排出された冷媒は、第4膨張機232及び第5膨張機231に流入する。冷媒が冷蔵側の膨張機231、232を通過する過程で冷媒は低温低圧の状態に膨張する。
【0042】
そして、第4膨張機232から排出された冷媒は、第2冷媒熱交換機5に流入し、第5膨張機231から排出された冷媒は、冷蔵熱交換機22に流入する。即ち、冷蔵側の膨張機231、232から排出された冷媒は、第2冷媒熱交換機5及び冷蔵熱交換機22に流入する。
【0043】
冷媒が第2冷媒熱交換機5を通過する過程で、冷蔵部2の冷媒は冷凍部3の冷媒から熱を吸収して蒸発し、冷媒の温度は増加する。冷媒が冷蔵熱交換機22を通過する過程で、冷媒は冷蔵熱交換機22に隣接した空気の熱を吸収して蒸発し、冷媒の温度は増加する。
【0044】
そして、第2冷媒熱交換機5及び冷蔵熱交換機22から排出された冷媒は、メイン圧縮機211に向かって流動する。冷媒がメイン圧縮機21を通過する過程で冷媒は高温高圧の状態に圧縮される。
【0045】
冷凍部3の冷媒流動を見ると、冷凍側の圧縮機31から吐出される高温高圧状態の冷媒は、冷凍側の室外熱交換機34に流入する。冷媒が冷凍側の室外熱交換機34を通過する過程で、冷媒は室外空気に熱を放出して凝縮され、冷媒の温度は減少する。冷凍側の室外熱交換機34から排出された冷媒は、第2冷媒熱交換機5に流入する。冷媒が第2冷媒熱交換機5を通過する過程で冷凍部3の冷媒は、冷蔵部2の冷媒に熱を放出して凝縮され、冷媒の温度は減少する。
【0046】
この際、冷媒が冷凍側の室外熱交換機34及び第2冷媒熱交換機5を全て通過する場合には、冷凍側の室外熱交換機34及び第2冷媒熱交換機5のうち何れか一つだけを通過する場合に比べ、冷媒が過冷却されて相対的に低温の状態に到達できる。よって、冷媒が冷凍側の室外熱交換機34及び第2冷媒熱交換機5を全て通過する場合には、冷凍側の室外熱交換機34だけを通過する場合に比べ、冷凍部3の冷却性能係数(COP)が相対的に高くなるという利点がある。
【0047】
第2冷媒熱交換機5から排出された冷媒は、冷凍側の膨張機33に流入する。冷媒が冷凍側の膨張機33を通過する過程で冷媒は低温低圧の状態に膨張する。冷凍側の膨張機33を通過した冷媒は冷凍熱交換機32に流入する。冷媒が冷凍熱交換機32を通過する過程で冷媒は冷凍熱交換機32に隣接した空気から熱を吸収して蒸発し、冷媒の温度が増加する。そして冷凍熱交換機32から排出された冷媒は冷凍側の圧縮機31を通過しつつ再び高温高圧の状態に圧縮される。
【0048】
冷媒システムが暖房モードで作動する場合には空調部で第2冷媒配管を流動する冷媒の流動方向が冷房モードに作動する場合と反対方向に転換する。
【0049】
冷媒システムが暖房モードに作動する場合に、空調部1の冷媒流動を見ると、空調側の圧縮機11から吐出される冷媒は、室内熱交換機12に流入する。この際、四方弁15は空調側の圧縮機11から吐出された冷媒が室内熱交換機12に流動できるように、冷媒の流動方向を案内する。
【0050】
そして、冷媒が室内熱交換機12を通過する過程で、冷媒は室内空気に熱を放出して低温高圧に凝縮する。そして、室内熱交換機12から排出された冷媒は、空調側の膨張機131、132、133のうち第3膨張機131に流入する。この際、流動制限部17によって室内熱交換機12を通過した冷媒は迂回配管103を通過できないため、第3膨張機131に流入する。第3膨張機131は完全に開放の状態を維持して、冷媒の実質的な膨張が第3膨張機131で行われる。即ち、冷媒が第3膨張機131を通過する過程で冷媒は低温低圧の状態に膨張する。
【0051】
第3膨張機131から排出された冷媒は、空調側の室外熱交換機14に流入する。冷媒が空調側の室外熱交換機14を通過する過程で冷媒は室外空気から熱を吸収して蒸発し、冷媒の温度は増加する。
【0052】
空調側の室外熱交換機14から吐出された冷媒は、アキュムレータ16に流入し、液状の冷媒と気相の冷媒が取り除かれる。この際、四方弁15は空調側の室外熱交換機14から吐出される冷媒がアキュムレータ16に流入するように、冷媒の流動方向を案内する。そして、アキュムレータ16から取り除かれた気相の冷媒のみが空調側の圧縮機11に流入して、再び高温高圧に圧縮される。
この冷媒流動が持続されつつ、室内の暖房を行ってもよい。
【0053】
冷媒システムが暖房モードに作動する場合に冷蔵部2及び冷凍部3の冷媒流動は冷媒システムが冷房モードに作動する場合と同様である。
【0054】
以下では、本発明による冷媒システムの制御構成及び制御方法に対して添付の図面を参照して詳しく説明する。
【0055】
図3は、図1に示す冷媒システムの制御信号のフローを示す制御構成図で、図4は、他の実施形態による図1に示す冷媒システムの制御信号のフローを示す制御構成図であって、図5は図4に示す制御信号のフローによる冷媒システムの制御方法を示すフレーチャートである。図6は冷媒システムが過負荷条件で作動する時の冷媒のフローを示す図で、図7は冷媒システムのメイン圧縮機の故障が発生した場合の冷媒流動を示す図である。
【0056】
図3を参照して、冷媒システムの制御構成を説明すると、冷媒システムは、メイン圧縮機211の故障を感知する故障感知センサー61と、メイン圧縮機211の過負荷を感知する過負荷センサー62と、メイン圧縮機211の故障の際に故障信号を出力する故障信号出力部69と、故障感知センサー61と過負荷センサ062から受信する信号を基にメイン圧縮機211と予備圧縮機212及び故障信号出力部69を制御するコントローラ65をさらに含むことができる。この際、故障感知センサー61、過負荷センサー62、メイン圧縮機211、予備圧縮機212、故障信号出力部69及びコントローラ65は、お互い制御信号のやり取りができるように電機的に接続されうる。
【0057】
故障感知センサー61がメイン圧縮機211の故障を感知すると、コントローラ65はメイン圧縮機211を代替するように予備圧縮機212を制御し、故障信号出力部69はメイン圧縮機211に故障が発生したことをユーザに報知するための信号を出力する。
【0058】
過負荷センサー62がメイン圧縮機211の過負荷を感知すると、コントローラ65はメイン圧縮機211を補充するために予備圧縮機212を制御する。
【0059】
図4を参照すると、冷媒システムはメイン圧縮機211の電流を感知する電流センサー71と、室外温度を感知する室外温度センサー72と、メイン圧縮機211の故障の際に故障信号を出力する故障信号出力部79と、電流センサー71及び室外温度センサー72によって感知されたメイン圧縮機211の電流及び室外温度を基にメイン圧縮機211、予備圧縮機212及び故障信号出力部79を制御する制御部75をさらに含む。この際、電流センサー71、室外温度センサー72、メイン圧縮機212、予備圧縮機212、故障信号出力部79及び制御部75は、お互い制御信号のやり取りができるように電気的に接続される。
【0060】
図5を参照して、冷媒システムの制御方法を説明すると、最初に冷媒システムの作動が開始され、室外温度が感知される(S11)。室外温度は室外温度センサー72によって感知できる。
【0061】
そして、室外温度が基準温度以上に該当する場合には(S12)、制御部75によってメイン圧縮機211及び予備圧縮機212が同時に作動するように制御される(S13)。基準温度はメイン圧縮機211だけで耐えられない程度に負荷が増加した状態の室外温度中での下限値を意味する。すなわち、室外温度が基準温度以上に該当すると、メイン圧縮機211だけでは正常(ノーマル)な食品の冷却に困る過負荷条件に該当することがある。よって、メイン圧縮機211だけでは耐えられない負荷を我慢するために、予備圧縮機212が補助としてともに作動しなければならないことである。
【0062】
ここで、メイン圧縮機211及び予備圧縮機212が同時に作動される場合の冷媒流動は、図6に示すような状態である。すなわち、冷蔵熱交換機及び第2冷媒熱交換機を通過した冷媒がメイン圧縮機211及び予備圧縮機212を同時に通過した後、冷蔵側の室外熱交換機に流入する。
【0063】
そこで、室外温度が基準温度未満である場合には(S12)、メイン圧縮機211だけ作動する状態を維持する(S14)。
【0064】
続いて、メイン圧縮機211の電流が感知される(S15)。メイン圧縮機211の電流は電流センサー71によって感知される。
【0065】
電流センサー71によって感知されたメイン圧縮機211の電流が基準範囲(第1基準電流より多いか第2基準電流より少ない場合)から離れる場合には(S16)制御部75によって予備圧縮機212が作動してメイン圧縮機211を代替し、故障信号が出力されるように制御される(S17)。故障信号は故障信号出力部79によって出力されうる。すなわち、感知された電流が基準範囲から離れる場合、予備圧縮機212だけ作動し、故障信号が出力される。
【0066】
この際、基準範囲は、メイン圧縮機211が正常に作動される場合にメイン圧縮機211に示す電流値を意味する。基準電流は、メイン圧縮機211が正常に作動される状態に示す電流の一定範囲になることもある。よって、メイン圧縮機211の電流が第1基準電流を超えること、すなわち、正常な電流値から離れる場合には、メイン圧縮機211に異常があるということを意味する。また、メイン圧縮機211が正常に作動している限り、メイン圧縮機211の示す電流は「0」を超え一定電流値を有することになる。よって、メイン圧縮機211の電流が第2基準電流未満である場合には、メイン圧縮機211に異常があるということ意味する。例えば、メイン圧縮機211のモータそのものに異常が発生したか、または、結線がある場合にメイン圧縮機211の電流は「0」を示すことがある。
【0067】
結局、感知された電流が第1基準電流を超えるか、第2基準電流未満に該当する場合には、メイン圧縮機211に故障が発生した状態であることを示すので、予備圧縮機212が作動してメイン圧縮機211を代替することによって、冷却部による食品または他の物品の冷却が持続的に行なうことができる。一般に、食品は保管温度に従って鮮度に大きい影響を受けるため、冷却部による冷却が中断される場合には食品の状態が急激に悪くなる恐れがある。しかし、メイン圧縮機211の故障の際に予備圧縮機212によって食品の冷却を持続的に行なうことができるので、冷却の中断による食品の損傷(劣化)を防止できるという利点がある。
【0068】
ここで、予備圧縮機212がメイン圧縮機211を代替して作動する場合の冷媒流動は図7に示す状態と同様である。すなわち、熱交換機及び第2冷媒熱交換機を通過した冷媒が予備圧縮機212だけを通過した後、冷蔵側の室外熱交換機に流入する。
【0069】
メイン圧縮機211の電流を用いてメイン圧縮機211の故障の有無を感知するということから、電流センサー71はメイン圧縮機211の故障の有無を感知するための故障感知センサーともいえる。
【0070】
しかし、感知された電流が基準範囲内に入る場合には(S16)、さらに室外温度が感知される(S11)。すなわち、感知された電流が基準範囲から離れない限り、室外温度に従ってメイン圧縮機211及び予備圧縮機212を制御し、メイン圧縮機211の電流を感知して故障の有無を判断する過程を繰り返す。
これによって、本発明によるとメイン圧縮機211の故障の際に予備圧縮機212が作動してメイン圧縮機211を代替するので、冷却部による食品の冷却が持続的に維持できるという利点がある。
【0071】
また、メイン圧縮機211だけで耐えられない過負荷条件に該当する場合には、予備圧縮機212が補助的にメイン圧縮機211とともに作動するので、冷却部の冷却性能が維持または向上しうるという利点がある。
【0072】
以下では、また他の実施形態による冷媒システムの制御構成及び制御方法に対して添付の図面を参照して詳しく説明する。この実施形態は、メイン圧縮機の故障の有無をメイン圧縮機の吐出側の冷媒温度を用いて感知するという点に違いはある。ただ、この実施形態で第1実施形態と同じ構成に対しては第1実施形態の説明を援用する。
【0073】
図8はまた他の実施形態の図1に示す冷媒システムにおける制御信号のフローを示すブロック図で、図9は図7に示す冷媒システムの制御方法を示すフローチャートである。図8を参照して、冷媒システムの制御構成を説明すると、冷媒システムはメイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度を感知する冷媒温度センサー81と、室外温度を感知するための室外温度センサー82と、メイン圧縮機211の故障の際に故障信号を出力する出力部89と、冷媒温度センサー82及び室外温度センサー82によって感知されるメイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度及び室外温度を基にメイン圧縮機211、予備圧縮機212及び故障信号出力部89を制御する制御部85をさらに含むことができる。この際、冷媒温度センサー81、室外温度センサー82、メイン圧縮機211、予備圧縮機212、故障信号出力部89及び制御部85はお互い制御信号のやり取りができるように電気的に接続される。
【0074】
図9を参照して、冷媒システムの制御方法を説明すると、最初に冷媒システムの作動が開始され、室外温度が感知される(S21)。この際、室外温度は室外温度センサー82によって感知されうる。
【0075】
そして、室外温度が基準温度以上に該当する場合には(S22)、制御部85によってメイン圧縮機211及び予備圧縮機212が同時に作動するように制御される(S23)。
【0076】
しかし、室外温度が基準温度未満である場合には(S22)、メイン圧縮機211だけ作動する状態を維持する(S24)。
【0077】
続いて、メイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度が感知される(S25)。この際、メイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度は冷媒温度センサー81によって感知されうる。
【0078】
冷媒温度センサー81によって感知されたメイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度が基準温度を超える場合には(S26)、制御部85によって予備圧縮機212が作動しメイン圧縮機211を代替し、故障信号が出力されるように制御する(S27)。故障信号は故障信号出力部89によって出力されることができる。すなわち、感知された冷媒温度が基準温度を超える場合には、予備圧縮機212だけ作動し、故障信号が出力されることがある。
【0079】
基準温度はメイン圧縮機211が正常に作動される場合にメイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度の上限値を意味することがある。基準温度はメイン圧縮機21が正常に作動する状態で示されうる吐出側の冷媒温度が一定範囲になることもある。よって、メイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度が基準温度を超えること、すなわち、正常な冷媒温度から離れる場合にはメイン圧縮機211に異常があることを意味する。例えば、メイン圧縮機211の内部に異物が挟まった場合またはメイン圧縮機211の機械的磨耗によって内部摩擦力が増加した場合にはメイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度が増加する恐れがある。
【0080】
即ち、感知された冷媒温度が基準温度を超える場合にはメイン圧縮機211が故障状態であると判断され、予備圧縮機212が作動されメイン圧縮機211を代替することによって、冷却部による食品の冷却を持続的に行なうことができる。
【0081】
メイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度を用いてメイン圧縮機211の故障の有無を感知するという点から冷媒温度センサー81はメイン圧縮機211の故障の有無を感知するための故障感知センサーともいえる。
【0082】
しかし感知された冷媒温度が基準温度を超えない場合には(S26)、さらに室外温度が感知される(S21)。即ち、感知された冷媒温度が基準温度を超えない限り、室外温度に従ってメイン圧縮機211及び予備圧縮機212を制御し、メイン圧縮機211の吐出側の冷媒温度を感知して故障の有無を判断する過程を繰り返す。
【0083】
これによって、本発明によるメイン圧縮機211の故障の際に予備圧縮機212が作動しメイン圧縮機211を代替するので、冷却部による食品の冷却が持続的に維持できるという利点がある。
【0084】
また、メイン圧縮機211だけで耐えられない過負荷条件に該当する場合には、予備圧縮機212が補助的にメイン圧縮機211とともに作動するので、冷却部の冷却性能が維持または向上しうるという利点がある。
【0085】
一方、本発明においてメイン圧縮機211の電流を用いてメイン圧縮機211の故障の有無を感知する方法と、メイン圧縮機211の冷媒温度を用いてメイン圧縮機211の故障の有無を感知する方法は、ともに適用されることもある。例えば、メイン圧縮機211の電流が基準範囲から離れるか、またはメイン圧縮機211の冷媒温度が基準温度を超える場合のうち少なくとも一つに該当すると、メイン圧縮機211の故障が発生されたことと判断することもある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1冷媒サイクルを用いて室内を空調する空調部と、
第2冷媒サイクルを用いて貯蔵室の冷却するための冷却部と、
前記空調部の冷媒と前記冷却部の冷媒との間の熱交換が行われる冷媒熱交換機と、を含み、
前記空調部は、メイン圧縮機と、前記メイン圧縮機をバックアップするための予備圧縮機と、を含む冷媒システム。
【請求項2】
前記メイン圧縮機の故障の有無を感知する故障感知センサーと、
前記故障感知センサーによって前記メイン圧縮機の故障が感知される場合には、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を代替するように制御する制御部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の冷媒システム。
【請求項3】
前記故障感知センサーは、前記メイン圧縮機の電流を感知する電流センサーを含む請求項2に記載の冷媒システム。
【請求項4】
前記電流センサーによって感知された電流が基準電流を超える場合、前記制御部は、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を代替するように制御することを特徴とする請求項3に記載の冷媒システム。
【請求項5】
前記電流センサーによって感知された電流が基準電流未満である場合、前記制御部は、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を代替するように制御することを特徴とする請求項3に記載の冷媒システム。
【請求項6】
前記故障感知センサーは、メイン圧縮機の吐出側の冷媒温度を感知する温度センサーを含む請求項2に記載の冷媒システム。
【請求項7】
前記温度センサーによって感知された冷媒温度が基準温度を超える場合には、前記制御部は、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を代替するように制御することを特徴とする請求項6に記載の冷媒システム。
【請求項8】
前記メイン圧縮機の故障の有無を感知する故障感知センサーと、
前記故障感知センサーによって前記メイン圧縮機の故障が感知される場合、故障信号を出力する故障信号出力部をさらに含む請求項1に記載の冷媒システム。
【請求項9】
前記メイン圧縮機の過負荷を感知するための過負荷センサーと、
前記過負荷センサーが前記メイン圧縮機の過負荷を感知した場合、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を補充するように制御する制御部と、をさらに含む請求項1に記載の冷媒システム。
【請求項10】
前記過負荷センサーは、室外温度を感知する温度センサーを含む請求項9に記載の冷媒システム。
【請求項11】
前記制御部は、前記温度センサーで感知された温度が基準温度を超える場合、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を補充するように制御する請求項10に記載の冷媒システム。
【請求項12】
外気と第1冷媒が熱交換されるようにする第1熱交換機、前記第1冷媒と内気が熱交換されるようにする第2熱交換機、前記第1冷媒を圧縮する第1圧縮機と、第3熱交換機の第1冷媒通路、及び前記第1冷媒通路の吸入側で冷媒を膨張する第1膨張機を含む空調部と、
外気と第2冷媒が熱交換されるようにする第4熱交換機、前記第2冷媒と内気が熱交換されるようにする第5熱交換機、前記第2冷媒を圧縮する第2圧縮機、第3熱交換機の第2冷媒通路を含む冷却部と、を含み、
前記第2圧縮機は、メイン圧縮機と予備圧縮機とを含む冷媒システム。
【請求項13】
前記冷却部は、第6熱交換機の第3冷媒通路と、前記第3冷媒通路の吸入側で前記第2冷媒を膨張する第2膨張機と、をさらに含む請求項12に記載の冷媒システム。
【請求項14】
前記冷却部は、外気と第3冷媒を熱交換させるための第7熱交換機と、前記第3冷媒と内気を熱交換させるための第8熱交換機と、前記第3冷媒を圧縮するための第3圧縮機と、前記第6熱交換機の第4冷媒通路と、をさらに含む請求項13に記載の冷媒システム。
【請求項15】
前記メイン圧縮機の故障を感知するための故障感知センサーと、
前記故障感知センサーが前記メイン圧縮機の故障を感知した場合、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を代替するように制御する制御部と、をさらに含む請求項12に記載の冷媒システム。
【請求項16】
前記メイン圧縮機の過負荷を感知するための過負荷センサーと、
前記過負荷センサーが前記メイン圧縮機の過負荷を感知した場合、前記予備圧縮機が前記メイン圧縮機を補充するように制御する制御部と、をさらに含む請求項12に記載の冷媒システム。
【請求項17】
第1冷媒サイクルを用いて室内の空調を行うステップと、
第2冷媒サイクルを用いて前記室内の貯蔵室の空気を冷却するステップと、
前記第1冷媒サイクルの冷媒と前記第2冷媒サイクルの冷媒を熱交換させるステップと、
前記第2冷媒サイクルのメイン圧縮機の故障または過負荷を感知するステップと、
前記メイン圧縮機の故障または過負荷が感知されると、予備圧縮機の作動が開始されるステップと、を含む冷媒システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−154619(P2012−154619A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−11963(P2012−11963)
【出願日】平成24年1月24日(2012.1.24)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)