説明

冷蔵ショーケース

【課題】可燃性を有する冷媒を用いた冷蔵ショーケースに関し、冷媒漏洩時の安全性を高めることを目的とする。
【解決手段】商品貯蔵庫1の商品が視認できるガラス板9aとガラス表面に可視光透過性フィルム11を備えたので、ガラスの安全性を高めることができ、さらに、着脱可能な蓋13を備えたので庫内の上昇圧力を逃がすことができ、安全性を高めることができる。また、ガラスに代わり樹脂製透過性壁面14とすることで、割れや飛散を防止でき被害を抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶飲料などの商品を冷却保存し内部が見えるクローズドタイプの冷蔵ショーケースにおいて、可燃性を有する冷媒を用いた冷蔵ショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、冷蔵ショーケースは、他の電気製品同様に消費電力量削減の要求が高まってきており、さらに、環境への影響の少ない冷媒として温暖化係数の小さい冷媒やノンフロン冷媒を適用するものが提案されている。(例えば、特許文献1、2参照)
特許文献1は、高断熱性のガラス板や複層ガラスを使用し、ガラス面の断熱性能を高め結露発生を抑えたものである。特許文献2は、可燃性の自然冷媒と二酸化炭素冷媒を混合した混合冷媒を用いた冷凍装置に関するものである。
【0003】
以下、図面を参照しながら従来の冷蔵ショーケースを説明する。
【0004】
図3は従来の冷蔵ショーケースの側面断面図である。このような卓上型のクローズドショーケースはコンビニエンスストアや弁当販売店等で飲料や冷蔵商品を貯蔵して販売する場合によく利用されている。
【0005】
図3に示すように、従来の冷蔵ショーケースは、商品貯蔵庫1内に蒸発器2、商品貯蔵庫1の外である機械室3に設置された圧縮機4、凝縮器5、膨張機構6を配管で順次環状に接続した冷却システムを有する。冷却システム内には冷媒(図示せず)が封入されてあり、冷媒としては多くの場合、小型機にはR134a、大型機にはR404A等のHFC冷媒が使用されている。商品貯蔵庫1内に蒸発器2の冷気を循環させるファンモータ7、機械室3には凝縮器用ファン8を備えている。商品貯蔵庫1内の商品が見えるように、ガラス板9で壁面が構成されている。また、商品の出し入れができるよう開閉可能なガラス扉10が備えてある。ガラス板9とガラス扉10には、高断熱性のガラス板や複層ガラスを使用しガラス面の断熱性能を高め結露発生を抑えている。
【0006】
以上のように構成された従来の冷蔵ショーケースについて、以下その動作を説明する。
【0007】
商品貯蔵庫1を冷却する場合、圧縮機4から吐出された冷媒は、凝縮器5で凝縮された後、膨張機構6で減圧されて、蒸発器2へ供給される。そして、蒸発器2で蒸発した冷媒が圧縮機4へ還流する。蒸発器2の冷気をファンモータ7で循環させることで、商品貯蔵庫1内の飲料や冷蔵商品は冷やされ、温度が約5℃から8℃に保たれる。
【0008】
このように、高断熱性のガラス板や複層ガラスを使用しているので、結露発生を抑えて消費電力量も抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−178032号公報
【特許文献2】特開2004−198062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来の構成では、冷媒がR134aやR404Aの場合、オゾン破壊係数は0であるが、温暖化係数が大きく、より環境影響が少ない自然冷媒や温暖化係数
の小さい冷媒への変更が課題となってきている。大型機器の場合は冷媒封入量や冷凍能力の面から二酸化炭素冷媒を主に検討が行われている。しかしながら、小型機器については、圧縮機のラインナップやコストの面から可燃性を有する自然冷媒や微燃性のHFO−1234yfが候補として検討が行われている。可燃性や微燃性を有する冷媒は、万が一の冷媒漏れで着火源があると急激な圧力上昇現象が発生することが懸念される。よって、安全確保の面から、電気部品の着火性の排除、冷媒漏れのリスク低減、冷媒量の削減等が必要となる。
【0011】
万が一、商品収納庫内でガスリークが発生し、着火による圧力上昇現象によるガラスの破損、飛散による被害拡大が懸念され、その対応策が課題であった。
【0012】
本発明は、従来の課題を解決するもので、ガラスの飛散防止を行い、万が一の事態に対する安全性を確保した冷蔵ショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵ショーケースは、冷却システムの冷媒として可燃性冷媒を用い、商品貯蔵庫内の商品が視認できるガラス面を備えたものにおいて、前記ガラス面に可視光透過性フィルムを備えたものである。
【0014】
これによって、可燃性冷媒適用冷却システムにおける万が一の事態が生じてもガラス面の飛散を防止することができる。
【0015】
また、商品貯蔵庫の少なくとも一面に着脱可能な蓋を備えることで、急激な圧力上昇の逃がし部分を設けることができ、商品貯蔵庫内部の圧力上昇を低減することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の冷蔵ショーケースは、可燃性冷媒適用冷却システムを備えたもので、ガラス面に可視光透過性フィルム、あるいは、樹脂製の可視光透過性の壁面・透過性の扉を備えたので、ガラスの飛散防止を行い、万が一の事態に対する安全性を向上することができる。
【0017】
また、商品貯蔵庫の少なくとも一面に着脱可能な蓋を備えることで、急激な圧力上昇の逃がし部分を設けることができ、万が一の事態に対する安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵ショーケースの側面断面図
【図2】本発明の実施の形態2による冷蔵ショーケースの側面断面図
【図3】従来の冷蔵ショーケースの側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
請求項1に記載の発明は、商品を陳列収納する商品貯蔵庫と、前記商品貯蔵庫内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された圧縮機と凝縮器と膨張機構と配管とで環状に接続した冷却システムと、前記商品貯蔵庫内の商品が視認できるガラス面とを備えた冷蔵ショーケースにおいて、前記ガラス面に可視光透過性フィルムを備え、前記冷却システムの冷媒として可燃性冷媒を用いたものであり、万が一の事態においてもガラス面の可視光透過性フィルムがガラスの飛散を防止し、安全性を確保することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、商品を陳列収納する商品貯蔵庫と、前記商品貯蔵庫内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された圧縮機と凝縮器と膨張機構と配管とで環状に接続した冷却システムと、前記商品貯蔵庫内の商品が視認できる樹脂製の可視光透過性の壁面とを備えた冷蔵ショーケースにおいて、前記冷却システムの冷媒として可燃
性冷媒を用いたものであり、万が一の事態においても庫内視認面の樹脂製の可視光透過性の壁面が飛散することもなく、安全性を確保することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、商品を陳列収納する商品貯蔵庫と、前記商品貯蔵庫内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された圧縮機と凝縮器と膨張機構と配管とで環状に接続した冷却システムと、前記商品貯蔵庫内の商品が視認できる可視光透過性の壁面とを備えた冷蔵ショーケースにおいて、前記冷却システムの冷媒として可燃性冷媒を用いるとともに、商品貯蔵庫の少なくとも一面に着脱可能な蓋を備えたものであり、商品貯蔵庫内の急激な圧力上昇の逃がし部分を設けることができ、万が一の事態に対する安全性を確保することができる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、商品貯蔵庫の天井面に着脱可能な蓋を備えたものであり、商品貯蔵庫の外面における周囲への影響が少ない天井面から圧力逃がしができ、万が一の事態に対するさらなる安全性を確保することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、着脱可能な前記蓋は断熱性を有するものであり、断熱性能を維持しながら万が一の事態に対する安全性を確保することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、可燃性冷媒として、炭化水素系冷媒、HFC系冷媒、HFO系冷媒のいずれか、もしくは、炭化水素系冷媒、HFC系冷媒、HFO系冷媒の少なくとも1種を含む2種以上の混合冷媒としたものであり、小型冷却機器における地球温暖化防止を図ることができる。
【0025】
以下、本発明による冷蔵ショーケースの実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の冷蔵ショーケースの側面断面図である。
【0027】
図1において、商品貯蔵庫1内に蒸発器2、商品貯蔵庫1の外である機械室3に設置された圧縮機4、凝縮器5、膨張機構6を配管で順次環状に接続した冷却システムを有する。冷却システム内には冷媒(図示せず)が封入されてあり、冷媒として可燃性を有する冷媒が使用されている。例えば、メタン、エタン、プロパン、イソブタン、ペンタン等の炭化水素系冷媒、R32、R152a、R143aなどのHFC系冷媒、HFO1234yf、HFO1234ze等のHFO系冷媒、あるいはこれらの少なくとも1つを含む2種以上の混合された冷媒などを挙げることができる。
【0028】
これらの冷媒は、燃焼範囲内のガス濃度において、着火源となる火気があると燃焼する冷媒であるが、特に炭化水素系冷媒はオゾン破壊係数が0であり、温暖化係数も小さく、環境影響が少ない自然冷媒である。また、HFO系冷媒は微燃性を有する冷媒でありR134a代替冷媒として近年開発されたものである。
【0029】
商品貯蔵庫1内に蒸発器2の冷気を循環させるファンモータ7、機械室3には凝縮器用ファン8を備えている。商品貯蔵庫1内の商品が見えるように、ガラス板9aで壁面が構成され、その表面に可視光透過性フィルム11を貼り付けてある。
【0030】
可視光透過性フィルム11としては、透明ポリエステルフィルム、ガラス飛散防止フィルム、防犯用フィルム、透明断熱フィルム等があり、高粘着性の接着剤を介してガラス面に貼り付けられている。これらのフィルムはガラスの片面でも両面の貼り付けでもよい。
【0031】
また、商品の出し入れができるよう開閉可能なガラス扉10aが備えてあり、その表面に可視光透過性フィルム11を貼り付けてある。ガラス板9aとガラス扉10aには、高断熱性のガラス板や複層ガラスを使用しガラス面の断熱性能を高め結露発生を抑えている。
【0032】
また、商品貯蔵庫1の天井面12は断熱材からなり、その一部に断熱材を有する蓋13を備えている。蓋13は着脱可能な状態で気密性は確保しながらも固定はされず、はめ込みの状態である。具体的には、蓋13の天井面12の開口部と接触する面は傾斜面16を有し、上方から下方に嵌め込む構造としている。そして、蓋13における天井面12の上面周縁は所定長さでラップする延出部17を有している。これにより、通常は自重で蓋13は天井面12の開口部を閉鎖して断熱性を維持することができる。また、延出部17を有しているので接触面でのシール性を高めることができる。なお、蓋13と天井面12の開口部と接触する面のいずれかに別途シール部材を設けてもよい。
【0033】
以上のように構成された冷蔵ショーケースについて、以下その動作、作用を説明する。
【0034】
商品貯蔵庫1を冷却する場合、圧縮機4から吐出された冷媒は、凝縮器5で凝縮された後、膨張機構6で減圧されて、蒸発器2へ供給される。そして、蒸発器2で蒸発した冷媒が圧縮機4へ還流する。蒸発器2の冷気をファンモータ7で循環させることで、商品貯蔵庫1内の飲料や冷蔵商品は冷やされ、温度が約5℃から8℃に保たれる。
【0035】
冷却システム内の可燃性を有する冷媒は銅管をロー付けや溶着することにより密閉された系の内部を還流するだけで外部には漏れ出すことはない。しかしながら、振動による配管折れや配管腐食により外部へのガスリークが考えられる。万が一、商品貯蔵庫1の内部においてガス漏れが発生すると商品貯蔵庫1内のガス濃度の上昇となり、燃焼範囲内のガス濃度となることも考えられる。
【0036】
商品貯蔵庫1内には着火源となる電気部品はないので着火の可能性は極めて少ないが、万が一を想定した場合にガラス板9aとガラス扉10aに可視光透過性フィルム11を貼り付けてあるので、ガラスの破損、飛散を防止することができる。また、商品貯蔵庫1の天井面12の一部に断熱材からなる蓋13を備え、着脱可能な状態ではめ込んでいるので、庫内の圧力が急激に上昇した場合に蓋13が外れることで、圧力逃がしができガラスへの影響を最小限に抑えることができる。
【0037】
これにより、可燃性を有する冷媒を用いても、安全性を高め安心できる冷蔵ショーケースを提供することができる。
【0038】
なお、本実施の形態では、ガラス表面の可視光透過性フィルム11は、ガラスの外側貼り付けとしたが、内側貼り付けでも、両側貼り付けでもよい。また複層ガラスを使用した場合、どの面に貼り付けてもよい。また、可視光透過性フィルム11はガラス面の断熱性能を高め結露発生を抑える効果もあり省エネにもよい。
【0039】
(実施の形態2)
図2は実施の形態2の冷蔵ショーケースの側面断面図である。
【0040】
図2において、商品貯蔵庫1内に蒸発器2、商品貯蔵庫1の外である機械室3に設置された圧縮機4、凝縮器5、膨張機構6を配管で順次環状に接続した冷却システムを有する。冷却システム内には冷媒(図示せず)が封入されてあり、冷媒として可燃性を有する冷媒が使用されている。例えば、メタン、エタン、プロパン、イソブタン、ペンタン等の炭
化水素系冷媒、R32、R152a、R143aなどのHFC系冷媒、HFO1234yf、HFO1234ze等のHFO系冷媒、あるいはこれらの少なくとも1つを含む2種以上の混合された冷媒などを挙げることができる。
【0041】
これらの冷媒は、燃焼範囲内のガス濃度において、着火源となる火気があると急激に燃焼する冷媒であるが、特に炭化水素系冷媒はオゾン破壊係数が0であり、温暖化係数も小さく、環境影響が少ない自然冷媒である。また、HFO系冷媒は微燃性を有する冷媒でありR134a代替冷媒として近年開発されたものである。
【0042】
商品貯蔵庫1内に蒸発器2の冷気を循環させるファンモータ7、機械室3には凝縮器用ファン8を備えている。商品貯蔵庫1内の商品が見えるように、樹脂製透過性壁面14で壁面が構成され、商品の出し入れができるように樹脂製透過性扉15が備えてある。樹脂の材料としてはアクリル板やポリカ板があり、透明性もよく割れや衝撃に対する強度は良好である。樹脂製透過性壁面14、樹脂製透過性扉15は断熱性確保のため複層化して断熱性能を高める工夫が施され結露発生を抑えている。
【0043】
また、商品貯蔵庫1の天井面12は断熱材からなり、その一部に断熱材からなる蓋13を備えている。蓋13は着脱可能な状態で気密性は確保しながらも固定はされず、はめ込みの状態である。具体的には、蓋13の天井面12の開口部と接触する面は傾斜面16を有し、上方から下方に嵌め込む構造としている。そして、蓋13における天井面12の上面周縁は所定長さでラップする延出部17を有している。これにより、通常は自重で蓋13は天井面12の開口部を閉鎖して断熱性を維持することができる。また、延出部17を有しているので接触面でのシール性を高めることができる。なお、蓋13と天井面12の開口部と接触する面のいずれかに別途シール部材を設けてもよい。
【0044】
以上のように構成された冷蔵ショーケースについて、以下その動作、作用を説明する。
【0045】
商品貯蔵庫1を冷却する場合、圧縮機4から吐出された冷媒は、凝縮器5で凝縮された後、膨張機構6で減圧されて、蒸発器2へ供給される。そして、蒸発器2で蒸発した冷媒が圧縮機4へ還流する。蒸発器2の冷気をファンモータ7で循環させることで、商品貯蔵庫1内の飲料や冷蔵商品は冷やされ、温度が約5℃から8℃に保たれる。
【0046】
冷却システム内の可燃性を有する冷媒は銅管をロー付けや溶着することにより密閉された系の内部を還流するだけで外部には漏れ出すことはない。しかしながら、振動による配管折れや配管腐食により外部へのガスリークが考えられる。万が一、商品貯蔵庫1の内部においてガス漏れが発生すると商品貯蔵庫1内のガス濃度の上昇となり、燃焼範囲内のガス濃度となることも考えられる。
【0047】
商品貯蔵庫1内には着火源となる電気部品はないので着火の可能性は極めて少ないが、万が一を想定した場合に樹脂製透過性壁面14と樹脂製透過性扉15は、一部に破損や外れの可能性は有り得るがばらばらになって飛散することはないのでガラスに比べて安全性を高めることができる。また、商品貯蔵庫1の天井面12の一部に断熱材からなる蓋13を備え、着脱可能な状態ではめ込んでいるので、庫内の圧力が急激に上昇した場合に蓋13が外れることで、圧力逃がしができ樹脂製透過性壁面14、樹脂製透過性扉15への影響を最小限に抑えることができる。
【0048】
これにより、可燃性を有する冷媒を用いても、安全性を高め安心できる冷蔵ショーケースを提供することができる。
【0049】
なお、本実施の形態では、樹脂製の透過性の壁面、樹脂製の透過性の扉は複層化し断熱
性を高めるとしたが、もちろん単層構造でもよい。また、ガラスと樹脂による組み合わせで多層構造としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上のように、本発明にかかる冷蔵ショーケースは、ガラス面へ可視光透過性フィルムを貼り付け、または樹脂からなる可視光透過性の壁面を備え、着脱可能な蓋を備えたもので、貯蔵庫内部が見えるタイプのショーケースや冷蔵・温蔵庫など切換される用途のショーケース、あるいは貯蔵庫内部が見えるタイプの貯蔵庫、業務用冷蔵庫、自動販売機にも適用できる。
【符号の説明】
【0051】
1 商品貯蔵庫
2 蒸発器
4 圧縮機
5 凝縮器
6 膨張機構
9a ガラス板
10a ガラス扉
11 可視光透過性フィルム
12 天井面
13 蓋
14 樹脂製透過性壁面
15 樹脂製透過性扉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を陳列収納する商品貯蔵庫と、前記商品貯蔵庫内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された圧縮機と凝縮器と膨張機構と配管とで環状に接続した冷却システムと、前記商品貯蔵庫内の商品が視認できるガラス面とを備えた冷蔵ショーケースにおいて、前記ガラス面に可視光透過性フィルムを備え、前記冷却システムの冷媒として可燃性冷媒を用いたことを特徴とする冷蔵ショーケース。
【請求項2】
商品を陳列収納する商品貯蔵庫と、前記商品貯蔵庫内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された圧縮機と凝縮器と膨張機構と配管とで環状に接続した冷却システムと、前記商品貯蔵庫内の商品が視認できる樹脂製の可視光透過性の壁面とを備えた冷蔵ショーケースにおいて、前記冷却システムの冷媒として可燃性冷媒を用いたことを特徴とする冷蔵ショーケース。
【請求項3】
商品を陳列収納する商品貯蔵庫と、前記商品貯蔵庫内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された圧縮機と凝縮器と膨張機構と配管とで環状に接続した冷却システムと、前記商品貯蔵庫内の商品が視認できる可視光透過性の壁面とを備えた冷蔵ショーケースにおいて、前記冷却システムの冷媒として可燃性冷媒を用いるとともに、商品貯蔵庫の少なくとも一面に着脱可能な蓋を備えたことを特徴とする冷蔵ショーケース。
【請求項4】
商品貯蔵庫の天井面に着脱可能な蓋を備えたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵ショーケース。
【請求項5】
着脱可能な前記蓋は断熱性を有することを特徴とする請求項3または4に記載の冷蔵ショーケース。
【請求項6】
可燃性冷媒として、炭化水素系冷媒、HFC系冷媒、HFO系冷媒のいずれか、もしくは、炭化水素系冷媒、HFC系冷媒、HFO系冷媒の少なくとも1種を含む2種以上の混合冷媒としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵ショーケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−107821(P2012−107821A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257597(P2010−257597)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】