説明

冷蔵庫ドア

【課題】冷蔵庫ドアにおいて、例えばフロントプレートと一体感のある外観を実現すること。
【解決手段】ドア前面が1つのガラスからなり、冷蔵庫の状態を表示し調節するディスプレイ部が、外部に突出せず、ガラス背面に位置する冷蔵庫ドアが提供される。ドアの前面を形成し、窪んで形成されたディスプレイ収納部が形成された外側ドア50と、その背面に設置されたドアライナー56と、これらを結合させる上下と左右の1対の装飾部とを有するドア本体と、を備える。また、ドア本体の前面のディスプレイ収納部には、冷蔵庫の状態を表示し調節するディスプレイ部70が設けられ、ドア本体とディスプレイ70の前面には、前面ガラス80が設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア前面が一つの透明部材からなる冷蔵庫ドア及びその製造方法に関し、より詳しくは、ドアの前面が透明プレートとなり、ディスプレイ部が突出せず、透明プレートの内部に設置される冷蔵庫ドア及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、冷蔵庫には、冷蔵庫の運転状態を使用者に知らせ、使用者が入力する入力情報に応じて冷蔵庫を調節可能なディスプレイ部が設置される。一方、最近、冷蔵庫の外観を高級にさせるため、ガラスからなる外装材を使用している。しかしながら、上述したようなディスプレイ部を設置しなければならないので、ドアの前面をガラス外装材とすることができなかった。
【0003】
図1は、従来のディスプレイ部が設置された冷蔵庫の様子を示す正面図であり、図2は、従来のディスプレイ部が設置された冷蔵庫ドアの構成を示す分解斜視図である。
これらに図示するように、冷蔵庫用ドア10の前面の外観を外側ドア11が形成する。また、前記外側ドア11の後方には、前記ドア10の背面を形成するドアライナー13が結合される。また、前記外側ドア11とドアライナー13との間には、断熱層(図示せず)が形成される。
【0004】
一方、前記外側ドア11とドアライナー13の上下端には、前記ドア10の上下面の外観を形成する一対のキャップ装飾部15がそれぞれ結合される。
【0005】
前記キャップ装飾部15は、左右に長く形成されるキャップ本体16と、前記キャップ本体16の底面の周縁にて折り曲げられ、所定の長さだけ延長する周縁部17とで構成される。したがって、前記キャップ装飾部15の内部には、前記キャップ本体16と周縁部17により、下方または上方に開口する所定の空間が形成される。
前記外側ドア11とドアライナー13、また、キャップ装飾部15の両側には、一対のドア装飾部21が結合される。
【0006】
前記ドア装飾部21は、上下に長く形成される側面部22と、前記側面部22の前端部から折り曲げられて延長する締付フック24とで形成される。前記側面部22は、前記ドア10の側面の外観を形成し、前記締付フック24には、後述するフロントプレート29及びディスプレイ組立体の両側縁がそれぞれ挿入される締付溝24aが、互いに対向する方向に開口して形成される。
【0007】
前記キャップ装飾部15とドア装飾部21は、多数個のスクリュー(図示せず)により固定される。すなわち、前記キャップ装飾部15を貫通したスクリューが、前記キャップ装飾部15とドア装飾部21とを互いに固定させる。
【0008】
一方、前記外側ドア11の前面には、フロントプレート29が設置される。前記フロントプレート29は、前記ドア10の前面の外観を良好にするためのものであり、コート処理されたガラス板で形成される。また、前記締付溝24aに、その両側縁が挿入されて固定される。前記フロントプレート29の高さは、前記外側ドア11の高さよりも短く作製され、後述するディスプレイ組立体が設置されるようにする。
【0009】
前記フロントプレートの下端には、ディスプレイ組立体30が設置される。前記ディスプレイ組立体は、冷蔵庫の運転状態を示す表示部と、冷蔵庫の運転状態を調節する調節部とを含んで構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題点があった。
【0011】
すなわち、ディスプレイ組立体が別途に作製されて設置されるため、フロントプレートと一体感のある外観が得られないという問題点があった。
【0012】
また、従来技術では、ディスプレイ組立体が突出して設置されるため、フロントプレートと一体感のある外観が得られず、ディスプレイ組立体の表示部及び調節部に異物が入り込み、故障の原因となることもあり、前面がガラスからなる冷蔵庫が必要となった。
【0013】
一方、前記前面が透明プレートからなる冷蔵庫を作製するためには、ディスプレイ部が前面装飾部の内部に設置されなければならないが、前記ディスプレイ部が前面装飾部の正確な位置に安定的に安着する構造を提供しなければならない必要性があった。
【0014】
したがって、本発明は、上述した従来の問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は、冷蔵庫の前面が一つの透明プレートで形成される冷蔵庫ドアに関する構造を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、冷蔵庫のディスプレイ部が外部と隔離して、掃除等が容易であり、湿気や塵等が浸透しない冷蔵庫ドアの構造を提供することにある。
【0016】
本発明のまた他の目的は、また他のドア本体にディスプレイ部が収納される所定の空間を設け、ディスプレイ部がディスプレイ収納部に安定的に安着する冷蔵庫ドアの構造を提供することにある。
【0017】
本発明のまた他の目的は、前面が一つの透明部材で形成されながらも、部品数が節減するように構成される冷蔵庫ドア及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の目的を達成するための本発明の特徴によると、本発明は、前面に所定の大きさに窪んで形成されたディスプレイ収納部を有する外側ドアと、前記ディスプレイ収納部に挿入され、冷蔵庫の運転状態を表示し調節するディスプレイ部と、透明なプレートで形成され、前記外側ドア及びディスプレイ部の前方に位置し、冷蔵庫ドアの前面を構成する前面装飾部と、を備えて構成される。
【0019】
この際、前記前面装飾部は、プラスチック部材またはガラス部材で形成されてもよい。
【0020】
また、前記ディスプレイ部は、冷蔵庫の運転状態を表示する表示部と、使用者の指令を入力される入力部と、を備え、前記前面装飾部は、背面が表現しようとする色に着色されるが、前記表示部と接する部分は透明に形成され、入力部に接する部分には入力表示が印刷される。
【0021】
また、本発明は、前記外側ドアの背面に設けられ、前記外側ドアとの間に断熱層を設け、冷蔵庫ドアの背面を形成するドアライナーと、前記外側ドア及びドアライナーの上下部に設けられ、上下面の外観を形成する一対のキャップ装飾部と、前記外側ドア及びドアライナーの両側に結合され、両側面の外観を形成する一対のドア装飾部と、をさらに備えてもよい。
【0022】
ここで、前記キャップ装飾部とドア装飾部には締付溝が形成され、前記前面装飾部は、前記キャップ装飾部とドア装飾部の締付溝に挟持される。
【0023】
一方、本発明は、前記ディスプレイ収納部の側面は、段差を有して形成されて安着面が形成され、前記ディスプレイ部の背面は、前記ディスプレイ収納部に対応する段差を有して形成され、前記安着面に前記ディスプレイ背面が安着するように形成されてもよい。
【0024】
この際、前記安着面には、弾性体で形成される緩衝部材が設けられてもよい。
【0025】
一方、本発明は、前記ディスプレイ収納部の下端に設置され、前記ディスプレイ部を上方に弾性支持する弾性部材をさらに有してもよい。
【0026】
この際、前記弾性部材は、弾性体が屈曲して折り曲げられて形成された弾性リブであってもよい。
【0027】
また、前記ディスプレイ部の下端面には、前記弾性リブが安着可能な安着溝が形成されてもよい。
【0028】
一方、本発明は、前記ディスプレイ収納部の側面には、突出したガイド突起が形成され、前記ディスプレイ部の側面には、前記ディスプレイ部が前記ディスプレイ収納部に挿入されるとき、前記ガイド突起の移動を案内するガイド溝が形成されてもよい。
【0029】
または、本発明は、前記ディスプレイ部の側面には、突出したガイド突起が形成され、前記ディスプレイ収納部の側面には、前記ディスプレイ部の挿入時、前記ガイド突起の移動を案内するガイド溝が形成されてもよい。
【0030】
この際、前記ガイド溝と前記ガイド突起は、前記ディスプレイ部と前記ディスプレイ収納部の両側面に設けられてもよい。
【0031】
また、前記ガイド溝は、前記ディスプレイ部が回動しながら、前記ガイド突起が挿入されるように、前記ディスプレイ部の挿入形態に沿って曲線状に形成される。
一方、本発明は、前記ディスプレイ部の両側面には、前記ディスプレイ部から延長した支持プレートが形成され、前記ディスプレイ収納部の両側面には、前記支持プレートが安着するように、前記支持プレートに対応する大きさに窪んだ支持プレート挿入部が形成され、前記支持プレートが前記外側ドアに固定され、前記ディスプレイ部がディスプレイ挿入部に固定されてもよい。
【0032】
この際、本発明は、前記外側ドアの背面に設けられ、前記外側ドアとの間に断熱層を設け、冷蔵庫ドアの背面を形成するドアライナーと、前記外側ドア及びドアライナーの上下部に設けられ、上下面の外観を形成する一対のキャップ装飾部と、前記外側ドアとドアライナー及びキャップ装飾部の両側に結合され、両側面の外観を形成する一対のドア装飾部と、をさらに備え、前記ドア装飾部の内側には、前記支持プレートの上面に設けられ、前記支持プレートを貫通し、前記外側ドアにネジ止めされる固定プレートが延長して形成されてもよい。
【0033】
また、前記固定プレートの前面のネジ止め部には、前記ネジの頭部が安着され、前面に突出しないように所定の大きさに窪んだネジ孔が形成される。
【0034】
一方、本発明は、前面の外観を形成する前面装飾部と、前記前面装飾部の後方に設けられ、裏面の外観を形成するドアライナーと、前記前面装飾部の両側に結合され、両側面の外観を形成するドア装飾部と、前記前面装飾部の上下端に結合され、上下面の外観を形成するキャップ装飾部と、前記前面装飾部の裏面に設置されるディスプレイ部と、を備えて構成されてもよい。
【0035】
この際、前記ディスプレイ部は、冷蔵庫の運転状態を表示する表示部と、使用者の指令を入力される入力部と、を備え、前記前面装飾部は、背面が表現しようとする色に着色されるが、前記表示部と接する部分は透明に形成され、入力部に接する部分には入力表示が印刷される。
【0036】
また、前記前面装飾部の両側端部は、前記ドア装飾部の前端に設けられる締付溝にそれぞれ挿入され、前記前面装飾部の上下端部は、前記キャップ装飾部の周縁に設けられる結合溝に挿入されて支持される。
【0037】
一方、本発明は、前面の外観を形成する前面装飾部の裏面にディスプレイ部を設置するステップと、前記前面装飾部の両側端部に、両側面の外観を形成するドア装飾部を結合するステップと、前記ドア装飾部が結合された前記前面装飾部の上下端部に、上下面の外観を形成するドア装飾部をそれぞれ結合するステップと、前記前面装飾部、ドア装飾部及びキャップ装飾部により形成される空間に発泡液を注入するステップと、前記前面装飾部の後方にドアライナーを結合するステップと、を含んで構成される。
【0038】
一方、本発明の前記ディスプレイ部は、冷蔵庫の運転状態を表示し、周縁に沿って表現しようとする色が着色された表示部を備え、前記前面装飾部は、前記表示部に対応する部分は透明するが、前記表示部の着色した部分と一部重ねる部分を含めて、背面が前記ディスプレイ部の周縁の色相と同一の色相に着色されてもよい。
【0039】
この際、前記表示部に着色された色相と、前記前面装飾部に着色された色相とは、同一である。
【発明の効果】
【0040】
以上、詳述したような本発明では、以下のような効果を期待することができる。
【0041】
すなわち、冷蔵庫ドアのディスプレイ部の前面が一つの透明プレートで形成されるので、冷蔵庫が全体的に統一され、かつ、奇麗なイメージを示すという長所がある。
【0042】
また、本発明による冷蔵庫のディスプレイ部は、外部と遮断され、前面装飾部の背面に設置されるので、湿気、塵等が浸透する恐れがなく、掃除の際に自由に水掃除等ができるという長所がある。
【0043】
また、前面装飾部がプラスチック部材で形成された場合は、部材の重さが軽く、組立工程が容易になり、破損の恐れが少なく、作業効率が高くなるという長所がある。
【0044】
また、本発明による冷蔵庫ドアは、ディスプレイ部とディスプレイ収納部の結合が2段に屈曲された周縁部からなるので、前記ディスプレイ部が前記ディスプレイ収納部に安定的に結合され得るという長所がある。
【0045】
また、本発明は、弾性体からなる緩衝部材がディスプレイ部とディスプレイ収納部との間に設置されるので、冷蔵庫の運搬時や使用中にディスプレイ部を安定的に支持し、ディスプレイ部に加えられる衝撃を緩和させる長所がある。
【0046】
また、本発明による冷蔵庫ドアは、ディスプレイ収納部をディスプレイ部よりもさらに大きく形成することができるので、ディスプレイ収納部の結合過程を容易に行うことができる上に、弾性リブが前記ディスプレイ部を上方へ押し上げるので、結合以降、前記ディスプレイ部の遊動を防ぐことができるという長所がある。
【0047】
また、本発明は、前記ディスプレイ部が前記ディスプレイ収納部に挿入されるとき、前記弾性リブが締付音を発散するので、製造者は、前記締付音を聞いて、前記ディスプレイ部が完全に締め付けられることが確認できるという長所がある。
【0048】
また、本発明による冷蔵庫ドアは、ディスプレイ部が前記ディスプレイ収納部に挿入されるとき、前記ガイド溝に沿って挿入されるので、挿入過程が容易になるという長所がある。
【0049】
また、本発明では、前記ディスプレイ部を前記ディスプレイ収納部に挿入した後、前記ディスプレイ部が固定的に支持されるので、前記冷蔵庫の使用中に前記ディスプレイ部の結合位置が動く恐れがないという長所がある。
【0050】
また、本発明による冷蔵庫ドアは、一体に作製されたディスプレイ部がディスプレイ収納部に固定される構造であるので、締付構造が単純であり、ディスプレイ装置の遊動及び分離の恐れが少ないという長所がある。
【0051】
一方、本発明による冷蔵庫ドアは、その前後面、両側面、上下面の外観をそれぞれ形成する前記装飾部とドアライナー、ドア装飾部、キャップ装飾部で構成される。したがって、前記ドアを構成する部品数が減少することにより、より安価で前記ドアを生産することができる。
【0052】
また、本発明による冷蔵庫ドアは、ディスプレイ部の表示部の周縁に前面装飾部と同一の色相に着色して、表示部の周縁部と前面装飾部の透明部分が正確に一致せずに若干の不一致が発生しても、外部からこれが見られない。したがって、このような隙間が機能上の問題がない微細な隙間である場合、前記隙間による製品の不良を減らすことができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】従来の冷蔵庫を示す正面図である。
【図2】従来の冷蔵庫ドアの構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の好適な実施例による冷蔵庫ドアにディスプレイ部が設置された様子を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例による冷蔵庫のドアを示す展開斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施例による冷蔵庫のドアにディスプレイ部が装着された様子を示す詳細断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例が採用された冷蔵庫ドアを示す分解斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例を構成するディスプレイが冷蔵庫ドアに結合された様子を示す側断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例を構成するディスプレイが冷蔵庫ドアに結合された様子を示す側断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例が採用された冷蔵庫ドアを示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施例を構成するディスプレイ部とディスプレイ収納部を示す拡大斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施例において、ガイド溝とガイド突起の設置位置を異にした実施例を示す拡大斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施例による冷蔵庫ドアを示す分解斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施例の構成をなすディスプレイ部とディスプレイ収納部、また、ドア装飾部を示す拡大斜視図である。
【図14】本発明の第4の実施例により、支持プレートと固定プレートを通じて冷蔵庫本体とディスプレイ部が結合された様子を示す断面図である。
【図15】本発明の第5の実施例による冷蔵庫用ドアを示す分解斜視図である。
【図16】本発明の第5の実施例により冷蔵庫用ドアを製造する過程を示す作製フロー図である。
【図17】本発明の第5の実施例により冷蔵庫用ドアを製造する過程を示す作製フロー図である。
【図18】本発明の第5の実施例により冷蔵庫用ドアを製造する過程を示す作製フロー図である。
【図19】本発明の第5の実施例により冷蔵庫用ドアを製造する過程を示す作製フロー図である。
【図20】本発明の第5の実施例により冷蔵庫用ドアを製造する過程を示す作製フロー図である。
【図21】本発明の第6の実施例が採用された冷蔵庫ドアを示す斜視図である
【図22】本発明の第6の実施例によるディスプレイ装置が冷蔵庫ドアに装着された様子を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図3は、本発明の好適な実施例による冷蔵庫ドアにディスプレイ部が設置された様子を示す分解斜視図である。
【0055】
これに図示するように、本発明による好適な実施例は、ドアの前面を構成する外側ドア50を有するが、前記外側ドア50の両側には、所定の長さで折り曲げられ延長された延長部52が形成される。前記外側ドア50には、所定の空間が窪んで形成されたディスプレイ収納部60が形成されるが、前記ディスプレイ収納部60は、後述するディスプレイ部70が設置される部分である。
【0056】
前記外側ドア50の背面には、冷蔵庫ドアの背面を形成するドアライナー56が結合される。前記ドアライナー56は、外側ドア50の延長部52に結合され、前記外側ドア50とドアライナー56との間に所定の空間を形成する。
【0057】
前記外側ドア50とドアライナー56との間の空間には、断熱層(図示せず)が形成されるが、前記断熱層は、発泡樹脂などの発泡液が発泡されて形成される。
【0058】
前記外側ドア50とドアライナー56との結合体の上端と下端には、ドアの上下端の外面を形成する一対のキャップ装飾部80が挟まれる。前記キャップ装飾部80は、左右に長く形成された装飾部本体82と、周縁において一定の長さだけ折り曲げられて形成されたリブ84とで構成される。図3に拡大して示すように、前記リブ84は、3つが形成され、それぞれのリブ84間に2つの溝を形成することが好ましい。このうち、内側溝86は、上述した外側ドア50とドアライナー56の結合体が挟まれる部分であり、外側部に形成された溝(以下、「締付溝」という。)は、後述する前面装飾部90が挟まれる部分である。
【0059】
前記キャップ装飾部80の左右側には、ドア装飾部82が前記キャップ装飾部80と端部を突き合わせ、前記外側ドア50とドアライナー56との結合体の左右側に挟まれて設置される。前記ドア装飾部82は、原則的にキャップ装飾部80と同一の断面形態に形成され、前方に前面装飾部90が結合する結合溝を形成することが好ましい。
【0060】
上述したように、外側ドア50にドアライナー56が結合され、これらを支持するキャップ装飾部80とドア装飾部82が結合してドアの胴体(以下「ドア組立体」という。)を形成する。
【0061】
前記ドア組立体の前面に形成されているディスプレイ収納部60には、ディスプレイ部70が設置されるが、前記ディスプレイ部70は、使用者に冷蔵庫の運転状態を知らせる表示部74と、冷蔵庫の運転状態を調節する調節部76とを備えて形成され、前記ディスプレイ収納部60と対応する大きさに形成される。
【0062】
前記ドア組立体にディスプレイ部70が設置された以降、これらの前面には、前面装飾部90が設置される。前記前面装飾部90は、1枚の透明なプレートで形成され、前記前面装飾部90の周りが、キャップ装飾部80及びドア装飾部82に形成された結合溝と締付溝88にそれぞれ挟まれて設置される。前記前面装飾部90の背面には、冷蔵庫の外観に表現しようとする色が塗られ、前記ディスプレイ部70と接する部分は、前記ディスプレイ部70を観察可能に透明窓92が形成される。また、前記ディスプレイ部70の入力部に対応する位置には、使用者が入力位置を把握できるように入力位置が印刷される。
【0063】
一方、前記前面装飾部90は、プラスチック部材で形成されてもよく、好ましくは、透明な1枚のプラスチック部材で形成され、背面に表現しようとする色が塗られる。
【0064】
以下では、本発明による冷蔵庫ドアの作用について詳細に説明する。
【0065】
本発明の好適な実施例により冷蔵庫を調節しようとする使用者は、前面装飾部90に印刷された入力部を手で押す。この際、前記前面装飾部90の背面に位置したディスプレイ部70は、使用者の手が作り出す磁場または体温を感知して入力信号に変換させた後、これにより、冷蔵庫の運転状態を調節する。
【0066】
一方、使用者が冷蔵庫の外観を掃除しようとする場合、ディスプレイ部70から水が浸透する恐れがないので、ドアの前面を濡れ雑巾で拭くことができる。
発明の実施形態
<第1の実施例>
以下では、上述したような本発明の第1の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0067】
図4は、本発明の第1の実施例による冷蔵庫のドアを示す展開斜視図であり、図5は、本発明の第1の実施例による冷蔵庫のドアにディスプレイ部が装着された様子を示す詳細断面図である。
【0068】
図示するように、本発明の第1の実施例は、本発明の好適な実施例と、ディスプレイ部170とディスプレイ収納部160の構造を除いては、同一の構造を有する。前記外側ドア150に窪んで形成されたディスプレイ収納部160は、前記ディスプレイ収納部160の内側縁が多段に折り曲げられて形成される。本発明の第1の実施例では、説明の便宜上、2段に折り曲げられて形成される実施例を中心に説明する。図5に示すように、前記2段の屈曲は、ディスプレイ収納部160の内側縁に安着空間162を形成し、前記安着空間162には、段差を有する安着面164が形成される。
【0069】
前記ディスプレイ収納部160には、ディスプレイ部170が挿入される。前記ディスプレイ部170は、背面が前記ディスプレイ収納部160に形成された安着面164に正確に安着するように、前記ディスプレイ収納部160に対応して2段の段差をなして形成される。
【0070】
上述のように、前記ディスプレイ部170が直接前記ディスプレイ収納部160に挿入されることも可能であるが、前記ディスプレイ収納部160と前記ディスプレイ部170との間に緩衝部材172を設置することが好ましい。
【0071】
前記緩衝部材172は、前記安着面164に固定設置される弾性体を用いることが好ましく、前記ディスプレイ部170が結合されたとき、所定の弾性力を発揮し、前記ディスプレイ部170に加えられる衝撃を吸収し、前記ディスプレイ部170が動かないように支持することが好ましい。一方、前記ディスプレイ部170の前面両側は、両面テープ175等により、前記前面装飾部190に仮結合された後に組み立てられる。
【0072】
以下では、本発明による冷蔵庫ドアの作用について、組立順序と使用順序により詳細に説明する。
【0073】
本発明の第1の実施例による冷蔵庫ドアを組み立てるためには、先ず、外側ドア150に発泡液を塗り、前記発泡液が発泡される前に、ドアライナー156を結合させた後、上下にキャップ装飾部180を結合させ、前記発泡液が外部に流出しないようにした後、前記発泡液を発泡させる。
【0074】
以降、前面装飾部190とディスプレイ部170を外側ドア150の前面に挟むようになるが、この際、ディスプレイ部170は、前記前面装飾部190の背面に両面テープ175等で仮固定させた状態である。前記前面装飾部190に仮固定されたディスプレイ部170を、前記前面装飾部190と共に前記外側ドア150の前面に挿入する。
【0075】
それから、左右側面にドア装飾部182を結合してドアの組立を完成する。
【0076】
このように組み立てた冷蔵庫ドアを使用しようとする者は、前面装飾部190に透明に形成された透明窓192から、前記ディスプレイ部170が示す表示を読むことができ、前記前面装飾部190に印刷されたボタン部(図示せず)に手を接触させ、入力信号を入力することができる。
<第2の実施例>
以下では、本発明の第2の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0077】
図6は、本発明の第2の実施例が採用された冷蔵庫ドアを示す分解斜視図であり、図7は、本発明の第2の実施例を構成するディスプレイが冷蔵庫ドアに結合された様子を示す側断面図であり、図8は、本発明の第2の実施例を構成するディスプレイが冷蔵庫ドアに結合された様子を示す側断面図である。
【0078】
本発明の第2の実施例は、ディスプレイ収納部260及びディスプレイ270を除いては、本発明の第2の実施例と同一の構造を有する。
【0079】
外側ドア250の前面に形成されているディスプレイ収納部260には、ディスプレイ部270が設置されるが、前記ディスプレイ部270と前記ディスプレイ収納部260との間に、所定の余裕空間が存在するように形成される。これは、前記余裕空間に後述する弾性部材を設けるためである。
【0080】
前記ディスプレイ収納部260の下端には、後述するディスプレイ部270を上方に弾性支持するための弾性部材が設置される。好ましくは、図7に示すように、前記弾性部材として、弾性体を屈曲して折り曲げて設置した弾性リブ262が用いられる。この際、前記弾性リブ262は、1つまたは多数個が形成されてもよい。
【0081】
一方、前記ディスプレイ収納部260に前記弾性リブ262が設置された場合は、前記ディスプレイ部270の下端面に、前記弾性リブ262の屈曲部に対応する形態で形成され、前記弾性リブ262が安着可能な安着溝264が形成されることが好ましい。
【0082】
以下では、本発明による冷蔵庫ドアについて、ディスプレイ部270の設置過程を通じて詳細に説明する。
【0083】
本発明による冷蔵庫ディスプレイを組み立てようとする製造者は、先ず、前面装飾部290にディスプレイ部270を結合する。好ましくは、前記前面装飾部290とディスプレイ部270は、両面テープ275で仮固定させることが好ましいが、この際、前記ディスプレイ部270の表示部274と前記前面装飾部290の透明窓292が正確に一致するように結合させることが重要である。
【0084】
前記ディスプレイ部270を前記前面装飾部290に取り付けた後、製造者は、図7に示すように、前記前面装飾部290の上端を、外側ドア250の上端に設けられたキャップ装飾部280に挟み込んだ後、前記前面装飾部290を移動させ、前記ディスプレイ部270を前記ディスプレイ収納部260に挿入する。
【0085】
前記ディスプレイ部270が、前記ディスプレイ収納部260の内部に挿入されながら、前記ディスプレイ収納部260の下端に設置された弾性リブ262が押圧される。前記弾性リブ262は、押圧されながら、前記ディスプレイ部270を上方に押し上げ、前記ディスプレイ部270が完全に挿入されると、前記ディスプレイ部270の下端に設けられた安着溝254に前記弾性リブ262の屈曲部が安着するようになる。この際、弾性リブ262は、安着されると同時に締付音を出し、製造者は、前記締付音を聞くことにより、前記ディスプレイ部270が完全に挿入されたことが確認できる。
【0086】
前記ディスプレイ部270を完全に挿入した後、前記ドア本体と前面装飾部290の左右側に1対のドア装飾部282を設置して組立を完了する。
<第3の実施例>
以下では、本発明の第3の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0087】
図9は、本発明の第3の実施例が採用された冷蔵庫ドアを示す分解斜視図であり、図10は、本発明の第3の実施例を構成するディスプレイ部とディスプレイ収納部を示す拡大斜視図であり、図11は、本発明の第3の実施例において、ガイド溝とガイド突起の設置位置を異にした実施例を示す拡大斜視図である。
【0088】
図10及び図11では、ディスプレイ部とディスプレイ収納部の構造を明確に示すために、ディスプレイ部の前面に取り付けられた前面装飾部を省略した。
【0089】
これらに図示するように、本発明の第3の実施例では、ドアの前面を構成する外側ドア350を有するが、前記外側ドア350には、所定の空間が窪んで形成されたディスプレイ収納部360が形成される。前記ディスプレイ収納部360は、後述するディスプレイ370が設置される部分である。好ましくは、前記ディスプレイ収納部360は、後述するディスプレイ部370よりも若干大きく形成され、前記ディスプレイ部370の挿入が容易であるように形成される。
【0090】
前記ディスプレイ収納部360の一側または両側には、ガイド突起362が形成されるが、前記ガイド突起362は、後述するガイド溝364に挟まれ、前記ディスプレイ部370の挿入を案内し、支持する部分である。
【0091】
以下では、前記ガイド突起362が前記ディスプレイ収納部360の両側面に形成された場合を挙げて説明する。
【0092】
前記ディスプレイ収納部360には、ディスプレイ部370が設置されるが、前記ディスプレイ部370は、使用者に冷蔵庫の運転状態を知らせる表示部374と、冷蔵庫の運転状態を調節する調節部376とを有して形成され、前記ディスプレイ収納部360と対応する形態で形成される。
【0093】
前記ディスプレイ部370の両側面には、ガイド溝364が形成される。前記ガイド溝364は、前記ディスプレイ部370が挿入される運動方向に対応して形成され、前記ガイド突起362に挟まれ、前記ディスプレイ部370の挿入を案内する。したがって、前記ディスプレイ部370が前面装飾部に固定されたまま、前記前面装飾部390と共に結合される場合、前記ガイド溝364は、前記外側ドア350の上端に設けられるキャップ装飾部380を中心とする円弧の形態に形成することが好ましい。
【0094】
また、前記ガイド溝364の末端は、前記ディスプレイ部370が最終的に固定される位置に対応して形成され、前記ディスプレイ部370が完全に挿入された後、前記ディスプレイ部370を支持するように形成される。
【0095】
前記外側ドア350の前面には、前面装飾部390が設置される。この際、前記前面装飾部390は、前記ディスプレイ部370と両面テープ375により結合された状態で、前記ディスプレイ収納部360に挟まれるが、これは、前記表示部374と前記前面装飾部390に透明に形成された透明窓392の位置が正確に当てはまるようにするためである。
【0096】
一方、本発明の第3の実施例は、ガイド突起とガイド溝の設置位置を異にして実施されてもよい。すなわち、図11に示すように、前記ディスプレイ部370の両側面にガイド溝364’が形成され、前記ディスプレイ部370にガイド突起362’が形成される。
【0097】
前記ガイド突起362’とガイド溝364’の設置位置は異なるが、それぞれの作用は、本発明の好適な実施例と同様である。
【0098】
以下では、本発明の第3の実施例による冷蔵庫ドアの作用について、ディスプレイ部370の設置過程を通じて詳細に説明する。
【0099】
本発明の第3の実施例により冷蔵庫を組み立てようとする使用者は、先ず、前面装飾部390にディスプレイ部370を結合する。好ましくは、前記前面装飾部390とディスプレイ部370は、両面テープ375で仮固定させることが好ましいが、この際、前記ディスプレイ部370の表示部374と、前記前面装飾部390の透明窓392が正確に一致するように結合させることが重要である。
【0100】
前記ディスプレイ部370を前記前面装飾部390に取り付けた後、使用者は、前記ディスプレイ部370に設けられたガイド溝364に前記ディスプレイ収納部360の側面に設けられたガイド突起362を挟み込む。この際、前記ディスプレイ収納部360は、前記ディスプレイ部370よりも大きく形成され、前記ディスプレイ部370の挿入が容易であるようにすることが好ましいのは上述のとおりである。
【0101】
前記ガイド突起362が前記ガイド溝364に挟まれた後、使用者は、前記前面装飾部390をゆっくり押し、前記ディスプレイ部370を前記ディスプレイ収納部360に完全に挿入させる。
【0102】
前記ディスプレイ部370を完全に挿入した後、前記ドア本体と前面装飾部390の左右側に一対のドア装飾部382を設置して組立てを完了する。
<第4の実施例>
以下では、本発明の第4の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0103】
図12は、本発明の第4の実施例による冷蔵庫ドアを示す分解斜視図であり、図13は、本発明の第4の実施例の構成をなすディスプレイ部とディスプレイ収納部、また、ドア装飾部を示す拡大斜視図であり、図14は、本発明の第4の実施例により、支持プレートと固定プレートを通じて、冷蔵庫本体とディスプレイ部が結合された様子を示す断面図である。
【0104】
これらに図示するように、本発明の第4の実施例は、本発明の好適な実施例と、ディスプレイ収納部とディスプレイ、及びドア装飾部を除いては、同一の構造を有する。
【0105】
本発明の第4の実施例のディスプレイ収納部460の両側面には、図13に示すように、前記ディスプレイ収納部460よりも薄く窪んでドア本体の両側面まで延長され、後述する支持プレート473が挿入される支持プレート挿入部465が形成される。
【0106】
一方、前記支持プレート挿入部465には、螺合が可能な結合孔466が形成される。
【0107】
また、外側ドア450とドアライナー456の上端と両側面には、それぞれキャップ装飾部480とドア装飾部482が挟まれる。前記キャップ装飾部480及びドア装飾部482は、左右に長く形成された装飾部本体482と、周縁において一定の長さだけ折り曲げられて形成されたリブ484とで構成される。図12に拡大して示すように、前記リブ484は、3つが形成され、それぞれのリブ484間に2つの溝を形成することが好ましい。このうち、内側溝486は、上述した外側ドア450とドアライナー456の結合体が挟まれる部分であり、締付溝488は、後述する前面装飾部490が挟まれる部分である。
【0108】
一方、前記ドア装飾部482の中間リブ484は、一部が延長された固定プレート487を有する。前記固定プレート487は、図12及び図13に示すように、前記ディスプレイ部470の支持プレート473に対応する位置に対応する幅と長さで形成されることが好ましい。
【0109】
前記ディスプレイ部470がディスプレイ収納部460に結合された後、ドア装飾部482を結合すると、前記固定プレート487は、前記支持プレート473上に位置するようになる。
【0110】
また、前記固定プレート487には、前記結合孔466及び後述する貫通孔475に対応するネジ止め孔489が形成される。前記ネジ止め孔489は、ネジが後述する貫通孔475を貫通して、前記結合孔466と螺合する部分である。
【0111】
また、前記ネジ止め孔489の前面は、所定の広さと深さで窪まれて形成されるが、これは、螺合後、ネジの頭部が固定プレート487の前面に突出しないようにするためである。
【0112】
前記支持プレート473は、図13に示すように、前記ディスプレイ部470の両側面から所定の長さだけ外側に延長して形成され、前記結合孔466の位置に対応する位置において前記結合孔466と螺合可能に貫通孔475を含めて形成される。前記ディスプレイ部470が締め付けられた後、前記断熱層の最小厚さDは、図14に示すとおりである。
【0113】
以下では、本発明による冷蔵庫ドアの作用について、組立順序により詳細に説明する。
【0114】
本発明の第4の実施例による冷蔵庫ドアを組み立てるためには、先ず、ディスプレイ部470を、外側ドア450の前面に形成されたディスプレイ収納部460に結合させる。前記ディスプレイ収納部460に前記ディスプレイ部470を密着させて結合した後、ドア装飾部482を結合する。前記ドア装飾部482は、外側ドア450の両側面に結合するが、前記ドア装飾部482に形成された固定プレート487は、前記ディスプレイ部470の支持プレート473上に位置するようになる。その後、前記固定プレート487に形成されたネジ止め孔489にネジを入れ、前記支持プレート473の貫通孔475を貫通させ、外側ドア450の結合孔466と螺合する。
【0115】
前記ディスプレイ部470を前記ディスプレイ収納部460に結合した後は、これらの前面に前面装飾部490を結合する。
<第5の実施例>
以下では、本発明の第5の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0116】
図15は、本発明の第5の実施例による冷蔵庫用ドアを示す分解斜視図である。
これに図示するように、本発明の第5の実施例は、本発明の好適な実施例とは異なり、外側ドアを有していない。すなわち、本発明の第5の実施例では、冷蔵庫ドアの前面の外観を前面装飾部590が形成する。前記前面装飾部590は、透明な1つのプレートで形成されるものであり、前記前面装飾部590は、所定の色に彩色され、または、所定の模様が入ってもよい。
【0117】
また、前記前面装飾部590の後方には、ドアライナー556が設けられる。前記ドアライナー556は、前記ドアの裏面の外観を形成するものであり、後述する発泡液が固化し、断熱層(図示せず)を形成する過程で、前記前面装飾部590の後方に固定される。
【0118】
前記前面装飾部590の両側端部には、ドア装飾部582が結合される。前記ドア装飾部582は、前記ドアの両側面の外観を形成するものであり、前記ドア装飾部582の互いに対向する一面には、それぞれ締付溝589が形成される。前記締付溝589は、上下に長く形成されるものであり、前記締付溝589には、前記前面装飾部590の両側端部がそれぞれ挿入される。
【0119】
前記前面装飾部590の上下端部には、キャップ装飾部580が結合される。前記キャップ装飾部580は、前記ドアの上下面の外観を形成するものであり、前記キャップ装飾部580の互いに対向する一面には、前記前面装飾部590の上下端部が挿入される結合溝588が形成される。また、前記キャップ装飾部580の両側には、前記ドア装飾部582の外側の上下端部がそれぞれ密着する。
【0120】
また、前記前面装飾部590の裏面には、ディスプレイ部570が設置される。前記ディスプレイ部570は、冷蔵庫の制御部(図示せず)と連結され、タッチスクリーン方式で、冷蔵庫の操作のための操作信号を入力され、冷蔵庫の動作と関連した各種の情報を外部に表示する役割をする。前記ディスプレイ部570は、前記前面装飾部590の裏面の一側に両面テープ(図示せず)により仮固定される。
【0121】
次に、本発明の第5の実施例による冷蔵庫ドアの製造方法について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0122】
図16乃至図20は、本発明の第5の実施例により冷蔵庫用ドアを製造する過程を示す作製フロー図である。
【0123】
先ず、図16に示すように、前面装飾部590の裏面の一側にディスプレイ部570を設置する。この際、前記ディスプレイ部570は、両面テープまたは他の付着手段により、前記前面装飾部590の裏面に仮固定される。
【0124】
また、図17に示すように、前記前面装飾部590の両側端部にドア装飾部582をそれぞれ結合させる。この際、前記前面装飾部590の両側端部は、前記ドア装飾部582の締付溝589にそれぞれ挿入される。
【0125】
また、図18に示すように、前記ドア装飾部582が結合された前記前面装飾部590の上下端部にキャップ装飾部580をそれぞれ結合させる。この際、前記前面装飾部590の上下端部は、前記キャップ装飾部580の締付溝588に挿入され、前記ドア装飾部582の外側の上下端部は、前記キャップ装飾部580の両端部にそれぞれ密着する。
【0126】
このような状態で、図19に示すように、前記ドア装飾部582とキャップ装飾部580が結合された前記前面装飾部590の前面が下方に向かうように位置させる。すなわち、前記前面装飾部590とドア装飾部582、キャップ装飾部580により形成される空間の開口した部分が、図面上、上方に向かうようになる。また、前記前面装飾部590、ドア装飾部582、キャップ装飾部580により形成される空間に発泡液を注入する。
【0127】
一方、図20に示すように、前記発泡液の注入が完了すると、前記前面装飾部590、ドア装飾部582、キャップ装飾部580により形成される空間の開口した部分、すなわち、図面上、上面にドアライナー556を位置させる。また、前記ドアライナー556は、前記発泡液の固化により所定の位置に固定される。
<第6の実施例>
以下では、本発明の第6の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0128】
図21は、本発明の第6の実施例が採用された冷蔵庫ドアを示す斜視図であり、図22は、本発明の第6の実施例によるディスプレイ装置が冷蔵庫ドアに装着された様子を示す正面図である。
【0129】
これらに図示するように、本発明による第6の実施例は、使用者に冷蔵庫の運転状態を知らせる表示部674と、冷蔵庫の運転状態を調節する調節部676とを含めて構成されるディスプレイ部670を有する。この際、前記表示部674は、周縁に沿って所定の厚さだけ着色した着色部678を有する。前記着色部678は、後述する前面装飾部690に着色される色相と同一の色相に着色されることが好ましい。
【0130】
前記ディスプレイ部670の前面には、前面装飾部690が設置される。前記前面装飾部690の周りが、キャップ装飾部680に形成された結合溝689と、ドア装飾部682に形成された締付溝688にそれぞれ挟まれて設置される。前記前面装飾部690の背面には、冷蔵庫の外観に表現しようとする色が塗られ、これは、前記着色部678の色相と同一の色相に塗られることが好ましい。前記表示674に対応する部分には、前記表示部674を観察可能に透明窓692が形成される。また、前記ディスプレイ部670の調節部676に対応する位置には、使用者が入力位置694を把握可能に入力位置694が印刷される。この際、前記前面装飾部690の背面の透明部分は、前記着色部678とその周縁部が所定の厚さで重なるように形成される。
【0131】
前記前面装飾部690がディスプレイ部670の前面に設置されると、前記前面装飾部690の透明部分は、前記ディスプレイ部670の表示部674と同一の位置に位置する。この際、前記前面装飾部690の透明部分は、表示部674の着色部678と一部重なるように位置し、図22に示すように、若干の重畳部696が発生するようになる。
【0132】
したがって、前記前面装飾部690の透明部分と前記表示部674との間に微細な隙間が発生しても、前記着色部678により、外部から見られないように設置される。
【0133】
本発明の権利は、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載の内容により定義され、本発明の分野における通常の知識を有する者が特許請求の範囲に記載の権利範囲内で様々な変形と改作が可能であることは自明である。
【0134】
例えば、本明細書では、それぞれの実施例が独立的に実施されることを説明したが、それぞれの実施例が重複して適用されて本発明を実施することができるのは自明である。
【産業上の利用可能性】
【0135】
上述した構成を有する本発明によると、冷蔵庫の外観に突出した部分がないので、冷蔵庫の外観が奇麗であり、外観の掃除が容易になるという長所がある。また、前面が1つの透明プレートで形成される上に、ディスプレイ部が外側ドアに安定的に設けられ、前記ディスプレイ部の設置上の組立誤差が生じない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫ドアにおいて、
前面の外観を形成する前面装飾部と、
前記前面装飾部の後方に設けられ、裏面の外観を形成するドアライナーと、
前記前面装飾部の両側に結合され、両側面の外観を形成するドア装飾部と、
前記前面装飾部の上下端に結合され、上下面の外観を形成するキャップ装飾部と、
前記前面装飾部の裏面に設置されるディスプレイ部と、を備え、
前記ディスプレイ部は、
冷蔵庫の運転状態を表示する表示部と、
使用者の指令が入力される入力部と、を備え、
前記前面装飾部の裏面は着色され、
前記表示部と接する部分は透明に形成され、
入力部に接する部分には入力表示が印刷され、
前記前面装飾部の両側端部は、前記ドア装飾部の前端に設けられる締付溝にそれぞれ挿入され、
前記前面装飾部の上下端部は、前記キャップ装飾部の周縁に設けられる結合溝に挿入されて支持されることを特徴とする冷蔵庫ドア。
【請求項2】
前記前面装飾部は、1枚のプレートで形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫ドア。
【請求項3】
前記前面装飾部は、プラスチック部材またはガラス部材で形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫ドア。
【請求項4】
前記ディスプレイ部は、前記前面装飾部の裏面に両面テープにより仮固定されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫ドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−37230(P2012−37230A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220794(P2011−220794)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【分割の表示】特願2008−521335(P2008−521335)の分割
【原出願日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】