説明

冷蔵庫

【課題】冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室に製氷機を備える冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫本体の相対的に上部に冷蔵室が設けられ、下部に冷凍室が設けられる冷蔵庫において、前記冷蔵室の内部に別の断熱隔壁によって区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で作った氷を保存する氷保存部とが備えられる製氷室と、前記製氷室内部の温度を設定するための冷気を発生させる熱交換サイクルの構成部品の1つである第1の熱交換機と、前記冷蔵室及び冷凍室の温度を設定するための冷気を発生させる熱交換サイクルの構成部品の1つである第2の熱交換機とを含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に関し、より詳しくは、相対的に上部に冷蔵室が備えられ、下部に冷凍室が備えられ、冷蔵室に氷を作るための構成が備えられる冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
図1には、冷蔵室及び冷凍室が左右に相互並立するように配置される並立型冷蔵庫の構成が示されている。これによれば、冷蔵庫本体100には前面が開口されるように冷凍室及び冷蔵室が左右に相互並立に備えられ、前記冷凍室及び冷蔵室はそれぞれ冷凍室扉102及び冷蔵室扉104によって開閉される。前記扉102、104はそれぞれ前記冷蔵庫本体100の両端部上下に備えられるヒンジ102’、104’によって回転可能に支持される。
【0003】
前記冷凍室には氷を作る製氷機106が備えられ、前記冷蔵室には水タンク108が備えられる。前記製氷機106及び水タンク108に供給される水はフィルター110によって予め浄水される。前記製氷機106及び水タンク108に供給される水は外部の給水源Wsから前記フィルター110を通って供給される。
【0004】
一方、前記冷凍室扉102の前面にはディスペンサ112が備えられる。前記ディスペンサ112は、前記水タンク108の水を扉を開放せずに飲用できるようにするものである。
【0005】
ここで、前記冷蔵庫本体100における水の供給は、多数の供給管110’、106’、108’、112’及びバルブ110v、106vによって行われる。前記冷凍室扉102にあるディスペンサ112には、供給管112’が下部ヒンジ102’を通過して水を供給する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記のような従来技術による冷蔵庫においては次のような問題点がある。
【0007】
従来技術では、製氷機106は冷凍室に、水タンク108は冷蔵室に備えられ、前記水タンク108から水の供給を受けるディスペンサ112が冷凍室扉102にあって、これらに水を供給するための供給管110’、106’、108’、112’が冷蔵庫本体100に複雑に設けられる。したがって、全体的に供給管110’、106’、108’、112’が長くなって製造コストが高くなり、製造工程の複雑になる問題点が発生する。
【0008】
そして、製氷機106が冷凍室側に備えられるので、製氷機106に供給される供給管106’が冷凍室を通過する区間で結氷される問題点がある。これを解決するため、前記供給管106’に別のヒータを使用しなければならない。しかし、ヒータの使用によって製造コストが高くなり、消費電力も高くなる。
【0009】
一般的に、前記製氷機106は、氷を生成できる低温の環境になければならないので、冷凍室に設けられる。しかし、冷蔵庫の設計条件によっては、冷凍室の位置によって前記製氷機106の配置に様々な制約が伴う。例えば、冷凍室が冷蔵庫本体の相対的に下部に形成される場合に、一般的なユーザの身体条件などを考慮する時、冷凍室扉前面にディスペンサを設置して氷を取り出すことが不便になる問題点がある。
【0010】
しかしながら、このように冷蔵庫本体の下部に冷凍室が形成されて上部に冷蔵室が形成される場合に、冷蔵室内部に製氷機を設けるようになれば、冷蔵室の温度制御が難しくなるか、または、製氷機の製氷能力が劣る問題点が生じる。
【0011】
そして、前記のように冷蔵庫本体100の冷凍室や冷蔵室をそれぞれ1つの扉102、104を使って開閉するように構成した場合、冷気の損失が多い問題点がある。特に、近年、冷蔵庫が大型化される趨勢においては、冷気の損失が相対的にもっと大きくなる。
【0012】
本発明は、前記の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室に製氷機を備える冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、保存空間の開閉の際、冷気の損失が最小化される冷蔵庫を提供することを他の目的とする。
【0014】
また、本発明は、製氷機及びディスペンサを備える冷蔵庫において水の供給のための構成を簡素化することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係る冷蔵庫は、冷蔵庫本体の相対的に上部に冷蔵室が設けられ、下部に冷凍室が設けられている冷蔵庫において、前記冷蔵室の内部に別の断熱隔壁によって区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で作った氷を保存する氷保存部とを備える製氷室と、前記冷蔵室及び冷凍室の温度を設定するための冷気を発生させる、熱交換サイクルの構成部品である少なくとも1つ以上の熱交換器と、前記氷保存部と連通されて扉に備えられるディスペンサとを含むことを特徴とする。
【0016】
前記熱交換器のうち、第1の熱交換器は前記製氷室の内部に備えられ、もう1つの第2の熱交換器は前記冷凍室の内部に備えられる。
【0017】
前記第2の熱交換器は、前記冷凍室の後方に別に区画された熱交換チャンバーの内部に備えられ、前記熱交換チャンバーは前記冷凍室及び冷蔵室とそれぞれ連通する。
【0018】
前記熱交換チャンバーには、前記第2の熱交換器で生成された冷気を前記冷凍室及び冷蔵室へ送風する送風ファンがさらに備えられる。
【0019】
前記製氷室は、前記冷蔵室の内部に着脱可能に設けられる。
前記冷蔵室は、前記冷蔵庫本体の両端上下部に備えられるヒンジによってそれぞれ回転可能に支持される一対の扉によって開閉される。
【0020】
前記扉の一側には、前記製氷室が備えられる。
前記冷蔵室を開閉する扉は、それぞれ異なる幅を有する。
前記冷蔵室を開閉する複数の扉の先端には、それぞれガスケットが備えられ、扉が閉まった時、相互密着される。
【0021】
前記冷蔵室を開閉する扉の前面に備えられるディスペンサは、前記冷蔵室の内部に備えられる給水タンクから水が供給される。
前記給水タンクは、前記冷蔵室内部における冷蔵庫本体の一側や扉の一側に設けられる。
【0022】
前記給水タンク及び製氷室の製氷機には、外部の給水源から供給された水がフィルターを通って伝達され、前記給水源と前記フィルターとの間、及び前記フィルターと前記給水タンクとの間、及び前記フィルターと製氷機との間には水を供給する管と水の流動を制御するバルブとがそれぞれ備えられる。
【0023】
また、本発明に係る冷蔵庫は、熱交換サイクルを構成する部品を備える冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の相対的に上部に設けられている冷蔵室と、前記冷蔵庫本体の相対的に下部に設けられている冷凍室と、前記冷蔵室における冷蔵庫本体の左右両端につながれ、前記冷蔵室を開閉する一対の冷蔵室扉と、前記冷凍室の前面部分を選択的に開閉する冷凍室扉と、前記冷蔵室の内部に備えられ、冷蔵室扉の幅に対応する幅を有して内部に物が保存される保存部とを含むことを特徴とする。
【0024】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ同一幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備える。
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ異なる幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備える。
【0025】
前記冷蔵室の内部には、断熱隔壁によって別の空間に区画され、製氷のための製氷機と前記製氷機で生成された氷を保存する氷保存部とを有する製氷室をさらに備える。
前記製氷室は、前記冷蔵室に着脱可能に設けられる。
【0026】
前記冷蔵室を開閉する一側扉の前面には、ディスペンサをさらに備えるが、前記ディスペンサには前記冷蔵室の内部にある給水タンクから水が供給される。
前記給水タンクは、前記冷蔵室内部における冷蔵庫本体の一側または扉の一側に設けられる。
【0027】
前記給水タンク及び製氷室の製氷機には、外部の給水源から供給された水がフィルターを通って伝達され、前記給水源とフィルターとの間、及び前記フィルターと前記給水タンクとの間、及び前記フィルターと製氷機との間には水を供給する管と水の流動を制御するバルブとがそれぞれ備えられる。
前記冷凍室扉は引出式で開閉される。
【0028】
また、本発明に係る冷蔵庫は、熱交換サイクルを構成する部品を備える冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の相対的に上部に設けられている冷蔵室と、前記冷蔵庫本体の相対的に下部に設けられている冷凍室と、前記冷蔵室における冷蔵庫本体の左右両端につながれ、前記冷蔵室を開閉する一対の冷蔵室扉と、前記冷凍室の前面部分を選択的に開閉する冷凍室扉と、前記冷蔵室の内部に断熱隔壁によって別の空間に区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で生成された氷を保存する氷保存部とを備える製氷室と、前記熱交換サイクルの構成部品の1つであり、前記製氷室内部の温度を設定するための冷気を発生させる第1の熱交換器と、前記熱交換サイクルの構成部品の1つであり、前記冷蔵室及び冷凍室の温度を設定するための冷気を発生させる第2の熱交換器とを含むことを特徴とする。
【0029】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ同一幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備え、冷蔵室の内部には冷蔵室扉の幅と対応する幅を有するように物が保存される構造を備える。
【0030】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ異なる幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備え、冷蔵室の内部には冷蔵室扉の幅と対応する幅を有するように物が保存される構造を備える。
【0031】
前記冷蔵室を開閉する一側扉の前面には、ディスペンサをさらに備えるが、前記ディスペンサには前記冷蔵室の内部にある給水タンクから水が供給される。
前記給水タンクは、前記冷蔵室内部における冷蔵庫本体の一側や扉の一側に設けられる。
【0032】
前記給水タンク及び製氷室の製氷機には、外部の給水源から供給された水がフィルターを通って伝達されるが、前記給水源とフィルターとの間、及び前記フィルターと前記給水タンクとの間、及び前記フィルターと製氷機との間には水を供給する管と水の流動を制御するバルブとがそれぞれ備えられ、前記水を供給する管は冷蔵室に対応する冷蔵庫本体及び扉に備えられる。
【0033】
また、本発明に係る冷蔵庫は、冷蔵庫本体の相対的に上部に冷蔵室が設けられ、下部に冷凍室が設けられている冷蔵庫において、前記冷蔵室の内部に別の断熱隔壁によって区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で作った氷を保存する氷保存部とを備える製氷室と、前記冷蔵室を開閉し、前面にディスペンサが設けられている冷蔵室扉と、前記冷蔵室の内部に設置されて給水源から前記ディスペンサに供給される水を貯蔵する給水タンクと、前記冷蔵庫本体のうち、冷蔵室に該当する位置に設けられ、給水源から供給された水を前記ディスペンサに供給するディスペンサ給水手段と、前記冷蔵庫本体のうち、冷蔵室に該当する位置に設けられ、給水源から供給された水を製氷機へ供給する製氷機給水手段とを含むことを特徴とする。
【0034】
前記ディスペンサ給水手段は、給水源から供給された水を浄水するフィルターと、前記フィルターから出た水を前記給水タンクにそれぞれ供給するタンク供給管と、前記給水タンクから前記ディスペンサに水を供給するディスペンサ供給管と、前記給水源とフィルターとの間および前記フィルターとディスペンサとの間に備えられて水の流動を制御するバルブとを含んで構成される。
【0035】
前記製氷機給水手段は、給水源から供給された水を浄水するフィルターと、前記フィルターから出た水を前記製氷機に供給する製氷機供給管と、前記給水源とフィルターとの間、前記フィルターとディスペンサとの間に備えられて水の流動を制御するバルブとを含んで構成される。
【0036】
前記冷蔵室は、少なくとも一対の冷蔵室扉によって開閉され、前記冷蔵室扉はそれぞれ同一幅を有する。
前記冷蔵室は、少なくとも一対の冷蔵室扉によって開閉されるが、前記冷蔵室扉はそれぞれ異なる幅を有する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】従来技術による冷蔵庫の構成を示す正面図である。
【図2】本発明による冷蔵庫の第1実施例の構成を示す正面図である。
【図3】図2に示された本発明の第1実施例の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成を示す正面図である。
【図5】図4に示された第2実施例における冷蔵室扉を開放して冷凍室扉を取り除いた状態を示す正面図である。
【図6】本発明の実施例におけるディスペンサ及び製氷機に水を供給する構成を示す正面図である。
【図7】本発明の実施例におけるディスペンサ及び製氷機に水を供給する構成の他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
次に、図面に示した実施例に基づいて本発明に関してさらに詳しく説明する。
図2は、本発明による冷蔵庫の第1実施例の外観を示す正面図であり、図3は、本発明の第1実施例の内部構成を示す断面図である。
【0039】
図示したように、冷蔵庫本体1には、保存空間である冷蔵室3及び冷凍室5が設けられている。前記冷蔵室3は前記冷蔵庫本体1の相対的に上部に設けられ、前記冷凍室5は相対的に下部に設けられている。前記冷蔵室3及び冷凍室5は、前記冷蔵庫本体1の内部でバリア4によって上下に区画される。
【0040】
前記冷蔵室3及び冷凍室5は、前記冷蔵庫本体1の前面が開口されるように形成され、前記開口された部分は扉7、8、9によって開閉される。特に、前記冷蔵室3は一対の扉7、8によって開閉される。前記冷蔵室扉7、8は、前記冷蔵庫本体1の前面両端部の上下にそれぞれ設けられるヒンジ(図示せず)によって回動可能に支持される。すなわち、前記扉7、8は、閉まった時に、相互隣接するようになる自由端部である先端が冷蔵室3の左右の中間にあるように構成される。前記冷蔵室扉7、8は、1つの空間である冷蔵室3の左側半分と右側半分とをそれぞれ選択的に開閉する。
【0041】
前記冷蔵室扉7、8の前面先端側には扉取っ手7a、8aが備えられる。前記扉取っ手7a、8aは、前記扉7、8の開閉の際、ユーザが手で握って力を加える部分である。前記冷凍室扉9にもその前面の上部に扉取っ手9aが備えられる。また、前記冷凍室扉9は、冷凍室5から引出式で引出されるように構成される。
【0042】
一方、冷蔵室3の内部には、氷を製造するための製氷室20が設けられている。前記製氷室20は前記冷蔵室3の上部の一側に備えられる。前記製氷室20は、冷蔵室3に比べて著しい低温の状態を維持すべき部分であるため、別の断熱隔壁22によって区画された空間になる。前記断熱隔壁22は、製氷室20を完全に覆い囲むように形成されるものであり、内部にはポリウレタンまたは発泡スチロールなどで構成される断熱材を内蔵している。
【0043】
前記製氷室20の内部には、実際に氷を製造する製氷機24が備えられる。前記製氷機24は、給水される水を製氷トレーに入れて製氷室20内部の低温により水を結氷させることができるものであれば、いかなる構造のものでも構わない。前記製氷機24の下部には氷保存部26が備えられる。前記氷保存部26は、製氷機24で作られた氷を保存できる部分である。前記製氷機24で作られた氷は多様な方式で氷保存部26へ伝達できる。
【0044】
前記氷保存部26は、製氷された氷を臨時に保存してから、氷移送のための器具(例えば、回転によって氷を移送させられるスクリュー型ワイヤなど)によって移送される。前記氷保存部26は、前記扉7及び断熱隔壁22を介して備えられた氷排出ダクト28と連通されており、前記氷排出ダクト28は、選択的に開閉されて氷を前記扉7の前面に備えられたディスペンサ29へ伝達する。前記氷排出ダクト28は、外側では前記ディスペンサ29と連通できるように扉7に設けられ、内側では前記製氷室20の断熱隔壁22を介して前記氷保存部26と連通される。
【0045】
前記ディスペンサ29は、扉7を開放せずに、水及び氷を取出せるようにするものである。前記ディスペンサ29には、水及び氷を取り出すための構成が備えられる。例えば、水や氷が取出される取出口の開閉信号が入力される作動レバーが扉7の前面に露出されるか、またはボタンが備えられる。前記作動レバーやボタンによって取出口が開閉され、水や氷を外部に取り出す。
【0046】
前記製氷室20の内部には別の蒸発機32が設けられている。前記蒸発機32は、冷蔵庫本体1の裏面下部に形成された機械室40に設けられる圧縮機42及び凝縮機(図示せず)によって低温低圧化された冷媒が流入され、周辺の空気との熱交換によって製氷室20を低温化(製氷が可能な程度の低温)させるように設けられたものである。
【0047】
そして、前記蒸発機32との接触によって生成される冷気を、前記製氷室20の内部により速かに伝達できるように送風ファン34を設けることも可能である。前記蒸発機32は、周辺空気との熱交換を通じて低温の空気を生成させられるものであれば、いかなる形態の蒸発機を用いることも可能であり、例えば、前記送風ファン34の構成を省いて直接冷却方式を適用できる蒸発機を用いることもできる。
【0048】
次に、冷蔵庫本体1に設けられている冷蔵室3及び冷凍室5に冷気を供給するための構成を説明する。前記冷蔵庫本体1の冷凍室5内部の後方には別の熱交換チャンバー45が設けられている。前記熱交換チャンバー45の内部には蒸発機46及び送風ファン47が設けられている。前記蒸発機46は、機械室40に設けられる圧縮機42及び圧縮機(図示せず)によって供給される低温低圧の液状冷媒を用いて冷気を生成するものである。前記送風ファン47は、前記蒸発機46で生成された冷気を冷蔵室3及び冷凍室5に供給する。
【0049】
前記熱交換チャンバー45で作られた冷気のうち、その一部は前記送風ファン47によって前記冷凍室5に直接供給される。そして、残りの冷気は前記冷蔵室3に供給される。このため、前記冷蔵庫本体1の断熱層を通って冷気供給ダクト48及び帰還ダクト49が形成される。前記冷気供給ダクト48及び帰還ダクト49は、それぞれ前記熱交換チャンバー45と冷蔵室3側とを連通させるように形成される。前記冷気供給ダクト48及び帰還ダクト49は、前記バリア4の後方側またはバリア4の後方壁面に備えられる。
次に、図4及び図5は、本発明の第2実施例を示している。図示したように、本実施例では冷蔵庫本体1に形成された保存空間である冷蔵室3を開閉する扉7’、8’の大きさが異なるように形成される。すなわち、図面上、左側の冷蔵室扉7’が右側の冷蔵室扉8’よりも幅が狭くなっている。
【0050】
これは冷蔵庫が大型化されて行く趨勢において、大型化された冷蔵室3を必要な部分のみを開放して食品を入出できるようにするためである。勿論、前記実施例のように左右幅が相等しい2つの扉7、8を用いても、いずれか一側の扉7、8のみを開放することにより、開放される部分を減らせる。しかし、本実施例のように、相異なる左右幅を有する扉7’、8’を用いれば、冷気の流出を相対的にもっと減らせるようになる。
【0051】
一方、前記のように相異なる左右幅を有する扉7’、8’を採用すれば、前記冷蔵室3の内部に備えられる構成をこれに合わせることが望ましい。すなわち、前記冷蔵室3には空間を效率的に使うように棚10を多数設ける。前記棚10は冷蔵室3を上下に区切り、その上面に食品を載せて保存できるようにする。
【0052】
そして、前記冷蔵室3には複数の引出し容器12、12’が備えられる。前記引出し容器12、12’は、その内部に食品を保存できるものであり、冷蔵室3内部に保存されるが、その内部が冷蔵室3とは完全に区画された空間になる。前記引出し容器12、12’は左右に配置されるものが、それぞれ前記扉7’、8’の左右幅によってその左右幅が異って形成される。これは扉7’、8’のうちいずれか1つを開けた時、ここに対応するそれぞれの引出し容器12、12’を取出せるようにするためである。
【0053】
一方、前記扉7’、8’が閉まった時に、相互対向する側面にはガスケット7g、8gを設けることが望ましい。前記ガスケット7g,8gは、前記扉7’、8’の上下方向の長さと対応する長さを有するように設計される。このような構成によって、それぞれの扉7’、8’が冷蔵室3を完全に閉めた状態で、前記ガスケット7g、8gが相互密着される。したがって、前記ガスケット7g、8gは、封止の役割を果たし、扉7’、8’の先端を通って冷気が漏れるのを防げる。これは、上述の実施例にも適用できる。
【0054】
次に、図6を参考して、本発明で前記ディスペンサ及び製氷機に水を供給するための構成を説明する。給水源からの水は供給管50を通って冷蔵庫本体1の内部に案内され、フィルター52に供給される。前記供給管50には、冷蔵庫本体1への水供給を制御するバルブ50Vが備えられる。
【0055】
前記フィルター52は、供給された水を浄水するものである。前記フィルター52で浄水された水は、製氷供給管54及びタンク供給管55を通り、それぞれ前記製氷機24及び給水タンク56に供給される。前記製氷供給管54及びタンク供給管55には、それぞれバルブ54V、55Vが備えられる。勿論、前記フィルター52から1つの管が延びて1つのバルブにおいて前記製氷供給管54とタンク供給管55とに分枝され、水が供給されることもできる。
【0056】
給水タンク56は、一定量の水を冷蔵状態に維持しつつ、ディスペンサ29に水を供給する役割を果たす。前記給水タンク56は、ディスペンサ供給管58によってディスペンサ29と連結されて水を供給する。前記ディスペンサ供給管58は、冷蔵室扉7’の下部ヒンジを貫通して設けられる。
【0057】
本実施例において、前記給水タンク56は、冷蔵室3の内部一側に設けられており、前記給水タンク56から冷蔵室扉7’側に直接連結されるので、前記ディスペンサ29から取出される水は常に冷蔵状態の温度を維持できる。
【0058】
ここで、前記供給管54、55、58は、冷蔵室3内部に露出しないようにするために、冷蔵室3を形成するインナーケースの裏面側に埋設されるか、または冷蔵室を形成する壁体の断熱材内部に埋設されることが望ましい。
【0059】
次に、図7を参考して、ディスペンサ及び製氷機に水を供給する他の実施例を説明する。図示したように、給水源とつながれた供給管50が冷蔵庫本体1に連結される。前記供給管50とつながるように、冷蔵庫本体1にはフィルター52が設けられる。前記フィルター52は水を浄水するものである。前記供給管50には前記フィルター52への水供給を制御するためのバルブ50Vが備えられる。
【0060】
前記フィルター52と製氷機24間は製氷供給管54’によってつながれ、前記製氷供給管54’にはバルブ54Vが備えられる。前記製氷機24には前記製氷供給管54’を通って水が供給される。前記製氷供給管54’で分枝されてタンク供給管55’が備えられる。前記タンク供給管55’は、前記バルブ54Vとフィルター52間で分枝されなければならない。前記タンク供給管55’は、後述する給水タンク56’に水を供給するものである。前記タンク供給管55’にもバルブ55Vが備えられる。勿論、前記製氷供給管54’及びタンク供給管55’に供給する水の量を制御するために、前記供給管54’、55’が分枝される部分に1つのバルブを用いることもできる。
【0061】
前記ディスペンサ29が備えられる冷蔵室扉7’には給水タンク56’が備えられる。前記給水タンク56’は、フィルター52で浄水された水を臨時に保存してから、ディスペンサ29に供給する役割をする。前記給水タンク56’が冷蔵室扉7’に設けられることにより、前記タンク供給管55’は前記扉7’の上部ヒンジを通って扉7’に連結される。前記冷蔵室扉7’に備えられた給水タンク56’とディスペンサ29間はディスペンサ供給管58によって連結される。
【0062】
以下、上記構成の本発明による冷蔵庫の作用を詳細に説明する。まず、本発明の冷蔵庫の動作を説明する。冷蔵庫が駆動すると、前記機械室40に設けられている圧縮機42及び前記蒸発機46を含む熱交換サイクルが作動されつつ、前記蒸発機46で冷気が生成される。前記冷気は前記送風ファン47によって前記冷凍室5及び冷蔵室3に供給される。前記冷凍室5に供給された冷気は、冷凍室5内部を循環した後、再び熱交換チャンバー45へ帰還される。前記冷蔵室3には、冷気供給ダクト48を通って冷気が供給され、冷蔵室3の内部を循環した冷気は、帰還ダクト49を通って前記熱交換チャンバー45へ帰還される。
【0063】
そして、前記製氷機24には、前記製氷室20に別に備えられている蒸発機32から冷気が供給される。前記製氷室20は、断熱隔壁22によって冷蔵室3と区画されているため、これらの間の冷気流動はない。製氷室20への冷気供給のためには、前記機械室40の圧縮機42及び前記蒸発機32を含む熱交換サイクルが作動せねばならない。前記蒸発機32で生成された冷気は、前記送風ファン34によって製氷室20の内部へ伝達され、製氷機24で製氷が行われるようにする。
【0064】
ここで、前記製氷室20は、前記断熱隔壁22によって冷蔵室3と区画されており、冷蔵室3や冷凍室5とは別の蒸発機32から冷気が供給されている。したがって、前記冷蔵室3内部の温度や製氷室20内部の温度は相互関係がなく、別々に制御される。
【0065】
本発明において前記製氷室20は、冷蔵室内部で断熱隔壁22によって区分される別の空間である。したがって、前記断熱隔壁22は、実質的に冷蔵室3内部において別の製氷空間を形成できる技術的範囲内で、様々な変更が可能であることは言うまでもない。
【0066】
すなわち、製氷室20そのものを冷蔵室3内部に着脱可能に構成することもできる。より詳しく説明すれば、断熱隔壁22を箱状に形成して製氷室20を構成するのである。このような製氷室20を冷蔵室3内部に着脱可能に設けることによって、本発明を具現化できる。
【0067】
このように前記製氷室20を別に形成し、これを冷蔵室3内部に着脱可能に(例えば、生産ラインで)設けることによって、実質的に冷蔵室の内部空間をより効果的に使うことができる。そして、前記製氷室20を着脱可能に構成する場合には、製氷室20内部の製氷機及び蒸発機などを製氷室に一体化させることを考えられる。
【0068】
次に、本発明で前記冷蔵室3は、2つの扉7、8(7’、8’)によって開閉される。このような構成は冷蔵庫の大型化趨勢において、冷気の損失を最小化できるものである。冷蔵庫の大型化趨勢に従って、冷蔵室3の容積も大型化している。特に、本発明では、製氷室20が冷蔵室3に設けられるため、その容積が相対的に大きくなる。
【0069】
したがって、冷蔵室3を開閉するための扉7、8(7’、8’)を一対で構成した。すなわち、扉7、8(7’、8’)を一対にして所望の冷蔵室3の領域のみを開放して食品を入出するようにし、冷気の損失を最小化した。特に、図4に示すように、扉7’、8’の左右幅を相異ならせて冷気の損失をさらに減らせる。すなわち、相対的に頻繁に開閉する領域に相対的に幅が狭い扉を設けるか、または、ユーザが意図的に幅が狭い扉7’の方に頻繁に入出される食品を保存するのである。
【0070】
このために、図5に示すように、冷蔵室3の内部の引出し容器12、12’に扉7’、8’の左右幅と対応する幅を持たせた。これにより、冷蔵室3を最小に開放した状態で食品の入出ができる。
【0071】
一方、本発明の冷蔵庫において、前記冷凍室5は冷蔵庫本体1の相対的に下部にあり、その扉9は引出式で動作される。したがって、扉を前方に引っ張って開き、内部の内容物を上部から探しやすくなる。
【0072】
次に、前記製氷機24及びディスペンサ29に水が供給される過程を説明する。前記製氷機24やディスペンサ29(実際には、給水タンク56)で水が必要となれば、給水源から水が冷蔵庫本体1に供給される。すなわち、前記バルブ50Vが開放されて給水源からフィルター52に水が供給される。前記フィルター52で浄水された水は、前記バルブ54V、55Vが開放されることにより、前記製氷機24や給水タンク56にそれぞれ供給される。この時、前記フィルター52から出た水は、前記製氷供給管54、54’を通って製氷機24に供給され、前記タンク供給管55、55’を通って給水タンク56に供給される。
【0073】
前記製氷機24に供給された水は、氷となり、前記氷保存部26に供給される。前記氷を前記製氷機24から前記氷保存部26へ伝達することは、自動または手動で行われうる。前記氷保存部26に保存された氷は、前記ディスペンサ29の操作によって外部へ取出されうる。
【0074】
すなわち、ユーザが、前記ディスペンサ29から氷の取出しを行うことを命令すると、前記氷排出ダクト28が開放されて前記氷保存部26にあった氷がディスペンサ28に伝達され、取出される。前記氷保存部26にあった氷は、移送のための器具によって前記氷保存部26から移送され、氷排出ダクト28に伝達される。
【0075】
次に、前記給水タンク56、56’に水が供給される過程を説明する。前記給水タンク56、56’の水貯蔵量が一定量以下になると、前記バルブ50Vが開放されて給水源から水が供給される。前記給水源からフィルター52に伝達された水は、浄水され、前記タンク供給管55、55’を通って給水タンク56,56’に伝達される。
ここで、前記給水タンク56、56’は、冷蔵庫の冷蔵室3または冷蔵室扉7、7’に備えられているため、冷蔵室3の内部温度の影響を受ける。すなわち、冷蔵室3の内部温度と同じ温度で維持され、ディスペンサ29を通って、ユーザは、相対的に冷たい水の供給を受けられる。
【0076】
以上のように、上記実施例を参照して詳細に説明され図示されたが、本発明は、これに限定されるものでなく、このような本発明の基本的な技術的思想を逸脱しない範囲内で、当業界の通常の知識を有する者にとっては、他の多くの変更や改作が可能であろう。また、本発明は、添付の特許請求の範囲により解釈されるべきであることは言うまでもない。
【0077】
このような本発明によれば、次のような効果を期待できる。
まず、冷蔵庫本体の相対的に上部に設けられた冷蔵室の内部に別に区画された製氷室を設けることにより、製氷室の温度が冷蔵室に全く影響を及ぼさなくなる。したがって、製氷室及び冷蔵室の温度制御が別々で正確に行われうる。特に、製氷室に別の蒸発機を設けて冷気を形成するため、製氷能力を極大化すると共に消費全力を最小化できる効果を奏する。
【0078】
次に、本発明では、相対的に容積の大きい冷蔵室を複数個の扉で開閉するように構成している。したがって、冷蔵室の一部のみを開放して食品を入出することができ、冷気の損失を最小化できる効果を奏する。
【0079】
これに加えて、冷蔵室の開閉のための扉の左右幅を異に形成し、冷蔵室内部の引出し容器の左右幅も同様に対応させることにより、一側の扉のみを開放して容易に物品を収納できる効果も奏する。
【0080】
そして、冷蔵室の開閉のための扉が2つに分離されて構成されるため、扉の開閉のための回転半径が最小化される。したがって、冷蔵庫の前方に冷蔵室扉の開閉のための空間が最小化され、冷蔵庫が設けられる空間をより効率的に使える。
【0081】
また、冷蔵室の開閉のための扉の先端にガスケットをそれぞれ設け、扉が閉まった時に、相互密着されるようにした。したがって、冷蔵庫内部の冷気が漏れることが最小化される効果を奏する。
【0082】
次に、本発明では、製氷室及びディスペンサに水を供給するための管が、冷蔵庫本体のうち、冷蔵室側にだけ備えられるように設計された。したがって、水の供給のための構成が全体的に簡単になって冷蔵庫の組立過程が便利になり、管の損傷を防止できる。
【0083】
そして、冷蔵室内部または冷蔵室扉の裏面に設けられている給水タンクからディスペンサを通って取出される水が常に冷蔵状態を維持できる効果を奏し、また水の供給のための管が冷凍室側を経由しないために結氷による問題点を解消できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫本体の相対的に上部に冷蔵室が設けられ、下部に冷凍室が設けられている冷蔵庫において、
前記冷蔵室の内部に別の断熱隔壁によって区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で作った氷を保存する氷保存部とを備える製氷室と、
前記冷蔵室及び冷凍室の温度を設定するための冷気を発生させる熱交換サイクルの構成部品である少なくとも1つ以上の熱交換器と、
前記氷保存部と連通されて扉に備えられるディスペンサとを含むことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記熱交換器のうち、第1の熱交換器は前記製氷室の内部に備えられ、もう1つの第2の熱交換器は前記冷凍室の内部に備えられることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記第2の熱交換器は、前記冷凍室の後方に別に区画された熱交換チャンバーの内部に備えられ、前記熱交換チャンバーは、前記冷凍室及び冷蔵室とそれぞれ連通することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記熱交換チャンバーには、前記第2の熱交換機で生成された冷気を前記冷凍室及び冷蔵室へ送風する送風ファンがさらに備えられることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記製氷室は、前記冷蔵室の内部に着脱可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記冷蔵室は、前記冷蔵庫本体の両端上下部に備えられるヒンジによってそれぞれ回転可能に支持される一対の扉によって開閉されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記扉の一側に前記製氷室が備えられることを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記冷蔵室を開閉する複数の扉は、それぞれ異なる幅を有することを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記冷蔵室を開閉する複数の扉の先端には、それぞれガスケットが備えられ、扉が閉まった時に、相互密着されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記冷蔵室を開閉する扉の前面に備えられるディスペンサは、前記冷蔵室の内部に備えられる給水タンクから水が供給されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
前記給水タンクは、前記冷蔵室の内部における冷蔵庫本体の一側または冷蔵室の内部における扉の一側に設けられることを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫。
【請求項12】
前記給水タンク及び製氷室の製氷機には、外部の給水源から供給された水がフィルターを通って伝達され、前記給水源とフィルターとの間、及び前記フィルターと前記給水タンクとの間、及び前記フィルターと製氷機との間には、水を供給する管と水の流動を制御するバルブとがそれぞれ備えられることを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項13】
熱交換サイクルを構成する部品を備える冷蔵庫本体と、
前記冷蔵庫本体の相対的に上部に設けられている冷蔵室と、
前記冷蔵庫本体の相対的に下部に設けられている冷凍室と、
前記冷蔵室における冷蔵庫本体の左右両端につながれ、前記冷蔵室を開閉する一対の冷蔵室扉と、
前記冷凍室の前面部分を選択的に開閉する冷凍室扉と、
前記冷蔵室の内部に備えられ、冷蔵室扉の幅に対応する幅を有し、内部に物が保存される保存部とを含むことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項14】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ同一幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備えることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項15】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ異なる幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備えることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項16】
前記冷蔵室の内部には、断熱隔壁によって別の空間に区画され、製氷のための製氷機と前記製氷機で生成された氷を保存する氷保存部とを有する製氷室をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項17】
前記製氷室は、前記冷蔵室に着脱可能に設けられることを特徴とする請求項16に記載の冷蔵庫。
【請求項18】
前記冷蔵室を開閉する一側扉の前面には、ディスペンサをさらに備え、前記ディスペンサには、前記冷蔵室の内部にある給水タンクから水が供給されることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項19】
前記給水タンクは、前記冷蔵室内部における冷蔵庫本体の一側または冷蔵室内部における扉の一側に設けられることを特徴とする請求項18に記載の冷蔵庫。
【請求項20】
前記給水タンク及び製氷室の製氷機には、外部の給水源から供給された水がフィルターを通って伝達され、前記給水源とフィルターとの間、及び前記フィルターと前記給水タンクとの間、及び前記フィルターと製氷機との間には水を供給する管と水の流動を制御するバルブとがそれぞれ備えられることを特徴とする請求項19に記載の冷蔵庫。
【請求項21】
前記冷凍室扉は、引出式で開閉されることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項22】
熱交換サイクルを構成する部品を備える冷蔵庫本体と、
前記冷蔵庫本体の相対的に上部に設けられている冷蔵室と、
前記冷蔵庫本体の相対的に下部に設けられている冷凍室と、
前記冷蔵室における冷蔵庫本体の左右両端につながれ、前記冷蔵室を開閉する一対の冷蔵室扉と、
前記冷凍室の前面部分を選択的に開閉する冷凍室扉と、
前記冷蔵室の内部に断熱隔壁によって別の空間に区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で生成された氷を保存する氷保存部とを備える製氷室と、
前記熱交換サイクルの構成部品の1つであり、前記製氷室内部の温度を設定するための冷気を発生させる第1の熱交換機と、
前記熱交換サイクルの構成部品の1つであり、前記冷蔵室と冷凍室の温度を設定するための冷気を発生させる第2の熱交換機とを含むことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項23】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ同一幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットを備え、冷蔵室の内部には冷蔵室扉の左右幅と対応する幅を有するように物が保存される構造を備えることを特徴とする請求項22に記載の冷蔵庫。
【請求項24】
前記一対の冷蔵室扉は、それぞれ異なる幅を有し、相互対向する自由端部の先端面には相互密着されるガスケットが備えられ、冷蔵室の内部には冷蔵室扉の左右幅と対応する幅を有するように物が保存される構造を備えることを特徴とする請求項22に記載の冷蔵庫。
【請求項25】
前記冷蔵室を開閉する一側扉の前面には、ディスペンサをさらに備え、前記ディスペンサには、前記冷蔵室の内部にある給水タンクから水が供給されることを特徴とする請求項22に記載の冷蔵庫。
【請求項26】
前記給水タンクは、前記冷蔵室内部における冷蔵庫本体の一側または冷蔵室内部における扉の一側に設けられることを特徴とする請求項25に記載の冷蔵庫。
【請求項27】
前記給水タンク及び製氷室の製氷機には、外部の給水源から供給された水がフィルターを通って伝達され、前記給水源とフィルターとの間、及び前記フィルターと前記給水タンクとの間、及び前記フィルターと製氷機との間には水を供給する管と水の流動を制御するバルブとがそれぞれ備えられ、前記水を供給する管は冷蔵室に対応する冷蔵庫本体及び扉に備えられることを特徴とする請求項25に記載の冷蔵庫。
【請求項28】
冷蔵庫本体の相対的に上部に冷蔵室が設けられ、下部に冷凍室が設けられている冷蔵庫において、
前記冷蔵室の内部に別の断熱隔壁によって区画され、内部に製氷のための製氷機と前記製氷機で作った氷を保存する氷保存部とを備える製氷室と、
前記冷蔵室を開閉し、前面にディスペンサが設けられている冷蔵室扉と、
前記冷蔵室の内部に設けられて給水源から前記ディスペンサに供給される水を貯蔵する給水タンクと、
前記冷蔵庫本体のうち、冷蔵室に該当する位置に設けられ、給水源から供給された水を前記ディスペンサに供給するディスペンサ給水手段と、
前記冷蔵庫本体のうち、冷蔵室に該当する位置に設けられ、給水源から供給された水を製氷機に供給する製氷機給水手段とを含むことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項29】
前記ディスペンサ給水手段は、
給水源から供給された水を浄水するフィルターと、
前記フィルターから出た水を前記給水タンクにそれぞれ伝達するタンク供給管と、
前記給水タンクから前記ディスペンサに水を供給するディスペンサ供給管と、
前記給水源とフィルターとの間および前記フィルターとディスペンサとの間に備えられて水の流動を制御するバルブとを含むことを特徴とする請求項28に記載の冷蔵庫。
【請求項30】
前記製氷機給水手段は、
給水源から供給された水を浄水するフィルターと、
前記フィルターから出た水を前記製氷機に供給する製氷機供給管と、
前記給水源とフィルターとの間、前記フィルターとディスペンサとの間に備えられて水の流動を制御するバルブとを含むことを特徴とする請求項28に記載の冷蔵庫。
【請求項31】
前記冷蔵室は、少なくとも一対の冷蔵室扉によって開閉され、前記冷蔵室扉はそれぞれ同一幅を有することを特徴とする請求項28に記載の冷蔵庫。
【請求項32】
前記冷蔵室は、少なくとも一対の冷蔵室扉によって開閉され、前記冷蔵室扉はそれぞれ異なる幅を有することを特徴とする請求項28に記載の冷蔵庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−100986(P2013−100986A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−18333(P2013−18333)
【出願日】平成25年2月1日(2013.2.1)
【分割の表示】特願2010−152076(P2010−152076)の分割
【原出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】