説明

凍結米飯製造装置及び凍結米飯製造方法

【課題】米飯を粒状化して凍結させることができる凍結米飯製造装置及び方法を提供する。
【解決手段】炊飯された米飯を水に浸してバラ化する水浸漬手段13と、水浸漬手段13でバラ化された米飯を乾燥・冷却・冷凍室12に向けて搬送する供給コンベア14と、乾燥・冷却・冷凍室12内を入口側から出口側に向かって移動する室内搬送用コンベア15と、供給コンベア14上の米飯を空気中に飛ばして室内搬送用コンベア15上にバラ撒くほぐし体17と、乾燥・冷却・冷凍室内に室内搬送用コンベア15に沿って順に設けられた、米飯表面の水分を取り除く冷却乾燥室20及び冷却乾燥室20を通った米飯を凍結させる冷凍室21a,21bと、を設けてなる構造にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は凍結米飯製造装置及び凍結米飯製造方法に関するものであり、特に、米飯を粒状化した状態で冷凍保存することができる凍結米飯製造装置及び凍結米飯製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洗米から炊きあげ、冷凍保存用に乾燥・冷凍する製造装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この凍結米飯で問題となるのが、米飯を冷凍する際における粒状化である。すなわち、蒸し処理(加熱処理)による米飯のα化(糊化)で、その表面に発生した粘り物質(以下、「ネバ」と言う)により米粒同士がくっ付き合うことである。これは、例えばチャーハン等のように油を添加させて米飯表面のネバを抑えることができる場合には、比較的簡単に粒状化させることが可能である。しかし、白米(玄米も含む。以下、同じ。)の場合には油を添加することがないので、塊となって粒状化が難しいという現実がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−70800号公報(第1〜5頁)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、白米のような米飯を冷凍させて凍結米飯を作る場合、米飯が塊となり、粒状化した状態での冷凍米飯を製造することが難しいという問題点があった。
【0006】
そこで、米飯を粒状化した状態で冷凍保存することができるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、米飯をコンベアに乗せて乾燥・冷却・冷凍室内を移動させ、凍結米飯を製造する凍結米飯製造装置において、炊飯された米飯を水に浸してバラ化する水浸漬手段と、前記水浸漬手段でバラ化された米飯を前記乾燥・冷却・冷凍室に向けて搬送する供給コンベアと、前記乾燥・冷却・冷凍室内を入口側から出口側に向かって移動する室内搬送用コンベアと、前記供給コンベア上の前記米飯を空気中に飛ばして前記室内搬送用コンベア上にバラ撒くほぐし体と、前記乾燥・冷却・冷凍室内に前記室内搬送用コンベアに沿って順に設けられた、前記米飯表面の水分を取り除く冷却乾燥室及び該冷却乾燥室を通った前記米飯を凍結させる冷凍室と、を備えてなる凍結米飯製造装置を提供する。
【0008】
この構成によれば、炊飯後のα化された米飯を水浸漬手段において水に浸し、その水に浸すことにより米飯表面のネバを洗い落として一時的に取り除く。また、その水に浸した米飯を供給コンベアに載せて乾燥・冷却・冷凍室に向けて搬送するとともに、ほぐし体により室内搬送用コンベア上にバラ撒かれて単粒状に撒きほぐされる。その室内搬送用コンベア上にバラ撒かれた米飯は、該室内搬送用コンベアで出口側へ向かって搬送されるとき、冷却乾燥室と冷凍室を順に通り、その冷却乾燥室内では冷却と米飯表面の水分が取り除かれ、凍結室では表面の水分が取り除かれた米飯を凍結して凍結米飯にする。これにより、粒状化された凍結米飯を連続して製造することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、上記室内搬送用コンベアは、第1室内搬送用コンベアと第2室内搬送用コンベアとからなるとともに、前記上記冷凍室内には、前記第1室内搬送用コンベアで送られて来る上記米飯を該前記第1室内搬送用コンベアから剥離させて該第2室内搬送用コンベア上に移し替える剥離装置を設けてなる凍結米飯製造装置を提供する。
【0010】
この構成によれば、冷凍室内で、第1室内搬送用コンベア上で表面凍結された米飯を、剥離装置により剥がして第2室内搬送用コンベアに移し替えるとき、さらにバラ化された冷凍米飯が作られる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、上記室内搬送用コンベアは、ネット状に形成されたベルトでなる凍結米飯製造装置を提供する。
【0012】
この構成によれば、ネットベルトを使用した室内搬送用コンベアとすることにより、冷却乾燥室及び冷凍室内を通る米飯に、ネットの下側からも該ネットの隙間を通して冷風が当たり、米飯全体に対する冷却及び冷凍効果を向上させることができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、米飯を室内搬送用コンベアに乗せて乾燥・冷却・冷凍室内を移動させ、凍結米飯を製造する凍結米飯製造方法において、炊飯された米飯を水に浸してバラ化する水浸漬工程と、前記水浸漬工程でバラ化された米飯を前記乾燥・冷却・冷凍室に向けて搬送し、途中で前記米飯を前記室内搬送用コンベア上に飛ばして粒状にするバラ撒き工程と、前記室内搬送用コンベア上で搬送されて来る米飯の表面水分を取り除く乾燥・冷却工程と、前記乾燥・冷却工程を経た前記米飯の内部を凍結させる凍結工程と、を備える凍結米飯製造方法を提供する。
【0014】
この方法によれば、炊飯後のα化された米飯を水浸漬工程で水に浸すことにより、米飯表面のネバを洗い落として一時的に取り除く。また、この米飯を室内搬送用コンベア上にバラ撒いて粒状に撒きほぐす。さらに、これを室内搬送用コンベアで冷却乾燥室と冷凍室へ順に通り、その冷却乾燥室内では冷却と米飯表面の水分を取り除き、凍結室では表面の水分を取り除いた米飯を凍結するようにして、粒状化された冷凍米飯を連続して製造することができる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明は、α化された米飯は、供給コンベア上に載せられるとき、その米飯表面のネバは既に取り除かれているので、粒状化する際、スムーズにバラ化し、またスムーズに冷凍することができるので、生産効率の向上が期待できる。
【0016】
請求項2記載の発明は、凍結室内で、凍結米飯を第1室内搬送用コンベアから第2室内搬送用コンベアに移し替えを行うことにより、さらに粒状化した凍結米飯を作ることができる効果が期待できる。
【0017】
請求項3記載の発明は、室内搬送用コンベアにネットベルトを使用することにより、冷却乾燥室及び冷凍室内を通る米飯全体に冷風を当てて冷却乾燥及び冷凍を行うことができるので、さらに生産効率の向上が期待できる。
【0018】
請求項4記載の発明は、α化された米飯は、バラ化する際、その米飯表面のネバは既に取り除かれているので、スムーズにバラ化でき、その後、バラ化した米飯を冷凍することができるので、生産効率の向上が期待できる
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態に係る凍結米飯製造装置の概略図
【図2】本実施形態装置におけるほぐし体の説明図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は米飯を単粒状化した状態で冷凍保存することができるようにするという目的を達成するために、米飯をコンベアに乗せて乾燥・冷却・冷凍室内を移動させ、凍結米飯を製造する凍結米飯製造装置において、炊飯された米飯を水に浸してバラ化する水浸漬手段と、前記水浸漬手段でバラ化された米飯を前記乾燥・冷却・冷凍室に向けて搬送する供給コンベアと、前記乾燥・冷却・冷凍室内を入口側から出口側に向かって移動する室内搬送用コンベアと、前記供給コンベア上の前記米飯を空気中に飛ばして前記室内搬送用コンベア上にバラ撒くほぐし体と、前記乾燥・冷却・冷凍室内に前記室内搬送用コンベアに沿って順に設けられた、前記米飯表面の水分を取り除く冷却乾燥室及び該冷却乾燥室を通った前記米飯を凍結させる冷凍室を備えるようにしたことにより実現した。
【実施例】
【0021】
以下、本発明の凍結米飯製造装置及び凍結米飯製造方法の好適な実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明に係る凍結米飯製造装置の縦断面図である。同図において、凍結米飯製造装置10は、炊飯システム11内で炊飯された直後で、α化された白米飯(玄米も含む。)Rの表面に付着しているネバを取り除いた後、その白米飯を乾燥・冷却・冷凍室12内で凍結させて単粒化した状態の凍結米飯を連続手的に作るものである。
【0023】
その凍結米飯製造装置10は、前記乾燥・冷却・冷凍室12の他に、水浸漬手段13、供給コンベア14、第1室内搬送用コンベア15、第2室内搬送用コンベア16、ほぐし体17、剥離装置18,19等により構成されている。
【0024】
前記乾燥・冷却・冷凍室12の内部は、庫内温度が+5℃程度に保持される冷却乾燥室20と、庫内温度が−35℃程度に保持される第1冷凍室21a及び第2冷凍室21bとに分けられている。また、前記冷却乾燥室20と、前記第1冷凍室21a及び前記第2冷凍室21b内には、各室20,21a,21b内を上記温度に調整・保持しておくための冷却器22a,22b,22cが設けられている。
【0025】
前記水浸漬手段13は、前記炊飯システム11おいて炊飯された直後のα化された白米飯Rを水に浸して一粒ずつにほぐしてバラ化するための手段である。該水浸漬手段13は、例えば炊飯された白米飯Rを入れて回転する回転カゴを有し、該回転カゴに白米飯Rを入れて水に浸した状態で回転させ、この白米飯Rの表面を水で洗うことにより、白米飯R表面に付着しているネバを取り除いて単粒状化した状態にほぐしてバラ化する。
【0026】
前記供給コンベア14は、前記水浸漬手段13で表面を水洗いしてバラ化された直後の白米飯Rが載せられ、該白米飯Rを乾燥・冷却・冷凍室12側に搬送するものであり、平ベルト等でなる食品コンベアで形成されている。
【0027】
前記ほぐし体17は、前記供給コンベア14の排出端部に対応して、該供給コンベア14上に隣接して設けられている。該ほぐし体17では、該供給コンベア14で運ばれて来たバラ化済みの白米飯Rを、前記第1室内搬送用コンベア15の上方空間に飛ばして該第1室内搬送用コンベア15上に落下させることにより、さらに単粒状化した状態にほぐすものである。そのほぐし体17は、例えば図2に示すように、回転軸23の外周面から外側に向かって延びる複数本の棒24を、該回転軸23の長手方向に沿って設けてなる櫛状をしたパドル部材等である。このほぐし体17の構造は、これ以外の構造であってもよい。
【0028】
前記第1室内搬送用コンベア15は、前記ほぐし体17で上方空間に飛ばされた白米飯Rを受け、これを前記冷却乾燥室20を通って前記第1冷凍室21a内に搬送するものであり、無数の孔が開けられて通気性を有するネット状のベルト(以下、「ネットベルト」と言う)で形成されている。したがって、該第1室内搬送用コンベア15は、前記供給コンベア14の下側から前記冷却乾燥室20を通って前記第1冷凍室21a内まで配設されている。
【0029】
また、前記冷却乾燥室20及び第1冷凍室21a内には、前記第1室内搬送用コンベア15で搬送されて行く白米飯Rに対して、前記ネットベルトの下側からベルトの孔を通して風を吹き付けるファン25が、該ネットベルトに沿って複数台(実施例では各エリア20,21aに2台ずつ)設けられている。なお、該ファン25による白米飯Rへの風の吹き付け量は、ネットベルト上に載せられている白米飯Rが風で飛ばされずに、僅かに舞い上がらせ、該ネットベルト上で白米飯Rが多少上下に踊るような状態になる大きさとし、例えば0.5〜1.0m/s程度が好ましい。
【0030】
前記剥離装置18は、前記第1室内搬送用コンベア15の排出端部に対応して設けられており、該第1室内搬送用コンベア15で第1冷凍室21aの端まで運ばれて来た冷凍白米飯Rを、該第1室内搬送用コンベア15上から剥離し、次の前記第2室内搬送用コンベア16上に滑り落下させるものであり、例えば平板状をした滑り板である。
【0031】
前記第2室内搬送用コンベア16は、前記剥離装置18を通って前記第1室内搬送用コンベア15から排出されて来る冷凍白米飯Rを受け、これを前記第1冷凍室21aから前記第2冷凍室21b内に搬送するものであり、前記第1搬送用ベルト15と同様に前記ネットベルトで形成されている。
【0032】
また、前記第2冷凍室21b内には、前記第2室内搬送用コンベア16で搬送されて行く白米飯Rに対して、ネットベルトの下側からベルトの孔を通して風を吹き付けるファン25が、該ネットベルトに沿って複数台(実施例では2台)設けられている。なお、この場合も、該ファン25による白米飯Rへの風の吹き付け量は、ネットベルト上に載せられている白米飯Rが風で飛ばされずに、僅かに舞い上がらせ、該ネットベルト上で白米飯Rが多少上下に踊るような状態になる大きさとし、例えば0.5〜1.0m/s程度が好ましい。
【0033】
前記剥離装置19は、前記第2室内搬送用コンベア16の排出端部に対応して設けられており、該第2搬送用コンベア16で前記第2冷凍室21bの端まで運ばれて来た冷凍白米飯Rを、該第2搬送用コンベア16上から剥離し、次の袋詰め工程用のベルトコンベア(図示せず)上に滑り落下させるものであり、例えば平板状をした滑り板である。
【0034】
次に、本発明に係る凍結米飯製造装置10の作用を説明する。まず、炊飯システム11で炊飯されたα化された白米飯Rを、水浸漬工程となる前記水浸漬手段13の回転カゴ等に入れて水に浸す、そして、白米飯Rの表面を水洗いしてネバを一時的に取り除いてバラ化し、それを供給コンベア14上に載せる。
【0035】
前記供給コンベア14上に載せられた白米飯Rは、該供給コンベア14で乾燥・冷却・冷凍室12側へ搬送される。また、該供給コンベア14の端部まで運ばれた白米飯Rは、バラ撒き工程となるほぐし体17で空気中に飛ばされ、前記第1室内搬送用コンベア15上にバラ撒かれることにより、粒状化された状態に撒きほぐされる。
【0036】
前記第1室内搬送用コンベア15上にバラ撒かれた白米飯Rは、該第1室内搬送用コンベア15に載せられ、冷却・冷凍室12の入口26から+5℃に保たれている乾燥・冷却工程となる前記冷却乾燥室20内に送り込まれ、更に該冷却乾燥室20から−35℃に保たれている凍結工程となる前記第1冷凍室21aの出口付近まで運ばれる。そして、乾燥・冷却工程となる冷却乾燥室20内では、+5℃まで冷却されて、乾燥している空気と前記ファン25での風により白米飯Rの表面の水分が取り除かれる。続いて、凍結工程となる前記第1冷凍室21a内では、−35℃に冷やされた冷気と前記ファン25での風により、前記冷却エリア20で冷却された白米飯Rの表面側を更に冷やして凍結させる。この状態では、白米飯Rの芯までは凍結してない。
【0037】
また、前記第1室内搬送用コンベア15の端部、すなわち前記第1冷凍室21aの出口付近まで搬送された凍結白米飯Rは、該第1室内搬送用コンベア15の端部に設けられている前記剥離装置18によって該第1室内搬送用コンベア15から剥離され、該剥離装置18上を滑って前記第2室内搬送用コンベア16上へ順次移される。また、この滑りにより凍結白米飯Rはさらに単粒状化される。
【0038】
前記第2室内搬送用コンベア16上に移された凍結白米飯Rは、−35℃に保たれている同じく冷凍工程となる前記第2冷凍室21b内を通って更に芯まで凍結される。
【0039】
また、該第2冷凍室21bの外側まで運ばれた凍結白米飯Rは、該第2室内搬送用コンベア16の端部に設けられている前記剥離装置19によって該第2室内搬送用コンベア16から剥離され、該剥離装置19上を滑って次の袋詰め工程用のベルトコンベア(図示せず)上に滑り落下される。
【0040】
したがって、本実施例による凍結米飯製造装置10を使用した場合では、α化された米飯は、供給コンベア14上に載せられるとき、その白米飯R表面のネバは既に取り除かれているので、粒状化する際、スムーズにバラして粒状化することができ、生産効率の向上が期待できる。
【0041】
なお、上記実施例では、第1冷凍室21aと第2冷凍室21bを設けた構成を開示したが、第1冷凍室21aだけで白米飯Rの芯まで凍結させることが出来る場合には、第2冷凍室21b及び第2室内搬送用コンベア16は設けなくてもよい。
【0042】
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は凍結米飯を製造する以外に、ネバを有する粒状材等を凍結させる技術にも応用できる。
【符号の説明】
【0044】
10 凍結米飯製造装置
11 炊飯システム
12 乾燥・冷却・冷凍室
13 水浸漬手段
14 供給コンベア
15 第1室内搬送用コンベア
16 第2室内搬送用コンベア
17 ほぐし体
18 剥離装置
19 剥離装置
20 冷却乾燥室
21a 第1冷凍室
21b 第2冷凍室
22a〜22c 冷却器
23 回転軸
24 棒
25 ファン
26 入口
27 出口
R 白米飯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
米飯をコンベアに乗せて乾燥・冷却・冷凍室内を移動させ、凍結米飯を製造する凍結米飯製造装置において、
炊飯された米飯を水に浸してバラ化する水浸漬手段と、
前記水浸漬手段でバラ化された米飯を前記乾燥・冷却・冷凍室に向けて搬送する供給コンベアと、
前記乾燥・冷却・冷凍室内を入口側から出口側に向かって移動する室内搬送用コンベアと、
前記供給コンベア上の前記米飯を空気中に飛ばして前記室内搬送用コンベア上にバラ撒くほぐし体と、
前記乾燥・冷却・冷凍室内に前記室内搬送用コンベアに沿って順に設けられた、前記米飯表面の水分を取り除く冷却乾燥室及び該冷却乾燥室を通った前記米飯を凍結させる冷凍室と、
を備えてなることを特徴とする凍結米飯製造装置。
【請求項2】
上記室内搬送用コンベアは、第1室内搬送用コンベアと第2室内搬送用コンベアとからなるとともに、前記冷凍室内には、前記第1の室内搬送用コンベアで送られて来る上記米飯を該前記第1室内搬送用コンベアから剥離させて該第2室内搬送用コンベア上に移し替える剥離装置を設けてなることを特徴とする請求項1記載の凍結米飯製造装置。
【請求項3】
上記室内搬送用コンベアは、ネット状に形成されたネットベルトでなることを特徴とする請求項1または2に記載の凍結米飯製造装置。
【請求項4】
米飯を室内搬送用コンベアに乗せて乾燥・冷却・冷凍室内を移動させ、凍結米飯を製造する凍結米飯製造方法において、
炊飯された米飯を水に浸してバラ化する水浸漬工程と、
前記水浸漬工程でバラ化された米飯を前記乾燥・冷却・冷凍室に向けて搬送し、途中で前記米飯を前記室内搬送用コンベア上に飛ばして粒状にするバラ撒き工程と、
前記室内搬送用コンベア上で搬送されて来る米飯の表面水分を取り除く乾燥・冷却工程と、
前記乾燥・冷却工程を経た前記米飯の内部を凍結させる凍結工程と、
を備えることを特徴とする凍結米飯製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−241909(P2012−241909A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108715(P2011−108715)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【出願人】(390026974)株式会社東洋製作所 (132)
【Fターム(参考)】