説明

凝固第VII因子組成物ならびにそれを製造および使用する方法

本発明は、伸長した組換えポリペプチド(XTEN)に連結された第VII因子凝固因子を含む組成物、該組成物をコードする単離された核酸、ならびにこれらを含むベクターおよび宿主細胞、ならびに凝固因子関連の疾患、障害、および容態の治療においてこのような組成物を作製および使用する方法に関する。本発明は、容態の治療または改良あるいは凝固第IX因子および/または凝固第VII因子の投与と関連したパラメータの亢進のための組成物ならびに方法に関する。特に、本発明は、1以上の伸長組換えポリペプチド(XTEN)を含む融合タンパク質の組成物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸長した組換えポリペプチド(XTEN)を含む単離された第VII因子ポリペプチドであって、該XTENが少なくとも36のアミノ酸残基を含み、この場合、該第VII因子ポリペプチドは、対象に投与される場合に約12時間よりも長い終末半減期を呈する、該第VII因子ポリペプチド。
【請求項2】
前記第VII因子ポリペプチドが、最適に整列した場合に、表1から選択される配列と比較して少なくとも90%の配列同一性を呈する、請求項1に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項3】
前記第VII因子が、そのC末端で前記XTENに連結される、請求項1または2に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項4】
第XIa因子、第XIIa因子、カリクレイン、第VIIa因子、第IXa因子、第Xa因子、第IIa因子(トロンビン)、エラスターゼ‐2、MMP‐12、MMP13、MMP‐17、およびMMP‐20からなる群から選択される哺乳類プロテアーゼによって開裂可能な開裂配列を介して前記XTENに連結される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項5】
前記哺乳類プロテアーゼによる前記開裂配列における開裂が、前記第VII因子ポリペプチドから前記XTENを放出する、請求項4に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項6】
前記XTENが、前記第VII因子において含まれる任意の2つの隣接したドメイン間に組み込まれ、この場合、該2つの隣接したドメインが、Gla、EGF1、EGF2、活性化型ペプチド(AP)、およびペプチダーゼS1(Pro)からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項7】
前記XTENが以下を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド:
(a)XTENアミノ酸残基の累積合計が、200超〜約3000アミノ酸残基であり:
(b)アスパラギン残基およびグルタミン残基の合計が、該XTENの全アミノ酸配列の10%未満であり;
(c)メチオニン残基およびトリプトファン残基の合計が、該XTENの全アミノ酸配列の2%未満であり;
(d)該XTEN配列が、10未満のサブシーケンススコアを有し;
(e)該XTEN配列が、GORアルゴリズムによって決定される時、90%超のランダムコイル形成を有し;かつ
(f)該XTEN配列が、Chou‐Fasmanアルゴリズムによって決定される時、2%未満のアルファヘリックスおよび2%のベータ‐シートを有する。
【請求項8】
少なくとも約4の見かけの分子量因子を呈する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項9】
前記XTENが、表4、表9、表10、表11、表12、または表13から選択されるアミノ酸配列の比較可能な長さと少なくとも90%の配列同一性を呈する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項10】
式VIIに従って構成された、請求項1〜9のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド:
(Gla)−(XTEN)−(EGF1)−(XTEN)−(EGF2)−(AP1)−(XTEN)−(AP2)−(XTEN)−(Pro)−(S)−(XTEN) VII
この場合、各発生について独立して、
(a)Glaが、第VII因子のGlaドメインであり;
(b)EGF1が、第VII因子のEGF1ドメインであり;
(c)EGF2が、第VII因子のEGF2ドメインであり;
(d)AP1が、第VII因子の活性化因子ペプチドドメインの一部であり;
(e)AP2が、少なくとも第一の開裂配列を含む第IX因子の活性化因子ペプチドドメインの一部であり;
(f)PROが、第VII因子のプロテアーゼドメインであり;
(g)Sが、開裂配列を任意に含むことのできる1〜約50のアミノ酸残基を有するスペーサー配列であり;
(h)XTENが、表4、表9、表10、表11、表12、または表13から選択されるアミノ酸配列の比較可能な長さと少なくとも90%の配列同一性を呈する伸長した組換えポリペプチドであり、
(i)uが、0または1のいずれかであり;
(j)vが、0または1のいずれかであり;
(k)xが、0または1のいずれかであり;
(l)yが、0または1のいずれかであり;かつ
(m)zが、0または1のいずれかであり、ただし、u+v+x+y+z≧1という条件付きである。
【請求項11】
2つ以上のXTENを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項12】
異種性配列の開裂の際に活性化される、野生型第VII因子を活性化しない凝固前駆体プロテアーゼによって開裂可能な少なくとも1つの異種性配列を含む、単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項13】
組織因子の不在下で活性化可能な、請求項12に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項14】
前記異種性配列が、活性化型第XI因子によって開裂可能である、請求項12または13に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項15】
少なくとも2つの異種性配列を含み、該異種性配列の各々が同じかまたは異なる凝固前駆体プロテアーゼによって開裂可能である、請求項12〜14のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項16】
伸長した組換えポリペプチド(XTEN)を含む、請求項12〜15のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項17】
前記少なくとも1つの異種性配列の開裂の際に、前記XTENも開裂される、請求項12〜16のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項18】
前記異種性配列が、配列KLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVと少なくとも90%の配列同一性を呈する、請求項12〜17のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項19】
前記異種性配列が、最適に整列した場合にTSKLTRAETVFPおよびFNDFTRVから選択される配列と少なくとも90%の配列同一性を呈する、請求項12〜18のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項20】
前記第VII因子ポリペプチドが、ポリエチレングリコール(PEG)、アルブミン、抗体、および抗体断片からなる群から選択される成分を含まない、請求項12〜19のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項21】
少なくとも約4の見かけの分子量因子を呈する、請求項12〜10のいずれか一項に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項22】
治療有効量の請求項1〜21のいずれか一項に記載の第VII因子を含む組成物を対象に投与することを含む、該対象における凝固障害を治療する方法。
【請求項23】
前記凝固障害が、血友病Aまたは血友病Bである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記治療有効量の第VII因子は、外来的に投与された第VIII因子および/または第IX因子が、比較可能な治療効果を生じる必要性を回避するのに十分である、請求項22または23に記載の方法。
【請求項25】
治療有効量の請求項1〜21のいずれか一項に記載の第VII因子を含む組成物を対象に投与することを含む、該対象における出血症状を治療する方法。
【請求項26】
治療有効量の請求項1〜21のいずれか一項に記載の第VII因子を含む組成物を、凝固タンパク質の欠乏した対象に投与することを含む、該対象を治療する方法。
【請求項27】
前記凝固タンパク質が、野生型の第VII因子、第IX因子、または第XI因子に置き換わる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記XTENが、少なくとも100のアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の単離された第VII因子ポリペプチド。
【請求項29】
XTENが以下を特徴とする、伸長した組換えポリペプチド(XTEN)を含む単離された第VII因子ポリペプチド:
(a)該XTENが、少なくとも36のアミノ酸残基を含み;
(b)前記URPにおいて含まれるグリシン(G)、アスパラギン酸(D)、アラニン(A)、セリン(S)、トレオニン(T)、グルタミン酸(E)、およびプロリン(P)の残基の合計が、該XTENの全アミノ酸の少なくとも80%を構成し;
(c)(i)該XTENの配列が、3つの連続したアミノ酸がセリンでない限り、同一である該アミノ酸を含まないように、または(ii)該XTEN配列の少なくとも約80%が、非重複配列モチーフからなり、該配列モチーフの各々が約9〜約14のアミノ酸残基を含み、この場合、任意の2つの連続したアミノ酸残基が、該配列モチーフの各々の2倍以下しか生じないように、該XTEN配列が実質的に非反復性であり;
(d)該XTEN配列が、TEPITOPEアルゴリズムによって分析される場合、推定T細胞エピトープを欠失し、この場合、該XTEN配列内のエピトープについての該TEPITOPEアルゴリズム推定が、−9のスコアに基づいており;
(e)該XTEN配列が、GORアルゴリズムによって決定される時、90%超のランダムコイル形成を有し;かつ
(f)該XTEN配列が、Chou‐Fasmanアルゴリズムによって決定される時、2%未満のアルファヘリックスおよび2%のベータ‐シートを有する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図26】
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【図30】
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【公表番号】特表2013−502458(P2013−502458A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−526708(P2012−526708)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/002147
【国際公開番号】WO2011/028228
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(511188819)アムニクス オペレーティング インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】