凝縮器付き混合システム
液体溶液または懸濁液を混合するためのシステムは、コンパートメントの境界となる支持ハウジング、およびコンパートメントの内部に置かれる折り畳み式バッグを含む。ミキサは折り畳み式バッグの内部に置かれる。一方スパージャは折り畳み式バッグの下端部にガスを送達する。ガス出口管路は折り畳み式バッグの上端部から凝縮器アセンブリに伸びる。ガス排出管路および流体収集管路はともに凝縮器アセンブリから伸びる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
適用なし。
【0002】
本発明は、凝縮器と連動して使用される溶液および/または懸濁液を混合し、スパージするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
バイオリアクタは、細胞および微生物の成長で使用される。従来のバイオリアクタは密封閉鎖できる剛性タンクを含む。プロペラ付きのドライブシャフトがタンク内部に回転自在に置かれる。プロペラは培養液を懸濁し、混合する働きをする。スパージャはタンクの底部に取り付けられ、培養液の酸素分およびpHを制御するために培養液にガスを送達するために使用される。
【発明の概要】
【0004】
培養液が汚染されないように、バイオリアクタを滅菌し、無菌状態を維持するために十分な注意が払われなければならない。したがって、異なるバッチの培養液の生成の間に、混合タンク、ミキサおよび培養液に接触する他の全ての再利用可能な構成部品は、交差汚染を回避するために注意深く清掃されなければならない。構造上の構成部品の清掃は、大きな労働力を要し、多大な時間を必要とし、費用がかかる。例えば、清掃には、水酸化ナトリウム等の化学洗浄剤の使用が必要となり、蒸気滅菌も必要とする場合がある。化学洗浄剤の使用は、相対的に使用が危険であるという追加の課題を有し、洗浄剤はいったん使用されると処分するのが困難および/または高価である場合がある。
【0005】
清掃するために大きな労働力を要することに加えて、従来のバイオリアクタは操作上の欠点も有する。例えば、容器内部の培養液をスパージする必要があるため、ガスは容器の上端部で集まる。所望される動作圧力内にシステムを維持するために、ガスの一部は、システムの無菌状態を危険にさらすことなく周期的にまたは連続的に除去されなければならない。これは、通常、フィルタを通してガスを放出することによって達成される。ただし、かかるフィルタは、しばしばガスからの水分がフィルタ内部で凝縮する結果として一時的に塞がることがある。
【0006】
本発明の多様な実施形態が、ここで添付図面を参照して説明される。これらの図面が、本発明の典型的な実施形態だけを示し、したがってその範囲を制限すると見なされるべきではないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】溶液および/または懸濁液を混合し、スパージするためのシステムであって、凝縮器を有するシステムの斜視図である。
【図2】容器と結合されている、図1に示されるシステムのミキサの斜視図である。
【図3】図2に示されるミキサの部分分解図である。
【図4】図3に示されるミキサのドライブシャフトおよびインペラアセンブリの分解図である。
【図5】凝縮器システムの斜視図である。
【図6】図5に示される凝縮器システムの凝縮器の斜視図である。
【図7】図6に示される凝縮器本体の分解図である。
【図8】図6に示される凝縮器本体のコアの斜視図である。
【図9】図6に示される凝縮器本体の背面斜視図である。
【図10】図5に示される凝縮器システムの移送システムの斜視図である。
【図11】図10に示される移送システムの凝縮器バッグの上面図である。
【図12】図6に示される凝縮器と結合される、図10に示される移送システムの斜視図である。
【図13】図12に示されるシステムの反対側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、溶液および/または懸濁液を混合し、スパージするためのシステムおよび方法に関する。システムは、一般的に細胞または微生物を培養するためのバイオリアクタまたは発酵槽として使用できる。例としておよび制限としてではなく、発明のシステムは、バクテリア、菌類、藻類、植物細胞、動物細胞、原生動物、線形動物等を培養する際に使用できる。システムは、好気性または嫌気性であり、付着性または非付着性である細胞および微生物を収容できる。また、システムは生物学的ではない溶液および/または懸濁液の形成および/または処理と関連して使用することもできるが、それにも関わらず混合およびスパージを取り入れることができる。例えば、システムは、スパージが二酸化炭素の制御された気体レベルでの炭酸塩または重炭酸塩のレベルの調整を通して培地のpHを制御するために使用される、培地の形成に使用できる。
【0009】
本発明のシステムは、処理されている物質に接触するシステム構成部品の大半を、使用後そのたびに処分できるように設計されている。結果的に、システムは従来のステンレス鋼混合システムによって必要とされる清掃および滅菌の負担を大幅に排除する。また、この特長は、複数のバッチの繰り返される処理の間も無菌状態が一貫して維持できることを保証する。上記および本発明のシステムが容易に拡張可能であり、相対的に低費用であり、容易に操作されるという事実を鑑みて、本発明のシステムは、以前はかかる処理を外注していたさまざまな産業用施設および研究施設で使用できる。
【0010】
図1に示しているのは、本発明の特長を取り入れた発明のシステム10の一実施形態である。一般に、システム10は、剛性支持ハウジング14の内部に置かれ、凝縮器システム16と結合される容器12を含む。ミキサ18は、容器12の内部の成分を混合するおよび/または懸濁するために設計される。ここで、システム10の多様な構成部品はさらに詳細に説明される。
【0011】
引き続き図1を参照すると、支持ハウジング14は、上端部22と対向する下端部24との間に延在する実質的に円筒形の側壁20を有する。下端部24は、それに取り付けられたフロア26を有する。支持ハウジング14は、チャンバ30の境界となる内面28を有する。環状リップ32は上端部22に形成され、チャンバ30への開口部34の境界となる。支持ハウジング14のフロア26は、ホイール38を有するカート36の上に載っている。支持ハウジング14は、コネクタ40によって取り外し自在にカート36に固定される。カート36は、支持ハウジング14の選択的な移動および位置決めを可能にする。代替実施形態では、支持ハウジング14はカート36の上には載る必要がないが、フロアまたは他の構造上に載ることができる。
【0012】
支持ハウジング14は、実質的には円筒形の形状を有するとして示されているが、代替実施形態では、支持ハウジング14は少なくとも部分的にコンパートメントの境界となることができる任意の所望の形状を有することができる。例えば、側壁20は円筒形である必要はないが、多角形、楕円形、またはふぞろい等のさまざまな他の横断方向の断面形状を有することがある。さらに、支持ハウジング14は、任意の所望されるサイズに拡大・縮小できることが理解される。例えば、チャンバ30が50リットル未満または1,000リットルを超える体積を保持できるような大きさに支持ハウジング14を作ることができることが想定される。支持ハウジング14は通常ステンレス鋼等の金属から作られるが、本発明の適用される荷重に耐えることができる他の材料から作ることもできる。
【0013】
本発明の一実施形態では、支持ハウジング14の内部に置かれた容器12内に入れられる流体の温度を調節するための手段が提供される。一例としておよび制限としてではなく、電気加熱エレメントを支持ハウジング14の上または内部に取り付けることができる。加熱エレメントからの熱が、容器12に直接的または間接的に伝えられる。代わりに、支持ハウジング14は、支持ハウジング14上に形成されている1つまたは複数の流路で被覆できる。流路は、水またはプロピレングリコール等の流体がポンプで流路を通ることができるようにする入口および出口を有することがある。流路を通過する流体を加熱するまたはそれ以外の場合流体の温度を制御することによって、容器12が支持ハウジング14の内部に置かれるときに、同様に容器12の内部の流体の温度を調節する支持ハウジング14の温度を調節できる。また、支持ハウジング14にガスバーナーを適用する、または容器の中から流体をくみ出し、流体を加熱してから容器12の中に流体をくみ入れ直すことによって等、他の従来の手段も使用できる。バイオリアクタまたは発酵槽の一部として容器12を使用するとき、加熱するための手段が、容器12内部の培養液を約30℃から約40℃の間の範囲内の温度に加熱するために使用できる。他の温度も使用できる。
【0014】
図2は、ミキサ18と結合される容器12を示す。容器12は、上端部56から対向する下端部57に延在する側面55を有する。また、容器12は、ミキサ18の一部が置かれるコンパートメント50の境界となる内面58も有する。示されている実施形態では、容器12は、可撓バッグを含む。容器12上に形成されているのは、コンパートメント50と連通する複数のポート51である。2つのポート51しか図示されていないが、容器12は、所望される任意の数のポート51とともに形成することができ、ポート51が、上端部56、下端部57、および/または側面55に沿って等、容器12上の所望される任意の位置に形成できることが理解される。ポート51は、同じ形状または異なる形状である場合があり、さまざまな異なる目的に使用できる。例えば、ポート51は、培地、細胞培養液、および/または他の成分を容器12の中へ、および容器12の中から送達するための流体管路と結合できる。
【0015】
また、ポート51は、容器12にプローブを結合するためにも使用できる。例えば、容器12が細胞または微生物を生じさせるためのバイオリアクタとして使用されるとき、ポート51は、温度プローブ、pHプローブ、溶存酸素プローブ等のプローブを結合するために使用できる。ポート51、および多様なプローブおよび管路をどのようにしてポート51に結合できるのかの例は、特に参照することにより本明細書に組み込まれる、2006年11月30日に公開された米国特許公報第2006−0270036号および2006年10月26日に公開された米国特許公報第2006−0240546号に開示されている。また、ポート51は、容器12を二次容器に、後述される凝縮器システム16に、および他の所望される取付け部品に結合するためにも使用される。
【0016】
本発明の一実施形態では、容器12の下端部にガスを送達するための手段が提供される。例としておよび制限としてではなく、やはり図2に示されるように、スパージャ59を、容器12の内部の流体にガスを送達するために容器12の下端部57上に位置決めできるか、または下端部57に取り付けることができるかのどちらかである。当業者によって理解されるように、多様なガスは、通常、容器12内部の細胞または微生物の成長で必要とされる。ガスは、通常、酸素、二酸化炭素および/または窒素と選択的に組み合わされる空気を含む。ただし、他のガスを使用することもできる。これらのガスの追加は、培地の溶融酸素分およびpHを調節するために使用できる。ガスライン61は、所望されるガスをスパージャ59に送達するためにスパージャ59と結合される。ガスライン61は、容器12の下端部57を通過する必要はないが、上端部56からまたは他の場所から下方に伸びることができる。
【0017】
スパージャ59は、さまざまな異なる形状を有することがある。例えば、スパージャ59は、金属、プラスチック、または小さな気泡のガスを容器12の中に計量配分できる他の物質から成る透過膜またはフリット化構造を含むことがある。気泡が小さいほど、よりよい流体の中へのガスの吸収が可能になる。他の実施形態では、スパージャ59は、単に、容器12上に形成されるまたは容器12と結合される、そこを通ってガスが容器12の中に移行する管、ポート、または他のタイプの開口部を含むことができる。容器12上に置かれるのと対照的に、スパージャはミキサ18上に形成するまたはミキサ18と結合することもできる。スパージャおよびスパージャを本発明でどのように使用できるのかの例は、参照することにより以前に組み込まれた米国特許公開番号第2006−0270036号および第2006−0240546号に開示される。他の従来のスパージャも使用できる。
【0018】
示されている実施形態では、容器12は、以下により詳細に説明されるミキサ18の回転アセンブリ82に密封される開口部52を有する。その結果、コンパートメント50は、それが無菌の流体を処理する際に使用できるように密封閉鎖されている。使用中、容器12は図1に示されるように支持ハウジング12のチャンバ30の内部に置かれる。容器12は使用中支持ハウジング14によって支えられ、後に使用後に処分できる。一実施形態では、低密度ポリエチレンまたは約0.1mmから約5mmの間の範囲の厚さを有し、約0.2mmから約2mmがより一般的である他の高分子シート等の可撓性の防水性の材料から成る容器12。他の厚さも使用できる。この材料は、一重の材料から成ることもあれば、二重壁容器を形成するためにともに密封される、または分離されるかのどちらかである2つ以上の層を含むこともある。層がともに密封される場合、材料は積層材または押出材を含むことがある。積層材は、後で接着剤によってともに固定される2つ以上の別々に形成された層を含む。
【0019】
押出材は、接触層によって分離できる異なる材料の2つ以上の層を含む単一の一体化したシートを含む。層の全ては同時に同時押し出しされる。本発明で使用できる押出材の一例は、ユタ州、ローガンのHyClone Laboratories,Inc.から入手できるHyQ CX3−9膜である。HyQ CX3−9膜は、cGMP施設で生産される3層の9ミルキャスト膜である。外側層は超低密度ポリエチレン製品接触層と同時押し出しされたポリエステルエラストマである。本発明で使用できる押出材の別の例は、やはりHyClone Laboratories Inc.から入手できるHyQ CX5−14キャスト膜である。HyQ CX−4キャスト膜はポリエステルエラストマ外側層、超低密度ポリエチレン接触層、およびその間に配置されるEVOH障壁層を含む。さらに別の例では、インフレーションフィルムの3つの独立したウェブから作られるマルチウェブ膜も使用できる。2つの内側ウェブは、(HyCloneによってHyQ BM1膜と呼ばれる)それぞれ4ミルの単分子層ポリエチレン膜である。一方、外側障壁ウェブは(HyCloneによってHyQ BX6膜と呼ばれる)厚さ5.5ミルの6層同時押出膜である。
【0020】
材料は、生きている細胞との直接的な接触のために承認され、溶液を無機で維持できる。かかる実施形態では、材料は、例えば放射線を電離することによって滅菌可能でもある。異なる状況で使用できる材料の例は、特に参照することにより本明細書に組み込まれる、2000年7月4日に発行された米国特許第6,083,587号、および2003年4月24日に公開された米国特許公報第US2003−0077466 A1号に開示されている。
【0021】
一実施形態では、容器12は、2枚の材料が重複する関係で配置され、その2枚がその周辺でともに境界となり、内部コンパートメントを形成する二次元枕式バッグを含む。代わりに、単一枚の材料を折り重ね、周辺の回りで縫い合わせ、内部コンパートメントを形成することもできる。別の実施形態では、容器は、長さに切断され、両端部で縫い合わせて閉じられるポリマー材料の連続管状押出部から形成できる。
【0022】
さらに別の実施形態では、容器12は、環状側壁だけではなく、二次元上端部壁および二次元底端部壁も有する三次元バッグを含むことがある。三次元容器は、複数の、通常は3枚以上、およびさらに一般的には4枚または6枚の個別のパネルを含む。各パネルは実質的に同一であり、容器の側壁、上端部壁、および底端部壁の一部を含む。各パネルの対応する周縁端縁は縫い合わせられる。縫い目は、通常、熱エネルギー、RFエネルギー、音波、または他の密封エネルギー等の技術で既知の方法を使用して形成される。
【0023】
代替実施形態では、パネルは、さまざまな異なるパターンで形成できる。三次元バッグを製造する1つの方法に関する追加の開示は、図面および発明を実施するための形態が参照することにより本明細書に組み込まれる2002年9月19日に公開された米国特許公報第US2002−0131654 A1号に開示されている。
【0024】
容器12が、実質的に任意の所望されるサイズ、形状、および構成を有するように製造できることが理解される。例えば、容器12は、10リットル、30リットル、100リットル、250リットル、500リットル、750リットル、1,000リットル、1,500リットル、3,000リットル、5,000リットル、10,000リットル、または他の所望される体積または前記のどれかの間の範囲の大きさに作られるコンパートメントを有して形成できる。容器12は任意の形状である場合があるが、一実施形態では、容器12は特に支持ハウジング14のチャンバ30に対して補完的または実質的に補完的となるように構成される。
【0025】
ただし、任意の実施形態では、容器12がチャンバ30の内部に受け入れられるとき、容器12が、支持ハウジング14によって少なくとも一般的に均一に支持されることが望ましい。支持ハウジング14によって容器12の少なくとも一般的な均一な支持を有することは、流体で充填されるときに容器12にかけられる動水力による容器12の故障を妨げるのに役立つ。
【0026】
上述された実施形態では、容器12は可撓バッグ状形状を有するが、代替実施形態では、容器12が折り畳み式容器または半剛体容器の任意の形を含むことができることが理解される。また、容器12は透明または不透明である場合があり、その中に紫外線抑制剤が組み込まれていることがある。
【0027】
ミキサ18は、ブラケットによって支持ハウジング14と結合され、培養液または他の溶液を混合するおよび/または懸濁するために使用できる。図3を見ると、ミキサ18は上面2および対向する底表面64を有するハウジング60を含む。開口部66は上面62から底表面64へハウジング60を通って延在する。管状モータマウント68はハウジング60の開口部66の内部に回転自在に固定される。駆動モータ70はハウジング60に取り付けられ、ハウジング60に対するモータマウント68の回転を容易にする選択するようにモータマウント68と係合する。
【0028】
ドライブシャフト72は、モータマウント68およびしたがってハウジング60を通過するように構成される。図4を見ると、ドライブシャフト72は、ともに接続されるヘッド部74およびシャフト部76を含む。ミキサ18は、さらにインペラアセンブリ78を含む。インペラアセンブリ78は、一端で固定される回転アセンブリ82、および対向する端部に固定されるインペラ84を有する細長い管状コネクタ80を含む。回転アセンブリ82は外側筐体86および外側筐体86の内部に回転自在に置かれる管状ハブ86を含む。図2に示されるように、外側筐体86は、管状コネクタ80およびインペラ84が容器12のコンパートメント50の中に広がるように容器12に固定される。
【0029】
使用中、容器12およびそこに固定されたインペラアセンブリ78は、支持ハウジング14のチャンバ30の内部に配置される。回転アセンブリ82は、次いで、ハブ88がモータマウント68と位置合わせされるようにミキサ18のハウジング60の底表面64に取り外し自在に接続される。組み立てられたドライブシャフト72の末端はモータマウント68を通り、回転アセンブリ82のハブ86を通り、および管状コネクタ80を通って下方に進められる。最後に、ドライブシャフト72の末端は、ドライブシャフト72の回転がインペラ84の回転を容易にするようにインペラ84上のソケットの内部に受け取られる。
【0030】
ドライブシャフト72がインペラ84を係合する状態で、ドライブシャフト72のドライバ部分90(図4)が、ドラフトシャフト72の回転がハブ88も回転するように、ハブ88の内部に受け入れられ、ハブ88を係合する。外側筐体86はハウジング60に固定されるため、ハブ88は、ドライブシャフト72が回転されるにつれ、筐体86およびハウジング60を基準にして回転する。管状コネクタ80が、インペラ84、ハブ88、よびドライブシャフト72と同時に回転することもさらに留意される。
【0031】
最後に、いったんドライブシャフト72がモータマウントを完全に通されると、ドライブシャフト72のヘッド部74はモータマウント86を係合する。したがって、モータ70がモータマウント68の回転を容易にするので、モータマウント68はドライブシャフト72の回転を容易にする。同様に、上述されるように、ドライブシャフト72は、ハブ88、コネクタ80、およびインペラ84の回転を容易にする。インペラ84の回転は、容器12のコンパートメント50内部の流体の混合および懸濁を容易にする。ミキサ18、その動作およびその代替実施形態に関する追加の開示は、特に参照することにより本明細書に組み込まれる、Derik R.Westらの名前で2010年2月1日に出願され、Self Aligning Coupling for Mixing Systemと題する米国特許出願第12/697,771号に開示されている。
【0032】
上述のミキサ18およびその代替策は、容器12の内部に入れられる流体を混合するための手段の一実施形態を含む。代替実施形態では、ミキサ18はさまざまな従来の混合システムで置換できることが理解される。例えば、ミキサ18は、容器12を通り、容器12の中に延在する従来の剛性シャフトおよびインペラミキサ、または容器12の中に延在する垂直往復式ミキサで置換できる。また、ミキサ18は容器12の内部に配置される磁気撹拌子を含む磁気ミキサおよび撹拌子を回転する容器12の外部に置かれるミキサで置換することもできる。同様に、混合は、容器12を搖動させるロッキングミキサを使用することによって、またはガスミキサを使用し、流体をガスによって拡散することによって等の波の作用によって作り出すことができる。さらに、流体を容器12の中に、容器12の中から、またはポンプ作用が流体の混合を引き起こす容器の内部でくみ入れ、くみ出すためにポンプミキサを使用することもできる。
【0033】
図5は凝縮器システム16の斜視図である。凝縮器システム16は、ホイール104がフロアの上に取り付けられたフロア102を有するカート100上に取り付けられて示されている。ハンドレール106はフロア102から立ち上がり、カート100を押すために使用される。支持スタンド108はハンドレール106に接続され、ハンドレール106から立ち上がり、凝縮器システム16の部分を支えるために使用される。
【0034】
一般に、凝縮器システム16は凝縮器110、移送システム112、チラー113、およびポンプ115を含む。図6を見ると、凝縮器110は、実質的に矩形プレート状の形状を有する凝縮器本体114を含む。すなわち、凝縮器本体114は、ともに上面120と対向する底面122との間、および前面124と対向する背面126との間に延在する第1の側面116および対向する第2の側面118を含む。側面116および118は、通常平面的であり、通常平行に整列して置かれる。ただし、所望される場合、側面116および118は、輪郭となるおよび/または互いに関して傾けることができる。同様に、側面116および118は、矩形である必要はないが、多角形、楕円形、ふぞろい、または他の形状となることがある。
【0035】
図7を見ると、一般に、凝縮器本体114は、コア128、コア120に取り外し自在に取り付けられるカバープレート130、および概してコア128を取り囲む断熱ライナー132を含む。図8を見ると、コア128は、凝縮器本体114と同様に、それぞれが上面120‘と対向する底面122’との間、および前面124‘と対向する背面126’との間に延在する第1の側面116‘および対向する第2の側面118’を有する実質的にはL形のベースプレート134を含む。
【0036】
曲がりくねった経路を形成する細長い流路136は、第1の側面116‘の少なくとも50%、およびより一般的には少なくとも70%または80%の上に延在するように第1の側面116’に埋め込まれている。流路136は入口ポート138で開始し、底面122を通って伸び、底面122を通って伸びる出口ポート140で終端する。流路136の経路がさまざまな異なる形状を有し、ポート138および140が異なる場所で形成できることが理解される。ベントポート143は上面120‘を通って伸び、流路16と連通する。ベントポート143は、流路136を液体で充填するときに流路136から空気を除去するために使用され、任意の従来の形の栓を使用して塞ぐことができる。
【0037】
図7に示されるように、カバープレート130は、コア128の第1の側面116‘に補完的であるL形形状を有する。カバープレート130は、ポート138および140を通るアクセスを除き流路136を閉じて密封するためにネジ141によって第1の側面116’と結合するように構成される。ガスケットまたは他の密封材がカバープレート130とベースプレート134の間に流体密封のシールを作り出すためにその間に置くことができることが理解される。
【0038】
細長い切欠き142が、上面120‘と全面124’との間の交差点で形成される。切欠き142は、上面120‘から下方に延在する第1の面144、および前面124’から中に延在する第2の面146によって境界を付けられる。コア128は、第1の面144および第2の面146から切欠き142の中に突出する支持要素148を含む。コア128およびカバープレート130は、通常、高い熱伝導性を有する材料から構成される。好ましい材料は、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属を含む。総体的に高い熱伝導性を有する他の材料も使用できる。
【0039】
図7に示されるように、断熱ライナー132は、切欠き142内部で支持要素148を覆うように構成され、コア128の上面120‘、底面122’、前面124‘、および背面126’も覆う。断熱ライナー132は、コア128の熱伝導性よりも低い熱伝導性を有する材料から構成される。同様にさまざまな他の材料も使用できるが、例えば、断熱ライナー132は、通常、ポリウレタン等のプラスチックから構成される。断熱ライナー132は、部分的にはコア128の周縁端縁を断熱するために機能し、よりよくコア128が所望される冷却温度を維持することを可能にする。断熱ライナー132は、さらに詳しく以下に説明されるように他の機能も果たす。ただし、代替実施形態では、断熱ライナー132は、多様な面120‘、122’、124‘および/または126’を覆う必要がないことが理解される。
【0040】
図6に戻ると、上記を鑑みて、凝縮器本体114の第1の側面116が熱伝導部分150および断熱部分152を含むことが理解される。断熱部分152は、断熱ライナー132から構成される第1の側面116の部分を含む。熱伝導部分150はL形を有し、一般に第1の面116の残りの部分を含むが、より詳細には、カバープレート130の露呈面およびベースプレート134の任意の露呈部分を含む。
【0041】
図9に示されるように、凝縮器本体114の第2の側面118は、第1の側面116と実質的に同じ形状を有する。つまり、第2の側面118は熱伝導部分150‘および断熱部分152’を含む。ただし、おもに取り外し可能なカバープレート130を含む熱伝導部分150と対照的に、第2の側面118の熱伝導部分150‘はコア128の第2の側面118’の露呈部分を含むに過ぎない。ただし、両方の面で、側面の熱伝導部分は、露呈部分よりも高い熱伝導性を有する。
【0042】
やはり図9に示されるように、1組の相隔たるキャッチ156が、底面122に隣接する第2の側面118から外向きに突出する。類似するキャッチ156は底面122に隣接する第1の側面116上にも形成される。各キャッチ156は、その端部に形成される拡大されたヘッドを有するステムを含む。さらに詳しく下記に説明されるように、キャッチ156は、凝縮器バッグを凝縮器110に固定するために使用され、さまざまな異なる形状を有することがある。また、図9に示されるように、1組の相隔たるボルト158Aおよび158Bが、凝縮器本体114の背面126と結合される。ボルト158Aおよび158Bは、図13に示されるように支持スタンド108に凝縮器110を固定するために使用される。支持スタンド108に凝縮器110を固定するために、任意の数の従来の締付け技法を使用できることが理解される。
【0043】
図6に戻ると、凝縮器110は、張力アセンブリ160をさらに含む。張力アセンブリ160は、上面120から上方に突出する1組の相隔たるポスト162Aおよび162Bを含む。張力バー164はポスト162AとBとの間で伸び、ポスト162AおよびBの上を摺動自在に通過する。キャップ166AおよびBが、張力バー164をポスト162AよびBの上に保持するようにそれぞれポスト162AおよびBの上部に位置する。最後に弾力ばね168AおよびBが、張力バー164と上面120の間でそれぞれポスト162AおよびBを取り囲む。ばね168AおよびBは、上面120から離れて張力バー164を弾力的に偏向する。再び、さらに詳しく下記に説明されるように、張力アセンブリ160が凝縮器110上に設置される凝縮器バッグに張力をかけるために使用される。
【0044】
凝縮器110は、第1の側面116にヒンジで取り付けられる第1のドア170および第2の側面118にヒンジで取り付けられる第2のドア172をさらに含む。第1のドア170は、それぞれ上縁178と対向する底端縁180との間、および前部端縁182と対向する後部端縁184との間に延在する内側面174および対向する外側面176を含む。同様に、第3の切欠き190は、第1のドア170を通して延在するように底端縁180上に埋め込まれる。示されている実施形態では、第1の切欠き190が底端縁180に沿って中心に形成される。細長い間仕切りリブ192が、上縁178と下縁180との間に垂直向きで内側面174上に取り付けられる。間仕切りリブ192は内側面174に配置され、上縁178の下方で少し離れて終端する第1の端部193および第3の切欠き190の中に伸びる対向する第2の端部を有する。
【0045】
第1のドア170は、1組の相隔たるヒンジ194AおよびBによって凝縮器本体114の第1の側面116にヒンジで取り付けられる。ヒンジ194AおよびBがさまざまな代替形状を有すること、およびヒンジ194AおよびBが凝縮器本体114に第1のドア170を固定するための他の構造で置換できることが理解される。ヒンジ194AおよびBの結果として、第1のドア170は、第1のドア170の内側面174が凝縮器本体114の第1の側面116に隣接し、実質的に平行に位置合わせされて置かれる閉鎖位置との間で選択的に移動できる。第1のドア170は、図6に示される開放位置に向きを変えることもできる。第1のドア170の内側面174は、第1のドア170が閉鎖位置にあるときに、第1のドア170が、切欠き186、188および190の中で露呈される覆われていない領域を除き第1の側面116を実質的に覆うように、凝縮器本体114の第1の側面116に実質的に補完的な形状を有する。第2のドア172は、第1のドア170に実質的に同一であり、第1のドア170とその上に取り付けられる同じ構成部品を有し、第1のドア170と同様に凝縮器本体114の第2の側面180にヒンジで取り付けられる。このようにして、第2のドア172は、第1のドア170のように開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動することもできる。第2のドアの構成部品は、第1のドア170と同じ参照文字で識別され、例えば第1のドア170の内側面174に対応する第2のドア172の内側面174‘等のプライム記号が追加される。一実施形態では、ドア170および172は、ポリカーボネートのような透明なプラスチック等の透明な材料から作ることができる。これによって、使用中の凝縮器110の動作のよりよい視覚的な監視が可能になる。代わりに、ドア170および172は透明である必要はない。
【0046】
本発明の一実施形態では、閉鎖位置に第1のドアをロックするため、および閉鎖位置に第2のドア172をロックするための手段が提供される。一例としておよび制限としてではなく、キャッチプレート196が前面124上に取り付けられ、第1の側面116および第2の側縁118を越えて水平に延在する。開口部198Aおよび198Bは、キャッチプレート196の対向する端部に形成される。
【0047】
図13を見ると、ボルトアセンブリ200が第1のドア170および第2のドア172の外側面176上に取り付けられる。各ボルトアセンブリ200は、ドアに固定されるボルトハウジング202、および前進位置と後退位置との間でボルトハウジング内部で摺動自在に移動できるボルト204を含む。ドア170および172が閉鎖位置にある状態で、ボルト204は、ボルト204がキャッチプレート196内の開口部198AおよびBを通過し、それによってドア170および172を閉鎖位置に固定するように前進位置に移動できる。デッドボルト、クランプ、ねじ部品、ラッチ等の任意の数の従来のロッキング技法が閉鎖位置にドア170および172を解放可能なようにロックするために使用できることが理解される。
【0048】
本発明の一実施形態では、凝縮器110を冷却するための手段が提供される、一例としておよび制限としてではなく、図5に戻ると、チラー113は、送達管路206およびそこから伸びる戻り管路107を有するチラー本体205を含む。チラー113は、流体(通常は水)の体積を保持し、流体を所望される温度に冷却し、次いでそれぞれ送達管路206および戻り管路107を通してチラー本体205の中におよび中から流体を循環する従来の市販の再循環チラーを含むことがある。チラー113の位置例は、Thermo Fisher Scientific製造のNeslab RTE−221再循環チラーである。他の従来の再循環チラーも機能する。
【0049】
チラー113の送達管路206は凝縮器110の入口ポート138(図8)と流体結合される。一方、チラー113の戻り管路206は凝縮器110の出口ポート140(図8)と流体結合される。したがって、動作中、チラー113は、送達管路206を通して凝縮器110の入口ポート138に、所望される温度まで冷やされた流体の連続蒸気を送達する。冷却された流体は次いで行周期110内部の流路136を通って出口ポート140に流れる。最後に、流体は出口ポート140を通って出て、戻り管路206を通ってチラー113に戻る。流路136を取り囲む材料の高い熱伝導性のため、冷却された流体は、凝縮器本体114の第1の側面116および対向する第2の側面118を冷却するようにベースプレート134から熱を吸収する。その結果、側面116および118に接するまたは隣接する物体も冷却される。チラー113は、通過する流路が通常、約3℃と約18℃の間の、約3℃から約10℃がより一般的である範囲の恩智に冷却される状態で操作される。他の温度も機能する。
【0050】
凝縮器110を冷却するための他の手段も使用できる。例えば、チラーはガスを循環するように設計することが可能で、チラーが、凝縮器110を冷却する冷却システムとして動作するようにガスを圧縮、膨張する圧縮機を備えることができる。また、チラーは、凝縮器110を通して冷却された空気または他のガスを吹き付けるように設計することもできる。冷却のための他の従来のチラーおよびシステムも、凝縮器110を冷却するために使用できる。
【0051】
図10に示されているのは、凝縮器110と取り外し自在に結合するように構成される移送システム112の斜視図である。一般に、移送システム112は凝縮器バッグ210、容器112から凝縮器バッグ210まで伸びるガス出口管路212、凝縮器バッグ210と結合される1組のガス排出管路214Aおよび214B、および凝縮器バッグ210から容器12に伸びて戻る流体収集管路216を含む。凝縮器バッグ210、凝縮器110、およびチラー113、ならびに本明細書に説明されるそれぞれの代替策は結合し、「凝縮器アセンブリ」を形成する。移送システム112の多様な要素は、ここでさらに詳しく説明される。
【0052】
図11を見ると、凝縮器バッグ210は1枚または複数枚のポリマー材料から成る可撓折り畳み式バッグを含む。凝縮器バッグ210は、容器12に関して上記に上述されたのと同じ材料から成り、同じ製造方法を使用して作成できる。示されている実施形態では、凝縮器バッグ210は、周辺端縁211の回りにともに縫い合わされる2枚の重複するポリマー材から製造される枕型のバッグを含む。全体として見られると、凝縮器バッグ210は第1の端部222と対向する第2の端部224との間に延在する内側面218および対向する外側面220を有する細長いバッグを含む。ただし、凝縮器バッグ210は2つの別々の隔離されたコンパートメントの境界となるように構成される。その目的のため、凝縮器バッグ210は、第1の凝縮器バッグ226、第2の凝縮器バッグ228、およびその間に延在する支持構造230を含むとして画定することもできる。凝縮器バッグ210のこれらの別々の要素は、ここでさらに詳しく説明される。
【0053】
凝縮器バッグ210と同様に、第1の凝縮器バッグ226は、周縁端縁240の回りで縫い合わされる2枚の重複するポリマー材から製造される枕型バッグを含む。第1の凝縮器バッグ226は、内部面254および対向する外部面25を有する。内部面254は、コンパートメント242の境界となる。外部面255は、それぞれ上縁233で終端する上端部232と下縁235で終端する対向する下端部234との間に延在する内側面218および対向する外側面220を含む。面218および220は、第1の側端236と対向する第2の側端238との間でも延在する。端縁233、235、236および236は結合し、周縁端縁240を形成する。下縁235は、中心場所に内向きに傾斜する一般にV形の形状を有する。1組の相隔たる管状ポート244Aおよび244Bは、コンパートメント242と流体連通するように中心場所で第1の凝縮器バッグ226に溶接される、またはそれ以外の場合縫い合わせられる。代替実施形態では、1つまたは3つ以上のポート244が使用できる。さらに、下縁235はポート244が位置する下縁235に沿った任意の場所に向かって傾斜するように構成できる。さらに詳しく下記に説明されるように、複数の開口部246が、管状ポート244AおよびBの対向する側面上で周縁端縁240を通って横断方向で伸びるが、コンパートメント242とは連通しない。
【0054】
第1の凝縮器バッグ22は、上縁233および第1の側端236に隣接する外側面220上で形成されるガス入口ポート248をさらに含み、上縁233および第2の側端238に隣接する外側面220に形成されるガス排出ポート250も含む。外側面220上に形成されるポート248および250と対照的に、ポート248および250はポート244に類似して周縁端縁240を通って延在して形成できることが理解される。内側面218がそこから外向きに突出するポートがなく、通常平坦であることも留意される。これによって内側面218は、図12に示されるように凝縮器110の第1の側面116に平に当てることができる。
【0055】
引き続き図11を参照すると、1組の相隔たる間仕切り252Aおよび252Bがポート248と250との間に置かれ、上縁233から下縁235に向かって伸びる。間仕切り252AおよびBは、周縁端縁240が縫い合わされるのと実質的に同じように第1の凝縮器バッグ226を形成する対向する高分子シートを溶接する、またはそれ以外の場合ともに固定することによって形成される。したがって、流体は間仕切り252AおよびBを通過することはできないが、それらの回りを通らなくてはならない。破線で示されているのは、第1のドア17(図6)に位置する間仕切りリブ192が常駐し、第1の凝縮器バッグ226が凝縮器110に取り付けられ、第1のドア170が閉鎖位置に移動された表現である。すなわち、間仕切りリブ192は間仕切り252AとBとの間に置かれ、下縁235から上縁233に向かって伸びる。間仕切りリブ192は、ガスおよび/または液体が回りを流れなければならない間仕切りリブ192の長さに沿ってコンパートメント242内部で追加の間仕切りに影響を与えるように、ともに対向する高分子シートを押し、第1の凝縮器バッグ226を形成する。
【0056】
間仕切り252AおよびB、ならびに間仕切りリブ192の結果として、コンパートメント242は、ガス入口ポート248からガス排出ポート250に第1の凝縮器バッグ226の高さに沿って前後に延在する、一般に正弦曲線または曲がりくねった形状を有する流路253を形成する。スパージャ59(図2)を通して容器12の中にガスを加えた結果、容器12の上端部で気泡が生じる。さらに詳しく後で説明されるように、この気泡はガス出口管路212を通って第1の凝縮器バッグ226に移動する。曲がりくねった形状を有する流路253を作り出すことによって、ガス及び気泡が入口ポート248からガス排出ポート250に移動するときにコンパートメント242の内部に残る保持時間が増加する。この増加した保持時間は、第1の凝縮器バッグの形状とともに、液体がガスから分離できるように、第1の凝縮器バッグ226に入る気泡を壊すのに役立つ。さらに、保持時間を増加することで、ガスからの水分を凝縮し、それによってガスからの液体の分離もさらに強化する第1の凝縮器バッグ226の内部のガスの冷却が最大化する。
【0057】
さまざまな間仕切りをさまざまな異なる場所に設置し、さまざまな異なる経路を形成できることが理解される。さらに、間仕切りリブ192は管状ポート244AおよびBの取り付けおよび密封と干渉するのを回避するために第1の凝縮器バッグ226上で直接的に対応する間仕切りを溶接することと対照的に、ドア17上に配置される。ただし、代替実施形態では、間仕切りリブ192は、間仕切り252AおよびBと同様に溶接された間仕切りと置換できる。代わりに、間仕切り252AおよびBは、ドア170上で対応する間仕切りリブを使用することによって形成できる。コンパートメント242の内部でのガスおよび気泡の保持時間を最大限にするための他の慣習手段も使用できる。代わりに、間仕切りは排除できる。
【0058】
第2の凝縮器バッグ228は第1の凝縮器バッグ226に実質的に同一であり、したがって説明されない。第1の凝縮器バッグ226と第2の凝縮器バッグ228の間の類似する要素は、第2の凝縮器バッグ228の参照文字の後にプライム記号が続くことを例外に、同じ参照文字で識別される。
【0059】
支持構造230は、上縁233と233‘の間で第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228をともに接続し、バッグ226と228の間に空間を提供する。示されている実施形態では、支持構造230は、バッグ226および228を形成する、覆っているシートの一部を含むだけである。ただし、代替実施形態では、凝縮器バッグ226および228は、2つの別々の接続されていないバッグとして形成できる。支持構造230は、次いで凝縮器バッグ226および228をともに接続できるストラップ、コード、ファスナー、または任意の他の構造を含むことがある。さらに他の実施形態では、さらに詳しく下記に説明されるように、支持構造230は排除でき、凝縮器バッグ226および228は互いから別個に使用できる。他の代替実施形態では、凝縮器バッグ210、226、および/または228が部分的にまたは完全に剛性または半剛性であることが理解される。例えば、多様な凝縮器バッグは射出成型によって等、プラスチック複合材または他の材料から整形される薄壁容器を含むことがある。かかる容器は、凝縮器110にぴったりと合い、動作中は膨張することもあれば、しないこともある。他の実施形態では、凝縮器バッグ210、226および/または228は、凝縮器バッグがかけられた圧力下で膨張及び収縮できるようにする折り目、うねり、または他の構造を含むことがある。
【0060】
図10に戻ると、ガス出口管路212が、容器12から凝縮器バッグ210に湿ったガスおよび通常はいくらかの気泡を送達するために使用される。ガス出口管路212は、容器12(図1)の上端部22と流体結合する第1の端部260を含み、対向する第2の端部262を有する。第2の端部262は分岐し、第1のガス管路部264および第2のガス管路部266を含む。第1のガス管路部264は第1の凝縮器バッグ226のガス入口ポート248と結合する。一方、第2のガス管路部266は第2の凝縮器バッグ228のガス入口ポート248‘と結合する。分岐する単一のガス出口管路212を有することと対照的に、2つの別々のガス外形管路、つまり容器12からガス入口ポート248まで伸びる一方の管路および容器12からガス入口ポート248’まで伸びる他方管路を使用できることが理解される。
【0061】
流体収集管路216は、凝縮器バッグ210に送達される湿ったガスおよび気泡から凝縮される液体を処分するために使用される。流体収集管路216は第1の端部280および対向する第2の端部282を有する。第2の端部282は、通常、凝縮液を容器12に戻すために容器12の上端部22と結合される。代わりに、第2の端部282は凝縮液を収集するために別個の容器または処分領域に結合できる。流体収集管路216の第1の端部は分岐し、第1の流体管路部284および第2の流体管路部286を形成する。第1の流体管路部284の終端部は再び分岐し、第1の凝縮器バッグ226の管状ポート244Aおよび244B(図11)と結合する。同様に、流体管路部286の終端部は分岐し、流体は第2の凝縮器バッグ228の管状ポート244A‘および244B’(図11)と結合する。再び、ガス外形管路212と同様に、分岐された流体収集管路216が、2つの別々の流体収集管路、つまりポート244Aおよび244Bと結合する管路と、ポート244A‘および244B’と結合する管路で置換できることが理解される。
【0062】
ガス排出管路214Aおよび214Bは、水分がガスから凝縮した後に凝縮器バッグ210からガスを排出するために使用される。一般に、ガス排出管路214Aは、第1の凝縮器バッグ226のガス排出ポート250と流体結合する第1の端部、および取り囲む環境に排出する対向する第2の端部を有する。すなわち、ガス排出管路214Aは第1の端部294および対向する第2の端部292との間で伸びる主管路290を含む。結合管路296は、第1の端部294と第2の端部292との間の場所で主管路290と結合し、ガス排出管路250と結合する。フィルタ298は、主管路290の第2の端部292と結合される。フィルタ298はガスが主管路290から出ることを可能にするが、ガス排出管路214Aを通って第1の凝縮器バッグ226に汚染物が進入するのを防ぐ。また、フィルタ298は、主管路290を出る汚染物および/またはガスからの残りの水分を、それがフィルタ298を通り抜けるときに除去するためにも使用できる。使用できるフィルタの一例は、0.2ミクロンまでの汚染物を除去できる滅菌フィルタである。他のフィルタも使用できる。
【0063】
示されている実施形態では、主管路290の第2の端部294が密封閉鎖されている。結合管路296から第2の端部294に伸びる主管路290の部分はレセプタクル300を形成する。レセプタクル300は、主管路290または結合管路296の中で凝縮することがあるどのような水分も収集するために使用される。この目的のため、どのような凝縮流体も自然にレセプタクル300に流れ込むように、主管路290が垂直に上方に伸びると役立つ。所望される場合、追加の流体管路は第2の端部294と結合し、別個の容器まで伸び、容器12に、または位相システム112上の何らかの他の場所に戻ることができる。他の実施形態では、レセプタクル300は、排除できる、またはさまざまな他の形状をとることができる。
【0064】
ガス排出管路214Bはガス排出ポート250‘と結合され、第2の凝縮器バッグ228からガスを排出するために使用される。ガス排出管路214Bはガス排出管路214Aと実質的に同一であり、類似する要素は関連するプライム記号が追加された類似する参照文字で参照される。
【0065】
図12を見ると、組立中、凝縮器バッグ210は凝縮器110の凝縮器本体114に取り付けられる。つまり、凝縮器バッグ210は、張力バー164の上部に凝縮器バッグ21の支持構造230を位置決めすることによって凝縮器本体114の上に負わされる。第1の凝縮器バッグ226は凝縮器本体114の第1の側面116に沿って下方に伸びる。一方、第2の凝縮器バッグ228は凝縮器本体14の第2の側面118に沿って下方に伸びる。第1の凝縮器バッグ226の開口部246は、凝縮器バッグ210を凝縮器本体114に固定するように、凝縮器本体114の第1の側面116上のキャッチ156の上を勧められる。第2の凝縮器バッグ228の開口部246‘は、凝縮器本体114の第2の側面118上のキャッチ156に同様に固定される。このように凝縮器バッグ210を固定する上で、凝縮器バッグ210の支持構造230は張力バー164に対して引き下げられる。その結果、凝縮器バッグ210は張力バー164とキャッチ156との間で張力をかけられる。これは、第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228が、凝縮器本体114の第1の側面116および第2の側面118にじかに隣接して置かれるその対応する内側面と適切に位置合わせされ、平らになることを確実にする。いったんこの位置になると、第1のドア170および第2のドア172は閉鎖位置に移動され、次いで定位置で固定される。
【0066】
前述されたように、ドア170および172は閉鎖位置にある状態で、第1の凝縮器バッグ226は間仕切りリブ192と第1の側面116との間で圧縮閉鎖される。一方、第2の凝縮器バッグ228は間仕切りリブ192‘と凝縮器本体114の第2の側面118との間で圧縮閉鎖される。ドア170、172の残りと凝縮器本体114との間にわずかなすき間が形成され、凝縮器バッグ226および228が、湿ったガスがその中に受け入れられるにつれ膨張できるようにする。一実施形態では、ドア170、172と凝縮器本体114との間の隙間は、通常約3mmから約3cmの間の範囲であり、約5mmから約15mmがより一般的である。また、他の隙間距離も使用できる。ただし、膨張した状態では、凝縮器バッグ226および228が、凝縮器バッグ226および228の内部の湿ったガスの冷却を最適化するように、凝縮器本体114の第1の側面116および第2の側面118に対して直接的に偏向することが望ましい。
【0067】
図3を見ると、ドア170および172が閉鎖位置にあるとき、ガス管路部264および266は、それぞれドア170および172上の切欠き188および188‘を通して外部に伸びる。一方、ガス排出管路214Aおよび214Bはそれぞれドア170および172上の切欠き186および186’を通して外部に伸びる。流体線路部284および286は、切欠き190および190‘の内部の対応する管状ポート244と結合する。
【0068】
図13にも示されるように、ブラケット308は凝縮器110の上部で支持スタンド108上に取り付けられる。ガス管路部264および266は、スナップ篏合接続または何らかの他の機械的な接続等によってブラケット308に結合される。さらに、フィルタ298は凝縮器110を越えて持ち上げられるようにブラケット308に取り付けられる。代替実施形態では、支持スタンド108および関連する構成部品を支持ハウジング14に直接的に取り付けることができることが理解される。例えば、図1に示されるように,指示スタンド108Aは、凝縮器110を接続できる支持ハウジング14に取り付けられる。ブラケット308Aは、フィルタ298ならびにガス管路部264および266をその上に結合できる支持スタンド108Aに取り付けられる。図5でおそらく最もよく見られるように、流体収集管路216が、流体収集管路216の内部で収集される流体を容器12または他の所望される場所にくみ戻すためのポンプ115と結合される。ポンプ115は、ぜん動ポンプまたは他のタイプのポンプを含むことがある。
【0069】
図1に戻ると、使用中、容器12は支持ハウジング14の中に配置される。一方位相システム112が凝縮器110およびポンプ115に結合される。チラー113は、凝縮器本体114の側面116および118を冷却するために起動される。容器12および移送システム112が、材料の各バッチを処理した後に容易に交換できる使い捨て構成部品であることが理解される。移送システム112またはそのパーツは、製造プロセスの間に容器12と流体結合され、閉鎖システムを形成できる。結合された容器および移送システム112は、次いで放射線または他の従来の技法を通して同時に滅菌できる。代わりに、容器12および転送システム112またはそのパーツは別々に形成、滅菌し、次いで無菌フードないで、または他の滅菌接続技法を使用することによって等、使用前にともに結合できる。どちらかの場合、いったん容器12が支持ハウジング14の内部に置かれると、ミキサ18のドライブシャフト72は上述されたようにインペラアセンブリと結合される。流体溶液およびあらゆる所望される成分が、次いで多様なポートを通して容器12の中に送られる。ミキサ18が容器12内部の内容物を混合する一方、スパージャ59は酸素および/または他のガス等のガスを容器12の下端にある溶液の中に送達するために使用される。ガスが溶液を通過するにつれて、ガスの一部が溶液の中に吸収される。溶液によって吸収されない残りのガスは、溶液の結果としての湿度が上昇し、容器12の上端で収集する湿ったガスを形成する。上述されたように、ガスは、通常容器12の上端で気泡も形成する。
【0070】
容器12の上端でガス圧が上昇するにつれ、湿ったガス及び気泡はガス出口管路212を通って出て行き、ガス外形管路212に沿って移動し、次いでそれぞれガス入口ポート248および248‘で第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228に進入する。ここで、プロセスの追加の説明は、第1の凝縮器バッグ226に関して続行する。ただし、同じプロセスが第2の凝縮器バッグ228で同時に発生していることも理解される。湿ったガスおよび気泡は第1の凝縮器バッグ228の内部で境界となる流路253に沿ってガス排出ポート250に向かって移動する。湿ったガスおよび気泡は最初に第1の凝縮器バッグ226に入ると、凝縮器本体114の第1の側面116の熱伝導部分150の上に直接的に置かれる部分流路253の内部を通過する。曲がりくねった経路および熱伝導部分150のチラー113による冷却の結果、上述されたように、気泡はブレーキをかけ、湿ったガスの内部の水分が凝縮された流体および除湿されたガスを形成するために凝縮を開始する。凝縮流体は、重力を受けて下方に第1の凝縮器バッグ226の下縁235まで流れる。ポンプ115を使用することによって、凝縮された流体は次いで管状ポート244を通って流れ出し、流体収集管路216に沿って移動し、次いで容器12の中に計量配分で戻るか、または他の何らかの場所で収集される。
【0071】
湿ったガスは、それがガス排出ポート250に達する前に凝縮器本体114の第1の側面116の断熱部分152に到達するまで、流路253に沿って移動するにつれて凝縮し続ける。つまり、流路253は、ガス排出ポート250に到達する前に断熱部分152の部分の上を通過するように特に構成される。断熱部分152がチラー113の冷却から断熱され、したがって周囲温度により近い温度を有するという事実の結果として、現在大部分は除湿されたガスの残りの水分は、それが断熱部分152の上を移動するときにはもはや冷却されているのではなく、周囲の環境によってむしろ暖められている。その結果として、任意の追加の凝縮流体の形成はガスが、ガス排出ポート250に到達するまでに最小限に抑えられる。これは、どのような凝縮液もガス排出ポート250を通って存在しないようにするために役立つ。除湿されたガスは、ガス排出ポート250を出ると、結合管路296を通ってガス排出管路214に進入する。ガスは次いで主管路290を通って垂直に上方に移動する。ガス排出管路214に入る、またはガス排出管路214を形成する任意の凝縮流路がレセプタクル300で収集する。除湿されたガスはフィルタ298を通って上方へ移動し、次いで周囲の環境に存在する。
【0072】
湿ったガスから水分を除去した結果、たとえあったとしても、ほとんどの水分はフィルタ298の内部で収集されない。したがって、凝縮器110は、フィルタ298内部で凝縮することがある水分によってフィルタ298の閉塞を妨げる。フィルタ298の閉塞には、フィルタが交換される、または十分な水分がそこから除去されるまでシステムの動作を停止することが必要となる。例えば、フィルタ298が、凝縮器110を使用しないで容器12の上端部に直接的に結合された場合、容器12を出る、暖められ湿ったガスからの水分が、冷却器フィルタ298に進入すると凝縮するだろう。高ガス流量の場合、凝縮された水分は部分的にまたは完全にろ過し、したがって容器12内部の背圧は、容器12が故障しないようにシステムを停止することが必要となるまで上昇を続ける。したがって、凝縮器110の利点の1つは、それが、水分がフィルタの内部で凝縮し、フィルタを閉塞できる前に湿ったガスから水分を奪い取り、それによってシステムの連続動作を保証するという点である。さらに、所望される場合、フィルタ298の内部で凝縮することがあるどのような水分も蒸発させるのを助けるために、加熱器をフィルタ298に適用できる。例えば、電気加熱エレメントが、フィルタ298の外面に適用できる。
【0073】
容器12の内部からの流体は支持ハウジング14、凝縮器110、チラー113またはポンプ115に直接的に接触しないため、これらの要素のどれも異なるバッチの処理の間に清掃される必要はない。むしろ、必要とされている全ては容器12および移送システム112の交換である。
【0074】
凝縮器110および移送システム112がさまざまな異なる形状を有することがあることが理解される。例としておよび制限としてではなく、一実施形態では、第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228はともに接続される必要はない。むしろ、凝縮器バッグ226および228の上縁は、例えばクランプ、キャッチ、フックまたは他の従来のファスナーによって張力バー164に別々に接続できる。さらに、本明細書に開示されている実施形態の全てでは、張力アセンブリ160は必要とされないことが理解される。例えば、凝縮器バッグ226および228は、それらが凝縮器110上の静的な付属品内で平らに引かれるように構成できる。張力アセンブリ160がさまざまな異なる形状を有することがあることも同様に理解される。例えば、張力アセンブリ160は、凝縮器バッグ226および228に張力をかけることができるさまざまな異なるばね、錘、またはケーブルシステムで置換できる。
【0075】
他の実施形態では、凝縮器110は単一の凝縮器バッグと動作するように構成できることが理解される。例えば、凝縮器本体114の第2の側面118は、断熱ライナー132で覆うことができる。第1の凝縮器バッグ226は、次いで第1の側面116に対して独占的に使用できる。凝縮器110は、第1の凝縮器バッグ226が2つの凝縮器本体114の間に挟まれるように第1のドアを第2の凝縮器本体114で置換することによって改良することができ、それによって湿ったガスの急速な冷却を強化することが同様に理解される。さらに他の実施形態では、凝縮器110が平板の形を取る必要がないことが理解される。むしろ、凝縮器本体114は、第1の凝縮器バッグ226を配置できる円形、半円形、多角形、楕円形、またはふぞろいである横断方向の断面を有する細長い本体を含むことがある。
【0076】
本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく他の特定の形式で実現され得る。説明された実施形態は、全ての点で制限的ではなく例証的とだけ見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前記説明によってではなく添付請求項によって示される。特許請求の範囲の意味および同等性の範囲内になるすべての変更はそれらの範囲内に含まれるべきである。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
適用なし。
【0002】
本発明は、凝縮器と連動して使用される溶液および/または懸濁液を混合し、スパージするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
バイオリアクタは、細胞および微生物の成長で使用される。従来のバイオリアクタは密封閉鎖できる剛性タンクを含む。プロペラ付きのドライブシャフトがタンク内部に回転自在に置かれる。プロペラは培養液を懸濁し、混合する働きをする。スパージャはタンクの底部に取り付けられ、培養液の酸素分およびpHを制御するために培養液にガスを送達するために使用される。
【発明の概要】
【0004】
培養液が汚染されないように、バイオリアクタを滅菌し、無菌状態を維持するために十分な注意が払われなければならない。したがって、異なるバッチの培養液の生成の間に、混合タンク、ミキサおよび培養液に接触する他の全ての再利用可能な構成部品は、交差汚染を回避するために注意深く清掃されなければならない。構造上の構成部品の清掃は、大きな労働力を要し、多大な時間を必要とし、費用がかかる。例えば、清掃には、水酸化ナトリウム等の化学洗浄剤の使用が必要となり、蒸気滅菌も必要とする場合がある。化学洗浄剤の使用は、相対的に使用が危険であるという追加の課題を有し、洗浄剤はいったん使用されると処分するのが困難および/または高価である場合がある。
【0005】
清掃するために大きな労働力を要することに加えて、従来のバイオリアクタは操作上の欠点も有する。例えば、容器内部の培養液をスパージする必要があるため、ガスは容器の上端部で集まる。所望される動作圧力内にシステムを維持するために、ガスの一部は、システムの無菌状態を危険にさらすことなく周期的にまたは連続的に除去されなければならない。これは、通常、フィルタを通してガスを放出することによって達成される。ただし、かかるフィルタは、しばしばガスからの水分がフィルタ内部で凝縮する結果として一時的に塞がることがある。
【0006】
本発明の多様な実施形態が、ここで添付図面を参照して説明される。これらの図面が、本発明の典型的な実施形態だけを示し、したがってその範囲を制限すると見なされるべきではないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】溶液および/または懸濁液を混合し、スパージするためのシステムであって、凝縮器を有するシステムの斜視図である。
【図2】容器と結合されている、図1に示されるシステムのミキサの斜視図である。
【図3】図2に示されるミキサの部分分解図である。
【図4】図3に示されるミキサのドライブシャフトおよびインペラアセンブリの分解図である。
【図5】凝縮器システムの斜視図である。
【図6】図5に示される凝縮器システムの凝縮器の斜視図である。
【図7】図6に示される凝縮器本体の分解図である。
【図8】図6に示される凝縮器本体のコアの斜視図である。
【図9】図6に示される凝縮器本体の背面斜視図である。
【図10】図5に示される凝縮器システムの移送システムの斜視図である。
【図11】図10に示される移送システムの凝縮器バッグの上面図である。
【図12】図6に示される凝縮器と結合される、図10に示される移送システムの斜視図である。
【図13】図12に示されるシステムの反対側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、溶液および/または懸濁液を混合し、スパージするためのシステムおよび方法に関する。システムは、一般的に細胞または微生物を培養するためのバイオリアクタまたは発酵槽として使用できる。例としておよび制限としてではなく、発明のシステムは、バクテリア、菌類、藻類、植物細胞、動物細胞、原生動物、線形動物等を培養する際に使用できる。システムは、好気性または嫌気性であり、付着性または非付着性である細胞および微生物を収容できる。また、システムは生物学的ではない溶液および/または懸濁液の形成および/または処理と関連して使用することもできるが、それにも関わらず混合およびスパージを取り入れることができる。例えば、システムは、スパージが二酸化炭素の制御された気体レベルでの炭酸塩または重炭酸塩のレベルの調整を通して培地のpHを制御するために使用される、培地の形成に使用できる。
【0009】
本発明のシステムは、処理されている物質に接触するシステム構成部品の大半を、使用後そのたびに処分できるように設計されている。結果的に、システムは従来のステンレス鋼混合システムによって必要とされる清掃および滅菌の負担を大幅に排除する。また、この特長は、複数のバッチの繰り返される処理の間も無菌状態が一貫して維持できることを保証する。上記および本発明のシステムが容易に拡張可能であり、相対的に低費用であり、容易に操作されるという事実を鑑みて、本発明のシステムは、以前はかかる処理を外注していたさまざまな産業用施設および研究施設で使用できる。
【0010】
図1に示しているのは、本発明の特長を取り入れた発明のシステム10の一実施形態である。一般に、システム10は、剛性支持ハウジング14の内部に置かれ、凝縮器システム16と結合される容器12を含む。ミキサ18は、容器12の内部の成分を混合するおよび/または懸濁するために設計される。ここで、システム10の多様な構成部品はさらに詳細に説明される。
【0011】
引き続き図1を参照すると、支持ハウジング14は、上端部22と対向する下端部24との間に延在する実質的に円筒形の側壁20を有する。下端部24は、それに取り付けられたフロア26を有する。支持ハウジング14は、チャンバ30の境界となる内面28を有する。環状リップ32は上端部22に形成され、チャンバ30への開口部34の境界となる。支持ハウジング14のフロア26は、ホイール38を有するカート36の上に載っている。支持ハウジング14は、コネクタ40によって取り外し自在にカート36に固定される。カート36は、支持ハウジング14の選択的な移動および位置決めを可能にする。代替実施形態では、支持ハウジング14はカート36の上には載る必要がないが、フロアまたは他の構造上に載ることができる。
【0012】
支持ハウジング14は、実質的には円筒形の形状を有するとして示されているが、代替実施形態では、支持ハウジング14は少なくとも部分的にコンパートメントの境界となることができる任意の所望の形状を有することができる。例えば、側壁20は円筒形である必要はないが、多角形、楕円形、またはふぞろい等のさまざまな他の横断方向の断面形状を有することがある。さらに、支持ハウジング14は、任意の所望されるサイズに拡大・縮小できることが理解される。例えば、チャンバ30が50リットル未満または1,000リットルを超える体積を保持できるような大きさに支持ハウジング14を作ることができることが想定される。支持ハウジング14は通常ステンレス鋼等の金属から作られるが、本発明の適用される荷重に耐えることができる他の材料から作ることもできる。
【0013】
本発明の一実施形態では、支持ハウジング14の内部に置かれた容器12内に入れられる流体の温度を調節するための手段が提供される。一例としておよび制限としてではなく、電気加熱エレメントを支持ハウジング14の上または内部に取り付けることができる。加熱エレメントからの熱が、容器12に直接的または間接的に伝えられる。代わりに、支持ハウジング14は、支持ハウジング14上に形成されている1つまたは複数の流路で被覆できる。流路は、水またはプロピレングリコール等の流体がポンプで流路を通ることができるようにする入口および出口を有することがある。流路を通過する流体を加熱するまたはそれ以外の場合流体の温度を制御することによって、容器12が支持ハウジング14の内部に置かれるときに、同様に容器12の内部の流体の温度を調節する支持ハウジング14の温度を調節できる。また、支持ハウジング14にガスバーナーを適用する、または容器の中から流体をくみ出し、流体を加熱してから容器12の中に流体をくみ入れ直すことによって等、他の従来の手段も使用できる。バイオリアクタまたは発酵槽の一部として容器12を使用するとき、加熱するための手段が、容器12内部の培養液を約30℃から約40℃の間の範囲内の温度に加熱するために使用できる。他の温度も使用できる。
【0014】
図2は、ミキサ18と結合される容器12を示す。容器12は、上端部56から対向する下端部57に延在する側面55を有する。また、容器12は、ミキサ18の一部が置かれるコンパートメント50の境界となる内面58も有する。示されている実施形態では、容器12は、可撓バッグを含む。容器12上に形成されているのは、コンパートメント50と連通する複数のポート51である。2つのポート51しか図示されていないが、容器12は、所望される任意の数のポート51とともに形成することができ、ポート51が、上端部56、下端部57、および/または側面55に沿って等、容器12上の所望される任意の位置に形成できることが理解される。ポート51は、同じ形状または異なる形状である場合があり、さまざまな異なる目的に使用できる。例えば、ポート51は、培地、細胞培養液、および/または他の成分を容器12の中へ、および容器12の中から送達するための流体管路と結合できる。
【0015】
また、ポート51は、容器12にプローブを結合するためにも使用できる。例えば、容器12が細胞または微生物を生じさせるためのバイオリアクタとして使用されるとき、ポート51は、温度プローブ、pHプローブ、溶存酸素プローブ等のプローブを結合するために使用できる。ポート51、および多様なプローブおよび管路をどのようにしてポート51に結合できるのかの例は、特に参照することにより本明細書に組み込まれる、2006年11月30日に公開された米国特許公報第2006−0270036号および2006年10月26日に公開された米国特許公報第2006−0240546号に開示されている。また、ポート51は、容器12を二次容器に、後述される凝縮器システム16に、および他の所望される取付け部品に結合するためにも使用される。
【0016】
本発明の一実施形態では、容器12の下端部にガスを送達するための手段が提供される。例としておよび制限としてではなく、やはり図2に示されるように、スパージャ59を、容器12の内部の流体にガスを送達するために容器12の下端部57上に位置決めできるか、または下端部57に取り付けることができるかのどちらかである。当業者によって理解されるように、多様なガスは、通常、容器12内部の細胞または微生物の成長で必要とされる。ガスは、通常、酸素、二酸化炭素および/または窒素と選択的に組み合わされる空気を含む。ただし、他のガスを使用することもできる。これらのガスの追加は、培地の溶融酸素分およびpHを調節するために使用できる。ガスライン61は、所望されるガスをスパージャ59に送達するためにスパージャ59と結合される。ガスライン61は、容器12の下端部57を通過する必要はないが、上端部56からまたは他の場所から下方に伸びることができる。
【0017】
スパージャ59は、さまざまな異なる形状を有することがある。例えば、スパージャ59は、金属、プラスチック、または小さな気泡のガスを容器12の中に計量配分できる他の物質から成る透過膜またはフリット化構造を含むことがある。気泡が小さいほど、よりよい流体の中へのガスの吸収が可能になる。他の実施形態では、スパージャ59は、単に、容器12上に形成されるまたは容器12と結合される、そこを通ってガスが容器12の中に移行する管、ポート、または他のタイプの開口部を含むことができる。容器12上に置かれるのと対照的に、スパージャはミキサ18上に形成するまたはミキサ18と結合することもできる。スパージャおよびスパージャを本発明でどのように使用できるのかの例は、参照することにより以前に組み込まれた米国特許公開番号第2006−0270036号および第2006−0240546号に開示される。他の従来のスパージャも使用できる。
【0018】
示されている実施形態では、容器12は、以下により詳細に説明されるミキサ18の回転アセンブリ82に密封される開口部52を有する。その結果、コンパートメント50は、それが無菌の流体を処理する際に使用できるように密封閉鎖されている。使用中、容器12は図1に示されるように支持ハウジング12のチャンバ30の内部に置かれる。容器12は使用中支持ハウジング14によって支えられ、後に使用後に処分できる。一実施形態では、低密度ポリエチレンまたは約0.1mmから約5mmの間の範囲の厚さを有し、約0.2mmから約2mmがより一般的である他の高分子シート等の可撓性の防水性の材料から成る容器12。他の厚さも使用できる。この材料は、一重の材料から成ることもあれば、二重壁容器を形成するためにともに密封される、または分離されるかのどちらかである2つ以上の層を含むこともある。層がともに密封される場合、材料は積層材または押出材を含むことがある。積層材は、後で接着剤によってともに固定される2つ以上の別々に形成された層を含む。
【0019】
押出材は、接触層によって分離できる異なる材料の2つ以上の層を含む単一の一体化したシートを含む。層の全ては同時に同時押し出しされる。本発明で使用できる押出材の一例は、ユタ州、ローガンのHyClone Laboratories,Inc.から入手できるHyQ CX3−9膜である。HyQ CX3−9膜は、cGMP施設で生産される3層の9ミルキャスト膜である。外側層は超低密度ポリエチレン製品接触層と同時押し出しされたポリエステルエラストマである。本発明で使用できる押出材の別の例は、やはりHyClone Laboratories Inc.から入手できるHyQ CX5−14キャスト膜である。HyQ CX−4キャスト膜はポリエステルエラストマ外側層、超低密度ポリエチレン接触層、およびその間に配置されるEVOH障壁層を含む。さらに別の例では、インフレーションフィルムの3つの独立したウェブから作られるマルチウェブ膜も使用できる。2つの内側ウェブは、(HyCloneによってHyQ BM1膜と呼ばれる)それぞれ4ミルの単分子層ポリエチレン膜である。一方、外側障壁ウェブは(HyCloneによってHyQ BX6膜と呼ばれる)厚さ5.5ミルの6層同時押出膜である。
【0020】
材料は、生きている細胞との直接的な接触のために承認され、溶液を無機で維持できる。かかる実施形態では、材料は、例えば放射線を電離することによって滅菌可能でもある。異なる状況で使用できる材料の例は、特に参照することにより本明細書に組み込まれる、2000年7月4日に発行された米国特許第6,083,587号、および2003年4月24日に公開された米国特許公報第US2003−0077466 A1号に開示されている。
【0021】
一実施形態では、容器12は、2枚の材料が重複する関係で配置され、その2枚がその周辺でともに境界となり、内部コンパートメントを形成する二次元枕式バッグを含む。代わりに、単一枚の材料を折り重ね、周辺の回りで縫い合わせ、内部コンパートメントを形成することもできる。別の実施形態では、容器は、長さに切断され、両端部で縫い合わせて閉じられるポリマー材料の連続管状押出部から形成できる。
【0022】
さらに別の実施形態では、容器12は、環状側壁だけではなく、二次元上端部壁および二次元底端部壁も有する三次元バッグを含むことがある。三次元容器は、複数の、通常は3枚以上、およびさらに一般的には4枚または6枚の個別のパネルを含む。各パネルは実質的に同一であり、容器の側壁、上端部壁、および底端部壁の一部を含む。各パネルの対応する周縁端縁は縫い合わせられる。縫い目は、通常、熱エネルギー、RFエネルギー、音波、または他の密封エネルギー等の技術で既知の方法を使用して形成される。
【0023】
代替実施形態では、パネルは、さまざまな異なるパターンで形成できる。三次元バッグを製造する1つの方法に関する追加の開示は、図面および発明を実施するための形態が参照することにより本明細書に組み込まれる2002年9月19日に公開された米国特許公報第US2002−0131654 A1号に開示されている。
【0024】
容器12が、実質的に任意の所望されるサイズ、形状、および構成を有するように製造できることが理解される。例えば、容器12は、10リットル、30リットル、100リットル、250リットル、500リットル、750リットル、1,000リットル、1,500リットル、3,000リットル、5,000リットル、10,000リットル、または他の所望される体積または前記のどれかの間の範囲の大きさに作られるコンパートメントを有して形成できる。容器12は任意の形状である場合があるが、一実施形態では、容器12は特に支持ハウジング14のチャンバ30に対して補完的または実質的に補完的となるように構成される。
【0025】
ただし、任意の実施形態では、容器12がチャンバ30の内部に受け入れられるとき、容器12が、支持ハウジング14によって少なくとも一般的に均一に支持されることが望ましい。支持ハウジング14によって容器12の少なくとも一般的な均一な支持を有することは、流体で充填されるときに容器12にかけられる動水力による容器12の故障を妨げるのに役立つ。
【0026】
上述された実施形態では、容器12は可撓バッグ状形状を有するが、代替実施形態では、容器12が折り畳み式容器または半剛体容器の任意の形を含むことができることが理解される。また、容器12は透明または不透明である場合があり、その中に紫外線抑制剤が組み込まれていることがある。
【0027】
ミキサ18は、ブラケットによって支持ハウジング14と結合され、培養液または他の溶液を混合するおよび/または懸濁するために使用できる。図3を見ると、ミキサ18は上面2および対向する底表面64を有するハウジング60を含む。開口部66は上面62から底表面64へハウジング60を通って延在する。管状モータマウント68はハウジング60の開口部66の内部に回転自在に固定される。駆動モータ70はハウジング60に取り付けられ、ハウジング60に対するモータマウント68の回転を容易にする選択するようにモータマウント68と係合する。
【0028】
ドライブシャフト72は、モータマウント68およびしたがってハウジング60を通過するように構成される。図4を見ると、ドライブシャフト72は、ともに接続されるヘッド部74およびシャフト部76を含む。ミキサ18は、さらにインペラアセンブリ78を含む。インペラアセンブリ78は、一端で固定される回転アセンブリ82、および対向する端部に固定されるインペラ84を有する細長い管状コネクタ80を含む。回転アセンブリ82は外側筐体86および外側筐体86の内部に回転自在に置かれる管状ハブ86を含む。図2に示されるように、外側筐体86は、管状コネクタ80およびインペラ84が容器12のコンパートメント50の中に広がるように容器12に固定される。
【0029】
使用中、容器12およびそこに固定されたインペラアセンブリ78は、支持ハウジング14のチャンバ30の内部に配置される。回転アセンブリ82は、次いで、ハブ88がモータマウント68と位置合わせされるようにミキサ18のハウジング60の底表面64に取り外し自在に接続される。組み立てられたドライブシャフト72の末端はモータマウント68を通り、回転アセンブリ82のハブ86を通り、および管状コネクタ80を通って下方に進められる。最後に、ドライブシャフト72の末端は、ドライブシャフト72の回転がインペラ84の回転を容易にするようにインペラ84上のソケットの内部に受け取られる。
【0030】
ドライブシャフト72がインペラ84を係合する状態で、ドライブシャフト72のドライバ部分90(図4)が、ドラフトシャフト72の回転がハブ88も回転するように、ハブ88の内部に受け入れられ、ハブ88を係合する。外側筐体86はハウジング60に固定されるため、ハブ88は、ドライブシャフト72が回転されるにつれ、筐体86およびハウジング60を基準にして回転する。管状コネクタ80が、インペラ84、ハブ88、よびドライブシャフト72と同時に回転することもさらに留意される。
【0031】
最後に、いったんドライブシャフト72がモータマウントを完全に通されると、ドライブシャフト72のヘッド部74はモータマウント86を係合する。したがって、モータ70がモータマウント68の回転を容易にするので、モータマウント68はドライブシャフト72の回転を容易にする。同様に、上述されるように、ドライブシャフト72は、ハブ88、コネクタ80、およびインペラ84の回転を容易にする。インペラ84の回転は、容器12のコンパートメント50内部の流体の混合および懸濁を容易にする。ミキサ18、その動作およびその代替実施形態に関する追加の開示は、特に参照することにより本明細書に組み込まれる、Derik R.Westらの名前で2010年2月1日に出願され、Self Aligning Coupling for Mixing Systemと題する米国特許出願第12/697,771号に開示されている。
【0032】
上述のミキサ18およびその代替策は、容器12の内部に入れられる流体を混合するための手段の一実施形態を含む。代替実施形態では、ミキサ18はさまざまな従来の混合システムで置換できることが理解される。例えば、ミキサ18は、容器12を通り、容器12の中に延在する従来の剛性シャフトおよびインペラミキサ、または容器12の中に延在する垂直往復式ミキサで置換できる。また、ミキサ18は容器12の内部に配置される磁気撹拌子を含む磁気ミキサおよび撹拌子を回転する容器12の外部に置かれるミキサで置換することもできる。同様に、混合は、容器12を搖動させるロッキングミキサを使用することによって、またはガスミキサを使用し、流体をガスによって拡散することによって等の波の作用によって作り出すことができる。さらに、流体を容器12の中に、容器12の中から、またはポンプ作用が流体の混合を引き起こす容器の内部でくみ入れ、くみ出すためにポンプミキサを使用することもできる。
【0033】
図5は凝縮器システム16の斜視図である。凝縮器システム16は、ホイール104がフロアの上に取り付けられたフロア102を有するカート100上に取り付けられて示されている。ハンドレール106はフロア102から立ち上がり、カート100を押すために使用される。支持スタンド108はハンドレール106に接続され、ハンドレール106から立ち上がり、凝縮器システム16の部分を支えるために使用される。
【0034】
一般に、凝縮器システム16は凝縮器110、移送システム112、チラー113、およびポンプ115を含む。図6を見ると、凝縮器110は、実質的に矩形プレート状の形状を有する凝縮器本体114を含む。すなわち、凝縮器本体114は、ともに上面120と対向する底面122との間、および前面124と対向する背面126との間に延在する第1の側面116および対向する第2の側面118を含む。側面116および118は、通常平面的であり、通常平行に整列して置かれる。ただし、所望される場合、側面116および118は、輪郭となるおよび/または互いに関して傾けることができる。同様に、側面116および118は、矩形である必要はないが、多角形、楕円形、ふぞろい、または他の形状となることがある。
【0035】
図7を見ると、一般に、凝縮器本体114は、コア128、コア120に取り外し自在に取り付けられるカバープレート130、および概してコア128を取り囲む断熱ライナー132を含む。図8を見ると、コア128は、凝縮器本体114と同様に、それぞれが上面120‘と対向する底面122’との間、および前面124‘と対向する背面126’との間に延在する第1の側面116‘および対向する第2の側面118’を有する実質的にはL形のベースプレート134を含む。
【0036】
曲がりくねった経路を形成する細長い流路136は、第1の側面116‘の少なくとも50%、およびより一般的には少なくとも70%または80%の上に延在するように第1の側面116’に埋め込まれている。流路136は入口ポート138で開始し、底面122を通って伸び、底面122を通って伸びる出口ポート140で終端する。流路136の経路がさまざまな異なる形状を有し、ポート138および140が異なる場所で形成できることが理解される。ベントポート143は上面120‘を通って伸び、流路16と連通する。ベントポート143は、流路136を液体で充填するときに流路136から空気を除去するために使用され、任意の従来の形の栓を使用して塞ぐことができる。
【0037】
図7に示されるように、カバープレート130は、コア128の第1の側面116‘に補完的であるL形形状を有する。カバープレート130は、ポート138および140を通るアクセスを除き流路136を閉じて密封するためにネジ141によって第1の側面116’と結合するように構成される。ガスケットまたは他の密封材がカバープレート130とベースプレート134の間に流体密封のシールを作り出すためにその間に置くことができることが理解される。
【0038】
細長い切欠き142が、上面120‘と全面124’との間の交差点で形成される。切欠き142は、上面120‘から下方に延在する第1の面144、および前面124’から中に延在する第2の面146によって境界を付けられる。コア128は、第1の面144および第2の面146から切欠き142の中に突出する支持要素148を含む。コア128およびカバープレート130は、通常、高い熱伝導性を有する材料から構成される。好ましい材料は、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属を含む。総体的に高い熱伝導性を有する他の材料も使用できる。
【0039】
図7に示されるように、断熱ライナー132は、切欠き142内部で支持要素148を覆うように構成され、コア128の上面120‘、底面122’、前面124‘、および背面126’も覆う。断熱ライナー132は、コア128の熱伝導性よりも低い熱伝導性を有する材料から構成される。同様にさまざまな他の材料も使用できるが、例えば、断熱ライナー132は、通常、ポリウレタン等のプラスチックから構成される。断熱ライナー132は、部分的にはコア128の周縁端縁を断熱するために機能し、よりよくコア128が所望される冷却温度を維持することを可能にする。断熱ライナー132は、さらに詳しく以下に説明されるように他の機能も果たす。ただし、代替実施形態では、断熱ライナー132は、多様な面120‘、122’、124‘および/または126’を覆う必要がないことが理解される。
【0040】
図6に戻ると、上記を鑑みて、凝縮器本体114の第1の側面116が熱伝導部分150および断熱部分152を含むことが理解される。断熱部分152は、断熱ライナー132から構成される第1の側面116の部分を含む。熱伝導部分150はL形を有し、一般に第1の面116の残りの部分を含むが、より詳細には、カバープレート130の露呈面およびベースプレート134の任意の露呈部分を含む。
【0041】
図9に示されるように、凝縮器本体114の第2の側面118は、第1の側面116と実質的に同じ形状を有する。つまり、第2の側面118は熱伝導部分150‘および断熱部分152’を含む。ただし、おもに取り外し可能なカバープレート130を含む熱伝導部分150と対照的に、第2の側面118の熱伝導部分150‘はコア128の第2の側面118’の露呈部分を含むに過ぎない。ただし、両方の面で、側面の熱伝導部分は、露呈部分よりも高い熱伝導性を有する。
【0042】
やはり図9に示されるように、1組の相隔たるキャッチ156が、底面122に隣接する第2の側面118から外向きに突出する。類似するキャッチ156は底面122に隣接する第1の側面116上にも形成される。各キャッチ156は、その端部に形成される拡大されたヘッドを有するステムを含む。さらに詳しく下記に説明されるように、キャッチ156は、凝縮器バッグを凝縮器110に固定するために使用され、さまざまな異なる形状を有することがある。また、図9に示されるように、1組の相隔たるボルト158Aおよび158Bが、凝縮器本体114の背面126と結合される。ボルト158Aおよび158Bは、図13に示されるように支持スタンド108に凝縮器110を固定するために使用される。支持スタンド108に凝縮器110を固定するために、任意の数の従来の締付け技法を使用できることが理解される。
【0043】
図6に戻ると、凝縮器110は、張力アセンブリ160をさらに含む。張力アセンブリ160は、上面120から上方に突出する1組の相隔たるポスト162Aおよび162Bを含む。張力バー164はポスト162AとBとの間で伸び、ポスト162AおよびBの上を摺動自在に通過する。キャップ166AおよびBが、張力バー164をポスト162AよびBの上に保持するようにそれぞれポスト162AおよびBの上部に位置する。最後に弾力ばね168AおよびBが、張力バー164と上面120の間でそれぞれポスト162AおよびBを取り囲む。ばね168AおよびBは、上面120から離れて張力バー164を弾力的に偏向する。再び、さらに詳しく下記に説明されるように、張力アセンブリ160が凝縮器110上に設置される凝縮器バッグに張力をかけるために使用される。
【0044】
凝縮器110は、第1の側面116にヒンジで取り付けられる第1のドア170および第2の側面118にヒンジで取り付けられる第2のドア172をさらに含む。第1のドア170は、それぞれ上縁178と対向する底端縁180との間、および前部端縁182と対向する後部端縁184との間に延在する内側面174および対向する外側面176を含む。同様に、第3の切欠き190は、第1のドア170を通して延在するように底端縁180上に埋め込まれる。示されている実施形態では、第1の切欠き190が底端縁180に沿って中心に形成される。細長い間仕切りリブ192が、上縁178と下縁180との間に垂直向きで内側面174上に取り付けられる。間仕切りリブ192は内側面174に配置され、上縁178の下方で少し離れて終端する第1の端部193および第3の切欠き190の中に伸びる対向する第2の端部を有する。
【0045】
第1のドア170は、1組の相隔たるヒンジ194AおよびBによって凝縮器本体114の第1の側面116にヒンジで取り付けられる。ヒンジ194AおよびBがさまざまな代替形状を有すること、およびヒンジ194AおよびBが凝縮器本体114に第1のドア170を固定するための他の構造で置換できることが理解される。ヒンジ194AおよびBの結果として、第1のドア170は、第1のドア170の内側面174が凝縮器本体114の第1の側面116に隣接し、実質的に平行に位置合わせされて置かれる閉鎖位置との間で選択的に移動できる。第1のドア170は、図6に示される開放位置に向きを変えることもできる。第1のドア170の内側面174は、第1のドア170が閉鎖位置にあるときに、第1のドア170が、切欠き186、188および190の中で露呈される覆われていない領域を除き第1の側面116を実質的に覆うように、凝縮器本体114の第1の側面116に実質的に補完的な形状を有する。第2のドア172は、第1のドア170に実質的に同一であり、第1のドア170とその上に取り付けられる同じ構成部品を有し、第1のドア170と同様に凝縮器本体114の第2の側面180にヒンジで取り付けられる。このようにして、第2のドア172は、第1のドア170のように開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動することもできる。第2のドアの構成部品は、第1のドア170と同じ参照文字で識別され、例えば第1のドア170の内側面174に対応する第2のドア172の内側面174‘等のプライム記号が追加される。一実施形態では、ドア170および172は、ポリカーボネートのような透明なプラスチック等の透明な材料から作ることができる。これによって、使用中の凝縮器110の動作のよりよい視覚的な監視が可能になる。代わりに、ドア170および172は透明である必要はない。
【0046】
本発明の一実施形態では、閉鎖位置に第1のドアをロックするため、および閉鎖位置に第2のドア172をロックするための手段が提供される。一例としておよび制限としてではなく、キャッチプレート196が前面124上に取り付けられ、第1の側面116および第2の側縁118を越えて水平に延在する。開口部198Aおよび198Bは、キャッチプレート196の対向する端部に形成される。
【0047】
図13を見ると、ボルトアセンブリ200が第1のドア170および第2のドア172の外側面176上に取り付けられる。各ボルトアセンブリ200は、ドアに固定されるボルトハウジング202、および前進位置と後退位置との間でボルトハウジング内部で摺動自在に移動できるボルト204を含む。ドア170および172が閉鎖位置にある状態で、ボルト204は、ボルト204がキャッチプレート196内の開口部198AおよびBを通過し、それによってドア170および172を閉鎖位置に固定するように前進位置に移動できる。デッドボルト、クランプ、ねじ部品、ラッチ等の任意の数の従来のロッキング技法が閉鎖位置にドア170および172を解放可能なようにロックするために使用できることが理解される。
【0048】
本発明の一実施形態では、凝縮器110を冷却するための手段が提供される、一例としておよび制限としてではなく、図5に戻ると、チラー113は、送達管路206およびそこから伸びる戻り管路107を有するチラー本体205を含む。チラー113は、流体(通常は水)の体積を保持し、流体を所望される温度に冷却し、次いでそれぞれ送達管路206および戻り管路107を通してチラー本体205の中におよび中から流体を循環する従来の市販の再循環チラーを含むことがある。チラー113の位置例は、Thermo Fisher Scientific製造のNeslab RTE−221再循環チラーである。他の従来の再循環チラーも機能する。
【0049】
チラー113の送達管路206は凝縮器110の入口ポート138(図8)と流体結合される。一方、チラー113の戻り管路206は凝縮器110の出口ポート140(図8)と流体結合される。したがって、動作中、チラー113は、送達管路206を通して凝縮器110の入口ポート138に、所望される温度まで冷やされた流体の連続蒸気を送達する。冷却された流体は次いで行周期110内部の流路136を通って出口ポート140に流れる。最後に、流体は出口ポート140を通って出て、戻り管路206を通ってチラー113に戻る。流路136を取り囲む材料の高い熱伝導性のため、冷却された流体は、凝縮器本体114の第1の側面116および対向する第2の側面118を冷却するようにベースプレート134から熱を吸収する。その結果、側面116および118に接するまたは隣接する物体も冷却される。チラー113は、通過する流路が通常、約3℃と約18℃の間の、約3℃から約10℃がより一般的である範囲の恩智に冷却される状態で操作される。他の温度も機能する。
【0050】
凝縮器110を冷却するための他の手段も使用できる。例えば、チラーはガスを循環するように設計することが可能で、チラーが、凝縮器110を冷却する冷却システムとして動作するようにガスを圧縮、膨張する圧縮機を備えることができる。また、チラーは、凝縮器110を通して冷却された空気または他のガスを吹き付けるように設計することもできる。冷却のための他の従来のチラーおよびシステムも、凝縮器110を冷却するために使用できる。
【0051】
図10に示されているのは、凝縮器110と取り外し自在に結合するように構成される移送システム112の斜視図である。一般に、移送システム112は凝縮器バッグ210、容器112から凝縮器バッグ210まで伸びるガス出口管路212、凝縮器バッグ210と結合される1組のガス排出管路214Aおよび214B、および凝縮器バッグ210から容器12に伸びて戻る流体収集管路216を含む。凝縮器バッグ210、凝縮器110、およびチラー113、ならびに本明細書に説明されるそれぞれの代替策は結合し、「凝縮器アセンブリ」を形成する。移送システム112の多様な要素は、ここでさらに詳しく説明される。
【0052】
図11を見ると、凝縮器バッグ210は1枚または複数枚のポリマー材料から成る可撓折り畳み式バッグを含む。凝縮器バッグ210は、容器12に関して上記に上述されたのと同じ材料から成り、同じ製造方法を使用して作成できる。示されている実施形態では、凝縮器バッグ210は、周辺端縁211の回りにともに縫い合わされる2枚の重複するポリマー材から製造される枕型のバッグを含む。全体として見られると、凝縮器バッグ210は第1の端部222と対向する第2の端部224との間に延在する内側面218および対向する外側面220を有する細長いバッグを含む。ただし、凝縮器バッグ210は2つの別々の隔離されたコンパートメントの境界となるように構成される。その目的のため、凝縮器バッグ210は、第1の凝縮器バッグ226、第2の凝縮器バッグ228、およびその間に延在する支持構造230を含むとして画定することもできる。凝縮器バッグ210のこれらの別々の要素は、ここでさらに詳しく説明される。
【0053】
凝縮器バッグ210と同様に、第1の凝縮器バッグ226は、周縁端縁240の回りで縫い合わされる2枚の重複するポリマー材から製造される枕型バッグを含む。第1の凝縮器バッグ226は、内部面254および対向する外部面25を有する。内部面254は、コンパートメント242の境界となる。外部面255は、それぞれ上縁233で終端する上端部232と下縁235で終端する対向する下端部234との間に延在する内側面218および対向する外側面220を含む。面218および220は、第1の側端236と対向する第2の側端238との間でも延在する。端縁233、235、236および236は結合し、周縁端縁240を形成する。下縁235は、中心場所に内向きに傾斜する一般にV形の形状を有する。1組の相隔たる管状ポート244Aおよび244Bは、コンパートメント242と流体連通するように中心場所で第1の凝縮器バッグ226に溶接される、またはそれ以外の場合縫い合わせられる。代替実施形態では、1つまたは3つ以上のポート244が使用できる。さらに、下縁235はポート244が位置する下縁235に沿った任意の場所に向かって傾斜するように構成できる。さらに詳しく下記に説明されるように、複数の開口部246が、管状ポート244AおよびBの対向する側面上で周縁端縁240を通って横断方向で伸びるが、コンパートメント242とは連通しない。
【0054】
第1の凝縮器バッグ22は、上縁233および第1の側端236に隣接する外側面220上で形成されるガス入口ポート248をさらに含み、上縁233および第2の側端238に隣接する外側面220に形成されるガス排出ポート250も含む。外側面220上に形成されるポート248および250と対照的に、ポート248および250はポート244に類似して周縁端縁240を通って延在して形成できることが理解される。内側面218がそこから外向きに突出するポートがなく、通常平坦であることも留意される。これによって内側面218は、図12に示されるように凝縮器110の第1の側面116に平に当てることができる。
【0055】
引き続き図11を参照すると、1組の相隔たる間仕切り252Aおよび252Bがポート248と250との間に置かれ、上縁233から下縁235に向かって伸びる。間仕切り252AおよびBは、周縁端縁240が縫い合わされるのと実質的に同じように第1の凝縮器バッグ226を形成する対向する高分子シートを溶接する、またはそれ以外の場合ともに固定することによって形成される。したがって、流体は間仕切り252AおよびBを通過することはできないが、それらの回りを通らなくてはならない。破線で示されているのは、第1のドア17(図6)に位置する間仕切りリブ192が常駐し、第1の凝縮器バッグ226が凝縮器110に取り付けられ、第1のドア170が閉鎖位置に移動された表現である。すなわち、間仕切りリブ192は間仕切り252AとBとの間に置かれ、下縁235から上縁233に向かって伸びる。間仕切りリブ192は、ガスおよび/または液体が回りを流れなければならない間仕切りリブ192の長さに沿ってコンパートメント242内部で追加の間仕切りに影響を与えるように、ともに対向する高分子シートを押し、第1の凝縮器バッグ226を形成する。
【0056】
間仕切り252AおよびB、ならびに間仕切りリブ192の結果として、コンパートメント242は、ガス入口ポート248からガス排出ポート250に第1の凝縮器バッグ226の高さに沿って前後に延在する、一般に正弦曲線または曲がりくねった形状を有する流路253を形成する。スパージャ59(図2)を通して容器12の中にガスを加えた結果、容器12の上端部で気泡が生じる。さらに詳しく後で説明されるように、この気泡はガス出口管路212を通って第1の凝縮器バッグ226に移動する。曲がりくねった形状を有する流路253を作り出すことによって、ガス及び気泡が入口ポート248からガス排出ポート250に移動するときにコンパートメント242の内部に残る保持時間が増加する。この増加した保持時間は、第1の凝縮器バッグの形状とともに、液体がガスから分離できるように、第1の凝縮器バッグ226に入る気泡を壊すのに役立つ。さらに、保持時間を増加することで、ガスからの水分を凝縮し、それによってガスからの液体の分離もさらに強化する第1の凝縮器バッグ226の内部のガスの冷却が最大化する。
【0057】
さまざまな間仕切りをさまざまな異なる場所に設置し、さまざまな異なる経路を形成できることが理解される。さらに、間仕切りリブ192は管状ポート244AおよびBの取り付けおよび密封と干渉するのを回避するために第1の凝縮器バッグ226上で直接的に対応する間仕切りを溶接することと対照的に、ドア17上に配置される。ただし、代替実施形態では、間仕切りリブ192は、間仕切り252AおよびBと同様に溶接された間仕切りと置換できる。代わりに、間仕切り252AおよびBは、ドア170上で対応する間仕切りリブを使用することによって形成できる。コンパートメント242の内部でのガスおよび気泡の保持時間を最大限にするための他の慣習手段も使用できる。代わりに、間仕切りは排除できる。
【0058】
第2の凝縮器バッグ228は第1の凝縮器バッグ226に実質的に同一であり、したがって説明されない。第1の凝縮器バッグ226と第2の凝縮器バッグ228の間の類似する要素は、第2の凝縮器バッグ228の参照文字の後にプライム記号が続くことを例外に、同じ参照文字で識別される。
【0059】
支持構造230は、上縁233と233‘の間で第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228をともに接続し、バッグ226と228の間に空間を提供する。示されている実施形態では、支持構造230は、バッグ226および228を形成する、覆っているシートの一部を含むだけである。ただし、代替実施形態では、凝縮器バッグ226および228は、2つの別々の接続されていないバッグとして形成できる。支持構造230は、次いで凝縮器バッグ226および228をともに接続できるストラップ、コード、ファスナー、または任意の他の構造を含むことがある。さらに他の実施形態では、さらに詳しく下記に説明されるように、支持構造230は排除でき、凝縮器バッグ226および228は互いから別個に使用できる。他の代替実施形態では、凝縮器バッグ210、226、および/または228が部分的にまたは完全に剛性または半剛性であることが理解される。例えば、多様な凝縮器バッグは射出成型によって等、プラスチック複合材または他の材料から整形される薄壁容器を含むことがある。かかる容器は、凝縮器110にぴったりと合い、動作中は膨張することもあれば、しないこともある。他の実施形態では、凝縮器バッグ210、226および/または228は、凝縮器バッグがかけられた圧力下で膨張及び収縮できるようにする折り目、うねり、または他の構造を含むことがある。
【0060】
図10に戻ると、ガス出口管路212が、容器12から凝縮器バッグ210に湿ったガスおよび通常はいくらかの気泡を送達するために使用される。ガス出口管路212は、容器12(図1)の上端部22と流体結合する第1の端部260を含み、対向する第2の端部262を有する。第2の端部262は分岐し、第1のガス管路部264および第2のガス管路部266を含む。第1のガス管路部264は第1の凝縮器バッグ226のガス入口ポート248と結合する。一方、第2のガス管路部266は第2の凝縮器バッグ228のガス入口ポート248‘と結合する。分岐する単一のガス出口管路212を有することと対照的に、2つの別々のガス外形管路、つまり容器12からガス入口ポート248まで伸びる一方の管路および容器12からガス入口ポート248’まで伸びる他方管路を使用できることが理解される。
【0061】
流体収集管路216は、凝縮器バッグ210に送達される湿ったガスおよび気泡から凝縮される液体を処分するために使用される。流体収集管路216は第1の端部280および対向する第2の端部282を有する。第2の端部282は、通常、凝縮液を容器12に戻すために容器12の上端部22と結合される。代わりに、第2の端部282は凝縮液を収集するために別個の容器または処分領域に結合できる。流体収集管路216の第1の端部は分岐し、第1の流体管路部284および第2の流体管路部286を形成する。第1の流体管路部284の終端部は再び分岐し、第1の凝縮器バッグ226の管状ポート244Aおよび244B(図11)と結合する。同様に、流体管路部286の終端部は分岐し、流体は第2の凝縮器バッグ228の管状ポート244A‘および244B’(図11)と結合する。再び、ガス外形管路212と同様に、分岐された流体収集管路216が、2つの別々の流体収集管路、つまりポート244Aおよび244Bと結合する管路と、ポート244A‘および244B’と結合する管路で置換できることが理解される。
【0062】
ガス排出管路214Aおよび214Bは、水分がガスから凝縮した後に凝縮器バッグ210からガスを排出するために使用される。一般に、ガス排出管路214Aは、第1の凝縮器バッグ226のガス排出ポート250と流体結合する第1の端部、および取り囲む環境に排出する対向する第2の端部を有する。すなわち、ガス排出管路214Aは第1の端部294および対向する第2の端部292との間で伸びる主管路290を含む。結合管路296は、第1の端部294と第2の端部292との間の場所で主管路290と結合し、ガス排出管路250と結合する。フィルタ298は、主管路290の第2の端部292と結合される。フィルタ298はガスが主管路290から出ることを可能にするが、ガス排出管路214Aを通って第1の凝縮器バッグ226に汚染物が進入するのを防ぐ。また、フィルタ298は、主管路290を出る汚染物および/またはガスからの残りの水分を、それがフィルタ298を通り抜けるときに除去するためにも使用できる。使用できるフィルタの一例は、0.2ミクロンまでの汚染物を除去できる滅菌フィルタである。他のフィルタも使用できる。
【0063】
示されている実施形態では、主管路290の第2の端部294が密封閉鎖されている。結合管路296から第2の端部294に伸びる主管路290の部分はレセプタクル300を形成する。レセプタクル300は、主管路290または結合管路296の中で凝縮することがあるどのような水分も収集するために使用される。この目的のため、どのような凝縮流体も自然にレセプタクル300に流れ込むように、主管路290が垂直に上方に伸びると役立つ。所望される場合、追加の流体管路は第2の端部294と結合し、別個の容器まで伸び、容器12に、または位相システム112上の何らかの他の場所に戻ることができる。他の実施形態では、レセプタクル300は、排除できる、またはさまざまな他の形状をとることができる。
【0064】
ガス排出管路214Bはガス排出ポート250‘と結合され、第2の凝縮器バッグ228からガスを排出するために使用される。ガス排出管路214Bはガス排出管路214Aと実質的に同一であり、類似する要素は関連するプライム記号が追加された類似する参照文字で参照される。
【0065】
図12を見ると、組立中、凝縮器バッグ210は凝縮器110の凝縮器本体114に取り付けられる。つまり、凝縮器バッグ210は、張力バー164の上部に凝縮器バッグ21の支持構造230を位置決めすることによって凝縮器本体114の上に負わされる。第1の凝縮器バッグ226は凝縮器本体114の第1の側面116に沿って下方に伸びる。一方、第2の凝縮器バッグ228は凝縮器本体14の第2の側面118に沿って下方に伸びる。第1の凝縮器バッグ226の開口部246は、凝縮器バッグ210を凝縮器本体114に固定するように、凝縮器本体114の第1の側面116上のキャッチ156の上を勧められる。第2の凝縮器バッグ228の開口部246‘は、凝縮器本体114の第2の側面118上のキャッチ156に同様に固定される。このように凝縮器バッグ210を固定する上で、凝縮器バッグ210の支持構造230は張力バー164に対して引き下げられる。その結果、凝縮器バッグ210は張力バー164とキャッチ156との間で張力をかけられる。これは、第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228が、凝縮器本体114の第1の側面116および第2の側面118にじかに隣接して置かれるその対応する内側面と適切に位置合わせされ、平らになることを確実にする。いったんこの位置になると、第1のドア170および第2のドア172は閉鎖位置に移動され、次いで定位置で固定される。
【0066】
前述されたように、ドア170および172は閉鎖位置にある状態で、第1の凝縮器バッグ226は間仕切りリブ192と第1の側面116との間で圧縮閉鎖される。一方、第2の凝縮器バッグ228は間仕切りリブ192‘と凝縮器本体114の第2の側面118との間で圧縮閉鎖される。ドア170、172の残りと凝縮器本体114との間にわずかなすき間が形成され、凝縮器バッグ226および228が、湿ったガスがその中に受け入れられるにつれ膨張できるようにする。一実施形態では、ドア170、172と凝縮器本体114との間の隙間は、通常約3mmから約3cmの間の範囲であり、約5mmから約15mmがより一般的である。また、他の隙間距離も使用できる。ただし、膨張した状態では、凝縮器バッグ226および228が、凝縮器バッグ226および228の内部の湿ったガスの冷却を最適化するように、凝縮器本体114の第1の側面116および第2の側面118に対して直接的に偏向することが望ましい。
【0067】
図3を見ると、ドア170および172が閉鎖位置にあるとき、ガス管路部264および266は、それぞれドア170および172上の切欠き188および188‘を通して外部に伸びる。一方、ガス排出管路214Aおよび214Bはそれぞれドア170および172上の切欠き186および186’を通して外部に伸びる。流体線路部284および286は、切欠き190および190‘の内部の対応する管状ポート244と結合する。
【0068】
図13にも示されるように、ブラケット308は凝縮器110の上部で支持スタンド108上に取り付けられる。ガス管路部264および266は、スナップ篏合接続または何らかの他の機械的な接続等によってブラケット308に結合される。さらに、フィルタ298は凝縮器110を越えて持ち上げられるようにブラケット308に取り付けられる。代替実施形態では、支持スタンド108および関連する構成部品を支持ハウジング14に直接的に取り付けることができることが理解される。例えば、図1に示されるように,指示スタンド108Aは、凝縮器110を接続できる支持ハウジング14に取り付けられる。ブラケット308Aは、フィルタ298ならびにガス管路部264および266をその上に結合できる支持スタンド108Aに取り付けられる。図5でおそらく最もよく見られるように、流体収集管路216が、流体収集管路216の内部で収集される流体を容器12または他の所望される場所にくみ戻すためのポンプ115と結合される。ポンプ115は、ぜん動ポンプまたは他のタイプのポンプを含むことがある。
【0069】
図1に戻ると、使用中、容器12は支持ハウジング14の中に配置される。一方位相システム112が凝縮器110およびポンプ115に結合される。チラー113は、凝縮器本体114の側面116および118を冷却するために起動される。容器12および移送システム112が、材料の各バッチを処理した後に容易に交換できる使い捨て構成部品であることが理解される。移送システム112またはそのパーツは、製造プロセスの間に容器12と流体結合され、閉鎖システムを形成できる。結合された容器および移送システム112は、次いで放射線または他の従来の技法を通して同時に滅菌できる。代わりに、容器12および転送システム112またはそのパーツは別々に形成、滅菌し、次いで無菌フードないで、または他の滅菌接続技法を使用することによって等、使用前にともに結合できる。どちらかの場合、いったん容器12が支持ハウジング14の内部に置かれると、ミキサ18のドライブシャフト72は上述されたようにインペラアセンブリと結合される。流体溶液およびあらゆる所望される成分が、次いで多様なポートを通して容器12の中に送られる。ミキサ18が容器12内部の内容物を混合する一方、スパージャ59は酸素および/または他のガス等のガスを容器12の下端にある溶液の中に送達するために使用される。ガスが溶液を通過するにつれて、ガスの一部が溶液の中に吸収される。溶液によって吸収されない残りのガスは、溶液の結果としての湿度が上昇し、容器12の上端で収集する湿ったガスを形成する。上述されたように、ガスは、通常容器12の上端で気泡も形成する。
【0070】
容器12の上端でガス圧が上昇するにつれ、湿ったガス及び気泡はガス出口管路212を通って出て行き、ガス外形管路212に沿って移動し、次いでそれぞれガス入口ポート248および248‘で第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228に進入する。ここで、プロセスの追加の説明は、第1の凝縮器バッグ226に関して続行する。ただし、同じプロセスが第2の凝縮器バッグ228で同時に発生していることも理解される。湿ったガスおよび気泡は第1の凝縮器バッグ228の内部で境界となる流路253に沿ってガス排出ポート250に向かって移動する。湿ったガスおよび気泡は最初に第1の凝縮器バッグ226に入ると、凝縮器本体114の第1の側面116の熱伝導部分150の上に直接的に置かれる部分流路253の内部を通過する。曲がりくねった経路および熱伝導部分150のチラー113による冷却の結果、上述されたように、気泡はブレーキをかけ、湿ったガスの内部の水分が凝縮された流体および除湿されたガスを形成するために凝縮を開始する。凝縮流体は、重力を受けて下方に第1の凝縮器バッグ226の下縁235まで流れる。ポンプ115を使用することによって、凝縮された流体は次いで管状ポート244を通って流れ出し、流体収集管路216に沿って移動し、次いで容器12の中に計量配分で戻るか、または他の何らかの場所で収集される。
【0071】
湿ったガスは、それがガス排出ポート250に達する前に凝縮器本体114の第1の側面116の断熱部分152に到達するまで、流路253に沿って移動するにつれて凝縮し続ける。つまり、流路253は、ガス排出ポート250に到達する前に断熱部分152の部分の上を通過するように特に構成される。断熱部分152がチラー113の冷却から断熱され、したがって周囲温度により近い温度を有するという事実の結果として、現在大部分は除湿されたガスの残りの水分は、それが断熱部分152の上を移動するときにはもはや冷却されているのではなく、周囲の環境によってむしろ暖められている。その結果として、任意の追加の凝縮流体の形成はガスが、ガス排出ポート250に到達するまでに最小限に抑えられる。これは、どのような凝縮液もガス排出ポート250を通って存在しないようにするために役立つ。除湿されたガスは、ガス排出ポート250を出ると、結合管路296を通ってガス排出管路214に進入する。ガスは次いで主管路290を通って垂直に上方に移動する。ガス排出管路214に入る、またはガス排出管路214を形成する任意の凝縮流路がレセプタクル300で収集する。除湿されたガスはフィルタ298を通って上方へ移動し、次いで周囲の環境に存在する。
【0072】
湿ったガスから水分を除去した結果、たとえあったとしても、ほとんどの水分はフィルタ298の内部で収集されない。したがって、凝縮器110は、フィルタ298内部で凝縮することがある水分によってフィルタ298の閉塞を妨げる。フィルタ298の閉塞には、フィルタが交換される、または十分な水分がそこから除去されるまでシステムの動作を停止することが必要となる。例えば、フィルタ298が、凝縮器110を使用しないで容器12の上端部に直接的に結合された場合、容器12を出る、暖められ湿ったガスからの水分が、冷却器フィルタ298に進入すると凝縮するだろう。高ガス流量の場合、凝縮された水分は部分的にまたは完全にろ過し、したがって容器12内部の背圧は、容器12が故障しないようにシステムを停止することが必要となるまで上昇を続ける。したがって、凝縮器110の利点の1つは、それが、水分がフィルタの内部で凝縮し、フィルタを閉塞できる前に湿ったガスから水分を奪い取り、それによってシステムの連続動作を保証するという点である。さらに、所望される場合、フィルタ298の内部で凝縮することがあるどのような水分も蒸発させるのを助けるために、加熱器をフィルタ298に適用できる。例えば、電気加熱エレメントが、フィルタ298の外面に適用できる。
【0073】
容器12の内部からの流体は支持ハウジング14、凝縮器110、チラー113またはポンプ115に直接的に接触しないため、これらの要素のどれも異なるバッチの処理の間に清掃される必要はない。むしろ、必要とされている全ては容器12および移送システム112の交換である。
【0074】
凝縮器110および移送システム112がさまざまな異なる形状を有することがあることが理解される。例としておよび制限としてではなく、一実施形態では、第1の凝縮器バッグ226および第2の凝縮器バッグ228はともに接続される必要はない。むしろ、凝縮器バッグ226および228の上縁は、例えばクランプ、キャッチ、フックまたは他の従来のファスナーによって張力バー164に別々に接続できる。さらに、本明細書に開示されている実施形態の全てでは、張力アセンブリ160は必要とされないことが理解される。例えば、凝縮器バッグ226および228は、それらが凝縮器110上の静的な付属品内で平らに引かれるように構成できる。張力アセンブリ160がさまざまな異なる形状を有することがあることも同様に理解される。例えば、張力アセンブリ160は、凝縮器バッグ226および228に張力をかけることができるさまざまな異なるばね、錘、またはケーブルシステムで置換できる。
【0075】
他の実施形態では、凝縮器110は単一の凝縮器バッグと動作するように構成できることが理解される。例えば、凝縮器本体114の第2の側面118は、断熱ライナー132で覆うことができる。第1の凝縮器バッグ226は、次いで第1の側面116に対して独占的に使用できる。凝縮器110は、第1の凝縮器バッグ226が2つの凝縮器本体114の間に挟まれるように第1のドアを第2の凝縮器本体114で置換することによって改良することができ、それによって湿ったガスの急速な冷却を強化することが同様に理解される。さらに他の実施形態では、凝縮器110が平板の形を取る必要がないことが理解される。むしろ、凝縮器本体114は、第1の凝縮器バッグ226を配置できる円形、半円形、多角形、楕円形、またはふぞろいである横断方向の断面を有する細長い本体を含むことがある。
【0076】
本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく他の特定の形式で実現され得る。説明された実施形態は、全ての点で制限的ではなく例証的とだけ見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前記説明によってではなく添付請求項によって示される。特許請求の範囲の意味および同等性の範囲内になるすべての変更はそれらの範囲内に含まれるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体溶液または懸濁液を混合するためのシステムであって、
コンパートメントの境界となる支持ハウジングと、
チャンバの境界となる折り畳み式バッグであって、前記折り畳み式バッグが前記支持ハウジングの前記コンパートメントの内部に置かれ、上端と、対向する下端とを有し、前記チャンバが流体を保持するように適応される折り畳み式バッグと、
前記折り畳み式バッグの中にガスを送達するために前記折り畳み式バッグの前記下端に置かれるスパージャと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス出口管路であって、前記ガス出口管路の前記第1の端部が前記折り畳み式バッグの前記上端部と流体結合されるガス出口管路と、
前記ガス出口管路の前記第2の端部と結合される凝縮器アセンブリと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス排出管路であって、前記ガス排出管路の前記第1の端部が前記凝縮器アセンブリと結合されるガス排出管路と、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有する流体収集管路であって、前記流体収集管路の前記第1の端部が前記凝縮器アセンブリと結合される流体収集管路と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記折り畳み式バッグと流体結合される前記流体収集管路の前記第2の端部と、
前記流体収集管路と結合されるポンプと、
をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
入口と出口とを有するガスフィルタをさらに備え、前記ガスフィルタの前記入口が前記ガス排出管路の前記第2の端部と流体結合され、前記ガスフィルタの前記出口が前記周囲環境と開放連通している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記凝縮器アセンブリが、
凝縮器と、
前記凝縮器を冷却するために前記凝縮器と結合されるチラーと、
前記凝縮器と取り外し自在に結合される凝縮器バッグであって、前記凝縮器バッグが前記ガス出口管路の前記第2の端部、前記ガス排出管路の前記第1の端部、および前記流体収集管路の前記第1の端部と流体結合される凝縮器バッグと、
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記凝縮器が、
第1の側面と、対向する第2の側面とを有する凝縮器本体であって、前記凝縮器本体がその中に伸びる流路の境界となる凝縮器本体と、
前記凝縮器本体に取り外し自在に取り付けられる第1のドアであって、前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置されるように、前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれる第1のドアと、
を備える、請求項4の記載のシステム。
【請求項6】
前記凝縮器バッグが可撓ポリマーバッグを備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記折り畳み式バッグを係合するミキサをさらに備え、前記ミキサが前記折り畳み式バッグの前記チャンバの内部で流体を混合するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記折り畳み式バッグの前記チャンバの内部で流体を混合するための手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
液体溶液または懸濁液を混合するためのシステムであって、
チャンバの境界となる容器であって、流体が前記チャンバの内部に置かれる容器と、
前記容器の前記チャンバの中に初期ガスを送達し、したがって前記初期ガスが前記流体の部分を通過し、湿ったガスを形成するために前記容器と連通するスパージャと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス出口管路であって、前記端部が、前記ガス出口管路が前記チャンバに形成される前記湿ったガスを受け取ることができるように前記容器の前記チャンバと結合されるガス出口管路と、
前記ガス出口線路の前記第2の端部と結合される凝縮器アセンブリであって、前記凝縮器アセンブリが前記湿ったガスを凝縮流体および除湿されたガスの中に分離するように構成され、前記凝縮器アセンブリが、
凝縮器と、
前記凝縮器を冷却するために前記凝縮器と結合されるチラーと、
前記凝縮器と取り外し自在に結合される凝縮器バッグであって、前記ガス出口管路の前記第2の端部が前記凝縮器バッグに流体結合される凝縮器バッグと、を備える凝縮器アセンブリと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス排出管路であって、前記ガス排出管路の前記第1の端部が前記凝縮器バッグと結合されるガス排出管路と、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有する流体収集管路であって、前記流体収集管路の前記第1の端部が前記凝縮器バッグと結合される流体収集管路と、
を備えるシステム。
【請求項10】
前記容器と流体結合される前記流体収集管路の前記第2の端部と、
前記流体収集管路と結合されるポンプと、
をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
入口と出口とを有するガスフィルタをさらに備え、前記ガスフィルタの前記入口が前記ガス排出管路の前記第2の端部と結合される、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記凝縮器が、
第1の側面と、対向する第2の側面とを有する凝縮器本体であって、前記凝縮器本体がその中に伸びる流路の境界となる、凝縮器本体と、
前記凝縮器本体の上に可動に取り付けられる第1のドアであって、前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置される第1のドアと、
を備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記容器の前記チャンバの内部で前記流体を混合するための手段をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記流体が成長する細胞または微生物を含んだ液体培養液を備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
凝縮器アセンブリであって、
凝縮器と、
前記凝縮器を冷却するための手段と、
前記凝縮器と取り外し自在に結合される凝縮器バッグであって、前記凝縮器バッグが第1のコンパートメントの境界となり、前記凝縮器バッグが、それぞれが前記第1のコンパートメントと連通する第1のガス入口ポート、第1のガス排出ポート、および第1の流体収集ポートを有する凝縮器バッグと、
を備える凝縮器アセンブリ。
【請求項16】
前記凝縮器バッグが可撓ポリマーバッグを備える、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項17】
前記凝縮器バッグが、それぞれ上端部と対向する下端部との間、および第1の側端と対向する第2の側端との間に延在する前面と、対向する背面とを有し、前記第1のガス入口ポートが前記前面に形成され、前記第1のガス排出ポートが前記上端部の前記前面に形成され、前記第1の流体収集ポートが前記凝縮器バッグの前記下端に形成される、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項18】
冷却するための前記手段が、前記凝縮器の中におよび中から液体を循環するチラーを備える、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項19】
前記凝縮器が、
第1の側面と、対向する第2の側面とを有する凝縮器本体であって、その中に伸びるチャネルの境界となり、前記凝縮器を冷却するための前記手段と連通する凝縮器本体と、
前記凝縮器本体に可動に取り付けられる第1のドアであって、前記凝縮器バッグの少なくとも一部が前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグの前記少なくとも部分が前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置される第1のドアと、
を備える、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項20】
前記凝縮器本体の前記第1の側面が熱伝導部分と、断熱部分とを備え、前記断熱部分が前記熱伝導部分よりも熱伝導性が低く、前記ガス排出ポートが前記断熱部分の上に置かれる、請求項19に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項21】
前記凝縮器バッグが、それぞれが前記第2のコンパートメントと連通する第2のガス入口ポートと、第2のガス排出ポートと、第2の流体取集ポートとを有する第2のコンパートメントの境界となる、請求項19に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項22】
前記第1のコンパートメントの境界となる第1の部分と、前記第2のコンパートメントの境界となる第2の部分と、その間に伸びる支持構造とを有する前記凝縮器バッグと、
前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグの前記第1の部分が前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置される前記凝縮器バッグの前記第1の部分と、
前記凝縮器本体に可動で取り付けられる第2のドアであって、前記凝縮器バッグの前記第2の部分が前記凝縮器本体と前記第2のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグの前記第2の部分が前記凝縮器本体の前記第2の面に隣接して配置される、第2のドアと、
をさらに備える、請求項21に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項23】
前記凝縮器本体に取り付けられ、前記凝縮器バッグの前記支持構造に対して置かれるばね式張力バーをさらに備える、請求項22に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項24】
流体を処理するための方法であって、
初期ガスで容器の前記コンパートメント内部の流体をスパージし、したがって前記初期ガスが前記流体の部分を通過し、湿ったガスを形成することと、
前記容器の前記コンパートメントの中から前記湿ったガスを凝縮器バッグの中に引き出すことと、
前記凝縮器バッグの内部の前記湿ったガスを凝縮された流体および除湿されたガスに分離するように前記凝縮器バッグの内部で前記湿ったガスを冷却することと、
前記凝縮された流体を容器の前記コンパートメントの中に戻すことと、
を含む方法。
【請求項25】
前記除湿されたガスをフィルタを通して前記取り囲む環境の中に排出することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記流体が、成長する細胞または微生物を含む液体培養液を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項1】
液体溶液または懸濁液を混合するためのシステムであって、
コンパートメントの境界となる支持ハウジングと、
チャンバの境界となる折り畳み式バッグであって、前記折り畳み式バッグが前記支持ハウジングの前記コンパートメントの内部に置かれ、上端と、対向する下端とを有し、前記チャンバが流体を保持するように適応される折り畳み式バッグと、
前記折り畳み式バッグの中にガスを送達するために前記折り畳み式バッグの前記下端に置かれるスパージャと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス出口管路であって、前記ガス出口管路の前記第1の端部が前記折り畳み式バッグの前記上端部と流体結合されるガス出口管路と、
前記ガス出口管路の前記第2の端部と結合される凝縮器アセンブリと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス排出管路であって、前記ガス排出管路の前記第1の端部が前記凝縮器アセンブリと結合されるガス排出管路と、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有する流体収集管路であって、前記流体収集管路の前記第1の端部が前記凝縮器アセンブリと結合される流体収集管路と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記折り畳み式バッグと流体結合される前記流体収集管路の前記第2の端部と、
前記流体収集管路と結合されるポンプと、
をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
入口と出口とを有するガスフィルタをさらに備え、前記ガスフィルタの前記入口が前記ガス排出管路の前記第2の端部と流体結合され、前記ガスフィルタの前記出口が前記周囲環境と開放連通している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記凝縮器アセンブリが、
凝縮器と、
前記凝縮器を冷却するために前記凝縮器と結合されるチラーと、
前記凝縮器と取り外し自在に結合される凝縮器バッグであって、前記凝縮器バッグが前記ガス出口管路の前記第2の端部、前記ガス排出管路の前記第1の端部、および前記流体収集管路の前記第1の端部と流体結合される凝縮器バッグと、
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記凝縮器が、
第1の側面と、対向する第2の側面とを有する凝縮器本体であって、前記凝縮器本体がその中に伸びる流路の境界となる凝縮器本体と、
前記凝縮器本体に取り外し自在に取り付けられる第1のドアであって、前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置されるように、前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれる第1のドアと、
を備える、請求項4の記載のシステム。
【請求項6】
前記凝縮器バッグが可撓ポリマーバッグを備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記折り畳み式バッグを係合するミキサをさらに備え、前記ミキサが前記折り畳み式バッグの前記チャンバの内部で流体を混合するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記折り畳み式バッグの前記チャンバの内部で流体を混合するための手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
液体溶液または懸濁液を混合するためのシステムであって、
チャンバの境界となる容器であって、流体が前記チャンバの内部に置かれる容器と、
前記容器の前記チャンバの中に初期ガスを送達し、したがって前記初期ガスが前記流体の部分を通過し、湿ったガスを形成するために前記容器と連通するスパージャと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス出口管路であって、前記端部が、前記ガス出口管路が前記チャンバに形成される前記湿ったガスを受け取ることができるように前記容器の前記チャンバと結合されるガス出口管路と、
前記ガス出口線路の前記第2の端部と結合される凝縮器アセンブリであって、前記凝縮器アセンブリが前記湿ったガスを凝縮流体および除湿されたガスの中に分離するように構成され、前記凝縮器アセンブリが、
凝縮器と、
前記凝縮器を冷却するために前記凝縮器と結合されるチラーと、
前記凝縮器と取り外し自在に結合される凝縮器バッグであって、前記ガス出口管路の前記第2の端部が前記凝縮器バッグに流体結合される凝縮器バッグと、を備える凝縮器アセンブリと、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有するガス排出管路であって、前記ガス排出管路の前記第1の端部が前記凝縮器バッグと結合されるガス排出管路と、
第1の端部と、対向する第2の端部とを有する流体収集管路であって、前記流体収集管路の前記第1の端部が前記凝縮器バッグと結合される流体収集管路と、
を備えるシステム。
【請求項10】
前記容器と流体結合される前記流体収集管路の前記第2の端部と、
前記流体収集管路と結合されるポンプと、
をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
入口と出口とを有するガスフィルタをさらに備え、前記ガスフィルタの前記入口が前記ガス排出管路の前記第2の端部と結合される、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記凝縮器が、
第1の側面と、対向する第2の側面とを有する凝縮器本体であって、前記凝縮器本体がその中に伸びる流路の境界となる、凝縮器本体と、
前記凝縮器本体の上に可動に取り付けられる第1のドアであって、前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグが前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置される第1のドアと、
を備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記容器の前記チャンバの内部で前記流体を混合するための手段をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記流体が成長する細胞または微生物を含んだ液体培養液を備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
凝縮器アセンブリであって、
凝縮器と、
前記凝縮器を冷却するための手段と、
前記凝縮器と取り外し自在に結合される凝縮器バッグであって、前記凝縮器バッグが第1のコンパートメントの境界となり、前記凝縮器バッグが、それぞれが前記第1のコンパートメントと連通する第1のガス入口ポート、第1のガス排出ポート、および第1の流体収集ポートを有する凝縮器バッグと、
を備える凝縮器アセンブリ。
【請求項16】
前記凝縮器バッグが可撓ポリマーバッグを備える、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項17】
前記凝縮器バッグが、それぞれ上端部と対向する下端部との間、および第1の側端と対向する第2の側端との間に延在する前面と、対向する背面とを有し、前記第1のガス入口ポートが前記前面に形成され、前記第1のガス排出ポートが前記上端部の前記前面に形成され、前記第1の流体収集ポートが前記凝縮器バッグの前記下端に形成される、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項18】
冷却するための前記手段が、前記凝縮器の中におよび中から液体を循環するチラーを備える、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項19】
前記凝縮器が、
第1の側面と、対向する第2の側面とを有する凝縮器本体であって、その中に伸びるチャネルの境界となり、前記凝縮器を冷却するための前記手段と連通する凝縮器本体と、
前記凝縮器本体に可動に取り付けられる第1のドアであって、前記凝縮器バッグの少なくとも一部が前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグの前記少なくとも部分が前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置される第1のドアと、
を備える、請求項15に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項20】
前記凝縮器本体の前記第1の側面が熱伝導部分と、断熱部分とを備え、前記断熱部分が前記熱伝導部分よりも熱伝導性が低く、前記ガス排出ポートが前記断熱部分の上に置かれる、請求項19に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項21】
前記凝縮器バッグが、それぞれが前記第2のコンパートメントと連通する第2のガス入口ポートと、第2のガス排出ポートと、第2の流体取集ポートとを有する第2のコンパートメントの境界となる、請求項19に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項22】
前記第1のコンパートメントの境界となる第1の部分と、前記第2のコンパートメントの境界となる第2の部分と、その間に伸びる支持構造とを有する前記凝縮器バッグと、
前記凝縮器本体と前記第1のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグの前記第1の部分が前記凝縮器本体の前記第1の側面に隣接して配置される前記凝縮器バッグの前記第1の部分と、
前記凝縮器本体に可動で取り付けられる第2のドアであって、前記凝縮器バッグの前記第2の部分が前記凝縮器本体と前記第2のドアとの間に置かれ、したがって前記凝縮器バッグの前記第2の部分が前記凝縮器本体の前記第2の面に隣接して配置される、第2のドアと、
をさらに備える、請求項21に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項23】
前記凝縮器本体に取り付けられ、前記凝縮器バッグの前記支持構造に対して置かれるばね式張力バーをさらに備える、請求項22に記載の凝縮器アセンブリ。
【請求項24】
流体を処理するための方法であって、
初期ガスで容器の前記コンパートメント内部の流体をスパージし、したがって前記初期ガスが前記流体の部分を通過し、湿ったガスを形成することと、
前記容器の前記コンパートメントの中から前記湿ったガスを凝縮器バッグの中に引き出すことと、
前記凝縮器バッグの内部の前記湿ったガスを凝縮された流体および除湿されたガスに分離するように前記凝縮器バッグの内部で前記湿ったガスを冷却することと、
前記凝縮された流体を容器の前記コンパートメントの中に戻すことと、
を含む方法。
【請求項25】
前記除湿されたガスをフィルタを通して前記取り囲む環境の中に排出することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記流体が、成長する細胞または微生物を含む液体培養液を備える、請求項24に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−520299(P2013−520299A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553914(P2012−553914)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2011/021714
【国際公開番号】WO2011/102931
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(501366373)ハイクローン ラボラトリーズ インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2011/021714
【国際公開番号】WO2011/102931
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(501366373)ハイクローン ラボラトリーズ インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]