凝血塊結合化合物に関連する方法および組成物
凝血塊結合化合物に関連する組成物および方法を開示する。例えば、表面分子と少なくとも1つの修飾された凝血塊結合化合物とを含む組成物を開示する。修飾された凝血塊結合化合物は、凝固した血漿タンパク質と選択的に結合することができ、ここで、組成物は、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅する。修飾された凝血塊結合化合物は、その修飾されていない誘導体と比較して、腫瘍における凝固を増強することができる。開示されたターゲティングは、ガンならびに他の疾患および障害の治療に有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面分子と少なくとも1つの修飾された凝血塊結合化合物とを含む組成物であって、修飾された凝血塊結合化合物が凝固した血漿タンパク質と選択的に結合し、組成物が、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅し、修飾された凝血塊結合化合物が、その修飾されていない誘導体と比較して腫瘍における凝固を増強する、組成物。
【請求項2】
修飾された凝血塊結合化合物がメチル化された凝血塊結合化合物を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
メチル化された凝血塊結合化合物がメチル化されたアミノ酸断片を含む、請求項2記載の組成物。
【請求項4】
メチル化されたアミノ酸断片が、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなるアミノ酸断片、およびメチル化誘導体アミノ酸配列REKからなるアミノ酸断片から選択される、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
メチル化されたアミノ酸断片が、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含む、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
メチル化されたアミノ酸断片がアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含む、請求項4記載の組成物。
【請求項7】
メチル化されたアミノ酸断片が、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなる、請求項4記載の組成物。
【請求項8】
メチル化されたアミノ酸断片がアミノ酸配列REKのメチル化誘導体からなる、請求項4記載の組成物。
【請求項9】
アミノ酸配列が少なくとも1つ位置でNまたはC−メチル化されている、請求項5〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
アミノ酸配列が、C(NMe)REKA(配列番号8)、CR(NMe)EKA(配列番号9)、CR(CMe)EKA(配列番号10)、CRE(NMe)KA(配列番号11)、CRE(CMe)KA(配列番号12)、またはCR(NMe)E(NMe)KA(配列番号13)である、請求項9記載の組成物。
【請求項11】
アミノ酸配列が、CR(NMe)EKA(配列番号9)、CRE(CMe)KA(配列番号11)、またはCR(NMe)E(NMe)KA(配列番号13)である、請求項10記載の組成物。
【請求項12】
複数の凝血塊結合化合物をさらに含み、凝血塊結合化合物が凝固した血漿タンパク質と選択的に結合し、複数の凝血塊結合化合物が、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
複数の凝血塊結合化合物の1以上が修飾された凝血塊結合化合物であり、修飾された凝血塊結合化合物が、それらの修飾されていない誘導体と比較して腫瘍における凝固を増強する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
複数の凝血塊結合化合物の修飾された凝血塊結合化合物の1以上が、メチル化された凝血塊結合化合物を含む、請求項13記載の組成物。
【請求項15】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化された凝血塊結合化合物の1以上が、メチル化されたアミノ酸断片を含む、請求項14記載の組成物。
【請求項16】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片のそれぞれが、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなるアミノ酸断片、およびメチル化誘導体アミノ酸配列REKからなるアミノ酸断片から独立して選択される、請求項15記載の組成物。
【請求項17】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項18】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項19】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項20】
メチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列REKのメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項21】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項22】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項23】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項24】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列REKのメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項25】
1以上の腫瘍ホーミング化合物をさらに含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
1以上の腫瘍ホーミング化合物がアミノ酸断片を含む、請求項25記載の組成物。
【請求項27】
1以上の腫瘍ホーミング化合物のアミノ酸断片が、アミノ酸配列CRKDKC(配列番号5)もしくはその保存的誘導体、またはアミノ酸配列CGKRK(配列番号7)もしくはその保存的誘導体を含む、請求項26記載の組成物。
【請求項28】
1以上の腫瘍ホーミング化合物が血栓形成性である、請求項25記載の組成物。
【請求項29】
組成物が腫瘍血管内部に結合する、請求項1〜28のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項30】
組成物が腫瘍成長を軽減する、請求項29記載の組成物。
【請求項31】
表面分子が酸化鉄ナノワームを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項32】
表面分子が酸化鉄ナノ粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
表面分子がアルブミンナノ粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
表面分子がリポソームを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項35】
表面分子が微粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項36】
表面分子がフルオロカーボン微小気泡を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
組成物が少なくとも100の凝血塊結合化合物を含む、請求項1〜36のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項38】
組成物が少なくとも1000の凝血塊結合化合物を含む、請求項37記載の組成物。
【請求項39】
組成物が少なくとも10,000の凝血塊結合化合物を含む、請求項38記載の組成物。
【請求項40】
1以上の成分をさらに含む、請求項1〜39のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項41】
成分が、血管新生阻害剤、血管形成誘発剤、ガン化学療法薬、細胞毒性薬、抗炎症薬、抗関節炎薬、ポリペプチド、核酸分子、小分子、画像造影剤、フルオロフォア、フルオレセイン、ローダミン、放射線核種、インジウム111、テクネチウム99、炭素11、および炭素13からなる群から独立して選択される、請求項40記載の組成物。
【請求項42】
少なくとも1つの成分が治療剤である、請求項40記載の組成物。
【請求項43】
治療剤がアブラキサンである、請求項42記載の組成物。
【請求項44】
治療剤がパクリタキセルである、請求項42記載の組成物。
【請求項45】
治療剤がタキソールである、請求項42記載の組成物。
【請求項46】
少なくとも1つの成分が血栓形成性である、請求項40〜45のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項47】
少なくとも1つの成分が凝血塊結合化合物でない、請求項40〜46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項48】
成分のいずれも凝血塊結合化合物でない、請求項40〜47のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項49】
少なくとも1つの成分がホーミング化合物であり、ホーミング化合物が凝血塊結合化合物ではない、請求項40〜48のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項50】
少なくとも1つの成分が検出可能剤である、請求項40記載の組成物。
【請求項51】
検出可能剤がFAMである、請求項50記載の組成物。
【請求項52】
組成物が凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅するような十分な数および組成の凝血塊結合化合物を組成物が含む、請求項1〜51のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項53】
凝血塊結合化合物の数および組成の十分性が、非ヒト動物における腫瘍での凝固および組成物の蓄積の増幅を評価することによって決定される、請求項52記載の組成物。
【請求項54】
組成物が十分な密度および組成の凝血塊結合化合物を含むので、組成物が、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅する、請求項1〜51のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項55】
凝血塊結合化合物の密度および組成の十分性が、非ヒト動物における腫瘍での凝固および組成物の蓄積の増幅を評価することによって決定される、請求項54記載の組成物。
【請求項56】
表面分子が血栓形成性である、請求項1〜55のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項57】
修飾された凝血塊結合化合物が血栓形成性である、請求項1〜56のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項58】
対象に請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を投与することを含む方法であって、組成物が凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、組成物が、凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位で組成物の蓄積を増幅する、方法。
【請求項59】
組成物が腫瘍血管系、創傷部位、または両方に選択的にホーミングする、請求項58記載の方法。
【請求項60】
組成物が治療効果を有する、請求項58または59記載の方法。
【請求項61】
治療効果が、腫瘍量の増加の減速または腫瘍量の減少である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
治療効果が腫瘍サイズの増加の減速または腫瘍サイズの減少である、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
治療効果が、腫瘍における血液循環の減少または遮断である、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
治療効果が、創傷部位での出血の軽減または停止である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
治療効果が、創傷部位で出血が止まるまでの時間の短縮である、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
治療効果が、炎症の軽減、創傷治癒速度の増加、瘢痕組織量の減少、痛みの軽減、腫れの軽減、壊死の減少、またはそれらの組み合わせを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
凝固が治療効果を有する、請求項58〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
対象が治療される1以上の部位を有し、組成物が標的とされ1以上の部位にホーミングする、請求項58〜67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
対象が腫瘍を有し、組成物が腫瘍に対して治療効果を有する、請求項58〜68のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
対象に複数の異なる組成物を投与することを含む方法であって、複数の異なる組成物がそれぞれ請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を含み、組成物が凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、組成物が凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位での組成物の蓄積を増幅する、方法。
【請求項71】
対象に複数の異なる組成物を投与することを含む方法であって、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を含み、少なくとも1つの組成物が凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、少なくとも1つの組成物が、凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位で組成物の蓄積を増幅する、方法。
【請求項72】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つのそれぞれが凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、複数の組成物のうちの少なくとも1つのそれぞれが、凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位での組成物の蓄積を増幅する、請求項71記載の方法。
【請求項73】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つの修飾されていない凝血塊結合化合物とを含み、修飾されていない凝血塊結合化合物が、凝固した血漿タンパク質と選択的に結合する、請求項71または72記載の方法。
【請求項74】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つのホーミング化合物とを含み、ホーミング化合物が、凝血塊結合化合物ではない、請求項71〜73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
ホーミング化合物が腫瘍血管系と選択的に結合する、請求項74記載の方法。
【請求項76】
ホーミング化合物が腫瘍ホーミング化合物である、請求項74記載の方法。
【請求項77】
腫瘍ホーミング化合物がアミノ酸断片を含む、請求項76記載の方法。
【請求項78】
腫瘍ホーミング化合物のアミノ酸断片がアミノ酸配列CRKDKC(配列番号5)もしくはその保存的誘導体、またはアミノ酸配列CGKRK(配列番号7)もしくはその保存的誘導体を含む、請求項77記載の方法。
【請求項79】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも2つが、組成物を構成するホーミング化合物で異なる、請求項74〜78のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
対象に複数の異なる組成物を投与することを含む方法であって、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を含み、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つの修飾されていない凝血塊結合化合物とを含み、修飾されていない凝血塊結合化合物が凝固した血漿タンパク質と選択的に結合し、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つのホーミング化合物とを含み、ここで、ホーミング化合物が、凝血塊結合化合物ではない、方法。
【請求項81】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも2つが、組成物を構成する凝血塊結合化合物で異なる、請求項70〜80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項1】
表面分子と少なくとも1つの修飾された凝血塊結合化合物とを含む組成物であって、修飾された凝血塊結合化合物が凝固した血漿タンパク質と選択的に結合し、組成物が、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅し、修飾された凝血塊結合化合物が、その修飾されていない誘導体と比較して腫瘍における凝固を増強する、組成物。
【請求項2】
修飾された凝血塊結合化合物がメチル化された凝血塊結合化合物を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
メチル化された凝血塊結合化合物がメチル化されたアミノ酸断片を含む、請求項2記載の組成物。
【請求項4】
メチル化されたアミノ酸断片が、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなるアミノ酸断片、およびメチル化誘導体アミノ酸配列REKからなるアミノ酸断片から選択される、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
メチル化されたアミノ酸断片が、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含む、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
メチル化されたアミノ酸断片がアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含む、請求項4記載の組成物。
【請求項7】
メチル化されたアミノ酸断片が、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなる、請求項4記載の組成物。
【請求項8】
メチル化されたアミノ酸断片がアミノ酸配列REKのメチル化誘導体からなる、請求項4記載の組成物。
【請求項9】
アミノ酸配列が少なくとも1つ位置でNまたはC−メチル化されている、請求項5〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
アミノ酸配列が、C(NMe)REKA(配列番号8)、CR(NMe)EKA(配列番号9)、CR(CMe)EKA(配列番号10)、CRE(NMe)KA(配列番号11)、CRE(CMe)KA(配列番号12)、またはCR(NMe)E(NMe)KA(配列番号13)である、請求項9記載の組成物。
【請求項11】
アミノ酸配列が、CR(NMe)EKA(配列番号9)、CRE(CMe)KA(配列番号11)、またはCR(NMe)E(NMe)KA(配列番号13)である、請求項10記載の組成物。
【請求項12】
複数の凝血塊結合化合物をさらに含み、凝血塊結合化合物が凝固した血漿タンパク質と選択的に結合し、複数の凝血塊結合化合物が、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
複数の凝血塊結合化合物の1以上が修飾された凝血塊結合化合物であり、修飾された凝血塊結合化合物が、それらの修飾されていない誘導体と比較して腫瘍における凝固を増強する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
複数の凝血塊結合化合物の修飾された凝血塊結合化合物の1以上が、メチル化された凝血塊結合化合物を含む、請求項13記載の組成物。
【請求項15】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化された凝血塊結合化合物の1以上が、メチル化されたアミノ酸断片を含む、請求項14記載の組成物。
【請求項16】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片のそれぞれが、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含むアミノ酸断片、アミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなるアミノ酸断片、およびメチル化誘導体アミノ酸配列REKからなるアミノ酸断片から独立して選択される、請求項15記載の組成物。
【請求項17】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項18】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項19】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項20】
メチル化されたアミノ酸断片がそれぞれ独立してアミノ酸配列REKのメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項21】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体またはその保存的変異体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項22】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体を含む、請求項16記載の組成物。
【請求項23】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列CREKA(配列番号1)のメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項24】
複数の凝血塊結合化合物のメチル化されたアミノ酸断片がそれぞれアミノ酸配列REKのメチル化誘導体からなる、請求項16記載の組成物。
【請求項25】
1以上の腫瘍ホーミング化合物をさらに含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
1以上の腫瘍ホーミング化合物がアミノ酸断片を含む、請求項25記載の組成物。
【請求項27】
1以上の腫瘍ホーミング化合物のアミノ酸断片が、アミノ酸配列CRKDKC(配列番号5)もしくはその保存的誘導体、またはアミノ酸配列CGKRK(配列番号7)もしくはその保存的誘導体を含む、請求項26記載の組成物。
【請求項28】
1以上の腫瘍ホーミング化合物が血栓形成性である、請求項25記載の組成物。
【請求項29】
組成物が腫瘍血管内部に結合する、請求項1〜28のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項30】
組成物が腫瘍成長を軽減する、請求項29記載の組成物。
【請求項31】
表面分子が酸化鉄ナノワームを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項32】
表面分子が酸化鉄ナノ粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
表面分子がアルブミンナノ粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
表面分子がリポソームを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項35】
表面分子が微粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項36】
表面分子がフルオロカーボン微小気泡を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
組成物が少なくとも100の凝血塊結合化合物を含む、請求項1〜36のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項38】
組成物が少なくとも1000の凝血塊結合化合物を含む、請求項37記載の組成物。
【請求項39】
組成物が少なくとも10,000の凝血塊結合化合物を含む、請求項38記載の組成物。
【請求項40】
1以上の成分をさらに含む、請求項1〜39のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項41】
成分が、血管新生阻害剤、血管形成誘発剤、ガン化学療法薬、細胞毒性薬、抗炎症薬、抗関節炎薬、ポリペプチド、核酸分子、小分子、画像造影剤、フルオロフォア、フルオレセイン、ローダミン、放射線核種、インジウム111、テクネチウム99、炭素11、および炭素13からなる群から独立して選択される、請求項40記載の組成物。
【請求項42】
少なくとも1つの成分が治療剤である、請求項40記載の組成物。
【請求項43】
治療剤がアブラキサンである、請求項42記載の組成物。
【請求項44】
治療剤がパクリタキセルである、請求項42記載の組成物。
【請求項45】
治療剤がタキソールである、請求項42記載の組成物。
【請求項46】
少なくとも1つの成分が血栓形成性である、請求項40〜45のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項47】
少なくとも1つの成分が凝血塊結合化合物でない、請求項40〜46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項48】
成分のいずれも凝血塊結合化合物でない、請求項40〜47のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項49】
少なくとも1つの成分がホーミング化合物であり、ホーミング化合物が凝血塊結合化合物ではない、請求項40〜48のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項50】
少なくとも1つの成分が検出可能剤である、請求項40記載の組成物。
【請求項51】
検出可能剤がFAMである、請求項50記載の組成物。
【請求項52】
組成物が凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅するような十分な数および組成の凝血塊結合化合物を組成物が含む、請求項1〜51のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項53】
凝血塊結合化合物の数および組成の十分性が、非ヒト動物における腫瘍での凝固および組成物の蓄積の増幅を評価することによって決定される、請求項52記載の組成物。
【請求項54】
組成物が十分な密度および組成の凝血塊結合化合物を含むので、組成物が、凝固を引き起こし、腫瘍における組成物の蓄積を増幅する、請求項1〜51のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項55】
凝血塊結合化合物の密度および組成の十分性が、非ヒト動物における腫瘍での凝固および組成物の蓄積の増幅を評価することによって決定される、請求項54記載の組成物。
【請求項56】
表面分子が血栓形成性である、請求項1〜55のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項57】
修飾された凝血塊結合化合物が血栓形成性である、請求項1〜56のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項58】
対象に請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を投与することを含む方法であって、組成物が凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、組成物が、凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位で組成物の蓄積を増幅する、方法。
【請求項59】
組成物が腫瘍血管系、創傷部位、または両方に選択的にホーミングする、請求項58記載の方法。
【請求項60】
組成物が治療効果を有する、請求項58または59記載の方法。
【請求項61】
治療効果が、腫瘍量の増加の減速または腫瘍量の減少である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
治療効果が腫瘍サイズの増加の減速または腫瘍サイズの減少である、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
治療効果が、腫瘍における血液循環の減少または遮断である、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
治療効果が、創傷部位での出血の軽減または停止である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
治療効果が、創傷部位で出血が止まるまでの時間の短縮である、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
治療効果が、炎症の軽減、創傷治癒速度の増加、瘢痕組織量の減少、痛みの軽減、腫れの軽減、壊死の減少、またはそれらの組み合わせを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
凝固が治療効果を有する、請求項58〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
対象が治療される1以上の部位を有し、組成物が標的とされ1以上の部位にホーミングする、請求項58〜67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
対象が腫瘍を有し、組成物が腫瘍に対して治療効果を有する、請求項58〜68のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
対象に複数の異なる組成物を投与することを含む方法であって、複数の異なる組成物がそれぞれ請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を含み、組成物が凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、組成物が凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位での組成物の蓄積を増幅する、方法。
【請求項71】
対象に複数の異なる組成物を投与することを含む方法であって、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を含み、少なくとも1つの組成物が凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、少なくとも1つの組成物が、凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位で組成物の蓄積を増幅する、方法。
【請求項72】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つのそれぞれが凝固した血漿タンパク質に選択的にホーミングし、複数の組成物のうちの少なくとも1つのそれぞれが、凝固を引き起こし、凝固した血漿タンパク質の部位での組成物の蓄積を増幅する、請求項71記載の方法。
【請求項73】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つの修飾されていない凝血塊結合化合物とを含み、修飾されていない凝血塊結合化合物が、凝固した血漿タンパク質と選択的に結合する、請求項71または72記載の方法。
【請求項74】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つのホーミング化合物とを含み、ホーミング化合物が、凝血塊結合化合物ではない、請求項71〜73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
ホーミング化合物が腫瘍血管系と選択的に結合する、請求項74記載の方法。
【請求項76】
ホーミング化合物が腫瘍ホーミング化合物である、請求項74記載の方法。
【請求項77】
腫瘍ホーミング化合物がアミノ酸断片を含む、請求項76記載の方法。
【請求項78】
腫瘍ホーミング化合物のアミノ酸断片がアミノ酸配列CRKDKC(配列番号5)もしくはその保存的誘導体、またはアミノ酸配列CGKRK(配列番号7)もしくはその保存的誘導体を含む、請求項77記載の方法。
【請求項79】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも2つが、組成物を構成するホーミング化合物で異なる、請求項74〜78のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
対象に複数の異なる組成物を投与することを含む方法であって、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが請求項1〜57のいずれか1項に記載の組成物を含み、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つの修飾されていない凝血塊結合化合物とを含み、修飾されていない凝血塊結合化合物が凝固した血漿タンパク質と選択的に結合し、複数の異なる組成物のうちの少なくとも1つが、表面分子と少なくとも1つのホーミング化合物とを含み、ここで、ホーミング化合物が、凝血塊結合化合物ではない、方法。
【請求項81】
複数の異なる組成物のうちの少なくとも2つが、組成物を構成する凝血塊結合化合物で異なる、請求項70〜80のいずれか1項に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12−1】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16−1】
【図16−2】
【図17A】
【図17B】
【図18−1】
【図18−2】
【図19】
【図20】
【図21−1】
【図21−2】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12−1】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16−1】
【図16−2】
【図17A】
【図17B】
【図18−1】
【図18−2】
【図19】
【図20】
【図21−1】
【図21−2】
【図22】
【公表番号】特表2013−515008(P2013−515008A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544942(P2012−544942)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/061302
【国際公開番号】WO2011/075725
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PHOTOSHOP
【出願人】(511090947)サンフォード−バーナム メディカル リサーチ インスティテュート (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/061302
【国際公開番号】WO2011/075725
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PHOTOSHOP
【出願人】(511090947)サンフォード−バーナム メディカル リサーチ インスティテュート (4)
【Fターム(参考)】
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