説明

処方箋受付支援システム及びサーバ

【課題】本発明は、顧客が、遠隔地からの処方箋の申し込みを可能とし、薬局での待ち時間を短縮すると共に、薬局が、事務の効率化を図り、更に効率的に自己の薬局を宣伝広告し数多くの処方箋を受け付け得る環境を構築することを目的とする。
【解決手段】サーバ2において、リスト作成部22cが、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部22aが、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、サーバ通信制御部21を介して携帯端末に送信し、サーバ通信制御部21を介して、選択された薬局を示す選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、記憶部25の薬局DB25bを参照し、選択情報に示された選択された薬局の電子メールアドレスを確認し、メール送受信制御部22dが画像データを添付した電子メールを電子メールアドレスに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔地から所望とする薬局での処方箋の受付を支援する処方箋受付支援システム及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院や診療所等で診察を受けた顧客は、医師に診察結果に基いた好適な薬剤の選択をしてもらい、当該薬剤の処方箋をもらい、薬局に出向いて当該処方箋を提出し、処方箋に基いて薬剤師に調剤してもらい、調剤された薬を受け取るようになっている。
【0003】
ここで、例えば、特許文献1では、電子処方箋を電子カルテデータベースに登録し、顧客が、処方箋或いは処方箋に代る医療機関の電子カルテデータベースのアクセス情報を外部の薬局に所持し、該アクセス情報を提示することによって、薬局が、該アクセス情報を基に医療機関の電子カルテデータベースの処方箋を端末にダウンロードする処方箋ダウンロードシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−182506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では、薬局において効率的に処方箋データを入手できるようにはなるものの、顧客が、処方箋或いはアクセス情報を外部の薬局に所持し、当該薬局の窓口で受付をしなければならないことには変わりなく、薬局での受付から薬を実際に受け取るまでに所定時間待たなければならないことには変わりない。
【0006】
また、薬局の立場に立つと、今後、1つでも多くの処方箋を受け付け調剤することが薬局経営上も重要となってくるが、外部に向けて自己の薬局を効率的に宣伝広告し、数多くの処方箋を受け付けられるような状態をもたらすシステムは従来存在しない。
【0007】
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑み、顧客が、遠隔地より所望とする薬局に処方箋に基づく調剤の申し込みをすることができるようにして、薬局での待ち時間を短縮するとともに、薬局が、事務の効率化を図り、更に効率的に自己の薬局を宣伝広告し数多くの処方箋を受け付け得る環境を構築することができる処方箋受付支援システム及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述技術的な課題を解決するため、本発明の第1の態様による処方箋受付支援システムは、携帯端末と、サーバと、薬局端末とからなる処方箋受付支援システムであって、上記携帯端末は、少なくとも処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像を撮像し画像信号を出力する撮像部と、上記撮像部より出力された画像信号に画像処理を施して、上記処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを生成する画像処理部と、携帯端末全体の制御を司る携帯端末制御部と、少なくも上記サーバとの通信を制御する携帯端末通信制御部と、各種画面を表示する表示部と、を有し、上記サーバは、少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、電子メールアドレスを少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、電子メールの送受信を制御するメール送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、を有し、上記薬局端末は、少なくとも上記サーバとの通信を制御する薬局端末通信制御部と、薬局端末全体の制御を司る薬局端末制御部と、を有し、上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、上記携帯端末が、上記リスト画面データを受信すると、上記表示部がリスト画面を表示し、当該リスト画面のリストより所望とする薬局が選択され、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像が上記撮像部により撮像され、上記画像処理部により画像信号に画像処理が施されて画像データが生成されると、上記携帯端末制御部は上記携帯端末通信制御部を介して、上記サーバに、選択情報と、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データとを送信し、上記サーバにおいて、上記サーバ通信制御部を介して、上記選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局の電子メールアドレスを確認し、上記メール送受信制御部が上記画像データを添付した電子メールを上記電子メールアドレスに送信し、上記薬局端末が、上記薬局端末通信制御部を介して、上記サーバからの上記電子メールを受信することを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の態様による処方箋受付支援システムは、携帯端末と、サーバと、薬局端末とからなる処方箋受付支援システムであって、上記携帯端末は、少なくとも処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像を撮像し画像信号を出力する撮像部と、上記撮像部より出力された画像信号に画像処理を施して、上記処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを生成する画像処理部と、携帯端末全体の制御を司る携帯端末制御部と、少なくも上記サーバとの通信を制御する携帯端末通信制御部と、各種画面を表示する表示部と、を有し、上記サーバは、少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、ファクシミリ番号を少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、ファクシミリの送受信を制御するファクシミリ送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、を有し、上記薬局端末は、少なくとも上記サーバとの通信を制御する薬局端末通信制御部と、薬局端末全体の制御を司る薬局端末制御部と、を有し、上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、上記携帯端末が、上記リスト画面データを受信すると、上記表示部がリスト画面を表示し、当該リスト画面のリストより所望とする薬局が選択され、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像が上記撮像部により撮像され、上記画像処理部により画像信号に画像処理が施されて画像データが生成されると、上記携帯端末制御部は上記携帯端末通信制御部を介して、上記サーバに、選択情報と、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データとを送信し、上記サーバにおいて、上記サーバ通信制御部を介して、上記選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局のファクシミリ番号を確認し、上記ファクシミリ送受信制御部が上記画像データの画像を付したファクシミリ文書を上記ファクシミリ番号に送信し、上記薬局端末が、上記薬局端末通信制御部を介して、上記サーバからの上記ファクシミリ文書を受信することを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の態様によるサーバは、携帯端末と薬局端末とネットワークを介して通信自在なサーバであって、少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、電子メールアドレスを少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、電子メールの送受信を制御するメール送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、を有し、上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、リスト画面に基づく所望とする薬局の選択を促し、上記サーバ通信制御部を介して、選択された薬局を特定する選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局の電子メールアドレスを確認し、上記メール送受信制御部が上記画像データを添付した電子メールを上記電子メールアドレスに送信することで、処方箋の申し込みを行うことを特徴とする。
【0011】
本発明の第4の態様によるサーバは、携帯端末と薬局端末とネットワークを介して通信自在なサーバであって、少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、ファクシミリ番号を少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、ファクシミリの送受信を制御するファクシミリ送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、を有し、上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、リスト画面に基づく所望とする薬局の選択を促し、上記サーバ通信制御部を介して、選択された薬局を特定する選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局のファクシミリ番号を確認し、上記ファクシミリ送受信制御部が上記画像データの画像を付したファクシミリ文書を上記ファクシミリ番号に送信することで、処方箋の申し込みを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る処方箋受付支援システム及びサーバによれば、顧客が、遠隔地より所望とする薬局に処方箋に基づく調剤の申し込みをすることができるようにして、薬局での待ち時間を短縮するとともに、薬局が、事務の効率化を図り、更に効率的に自己の薬局を宣伝広告し数多くの処方箋を受け付け得る環境を構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムの携帯端末の詳細な構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムの支援センタのサーバの詳細な構成を示す図である。
【図4】顧客DBの構成例を示す図である。
【図5】薬局DBの構成例を示す図である。
【図6】病院DBの構成例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムの薬局端末の詳細な構成を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムによる処理の流れを詳細に説明するフローチャートである。
【図9】ログイン画面の表示例を示す図である。
【図10】リスト種別選択画面の表示例を示す図である。
【図11】確認画面の表示例を示す図である。
【図12】確認画面の表示例を示す図である。
【図13】確認画面の表示例を示す図である。
【図14】確認画面の表示例を示す図である。
【図15】確認画面の表示例を示す図である。
【図16】リスト画面の表示例を示す図である。
【図17】リスト画面の表示例を示す図である。
【図18】完了確認画面の表示例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る処方箋受付支援システムの支援センタのサーバの詳細な構成を示す図である。
【図20】顧客DBの構成例を示す図である。
【図21】薬局DBの構成例を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施形態に係る処方箋受付支援システムによる処理の流れを詳細に説明するフローチャートである。
【図23】リスト画面の表示例を示す図である。
【図24】完了確認画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の処方箋受付支援システム及びサーバに係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の処方箋受付支援システム及びサーバは、以下の記述に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能であることは勿論である。
【0015】
(第1の実施形態)
【0016】
先ず、図1には、本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムの構成を示し説明する。同図に示されるように、この実施形態に係る処方箋受付支援システムは、携帯端末1a,1b...(以下、総称するときは符号1を用いる)と支援センタのサーバ2及びファクシミリ装置6、薬局の薬局端末3及びファクシミリ装置4がインターネット等のネットワーク5を介して通信自在に接続されて構成されている。支援センタとは、処方箋受付支援サービスを業として行うセンタである。
【0017】
このような構成の下、携帯端末1より処方箋の画像データを添付した電子メールを支援センタのサーバ2に送信すると、該サーバ2が当該処方箋の画像データを薬局端末3に転送して、当該処方箋の画像データによる調剤の申し込みを行う。顧客が、携帯端末1より処方箋の画像データを薬局端末3に直接送信する場合には、顧客の個人情報である電子メールアドレスが薬局側に周知されてしまうが、前述したように間にサーバ2が介在し転送することで、顧客の個人情報の保護を図ることができる。尚、処方箋の画像データとしては、処方箋全体を撮像したものであっても、処方箋に付された二次元バーコードのみを撮像したものであってもよいことは勿論である。
【0018】
二次元バーコードは、患者情報や処方箋番号、薬剤の種類、量、服用法等の情報を含む。
【0019】
ここで、図2には携帯端末1の詳細な構成を示し説明する。
【0020】
同図に示されるように、携帯端末1は、制御部11、撮像部12、画像処理部13、表示部14、通信制御部15、記憶部16、操作入力部17、位置情報取得部18を少なくとも有している。これらは、制御バス19を介して相互に通信自在である。
【0021】
このような構成において、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、携帯端末1全体の制御を司る。即ち、制御部11は、メモリ等の記憶部16に予め格納されたプログラムを読み出し実行することで、所定の動作を実行する。撮像部12は固体撮像素子(CCD; Charge Coupled Device)等からなり、被写体像を撮像する。画像処理部13は、撮像部12により得られた画像信号に対して所定の画像処理を施し、画像データを生成して記憶部16に格納する。
【0022】
表示部14は、各種の画面等を表示する。通信制御部15は、通信インタフェースであり、インターネット等のネットワーク5を介したサーバ2等との通信を制御する。記憶部16は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、ハードディスク等からなり、各種のデータやプログラムを記憶する。操作入力部17は操作キー等からなり、各種の操作入力を受け付ける。そして、位置情報取得部18は、位置測位機能により、携帯端末1のGPS(Global Positioning System)位置情報を取得する。
【0023】
携帯端末1としては、携帯電話機のほか、PDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パーソナルコンピュータ等を採用し得る。
【0024】
次に、図3には支援センタのサーバ2の詳細な構成を示し説明する。
【0025】
同図に示されるように、支援センタのサーバ2は、通信制御部21、制御部22、表示部23、操作入力部24、記憶部25を少なくとも有している。これらは、制御バス26を介して相互に通信自在である。
【0026】
このような構成において、通信制御部21は、通信インタフェースであり、インターネット等のネットワーク5を介した携帯端末1や薬局端末3等との通信を制御する。全体の制御を司る制御部22は、例えばCPU等からなり、記憶部25に格納されている制御プログラムを読み出し実行することで、メイン制御部22a、認証部22b、リスト作成部22c、メール送受信制御部22d、FAX送信制御部22eとして機能する。
【0027】
メイン制御部22aは主な制御を司る。認証部22bは、携帯端末1より送信されたID及びパスワードに基づいて所定の認証を行う。リスト作成部22cは、詳細は後述するが、所定の条件に基づく薬局の一覧リストを作成する。メール送受信制御部22dは、携帯端末1から送信された処方箋に係る画像データを、顧客により選択された薬局の薬局端末3に転送するよう制御する。FAX送受信制御部22eは、携帯端末1から送信された画像データにつき、直接的にインターネットを介して、或いはファクシミリ装置6を介して、薬局のファクシミリ装置4にFAXするよう制御する。画像認識部22fは、携帯端末1より送られてきた処方箋の画像データを認識し、テキストデータに変換する。
【0028】
FAX送受信制御部22eは、一般的なG3方式等のファクシミリ機能に加えて、インターネット経由で画像データ等を送受信するインターネットファクシミリ機能を実現するものである。送信先のIPアドレスを指定してダイレクトSMTP方式でファクシミリ送信することも可能となっている。
【0029】
以上のほか、表示部23は、各種の画面等を表示する。操作入力部24は、キーボードやマウス等からなり、各種の操作入力を受け付ける。記憶部25は、各種のデータやプログラムを記憶する。より詳細には、この例では、顧客データベース(以下、DBと略記する)25a、薬局DB25b、病院DB25cも格納されている。
【0030】
ここで、顧客DB25aの構成例は、図4に示される通りである。同図に示されるように、顧客DB25aには、少なくとも、顧客ID、氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、認証用のパスワード、取引履歴情報、処方箋情報が対応付けられて格納されている。処方箋情報とは、処方箋の画像データを文字認識した結果、得られた処方箋の情報(例えば、テキストデータ等)である。尚、取引履歴情報とは、どの薬局(この例では、薬局IDで管理)に過去に何回申し込みをしたかを示す情報である。
【0031】
さらに、薬局DB25bの構成例は、図5に示される通りである。同図に示されるように、薬局DB25bには、少なくとも、薬局ID、名称、住所、郵便番号、電子メールアドレス、ファクシミリ番号が対応付けられて格納されている。
【0032】
さらに、病院DB25cの構成例は、図6に示される通りである。同図に示されるように、病院DB25cには、少なくとも、病院IDと名称、郵便番号、住所が対応付けられて格納されている。この他、各病院に近接(例えば、半径が所定km以内等の条件)する薬局を薬局IDで管理するようにしてもよい。
【0033】
次に、図7には薬局端末3の詳細な構成を示し説明する。
【0034】
同図に示されるように、薬局端末3は、通信制御部31、制御部32、記憶部33、表示部34、操作入力部35を少なくとも有している。
【0035】
このような構成において、通信制御部31は、通信インタフェースであり、インターネット等のネットワーク5を介したサーバ2等との通信を制御する。制御部32は、CPU等からなり、薬局端末1全体の制御を司る。即ち、制御部32は、メモリ等の記憶部33に予め格納されたプログラムを読み出し実行することで、所定の動作を行う。記憶部33は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、ハードディスク等からなり、各種のデータやプログラムを記憶する。表示部34は、各種の画面等を表示する。そして、操作入力部35は操作用のキーボードやマウス等からなり、各種の操作入力を受け付ける。
【0036】
以下、図8のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態に係る処方箋受付支援システムによる処理の流れを詳細に説明する。以下の説明では、図9乃至図18に示される画面表示例を適宜参照する。
【0037】
前提として、顧客が携帯端末1によりサーバのWebサイトのURLにアクセスし、ログインボタンをクリックすると、ログイン画面データが携帯端末1に送信され、当該携帯端末1にてログイン画面が表示される。このログイン画面の表示例は、図9に示される通りであり、ID、パスワードが入力可能となっている。顧客が、携帯端末1に表示された該ログイン画面100においてID、パスワードを入力し、「ログイン」のボタンをクリックすると、サーバ2にID、パスワードが送信される(S1)。
【0038】
サーバ2は、このID、パスワードを受信すると(S2)、認証部22bが、顧客DB25aを参照して所定の認証を行う(S3)。そして、認証が成立すると、リスト種別選択画面データを携帯端末1に送信する(S4)。尚、認証不成立の場合には、その旨を示す画面データを携帯端末1に送信するようにしてもよい。
【0039】
携帯端末1は、このリスト種別選択画面データを受信すると、表示部14にリスト種別選択画面を表示する(S5)。このリスト種別選択画面の表示例は、図10に示される通りである。リスト種別選択画面101では、少なくとも以下の項目の中から所望とする選択種別を選択できるようになっている。
・登録住所で周辺検索
・新規住所で周辺検索
・病院住所で周辺検索
・GPS位置情報で周辺検索
・過去の取引情報で検索
【0040】
顧客が、操作入力部17を操作して、携帯端末1の表示部14に表示されたリスト種別選択画面101より、所望とする検索種別を選択し、「送信」のボタンを押下すると、種別選択情報が、通信制御部15を介して、サーバ2に送信される(S6)。
【0041】
サーバ2は、この種別選択情報を通信制御部21を介して受信すると(S7)、メイン制御部22aが、種別に対応した確認画面データを、通信制御部21を介して、携帯端末1に送信する(S8)。
【0042】
携帯端末1は、この確認画面データを通信制御部15を介して受信すると、制御部11が表示部14に確認画面を表示する(S9)。例えば、登録住所で周辺検索することが選択された場合には、図11に示されるような確認画面102が表示部14に表示され、登録住所が確認のために提示される。新規住所で周辺検索することが選択された場合には、図12に示されるような確認画面103が表示部14に表示され、周辺検索すべき新規住所の入力が促される。ここでは、新規住所に代えて郵便番号だけを入力することも可能となっている。病院住所で周辺検索することが選択された場合には、図13に示されるような確認画面104が表示部14に表示され、周辺検索すべき病院名の入力が促されることになる。GPS位置情報で周辺検索することが選択された場合には、図14に示されるような確認画面105が表示部14に表示され、確認のためにGPS位置情報(住所)が表示される。そして、過去の取引情報で検索することが選択された場合には、図15に示されるような確認画面106が表示部14に表示され、過去の取引情報で検索してよいかの確認が促されることになる。
【0043】
上記確認画面102乃至106について確認(入力も含む)がなされると、制御部11は、確認情報を、通信制御部15を介して、サーバ2に送信する(S10)。例えば、確認画面103において新規住所(又は郵便番号)が入力された場合や、確認画面104において病院名が入力された場合には、それらの情報も確認情報として、通信制御部15を介して、サーバ2に送信されることになる。
【0044】
サーバ2は、通信制御部21を介して確認情報を通信制御部21を介して受信すると(S11)、リスト作成部22cが薬局選択用のリストを作成する(S12)。具体的には、リスト作成部22cは、種別選択情報より、登録住所で周辺検索、新規住所で周辺検索、病院住所で周辺検索、GPS位置情報で周辺検索、過去の取引情報で検索のうちいずれの種別が選択されたのかを確認し、送られてきた確認情報もふまえて、顧客DB25a、薬局DB25b、病院DB25cの少なくともいずれかを参照して、条件に見合ったリストを作成する。
【0045】
より詳細には、登録住所で周辺検索が選択されており、確認情報により顧客による確認がなされた旨を検知した場合には、リスト作成部22cは、薬局DB25bを参照し、登録住所に近接する薬局を住所或いは郵便番号により抽出して、リストを作成する。すなわち、例えば、リスト作成部22cは、登録住所の市町村並びに隣り合う市町村に位置する薬局を選択候補として抽出し、リストを作成するようにしてもよい。
【0046】
新規住所で周辺検索が選択されており、新規住所が確認情報として送信されてきた場合には、リスト作成部22cは、薬局DB25bを参照し、新規住所に近接する薬局を住所或いは郵便番号により抽出して、リストを作成する。例えば、リスト作成部22cは、新規住所の市町村並びに隣り合う市町村に位置する薬局を選択候補として抽出し、リストを作成するようにしてもよい。この新規住所は、検索用に入力された住所であり、顧客の自宅の所在地に限定されるものではない。
【0047】
病院住所で周辺検索が選択されており、確認情報として病院名が送信されてきた場合には、リスト作成部22cは、先ず病院DB25cを参照し、当該病院名の病院の住所または郵便番号を抽出し、続いて、薬局DB25bを参照し、当該病院の住所又は郵便番号に基づいて、病院に近接する薬局を抽出し、リストを作成する。このとき、例えば、リスト作成部22cは、病院住所の市町村並びに隣り合う市町村に位置する薬局を選択候補として抽出し、リストを作成するようにしてもよい。
【0048】
GPS位置情報で周辺検索が選択されており、確認情報により顧客による確認がなされた旨を検知した場合には、リスト作成部22cは、薬局DB25bを参照し、GPS位置情報が示す住所に近接する薬局を住所等により抽出して、リストを作成する。例えば、リスト作成部22cは、GPS位置情報が示す住所の市町村並びに隣り合う市町村に位置する薬局を選択候補として抽出し、リストが作成するようにしてもよい。
【0049】
過去の取引情報で検索が選択され、確認情報により顧客による確認がなされた旨を検知した場合には、リスト作成部22cは、顧客DB25aを参照し、当該顧客の取引履歴情報に基づいて、過去に取引のあった薬局を薬局IDで特定し、取引回数に基づいてソートして、リストを作成する。
【0050】
こうして、サーバ2は、リスト作成部22cにより、リストを作成すると、メイン制御部22aがリスト画面データを生成し、通信制御部21を介して、携帯端末1に送信する(S13)。
【0051】
携帯端末1は、このリスト画面データを受信すると、表示部14にリスト画面を表示する(S14)。ステップS6で、登録住所で周辺検索、新規住所で周辺検索、病院住所で周辺検索、GPS位置情報で周辺検索が選択されている場合には、図16に示されるようなフォームのリスト画面107が表示され、過去の取引情報で検索が選択されている場合には、図17に示されるようなフォームのリスト画面108が表示される。
【0052】
即ち、図16のリスト画面107では、登録住所、新規住所、病院住所、或いはGPS位置情報の住所のいずれかに基づいて周辺検索された結果、それら住所と近接する薬局がリストアップされて選択自在に表示されている。図17のリスト画面108では、過去の取引情報に基づいて検索された結果、取引のあった薬局が取引回数順にリストアップされて選択自在に表示されている。
【0053】
携帯端末1では、操作入力部17が操作され、これらリスト画面において、取引を所望とする薬局が選択され、必要な場合にはコメント(例えば、薬局に伝えたい病状等)が入力され(S15)、リスト画面上の「撮影」ボタンが選択されると、カメラ動作に切り替わり、撮像部12により処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像を撮像可能となる。こうして撮像部12による処方箋全体或いは二次元バーコードの撮像がなされると、画像処理部13により所定の画像処理がなされ、処方箋に係る画像データが生成される。そして、当該画像データのファイル名が「撮影」ボタンの下に表示される(S16)。そして、「送信」ボタンが選択されると、通信制御部15を介して、どの薬局を選択したかを示す選択情報、コメント情報と共に処方箋に係る画像データが、サーバ2に送信される(S17)。尚、「戻る」ボタンが選択された場合には、リスト種別選択画面101に戻るようにしてもよい。
【0054】
サーバ2は、通信制御部21を介して、選択情報、処方箋に係る画像データ、コメント入力がされた場合にはコメント情報を受信すると(S18)、処方箋に係る画像データを画像認識し、処方箋の内容に係る処方箋情報を得る(S19)。例えば、処方箋全体の画像データが送信されてきた場合には、処方箋全体の画像データについて文字認識をして、処方箋の内容に係る処方箋情報を得る。処方箋に付された二次元バーコードの画像データが送信されてきた場合には、当該二次元バーコードを解読して処方箋情報を得る。
【0055】
続いて、メイン制御部22aは、顧客DB25aの更新を行う(S20)。より具体的には、S19で取得した処方箋情報を新たに書き込み、送信されてきた選択情報に基づいて取引履歴情報を更新する。即ち、選択情報には、選択された薬局名が含まれているので薬局DB25bを参照し、当該選択された薬局のIDを確認し、当該薬局のIDでの取引回数を計算し、取引履歴情報を更新する。
【0056】
続いて、サーバ2は、メール送受信部22d、FAX送信部22eが、薬局DB25bを参照して、選択情報で指定された薬局のメールアドレス或いはFAX番号を確認し、携帯端末1から送信されてきた処方箋に係る画像データを、当該メールアドレス或いはFAX番号に、電子メール或いはFAXで転送する(S21)。このとき、コメント情報を得ている場合には、併せてコメント情報を送信する。この実施形態では、FAX送信部22eが、所謂G3方式等のファクシミリ送信に加えて、インターネット(IP網)を経由したインターネットファクシミリ機能を実現している。FAX送信部22eは、G3方式でファクシミリ送信する場合には、ファクシミリ装置6を経由してファクシミリ送信する。一方、インターネットファクシミリ機能で送信する場合には、FAX送信部22eは、ネットワーク5を介して、ファクシミリ送信することになる。
【0057】
尚、S19で処方箋全体の画像データが文字認識され、或いは処方箋に付された二次元バーコードが解読され、処方箋情報を得られている場合に、上記処方箋に係る画像データを送信するのに代えて、或いは送信するのと共に、電子メールの本文に当該処方箋情報を記載して、或いはファクシミリ文書に当該処方箋情報を盛り込んで、送信するようにしてもよいことは勿論である。
【0058】
薬局端末3は、サーバ2から送信されてきた電子メール或いはファクシミリ文書を通信制御部31を介して受信する(S22)。G3方式でファクシミリ装置6からファクシミリ文書が送信された場合には、ファクシミリ装置4がファクシミリ文書を受信する。インターネットファクシミリ機能で送信された場合には、処方箋に係る画像データが添付ファイルで添付された電子メールを薬局端末3が受信する。これにより、薬局は電子メールに添付された処方箋に係る画像データに基づいて、或いはファクシミリ装置4で受信した処方箋に係る画像が示されたファクシミリ文書に基づいて、受付を行う。
【0059】
尚、薬局端末3が、このサーバ2からの電子メールを受け付けた段階で、受付完了通知を電子メールでサーバ2に返信するようにしてもよい。また、自己の薬局では、対応できない処方箋である場合に、その旨を電子メールで返信するようにしてもよい。
【0060】
続いて、サーバ2では、メイン制御部22aが、通信制御部21を介して、完了確認画面データを携帯端末1に送信する(S23)。携帯端末1では、この完了確認画面データを通信制御部15を介して受信すると、制御部11が、図18に示されるような完了確認画面109を表示部14に表示する(S24)。これにより、顧客は、自己の選択した薬局への処方箋の受付が完了したことを認識する。この後、顧客は、受付が完了した薬局に出向き薬の交付を受けることになる。以上で一連の処理を終了する。
【0061】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、登録住所で周辺検索、新規住所で周辺検索、病院住所で周辺検索、GPS位置情報で周辺検索、過去の取引情報で検索の中から所望とする検索種別を選択すると、その検索種別に対応したリストがリスト作成部22cにより作成され、リスト画面データが携帯端末1側に送信され、所望とする薬局をリストより選択することが可能となる。その後、選択された薬局に携帯端末から送信された処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像データが電子メール或いはファクシミリで送信され、処方箋の受付がなされることになる。従って、顧客は遠隔地から所望とする薬局を選択し、処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像データを送信するだけで、処方箋の申し込みができることになり、待ち時間を短縮することが可能となる。また、サーバ2では、処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像の画像認識を行い、テキストデータに変換することも画像認識部22fにより行っているので、これらテキストデータを上記画像データに代えて、或いは画像データと共に送信することで、薬局側の事務効率を高めることも可能となる。また、コメント情報として、薬局に伝えたい病状等も転送できるようになっているので、薬局側は予め病状等を知ることができ、体調の悪い人により早く薬の交付ができる。
【0062】
(第2の実施形態)
【0063】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
【0064】
本発明の第2の実施形態に係る処方箋受付支援システムの基本的な構成は図1と同様であるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0065】
図19には、本発明の第2の実施形態に係る処方箋受付支援システムが採用するサーバ2'の構成を示し説明する。ここでは、図3と同一構成については同一符号を用いて、重複した説明は省略する。この図19に示されるように、第2の実施形態に係る処方箋受付支援システムが採用するサーバ2'は、制御部22'がランキング演算部22gとしても機能する。ここで、ランキング演算部22gとは、詳細な後に詳述するが、薬局DB25b'で管理されている薬局のポイントに基づいて、リストを作成する際に、リスト作成部22cにより選択候補として抽出した薬局を、当該ポイントの高い順に並べ変えるための基礎となるランキングを演算するものである。
【0066】
記憶部25'には、顧客DB25a'、薬局DB25b'、病院DB25cが格納されている。病院DB25cについては、第1の実施形態と同様である。
【0067】
ここで、図20には顧客DB25a'の構成例を示し説明する。先に説明した顧客DB25aとの相違点を説明すると、顧客の取引に伴う取得ポイントが管理されている点が相違している。取得ポイントは、取引を行う毎に加算され、後日、商品やクーポン等と交換できるような仕組みになっている。
【0068】
図21には、薬局DB25b'の構成例を示し説明する。先に説明した薬局DB25bとの相違点を説明すると、薬局が支援センタに支払った広告料に準じて付与されたポイントが管理されている点が相違している。薬局は、処方箋取引支援を希望する場合には、支援センタに登録することになるが、その際に支払った広告料に応じてポイントが付与されるようになっている。このポイントは、顧客が当該薬局との取引を選択する度に顧客側に付与されるようになっている。従って、高い広告料を支払うほど、薬局のポイントが高くなるようにすれば、ポイント目当ての顧客がポイントの高い薬局を選択するように導くことも可能となり、より広告目的が達成しやすくなる。尚、広告料は一薬局単位とし、年間払いとすることが可能である。但し、これには限定されない。
【0069】
以下、図22のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態に係る処方箋受付支援システムによる処理の流れを詳細に説明する。以下では、図8と同一の処理については同一のステップ番号を付し、重複した説明は避け、異なる部分を中心に説明する。
【0070】
ステップS1〜S11については、図8で前述した通りの処理がなされる。
【0071】
サーバ2は、通信制御部21を介して確認情報を受信すると、リスト作成部22cが薬局選択用のリストを作成する(S12)。具体的には、リスト作成部22cは、種別選択情報より、登録住所で周辺検索、新規住所で周辺検索、病院住所で周辺検索、GPS位置情報で周辺検索、過去の取引情報で検索のうちいずれの種別が選択されたのかを確認し、確認情報もふまえて、顧客DB25a'、薬局DB25b'、病院DB25cの少なくともいずれかを参照して、条件にあったリストを作成する。
【0072】
そして、ランキング演算部22gが、薬局DB25b'を参照して、上記リストに列挙された薬局のポイントを確認し、当該ポイント順にリストに列挙された薬局の表示順序を並び替える(S50)。
【0073】
こうして、サーバ2は、リスト作成部22cにより、リストを作成すると、メイン制御部22aがリスト画面データを生成し、携帯端末1に送信する(S13)。
【0074】
携帯端末1は、このリスト画面データを受信すると、表示部14にリスト画面を表示する(S14)。ステップS6で、登録住所で周辺検索、新規住所で周辺検索、病院住所で周辺検索、GPS位置情報で周辺検索が選択されている場合には、図23に示されるようなフォームのリスト画面200が表示される。このリスト画面200では、選択可能な薬局名が薬局のポイントに準じたランキング順に表示されている。過去の取引情報で検索が選択されている場合には、先に図17に示したようなフォームのリスト画面108が表示される。この場合には、ランキング順には表示されず、取引回数順に表示されることになるが、各薬局のポイントを併せて表示するようにしてもよい。
【0075】
ステップS15〜S22までは、図8で前述した通りの処理がなされる。但し、S20でDBを更新する際には、顧客DB25a'の取得ポイントも更新する。
【0076】
続いて、サーバ2は、顧客DB25a'を参照し、顧客の取得ポイントを確認し、当該確認ポイントの情報も提示する完了確認画面データを生成し、当該データを携帯端末1に送信する(S23)。携帯端末1では、この完了確認画面データを受信すると、図24に示されるような完了確認画面201を表示部14に表示する(S24)。これにより、顧客は自己の選択した薬局への処方箋の受付が完了したことを認識する。また、自己の蓄積された取得ポイントを確認することが可能となる。この後、顧客は、受付が完了した薬局に出向き薬の交付を受けることになる。以上で一連の処理を終了する。
【0077】
尚、上記完了確認画面から、景品やクーポン券への交換ページに遷移可能として、当該交換ページにおいて、自己の取得ポイントに見合った景品等への交換を行う手続を進めることを可能とすることもできる。
【0078】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、広告料に応じて薬局に付与されるポイントに基づいて、ポイントの多い順にリストの一覧表の表示順序を並び変えるようにしているので、広告料をより多く支払っている薬局がより上位に表示されるようになり、より広告目的が達成しやすくなる。
【0079】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変更が可能である。
【0080】
例えば、第2の実施形態では、薬局DB25b'で管理されているポイントに応じてリスト作成部22cが作成したリストの表示順序を並び変えるようにしていたが、口コミサイトでの評判に応じてもポイントが付与されるようにして、当該ポイントに応じてリストの表示順序を並び変えるようにしてもよい。
【0081】
また、決算方法として、カード払い、振り込み、代引きを可能とし、これらもリスト画面において選択可能とし、これらの決済方法が選択された場合に、サーバ2より薬局端末3に顧客の住所、即ち薬の郵送先の情報を通知するようにしてもよい。この場合には、顧客が薬局に出向かなくても、薬が自宅まで郵送されるため、より利便性が高まる。
【符号の説明】
【0082】
1 携帯端末
2 サーバ
2'サーバ
3 薬局端末
4 ファクシミリ装置
5 ネットワーク
6 ファクシミリ装置
11 制御部
12 撮像部
13 画像処理部
14 表示部
15 通信制御部
16 記憶部
17 操作入力部
18 位置情報取得部
21 通信制御部
22 制御部
22'制御部
22a メイン制御部
22b 認証部
22c リスト作成部
22d メール送受信部
22e FAX送信部
22f 画像認識部
22g ランキング演算部
23 表示部
24 操作入力部
25 記憶部
25a 顧客DB
25a'顧客DB
25b 薬局DB
25b'薬局DB
25c 病院DB
31 通信制御部
32 制御部
33 記憶部
34 表示部
35 操作入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、サーバと、薬局端末とからなる処方箋受付支援システムであって、
上記携帯端末は、
少なくとも処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像を撮像し画像信号を出力する撮像部と、
上記撮像部より出力された画像信号に画像処理を施して、上記処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを生成する画像処理部と、
携帯端末全体の制御を司る携帯端末制御部と、
少なくも上記サーバとの通信を制御する携帯端末通信制御部と、
各種画面を表示する表示部と、
を有し、
上記サーバは、
少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、
顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、電子メールアドレスを少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、
顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、電子メールの送受信を制御するメール送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、
を有し、
上記薬局端末は、
少なくとも上記サーバとの通信を制御する薬局端末通信制御部と、
薬局端末全体の制御を司る薬局端末制御部と、
を有し、
上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、
上記携帯端末が、上記リスト画面データを受信すると、上記表示部がリスト画面を表示し、当該リスト画面のリストより所望とする薬局が選択され、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像が上記撮像部により撮像され、上記画像処理部により画像信号に画像処理が施されて画像データが生成されると、上記携帯端末制御部は上記携帯端末通信制御部を介して、上記サーバに、選択情報と、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データとを送信し、
上記サーバにおいて、上記サーバ通信制御部を介して、上記選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局の電子メールアドレスを確認し、上記メール送受信制御部が上記画像データを添付した電子メールを上記電子メールアドレスに送信し、
上記薬局端末が、上記薬局端末通信制御部を介して、上記サーバからの上記電子メールを受信すること
を特徴とする処方箋受付支援システム。
【請求項2】
携帯端末と、サーバと、薬局端末とからなる処方箋受付支援システムであって、
上記携帯端末は、
少なくとも処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像を撮像し画像信号を出力する撮像部と、
上記撮像部より出力された画像信号に画像処理を施して、上記処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを生成する画像処理部と、
携帯端末全体の制御を司る携帯端末制御部と、
少なくも上記サーバとの通信を制御する携帯端末通信制御部と、
各種画面を表示する表示部と、
を有し、
上記サーバは、
少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、
顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、ファクシミリ番号を少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、
顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、ファクシミリの送受信を制御するファクシミリ送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、
を有し、
上記薬局端末は、
少なくとも上記サーバとの通信を制御する薬局端末通信制御部と、
薬局端末全体の制御を司る薬局端末制御部と、
を有し、
上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、
上記携帯端末が、上記リスト画面データを受信すると、上記表示部がリスト画面を表示し、当該リスト画面のリストより所望とする薬局が選択され、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像が上記撮像部により撮像され、上記画像処理部により画像信号に画像処理が施されて画像データが生成されると、上記携帯端末制御部は上記携帯端末通信制御部を介して、上記サーバに、選択情報と、処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データとを送信し、
上記サーバにおいて、上記サーバ通信制御部を介して、上記選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局のファクシミリ番号を確認し、上記ファクシミリ送受信制御部が上記画像データの画像を付したファクシミリ文書を上記ファクシミリ番号に送信し、
上記薬局端末が、上記薬局端末通信制御部を介して、上記サーバからの上記ファクシミリ文書を受信すること
を特徴とする処方箋受付支援システム。
【請求項3】
上記リスト作成部は、上記薬局データベースを参照し、上記顧客データベースに登録されている住所に近接する薬局を住所或いは郵便番号により抽出して、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の処方箋受付支援システム。
【請求項4】
上記携帯端末より送信された新規住所の情報を上記サーバが上記サーバ通信制御部を介して受信した場合には、上記リスト作成部は、薬局データベースを参照し、携帯端末より送信されてきた新規住所に近接する薬局を住所或いは郵便番号により抽出して、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の処方箋受付支援システム。
【請求項5】
上記サーバの上記記憶部は、病院IDと対応付けて病院の名称と郵便番号、住所を管理する病院データベースを更に記憶しており、
上記携帯端末より送信された病院名の情報を上記サーバが上記サーバ通信制御部を介して受信した場合には、上記リスト作成部は、先ず病院データベースを参照し、当該病院名の病院の住所または郵便番号を抽出し、続いて、薬局データベースを参照し、当該病院の住所又は郵便番号に基づいて病院に近接する薬局を抽出し、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の処方箋受付支援システム。
【請求項6】
上記携帯端末より送信されたGPS位置情報を上記サーバが上記サーバ通信制御部を介して受信した場合には、上記リスト作成部は、薬局データベースを参照し、上記GPS位置情報が示す住所に近接する薬局を住所等により抽出して、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の処方箋受付支援システム。
【請求項7】
上記リスト作成部は、顧客データベースを参照し、顧客の取引履歴情報に基づいて、過去に取引のあった薬局を薬局IDで特定し、取引回数に基づいてソートして、リストを作成すること
を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の処方箋受付支援システム。
【請求項8】
上記薬局データベースは、更に薬局の広告料に対応したポイントを管理しており、
上記制御部は、上記リスト作成部により作成されたリストを、上記薬局データベースで管理されているポイントの多い順に表示順序となるよう並び変えるランキング演算部を更に有すること
を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の処方箋受付支援システム。
【請求項9】
携帯端末と薬局端末とネットワークを介して通信自在なサーバであって、
少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、
顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、電子メールアドレスを少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、
顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、電子メールの送受信を制御するメール送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、
を有し、
上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、リスト画面に基づく所望とする薬局の選択を促し、上記サーバ通信制御部を介して、選択された薬局を特定する選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局の電子メールアドレスを確認し、上記メール送受信制御部が上記画像データを添付した電子メールを上記電子メールアドレスに送信することで、処方箋の申し込みを行うこと
を特徴とするサーバ。
【請求項10】
携帯端末と薬局端末とネットワークを介して通信自在なサーバであって、
少なくとも上記携帯端末や薬局端末との通信を制御するサーバ通信制御部と、
顧客IDと対応付けて顧客の氏名、郵便番号、住所、電子メールアドレス、薬局との取引の履歴を示す取引履歴情報を少なくとも管理する顧客データベースと、薬局IDと対応付けて薬局の名称、郵便番号、住所、ファクシミリ番号を少なくとも管理する薬局データベースと、を少なくとも記憶する記憶部と、
顧客に好適な取引候補の薬局を選択自在な一覧表で示したリストを作成するリスト作成部と、ファクシミリの送受信を制御するファクシミリ送受信制御部と、サーバ全体の制御を司るメイン制御部とを含むサーバ制御部と、
を有し、
上記サーバにおいて、上記リスト作成部が、顧客に好適な取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すると、メイン制御部が、当該リストに基づいてリスト画面データを生成し、上記サーバ通信制御部を介して上記携帯端末に送信し、リスト画面に基づく所望とする薬局の選択を促し、上記サーバ通信制御部を介して、選択された薬局を特定する選択情報及び処方箋全体或いは処方箋に付された二次元バーコードに係る画像データを受信すると、上記記憶部の薬局データベースを参照し、選択情報に示された選択された薬局のファクシミリ番号を確認し、上記ファクシミリ送受信制御部が上記画像データの画像を付したファクシミリ文書を上記ファクシミリ番号に送信することで、処方箋の申し込みを行うこと
を特徴とするサーバ。
【請求項11】
上記リスト作成部は、上記薬局データベースを参照し、上記顧客データベースに登録されている住所に近接する薬局を住所或いは郵便番号により抽出して、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のサーバ。
【請求項12】
上記携帯端末より送信された新規住所の情報を上記サーバ通信制御部を介して受信した場合には、上記リスト作成部は、薬局データベースを参照し、携帯端末より送信されてきた新規住所に近接する薬局を住所或いは郵便番号により抽出して、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のサーバ。
【請求項13】
上記記憶部は、病院IDと対応付けて病院の名称と郵便番号、住所を管理する病院データベースを更に記憶しており、
上記携帯端末より送信された病院名の情報を上記サーバ通信制御部を介して受信した場合には、上記リスト作成部は、先ず病院データベースを参照し、当該病院名の病院の住所または郵便番号を抽出し、続いて、薬局データベースを参照し、当該病院の住所又は郵便番号に基づいて病院に近接する薬局を抽出し、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のサーバ。
【請求項14】
上記携帯端末より送信されたGPS位置情報を上記サーバ通信制御部を介して受信した場合には、上記リスト作成部は、薬局データベースを参照し、上記GPS位置情報が示す住所に近接する薬局を住所等により抽出して、取引候補の薬局を一覧表で示したリストを作成すること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のサーバ。
【請求項15】
上記リスト作成部は、顧客データベースを参照し、顧客の取引履歴情報に基づいて、過去に取引のあった薬局を薬局IDで特定し、取引回数に基づいてソートして、リストを作成すること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のサーバ。
【請求項16】
上記薬局データベースは、更に薬局の広告料に対応したポイントを管理しており、
上記制御部は、上記リスト作成部により作成されたリストを、上記薬局データベースで管理されているポイントの多い順に表示順序となるよう並び変えるランキング演算部を更に有すること
を特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載のサーバ。
【請求項17】
上記制御部は、上記処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像認識しテキストデータに変換する画像認識部を更に備え、
上記メール送受信制御部は、上記サーバ通信制御部を介して上記処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像データに代えて、或いは処方箋全体、或いは処方箋に付された二次元バーコードの画像データと共に、当該テキストデータを電子メールで送信すること
を特徴とする請求項9に記載のサーバ。
【請求項18】
上記テキストデータは、処方箋情報として上記顧客データベースで管理されること
を特徴とする請求項17に記載のサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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