処理実行に使用する機器および容器
複数の処理ステップまたは処理を独立にまたは同時に実行できるように配列されている複数の相互接続された室を有する容器を形成することである。容器は、液体を乾燥された試薬から分離し、乾燥された試薬の安定性を維持するように製造される。処理材料の装填を制御し、乾燥された試薬の混合および再構成を容易にし、反応材料の加熱を制御し、固相担体材料を濃縮して流体接続部の詰まりを防ぎ、流体移動用に最低限の容積を備え、処理材料が室表面に固着するのを防ぐために、油などの非混和性液が加えられる。容器は、室と検出器との間で流体物質を選択的に移動するためのアクチュエータシステムを備える処理機器を有するシステムで使用するように適合されうる。アクチュエータシステムは、試料中に存在する分析対象を濃縮するように配列できる。検出器は、容器の内容物によって放射される光信号を検出するために使用されうる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を処理する際に使用するための多室型容器であって、
複数の開放可能な接続部によって相互接続される室の第1の直線経路であって、
第1の開放可能な接続部によって接続される第1および第2の室であって、該第1および第2の室ならびに該第1の開放可能な接続部は、物質を移動する力が該第1の室の内容物に付与され、該第1の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第1の室から該第2の室までの物質移動が可能になるように構成、配列されている、第1および第2の室と、
第2の開放可能な接続部によって接続される第3および第4の室であって、該第3および第4の室ならびに該第2の開放可能な接続部は、物質を移動する力が該第3の室の内容物に付与され、該第2の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第3の室から該第4の室までの物質移動が可能になるように構成、配列されている、第3および第4の室と、
該第2の室と該第4の室との間の中間の室と
を備える、室の第1の直線経路を備え、
該中間の室は、第3の開放可能な接続部によって該第2の室に直接的に、または間接的に接続され、該第2の室、該中間の室、および該第3の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第2の室の内容物に付与され、該第3の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第2の室から該中間の室まで、または該中間の室の方へ物質移動が可能になるように構成、配列され、
該中間の室は、第4の開放可能な接続部によって該第4の室に直接的に、または間接的に接続され、該第4の室、該中間の室、および該第4の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第4の室の内容物に付与され、該第4の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第4の室から該中間の室まで、または該中間の室の方へ物質移動が可能になるように構成、配列され、
該室の第1の直線経路は、物質を移動する力が該第1の室の内容物に付与された場合に、該第3の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されないように構成、配列され、
該室の第1の直線経路は、物質を移動する力が該第3の室の内容物に付与された場合に、該第4の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されないように構成、配列され、
該第2および第4の室は、該中間の室を含まない室の配置構成によって相互接続されることはなく、
さらに、試料を試料収容室に受容するための試料吸入口を備えるが、該試料収容室が該第1の直線経路の室である場合に、該試料収容室は該第2の室と該第4の室との間にあることを前提条件とする、多室型容器。
【請求項2】
室の第2および第3の直線経路をさらに備え、該第2および第3の直線経路の各々の該室は複数の開放可能な接続部によって相互接続され、第5の開放可能な接続部によって第1の処理室に接続される第6の室を備え、該第1の処理室は前記第1の室と第3の室との間に配置されている前記第1の直線経路の任意の室であり、該第6の室、該第1の処理室、および該第5の開放可能な接続部は、物質を移動する力が該第6の室の内容物に付与され、該第5の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第6の室から該第1の処理室までの物質移動が可能になるように構成、配列され、該第2の直線経路は、該第1の室を備えるが、該第1の直線経路の該第3の室を備えず、該第3の直線経路は、該第3の室を備えるが、該第1の直線経路の該第1の室を備えない、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第2および第3の直線経路の1つまたは複数の室は、前記試料中の分析対象を固定化するための固相担体を備える、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを備える、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記第6の室は、固相担体を備える、請求項3または4に記載の容器。
【請求項6】
前記第1の処理室は、固相担体を備える、請求項3または4に記載の容器。
【請求項7】
前記中間の室は、前記第1の処理室である、請求項2から6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記中間の室は、前記試料収容室である、請求項2から7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記第6の室は、前記試料収容室である、請求項2から7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
第6の開放可能な接続部によって前記第6の室に接続される第7の室をさらに備え、該第6の室と、該第7の室と、該第6の開放可能な接続部とは、物質を移動する力が該第7の室の内容物に付与され、該第6の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第7の室から該第6の室まで物質移動が可能になるように構成、配列される、請求項2に記載の容器。
【請求項11】
前記第2および第3の直線経路の1つまたは複数の室は、前記試料中の分析対象を固定化するための固相担体を備える、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを含む、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記第6の室は、固相担体を備える、請求項11または12に記載の容器。
【請求項14】
前記第7の室は、固相担体を備える、請求項11または12に記載の容器。
【請求項15】
前記第6の室は、前記試料収容室である、請求項10から14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
複数の開放可能な接続部によって相互接続される室の第4の直線経路をさら備え、
第7の開放可能な接続部によって前記第2および第3の直線経路のうちの少なくとも1つの第2の処理室に接続される第8の室であって、該第8の室、該第2の処理室、および該第7の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第8の室の内容物に付与され、該第7の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第8の室から該第2の処理室まで物質移動が可能になるように構成、配列される、第8の室と、
第8の開放可能な接続部によって該第2の処理室に接続される第9の室であって、該第9の室、該第2の処理室、および該第8の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第2の処理室の内容物に付与され、該第8の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第2の処理室から該第9の室まで物質移動が可能になるように構成、配列され、該第4の直線経路は、該第2の処理室以外の該第2または第3の直線経路の室を含まない、第9の室と
を備える、請求項10から14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記第2の処理室は、前記試料収容室に隣接する、請求項16に記載の容器。
【請求項18】
前記第2の処理室は、前記試料収容室である、請求項16に記載の容器。
【請求項19】
前記第8の室は、不要な材料を前記試料から取り除くための洗浄溶液を含む、請求項16から18のいずれか一項に記載の容器。
【請求項20】
前記第9の室は、実質的に空である、請求項16から19のいずれか一項に記載の容器。
【請求項21】
第9の開放可能な接続部によって前記中間の室に接続される第10の室をさらに備え、該第10の室、該中間の室、および該第9の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第10の室の内容物に付与され、該第9の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第10の室から該中間の室に物質移動が可能になるように構成、配列され、前記第1の直線経路は該第10の室を備えない、請求項16から20のいずれか一項に記載の容器。
【請求項22】
前記容器の前記室の各々は、室と室との間の物質移動を促進する柔軟な部分を備える、請求項1から21のいずれか一項に記載の容器。
【請求項23】
前記容器は、対向する部材を備え、該部材の少なくとも1つは軟質シートを備える、請求項22に記載の容器。
【請求項24】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを備える、請求項23に記載の容器。
【請求項25】
前記軟質シートの少なくとも1つは箔層を備える、請求項24に記載の容器。
【請求項26】
前記開放可能な接続部は、室と室との間の物質移動を防ぐため破裂性シールによって閉鎖状態に遮断される、請求項23から25のいずれか一項に記載の容器。
【請求項27】
前記室は、恒久的シールによって画定される、請求項26に記載の容器。
【請求項28】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、ヒートシールである、請求項27に記載の容器。
【請求項29】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、破裂性シールが恒久的シールに比べて弱いシールとなるように異なる条件の下で形成される、請求項28に記載の容器。
【請求項30】
前記破裂性シールは、山形シールである、請求項29に記載の容器。
【請求項31】
前記開放可能な接続部のうちの少なくとも1つは、物質を移動する力が隣接する室の柔軟な部分に付与されることによって前記閉鎖状態から前記開放状態に変えられるように構成され、配列される、請求項1から30のいずれか一項に記載の容器。
【請求項32】
前記試料収容室の容積容量は、末端室とは別の該試料収容室に直接接続された室の容積容量より大きい、請求項1から31のいずれか一項に記載の容器。
【請求項33】
前記室の少なくとも1つは、試料の特性を検出可能にするように構成され、配列される、請求項1から32のいずれか一項に記載の容器。
【請求項34】
前記検出は、前記試料の前記特性を示す信号の存在もしくは量を測定することを備える、請求項33に記載の容器。
【請求項35】
前記検出室は、該検出室の内面に固定化される1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項33または34に記載の容器。
【請求項36】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項35に記載の容器。
【請求項37】
前記プローブの各々は、結合されたプローブと結合されていないプローブとを区別することができる一対の相互作用標識を含む、請求項36に記載の容器。
【請求項38】
前記第1および第2の室のうちの少なくとも1つは、処理材料を含む、請求項1から37のいずれか一項に記載の容器。
【請求項39】
前記第1の室は、第1の処理材料を含み、前記第2の室は、第2の処理材料を含む、請求項38に記載の容器。
【請求項40】
前記第2の処理材料は、第1の乾燥された試薬であり、前記第1の処理材料は、該第1の乾燥された試薬を再構成するための第1の再構成試薬である、請求項39に記載の容器。
【請求項41】
前記第1の乾燥された試薬は、凍結乾燥された試薬である、請求項40に記載の容器。
【請求項42】
前記第2の室の少なくとも部分は、光学的に透明な材料で構成され、これにより、該第2の室の内容物を光センサーで調べることができる、請求項38から41のいずれか一項に記載の容器。
【請求項43】
前記第3および第4の室のうちの少なくとも1つは、処理材料を含む、請求項38から42のいずれか一項に記載の容器。
【請求項44】
前記第3の室は、第3の処理材料を含み、前記第4の室は、第4の処理材料を含む、請求項43に記載の容器。
【請求項45】
前記第4の処理材料は、第2の乾燥された試薬であり、前記第3の処理材料は、該第2の乾燥された試薬を再構成するための第2の再構成試薬である、請求項44に記載の容器。
【請求項46】
前記第2の乾燥された試薬は、凍結乾燥された試薬である、請求項45に記載の容器。
【請求項47】
前記第1の乾燥された試薬は、増幅試薬であり、前記第2の乾燥された試薬は、酵素試薬であり、該第1および第2の乾燥された試薬は核酸増幅反応を実行するために使用できる、請求項45または46に記載の容器。
【請求項48】
前記増幅および酵素試薬のうちの少なくとも一方は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項47に記載の容器。
【請求項49】
前記酵素試薬は、前記1つまたは複数のプローブを備える、請求項48に記載の容器。
【請求項50】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を備える、請求項48に記載の容器。
【請求項51】
前記プローブの各々は、結合されたプローブと結合されていないプローブとを区別することができる一対の相互作用標識を含む、請求項50に記載の容器。
【請求項52】
前記容器は、封止されたコンテナ内に保持される、請求項1から51のいずれか一項に記載の容器。
【請求項53】
前記コンテナはさらに、乾燥剤を保持する、請求項52に記載の容器。
【請求項54】
前記容器の前記室は、放射状の配列構成をとり、該容器の前記末端室は、非円形の配列構成をとる、請求項1から53のいずれか一項に記載の容器。
【請求項55】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項1から54のいずれか一項に記載の容器。
【請求項56】
前記試料吸入口は、ルアー接続部によって閉じられる、請求項1から55のいずれか一項に記載の容器。
【請求項57】
前記複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理する方法であって、
(a)試料を該容器の第1の室に供給するステップと、
(b)該容器の別々の室内において、
(i)該容器の該第1の室の中に含まれる該試料の少なくとも一部および該容器の第2の室の中に含まれる試料処理試薬の少なくとも一部と、
(ii)第3の室の中に含まれる物質の少なくとも一部および第4の室の中に含まれる物質の少なくとも一部と、
(iii)第5の室の中に含まれる物質の少なくとも一部および第6の室の中に含まれる物質の少なくとも一部と
を独立に組み合わせるステップと、
(c)ステップ(b)の後に、該容器の室の中において、該試料の成分を部分ステップ(ii)および(iii)の組み合わせの各々の少なくとも一部と組み合わせるステップと
を備える、方法。
【請求項58】
前記第1および第2の室は、互いに直接接続され、前記第3および第4の室は、互いに直接接続され、前記第5および第6の室は、互いに直接接続される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
部分ステップ(i)〜(iii)のうちの少なくとも1つの組み合わせを、前記容器内の一対の直接接続された室の間でこの組み合わせを交互に移動することにより混合するステップをさらに含む、請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
前記第1の室は、前記第4の室と前記第6の室との間の中間にあり、前記容器は、前記試料を該第1の室の中に受容するための試料吸入口を備える、請求項57から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
部分ステップ(i)の前記組み合わせは、ステップ(c)の前に前記第1の室と前記第4および第6の室のうちの少なくとも一方との間の中間にある第7の室に移動される、請求項57から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記第4および第6の室は、各々、前記第1の室に直接接続されるが、互いに直接接続されることはない、請求項57から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記試料のどの成分も、前記第3若しくは第4の室に、またはその代わりに、前記第5または第6の室に、移動されない、請求項57から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記試料処理試薬は、前記試料中に存在することが疑われる分析対象を固定化するための固相担体を含む、請求項57から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを備える、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記分析対象が前記容器の試料処理室内で前記固相担体によって固定化されたままである間に、前記試料の1つまたは複数の非分析対象成分を容器の廃棄物室に移動するステップをさらに備える、請求項64または65に記載の方法。
【請求項67】
前記廃棄物室は、前記試料処理室に直接接続されている第8の室である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記非分析対象成分は、前記試料処理室から上に向かって前記廃棄物室に移動される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
洗浄溶液を前記試料処理室に供給するステップと、
該試料処理室内の前記固相担体と該洗浄溶液とを混合するステップと、
前記分析対象が該試料処理室の中の該固相担体によって固定化されたままである間に、該試料処理室から該洗浄溶液を取り出して前記廃棄物室に移すステップと
を含む、請求項66から68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記洗浄溶液は、前記試料処理室に直接接続されている第9の室から供給される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記試料処理室は、前記第1の室である、請求項66から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記試料処理室は、前記第1の室に直接接続される、請求項66から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
第1の乾燥された試薬は、部分ステップ(ii)で再構成される、請求項57から72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
第2の乾燥された試薬は、部分ステップ(iii)で再構成される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記第1および第2の乾燥された試薬の各々は、凍結乾燥された試薬である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
ステップ(c)の後に、前記容器の検出室の内容物の少なくとも1つの特性を検出するステップをさらに備える、請求項57から75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記検出するステップは、前記試料の成分の存在もしくは量を示す少なくとも1つの信号の存在または量を測定するステップを含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記検出室は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は該検出室の内面に固定され、該プローブの各々は標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記検出室は、複数のプローブを収納し、該プローブの各々は、異なる標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項78または79に記載の方法。
【請求項81】
前記検出室の少なくとも一部は、光学的に透明な材料で構成され、これにより、該検出室の内容物を光センサーで調べることができる、請求項76から80のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
前記検出室は、前記第3、第4、第5、および第6の室のうちの1つである、請求項76から81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
増幅反応と同じかまたは異なる産物が検出される、請求項76から82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記増幅反応は、核酸増幅反応である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
乾燥された酵素試薬は、部分ステップ(ii)で再構成される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記乾燥された酵素試薬は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
乾燥された酵素試薬は、部分ステップ(ii)で再構成され、乾燥された増幅試薬は、部分ステップ(iii)で再構成される、請求項84に記載の方法。
【請求項88】
前記酵素および増幅試薬のうちの少なくとも一方は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記核酸増幅反応の前記産物は、リアルタイムで検出される、請求項84から89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記容器の前記室は、複数の開放可能な接続部によって接続され、該開放可能な接続部の各々は、物質を移動する力が一対の直接接続された室のうちの少なくとも1つの室の内容物に付与され、該開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該一対の直接接続された室の間の物質移動が可能になるように構成され、配列される、請求項57から90のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記容器の前記複数の室の各々は、室と室との間の物質移動を促進する柔軟な部分を備える、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記容器は、対向する部材を備え、該対向する部材の少なくとも1つは軟質シートを含む、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記開放可能な接続部は、室と室との間の物質移動を防ぐために破裂性シールによって閉鎖状態に遮断される、請求項92から94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記室は、恒久的シールによって定められる、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、ヒートシールである、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、該破裂性シールが該恒久的シールよりも弱いシールとなるように異なる条件の下で形成される、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記破裂性シールは、山形シールである、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記物質を移動する力は、圧縮力である、請求項91から99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
物質を移動する力を前記複数の室の各々に付与するステップをさらに含み、該複数の室の各々に対して該物質を移動する力は1つまたは複数のアクチュエータを含み、該複数の室の各々は該複数の室の間の物質移動の際に該対応するアクチュエータと連携するように適合される、請求項91から99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記容器の前記室は、放射状の配列構成をとり、該容器の前記末端室は、非円形の配列構成をとる、請求項57から102のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項57から103のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
前記複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理する方法であって、
(a)試料を該容器の第1の室に供給するステップと、
(b)該容器の別々の室内において、
(i)該容器の第1の室の中に含まれている該試料の少なくとも一部および該容器の第2の室の中に含まれている試料処理試薬の少なくとも一部と、
(ii)第3の室の中に含まれている物質の少なくとも一部および第4の室の中に含まれている物質の少なくとも一部と
を独立に組み合わせるステップと、
(c)ステップ(b)の後に、該容器の室の中において、該試料の成分を部分ステップ(ii)と第5の室に含まれる物質または物質の組み合わせの少なくとも一部との該組み合わせの少なくとも一部と組み合わせるステップとを含み、
該第5の室が該第4の室に直接接続されている場合に、該試料のどの成分も該第3および第5の室の少なくとも一方の中に移動されないことを前提条件とし、
該第5の室が該第3および第4の室のいずれかに直接接続されていない場合に、該試料の成分はどれも該第3および第5の室の少なくとも一方の中に移動されないことを前提条件とし、
該第5の室が該第3の室に直接接続されているが、該第4の室には接続されていない場合に、該試料のどの成分も該第5の室の中に移動されないことを前提条件とする、方法。
【請求項106】
前記第1および第2の室は、互いに直接接続され、前記第3および第4の室は、互いに直接接続される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
部分ステップ(i)および(ii)のうちの少なくとも1つの組み合わせを、前記容器内の一対の直接接続された室の間において、この組み合わせを交互に移動することによって混合するステップを含む、請求項105または106に記載の方法。
【請求項108】
前記第1の室は、前記第4の室と前記第5の室との間の中間にあり、前記容器は、前記試料を該第1の室の中に受容するための試料吸入口を備える、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
前記第4の室および第5の室は、各々、前記第1の室に直接接続される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
部分ステップ(i)の組み合わせは、前記第1の室と前記第4の室との中間にある第6の室に移動される、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記第4の室および第5の室は、前記第6の室に直接接続される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記第5の室は、前記第3の室に直接接続されるが、前記第4の室には接続されない、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
前記第3および第5の室の各々は、前記第4の室に直接接続される、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
前記試料処理試薬は、前記試料中に存在することが疑われる分析対象を固定化するための固相担体を含む、請求項105から113のいずれか一項に記載の方法。
【請求項115】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを備える、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記分析対象が前記容器の試料処理室内で前記固相担体によって固定化されたままである間に、前記試料の1つまたは複数の非分析対象成分を取り出して容器の廃棄物室に移すステップをさらに備える、請求項114または115に記載の方法。
【請求項117】
前記廃棄物室は、前記試料処理室に直接接続されている第7の室である、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記非分析対象成分は、前記試料処理室から上に向かって前記廃棄物室に移動される、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
洗浄溶液を前記試料処理室に供給するステップと、
該試料処理室内の前記固相担体と該洗浄溶液とを混合するステップと、
前記分析対象が該試料処理室の中の該固相担体によって固定化されたままである間に、該試料処理室から該洗浄溶液を取り出して前記廃棄物室に移すステップと
を含む、請求項116から118のいずれか一項に記載の方法。
【請求項120】
前記洗浄溶液は、前記試料処理室に直接接続されている第8の室から供給される、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記試料処理室は、前記第1の室である、請求項116から120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項122】
前記試料処理室は、前記第1の室に直接接続される、請求項116から120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項123】
第1の乾燥された試薬は、部分ステップ(ii)で再構成される、請求項105から122のいずれか一項に記載の方法。
【請求項124】
第5の室は、再構成された形態の第2の乾燥された試薬を含む、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記第1および第2の乾燥された試薬の各々は、凍結乾燥された試薬である、請求項123または124に記載の方法。
【請求項126】
ステップ(c)の後に、前記容器の検出室の内容物の少なくとも1つの特性を検出するステップをさらに含む、請求項105から125のいずれか一項に記載の方法。
【請求項127】
前記検出するステップは、前記試料の成分の存在もしくは量を示す少なくとも1つの信号の存在または量を測定するステップを含む、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記検出室は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は該検出室の内面に固定され、該プローブの各々は標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項126または127に記載の方法。
【請求項129】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記検出室は、複数のプローブを収納し、該プローブの各々は、異なる標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項128または129に記載の方法。
【請求項131】
前記検出室の少なくとも一部は、光学的に透明な材料で構成され、これにより、該検出室の内容物を光センサーで調べることができる、請求項126から130のいずれか一項に記載の方法。
【請求項132】
前記検出室は、前記第3、第4、および第5の室のうちの1つである、請求項126から131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項133】
増幅反応と同じかまたは異なる産物が検出される、請求項126から132のいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記増幅反応は、核酸増幅反応である、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
乾燥された試薬は、部分ステップ(ii)において再構成される、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
部分ステップ(ii)において再構成された前記乾燥された試薬は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記乾燥された試薬は、酵素試薬であり、前記第5の室は、増幅試薬を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記乾燥された試薬は、酵素試薬であり、前記第5の室は、再構成された形態の増幅試薬を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項136から138のいずれか一項に記載の方法。
【請求項140】
前記核酸増幅反応の前記産物は、リアルタイムで検出される、請求項136から139のいずれか一項に記載の方法。
【請求項141】
前記容器の前記室は、複数の開放可能な接続部によって接続され、該開放可能な接続部の各々は物質を移動する力が一対の室のうちの少なくとも1つの室の内容物に付与され、該開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該一対の直接接続された室の間の物質移動が可能になるように構成され、配列される、請求項105から140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項142】
前記容器の複数の前記室の各々は、室と室との間の物質移動を促進する柔軟な部分を備える、請求項135から141のいずれか一項に記載の容器。
【請求項143】
前記容器は、対向する部材を備え、該対向する部材の少なくとも1つは軟質シートを含む、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記開放可能な接続部は、室と室との間の物質移動を防ぐため破裂性シールによって閉鎖状態に遮断される、請求項142から144のいずれか一項に記載の方法。
【請求項146】
前記室は、恒久的シールによって定められる、請求項142から144のいずれか一項に記載の方法。
【請求項147】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、ヒートシールである、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、該破裂性シールが該恒久的シールよりも弱いシールとなるように異なる条件の下で形成される、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記破裂性シールは、山形シールである、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
前記物質を移動する力は、圧縮力である、請求項141から149のいずれか一項に記載の方法。
【請求項151】
物質を移動する力を前記複数の室の各々に付与するステップをさらに含み、該複数の室の各々に対する該物質を移動する力は1つまたは複数のアクチュエータを含み、該複数の室の各々は該複数の室の間の物質移動の際に該対応するアクチュエータと連携するように適合されている、請求項141から149のいずれか一項に記載の方法。
【請求項152】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記容器の前記室は、放射状の配列構成をとり、該容器の前記末端室は、非円形の配列構成をとる、請求項105から152のいずれか一項に記載の方法。
【請求項154】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項105から153のいずれか一項に記載の方法。
【請求項155】
試料を処理する際に使用するための機器であって、
複数の相互接続された室を有する容器を受容するための容器受容領域であって、該室の少なくとも一部の各々が柔軟な部分を備える、容器受容領域と、
該容器受容領域に関して動作可能に配置され、少なくとも5個の室の直線経路を含む該容器内の室の非直線的な配列構成に適合するように、かつ、圧力を該室に選択的に付与して、流体物質が直接接続されている室と室との間を移動することを強制するようにアレイ状に配置される複数のアクチュエータを含むアクチュエータシステムと、
該容器内に含まれる検出室に動作可能な近傍の該容器受容領域に隣接して動作可能に配置される検出器であって、該検出室の内容物の特性を検出することができる、検出器と
を備える、機器。
【請求項156】
試料を処理する際に使用するためのシステムであって、
相互接続された室の非直線的な配列構成を備える容器であって、該容器は、該室および複数の接続通路を画定するように互いに連結される対向する部材から形成され、該室のうちの少なくとも5個の室の直線的経路を含み、該部材のうちの少なくとも1つは柔軟な部分を備え、該通路のうちの少なくとも一部は流体障壁を含む、容器と、
該容器を関連付けられる静止している容器受容領域内に受容し、位置合わせするように適合される処理機器であって、
該容器受容領域に関して動作可能に配置され、該室の少なくとも一部の配列構成に適合するように、かつ、圧力を該室の柔軟な部分に選択的に付与して、流体物質が直接接続されている室と室との間で移動することを強制するようにアレイ状に配置される複数のアクチュエータを備えるアクチュエータシステムと、
該容器内に含まれる検出室に動作可能な近傍に該容器受容領域に隣接して動作可能に配置される検出器であって、該検出室の内容物の特性を検出することができる、検出器と
を備える、処理機器と
を備える、システム。
【請求項157】
複数の相互接続された室を有する容器に供給される流体試料中に含まれる分析対象を濃縮する方法であって、
(a)該容器の第1の室の中に、該流体試料と固相担体を含む液体試薬とが入る第1の容積を形成するステップと、
(b)該固相担体上に該分析対象を固定化するステップと、
(c)該分析対象から該試料の非分析対象成分を取り除くステップと、
(d)該分析対象を含む第2の容積を該第1の室の分割された区画または該容器の第2の室まで移動するステップであって、該第2の容積および該第1の室または該第2の室の該分割された区画の容積容量が各々第1の容積より小さい、ステップと
を含む、方法。
【請求項158】
前記第2の容積部は、ステップ(d)において前記第2の室に移動される、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
前記第1の室は、試料添加口を有する試料収容室である、請求項157または158に記載の方法。
【請求項160】
前記液体試薬は、ステップ(a)において第3の室から前記第1の室に移動される、請求項157から159のいずれか一項に記載の方法。
【請求項161】
前記第1の容積部は、さらに、非混和性液を含む、請求項157から160のいずれか一項に記載の方法。
【請求項162】
前記非混和性液は、油である、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記油は、鉱物油である、請求項162に記載の方法。
【請求項164】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:10から約10:1までである、請求項157から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:3から約10:1までである、請求項157から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項166】
前記分析対象は、ステップ(d)において前記第1の室の中の前記固相担体上に固定される、請求項157から165のいずれか一項に記載の方法。
【請求項167】
ステップ(c)は、前記第1の室以外の前記容器の室内で行われる、請求項157から166のいずれか一項に記載の方法。
【請求項168】
ステップ(d)は、物質を移動する力を前記第1の室の柔軟な部分に付与するステップを含む、請求項157から167のいずれか一項に記載の方法。
【請求項169】
前記物質を移動する力は、前記第1の室の前記柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項168に記載の方法。
【請求項170】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を定めるように構成された対向する部材を備える、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第1の室の前記柔軟な部分を含む、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
前記第1室と前記第2の室とを直接接続する開放可能な接続部を、前記物質を移動する力が該第1の室の前記柔軟な部分に付与されたとき、または圧縮力が該接続部から取り除かれたときに、閉鎖状態から開放状態に変更するステップをさらに含む、請求項170から172のいずれか一項に記載の方法。
【請求項174】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって定められる、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
前記第1および第2の室は互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断される開口部である、請求項173または174に記載の方法。
【請求項176】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項175に記載の方法。
【請求項177】
前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更され、該物質を移動する力は、該第1の室の形状に全体として適合するように配列されている圧縮パッドを有する1つまたは複数のアクチュエータによって付与される、請求項173から176のいずれか一項に記載の方法。
【請求項178】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
前記開放可能な接続部は、圧縮力が前記接続部から取り除かれたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される、請求項173または174に記載の方法。
【請求項180】
前記固相担体は、粒子またはビーズである、請求項157から179のいずれか一項に記載の方法。
【請求項181】
ステップ(c)の間に前記固相担体を磁場に曝すステップをさらに含み、該固相担体は磁気応答性である、請求項180に記載の方法。
【請求項182】
前記分析対象は、ステップ(d)の間に前記固相担体上に固定されたままである、請求項157から181のいずれか一項に記載の方法。
【請求項183】
前記分析対象は、標的核酸である、請求項157から182のいずれか一項に記載の方法。
【請求項184】
前記第2の室の中で、前記分析対象を増幅試薬および増幅条件に曝すステップをさらに含む、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
さらに、前記第2の室の中の増幅産物を検出するステップを含む、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接するように配置される、請求項157から185のいずれか一項に記載の方法。
【請求項187】
複数の相互接続された室を有する容器に供給される流体試料中に存在する分析対象を濃縮する方法であって、
(a)該容器の第1の室の中に、該流体試料と固相担体を含む液体試薬とが入る第1の容積を形成するステップと、
(b)該固相担体上に該分析対象を固定化するステップと、
(c)該第1の容積の一定分量を該第1の室から、該容器の直接接続されている第2の室に移動するステップであって、該第2の室の容積容量は該第1の容積の容積容量よりも小さい、ステップと、
(d)該第2の室の中で該固相担体を分離するステップと、
(e)該試料の非分析対象成分を該容器の廃棄物室まで取り除くステップであって、該廃棄物室は該第2の室に直接接続されている、ステップと、
(f)ステップ(e)の後に、該第2の室の中の分析対象を直接接続されている第3の室に移動するステップと、
(g)ステップ(c)〜(f)を1回または複数回繰り返すステップと
を含む、方法。
【請求項188】
ステップ(c)〜(f)は、複数回繰り返される、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
前記第1の室は、試料添加口を有する試料収容室である、請求項187または188に記載の方法。
【請求項190】
前記液体試薬は、ステップ(a)において第4の室から前記第1の室まで移動される、請求項187から189のいずれか一項に記載の方法。
【請求項191】
前記第1の容積は、非混和性液をさらに含む、請求項187から190のいずれか一項に記載の方法。
【請求項192】
前記非混和性液は、油である、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
前記油は、鉱物油である、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:10から約10:1までである、請求項187から193のいずれか一項に記載の方法。
【請求項195】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:3から約10:1までである、請求項187から194のいずれか一項に記載の方法。
【請求項196】
ステップ(c)は、物質を移動する力を前記第1の室の柔軟な部分に付与するステップを備える、請求項187から195のいずれか一項に記載の方法。
【請求項197】
前記物質を移動する力は、前記第1の室の前記柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を定めるように構成された対向する部材からなる、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第1の室の前記柔軟な部分を備える、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを備える、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記第1室と前記第2の室とを直接接続する開放可能な接続部を、前記物質を移動する力が該第1の室の前記柔軟な部分に付与されたとき、または圧縮力が該接続部から取り除かれたときに閉鎖状態から開放状態まで変更するステップをさらに含む、請求項198から200のいずれか一項に記載の方法。
【請求項202】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって確定される、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
前記第1および第2の室は互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が該第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断される開口部である、請求項201または202に記載の方法。
【請求項204】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更され、該物質を移動する力は、該第1の室の形状に全体として適合するように配列される圧縮パッドを有する1つまたは複数のアクチュエータによって付与される、請求項201から204のいずれか一項に記載の方法。
【請求項206】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項205に記載の方法。
【請求項207】
前記開放可能な接続部は、圧縮力が該接続部から取り除かれたときに前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される、請求項201または202に記載の方法。
【請求項208】
前記固相担体は、粒子またはビーズである、請求項187から207のいずれか一項に記載の方法。
【請求項209】
ステップ(d)の間に前記固相担体を磁場に曝すステップをさらに備え、該固相担体は磁気応答性である、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
前記分析対象は、ステップ(f)の間、前記固相担体上に固定されたままである、請求項187から209のいずれか一項に記載の方法。
【請求項211】
前記分析対象は、標的核酸である、請求項187から210のいずれか一項に記載の方法。
【請求項212】
前記第3の室の中で、前記分析対象を増幅試薬および増幅条件に曝すステップをさらに備える、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
前記第3の室の中の増幅産物を検出するステップをさらに備える、請求項212に記載の方法。
【請求項214】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接するように配置される、請求項187から213のいずれか一項に記載の方法。
【請求項215】
複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理するための機器であって、
該容器を受容するための容器受容領域と、
該容器が該容器受容領域内に動作方向に配置されたときに、該容器の検出室の内容物からの光信号を検出するように配置される構成要素を有する検出器と、
該検出室に隣接するように配置され、該容器受容領域と該検出器のレンズとの間に配置される移動可能な圧縮要素と、
該圧縮要素を移動して該検出室の柔軟な部分と係合させ、これにより該柔軟な部分を押圧して、該検出室の内容物を攪拌するか、または該検出室の内容物を該容器と隣接して接続されている室の中に移動するようにプログラムされているコントローラと
を備える、機器。
【請求項216】
前記圧縮要素を移動するように構成 、配列されているアクチュエータをさらに備え、前記コントローラは、該アクチュエータを活性化して該圧縮要素を移動して、前記検出室の前記柔軟な部分と係合させるようにプログラムされる、請求項215に記載の機器。
【請求項217】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項216に記載の機器。
【請求項218】
前記圧縮要素は、前記光信号を前記検出器の前記レンズに通すことができる窓を備える、請求項215から217のいずれか一項に記載の機器。
【請求項219】
前記圧縮要素は、前記検出器に対して相対的に移動するように構成され、配列される、請求項215から218のいずれか一項に記載の機器。
【請求項220】
前記検出器は、前記機器内に固定される、請求項219に記載の機器。
【請求項221】
前記圧縮要素は、前記検出器の導光導管とスライドして係合するチューブ体を有する、請求項219に記載の機器。
【請求項222】
前記圧縮要素は、前記検出器の固定要素であり、したがって、該検出器の全部または一部は、該圧縮要素が該検出室の前記柔軟な部分と係合したときに移動する、請求項215から218のいずれか一項に記載の機器。
【請求項223】
前記圧縮要素の端面は、前記検出室の前記形状に概して適合する、請求項215から222のいずれか一項に記載の機器。
【請求項224】
前記圧縮要素は、前記容器の複数の前記室と係合するように配列される複数の圧縮要素のうちの1つである、請求項215から223のいずれか一項に記載の機器。
【請求項225】
前記圧縮要素は、前記検出器に対して固定されており、
該検出器が取り付けられ、前後に往復して移動するように適合される平行移動する取り付けプラットフォームと、
該取り付けプラットフォームに結合されるアクチュエータであって、該アクチュエータは、該取り付けプラットフォームを前後に選択的に移動させるように前記コントローラによって制御され、これにより、該検出器に対して固定される該圧縮要素を後退位置と該検出室に係合する伸長位置との間で前後に移動させる、アクチュエータと
を備える、請求項215に記載の機器。
【請求項226】
前記平行移動する取り付けプラットフォームは、該取り付けプラットフォームを支持する表面から上方に延びる2つのピンをスライド可能な形で受容するように構成された2つの長手方向溝が形成されている基部を含む、請求項225に記載の機器。
【請求項227】
前記圧縮要素は、前記光信号を前記検出器の前記レンズに通すことができる窓を備える、請求項225または226に記載の機器。
【請求項228】
前記アクチュエータは、空気圧式ピストンを備える、請求項225から227のいずれか一項に記載の機器。
【請求項229】
前記圧縮要素は、前記検出器の導光導管とスライドして係合するチューブ体を有し、前記容器は、該容器と該検出器との間に配置されるアクチュエータプレートに隣接するように載せられ、該圧縮要素は該アクチュエータプレートを通して形成される開口部と位置を合わせて該検出室は該開口部に隣接して配置されており、
該アクチュエータプレートから延びるブラケットと、
該ブラケット上に載せられ、選択的に往復運動するように該コントローラによって制御されるアクチュエータと、
該圧縮要素から該アクチュエータまで延び、該アクチュエータの往復運動によって後退位置と該検出室に係合する伸長位置との間の該圧縮チューブの対応する往復運動が引き起こされるように、該アクチュエータの該圧縮要素への移動を変換するように適合されるアクチュエータバーと
をさらに備える、請求項215に記載の機器。
【請求項230】
前記アクチュエータプレートから延びて、前記作動バーの一部と係合し、前記圧縮チューブの移動時に前記圧縮チューブを誘導するように適合されているガイドロッドをさらに備える、請求項229に記載の機器。
【請求項231】
前記圧縮要素は、前記光信号を前記検出器の前記導光導管に通すことができる窓を備える、請求項229または230に記載の機器。
【請求項232】
前記アクチュエータは、空気圧式ピストンを備える、請求項229から231のいずれか一項に記載の機器。
【請求項233】
前記容器は、該容器と前記検出器との間に配置されるアクチュエータプレートに隣接するように載せられ、前記圧縮要素は、該アクチュエータプレートを通して形成される開口部と位置を合わせて該検出室が該開口部に隣接して配置されており、
該圧縮要素は、チューブ状部分を備え、放射状ラグが該チューブ状部分から延びており、該チューブ状部分は該アクチュエータプレートを通して形成される開口部内に配置され、該放射状ラグは該アクチュエータプレート内に形成される放射状開口部内に受容され、該アクチュエータプレートを通して形成される該開口部から延びており、該放射状開口部は該アクチュエータプレートを通して形成される該開口部内での軸方向の該圧縮要素の制限された移動を可能にするように構成され、
圧力マニホールドは、ガス圧力を該放射状ラグに付与して該アクチュエータプレートを通して形成される該開口部内で圧縮要素の軸方向移動を行わせるように構成、配列される、請求項215に記載の機器。
【請求項234】
前記検出室に隣接する前記圧縮要素の前記チューブ状部分の端部に取り付けられている光学的に透明な窓をさらに備える、請求項233に記載の機器。
【請求項235】
前記マニホールドは、2つの盛り上がった円筒状突出部を備え、各々、前記放射状ラグ、前記円筒状突出部のうちの各々の端部から出ている圧力導管、および各々の円筒状突出部上に載せられ、該円筒状突出部と該放射状ラグとの間に空気圧シールを形成するOリングのうちの関連するものの中に形成されている開口部内に配置される、請求項233または234に記載の機器。
【請求項236】
前記チューブ状部分は、前記チューブ状部分の対称軸に関して中心を外れている貫通孔を備える、請求項233から235のいずれか一項に記載の機器。
【請求項237】
前記複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理する方法であって、
(a)該容器と検出器のレンズとの間に配置される圧縮要素を移動して該検出室の柔軟な部分に係合させ、これにより該柔軟な部分を押圧して、該検出室の内容物を攪拌するか、または該検出室の内容物を該容器の直接接続されている室の中に移動するステップと、
(b)該検出器によって該検出室の内容物からの光信号を検出するステップと
を含む、方法。
【請求項238】
アクチュエータは、ステップ(a)の間に前記圧縮要素を移動する、請求項237に記載の方法。
【請求項239】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記光信号は、ステップ(b)の間に前記圧縮要素の光学的に透明な窓を通して検出される、請求項236から239のいずれか一項に記載の方法。
【請求項241】
前記圧縮要素は、ステップ(a)の間に前記検出器に対して移動される、請求項237から240のいずれか一項に記載の方法。
【請求項242】
前記検出器は、この方法の間において静止したままである、請求項241に記載の方法。
【請求項243】
前記圧縮要素は、前記検出器の導光導管とスライドして係合するチューブ体を有する、請求項241に記載の方法。
【請求項244】
前記検出器の全部または一部は、ステップ(a)の間に前記圧縮要素が前記検出室の前記柔軟な部分と係合したときに該圧縮要素とともに移動される、請求項237から240のいずれか一項に記載の方法。
【請求項245】
前記検出室の前記内容物は、ステップ(a)の間に前記直接接続されている室に移動される、請求項237から244のいずれか一項に記載の方法。
【請求項246】
前記検出室の前記内容物によって放射される1つまたは複数の蛍光発光信号は、ステップ(a)の間に検出される、請求項237から245のいずれか一項に記載の方法。
【請求項247】
液体と乾燥された物質とを別々に含むように複数の相互接続された室を有する容器を製造する方法であって、
(a)少なくとも1つの液状物質を、該容器の第1の側面に対して開いた該容器の1つまたは複数の第1の室に供給するステップと、
(b)該第1の室を閉じて実質的に流体密のエンクロージャを形成するステップと、
(c)少なくとも1つの乾燥された物質を、該容器の第2の側面に対して開いた該容器の1つまたは複数の第2の室に供給するステップと、
(d)該第2の室を閉じて実質的に流体密のエンクロージャを形成するステップと
を含み、
該容器の該室は、流体障壁によって互いに隔てられ、
乾燥された物質は、該容器の該第1の側面に開かれている室には供給されず、液状物質は、該容器の該第2の側面に開かれている室には供給されない、方法。
【請求項248】
前記容器の前記第1の側面は、上部側であり、前記容器の第2の側面は、底部側である、請求項247に記載の方法。
【請求項249】
ステップ(a)および(b)は、ステップ(c)および(d)の前に実行される、請求項247または248に記載の方法。
【請求項250】
ステップ(a)および(b)は、ステップ(c)および(d)の後に実行される、請求項247または248に記載の方法。
【請求項251】
非混和性液は、前記液状物質を供給する前に前記第1の室のうちの1つまたは複数に供給され、該非混和性液は、該液状物質よりも低い密度を有する、請求項247から250のいずれか一項に記載の方法。
【請求項252】
前記非混和性液は、前記液状物質とは反応しない、請求項251に記載の方法。
【請求項253】
前記非混和性液は、油である、請求項251または252に記載の方法。
【請求項254】
前記油は、鉱物油である、請求項253に記載の方法。
【請求項255】
前記第1の室のどれかの中の前記非混和性液と前記液状物質との比は、最大約10:1までである、請求項251から254のいずれか一項に記載の方法。
【請求項256】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を画定するように構成された対向する部材を備える、請求項247から255のいずれか一項に記載の方法。
【請求項257】
前記対向する部材のうちの1つは、軟質シートを含み、該軟質シートはステップ(a)および(c)の間に該対向する部材から引き離される前記第1および第2の室の柔軟な部分を備える、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
前記柔軟な部分は、前記第1および第2の室の室壁である、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項256から258のいずれか一項に記載の方法。
【請求項260】
前記シールは、ヒートシールである、請求項259に記載の方法。
【請求項261】
前記対向する部材は、対向する軟質シートを含む、請求項256に記載の方法。
【請求項262】
前記対向する軟質シートは、前記第1および第2の室の対向する柔軟な部分を含み、該対向する柔軟な部分は、ステップ(a)および(c)の間に互いから引き離される、請求項261に記載の方法。
【請求項263】
前記対向する柔軟な部分は、前記第1および第2の室の対向する室壁である、請求項262に記載の方法。
【請求項264】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項261から263のいずれか一項に記載の方法。
【請求項265】
前記シールは、ヒートシールである、請求項264に記載の方法。
【請求項266】
前記第1および第2の室は、ステップ(b)および(d)の間にヒートシールによって閉じられる、請求項247から265のいずれか一項に記載の方法。
【請求項267】
前記液状物質および乾燥された物質は、検定を実行するための試薬を含む、請求項247から266のいずれか一項に記載の方法。
【請求項268】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項247から267のいずれか一項に記載の方法。
【請求項269】
前記隣接する室は、破裂性シールによって隔てられる、請求項268に記載の方法。
【請求項270】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項269に記載の方法。
【請求項271】
前記方法のステップは自動化される、請求項247から270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項272】
複数の相互接続された室を有する閉じた容器であって、該室は直接接続されている第1および第2の室を含み、水蒸気は該第1の室から、該第2の室から伝わる速度よりも速い速度で伝わり、該第1の室は、乾燥された物質を含み、該第2の室は、該乾燥された物質の状態または特性を変更できる液状物質を含む、閉じた容器。
【請求項273】
前記液状物質は、前記乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和することができる、請求項272に記載の容器。
【請求項274】
前記乾燥された物質は、凍結乾燥された試薬である、請求項272または273に記載の容器。
【請求項275】
前記第1の室は、前記第2の室の室壁に比べて大きな水蒸気透過速度を有する少なくとも1つの室壁を有する、請求項272から274のいずれか一項に記載の容器。
【請求項276】
前記第1の室の前記室壁は、光学的に透明な領域を備える、請求項272から275のいずれか一項に記載の容器。
【請求項277】
前記第2の室は、光学的に透明な領域を有する室壁を備えない、請求項272から276のいずれか一項に記載の容器。
【請求項278】
複数の液体保持室は、前記第1の室に直接接続され、水蒸気は該第1の室から、前記複数の室から伝わる速度よりも速い速度で伝わり、該液体保持室は該複数の室に直接接続される、請求項272から277のいずれか一項に記載の容器。
【請求項279】
前記第1の室は、直接接続されている前記複数の液体保持室の室壁に比べて大きな水蒸気透過速度を有する少なくとも1つの室壁を有する、請求項278に記載の容器。
【請求項280】
複数の室は、前記第1の室に直接接続され、水蒸気は該第1の室から、直接接続されている該複数の室から伝わる速度よりも速い速度で伝わる、請求項272から277のいずれか一項に記載の容器。
【請求項281】
前記第1の室は、直接接続されている前記複数の室の室壁に比べて大きな水蒸気透過速度を有する少なくとも1つの室壁を有する、請求項280に記載の容器。
【請求項282】
前記第1および第2の室は、遮断された接続部によって互いに直接接続される、請求項272から281のいずれか一項に記載の容器。
【請求項283】
前記接続部は、物質を移動する力が前記第2の室の内容物に付与されたときに、閉鎖状態から開放状態まで変更されうる開放可能な接続部である、請求項282に記載の容器。
【請求項284】
前記物質を移動する力は、前記第2の室の柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項283に記載の容器。
【請求項285】
前記第1の室の前記室壁は、柔軟であり、前記第2の室の前記柔軟な部分は、室壁である、請求項284の容器。
【請求項286】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を画定するように構成された対向する部材を備える、請求項285に記載の容器。
【請求項287】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第1および第2の室の前記柔軟な壁を含み、該第1および第2の室の該柔軟な壁は、該第1の室と前記第2の室との間の物質移動を促進する、請求項286に記載の容器。
【請求項288】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項287に記載の容器。
【請求項289】
前記軟質シートの各々は、複数のプラスチック層を含む、請求項288に記載の容器。
【請求項290】
前記軟質シートの各々は、箔層を含む、請求項288または289に記載の容器。
【請求項291】
前記箔層は、前記第2の室を覆い、該箔層は、前記第1の室を完全には覆わない、請求項290に記載の容器。
【請求項292】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項286から291のいずれか一項に記載の容器。
【請求項293】
前記第1および第2の室は互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が該第2の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断されている開口部である、請求項292に記載の容器。
【請求項294】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項293に記載の容器。
【請求項295】
前記容器は、封止された乾燥剤保持容器内に収納される、請求項272から294のいずれか一項に記載の容器。
【請求項296】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接して位置する、請求項272から295のいずれか一項に記載の容器。
【請求項297】
物質を混合するためのシステムであって、
複数の相互接続された室を有する容器であって、少なくとも部分的に圧縮可能な第2の室に直接接続されている第1の室を含む、容器と、
動作可能な位置において該容器を支持する分析装置であって、
圧縮力を該第2の室に付与するように構成、配列される1つまたは複数のアクチュエータであって、該容器は該第1の室と該第2の室との間で流体連通が確立されたときに重力によって流体が該第1の室から該第2の室の中に引き込まれるように該分析装置内に配置される、1つまたは複数のアクチュエータと、
該1つまたは複数のアクチュエータの動作を制御し、かつ、該1つまたは複数のアクチュエータに、
(a)圧縮力を該第2の室に付与して、これにより、該第2の室の内容物の少なくとも一部を該第1の室の中に変位させることと、
(b)該第2の室から該圧縮力を取り除いて、これにより、圧縮力を該第1の室に付与しなくとも、押し出される該内容物が重力によって該第1の室から該第2の室まで流れることができるようにすることと、
(c)ステップ(a)および(b)を1回または複数回繰り返すことと
を実行させるようにプログラムされているコントローラと
を備える、分析装置と
を備える、システム。
【請求項298】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、前記第2の室の前記形状に概して適合するように配列されている圧縮パッドを有する、請求項297に記載のシステム。
【請求項299】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項297または298に記載のシステム。
【請求項300】
前記圧縮力を前記第2の室に付与する前に、前記第1の室は、乾燥された物質を含み、前記第2の室は、該乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和するための液状物質を含み、該第1の室と該第2の室との間の接続部は、最初に遮断され、これにより、該液状物質が該乾燥された物質に接触することを防止する、請求項297から299のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項301】
前記乾燥された物質は、凍結乾燥された試薬を含む、請求項300に記載のシステム。
【請求項302】
前記第2の室は、非混和性液をさらに含み、該非混和性液は前記液状物質と反応しない、請求項300または301に記載のシステム。
【請求項303】
前記非混和性液は、油である、請求項302に記載のシステム。
【請求項304】
前記油は、鉱物油である、請求項303に記載のシステム。
【請求項305】
前記容器の前記室の各々は、室と室との間の物質移動を促進するために少なくとも部分的に圧縮可能な室であり、
前記分析装置は、複数のアクチュエータを備え、該アクチュエータの各々は該室のうちの少なくとも1つに関連付けられ、
前記コントローラは、該アクチュエータの動作を制御し、かつ、該アクチュエータに該アクチュエータによる外力をそれらの関連する室に選択的に付与して該関連する室を圧縮し、該室の内容物を相互接続された室の中に押し込むことによって該相互接続された室の間で物質を移動させるようにプログラムされる、請求項297から304のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項306】
前記容器は、対向する部材を備え、該対向する部材の少なくとも1つは軟質シートを備える、請求項297から305のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項307】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを備える、請求項306に記載のシステム。
【請求項308】
前記第1室と前記第2の室を直接接続する開放可能な接続部は、前記圧縮力が該第2の室に付与されたときに、閉鎖状態から開放状態まで変更され、該接続部の該開放状態は該第1の室と該第2の室との間に流体連通をもたらす、請求項297から307のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項309】
前記第1と第2の室とは互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記圧縮力が該第2の室に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断されている開口部である、請求項308に記載のシステム。
【請求項310】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項309に記載のシステム。
【請求項311】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接するように配置される、請求項308から310のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項312】
前記分析装置は、前記第1の室と前記第2の室との間の前記接続部に隣接するアクチュエータをさらに備え、前記コントローラは、該アクチュエータの動作を制御して該アクチュエータに、ステップ(c)の後に該第1の室と該第2の室との間の該接続部を遮断させるようにプログラムされる、請求項308から311のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項313】
前記分析装置は、前記第1の室に関連付けられているアクチュエータを備えない、請求項297から312のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項314】
前記容器に対して複数のアクチュエータを動作可能に配置するためのアクチュエータプレートを備え、かつ、開口部を有するアクチュエータシステムと、
前記第1の室の内容物の特性を検出できるように該開口部と隣接する位置にある検出器と
をさらに備える、請求項313に記載のシステム。
【請求項315】
前記検出器は、光検出器である、請求項314に記載のシステム。
【請求項316】
前記検出器は、蛍光光度計である、請求項315に記載のシステム。
【請求項317】
複数の相互接続された室を有する容器内で物質を混合する方法であって、
(a)該容器の第1の室と第2の室との間に流体連通が確立されたときに重力によって該第1の室の内容物を該第2の室の中に引き込むように、分析装置内において該容器を配向するステップと、
(b)該第1の室と該第2の室との間の流体連通を確立するステップと、
(c)該第2の室の内容物が該第1の室の中に移動されるように物質を移動する力を該第2の室の内容物に付与するステップと、
(d)重力が該第1の室の内容物を該第2の室の中に引き込むように、ステップ(c)の物質を移動する力を取り除くステップと、
(e)ステップ(c)および(d)を1回または複数回繰り返すステップと
を含む、方法。
【請求項318】
前記容器は、この方法の間は静止したままである、請求項317に記載の方法。
【請求項319】
前記流体連通は、前記第1の室と前記第2の室との間に狭い開口部を形成することによって確立される、請求項317または318に記載の方法。
【請求項320】
ステップ(b)の前に、前記第1の室は、乾燥された物質を含み、前記第2の室は、該乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和するための液状物質を含む、請求項317から319のいずれか一項に記載の方法。
【請求項321】
前記乾燥された物質は、凍結乾燥された物質である、請求項320に記載の方法。
【請求項322】
前記第1の室に含まれている前記乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和するステップをさらに含む、請求項320または321に記載の方法。
【請求項323】
前記第2の室は、非混和性液をさらに含み、該非混和性液は前記液状物質と反応しない、請求項320から322のいずれか一項に記載の方法。
【請求項324】
前記非混和性液は、油である、請求項323に記載の方法。
【請求項325】
前記油は、鉱物油である、請求項324に記載の方法。
【請求項326】
前記物質を移動する力は、前記第2の室の柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項317から325のいずれか一項に記載の方法。
【請求項327】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を画定するように構成された対向する部材を備える、請求項326に記載の方法。
【請求項328】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第2の室の前記柔軟な部分を含む、請求項327に記載の方法。
【請求項329】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項328に記載の方法。
【請求項330】
ステップ(b)は、前記物質を移動する力が前記第2の室に付与されたときに、前記第1の室と該第2の室との間の開放可能な接続部を閉鎖状態から開放状態まで変更するステップを含む、請求項326から329のいずれか一項に記載の方法。
【請求項331】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項330に記載の方法。
【請求項332】
前記第1と第2の室とは互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第2の室に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断されている開口部である、請求項331に記載の方法。
【請求項333】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項332に記載の方法。
【請求項334】
前記物質を移動する力は、前記第2の室の前記形状に概して適合するように配列されている圧縮パッドを有する1つまたは複数のアクチュエータによって付与される、請求項330から333のいずれか一項に記載の方法。
【請求項335】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項334に記載の方法。
【請求項336】
ステップ(e)の後に、前記第1の室と前記第2の室との間の前記接続部を遮断して、該第1の室と該第2の室との間の物質の移動を防止するステップをさらに含む、請求項330から335のいずれか一項に記載の方法。
【請求項337】
前記第1の室と前記第2の室との間の前記接続部は、該接続部に付与される1つまたは複数の圧縮力によって遮断される、請求項336に記載の方法。
【請求項338】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室の隣に隣接するように配置される、請求項317から337のいずれか一項に記載の方法。
【請求項339】
前記第1の室の前記内容物の少なくとも1つの特性を検出器によって検出するステップをさらに含む、請求項317から338のいずれか一項に記載の方法。
【請求項340】
請求項339に記載の方法であって、前記検出器は該方法の間、前記第1の室に隣接する静止位置にある、方法。
【請求項341】
前記検出器は、蛍光光度計である、請求項340に記載の方法。
【請求項342】
複数の相互接続された室を有する容器内で試料を処理するための機器であって、該機器は、処理の間に動作可能な位置において該容器を支持するように構成、配列され、かつ、
1つまたは複数の熱要素であって、該容器と熱的に連通するように配置され、各々の多室熱ゾーンと該容器の関連領域との間で熱エネルギーを伝達するように構成、配列される1つまたは複数の多室熱ゾーンを画定し、該容器の該関連領域は、該容器の2つまたはそれ以上の、ただし全数未満の該数の室のうちの各々の全部または一部を包含する、1つまたは複数の熱要素と、
該多室熱ゾーンに関連付けられる該領域内に包含される該室を選択的に加熱または冷却するように、該多室熱ゾーンを画定する該1つまたは複数の熱要素の動作を制御するようにプログラムされるコントローラと
を備える、機器。
【請求項343】
前記容器と熱的に連通するように配置され、各々の単一室熱ゾーンと該容器の1つの室の全部または一部を包含する該容器の関連領域との間で熱エネルギーを伝達するように構成、配列される1つまたは複数の単一室熱ゾーンを画定する1つまたは複数の熱要素を備え、前記コントローラは、該単一室熱ゾーンを画定する該熱要素の動作を制御して該単一室熱ゾーンに関連付けられる該領域内に包含される該室を選択的に加熱または冷却するようにプログラムされる、請求項342に記載の機器。
【請求項344】
前記熱要素は、前記コントローラによって制御される1つまたは複数のペルチェ装置を備え、これにより、該ペルチェ装置が熱的接触している本体を選択的に加熱または冷却する、請求項342または343に記載の機器。
【請求項345】
前記熱要素は、熱伝導性材料から形成される熱伝達要素を備え、該熱伝達要素は、該熱伝達要素によって定められる多室熱ゾーンの所定の形状に対応する周辺形状を有する、請求項342から344のいずれか一項に記載の機器。
【請求項346】
前記熱伝達要素と熱的に連通しており、該熱伝達要素の温度を感知し、かつ、該感知された温度を前記コントローラに伝達するように適合されている温度センサーをさらに備える、請求項345に記載の機器。
【請求項347】
前記熱伝達要素は、前記機器内に、前記容器に対して固定された位置に保持される、請求項345または346に記載の機器。
【請求項348】
前記熱伝達要素は、アルミニウムから形成される、請求項345から347のいずれか一項に記載の機器。
【請求項349】
前記熱要素は、
1つまたは複数のペルチェ装置であって、該ペルチェ装置が熱的接触している本体を選択的に加熱または冷却するように前記コントローラによって制御される、ペルチェ装置と、
各々の多室熱ゾーンに関連付けられる熱伝達要素であって、熱伝導性材料から形成され、概して平坦な表面と該熱伝達要素によって画定される多室熱ゾーンの所定の形状に対応する周辺形状とを有する、熱伝達要素と
を備え、
該ペルチェ装置は、該熱伝達要素と熱的に接触している、請求項342または343に記載の機器。
【請求項350】
各々の多室熱ゾーンは、非熱伝導性材料を含む構造を分離することによって他の多室熱ゾーンから隔てられる、請求項342から349のいずれか一項に記載の機器。
【請求項351】
前記熱伝達要素および前記分離構造は、前記機器内で、前記容器に関して固定された位置に保持される、請求項350に記載の機器。
【請求項352】
前記ペルチェ装置から熱を放散するように構成、配列される熱放散要素をさらに備える、請求項344または349に記載の機器。
【請求項353】
前記熱放散要素は、伝導性材料から形成され、少なくとも1つのペルチェ装置と熱的に連通する一方の側と熱放散フィンがブロックから伸びている反対の側とを有する遮断を含むヒートシンクを備える、請求項352に記載の機器。
【請求項354】
前記熱放散要素は、前記ヒートシンクに隣接して配置され、該ヒートシンクの前記熱放散フィン上に空気流を発生するように構成されているファンをさらに備える、請求項353に記載の機器。
【請求項355】
前記ファンの動作は、前記コントローラによって制御される、請求項354に記載の機器。
【請求項356】
前記ヒートシンクは、アルミニウムから形成される、請求項353から355のいずれか一項に記載の機器。
【請求項357】
各々の熱ゾーンの温度を感知し、該感知された温度を前記コントローラに伝達するための1つまたは複数の温度センサーをさらに備える、請求項342から356のいずれか一項に記載の機器。
【請求項358】
前記コントローラは、前記熱要素の動作を制御し、規定された温度範囲内に周囲温度を確定するように構成される、請求項342から357のいずれか一項に記載の機器。
【請求項359】
前記規定された温度範囲は、約20℃から40℃までである、請求項358に記載の機器。
【請求項360】
前記規定された温度範囲は、約25℃から37℃までである、請求項358に記載の機器。
【請求項361】
前記コントローラは、前記熱要素の動作を制御し、1つまたは複数の室を加熱して規定された温度範囲内の温度にするように構成される、請求項342から360のいずれか一項に記載の機器。
【請求項362】
前記規定された温度範囲は、温度循環を必要とする処理を実行するのに要求される温度を包含する、請求項361に記載の機器。
【請求項363】
前記規定された温度範囲は、約5℃から95℃までである、請求項362に記載の機器。
【請求項364】
前記処理は、PCR増幅反応である、請求項362に記載の機器。
【請求項365】
前記コントローラは、前記熱要素の動作を制御し、多室熱ゾーンに関連付けられる領域に包含される室の内容物を加熱または冷却して所定の時間内に所定の温度にするように構成される、請求項342から364のいずれか一項に記載の機器。
【請求項366】
前記1つまたは複数の熱要素は、少なくとも2つの多室熱ゾーンを画定する、請求項342から365のいずれか一項に記載の機器。
【請求項367】
容器が前記機器内の前記動作可能位置において支持されているときに、前記多室熱ゾーンに関連付けられる前記領域内に包含されている室に流体を充填して、該室と該多室熱ゾーンとの間の熱的連通を増加させる、請求項342から366のいずれか一項に記載の機器。
【請求項368】
複数の相互接続された室を有する容器内で物質を加熱または冷却する方法であって、
分析装置に含まれる1つまたは複数の多室熱ゾーンと熱的に連通するように該容器を配置するステップであって、各々の多該室熱ゾーンは該容器の2つまたはそれ以上の、ただし全数未満の該室のうちの各々の全部または一部を包含する該容器の領域に関連付けられる、ステップと、
各々の多室熱ゾーンと、該多室熱ゾーンに関連付けられる該領域によって包含される該室との間で熱エネルギーを伝達することにより、該包含される室の中に含まれる物質を選択的に加熱または冷却して、少なくとも1つの他の領域によって包含される該室の温度と異なる温度にするステップと
を含む、方法。
【請求項369】
前記分析装置内に含まれる1つまたは複数の単一室熱ゾーンと熱的に連通する前記容器を配置するステップをさらに備え、各々の単一室熱ゾーンは該容器の1つの室の全部または一部を包含する該容器の領域に関連付けられる、請求項368に記載の方法。
【請求項370】
前記伝達するステップは、1つまたは複数のペルチェ装置を使って多室熱ゾーンを加熱または冷却するステップを備える、請求項368または369に記載の方法。
【請求項371】
前記分析装置の前記周囲温度は、前記方法の間に各々の多室熱ゾーンに関連付けられる前記容器の前記領域によって包含される室の中に収納される物質の温度と異なる、請求項368から370のいずれか一項に記載の方法。
【請求項372】
前記伝達するステップは、前記多室熱ゾーンの少なくとも1つを加熱および冷却することを交互に行うステップを備える、請求項368から371のいずれか一項に記載の方法。
【請求項373】
各々の多室熱ゾーンを他の熱ゾーンから熱的に分離するステップをさらに備える、請求項368から372のいずれか一項に記載の方法。
【請求項374】
前記多室熱ゾーンから熱を放散するステップをさらに備える、請求項368から373のいずれか一項に記載の方法。
【請求項375】
各々の多室熱ゾーンの温度を感知するステップをさらに備える、請求項368から374のいずれか一項に記載の方法。
【請求項376】
多室熱ゾーンに関連付けられる前記容器の前記領域によって包含される室を拡大して、該拡大した室と該関連する多室熱ゾーンとの間の熱的な連通を増加させるステップをさらに備える、請求項368から375のいずれか一項に記載の方法。
【請求項377】
前記分析装置は、少なくとも3つの多室熱ゾーンを含む、請求項368から376のいずれか一項に記載の方法。
【請求項378】
前記複数の相互接続される室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項368から377のいずれか一項に記載の方法。
【請求項1】
試料を処理する際に使用するための多室型容器であって、
複数の開放可能な接続部によって相互接続される室の第1の直線経路であって、
第1の開放可能な接続部によって接続される第1および第2の室であって、該第1および第2の室ならびに該第1の開放可能な接続部は、物質を移動する力が該第1の室の内容物に付与され、該第1の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第1の室から該第2の室までの物質移動が可能になるように構成、配列されている、第1および第2の室と、
第2の開放可能な接続部によって接続される第3および第4の室であって、該第3および第4の室ならびに該第2の開放可能な接続部は、物質を移動する力が該第3の室の内容物に付与され、該第2の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第3の室から該第4の室までの物質移動が可能になるように構成、配列されている、第3および第4の室と、
該第2の室と該第4の室との間の中間の室と
を備える、室の第1の直線経路を備え、
該中間の室は、第3の開放可能な接続部によって該第2の室に直接的に、または間接的に接続され、該第2の室、該中間の室、および該第3の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第2の室の内容物に付与され、該第3の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第2の室から該中間の室まで、または該中間の室の方へ物質移動が可能になるように構成、配列され、
該中間の室は、第4の開放可能な接続部によって該第4の室に直接的に、または間接的に接続され、該第4の室、該中間の室、および該第4の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第4の室の内容物に付与され、該第4の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第4の室から該中間の室まで、または該中間の室の方へ物質移動が可能になるように構成、配列され、
該室の第1の直線経路は、物質を移動する力が該第1の室の内容物に付与された場合に、該第3の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されないように構成、配列され、
該室の第1の直線経路は、物質を移動する力が該第3の室の内容物に付与された場合に、該第4の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されないように構成、配列され、
該第2および第4の室は、該中間の室を含まない室の配置構成によって相互接続されることはなく、
さらに、試料を試料収容室に受容するための試料吸入口を備えるが、該試料収容室が該第1の直線経路の室である場合に、該試料収容室は該第2の室と該第4の室との間にあることを前提条件とする、多室型容器。
【請求項2】
室の第2および第3の直線経路をさらに備え、該第2および第3の直線経路の各々の該室は複数の開放可能な接続部によって相互接続され、第5の開放可能な接続部によって第1の処理室に接続される第6の室を備え、該第1の処理室は前記第1の室と第3の室との間に配置されている前記第1の直線経路の任意の室であり、該第6の室、該第1の処理室、および該第5の開放可能な接続部は、物質を移動する力が該第6の室の内容物に付与され、該第5の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第6の室から該第1の処理室までの物質移動が可能になるように構成、配列され、該第2の直線経路は、該第1の室を備えるが、該第1の直線経路の該第3の室を備えず、該第3の直線経路は、該第3の室を備えるが、該第1の直線経路の該第1の室を備えない、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第2および第3の直線経路の1つまたは複数の室は、前記試料中の分析対象を固定化するための固相担体を備える、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを備える、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記第6の室は、固相担体を備える、請求項3または4に記載の容器。
【請求項6】
前記第1の処理室は、固相担体を備える、請求項3または4に記載の容器。
【請求項7】
前記中間の室は、前記第1の処理室である、請求項2から6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記中間の室は、前記試料収容室である、請求項2から7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記第6の室は、前記試料収容室である、請求項2から7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
第6の開放可能な接続部によって前記第6の室に接続される第7の室をさらに備え、該第6の室と、該第7の室と、該第6の開放可能な接続部とは、物質を移動する力が該第7の室の内容物に付与され、該第6の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該第7の室から該第6の室まで物質移動が可能になるように構成、配列される、請求項2に記載の容器。
【請求項11】
前記第2および第3の直線経路の1つまたは複数の室は、前記試料中の分析対象を固定化するための固相担体を備える、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを含む、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記第6の室は、固相担体を備える、請求項11または12に記載の容器。
【請求項14】
前記第7の室は、固相担体を備える、請求項11または12に記載の容器。
【請求項15】
前記第6の室は、前記試料収容室である、請求項10から14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
複数の開放可能な接続部によって相互接続される室の第4の直線経路をさら備え、
第7の開放可能な接続部によって前記第2および第3の直線経路のうちの少なくとも1つの第2の処理室に接続される第8の室であって、該第8の室、該第2の処理室、および該第7の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第8の室の内容物に付与され、該第7の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第8の室から該第2の処理室まで物質移動が可能になるように構成、配列される、第8の室と、
第8の開放可能な接続部によって該第2の処理室に接続される第9の室であって、該第9の室、該第2の処理室、および該第8の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第2の処理室の内容物に付与され、該第8の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第2の処理室から該第9の室まで物質移動が可能になるように構成、配列され、該第4の直線経路は、該第2の処理室以外の該第2または第3の直線経路の室を含まない、第9の室と
を備える、請求項10から14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記第2の処理室は、前記試料収容室に隣接する、請求項16に記載の容器。
【請求項18】
前記第2の処理室は、前記試料収容室である、請求項16に記載の容器。
【請求項19】
前記第8の室は、不要な材料を前記試料から取り除くための洗浄溶液を含む、請求項16から18のいずれか一項に記載の容器。
【請求項20】
前記第9の室は、実質的に空である、請求項16から19のいずれか一項に記載の容器。
【請求項21】
第9の開放可能な接続部によって前記中間の室に接続される第10の室をさらに備え、該第10の室、該中間の室、および該第9の開放可能な接続部は物質を移動する力が該第10の室の内容物に付与され、該第9の開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該第10の室から該中間の室に物質移動が可能になるように構成、配列され、前記第1の直線経路は該第10の室を備えない、請求項16から20のいずれか一項に記載の容器。
【請求項22】
前記容器の前記室の各々は、室と室との間の物質移動を促進する柔軟な部分を備える、請求項1から21のいずれか一項に記載の容器。
【請求項23】
前記容器は、対向する部材を備え、該部材の少なくとも1つは軟質シートを備える、請求項22に記載の容器。
【請求項24】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを備える、請求項23に記載の容器。
【請求項25】
前記軟質シートの少なくとも1つは箔層を備える、請求項24に記載の容器。
【請求項26】
前記開放可能な接続部は、室と室との間の物質移動を防ぐため破裂性シールによって閉鎖状態に遮断される、請求項23から25のいずれか一項に記載の容器。
【請求項27】
前記室は、恒久的シールによって画定される、請求項26に記載の容器。
【請求項28】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、ヒートシールである、請求項27に記載の容器。
【請求項29】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、破裂性シールが恒久的シールに比べて弱いシールとなるように異なる条件の下で形成される、請求項28に記載の容器。
【請求項30】
前記破裂性シールは、山形シールである、請求項29に記載の容器。
【請求項31】
前記開放可能な接続部のうちの少なくとも1つは、物質を移動する力が隣接する室の柔軟な部分に付与されることによって前記閉鎖状態から前記開放状態に変えられるように構成され、配列される、請求項1から30のいずれか一項に記載の容器。
【請求項32】
前記試料収容室の容積容量は、末端室とは別の該試料収容室に直接接続された室の容積容量より大きい、請求項1から31のいずれか一項に記載の容器。
【請求項33】
前記室の少なくとも1つは、試料の特性を検出可能にするように構成され、配列される、請求項1から32のいずれか一項に記載の容器。
【請求項34】
前記検出は、前記試料の前記特性を示す信号の存在もしくは量を測定することを備える、請求項33に記載の容器。
【請求項35】
前記検出室は、該検出室の内面に固定化される1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項33または34に記載の容器。
【請求項36】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項35に記載の容器。
【請求項37】
前記プローブの各々は、結合されたプローブと結合されていないプローブとを区別することができる一対の相互作用標識を含む、請求項36に記載の容器。
【請求項38】
前記第1および第2の室のうちの少なくとも1つは、処理材料を含む、請求項1から37のいずれか一項に記載の容器。
【請求項39】
前記第1の室は、第1の処理材料を含み、前記第2の室は、第2の処理材料を含む、請求項38に記載の容器。
【請求項40】
前記第2の処理材料は、第1の乾燥された試薬であり、前記第1の処理材料は、該第1の乾燥された試薬を再構成するための第1の再構成試薬である、請求項39に記載の容器。
【請求項41】
前記第1の乾燥された試薬は、凍結乾燥された試薬である、請求項40に記載の容器。
【請求項42】
前記第2の室の少なくとも部分は、光学的に透明な材料で構成され、これにより、該第2の室の内容物を光センサーで調べることができる、請求項38から41のいずれか一項に記載の容器。
【請求項43】
前記第3および第4の室のうちの少なくとも1つは、処理材料を含む、請求項38から42のいずれか一項に記載の容器。
【請求項44】
前記第3の室は、第3の処理材料を含み、前記第4の室は、第4の処理材料を含む、請求項43に記載の容器。
【請求項45】
前記第4の処理材料は、第2の乾燥された試薬であり、前記第3の処理材料は、該第2の乾燥された試薬を再構成するための第2の再構成試薬である、請求項44に記載の容器。
【請求項46】
前記第2の乾燥された試薬は、凍結乾燥された試薬である、請求項45に記載の容器。
【請求項47】
前記第1の乾燥された試薬は、増幅試薬であり、前記第2の乾燥された試薬は、酵素試薬であり、該第1および第2の乾燥された試薬は核酸増幅反応を実行するために使用できる、請求項45または46に記載の容器。
【請求項48】
前記増幅および酵素試薬のうちの少なくとも一方は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項47に記載の容器。
【請求項49】
前記酵素試薬は、前記1つまたは複数のプローブを備える、請求項48に記載の容器。
【請求項50】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を備える、請求項48に記載の容器。
【請求項51】
前記プローブの各々は、結合されたプローブと結合されていないプローブとを区別することができる一対の相互作用標識を含む、請求項50に記載の容器。
【請求項52】
前記容器は、封止されたコンテナ内に保持される、請求項1から51のいずれか一項に記載の容器。
【請求項53】
前記コンテナはさらに、乾燥剤を保持する、請求項52に記載の容器。
【請求項54】
前記容器の前記室は、放射状の配列構成をとり、該容器の前記末端室は、非円形の配列構成をとる、請求項1から53のいずれか一項に記載の容器。
【請求項55】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項1から54のいずれか一項に記載の容器。
【請求項56】
前記試料吸入口は、ルアー接続部によって閉じられる、請求項1から55のいずれか一項に記載の容器。
【請求項57】
前記複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理する方法であって、
(a)試料を該容器の第1の室に供給するステップと、
(b)該容器の別々の室内において、
(i)該容器の該第1の室の中に含まれる該試料の少なくとも一部および該容器の第2の室の中に含まれる試料処理試薬の少なくとも一部と、
(ii)第3の室の中に含まれる物質の少なくとも一部および第4の室の中に含まれる物質の少なくとも一部と、
(iii)第5の室の中に含まれる物質の少なくとも一部および第6の室の中に含まれる物質の少なくとも一部と
を独立に組み合わせるステップと、
(c)ステップ(b)の後に、該容器の室の中において、該試料の成分を部分ステップ(ii)および(iii)の組み合わせの各々の少なくとも一部と組み合わせるステップと
を備える、方法。
【請求項58】
前記第1および第2の室は、互いに直接接続され、前記第3および第4の室は、互いに直接接続され、前記第5および第6の室は、互いに直接接続される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
部分ステップ(i)〜(iii)のうちの少なくとも1つの組み合わせを、前記容器内の一対の直接接続された室の間でこの組み合わせを交互に移動することにより混合するステップをさらに含む、請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
前記第1の室は、前記第4の室と前記第6の室との間の中間にあり、前記容器は、前記試料を該第1の室の中に受容するための試料吸入口を備える、請求項57から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
部分ステップ(i)の前記組み合わせは、ステップ(c)の前に前記第1の室と前記第4および第6の室のうちの少なくとも一方との間の中間にある第7の室に移動される、請求項57から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記第4および第6の室は、各々、前記第1の室に直接接続されるが、互いに直接接続されることはない、請求項57から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記試料のどの成分も、前記第3若しくは第4の室に、またはその代わりに、前記第5または第6の室に、移動されない、請求項57から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記試料処理試薬は、前記試料中に存在することが疑われる分析対象を固定化するための固相担体を含む、請求項57から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを備える、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記分析対象が前記容器の試料処理室内で前記固相担体によって固定化されたままである間に、前記試料の1つまたは複数の非分析対象成分を容器の廃棄物室に移動するステップをさらに備える、請求項64または65に記載の方法。
【請求項67】
前記廃棄物室は、前記試料処理室に直接接続されている第8の室である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記非分析対象成分は、前記試料処理室から上に向かって前記廃棄物室に移動される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
洗浄溶液を前記試料処理室に供給するステップと、
該試料処理室内の前記固相担体と該洗浄溶液とを混合するステップと、
前記分析対象が該試料処理室の中の該固相担体によって固定化されたままである間に、該試料処理室から該洗浄溶液を取り出して前記廃棄物室に移すステップと
を含む、請求項66から68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記洗浄溶液は、前記試料処理室に直接接続されている第9の室から供給される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記試料処理室は、前記第1の室である、請求項66から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記試料処理室は、前記第1の室に直接接続される、請求項66から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
第1の乾燥された試薬は、部分ステップ(ii)で再構成される、請求項57から72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
第2の乾燥された試薬は、部分ステップ(iii)で再構成される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記第1および第2の乾燥された試薬の各々は、凍結乾燥された試薬である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
ステップ(c)の後に、前記容器の検出室の内容物の少なくとも1つの特性を検出するステップをさらに備える、請求項57から75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記検出するステップは、前記試料の成分の存在もしくは量を示す少なくとも1つの信号の存在または量を測定するステップを含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記検出室は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は該検出室の内面に固定され、該プローブの各々は標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記検出室は、複数のプローブを収納し、該プローブの各々は、異なる標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項78または79に記載の方法。
【請求項81】
前記検出室の少なくとも一部は、光学的に透明な材料で構成され、これにより、該検出室の内容物を光センサーで調べることができる、請求項76から80のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
前記検出室は、前記第3、第4、第5、および第6の室のうちの1つである、請求項76から81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
増幅反応と同じかまたは異なる産物が検出される、請求項76から82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記増幅反応は、核酸増幅反応である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
乾燥された酵素試薬は、部分ステップ(ii)で再構成される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記乾燥された酵素試薬は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
乾燥された酵素試薬は、部分ステップ(ii)で再構成され、乾燥された増幅試薬は、部分ステップ(iii)で再構成される、請求項84に記載の方法。
【請求項88】
前記酵素および増幅試薬のうちの少なくとも一方は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記核酸増幅反応の前記産物は、リアルタイムで検出される、請求項84から89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記容器の前記室は、複数の開放可能な接続部によって接続され、該開放可能な接続部の各々は、物質を移動する力が一対の直接接続された室のうちの少なくとも1つの室の内容物に付与され、該開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに、該一対の直接接続された室の間の物質移動が可能になるように構成され、配列される、請求項57から90のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記容器の前記複数の室の各々は、室と室との間の物質移動を促進する柔軟な部分を備える、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記容器は、対向する部材を備え、該対向する部材の少なくとも1つは軟質シートを含む、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記開放可能な接続部は、室と室との間の物質移動を防ぐために破裂性シールによって閉鎖状態に遮断される、請求項92から94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記室は、恒久的シールによって定められる、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、ヒートシールである、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、該破裂性シールが該恒久的シールよりも弱いシールとなるように異なる条件の下で形成される、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記破裂性シールは、山形シールである、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記物質を移動する力は、圧縮力である、請求項91から99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
物質を移動する力を前記複数の室の各々に付与するステップをさらに含み、該複数の室の各々に対して該物質を移動する力は1つまたは複数のアクチュエータを含み、該複数の室の各々は該複数の室の間の物質移動の際に該対応するアクチュエータと連携するように適合される、請求項91から99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記容器の前記室は、放射状の配列構成をとり、該容器の前記末端室は、非円形の配列構成をとる、請求項57から102のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項57から103のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
前記複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理する方法であって、
(a)試料を該容器の第1の室に供給するステップと、
(b)該容器の別々の室内において、
(i)該容器の第1の室の中に含まれている該試料の少なくとも一部および該容器の第2の室の中に含まれている試料処理試薬の少なくとも一部と、
(ii)第3の室の中に含まれている物質の少なくとも一部および第4の室の中に含まれている物質の少なくとも一部と
を独立に組み合わせるステップと、
(c)ステップ(b)の後に、該容器の室の中において、該試料の成分を部分ステップ(ii)と第5の室に含まれる物質または物質の組み合わせの少なくとも一部との該組み合わせの少なくとも一部と組み合わせるステップとを含み、
該第5の室が該第4の室に直接接続されている場合に、該試料のどの成分も該第3および第5の室の少なくとも一方の中に移動されないことを前提条件とし、
該第5の室が該第3および第4の室のいずれかに直接接続されていない場合に、該試料の成分はどれも該第3および第5の室の少なくとも一方の中に移動されないことを前提条件とし、
該第5の室が該第3の室に直接接続されているが、該第4の室には接続されていない場合に、該試料のどの成分も該第5の室の中に移動されないことを前提条件とする、方法。
【請求項106】
前記第1および第2の室は、互いに直接接続され、前記第3および第4の室は、互いに直接接続される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
部分ステップ(i)および(ii)のうちの少なくとも1つの組み合わせを、前記容器内の一対の直接接続された室の間において、この組み合わせを交互に移動することによって混合するステップを含む、請求項105または106に記載の方法。
【請求項108】
前記第1の室は、前記第4の室と前記第5の室との間の中間にあり、前記容器は、前記試料を該第1の室の中に受容するための試料吸入口を備える、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
前記第4の室および第5の室は、各々、前記第1の室に直接接続される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
部分ステップ(i)の組み合わせは、前記第1の室と前記第4の室との中間にある第6の室に移動される、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記第4の室および第5の室は、前記第6の室に直接接続される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記第5の室は、前記第3の室に直接接続されるが、前記第4の室には接続されない、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
前記第3および第5の室の各々は、前記第4の室に直接接続される、請求項105から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
前記試料処理試薬は、前記試料中に存在することが疑われる分析対象を固定化するための固相担体を含む、請求項105から113のいずれか一項に記載の方法。
【請求項115】
前記固相担体は、磁気応答性粒子またはビーズを備える、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記分析対象が前記容器の試料処理室内で前記固相担体によって固定化されたままである間に、前記試料の1つまたは複数の非分析対象成分を取り出して容器の廃棄物室に移すステップをさらに備える、請求項114または115に記載の方法。
【請求項117】
前記廃棄物室は、前記試料処理室に直接接続されている第7の室である、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記非分析対象成分は、前記試料処理室から上に向かって前記廃棄物室に移動される、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
洗浄溶液を前記試料処理室に供給するステップと、
該試料処理室内の前記固相担体と該洗浄溶液とを混合するステップと、
前記分析対象が該試料処理室の中の該固相担体によって固定化されたままである間に、該試料処理室から該洗浄溶液を取り出して前記廃棄物室に移すステップと
を含む、請求項116から118のいずれか一項に記載の方法。
【請求項120】
前記洗浄溶液は、前記試料処理室に直接接続されている第8の室から供給される、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記試料処理室は、前記第1の室である、請求項116から120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項122】
前記試料処理室は、前記第1の室に直接接続される、請求項116から120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項123】
第1の乾燥された試薬は、部分ステップ(ii)で再構成される、請求項105から122のいずれか一項に記載の方法。
【請求項124】
第5の室は、再構成された形態の第2の乾燥された試薬を含む、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記第1および第2の乾燥された試薬の各々は、凍結乾燥された試薬である、請求項123または124に記載の方法。
【請求項126】
ステップ(c)の後に、前記容器の検出室の内容物の少なくとも1つの特性を検出するステップをさらに含む、請求項105から125のいずれか一項に記載の方法。
【請求項127】
前記検出するステップは、前記試料の成分の存在もしくは量を示す少なくとも1つの信号の存在または量を測定するステップを含む、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記検出室は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は該検出室の内面に固定され、該プローブの各々は標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項126または127に記載の方法。
【請求項129】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記検出室は、複数のプローブを収納し、該プローブの各々は、異なる標的核酸によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項128または129に記載の方法。
【請求項131】
前記検出室の少なくとも一部は、光学的に透明な材料で構成され、これにより、該検出室の内容物を光センサーで調べることができる、請求項126から130のいずれか一項に記載の方法。
【請求項132】
前記検出室は、前記第3、第4、および第5の室のうちの1つである、請求項126から131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項133】
増幅反応と同じかまたは異なる産物が検出される、請求項126から132のいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記増幅反応は、核酸増幅反応である、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
乾燥された試薬は、部分ステップ(ii)において再構成される、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
部分ステップ(ii)において再構成された前記乾燥された試薬は、1つまたは複数のプローブを含み、該プローブの各々は前記核酸増幅反応の産物によって検出可能なプローブ:標的複合体を形成することができる、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記乾燥された試薬は、酵素試薬であり、前記第5の室は、増幅試薬を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記乾燥された試薬は、酵素試薬であり、前記第5の室は、再構成された形態の増幅試薬を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
前記プローブの各々は、検出可能な標識を含む、請求項136から138のいずれか一項に記載の方法。
【請求項140】
前記核酸増幅反応の前記産物は、リアルタイムで検出される、請求項136から139のいずれか一項に記載の方法。
【請求項141】
前記容器の前記室は、複数の開放可能な接続部によって接続され、該開放可能な接続部の各々は物質を移動する力が一対の室のうちの少なくとも1つの室の内容物に付与され、該開放可能な接続部が閉鎖状態から開放状態まで変更されたときに該一対の直接接続された室の間の物質移動が可能になるように構成され、配列される、請求項105から140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項142】
前記容器の複数の前記室の各々は、室と室との間の物質移動を促進する柔軟な部分を備える、請求項135から141のいずれか一項に記載の容器。
【請求項143】
前記容器は、対向する部材を備え、該対向する部材の少なくとも1つは軟質シートを含む、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記開放可能な接続部は、室と室との間の物質移動を防ぐため破裂性シールによって閉鎖状態に遮断される、請求項142から144のいずれか一項に記載の方法。
【請求項146】
前記室は、恒久的シールによって定められる、請求項142から144のいずれか一項に記載の方法。
【請求項147】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、ヒートシールである、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記破裂性シールおよび恒久的シールは、該破裂性シールが該恒久的シールよりも弱いシールとなるように異なる条件の下で形成される、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記破裂性シールは、山形シールである、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
前記物質を移動する力は、圧縮力である、請求項141から149のいずれか一項に記載の方法。
【請求項151】
物質を移動する力を前記複数の室の各々に付与するステップをさらに含み、該複数の室の各々に対する該物質を移動する力は1つまたは複数のアクチュエータを含み、該複数の室の各々は該複数の室の間の物質移動の際に該対応するアクチュエータと連携するように適合されている、請求項141から149のいずれか一項に記載の方法。
【請求項152】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記容器の前記室は、放射状の配列構成をとり、該容器の前記末端室は、非円形の配列構成をとる、請求項105から152のいずれか一項に記載の方法。
【請求項154】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項105から153のいずれか一項に記載の方法。
【請求項155】
試料を処理する際に使用するための機器であって、
複数の相互接続された室を有する容器を受容するための容器受容領域であって、該室の少なくとも一部の各々が柔軟な部分を備える、容器受容領域と、
該容器受容領域に関して動作可能に配置され、少なくとも5個の室の直線経路を含む該容器内の室の非直線的な配列構成に適合するように、かつ、圧力を該室に選択的に付与して、流体物質が直接接続されている室と室との間を移動することを強制するようにアレイ状に配置される複数のアクチュエータを含むアクチュエータシステムと、
該容器内に含まれる検出室に動作可能な近傍の該容器受容領域に隣接して動作可能に配置される検出器であって、該検出室の内容物の特性を検出することができる、検出器と
を備える、機器。
【請求項156】
試料を処理する際に使用するためのシステムであって、
相互接続された室の非直線的な配列構成を備える容器であって、該容器は、該室および複数の接続通路を画定するように互いに連結される対向する部材から形成され、該室のうちの少なくとも5個の室の直線的経路を含み、該部材のうちの少なくとも1つは柔軟な部分を備え、該通路のうちの少なくとも一部は流体障壁を含む、容器と、
該容器を関連付けられる静止している容器受容領域内に受容し、位置合わせするように適合される処理機器であって、
該容器受容領域に関して動作可能に配置され、該室の少なくとも一部の配列構成に適合するように、かつ、圧力を該室の柔軟な部分に選択的に付与して、流体物質が直接接続されている室と室との間で移動することを強制するようにアレイ状に配置される複数のアクチュエータを備えるアクチュエータシステムと、
該容器内に含まれる検出室に動作可能な近傍に該容器受容領域に隣接して動作可能に配置される検出器であって、該検出室の内容物の特性を検出することができる、検出器と
を備える、処理機器と
を備える、システム。
【請求項157】
複数の相互接続された室を有する容器に供給される流体試料中に含まれる分析対象を濃縮する方法であって、
(a)該容器の第1の室の中に、該流体試料と固相担体を含む液体試薬とが入る第1の容積を形成するステップと、
(b)該固相担体上に該分析対象を固定化するステップと、
(c)該分析対象から該試料の非分析対象成分を取り除くステップと、
(d)該分析対象を含む第2の容積を該第1の室の分割された区画または該容器の第2の室まで移動するステップであって、該第2の容積および該第1の室または該第2の室の該分割された区画の容積容量が各々第1の容積より小さい、ステップと
を含む、方法。
【請求項158】
前記第2の容積部は、ステップ(d)において前記第2の室に移動される、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
前記第1の室は、試料添加口を有する試料収容室である、請求項157または158に記載の方法。
【請求項160】
前記液体試薬は、ステップ(a)において第3の室から前記第1の室に移動される、請求項157から159のいずれか一項に記載の方法。
【請求項161】
前記第1の容積部は、さらに、非混和性液を含む、請求項157から160のいずれか一項に記載の方法。
【請求項162】
前記非混和性液は、油である、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記油は、鉱物油である、請求項162に記載の方法。
【請求項164】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:10から約10:1までである、請求項157から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:3から約10:1までである、請求項157から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項166】
前記分析対象は、ステップ(d)において前記第1の室の中の前記固相担体上に固定される、請求項157から165のいずれか一項に記載の方法。
【請求項167】
ステップ(c)は、前記第1の室以外の前記容器の室内で行われる、請求項157から166のいずれか一項に記載の方法。
【請求項168】
ステップ(d)は、物質を移動する力を前記第1の室の柔軟な部分に付与するステップを含む、請求項157から167のいずれか一項に記載の方法。
【請求項169】
前記物質を移動する力は、前記第1の室の前記柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項168に記載の方法。
【請求項170】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を定めるように構成された対向する部材を備える、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第1の室の前記柔軟な部分を含む、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
前記第1室と前記第2の室とを直接接続する開放可能な接続部を、前記物質を移動する力が該第1の室の前記柔軟な部分に付与されたとき、または圧縮力が該接続部から取り除かれたときに、閉鎖状態から開放状態に変更するステップをさらに含む、請求項170から172のいずれか一項に記載の方法。
【請求項174】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって定められる、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
前記第1および第2の室は互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断される開口部である、請求項173または174に記載の方法。
【請求項176】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項175に記載の方法。
【請求項177】
前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更され、該物質を移動する力は、該第1の室の形状に全体として適合するように配列されている圧縮パッドを有する1つまたは複数のアクチュエータによって付与される、請求項173から176のいずれか一項に記載の方法。
【請求項178】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
前記開放可能な接続部は、圧縮力が前記接続部から取り除かれたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される、請求項173または174に記載の方法。
【請求項180】
前記固相担体は、粒子またはビーズである、請求項157から179のいずれか一項に記載の方法。
【請求項181】
ステップ(c)の間に前記固相担体を磁場に曝すステップをさらに含み、該固相担体は磁気応答性である、請求項180に記載の方法。
【請求項182】
前記分析対象は、ステップ(d)の間に前記固相担体上に固定されたままである、請求項157から181のいずれか一項に記載の方法。
【請求項183】
前記分析対象は、標的核酸である、請求項157から182のいずれか一項に記載の方法。
【請求項184】
前記第2の室の中で、前記分析対象を増幅試薬および増幅条件に曝すステップをさらに含む、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
さらに、前記第2の室の中の増幅産物を検出するステップを含む、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接するように配置される、請求項157から185のいずれか一項に記載の方法。
【請求項187】
複数の相互接続された室を有する容器に供給される流体試料中に存在する分析対象を濃縮する方法であって、
(a)該容器の第1の室の中に、該流体試料と固相担体を含む液体試薬とが入る第1の容積を形成するステップと、
(b)該固相担体上に該分析対象を固定化するステップと、
(c)該第1の容積の一定分量を該第1の室から、該容器の直接接続されている第2の室に移動するステップであって、該第2の室の容積容量は該第1の容積の容積容量よりも小さい、ステップと、
(d)該第2の室の中で該固相担体を分離するステップと、
(e)該試料の非分析対象成分を該容器の廃棄物室まで取り除くステップであって、該廃棄物室は該第2の室に直接接続されている、ステップと、
(f)ステップ(e)の後に、該第2の室の中の分析対象を直接接続されている第3の室に移動するステップと、
(g)ステップ(c)〜(f)を1回または複数回繰り返すステップと
を含む、方法。
【請求項188】
ステップ(c)〜(f)は、複数回繰り返される、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
前記第1の室は、試料添加口を有する試料収容室である、請求項187または188に記載の方法。
【請求項190】
前記液体試薬は、ステップ(a)において第4の室から前記第1の室まで移動される、請求項187から189のいずれか一項に記載の方法。
【請求項191】
前記第1の容積は、非混和性液をさらに含む、請求項187から190のいずれか一項に記載の方法。
【請求項192】
前記非混和性液は、油である、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
前記油は、鉱物油である、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:10から約10:1までである、請求項187から193のいずれか一項に記載の方法。
【請求項195】
前記非混和性液と前記液体試薬との比は、約1:3から約10:1までである、請求項187から194のいずれか一項に記載の方法。
【請求項196】
ステップ(c)は、物質を移動する力を前記第1の室の柔軟な部分に付与するステップを備える、請求項187から195のいずれか一項に記載の方法。
【請求項197】
前記物質を移動する力は、前記第1の室の前記柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を定めるように構成された対向する部材からなる、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第1の室の前記柔軟な部分を備える、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを備える、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記第1室と前記第2の室とを直接接続する開放可能な接続部を、前記物質を移動する力が該第1の室の前記柔軟な部分に付与されたとき、または圧縮力が該接続部から取り除かれたときに閉鎖状態から開放状態まで変更するステップをさらに含む、請求項198から200のいずれか一項に記載の方法。
【請求項202】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって確定される、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
前記第1および第2の室は互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が該第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断される開口部である、請求項201または202に記載の方法。
【請求項204】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第1の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更され、該物質を移動する力は、該第1の室の形状に全体として適合するように配列される圧縮パッドを有する1つまたは複数のアクチュエータによって付与される、請求項201から204のいずれか一項に記載の方法。
【請求項206】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項205に記載の方法。
【請求項207】
前記開放可能な接続部は、圧縮力が該接続部から取り除かれたときに前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される、請求項201または202に記載の方法。
【請求項208】
前記固相担体は、粒子またはビーズである、請求項187から207のいずれか一項に記載の方法。
【請求項209】
ステップ(d)の間に前記固相担体を磁場に曝すステップをさらに備え、該固相担体は磁気応答性である、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
前記分析対象は、ステップ(f)の間、前記固相担体上に固定されたままである、請求項187から209のいずれか一項に記載の方法。
【請求項211】
前記分析対象は、標的核酸である、請求項187から210のいずれか一項に記載の方法。
【請求項212】
前記第3の室の中で、前記分析対象を増幅試薬および増幅条件に曝すステップをさらに備える、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
前記第3の室の中の増幅産物を検出するステップをさらに備える、請求項212に記載の方法。
【請求項214】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接するように配置される、請求項187から213のいずれか一項に記載の方法。
【請求項215】
複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理するための機器であって、
該容器を受容するための容器受容領域と、
該容器が該容器受容領域内に動作方向に配置されたときに、該容器の検出室の内容物からの光信号を検出するように配置される構成要素を有する検出器と、
該検出室に隣接するように配置され、該容器受容領域と該検出器のレンズとの間に配置される移動可能な圧縮要素と、
該圧縮要素を移動して該検出室の柔軟な部分と係合させ、これにより該柔軟な部分を押圧して、該検出室の内容物を攪拌するか、または該検出室の内容物を該容器と隣接して接続されている室の中に移動するようにプログラムされているコントローラと
を備える、機器。
【請求項216】
前記圧縮要素を移動するように構成 、配列されているアクチュエータをさらに備え、前記コントローラは、該アクチュエータを活性化して該圧縮要素を移動して、前記検出室の前記柔軟な部分と係合させるようにプログラムされる、請求項215に記載の機器。
【請求項217】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項216に記載の機器。
【請求項218】
前記圧縮要素は、前記光信号を前記検出器の前記レンズに通すことができる窓を備える、請求項215から217のいずれか一項に記載の機器。
【請求項219】
前記圧縮要素は、前記検出器に対して相対的に移動するように構成され、配列される、請求項215から218のいずれか一項に記載の機器。
【請求項220】
前記検出器は、前記機器内に固定される、請求項219に記載の機器。
【請求項221】
前記圧縮要素は、前記検出器の導光導管とスライドして係合するチューブ体を有する、請求項219に記載の機器。
【請求項222】
前記圧縮要素は、前記検出器の固定要素であり、したがって、該検出器の全部または一部は、該圧縮要素が該検出室の前記柔軟な部分と係合したときに移動する、請求項215から218のいずれか一項に記載の機器。
【請求項223】
前記圧縮要素の端面は、前記検出室の前記形状に概して適合する、請求項215から222のいずれか一項に記載の機器。
【請求項224】
前記圧縮要素は、前記容器の複数の前記室と係合するように配列される複数の圧縮要素のうちの1つである、請求項215から223のいずれか一項に記載の機器。
【請求項225】
前記圧縮要素は、前記検出器に対して固定されており、
該検出器が取り付けられ、前後に往復して移動するように適合される平行移動する取り付けプラットフォームと、
該取り付けプラットフォームに結合されるアクチュエータであって、該アクチュエータは、該取り付けプラットフォームを前後に選択的に移動させるように前記コントローラによって制御され、これにより、該検出器に対して固定される該圧縮要素を後退位置と該検出室に係合する伸長位置との間で前後に移動させる、アクチュエータと
を備える、請求項215に記載の機器。
【請求項226】
前記平行移動する取り付けプラットフォームは、該取り付けプラットフォームを支持する表面から上方に延びる2つのピンをスライド可能な形で受容するように構成された2つの長手方向溝が形成されている基部を含む、請求項225に記載の機器。
【請求項227】
前記圧縮要素は、前記光信号を前記検出器の前記レンズに通すことができる窓を備える、請求項225または226に記載の機器。
【請求項228】
前記アクチュエータは、空気圧式ピストンを備える、請求項225から227のいずれか一項に記載の機器。
【請求項229】
前記圧縮要素は、前記検出器の導光導管とスライドして係合するチューブ体を有し、前記容器は、該容器と該検出器との間に配置されるアクチュエータプレートに隣接するように載せられ、該圧縮要素は該アクチュエータプレートを通して形成される開口部と位置を合わせて該検出室は該開口部に隣接して配置されており、
該アクチュエータプレートから延びるブラケットと、
該ブラケット上に載せられ、選択的に往復運動するように該コントローラによって制御されるアクチュエータと、
該圧縮要素から該アクチュエータまで延び、該アクチュエータの往復運動によって後退位置と該検出室に係合する伸長位置との間の該圧縮チューブの対応する往復運動が引き起こされるように、該アクチュエータの該圧縮要素への移動を変換するように適合されるアクチュエータバーと
をさらに備える、請求項215に記載の機器。
【請求項230】
前記アクチュエータプレートから延びて、前記作動バーの一部と係合し、前記圧縮チューブの移動時に前記圧縮チューブを誘導するように適合されているガイドロッドをさらに備える、請求項229に記載の機器。
【請求項231】
前記圧縮要素は、前記光信号を前記検出器の前記導光導管に通すことができる窓を備える、請求項229または230に記載の機器。
【請求項232】
前記アクチュエータは、空気圧式ピストンを備える、請求項229から231のいずれか一項に記載の機器。
【請求項233】
前記容器は、該容器と前記検出器との間に配置されるアクチュエータプレートに隣接するように載せられ、前記圧縮要素は、該アクチュエータプレートを通して形成される開口部と位置を合わせて該検出室が該開口部に隣接して配置されており、
該圧縮要素は、チューブ状部分を備え、放射状ラグが該チューブ状部分から延びており、該チューブ状部分は該アクチュエータプレートを通して形成される開口部内に配置され、該放射状ラグは該アクチュエータプレート内に形成される放射状開口部内に受容され、該アクチュエータプレートを通して形成される該開口部から延びており、該放射状開口部は該アクチュエータプレートを通して形成される該開口部内での軸方向の該圧縮要素の制限された移動を可能にするように構成され、
圧力マニホールドは、ガス圧力を該放射状ラグに付与して該アクチュエータプレートを通して形成される該開口部内で圧縮要素の軸方向移動を行わせるように構成、配列される、請求項215に記載の機器。
【請求項234】
前記検出室に隣接する前記圧縮要素の前記チューブ状部分の端部に取り付けられている光学的に透明な窓をさらに備える、請求項233に記載の機器。
【請求項235】
前記マニホールドは、2つの盛り上がった円筒状突出部を備え、各々、前記放射状ラグ、前記円筒状突出部のうちの各々の端部から出ている圧力導管、および各々の円筒状突出部上に載せられ、該円筒状突出部と該放射状ラグとの間に空気圧シールを形成するOリングのうちの関連するものの中に形成されている開口部内に配置される、請求項233または234に記載の機器。
【請求項236】
前記チューブ状部分は、前記チューブ状部分の対称軸に関して中心を外れている貫通孔を備える、請求項233から235のいずれか一項に記載の機器。
【請求項237】
前記複数の相互接続された室を有する容器内にある試料を処理する方法であって、
(a)該容器と検出器のレンズとの間に配置される圧縮要素を移動して該検出室の柔軟な部分に係合させ、これにより該柔軟な部分を押圧して、該検出室の内容物を攪拌するか、または該検出室の内容物を該容器の直接接続されている室の中に移動するステップと、
(b)該検出器によって該検出室の内容物からの光信号を検出するステップと
を含む、方法。
【請求項238】
アクチュエータは、ステップ(a)の間に前記圧縮要素を移動する、請求項237に記載の方法。
【請求項239】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記光信号は、ステップ(b)の間に前記圧縮要素の光学的に透明な窓を通して検出される、請求項236から239のいずれか一項に記載の方法。
【請求項241】
前記圧縮要素は、ステップ(a)の間に前記検出器に対して移動される、請求項237から240のいずれか一項に記載の方法。
【請求項242】
前記検出器は、この方法の間において静止したままである、請求項241に記載の方法。
【請求項243】
前記圧縮要素は、前記検出器の導光導管とスライドして係合するチューブ体を有する、請求項241に記載の方法。
【請求項244】
前記検出器の全部または一部は、ステップ(a)の間に前記圧縮要素が前記検出室の前記柔軟な部分と係合したときに該圧縮要素とともに移動される、請求項237から240のいずれか一項に記載の方法。
【請求項245】
前記検出室の前記内容物は、ステップ(a)の間に前記直接接続されている室に移動される、請求項237から244のいずれか一項に記載の方法。
【請求項246】
前記検出室の前記内容物によって放射される1つまたは複数の蛍光発光信号は、ステップ(a)の間に検出される、請求項237から245のいずれか一項に記載の方法。
【請求項247】
液体と乾燥された物質とを別々に含むように複数の相互接続された室を有する容器を製造する方法であって、
(a)少なくとも1つの液状物質を、該容器の第1の側面に対して開いた該容器の1つまたは複数の第1の室に供給するステップと、
(b)該第1の室を閉じて実質的に流体密のエンクロージャを形成するステップと、
(c)少なくとも1つの乾燥された物質を、該容器の第2の側面に対して開いた該容器の1つまたは複数の第2の室に供給するステップと、
(d)該第2の室を閉じて実質的に流体密のエンクロージャを形成するステップと
を含み、
該容器の該室は、流体障壁によって互いに隔てられ、
乾燥された物質は、該容器の該第1の側面に開かれている室には供給されず、液状物質は、該容器の該第2の側面に開かれている室には供給されない、方法。
【請求項248】
前記容器の前記第1の側面は、上部側であり、前記容器の第2の側面は、底部側である、請求項247に記載の方法。
【請求項249】
ステップ(a)および(b)は、ステップ(c)および(d)の前に実行される、請求項247または248に記載の方法。
【請求項250】
ステップ(a)および(b)は、ステップ(c)および(d)の後に実行される、請求項247または248に記載の方法。
【請求項251】
非混和性液は、前記液状物質を供給する前に前記第1の室のうちの1つまたは複数に供給され、該非混和性液は、該液状物質よりも低い密度を有する、請求項247から250のいずれか一項に記載の方法。
【請求項252】
前記非混和性液は、前記液状物質とは反応しない、請求項251に記載の方法。
【請求項253】
前記非混和性液は、油である、請求項251または252に記載の方法。
【請求項254】
前記油は、鉱物油である、請求項253に記載の方法。
【請求項255】
前記第1の室のどれかの中の前記非混和性液と前記液状物質との比は、最大約10:1までである、請求項251から254のいずれか一項に記載の方法。
【請求項256】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を画定するように構成された対向する部材を備える、請求項247から255のいずれか一項に記載の方法。
【請求項257】
前記対向する部材のうちの1つは、軟質シートを含み、該軟質シートはステップ(a)および(c)の間に該対向する部材から引き離される前記第1および第2の室の柔軟な部分を備える、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
前記柔軟な部分は、前記第1および第2の室の室壁である、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項256から258のいずれか一項に記載の方法。
【請求項260】
前記シールは、ヒートシールである、請求項259に記載の方法。
【請求項261】
前記対向する部材は、対向する軟質シートを含む、請求項256に記載の方法。
【請求項262】
前記対向する軟質シートは、前記第1および第2の室の対向する柔軟な部分を含み、該対向する柔軟な部分は、ステップ(a)および(c)の間に互いから引き離される、請求項261に記載の方法。
【請求項263】
前記対向する柔軟な部分は、前記第1および第2の室の対向する室壁である、請求項262に記載の方法。
【請求項264】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項261から263のいずれか一項に記載の方法。
【請求項265】
前記シールは、ヒートシールである、請求項264に記載の方法。
【請求項266】
前記第1および第2の室は、ステップ(b)および(d)の間にヒートシールによって閉じられる、請求項247から265のいずれか一項に記載の方法。
【請求項267】
前記液状物質および乾燥された物質は、検定を実行するための試薬を含む、請求項247から266のいずれか一項に記載の方法。
【請求項268】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項247から267のいずれか一項に記載の方法。
【請求項269】
前記隣接する室は、破裂性シールによって隔てられる、請求項268に記載の方法。
【請求項270】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項269に記載の方法。
【請求項271】
前記方法のステップは自動化される、請求項247から270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項272】
複数の相互接続された室を有する閉じた容器であって、該室は直接接続されている第1および第2の室を含み、水蒸気は該第1の室から、該第2の室から伝わる速度よりも速い速度で伝わり、該第1の室は、乾燥された物質を含み、該第2の室は、該乾燥された物質の状態または特性を変更できる液状物質を含む、閉じた容器。
【請求項273】
前記液状物質は、前記乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和することができる、請求項272に記載の容器。
【請求項274】
前記乾燥された物質は、凍結乾燥された試薬である、請求項272または273に記載の容器。
【請求項275】
前記第1の室は、前記第2の室の室壁に比べて大きな水蒸気透過速度を有する少なくとも1つの室壁を有する、請求項272から274のいずれか一項に記載の容器。
【請求項276】
前記第1の室の前記室壁は、光学的に透明な領域を備える、請求項272から275のいずれか一項に記載の容器。
【請求項277】
前記第2の室は、光学的に透明な領域を有する室壁を備えない、請求項272から276のいずれか一項に記載の容器。
【請求項278】
複数の液体保持室は、前記第1の室に直接接続され、水蒸気は該第1の室から、前記複数の室から伝わる速度よりも速い速度で伝わり、該液体保持室は該複数の室に直接接続される、請求項272から277のいずれか一項に記載の容器。
【請求項279】
前記第1の室は、直接接続されている前記複数の液体保持室の室壁に比べて大きな水蒸気透過速度を有する少なくとも1つの室壁を有する、請求項278に記載の容器。
【請求項280】
複数の室は、前記第1の室に直接接続され、水蒸気は該第1の室から、直接接続されている該複数の室から伝わる速度よりも速い速度で伝わる、請求項272から277のいずれか一項に記載の容器。
【請求項281】
前記第1の室は、直接接続されている前記複数の室の室壁に比べて大きな水蒸気透過速度を有する少なくとも1つの室壁を有する、請求項280に記載の容器。
【請求項282】
前記第1および第2の室は、遮断された接続部によって互いに直接接続される、請求項272から281のいずれか一項に記載の容器。
【請求項283】
前記接続部は、物質を移動する力が前記第2の室の内容物に付与されたときに、閉鎖状態から開放状態まで変更されうる開放可能な接続部である、請求項282に記載の容器。
【請求項284】
前記物質を移動する力は、前記第2の室の柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項283に記載の容器。
【請求項285】
前記第1の室の前記室壁は、柔軟であり、前記第2の室の前記柔軟な部分は、室壁である、請求項284の容器。
【請求項286】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を画定するように構成された対向する部材を備える、請求項285に記載の容器。
【請求項287】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第1および第2の室の前記柔軟な壁を含み、該第1および第2の室の該柔軟な壁は、該第1の室と前記第2の室との間の物質移動を促進する、請求項286に記載の容器。
【請求項288】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項287に記載の容器。
【請求項289】
前記軟質シートの各々は、複数のプラスチック層を含む、請求項288に記載の容器。
【請求項290】
前記軟質シートの各々は、箔層を含む、請求項288または289に記載の容器。
【請求項291】
前記箔層は、前記第2の室を覆い、該箔層は、前記第1の室を完全には覆わない、請求項290に記載の容器。
【請求項292】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項286から291のいずれか一項に記載の容器。
【請求項293】
前記第1および第2の室は互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が該第2の室の前記柔軟な部分に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断されている開口部である、請求項292に記載の容器。
【請求項294】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項293に記載の容器。
【請求項295】
前記容器は、封止された乾燥剤保持容器内に収納される、請求項272から294のいずれか一項に記載の容器。
【請求項296】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接して位置する、請求項272から295のいずれか一項に記載の容器。
【請求項297】
物質を混合するためのシステムであって、
複数の相互接続された室を有する容器であって、少なくとも部分的に圧縮可能な第2の室に直接接続されている第1の室を含む、容器と、
動作可能な位置において該容器を支持する分析装置であって、
圧縮力を該第2の室に付与するように構成、配列される1つまたは複数のアクチュエータであって、該容器は該第1の室と該第2の室との間で流体連通が確立されたときに重力によって流体が該第1の室から該第2の室の中に引き込まれるように該分析装置内に配置される、1つまたは複数のアクチュエータと、
該1つまたは複数のアクチュエータの動作を制御し、かつ、該1つまたは複数のアクチュエータに、
(a)圧縮力を該第2の室に付与して、これにより、該第2の室の内容物の少なくとも一部を該第1の室の中に変位させることと、
(b)該第2の室から該圧縮力を取り除いて、これにより、圧縮力を該第1の室に付与しなくとも、押し出される該内容物が重力によって該第1の室から該第2の室まで流れることができるようにすることと、
(c)ステップ(a)および(b)を1回または複数回繰り返すことと
を実行させるようにプログラムされているコントローラと
を備える、分析装置と
を備える、システム。
【請求項298】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、前記第2の室の前記形状に概して適合するように配列されている圧縮パッドを有する、請求項297に記載のシステム。
【請求項299】
前記1つまたは複数のアクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項297または298に記載のシステム。
【請求項300】
前記圧縮力を前記第2の室に付与する前に、前記第1の室は、乾燥された物質を含み、前記第2の室は、該乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和するための液状物質を含み、該第1の室と該第2の室との間の接続部は、最初に遮断され、これにより、該液状物質が該乾燥された物質に接触することを防止する、請求項297から299のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項301】
前記乾燥された物質は、凍結乾燥された試薬を含む、請求項300に記載のシステム。
【請求項302】
前記第2の室は、非混和性液をさらに含み、該非混和性液は前記液状物質と反応しない、請求項300または301に記載のシステム。
【請求項303】
前記非混和性液は、油である、請求項302に記載のシステム。
【請求項304】
前記油は、鉱物油である、請求項303に記載のシステム。
【請求項305】
前記容器の前記室の各々は、室と室との間の物質移動を促進するために少なくとも部分的に圧縮可能な室であり、
前記分析装置は、複数のアクチュエータを備え、該アクチュエータの各々は該室のうちの少なくとも1つに関連付けられ、
前記コントローラは、該アクチュエータの動作を制御し、かつ、該アクチュエータに該アクチュエータによる外力をそれらの関連する室に選択的に付与して該関連する室を圧縮し、該室の内容物を相互接続された室の中に押し込むことによって該相互接続された室の間で物質を移動させるようにプログラムされる、請求項297から304のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項306】
前記容器は、対向する部材を備え、該対向する部材の少なくとも1つは軟質シートを備える、請求項297から305のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項307】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを備える、請求項306に記載のシステム。
【請求項308】
前記第1室と前記第2の室を直接接続する開放可能な接続部は、前記圧縮力が該第2の室に付与されたときに、閉鎖状態から開放状態まで変更され、該接続部の該開放状態は該第1の室と該第2の室との間に流体連通をもたらす、請求項297から307のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項309】
前記第1と第2の室とは互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記圧縮力が該第2の室に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断されている開口部である、請求項308に記載のシステム。
【請求項310】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項309に記載のシステム。
【請求項311】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接するように配置される、請求項308から310のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項312】
前記分析装置は、前記第1の室と前記第2の室との間の前記接続部に隣接するアクチュエータをさらに備え、前記コントローラは、該アクチュエータの動作を制御して該アクチュエータに、ステップ(c)の後に該第1の室と該第2の室との間の該接続部を遮断させるようにプログラムされる、請求項308から311のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項313】
前記分析装置は、前記第1の室に関連付けられているアクチュエータを備えない、請求項297から312のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項314】
前記容器に対して複数のアクチュエータを動作可能に配置するためのアクチュエータプレートを備え、かつ、開口部を有するアクチュエータシステムと、
前記第1の室の内容物の特性を検出できるように該開口部と隣接する位置にある検出器と
をさらに備える、請求項313に記載のシステム。
【請求項315】
前記検出器は、光検出器である、請求項314に記載のシステム。
【請求項316】
前記検出器は、蛍光光度計である、請求項315に記載のシステム。
【請求項317】
複数の相互接続された室を有する容器内で物質を混合する方法であって、
(a)該容器の第1の室と第2の室との間に流体連通が確立されたときに重力によって該第1の室の内容物を該第2の室の中に引き込むように、分析装置内において該容器を配向するステップと、
(b)該第1の室と該第2の室との間の流体連通を確立するステップと、
(c)該第2の室の内容物が該第1の室の中に移動されるように物質を移動する力を該第2の室の内容物に付与するステップと、
(d)重力が該第1の室の内容物を該第2の室の中に引き込むように、ステップ(c)の物質を移動する力を取り除くステップと、
(e)ステップ(c)および(d)を1回または複数回繰り返すステップと
を含む、方法。
【請求項318】
前記容器は、この方法の間は静止したままである、請求項317に記載の方法。
【請求項319】
前記流体連通は、前記第1の室と前記第2の室との間に狭い開口部を形成することによって確立される、請求項317または318に記載の方法。
【請求項320】
ステップ(b)の前に、前記第1の室は、乾燥された物質を含み、前記第2の室は、該乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和するための液状物質を含む、請求項317から319のいずれか一項に記載の方法。
【請求項321】
前記乾燥された物質は、凍結乾燥された物質である、請求項320に記載の方法。
【請求項322】
前記第1の室に含まれている前記乾燥された物質を再構成するか、溶解するか、または再水和するステップをさらに含む、請求項320または321に記載の方法。
【請求項323】
前記第2の室は、非混和性液をさらに含み、該非混和性液は前記液状物質と反応しない、請求項320から322のいずれか一項に記載の方法。
【請求項324】
前記非混和性液は、油である、請求項323に記載の方法。
【請求項325】
前記油は、鉱物油である、請求項324に記載の方法。
【請求項326】
前記物質を移動する力は、前記第2の室の柔軟な部分に付与される1つまたは複数の圧縮力である、請求項317から325のいずれか一項に記載の方法。
【請求項327】
前記容器は、前記複数の相互接続された室を画定するように構成された対向する部材を備える、請求項326に記載の方法。
【請求項328】
前記対向する部材のうちの少なくとも1つは、軟質シートを含み、該軟質シートは前記第2の室の前記柔軟な部分を含む、請求項327に記載の方法。
【請求項329】
前記対向する部材の各々は、軟質シートを含む、請求項328に記載の方法。
【請求項330】
ステップ(b)は、前記物質を移動する力が前記第2の室に付与されたときに、前記第1の室と該第2の室との間の開放可能な接続部を閉鎖状態から開放状態まで変更するステップを含む、請求項326から329のいずれか一項に記載の方法。
【請求項331】
前記複数の相互接続された室は、前記対向する部材の間に形成されるシールによって画定される、請求項330に記載の方法。
【請求項332】
前記第1と第2の室とは互いに隣接し、前記開放可能な接続部は、前記物質を移動する力が前記第2の室に付与されたときに、前記閉鎖状態から前記開放状態まで変更される破裂性シールによって遮断されている開口部である、請求項331に記載の方法。
【請求項333】
前記破裂性シールは、ヒートシールである、請求項332に記載の方法。
【請求項334】
前記物質を移動する力は、前記第2の室の前記形状に概して適合するように配列されている圧縮パッドを有する1つまたは複数のアクチュエータによって付与される、請求項330から333のいずれか一項に記載の方法。
【請求項335】
前記アクチュエータは、空気圧式アクチュエータである、請求項334に記載の方法。
【請求項336】
ステップ(e)の後に、前記第1の室と前記第2の室との間の前記接続部を遮断して、該第1の室と該第2の室との間の物質の移動を防止するステップをさらに含む、請求項330から335のいずれか一項に記載の方法。
【請求項337】
前記第1の室と前記第2の室との間の前記接続部は、該接続部に付与される1つまたは複数の圧縮力によって遮断される、請求項336に記載の方法。
【請求項338】
前記複数の相互接続された室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室の隣に隣接するように配置される、請求項317から337のいずれか一項に記載の方法。
【請求項339】
前記第1の室の前記内容物の少なくとも1つの特性を検出器によって検出するステップをさらに含む、請求項317から338のいずれか一項に記載の方法。
【請求項340】
請求項339に記載の方法であって、前記検出器は該方法の間、前記第1の室に隣接する静止位置にある、方法。
【請求項341】
前記検出器は、蛍光光度計である、請求項340に記載の方法。
【請求項342】
複数の相互接続された室を有する容器内で試料を処理するための機器であって、該機器は、処理の間に動作可能な位置において該容器を支持するように構成、配列され、かつ、
1つまたは複数の熱要素であって、該容器と熱的に連通するように配置され、各々の多室熱ゾーンと該容器の関連領域との間で熱エネルギーを伝達するように構成、配列される1つまたは複数の多室熱ゾーンを画定し、該容器の該関連領域は、該容器の2つまたはそれ以上の、ただし全数未満の該数の室のうちの各々の全部または一部を包含する、1つまたは複数の熱要素と、
該多室熱ゾーンに関連付けられる該領域内に包含される該室を選択的に加熱または冷却するように、該多室熱ゾーンを画定する該1つまたは複数の熱要素の動作を制御するようにプログラムされるコントローラと
を備える、機器。
【請求項343】
前記容器と熱的に連通するように配置され、各々の単一室熱ゾーンと該容器の1つの室の全部または一部を包含する該容器の関連領域との間で熱エネルギーを伝達するように構成、配列される1つまたは複数の単一室熱ゾーンを画定する1つまたは複数の熱要素を備え、前記コントローラは、該単一室熱ゾーンを画定する該熱要素の動作を制御して該単一室熱ゾーンに関連付けられる該領域内に包含される該室を選択的に加熱または冷却するようにプログラムされる、請求項342に記載の機器。
【請求項344】
前記熱要素は、前記コントローラによって制御される1つまたは複数のペルチェ装置を備え、これにより、該ペルチェ装置が熱的接触している本体を選択的に加熱または冷却する、請求項342または343に記載の機器。
【請求項345】
前記熱要素は、熱伝導性材料から形成される熱伝達要素を備え、該熱伝達要素は、該熱伝達要素によって定められる多室熱ゾーンの所定の形状に対応する周辺形状を有する、請求項342から344のいずれか一項に記載の機器。
【請求項346】
前記熱伝達要素と熱的に連通しており、該熱伝達要素の温度を感知し、かつ、該感知された温度を前記コントローラに伝達するように適合されている温度センサーをさらに備える、請求項345に記載の機器。
【請求項347】
前記熱伝達要素は、前記機器内に、前記容器に対して固定された位置に保持される、請求項345または346に記載の機器。
【請求項348】
前記熱伝達要素は、アルミニウムから形成される、請求項345から347のいずれか一項に記載の機器。
【請求項349】
前記熱要素は、
1つまたは複数のペルチェ装置であって、該ペルチェ装置が熱的接触している本体を選択的に加熱または冷却するように前記コントローラによって制御される、ペルチェ装置と、
各々の多室熱ゾーンに関連付けられる熱伝達要素であって、熱伝導性材料から形成され、概して平坦な表面と該熱伝達要素によって画定される多室熱ゾーンの所定の形状に対応する周辺形状とを有する、熱伝達要素と
を備え、
該ペルチェ装置は、該熱伝達要素と熱的に接触している、請求項342または343に記載の機器。
【請求項350】
各々の多室熱ゾーンは、非熱伝導性材料を含む構造を分離することによって他の多室熱ゾーンから隔てられる、請求項342から349のいずれか一項に記載の機器。
【請求項351】
前記熱伝達要素および前記分離構造は、前記機器内で、前記容器に関して固定された位置に保持される、請求項350に記載の機器。
【請求項352】
前記ペルチェ装置から熱を放散するように構成、配列される熱放散要素をさらに備える、請求項344または349に記載の機器。
【請求項353】
前記熱放散要素は、伝導性材料から形成され、少なくとも1つのペルチェ装置と熱的に連通する一方の側と熱放散フィンがブロックから伸びている反対の側とを有する遮断を含むヒートシンクを備える、請求項352に記載の機器。
【請求項354】
前記熱放散要素は、前記ヒートシンクに隣接して配置され、該ヒートシンクの前記熱放散フィン上に空気流を発生するように構成されているファンをさらに備える、請求項353に記載の機器。
【請求項355】
前記ファンの動作は、前記コントローラによって制御される、請求項354に記載の機器。
【請求項356】
前記ヒートシンクは、アルミニウムから形成される、請求項353から355のいずれか一項に記載の機器。
【請求項357】
各々の熱ゾーンの温度を感知し、該感知された温度を前記コントローラに伝達するための1つまたは複数の温度センサーをさらに備える、請求項342から356のいずれか一項に記載の機器。
【請求項358】
前記コントローラは、前記熱要素の動作を制御し、規定された温度範囲内に周囲温度を確定するように構成される、請求項342から357のいずれか一項に記載の機器。
【請求項359】
前記規定された温度範囲は、約20℃から40℃までである、請求項358に記載の機器。
【請求項360】
前記規定された温度範囲は、約25℃から37℃までである、請求項358に記載の機器。
【請求項361】
前記コントローラは、前記熱要素の動作を制御し、1つまたは複数の室を加熱して規定された温度範囲内の温度にするように構成される、請求項342から360のいずれか一項に記載の機器。
【請求項362】
前記規定された温度範囲は、温度循環を必要とする処理を実行するのに要求される温度を包含する、請求項361に記載の機器。
【請求項363】
前記規定された温度範囲は、約5℃から95℃までである、請求項362に記載の機器。
【請求項364】
前記処理は、PCR増幅反応である、請求項362に記載の機器。
【請求項365】
前記コントローラは、前記熱要素の動作を制御し、多室熱ゾーンに関連付けられる領域に包含される室の内容物を加熱または冷却して所定の時間内に所定の温度にするように構成される、請求項342から364のいずれか一項に記載の機器。
【請求項366】
前記1つまたは複数の熱要素は、少なくとも2つの多室熱ゾーンを画定する、請求項342から365のいずれか一項に記載の機器。
【請求項367】
容器が前記機器内の前記動作可能位置において支持されているときに、前記多室熱ゾーンに関連付けられる前記領域内に包含されている室に流体を充填して、該室と該多室熱ゾーンとの間の熱的連通を増加させる、請求項342から366のいずれか一項に記載の機器。
【請求項368】
複数の相互接続された室を有する容器内で物質を加熱または冷却する方法であって、
分析装置に含まれる1つまたは複数の多室熱ゾーンと熱的に連通するように該容器を配置するステップであって、各々の多該室熱ゾーンは該容器の2つまたはそれ以上の、ただし全数未満の該室のうちの各々の全部または一部を包含する該容器の領域に関連付けられる、ステップと、
各々の多室熱ゾーンと、該多室熱ゾーンに関連付けられる該領域によって包含される該室との間で熱エネルギーを伝達することにより、該包含される室の中に含まれる物質を選択的に加熱または冷却して、少なくとも1つの他の領域によって包含される該室の温度と異なる温度にするステップと
を含む、方法。
【請求項369】
前記分析装置内に含まれる1つまたは複数の単一室熱ゾーンと熱的に連通する前記容器を配置するステップをさらに備え、各々の単一室熱ゾーンは該容器の1つの室の全部または一部を包含する該容器の領域に関連付けられる、請求項368に記載の方法。
【請求項370】
前記伝達するステップは、1つまたは複数のペルチェ装置を使って多室熱ゾーンを加熱または冷却するステップを備える、請求項368または369に記載の方法。
【請求項371】
前記分析装置の前記周囲温度は、前記方法の間に各々の多室熱ゾーンに関連付けられる前記容器の前記領域によって包含される室の中に収納される物質の温度と異なる、請求項368から370のいずれか一項に記載の方法。
【請求項372】
前記伝達するステップは、前記多室熱ゾーンの少なくとも1つを加熱および冷却することを交互に行うステップを備える、請求項368から371のいずれか一項に記載の方法。
【請求項373】
各々の多室熱ゾーンを他の熱ゾーンから熱的に分離するステップをさらに備える、請求項368から372のいずれか一項に記載の方法。
【請求項374】
前記多室熱ゾーンから熱を放散するステップをさらに備える、請求項368から373のいずれか一項に記載の方法。
【請求項375】
各々の多室熱ゾーンの温度を感知するステップをさらに備える、請求項368から374のいずれか一項に記載の方法。
【請求項376】
多室熱ゾーンに関連付けられる前記容器の前記領域によって包含される室を拡大して、該拡大した室と該関連する多室熱ゾーンとの間の熱的な連通を増加させるステップをさらに備える、請求項368から375のいずれか一項に記載の方法。
【請求項377】
前記分析装置は、少なくとも3つの多室熱ゾーンを含む、請求項368から376のいずれか一項に記載の方法。
【請求項378】
前記複数の相互接続される室の各々は、前記容器の少なくとも1つの他の室に隣接する、請求項368から377のいずれか一項に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公表番号】特表2011−508589(P2011−508589A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513253(P2010−513253)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/007685
【国際公開番号】WO2009/002447
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【出願人】(509350158)クアリジェン, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/007685
【国際公開番号】WO2009/002447
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【出願人】(509350158)クアリジェン, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
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