説明

処理装置、測定装置、処理方法、および処理プログラム

【課題】活動量と血糖値とに基づいてリアルタイムに評価やアドバイスを出力する処理装置を提供する。
【解決手段】測定装置の演算部30は、活動量測定部10から測定値の入力を受け付けるための第1入力部301と、血糖値測定部20から測定値の入力を受け付けるための第2入力部302と、血糖値測定部20から測定値より算出された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数とを用いて、第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出する推奨活動量算出部103とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は処理装置、測定装置、処理方法、および処理プログラムに関し、特に、血糖の測定値と活動量とを処理する処理装置、測定装置、処理方法、および処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病患者は、治療・管理のために日々定期的に血糖計により血糖値を測定、記録している。従来の血糖計では血糖値を測定し、その値を表示および記憶する。
【0003】
このようにして測定された血糖値は、たとえば医師等が治療方針を決めるのに利用されることがある。また、患者が食事の量を調整するのに用いることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−101973号公報
【特許文献2】特開2008−167829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、糖尿病の治療管理の重要な項目として運動がある。糖尿病患者は適度な運動を行なうことを推奨されており、手軽な運動として歩行が挙げられている。どの程度の運動を行なったかは歩行であれば歩数計などで簡単に計測できる。
【0006】
しかしながら、どの程度の運動が適切かは個人差やそのときの状態の差があり、歩数を測定するのみでは判断ができないという問題がある。なぜなら、普段より血糖値が高いときには運動量を増やしたほうがよいが、インシュリンを投与している場合には運動や食事の量によっては低血糖の可能性が懸念されるからである。そして、事前の血糖測定や運動時の歩数測定だけでは、いつ低血糖となるか予測できない、という問題がある。
【0007】
特開2006−101973号公報(特許文献1)や特開2008−167829号公報(特許文献2)などは、血糖計機能と歩数計機能とを有する装置を提案している。提案されている装置は、歩数と血糖値とを同時にグラフに表示するものである。これにより、歩行運動の励みになるということである。
【0008】
しかし、これら文献に開示されているような、従来提案されている装置は歩数計での歩数と血糖計での血糖値とを併せて表示しているに過ぎない。そのため、血糖値や歩数などに対する評価や今後の指示は、測定終了後、家庭や医療機関でデータに基づいた分析の後に得られるものであって、運動中に血糖値に関する評価やアドバイスを得ることができない、という問題があった。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、活動量と血糖値とに基づいてリアルタイムに評価やアドバイスを出力する処理装置、測定装置、処理方法、および処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、処理装置は活動量と血糖値とに基づく処理を行なうための処理装置であって、活動量測定器で測定された活動量の入力を受け付けるための第1の入力手段と、血糖値測定器で測定された血糖値の入力を受け付けるための第2の入力手段と、活動量と血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備える。演算手段は、血糖値測定器で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数とを用いて、第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出する第1の演算処理を実行する。
【0011】
好ましくは、第1の入力手段は血糖値測定器で第1の血糖値が測定された以降、連続して活動量の入力を受け付け、出力手段は、活動量測定器から入力された活動量が算出された活動量の予測値に達するとその旨を報知する情報を出力する。
【0012】
好ましくは、演算手段は第1の演算処理において、第1の血糖値と目標血糖値との差分を係数で除することで活動量の予測値を算出する。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、処理装置は活動量と血糖値とに基づく処理を行なうための処理装置であって、活動量測定器で測定された活動量の入力を受け付けるための第1の入力手段と、血糖値測定器で測定された血糖値の入力を受け付けるための第2の入力手段と、活動量と血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備える。演算手段は、血糖値測定器で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数と、血糖値測定器で第1の血糖値が測定された以降に活動量測定器で測定された第1の活動量とを用いて、活動量測定器で第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出する第2の演算処理を実行する。
【0014】
好ましくは、第1の入力手段は、血糖値測定器で第1の血糖値が測定された以降、連続して活動量の入力を受け付け、演算手段は所定のタイミングで第2の演算処理を繰り返し、出力手段は、第2の演算処理によって算出された血糖値の予測値が、予め設定された目標血糖値に達するとその旨を報知する情報を出力する。
【0015】
好ましくは、演算手段は第2の演算処理において、第1の血糖値から第1の活動量に係数を乗じた値を減じることで血糖値の予測値を算出する。
【0016】
好ましくは、演算手段は、第1のタイミングで血糖値測定器で測定された第1の血糖値と、第1のタイミングの後の第2のタイミングで血糖値測定器で測定された第2の血糖値と、第1のタイミングと第2のタイミングとの間で活動量測定器で測定された活動量とから係数を算出する第3の演算処理をさらに実行する。
【0017】
本発明のさらに他の局面に従うと、測定装置は活動量と血糖値とを測定するための測定装置であって、活動量を測定するための第1の測定手段と、血糖値を測定するための第2の測定手段と、活動量と血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備える。演算手段は、第2の測定手段で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数とを用いて、第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出する第1の演算処理を実行する。
【0018】
本発明のさらに他の局面に従うと、測定装置は活動量と血糖値とを測定するための測定装置であって、活動量を測定するための第1の測定手段と、血糖値を測定するための第2の測定手段と、活動量と血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備える。演算手段は、第2の測定手段で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数と、第2の測定手段で第1の血糖値が測定された以降に第1の測定手段で測定された第1の活動量とを用いて、第1の測定手段で第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出する第2の演算処理を実行する。
【0019】
本発明のさらに他の局面に従うと、処理方法は活動量と血糖値とに基づく処理の方法であって、血糖を測定し、第1の血糖値を得るステップと、記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、第1の血糖値と係数とを用いて、第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出するステップとを備える。
【0020】
本発明のさらに他の局面に従うと、処理方法は活動量と血糖値とに基づく処理の方法であって、血糖を測定し、第1の血糖値を得るステップと、第1の血糖値が測定された以降に活動量を測定し、第1の活動量を得るステップと、記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、第1の血糖値と、係数と、第1の活動量とを用いて、第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出するステップとを備える。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従うと、処理プログラムは活動量と血糖値とに基づく処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、血糖値測定器から、当該血糖値測定器で測定された第1の血糖値の入力を受け付けるステップと、記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、第1の血糖値と係数とを用いて、第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出するステップとをコンピュータに実行させる。
【0022】
本発明のさらに他の局面に従うと、処理プログラムは活動量と血糖値とに基づく処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、血糖値測定器から、当該血糖値測定器で測定された第1の血糖値の入力を受け付けるステップと、活動量測定器から、当該活動量測定器で、第1の血糖値が測定された以降に測定された第1の活動量の入力を受け付けるステップと、記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、第1の血糖値と、係数と、第1の活動量とを用いて、第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出するステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0023】
この発明によると、ユーザは、活動量と血糖値とに基づいてリアルタイムに評価やアドバイスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施の形態にかかる血糖・活動量測定表示装置(以下、測定装置と略する)の構成の具体例を示す図である。
【図2】実施の形態にかかる測定装置の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図3】第1の動作を表わすフローチャートである。
【図4】血糖の測定値の表示例を表わす図である。
【図5】推奨活動量の表示例を表わす図である。
【図6】第1の動作の他の例を表わすフローチャートである。
【図7】総活動量の表示例を表わす図である。
【図8】報知画面例を表わす図である。
【図9】報知画面例を表わす図である。
【図10】第2の動作を表わすフローチャートである。
【図11】推定血糖値の表示例を表わす図である。
【図12】推定血糖値と活動量とを切り替え可能に表示する例を表わす図である。
【図13】第2の動作の他の例を表わすフローチャートである。
【図14】報知画面例を表わす図である。
【図15】変形例にかかる測定システムの構成の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0026】
<装置構成>
図1は、本実施の形態にかかる血糖・活動量測定表示装置(以下、測定装置と略する)1の構成の具体例を示す図である。測定装置1は、被測定者が衣服の一部に装着するなどして携帯して活動量を測定するために用いることが想定されるものであるため、携帯可能なサイズ、重量、および形状を有する。
【0027】
図1を参照して、測定装置1は、活動量を測定するための活動量測定部10と、血糖を測定するための血糖測定部20と、活動量と血糖値とに基づく処理を行なうための処理部30と、表示部40と、ボタンや数字キーなどの操作部50とを備える。
【0028】
活動量測定部10は、3方向、2方向、または1方向の加速度センサ11Aを有して各方向における当該測定装置1の加速度を測定するための加速度測定部11を含む。そして、測定された各方向の加速度を処理部30に入力する。
【0029】
測定装置1は血糖測定用チップ2を挿入するための図示しない挿入孔を有し、血糖測定部20は図示しない複数の電極を有する。血糖測定部20には、2つの電極間の電流を測定するための電流測定部21が含まれる。
【0030】
血糖測定用チップは、グルコースオキシダーゼやグルコースデヒドロゲナーゼなどのグルコースと反応する化学薬品が塗布された試験紙であり、被測定者は指先等を針で刺し、に血液をこの血糖測定用チップに吸収させる。この化学薬品は、血液中のグルコースと特異的に反応して反応物(たとえばフェリシアン化カリウム)を生成する。
【0031】
血糖測定部20の図示しない複数の電極は、上記挿入孔に挿入された血糖測定用チップ2に接触する位置に配置される。血糖測定用チップ2に塗布されている化学薬品と血液中のグルコースとの酸化還元反応によって、血糖測定部20の上記電極に所定の電流が流れる。血糖測定部20の電流測定部21はこの電流を測定し、電流値を処理部30に入力する。
【0032】
処理部30は、CPU(Central Processing Unit)31と、CPU31で実行されるプログラムや測定値などを記憶するためのメモリ32とを含む。
【0033】
<動作概要>
測定装置1においては、次の第1の動作と第2の動作とが行なわれる。
【0034】
(第1の動作)
測定装置1は、測定された血糖値と目標とする血糖値とから、測定された血糖値から目標とする血糖値に達するために必要な活動量を推奨活動量として算出し、表示する。さらに、測定装置1を携帯した被測定者の活動量をリアルタイムに測定し、上記血糖値が測定された時点からの活動量が当該推奨活動量に達したタイミングで報知する。
【0035】
(第2の動作)
測定装置1は、活動前に測定された血糖値と活動量とから、当該活動後の血糖値を推定血糖値として算出し、表示する。さらに、測定装置1を携帯した被測定者の活動量をリアルタイムに測定し、上記血糖値が測定された時点からの活動量が予め設定した目標血糖値に対応した活動量に達したタイミングで報知する。
【0036】
<機能構成>
図2は、測定装置1において上記動作を実行するための処理部30の機能構成の具体例を示すブロック図である。図2に示された各機能は、処理部30のCPU31がメモリ32に記憶されるプログラムを読み込んで実行することで、主に、CPU31上に形成されるものであるが、少なくとも一部が電気回路などのハードウェアで構成されてもよい。
【0037】
図2を参照して、処理部30は、活動量測定部10の加速度測定部11から加速度の測定値の入力を受け付けるための第1の入力部301と、血糖測定部20の電流測定部21から電流値の入力を受け付けるための第2の入力部302と、予め加速度をパラメータとした活動量を算出するための式を記憶しておき、当該式に代入された加速度の測定値を入力することで活動量を算出するための活動量算出部303と、予め電流値をパラメータとした血糖値を算出するための式を記憶しており、当該式に入力された電流値を代入することで血糖値を算出するための血糖値算出部304と、活動量および血糖値から推奨活動量または推定血糖値を算出し、それに基づく表示を表示部40の表示にさせるための制御部305と、操作部50の操作に伴った操作部50からの操作信号の入力を受け付け、当該操作信号に従って目標血糖値を設定するための設定部306とを含む。
【0038】
制御部305は、さらに、単位活動量に対する血糖値の変化量を表わす係数を記憶するための係数記憶部101と、設定された目標血糖値を記憶するための目標血糖値記憶部102と、入力された血糖値と係数と予め設定された目標血糖値とを用いて推奨活動量を算出するための推奨活動量算出部103と、入力された血糖値と入力された活動量と係数とを用いて推定血糖値を算出するための推定血糖値算出部104と、入力された活動量と算出された推奨活動量とに基づいて、または推定血糖値と予め設定された目標血糖値とに基づいて報知のタイミングを判断するための判断部105と、表示部40の表示を制御するための表示制御部106とを含む。
【0039】
制御部305には、さらに、図2に示されるように、上記係数を算出するための係数算出部107が含まれてもよい。
【0040】
係数算出部107は、たとえば、操作部50に含まれる図示しないモード決定ボタンによって、計測測定モードとなったときに測定された血糖値と活動量とから係数を算出する。
【0041】
詳しくは、係数測定モードとなると、まず血糖値を測定し、その時の血糖値を、測定時と共に血糖値1として記憶する。そのときメモリ22の活動量のメモリがリセットされ、活動量の測定が開始される。所定時間に測定された活動量が活動量2として記憶される。当該所定時間の活動が終了した時点でもう一度血糖値を測定し、血糖値2として記憶する。そして、一例として次の式(1)に従って、単位活動量に対する血糖値の変化量を表わす係数、つまり、一定量の活動を行なうことでどれだけ血糖値が変化するかの係数を算出する、
(血糖値2−血糖値1)/活動量2=係数 …式(1)。
【0042】
血糖値1測定時と血糖値2測定時との間の活動量は血糖値1を測定した時点でリセットして新たに活動量を積算してもよいし、活動量は常に計測を続けていて、血糖測定の時間からその間の活動量をメモリ32から読み出し計算してもよい。活動量を測定する上記所定時間は例えば10秒毎が挙げられる。また、好ましくは、空腹時または食後3時間以上経過したタイミングで係数を算出する。なぜなら、安静状態で血糖値が比較的安定しているため運動による変化が出やすいためである。
【0043】
このように、制御部305に係数算出部107が含まれ、測定によって得られた活動量と血糖値とから係数を算出することで、被測定者に最適な係数を得ることができる。しかしながら、制御部305に係数算出部107が含まれておらず、予め所定の値を係数として係数記憶部101に記憶させておいてもよい。140kcalの活動量で平均約40mg/dl血糖値が下がるとのデータがあるため、係数として用いる値としては、たとえばこのデータを用いて0.286(mg/dl/kcal)が記憶されていてもよい。
【0044】
<第1の動作の動作フロー>
図3は、第1の動作を表わすフローチャートである。図3のフローチャートに示される動作は、処理部30のCPU31がメモリ32に記憶されるプログラムを読み込んで実行し、図2の各機能を発揮させることによって実現される。
【0045】
図3を参照して、ステップS101でCPU31は、血糖測定部20によって血糖測定用チップ2が読み取られることによって得られた電流値の入力を受け付け、ステップS103でその電流値に基づき、血糖値を算出する。
【0046】
ステップS105でCPU31は、算出された血糖値を、測定時点での血糖値としてたとえば図4のように表示部40に表示する。図4は、血糖の測定値の表示例を表わす図である。
【0047】
ステップS107でCPU31は、単位活動量に対する血糖値の変化量を表わす上述の係数および予め設定されている目標血糖値を読み出し、ステップS109で上記ステップS103で算出された血糖値および読み出された係数、目標血糖値を用いて推奨活動量を算出する。
【0048】
係数が上記式(1)に従って得られたもの、または、上記式(1)で定義されるものである場合、ステップS109でCPU31は、次の式(2)に従って、上記ステップS103で算出された血糖値3、係数、および目標血糖値を用いて推奨活動量を算出する、
推奨活動量=(血糖値3−目標血糖値)/係数 …式(2)。
【0049】
ステップS111でCPU31は、算出された推奨活動量をたとえば図5のように表示部40に表示する。図5は、推奨活動量の表示例を表わす図である。
【0050】
このような動作が行なわれることで、被測定者は、現在の血糖値から目標血糖値とするまでにどの程度の活動(たとえば歩行等)を行なえばよいのか知ることができ、適度な活動を行なうことが可能となる。
【0051】
図6は、第1の動作の、他の例を表わすフローチャートであって、図3のフローチャートで表わされた動作以降の動作を表わすフローチャートである。
【0052】
図6を参照して、CPU31は、第1の動作として、さらに、ステップS113で活動量を記憶するためのメモリ32の所定領域を初期化した後、ステップS115で活動量測定部10からの加速度の測定値の入力を受け付けて、ステップS117でその測定値に基づいてその時点での活動量を算出し、メモリ32の上記所定領域に記憶されている以前の活動量に加算した上で、当該所定領域に上書きして記憶する。これにより、メモリ32の上記所定領域には、初期化してからの現時点までの活動量の積算値が記憶されることになる。
【0053】
これは、上記ステップS101での血糖値の測定を行なった被測定者が、当該測定装置1を携帯した状態で活動を開始する使い方が想定されている。すなわち、血糖値の測定の後に開始された活動量を測定していることを表わしている。
【0054】
ステップS119でCPU31は、算出された活動量の積算値を、現時点までの総活動量としてたとえば図7のように表示部40に表示する。図7は、総活動量の表示例を表わす図である。
【0055】
上記ステップS115での活動量測定部10からの加速度の測定値の入力は、予め設定された所定の時間間隔で行なわれる。すなわち、被測定者の活動量は所定間隔で測定される。
【0056】
CPU31は、上記ステップS117で算出されて記憶された活動量と、上記ステップS109で算出された推奨活動量とを比較することによって、測定された活動量が推奨活動量に達したか否かを判断する。その結果、測定された活動量が推奨活動量に未だ達していないと判断されると(ステップS121でNO)、CPU31は、動作を上記ステップS115に戻し、引き続き活動量の測定を継続する。
【0057】
なお、このとき、好ましくはCPU31は、現時点での活動量が推奨活動量に達していない旨を報知する(ステップS123)。より好ましくは、CPU31は、算出された現時点での活動量と推奨活動量との差分を算出し、図8のように表示部40に表示して、あとどのくらい推奨活動量に不足しているかを表示する。図8は、報知画面例を表わす図であって、推奨活動量に不足している活動量を報知する画面例を表わしている。
【0058】
ここでの報知は、図8のような表示に限定されず、当該測定装置1がスピーカを備える場合には音声での報知であってもよいし、LEDランプなどの発光部を備える場合にはその発光やランプの色などによる報知であってもよいし、バイブレーション機能を備える場合には、バイブレーションの有無やその程度による報知であってもよい。
【0059】
活動量の測定が継続され、測定された活動量が推奨活動量に達したと判断されると(ステップS121でYES)、ステップS125でたとえば図9のように表示部40に表示して、その旨を報知する。図9は、報知画面例を表わす図であって、推奨活動量に達したとのメッセージを表示することで測定された活動量が推奨活動量に達したことを報知する画面例を表わしている。
【0060】
ここでの報知もまた上述と同様に、図9のような表示に限定されず、当該測定装置1がスピーカを備える場合には音声での報知であってもよいし、LEDランプなどの発光部を備える場合にはその発光やランプの色などによる報知であってもよいし、バイブレーション機能を備える場合には、バイブレーションの有無やその程度による報知であってもよい。
【0061】
このような動作が行なわれることで、被測定者は、活動中に血糖測定を行なうことなく、おおよそ、目標血糖値となるような活動を行なうことができる。
【0062】
なお、図6のフローチャートでは、以上で一連の動作が終了するものとされているが、上記ステップS125での報知がなされた後も、動作を上記ステップS115に戻し、引き続き活動量の測定を継続してもよい。ただ、この場合、上記ステップS111で算出された推奨活動量を超えた活動が行なわれているため、予め設定された目標血糖値よりも血糖値が下がる可能性がある。その場合、上記ステップS119での総活動量の表示態様を、推奨活動量に達していない場合の表示態様とは異なるようにしてもよい。表示態様としては、表示する色や文字のサイズアニメーションの有無やこれらの組み合わせなどが挙げられる。このように表示されることで、被測定者はたとえ上記ステップS125での報知に気付かなかった場合であっても、現時点の血糖値が目標血糖値を下回っている可能性があることを一目で知ることができる。
【0063】
<第2の動作の動作フロー>
図10は、第2の動作を表わすフローチャートである。図10のフローチャートに示される動作もまた、処理部30のCPU31がメモリ32に記憶されるプログラムを読み込んで実行し、図2の各機能を発揮させることによって実現される。
【0064】
図10を参照して、ステップS201でCPU31は、血糖測定部20によって血糖測定用チップが読み取られることによって得られた電流値の入力を受け付け、ステップS203でその電流値に基づき、血糖値を算出する。
【0065】
ステップS205でCPU31は、算出された血糖値を、測定時点での血糖値としてたとえば図4のように表示部40に表示する。
【0066】
ステップS207で活動量を記憶するためのメモリ32の所定領域を初期化した後、ステップS209で活動量測定部10からの加速度の測定値の入力を受け付けて、ステップS211でその測定値に基づいてその時点での活動量を算出し、メモリ32の上記所定領域に記憶されている以前の活動量に加算した上で、当該所定領域に上書きして記憶する。これにより、メモリ32の上記所定領域には、初期化してからの現時点までの活動量の積算値が記憶されることになる。
【0067】
ステップS213でCPU31は、単位活動量に対する血糖値の変化量を表わす上述の係数を読み出し、ステップS215で上記ステップS203で算出された血糖値および読み出された係数を用いて推定血糖値を算出する。
【0068】
係数が上記式(1)に従って得られたもの、または、上記式(1)で定義されるものである場合、ステップS215でCPU31は、次の式(3)に従って、上記ステップS203で算出された血糖値4、上記ステップS211で算出された活動量、および係数を用いて推奨活動量を算出する、
推定血糖値=血糖値4−係数×血糖値3 …式(3)。
【0069】
ステップS217でCPU31は、算出された推定血糖値をたとえば図11のように表示部40に表示する。図11は、推定血糖値の表示例を表わす図である。さらに、ステップS217でCPU31は、図12に示されたように、推定血糖値と上記ステップS211で算出された活動量とを、所定の操作によって切り替え可能に表示してもよい。
【0070】
このような動作が行なわれることで、被測定者は、血糖値の測定動作を行なうことなく、活動後の血糖値の推定値を知ることができる。つまり、被測定者の血糖値測定の負担を抑えつつ、活動後の血糖値の推定値を知ることができる。
【0071】
図13は、第2の動作の、他の例を表わすフローチャートであって、図10のフローチャートで表わされた動作以降の動作を表わすフローチャートである。
【0072】
図13を参照して、CPU31は、第2の動作として、さらに、上記ステップS215で推定血糖値が算出されると、ステップS219で予め設定された目標血糖値を読み出して、上記ステップS215で算出された推定血糖値と目標血糖値とを比較して、推定血糖値が目標血糖値に達したか否かを判断する。
【0073】
その結果、推定血糖値が目標血糖値に未だ達していないと判断される(ステップS221でNO)、CPU31は、動作を上記ステップS209に戻し、引き続き活動量の測定を継続する。
【0074】
上記ステップS209での活動量測定部10からの加速度の測定値の入力は、第1の動作と同様に、予め設定された所定の時間間隔で行なわれる。すなわち、被測定者の活動量は所定間隔で測定され、当該所定間隔で推定血糖値が算出される。
【0075】
そして、算出された推定血糖値が予め設定された目標血糖値に達したと判断されると(ステップS221でYES)、ステップS223でたとえば図14のように表示部40に表示して、その旨を報知する。図14は、報知画面例を表わす図であって、目標血糖値に達したとのメッセージを表示することで測定された活動量から算出された推定血糖値が目標血糖値に達したことを報知する画面例を表わしている。
【0076】
ここでの報知もまた上述と同様に、図14のような表示に限定されず、当該測定装置1がスピーカを備える場合には音声での報知であってもよいし、LEDランプなどの発光部を備える場合にはその発光やランプの色などによる報知であってもよいし、バイブレーション機能を備える場合には、バイブレーションの有無やその程度による報知であってもよい。
【0077】
このような動作が行なわれることで、被測定者は、活動中に血糖測定を行なうことなく、おおよそ、目標血糖値となるような活動を行なうことができる。
【0078】
なお、図13のフローチャートでは、以上で一連の動作が終了するものとされているが、上記ステップS223での報知がなされた後も、動作を図10の上記ステップS209に戻し、引き続き活動量の測定を継続してもよい。ただ、この場合、以降の活動によって血糖値が目標血糖値よりも下がる可能性がある。そのこの場合、上記ステップS223での報知画面を、最初に目標血糖値に達したときの報知画面とは異なる表示態様で表示するようにしてもよい。表示態様としては、表示する色や文字のサイズアニメーションの有無やこれらの組み合わせなどが挙げられる。このように表示されることで、被測定者はたとえ、最初に目標血糖値に達したとの上記ステップS223での報知に気付かなかった場合であっても、現時点の血糖値が目標血糖値を下回っている可能性があることを一目で知ることができる。
【0079】
<実施の形態の効果>
以上の動作が測定装置1において実行されることで、被測定者は、当該測定装置1を用いて血糖値を測定したり、引き続いて当該測定装置1を携帯して活動を行なったりすることで、活動量と血糖値とに基づいてリアルタイムに適切な評価やアドバイスを得ることができる。すなわち、目標とした血糖値に達するための適切な活動を、頻繁に血糖値を測定するという負担なく行なうことができる。
【0080】
<変形例>
以上の例では、図1に示されたように、1つの装置である測定装置1を用いて血糖値の測定と、活動量の測定と、それらに基づいた処理とを行なうものとしている。しかしながら、他の例として、これら処理を各々異なる装置で行なうようにしてもよい。
【0081】
図15は、変形例にかかる測定システム1Aの構成の具体例を示す図である。図15を参照して、変形例として、測定システム1Aは、活動量を測定するための活動量測定装置10Aと、血糖を測定するための血糖測定装置20Aと、活動量測定装置10Aおよび血糖測定装置20Aと接続された、活動量と血糖値とに基づく処理を行なうための処理装置30Aとを含む。活動量測定装置10Aは上記活動量測定部10と同様の機能を備えた装置であり、血糖測定装置20Aは上記血糖測定部20と同様の機能を備えた装置であり、処理装置30Aは上記処理部30と同様の機能を備えた装置である。活動量測定装置10Aおよび血糖測定装置20Aと処理装置30Aとは有線または無線にて通信を行ない、活動量測定装置10Aでの測定値および血糖測定装置20Aでの測定値が所定のタイミングで処理装置30Aに入力される。活動量測定装置10Aおよび血糖測定装置20Aと処理装置30Aとは、インターネットなどの回線を介して通信してもよい。処理装置30Aで上述の処理が行なわれる。
【0082】
処理装置30Aは、活動量測定装置10Aおよび血糖測定装置20Aと通信可能な、通常のパーソナルコンピュータなどで構成される。すなわち、上記動作を実行させるためのプログラムがメモリに記憶され、パーソナルコンピュータのCPUが当該プログラムを読み込んで実行することで、当該パーソナルコンピュータが処理装置30Aとして機能することになる。
【0083】
このような構成とすることで、通信機能を有した活動量測定装置10Aおよび血糖測定装置20Aを用いて、これら装置での測定装置を利用して上述の実現させることができる。
【0084】
さらに、通常のパーソナルコンピュータなどである処理装置30Aに上述の動作を実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0085】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0086】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0087】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0088】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0089】
1 測定装置、1A 測定システム、2 血糖測定用チップ、10 活動量測定部、10A 活動量測定装置、11 加速度測定部、11A 加速度センサ、20 血糖測定部、20A 血糖測定装置、21 電流測定部、22,32 メモリ、30 処理部、30A 処理装置、40 表示部、50 操作部、101 係数記憶部、102 目標血糖値記憶部、103 推奨活動量算出部、104 推定血糖値算出部、105 判断部、106 表示制御部、107 係数算出部、301 第1の入力部、302 第2の入力部、303 活動量算出部、304 血糖値算出部、305 制御部、306 設定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活動量と血糖値とに基づく処理を行なうための処理装置であって、
活動量測定器で測定された前記活動量の入力を受け付けるための第1の入力手段と、
血糖値測定器で測定された前記血糖値の入力を受け付けるための第2の入力手段と、
前記活動量と前記血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、
前記演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備え、
前記演算手段は、
前記血糖値測定器で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数とを用いて、前記第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出する第1の演算処理を実行する、処理装置。
【請求項2】
前記第1の入力手段は、前記血糖値測定器で前記第1の血糖値が測定された以降、連続して前記活動量の入力を受け付け、
前記出力手段は、前記活動量測定器から入力された前記活動量が前記活動量の予測値に達するとその旨を報知する情報を出力する、請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記演算手段は前記第1の演算処理において、前記第1の血糖値と前記目標血糖値との差分を前記係数で除することで前記活動量の予測値を算出する、請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項4】
活動量と血糖値とに基づく処理を行なうための処理装置であって、
活動量測定器で測定された前記活動量の入力を受け付けるための第1の入力手段と、
血糖値測定器で測定された前記血糖値の入力を受け付けるための第2の入力手段と、
前記活動量と前記血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、
前記演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備え、
前記演算手段は、
前記血糖値測定器で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数と、前記血糖値測定器で前記第1の血糖値が測定された以降に前記活動量測定器で測定された第1の活動量とを用いて、前記活動量測定器で前記第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出する第2の演算処理を実行する、処理装置。
【請求項5】
前記第1の入力手段は、前記血糖値測定器で前記第1の血糖値が測定された以降、連続して前記活動量の入力を受け付け、
前記演算手段は所定のタイミングで前記第2の演算処理を繰り返し、
前記出力手段は、前記第2の演算処理によって算出された前記血糖値の予測値が、予め設定された目標血糖値に達するとその旨を報知する情報を出力する、請求項4に記載の処理装置。
【請求項6】
前記演算手段は前記第2の演算処理において、前記第1の血糖値から前記第1の活動量に前記係数を乗じた値を減じることで前記血糖値の予測値を算出する、請求項4または5に記載の処理装置。
【請求項7】
前記演算手段は、第1のタイミングで前記血糖値測定器で測定された第1の血糖値と、前記第1のタイミングの後の第2のタイミングで前記血糖値測定器で測定された第2の血糖値と、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの間で前記活動量測定器で測定された活動量とから前記係数を算出する第3の演算処理をさらに実行する、請求項1〜6のいずれかに記載の処理装置。
【請求項8】
活動量と血糖値とを測定するための測定装置であって、
活動量を測定するための第1の測定手段と、
血糖値を測定するための第2の測定手段と、
前記活動量と前記血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、
前記演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備え、
前記演算手段は、
前記第2の測定手段で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数とを用いて、前記第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出する第1の演算処理を実行する、測定装置。
【請求項9】
活動量と血糖値とを測定するための測定装置であって、
活動量を測定するための第1の測定手段と、
血糖値を測定するための第2の測定手段と、
前記活動量と前記血糖値とを用いた演算を行なうための演算手段と、
前記演算手段での演算結果を出力するための出力手段とを備え、
前記演算手段は、
前記第2の測定手段で測定された第1の血糖値と、単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数と、前記第2の測定手段で前記第1の血糖値が測定された以降に前記第1の測定手段で測定された第1の活動量とを用いて、前記第1の測定手段で前記第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出する第2の演算処理を実行する、測定装置。
【請求項10】
活動量と血糖値とに基づく処理の方法であって、
血糖を測定し、第1の血糖値を得るステップと、
記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、
前記第1の血糖値と前記係数とを用いて、前記第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出するステップとを備える、処理方法。
【請求項11】
活動量と血糖値とに基づく処理の方法であって、
血糖を測定し、第1の血糖値を得るステップと、
前記第1の血糖値が測定された以降に活動量を測定し、第1の活動量を得るステップと、
記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、
前記第1の血糖値と、前記係数と、前記第1の活動量とを用いて、前記第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出するステップとを備える、処理方法。
【請求項12】
活動量と血糖値とに基づく処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
血糖値測定器から、当該血糖値測定器で測定された第1の血糖値の入力を受け付けるステップと、
記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、
前記第1の血糖値と前記係数とを用いて、前記第1の血糖値が予め設定された目標血糖値となるまでの活動量の予測値を算出するステップとを前記コンピュータに実行させる、処理プログラム。
【請求項13】
活動量と血糖値とに基づく処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
血糖値測定器から、当該血糖値測定器で測定された第1の血糖値の入力を受け付けるステップと、
活動量測定器から、当該活動量測定器で、前記第1の血糖値が測定された以降に測定された第1の活動量の入力を受け付けるステップと、
記憶装置から、予め記憶されている単位活動量あたりの血糖値の変化量を表わした係数を読み出すステップと、
前記第1の血糖値と、前記係数と、前記第1の活動量とを用いて、前記第1の活動量が測定されたときの血糖値の予測値を算出するステップとを前記コンピュータに実行させる、処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−200271(P2012−200271A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−64494(P2011−64494)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【Fターム(参考)】