説明

凹部と凸部が複数形成された対象物にラベルを貼る為の対象物凹凸の象りシート。

【課題】凹部凸部が交互に複数形成された対象物にラベルを貼る場合、特に凹部に貼る場合は、凹部に合わせカットしたものを凹部に合わせて個々に貼り合わせていた。前記記載の対象物が多い場合は多大な時間と労力を費やしていた。
【解決手段】本発明は、凹部凸部が交互に複数形成された対象物を短時間に複数の採寸作業を行うための象りシートを提供することを目的とする。本発明は、より簡単に、より正確にチェックが容易に出来るために、象りシートと対象物を接触させ、押圧部材によって象りシートの上から対象物に向かって押圧することで、対象物の凹凸の位置がずれずに綺麗に象りできるとともに、形成されていた所定の情報を認識することが出来る。また、象りシートを用いることで、複数の凹凸を歪みなく、短時間にきれいに採寸象りすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラベルを複数の凹凸部分に貼るための寸法象り治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の凹部分にラベルを貼る場合は、その凹凸の寸法を精密に採寸し、それに合わせラベルをカットし、1枚づつ貼り合せていた。又従来の象り技術で最も単純なものでは、対象物に石膏を流し込んだり、粘土で象りをしていた。この技術は簡単ではなく、作業と仕上がりまでの時間と仕上がった型は対象物の凹凸の反転された立体の型でそのままデーター化できない、又それをチェック用にするには、大きい型の場合重量もかさみ、割れないように神経を使って作業しなくてはならないと言う問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に述べた従来の凹凸部分にラベルを貼る場合は、枚数が少ない場合は何とかなっていたが、枚数が多い場合は凹凸の一つ一つを採寸し、それを元に形を図面化し、それでデーターを作成しラベルを合わせてカットするという多大な時間と労力を費やしていた。また採寸の数字を足していたので多少の誤差がでていて仕上がりも今一であった。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、
凹凸部分にラベルを貼る部分を正確に寸法象りすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するために、凹凸部分に紙を宛がい写し取れば、採寸チェックが簡単になり、微妙な誤差もチェックでき、凹凸のサイズ、全体のサイズが解り、貼付部分のチェックが容易に出来る。又ラベルをカット後にこれらを写し取った紙に宛がい、チェックすることで、現物に貼付するときに誤差も無く貼付することが出来る。またこの手法は凹凸部分を同時に寸法象りさせることが出来る。そこで一般的に伝票などを複写する為に利用されているカーボン紙が応用でき、写し取れるのではないかと考えた。写し取る方法としてはカーボン紙(複写用紙)を白紙に合わせ、それを凹凸部分に宛がい擦り白紙にそれぞれの形を写し取る。
ただカーボン紙と白紙を合わせた状態で擦ると手で押さえて出来る範囲の物は良いが大きいサイズに成るとカーボン紙と白紙がズレ正確に写し取れない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
上記の課題解決手段による作用は次の通りである。凹凸部分のサイズに合わせ、白紙を袋状にし、カーボン紙は袋サイズにして中にいれることで、カーボン紙と白紙とのズレは無くなる。また、凹凸部分に宛がい擦る時にも凹凸部分と白紙袋がズレてしまうので、白紙袋の宛がう側に両面テープを少なくとも上下に付ける。凹凸部分に白紙袋を両面テープで固定して擦り、写し取れば本体とのズレはほとんど無く写し取れる。写し取ったあとで、白紙袋を開きカーボン紙を取り除くと白紙袋の内側に本体の形が写し取られている。凹凸部分を正確にまた容易に寸法象りすることが可能になり、電化製品や車両など様々な凹凸部分を正確に又容易に象りできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の袋状型象りシートの断面図
【図2】同象りシートの3層型の断面図
【図3】同象りシートの2層型の断面図
【図4】同象りシートの実施形態を示す断面図
【図5】同象りシートの平面図
【符号の説明】
【0008】
1 白紙袋
2 カーボン紙
3 白紙
4 貼って剥がせる糊
5 対象物
6 押圧部材
7 両面シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
象りシートは、白紙で袋を形成し、その中に袋のサイズのカーボン紙を入れ、写し取る白紙とカーボン紙のズレを解消した象りシート。サイズは対象物に合わせて作成可能。
【請求項2】
象りシートは、写し取る側の白紙と擦る側の紙やフィルムの間にカーボン紙を挟み、これら3枚を合わせ貼って剥がせる糊(例3Mのスプレーのり55)などで接着させ、写し取る白紙とカーボン紙のズレを解消した3層構造を特徴とした象りシート。
【請求項3】
前記象りシートで、写し取られる側を擦る場合はこの写し取られる側の白紙を擦っても破れない程度の白紙を使用し、カーボン紙側を擦る場合はこのカーボン紙を擦っても破れない程度のカーボン紙を使用しこれら2枚を合わせ貼って剥がせる糊(例3Mのスプレーのり55)などで接着させ、写し取る白紙とカーボン紙のズレを解消下2層構造を特徴とした象りシート。
【請求項4】
請求項1又は2、3に記載の象りシートは凹部と凸部が交互に複数形成された対象物に合わせ擦り写し取るときに対象物と象りシートがズレるのを防ぐ為に象りシートを対象物に宛がうときに宛がう側の白紙に少なくとも上下に両面テープを取り付ける。形を取るときに両面テープで対象物に固定して擦り写し取れば対象物とのズレはほとんど無く写し取れる象りシート。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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