説明

出会い・連絡支援システム

【課題】「出会い等を希望する他人が近くに居る」というチャンスを逃がさずに、フェイス・ツー・フェイスの出会いなどを実現できるシステムを提供する。
【解決手段】或るユーザーの自己に関するキー・データ(自己のキー・データ又は自己が出会いたい人・連絡したい人に関するキー・データ)を記録しておく記録手段2、5と、各ユーザーの現在位置データに基づいて、或るユーザーの近くに居る他のユーザーを抽出する抽出手段7,14と、を含ことを特徴とする出会い・連絡等を支援するシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、戸外や大規模施設内などでの、「出会いたい人・連絡したい人との偶然の出会い」を支援するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ある携帯機器から所定の信号を無線(赤外線など)により出力し、それと同種の携帯機器を持っている人がたまたま近傍に居たとき、その携帯機器が光の点滅等により「近傍に同種の携帯機器を持つ人が居ること」を持ち主に知らせるものが、知られている。これは、「ラブゲッティ」という商品名で「エアフォルク」という会社(兵庫県芦屋市)から1998年2月に発売された携帯グッズで、多くの人と知り合いになる切っ掛けとして使えるツールとして販売されている(ある雑誌の紹介欄の記事を次に引用しておく。「ラブゲッティ」は、男性用と女性用があり、男女が半径5m以内に接近するとランプが点滅する。「おはなし」「カラオケ」「ともだち」の3択で、相手とデートモードに入れるという携帯グッズだ。」)。
【0003】
他方、1998年6月26日付け日経産業新聞の中の「偶然の出会い、端末ビビビッ アステル関西 新型のPHS 同じ電波圏内で反応」というタイトルの記事には、次のような内容が報道されている。「アステル関西は友人だけでなく、付近にいる他人とも偶然の情報交換ができるPHS端末「クーフィー」を7月31日に発売する。PHSのトランシーバー機能を利用し、複数の端末が同じ電波圏内に入ると互いに反応する。クーフィーはトランシーバーの電波を送受信する「Angel Waveモード」を搭載した。同モードに設定した二台の端末が半径100〜150メートルのトランシーバー圏内に入ると、音や本体の振動で互いに反応する。端末の電話帳に登録している相手であれば、名前とPHS番号が表示される。反応した相手が友達であることを確かめてから通話できる。トランシーバー機能を利用しているため、アステル関西のエリア外でも通話が可能。」
【特許文献1】特開平7−160853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような、ある携帯機器から所定の信号を無線(赤外線など)により出力し、それと同種の携帯機器を持っている人が近傍に居たとき、その携帯機器が音又は振動などにより「近傍に同種の携帯機器を持つ人が居ること」を持ち主に知らせるもの(ラブゲッティ)は、それ自体に通信機能は付いていないため、その携帯機器を外部から分かるように所持している必要がある。また、同種の機器同士であれば、誰彼となく無差別に音又は振動で知らせるため、道路通行中に、前記の「知らせる」音などが度重なるとかえって煩雑である。
また、前記の日経産業新聞の記事の新型PHSについても、同一の機種のPHSで同一のモードに設定している機器同士は、無差別に(自分が会話をしたい特定の人かどうかを確認しないまま)通話状態となるので、例えばある目的地に向かって急いで道路を通行中などに無差別に通話状態になるとかえって煩雑であるという問題がある。
【0005】
他方、一般に、繁華街を通行中、ある歌手のコンサート会場の中、ある学会(物理学会など)の会場の中、などの様々な場所で、たまたま偶然、親しい知人や友人に遭遇し、久しぶりの「フェイス・ツー・フェイス」の出会い・会話を楽しむことが少なくない。しかし、よく考えてみれば、同じ町に住んでいる者同士、同じ歌手のファンとして昔から知っている者同士、同じ学問(物理学など)を研究している者同士が、前記の繁華街・コンサート会場・学会の会場などで「たまたま偶然」であったとしても、それは、むしろ「十分にあり得ること、かなりの確率で起こり得ること」である。ただ、従来は、人間の視力や注意力の限界から、本当は、前記の繁華街・コンサート会場・学会の会場などで互いに近傍の位置に居合わせたのに、それを知らないまま「互いに通り過ぎた(すれ違った)」ということが、少なくなかったはずである。
【0006】
特に、最近は、電子メールやテレビ会議などの普及から、コンピュータ通信ネットワークを介した交流・接触が増え、「フェイス・ツー・フェイス」の出会い・会話が少なくなる傾向にある。人々は公私共に多忙になり時間に追われるようになるため、親しい人同士でも、かなり距離的に離れた地域で生活・仕事をしていると、なかなか「フェイス・ツー・フェイス」で出会う機会がなくなってしまう。しかし、「ハイテクに囲まれた生活」が普及すればするほど、それとのバランスを取るための「ハイタッチの機会」(フェィス・トー・フェイスで出会える機会)はより貴重になっていく。特に、「たまたま偶然に」近傍に位置することになった(「フェイス・ツー・フェイス」の出会いが可能になった)機会を逃すこと無く(従来は、そのような機会があっても、人間の視力や注意力の限界から、それに気付かないまま通り過ぎることが少なくなかった)、「フェイス・ツー・フェイス」の出会いを実現すること、又は、少なくとも連絡を取り合うことは、極めて大切になる。
本発明はこのような従来技術の課題に着目してなされたものであって、互いに関連又は縁を持つ人たちが、「たまたま偶然に」近傍に位置することになった機会を逃すこと無く、「フェイス・ツー・フェイスの出会い」又は「連絡すること」を確実に実現できるようにすることができる、出会い・連絡支援システムを提供することを目的とする。また、本発明は、このような「比較的近くの場所に居あわせた人たち同士が、実際に出会える機会又は連絡し合える機会を持てるように支援すること」を、歩行者(店舗など施設や道路などに存在している人だけでなく、電車などの公共の交通機関を利用している人をも含む)同士の間だけでなく、歩行者と自動車に乗っている人との間や、自動車に乗っている人同士の間についても、可能にすることをも目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
用語の定義.
まず、本発明において使用する用語の定義をしておく。
本発明において、「移動体通信」の「移動体」とは、個人や自動車などのような移動する物体、を言う。また、本発明の「移動体通信端末」とは、(1)個人用の携帯型通信端末(携帯電話や携帯情報端末(PDA)などのような個人が携帯する携帯型通信端末)、(2)自動車用通信端末(自動車のカーナビゲーションシステム用機器に備えられる通信機器など)、などを含む、「ユーザーが移動環境(家庭やオフィスなどの固定環境ではなく)で使用するための通信端末」を言う。
また、本発明の「移動体通信端末」に含まれる上記(1)の「個人用の携帯型通信端末」は、例えば、携帯電話、PHS(簡易型携帯電話)、通信機能を備えたノート型パソコン(パーソナル・コンピュータ)、PDA(携帯型情報端末。腕時計型などの様々な形態のものを含む)などを含み、ユーザーが携帯できる通信機器ならば何でもよい。
また、本発明の「移動体通信端末」の外観は、縫いぐるみ人形(自動車の車内に置いておく人形など)の形状をしていてもよいし、時計・指輪・ブレスレット・ブローチ、イヤリング・ベルトなどのような人が身に着ける物の形状や機能を有していてもよい(つまり、時計・指輪・ブレスレット・イヤリング・ベルトなどの機能を同時に兼ねられるものでもよい)。
また、本発明において、「ユーザーに関するキー・データ」(そのユーザー自身のキー・データ、又は、そのユーザーがもし近くの場所に居れば出会いたい又は連絡したいと思う人に関するキー・データ)などの用語の中で使用している「近くの場所」とは、相対的な概念で、ユーザーの状況により、いろいろ変わりうるものである。例えば、歩行者同士であれば、「実際に出会おうとか、近くに居るので連絡しよう」と考えるのは、通常は、せいぜい1km以下の半径内のエリアに限られることが多いであろう(場合により異なり得るが)。また、野球の球場などのような特定の施設内に居るユーザー同士が実際に合ったり連絡したいと思うときは、その施設内に居る場合だけが「近くの場所」となる。しかし、他方、ユーザー同士が自動車に乗っている場合は、数kmの半径内のエリアでも、「近くの場所」になり得るであろう。このように、本発明の「近くの場所」は、ユーザーの移動環境の種類や状況などに応じて、個々に変わりうる概念である。
また、本発明において、「通信」とは、音声による会話、文字による会話(チャット)、電子メール、などの様々な形態を含む。また、本発明において、「無線による送信」には、赤外線による送信、電波による送信、光送信などの様々な無線送信を含む。
また、本発明において、「ユーザーに関するキー・データ」とは、ユーザー自身のキー・データ、又は、ユーザーが出会いたいと思っている人のキー・データ、である。また、この「キー・データ」には、例えば、ユーザーの個人ID、ユーザーがもし近傍に居合わせたときは合いたい人の個人ID(ユーザーID、IDコード、識別子)、ユーザーの電話番号や電子メールアドレス(この電話番号や電子メールアドレスが前記ユーザーIDを兼ねるようにしてもよい)、自己の氏名、自己のハンドルネーム(通信の世界での仮想の名前)、移動体通信端末の中で育成している電子ペットなどの電子生物に関するデータ、趣味、所属しているクラブやサークルや学会の名前、出身地、出身小学校の名前と卒業年次、出身の大学ゼミの名前と卒業年次、自己の居住している地名、などの様々なデータが含まれる。また、この「キー・データ」は、文字、音声、画像などの様々なデータ形態が可能である。
また、本発明において、移動体通信端末間の通信を仲介するための「無線局(基地局)内に設置されたセンター」又は「無線局(基地局)に接続されたセンター」(なお、「センター」とは、「サーバー」コンピュータや「ホスト」コンピュータなどの、ネットワークに接続されたコンピュータ、という意味)は、従来の地上の無線局(基地局)内に設置された又はそれに接続されたコンピュータだけでなく、飛行船、静止軌道上の人工衛星、低軌道周回衛星(世界的な携帯電話システムの「イリジウム」などで計画されている)、成層圏内などに浮かべた飛行船などに備えられた無線局(基地局)内に設置された又はそれに接続されたコンピュータ、などでもよい。
また、本発明において、後述の各「ユーザーに関するキー・データ」(自己に関する氏名や属性データ、又は、もし自己の近傍の場所に居れば実際に会いたい人又は連絡したい人に関する氏名や属性データ)は、各移動体通信端末から、ユーザーの現在位置特定用データなどと一緒にセンター(後述)側に送信するようにしてもよいし、一緒に送信しないで、予め、年に一回、月に一回、又は周に一回のペースで、センター側に送信しておき、センター側で予めデータベース化しておくようにしてもよい。
【0008】
本発明の内容.
まず、本発明の全体像を述べると、次のとおりである。
ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられた記憶手段であって、「ユーザーに関するキー・データ」(そのユーザー自身のキー・データ、又は、そのユーザーが出会いたい人・連絡したい人・連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段と、ユーザーが使用する移動体通信端末に備えられた送信手段であって、「少なくともそのユーザーを識別するための識別データ」を無線で送信する送信手段と、ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられた受信手段であって、他のユーザーが携帯している移動体通信端末から無線送信された「少なくとも前記他のユーザーを識別するための識別データ」を受信する受信手段と、ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられたマッチング手段であって、前記受信手段により受信した識別データにより識別される他のユーザーに関するデータであって「前記他のユーザーのキー・データ」(前記他のユーザーのキー・データ、又は、前記他のユーザーが出会いたい人・連絡したい人に関するキー・データ)が、前記のユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と一致又は関連しているものがあるかどうかを判定するためのマッチング手段と、ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられた告知手段であって、前記マッチング手段により前記ユーザーと他のユーザーとの間で「キー・データ」が一致又は関連するものがあるとき、そのことを前記のユーザーに知らせるための告知手段と、を備えたことを特徴とする(「ユーザーが近くの場所に居れば会いたいと思う人・連絡したい人」が実際にユーザーの近くに居るとき、そのことをユーザーに知らせて実際にその人に会うこと・連絡することができるように支援するための)出会い・連絡支援システム。
上記出会い・連絡支援システムにおいて、さらに、ユーザーが使用する移動体通信端末に備えられ、そのユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段を備え、前記送信手段は、前記「少なくともそのユーザーを識別するための識別データ」と「そのユーザーの現在位置データ」とを無線で送信するものである、ことを特徴とする出会いシオンシステム。
上記出会い・連絡支援システムにおいて、さらに、前記のユーザーの通信端末と前記の「他のユーザー」の通信端末との間を自動的に通信可能状態(電話・チャット・電子メール交換などが可能な状態)とする自動通信モード設定手段(つまり、ユーザーの特別な操作を必要とすること無く自動的に、音声会話モード、チャット(文字会話)モード、電子メール送信モードになる機能を実現するための手段)を備えたことを特徴とする出会い・連絡支援システム。
次に、本発明の個別的な内容は、次のとおりである。
1.ユーザーが使用する移動体通信端末であって、ユーザーが「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ又は自己が出会いたい人・連絡したい人・連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段と、前記キー・データを近傍のエリア内に向けて無線で送信する送信手段と、他のユーザーが使用する移動体通信端末から近傍のエリア内に向けて無線送信された他のユーザーに関するキー・データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した他のユーザーの通信端末からのキー・データが前記のユーザーの「自己に関するキー・データ」と一致又は関連しているとき、そのことを前記のユーザーに知らせるための告知手段と、を含む移動体通信端末を備え、「ユーザーが近くの場所に居れば会いたいと思う人・連絡したい人」が実際にユーザーの近くに居るとき、そのことをユーザーに知らせて実際にその人に会うこと・連絡することができるように支援することを特徴とする出会い・連絡支援システム。
2.上記1において、さらに、前記移動体通信端末は、ユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段をも含み、前記送信手段は、前記キー・データと共に、前記第1のユーザーの現在位置データをも送信するものである、出会い・連絡支援システム。
3.上記1又は2において、前記送信手段は、前記キー・データと共に、前記のユーザーからのメッセージをも送信するものであり、前記告知手段は、前記の他のユーザーからのメッセージの内容をも知らせるものである、出会い・連絡支援システム。
4.上記1,2又は3において、さらに、前記受信手段により受信した「他のユーザー」の通信端末からのキー・データにより特定されるその「他のユーザー」が、前記のユーザーが予め設定した「もし近傍に居れば自動的に通信可能状態にしたい人の条件」を満たしているとき、前記のユーザーの通信端末と前記の「他のユーザー」の通信端末との間を自動的に通信可能状態とする自動通信モード設定手段、を備えた出会い・連絡支援システム。
5.ユーザーが使用する移動体通信端末であって、ユーザーが「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ又は自己が出会いたい人・連絡したい人・連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段と、自己の現在位置を特定するための現在位置特定手段と、前記のキー・データ及び現在位置データを無線により送信する送信手段と、他のユーザーが携帯している通信端末から無線送信された「他のユーザーに関するキー・データ」及び「他のユーザーの現在位置データ」を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記の「他のユーザーに関するキー・データ」が前記のユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と一致又は関連しており、且つ、前記受信手段により受信した他のユーザーの現在位置が前記のユーザーの現在位置の近傍であるとき、そのことを前記のユーザーに知らせるための告知手段と、を含む移動体通信端末を備え、
「ユーザーが近くの場所に居れば会いたいと思う人・連絡したい人」が実際にユーザーの近くに居るとき、そのことをユーザーに知らせて実際にその人に会うこと・連絡することができるように支援することを特徴とする出会い・連絡支援システム。
6.上記5において、前記送信手段は、前記キー・データ及び現在位置データと共に、前記のユーザーからのメッセージをも送信するものであり、前記告知手段は、前記の他のユーザーからのメッセージの内容をも告知するものである、出会い・連絡支援システム。
7.上記5又は6において、さらに、前記受信手段により受信した他のユーザーのキー・データが前記のユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と一致又は関連しており、且つ、前記受信手段により受信した「他のユーザー」の現在位置が前記のユーザーの現在位置の近傍であるとき、前記のユーザーの通信端末と前記の「他のユーザー」の通信端末との間を自動的に通信可能状態とする自動通信モード設定手段、を備えた出会い・連絡支援システム。
8.複数のユーザーが使用する移動体通信端末であって、少なくとも、各ユーザーが「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ又は自己が出会いたい人・連絡したい人に関するキー・データ)を近傍のエリア内をカバーする無線局(基地局)に無線で送信する送信手段を有する移動体通信端末と、前記の複数の通信端末からそれぞれ前記無線局(基地局)内に設置された又は無線局(基地局)に接続されたセンター(センターのコンピュータ)に無線送信されたキー・データに基づいて、互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが互いに近傍の位置に居るとき、それらのユーザーに対して、そのことを知らせる告知手段と、を備えた出会い・連絡支援システム。
9.上記8において、前記移動体通信端末は、前記ユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段をも含み、前記送信手段は、前記キー・データと共に、前記のユーザーの現在位置データをも送信するものである、出会い・連絡支援システム。
10.上記8又は9において、前記送信手段は、前記ユーザーに関するキー・データと共に、前記各ユーザーからのメッセージをも送信するものであり、前記告知手段は、このメッセージの内容をも告知するものである、出会い・連絡支援システム。
11.上記8,9又は10において、さらに、互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが互いに近傍の位置に居ると判断したとき、前記の互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが使用する移動体通信端末の間を自動的に通信可能状態とする自動通信モード設定手段、を備えた出会い・連絡支援システム。
12.複数のユーザーが使用する移動体通信端末であって、少なくとも、各ユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ、又は、自己が出会いたい人・連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段、各ユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段、及び、前記の自己に関するキー・データ及び自己の現在位置データをセンター(センターの(「サーバー」コンピュータや「ホスト」コンピュータなど)に向けて無線で送信する送信手段、を有する移動体通信端末と、前記の各移動体通信端末からそれぞれセンターに無線送信された各ユーザーのキー・データ及び現在位置データに基づいて、「あるユーザー」の近傍のエリア内に、「そのユーザー」に関するキー・データと一致又は関連するキー・データを有する「他のユーザー」が居るときは、それらの各ユーザーにそのことを知らせる告知手段と、を備えた出会い・連絡支援システム。
13.上記12において、前記送信手段は、前記キー・データと共に、前記の各ユーザーからのメッセージをも送信するものであり、前記告知手段は、このメッセージの内容をも告知するものである、出会い・連絡支援システム。
14.上記12又は13において、さらに、近傍のエリア内に一致又は関連するキー・データを有するユーザーが居るとき、前記の互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが使用する移動体通信端末の間を自動的に通信可能状態とする自動通信モード設定手段、を備えた出会い・連絡支援システム。
15.複数のユーザーがそれぞれ携帯する移動体通信端末であって、少なくとも、各ユーザーの自己を識別する識別データ、及び、自己の現在位置特定用データ(自己の現在位置を特定するデータ、又は、例えばGPS用信号などの自己の現在位置を特定するための資料となるデータ)を、センター(「サーバー」コンピュータや「ホスト」コンピュータなど)に向けて無線で送信する送信手段、を有する移動体通信端末と、前記センター側に備えられ、前記の各移動体通信端末からそれぞれ送信された各ユーザーの識別データ及び現在位置特定用データに基づいて、「あるユーザー」の近傍のエリア内に「そのユーザーがもし近傍の地に居れば実際に会いたい又は連絡したいと希望する人」が居るとき、そのことを前記ユーザーに知らせるための告知手段と、を備えた出会い・連絡支援システム。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、従来は、人間の視力及び注意力の限界から、「もし、たまたま偶然に近くの場所に居れば実際に会いたい人」が実際にたまたま偶然に近くに居ても、そのことに気付かないまま互いに通り過ぎることが多かったが、本発明によれば、「偶然に近くに居る」というチャンスを逃がさずに、「実際のフェイス・ツー・フェイスの出会い」又は「連絡の支援」を実現できるようになる。また、「たまたま偶然に近くの場所に居合わせた場合に、実際に出合えたり連絡をとることを支援すること」だけでなく、「予め、特定の大型施設や特定の海水浴状などのエリアに同じ時間帯に出かけることを、予めお互いに知っている(例えば、事前に個人的に連絡して知っている、同じ趣味のサークルの会報などで事前に知っている、又は、同じ趣味の自動車のツーリング仲間で事前にツーリング先を知っていて其処で落ち合おうという約束になっている)ユーザー同士が、比較的広いエリア内で、お互いが実際に近くに居るかどうかを知り、そして、実際に出合う又は連絡すること」を支援することも、本発明による目的・効果も一つである。このように、本発明によれば、携帯型通信機器や自動車用(車載用)通信機器などの移動体通信端末により、「生身の人間同士の触れ合い・出会い」又は「連絡」を支援できるようになり、「ハイテク・ハイタッチ」の理念(人間にとっては、技術が高度化・ハイテクノロジー化すればするほど、旧来からの人間的な触れ合い=ハイタッチが必要になる)を実現することができる。
また、本発明において、「もし偶然に近くの場所に居れば実際に会いたい人又は連絡したい人」が存在しており、且つ、その人が所定の条件(趣味が似てるとか、同じ学問や趣味の団体・サークルに所属している、などの条件)を満たしているときは、自動的に、その人の移動体通信端末との間で、通話(音声会話)モード、チャット(文字会話)モード、又は電子メール送信(電子メール交換可能)モードなどのデータ交信可能モードに移行することができる機能を備えたので、ユーザーは、いちいち交信可能モードに変更するための操作が不要になり、大変に便利である。
また、特に、前記の実施形態3などでは、ユーザーの「識別データ」、「キー・データ(この「キー・データ(ユーザー自身のデータ、又は、ユーザーがもし近くに居れば出会いたい人又は連絡したい人に関するデータ)」は、前記のユーザー識別データを含むものであってもよい)、及び「現在位置データ」を、移動体通信端末から、最寄りの無線局(基地局)又はインターネットなどのネットワークを介して、ネットワークに接続されたセンター(「サーバー」などのコンピュータ)に送信するようにし、このセンターで、各ユーザーの「キー・データ」や「現在位置データ」を互いにマッチング処理するようにしている(さらに、ユーザーの「キー・データ」をも、センターのコンピュータに蓄積するようにして、各ユーザーの通信端末からは、各ユーザーの「識別データ」と「現在位置データ」とだけを送信するようにしてもよい)。このようにすれば、マッチング処理などの複雑な情報処理を、ユーザーが使用する移動体通信端末ではなく、ネットワーク上のコンピュータで行うことができるので、各ユーザーが使用する移動体通信端末の構成を簡素化・小型化・低消費電力化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1について述べるような形態である。
【実施例1】
【0011】
図1は本発明の実施例1を示すブロック図である。図1において、1は第1のユーザーAが携帯する移動体通信端末(例えば、携帯電話機)、2はユーザーAに関するキー・データ(ユーザーA自身のID、氏名、所属する趣味の会名や学会名などのキー・データ、及び、ユーザーAがもしたまたま偶然に近傍に居合わせたときは合って話をしたいと思う人のID、氏名、所属する趣味の会名や学会名などのキー・データ)を予め記録しておくキー・データ記録部である。このキー・データ記録部2には、例えば、ユーザーの携帯電話番号(この電話番号がユーザーIDを兼ねるようにしてもよい)、ユーザーの氏名、ユーザーが所属している趣味のサークル名、ユーザーが前記通信端末1の中で仮想的に飼育している電子ペット(電子生物)の種類(例えば「たまごっち」など)や同電子ペットの好物や好きな遊びなどがキー・データとして記録されている。
また、図1において、2cは、従来の「たまごっち」などの電子ペット又は電子生物を端末の画面上で育成するための電子ペット育成部である。なお、前記の「電子ペット(電子生物)」は、例えば、1997年頃から爆発的に流行している「携帯型電子ペット玩具」であるバンダイ(株)製の「たまごっち」や、特開平7−160853号公報(カシオ計算機、「画像表示装置」。これらの各公報は、先行技術文献として本明細書に取り込む)に開示されている「電子生物」の生育機能が前記通信端末1の一機能として付加されているときの、電子ペット・電子生物のことである。
また図1において、2aはユーザーAの現在位置座標を特定するための現在位置特定部(GPS=グローバルポジショニングシステムなどで構成される。また、無線局(基地局)の電波通信圏内が狭いPHS=簡易型携帯電話システムを使用した位置特定システムなどでもよい)、2bはユーザーが「もし、たまたま偶然に近くに居たら実際に会いたい人に対して送りたいメッセージ」を生成するためのメッセージ生成部である。このメッセージ生成部2bによるメッセージの生成は、例えば、ユーザーの音声入力、キーボード入力、又はペン入力などの方法で生成してもよいし、又は、予め何種類かの定型的なメーセージを用意しておいてユーザーがその中から適当なものを選ぶなどの方法で生成してもよい。
また、図1において、3は、前記のキー・データ記録部2からのキー・データ、現在位置特定部2aからの現在位置データ、及びメーセージ生成部2bからのメッセージデータを、自己の近傍のエリアに向けて、電波又は赤外線などで無線で送信すると共に、他の通信端末から無線送信されたキー・データ、現在位置データ、及びメッセージを受信するためのキー・データ等送受信部である。
なお、この送受信部3によるキー・データ等の無線送信は、ユーザーの近傍のエリア、すなわちユーザーが希望する距離の範囲内だけ電波が届くように、行われる。例えば、赤外線で送信するときは、大体、数十メートルだけで間に障害物が無い範囲しか届かないが、ユーザーがそれで十分と思えば、赤外線で送信される。また、ユーザーが自己の位置から半径100mから300m程度のエリア内に知人などがたまたま偶然に居ればコンタクトを取ってフェイス・ツー・フェイスで合いたいと希望すれば、半径100〜300m程度の到達能力を持つような出力を有する微弱電波によりキー・データ、現在位置データ、及びメッセージ等を送信するようにする。また、ユーザーが半径10m程度の範囲内の近傍エリア内にたまたま居る知り合いの人とのみ会いたいと思えば、半径10m程度にだけ届く微弱電波(前記キー・データなどを乗せた電波)を飛ばすようにすればよい。
【0012】
なお、このキー・データ等の無線送信は、例えば、ユーザーが予め指定した所定時間毎(例えば、5分毎、3分毎)に、行われる。また、前記送受信部3は、ユーザーが希望するときは、ユーザーの操作により、いつでも、前記キー・データ等を無線送信する。
又、図1において、電子ペット育成部2cからもその電子ペットの固有の信号が出力され、その信号は前記キー・データ等送受信部3から外部へ無線出力されるようになっている。
【0013】
また、図1において、4は前記ユーザーAとは異なるユーザーBが携帯している移動体通信端末(例えば、携帯電話機)、5はこのユーザーBに関するキー・データを記録しておくキー・データ記録部、5aはこのユーザーBの現在位置座標を特定するための現在位置特定部、5bはこのユーザーBのメッセージを生成するメッセージ生成部である。また図1において、6は、前記キー・データ記録部5からのキー・データ、前記現在位置特定部5aからの現在位置データ、及びメッセージ生成部5bからのメッセージを、近傍のエリアに向けて、無線で送信すると共に、他の通信端末から無線送信されたキー・データ、現在位置データ、及びメッセージを受信するためのキー・データ等送受信部である。この送受信部6は、前記の他のユーザーBが設定した所定時間毎に(例えば3分毎に)前記キー・データ等を無線送信する。また、前記送受信部6は、前記他のユーザーBが希望するときは、その操作により、いつでも、前記キー・データ等を無線送信する。
また、図1において、電子ペット育成部5cからも、その電子ペットの固有の信号が出力され、その信号は前記キー・データ等送受信部6から外部へ無線出力されるようになっている。
【0014】
また、図1において、7は前記送受信部6で受信した他のユーザー(例えばユーザーA)から送信されたキー・データ(場合により現在位置データも)が、前記記録部5に記録された自己(ユーザーB)に関するキー・データ(場合により現在位置データも)と一致又は関連するかどうかを比較・照合するためのマッチング部、8はこのマッチングの結果、自己に関するキー・データと一致又は関連するキー・データが無線送信されて来たとき、そのことをユーザーBに告知するための告知部である。この告知部8は、音響、音声、光、又は振動などにより、ユーザーBに「自己のキー・データと一致又は関連するキー・データを有する人(ユーザーAのこと)が自己の近傍に居ること」を知らせる(音響、音声、光又は振動などにより、ユーザーBに注意を喚起する)。なお、前記マッチング部7は、前記キー・データと現在位置データとを併せて照合し、キー・データの関連が比較的薄い場合でも、現在位置データが極めて近い場合は、ユーザーBにそのことを告知するようにしてもよい。
【0015】
ユーザーBは、ユーザーAのキー・データの具体的内容を知りたいと思えば、前記のキー・データが一致又は関連する他のユーザーAのキー・データ(送受信部6で受信したデータ)を、ディスプレイ9に表示させる(前記ユーザーAのキー・データは音声で出力させてもよい)。ディスプレイ9には、前記ユーザーAの氏名などが表示されるので、ユーザーBがその画面を見て、ユーザーAが誰かを知ることができる。そして、ユーザーBが例えば昔から親しい知人なので、「実際にフェイス・ツー・フゥイスで会いたい」と思えば、操作部10から通信部11を制御して、ユーザーAに電話して、「実際にフェイス・ツー・フェイスで会いませんか」などのコンタクトを求めることができる。また、ユーザーBは、ユーザーAの現在位置を詳しく知りたいと希望するときは、前記ディスプレイ9に自己の周囲の地図(戸外のときは地図、施設内のときは建物見取り図・配置図など)を表示させて、前記ユーザーAの現在位置データに基づいて、その地図上にユーザーAの現在位置を表示させるようにすることもできる。
【0016】
また、本実施例1では、ユーザーBは、前記ディスプレイ7に、前記のキー・データが一致した他のユーザーAからのメッセージ(前記キー・データ送受信部6から、メッセージデータを受け取ることにより)を表示させることもできる。
また、本実施例1では、ユーザーBが、前記通信部11を予め「自動通信モード」に設定しておくことにより、前記マッチング部7からの出力に基づいて、所定の「自動交信状態設定モード」の条件を満たすときは、自動的に(ユーザーBの操作部10の操作によらずに)ユーザーAに電話をして通話可能状態にすることができる。すなわち、ユーザーBは、例えば、自己のキー・データの中の「趣味のサークル名」と一致又は関連するキー・データを有する人(例えばユーザーAを含む)が近傍に居るときは、自動的にその人(ユーザーA)の携帯電話機に電話をするように、前記通信部11を、「自動通信モード」に設定しておくことができる。
【0017】
なお、図1において、12は携帯電話機用の電波を中継するための無線局(基地局)、13はこの無線局(基地局)12が接続されている公衆通信網(ネットワーク)である。また、図1において、符号14,15,16,17,及び18は、前記移動体通信端末1を構成する要素であり、14はマッチング部、15は告知部、16はディスプレイ、17は操作部、18は通信部である。
【0018】
また、本実施例1では、各ユーザーAとユーザーBとは、それぞれが携帯通信端末1,4で育成・飼育している電子ペットからの固有の信号を外部に送信させることにより、「双方が共に同じ種類の電子ペット又は違う種類の電子ペットを育成・飼育していること」を知ることができる。よって、例えば、犬などのペットを散歩させている人たちがお互いにペットを「仲立ち」として知り合いになるように、「電子ペット」を「仲立ち」として知り合いになることもできる。
【実施例2】
【0019】
図2は本発明の実施例2を示すブロック図である。図2において、20はユーザー1が携帯している移動体通信端末、21はユーザー1に関するキー・データ等を記録しておくキー・データ等記録部、22はユーザー1の現在位置座標を特定するための現在位置特定部(GPS=グローバルポジショニングシステムや、PHSの無線局(基地局)の圏内が比較的狭いことを利用したPHS(パーソナルハンディホンシステム)の現在位置特定機能などで構成される)、23は前記キー・データ記録部21からのキー・データ及び現在位置特定部22からの現在位置データを電波で無線局(基地局)内装置24に無線送信すると共に無線局(基地局)内装置24から他のユーザーのキー・データや現在位置データやメッセージ等を無線で受信するためキー・データ等送受信部、である。また、22aはメッセージ生成部である。
【0020】
前記無線局(基地局)24は、携帯電話機の相互間の電波のやり取りのために半径数km又は数十km毎に設置されるものである。各無線局(基地局)内装置24は、電波の届く圏内(半径数km又は数十kmのエリア内)の携帯電話機との間で、音声通信(電話)のための電波をやり取りする。ただ、本実施例2における無線局(基地局)内装置は、単に、「電話(音声によるおしゃべり)」のための電波のやり取りだけでなく、「圏内に居る複数のユーザーのキー・データ及び現在位置データ」のやり取りと各ユーザーのキー・データ等の相互のマッチングなどをも行っている。すなわち、図2において、25はその無線局(基地局)からの電波が届く圏内のユーザー1などの各ユーザーの携帯通信端末から送信されるキー・データ及び現在位置データを受信すると共に、圏内の各通信端末にキー・データ等を送信するためのキー・データ等送受信部、26はこのキー・データ送受信部25で受信された各ユーザーに関するキー・データを互いに比較・照合すると共に、各ユーザーの現在位置データをも比較・照合するマッチング部である。なお、この無線局(基地局)内装置24のキー・データ等送受信部25には、その無線局(基地局)の電波が届く圏内に居る他のユーザーの通信端末(例えば、図1のユーザー2の移動体通信端末27や、ユーザー3の移動体通信端末28など)からも、前記の通信端末20と同様に、キー・データや現在位置データやメッセージなどが送信される。この送信は、例えば、ユーザーが予め指定した所定時間毎(例えば、5分毎)に、行われる。
【0021】
このマッチング部26は、各ユーザーに関するキー・データの同一性・近接度・類似度を判定して、キー・データが同一であるユーザー同士、又は、比較的高い近接度・類似度を有しているキー・データを有するユーザー同士に、「お互いが近傍の地に居ることを示すデータ(相手のユーザーのキー・データ及び現在位置データを含むことが望ましい)」を、前記キー・データ等送受信部25を介して送信する。例えば、マッチング部26は、ユーザー1が「たまたま偶然に近くの場所に居れば会いたい人」としてある人のID、電話番号、又は氏名をキー・データとして送信していた場合、そのID、電話番号、氏名と同一のユーザーが無線局(基地局)の圏内に居たときは、「そのこと(圏内にそのID、電話番号、氏名の人が居るということ)」を、その人の現在位置データ及びメッセージがあればそのメッセージ(例えば、「今は一人なので誰か知り合いがいれば合流したい」などのメッセージ)と共に、前記キー・データ等送受信部25から、送信する。また、マッチング部26は、例えば、ユーザー1が「たまたま偶然に近くの場所に居れば合いたい人」としてある趣味のサークル名をキー・データとして送信していた場合、その同じサークル名をキー・データとする人が前記無線局(基地局)の圏内に居るときは、そのことを、その人の現在位置データと共に、前記キー・データ等送受信部25から、送信する。
【0022】
また、マッチング部25は、前記キー・データ等送受信部25からのキー・データ及び現在位置データを総合的に勘案して、ユーザー同士を結び付けることも行う。すなわち、例えば、ユーザー1に関するキー・データが「クラシック音楽鑑賞が趣味」となっており、他のユーザー2のキー・データが「音楽鑑賞が趣味」となっており、完全にはキー・データが一致していない場合でも、両ユーザーの現在位置データが極めて近接しているときは、両ユーザーに、「趣味が類似している人が極めて近接した位置に居る」ということを、他のユーザーの現在位置データ及び電話番号などのキー・データや現在位置データ、メッセージなどと共に、送信する。
【0023】
前記無線局(基地局)側から「条件に合う人(合いそうな人)が近くに居ること」及びその人のキー・データ及び現在位置データが例えばユーザー1側に送信されると、ユーザー1の移動体通信端末20のキー・データ等送受信部23で受信される。すると、通信端末20に内蔵された告知部31が、そのことを音又は振動などでユーザー1に告知する。告知されたユーザー1は、ディスプレイ32にその「条件に合う人(合いそうな人)」のキー・データを表示させて「その人」が自己の知人かどうか確認できると共に、ディスプレイ32に地図を表示させてその地図画面上に「その人」の現在位置を表示させて自分との位置関係(どのくらい距離があるか、合うための交通経路など)を確認することができる。また、ユーザー1は、「条件の合う人からのメッセージ」を無線局(基地局)内装置24から送受信部23で受信しているので、その受信したメッセージの内容をディスプレイ32で表示させる(又は、このメッセージの内容を、図示しないスピーカから音声出力させる)ことができる。
【0024】
そして、ユーザー1は、前記ディスプレイ32で確認した上で、「その人」に会いたいと欲したときは、操作部33を操作して、通信部34から「その人」に電話を掛ける(又は、電子メールを送信する)ことができる。例えば、ユーザー1は、前記ディスプレイ32に、前記送信されたキー・データに基づいて「その人」の氏名又は電話番号を表示させて、表示画面上で「その人」を選択してクリック(指定・選択)操作をすることにより、「その人の電話番号」に電話を掛けることができる。
【0025】
また、本実施例2では、前記通信端末20には、自動交信条件判定部35が備えられている。ユーザーは、家族や極めて親しい友人などの「たまたま偶然に近くの場所に居れば自動的に交信状態すなわち通信可能状態にしたい人」のIDや氏名などを、この自動交信条件判定部35に予め登録(記録)しておく。自動交信条件判定部35は、前記キー・データ等送受信部23で受信した「その人」のIDや氏名などを前記の登録されたIDや氏名などと比較し、一致しているときは、前記通信部34を制御して、自動的に(ユーザーの特別な操作を経ないままに)、「その人の電話番号」に電話を掛けて、交信状態=通信可能状態にする。
【0026】
以上のように、本実施例2では、ある一つの無線局(基地局)の圏内にある各ユーザーの移動体通信端末20,27,28・・・から、その無線局(基地局)内装置24に対して、各ユーザーが「たまたま偶然に近くに居るときは合いたい人」のキー・データ等を送信するようにしているので、無線局(基地局)内装置24では、それらの圏内の各ユーザーから送信された「たまたま偶然に近くの場所に居れば合いたい人」のキー・データ等を互いに比較・照合し、条件が一致又はほぼ一致するユーザー同士(2人でもよいし、3人以上でもよい)がいれば、それらの各ユーザーに「そのこと(条件が相互に一致又はほぼ一致する人が近くに居ること)」を知らせて、ユーザー同士が「フェイス・ツー・フェイス」の交流・親交を図ることを支援することができる。そして、この場合の「支援」の手法としては、単に「条件に合いそうな人」のキー・データ及び現在位置データを送信するだけのサービス・レベル(後は、それらのデータを受信したユーザーの側で、その「条件に合いそうな人」のキー・データ等を確認して、電話などをするかどうか決める)、「条件に合う人」のキー・データ及び現在位置データを送信すると共に「その人」に自動的に電話を掛けて交信可能状態とするというサービス・レベル、などの様々なサービス・レベルがあり得る。
【0027】
なお、本実施例2では、ある無線局(基地局)の電波の届く圏内(例えば、その無線局(基地局)から電波の届く数km〜数十kmの圏内)は「近傍の範囲」とみなして、その無線局(基地局)の圏内の通信端末20,27,28・・・から送信されたキー・データを全て比較・照合するようにし、各通信端末から送信される各ユーザーの現在位置データは、主として各ユーザーの便宜のため(ユーザーが地図画面の上で他のユーザーの位置を表示したりするなどの便宜のため)に、各ユーザーに送信するためだけに利用している。他の利用として、前述のように、趣味などのキー・データの類似度の高低と現在位置の近接度を総合的に勘案して、各ユーザーに「総合的に条件の合いそうな人」を選ぶことに利用することも可能である。
【実施例3】
【0028】
次に、本発明の実施例3を図3に基づいて説明する。図3において、図2におけると共通するものは同一の符号を付している。この実施例3と実施例2との違いは、主として、各ユーザーから送信される「たまたま偶然に近くの場所に居れば実際に会いたい人」に関するキー・データ及び自己に関するキー・データ及び自己の現在位置データを、無線局(基地局)内装置39を介して、センター局内装置40に送信し、このセンター局内装置40で各ユーザーのキー・データ及び現在位置データのマッチング処理を行う点にある。なお、前記の「センター局内装置40」は、例えば、前記無線局(基地局)39が接続されているインターネットなどのネットワークに接続されている、センターの「ホスト」コンピュータや「サーバー」と呼ばれるネットワーク管理且つデータ蓄積用コンピュータなどで構成されるものである。この実施例3における「センター局」は、電話局が設置する「局」である必要はなく、一般の民間企業がインターネット上に設置する「サーバー」コンピュータそのものでもよい(つまり、この場合は、各ユーザーが携帯する各携帯電話機から、最寄の無線局(基地局)へ、さらに、インターネットなどのネットワークへ、さらに、この明細書では「センター」と呼んでいる「サーバー」コンピュータへ、という経路で、キー・データなどが送信されて行く)。
【0029】
図3において、各ユーザー側の移動体通信端末20のキー・データ等記録部21には、各ユーザーに関するキー・データと共に、各ユーザーが希望する希望距離データ(たまたま偶然に「近く」に知人などが居れば実際に会いたいと思うときの、その「近く」の距離とは具体的にどのぐらいか、例えば、10m以内か、50m以内か、100m以内か、300m以内か、1km以内か、2km以内か、10km以内か、20km以内か、などの希望距離データ)をも記録しておく。そして、キー・データ等送受信部23は、前記のキー・データ、希望距離データ、及びユーザーの現在位置データを、無線局(基地局)内装置39を介して、センター局内装置40(「サーバー」コンピュータ)に、無線送信する。この無線送信は、例えば、ユーザーが予め指定した所定時間毎(例えば、5分毎)に、自動的に行われる。また、このとき、メッセージ生成部22aで作成したメッセージも一緒に送ることができる。
【0030】
センター局内装置40の構成及び動作は次のとおりである。図3において、41は、無線局(基地局)内装置39を介して(より詳しくは、この無線局(基地局)内装置39から、図3では図示を省略しているインターネットなどのネットワークを介して)送信された各ユーザーのキー・データ、希望距離データ及び現在位置データを受信すると共に、マッチング処理結果(「たまたま偶然に近くの場所に居れば実際に会いたい人」という条件が互いに一致又はほぼ一致する人のキー・データ及び現在位置データなど)を無線局(基地局)内装置39を介して(より詳しくは、図3では図示を省略しているインターネットなどのネットワークから、無線局(基地局)内装置39を介して)各ユーザーに送信(返信)するためのキー・データ等送受信部である。また、42は、前記キー・データ等送受信部41が受信した各ユーザーからの現在位置データ、希望距離データ、及びキー・データに基づいて、「希望距離が互いに満足し、お互いにキー・データが一致又はほぼ一致する(お互いにもし近くの場所に居れば会いたいという希望条件を満たす)ようなユーザーの組み合わせ」をピックアップ・抽出するためのキー・データ等照合部(マッチング部)である。
【0031】
すなわち、各ユーザーからは、自己に関するキー・データ(自己のキー・データ及び自己がもし偶然に近くの場所に居れば実際に会いたい人のキー・データ)、希望距離データ、及び現在位置データが、センター局内装置40に送信される。センター局内装置40では、前記の送信された希望距離データ、現在位置データ、及びキー・データに基づいて、全てのユーザーの中から、お互いに条件が合致するような「現在、近くに居るとすれば実際に会いたい」とお互いに認めるようなユーザーの組み合わせを、選び出す。そして、その「組み合わせ」に入っている各ユーザーに、そのこと(現在、近くに、合いたいと思っている人が居るということ)と、「その人」に関するキー・データ及び現在位置データ(さらに、「その人」からのメッセージがあればそのメッセージの内容)を、送信する。これらのデータを受信した各ユーザー側の動作は、実施例2とほぼ同様である。
【0032】
以上のように、本実施例3では、センター局内装置40が、各ユーザーからのキー・データ、希望距離データ、及び現在位置データを、ほぼリアルタイムに(又は所定時間毎に)受信し、これらのデータの相互のマッチングを行って、現在、「お互いに近くの場所に居れば実際に会いたいと思うようなユーザー同士の組み合わせ」を選び出して(抽出して)、それを各ユーザーに知らせる、というサービスを行うようにしている。さらに、本実施例では、ユーザーの希望により、前記センター局内装置40が選出した「組み合わせ」の中の特定の人(ユーザーが予め設定・指定しておいた「もし近くの場所に居れば自動的に通信・通話可能状態にしたいと希望する人の条件」に適合する人)に対しては、自動的に(ユーザーによる特別な操作を必要とすること無く)、通話モード(音声会話可能モード)、チャット(文字会話)モード、電子メール送信モード(電子メール交換可能モード)とすることもできる。
【実施例4】
【0033】
図4は本発明の実施例4を示すブロック図である。図4において、図2及び図3と共通の部分には同一の符号を付している。この実施例4では、実施例2及び実施例3においてはそれぞれ無線局(基地局)39,センター局40に備えられているマッチング部が、ユーザー1が携帯する携帯型通信機器20に内蔵されている点で、実施例2及び実施例3と異なっている。つまり、この実施例4においては、マッチング部60が各ユーザーが携帯する通信端末に内蔵されている点が、実施例2及び実施例3と異なっている。
【0034】
この実施例4においては、キー・データ等送受信部23は、ユーザー1のユーザーID(又は電話番号)などを含むユーザー1の「自己に関するキー・データ」、ユーザー1の現在位置データ、及びユーザー1の「ユーザー1が、もしたまたま偶然に近くの場所に居れば実際に会いたい人」に対するメッセージなどを、無線局(基地局)又はセンター局(39,40)に、無線送信する。このとき、無線局(基地局)又はセンター局からは、他のユーザー(図4のユーザー2やユーザー3など)の携帯型通信機器からのキー・データ等が送信され、前記ユーザー1の移動体通信端末20のキー・データ等送受信部23により受信される。なお、この無線局(基地局)又はセンター局(39,40)から前記ユーザー1の通信端末20に送信される「他のユーザーからのユーザーID(又は電話番号)を含むキー・データ等」は、日本国の全てのユーザーから送信されたキー・データ等ではなく、無線局(基地局)又はセンター局においてある程度スクリーニングされたものに限っている(このように受信するキー・データ等のデータを絞り込んでおかないと、膨大なデータが受信されてしまうことになり、マッチング部60が迅速に処理できない。したがって、無線局(基地局)又はセンター局で「ある程度近くのもの」に絞り込んで各ユーザーに送信するようにしている)。すなわち、無線局(基地局)又はセンター局(39,40)では、「各ユーザーからの現在位置データに基づいて、ある程度のマッチング」を行い、「ある程度近傍に居るユーザー」(例えば、双方の距離が30km以内に居るユーザー)についてのみ、そのキー・データ等を送信(返信)する。
【0035】
ユーザー1側の携帯型通信機器20では、前記無線局(基地局)又はセンター局から送信された「ある程度(例えば半径30km以内)近くに居る他のユーザーのキー・データ、現在位置データ、メッセージ等」を、マッチング部60で、自己に関するキー・データ、現在位置データ等と比較照合する。そして、マッチング部60は、「自己に関するキー・データと一致又は関連する他のユーザーであって、自己の現在位置と近い位置(例えば、自己と1km以内の近くの位置)に居る他のユーザー」を抽出・ピックアップして、そのデータを告知部31及びディスプレイ32に送る。告知部32では、前記の抽出された「他のユーザーの存在」をユーザー1に知らせる。また、前記ディスプレイ32では、前記の抽出された「他のユーザーのキー・データ、現在位置データ、メッセージ等」を表示する(図示しないスピーカにより音声表示してもよい)。
【0036】
また、前記マッチング部60は、前記の抽出した「他のユーザーのキー・データ等」を自動交信条件判定部35に送る。自動交信条件判定部35は、前記マッチング部60から送られた「他のユーザーのキー・データ等」がユーザー1が予め設定したおいた「自動交信条件(あるユーザーが近くに居るときは自動的にそのユーザーの電話番号やメールアドレスに電話を掛けて通話・データ交信が可能な状態とするときのそのユーザーの条件)」に合致するかどうかを判定し、合致したときは、通信部34に「自動交信せよ」との制御信号を送信する。通信部34では、この制御信号を受けて、前記の抽出された他のユーザーに(無線局(基地局)を介して)電話を掛けて(又は電子メールを送信して、チャットをできるようにしてもよい)通話・交信可能状態とする。
【0037】
なお、前記送受信部3の無線局(基地局)又はセンター局との間での前記キー・データ等のやり取り(無線送信)は、ユーザーが設定した所定時間毎に(例えば3分毎に)、行われる。また、前記送受信部3と無線局(基地局)又はセンター局との間での前記キー・データ等のやり取りは、ユーザーが希望するときは、ユーザーの操作部33による操作により、いつでも、行うことができる。
【実施例5】
【0038】
図5は本発明の実施例5を示すブロック図である。図5において、51はGPS(全地球測位システム)用の衛星電波を発信するGPS用衛星、52は各ユーザーが使用する移動体通信端末(従来からの携帯電話機や携帯情報端末や携帯型パソコンなどを含む)、53は前記移動体通信端末52との間で公衆通信網54を介してデータや制御信号などをやり取りするためのセンター局側装置である(ここでは「局」という用語を使用しているが、前記「センター局」は、NTTなどの電話局が設置するものに限らず、一般のネットワーク管理・データ蓄積用の「サーバー」コンピュータでよい)。
【0039】
次に、前記通信端末52の内部構成を説明する。図5において、61は前記GPS用衛星51(実際は、衛星51は複数個)からのGPS用電波を受信するためのGPSアンテナ(GPS受信部)、62は前記通信端末52を保有する各ユーザーを識別するためのユーザーIDを記録するユーザーID記録部である。また、63は、前記GPSアンテナ61からのGPS用信号(ここで、「GPS用信号」とは、前記GPS用衛星51からのGPS用電波の信号又はデータそのものや前記GPS用電波を加工した信号又はデータであって、前記通信端末52の現在位置情報を生成するため即ち現在位置を特定するために必要な信号又はデータ、を意味する)と前記ユーザーID記録部62からのユーザーID(このユーザーIDは、例えば個人用の電話番号などでもよい)とを、図示を省略している無線局(基地局)及び公衆通信網(インターネットなど)54を介して前記センター局側装置53に送信するための送信部である。また、64は、前記センター局側装置53からのマッチング処理結果データ(この内容は後述する)を前記公衆通信網(インターネットなど)54を介して受信するための受信部である。また、65及び66はそれぞれ前記受信部64からの前記マッチング処理結果データを出力するためのディスプレー及びスピーカである。
【0040】
次に、前記センター局側装置53の内部構成を説明する。図5において、71は前記通信端末51からのユーザーID及びGPS用信号を前記公衆通信網(インターネットなど)54を介して受信する受信部、72は前記受信部71からのユーザーID及びGPS用信号に基づいて前記通信端末52の現在位置情報を生成する(すなわち、ユーザーID毎にそのユーザーの現在位置を特定する)ための現在位置情報生成部、73は各ユーザーが「たまたま近くの場所に居れば実際にフェイストゥーフェイスで会いたい人」に関するユーザーID、氏名、又は趣味、職業、所属団体名などのキー・データをデータベース化して記録した、ユーザーID毎の出会い希望対象者又は出会い希望属性のデータベース記録部である。なお、このデータベース記録部73のデータは、予め、各ユーザーが、随時、センター局側装置53に送信して、センター局側装置53がそれらをデータベース化しておく。各ユーザーは、このデータベース記録部73のデータを、随時、自由に変更・更新又は削除することができる。また、図5において、74は前記現在位置情報生成部72からの各ユーザーの現在位置情報と前記データベース記録部73からの各ユーザー毎の出会い希望対象者又はその属性データとをマッチング(突き合わせ・照合など)させて、双方の希望に沿うユーザーが互いに近傍の地に居るかどうかを抽出するためのマッチング処理部である。また、75は、前記マッチング処理の結果、2人以上のユーザーについて双方の「たまたま近くの場所に居れば会いたいという希望」が互いに一致したものについては、その希望が一致した相手のユーザに関するデータ(氏名や電話番号や趣味や職業や所属団体名やそのユーザーの現在位置情報や連絡方法などを含む、マッチング処理結果データ)を、各ユーザーに向けて送信するためのマッチングデータ送信部である。
【0041】
なお、前記マッチング処理部74は、前記現在位置情報生成部72からのユーザーID(利用者ID)とそれに対応する現在位置情報を、データベース記録部73からのデータとマッチングさせるものであるが、前記のマッチング処理部74の具体的な処理内容を、図6のフローチャートに基づいて、以下に説明する。今、例えば、A,B,C,Dの4人のユーザーに関するユーザーIDと現在位置情報が前記現在位置情報生成部72からマッチング処理部74に送られたとする(図7のステップS1)。すると、マッチング処理部74は、先ず、前記各ユーザーA,B,C,Dの現在位置情報を互いに突き合わせさせて、互いに近傍の地(例えば半径数キロメートル以内の圏内)に居る人の組み合わせを抽出する(又は、互いに近傍の地に居る人だけをグループ分け処理するようにしてもよい)(ステップS2)。今の例では、前記各ユーザーA,B,C,Dの中でA,B,Cは互いに近傍の地に居るが、Dだけは離れた地に居るとする。すると、前記の組み合わせの抽出処理により、互いに近傍の地に居るA,B,Cの3人の組み合わせ(「AとB」、「AとC」、「BとC」の計3つの組み合わせ)が得られる。次に、この得られた「AとB、AとC、BとCの3つの組み合わせ」について、それぞれ、「双方のユーザーがもし近傍の地に居れば実際に会いたいと希望する関係にあるかどうか」を、データベース記録部73からのデータに基づいて、判定する(ステップS3)。
【0042】
ここで、図7は前記データベース記録部73に記録されたデータベースの一例を示している。このデータベースは、図7に示すように、各ユーザー毎に、このユーザーの氏名、ユーザーID、ユーザーの属性(趣味、性別、年齢、職業、所属団体名、出身大学名、出身国名、出身地域名、など)、そのユーザーがもし近くの場所に居れば実際に会いたい人の氏名又はユーザーID、そのユーザーがもし近くの場所に居れば実際に会いたい人の属性などが、記録されている。前記マッチング処理部74は、前記のステップS2で得られた「AとB、AとC、BとCの3つの組み合わせ」について、それぞれ、前記A,B,Cの3人のユーザーに関するキー・データに基づいて、「互いにもし近くの場所に居れば実際に会いたいと希望する関係」にあるかどうか、を判定する。前記のA,B,Cの3人が図7のような属性や希望内容を有しているとすると、この例での判定結果は、次の(a)〜(c)のようになる。
【0043】
(a)「AとB」の組み合わせについては、「もし近くの場所に居れば実際に会いたいと希望する人の氏名又はユーザーID」として双方の氏名を提示している(AはBを提示し、BはAを提示している)ので、前記の「関係」が成立する。
(b)「AとC」の組み合わせについては、「もし近くの場所に居れば実際に会いたいと希望する人の属性」として双方が弁護士を提示しており、且つ、双方の「ユーザー属性」として弁護士が提示されていることから、前記の「関係」が成立する。
(c)「BとC」の組み合わせについては、「もし近くの場所に居れば実際に会いたいと希望する人」の氏名も属性も互いに一致する部分が無いので、前記「関係」は成立しない。
【0044】
以上の判定結果に基づいて、前記の各ユーザーに、その判定結果(マッチング処理結果データ)を、前記送信部75から、送信する(ステップS4)。すなわち、前記マッチングデータ送信部75は、ユーザーAに対しては、「BとCが近くに居ること、BとCの電話番号又は電子メールアドレスなどのB又はCへの連絡方法」などのデータを、送信する。また、ユーザーBに対しては、「Aが近くに居ること、Aの電話番号又は電子メールアドレスなどのAへの連絡方法」などのデータを、送信する。また、ユーザーCに対しては、「Aが近くに居ること、Aの電話番号又は電子メールアドレスなどのAへの連絡方法」などのデータを送信する。さらに、ユーザーDに対しては、「近傍の地には、会いたいと双方が希望するような人は居ない」ことを示すデータを送信する。以上により、本実施例5によっても、前述のような実施例1から4までとほぼ同様の効果を得られる。
なお、図5では、本発明に関して必要な構成要素のみを表示するようにしており、その他の公知の要素は省略している。例えば、図5において、携帯通信端末52に、従来の携帯電話のための構成や従来の電子メール送受信のための構成を付加してもよいことは勿論である。
【0045】
なお、この実施例5の前述の実施例4と大きく異なる点の一つは、複数のGPS用衛星からの電波に基づいて各通信端末52の現在位置情報を生成する(現在位置を特定する)ための装置を、実施例4においてはユーザーが携帯する通信端末に内蔵させるようにしている(図4の符号22の現在位置特定部を参照)のに対して、この実施例5においてはセンター局側装置53に備えるようにしている(図5の符号72を参照)点である。このように、GPS用衛星からの電波信号又はこれに基づくGPS用信号(本明細書において、前記「GPS用信号」は、前記電波信号そのものであることも、それを加工した信号であることも、あり得る)に基づいて各ユーザー(又は各通信端末52)の現在位置情報を生成するための装置を、各ユーザーが携帯する通信端末かセンター局かのどちらに持たせるのが妥当かは、技術的にはいずれも可能であり単に設計事項のレベルの問題に過ぎないが、コスト的には、現在位置情報生成部をネットワークの利用者全員(例えば携帯電話網の利用者全員)が共有できる後者のやり方(図5に示すやり方)の方が、優れている可能性がある。
【0046】
なお、本実施例5では、実施例4などと異なって、各ユーザーが携帯する情報端末52からは、各ユーザーのユーザーIDとGPS用信号のみで、各ユーザーが「もし偶々近くの場所に居れば会いたいと希望する人の氏名、ユーザーID、趣味、所属団体名などのキー・データ」は、前記GPS用信号と一緒に送らないようにしている。これは、GPS用信号はユーザーが移動する限り時々刻々と変化していくが、前記のユーザーがもし近くの場所に居れば出会いたいと思う人に関する「キー・データ」は、GPS用信号のように時々刻々と変化するものではない。よって、「キー・データ」は、例えば、一月に一回とか一週間に一回だけ送信して記録又は更新するようにして、予めセンター局側でデータベース化しておく方が効率的だから、この実施例5ではそうしている。
【0047】
また、本実施例5では、マッチング処理をする装置を、前記各ユーザーの携帯端末51と公衆通信網54を介して繋がっている「センター局」側の装置53の中に備えるようにしているが、本発明では、前記各ユーザー側の通信端末51からの無線電波が届く数キロメートル圏内にそれぞれ設置される「無線局(基地局、中継局)」側に、前記の図5のマッチング処理を行う装置などを備えるようにしてもよい。このように、無線電波が届く圏内にある無線局(基地局)の装置で前記のマッチング処理を行うようにするときは、「無線電波が届く無線局(基地局)の圏内」を一つの近傍の地とみなすことができ、そのときは、前記の各ユーザーの現在位置情報の突き合わせにより互いに近傍の地に居る者同士を組み合わせるという処理が不要になる(ある一つの無線局(基地局)の圏内に居るユーザーは、それぞれが近傍の地に居る者同士の関係にあるとみなせるから)ので、処理が効率化できるメリットがある。
【0048】
なお、以上の各実施例1〜5では、いずれも、「移動体通信端末」の例として、2人以上のユーザーがそれぞれ携帯する「携帯型通信端末」(携帯電話機など)の間での、出会い・連絡支援の例を示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、(1)歩行者が携帯している携帯型情報機器と、自動車に乗っているユーザーが利用している自動車用(カーナビ用など)移動体通信端末との間での出会い・連絡支援を行うために、本発明を適用してもよい。また、(2)それぞれ別の自動車に乗っている各ユーザーがそれぞれ利用している各自動車用(カーナビゲーション用など)移動体通信端末の間同士での出会い・連絡支援を行うために、本発明を適用してもよい。つまり、上記の各実施例1〜5の「個人用携帯端末」のいずれか又は全てを、「自動車に載せられた通信端末」に置き換えてもよく、このような場合も、本発明の射程範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例2を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例3を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例4を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例5を示すブロック図である。
【図6】本実施例5のマッチング処理部74の動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例5のデータベース記録部73に記録されるデータベースの一例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられた記憶手段であって、「ユーザーに関するキー・データ」(そのユーザー自身のキー・データ、又は、そのユーザーがもし近くの場所に居れば出会いたい又は連絡したいと思う人に関するキー・データ)を記録する記録手段と、
ユーザーが使用する移動体通信端末に備えられた送信手段であって、「少なくともそのユーザーを識別することができる識別データ」を無線で送信する送信手段と、
ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられた受信手段であって、他のユーザーの移動体通信端末から無線送信された「少なくとも前記他のユーザーを識別することができる識別データ」を受信する受信手段と、
ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられたマッチング手段であって、前記受信手段により受信した識別データにより識別される他のユーザーに関するデータであって前記の「他のユーザーに関するキー・データ」(前記他のユーザー自身のキー・データ、又は、前記他のユーザーがもし近くの場所に居れば出会いたい又は連絡したい人に関するキー・データ)が、前記の「ユーザーに関するキー・データ」と互いに一致又は関連しているものがあるかどうかを照合するためのマッチング手段と、
このマッチング手段からの出力に基づいて、ユーザーが使用する移動体通信端末又はネットワークに接続されたコンピュータに備えられた告知手段であって、前記マッチング手段により前記ユーザーと他のユーザーとの間で双方の「キー・データ」の中に互いに一致又は関連するものがあるとき、そのことを前記のユーザーに知らせるための告知手段と、
を備えたことを特徴とする(「ユーザーが、もし近くの場所に居れば会いたい又は連絡したいと思う人」が実際にユーザーの近くの場所に居るとき、そのことをユーザーに知らせて、「実際にその人に会うこと又は連絡すること」ができるように支援するための)出会い・連絡支援システム。
【請求項2】
請求項1において、さらに、
前記ユーザーが使用する移動体通信端末には、そのユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段が備えられており、
前記送信手段は、前記「少なくともそのユーザーを識別するための識別データ」と「そのユーザーの現在位置データ」とを無線で送信するものである、
ことを特徴とする出会いシオンシステム。
【請求項3】
請求項1又は2において、さらに、
前記の「ユーザー」の移動体通信端末と前記の「他のユーザー」の移動体通信端末との間を、自動的に通信可能状態(電話やチャットなどのリアルタイムの会話、又は、電子メールの交換などが、可能な状態)とするための自動通信モード設定手段、を備えたことを特徴とする出会い・連絡支援システム。
【請求項4】
ユーザーが使用する移動体通信端末であって、
「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ、又は、もし近くの場所に居れば自己が出会いたい又は連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段と、
前記キー・データを近傍のエリア内に向けて無線で送信する送信手段と、
他のユーザーが使用する移動体通信端末から近傍のエリア内に向けて無線送信された「他のユーザーに関するキー・データ」を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した他のユーザーの移動体通信端末からの「他のユーザーに関するキー・データ」と前記のユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」とが互いに一致又は関連しているかどうかを照合するためのマッチング手段と、
このマッチング手段からの出力に基づいて、前記受信手段により受信した他のユーザーの移動体通信端末からの「他のユーザーに関するキー・データ」が前記のユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と互いに一致又は関連しているとき、そのことを前記のユーザーに知らせるための告知手段と、
を含む移動体通信端末、
を備えている、ことを特徴とする(「ユーザーが、もし自分の近くの場所に居れば、実際に会いたい又は連絡したいと思う人」が実際にユーザーの近くに居るとき、そのことをユーザーに知らせて、「実際にその人に会うこと又は連絡すること」ができるように支援するための)出会い・連絡支援システム。
【請求項5】
請求項4において、さらに、
前記移動体通信端末は、ユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段をも含み、
前記送信手段は、前記ユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と共に、前記の「ユーザーの現在位置データ」をも送信するものである、出会い・連絡支援システム。
【請求項6】
請求項4において、
前記送信手段は、前記ユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と共に、前記の「ユーザーからのメッセージ」をも送信するものであり、
前記告知手段は、前記の他のユーザーからのメッセージの内容をも知らせるものである、
出会い・連絡支援システム。
【請求項7】
請求項4において、さらに、
前記受信手段により受信した「他のユーザー」の通信端末からの「他のユーザーに関するキー・データ」により特定されるその「他のユーザー」が、前記のユーザーが予め設定しておいた「もし近くの場所に居れば自動的に通信可能状態にしたい人の条件」をも満たしているとき、前記のユーザーの移動体通信端末と前記の「他のユーザー」の移動体通信端末との間を、自動的に通信可能状態(電話やチャットなどのリアルタイムの会話、又は、電子メール交換などが、可能な状態)とするための自動通信モード設定手段、
を備えた出会い・連絡支援システム。
【請求項8】
ユーザーが使用する移動体通信端末であって、
ユーザーが「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ、又は、もし近くの場所に居れば自己が出会いたい人又は連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段と、
自己の現在位置を特定するための現在位置特定手段と、
前記の「ユーザー関するキー・データ」及び「ユーザーの現在位置データ」を無線により送信する送信手段と、
他のユーザーが使用する移動体通信端末から無線送信された「他のユーザーに関するキー・データ」及び前記の「他のユーザーの現在位置データ」を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記の「他のユーザーに関するキー・データ」が前記の「ユーザーに関するキー・データ」と互いに一致又は関連しており、且つ、前記の受信手段により受信した「他のユーザーの現在位置」が前記の「ユーザーの現在位置」の近傍であるかどうかを照合するためのマッチング手段と、
このマッチング手段からの出力に基づいて、前記受信手段により受信した前記の「他のユーザーに関するキー・データ」が前記の「ユーザーに関するキー・データ」と互いに一致又は関連しており、且つ、前記の受信手段により受信した「他のユーザーの現在位置」が前記の「ユーザーの現在位置」の近傍であるとき、そのことを前記のユーザーに知らせるための告知手段と、
を含む移動体通信端末、を備えていることを特徴とする(「ユーザーがもし近くの場所に居れば会いたい又は連絡したいと思う人」が実際にユーザーの近くに居るとき、そのことをユーザーに知らせて、「実際にその人に会うこと又は連絡すること」ができるように支援するための)出会い・連絡支援システム。
【請求項9】
請求項8において、
前記送信手段は、前記「ユーザーに関するキー・データ」及び「ユーザーの現在位置データ」と共に、前記の「ユーザーからのメッセージ」をも送信するものであり、
前記告知手段は、前記の「他のユーザーからのメッセージ」の内容をも知らせるものである、
出会い・連絡支援システム。
【請求項10】
請求項8において、さらに、
前記受信手段により受信した「他のユーザーに関するキー・データ」が前記のユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」と一致又は関連しており、且つ、前記受信手段により受信した「他のユーザーの現在位置」が前記の「ユーザーの現在位置」の近傍であるとき、前記のユーザーの通信端末と前記の他のユーザーの通信端末との間を、自動的に通信可能状態(電話やチャットなどのリアルタムイの会話、又は、電子メール交換などが、可能な状態)とするための自動通信モード設定手段、
を備えている、出会い・連絡支援システム。
【請求項11】
複数のユーザーが使用する移動体通信端末であって、少なくとも、各ユーザーが「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ、又は、もし近くの場所に居れば自己が出会いたい人又は連絡したい人に関するキー・データ)を、「センター」(所定のエリア内をカバーする無線局(基地局)内に設置されたセンター又はその無線局(基地局)に接続されたセンター。ここで「センター」とは、「サーバー」コンピュータや「ホスト」コンピュータなどの、ネットワークに接続されたコンピュータ、という意味である。以下同じ)に無線で送信する送信手段を有する移動体通信端末と、
前記のセンターに備えられたマッチング手段であって、前記の複数の通信端末からそれぞれ前記センターに無線で送信されたキー・データに基づいて、互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが互いに近くの位置に居るかどうかを照合するためのマッチング手段と、
前記のセンターに備えられた告知手段であって、前記マッチング手段からの出力に基づいて、互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが互いに近くの位置に居るとき、それらの各ユーザーに対して、そのことを知らせる告知手段と、
を備えた出会い・連絡支援システム。
【請求項12】
請求項11において、
前記移動体通信端末は、前記ユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段をも含み、
前記送信手段は、前記の「ユーザーに関するキー・データ」と共に、前記の「ユーザーの現在位置データ」をも送信するものである、出会い・連絡支援システム。
【請求項13】
請求項11において、
前記送信手段は、前記の「ユーザーに関するキー・データ」と共に、その「ユーザーからのメッセージ」をも送信するものであり、
前記告知手段は、このメッセージの内容をも知らせるものである、
出会い・連絡支援システム。
【請求項14】
請求項11において、さらに、
前記センターが、互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが互いに近傍の場所に居ると判断したとき、前記の互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが使用する移動体通信端末の間を、自動的に通信可能状態(電話やチャットなどのリアルタイム会話、又は、電子メール交換などが、可能な状態)とするための自動通信モード設定手段、
を備えた出会い・連絡支援システム。
【請求項15】
複数のユーザーが使用する移動体通信端末であって、少なくとも、各ユーザーの「ユーザーに関するキー・データ」(自己のキー・データ、又は、もし近くの場所に居れば自己が出会いたい人又は連絡したい人に関するキー・データ)を記録する記録手段、各ユーザーの現在位置を特定するための現在位置特定手段、及び、前記の「ユーザーに関するキー・データ」及び「ユーザーの現在位置データ」をセンター(「センター」とは、センターの「サーバー」コンピュータや「ホスト」コンピュータなどの、ネットワークに接続されたコンピュータ、の意味)に向けて無線で送信する送信手段、を有する移動体通信端末と、
前記の各移動体通信端末からそれぞれセンターに無線送信された各ユーザーの「ユーザーのキー・データ」及び「ユーザーの現在位置データ」に基づいて、「あるユーザー」の近傍の位置に「そのユーザーに関するキー・データ」と一致又は関連するキー・データを有する「他のユーザー」が居るかどうかを照合するためのマッチング手段と、
このマッチング手段からの出力に基づいて、「あるユーザー」の近傍の位置に「そのユーザーに関するキー・データ」と一致又は関連するキー・データを有する「他のユーザー」が居るときは、それらの各ユーザーにそのことを知らせる告知手段と、
を備えた出会い・連絡支援システム。
【請求項16】
請求項15において、
前記送信手段は、前記「ユーザーに関するキー・データ」と共に、その「ユーザーからのメッセージ」をも送信するものであり、
前記告知手段は、このメッセージの内容をも知らせるものである、
出会い・連絡支援システム。
【請求項17】
請求項15において、さらに、
近傍のエリア内に互いに一致又は関連するキー・データを有するユーザーが居るとき、前記の互いに一致又は関連するキー・データを有する複数のユーザーが使用する移動体通信端末の間を、自動的に通信可能状態(電話又はチャットなどのリアルタイム会話、又は、電子メール交換などが、可能な状態)とするための自動通信モード設定手段、
を備えた出会い・連絡支援システム。
【請求項18】
複数のユーザーがそれぞれ操作する移動体通信端末であって、少なくとも、各ユーザーの自己を識別するための識別データ、及び、自己の現在位置特定用データ(自己の現在位置を特定するデータ又は自己の現在位置を特定するための資料となるデータ)を、センター(「サーバー」コンピュータや「ホスト」コンピュータなどの、ネットワークに接続されたコンピュータの意味)に向けて無線で送信する送信手段、を有する移動体通信端末と、
前記センター側に備えられ、前記の各移動体通信端末からそれぞれ送信された各ユーザーの識別データ及び現在位置特定用データに基づいて、「あるユーザー」の近傍のエリア内に「そのユーザーが、もし自己の近くの場所に居れば、実際に会いたい又は連絡したいと思う人」が居るかどうかを照合するためのマッチング手段と、
このマッチング手段からの出力に基づいて、「あるユーザー」の近傍のエリア内に「そのユーザーが、もし自己の近くの場所に居れば、実際に会いたい又は連絡したいと思う人」が居るとき、そのことを前記ユーザーに知らせるための告知手段と、
を備えた出会い・連絡支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−17203(P2013−17203A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−183462(P2012−183462)
【出願日】平成24年8月22日(2012.8.22)
【分割の表示】特願2009−255611(P2009−255611)の分割
【原出願日】平成11年6月30日(1999.6.30)
【出願人】(595100934)
【Fターム(参考)】