説明

分割モジュール実行プログラム

【課題】画面遷移の応答性を向上させると共に、遷移画面の表示に必要な分割モジュールをダウンロードする負荷を平準化する。
【解決手段】実施形態の分割モジュール要求部115は、全ての遷移先画面の画面IDに関連付けられた分割モジュールのファイル名のうち、取得済みモジュール一覧に無い各分割モジュールのファイル名を優先順位表内で優先順位の高い順に所定の個数以下だけ含む取得モジュール一覧を作成し、取得モジュール一覧内の各分割モジュールのファイル名を含むダウンロード要求をサーバ装置に送信する。分割モジュール受信部は、ダウンロード要求内のファイル名をもつ各分割モジュールをサーバ装置から受信する。分割モジュール保持部は、受信した各分割モジュールを記憶部に書き込むと共に、当該受信した各分割モジュールのファイル名を取得済みモジュール一覧に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、分割モジュール実行プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
クライアント装置がクライアント・アプリケーションを実行する際に、サーバ装置からダウンロードする場合、クライアント・アプリケーションを全てダウンロードしてから実行すると、初期画面の表示までに時間がかかってしまう。
【0003】
このため、クライアント・アプリケーションを分割して複数の分割モジュールとし、初期画面を表示するために必要な分割モジュールのみをダウンロードすることで初期画面の表示にかかる時間を短縮している。
【0004】
分割モジュールをダウンロードすることは、初期画面に限らず、他の画面に遷移する際にも同様に行われる。例えば、必要となる分割モジュールを、既存のモジュールの実行に並行してダウンロードする方式がある。
【0005】
しかしながら、この方式では必要となった時にダウンロードするため、一時的にダウンロードによる負荷が集中して発生するので、応答性の低下が発生してしまう。
【0006】
また、特定のファイルのプログラムを実行中に別のファイルが必要になったときに、ファイルダウンロードの優先順位情報をもとに、必要になった別のファイルをダウンロードする方式がある。この方式も必要となった時にダウンロードするため、同様に、一時的にダウンロードによる負荷が集中して発生するので、応答性の低下が発生してしまう。
【0007】
さらに、ウェブブラウザによるHTML(Hypertext Markup Language)で記述された画面をダウンロードして実行するアプリケーションの場合には、HTMLで記述された画面を表示するため、その画面を表示する前に、HTMLにより参照(リンク)されている全ての情報を取得・ダウンロードするので、画面表示のタイミングで高い負荷が発生してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−358208号公報
【特許文献2】特開平10−171662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上説明したように、画面遷移により新しく画面を表示する際に、必要とされるファイルを含む分割モジュールをダウンロードするため、応答性が低下する。また、事前に全ての情報をダウンロードするとクライアント装置の負荷が一時的に高くなってしまう。
【0010】
本明細書に開示された実施形態は、画面遷移の応答性を向上させると共に、遷移画面の表示に必要な分割モジュールをダウンロードする負荷を平準化し得る分割モジュール実行プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態のクライアント装置は、ハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成で実施される場合、クライアント装置の機能を実現させるための分割モジュール実行プログラムが予めコンピュータにインストールされて実施される。
【0012】
実施形態のクライアント装置は、画面表示用のクライアント・アプリケーションを分割してなる複数の分割モジュールをサーバ装置から取得して実行する。
【0013】
このクライアント装置は、遷移元画面を示す画面IDと遷移先画面を示す画面IDとを関連付けて記述した画面遷移図表、遷移元画面を示す画面IDと遷移先画面を示す画面IDと遷移回数とを関連付けて記述した遷移回数記録、各画面IDと各分割モジュールのファイル名とを関連付けて記述した画面−モジュール対応表、及び遷移回数の多い順位を示す取得の優先順位と各分割モジュールのファイル名とを関連付けて記述した優先順位表を記憶した図示しない記憶部を備えている。この記憶部は、取得した各分割モジュール、及び当該取得した各分割モジュールのファイル名の一覧を示す取得済みモジュール一覧が書き込まれる。
【0014】
実施形態のクライアント装置は、ユーザ操作検出部、画面遷移判定実行部、優先順位判定部、リクエスト送信部、分割モジュール要求部、分割モジュール受信部、分割モジュール保持部及び分割モジュール実行部を備えている。
【0015】
実施形態の分割モジュール要求部は、現在表示中の画面を遷移元画面としたときの当該遷移元画面の画面IDに画面遷移図表内で関連付けられた全ての遷移先画面の画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表内で関連付けられた分割モジュールのファイル名のうち、取得済みモジュール一覧に無い各分割モジュールのファイル名を、優先順位表内で優先順位の高い順に所定の個数以下だけ含む取得モジュール一覧を作成する。
【0016】
また、実施形態の分割モジュール要求部は、作成された取得モジュール一覧内の各分割モジュールのファイル名を含むダウンロード要求をサーバ装置に送信する。
【0017】
実施形態の分割モジュール受信部は、ダウンロード要求内のファイル名をもつ各分割モジュールをサーバ装置から受信する。
【0018】
実施形態の分割モジュール保持部は、受信した各分割モジュールを記憶部に書き込むと共に、当該受信した各分割モジュールのファイル名を取得済みモジュール一覧に書き込む。
【0019】
実施形態のユーザ操作検出部は、ユーザによる遷移先画面の画面IDを指定した操作を検出する。
【0020】
実施形態の画面遷移判定実行部は、検出された操作により指定された画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表内で関連付けられた分割モジュールのファイル名を一覧して示す遷移先モジュール一覧を作成し、この遷移先モジュール一覧内の全てのファイル名と同じ全てのファイル名が取得済みモジュール一覧内にあるとき、当該ファイル名を含む画面遷移指示を送出する。
【0021】
実施形態の分割モジュール実行部は、記憶部内の各分割モジュールのうち、送出された画面遷移指示に含まれるファイル名と同じファイル名の分割モジュールを実行する。
【0022】
実施形態の優先順位判定部は、分割モジュール実行部により実行された分割モジュールのファイル名と同じファイル名に画面−モジュール対応表内で関連付けられた画面IDに基づいて、当該画面IDに遷移回数記録内で関連付けられた遷移回数を更新する。
【0023】
実施形態の優先順位判定部は、遷移回数の更新後、遷移回数記録内で遷移回数の多い順位を画面ID毎に判定し、当該判定された画面IDと順位に基づいて、当該判定された画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表内で関連付けられた分割モジュールのファイル名と同じファイル名に優先順位表内で関連付けられた優先順位を更新する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施形態に係る分割モジュール実行プログラムが適用された分割モジュール実行システムの構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態における分割モジュール実行システムの構成の一例を示す模式図である。
【図3】同実施形態における画面遷移図表の一例を示す模式図である。
【図4】同実施形態における画面遷移図表の一例を示す模式図である。
【図5】同実施形態における画面遷移図表の一例を示す模式図である。
【図6】同実施形態の変形例における画面定義記述の一例を示す模式図である。
【図7】同実施形態における遷移回数記録の一例を示す模式図である。
【図8】同実施形態における遷移回数記録の一例を示す模式図である。
【図9】同実施形態における画面−モジュール対応表の一例を示す模式図である。
【図10】同実施形態における優先順位表の一例を示す模式図である。
【図11】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】同実施形態における不足モジュール一覧の作成動作を説明するための模式図である。
【図14】同実施形態における取得モジュール一覧の作成動作を説明するための模式図である。
【図15】同実施形態における取得モジュール一覧の作成動作を説明するための模式図である。
【図16】同実施形態における取得モジュール一覧の作成動作を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、実施形態について図面を用いて説明する。
【0026】
図1及び図2は実施形態に係る分割モジュール実行プログラムが適用された分割モジュール実行システムの構成を示す模式図である。この分割モジュール実行システムは、図1に示すように、クライアント装置100及びサーバ装置200を備えている。
【0027】
ここで、クライアント装置100は、画面表示用のクライアント・アプリケーションを分割してなる複数の分割モジュールDMをサーバ装置200から取得して実行するものである。
【0028】
具体的には、クライアント装置100は、ユーザ操作検出部111、画面遷移判定実行部112、優先順位判定部113、リクエスト送信部114、分割モジュール要求部115、分割モジュール受信部116、分割モジュール保持部117及び分割モジュール実行部118を備えており、図示しない記憶部に画面遷移図表T1、遷移回数記録T2、画面−モジュール対応表T3、優先順位表T4、分割モジュールDM及び取得済みモジュール一覧L1を記憶している。
【0029】
一方、サーバ装置200は、クライアント装置100から受けたダウンロード要求に応じて分割モジュールDMをクライアント装置100に送信する機能と、クライアント装置100から受けたリクエストに応じてサービスを実行して実行結果をクライアント装置100に送信する機能をもっている。
【0030】
具体的には、サーバ装置200は、分割モジュール送信部211、リクエスト受信部212、サービス実行部213及びサービス214を備えており、図示しない記憶部に分割モジュールDMを記憶している。
【0031】
なお、各装置100,200は、それぞれハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体から対応する装置100,200のコンピュータにインストールされ、対応する装置100,200の機能を実現させるためのプログラムが用いられる。
【0032】
例えば図2に示すように、クライアント装置100は、分割モジュール実行プログラム110、各表T1〜T4、分割モジュールDM及び取得済みモジュール一覧L1や処理中のデータ等を記憶する主メモリとしての記憶部120と、分割モジュール実行プログラム110、各表T1〜T4、分割モジュールDM及び取得済みモジュール一覧L1を記憶する補助メモリとしてのHDD(hard disk drive)装置130と、分割モジュール実行プログラム110を実行するCPU140とを備えた構成としてもよい。
【0033】
ここで、分割モジュール実行プログラム110は、各部111〜118の機能をクライアント装置100に実現させるための各プログラムコード111c〜118cを備えている。換言すると、各部111〜118は、各プログラムコード111c〜118cを実行するCPU140の一機能として実現可能となっている。
【0034】
同様に、サーバ装置200は、分割モジュール送信プログラム210及び分割モジュールDMや処理中のデータ等を記憶する主メモリとしての記憶部220と、分割モジュール送信プログラム210及び分割モジュールDMを記憶する補助メモリとしてのHDD装置230と、分割モジュール送信プログラム210を実行するCPU240とを備えた構成としてもよい。
【0035】
また同様に、分割モジュール送信プログラム210は、各部211〜214の機能をサーバ装置200に実現させるための各プログラムコード211c〜214cを備えている。換言すると、各部211〜214は、各プログラムコード211c〜214cを実行するCPU240の一機能として実現可能となっている。
【0036】
次に、記憶部120に記憶される各表T1〜T4について説明する。
【0037】
画面遷移図表T1は、図3に一例を示すように、画面1から画面6までのツリー構造により表記される画面遷移を実線矢印で示し、このような画面遷移を含む業務A,B,C間のツリー構造により表記される画面遷移を破線矢印により示している。
【0038】
この例では、業務Aは画面1から開始され、実線矢印に示すように画面1→2→4、画面1→3→5又は6に遷移すると共に、任意の画面1〜6から破線矢印に示すように業務Bの画面7に遷移する。
【0039】
同様に、業務Bは画面7から開始され、実線矢印に示すように画面7→8→10又は画面7→9→11に遷移すると共に、任意の画面7〜11から業務Cの画面12に遷移する。
【0040】
業務Cは画面12から開始され、実線矢印に示すように画面12→13→14,15又は16に遷移する。
【0041】
このような画面遷移図表T1は、具体的には、図4に一部の例を示すように、遷移元画面を示す画面IDと遷移先画面を示す画面IDとを関連付けて記述したテーブルとして実現してもよく、所望によっては更に、業務を示す業務名(A,A→B)を関連付けて記述してもよい。
【0042】
また、画面遷移図表T1は、図5(a)及び図5(b)に一部の例を示すように、業務毎に別々に作成してもよい。
【0043】
さらに、画面遷移図表T1に代えて、図6に一部の例を示すように、HTML又はXML(Extensible Markup Language)により記述された画面定義記述T1d内に記述された、遷移元画面から遷移先画面へのリンク情報を用いてもよい。
【0044】
この画面定義記述T1dにおける第00001〜00008行目,第00014行目,第00016行目,第00022行目,第00024行目などは、HTMLの一般的な記述である。
【0045】
(1)第00010行目の<link>タブは、分割モジュール(画面デザイン定義)を参照し取得している部分である。この分割モジュールのファイル名は“common.css”である。
【0046】
(2)第00012行目の<script>タブは、分割モジュール(プログラム)を参照し取得している部分である。このファイル名は“JavaScript(登録商標).js”である。
【0047】
(3)第00018行目の<img>タブは、分割モジュール(画像データ)を参照し取得している部分である。画像データファイル名は“log_XXX.gif”である。
【0048】
(4)第00020行目の<a>タグは、画面遷移先を定義している部分である。遷移先画面のリンク名は http://www.XXX.co.jp/contact.html である。このリンク名は遷移元画面から遷移先画面へのリンク情報に相当する。
【0049】
本明細書に開示した“分割モジュール”とは、(1)(2)(3)のいずれか1つ、または(1)(2)(3)のうちの任意の2つの組み合わせ、または(1)(2)(3)の全てを含むものである。なお、“分割モジュール”の用語は、“分割されたモジュール”、“実行モジュール”又は単に“モジュール”と呼んでもよい。
【0050】
遷移回数記録T2は、図7に一部の例を示すように、遷移元画面を表す画面IDと遷移先画面を表す画面IDと遷移回数とを関連付けて記述したテーブルである。
【0051】
また、遷移画面記録T2は、図8(a)及び図8(b)に一部の例を示すように、業務毎に別々に作成してもよい。
【0052】
画面−モジュール対応表T3は、図9に一部の例を示すように、各画面IDと各分割モジュールのファイル名とを関連付けて記述したテーブルである。
【0053】
優先順位表T4は、図10に一部の例を示すように、遷移回数の多い順位を示す取得の優先順位と各分割モジュールのファイル名とを関連付けて記述したテーブルである。
【0054】
続いて、各部111〜118,211〜214の機能について説明する。
【0055】
クライアント装置100におけるユーザ操作検出部111は、ユーザ操作による画面遷移操作を検出したとき、画面遷移判定実行部112を呼び出し実行する機能と、ユーザ操作によるサービス呼び出し操作を検出したとき、リクエスト送信部114と分割モジュール要求部115を呼び出し実行する機能とをもっている。
【0056】
ここで、画面遷移操作は、例えば、ユーザによる遷移先画面の画面IDを指定した操作を意味している。また、サービス呼び出し操作は、実行する処理を特定するためのサービス名、メソッド名などの情報を指定した操作を意味している。
【0057】
画面遷移判定実行部112は、以下の処理を行う。
【0058】
すなわち、画面遷移判定実行部112は、画面遷移先の画面を表示するために必要な分割モジュールDMがあるかどうかを確認する処理を行う。このとき、画面遷移判定実行部112は、画面−モジュール対応表T3を参照することにより、遷移先画面の表示に必要な分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す遷移先モジュール一覧を作成する。また、画面遷移判定実行部112は、分割モジュール保持部117に問い合わせることにより、取得済みの分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す取得済みモジュール一覧L1を取得する。画面遷移判定実行部112は、取得済みモジュール一覧L1に遷移先モジュール一覧内の分割モジュールDMの全てのファイル名が含まれているか否かを確認する。
【0059】
必要な分割モジュールDMが不足していた場合(=否の場合)は、不足している分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す不足モジュール一覧を作成し、不足モジュール一覧を分割モジュール要求部115に渡し、不足モジュール一覧に示されるファイル名の分割モジュールDMをサーバ装置200から取得するように指示する。また、画面遷移判定実行部112は、分割モジュール保持部117から、取得済みモジュール一覧L1の更新が通知されてきたら、必要な分割モジュールDMが取得されているかどうかを確認し、取得されていたら画面遷移指示を送出する。
【0060】
一方、必要な分割モジュールDMがある場合の機能についてまとめると、画面遷移判定実行部112は、ユーザ操作検出部111に呼び出し実行され、ユーザ操作検出部111により検出された操作により指定された画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す遷移先モジュール一覧を作成し、この遷移先モジュール一覧内の全てのファイル名と同じ全てのファイル名が取得済みモジュール一覧L1内にあるとき、当該全てのファイル名を含む画面遷移指示を分割モジュール実行部118に送出する遷移指示送出機能をもっている。
【0061】
また、画面遷移判定実行部112は、ユーザ操作検出部111に呼び出し実行されると、優先順位判定部113を実行する機能をもっている。
【0062】
優先順位判定部113は、優先順位の判定を行い、ダウンロードする分割モジュールDMの優先順位表T4を作成、または、更新する機能をもっている。優先順位表T4は、優先順位が高い順に分割モジュールDMのファイル名を表記した一覧である。
【0063】
優先順位判定部113は、分割モジュール実行部118により実行された分割モジュールDMのファイル名と同じファイル名に画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた画面IDに基づいて、当該画面IDに遷移回数記録T2内で関連付けられた遷移回数を更新する機能と、遷移回数の更新後、遷移回数記録T2内で遷移回数の多い順位を画面ID毎に判定し、当該判定された画面IDと順位に基づいて、当該判定された画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名と同じファイル名に優先順位表T4内で関連付けられた優先順位を更新する機能とをもっている。
【0064】
なお、優先順位判定部113は、画面遷移の時に限らず、初期画面表示のためのモジュールがダウンロードされ実行される時にも実行される。
【0065】
リクエスト送信部114は、ユーザ操作検出部111に呼び出し実行され、実行する処理を特定するためのサービス名、メソッド名などの情報を含むリクエストをサーバ装置200のリクエスト受信部212に送信する機能をもっている。
【0066】
分割モジュール要求部115は、画面遷移判定実行部112から実行され、画面遷移判定実行部112から取得モジュール一覧を渡され、取得を指示された場合は、取得モジュール一覧内の全てのファイル名を含むダウンロード要求をサーバ装置200に送信する。
【0067】
分割モジュール要求部115は、ユーザ操作検出部111から実行された場合、優先順位表T4を参照し、優先順位の高い分割モジュールDMのファイル名を含むダウンロード要求をサーバ装置200に送信する。
【0068】
優先順位の高い分割モジュールDMが複数ある場合、分割モジュール要求部115は、予め設定された合計サイズ以下になる個数の分割モジュールDMのファイル名をダウンロード要求に含める。
【0069】
分割モジュール要求部115は、分割モジュール保持部117から取得済みモジュールの一覧を取得し、取得済みモジュール一覧L1内の分割モジュールDMのファイル名をダウンロード要求に含めない。
【0070】
換言すると、ユーザ操作検出部111から実行された場合に関し、分割モジュール要求部115は、現在表示中の画面を遷移元画面としたときの当該遷移元画面の画面IDに画面遷移図表T1内で関連付けられた全ての遷移先画面の画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名のうち、取得済みモジュール一覧L1に無い各分割モジュールDMのファイル名を、優先順位表T4内で優先順位の高い順に所定の個数以下だけ含む取得モジュール一覧を作成する機能と、作成された取得モジュール一覧内の各分割モジュールDMのファイル名を含むダウンロード要求をサーバ装置200に送信する機能とをもっている。
【0071】
なお、分割モジュール要求部115は、サービス呼び出し操作を検出したユーザ操作検出部111から実行される場合に限らず、定期的又は不定期に、ユーザ操作検出部111から実行された場合の動作と同じ動作を実行するように変形してもよい。「不定期に」としては、例えば、サービス呼び出し操作以外の操作(例、キーボードのページダウンボタンの押し操作、マウスのスクロール操作など)を検出したユーザ操作検出部111から実行される場合がある。
【0072】
分割モジュール受信部116は、ダウンロード要求内のファイル名をもつ各分割モジュールDMをサーバ装置200から受信する機能をもっている。なお、受信された分割モジュールDMは、分割モジュール受信部116から分割モジュール保持部117に引き渡される。
【0073】
分割モジュール保持部117は、分割モジュール受信部116から引き渡された分割モジュールを保持すると共に、取得済みモジュール一覧を持つ。保持している分割モジュールDMを追加・更新した場合、分割モジュール保持部117は、追加・更新した分割モジュールDMのファイル名を含む取得済みモジュール一覧L1を画面遷移判定実行部112に通知する。
【0074】
換言すると、分割モジュール保持部117は、分割モジュール受信部116により受信された各分割モジュールDMを記憶部120に書き込むと共に、当該受信した各分割モジュールDMのファイル名を取得済みモジュール一覧L1に書き込む機能をもっている。
【0075】
分割モジュール実行部118は、記憶部120内の各分割モジュールDMのうち、画面遷移判定実行部112から送出された画面遷移指示に含まれるファイル名と同じファイル名の分割モジュールDMを実行する機能をもっている。
【0076】
分割モジュール実行部118としては、例えば、ウェブブラウザや、フラッシュ(登録商標)プレーヤー(Flash(登録商標)Player)等が使用可能となっている。分割モジュールDMとしては、例えば、swcファイル、swfファイル、jsファイル等が適宜、使用可能となっている。
【0077】
一方、サーバ装置200における分割モジュール送信部211は、ダウンロード要求内のファイル名の分割モジュールDMをクライアント装置100の分割モジュール受信部116に送信する。
【0078】
リクエスト受信部212は、実行する処理を特定するためのサービス名、メソッド名などの情報を含むリクエストをクライアント装置100のリクエスト送信部114から受信すると、リクエスト内の情報をサービス実行部213に指示する。
【0079】
サービス実行部213は、リクエスト受信部212からの指示により指定された処理であるサービスを呼び出す。
【0080】
サービス214は、サーバアプリケーションが提供する機能である。通常は、提供する機能に対応した複数のサービスが用意されている。例えば、給与計算画面における給与計算機能に対応した複数の計算サービス等である。
【0081】
次に、以上のように構成された分割モジュール実行システムの動作を図11及び図12のフローチャートを用いて説明する。
【0082】
クライアント装置100においては、ユーザ操作検出部111が、ユーザによる操作を検出すると(ST1)、検出した操作が画面遷移操作であれば画面遷移判定実行部112を呼び出し実行し(ST2;画面遷移)、検出した操作がサービス呼び出し操作であればリクエスト送信部114及び分割モジュール要求部115を呼び出し実行する(ST2;サービス呼び出し)。始めに、検出した操作が画面遷移操作である場合について述べる。
【0083】
画面遷移判定実行部112は、ユーザ操作検出部111に呼び出し実行されると、ユーザ操作検出部111により検出された操作により指定された画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す遷移先モジュール一覧を作成する(ST3)。
【0084】
続いて、画面遷移判定実行部112は、分割モジュール保持部117に問い合わせることにより、取得済みの分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す取得済みモジュール一覧L1を取得する(ST4)。
【0085】
また、画面遷移判定実行部112は、取得済みモジュール一覧L1に遷移先モジュール一覧内の分割モジュールDMの全てのファイル名が含まれているか否かを判定し、否の場合には、含まれていない分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す不足モジュール一覧L3を作成する(ST5)。
【0086】
すなわち、図13に一例を示すように、画面遷移判定実行部112は、取得済みモジュール一覧L1に遷移先モジュール一覧T2内の分割モジュールDMの2つのファイル名“screen4module.swc”,“element4-1.swf”が含まれているものの、他の4つのファイル名“element4-2.js”,…,“element4-5.js”が含まれていないので、含まれていない4つのファイル名“element4-2.js”,…,“element4-5.js”を一覧して示す不足モジュール一覧L3を作成する。
【0087】
しかる後、画面遷移判定実行部112は、不足モジュール一覧内のファイル名の個数が所定の個数以下か否かを判定し(ST6)、否の場合にはステップST11に進む。
【0088】
一方、ステップST6の判定の結果、所定の個数以下の場合には、ステップST7に進む。ここではステップST7に進む場合を述べる。
【0089】
画面遷移判定実行部112は、優先順位表T4及び取得済みモジュール一覧L1を参照し(ST7〜ST8)、現在表示中の画面を遷移元画面としたときの当該遷移元画面の画面IDに画面遷移図表T1内で関連付けられた全ての遷移先画面の画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名のうち、取得済みモジュール一覧L1に無い各分割モジュールDMのファイル名であって優先順位表T4内で優先順位の最も高いファイル名を追加した先行取得用のモジュール一覧を作成する(ST9)。
【0090】
続いて、画面遷移判定実行部112は、ステップST9で作成した先行取得用のモジュール一覧内のファイル名の個数が所定の個数以下か否かを判定し(ST10)、否の場合にはステップST9に戻り、所定の個数以下の場合にはステップST11に進む。
【0091】
続いて、画面遷移判定実行部112は、不足モジュール一覧内のファイル名を含む取得モジュール一覧を作成する(ST11)。
【0092】
ここで、ステップST6でNOだった場合(不足モジュール一覧内のファイル名の個数が所定の個数を超えている場合)、画面遷移判定実行部112は、図14に一例を示すように、不足モジュール一覧内のファイル名からなる取得モジュール一覧L4を作成する。補足すると、不足モジュール一覧内のファイル名は、次の遷移先画面を表示するために、負荷が平準化しなくても取得する必要がある分割モジュールDMを示している。このため、取得モジュール一覧L4は、所定の個数を超えたとしても、不足モジュール一覧内の全てのファイル名を含むように作成される。
【0093】
一方、ステップST6でYESだった場合(不足モジュール一覧内のファイル名の個数が所定の個数以下の場合)、画面遷移判定実行部112は、図15に一例を示すように、不足モジュール一覧内のファイル名と、先行取得用のモジュール一覧内のファイル名とを合わせて所定の個数以下だけ含む取得モジュール一覧L4を作成する。補足すると、先行取得用のモジュール一覧を含む場合には、取得モジュール一覧L4は、負荷の平準化の観点から所定の個数以下のファイル名を含むように作成される。
【0094】
いずれにしても、画面遷移判定実行部112は、作成した取得モジュール一覧を分割モジュール要求部115に送出する。
【0095】
分割モジュール要求部115は、送出された取得モジュール一覧内の全てのファイル名の分割モジュールDMを含むダウンロード要求をサーバ装置200に送信する(ST12)。
【0096】
サーバ装置200においては、分割モジュール送信部211が、ダウンロード要求内のファイル名の分割モジュールDMをクライアント装置100に送信する。
【0097】
クライアント装置100においては、分割モジュール受信部116が、各分割モジュールDMをサーバ装置200から取得し(ST13)、この分割モジュールDMを分割モジュール保持部117に引き渡す。
【0098】
分割モジュール保持部117は、引き渡された各分割モジュールDMを記憶部120に書き込むと共に、当該各分割モジュールDMのファイル名を取得済みモジュール一覧L1に書き込んで更新する。
【0099】
また、分割モジュール保持部117は、更新後の取得済みモジュール一覧L1を画面遷移判定実行部112に通知する。
【0100】
画面遷移判定実行部112は、通知された更新後の取得済みモジュール一覧L1に遷移先モジュール一覧内の分割モジュールDMの全てのファイル名が含まれているか否かを判定し、全てのファイル名が含まれているとき、当該全てのファイル名を含む画面遷移指示を分割モジュール実行部118に送出する。
【0101】
分割モジュール実行部118は、記憶部120内の各分割モジュールDMのうち、画面遷移判定実行部112から送出された画面遷移指示に含まれるファイル名と同じファイル名の分割モジュールDMを実行することにより、画面を遷移させる(ST14)。
【0102】
優先順位判定部113は、実行された分割モジュールDMのファイル名と同じファイル名に画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた画面IDに基づいて、当該画面IDに遷移回数記録T2内で関連付けられた遷移回数を更新する。
【0103】
遷移回数の更新後、優先順位判定部113は、遷移回数記録T2内で遷移回数の多い順位を画面ID毎に判定し、当該判定された画面IDと順位に基づいて、当該判定された画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名と同じファイル名に優先順位表T4内で関連付けられた優先順位を更新する(ST15)。ステップST15の完了後、クライアント装置100は、ステップST1に戻って処理を継続する。
【0104】
次に、ステップST1で検出した操作がサービス呼び出し操作である場合について述べる。ここでは、クライアント装置100からサーバ装置200へサービス呼び出しを行うタイミングで、優先順位の高い分割モジュールDMを先行して取得する。
【0105】
取得される分割モジュールDMは、取得されていないものから優先順位の高い順に決められる。優先順位の判定方法は、次の遷移先画面の表示に必要な分割モジュールDMを最も高い優先順位とし、次の遷移先画面の候補が複数ある場合には、次の遷移先画面となる可能性が高い(=遷移回数の多い)順に高い優先順位としている。
【0106】
以下、これらの動作を具体的に説明する。
【0107】
すなわち、ユーザ操作検出部111は、ステップST1で検出した操作がサービス呼び出し操作であればリクエスト送信部114及び分割モジュール要求部115を呼び出し実行する(ST2;サービス呼び出し)。
【0108】
リクエスト送信部114は、ユーザ操作検出部111に呼び出し実行され、実行する処理を特定するためのサービス名、メソッド名などの情報を含むリクエストをサーバ装置200に送信する(ST16)。
【0109】
サーバ装置200においては、リクエスト受信部212が、リクエストをクライアント装置100のリクエスト送信部114から受信すると、リクエスト内の情報をサービス実行部213に指示する。
【0110】
サービス実行部213は、リクエスト受信部212からの指示により指定された処理であるサービス214を呼び出して実行する。
【0111】
一方、分割モジュール要求部115は、ユーザ操作検出部111に呼び出し実行され、優先順位表T4を参照すると共に(ST17)、分割モジュール保持部117に問い合わせることにより、取得済みの分割モジュールDMのファイル名を一覧して示す取得済みモジュール一覧L1を取得する(ST18)。
【0112】
また、分割モジュール要求部115は、優先順位表T4及び取得済みモジュール一覧L1を参照し、現在表示中の画面を遷移元画面としたときの当該遷移元画面の画面IDに画面遷移図表T1内で関連付けられた全ての遷移先画面の画面IDと同じ画面IDに画面−モジュール対応表T3内で関連付けられた分割モジュールDMのファイル名のうち、取得済みモジュール一覧L1に無い各分割モジュールDMのファイル名であって優先順位表T4内で優先順位の最も高いファイル名を追加した先行取得用のモジュール一覧を作成する(ST19)。
【0113】
続いて、分割モジュール要求部115は、この先行取得用のモジュール一覧内のファイル名の個数が所定の個数以下か否かを判定し(ST20)、否の場合にはステップST19に戻り、所定の個数以下の場合にはステップST21に進む。
【0114】
続いて、分割モジュール要求部115は、図16に一例を示すように、先行取得用のモジュール一覧内のファイル名を所定の個数以下だけ含む取得モジュール一覧L4を作成する(ST21)。
【0115】
しかる後、分割モジュール要求部115は、ステップST12に移行して、前述同様に、取得モジュール一覧内の全てのファイル名を含むダウンロード要求をサーバ装置200に送信する。
【0116】
以下、前述した通り、ステップST12から後の処理が順次、実行される。
【0117】
上述したように本実施形態によれば、分割モジュールDMを、必要となる以前に先行して、動的に更新される優先順位で段階的にダウンロードすることにより、画面遷移の応答性を向上させると共に、遷移画面の表示に必要な分割モジュールをダウンロードする負荷を平準化させることができる。
【0118】
補足すると、本実施形態によれば、分割モジュールDMを先行してダウンロードする際に、事前に設定したファイルサイズを超えない観点から、所定の個数以下の分割モジュールDMをダウンロードするようにしたので、負荷を平準化させることができる。
【0119】
なお、上記実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0120】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
【0121】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
【0122】
さらに、実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0123】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記実施形態における処理が実行される場合も実施形態における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
【0124】
尚、実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
【0125】
また、実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって実施形態の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0126】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の変形例を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
【符号の説明】
【0127】
100…クライアント装置、111…ユーザ操作検出部、112…画面遷移判定実行部、113…優先順位判定部、114…リクエスト送信部、115…分割モジュール要求部、116…分割モジュール受信部、117…分割モジュール保持部、118…分割モジュール実行部、T1…画面遷移図表、T2…遷移回数記録、T3…画面−モジュール対応表、T4…優先順位表、DM…分割モジュール、L1…取得済みモジュール一覧、L2…遷移先モジュール一覧、L3…不足モジュール一覧、L4…取得モジュール一覧。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面表示用のクライアント・アプリケーションを分割してなる複数の分割モジュールをサーバ装置から取得して実行するクライアント装置であって、遷移元画面を示す画面IDと遷移先画面を示す画面IDとを関連付けて記述した画面遷移図表、遷移元画面を示す画面IDと遷移先画面を示す画面IDと遷移回数とを関連付けて記述した遷移回数記録、各画面IDと各分割モジュールのファイル名とを関連付けて記述した画面−モジュール対応表、及び前記遷移回数の多い順位を示す取得の優先順位と各分割モジュールのファイル名とを関連付けて記述した優先順位表を記憶した第1記憶手段と、前記取得した各分割モジュール、及び当該取得した各分割モジュールのファイル名の一覧を示す取得済みモジュール一覧を記憶する第2記憶手段とを備えた前記クライアント装置に用いられる分割モジュール実行プログラムであって、
前記クライアント装置を、
現在表示中の画面を遷移元画面としたときの当該遷移元画面の画面IDに前記画面遷移図表内で関連付けられた全ての遷移先画面の画面IDと同じ画面IDに前記画面−モジュール対応表内で関連付けられた分割モジュールのファイル名のうち、前記取得済みモジュール一覧に無い各分割モジュールのファイル名を、前記優先順位表内で優先順位の高い順に所定の個数以下だけ含む取得モジュール一覧を作成する手段、
前記作成された取得モジュール一覧内の各分割モジュールのファイル名を含むダウンロード要求を前記サーバ装置に送信する手段、
前記ダウンロード要求内のファイル名をもつ各分割モジュールを前記サーバ装置から受信する分割モジュール受信手段、
前記受信した各分割モジュールを前記第2記憶手段に書き込むと共に、当該受信した各分割モジュールのファイル名を前記取得済みモジュール一覧に書き込む手段、
ユーザによる遷移先画面の画面IDを指定した操作を検出するユーザ操作検出手段、
前記検出された操作により指定された画面IDと同じ画面IDに前記画面−モジュール対応表内で関連付けられた分割モジュールのファイル名を一覧して示す遷移先モジュール一覧を作成し、この遷移先モジュール一覧内の全てのファイル名と同じ全てのファイル名が前記取得済みモジュール一覧内にあるとき、当該ファイル名を含む画面遷移指示を送出する遷移指示送出手段、
前記第2記憶手段内の各分割モジュールのうち、前記送出された画面遷移指示に含まれるファイル名と同じファイル名の分割モジュールを実行する分割モジュール実行手段、
前記分割モジュール実行手段により実行された分割モジュールのファイル名と同じファイル名に前記画面−モジュール対応表内で関連付けられた画面IDに基づいて、当該画面IDに前記遷移回数記録内で関連付けられた遷移回数を更新する手段、
前記遷移回数の更新後、前記遷移回数記録内で遷移回数の多い順位を画面ID毎に判定し、当該判定された画面IDと順位に基づいて、当該判定された画面IDと同じ画面IDに前記画面−モジュール対応表内で関連付けられた分割モジュールのファイル名と同じファイル名に前記優先順位表内で関連付けられた優先順位を更新する手段、
として機能させるための分割モジュール実行プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の分割モジュール実行プログラムにおいて、
前記画面遷移図表に代えて、HTML又はXMLにより記述された画面定義記述内に記述された、遷移元画面から遷移先画面へのリンク情報を用いることを特徴とする分割モジュール実行プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−77204(P2013−77204A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217286(P2011−217286)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】