説明

分析用デバイスと分析方法

【課題】試料液の微量化ができ、試料液と試薬との攪拌ムラを解消でき、小型化に適した分析用デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】試料液を保持する第1の保持キャビティ(6)に対して回転駆動の周方向に隣接して操作キャビティ(9)が配置され、第1の保持キャビティ(6)の側壁に設けられ試料液を毛細管力で吸い上げて操作キャビティ(9)に移送する連結部(16)を設け、操作キャビティ(9)に対して回転駆動の外周方向に配置され、操作キャビティ(9)の最外周位置と連結通路(19)を介して連通した第2の保持キャビティ(17,18)を設け、連結部(16)を第1の保持キャビティ(6)に保持された試料液の液面よりも外周方向に伸長して形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転駆動式の分析用デバイスに関するものであり、より詳細には、生物学的流体の測定に使用する分析用デバイスにおける生物学的流体の計量に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生物学的流体を分析する方法として液体流路を形成したマイクロデバイスを用いて分析する方法が知られている。マイクロデバイスは回転装置を使って流体の制御をすることが可能であり、遠心力を利用して試料の計量、細胞質材料の分離、分離された流体の移送分配などを行うことができ、種々の生物化学的な分析を行うことができる。
【0003】
遠心力を利用して溶液を移送する特許文献1に記載の分析用デバイスは、図9(a)(b)に示すように注入口116からピペットなどの挿入器具によって試料液を流入路114へ注入し、分析用デバイスの回転によって、試料液を測定セル115へ移送し、回転の減速または停止によって試料液を流路117に働く毛細管力によって吸い上げ、再び回転を加速させることで試料液を測定セル115に戻して試料液と試薬118の攪拌ができるように構成されている。
【特許文献1】特開2006−145451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1では、測定セル115が遠心方向に対して直角に配置されているため、測定セル115内の試料液を光学的に測定する際に、測定セル115内を満たすための試料液が多く必要となり、試料液の微量化ができにくいという課題を有している。
【0005】
また、測定セル115の試料液の量と流路117の体積ならびに流路117における試薬118の塗布位置とを正確に制御しなければ攪拌ムラが発生し、試薬の比重が大きい場合には測定セル115の外周側に試薬が沈殿するおそれがあって測定精度が低下する問題がある。
【0006】
また、試料液と試薬を攪拌するための流入路114、測定セル115、流路117で構成される攪拌機構の構成がU字形状であるため、流入路114と流路117の間に形成されるエリアが無駄なスペースとして形成され、分析用デバイスの小型化に適さないという課題を有している。
【0007】
本発明は、従来の課題を解決するもので、試料液の微量化ができ、試料液と試薬との攪拌ムラを解消でき、小型化に適した分析用デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載の分析用デバイスは、回転駆動によって発生する遠心力によって試料液を測定スポットに向かって移送するマイクロチャネル構造を有し、前記測定スポットにおける反応液にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、前記遠心力によって移送される試料液を保持する第1の保持キャビティと、前記第1の保持キャビティに対して前記回転駆動の周方向に隣接して配置された操作キャビティと、前記第1の保持キャビティの側壁に設けられ前記第1の保持キャビティに保持された試料液を毛細管力で吸い上げて前記操作キャビティに移送する連結部と、前記操作キャビティに対して前記回転駆動の外周方向に配置され、前記操作キャビティの最外周位置と連結通路を介して連通し、前記操作キャビティから遠心力によって移送される試料液を保持する第2の保持キャビティとを備え、前記操作キャビティの連結部が、前記遠心力を発生させる回転軸心について前記第1の保持キャビティに保持された試料液の液面よりも外周方向に伸長して形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記操作キャビティおよび前記連結部の厚み方向の断面寸法を毛細管力の作用する大きさに制限したことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記操作キャビティの内周側の側方に、大気に開放されたキャビティを形成したことを特徴とする。
本発明の請求項4記載の分析用デバイスは、請求項3において、前記キャビティが前記第1の保持キャビティと連結して形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項5記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記連結通路の厚み方向の断面寸法は、前記操作キャビティに作用する毛細管力よりも前記連結通路の毛細管力が大きくなるよう制限したことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記操作キャビティには、試薬が担持されており、前記試薬の周辺に半径方向に伸長する攪拌リブが形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項7記載の分析方法は、回転駆動によって発生する遠心力によって試料液を分析用デバイスの測定スポットに向かって移送するに際し、毛細管力の作用する連絡通路を介して前記遠心力によって試料液を第1の保持キャビティに移送し、前記回転駆動を停止または減速して前記第1の保持キャビティの試料液を、第1の保持キャビティに対して前記回転駆動の周方向に隣接して配置された操作キャビティに、前記第1の保持キャビティの側壁に設けられた毛細管力の作用する連結部を介して移送して定量し、分析用デバイスを揺動させて前記操作キャビティの試料液を揺動攪拌して前記操作キャビティに配置された試薬を溶解し、前記試薬が溶解した前記操作キャビティの試料液を前記回転駆動によって発生する遠心力によって、前記操作キャビティに対して前記回転駆動の外周方向に配置された後段の測定スポットに向かって、毛細管力が作用する連結通路を介して移送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この構成によれば、回転駆動によって発生する遠心力を制御することにより、第1の保持キャビティと操作キャビティの間で連結部を介して微量の試料液であっても移動し、操作キャビティに担持されている試薬を、試料液と十分に攪拌することができる。この試薬と試料液との攪拌後の操作キャビティの試料液は、回転駆動によって発生する遠心力を制御することにより、連結通路を介して第2の保持キャビティに移送されてここで透過度を測定して分析できる。また、第1の保持キャビティと操作キャビティを周方向に配置することによって分析用デバイスの小型化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図6は本発明の実施の形態1を示す。
【0016】
この分析用デバイス100の外観形状は図3に示すように円盤状で、回転軸心Oを中心に回転駆動される。この回転駆動中の分析用デバイス100の姿勢は、水平に対して0°以上45°以下の所定角度だけ傾くように回転軸心Oが傾いている。所定角度は10°〜45°の範囲が好ましい。
【0017】
分析用デバイス100は図4に示すようにマイクロチャネルの液体収容室4,第1の保持キャビティ6,操作キャビティ9,第2の保持キャビティ17,18などを有するベース基板1と、ベース基板1の開口部を閉塞するカバー基板2とが接着層3によって貼り合わせて構成されている。
【0018】
図1はベース基板1の要部の斜視図を示し、図2はその平面図を示している。図5は図2におけるA−A断面図,B−B断面図,C−C断面図を示している。
回転中心Oとベース基板1の第1の保持キャビティ6の間には、液体収容室4が形成されている。液体収容室4には貫通孔7から試料液が注入される。液体収容室4と第1の保持キャビティ6とは、連絡通路5によって連結されている。連絡通路5のカバー基板2との隙は、図5(a)に示すように毛細管力の作用する隙に形成されている。
【0019】
回転中心Oに対してベース基板1の第1の保持キャビティ6の周方向に隣接して操作キャビティ9が形成されている。操作キャビティ9のカバー基板2との隙は毛細管力の作用する隙に形成されており、第1の試薬10,11が担持されている。操作キャビティ9には、第1の試薬10,11の周辺で、具体的には第1の試薬10,11の間に半径方向に伸長した攪拌リブ12が形成されている。攪拌リブ12とカバー基板2との厚み方向の断面寸法は、操作キャビティ9のカバー基板2との厚み方向の断面寸法よりも小さい。操作キャビティ9の内周側の側方にはキャビティ13が形成されており、キャビティ13は第1の保持キャビティ6と連通部14で連結されている。キャビティ13のカバー基板2との隙は、毛細管力の作用しない隙に形成されている。またキャビティ13は、第1の保持キャビティ6に形成された貫通孔15を介して大気に連通している。
【0020】
第1の保持キャビティ6と操作キャビティ9とは、第1の保持キャビティ6の側壁から前記連通部14を通過して延びる連結部16を介して連結されている。図5(b)に示すように連結部16のカバー基板2との隙は、毛細管力の作用する隙に形成されている。ここでは連結部16の先端は、第1の保持キャビティ6に保持された試料液の液面よりも前記回転軸心について外周方向に伸長して形成されている。さらに具体的には、連結部16の先端は第1の保持キャビティ6の最も外周部分にまで延長されている。
【0021】
操作キャビティ9の外周側には、第2の保持キャビティ17,18が形成されている。
第2の保持キャビティ17,18のうちの内周側の第2の保持キャビティ17は、外周側の第2の保持キャビティ18よりも深く、第2の保持キャビティ17は連結通路19を介して接続されている。連結通路19のカバー基板2との間の厚み方向の断面寸法は、図5(c)に示すように毛細管力の作用する隙で、操作キャビティ9に作用する毛細管力よりも大きくなるよう制限されている。20は大気に連通した連通孔である。第2の保持キャビティ18には、第2の試薬21が担持されている。
【0022】
図6(a)〜(d)は試薬の移送の過程を示している。
図6(a)に示すように液体収容室4に試料液50を注入した後に、分析用デバイス100を回転軸心Oを中心に回転駆動すると、試料液50は遠心力によって連絡通路5を通過して第1の保持キャビティ6に移送される。
【0023】
第1の保持キャビティ6に試料液50が移動した状態で、分析用デバイス100の回転駆動を減速、もしくは図6(b)に示すように第1の保持キャビティ6の最外周部を下側にした状態で分析用デバイス100を停止させると、第1の保持キャビティ6にある試料液50は、連結部16を介して毛細管力でこの連結部16よりも毛細管力の大きな操作キャビティ9に図6(c)に示すように移送される。なお、操作キャビティ9に試料液50が吸い上げられた状態では、操作キャビティ9には試料液50で満たされている空間と隙の大きさは同じであるけれども試料液50で満たされていない僅かな空間9aが残っている。
【0024】
この図6(c)に示す状態では、試料液50と第1の試薬10,11とが接触して第1の試薬10,11が試料液に溶け出す。この状態で分析用デバイス100を回転軸心Oを中心に所定角度の揺動させると、操作キャビティ9の試料液50は前記空間9aがあるために操作キャビティ9の中で移動して、この攪拌の際に、攪拌リブ12に衝突してより確実に攪拌される。これによって、試薬の比重が大きい場合であっても試薬が沈殿させないようにより有効に作用している。
【0025】
図6(c)で十分な攪拌が行われた後に、分析用デバイス100を回転軸心Oを中心に回転駆動すると、操作キャビティ9の試料液が連結通路19を通過して第2の保持キャビティ17,18に流れ込み、図6(d)に示すように外周側の第2の保持キャビティ18に保持される。外周側の第2の保持キャビティ18には第2の試薬21が担持されているため、この図6(d)に示す状態で分析用デバイス100を回転軸心Oを中心に所定角度の揺動させると、第2の試薬21が更に試料液に溶け込む。
【0026】
第2の試薬21が完全に溶けた後に、分析用デバイス100を回転させながら図4に示すように外周側の測定スポットとしての第2の保持キャビティ18の試料液に光源22から投射した光23を通過させてフォトディテクタ24で読み取って分析を実行する。
【0027】
このように構成したため、試料液が少量であっても、第1の保持キャビティ6と操作キャビティ9との間で試料液を確実に移動させて第1の試薬10,11を溶解させることができる。また、操作キャビティ7の試料液を第2の保持キャビティ17,18に移送して第2の試薬21を溶解して正確な測定を実現できる。
【0028】
(実施の形態2)
実施の形態1では、液体収容室2に試料液を注入して、試料液の移送の終端での第2の保持キャビティ18において検出する場合を例に挙げて説明したが、図6と図7に示す実施の形態2では、移送の途中に第1の保持キャビティ6,操作キャビティ9,第2の保持キャビティ17,18を設けた分析用デバイスを示している。
【0029】
なお、実施の形態1と同様の作用を成すものには同一の符号を付けて説明する。
この実施の形態2の場合も実施の形態1の場合と同じようにベース基板1とカバー基板2との張り合わせによって構成されており、図7と図8は実施の形態2のベース基板1を示す。
【0030】
この分析用デバイスは、血液点着部25に点着した試料液としての血液を、希釈液貯留部26にセットされた希釈液で希釈して、測定部27,28,29,30,31,32に移送し、光源22から各測定部27〜32を通過した光23を適宜にフォトディテクタ24で読み取って分析を実行するものである。
【0031】
血液点着部25に点着された血液は、カバー基板2との間に形成されたマイクロ流路33を介して血液保持部34に吸い上げられる。この状態で分析用デバイスを中心軸Oを中心に回転駆動すると、血液は血液分離部35を介して血液定量室36で定量される。余分な血液は血液排出部37に回収される。また、希釈液は希釈液定量室38で定量される。余分な希釈液は混合部39を介して排出部40に回収される。
【0032】
血液定量室36で定量された血液と希釈液定量室38で定量された希釈液は、混合部39で混合されて液体収容室4に向かって移送される。
液体収容室4に向かって移送される前記試料液としての希釈血液は、毛細管力の作用する希釈血液定量室41,42,43,44で定量される。
【0033】
分析用デバイスを再度回転させることで、希釈血液定量室41〜44で定量された希釈血液は、測定部27〜30へ移送される。毛細管力の作用する液体収容室4で定量された希釈血液は、連結通路5を通過して第1の保持キャビティ6に移送される。第1の保持キャビティ6の希釈血液は、連結部16を介して操作キャビティ9に吸い上げられる。
【0034】
操作キャビティ9には図示されていないが実施の形態1と同様に試薬が担持されている。測定部27〜29,31にも試薬が担持されている。
この状態で分析用デバイスを揺動させることによって、攪拌されて各試薬が溶解し、分析用デバイスの回転中に吸光度が測定される。分析用デバイスを回転させることによって操作キャビティ9の希釈血液は、連結通路19を通過して第2の保持キャビティ17に移送される。第2の保持キャビティ17の希釈血液は一部が測定部31に移動し、またサイフォン形状の通路45を介して測定部32に移送され、分析用デバイスの回転中に吸光度が測定される。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、生物などから採取した液体の成分分析に使用する分析用デバイスの計量手段として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態1における分析用デバイスのベース基板のマイクロチャネル構成を示す要部斜視図
【図2】同実施の形態における分析用デバイスのベース基板のマイクロチャネル構成を示す要部平面図
【図3】同実施の形態の分析用デバイスの平面図
【図4】同実施の形態の分析用デバイスの要部の断面図
【図5】図2のA−A,B−B,C−C断面図
【図6】同実施の形態の移送プロセスの工程図
【図7】本発明の実施の形態2における分析用デバイスのベース基板のマイクロチャネル構成を示す斜視図
【図8】同実施の形態における分析用デバイスのベース基板のマイクロチャネル構成を示す平面図
【図9】従来例の平面図と断面図
【符号の説明】
【0037】
100 分析用デバイス
O 回転軸心
1 ベース基板
2 カバー基板
3 接着層
4 液体収容室
5 連絡通路
6 第1の保持キャビティ
7 貫通孔
9 操作キャビティ
10,11 第1の試薬
12 攪拌リブ
13 キャビティ
14 連通部
16 連結部
19 連結通路
17,18 第2の保持キャビティ
21 第2の試薬
25 血液点着部
27〜30 測定部
33 マイクロ流路
34 血液保持部
35 血液分離部
36 血液定量室
37 血液排出部
38 希釈液定量室
39 混合部
41,42,43,44 希釈血液定量室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動によって発生する遠心力によって試料液を測定スポットに向かって移送するマイクロチャネル構造を有し、前記測定スポットにおける反応液にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、
前記遠心力によって移送される試料液を保持する第1の保持キャビティと、
前記第1の保持キャビティに対して前記回転駆動の周方向に隣接して配置された操作キャビティと、
前記第1の保持キャビティの側壁に設けられ前記第1の保持キャビティに保持された試料液を毛細管力で吸い上げて前記操作キャビティに移送する連結部と、
前記操作キャビティに対して前記回転駆動の外周方向に配置され、前記操作キャビティの最外周位置と連結通路を介して連通し、前記操作キャビティから遠心力によって移送される試料液を保持する第2の保持キャビティと
を備え、前記操作キャビティと第1の保持キャビティとの連結部が、前記遠心力を発生させる回転軸心について前記第1の保持キャビティに保持された試料液の液面よりも外周方向に伸長して形成されている
分析用デバイス。
【請求項2】
前記操作キャビティおよび前記連結部の厚み方向の断面寸法を毛細管力の作用する大きさに制限した
請求項1記載の分析用デバイス。
【請求項3】
前記操作キャビティの内周側の側方に、大気に開放されたキャビティを形成した
請求項1記載の分析用デバイス。
【請求項4】
前記キャビティが前記第1の保持キャビティと連結して形成されている
請求項3記載の分析用デバイス。
【請求項5】
前記連結通路の厚み方向の断面寸法は、前記操作キャビティに作用する毛細管力よりも前記連結通路の毛細管力が大きくなるよう制限した
請求項1記載の分析用デバイス。
【請求項6】
前記操作キャビティには、試薬が担持されており、前記試薬の周辺に半径方向に伸長する攪拌リブが形成されている
請求項1記載の分析用デバイス。
【請求項7】
回転駆動によって発生する遠心力によって試料液を分析用デバイスの測定スポットに向かって移送するに際し、
毛細管力の作用する連絡通路を介して前記遠心力によって試料液を第1の保持キャビティに移送し、
前記回転駆動を停止または減速して前記第1の保持キャビティの試料液を、第1の保持キャビティに対して前記回転駆動の周方向に隣接して配置された操作キャビティに、前記第1の保持キャビティの側壁に設けられた毛細管力の作用する連結部を介して移送して定量し、
分析用デバイスを揺動させて前記操作キャビティの試料液を揺動攪拌して前記操作キャビティに配置された試薬を溶解し、
前記試薬が溶解した前記操作キャビティの試料液を前記回転駆動によって発生する遠心力によって、前記操作キャビティに対して前記回転駆動の外周方向に配置された後段の測定スポットに向かって、毛細管力が作用する連結通路を介して移送する
分析方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate