説明

分析用土壌試料の自動調製装置

【課題】設置面積が小さくて済み、工程間で人手を要することなく、採取した土壌から分析用の土壌試料を短時間で自動的に調製することの可能な装置を提供すること。
【解決手段】ロボット1は、採取した土壌を入れているサンプルバッド2をサンプル保管箱3から熱風循環式風乾装置4へ移し、風乾後、各サンプルバッド2の試料をホッパー5に順に移入する。試料は、バケットコンベア6等によってトロンメル回転ふるい装置に送られ、異物の除去後に分取された試料が、バケットコンベア13等によってミキシングホッパー15に移入される。以上の工程を経た試料が複数移入されると、ミキシングホッパー15がそれらを混合し、分取された試料だけがバケットコンベア18等によってミキシングホッパー20に移入される。そして、以上の工程を経た試料が複数移入されると、それらをミキシングホッパー20が混合し、分取された試料が分析用の土壌試料になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌汚染調査を行うに際して、調査対象地から採取した土壌試料を、風乾,異物の除去,混合,縮分などの処理をして、分析用の土壌試料とするための自動調製装置に関する。
【背景技術】
【0002】
土壌汚染対策法に基づいて土壌調査を行う場合、分析用の土壌試料は、採取した土壌を所定の処理工程で調製したものにする必要がある。例えば、重金属調査用の土壌試料の場合には、調査対象地を概ね900m2(30m×30m)ごとの複数の区画に分割しておき、1区画ごとに、5地点で、それぞれ深さの異なる2箇所(地表面下5cmの箇所と地表面下5〜50cmの箇所)から、即ち合計10箇所から土壌を採取し、それらを所定の工程で調製したものを、その区画における分析用の土壌試料とする必要がある。そして、その工程は、先ず、同じ地点の2箇所の土壌を個別に風乾し、異物の除去をした後、それらを等量混合させてその地点での試料とし、次に、そのようにして各々混合された5地点での試料を等量混合させ、最後に、その混合された試料から所定量分取したものを、その区画の分析用の土壌試料とすることになっている。
【0003】
このようにして分析用の土壌試料を調製するにあたり、従来は、次にようにして行っていた。先ず、上記の風乾は、屋外又は屋内での自然乾燥で行っていた。また、異物の除去は、目開き2mmのポリエチレン製のふるいを使用し、手ふるいまたは機械ふるいによって、2mm以上の異物を除去していた。そして、異物を除去した同一地点での2箇所の試料を各種混合器によって混合させ、インクリメント縮分又は機械縮分によって所定量分取し、各地点での試料としていた。その後、5地点の試料を各種混合器によって混合させ、インクリメント縮分又は機械縮分によって所定量分取したものを、各区画での分析用試料としていた。しかも、そのような各工程間での運搬は、すべて人手によって行われていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記のような従来の調製方法だと、採取した土壌の風乾を、屋外又は屋内での自然乾燥で行っていたため、異物の除去を行えるまでに2〜3日を要してしまい、分析用土壌試料の調製に要する時間が非常に長くなってしまうという問題点があった。また、各工程間での試料の運搬はもとより、混合器など各種処理設備への個々の投入や排出を人手によって行っていたため、生産工程が極めて非効率的であると共に、広い作業面積を要するという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、設置面積が小さくて済み、工程間で人手を要することなく、分析用の土壌試料を短時間で自動的に調製することの可能な装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の土壌試料の自動調製装置は、採取箇所ごとの土壌試料を入れた複数のサンプルバッドを各々の棚に載せ所定時間移動させながら熱風を吹き付けてそれらの土壌試料を乾燥させる熱風循環式風乾装置と、ロボットにより熱風循環式風乾装置から取り出されサンプルバッドから移入された乾燥試料をサンプルバッド単位で搬送する第1バケットコンベアと、第1バケットコンベアで順に搬送されてきた乾燥試料から所定の大きさ以上のものを異物として除去しサンプルバッド単位の2次試料とするトロンメル回転ふるい装置と、2次試料をサンプルバッド単位で搬送する第2バケットコンベアと、第2バケットコンベアによって順に搬送されてきた複数の2次試料を混合する第1ミキシング装置と、第1ミキシング装置で混合された試料を所定量取り出し3次試料とする第1縮分装置と、第1縮分装置で縮分された3次試料ごとに搬送する第3バケットコンベアと、第3バケットコンベアによって順に搬送されてきた複数の3次試料を混合する第2ミキシング装置と、第2ミキシング装置で混合された試料を所定量取り出し最終試料とする第2縮分装置と、を備えているようにする。
【0007】
その場合、前記第1バケットコンベアで搬送されてきた乾燥試料が、電磁フィーダーを介して、前記トロンメル回転ふるい装置に移送されるようにすると、トロンメル回転ふるい装置による異物の除去が好適に行えるようになる。また、前記ロボットが、サンプル保管箱に設けられた複数の棚に収容されている土壌試料を入れたサンプルバッドを順に取り出し、前記熱風循環式風乾装置の棚に載せていくようにすると、原試料を熱風循環式風乾装置へセットすることから最終試料を調製し終わるまでの全工程を自動化することが可能になる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の分析用土壌試料の調製装置によれば、採取した土壌の風乾を熱風循環式風乾装置で行い、その熱風循環式風乾装置からの排出をロボットが行うようにすると共に、各処理装置間をバケットコンベアで繋ぐようにしたため、装置全体がコンパクトであって設置面積が小さくて済むほか、人手を要さず自動的に処理されるため、生産効率が向上し、しかも、従来より極端に短時間で分析用土壌試料を調製することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の態様は、採取した土壌試料を風乾する装置として熱風循環式風乾装置を用い、異物を除去する装置としてトロンメル回転ふるい装置を用い、二つのミキシング(混合)装置としては内部に回転羽根を備えたミキシングホッパーを用い、二つの縮分装置としてはサンプラーを用いるようにすると共に、ロボットによって熱風循環式風乾装置から取り出された試料を、三つのバケットコンベアを介して各装置間を搬送し、2番目のサンプラーによって、所定量分取したものを分析用の土壌試料とするようにしたものである。以下、その具体的な構成を図示した実施例によって説明するが、図1は、実施例の配置構成を概略的に示した平面図であり、図2は、図1のA−A線矢印方向に見て概略的に示した側面図であり、図3は、図1のB−B線矢印方向に見て概略的に示した側面図である。
【実施例】
【0010】
先ず、本実施例の配置構成を説明する。ロボット1は、旋回テーブル1aと、その上に設置されたロボットモジュール1bと、そのロボットモジュール1bに取り付けられた二つのギヤードモーター1cなどを有しており、ギヤードモーター1cによって操作される把手により、サンプルバット2を掴んだり回転させたり離したりすることが可能になっている。また、サンプル保管箱3は、図1に示されているように、その平面形状がロボット1を中心にした円弧状をしており、各段に10個ずつ合計100個の棚が、ロボット1側を開口させて、設けられている。そして、それらの棚には、調査対象地で採取した土壌試料を入れているサンプルバット2が置かれるようになっている。
【0011】
ロボット1の傍らに配置されている熱風循環式風乾装置4は、サンプルバット2を載置するための少なくとも100個の移動棚を、二つのチェーンの間に2列に吊り下げており、メガトルクモーター4aによってそれらを装置内で循環させ得るようになっている。そのほか、この熱風循環式風乾装置4には、扉を開閉させるためのエアシリンダー4bと、装置内の空気を熱するためのヒーター4cと、熱せられた空気を装置内に吹き上げるためのブロアー4dも備えられている。
【0012】
ロボット1の傍らには、ホッパー5が配置され、そのホッパー5の傍らにはバケットコンベア6が配置されている。図3から分かるように、ホッパー5から排出された試料は、バケットコンベア6のバッケット6aに収容され、上方へ搬送されてホッパーシュート7からホッパー8に移入されるようになっている。また、図1に示されているように、ホッパー8の下方位置には電磁フィーダー9が配置されていて、目開き2mmのトロンメル回転ふるい装置10に試料を供給し得るようになっている。
【0013】
図3に示されているように、トロンメル回転ふるい装置10の下方位置には、ホッパーシュート11が配置されていて、そのホッパーシュート11の下方位置には切替えシュート12が配置されている。また、トロンメル回転ふるい装置10の傍らにはバケットコンベア13が配置されている。そのため、トロンメル回転ふるい装置10によってふるい落とされた試料は、ホッパーシュート11と切替えシュート12を介してバケットコンベア13のバッケット13aに排出され、上方へ搬送されてホッパーシュート14に移入されるようになっている。
【0014】
ホッパーシュート14の下方位置には、ミキシングホッパー15が配置されていて、内部に回転羽根15aを備えている。また、ミキシングホッパー15の下方には、電磁フィーダーを含むサンプラー16が備えられていて、ミキシングホッパー15で混合された試料を縮分し、サンプルシュート17を介して所定量ずつ分取できるようになっている。サンプルシュート17の傍らにはバケットコンベア18が配置されており、分取された試料は、バケットコンベア18のバッケット18aに排出され、上方へ搬送されてホッパーシュート19に移入されるようになっている。
【0015】
ホッパーシュート19の下方位置には、ミキシングホッパー20が配置されていて、内部に回転羽根20aを備えている。また、図3に示されているように、ミキシングホッパー20の下方には電磁フィーダーを含むサンプラー21が備えられていて、ミキシングホッパー20で混合された試料を縮分し、サンプルシュート22を介して図示していないサンプル容器に入れられるようになっている。
【0016】
次に、本実施例の装置を用いて行う分析用土壌試料の調製方法を説明する。先ず、サンプル保管箱3に設けられた100個の棚に、100箇所から採取した土壌試料を個別に入れているサンプルバッド2を置いておく。それらのサンプルバッド2には、バーコードが付与されており、上記したような、採取した区画,地点,深さなどが識別できるようになっている。また、同じ地点の深さの異なる2箇所で採取された土壌試料は、隣り合わせの棚に置くようにしている。また、このとき、熱風循環式風乾装置4の扉は、エアシリンダー4aによって開かれている。
【0017】
この状態において、ロボット1は、旋回テーブル1aを往復回転させ、バーコードを確認しながら、サンプル保管箱3の棚から、同じ地点の深さの異なる2箇所の土壌試料を入れた二つのサンプルバッド2を取り出し、熱風循環式風乾装置4内で隣り合っている二つの移動棚に載せる。その後、ロボット1が、サンプル保管箱3へ次の二つのサンプルバッド2を取りに行っている間に、メガトルクモーター4が一時的に回転され、次の二つの移動棚を、扉の開かれている入口の位置まで移動させる。そのため、このような動作を5回繰り返すと、上記した一つの区画の10箇所の試料が熱風循環式風乾装置4にセットされたことになり、50回繰り返すことによって、サンプル保管箱3の棚に入れてあった10区画100箇所の試料が全部、熱風循環式風乾装置4にセットされたことになる。
【0018】
このようにして100個のサンプルバット2を熱風循環式風乾装置4の移動棚に載せ終わると、エアシリンダー4bによって扉を閉じ、メガトルクモーター4aを連続回転させ、サンプルバット2を装置内で循環させると共に、ヒーター4cとブロアー4dによって室温を35度程度に保つようにする。そして、この状態で略2時間の間、熱風循環式風乾装置4を稼動し続けると、サンプルバット2内の試料は所定の乾燥状態になる。従って、この段階の試料は、乾燥された試料としての1次試料である。
【0019】
熱風循環式風乾装置4による風乾が終了すると、エアシリンダー4bによって扉が開かれ、ロボット1が、同じ地点の深さの異なる2箇所の土壌試料を入れた二つのサンプルバッド2を取り出し、ホッパー5の上方位置に移動させる。そして、このとき、メガトルクモーター4が一時的に回転され、次の二つの移動棚が、扉の開かれている入口の位置まで移動させられる。ロボット1は、二つのサンプルバット2に入れてある試料を、後述のようにして、ホッパー5に順に移入するが、それが終わると、それらのサンプルバット2をサンプル保管箱3に戻してから、熱風循環式風乾装置4内にある次の二つのサンプルバット2を取り出しにゆく。そして、以後は、この動作を繰り返して行うことになる。
【0020】
ロボット1は、上記のようにして二つのサンプルバッド2をホッパー5の上方位置に移動させると、先ず、一方のサンプルバッド2をギヤードモーター1cで回転させ、そこに入っていた試料をホッパー5に移す。そのため、その試料はバッケト6aに入り、バッケットコンベア6によって上方へ搬送され、ホッパーシュート7に移入される。電磁フィーダー9は、ホッパーシュート7からホッパー8を介して移入された試料を、定量的にトロンメル回転ふるい装置10に供給する。そのため、トロンメル回転ふるい装置10内に移入された試料は、遠心力によって異物だけを装置内に残し、異物を除去した試料だけが装置外へ排出される。従って、このようにして排出された試料は、乾燥された試料としての2次試料ということになる。
【0021】
トロンメル回転ふるい装置10から排出された試料は、ホッパーシュート11に集められるが、そのうちの所定量は、切替えシュート12を介してバッケト13aに入り、他は廃棄される。そして、バッケト13aに入った試料は、バッケットコンベア13によって上方へ搬送された後、ホッパーシュート14を経てミキシングホッパー15に移入される。ここまでの処理が終了すると、ロボット1は、他方のギヤードモーター1cによって、もう一方のサンプルバッド2を回転させ、そこに入っていた試料をホッパー5に移す。そして、その試料も最初の試料と同じように処理されて、最初の試料と同じ量だけミキシングホッパー15に移入される。即ち、この段階では、ロボット1によって熱風循環式風乾装置4から最初に取り出された二つのサンプルバッド2に入れられていた試料が、個々に異物を除去された後、両方ともミキシングホッパー15に移入されたことになる。
【0022】
このようにして、二つのサンプルバッド2に入っていた試料がミキシングホッパー15に移入されると、ミキシングホッパー15内で回転羽根15aが回転し、両方の試料が十分に混合される。そして、混合された試料は、ミキシングポッパー15の下方に備えられたサンプラー16で縮分され、サンプルシュート17を介して所定量だけがバケット18aに排出される。そして、それ以外の試料は、控の資料として別途排出され保管される。従って、このようにしてバケット18a内に分取された試料は、上記の1区画の5地点のうち第1地点における試料ということになり、乾燥された試料としては3次試料ということになる。
【0023】
そして、バケット18aに排出された試料は、バッケットコンベア18によって上方へ搬送された後、ホッパーシュート19を経てミキシングホッパー20に移入される。このようにして、第1地点の2箇所の試料が混合され分取されて、ミキシングホッパー20に移入されると、今度は、熱風循環式風乾装置4から2番目に取り出された二つのサンプルバッド2に入れられている試料が、上記と同様にして順に処理され、第2地点の2箇所の試料を混合した試料として分取され、ミキシングホッパー20に移入される。そして、このような処理を繰り返すことによって、同一区画における5地点の試料(即ちサンプルバット10個分の試料を処理して得られた試料)が、ミキシングホッパー20に移入し終わると、ミキシングホッパー20内で回転羽根20aが回転し、それらの試料を十分に混合させる。
【0024】
そして、混合された試料は、ミキシングポッパー20の下方に備えられたサンプラー21で縮分され、サンプルシュート22を介して図示していないサンプル容器に所定量だけ入れられる。そして、それ以外の試料は、控の資料として別途排出され保管される。このようにして調製され、サンプル容器に分取された試料が最終試料であって、一つの区画の分析用の土壌試料ということになる。このあと、残りの9区画の分析用の土壌試料が次々と自動的に調製され、夫々のサンプル容器に入れられることになる。その後、このようにして調製された土壌試料は、溶媒を混合し、振とうすることによって試験溶液とし、所定の分析が行われることになるが、本発明とは直接関係がないので、その説明を省略する。
【0025】
このように、本実施例の場合には、熱風循環式風乾装置4、ロボット1、トロンメル回転ふるい装置11、二つのサンプラー17,23、三つのバケットコンベア6,14,19をコンパクトに組み合わせたので、設置面積が小さくて済むほか、人手を要さず自動的に調製されるため、生産効率が向上し、土壌を採取してから分析用の試料を調製し終わるまでの時間が従来の約1/10(約7時間)で済むという特徴がある。そのため、本実施例の装置を、現地に運搬して設置すれば、土壌の採取作業の終了段階において、その日に採取した土壌をサンプルバッド2に入れてサンプル保管棚3に並べておくだけで、夜間のうちに自動で試料を調製することが可能となり、翌日には、上記したような試験溶液の作製作業が行えることになる。
【0026】
尚、本実施例においては、ロボット1が、サンプル保管箱3の棚から、2箇所の土壌試料を入れた二つのサンプルバッド2を同時に取り出し、熱風循環式風乾装置4内の二つの移動棚に同時に載せ、しかも、熱風循環式風乾装置4から取り出すときも、二つのサンプルバッド2を同時に取り出す場合で説明したが、本発明は、サンプルバッド2のそのような移動を、一つずつ行うようにしても構わない。また、それらの移動のうち、熱風循環式風乾装置4から取り出すときだけをロボット1に行わせても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施例の配置構成を概略的に示した平面図である。
【図2】図1のA−A線矢印方向に見て概略的に示した側面図である。
【図3】図1のB−B線矢印方向に見て概略的に示した側面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 ロボット
2 サンプルバッド
3 サンプル保管箱
4 熱風循環式風乾装置
5,8 ホッパー
6,13,18 バケットコンベア
12 切替えシュート
7,11,14,19 ホッパーシュート
9 電磁フィーダー
10 トロンメル回転ふるい装置
15,20 ミキシングホッパー
16,21 サンプラー
17,22 サンプルシュート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
採取箇所ごとの土壌試料を入れた複数のサンプルバッドを各々の棚に載せ所定時間移動させながら熱風を吹き付けてそれらの土壌試料を乾燥させる熱風循環式風乾装置と、ロボットにより熱風循環式風乾装置から取り出されサンプルバッドから移入された乾燥試料をサンプルバッド単位で搬送する第1バケットコンベアと、第1バケットコンベアで順に搬送されてきた乾燥試料から所定の大きさ以上のものを異物として除去しサンプルバッド単位の2次試料とするトロンメル回転ふるい装置と、2次試料をサンプルバッド単位で搬送する第2バケットコンベアと、第2バケットコンベアによって順に搬送されてきた複数の2次試料を混合する第1ミキシング装置と、第1ミキシング装置で混合された試料を所定量取り出し3次試料とする第1縮分装置と、第1縮分装置で縮分された3次試料ごとに搬送する第3バケットコンベアと、第3バケットコンベアによって順に搬送されてきた複数の3次試料を混合する第2ミキシング装置と、第2ミキシング装置で混合された試料を所定量取り出し最終試料とする第2縮分装置と、を備えていることを特徴とする土壌試料の自動調製装置。
【請求項2】
前記第1バケットコンベアで搬送されてきた乾燥試料が、電磁フィーダーを介して、前記トロンメル回転ふるい装置に移送されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の土壌試料の自動調製装置。
【請求項3】
前記ロボットが、サンプル保管箱に設けられた複数の棚に収容されている土壌試料を入れたサンプルバッドを順に取り出し、前記熱風循環式風乾装置の棚に載せていくようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の土壌試料の自動調製装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−51949(P2007−51949A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−237758(P2005−237758)
【出願日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(500240357)住鉱テクノリサーチ株式会社 (8)
【Fターム(参考)】