説明

分析装置情報提示システム及びプログラム

【課題】 データ通信ネットワークを利用して複数の分析装置を複数のユーザで共用できるようにした分析システムにおいて、分析装置の状態確認や、適切な分析装置の選択にかかる手間を省き、以て分析の効率や分析装置の稼働率を高める。
【解決手段】 ユーザが分析条件を設定すると、分析終了時間予測部24が分析終了時間を予測する。また、ユーザは、分析装置18の使用予定時間を別途設定することができる。別のユーザは、ユーザ端末16でサーバ12にアクセスすることにより、その時点における各分析装置18の状態(分析中、停止中等)、分析終了時間、使用予定時間、装置構成等の情報を閲覧することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ通信ネットワークを利用して複数の分析装置を複数のユーザで共用できるようにした分析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフ等の分析装置を利用している施設や企業では、複数の分析装置を複数のユーザで共用することが多くなっている。このような利用形態に適したシステムの例として、特許文献1に記載の分析装置が知られている。この分析装置は、自装置に含まれる各部についての管理情報を個別管理情報として収集する個別管理情報収集部と、ネットワークに接続してネットワークとの間で情報の授受を行なうネットワークインターフェイスと、前記ネットワークインターフェイスを介してネットワーク上の他の分析装置を検索するとともに、それらの分析装置の個別管理情報を収集し、自装置の個別管理情報とともに全体管理情報として保持する全体管理情報収集保持部と、全体管理情報収集保持部が保持している全体管理情報を表示する表示部とを備えている。
【0003】
上記分析装置は、自装置の管理情報だけでなく、ネットワークに接続された他の分析装置の管理情報も収集して表示することができる。前記管理情報には、各分析装置の状態(「分析中」「分析終了」「待機状態」等)を示すステータス情報が含まれている。従って、ユーザは、各分析装置の設置場所に行かなくても、いずれか1つの分析装置の表示部上で他の分析装置の状態まで確認することができる。そして、空いている分析装置があれば、それを使ってすぐに分析を始めることができるのである。
【特許文献1】特開2004-12217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の分析装置には以下のような問題点がある。
【0005】
(問題点1)一般に分析の所要時間は分析条件によって大きく異なり、数分で済む場合もあれば数時間に及ぶ場合もある。このため、「分析中」の分析装置が複数存在する場合、どの分析装置の分析が一番先に終了するかは、分析条件の詳細等が分かっていない限り、基本的に分からない。従って、ユーザは、適宜時間をおきながら何度も各分析装置の状態を確認しなければならない。
【0006】
(問題点2)分析装置の状態が「分析終了」になっていたとしても、実際に次のユーザがすぐにその分析装置を使用できるとは限らない。例えば、ある分析で得られた結果を見た上で、引き続き次の分析を行わなければならない場合もある。ところが、特許文献1の分析装置では、このような事情があっても他のユーザには分からない。従って、「分析終了」になった分析装置が本当に利用可能な状態になっているかどうかは、実際にその分析装置の設置場所へ行かなければ分からない。
【0007】
(問題点3)すべての分析装置の構成(種類、機能、性能等)がすべて同じである場合は別であるが、そうでない場合、ユーザは、自分が行おうとしている分析に適した分析装置を選んで使用しなければならない。従って、仮にいずれかの分析装置が空いていたとしても、それが目的とする分析に適した構成の分析装置でなければ、分析を行うことはできない。ところが、特許文献1の分析装置では、分析装置の構成に関する十分な情報が提供されないため、空いている分析装置が目的の分析に適しているかどうか判断することはできない。従って、いずれかの分析装置が利用可能になったとき、ユーザは、その分析装置の設置場所まで出向いて装置構成を確認した上で、それが自分の目的とする分析に適した装置かどうか判断しなければならない。
【0008】
(問題点4)複数の分析装置を複数のユーザが共用する環境では、複数のユーザが特定の分析装置の使用を同時に希望するという状況が発生しうる。ところが、特許文献1の分析装置では、特定の分析装置の使用を希望しているユーザが他にもいるかどうか知ることができない。従って、目的の分析装置の使用予定が他のユーザと重なってしまうことがあり、先に予定を入れたユーザがいることを知らずに他のユーザが分析装置を使用してしまうことがある。
【0009】
本発明は以上のような課題を解決するために成されたものであり、その目的は、データ通信ネットワークを利用して複数の分析装置を複数のユーザで共用できるようにした分析システムにおいて、分析装置の状態確認や、適切な分析装置の選択にかかる手間を省き、以て分析の効率や分析装置の稼働率を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために成された本発明に係る分析装置情報提示システムは、
データ通信ネットワークを通じて複数の分析装置に関する情報を提供する分析装置情報提示システムにおいて、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて各分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測部、
ユーザに分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援部、
各分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存した分析計画情報保存部、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示部、
を備えることを特徴としている。
【0011】
本発明に係る分析装置情報提示システムでは、分析終了時間予測部が分析条件に基づいて各分析装置の分析終了時間を予測する。また、使用予定時間設定支援部が、ユーザに分析装置の使用予定時間を設定させるためのインターフェースを提供する。予測された分析終了時間、及び、ユーザにより設定された使用予定時間は、分析計画情報の一部として、分析計画情報保存部に保存される。
【0012】
ユーザが、データ通信ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ等の端末上で所定のアプリケーションを起動して、本発明に係る分析装置情報提示システムに所定の要求を送信すると、情報提示部が各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する。端末側では、前記アプリケーションが各分析装置の分析計画情報を表示する。この情報には、各分析装置の分析終了時間と使用予定時間が含まれている。「分析終了時間」や「使用予定時間」は、例えば、実時刻で表示してもよいし、情報が表示された時点から分析又は使用予定が終了するまでの残り時間で表示してもよい。
【0013】
上記構成によれば、まず分析終了時間を見ることで、どの分析装置の分析が最も早く終了するかを知ることができる。更に、分析終了時間と使用予定時間を比較することで、現在のユーザが分析の終了後も引き続き同じ分析装置を使用するつもりかどうかを知ることができる。これにより、上記問題点1及び2が解決される。
【0014】
上記分析装置情報提示システムは、前記データ通信ネットワークに接続されたサーバ、及び、それぞれ一又は複数の分析装置が接続された複数の分析管理部を含む構成とすることができる。この場合、例えば、各分析管理部が、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて、該分析管理部に接続された分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測部、
ユーザに、該分析管理部に接続された分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援部、及び、
該分析管理部に接続された分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存した分析計画情報保存部、
を備え、前記サーバが、
各分析管理部から前記分析計画情報を収集する情報収集部、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示部、
を備える構成とすることができる。
【0015】
前記分析装置情報提示システムにおいて、前記分析管理部が、該分析管理部に接続された分析装置の構成を示す情報である分析装置構成情報を前記サーバに送信する分析装置構成情報送信部を備え、前記サーバの情報提示部が、前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、前記分析装置構成情報送信部から受信した分析装置構成情報を含む応答を前記端末に送信する、という構成とすることができる。この構成により、上記問題点3が解決される。
【0016】
前記分析装置情報提示システムにおいて、前記分析管理部は、前記分析計画情報に基づいてユーザ認証を行い、分析予定が決まっている時間にはその予定を設定したユーザだけに該分析管理部の使用許可を与えるユーザ認証部を備える構成とすることができる。この構成により上記問題点4が解決される。
【0017】
また、上記分析装置情報提示システムは、一又は複数の分析装置がそれぞれ接続された複数の分析管理部を含む構成とすることができる。この場合、各分析管理部は、
データ通信ネットワークを通じて通信を行うためのネットワークインターフェース、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて、該分析管理部に接続された分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測部、
ユーザに該分析管理部に接続された分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援部、
前記データ通信ネットワークを通じて他の分析管理部から分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を収集する分析計画情報収集部、
該分析装置及び他の分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存した分析計画情報保存部、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示部、
を備える構成とすることができる。
【0018】
上記分析装置情報提示システムは、特許文献1に記載の分析装置のように、複数の分析管理部がピアツーピア型のネットワークを構成し、互いに情報を交換し合うことで、どの分析管理部にもすべての分析分析の分析計画情報が集まるようにしたものである。ユーザは、所定のアプリケーションを用いていずれかの分析管理部に所定の要求を送信することにより、すべての分析管理部の分析計画情報を閲覧することができる。
【0019】
また、本発明に係る分析装置情報提示プログラムは、データ通信ネットワークに接続された一又は複数のコンピュータを用いて、複数の分析装置に関する情報を提供する分析装置情報提示システムを構成するためのプログラムにおいて、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて各分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測処理、
ユーザに分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援処理、
各分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存する分析計画情報保存処理、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示処理、
を前記一又は複数のコンピュータに実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、データ通信ネットワークを利用して複数の分析装置を複数のユーザで共用できるようにした分析システムにおいて、分析装置の状態確認や、適切な分析装置の選択にかかる手間を省き、以て分析の効率や分析装置の稼働率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1に本発明の一実施形態である分析装置情報提示システムの概略構成を示す。本実施形態のシステム1(以下、「本システム1」と呼ぶ)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)10に接続されたサーバ12、3台の分析管理部14A〜14C、並びに、3台のユーザ端末16を備えている。第1の分析管理部14Aには2台の分析装置18A1及び18A2が接続されており、第2及び第3の分析管理部14B及び14Cにはそれぞれ1台の分析装置18B及び18Cが接続されている。なお、以下の説明において、3台の分析管理部14A〜14Cを区別しない場合は符号14を用いるものとする。同様に、4台の分析装置18A1〜18Cを区別しない場合は符号18を用いるものとする。
【0022】
分析管理部14は、LAN10に接続されたパーソナルコンピュータであり、所定のプログラムを実行することにより構成された以下のような機能部を備えている。
【0023】
分析装置構成情報送信部20: 分析管理部14に接続された分析装置の構成情報を適宜タイミングで(例えば分析管理部14の起動時に)サーバ12に送信する。分析装置構成情報とは、分析管理部14に接続されている分析装置18の構成を示す情報であり、例えば、分析装置の種類、オプション構成等の情報が含まれる。
分析計画作成支援部22: 分析条件や使用予定時間を設定するためのユーザインターフェースを分析管理部14の表示画面(図示せず)上に構成する。
分析終了時間予測部24: ユーザにより設定された分析条件に基づいて分析終了時間を予測する。
分析計画情報保存部26: ユーザが設定した分析条件及び使用予定時間、並びに分析終了時間予測部24により予測された分析終了時間等の情報(すなわち、本発明の分析計画情報)を前記ユーザと関連づけて保存するためのデータベースである。
分析計画情報管理部28: 分析計画情報保存部26に保存された分析計画情報をサーバ12に送信したり、サーバ12から送信されてくる分析計画情報を分析計画情報保存部26に保存したりする。
ユーザ認証部30: 分析計画情報保存部26に保存された分析計画情報に基づいて、分析管理部14を使用しようとするユーザの認証を行う。
【0024】
サーバ12は、LAN10に接続されたコンピュータであり、所定のプログラムを実行することにより構成された以下のような機能部を備えている。
【0025】
情報収集部40: 各分析管理部14から分析装置構成情報や分析計画情報を適宜タイミングで収集し、分析装置構成情報データベース42及び分析計画情報データベース44に保存する。また、ユーザ端末16から送信されてくる分析計画情報を分析計画情報データベース44に保存する。
情報提示部46: ユーザ端末16から所定の要求を受けたときに、前記データベース42及び44から分析装置構成情報や分析計画情報を読み出し、他の必要な情報とともに前記ユーザ端末16に送信する。
分析計画作成支援部48: ユーザ端末16から任意の分析管理部14に対して分析条件や使用予定時間を設定するためのユーザインターフェースをユーザ端末16の画面(図示せず)上に構成する。
【0026】
ユーザ端末16は、LAN10に接続されたパーソナルコンピュータであり、サーバ12にアクセスするためのクライアントプログラム50(以下、「クライアント50」と呼ぶ)がインストールされている。なお、クライアント50は、本システム1のために開発された専用のプログラムでもよいが、サーバ12をWebサーバとして構成すれば、一般のWebブラウザをクライアント50として利用できる。以下ではクライアント50がWebブラウザであるものとする。
【0027】
本システム1で分析装置の使用予定時間を設定する手順について以下に説明する。
【0028】
まず、ユーザがユーザ端末16上のクライアント50を起動してサーバ12にアクセスする。これを受けて、サーバ12の情報提示部46が、分析装置構成情報及び分析計画情報を表示するための分析情報表示画面をクライアント50に送信する。図2に分析情報表示画面の一例を示す。図2の分析情報表示画面52では、分析管理部14毎に、各分析装置の名前、状態、分析終了時間(状態が「分析中」の場合)、使用予定時間、予約状況等の情報を含む一覧がクライアント50のウィンドウに表示される。また、分析装置名を示す文字列にはハイパーリンクが設定されており、任意の分析装置名の文字列をクリックすると、その分析装置の詳細な構成情報が別ウィンドウ54で表示される。
【0029】
前記画面52で、目的の分析装置18が接続された分析管理部14に対応する「分析計画作成」ボタンをクリックと、クライアント50がサーバ12に分析計画作成要求を送信する。この要求に対して、サーバ12の分析計画作成支援部48が分析計画作成画面56を作成し、クライアント50に送信する。
【0030】
ユーザが分析計画作成画面56で分析条件や使用予定時間を入力して送信操作を実行すると、クライアント50が、画面の入力情報を、選択された分析管理部14のID及びユーザのIDとともにサーバ12に送信する。サーバ12側では、情報収集部40が、クライアント50から受け取った情報を分析計画情報データベース44に保存するとともに、ユーザにより指定された分析管理部14に対して、前記ユーザIDと使用予定時間を送信する。分析管理部14側では、分析計画情報管理部28が前記ユーザID及び使用予定時間を分析計画情報保存部26に保存する。
【0031】
以上のようにして分析計画を作成したユーザは、先に設定した使用予定時間になったら、目的の分析管理部14の設置場所へ行って該分析管理部14にログインする。このログイン操作を受けて、ユーザ認証部30が、分析計画情報保存部26に保存された分析計画情報を参照し、その時刻に使用予定が設定されているかどうかを調べる。もし使用予定が設定されていなければ、ユーザのログインを許可する。一方、使用予定が設定されていれば、ユーザ認証部30は、分析計画情報の中でその使用予定に対応するユーザIDを特定し、そのIDが前記ユーザのログインIDと同じかどうかを調べる。もし2つのIDが異なっていれば、ユーザにそのことを通知し、ログインを許可しない。一方、2つのIDが同じであれば、ユーザ認証部30はログインを許可する。なお、更にパスワードによる認証を追加してもよい。
【0032】
なお、分析計画は、分析管理部14へのログイン後、分析管理部14側の分析計画作成支援部22を通じて作成することも可能である。分析管理部14側で作成された分析計画情報は、分析計画情報管理部28を通じてサーバ12に送信される。前記情報を受け取ったサーバ12側では、情報収集部40がその情報を分析管理部14のID及びユーザIDと関連づけて分析計画情報データベース44に保存する。
【0033】
図3に本発明の別の実施形態である分析装置情報提示システムの概略構成を示す。本実施形態の分析装置情報提示システム2(以下、「本システム2」と呼ぶ)では、各分析管理部14の情報収集部60が、他の分析管理部14から分析装置構成情報及び分析計画情報を収集して分析装置構成情報データベース62及び分析計画情報データベース64に保存する。ユーザがユーザ端末16のクライアント50を用いて任意の分析管理部14にアクセスすると、情報提示部66が、図1のシステム1で説明した情報提示部46と同様に、分析装置の構成情報や分析計画情報をクライアント50に送信する。このようなピアツーピア型のネットワークにも本発明は適用可能である。
【0034】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例に過ぎないことは言うまでもない。例えば、第1の実施形態のシステム1では、分析時間の予測を分析管理部14側で行うようにしたが、これをサーバ12側で行うようにすることも可能である。この他にも、本発明の精神及び範囲内で様々な実施形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態である分析装置情報提示システムの概略構成図。
【図2】分析装置構成情報及び分析計画情報を表示するための分析情報表示画面の一例。
【図3】本発明の別の実施形態である分析装置情報提示システムの概略構成図。
【符号の説明】
【0036】
1、2…分析装置情報提示システム
10…ローカルエリアネットワーク
12…サーバ
40…情報収集部
42…分析装置構成情報データベース
44…分析計画情報データベース
46…情報提示部
48…分析計画作成支援部
14、14A〜14C…分析管理部
20…分析装置構成情報送信部
22…分析計画作成支援部
24…分析終了時間予測部
26…分析計画情報保存部
28…分析計画情報管理部
30…ユーザ認証部
16…ユーザ端末
18、18A1〜18C…分析装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ通信ネットワークを通じて複数の分析装置に関する情報を提供する分析装置情報提示システムにおいて、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて各分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測部、
ユーザに分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援部、
各分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存した分析計画情報保存部、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示部、
を備えることを特徴とする分析装置情報提示システム。
【請求項2】
データ通信ネットワークに接続されたサーバ、及び、それぞれ一又は複数の分析装置が接続された複数の分析管理部を備え、各分析管理部は、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて、該分析管理部に接続された分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測部、
ユーザに、該分析管理部に接続された分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援部、及び、
該分析管理部に接続された分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存した分析計画情報保存部、
を備え、前記サーバは、
各分析管理部から前記分析計画情報を収集する情報収集部、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示部、
を備えることを特徴とする分析装置情報提示システム。
【請求項3】
前記分析管理部は、該分析管理部に接続された分析装置の構成を示す情報である分析装置構成情報を前記サーバに送信する分析装置構成情報送信部を備え、前記サーバの情報提示部は、前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、前記分析装置構成情報送信部から受信した分析装置構成情報を含む応答を前記端末に送信することを特徴とする請求項2記載の分析装置情報提示システム。
【請求項4】
前記分析管理部は、前記分析計画情報に基づいてユーザ認証を行い、分析予定が決まっている時間にはその予定を設定したユーザだけに該分析管理部の使用許可を与えるユーザ認証部を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の分析装置情報提示システム。
【請求項5】
一又は複数の分析装置がそれぞれ接続された複数の分析管理部を備え、各分析管理部は、
データ通信ネットワークを通じて通信を行うためのネットワークインターフェース、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて、該分析管理部に接続された分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測部、
ユーザに該分析管理部に接続された分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援部、
前記データ通信ネットワークを通じて他の分析管理部から分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を収集する分析計画情報収集部、
該分析装置及び他の分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存した分析計画情報保存部、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示部、
を備えることを特徴とする分析装置情報提示システム。
【請求項6】
データ通信ネットワークに接続された一又は複数のコンピュータを用いて、複数の分析装置に関する情報を提供する分析装置情報提示システムを構成するためのプログラムにおいて、
ユーザにより設定された分析条件に基づいて各分析装置の分析終了時間を予測する分析終了時間予測処理、
ユーザに分析装置の使用予定時間を設定させるための使用予定時間設定支援処理、
各分析装置の分析終了時間及び使用予定時間を含む分析計画情報を保存する分析計画情報保存処理、及び、
前記データ通信ネットワークを通じて他の端末から所定の要求を受け取った時に、各分析装置の分析計画情報を含む応答を前記端末に送信する情報提示処理、
を前記一又は複数のコンピュータに実行させることを特徴とする分析装置情報提示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−275951(P2006−275951A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99045(P2005−99045)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】