説明

分析装置

【課題】試料に含まれる特定成分濃度に適した検出感度で測定を行なうことができる分析装置を提供する。
【解決手段】キャリアガス供給機構12からセル44に供給されるキャリアガス流量は流量制御部62によって制御されている。流量制御部62は検出器48で得られる検出信号を読み取り、その検出信号のピーク強度が検出器48の検出限界強度を超えるか否かをピーク強度判定部66で判定し、超える場合は流量制御手段70がキャリアガス流量を増加させるようにキャリアガス供給機構12を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、採取した試料をキャリアガスによってフローセルへ搬送し、フローセルを流れる試料中の特定成分濃度を検出器によって検出する分析装置に関するものである。このような分析装置としては、例えば全有機体炭素測定装置(TOC計)を挙げることができる。
【背景技術】
【0002】
図4に従来のTOC計の流路構成を示す。
多ポートバルブ2の共通のポートにシリンジポンプ4が接続されているとともに、共通ポートに切り替えて接続される他のポートにはサンプル、希釈水、酸を採取するためのチューブや、燃焼管6、純水トラップ10などがそれぞれ接続されている。シリンジポンプ4には、キャリアガス供給機構100からの流路が電磁弁34を介して接続されている。
【0003】
シリンジポンプ4により採取された試料水はシリンジポンプ4内で炭酸ガスが脱気された後、燃焼管6上部の試料注入部6aに注入される。燃焼管6の試料注入部6aに注入された試料水はキャリアガス供給機構100から供給され、加湿されたキャリアガスによって燃焼管6内に導かれ、燃焼管6内の触媒の存在下で燃焼されることにより試料水中に含まれる炭素成分が二酸化炭素に変換される。燃焼管6で発生したガス(二酸化炭素と水蒸気)は冷却管8で冷却され、二酸化炭素は純水トラップ10を経由して除湿用電子クーラ36に導かれてさらに水分が除去され、ハロゲンスクラバ40でハロゲン成分が除かれ、メンブレンフィルタ42により濾過されて、セル44に導入される。そして、光源46からの赤外光が、セル44中に照射され、二酸化炭素の濃度に比例した信号が検出器48から得られる。セル44から排出された二酸化炭素はCO2アブソーバ50に吸着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−93029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
TOC計などの分析装置では、成分濃度が未知の試料を測定するような場合に、その成分濃度が高すぎて検出信号が検出器のスケールを振り切ってしまうことがある。検出信号が検出器のスケールを振り切ると特定成分の濃度を正確に測定することができないため、測定を中止して試料を希釈するなどの処理を行なってから再度の測定を行なう必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、試料に含まれる特定成分濃度に適した検出感度で測定を行なうことができる分析装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、試料を採取するための試料採取部と、試料採取部により採取された試料を流通させるためのセル及びセルに導入された試料中の特定成分濃度を検出するための検出器を備えた試料測定部と、セルに通じる流路に接続され該流路でキャリアガスを流すことにより試料をセルに導くキャリアガス供給部と、を備えた分析装置であって、キャリアガス供給部はセルに通じる流路でのキャリアガス流量を調整するためのキャリアガス流量調整機構を備えており、検出器からの検出信号に基づいてその検出信号のピーク強度が検出器の検出限界強度を超えるか否かを判定し、ピーク強度が検出限界強度を超えると判定したときに、ピーク強度が検出限界強度以下となるまでキャリアガス流量を増加させるようキャリアガス流量調整機構を制御する流量制御部をさらに備えていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明者らは、試料をセルに導くためのキャリアガスの流量が変化すると装置の測定感度も変化することを見い出した。本発明はこれを利用したものである。すなわち、本発明の分析装置は、キャリアガス流量を検出器の検出信号に応じて変化させて、試料の測定を正確に行なうことができるように測定感度を変更できるようにしたものである。
【0009】
例えば、図4に示したTOC計のキャリアガス供給機構100は、キャリアガス入口側から順に電磁弁102、調圧弁104、圧力センサ106、マスフローコントローラ108及び流量計110を備えており、測定開始前に測定者が圧力センサ106と流量計110を確認しながら所定の圧力及び所定の流量に調整した後は一定に保たれる。このように、従来の分析装置のキャリアガス供給機構は、機械的な流量調整機構を備えているのみで、キャリアガス流量を電子的に制御するように構成されていなかった(例えば、特許文献1参照。)。そのため、測定開始後にキャリアガス流量を変更することはできなかった。
【0010】
本発明の分析装置の好ましい形態としては、制御手段はキャリアガス流量調整機構の調整量として予め設定された複数の調整レベルを保持する調整レベル保持部をさらに備え、流量調整手段は調整レベル保持部に保持されているいずれか1つの調整レベルを選択し、キャリアガス流量をその調整レベルに制御するように構成されているものを挙げることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の分析装置では、キャリアガス供給部はセルに通じる流路でのキャリアガス流量を調整するためのキャリアガス流量調整機構を備えるとともに、そのキャリアガス調整機構を制御するための流量制御部を装置に設け、流量制御部を、検出器からの検出信号に基づいて、その検出信号のピーク強度が検出器の検出限界強度を超えるか否かを判定し、ピーク強度が検出限界強度を超えるときに、ピーク強度が検出限界強度以下となるまでキャリアガス流量を増加させるようキャリアガス流量調整機構を制御するように構成した。これにより、当初の測定条件では検出器の検出信号のピーク強度が検出器の検出限界強度を超えてしまうようなときにも、ピーク強度が検出器の検出限界強度を超えないように自動的にキャリアガス流量が変更されて測定感度が変更されて測定が行なわれるので、測定者が測定を停止して試料の希釈等を行なう必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】TOC計の一実施例を示す流路構成図である。
【図2】同実施例のキャリアガス供給機構の制御系統を示すブロック図である。
【図3】同実施例の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】従来のTOC計の一例を示す流路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の一実施例について図1を用いて説明する。
この実施例の分析装置であるTOC計について概略的に説明すると、試料採取部の一部を構成するサンプリングシリンジ4により採取した試料を燃焼管6の試料注入部6aに注入し、キャリアガス供給機構12からのキャリアガスによって燃焼管6の内部に導入して燃焼管6内に収納されている触媒の存在下で燃焼させて炭素成分を二酸化炭素に変換する。変換した二酸化炭素を含む試料ガスをさらにキャリアガスによってセル44へ導く。セル44内に導入した試料ガスに対して光源46から赤外線を照射し、そのときに検出器48で得られる検出信号に基づいて演算処理部61が吸光度を求めて二酸化炭素濃度を検出し、その二酸化炭素濃度から試料中に含まれていた有機体炭素濃度(TOC)を求める。
【0014】
サンプリングシリンジ4は多ポートバルブ2の共通ポートに接続されている。多ポートバルブ2の他のポートに、サンプル(試料水)を採取するためのオートサンプラ(ASI)からの流路、希釈水、酸のための流路などが接続されている。
【0015】
サンプリングシリンジ4は、バレル下部にキャリアガスを導入するための通気ガス入口を備えている。サンプリングシリンジ4の通気ガス入口には、電磁弁34を介してキャリアガス供給部12からの一方の流路56が接続されており、キャリアガス供給機構12からのキャリアガスを利用してサンプリングシリンジ4内で試料水中の炭酸ガス(無機体炭素)の脱気を行なうことができる。電磁弁34はキャリアガス供給部12からの一方の流路56の接続先をサンプリングシリンジ4に繋がる流路と流路58との間で切り替えることができる。流路58は流路59の途中に接続された流路である。流路59は一端が多ポートバルブ2の1つのポートに接続されており、他端が後述する流路54の途中に接続されている。
【0016】
多ポートバルブ2の1つのポートに流路52の一端が接続されている。流路52の他端は燃焼管6の上部に設けられた試料注入部6aに接続されている。燃焼管6は、内部に試料中の炭素成分の全てを二酸化炭素に変換するための金属酸化物や貴金属からなる酸化触媒を備えている。燃焼管6の周囲に電気炉7が設けられており、燃焼管6内を高温(例えば、680℃)にすることができる。燃焼管6の試料注入部6aにはキャリアガス供給機構12からの他方の流路57が逆止弁26を介して接続されている。
【0017】
燃焼管6の下部に設けられた試料出口部は冷却管8及び流路53を介して純水トラップ10の上部に接続されており、純水トラップ10の出口は流路54により、非分散形赤外分析方式(NDIR)のセル44に接続されている。セル44の両端には、光源46及び検出器48が対向配置されている。流路54は、試料の除湿を行なうための除湿器36、ハロゲン成分を除去するためのハロゲンスクラバ40及び異物を除去するためのメンブレンフィルタ42を上流側から順に備えている。除湿器36には水分を除去するためのドレインポット38が接続されている。流路54の純水トラップ10と除湿器36の間に、測定時にセル44に流すキャリアガス流量調節用の流路59が接続されている。
【0018】
キャリアガス供給機構12は流路55の一端のキャリアガス入口から導入されるキャリアガスを流路56側と流路57側へ分配して供給するように構成されている。流路55上には上流側から調圧弁14と圧力センサ16が設けられている。流路55は圧力センサ16の下流側で流路56と流路57に分岐している。
【0019】
流路55から分岐した一方の流路56は、上流側から、開度の調整により流量を制御できる流量制御バルブ28、圧力センサ30及び流路抵抗32を備え、下流端が電磁弁34の1つのポートに接続されている。電磁弁34の他のポートにはサンプリングシリンジ4に繋がる流路と流路59の途中に接続された流路58が接続されており、電磁弁34の切替えによって流路56をこれらのいずれかの流路に接続することができる。
【0020】
流路55から分岐した他方の流路57は、上流側から、開度の調整により流量を制御できる流量制御バルブ18、圧力センサ20、流路抵抗22及び加湿器24を備え、下流端が逆止弁26を介して燃焼管6の試料注入部6aに接続されている。
【0021】
キャリアガス供給部12は制御部62により制御される。キャリアガス入口から導入されたキャリアガスのうち、一部が流路57側に流れ、残りが流路56側に流れる。制御部62は、初期の状態として、キャリアガス入口から導入されるキャリアガス流量が例えば230mL/minとなるように圧力センサ16の圧力値に基づいて調圧弁14を制御するとともに、流路56側を流れるキャリアガス流量Aが80mL/min、流路57側を流れるキャリアガス流量Bが150mL/minとなるように流量制御バルブ18と流量制御バルブ28の開度を調整する。その後、流量制御バルブ18の開度は一定に維持され、流路57側に一定流量Bでキャリアガスが供給される。流路56側へ流れたキャリアガスはサンプリングシリンジ4内又は流路58、59を介してセル44へと繋がる流路54に供給される。流路56側へ流れるキャリアガス流量Aは可変であり、(A+α)mL/minである。
【0022】
このTOC計において、試料をセル44に導いて測定する際にセル44を流れるキャリアガス流量は、燃焼管6の試料注入部6aに導入されて試料ガスとともに冷却管8、流路53、純水トラップ10及び流路54を経たキャリアガス流量Bと、流路56、流路58、流路59及び流路54を経たキャリアガス流量(A+α)の合計の流量(A+B+α)である。流路57を流れるキャリアガス流量を一定に維持するため、セル44を流れるキャリアガス流量を変化させる場合には、調圧弁14及び流量制御バルブ28の開度を調整して流路56側へ流れる流量(A+α)のみを変更する。ここで、調圧弁14、流量制御バルブ18及び28はキャリアガス流量調整機構を構成している。
【0023】
サンプリングシリンジ4により採取された試料は、サンプリングシリンジ4内に酸が添加され、さらに電磁弁34によって流路56がサンプリングシリンジ4に繋がる流路に接続されてキャリアガスがサンプリングシリンジ4内に供給されることにより、最初から溶存していた二酸化炭素(無機体炭素)の脱気が行なわれる。
【0024】
既存の二酸化炭素が脱気された試料水は燃焼管6の試料注入部6aに導入される。同時に加湿器24で加湿されたキャリアガス供給部12からのキャリアガスが試料注入部6aに導入され、試料が燃焼管6の内部に導かれて触媒の存在下で燃焼されることにより炭素成分が全て二酸化炭素に変換される。燃焼管6において変換された二酸化炭素を含む試料ガスはキャリアガスとともに冷却管8、流路53及び純水トラップ10を経て流路54へ導かれる。
【0025】
ここで、キャリアガス供給機構12からの一方の流路56は、サンプリングシリンジ4内での脱気が終了した後に流路58に接続され、燃焼管6から試料ガスを搬送してきたキャリアガスに流路59からのキャリアガスが合流して流路54を流れる。
【0026】
流路54に導かれた試料ガスは除湿器36、ハロゲンスクラバ40及びメンブレンフィルタ42を経てセル44に導入される。そして、光源46からの赤外光がセル44中に照射され、二酸化炭素の濃度に比例した信号が検出器48から得られる。セル44から排出された二酸化炭素はCO2アブソーバ50に吸着される。演算処理部61は検出器48で得られる信号に基づいてTOCを算出する。
【0027】
流量制御部62について図2及び図3を用いて説明する。
流量制御部62は、ピーク強度判定部66、調整レベル保持部68及び流量制御手段70を備えている。流量制御部62は演算処理部61における演算結果に基づいてキャリアガス供給機構12を制御する。流量制御部62は、多ポートバルブ2の切替え動作やサンプリングシリンジの吸引・吐出動作、光源46の光照射動作などを制御する制御部の一部の機能として実現することができる。
【0028】
演算処理部61はセル44を流れるキャリアガス流量ごとの検量線が保持しており、検出器48で得られた検出信号とその検量線に基づいてTOCを算出する。流量制御部62によりセル44を流れるキャリアガス流量が変更されたときは、変更後のキャリアガス流量に応じた検量線によりTOCの算出を行なう。
【0029】
流量制御部62のピーク強度判定部66は、試料ガスをセル44に導入した後、検出器48で得られる検出信号からそのピーク波形の立ち上がりを検知し、その立ち上がりの一定時間の波形の微分値からピーク強度の予測値を求める。ピーク強度判定部66は、予め測定されて作成されたピーク波形の立ち上がり一定時間の波形の微分値とそれに対応するピーク強度との相関データを保持しており、求めた立ち上がり一定時間の波形の微分値に最も近いピーク強度を予測値とする。そして、求めたピーク強度と、予め入力され又は検出器48から読み取った検出器48の検出限界強度とを比較し、ピーク強度の予測値が検出限界強度を超えているか否かを判定する。
【0030】
キャリアガス流量制御手段70は、ピーク強度判定部66の判定結果に応じてキャリアガス流量の制御を行なう。ピーク強度判定部66において比較した結果、ピーク強度の予測値が検出限界強度を超えていない場合には、そのままのキャリアガス流量の条件でTOC測定を行なう。
【0031】
ピーク強度の予測値が検出限界強度を超えている場合、流量制御手段70はキャリアガス供給量を変更するようにキャリアガス流量供給機構12を制御する。キャリアガスの流量の変更後の値として複数の流量レベルが設定されており、調整レベル保持部68に保持されている。調整レベル保持部68には各流量レベルに変更するための条件が保持されている。流量制御手段70は、それらのいずれかのレベルからピーク強度が検出限界強度を超えないレベルを選択し、キャリアガス流量がそのレベルになるように圧力センサ16と30の圧力値に基づいて調圧弁14と流量制御バルブ28の駆動を制御する。
【0032】
キャリアガス流量を変更したときは、サンプリングシリンジ4を用いて再度、同じ試料をもとの濃度のまま同じ量だけ採取し、変更後のキャリアガス流量で試料を再度セル44に導入し、改めてTOC測定を行なう。演算処理部61は、流量制御手段70によりキャリアガス流量が変更されたときは、使用する検量線を変更後のキャリアガス流量に応じたものに変更する。
【0033】
なお、上記の例では、ピーク波形の立ち上がりからピーク強度を予測し、その予測値と検出限界強度とを比較するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ピーク波形を実際に測定し、検出信号が検出器48のスケールを振り切ったときにキャリアガス流量を所定量だけ増加させるようにしてもよい。
【0034】
この装置を用いて、セル44を流れるキャリアガス流量を150mL/min、300mL/minにしてn−プロパノール水溶液150mgC/Lの全炭素(TC)測定を行なった。TC測定は、サンプリングシリンジ4に採取した試料中の炭酸ガスの脱気を行なうことなく燃焼管6に導入することで行なった。その結果、キャリアガス流量150mL/minのときに検出器48で得られた検出信号のピーク高さが225mV、ピーク面積が656であったのに対し、キャリアガス流量300mL/minのときはピーク高さが170mV、ピーク面積が246であった。このことから、キャリアガス流量を増加させるとピーク高さ及びピーク面積が小さくなり、測定感度を低下させることができることがわかる。
【符号の説明】
【0035】
2 多ポートバルブ
4 サンプリングシリンジ
6 燃焼管
6a 試料注入部
7 電気炉
8 冷却管
10 純水トラップ
12 キャリアガス供給機構
14 調圧弁
16,20,30 圧力センサ
18,28 流量制御バルブ
22,32 流路抵抗
34 電磁弁
36 除湿器
38 ドレインポット
40 ハロゲンスクラバ
42 メンブレンフィルタ
44 セル
46 光源
48 検出器
50 CO2アブソーバ
61 演算処理部
62 流量制御部
66 ピーク強度判定部
68 調整レベル保持部
70 流量制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を採取するための試料採取部と、
前記試料採取部により採取された試料を流通させるためのセル及びセルに導入された試料中の特定成分濃度を検出するための検出器を備えた試料測定部と、
前記セルに通じる流路に接続され該流路でキャリアガスを流すことにより試料を前記セルに導くキャリアガス供給部と、を備えた分析装置において、
前記キャリアガス供給部は、前記セルに通じる流路でのキャリアガス流量を調整するためのキャリアガス流量調整機構を備えており、
前記検出器からの検出信号に基づいて、その検出信号のピーク強度が前記検出器の検出限界強度を超えるか否かを判定し、ピーク強度が前記検出限界強度を超えるときに、ピーク強度が前記検出限界強度以下となるまでキャリアガス流量を増加させるよう前記キャリアガス流量調整機構を制御する流量制御部をさらに備えていることを特徴とする分析装置。
【請求項2】
前記流量制御部は前記キャリアガス流量調整機構の調整量として予め設定された複数の調整レベルを保持する調整レベル保持部をさらに備え、前記流量調整手段は前記調整レベル保持部に保持されているいずれか1つの調整レベルを選択し、その調整レベルにキャリアガス流量を制御するものである請求項1に記載の分析装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−202887(P2012−202887A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69165(P2011−69165)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】