説明

分泌ポリペプチド形質およびその使用

本発明は、ヒト血漿で分泌されるポリペプチド形質、上記ポリペプチドをコード化する単離ポリヌクレオチド、その多形変異型、並びに検出検定および病気の診断を目的とする上記核酸およびポリペプチドまたはその組成物の使用に関するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト血漿ポリペプチド(HPP)の検出方法であって、
i)生物学的試料をHPP結合吸着剤と接触させ、そして
ii)HPP結合吸着剤へのHPPの結合を検出および/または定量する
段階を含む方法。
【請求項2】
生物学的試料が血漿試料である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
HPP結合吸着剤がHPP特異的抗体である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
HPP結合吸着剤が基質に結合されている、請求項1記載の方法。
【請求項5】
検出および/または定量段階が、ラジオイムノアッセイ、酵素結合免疫吸着検定法、保持物質クロマトグラフィー、タンパク質アレイ、表面強化レーザー脱離/イオン化、および質量分析法から成る群から選択される方法を含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1種のヒト血漿ポリペプチド(HPP)に特異的な吸着剤を含むタンパク質アレイ。
【請求項7】
個体における少なくとも1種のヒト血漿ポリペプチド(HPP)の異常濃度の検出方法であって、
i)個体から試料を入手し、
ii)試料における少なくとも1種のHPPの第一レベルを測定し、そして
iii)対照試料の場合とレベルを比較する
段階を含み、第一レベルおよび対照レベル間の差異がHPPの異常濃度の診断確定的なものである方法。
【請求項8】
HPP−38ポリペプチドの有効量および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項9】
癌疾患または過形成に関連する疾患または病状の処置方法であって、上記疾患に罹患しているヒトを含む哺乳類にHPP−38ポリペプチドの有効量を投与することを含む方法。
【請求項10】
過形成に関連する疾患または病状が、線維症、前立腺過形成、副腎過形成、子宮内膜増殖症、乾癬、炎症に起因する過形成から成る群から選択される疾患または病状である、請求項8記載の方法。
【請求項11】
癌疾患または過形成に関連する疾患または病状の同定方法であって、
i)HPP−38生物活性に関して許容される試料条件下、HPP−38ポリペプチドと試験化合物とを接触させ、
ii)少なくとも1種のHPP−38生物活性のレベルを測定し、
iii)上記レベルを、試験化合物を欠く対照試料の場合と比較し、そして
iv)癌疾患または過形成に関連する疾患または病状の予防および/または治療的処置についてのHPP−38モジュレーターとしてさらに試験することを目的として、上記レベルの変化を誘発する試験化合物を選択する
ことを含む方法。
【請求項12】
表4に示された1個またはそれ以上の遺伝子の発現レベルを測定することにより、HPP−38生物活性レベルが測定される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
HPP−38の血漿レベルの検出を含む癌疾患または過形成に関連する疾患または病状の予後または診断方法であって、レベル増加が癌疾患または過形成に関連する疾患または病状を示すものである方法。
【請求項14】
癌疾患または過形成に関連する疾患または病状の予後または診断方法であって、
i)対象から入手した適切な組織の試料において表4で同定された少なくとも一遺伝子の発現レベルを検出することにより第一値を得、そして
ii)無疾患対象からの遺伝子の発現レベルと第一値を比較する
ことを含み、無疾患対象からの試料と比べた場合の対象試料における発現レベルの大小が、対象が癌疾患または過形成に関連する疾患または病状に罹患し易いかまたは罹患していることの指標である方法。
【請求項15】
配列番号397に示されたものを含むポリペプチド。
【請求項16】
配列番号395または配列番号396に示されたアミノ酸配列を含む非アミド化ポリペプチド。
【請求項17】
有効量のHPP−13ポリペプチドまたはGPA101ポリペプチドまたはその組合わせおよび医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項18】
神経変性に関連する疾患または病状の処置方法であって、HPP−13またはGPA101ポリペプチドまたはその組合わせの有効量を、上記疾患に罹患している哺乳類、例えばヒトに投与することを含む方法。
【請求項19】
神経変性に関連する疾患または病状が、脊椎損傷またはCNS損傷、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、末梢神経障害、ギラン−バレー病、糖尿病性ニューロパシー、脱髄ニューロパシーから成る群から選択される疾患または病状である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
神経変性に関連する疾患または病状のモジュレーターの同定方法であって、
i)HPP−13またはGPA101生物活性に関して許容される試料条件下、HPP−13またはGPA101ポリペプチドと試験化合物とを接触させ、
ii)少なくとも1種のHPP−13またはGPA101生物活性のレベルを測定し、
iii)上記レベルを、試験化合物を欠く対照試料の場合と比較し、そして
iv)神経変性に関連する疾患または病状の予防および/または治療的処置についてのHPP−13またはGPA101ポリペプチドモジュレーターとしてさらに試験することを目的として、上記レベルの変化を誘発する試験化合物を選択する
ことを含む方法。
【請求項21】
HPP−13生物活性レベルが、表11に示された1個またはそれ以上の遺伝子の発現レベルを測定することにより測定される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
HPP−13ポリペプチドの血漿レベルの検出を含む神経変性に関連する疾患または病状の予後または診断方法であって、レベル増加が神経変性に関連する疾患または病状を示すものである方法。
【請求項23】
神経変性に関連する疾患または病状の予後または診断方法であって、
i)対象から入手した適切な組織の試料において表11で同定された少なくとも一遺伝子の発現レベルを検出することにより第一値を得、そして
ii)無疾患対象からの遺伝子の発現レベルと第一値を比較する
ことを含み、無疾患対象からの試料と比べた場合の対象試料における発現レベルの大小が、対象が神経変性に関連する疾患または病状に罹患し易いかまたは罹患していることの指標である方法。
【請求項24】
鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状の処置方法であって、HPP−13ポリペプチドの有効量を、上記疾患に罹患している哺乳類、例えばヒトに投与することを含む方法。
【請求項25】
鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状が、ヘモクロマトーシス、遺伝性ヘモクロマトーシス、若年型ヘモクロマトーシス、サラセミア、鉄過剰負荷に関連した病状、貧血、鎌状赤血球貧血から成る群から選択される、請求項24記載の方法。
【請求項26】
鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状のモジュレーターの同定方法であって、
i)HPP−13生物活性に関して許容される試料条件下、HPP−13ポリペプチドと試験化合物とを接触させ、
ii)少なくとも1種のHPP−13生物活性のレベルを測定し、
iii)上記レベルを、試験化合物を欠く対照試料の場合と比較し、そして
iv)鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状の予防および/または治療的処置についてのHPP−13モジュレーターとしてさらに試験することを目的として、上記レベルの変化を誘発する試験化合物を選択する
ことを含む方法。
【請求項27】
HPP−13生物活性レベルが、表6、7、8、9および/または10に示された1個またはそれ以上の遺伝子の発現レベルを測定することにより測定される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
HPP−13ポリペプチドの血漿レベルの検出を含む鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状の予後または診断方法であって、レベル増加が鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状を示すものである方法。
【請求項29】
鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状の予後または診断方法であって、
i)対象から入手した適切な組織の試料において表6、7、8、9および/または10で同定された少なくとも一遺伝子の発現レベルを検出することにより第一値を得、そして
ii)無疾患対象からの遺伝子の発現レベルと第一値を比較する
ことを含み、無疾患対象からの試料と比べた場合の対象試料における発現レベルの大小が、対象が鉄バランスまたは鉄輸送に関連する疾患または病状に罹患し易いかまたは罹患していることの指標である方法。
【請求項30】
有効量のHPP−23ポリペプチドおよび医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項31】
血清グルコース調節障害を伴う疾患の処置方法であって、HPP−23ポリペプチドの有効量を、上記疾患に罹患している哺乳類、例えばヒトに投与することを含む方法。
【請求項32】
血清グルコース調節障害を伴う疾患が糖尿病である、請求項31記載の方法。
【請求項33】
代謝障害の処置方法であって、HPP−23ポリペプチドの有効量を、上記障害に罹患している哺乳類、例えばヒトに投与することを含む方法。
【請求項34】
代謝障害がアミロイドーシスである、請求項33記載の方法。
【請求項35】
哺乳類、例えばヒトにおける血中グルコースレベルの低減化方法であって、哺乳類にHPP−23ポリペプチドを投与することを含む方法。
【請求項36】
血清グルコース調節障害を伴う病気または代謝疾患のモジュレーターの同定方法であって、
i)HPP−23生物活性に関して許容される試料条件下、HPP−23ポリペプチドと試験化合物とを接触させ、
ii)少なくとも1種のHPP−23生物活性のレベルを測定し、
iii)上記レベルを、試験化合物を欠く対照試料の場合と比較し、そして
iv)血清グルコース調節障害を伴う病気または代謝疾患の予防および/または治療的処置についてのHPP−23モジュレーターとしてさらに試験することを目的として、上記レベルの変化を誘発する試験化合物を選択する
ことを含む方法。
【請求項37】
HPP−23生物活性レベルが、表12または14に示された1個またはそれ以上の遺伝子の発現レベルを測定することにより測定される、請求項36記載の方法。
【請求項38】
HPP−23の血漿レベル検出を含む、血清グルコース調節障害を伴う病気または代謝疾患の予後または診断方法であって、レベル増加が血清グルコース調節障害を伴う病気または代謝疾患を示すものである方法。
【請求項39】
血清グルコース調節障害を伴う病気または代謝疾患の予後または診断方法であって、
i)対象から入手した適切な組織の試料において表12または14で同定された少なくとも一遺伝子の発現レベルを検出することにより第一値を得、そして
ii)無疾患対象からの遺伝子の発現レベルと第一値を比較する
ことを含み、無疾患対象からの試料と比べた場合の対象試料における発現レベルの大小が、対象が血清グルコース調節障害を伴う病気または代謝疾患に罹患し易いかまたは罹患していることの指標である方法。
【請求項40】
HPP−23ポリペプチドがアミド化されていない、請求項31〜39記載の方法。


【公表番号】特表2007−502971(P2007−502971A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523609(P2006−523609)
【出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【国際出願番号】PCT/EP2004/009323
【国際公開番号】WO2005/019825
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.レーザーディスク
【出願人】(504289071)ジェノバ・リミテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】GENOVA LTD.
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】