説明

分注システム及び分注システムを制御する方法

開口を有するベース部を備える容器と制御システムを収容するディスペンサとを含む分注システムが提供される。分注システムは、急速充填を行えるようにするために容器内への液体の流れを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は分注システムに関する。より詳細には、本開示は、急速充填を行えるようにするために容器のベース部を通る液体の流れを制御する分注システムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの会場では、今日、消費者からの極めて高い需要に極めて限られた時間内に備えることができる飲料分注システムを有することが必須である。これを実現するために、飲料は、ホビング(fobbing)又は発泡の量を最小限に保ちながら急速に分注されなければならない。これらの会場としては、スタジアム、アリーナ、コンサート、スポーツ行事、会議、バー、居酒屋、祭り、及び他の行事又は集会を含むことができる。
【0003】
伝統的には、消費者に飲料を提供するために上注ぎ分注システムが利用されてきた。これらのシステムは、飲料を栓ディスペンサ又はファウンテンディスペンサから容器の上面開口部内に分注する。しかしながら、上注ぎシステムは、飲料が容器内に滴下するときに高乱流を発生させ、ホビング又は発泡の増加を引き起こすことが多い。これは、飲料が分注され得る速度を大幅に減少させる。したがって、上注ぎシステムは、多くの高需要会場で必要とされる分注速度を維持することができない。
【0004】
容器を飲料で満たすのにかかる時間を短縮するとともに消費者のハイペースで大量の需要を満たすことを目指して開発が行われてきた。特に、製品は、ボトムフィル法を用いて飲料を容器内に分注するように設計されている。
【0005】
現在のボトムフィル製品は容器内への分注速度を上げてきている。しかしながら、現在のボトムフィル製品は、炭酸製品をかかる速度で容器内に分注するのに伴うホビング及び発泡の増加に対処できていない。加えて、多くの新規な分注システムは、今日使用されている従来の飲料冷却システムには適合していない。したがって、ユーザは、充填速度を上げるために、既存のシステムを取り除き特定の飲料冷却システムを設置する必要がある。これはユーザにとって時宜を得た高価なプロセスとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、最小限のホビング又は発泡で急速充填を可能にする飲料分注システムが必要である。さらに、便利で低コストの移行を可能にするために、従来の飲料冷却システムに適合する飲料分注システムも必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示はディスペンサ及び容器を有する分注システムを提供し、分注システムは最小限のホビング又は発泡で急速充填を実現する。
【0008】
本開示は、さらにベース部及びカップ部を有する容器を提供する。ベース部はベース壁及びベース床をさらに備える。ベース壁及び/又はベース床は、液体を受け入れるための開口が配置され得るくぼみを有することができる。開口はさらに弁を収容することができる。ベース床は、液体の流れを渦に導くための傾斜した経路を有する。
【0009】
本開示はさらに、容器を受け入れるための保持領域を有するハウジングを備えるディスペンサを提供する。保持領域は、正しい方向性及び確実な嵌め込みを与えるために、容器のくぼみに対応する突起をさらに備える。ディスペンサは、容器の開口内に挿入された液体を分注するためのノズルを有する。
【0010】
ディスペンサは、容器内への液体の流れを調節するための制御システムをさらに備える。制御システムは、ディスペンサ上での容器の適切な配置及びディスペンサからの容器の適切な除去をそれぞれ検出するとともに、ノズルから容器への液体の体積及び流量を測定することができ、それによって各カップが過剰充填又は不完全充填なしに所定の量の飲料を受け入れることを確実にし、それにより製品損失、又は手動でカップをカップの適切なレベルに充填するのに必要な労力がなくなる。
【0011】
ハウジング、前記ハウジング内に配置されたディスペンサベース部、第1のアライメント機構、及び飲料分注ノズルを備えるディスペンサアセンブリと、容器ベース部及び上方部分を備える容器とを備える飲料分注システムであって、前記容器ベース部が、前記第1のアライメント機構を受け入れるように構成された第1の受け器、及び前記第1の受け器内に配置された開口を備え、前記第1のアライメント機構が、前記飲料分注ノズルを前記容器ベース部内に配置された前記開口に合致させるとともに、前記容器を前記ディスペンサベース部内に設置させる、飲料分注システム。
【0012】
本飲料分注システムは、前記ディスペンサベース部の表面上に配置された少なくとも1つの第2のアライメント機構と、前記ディスペンサアセンブリ内での前記容器の位置合せをさらに支援するために前記第2のアライメント機構を受け入れるための、前記容器ベース部の外底面のまわりに配置された第2の受け器とをさらに備える。
【0013】
ディスペンサベース部は、開放前方部、底部、及び前記底部のまわりに配置された少なくとも1つの側壁を備え、前記第2のアライメント機構は、前記ベース部の前記底部上に配置された突条部であり、前記容器の前記第2の受け器を受け入れ、それによって前記飲料分注ノズルが前記容器の前記開口と合致しかつ前記容器の前記開口によって受け入れられることを確実にする。
【0014】
本飲料分注システムは前記容器の存在を検出するためのセンサをさらに備え、それによって飲料が前記飲料分注ノズルから前記容器に流れ込むことが可能になる。
【0015】
第1のアライメント機構は前記ノズルのまわりに配置され、第1の凹所部は前記開口のまわりに形成され、前記第1のアライメント機構が前記第1の凹所部内に適切に設置されたときに、前記ノズルは前記開口に入る。
【0016】
前記開口は、前記ノズルが前記容器ベース部のまわりで前記容器の前記内部に貫入するのを可能にする弁を含み、前記ディスペンサが作動すると飲料が前記ノズルから前記容器の内部に入る。
【0017】
飲料弁は一方向弁又は逆止弁のいずれかである。
【0018】
容器は、前記容器ベース部の内部のまわりに放射状に配置された上方に傾斜した斜面をさらに備え、したがって前記開口から前記容器に入る前記飲料は前記斜面を実質的に上方へ移動し、したがって前記飲料は前記容器の内部の周囲を約360度旋回したときに前記開口の上を通り過ぎる。
【0019】
本飲料分注システムは、前記センサから信号を受け取るとポンプを作動させて前記飲料を前記ノズルにかつ前記容器内に分配し、所定の量の飲料が前記容器によって受け入れられたときに前記ポンプを非作動にするコントローラをさらに備える。
【0020】
前記容器の第1の凹所部は、第1の凹所部と前記第1のアライメント機構の間の実質的にメス−オスの接続を可能にするために、前記第1のアライメント機構と実質的に類似している形状である。
【0021】
この形状は、長方形、正方形及び円筒形からなる群から選択される。
【0022】
ハウジングと、前記ハウジング内に配置されたベース部と、飲料分注ノズルと、前記飲料分注ノズルを飲料で満たされるべき容器に合致させるために前記ベース部内に配置された少なくとも1つのアライメント機構とを備える飲料ディスペンサアセンブリ。
【0023】
飲料ベース部は、開放前方部、底部、及び前記底部のまわりに配置された少なくとも1つの側壁を備え、前記アライメント機構は、前記容器を受け入れるように前記ベース部の前記底部上に配置された突条部と、前記ベース部の前記側壁から前記容器の受入れ部内に延びるパータベーション(perturbation)とからなる群から選択された少なくとも1つである。
【0024】
飲料ディスペンサアセンブリは、前記容器の存在を検出するためのセンサをさらに備え、それによって飲料が前記飲料分注ノズルから前記容器に流れ込むことが可能になる。
【0025】
飲料ディスペンサアセンブリは、前記センサから信号を受け取るとポンプを作動させて前記飲料を前記ノズルに分配し、所定の量の飲料が前記ノズルを通過したときに前記ポンプを非作動にするコントローラをさらに備える。
【0026】
前記側壁から延びるパータベーションは、長方形、正方形及び円筒形からなる群から選択された形状を有する。
【0027】
ベース部及び上方部分を備える容器であって、前記ベース部が、前記ベース部のまわりに配置されかつ第1のディスペンサアライメント機構を受け入れるように構成された第1の受け器と、ノズルを受け入れるための前記第1の受け器内に配置された開口とを備える、容器。
【0028】
この容器は、前記第2のディスペンサアライメント機構を受け入れるための、前記容器ベース部の外底面のまわりに配置された少なくとも1つの第2の受け器をさらに備える。
【0029】
飲料を容器内に分注する方法であって、ハウジング、前記ハウジング内に配置されたディスペンサベース部、第1のアライメント機構、電源、及び飲料分注ノズルを備える飲料ディスペンサアセンブリを作動させることと、前記ディスペンサベース部上に容器ベース部及び上方部分を備える容器を置くことであって、前記容器ベース部が、第1の受け器及び前記第1の受け器内に配置された開口を備えることと、前記容器の前記第1の受け器を前記ディスペンサアセンブリの前記第1のアライメント機構に合致させ、それによって前記飲料分注ノズルを前記容器ベース部内に配置された前記開口に合致させるとともに、前記容器を前記ディスペンサベース部内に設置させることとを含む方法。
【0030】
少なくとも1つの第2のアライメント機構は前記ディスペンサベース部の表面上に配置され、第2の受け器が、前記ディスペンサアセンブリ内での前記容器の位置合せをさらに支援するために前記第2のアライメント機構を受け入れるための前記容器ベース部の外底面のまわりに配置される。
【0031】
ディスペンサベース部は、開放前方部、底部、及び前記底部のまわりに配置された少なくとも1つの側壁を備え、前記第2のアライメント機構は、前記ベース部の前記底部上に配置された突条部であり、前記容器の前記第2の受け器を受け入れ、それによって前記飲料分注ノズルが前記容器の前記開口と合致しかつ前記容器の前記開口によって受け入れられることを確実にする。
【0032】
本方法は、前記ディスペンサベース部内で前記容器の存在を検出し、前記開口内に前記ノズルを設置することと、飲料を前記飲料分注ノズルから前記容器内へ通過させることとをさらに含む。
【0033】
開口は、前記ノズルが前記容器ベース部のまわりで前記容器の前記内部に貫入するのを可能にする弁を含み、前記ディスペンサの作動後に飲料が前記ノズルから前記容器の内部に入る。
【0034】
本開示の他の及びさらなる利益、利点及び特徴は、類似の参照符号が類似の構造要素を表している添付図面に関連して以下の明細を参照することによって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本開示の分注システムの斜視図である。
【0036】
【図2】本開示のディスペンサの斜視図である。
【0037】
【図3】図2のディスペンサの上面図である。
【0038】
【図4】図2のディスペンサの正面図である。
【0039】
【図5】図2のディスペンサの側面図である。
【0040】
【図6】本開示のディスペンサの斜視図である。
【0041】
【図7】図6のディスペンサの上面図である。
【0042】
【図8】本開示の容器の上面斜視図である。
【0043】
【図9】図8の容器の底面斜視図である。
【0044】
【図10】図8の容器の第1の側面図である。
【0045】
【図11】図8の容器の第2の側面図である。
【0046】
【図12】図8の容器の第3の側面図である。
【0047】
【図13】図8の容器の第4の側面図である。
【0048】
【図14】図8の容器の上面図である。
【0049】
【図15】図8の容器の底面図である。
【0050】
【図16】図14の容器の線16−16に沿って見た断面の正面図である。
【0051】
【図17】図14の容器の線17−17に沿って見た断面の斜視図である。
【0052】
【図18】本開示の容器の弁及びリングの拡大図である。
【0053】
【図19】本開示のディスペンサの制御システムを示す斜視図である。
【0054】
【図20】本開示の分注システムの制御システムのブロック図である。
【0055】
【図21】本開示の分注システムのシステムのブロック図である。
【0056】
【図22】本開示のユニットの斜視図である。
【0057】
【図23】本開示のユニットの斜視図である。
【0058】
【図24】本開示の移動式ユニットの側面図である。
【0059】
【図25】本開示のブラケット上のディスペンサを示す図である。
【0060】
【図26】本開示のモニタを有するユニットの斜視図である。
【0061】
【図27】本開示の分注システムの速度の向上を従来型システムと比較して示すチャートである。
【0062】
【図28】本開示のディスペンサ及び制御システムの分解図である。
【0063】
【図29】本開示のディスペンサ及び制御システムの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
諸図面を参照すると、本開示による飲料分注システムが示されており、一般に数字の10で参照される。飲料分注システム10は、図1に示されているように、ディスペンサ30上に着脱可能に配置され得る容器20を含む。容器20は、ディスペンサ30から受け入れられた液体を収容するように設計される。ディスペンサ30は、分注システム10の使用を調節するための制御システムを収容することができる。飲料分注システム10は、任意のタイプの炭酸もしくは非炭酸の液体、例えば水、ビール、ソフトドリンク、スムージ、又は他の飲料の、ディスペンサ30から容器20内への流れを効果的に制御することができる。したがって、飲料分注システム10は、非常に短い時間に液体の急速な分注を行えるようにすることができる。
【0065】
図2〜図5に示されているように、ディスペンサ30は、少なくとも第1の端部34と第2の端部36と上部パネル38と下部パネル40とを有するハウジング32を収容する。ハウジング32は、任意の耐久性材料、例えばプラスチック、金属又は他の類似材料で作られ得るが、それらの材料に限定されるものではない。ハウジング32は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)プラスチックで作られることが好ましい。さらに、ハウジング32は、分注システム10のユーザへの損傷を回避するために、先のとがった面ではなく滑らかな縁部及び隅部を有することが好ましい。ハウジング32は、任意の形状、長方形(図2〜図5)、卵形(図6、図7及び図25)、正方形、円形、又は他の類似形状で設計され得るが、それらの形状に限定されるものではない。
【0066】
図2及び図3に示されているように、ハウジング32は、容器20を受け入れるための保持領域42を収容する。保持領域42は、床44及び床44の形状を画定する内壁46を有する。保持領域42は、容器20をしっかりと保持するのに十分である任意の形状又は面積を有するように設計されることができる。保持領域42は、図2に示されているように、内壁46が存在していない第1の端部34に沿って受入れ領域48を有する。これにより、ユーザは容器20をディスペンサ30上に容易かつ迅速に搭載し取り出すことが可能になる。図2に示されているように、床44は、余分な液体が保持領域42から除去され得るようにする出口49を含むことができる。ハウジング32は、図19、図28及び図29に示されているように、制御システムにアクセスするための着脱可能なパネル43を有することができる。
【0067】
図8〜図13に示されているように、容器20はベース部24に連結されたカップ部22を有する。容器20は、任意の形状又はスタイル、例えば円筒形、正方形、長方形又は他の形状を有することができる。しかしながら、容器20は、液体を収容するための内容積25を画定する実質的に円筒形の形状を有することが好ましい。
【0068】
カップ部22は、開口部36を有する上部30とベース部24に連結された底部40とを備える。上部30及び底部40は、同じ直径又は異なる直径を有することができる。底部40は上部30より小さい直径を有することが好ましい。カップ部22は、図8及び図9に示されているように、上部30から底部40への移行を提供する中間部分45も含むことができる。他の形状又は直径、例えば先細り形状や砂時計形状などが容器20に使用されることもできる。
【0069】
容器20は、使い捨て又は再利用可能とすることができ、プラスチックや紙などの任意の耐久性材料で作られ得るが、それらの材料に限定されるものではない。容器20は再生利用可能な食品用ポリプロピレン材料で作られることが好ましい。さらに、容器20は、内容積25内に任意の体積の液体、好ましくは1パイント(英国)、1/2リットル(欧州)、及び16液量オンス(米国)を収容するように設計されることができる。
【0070】
図14の断面図である図16及び図17に示されているように、ベース部24はベース壁50及びベース床55を有する。ベース壁50は、ディスペンサ30の保持領域42内にはまる形状及びサイズを有する。ベース部24は、図8及び図9に示されているように、ベース壁50及び/又はベース床55内にくぼみ60を有することができる。くぼみ60は、ディスペンサ30の保持領域42内の突起65に対応する。これは、容器20をディスペンサ30上に適切な方向に置くための案内が容易であること、液体の分注中に保持領域42上への取付けが確実であることなど、分注システム10のユーザにいくつかの恩典を提供する。
【0071】
くぼみ60及び突起65は、例えば正方形、長方形、円形などの任意の対応する形状又はサイズを有することができる。一実施形態では、図2に示されているように、突起65は、図9に示されているように、容器20のベース壁50内に形成された正方形形状を有するくぼみ60と合致する、ディスペンサ30の内壁46によって形成された正方形形状を有する。
【0072】
容器20のベース部24は、ディスペンサ30から液体を受け入れるための、ベース壁50及び/又はベース床55の任意の領域を貫通する開口70を有することができる。開口70がベース壁50を貫通して位置付けられたときに、容器20は側部充填(side filling)によって液体で満たされる。開口70がベース床55を貫通して位置付けられたときに、容器20は底部充填(bottom filling)によって液体で満たされることができる。開口70は、くぼみ60内に位置することが好ましい。
【0073】
図4、図5及び図19に示されているように、ディスペンサ30は、入口端部80、中間領域82及び出口端部85を有するディスペンサ30を貫通して連続的に延びるノズル75を備える。ノズル75の中間領域82は、図19に示されているようにハウジング32内に収容されるが、入口端部80及び出口端部85はハウジング32の外側に突出することが好ましい。より好ましくは、ノズル75の入口端部80は底部40でハウジング32から出ており、ノズル75の入口端部80は外部の供給源から飲料などの液体の流れを受け入れる。さらに、出口部分85は、図3に示されているように、ハウジング領域42内でハウジング32から、より好ましくは突起65の内壁46を貫通して出ることが好ましい。
【0074】
容器20の開口70はノズル75と合致する。容器20がユーザによって保持領域42内に正しい方向で置かれたときに、ノズル75は開口70内に導入されることができる。開口70及びノズル75は、任意の形状又はサイズ、例えば円筒形、正方形又は他の形状を有することができる。開口70及びノズル75は円筒形状を有し、ノズル75の直径は確実な取付けをもたらすように開口70より小さいことが好ましい。容器20はノズル75から着脱可能に配置されることができる。
【0075】
容器20の開口70は弁72を収容することができる。弁72は、液体が開口70に入るのを可能にするが、液体が逆流するのを阻止する一方向弁又は逆止弁であることが好ましい。弁72は、任意の材料、例えばシリコン又は他の類似材料で作られることができる。弁72は、開口70上にリング74で取り付けられることができる。図18は、取付け前の適切な向きの弁72及びリング74、ならびに開口70に取り付けられた弁72及びリング74を示す。
【0076】
突起65によってユーザに提供される位置合せ誘導に加えて、ディスペンサ30は、図2及び3に示されているように突条90も収容することができる。突条90は、ユーザが容器20と正しい向きで係合させることを、より詳細には開口70をノズル75に正しく合致させることを可能にするように機能する。突条90は、容器20のベース部24上の凹所95と合致する、好ましくは保持領域42の床44上の隆起領域である。ベース部24は、図9及び図13に示されているように1対の凹所95を有することが好ましい。
【0077】
凹所95は、一般に容器20の両側にあり、突条90と合致するように配置される。凹所95は、容器20が床44に沿って容易に摺動してノズル75が開口70に係合するのを可能にするサイズである。さらに、ベース床55は、図9及び図15に示されているように、容器20を突条90に沿って案内するとともに追加的に支持するための一連のリブ100を含むことができる。
【0078】
ノズル75が開口70の弁72内に挿入されると、ディスペンサ30は液体を容器20内に分注し始めることができる。液体は、液体のホビング及び発泡を減らす内部設計を持つベース部24の開口70内に急速に分注される。液体はベース部24にエントリ点から約180度入り、開口70から液体は床44の傾斜面105の方へ向けられる。好ましくは、傾斜面105は、図14、図16及び図17に示されているように、ベース壁50に沿って湾曲した形状を有するとともに徐々に上がっており、それによって傾斜面105は液体が開口70を収容しているくぼみ60の上を流れることが可能になる。したがって、傾斜面105はベース壁50の曲率と共に、流体が狭い渦流で容器20を満たすようにするとともに、普通なら液体の渦流の障害物となり、それによってさらに多くの乱流及び望ましくないホビング又は発泡の増大を引き起こすはずのくぼみ60の壁と接触しないようにする流路を作り出す。
【0079】
上述したように、カップ部22は、図10に示されているように、移行領域として働く中間部分45を含むことができる。液体が狭い渦流で流れて中間部分45のレベルに達すると、中間部分45によって渦の上部が浅くなり静まる。その後、液体は、あふれる可能性が減少して、容器20の最上部までいっぱいになる。ベース部24の設計は、ホビング及び発泡を最小限に抑えて急速充填を行えるようにする。中間部分45は、ユーザが容器20をより容易に取り扱うことができるようにする把持部として働くこともできる。
【0080】
ディスペンサ30は、ハウジング32上に分注システム10を調整するための1つ又は複数のコントローラを有することができる。ディスペンサ30は、必要とされる任意の数のコントローラを有することができる。一実施形態では、ディスペンサ30は第1のコントローラ110を有し、第1のコントローラ110は容器20を検出するための容器検出スイッチ(リミットスイッチ)とすることができる。第1のコントローラ110は保持領域42内に位置することができる。第1のコントローラ110は、図2〜図4に示されているように内壁46の後部に位置することが好ましい。
【0081】
ディスペンサ30は、ノズル75への液体の流れを中止するように機能する瞬時接触スイッチ(キャンセルボタン)とすることができる第2のコントローラ115を有することができる。第2のコントローラ115は上部パネル38上に位置することができる。第2のコントローラ115は、図2、図4及び図5に示されているように、ユーザによって容易にアクセスされるように上部パネル38の表面よりも高い位置にあることが好ましい。
【0082】
ディスペンサ30は、ユーザが、分注された液体の量が不正確であったりこぼれたりした場合に容器20を液体で「トップオフする(top off)」こと、あるいは、液体を手動で分注するのを可能にするように機能する瞬時接触スイッチ(分注開始/「トップオフ(top off)」ボタン)とすることができる第3のコントローラ120を有することができる。第3のコントローラ120は、図2及び図3に示されているように、ユーザにとってアクセスしにくくしかつ偶発的な作動を防止するために、上部パネル38の表面の下方に位置することが好ましい。
【0083】
ディスペンサ30は、ユーザに種々の事象に対する注意を喚起するための、任意の数のインジケータ(indicators)を有することができる。分注システム10は、分注システム10が液体を分注する準備ができているか否かをユーザに注意を喚起するためのインジケータ122を有することが好ましい。インジケータ122は、ユーザに容易に見える又は聞こえるハウジング32の領域上に位置することが好ましい。任意のタイプのインジケータは光、音、色などを使用することができる。インジケータ122は、図2及び図3に示されているように、液体を分注する準備ができているときに緑を表示し、液体を分注する準備ができていないときに赤を表示するLEDインジケータライトであることが好ましい。
【0084】
分注システム10は、本発明を使用するための制御システム200を収容している。制御システム200は、図20のブロック図ならびに図28及び図29に示されている。制御システム200の構成要素は、電圧変成器215を介して電源入力210を必要とする制御盤205を経由して相互接続される。電源入力210は、約100ボルト〜240ボルトの交流電圧を供給することが好ましい。
【0085】
制御盤205はプロセッサ220を収容しており、メモリ225と通信する。プロセッサ220は、制御盤205と通信する論理回路で構成され、少なくとも1つの入力部230に応答し、少なくとも1つの出力部235を実行する。制御盤205は少なくとも1つの端子を収容し、入力部230及び出力部235はその端子に接続している。プロセッサ220は、いくつかの異なる構成に対してプログラムされることができる。さらに、プロセッサ220は、損傷したり故障したりした場合に着脱可能でありかつ交換可能であることができる。
【0086】
メモリ225は、プロセッサ220を制御するための、少なくとも1つの入力部230及び少なくとも1つの出力部235に関係するデータ及び命令を保存する。制御システム200は、複数の入力部230及び複数の出力部235を収容することが好ましい。制御システム200は、容器検出スイッチ(リミットスイッチ)として機能する第1のコントローラ110、分注開始/停止装置として機能するソレノイド245、流量測定装置として機能するタービン265、瞬時接触スイッチ(キャンセルボタン)として機能する第2のコントローラ115、瞬時接触スイッチ(分注開始/トップオフボタン)として機能する第3のコントローラ150、好ましくはLEDインジケータである状態インジケータ122などの主要構成要素を有することができるが、それらに限定されるものではない。
【0087】
上述したように、ディスペンサ30は、容器20を検出するための第1のコントローラ110を含むことができる。第1のコントローラ110は、容器20が保持領域42内に完全に取り付けられると作動させられる。作動すると、入力信号が第1のコントローラ110から制御盤205に送られて、容器20が保持領域24内で検出され、ノズル75を介して液体を受け入れる準備ができていることを示す。
【0088】
さらに、容器20が検出されると、制御システム200は、第1のコントローラ110が作動したときに液体を自動的に分注し始めるようにプログラムされることができる。その後、パイソン(python)250内に位置するソレノイド245は制御盤205から出力信号を受け取る。出力信号によりソレノイド245が励磁され、液体の流路から取り除かれるようにプランジャを持ち上げ、ノズル75から容器20内への分注を開始する。ソレノイド245は、制御盤205が出力信号を止めるまで励磁され続ける。これは、制御盤205が所要の体積の液体が容器20内に分注されたと判断したときに行われる。
【0089】
液体の正流中にあるタービン265は、パイソン250上に位置し、所要の体積の液体が分注されたときを判断するために使用され、それによって常に完璧な体積測定の充填を確実にする。液体がタービン265を通過するときに、液体はタービン265を回転させる。タービン265の羽根の中の磁石(図示せず)が受け器ポイント(図示せず)の上を通り過ぎる。その結果、パルス状信号が生成され、次いで制御盤205によって受け取られカウントされる。電子制御盤205によってカウントされたパルス状信号の数は、タービン265を通過している液体の体積と直接相関する。したがって、パルス状信号の数は容器20内に分注された液体の体積に直接対応する。
【0090】
上述したように、ディスペンサ30は、液体の分注を中止するための第2のコントローラ115を含むことができる。第2のコントローラ115は、分注システム10が誤って作動させられたり電源が落とされる必要があったりした場合、ユーザによって利用される。第2のコントローラ115が作動させられると、入力信号が制御盤205に送られてソレノイド245を直ちに止める。この入力信号は他のすべての入力信号に優先する。
【0091】
さらに、先に説明したように、ディスペンサ30は、手動で分注を開始するための第3のコントローラ120を含むことができる。第3のコントローラ120が作動すると入力信号が制御盤205に送られて、ユーザが容器20内に液体を手動で分注するのを可能にする。第3のコントローラ120は、分注後に容器20を「トップオフする」ために、あるいは第1のコントローラ110が容器検出にしか使用されないときに液体を手動で分注し始めるために使用されることができる。
【0092】
インジケータ122は、ディスペンサシステム10が分注する準備ができているか否かをユーザに知らせる。インジケータ122は、制御盤205から出力信号を受け取るLEDインジケータライトとすることができる。インジケータ122は、分注システム10が準備のできているときに緑を表示し、分注システム10が準備のできていないときに赤を表示する。
【0093】
以下に分注システム10の動作論理を提供する。
【0094】
動作論理(自動)
1.分注システム10の電源を入れる
2.インジケータ122のLED−赤=「容器20が検出されない」
3.容器20が検出された−マイクロスイッチ接触がなされる−制御盤205に入力
4.インジケータ122のLED−緑=「分注する」/ソレノイド245が励磁される(分注が始まる)
5.流量計270が体積に達するまでカウントする
6.インジケータ122のLED−赤=「準備完了/容器20なし」/ソレノイド245が無励磁にされる(分注が止まる)
入力を中止する第2のコントローラ115は、分注する間のどの段階でも作動させられることができ、ソレノイド245を瞬時に無励磁にして分注を停止する(そして流量計270用の内部カウンタをリセットする)ものである
【0095】
動作論理(半自動)
1.分注システム10の電源を入れる
2.インジケータ122のLED−赤=「容器20が検出されない」
3.容器20が検出された−マイクロスイッチ接触がなされる−制御盤205に入力
4.インジケータ122のLED−緑=「準備完了」
5.第3のコントローラ120が押されて分注を開始する−制御盤205に入力
6.インジケータ122のLED 「分注する」/ソレノイド245が励磁される(分注が始まる)
7.流量計270がプリセットカウントに達するまで入力をカウントする
プリセットカウントは要求された体積(1/2パイント、1パイント、500ml、16液量オンス)と直接の相関がある
8.インジケータ122のLED 「分注完了/容器20を取り除く」/ソレノイド245が無励磁にされる(分注が止まる)
9.インジケータ122のLED−赤=「容器20が検出されない」
入力を中止する第2のコントローラ115は、分注する間のどの段階でも作動させられることができ、ソレノイド245を瞬時に無励磁にして分注を停止する(そして流量計270用の内部カウンタをリセットする)
【0096】
要約すると、制御システム200は、液体又は製品を容器20内に期待される品質で分配することを利用する。主要構成要素のほとんどは、ソレノイド245、タービン265及び流量計270を除いて、液体の流れの外側に配置される。図21は本開示の別のシステムを示す。
【0097】
上述した主要構成要素に加えて、制御盤205は、分注システム10の機能に不可欠ではない他の装置から任意の数の第2の構成要素を有することができる。制御盤205は、電子FOB、温度プローブ、圧力計、又は他の類似デバイスを含むが、それらに限定されるものではない。
【0098】
制御盤205は、通常は分注されるべき液体又は製品の供給源に位置する電子FOBから入力信号を受け取ることができる。この入力信号は、制御システム200に、供給源、例えば樽又は他の飲料容器が現在空であることを示すことができる。それに応じて、制御システム200は、圧力ドリップ(pressure drip)がないように、したがって製品の無駄がないように電源を落とす。さらに、制御システム200は、ユーザに、製品が補給される必要があることを、例えば視覚的警報又は音声警報で示す。
【0099】
制御盤205は、分注されるべき液体又は製品の温度を測定する温度プローブから入力信号を受け取ることもできる。制御システム200は、製品の温度が指定範囲外にある場合に制御システム200が電源を落とすように、温度パラメータで設定されることができる。これによりユーザは分注された液体の製品品質を保証することが可能になる。
【0100】
さらに、制御盤205は、液体を分注するために使用される圧力を測定する圧力計から入力信号を受け取ることもできる。制御システム200は、液体を分注するために使用された圧力が指定範囲外にある場合に制御システム200が電源を落とすように、圧力パラメータで設定されることができる。制御システム200は、ユーザに圧力源が交換される必要があることを示す。
【0101】
制御盤205は、ラップトップ、PC又は他の装置が制御盤205に接続され得るように、ハードワイヤ接続ポートを有することができる。さらに、制御盤205は、タッチ画面及び/又はイーサネット(登録商標)接続に接続されることができる。これらは、実時間情報を提供するとともに、分注される液体の体積や他の設定などの設定を制御又は変更するために使用されることができるが、それらの設定に限定されるものではない。分注される液体の体積は、工場で市場の要求、例えば英国の1パイント、欧州の1/2リットル、及び米国の16液量オンスに予め設定されることが好ましい。
【0102】
分注システム10を使用するために、ユーザは電源を入れ、ディスペンサ30の前端部に向かい、ノズル75の出口端部85がユーザの方に向くようにする。ユーザは、複数のディスペンサ30があるかどうかに応じて、片手に容器20を持つか又はそれぞれの手に容器20を持つ。この時点では、ディスペンサ30内に容器がないので、インジケータ122のLEDインジケータは赤の状態である。
【0103】
次いで、ユーザは、容器20を、くぼみ60が突起65と向かい合った状態で保持領域42の受入れ領域48に置く。ユーザは、床44上の突条90を容器20にある凹所95に合致させる。次いで、ユーザは、開口70にある弁72がノズル75と完全に係合するまで容器20を床44に沿って摺動させる。次いで、第1のコントローラ110は容器20を検出し、分注システム10は、1.)直ちに液体を分注し始め、ユーザが必要に応じて第3のコントローラ120を使用して「トップオフする」、又は、2.)ユーザが第3のコントローラ120を使用して手動で液体を分注し始めて容器20を満たすことを可能にする、のどちらかである。
【0104】
安全機能として、第1のコントローラ110が容器20を検出しない限り、液体が分注されることはない。いつでもユーザは第2のコントローラ115を使用して液体の流れを手動で止めることができる。容器20がいっぱいになると、ユーザは、保持領域42から横滑りすることによって容器20を取り出す。
【0105】
使用に当たって、分注システム10は、液体を容器20内に1パイント当たり約3〜13秒で、好ましくは1パイント当たり約4〜7秒で分注することができる。分注システムは、液体の種類に応じて任意の温度で分注することができる。液体の温度は摂氏約0〜4度であることが好ましく、摂氏約0〜2度であることがより好ましい。さらに、容器20内に分注される液体のヘッド泡の高さはユーザの仕様に応じて調節されることができる。
【0106】
分注システム10は、既存もしくは従来の飲料システムに接続されるように設計され、必要に応じて従来の速度で分注するようにユーザによって設定されることができる。例えば、従来のシステムは、CO最高圧が32PSIでガス含有量が2.2倍体積COのラガービール製品などの飲料に対して、分注速度が約14〜16秒であり、分注時点での製品温度が摂氏4度である。図27は、分注システム10の充填速度の向上を従来型分注システムと比較して示す。
【0107】
ディスペンサ30は容器を容易に装填し取り出すように設計されるので、ユーザは、いっぱいになった容器20を取出し空の容器20と迅速に交換し、それによって消費者への製品売上及び分配速度を大幅に増大させることができる。ユーザは、容器を約3秒で取り出し交換できることが好ましい。
【0108】
分注システム10は、単一のディスペンサ30で使用されるか、又は複数の充填を同時に可能にするために複数のディスペンサ30を収容することができる。加えて、ディスペンサ30は、図25に示されているようにブラケット160に取り付けられることができ、ブラケット160は棒などの任意の棚に取り付けられることができる。ブラケット160により、分注システム10は、液体が容器20内に分注している間に会場にいる人々によってより容易に見られることが可能になる。
【0109】
さらに、分注システム10は、図22〜図24に示されているようにユニット300上に取り付けることができる。ユニット300は可動式であり、ブレーキを備える旋回車を利用することが好ましいが、任意の移動用機構が使用されることができる。これにより、分注システム10は任意の選択された会場に容易に配置されることが可能になる。会場で、ディスペンサ30は主要パイソンシステム及び電源に接続され、次いで分注を開始することができる。ユニット300のすべての接続部は、人間工学的に設計され、図24に示されているように、ディスペンサ30と接続するために容易なアクセス位置に配置される。ユニット300は、壁に当てて配置されるように、又はユニット300の列を作るために別のユニット300と並んで配置されるように設計される。
【0110】
各ユニット300は、最上面310上に任意の数のディスペンサ30を収容することができる。ユニット300は4つのディスペンサ30を有することが好ましい。ユニット300は、液体が両側から分注され得るようにディスペンサ30が回転することが可能となり得るように左右対称であることが好ましい。最上面310は、容器20の台であるとともに、ユニット300内のコンテナ内への排水を行えるようにすることができる。最上面310は、ステンレス鋼又は他の類似材料などの任意の材料で作られることができる。さらに、ユニット300内のすべての構成要素は、使用中、又は使用後の洗浄中に損傷しないようにするために完全に密閉される。
【0111】
ユニット300は、金属、プラスチック、木材などの任意の材料で作られ得るが、それらに限定されるものではない。ユニット300はアルミニウム押出材で作られ、金属薄板で覆われる。ユーザは、使用後に取り外すことができるユニット300の任意の表面上にブランド情報を表示できることが考えられる。加えて、ユニット300は、図26に示されているように、頭上に画面又はモニタを含むように構成されることができる。ユニット300内のすべての構成要素はトレースされ冷却されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、前記ハウジング内に配置されたディスペンサベース部、第1のアライメント機構、及び飲料分注ノズルを備えるディスペンサアセンブリと、
容器ベース部及び上方部分を備える容器と
を備え、
前記容器ベース部が、前記第1のアライメント機構を受け入れるように構成された第1の受け器、及び前記第1の受け器内に配置された開口を備え、前記第1のアライメント機構が、前記飲料分注ノズルを前記容器ベース部内に配置された前記開口に合致させるとともに、前記容器を前記ディスペンサベース部内に設置させる、飲料分注システム。
【請求項2】
前記ディスペンサベース部の表面上に配置された少なくとも1つの第2のアライメント機構と、前記ディスペンサアセンブリ内での前記容器の位置合せをさらに支援するために前記第2のアライメント機構を受け入れるための、前記容器ベース部の外底面のまわりに配置された第2の受け器とをさらに備える、請求項1に記載の飲料分注システム。
【請求項3】
前記ディスペンサベース部が、開放前方部、底部、及び前記底部のまわりに配置された少なくとも1つの側壁を備え、前記第2のアライメント機構が、前記ベース部の前記底部上に配置された突条部であり、前記容器の前記第2の受け器を受け入れ、それによって前記分注ノズルが前記容器の前記開口と合致しかつ前記容器の前記開口によって受け入れられることを確実にする、請求項2に記載の飲料分注システム。
【請求項4】
前記容器の存在を検出するためのセンサをさらに備え、それによって飲料が前記飲料分注ノズルから前記容器に流れ込むことを可能にする、請求項1に記載の飲料分注システム。
【請求項5】
前記第1のアライメント機構が前記ノズルのまわりに配置され、第1の凹所部が前記開口のまわりに形成され、前記第1のアライメント機構が前記第1の凹所部内に適切に設置されたときに、前記ノズルが前記開口に入る、請求項1に記載の飲料分注システム。
【請求項6】
前記開口が、前記ノズルが前記容器ベース部のまわりで前記容器の内部に貫入するのを可能にする弁を含み、前記ディスペンサが作動すると飲料が前記ノズルから前記容器の内部に入る、請求項5に記載の飲料分注システム。
【請求項7】
前記弁が一方向弁又は逆止弁のいずれかかである、請求項6に記載の飲料分注システム。
【請求項8】
前記容器が、前記容器ベース部の内部のまわりに放射状に配置された上方に傾斜した斜面をさらに備え、したがって前記開口から前記容器に入る前記飲料が前記斜面を実質的に上方へ移動し、したがって前記飲料が前記容器の内部の周囲を約360度旋回したときに前記開口の上を通り過ぎる、請求項1に記載の飲料分注システム。
【請求項9】
前記センサから信号を受け取るとポンプを作動させて前記飲料を前記ノズルにかつ前記容器内に分配し、所定の量の飲料が前記容器によって受け入れられたときに前記ポンプを非作動にするコントローラをさらに備える、請求項4に記載の飲料分注システム。
【請求項10】
前記容器の前記第1の凹所部が、前記第1の凹所部と前記第1のアライメント機構の間の実質的にメス‐オスの接続を可能にするために、前記第1のアライメント機構と実質的に類似している形状である、請求項1に記載の飲料分注システム。
【請求項11】
前記形状が、長方形、正方形及び円筒形からなる群から選択される、請求項10に記載の飲料分注システム。
【請求項12】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されたベース部と、
飲料分注ノズルと、
前記飲料分注ノズルを飲料で満たされるべき容器に合致させるための、前記ベース部内に配置された少なくとも1つのアライメント機構と
を備える飲料ディスペンサアセンブリ。
【請求項13】
前記ベース部が、開放前方部、底部、及び前記底部のまわりに配置された少なくとも1つの側壁を備え、前記アライメント機構が、前記容器を受け入れるように前記ベース部の前記底部上に配置された突条部と、前記ベース部の前記側壁から前記容器の受入れ部内に延びるパータベーションとからなる群から選択された少なくとも1つである、請求項12に記載の飲料ディスペンサアセンブリ。
【請求項14】
前記容器の存在を検出するためのセンサをさらに備え、それによって飲料が前記飲料分注ノズルから前記容器に流れ込むことを可能にする、請求項12に記載の飲料ディスペンサアセンブリ。
【請求項15】
前記センサから信号を受け取るとポンプを作動させて前記飲料を前記ノズルに分配し、所定の量の飲料が前記ノズルを通過したときに前記ポンプを非作動にするコントローラをさらに備える、請求項14に記載の飲料ディスペンサアセンブリ。
【請求項16】
前記側壁から延びる前記パータベーションが、長方形、正方形及び円筒形からなる群から選択された形状を有する、請求項13に記載の飲料ディスペンサアセンブリ。
【請求項17】
ベース部分と、
上方部分と
を備え、
前記ベース部が、前記ベース部のまわりに配置されかつ第1のディスペンサアライメント機構を受け入れるように構成された第1の受け器と、ノズルを受け入れるための、前記第1の受け器内に配置された開口とを備える、容器。
【請求項18】
前記第2のディスペンサアライメント機構を受け入れるための、前記容器ベース部の外底面のまわりに配置された少なくとも1つの第2の受け器をさらに備える、請求項17に記載の容器。
【請求項19】
前記開口が弁を含み、前記弁が一方向弁又は逆止弁のいずれかである、請求項17に記載の容器。
【請求項20】
前記容器が、前記容器ベース部の内部のまわりに放射状に配置された上方に傾斜した斜面をさらに備え、したがって前記開口を介して前記容器に入る前記飲料が前記斜面を実質的に上方へ移動し、したがって前記飲料が前記容器の内部の周囲を約360度旋回したときに前記開口の上を通り過ぎる、請求項17に記載の容器。
【請求項21】
飲料を容器内に分注する方法であって、
ハウジング、前記ハウジング内に配置されたディスペンサベース部、第1のアライメント機構、電源、及び飲料分注ノズルを備える飲料ディスペンサアセンブリを作動させることと、
前記ディスペンサベース部上に容器ベース部及び上方部分を備える容器を置くことであって、前記容器ベース部が、第1の受け器及び前記第1の受け器内に配置された開口を備えることと、
前記容器の前記第1の受け器を前記ディスペンサアセンブリの前記第1のアライメント機構に合致させ、それによって前記飲料分注ノズルを前記容器ベース部内に配置された前記開口に合致させるとともに、前記容器を前記ディスペンサベース部内に設置させることと
を含む方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第2のアライメント機構が前記ディスペンサベース部の表面上に配置され、第2の受け器が、前記ディスペンサアセンブリ内での前記容器の位置合せをさらに支援するために前記第2のアライメント機構を受け入れるように、前記容器ベース部の外底面のまわりに配置される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ディスペンサベース部が、開放前方部、底部、及び前記底部のまわりに配置された少なくとも1つの側壁を備え、前記第2のアライメント機構が、前記ベース部の前記底部上に配置された突条部であり、前記容器の前記第2の受け器を受け入れ、それによって前記飲料分注ノズルが前記容器の前記開口と合致しかつ前記容器の前記開口によって受け入れられることを確実にする、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ディスペンサベース部内で前記容器の存在を検出し、前記開口内に前記ノズルを設置することと、飲料を前記飲料分注ノズルから前記容器内へ通過させることとをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記開口が、前記ノズルが前記容器ベース部のまわりで前記容器の前記内部に貫入するのを可能にする弁を含み、前記ディスペンサの作動後に飲料が前記ノズルから前記容器の内部に入る、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記弁が一方向弁又は逆止弁のいずれかである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記容器が、前記容器ベース部の内部のまわりに放射状に配置された上方に傾斜した斜面をさらに備え、したがって前記開口を介して前記容器に入る前記飲料が前記斜面を実質的に上方へ移動し、したがって前記飲料が前記容器の内部の周囲を約360度旋回したときに前記開口の上を通り過ぎる、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記検出するステップから信号を受け取り、ポンプを作動させて前記飲料を前記ノズルにかつ前記容器内に分配し、所定の量の飲料が前記容器によって受け入れられたときに前記ポンプを非作動にすることをさらに含む、請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公表番号】特表2013−520376(P2013−520376A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−555057(P2012−555057)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【国際出願番号】PCT/US2011/025477
【国際公開番号】WO2011/106259
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(311014808)マニトワック・フードサービス・カンパニーズ・エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】